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羅針盤戦争~『五の王笏』カルロス・グリード狂竜決戦~

#グリードオーシャン #羅針盤戦争 #七大海嘯 #カルロス・グリード #オブリビオン・フォーミュラ #五の王笏島

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●グリードオーシャン・五の王笏島
「なるほど、現状は理解した」
 七大海嘯『五の王笏』たるカルロス・グリードは即座に現在に置かれた状況を理解する。猟兵はこの島を発見し、カルロスを倒そうとこの島に上陸をし始めようとしているのだから。
 だがそれがわかったというのは、かつてグリモアの力を感知したある帝竜の力を宿しているからだ。
「やはりこのベルセルクドラゴンの鎧は凄まじいな。思考能力が段違いだ」
 そういってカルロスは禍々しい鎧を手で優しく撫でる。その鎧こそ「ベルセルクドラゴンの鎧」。カルロスに高速思考と超常を超えた戦闘能力を与えてくれる装備だ。
 それが故にその強大な力に振り回されそうになるもの事実だ。だが完璧に使いこなせてこそ『五の王笏』というものだ。
「だからこそ御さねばならん。その為に使えるものは使おう」
 そしてカルロスは周りに闊歩する白骨達に目を向ける。「白骨化した古竜(スケルトン・エルダー・ドラゴン)」。カルロスの忠実なる存在、脆くても攻撃力は十分にある。その手駒と自分の力を持って、『五の王笏』は猟兵の到着を待つ。

「来るがいい、猟兵。帝竜の力、再び世に示そうぞ」

●グリモアベース・ブリーフィングルーム
「ベルセルクドラゴンの高速思考持ちなのに、早口じゃないなんて卑怯だよねー」
 かつての帝竜ベルセルクドラゴンの特徴の早口を思い出してグリモア猟兵見習いエィミー・ロストリンク(再臨せし絆の乙女・f26184)は、『五の王笏』についての説明に入る。その映し出している画像は、特徴的な鎧を着こんだカルロス・グリードその人である。
 「ベルセルクドラゴンの鎧」。着用者に、高速思考及び超戦闘力攻撃を可能にさせる恐るべき鎧。まさしくベルセルクドラゴンを宿すといっても過言ではなく、カルロスの戦闘力も桁違いに跳ねあがっている。
「さらにカルロスの周りには骨の古竜もいるんだー。これも厄介だねー」
 そう言って、エィミーはカルロスを守るように徘徊する大量の「白骨化した古竜(スケルトン・エルダー・ドラゴン)」を映し出す。カルロスの命令に応じて攻撃を行い、ブレス等の能力は持たず、体も脆いが手数は圧倒的である。連携されれば脅威となりうるので、対策を講じる必要がある。
 あとは高速思考の為に、カルロスは絶対に先手を取ってくる。こちらも考えをもってあたらなければならない。
「でも帝竜は倒した皆なら大丈夫! 生身のカルロスに猟兵の恐ろしさを教えてあげてね!」
 そういってエィミーは猟兵達を五の王笏島の中心部へ転移を開始する。狂った竜の力は受け継がれ、今また猟兵の前に姿を現す。その牙に突き立てられるか、粉砕するのか。それは猟兵達の手腕にかかっている。


ライラ.hack
 どう見てもヒーロー戦隊のスーツ姿にしか見えない。
 どうも皆様こんにちは。ライラ.hackです。

 このたびは七大海嘯の一人であり、オブリビオン・フォーミュラ『王笏』カルロス・グリードの一形態との決戦です。
 難易度は普通より高めなのでご注意ください。
 『五の王笏』は「アックス&ウィザーズ」の力を具現化しており、「ベルセルクドラゴンの鎧」を着用して、高速思考及び超戦闘力攻撃を仕掛けてきます。加えて、五の王笏島には、大量の「白骨化した古竜(スケルトン・エルダー・ドラゴン)」が存在し、カルロスの命令に応じて直接攻撃してきます。ブレス等の能力は持たず、体も脆いようですが、カルロスのユーベルコードの他に、これにも対処しなければなりません。
 またこの決戦勝利後は、『五の王笏』が支配する島を解放することができます。

 以下、特殊ルールとなります。
 プレイングボーナス……敵の先制攻撃ユーベルコードに対処し、同時に「白骨化した古竜」にも対応する。

 以上です。超高速思考・超戦闘力を得たカルロスに対し、真っ向勝負といきましょう。
 それでは皆様の素晴らしいプレイングをお待ちしております。
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第1章 ボス戦 『七大海嘯『五の王笏』カルロス・グリード』

POW   :    アリエント・ドラゴーン
【鎧から放射される凶暴化ブレス】が命中した対象にルールを宣告し、破ったらダメージを与える。簡単に守れるルールほど威力が高い。
SPD   :    エスパーダ・ドラゴーン
【鎧の身体強化】による素早い一撃を放つ。また、【肉体をドラゴン化する】等で身軽になれば、更に加速する。
WIZ   :    イーラ・ドラゴーン
【自身または竜に対する敵意】を向けた対象に、【負傷の分だけ威力を増す狂える竜のオーラ】でダメージを与える。命中率が高い。

イラスト:hoi

👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​

種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は💠山田・二十五郎です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

死之宮・謡
アドリブ歓迎

ベルセの鎧か…面倒なモノを着用しやがったなぁ…だがまぁ良い…
結局何が来ようと我がやることは変わらない…
A&Wの戦争以来だが…あの時と同じように、再び骸の海に叩き返してやろう
何度でも言おう…さぁ、戦を始めよう

戦域に炸裂する・呪詛の球体をばら撒いて白骨共を一掃
そのまま呪いで自身の位置認識を歪めて凶暴化ブレスにも呪霧で減衰させながら呪壁で防ぎクレイアスターで射撃して
最後は切り込んで【覇神滅槍】を叩き込んでフィニッシュ


ナイ・デス
古竜の骨!?
ユーベルコードを弱める効果は……なくなっている、でしょうか?
あるなら防御にも利用など、したいところですが……!

【念動力】で白骨古竜を浮かせカルロスさんの攻撃に対して【敵を盾にする】

ダメ元でしたが……!

やっぱりダメか、効果があったか
ダメは【覚悟】
どんなルールを宣告されても、私は破る
【激痛耐性】ダメージにも、耐えて

カルロスさんが、帝竜ベルセルクドラゴンなら……
私は、帝竜ダイウルゴスの力、です!
『リベレイション』!

融合変身【限界突破、継戦能力】スクラップアンドビルド
自己破壊と再生を繰り返し、戦闘力増強しながら
【怪力重量攻撃】拳で戦う!
最初は劣っても、再生し戦闘力増強、いつかは上回る!


黒鵺・瑞樹
アドリブ連携OK
右手に胡、左手に黒鵺の二刀流

白骨古竜は伽羅の雷撃。陸奥の旋風、俺の飛刀の投擲で攻撃。体が脆いなら攻撃の起点を壊せばいい。関節あたりを部位狙いで破壊する。それでカルロスへの道ができれば十分。

なるべくブレスは見切って回避するが、念のため伽羅の水流と陸奥の旋風を纏うようにし、ブレスに直接触れないようにする。
無事回避しきったらそのまま水と風に紛れるように存在感を消し目立たない様にし、隙をついてUC剣刃一閃で攻撃。
敵の攻撃は第六感で感知、見切りで回避。
回避しきれないものは本体で武器受けで受け流し、カウンターを叩き込む。
それでも喰らうものは激痛耐性で耐える。


バルタン・ノーヴェ
POW アドリブも絡みも歓迎デス!

HAHAHA! さすがにドラゴンのブレスは受け流せられないデスネー!
当面全力で走りマース!
このまま駆け回って、避けられれば良いのデスガ!
逃げ切ったらよし、ダメだったらダメージ覚悟でUC《秘密のバルタンズ》!
「カモン、バルタンズ……!」「バル、バル!」

ワタシがブレスを食らったとしてもバルタンズは対象外、のはずデース!
百体ものバルタンズにお駄賃を渡して、古竜の群れに攻撃を頼みマース!
皆で寄って集れば、大振りの攻撃を避けながら粉砕できるはずデース!

ワタシは、無事ならばカルロスへの攻撃に参加しマショー!
やられていたならば……ワタシの仇をーみたいな感じで伏しておりマス。



 かつて群竜大陸にて、帝竜の一体としてその猛威を振るったベルセルクドラゴン。かつての大陸の支配者である古竜を根こそぎ滅ぼした狂戦士の如きドラゴン。
 その特徴は類稀なる高速思考と、それを活かした超越した戦闘能力である。そして『五の王笏』カルロス・グリードはその力を宿した鎧を身に纏い、本拠地の島で待ち受ける。
 「ベルセルクドラゴンの鎧」。そしてその鎧の影響なのか、島の各地に白骨化した古竜(スケルトン・エルダー・ドラゴン)が闊歩しており、カルロスを守っている状態だ。
「ベルセの鎧か…面倒なモノを着用しやがったなぁ…」
 面倒臭いと思っているとわかる表情をする死之宮・謡(存在悪:狂魔王・f13193)。かつての帝竜ベルセルクドラゴンの厄介さは謡も思い出すところはある。
 だが相手をするのに謡のやることは変わることはない。どんな敵は滅するのみ、謡という死神の前に立つオブリビオンは一切合切を滅ぼすだけだ。
「帝竜戦争以来だが…あの時と同じように、再び骸の海に叩き返してやろう」
「面白い。できるものならやってみるがいい」
 そして鎧から放射される凶暴化ブレスを吐き出して、己が領域に染め上げようとするカルロス。そのブレスをまともに浴びれば、理性を保つだけで身体に強烈なダメージを喰らうことになる。
 さらに白骨化した古竜も同時に襲い掛かってくるが、謡は咄嗟に戦域に炸裂する・呪詛の球体をばら撒いて古竜達を一掃し、凶暴化ブレスから距離を取る。
「古竜の骨!?」
 その襲い掛かってくる驚愕するのはナイ・デス(本体不明のヤドリガミ・f05727)。散々ベルセルクドラゴンとはやり合ったので、その古竜達の性質を思い出す。
 確かその古竜の骨はユーベルコードを弱める効果を持つと言われている。だがさきほどの謡の呪詛の爆裂で容易に破壊されたところを見て疑問符がつく。
「……なくなっている、でしょうか? あるなら防御にも利用など、したいところですが……!」
 ナイも拳で襲い掛かってくる白骨化した古竜を殴り倒し、その残骸を念動力で捕らえる。そしてそれを盾にしてカルロスの凶暴化ブレスを防ごうとする。
 しかし古竜は群竜大陸のものとは違う。スケルトン化した影響によるものか、カルロスの支配下にした影響か、ユーベルコードを弱体化する性質は失われているようだった。
「ダメ元でしたが……!」
 やっぱり駄目かと、凶暴化ブレスを浴びたナイは理性が飛び、思うが儘暴れたい欲求に支配されそうになる。だがそれを許せば、その隙をカルロスがつくだろう。
 それをさせないと無理矢理理性で抑え込む。それによって身体中の血管と筋肉が軋むが、ナイは構いはしない。
「何度でも言おう…さぁ、戦を始めよう」
 そしてナイを覆う凶暴化ブレスを吹き飛ばすように、謡の呪いの放出が周囲を覆う。呪いの霧で凶暴化ブレスを減衰させながら、自身は呪壁で防ぐ。
 耐えているナイに近づいて攻撃しようとするカルロスを穢煌葎弓クレイアスターの矢で射抜き、接近を許さない。その間に、ナイは凶暴化を抑え込み、高らかにその力を解放する。
「カルロスさんが、帝竜ベルセルクドラゴンなら……私は、帝竜ダイウルゴスの力、です! 『リベレイション』!」
 能力「ブレンホルズ・ジヴィライゼーション(エクステンドオーブ)」発動。黒剣、ダイウルゴスの彫像を融合変身させ、恐るべき鎧のスクラップアンドビルドを構築していく。
 自己破壊と再生を繰り返し、戦闘力増強しながら、カルロスと真っ向勝負をする。ベルセルクドラゴンの超戦闘能力と、ナイのダイウルゴスの超怪力重量攻撃がぶつかる。
「最初は劣っても……」
 実際はカルロスがナイのダイウルゴスの拳を粉砕してその身体を砕くが、徐々にその戦闘能力が増していき、撃ち合いがナイが優勢になっていく。
 そして最後には恐るべき重量を乗せた拳がカルロスの拳を吹き飛ばし、その身体が宙を舞う。そしてそのカルロスに飛翔して斬り込んでいく謡。
「死ぬが良い」
 放たれるは能力「覇神滅槍(オール・キリング・スティンガー)」の一撃。致死の呪いと闇を籠めた呪殺神槍レ・フィドラの連撃がカルロスの身体を貫く。
 如何にベルセルクドラゴンの思考能力が早かろうと、ナイの拳を喰らって反応ができない状態では避けようがない。その傷口から呪いの闇がカルロスの身体を蝕み、生命力を削り取っていく。

「おのれ……!」
 忌々しそうにカルロスは再び白骨化した古竜をけしかけるが、それを旋風のように蹴散らす一陣の風が現れる。黒鵺・瑞樹(界渡・f17491)、右手に旧月山派の刀工の作「胡(えびす)」、左手に刃が黒い大振りなナイフ「黒鵺」の二刀を構えた剣士である。
 風を纏った白虎「陸奥」や水神の竜「伽羅」を従え、その旋風と雷撃で破壊の嵐を巻き起こす。そして瑞樹も飛刀の投擲で古竜の関節あたりを狙う。
「体が脆いなら攻撃の起点を壊せばいい」
 すべてを壊すのであれば厄介ではあるが、一転集中の破壊で態勢を崩し、カルロスへの道を作ればいい。だがカルロスも敵を近づけまいと凶暴化ブレスを放って、理性を吹き飛ばそうとする。
 そんな凶悪なるブレスに全速力で避けようとするもう一人の戦士、いやメイドのバルタン・ノーヴェ(雇われバトルサイボーグメイド・f30809)は陽気に笑う。駆け回って、避けられれば良いという気持ちの元、全速力で戦場を駆ける。
「HAHAHA! さすがにドラゴンのブレスは受け流せられないデスネー!」
 そんなことを言いながら脅威の脚力で凶暴化ブレスから逃げようとする。だが白骨化した古竜に進路を塞がれて万事休す、もはやダメージ覚悟で乗り切るかという思いすらもあった。
 だがそれを吹き飛ばすように伽羅の水流と陸奥の旋風の放出が、古竜と凶暴化ブレスを吹き飛ばす。瑞樹はギリギリのところでブレスを回避し、バルタンも救ってみせたのだ。
「オー、助かりマシタ! カモン、バルタンズ……!」
「バル、バル!」
 そのまま何も言わずにそのまま水と風に紛れるように隠遁した瑞樹に対し、バルタンは能力「秘密のバルタンズ(シークレット・サービス)」を発動する。お駄賃をもらうことで変動する性質を持つ100体のミニ・バルタンを召喚し、お駄賃を渡して攻撃を支持するバルタン。
 100体もなるとお駄賃も大変な量になるが、その数ならば古竜制圧も容易である。身を斬ることもいとわず、ミニ・バルタンを雇い、その可愛らしい容貌とは裏腹に、破壊的に白骨化した古竜を粉砕していく。
「ブレスを食らったとしてもバルタンズは対象外、のはずデース!」
 これだけの数で、元々破壊を指示されたバルタンズであれば凶暴化ブレスを喰らっても問題はない。そもそも対象生物かもわからない存在、そんな理不尽はカルロスも図れるはずもなかった。
 そして派手な突撃と破壊の中で、バルタンが俊足を生かして一気にカルロスへと接近する。カルロスは襲撃してきたバルタンズを撃退していたところで、横っ腹を突く形となる。
「バルタンズの仇デース! 私も攻撃に参加しマショー!」
 ファルシオン風サムライソードの無骨なる刃にて、ベルセルクドラゴンの鎧ごと斬り裂くバルタン。装甲すらも抜く斬撃に驚くカルロス。そして後退したところに、今まで隠れて接近した瑞樹が現れる。
 放つは、能力「剣刃一閃」の一撃。胡の刀の一閃が、バルタンの斬撃の傷をなぞるように斬り裂く。それに超反応を示して拳を繰り出すカルロスの攻撃を、直感めいた回避で避けると、次は黒鵺の一閃だ。
「その命、もらい受ける!」
 そして斬り裂かれる首の肉。カルロスの血が噴き出るのを確認する瑞樹だった。だが、ベルセルクドラゴンの鎧はそういった感覚にも強く、また再生能力もあげている。
 即座に傷を塞ぎ、瑞樹を吹き飛ばすように拳を当てる。咄嗟にガードするが、身体が軋むような痛みが走り、瑞樹の顔が歪む。

「やはり一筋縄ではいかないデース」
 そう言ってバルタンも距離を取り、ミニバルタンズに撤収を指示する。このまま攻勢を続けても益なしと判断したからだ。
 だがその判断は正しい。的確にダメージは与え、ベルセルクドラゴンの鎧の能力にも負荷を与えることができた。つまりは消耗戦では勝利している。一歩一歩追い詰めるだけである。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​

才堂・紅葉
単純に強いってのは厄介ですよね!
あの脳筋ドラゴンとの思い出が蘇ります

方針はシンプルに正面対決
召喚した金剛石式鎖鋸を両手に挑みます

竜化のバフによる高速攻撃は、鎖鋸を投げ上げ無手にて対応

攻めこまれる期を待ち
踏み込みの機を見て
攻撃を気をもって制す、です

平たく言えば、起りに合せて拳を受け止め、打撃が完成する前に衝撃を流し、そして返す
合気のカウンター投げですね
高速思考は極めて強力ですが、その分に瞬間的な勘や皮膚感覚が衰える印象です

反撃はUCでロンズデーライトパワーを鎖鋸に注ぎ、鎖を繋げた3倍射程と威力で周囲の骨竜を薙ぎ払い、ついで本体を狙います

「ご自慢の竜鎧と私のこれ。硬さ比べと洒落こもうじゃない!!」


久遠寺・遥翔
アドリブ歓迎

帝竜か。戦ったことないんだよなぁ
油断なく行こう

イグニシオンに【騎乗】
あの速度は捉えきれない
【戦闘知識】からどこに撃ち込んでくるかをあらかじめ予測
さらに撃ち込んでくる瞬間に【第六感】で違和感から補正して【見切り】
【残像】を捉えさせる形で何とか回避する
くっそー、ドラゴン化とかずるいぞ!

そこから【カウンター】でUCを発動
大量の骨竜を纏めて【範囲攻撃】で刻み、時には踏み台にしながら
島の空を駆け抜けてカルロスドラゴンと【空中戦】だ!
斬った骨はしっかり浄化の焔で【焼却】しておくぜ
焔の太刀をドラゴンにぶち込み動きを止めたら
コックピットから飛び出して生身での焔の剣という【2回攻撃】
核を叩き斬る!


シズホ・トヒソズマ
どうぞ幾らでも示してください
こちらはそれを容赦なく踏み倒していくだけですので!

マインドテンタクルで複数の人形を◆早業で◆操縦

クロスリベルで移動力と反応を強化
スピードを上げる事で相手がドラゴン化して一撃を放つ事を誘導
ドラゴン化したらイズンの対竜弱体特化の◆呪詛を霧のようにして散布
竜属性で逆に弱体化した一撃をデザイアキメラで◆オーラ防御◆盾受けし対処

骨竜は先の対竜呪詛に加え
ライアに種を散布させ足の骨に埋め込ませ水分操作で即萌芽
骨を植物で破壊し動けなくします

UCでサージャバウォックの力を発動
人形を手元に戻し攻撃範囲退避
イズンの呪詛で斬竜概念を強めた巨大化ヴォーパルソードで骨竜や敵本体を全体3回攻撃


烏丸・都留
SPD アドリブ共闘OK

自身は、ステルス擬態した対オブリビオン戦略呪操機朧蟲に搭乗。
(アラクネ形状で多面多臂像状の人形上半身。多面は蟲動物等の頭で体表は琥珀状鱗、中には無数の蟲や動物が蠢いている。
常時オブリビオンの発した力を捕食吸収し自身強化。可能なら弱体化誘発。)
分体を多数放出し捕食吸収率強化と、CICユニットを介して各縮小召喚装備部隊を遠隔管理し、分体や各種装備部隊での陽動撹乱/防御/回復支援。


相手対応
装備:時騙しの懐中時計での即応強化と各装備部隊での即時回復支援や能力強化や陽動撹乱。


UCで機動力89倍、攻撃回数9倍、自身味方攻撃時治癒効果。

「あれを倒した時よりも効果は倍増してるわよ……」



 ベルセルクドラゴンの鎧の能力をもってしても、白骨化した古竜(スケルトン・エルダー・ドラゴン)の大軍をもってしても、猟兵達は構わず攻勢を強めてくる。強化された思考力の元で、カルロスは考える。
 超越された戦闘能力と巨大なるスケルトン竜を持って猟兵を迎撃する。その考えは間違っているとは思わない。実際に力比べをすればその実力は歴然であるからだ。
 だがあっさりと越えてくる猟兵にカルロスは戸惑い気味であった。それはかつて群竜大陸であまたのドラゴンと戦った猟兵達の逞しさなのか、それとも『五の王笏』に対抗せんと潜在能力を上げているのか。
「単純に強いってのは厄介ですよね! あの脳筋ドラゴンとの思い出が蘇ります」
 そしてその類の人間である才堂・紅葉(お嬢・f08859)はベルセルクドラゴンのとの戦いを思い出し、身体が奮い立つ。己の力を試さんとする戦士の血というべきものが、沸騰する。
 機構召還符で呼び出すは金剛石式鎖鋸(チェーンソー)。それを両手に構えて、カルロスを相手に真っ向勝負を挑む。そんな紅葉を相手にカルロスもまた鎧によって身体強化していく。
「よかろう。受けて立つ!」
 さらに鎧の効果によって高速化を実現したカルロスの攻撃は神速を超える。もはや受けることすら難しい攻撃に対して、紅葉は鎖鋸を投げ上げ無手で対応する。
 せっかくの武器の利を捨てる愚行。だが紅葉にとってはそれが摂理であった。
「攻めこまれる期を待ち、踏み込みの機を見て、攻撃を気をもって制す、です」
 感覚を今までつぎ込んできた武術の理に任せ、自動迎撃のように身体を動かす紅葉。平たく言えば、起りに合せて拳を受け止め、打撃が完成する前に衝撃を流し、そして返す。
 まさしく神速のカウンターともいえる合気投げが決まり、地面に倒されるカルロス。高速思考は極めて強力ですが、その分に瞬間的な勘や皮膚感覚が衰える、その性質を利用した形だ。
「次はこれよ。この刃はダイヤモンドより硬いわよ!」
 そして投げていた鎖鋸をキャッチして、能力「六方晶金剛石式鎖鋸(ロンズデーライトチェーンソー)」を発動させる。ロンズデーライトパワーが注ぎ込まれ、鎖を繋げたことで三倍となった射程を生かして周囲を薙ぎ払う。
 接近していた白骨化した古竜の身体を斬り裂いてただの骨と化していく。そして振り回してそのままベルセルクドラゴンの鎧へと叩きつける紅葉。
「ご自慢の竜鎧と私のこれ。硬さ比べと洒落こもうじゃない!!」
 そしてベルセルクドラゴンの鎧の装甲を砕き、ドラゴン化した肌をも回転した刃は削ぎ落す。だがそれだけのダメージを喰らいながらも、神速の打撃を繰り出して相打ちのように紅葉を吹き飛ばすカルロス。

「帝竜か。戦ったことないんだよなぁ。やっぱ油断できないな」
 その様子を見ていた久遠寺・遥翔(焔黒転身フレアライザー/『黒鋼』の騎士・f01190)は紅葉と入れ替わるように突っ込む。すでにクロムキャバリア「イグニシオン」に搭乗しており、対ドラゴン戦闘態勢は万全である。
 さらにその後ろには烏丸・都留(ヤドリガミの傭兵メディック・f12904)も控えている。とはいってもステルス擬態した対オブリビオン戦略呪操機朧蟲に搭乗して姿を隠している状態ではあるが。
「後方支援は任せなさい」
 そうコックピットで呟く都留。実際、イグニシオンに迫ろうとする白骨化した古竜に対して、朧虫から分体を放つ。アラクネ形状で多面多臂像状の人形上半身。多面は蟲動物等の頭で体表は琥珀状鱗はまさにオブリビオンマシンの様相。
 そこから這い出てくる無数の蟲や動物が蠢きながら、古竜の骨を貪りつく。捕食吸収して養分にすると同時に、陽動攪乱を実現していく。都留もCICユニットを介して、それらの部隊を遠隔管理し、イグニシオンに近づけないようにする。
「助かるぜ!」
 そして遥翔のイグニシオンは蝶強化された速度で攻撃を放ってくるカルロスに集中する。そしてその攻撃速度を観測した遥翔はそれが自身には捉えられないものだと判断する。
 イグニシオンの装甲を砕かれるのを確認しながらも、どこに撃ち込んでくるかをあらかじめ予測し、ある程度の当たりをつける。そこから撃ち込んでくる瞬間に、自身の軌道を修正してカルロスに違和感を演出するような動きを敢えて行う。
 それは変幻自在とよべるものか、はたまた残像というべきものか。無駄な動きをすることで攻撃を誘発させ、ドラゴンパワーの拳の連撃の雨を潜り抜けるイグニシオン。
「くっそー、ドラゴン化とかずるいぞ!」
 そしてそのまま能力「太陽を灼く黄昏の剣(ラグナレク・キャリバー)」を発動する遥翔。都留が破壊した古竜の白骨を足場にして空中に飛翔し、カルロスに対して勝負を仕掛ける。
 ドラゴン化しているカルロスもそれを受けて立つ。再び古竜を復活させて迎撃しようとするが、焔の剣から放たれた浄化の炎で戦場復帰できないように先手を撃つ遥翔。
「行くぜ相棒! 今はただ全霊を以てこの空を翔ける――」
 焔の太刀の連続斬りをカルロスに叩き込み、その動きを止めるイグニシオン。同時にその拳がイグニシオンをも破壊するが、それでも遥翔は構わなかった。
 その狙いはコックピットから出ての、生身での焔の剣の連撃であった。その狙いは竜化が進んでいない、カルロスの本体ともいえる箇所への斬撃であった。
「ぐぬぅっ!」
 その斬撃と焔の攻撃によって顔を歪めるカルロス。だが構わずにイグニシオンを完全破壊しようとするが、都留のサポートがそれを許さない。時騙しの懐中時計による即応強化による朧虫の体当たりによって引き剥がし、回復ユニットでイグニシオンを修復させながら撤退を助ける。
 そして能力「雷冥威武(ライメイイブ)」を発動させ、雷光を発する。味方攻撃は回復をさせるという特殊なオーラを纏い、その上昇した機動力を持って、絶え間ない攻撃を叩き込んでいく都留の朧虫。
「あれを倒した時よりも効果は倍増してるわよ……」
 かつての帝竜ベルセルクドラゴンを倒した時よりも強烈なる9連撃。それを叩き込んだ後のカルロスはやはり無事というわけにもいかない。
 しかし持前の高速思考で即座に態勢を整えるカルロス。だがシズホ・トヒソズマ(因果応報マスクドM・f04564)はその立て直す一瞬の隙をつく。
「どうぞ幾らでも示してください。こちらはそれを容赦なく踏み倒していくだけですので!」
 ベルセルクドラゴンの鎧の性能がどうなろうと知ったことではない。それを凌駕していくのが猟兵、そしてシズホという存在なのである。
 それを実演する為に、シズホの思念に従い動く触手「マインドテンタクル」で複数の人形を操作するシズホ。それを鎧の身体強化・さらに進んだドラゴン化の神速攻撃で受けて立つカルロス。
「皆、頼みますよ!」
 それでも己の人形たちの性能を信じるシズホ。巨腕型強襲人形『クロスリベル』の『逆賊の十字架』を再現した装置で、移動速度と反応速度を上昇させる。
 スピードを上げる事でドラゴン化をさらに進行させるように誘導。シズホを捉える為にドラゴン化を進め、そのスピードに追い付けば呪毒生成吸収装填人形『イズン』の対竜弱体特化の呪詛の霧を散布する。
「これは……!」
 ベルセルクドラゴンは強化に特化した竜であったが、さすがに対竜の毒に対しては一定の効果を得る。身体が弱りスピードが劣ったのを確認したシズホは、デザイア・キメラ(三欲の獣)の防御バリアを受け止めるのではなく、受け流すように展開させてその攻撃を反らす。
 だが襲い掛かってくるのはカルロスだけではないと、遥翔に焼かれた古竜ではない新手を呼ぼうとするが、それもシズホは対応済みだ。
「ライア!」
 さきほどの呪詛の霧によって浸食して弱っている白骨化した古竜に対し、植物繁殖開墾型人形『ライア』が種を散布させ足の骨に埋め込ませ水分操作で即萌芽させる。
 骨を植物で破壊しそのまま地面に縫い付けるようにして動けなくすると、シズホはカルロスに攻撃するべく、能力「幻影装身(アームドオブリビオン・ミラージュ)」を発動する。
「今回再現するのは、猟書家ですよー!」
 発動するは猟書家サージャバウォックの力。触手を操作して、人形たちを範囲外に退避させたシズホは、その力を大いに振るう。
 手に持つは巨大化された青白き斬竜剣ヴォーパルソード。さらにイズンの呪詛で斬竜概念を強め、竜化が進んだカルロスの身体を引き裂く。
「ガハッ!」
 ドラゴン化が進んだことでシズホの斬撃はより効果的なものになっていた。さらに紅葉・遥翔・都留が与えた傷が開き、カルロスに膝を突かせるほどのダメージを与える。
 シズホはさらにヴォーパルソードによる斬竜を狙うが、それが危険と高速思考で判断したカルロスは即時離脱、捨て駒として新たなる白骨化した古竜を仕向けられる。
「しぶといですねー」
 そう言って古竜を薙ぎ払いながらも、撤退していくカルロスを見据えるシズホ。だが十分な傷を与えられたことに満足する気持ちもあった。
 後は他の猟兵がしっかりとトドメを刺してくれることを祈るばかりである言わんばかりに人形を厭うシズホ。ベルセルクドラゴンの鎧と共に、『五の王笏』の生命にも王手がかかろうとしていた。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​

アシェラ・ヘリオース
かの狂竜の力か…さて厄介だな…

対峙する以上は敵意を消す事は難しい
迫るオーラを闇理力盾で【盾受け、オーラ防御】で防ぎ、無理せず吹っ飛ぼされる
相手の戦闘力は桁外れなので、【念動力、捕縛】動きを鈍らせ【空中戦、推力移動】を駆使して猛攻を凌ぐ

「久しいな、光輪の。衰えてはいないか、力を示せ」

反撃はスペースデビルの召喚だ
好物の「赤晶弾」で【取引】し、チャージを行わせる
悪魔は敵意を持たず、ただ取引の履行のみを行う
骨竜はともかく、あのオーラの影響は受けないだろう
私は空中戦で【砲撃】をぶちこみながら盤面を支える

「蹴散らすぞ!」
チャージが終れば、粒子加速機能でフォース【砲撃】を極大化し、周囲をまとめて一掃したい


シノギ・リンダリンダリンダ
第五の王笏…お前、本当に…そのコスプレ…どうにかした方がいいですよ?

ちょっと心配になる
とは言え力は本物。対処しなくては

敵意。ふむお前に向けるこの気持ちは敵意でしょうか?
我が海で、我が海を荒らすモノへ向ける感情
敵?…いえ、虫を踏むのに気持ちがいりますか?
王笏。お前は、敵ではない

それでも攻撃は過酷でしょう。回避行動に重点しつつ【一大海嘯】を解放
一体の第三の王笏を召喚
数を減らす事で残滓と言えど、そして強化されたお前自身
王笏、お前とお前、どっちが強いか私に見せてください

邪神使役で竜もろとも蹂躙
王笏。お前は疑問に思いましたね?私がなんなのか。なぜ自分を使役しているか

私は大海賊です。お前なんて、敵ではない


トリテレイア・ゼロナイン
(かの帝竜の早口は竜の心肺あってこそだったのかもしれませんね)

竜退治は騎士の務め…
五の王笏、折らせて頂きます、王よ

ルールが不明な為、回避を選択
マルチセンサーでの●情報収集で鎧の熱量や稼働、王の動作を把握
退路を断つよう配置された白骨竜達へ●怪力で大盾を●投擲し粉砕
進路を確保

ブレス発射口とタイミングを瞬間思考力で●見切り走行から脚部スラスターの●推力移動への切り替えで前進しつつ回避

さて、未だ多勢に無勢ですが…
今度はこちらの手番です

盾裏に潜ませたUC起動
遠隔●操縦する機械妖精でカルロスに忍び寄らせ躓かせる等の行動阻害

竜がいるならば、妖精の存在も可笑しくはないでしょう

体勢崩れた隙を逃さず接近し剣を一閃


七那原・望
高速思考は厄介ですけど、この環境は幸いです。

【全力魔法】で【リミッターを解除】。自身の速さを【限界を超えて】強化。
ユニゾンに【魔力を溜め】つつ【第六感】と【野生の勘】でカルロスと古龍の行動を【見切り】攻撃を回避、もしくは【オーラ防御】で防ぎながら常に古龍の群れの中に紛れるように移動。
古龍の排除は攻撃への【カウンター】など最小限に抑え、無数の古龍に紛れてカルロスにこちらの行動を把握されにくくすると共に、無数の古龍を盾にする事で敵ユーベルコードを防ぐ事が出来るようにします。

十分に魔力が溜まったら威力を【限界突破】させた【全力魔法】の【Lux desire】で古龍達ごとカルロスを【蹂躙】しましょう。


シーザー・ゴールドマン
ふむ、この戦争で君は様々な衣装を見せてくれるが、今回は少し微妙だね。ドラゴンを模ったマスクでもしてみてはどうかな? 似合うと思うよ。

敵POWUC先制対策
自身を中心に暴風を巻き起こしブレスを吹き飛ばします。
(属性攻撃:風×全力魔法×範囲攻撃)
残滓程度はオド(オーラ防御)でカット。骨竜群も寄せ付けない感じで。

さて、反撃と行こうか。

『アーリマンの降臨』を発動。
巻き散らされた破滅の波動により、骨の古竜達を死滅させ、超音速で間合いを詰め、カルロスをオーラセイバーによる渾身の一撃を。
(怪力×鎧砕き)



 ドラゴン化させているベルセルクドラゴンの鎧の力を解き、『五の王笏』カルロス・グリードは傷を癒しながらも戦局を分析する。高速思考によってほぼ一瞬で終わる時間を、十分な思索をすることができる。
 ドラゴン化は強力ではあるが、帝竜戦役によって猟兵は十分はドラゴン対策を取ることができている。つまりはそれなりにリスクが高いともいえる判断を下す。
 つまりはドラゴン化はせずに、鎧による性能向上を持ってカルロス本体が対応に当たることで、その対策とする結論に出る。いずれにしても古竜は耐久力が高くない分、攻撃力で猟兵を削っていく役割を期待するしかないだろう。
「高速思考は厄介ですけど、この環境は幸いです」
 そして高速思考を終えたカルロスの前に七那原・望(封印されし果実・f04836)だ。全力の魔力解放によるリミッターを解除し、速度強化に特化した魔力強化を自身に施す。
 そして利用するのは大量の古竜が殺到する戦場だ。願望に応じ、数多の奇跡を引き起こす勝利の果実「真核・ユニゾン」に魔力を貯めつつ、視覚に頼らない持前の超感覚でカルロスの凶暴化ブレスに当たらないように、古竜の群れへと入り込んでいく。
「群れの中に紛れてしまえばこっちのものです」
 そういって望は直撃に備えて魔力のオーラを張りつつも、攻撃してくる白骨化した古竜に対しては攻撃部位を破壊する最小限カウンターにとどめる。その理由は凶暴化ブレス対策だ。
 この古竜は何といっても巨体だ。それは十分な盾となり、凶暴化ブレスに対しての障害物にすると共にカルロスにこちらの行動を把握されにくくさせる。さらにカルロスの凶暴化ブレスで古竜が暴れてくれて同士討ちしてくれれば一石二鳥という考えだ。
「全ての望みを束ねて……!」
 そして古竜の間をすり抜けて、十分な魔力をユニゾンに感じ取った望は魔法「Lux desire(ルクス・デザイア)」を発動させる。望が出力しうる全力の魔力からなる、膨大な光の奔流。今回は威力に特化し、白骨化した古竜を消し飛ばすと共に、カルロスもその光へと巻き込んでいく。
 ベルセルクドラゴンの鎧をもってしてもその魔力の奔流を防ぎきるのは難しい。身体が焼けこげ、軋む音を感じながらもカルロスは凶暴化ブレスで望の理性を奪おうとする。少しでも挙動が鈍れば、即座にその華奢な身体を吹き飛ばす算段だった。
「ふむ、この戦争で君は様々な衣装を見せてくれるが、今回は少し微妙だね」
 そう言って凶暴化ブレスを魔力の暴風で吹き飛ばす一人の男。望の危機を救ったのは、赤き公爵シーザー・ゴールドマン(赤公爵・f00256)だった。
 圧倒的なオドの魔力を媒介に、自身を中心に暴風を巻き起こしブレスを吹き飛ばす。簡単な方策ではあるが、並大抵で行使できるものではない。
「ドラゴンを模ったマスクでもしてみてはどうかな? 似合うと思うよ」
 そのオドの魔力は今まで望が陽動で稼いでくれた時間で練り上げたものだ。凶暴化ブレスの残滓もオドの魔力壁でカットし、寄せ付けない。
 再び古竜の影に隠れた望を見て、一安心とばかりに近寄ってくる白骨化した古竜をオーラセイバーで両断するシーザー。すかさず能力「アーリマンの降臨(デウス・マールム)」を発動する。
「さて、反撃と行こうか」
 纏うは輝く真紅のオーラ。その威容は弱い竜ならば即座に死滅させる真紅の波動を放つ。群竜大陸のユーベルコードを弱める古竜の骨ならばともかく、この白骨化した古竜にそこまでの力はない。
 瞬く間に巻き散らされた破滅の波動により、骨の古竜達を死滅させる。そして超音速で間合いを詰め、オーラセイバーの一撃を持って、ベルセルクドラゴンの鎧の装甲を砕き、その身体に血が溢れ出す傷を作り出すシーザー。
「さすがは猟兵。この鎧相手にここまでやるとはな!」
 そしてシーザーの剣撃が続けられ、カルロスがその手傷の深さに対して奮戦する中で、トリテレイア・ゼロナイン(紛い物の機械騎士・f04141)は冷静にその戦闘模様を観察する。
(かの帝竜の早口は竜の心肺あってこそだったのかもしれませんね)
 かつてのベルセルクドラゴンは高速思考と共に、溢れ出す言葉も凄まじいほど高速であった。読み解くのも難しい言葉をカルロスが再現していないとなると、その仮説は当たっているのかもしれない。
 だが思い出に浸るのはここまでだ。シーザーを退け、カルロスがこちらに視点を向ける。その威圧感はまさにベルセルクドラゴンと同等といってもいいだろう。
「竜退治は騎士の務め…五の王笏、折らせて頂きます、王よ」
「面白い。折ってみせよ、騎士よ!」
 そして鎧から凶暴化ブレスを放つカルロス。恐らくはウォーマシンにも有効なのだろうと判断したトリテレイアは回避を選択。
 すでに望とシーザーとの戦いの観察で、マルチセンサーでの情報収集で鎧の熱量や稼働、カルロスの動作は把握済み。退路を断つよう配置された白骨化した古竜達に大盾を思いっきり投擲することで粉砕し、道を強引に斬り開く。
「その動作、見えています」
 そう言ってブレス発射口とタイミングを瞬間的に把握して、まるでブレスが到達する前に離脱するかのように脚部スラスターの前進移動で切り抜けつつ、素早く切り返す。
 そして能力「自律・遠隔制御選択式破壊工作用妖精型ロボ(スティールフェアリーズ・タイプ・グレムリン)」を発動するトリテレイア。その瞳は鋭く、カルロスを捉える。
「さて、未だ多勢に無勢ですが…今度はこちらの手番です」
 盾裏に潜ませた静粛性能と妨害・破壊工作に秀でた機械妖精。投擲していた大盾にて、それが起動することで行動を開始し、遠隔操作にてカルロスに忍び寄らせ躓かせる。
「なっ!」
 鋭い眼光で睨むトリテレイアの行動を警戒してからの別方向からのアプローチ。これにはさすがに行動を阻害されるカルロス。
 体勢崩れた隙を逃さず接近し、剣による一閃でベルセルクドラゴンの鎧を斬り裂くトリテレイア。シーザーの破壊した傷を助長するような斬撃は、ベルセルクドラゴンの鎧に大きな亀裂を生む。
「竜がいるならば、妖精の存在も可笑しくはないでしょう」
 そんな軽口を叩くトリテレイアに凶暴化ブレスを吐き出そうとするが、反応がない。望が、シーザーが、トリテレイアが、他の猟兵達が傷つけた損傷はついにベルセルクドラゴンの凶暴化ブレスの機能を破壊するところまできたのだ。

 だがそれでもカルロスは諦めはしない。ここまでの負傷を力に変える狂える竜のオーラを発し、己が敵意を向ける存在を排除せんとする。
「かの狂竜の力か…さて厄介だな…」
「第五の王笏…お前、本当に…そのコスプレ…どうにかした方がいいですよ?」
 その力に難儀な相手とため息をつきそうになるアシェラ・ヘリオース(ダークフォースナイト・f13819)と、その鎧と顔があっていないことにコスプレ呼ばわりにして本気で心配するシノギ・リンダリンダリンダ(強欲の溟海・f03214)。
 対照的な想いを抱く二人ではあるが、敵意という意味では消し去ることはできないだろう。お互いは戦い合う存在であり、もはやどちらかが死ぬまでは引けない間柄だ。
「ちょっと心配になる、とは言え力は本物」
 シノギの言葉にアシェラは無言で同意する。それと同時にカルロスが猛然と二人へと突撃してくる。竜のオーラは肌をひりつかせるほどに昂っており、闇理力盾を咄嗟に構えるアシェラ。
 オーラに対してオーラの盾で受けるアシェラ。だがその威力に思いっきり吹き飛ばされるのは致し方ないこと。それほどまでに猟兵がカルロスを追い詰めている証拠でもある。
「敵意。ふむお前に向けるこの気持ちは敵意でしょうか?」
 アシェラが戦闘能力の桁違いさを認めて、念動力を駆使した捕縛で動きを鈍らせて機動戦で攻撃を凌いでいる間、シノギもまた攻撃を見切り回避しながら考える。
 シノギのこのグリードオーシャンは我が海である。我が海を荒らすモノへ向ける感情とは敵であろうか。否、敵という定義をするものではない。
「…いえ、虫を踏むのに気持ちがいりますか? 王笏。お前は、敵ではない」
 その結論は、敵意ではなく蹂躙。そう判断した時、竜のオーラはシノギに対して影響を与えなくなる。それでもカルロスの直接攻撃や襲い掛かってくる白骨古竜の攻撃を凌がなくてはいけないが、それでもアシェラを援護するべく攻撃を仕掛けるシノギ。
 そしてその隙に能力「対艦砲撃戦支援ユニット『光輪のアクセリエル』(バスターモード)」を発動させる。召喚するはスペースデビルと呼ばれた、「光輪のアクセリエル」だ。
「久しいな、光輪の。衰えてはいないか、力を示せ」
 そのアシェラの言葉に反応するが如く、赤晶デバイスから呼び出された光輪のアクセリエルは差し出された赤晶弾を取り込む。かの存在にとっての好物であり、力のチャージにもなる。
 悪魔は敵意を持たず、ただ取引の履行のみを行う。つまり狂える竜のオーラに左右されずに攻撃に集中できる存在ということだ。光輪のアクセリエルのチャージが終わるまで、カルロスの竜のオーラの範囲外で砲撃を白骨化した古竜にぶち込み、盤面を支える。
「蹴散らすぞ!」
 その言葉は光輪のアクセリエルのチャージが終わったが故に感じ取った、アシェラの号令。それと同時にシノギが戦線を大きく離脱し、フォースによる無限粒子加速砲撃が戦場を駆け抜ける。
 古竜の骨を消し飛ばし、ベルセルクドラゴンの鎧も砕き破壊しながら、カルロスの身体にも尋常ではない傷を与えていく。王たるその顔に苦悶の表情が浮かぶ。
「ふふふ。手伝ってくれるのですよね、三の王笏」
 そして『五の王笏』が見たのは、『三の王笏』たる自分自身。その頭には操られてる感満載の大きな呪詛のアンテナが生えているのは、シノギの能力「一大海嘯(グリードプール)」によって召喚された七大海嘯の残滓だ。
 数を減らす事で残滓と言えど、そして強化された『三の王笏』カルロス・グリード。シノギは大きく顔を愉悦に歪ませて嗤う。
「王笏、お前とお前、どっちが強いか私に見せてください」
 カルロスは即座に召喚者がシノギであることを高速思考で判断して排除に動こうとするが、『三の王笏』の邪神使役の発動が早い。呼び出された邪神によって白骨化した古竜もろとも粉砕され、その巨大なる邪神の足が『五の王笏』に圧し掛かる。
「ぐっ、おおおおおおおおお!」
「王笏。お前は疑問に思いましたね? 私がなんなのか。なぜ自分を使役しているか」
 自身の思考を読まれているような感覚。そして邪神の足を支えている力の源であるベルセルクドラゴンの鎧の亀裂が広がり、崩壊が近づく。
 そしてシノギは『三の王笏』の肩に手を乗せて、邪悪なる笑みを浮かべて宣言する。
「私は大海賊です。お前なんて、敵ではない」
 次の瞬間、ベルセルクドラゴンの鎧は砕け散り、『五の王笏』は邪神によって踏みつぶされる。肉は飛び散り、骨も砕け、内臓も破裂する。もはやこれまでか、とカルロスは意識を手放す。
 そして邪神が消えた瞬間には、『五の王笏』カルロス・グリードの身体は崩壊しており、すでに塵も残っていなかったという。

 かくして狂った竜の力を宿したベルセルクドラゴンの鎧は砕け散り、その高速思考をもってしても猟兵は上回ることを証明して見せた。分身体との戦いも佳境を迎えつつある。
 しかしすべての王笏を滅ぼさない限りにはこの戦争に勝利することはできない。猟兵達はそのことがわかっているからこそ、勝利に表情を緩めることはない。
 勝利の行方は最後までわからない。故にすべての猟兵達が力を結集して、強大なる七大海嘯打倒に向けて、新たなる戦場へと向かっていくのだった。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​



最終結果:成功

完成日:2021年02月19日


挿絵イラスト