羅針盤戦争〜スウィーツ・パラダイス・ロスト
●聖女の気紛れ(プロローグ)
【グリードオーシャン】は蒼海羅針域のとある海域。
――前触れもなく、それは海域に降り注いだ。
そして、瞬く間に『ナーストレンド海域』を覆い尽くしたのは、途方もない量のチョコレートだった。
甘味好きにとっては、ある意味天国と言えるであろう光景が、グリモアの力によりグリモアベースに映し出されている。
グリモア猟兵、"ルナ・グリームライト"(人間の聖者・f32335)はその光景を見つめていた。
「『スウィーツ・パラダイス』――といったところね。チョコレートの海……もともとは海だったんだし、塩チョコの海かしら」
その場に居合わせていたとあるグリモア猟兵は後に語る。
『あ、あの人そういう冗談言えるんだ……お茶目じゃん』
と。
「けど――同情するわけではないけど、万人にとっては『天国』でも、主にとっては自分そっくりな生き物とも言えないような存在が無限に増殖する『地獄』のようなものなのね。……皮肉だわ」
ロザリオを握り締めながら、ルナはチョコレートの海の中でざわめく、幾百、幾千もの怪物たちの群れを一瞥していたが、やがて猟兵たちが集まってくると、声をあげる。
「丁度よかった。――七大海嘯『桜花』である"メロディア・グリード"に動きがあったわ。あなたたちの力を貸して欲しいの」
●ナーストレンド海域へ(ブリーフィング)
幼子の願いを具現化したかのような夢のある光景とは裏腹に、事態は猟兵たちの想像以上に深刻な状態であった。
「恐らく、身体はチョコやスイーツを基に現界してるから、一個体の耐久性は脆いはずよ。……問題なのは、その数と、戦闘力の方ね」
そう言って、ルナはグリモアによる風景射影を、ある一点に寄せる。
そこには、偶然海域に居合わせていた何隻かの海賊船の姿があった。
チョコレートを被り、前にも後ろにも動けず立ち往生している中、一体のチョコレートの怪物が、海賊船に強襲する。
巨大な花形のチョコレートが海に咲いたときには、海賊船も、船員たちも、跡形もなく消え去っていた。
「増殖する私の残滓達(スイート・メロディア)――"メロディア・グリード"の分身たちは、その一体一体が、主と同程度の戦闘力を持ち合わせている……まともに戦えば勝ち目は無いわ」
努めて冷静に戦況を分析するルナだが、その額には冷や汗が垂れている。
間違いなく、現地は地獄と化すだろう。
震える瞳を閉じ、ルナは何かを決心すると、集った猟兵たちに言い渡す。
「この戦いは、短期決戦で終わらせる必要がある。決死の覚悟が必要よ。私はあなた達を『天国』へ送り出す。だから、あなた達は死に物狂いで奴らを蹴散らしなさい。一斉攻撃が始まる前にどこまで殲滅出来るかで、あなた達の運命が決まるわ。名付けて――『スウィーツ・パラダイス・ロスト作戦』よ」
ルナの号令に、猟兵たちはそれぞれの想いを抱きつつ、【グリードオーシャン】へと赴く。
彼らを待ち受けるのは、甘美なる勝利か、それとも――。
蒼風ルチル
●討伐依頼:甘落海域 ナーストレンド
今回の依頼は、『羅針盤戦争』に連なる依頼だ。
敵の討伐が目標だからな、全滅させたら依頼完了だぜ!(【集団戦】のみの、1章完結のシナリオとなります。)
●戦況
ご覧の通り、あたり一面がチョコレートの海……つまり、奴らのホームグラウンドなわけだ。
海賊船の最期を見る限り、チョコレートの海の中で戦い続けるのは工夫が要りそうだな。
『遠隔を攻撃する武器』を使ったり、『空を飛んで』攻撃するとか、安全な戦い方があるかもしれないな?
●プレイングボーナス
更に相手は強敵な上に、軍団レベルの数だ。
『一斉攻撃を受ける前に、可能な限り多くの「増殖する私の残滓達」を倒す』のが作戦内容だったな。
あんたらの経験と技量を駆使して、有利な戦況を作り、殲滅を目指してくれ!
●最後に
多分『スイパラ』と『パラダイス・ロスト』を掛けたんだろうなあ……と、一応命が掛かってる作戦だからな!
笑ってないよ! マジで!
冒険中はこっちでもサポートするから、疑問点とかあったらメッセージを送ってくれよな!
それじゃあ、よろしく頼むぜ!
依頼発行:レーヴデトワール●
責任者:蒼風ルチル●
第1章 集団戦
『増殖する私の残滓『スイート・メロディア』』
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POW : スイート・エンブレイス
【甘い香りと共に抱きしめること】による超高速かつ大威力の一撃を放つ。ただし、自身から30cm以内の対象にしか使えない。
SPD : キャンディ・ラプソディ
【肉体を切り離して作った毒入りキャンディ】を給仕している間、戦場にいる肉体を切り離して作った毒入りキャンディを楽しんでいない対象全ての行動速度を5分の1にする。
WIZ : チョコレート・ローズ
対象の攻撃を軽減する【融解体】に変身しつつ、【毒を帯びた薔薇の花型チョコレート】で攻撃する。ただし、解除するまで毎秒寿命を削る。
イラスト:hina
👑11
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴🔴🔴🔴🔴
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種別『集団戦』のルール
記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
怨燃・羅鬼
わぁー☆チョコレートの海☆まるでフォンデュの中央にいるみたいだネ!
そしていっぱいのメロディア・グリード…
この風景…これは…これは…
まさに らきちゃんの 羅逝武ステージ だネ !
皆ー!乗ってるかー!!
こんなに殺到されたら羅射武舞逝苦を持って『大声』で歌うしかないよネ!
怪炎を周囲に放ってライト怨☆【焼却】
羅射武開演だよ♪
くふふ☆皆燃えて燃えて燃え上がっちゃえ☆
羅逝武の熱気で皆、心も身体もドロドロに☆
さざなみ立ててチョコはバラバラバレンタイン☆
ということでアイドルならきちゃん☆でした☆
次回の羅逝武も夜露死苦ネ!
●地獄には地獄をぶつけんだよ(プレイングリプレイ/#1)
――ナーストレンド上空域。
空には"増殖する私の残滓(スイート・メロディア)"の魔の手は届いていない。
それを良いことに、空を滑空する影がふたつ。
その影は、ナーストレンド海域の中心へ急降下していく。
ひとりは、この災難に巻き込まれた、空飛ぶとあるグリモア猟兵のひとり。
そしてもう一人は――この地獄絵図に、もう一つの地獄を展開するために、空飛ぶグリモア傭兵に無理やりくっついてきた"怨燃・羅鬼"(怒りの心を火に焚べろ・f29417)であった。
羅鬼は、ナーストレンド海域の惨状を目にして――。
「わぁー☆ チョコレートの海☆まるでフォンデュの中央にいるみたいだネ!」
と、無邪気な子供のようにはしゃぎ出すし、目を輝かせる。
「――そして、いっぱいの"メロディア・グリード"……この風景……これは……これは……」
愛用の【羅射武舞逝苦】を携えながら、グリモア猟兵の身体からパージされる羅鬼。
風に揺られながら急降下する羅鬼は、とびっきりの笑顔とポーズを決めながら、声を上げる。
『まさに らきちゃんの 羅逝武ステージ だネ !』
海域全体に爆音が鳴り響き、チョコレートの海が泡立つ。
直後、海域を中心に怪炎が放出され、辺りはさながらライブステージのような灯りが広がっていく。
『皆ー! 乗ってるかー!! こんなに殺到されたら、歌うしかないよネ!』
周りからは、まるで歓声を送るかの如く、攻撃の嵐が飛び交う。
もちろん歓迎はされていないのだが、羅鬼のゴリ押しは、他の猟兵たちの目をそう捉えさせるほど、魅力的なのは間違いなかった。
『くふふ☆ 皆 燃えて燃えて 燃え上がっちゃえ☆』
ビジュアルよし、笑顔良し。
――そう、問題なのはその天性のような『地獄の歌唱力』なのである。
『羅逝武の熱気でみんな 心も身体もドロドロに☆』
怪炎の熱気と、羅鬼の声帯から放たれるデスペラードソングに、"増殖する私の残滓達"は、瞬く間にその在り方を失っていく。
『さざなみ立てて チョコはバラバラ バレンタイン☆』
彼女が、デスペラードソングを歌い切る頃には、海域の中心はただのチョコレートの海と化していた。
「――ということで、アイドルな らきちゃん☆ でした☆ 次回の羅逝武も夜露死苦ネ!」
いつもの決めポーズをきめ、【羅鬼羅鬼楽逝舞(ジゴクノコンサート)】を終えた羅鬼は、達成感と高揚に包まれながら、戻ってきたグリモア猟兵に連れられ、鉄甲船へと戻っていくのだった……。
●海域中央帯の殲滅を完了した![22]
成功
🔵🔵🔴
ビスマス・テルマール
チョコレートで出来ている……旬な上にご当地感あって親近感ありますけど、本体含めてやろうとする事は
看過する訳には行きませんよねっ!
●POW
『オーラ防御&激痛耐性&覚悟』で備え『第六感』で攻撃を『見切り』『残像』で回避しつつ『空中戦&推力移動』で駆け回りながら『属性攻撃(炎)&誘導弾』を込めた『一斉射撃&制圧射撃』の『砲撃』を撃ち『早業』でUCを『属性攻撃(炎)』込め『範囲攻撃』で纏めて攻撃
UCの名前から考えたら
さんがらスプラッシュ・サイクロンに
なってしまいそうですが
それはさておき『継続戦闘&限界突破』でUCと一斉射撃をさっきと同じ技能郡で
味方と連携しつつ一掃し続けます
※アドリブ絡み掛け合い大歓迎
●決戦!なめろうヒーローVSチョコストーム(プレイングリプレイ/#1)
――ナーストレンド海域付近に停留している鉄甲船の上で、"ビスマス・テルマール"(通りすがりのなめろう猟兵・f02021)は、チョコレートの海を見つめ、その輝かしい身体の内に、闘志を燃やしていた。
「グリモアで見た通り、海がチョコレートで出来ている……。旬な上にご当地感あって親近感ありますけど、本体含めてやろうとする事は看過する訳には行きませんよねっ!」
先陣を切るようにして、【ディメイション・ローカルドライバー】を起動し、転送されてきた【ディメンション・なめろうブレイカー】を装着する。
そして推進機構を起動し、【推力移動】で海を駆け出す。
海面からは浮いているため、チョコレートに足を取られることなく、スムーズに担当地点へと辿り着くことができた。
「さあ、どこからでもかかってきなさい! この通りすがりのなめろう猟兵ヒーローがお相手します!」
その言葉に応えるように、"増殖する私の残滓(スイート・メロディア)"たちは一斉に攻撃を仕掛けてくる。
チョコに次ぐチョコの応酬……絶え間ない連撃を、ビスマスはすべて受け流し切る【覚悟】で、【オーラ防御】機構を展開する。
ビスマスの【第六感】による【見切り】は、チョコレートのビームや弾を寄せ付けず、【残像】により射線を外すことで、撹乱させる。
隙を見て、空中へと飛び上がったビスマスは、【空中戦】へと移行し、空を自在に駆け回る。
高速かつ不規則な軌道を描きながら(【早業】)、【ディメンション・なめろうブレイカー】に搭載された固定砲台による誘導型爆炎弾(【砲撃】【属性攻撃(炎)】【誘導弾】)を一斉に放出し、一気に制圧を試みる(【一斉射撃】【制圧射撃】【範囲攻撃】)。
「うーむ……これはさながら、【なめろう・スプラッシュサイクロン】ですね――決まった」
一時は壊滅状態まで追い込んだビスマスだったが、チョコレートの海からは"増殖する私の残滓(スイート・メロディア)"たちが再び姿を現す。
「む……いいでしょう。ヒーローの戦いに、度重なる戦闘員との対決は不可避です。みなさんの援護もありますし、まだまだがんばりますよ! なめろうヒーローの名にかけて!」
固定砲台の再装填を完了したビスマスは、【ディメンション・なめろうブレイカー】のリミッターを解除し(【限界突破】)、再び"増殖する私の残滓(スイート・メロディア)"たちの波へと駆け出す(【継続戦闘】)。
彼女の戦いは、まだまだ始まったばがりである――!
●戦闘は継続される![46]
成功
🔵🔵🔴
馬県・義透
四人で一人の複合型悪霊。生前は戦友。
第三『侵す者』武の天才
一人称:わし 豪快古風
武器:灰遠雷
甘ったるい匂いであるの。
しかし、わしである必要は…ああ、最近、破壊担当だからか、納得。
ま、なるべく高い位置に陣取ってな。視力を活用して敵を見よう。
広範囲である必要があるならば、【四天境地・雷】。
これに早業+衝撃波+炎属性攻撃を付け加えておこう。
矢は視認した敵の分だけ増えるのだ。衝撃波は逃さぬためのものよ。
お茶会楽しむ間もなく、射ぬいてやろう。
逃げることも叶わぬ悪霊の執念、思い知れ。
●射止めしは心ではなく、ちょこ(プレイングリプレイ/#1)
「――甘ったるい匂いであるの」
鉄甲船のメインマストには、他のグリモア猟兵たちの活躍を見届ける"馬県・義透"(死天山彷徨う四悪霊・f28057)の姿があった。
「……しかし、此度はわしである必要は……」
チョコレートの海を見つめながら、微妙な表情で独り言を呟いていた義透であったが、しばしの後に、合点がいった様子で、"増殖する私の残滓(スイート・メロディア)"たちを一瞥する。
「かかっ……! 焼き菓子のように生温くは出来ぬ、確かに、わしが適任じゃろうて!」
そう言いながら、【灰遠雷】を喚び出し、構えをとる。
高所に陣取っている義透からは、この海域のほとんどの怪物たちを一望することができる。
それはつまり――遠距離から広範囲の殲滅が可能であるということ。
「逃げることも叶わぬ悪霊の執念――思い知れ」
その言葉と共に、【灰遠雷】が黒き怨念の気を纏い出す。
気は分裂し、幾本もの矢となり、そして射出される。
放たれた矢は、"増殖する私の残滓"たちを捉えると、怨念の如き執念で執拗に追尾し、その身体を捉える。
その瞬間、炎撃波が捉えた身体を中心に広がっていき、数多の"増殖する私の残滓"たちを巻き込んでいく。
黒炎の矢は留まることを知らず、雷の如き速さで怪物たちを焼き払っていく。
「疾く失せるがいい。茶会など、楽しむ暇も与えてやるものか――」
なおも増殖する"増殖する私の残滓"。それに反応し、無限に増え続ける炎雷の矢たち。
留まることを知らない応酬は、戦場の苛烈さを際立たせていく……。
しかし、彼がいる限り、"増殖する私の残滓"増殖領域を広げることはかなわないであろう。
●戦闘は継続される![69]
成功
🔵🔵🔴
栗花落・澪
空が飛べるならやりようはあるね
翼を用いての【空中戦】に加えて
装備★Venti Alaに風魔法を宿す事で空中歩行
万一の時咄嗟に宙を蹴り移動が出来るように
チョコレートは高火力で焼き過ぎれば焦げるから
【高速詠唱】で炎魔法の【属性攻撃】を飛び回りながら放ち
【範囲攻撃】で焦がしていくよ
万一毒薔薇が飛んできても、炎に当たれば溶けるもんね
料理好きとして、食材を無駄にするのは嫌なんだけど
更に【指定UC】
召喚した101体の【破魔】を宿した炎の鳥は
敢えて合体させずに個々で突撃させる
メロディアさんの分身体
それぞれの耐久力は低いなら
合体させるより広範囲に落とした方が効率的だし
熱いだろうけど、ごめんね…チョコ
●巨大台所戦争~空飛ぶ料理好き、魂の葛藤~
"増殖する私の残滓(スイート・メロディア)"との激しい戦闘が継続される中、ナーストレンド上空域に、ひとつの影があった。
オラトリオ特有の、真っ白な天使の翼をなびかせ、海域の様子を伺っているのは、"栗花落・澪"(泡沫の花・f03165)だ。
怪物たちの襲撃は激しく、間一髪包囲から免れた澪は戦線から離れ、上空域から偵察を行っていた。
「料理好きとして、食材を無駄にするのは嫌なんだけど……」
スイーツ好きの彼だが、怪物まみれのチョコレートの海ですら食材と見做してしまうほど、胆力のある子であった。
もちろん、いい意味で。
澪は戦況を伺いながら、手薄になっている領域を発見し、翼を羽撃き突入する。
澪の姿を捉えた"増殖する私の残滓"たちは、すかさず澪をチョコレートで迎撃する。
持ち前の【空中戦】技術を用いて、【高速詠唱】で炎の塊(【属性攻撃】)を撃ち出し、相殺させつつ【範囲攻撃】でチョコレートの海を焦がし尽くそうとする。
「熱いだろうけど、ごめんね……チョコ」
焦げついていくチョコレートたちを見やりながら、そう呟く。
やっぱり胆力のある澪であった。
そんな彼に、怪物たちは負けじと、【チョコレート・ローズ】を放出し、襲いかかる。
一歩反応が遅れる澪であったが、事前に放っていた炎の壁が【チョコレート・ローズ】を溶かすことで、威力を半減させた。
しかし、【チョコレート・ローズ】に仕込まれた毒が、澪を襲う。
「いっ……毒を仕込んでたんだ。まずい、すぐに応急手当をしないと――」
即座に空中に魔法陣を展開し、【浄化と祝福(ピュリフィカシオン・エト・ベネディクション)】を発動する。
『鳥たちよ、どうかあの人を導いてあげて』
声とともに、101匹の聖なる炎を纏った鳥たちが魔法陣から現れ、澪を守るように取り囲みながら、"増殖する私の残滓"たちに個々に突撃していく。
聖なる炎(【破魔】)は怪物を焦がし、溶かしていく。
怪物たちの様子を伺っている澪のもとに、一匹の聖炎の鳥が寄り添い、傷口を優しく炎で消毒していく。
「……毒をやっつけようとしてくれてるんだね。ありがとう」
聖なる炎の効果により、毒は取り除かれるもののダメージは大きく、長期戦による身体への負担は免れなかった。
一時的に撤退を決めた澪は、聖炎の鳥たちと共に一帯の"増殖する私の残滓"を退け、鉄甲船への帰路につく。
「危なかったけど、とりあえずなんとかなったね……ああでも! やっぱりチョコが焦げるのを見過ごすのは~!」
どんなときでもぶれないスイーツ魂であった。
●戦闘は継続される![77][78]
苦戦
🔵🔴🔴
大豪傑・麗刃
はい。超長距離攻撃手段持ちなので参加するのだ。その距離はレベルの二乗m。このプレイング書いてる時点でLV98なので9604m。約9.6km。自分で計算しておきながら嘘だろってなった。
下準備として視力を上げて遠くまで見えるようにしておく。
刀に炎属性を付与。チョコとスイーツなら火に弱そうだし。普通にやっても壊せそうだけどそこは念入りに。
そして必殺の超長距離攻撃に、さらに範囲攻撃となぎ払いを応用することで炎属性の広範囲超長距離なぎ払いとなる。しかも2回攻撃。ほとんどの敵はたぶん死ぬ。
ところで秘技の名前なんだっけ?こういう状況だしスイーツに関係ある感じだったような。えっと、く、く……
くいしん坊万歳!
●秘技の名は。(プレイングリプレイ/#1)
長きに渡る戦いの様子を、"大豪傑・麗刃"(変態武人・f01156)は船首から仁王立ちで眺めていた。
視力を補強し、戦況を見定めていた麗刃だったが、思い立ったように手をポンと叩く。
「うむ、そろそろ麗刃ちゃんの出番だな!」
そう言うと、腰に携えていた【サムライブレイド】を引き抜き、構えを取る。
対象として選んだ海域との距離は……およそ9.6kmも離れた場所であった。
しかし、麗刃は『出来る』と無条件に確信し、そしてそんな嘘のような事を成し遂げることの出来る男であった。
「あわよくば、ひとりくらい持ち帰ってチョコまみれを楽しんでも……バレないのだ」
次期当主の名は、伊達ではなか……それは言いすぎかもしれない。
それはそれとして、麗刃の握る刀の刃には、煌めき輝く炎が纏っている。
麗刃が握り直すと、炎はより一層激しさを増し、その身を大きくしていく。
「今日も調子がいいのだ。いざ――秘技」
景気よく意気込み、前方へ【サムライブレイド】を振り下ろそうとした麗刃だったが、彼が『秘技』と称する技の名を叫ぼうとしたとき、ぴたりとその動きが止まる。
そしてあろうことか、構えを解いてしまう。
「名前なんだっけ」
麗刃の様子を見ていたグリモア猟兵たちが、彼の言葉に一斉にずっこける。
そんなことにもお構いなしに、麗刃は長考しだす。
「――こういう状況だし、スイーツに関係ある感じだったような。えっと、く、く……」
彼が長考する間、猟兵たちの意識が一時的に入れ替わったり、鉄甲船にチョコレートの雨が大量に降り注いだりしたが、なんとか持ち堪えていた。
そんな中、散々悩んだ麗刃だったが、パッとつきものが落ちたような晴れやかな面持ちで、再度刀を構える。
「思い……出した。仕切り直すのだ――我が必殺の超長距離剣撃、秘技!!」
彼が刀を振り下ろすと、今か今かと待ちくたびれていた炎の刃の波が、海を裂くように放出される。
遅れて、波を追跡する形で広範囲の炎撃波が、裂いたところから広がっていく。
刃に裂かれた怪物は跡形もなく消え去り、炎に焼かれた怪物は、焦げついて動かなくなっていった。
麗刃の放った【三日月(クレッセント)】は、絶大な威力を誇り、戦況の好転に一役買ったのだった。
彼方を見やりながら、彼は最後に秘技の名を添える。
「――『くいしん坊万歳』!」
なんでやねん、という声に鉄甲船は包まれた。
●戦闘は継続される![38]
成功
🔵🔵🔴
終夜・日明
【アドリブ連携歓迎】
キャバリアに搭乗して応戦します。
ふむ、チョコレートを媒介にした分身体ですか。
生命と定義できれば《蠱毒》の力による【継続ダメージ】でより効率よく殲滅できますが、いまいち判別つきませんね……
無難に殲滅しましょう。
【指定UC】を使用。
これにより召喚したアストラル・ビットとキャバリア用の『アストラル・ビットVer.C』で【誘導弾】を噛ませた【レーザー射撃】による【制圧射撃】で一掃及び敵フィールドの蒸発(【地形破壊】)を狙いましょう。
敵の攻撃は【見切り】で回避、不可能なら武器で【なぎ払い】凌いで、近づいてきた敵は『MU-Sickle』で【切断】【零距離射撃】を見舞ってやります。
●楽園の幕引き(プレイングリプレイ/#1)
長く続いたチョコレート大決戦だが、その幕引きの時を"終夜・日明"(終わりの夜明けの先導者・f28722)は感じていた。
中央帯が最初に殲滅されたのは想定外だったが、徐々に広がりを見せていたチョコレートの海も、他のグリモア猟兵たちによってせき止められ、残すは残党のみとなっていた。
「"増殖する私の残滓(スイート・メロディア)"……ふむ、チョコレートを媒介にした分身体ですか。あとは残党の数から見れば、生命と定義できれば《蠱毒》の力で蝕み、効率よく殲滅できますが、いまいち判別つきませんね……無難に殲滅しましょう」
そう言って日明は、自前のキャバリアへ搭乗する。
日明を載せたキャバリアは浮かび上がり、チョコレートの海へと発進する。
目標地点まで、そう時間は掛からず、日明はすぐに残党たちの姿を捉える。
姿が捉えられるということは、もちろん怪物たちの攻撃範囲に自分も入ったということになる。
縄張りに入ってきた闖入者を手荒く歓迎するかのように、"増殖する私の残滓"たちは、チョコレートの応酬を仕掛ける。
キャバリエへの攻撃は、日明の卓越した【見切り】センスにより寄せ付けず、チョコの波は【CW-MkⅢ:MU-Sickle】による【なぎ払い】によって押し返される。
不死者の群れのように、キャバリエへと襲いかかる怪物たちは、斬り伏せられ(【切断】)、【零距離射撃】により粉砕される。
「ターゲット補足、ビットパージ。――オールレンジ攻撃開始」
【CW-MkⅢ:MU-Sickle】についたチョコを払いながら、数百機の【アストラル・ビット】を展開したキャバリアは、残党へ向かって一斉にレーザーを放つ。
制圧目的はもちろん、海面にわざと衝撃を与え、目眩ましの効果も与える。
これにより、後発の【アストラル・ビットVer.C】による、多重ホーミングレーザー射撃(【誘導弾】【レーザー射撃】)の着弾率を一気に引き上げる。(【制圧射撃】)
数百から放たれる数千の光の筋は、残党たちを焼き払うだけでなく、海水を蒸発させ、地殻をも揺るがす衝撃を与えることとなった。
彼が居た場所には、チョコどころか海水すら残っておらず、被害を免れた海水が放出されるという、生きている内には滅多に見ないであろう光景が広がっていた。
「任務完了――でしょうか」
戦場の様子を偵察し、殲滅を確認した日明は、惜しむことなく鉄甲船へと帰投するのであった。
●"増殖する私の残滓(スイート・メロディア)"の殲滅を確認![21]
成功
🔵🔵🔴
カシム・ディーン
機神搭乗
…こんなにスィーツだらけなら…
飢える事はないんでしょうねぇ…
「重いねご主人サマ!メルシーがいるから大丈夫だよ!」(鶏立体映像
そうですね
最悪お前を売ればいいですね
「酷い!そんな事しても戻るからっ!」
【属性攻撃】
水属性を付与することで海上での機動力を確保
【戦闘知識・情報収集・視力】
メロディア達の陣形を見据え効率的に殲滅しやすい位置の把握
よし…一気に殲滅するぞ
UC起動
【念動力・スナイパー】
超高速機動で駆けながら念動光弾の乱射による蹂躙
【二回攻撃・切断・薙ぎ払い】
更にハルペーで高速で複数を切り裂きながら更に返す刀で切り裂き薙ぎ払う
常に周囲を観察して攻撃の動作を見たら…同士打ちを狙いつつ神速逃亡
●境遇も重けりゃ胃も重い(プレイングリプレイ/#1)
終幕を引く光に包まれる戦場を、鉄甲船の甲板から"カシム・ディーン"(小さな竜眼・f12217)は見ていた。
「……こんなにスィーツだらけだったなら……飢える事はないでしょうねぇ……」
収縮していくチョコレートの海を見ながら、カシムはポツリと呟く。
「重いねご主人サマ! メルシーがいるから大丈夫だよ!」
カシムが搭乗していたキャバリエから、ホログラムの鶏の姿――『メルシー』が映し出され、カシムの身体に頭を擦り寄せる(ように見える)。
そんなメルシーの姿に、カシムは微笑む。
「そうですね――最悪、お前を売ればいいですね」
「酷い! そんな事しても、ご主人サマのところに戻るからっ!」
そんな飼い主(?)とペット(?)による、微笑ましい(?)やり取りを遮るかのように、鉄甲船の一部が爆発する。
「……なんでしょう?」
カシムが爆発した箇所に視線を向けると、そこには"増殖する私の残滓(スイート・メロディア)"の残党が生き残っていた。
どうやら、戦いの折に鉄甲船にへばりついたチョコレートから生み出されたもののようだ。
「まったく……いいでしょう、タダ働きというのもなんですからね。準備は出来ているのでしょうね、メルシー!」
「もちろんだよ、ご主人サマ❤」
息の合った連携で、素早くメルシーに乗り込んだカシムは、"増殖する私の残滓"を惹きつけつつ、海上へ誘導する。
これまでの、他の猟兵たちの戦いを見ていたカシム(【情報収集】)には、これまでに培ってきた【戦闘知識】や、広い視野で見渡すことの出来る【視力】をもって、有利なポジションを把握、位置どることに成功する。
「よし……一気に殲滅するぞ。加速装置起動……メルクリウス……お前の力を見せてみろ…!」
目にも留まらぬ超高速機動で飛翔しながら、機体は残党たちを取り囲むように円を描き、まるで全方位射撃の如く、一斉に念動光弾を放つ(【念動力】【スナイパー】)。
この一撃で、ほぼ壊滅状態であった"増殖する私の残滓"たちであったが、その残りすらも、カシムの操るメルクリウスはハルペーで【薙ぎ払い】、霧散するまで切り裂き続ける(【切断】【二回攻撃】)。
残党が壊滅するのに、そう時間は掛からなかった。
「――やれやれ、やっと終わりましたか。やっぱしばらくチョコはいいです、いっぱい見すぎて胸焼けしそう」
「ご主人サマ、空腹を嘆く割にはグルメだよね……そんなところも素敵❤」
相変わらずの夫婦漫才を繰り広げながら、カシムとメルシーは、迎えに来ていた鉄甲船へと戻っていくのであった――。
●"増殖する私の残滓(スイート・メロディア)"の殲滅を確認![41]
成功
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