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銀河帝国攻略戦⑤~煙霧号 混迷の発着場

#スペースシップワールド #戦争 #銀河帝国攻略戦

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●煙と霧の先に
 集まった猟兵達の前に、フードを目深に被った男、オブシダン・ソード(黒耀石の剣・f00250)が進み出る。戦時中、ではあるわけだが、男の表情はいつもの笑顔だった。
「やあ、皆。分かってる人も多いだろうけど、念のため現状のおさらいからだ」
 この世界における遺失技術『ワープドライブ』を巡る、銀河皇帝とフォースナイト・ミディアの対立構造。そして猟兵とミディアの呼び掛けにより、銀河帝国に対抗する『解放軍』が集結した状況を、オブシダンがかいつまんで説明する。
 開戦からしばしの時が経過し、解放軍は十分な力を付けた。それでもなお、解放軍に加わろうという宇宙船は多数存在している。辺境からの航行で合流が遅れた者や、解放軍の戦いぶりを見て勇気を持った者がそれに当たる。
 合流する数は減ってきているものの、銀河帝国としてはこれ以上の援軍を許したくはないらしい。これまで通り戦艦を各地にワープアウトさせ、解放軍に合流する前に潰してしまおうという動きは今も見られる。群れを成せば脅威になるが、孤立している内ならば叩くのも容易――ということだろう。
「――そして、それは逆も言えることだね。派遣されてきた戦艦ならば、僕達で十分に墜とせる。敵の戦力を削りつつ、味方に加わる宇宙船を保護……いい加減、皆慣れてきたところでしょう?」
 ふふ、と愉快気な笑みを交えて、彼は続ける。

 これを見て欲しい、と示されたのは、一隻の帝国戦艦の映像だった。縮尺的に実感が湧きにくいが、周りの戦艦に比べればそのサイズを感じることが出来るだろう。
「そう、かなりでかいよね? エアロゾル・バトルシップ――帝国ではそんな風に呼ばれているみたい。長いからここでは『煙霧号』と呼ばせてもらうよ」
 解放軍の戦力増強を防ぎ切れず、焦れた帝国が問題の解消を狙ってきたと見るべきか……。何にせよ、今回の宇宙船保護のみならず、その後の戦線を考えてもこの煙霧号は脅威になり得る。当然、この場で叩いておきたいところだ。
「とはいえ、これを一息に落とすにはそれなりの戦力と言うか、人数が必要になるだろう。というかでかすぎて完全破壊はかなり難しいんだよね。……そこで、重要地点を絞って、複数チームで襲撃をかけることにしたんだ」
 ピックアップされた複数の場所を表示し、彼はそれぞれの光点に解説を加える。これらの地点は戦艦内でも離れた場所に配置されており、一ヶ所を潰されても別の箇所には影響が及びにくい構造になっている。そして別の場所が潰されても、これらは単体で十分な脅威となるだろう。
 手順は増えるが、一つずつ確実に潰し、無力化していくことが必要となる。
「僕が転送する先は、『戦闘艇のドッグ兼発着場』。こういうの、何て言うのかな、ええと……空母? みたいな機能を潰してしまおう、というわけだよ」
 そこは上下左右にかなり開けた空間で、艦載機が多数眠り、整備を受けながら出番を待っている。離着陸に使われるカタパルトから、特殊な障壁を抜ければその先は宇宙空間、といった構造だ。
 内部は壁面、床面共に大小様々な機材や宇宙船でごった返しており、メカニックと、パイロットを兼ねたクローン兵達が多数配置されている。
「まぁ、難しい事は考えなくていいよ。散らかった場所をさらに散らかす……つまり片っ端からぶっ壊してしまえば良い。制圧できればここの完全破壊も狙えるよ」
 極めて大雑把な作戦を伝えて、オブシダンはグリモアを表出させた。
「クローン兵の中には『重騎兵』と呼ばれる者達が多数存在している。射撃主体で縦横無尽に飛び回る……今回の戦場では厄介な相手になるだろう。でも、まあ、君達なら大丈夫でしょう?」
 この戦艦を落とせれば実入りは大きい。人手を割くだけの価値はあるだろう。
 だから、任せたよ、とそう言って、オブシダンは猟兵達をテレポートさせた。


つじ
 どうも、つじです。
 このシナリオは、「戦争シナリオ」です。
 1フラグメントで完結し、「銀河帝国攻略戦」の戦況に影響を及ぼす、特殊なシナリオとなります。

●補足
 極薄かつ透明で防具の上から着用できる高性能宇宙服で宇宙空間に放り出されても安心。
 『戦闘艇のドック兼発着場』を、大暴れして使用不可能にしてしまいましょう。艦載機は帝国の技術的何やらかんやらで持って帰るのは無理そうです。この場で使い捨てるか破壊してください。
 多数のクローン重騎兵を中心に、居合わせたクローン兵達が激しく抵抗してきます。それぞれの手段で無力化してください。
 発着場内部には疑似重力が働いており、空気もあります。宇宙空間との境は隔壁か、宇宙船ならば通過可能なバリヤー的なもので隔てられています。隔壁はそうそう貫通できないようになっていますので、存分に暴れてください。

●エアロゾル・バトルシップ
 また、このシナリオは、他の『煙霧号』と名のついたシナリオと同舞台になっています。とはいえ、別シナリオとの連携等は考えなくても問題ありません。
 突入タイミングとかはふんわりしていますので、別地点への同時参加も可能です。

 それでは、共に宇宙の平和のため、戦いましょう。
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第1章 集団戦 『クローン重騎兵』

POW   :    インペリアル・フルバースト
【全武装の一斉発射】を放ち、自身からレベルm半径内の指定した全ての対象を攻撃する。
SPD   :    コズミックスナイプ
【味方との相互情報支援】により、レベルの二乗mまでの視認している対象を、【狙撃用ビームライフル】で攻撃する。
WIZ   :    サイキッカー拘束用ワイヤー
【アームドフォートから射出した特殊ワイヤー】が命中した対象を捕縛し、ユーベルコードを封じる。ただし、解除するまで毎秒寿命を削る。
👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

サリー・オーガスティン
押っ取り刀で参戦する敵を、倒す格好かな?
ま、ボクもこのエリアには参戦出来てなかったし、一つ暴れるか!

さぁ、ジェイク!ひとっ走りしよう。

縦横無尽に走り回る?
ボクとジェイクに勝てるかな?
(ゴッドスピードライド、展開)

あと、アームドフォートとDragoon Musketは、逃さないよ?

兎に角、ボクの狙いは、スピード頼みの陣形破壊!
これで孤立する兵がいたら…確実に倒してやってください!
(走り回る事優先で、他のユーベルコード使う間が…もし、展開可能ならフルバーストマキシマム使う所ですが)

※他の仲間との連携&アドリブは歓迎します。


アメリア・イアハッター
宇宙を駆ける船が人の命を奪うのは、嫌だな
1つ残らず壊しちゃいましょう

・方針
戦闘艇の破壊メイン

・行動
UC【マジック・ミサイル・ダンス】使用
開幕はとにかく広範囲にミサイルをばらまくことで敵の混乱を狙う
その後戦闘艇を狙い攻撃
敵兵はこちらが狙われたら反撃する程度で優先順位低め
散らばる機器等を壁にして立ち回る

重力が働いているなら天井部を壊せば落ちてくるかな
下に味方がいないことを確認し天井にも何発か攻撃してみる
落下して多くの敵を巻き込めそうなら継続
こちらが埋まる等不利になりそうだったら中止

バリアを宇宙バイクで突破できそうなら敵から狙われ逃げる際に一度外に出ることも考慮
機を見て戻ったり、追ってきたら空中戦だ


バーソロミュー・スケルトン
アリン・フェアフィールド(Glow Girl・f06291)と出撃じゃ。

ガハハハッ!あっちもこっちも敵だらけで暴れがいがあるのう。
さて、敵の兵隊も艦載機もまとめてぶっ潰してやるわい。

発着場内の機材や艦載機のパーツを巨大海賊兵装で取り込み、巨大化して大暴れじゃ!
わが『骸の海賊団』のアリンもビルドロボを使う手はずじゃから、
2機の巨大ロボで並び立って戦うことになるじゃろう。

デカい分の死角を互いにカバーしつつ、
飛び回るクローン騎兵をカトンボのごとく叩き潰していくのじゃ。

発着場もまとめてぶっ壊して良いらしいからのう。
周りの被害も気にせず、存分に大暴れできそうじゃ。ガハハハッ!


アリン・フェアフィールド
バーソロミュー・スケルトン(f03437)と出撃するよ!
『骸の海賊団』としての初仕事だー!暴れるぞー!

煙霧号のドックは我々が乗っ取ったー!なんてね!
わたしも発着場内の艦載機と、自分の召喚したスクラップも加えて
【ビルドロボット】で合体変身!
キャプテンの巨大海賊兵装と一緒に、お互いフォローしながら戦うよ。
キャプテン、でかっ!元々背が高いから、わたしから見たらほぼ4倍じゃん!

相手は機動力が高そうだし、先に発着場の施設とか艦載機を
めちゃめちゃに壊して注意を引いて、その隙にキャプテンに叩き落としてもらお!
わたしも脚部につけた『プロミネンス』のジェットを噴かせて
ホバーしたりダッシュ突撃で敵を翻弄するよ!


パウル・ブラフマン
【SPD】

UCを発動したら
Glanzに【騎乗】、【操縦】テクを駆使して暴れまわっちゃうぞ☆

オレの目的は主に艦載機の破壊。
【地形の利用】を意識しつつ
壁伝いに奔りながら
Krakeで発着用機材や
艦載機本体を航行不能になるまで撃ち抜いていくね。

仲間が囲まれてピンチの時は
【誘導弾】を発射して敵を【おびき寄せ】るよ!

クローン兵共に見つかったら
猛【ダッシュ】で逆に特攻してやんよ!
オレがテメェら帝国相手に触手まいて逃げるわけないっしょ!!
集団の中に【スライディング】したら
勢いを殺さず【なぎ払い】でグッチャグチャにしたいな。
そのまま【踏みつけ】て【零距離射撃】。
全員確実に仕留めなきゃね。


※アドリブ&絡み大歓迎!



●ライダーズ
 ドック兼発着場、その一角で空間が揺らぐ。グリモアによる猟兵達の転移、ご多分に漏れず、ここでもそれが、開始の合図となった。
「さあ、はじめましょ!」
 場にそぐわぬアイドル風衣装のアメリア・イアハッター(想空流・f01896)が、ステージ上に居るかのように両手を広げる。マジック・ミサイル・ダンス。
 爆発属性のミサイルが125本、一斉に発射された。
 ばらばら飛んだそれは扇状に飛び上がり、天井部分を中心に着弾、次々と爆ぜて喝采を奏でる。敵兵の驚きと戸惑い、怒りの声。破砕音、破砕音、破砕音!
「ガハハハッ! 逃げよ、慌てよ、わしらが来たぞ!」
「はっはー! この船のドックは我々が乗っ取ったー!」
 そうして高らかに宣戦布告。骸の海賊団、バーソロミュー・スケルトン(ウォーマシンの宇宙海賊・f03437)とアリン・フェアフィールド(Glow Girl・f06291)は共に降り来る瓦礫と艦載機の破片を引き寄せる。
「さあ、わしのボディとなれ。共に大暴れしてやろうじゃねえか!」
「キャプテンちょっと加減して! せっかく並び立つのにサイズ差!!」
 巨大海賊兵装、そしてビルドロボット。この場に大量にある無機物を巻き込んで、合体。二人はそれぞれ巨大なロボットへと姿を変える。ロボットの体格は素の身長の影響が大きく出るため、二体の全長は2m近く差があるわけだが。
「それならこっちは――!」
 小さい分だけ、身軽に。アリン機の脚部に配された射出孔が火を噴いて、3m越えのロボットが爆発的な加速をつけて飛び出した。
 大きく上に飛び上がった後、発着場にて荷積み中だった宇宙船の上に腕部から急降下。兵士たちが逃げ惑う中、その機体の胴に大穴を開けた。
「――うん。やっぱり、宇宙を駆ける船が人の命を奪うのは、ね」
 抵抗がある。見たくない。そんな思いを反映してか、再度アメリアが発射したミサイルは、居並ぶ戦闘艇を撃ち抜いていった。
「どういう状況だこれは!?」
「猟兵の襲撃です! ミサイルばら撒いてる奴とでかいのが二体!」
「体勢を立て直せ! 迎撃しろ!」
 怒号が飛び交う中、いち早く状況を理解した重騎兵達がスラスターを吹かせて飛び上がる。手にしたビームライフルで目立つ巨体に照準を定めるが。
「あっちもこっちも敵だらけで暴れがいがあるのう!」
 ばちん、などと生やさしい音では済まない一撃が空中の重騎兵を捉える。羽虫を叩き落とす要領で、バーソロミュー機に手が振り下ろされた。
「まとめてぶっ壊して良いらしいからのう! 大暴れしてやるぞアリン!」
「了解キャプテン! めちゃめちゃにしてあげるね!」
 ガハハハ、と笑う船長に応えて、両機は巨体を生かした破壊活動に取り掛かった。
 アリン機に押し退けられた艦載機がドミノ倒しのように周り巻き込んで地面を滑り、バーソロミュー機がぶん投げた戦闘艇が敵陣で盛大にクラッシュする。
 それでも少人数ごとに隊伍を組み、クローン兵達は組織立って抵抗を開始した。決死の覚悟で飛ぶ者達を囮とし、射撃を重視する隊が遮蔽物に身を隠しながら援護。後方では駆け付けた者達を補充要員として再配置……と、いったところで。
「だー、大した火力もねえのに、カトンボがふらふら飛び回りやがって……!」
「キャプテン、何か押し返されてない?」
「縦横無尽に飛び回る、か。良いよ、そっちの対応は任せてくれるかい?」
 二機の後方、サリー・オーガスティン(鉄馬の半身・f02199)が愛車のエンジンを燃え上がらせる。
「さぁ、ジェイク!ひとっ走りしよう」
 ゴッドスピードライド。変形した宇宙バイク、ジェイクが急加速し、今まさに飛び立とうとする敵陣に、矢のような速さで突っ込んでいった。
「機動力で、ボクとジェイクに勝てるかな?」
「聞き捨てならねえなぁ! オレとGlanzだって負けちゃいねえぜ?」
 戦闘開始と共に上げたテンションそのままに、白銀のバイクを駆るパウル・ブラフマン(Devilfish・f04694)が、急加速でサリーに追い縋る。
「何それ楽しそう! エアハート!」
 さらにはアメリアの黒い流線形の機体が発進、一気に差を詰めるべく、放置されていたタラップを駆け上がって跳び上がる。
「ああ、ちょっと道を開けてね」
「邪魔なトコに居る方が悪いんだぜ?」
 サリーとパウルがそれぞれの固定砲台、アームズフォートを撃ち放し、囮になるべく動いていた重騎兵を、進路上に駐機していた戦闘艇をそれぞれに撃墜していく。エアハートのタイヤが空中に居た一人に轍を刻む間に、先行する二人は射撃のための隊列を組んでいた重騎兵達の元へ至る。
「迂回しなくて良いのかな?」
「冗談! オレが帝国相手に触手まいて逃げるわけないっしょ!!」
 パウルが先行し、敵の隊列に突っ込んだところで車体を横倒しに。薙ぎ払うようにターンして、敵兵をタイヤの犠牲者に変えていく。続くサリーは一時的に全武装を展開、砲弾の一斉射撃で前衛に出ていた者のアーマーを粉々に。
 さらにターンしてきたパウルが抵抗する兵士を踏みつけ、逃げようと背を向けた一人には誘導弾を見舞った。
「やっぱり全員確実に仕留めなきゃね☆」
「ガハハハッ! あとはわしの出番じゃなあ!」
 敵兵の隊列が乱れたそこに、バーソロミュー機が突っ込み、さらなる破壊の嵐をもたらす。その間に二人の行く手は床面から壁面へ。艦載機を粉砕しながらジェイクとGlanzが疾走していく。
「ちょっと、二人とも飛ばし過ぎじゃないー?」
「追い付くのも一苦労だね、あれは」
 一方、脚部スラスター、『プロミネンス』で跳び上がったアリン機と、宙を舞う黒い燕は、腕力とマジックミサイルの掃射で天井面を破壊、コースを自ら作り出しながらその後を追っていった。
 引っ掻き回すというよりは、もはや引き裂くように、二機のロボットと三体のバイクは大暴れを繰り広げた。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

ミハイル・グレヴィッチ
SIRDとして行動

要は片っ端から全部スクラップにしてやればいいんだろ?いいねぇ、実に壊し甲斐があるぜ。そんじゃ、ハデにおっ始めようぜ!

壊すたって、別に全壊させる必要はねぇ。戦闘艇もコクピット、エンジン等を蜂の巣にしてやればそれで使用不能になるし、おまけに周りには燃料弾薬等、一発で爆発起こすモンも揃ってるんだ。UKM-2000Pの弾が足りるかの方が心配になってくるわな。
重騎兵が邪魔してきたら弾幕張って軌道を変えさせ、灯璃のヤツが狙い易い様に誘導してやる。
「バカが、調子ぶっこいて飛び回ってる様だが、自分がキル・ゾーンに誘導されてると気づいてねぇ」
無論、自分が狙われ難くする為、射撃位置は常に変える。


灯璃・ファルシュピーゲル
【SIRD】として参加
同所属のミハイルさんと緊密に連携実施

・・大きい物ほど内は脆い物ですよ

現着次第「情報収集・地形利用・戦闘知識」で
周囲の兵士配置と戦闘艇の補給関係設備の位置取り
を手早く把握

ミハイルさんが制圧射撃で重騎兵の引き付けを
開始したら、釣られて動きが単調になったところを
「スナイパー・2回攻撃・鎧無視攻撃・鎧砕き」で
アームドフォートと頭狙いで狙撃実施

ミハイルさんが射撃位置変える際は
コード召喚した狼達に牽制攻撃させてカバーし
連携して確実に仕留める様戦闘

ある程度敵を減らせたら
戦闘艇の燃料・弾薬補給設備を「破壊工作」で
潰してまわり母艦能力の破壊を狙います

さて・・花火になっていただきましょうか。



●兵士達
「大きい物ほど内は脆い物、ですけどね」
「こんだけハデにやられちゃどっちでも同じだったかもなあ?」
 SIRDとしてチームアップした灯璃・ファルシュピーゲル(Jagd hund der bund・f02585)とミハイル・グレヴィッチ(スェールイ・ヴォルク・f04316)は、ロボットで暴れるバーソロミュー達の後方辺りを軸に行動を開始していた。
「まぁ良いさ、やり甲斐のあることに、壊すものはまだまだ残ってる。こっちは効率的にいこうぜ」
「そうしましょう。機材や設備の位置関係は概ね把握しました」
「早ぇな、情報収集完了か? ……それじゃ、おっ始めるかね!」
 灯璃の上げる周辺情報から狙う位置を定め、ミハイルは機関銃、UKM-2000Pの引き金を引いた。小気味良いリズムで弾丸が射出され、目標の積み込み待ちだった荷箱に着弾、武器弾薬の入っていたそれを、真っ赤な打ち上げ花火に変える。
「ハハハ、弾が足りるかの心配をした方が良さそうだな!」
 とはいえ、そう目立つことをしていれば、当然重騎兵達も動き出す。
「ようやくかよ、大したことないな、帝国兵ってのも」
「油断大敵ですよ」
 位置取りを変えるために動き出したミハイルに代わり、灯璃はユーベルコードで生み出した影の猟犬たちに敵兵を襲わせる。そこまでの戦果は期待できないが、足止めと攪乱には十分。
「位置に付いた。そっちに追い込んでやるよ」
「任せます」
 その間に移動を終えたミハイルが制圧射撃を開始、身を隠す者、スラスターを吹かせて逃れる者など、反応は様々だが。
「バカが、調子ぶっこいて飛び回ってる様だが、自分がキル・ゾーンに誘導されてると気づいてねぇ」
 反撃を期した空中の重騎兵を遠距離からの灯璃のアームズフォートが撃ち抜いた。
 砲撃に耐えられず、一人は落下。そうして、二人は連携して敵兵力を削っていく。
 戦う事しばし、ミハイルが仕掛けるのを隠れ蓑に、並行して破壊工作に勤しんでいた灯璃が、一仕事終えた、というようにコンテナを背に腰を下ろす。
「ミハイルさん、頃合いを見て一旦下がってください」
「予想より時間がかかったな?」
「手間取った分は次に活かします」
 笑い声が聞こえる前に、インカムに手をやって灯璃は通信を止める。敵味方含めて、全ての動きを予測することはさすがに不可能だ。そんなこと、きっとミハイルも分かっているのだろうけど。
 後退する彼からの合図を受け、灯璃は握っていたスイッチに指を置いた。
 無線連動して火を噴く火薬は、いくつかの宇宙船の燃料タンクに、敵の武器コンテナに、そして敵の背面スラスターに、くっついている。
「さて……花火になっていただきましょうか」
 特に気負った様子もなく、彼女はスイッチを押下した。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

ジェイクス・ライアー
【いすゞに同行】

…相変わらず、お前は調子のいい。
あまりウロチョロして怪我をするなよ。

さて、この世界はどうも肌に馴染まないところだが、…目に見える全てを破壊すればいいというなら話は簡単だ。
これだけ物に溢れているならば足場にも困らない。
銃撃は[見切り]で回避。素早い[暗殺]技で脆いであろう関節部を切断。
貴様らに捕まるほど愚鈍ではない。

……というか、お前も少しは働かないか!まったく…気の抜ける応援だ。
サボっていないでお前も行け。

目には目を。銃には銃を。
倒した敵の銃を奪い[援護射撃]。
女に庇われる男がいてたまるものか。
回復ができるできないの問題ではない。これは私のプライドの問題だ。

行動台詞など省略可


小日向・いすゞ
【じぇいくすセンセと一緒】

さあさ、頑張って艦載機とやらを壊すっスよォ
外からは強くても内側は強く無いと思うっスし
中を狐火で焼くっスよ

大丈夫っス
あっしが怪我する前にセンセが助けてくれるっスからねェ

敵が来たら
じゃじゃーん
センセの出番っス!
がんばれがんばれ
鼓舞は0

ひゅー
センセ格好いいっス~

危ない時は導眠符でちゃんと助けるっスから
それとも癒式符で癒やすっスか?

危ない時は庇うっスよ
敵を使って、ダメならば自分を使って

あっしは狐っスからね
人には甘いンスよ

大丈夫っス
回復は出来るっス

そこ迄言うのならば
もう一暴れお願いするっス!

今度はあっしも、ちょっと頑張ちゃうっスから
――管狐!

杖で殴り、尾で蹴り上げ
符を投げて炎を



●フォクシー
「見たっスかじぇいくすセンセ、花火っスよ、綺麗っスねえ……」
 同行したジェイクス・ライアー(素晴らしき哉・f00584)に声をかけ、小日向・いすゞ(妖狐の陰陽師・f09058)がほう、と溜息を吐いた。頬に手をやり、感じ入るような一言。だがそれに対する返答は、少しばかり棘が含まれていた。
「言いたいことはそれだけか?」
「あれ、ご不満っスか。センセの言う通りにしてるつもりっスけど」
「ウロチョロして怪我をするなとは言ったが、休めとは言っていない……!」
 頭を引っ込めたジェイクスの横を、発射された光線が射抜いていく。遮蔽物を利用して相手の様子を窺ったジェイクスは、先ほど顔を出したのとは反対側に歩を進める。
「やー、でもあっしが怪我する前にセンセが助けてくれるっスよね?」
「……相変わらず、お前は調子の良い」
 いすゞの指差した先に回し蹴り。ジェイクスの革靴から飛び出した仕込み刃が、顔を覗かせたクローン兵の脇腹を貫く。続けて動きの止まった敵の首に素早くワイヤーを絡めて、速やかに無力化。
「――眠れ」
「ひゅー、格好いいっス~」
「こんな連中に捕まるほど愚鈍ではない」
 目元にかかる前髪を指先で払い、ジェイクスは呆れたように目を細める。
「まさか、さっきの気の抜ける応援だけで終わるつもりか?」
「大丈夫、敵がたくさん来たら導眠符で援護するっスよ。癒式符で回復もするっス。それに、危ない時は――」
 上。先ほどの兵士のヘルメットにカメラでも内臓されていたのか、完全にこちらの位置を把握していた様子で重騎兵が飛び出してくる。奇襲に成功した以上、ビームライフルの向かう先は当然『より強い方』。
 一度目を丸くして、ジェイクスに向いた射線にいすゞが身を晒す。
 銃声。
「――女に庇われる男が、いてたまるものか」
 先程の敵から奪い取った銃を手に、憮然としたままジェイクスが呟く。
 空中で撃ち抜かれた敵兵は、スラスターの勢いのまま宙を無様に踊り、落ちていった。
「……あっし、自分で回復は出来るんスよ?」
「回復ができるできないの問題ではない。これは私のプライドの問題だ」
 うーん、と悩むようにした後に、いすゞは立ち上がって武器を取った。
「そこ迄言うのならば、もう一暴れお願いするっス」
 妖狐の食事は人の精。ゆえに人には甘い……そういうものかも知れないが。
「今度はあっしも、ちょっと頑張ちゃうっスから――管狐!」
 手にした筒から、彼女の使い魔が姿を現す。狐を模した杖を手に、様々な力を持つ符を指先で操る。
「センセも、癒やして欲しかったら言うんスよ?」
「……不要だ」
 ふい、と視線を切った男の様子に、妖狐はまた喉の奥を鳴らして笑った。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

水沢・北斗
こういう大きいのに私の弓が効くのかどうかいっぺん試してみたかったんですよねー。
……って感じでもないですね、中から壊すとかだと。
はい、すみません。ちゃんとやります……。

さて真面目に。
破壊活動邪魔されるのも面白くないですしね、重騎兵が周辺にいる間はソッチ優先で片づけていきます。
飛び回った所でコチラも飛び道具。逃がさないですよ?

――メルエユライドを躯体に接続
――パスの確立を確認、魔力供給開始
『火属性、貫通、誘導の三術式を添付……半端な装甲じゃ防げませんよ!』
技能:2回攻撃、スナイパ、属性攻撃、鎧無視攻撃、誘導弾

あ、余裕があったら炸裂術式(範囲攻撃)も混ぜて周辺の破壊を!!

*アレンジ等は可です


笹鳴・硝子
戦闘艇のドッグ兼発着場、というなら発着できなくすればいいわけですね
手段としては破壊すればって事ですけど

【WIZ】
(技能目立たない・迷彩・2回攻撃・鎧砕き・武器落とし・スナイパー・鎧無視攻撃・なぎ払い)
身を隠しつつ敵を狙える場所を確保
敵の最前列が精霊銃の射程に入る手前まで引き付け、シンフォニックデバイスを花びらに変えて【鈴蘭の嵐】
撃ち洩らした敵は精霊銃【流】にて狙撃

配電盤や各種操作機器を見つけた場合は、戦闘の隙を見て破壊


アレキサンドラ・ミルキーウェイ
※アドリブ連携歓迎

ふむ、こちらでは施設の破壊任務ですか
好きに暴れてストレス解消といくのですよ

戦場に到着したら軽く辺りを見回して【情報収集】
施設の要になっていそうな所を探して、そこを集中的に壊してやるのです
カタパルトとか重要そうですよね

適当に壊す場所の目星をつけたら喰命剣の【封印を解き】、魔改印で自分の情報を書き換える事で【災厄を招く欲望】を発動
テレポートで移動しつつ、多少の被弾は無視して超怪力と【生命力吸収】を乗せた喰命剣の【捨て身の一撃】で敵と施設を壊していくのですよ
テレポートの際は【敵を盾にする】位置に移動する事で攻撃を躊躇させたり、被弾時に敵を巻き込む事を狙ってみましょう


匕匸・々
暴れて、壊す。
単純明快。実に有り難いことだ。

錬成カミヤドリで懐剣を複製。
広範囲…複数体に向け念で飛ばして
『マヒ攻撃』を加えつつ、
鈍った者から短剣を集中させて討っていこう。
飛べぬ俺だが、俺達ならばそれができる。
自在に駆けてみせよう。

敵の攻撃には『見切り』か『オーラ防御』で対処。
鋼糸で近くの敵を絡め寄せて
『敵を盾にし』て戦力を少しでも減らすのも手か。
捕縛されている仲間がいれば短剣でワイヤーを切って救出を。

隙があれば機材中心に破壊を。
戦闘艇については…そうだな。
仲間のやり方を真似るか、
手っ取り早く壊せそうな場所を
教えてもらうのもアリだろうか。

さて、
全力を尽くさせていただこう。
先へと繋げる為に。



●施設の無力化
 突入した猟兵達の手によって、状況は既に混乱の極みにあった。あちこちで火の手が上がり、けれどそれを消す暇もなく、クローン重騎兵達は外敵に向かっていく。巨大ロボットが、宇宙バイクが、銃弾が、炎が、それぞれに空舞う敵を迎撃。破壊の渦が巻き起こる。
 そんな嵐の中にあるような発着場を、モノトーンの影が駆けて、緑の髪を踊らせた二人がその後を追っていた。
「暴れて、壊す。それで良いのでは?」
「破壊はただの手段です。目的はここの機能停止ですから」
 匕匸・々(一介・f04763)の問いに、先頭を走る笹鳴・硝子(帰り花・f01239)が答える。居並ぶ戦闘艇の合間を抜けて、極力目立たぬよう、敵兵とぶつからないようにしつつ、彼女が向かう先は壁面ドックの操作盤である。派手な戦場の裏を行く彼女は、この手のものを優先的に破壊していた。
 設備そのものまでは壊せなくとも、使えなくなれば同じこと。
「宇宙船に私の弓が通用するか、試してみたかったんですけどねー」
 水沢・北斗(ヤドリガミのアーチャー・f05072)も、弓の弦を弾きながらそれに続く。
「宇宙船ならいくらでも転がっているが」
「いや、そっちのちっちゃいのじゃなくて、エアロゾル・バトルシップだっけ、この艦自体とかさ」
「内側に入ってしまいましたから……別の機会を狙ってもらえますか?」
「はい、大丈夫、ちゃんとやりますよー」
 そんなやりとりをしながらも、彼女等は周囲への警戒を怠らない。ゆえに、付近を動く敵部隊の存在も早い内に察知することができた。
「迂回するか?」
「それだと時間がかかりすぎません?」
 々と北斗が視線を交わし、硝子もそれに首肯する。
「早めに退いてもらいましょう」
 彼女の指先に乗せたシンフォニックデバイスが、鈴蘭の花びらへと形を変えた。折り重なるように生じた花びらは、硝子の吹きかけた息に乗って、ばらばらと散っていく。
「手を貸そう。動きを鈍らせる」
 敵を切り裂く花吹雪を、々が懐刀の分身体に追わせる。目くらましにもなる花びらに、斬り付けた相手を麻痺させる力を持った刃。念動力で操作されたそれらは、敵の隊列を呑み込むように舞い踊る。
 想定していたのとは別の場所から飛んできた攻撃に慌てふためきながらも、重騎兵達は硝子たちの方へと進路を変える。念動力の使い手に対抗するため、ビームライフルと捕縛用ワイヤーを構え、飛行用のバックパックを使用して、無事な者から順に浮き上がった。
「出番、ですかね。応戦しますよ!」
 空飛ぶ的の登場に、北斗が喜色を浮かべて――。
 握った弓、メルエ・ユライドに意識を向けて、力をそこに流し込む。彼女は銃のヤドリガミ。狙って、飛ばし、当てる事こそが本来の形。
「火属性、貫通、誘導の三術式を添付……半端な装甲じゃ防げませんよ!」
 一瞬で引かれ、放たれたそれは、見事空中の敵を射抜いて爆ぜる。そうしていくつか上がった花火を掻い潜ろうと動いたクローン兵は、しかし背後からの斬撃で意識を失った。
「いただくのですよ」
 錠前を解き、解放された喰命剣ロヴァリスが、その命を啜る。持ち主であるアレキサンドラ・ミルキーウェイ(強欲の貧者・f13015)は、発動した『災厄を招く欲望』の効果に任せ、空間を跳躍。
「何だ貴様――!?」
 声を上げる暇もあればこそ。視界内へのテレポート能力を駆使すれば、空中であれ問題はない。敵の背に着地して刃を落とす。傷付いた敵の身体はそのまま盾にし、発砲を躊躇した敵の仲間へと転移先を移していく、が。
「好きにはさせんぞ……!」
「あ」
 骨のある者も混ざっていたらしい。刃を突き立てられながらも、その重騎兵は自らごとサイキッカー拘束用ワイヤーでアレキサンドラを縛り付ける。
 瞬間移動能力を失い、あえなく落下。だが地面にぶつかるその前に、空中を疾走する刃――々の懐刀が、ワイヤーを両断した。
「無事か?」
「おかげさまで。感謝するのですよ」
 再度力を取り戻した彼女は、また猛威を振るい始める。
「結局殲滅する事になりそう?」
「この部隊については、そうですね」
 手段はどうあれ、目的を達成できれば問題はない。北斗の言葉に硝子が頷く。放たれた矢と、精霊銃による狙撃で、二人は味方の撃ち漏らしを端から順に撃墜していった。
「……ちなみに、あのサイズの戦闘艇ならいけるのか?」
「やってみましょうか」
 続く先頭の中、々の提案に北斗が頷いて、引き絞った矢を解き放つ。また炸裂の術式まで施されたその矢は、見事戦闘艇の機関部を射抜き、大爆発を起こした。
「この通り、ですよ」
「大したものだ。……なるほど、それならば、俺も」
 持ち前の勤勉さを発揮したか、狙い所を覚えた々の刃が別の戦闘艇へと喰らい付いていった。

●発着場、沈黙
 猟兵達の戦いにより、この場は見事に制圧された。それぞれの破壊活動と、機能部分に絞った攻撃。これらの成果として、煙霧号……エアロゾル・バトルシップは、その母艦能力を完全に失った。
 主砲、動力部に続き、ドック兼発着場を機能停止させられ、残すところは、歩兵戦力を抱いた格納庫のみ。
 この戦艦の完全破壊まで、あと一歩。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2019年02月16日


挿絵イラスト