7
羅針盤戦争〜未来の果て

#グリードオーシャン #羅針盤戦争 #七大海嘯 #カルロス・グリード #オブリビオン・フォーミュラ #四の王笏島

タグの編集

 現在は作者のみ編集可能です。
 🔒公式タグは編集できません。

🔒
#グリードオーシャン
🔒
#羅針盤戦争
🔒
#七大海嘯
🔒
#カルロス・グリード
🔒
#オブリビオン・フォーミュラ
🔒
#四の王笏島


0




●未来の果て
 その男は――グリードオーシャンのオブリビオン・フォーミュラであった。
「遂に猟兵共は、我らが座標を指し示す羅針盤を手に入れた」
 多世界侵略船団コンキスタドールが、逆に他者の侵略を許すとは、と零しその身に纏うは『白騎士の鎧』。
 だが、大いなる神が「静観せよ」と宣う意図も分かる、と男は瞳細める。
「猟兵共の扱う秘儀、あれはまさしく、わが麗しの姫君が恐れし『グリモア』に相違あるまい」
 現状を維持していれば、いずれ彼奴らの拠点に通ずる蒼海羅針域を開拓する事もできたであろう――男はそう考える。
 けれども。
「だがそれは、喉元に刃を突きつけられた今、行うべきではない」
 男は、七大海嘯『王笏』カルロス・グリードはそう零して座す。

●予知
 わしが皆を送るのは『四の王笏』のおる場所、と終夜・嵐吾(灰青・f05366)は紡いだ。
 其処に居るのはグリードオーシャンのオブリビオン・フォーミュラの分身体。
 そして戦った覚えのあるものもいるだろう。スペーススーツ『白騎士の鎧』を纏い、その超AIを制御することで、予知とも呼べる精度で『未来の可能性』を認識し、未来を操作してくるのだ。
「カルロス・グリードの分身体は、必ず先制攻撃してくる」
 その攻撃から逃れる事は不可能、絶対その身に受けると、嵐吾は言う。
 しかし、そこで倒れるか――それとも踏みとどまるかは、皆次第であろうとも続けた。
「相手は一人。こちらは多数おる。一撃を重ねていけば、倒すことは必ずできるじゃろう」
 皆にはいかに攻撃をくらっても耐え、そして一撃をかけるか。
 それを考えて向かってほしいと嵐吾は紡いだ。
「一撃受けにいかねばならんけども」
 よろしく頼むといって嵐吾は手の内のグリモアを輝かせた。


志羽
 御目通しありがとうございます、志羽です。
 詳細な受付期間については【マスターページ】【シナリオ上部のタグ】で案内しますのでお手数ですが確認お願いいたします。
 プレイングが送れる限りは送って頂いて大丈夫ですが、すべて採用となるかどうかはわかりません。
 少人数描写になると思います。

●シナリオについて
 このシナリオは、「戦争シナリオ」です。
 1フラグメントで完結し、「羅針盤戦争」の戦況に影響を及ぼす、特殊なシナリオとなります。

●プレイングボーナスについて
 プレイングボーナスは『敵の先制攻撃ユーベルコードに対処する』です。
 また、しない限り必ず🔵🔴🔴苦戦か🔴🔴🔴失敗になります。

 敵は必ず先制攻撃してくるので、いかに防御して反撃するかの作戦が重要になります。
 初撃をかわすことはできません。事前にユーベルコードを使用して、などの準備はできません。

●他
 難易度相当の判定をいたします。
 戦闘もですが、最終的には心情、心の強さでもって立っているようなものになると思います。

 技能はどう使うか。こういう風に動く、などと具体的にお願いします。数値によっての判定も行いますので、数値が高いほどプラス判定となります。
 が、技能いっぱいだと目が滑ってしまうことが多々なので、核となる技能と、それを支えるいくつか、という感じだと当方が活かしやすいです。
 ただ見切る、盾受けする、といった感じでは攻撃をくらって倒れるものとお思いください。なるほど、と思わせるような技能の使い方は高得点です。
 が、技能が並んでる感じですと、描写はさらっとめになります。戦いの内にも己を含めていただけると幸いです。

●お願い
 グループ参加などの場合は、ご一緒する方がわかるように【グループ名】や【ID】を記入していただけると助かります。また、失効日が同じになるように調整していただけると非常に助かります。
 プレイング受付についてはマスターページの【簡易連絡】にて案内いたします。
 受付期間外に送って頂いたプレイングについてはお返しします。ご協力よろしくお願いします。受付期間中であれば再送については問題ありません。

 以上です。
 ご参加おまちしております。
278




第1章 ボス戦 『七大海嘯『四の王笏』カルロス・グリード』

POW   :    収束する運命の斬光
【対象の未来位置へ放たれる貫通レーザー】が命中した対象を切断する。
SPD   :    ディアブロ・オーバーブースト
レベル×100km/hで飛翔しながら、自身の【纏う白騎士の鎧による未来予測】から【判明した敵の攻撃を回避し接近、光剣の斬撃】を放つ。
WIZ   :    デストロイマシン零式
戦闘力のない【66機の動画撮影ドローン】を召喚する。自身が活躍や苦戦をする度、【正確無比な未来予測シミュレーション】によって武器や防具がパワーアップする。

イラスト:hoi

👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は💠山田・二十五郎です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

神代・セシル
攻撃から逃れる事は不可能で有れば、受けるしかありません。
『Starlit Shield』で全方位シールドを作り、【盾受け】、【ジャストガード】で敵の攻撃を防御しながら、【範囲攻撃】と【属性魔法】でドローンを攻撃します。UCが使えるまで【時間稼ぎ】
AIの能力を失ったあなたは、なんの取り柄もないです。

「未来操作者は自分が有利の未来の世界線しかを選択しなく、不利な未来を無視します。」
UCを使って、おじさんを彼に対して有利の世界線からひっぱり戻す。
90秒間、光の剣『レオナルソード』を召喚し、近接戦をします。【切断】で白騎士の鎧を破壊し、炎属性の魔法と共に彼を攻撃します。

絡み・アドリブ歓迎



 グリモア猟兵に送られた先に神代・セシル(夜を日に継ぐ・f28562)は降り立った。
 そして正面に視線向ければ――そこには、七大海嘯『四の王笏』カルロス・グリードの姿がある。
「きたか猟兵――」
 その姿を認め、カルロス・グリードは66機の動画撮影ドローンを召喚する。それはセシルの姿をじいと見詰めるように空を飛ぶ。
 そして、正確無比な未来予測シミュレーションでもってカルロス・グリードはこの先を見据えるのだ。
 セシルは構える。
 攻撃から逃れる事は不可能で有れば、受けるしかありません――瞳に強い光を宿し、星の力を持つ指輪型のシールド発生器よりいくつも盾を生み出した。
 それは全方位シールド。
 己を強化して向かってくるカルロス・グリードは未来を読んで、攻撃をかけてくる。
 拳を向けてくる。それは当たる場所を狙ってなのだろう。しかしセシルはタイミング合わせて盾を動かし防御する。
 その攻撃は重く、長い時間は持たなさそうだ。
 セシルはその間に自分が打てる手を打つ。ドローンを、魔法をもって壊し、そしてカルロス・グリードを正面から見据える。
 己の心眼から、干渉できるまでの時間稼ぎも兼ねているのだ。
(「AIの能力を失ったあなたは、なんの取り柄もないです」)
 ドローンを打ち落として行けば、その動きの精細さが欠けてきた気がした。そして今なら、とセシルは踏み込む。
「未来操作者は自分が有利の未来の世界線しかを選択しなく、不利な未来を無視します」
 カルロス・グリードが有利である世界戦から、引っ張り出す。
 そしてセシルはその手に光の剣『レオナルソード』を召喚し接近戦を挑む。
 カルロス・グリードの未来予知の精度は僅かに落ちている。未来が見切れぬ一瞬を縫って、その白騎士の鎧を破壊すべく炎属性の魔法を同時に放ち、削っていった。
「ふん。このくらいでは何も揺るがない」
 猟兵など叩き伏せてやるとばかりに次に繰り出された攻撃にセシルの気は遠くなる。

成功 🔵​🔵​🔴​

篝・倫太郎
お姫さん、なぁ
三の王笏も言ってたっけな
その正体も戦い積み重ねてきゃ判るか

先制対応
位置だけは確実に当ててくるってか
オーラ防御を纏って対処
但し、レーザーには念動力で盾にしたLorelei-sを切断させ
可能な限り、俺自身への直撃は回避してダメージを軽減

先制されること
先制で使う手法さえ判ってりゃ
対処方法はある

以降はオーラ防御と
レーザーの到達直前のジャンプによる横飛びとかで可能な限り回避

始神界帰使用
先制攻撃を持ち堪えたと同時にダッシュで接近
念動力で周辺の瓦礫をデコイ兼石礫として攻撃に流用
同時に華焔刀に乗せた吹き飛ばしと鎧砕きで
レーザーの放出口を狙って部位破壊
放出口に届くなら華焔刀で直接の一撃を叩き込む



「お姫さん、なぁ」
 三の王笏も言ってたっけな、と篝・倫太郎(災禍狩り・f07291)は零す。
 それが何者なのか――今はわからないけれども。
「その正体も戦い積み重ねてきゃ判るか」
 そう言いながら、倫太郎は七大海嘯『四の王笏』カルロス・グリードと対していた。
 倫太郎はカルロス・グリードがどう動くのか知っている。
 位置だけは確実にあててくるのだ。
 それは逃げることはできないということ。己の身にオーラを纏いカルロス・グリードへと走りこむ。
「ふん、どこにくるかなど容易くわかるのだ」
 カルロス・グリードが倫太郎へ向けて手を伸ばす。
 瞬間伸びるのは貫通レーザーだった。それは倫太郎が次に走りこむ位置を知っている。
 けれど来るのは、わかっているのだ。
 念動力で盾にしたのはLorelei-sだった。
 可能な限り、直撃を回避する。そのつもりだったがカルロス・グリードはそれさえも見通していたのか。
 レーザーの角度を少し変え、倫太郎の身を削っていく。
 先制攻撃される。そしてその手法さえ判っていれば対処方法はある。
 それは確かに意味があることだったのが、敵もそれに対応してきたのだ。
「今ここに戻れ、カミの力」
 しかし倫太郎はその身に神の力を寄せていた。
 周辺の瓦礫を念動力で石礫として放ちながら、手にした華焔刀に力を乗せて振り払う。
 僅かにカルロス・グリードの身は浮いて、後ろへと後退させつつ。誰かが削ったその鎧。そこを狙って倫太郎も一部を砕いていく。さらに鎧を砕く勢いはカルロス・グリードの身に衝撃を加えた。
 しかしすぐさま反撃をかけてくるカルロス・グリード。強烈な一撃に倫太郎はその場に膝をつき倒れこむ。

大成功 🔵​🔵​🔵​

ラヴィラヴァ・ラヴォラヴェ
【アドリブ・連係歓迎】POW
白生地?(聞き間違え)
それは是非ともパイ料理の生地にしないと☆

事前に自身に「肉体改造」を施し、光の吸収率を下げて反射率を高める!
いかに貫通レーザーといえどもレーザー……つまり光!
切断・貫通する為には対象が光を吸収する必要があるので反射すれば大丈夫のはず!
「カウンター」「オーラ防御」も応用すれば完璧?
未来予知をされても回避・対応が出来ない範囲で攻撃をすれば問題なし!
レーザーを対処したらUC【膨張せし肉肉しい宇宙】でひたすら巨大化して回避・防御も無意味な程の質量の暴力を御馳走しよう!
ラスボスだし堂々と!

勝利の暁にはアップルパイで「宴会」だ♪



「白生地?」
 なるほど、確かに白いね! とラヴィラヴァ・ラヴォラヴェ(ハラペコかわいいコックさん(可食・高栄養・美味)・f31483)は笑う。
 それは白騎士の聞き間違え。しかしラヴィラヴァにとっては、白騎士よりも白生地のほうがなんだか、気に入る響きだ。
「それは是非ともパイ料理の生地にしないと☆」
 現れたラヴィラヴァへとカルロス・グリードは貫通レーザーを向ける。
 しかし、ラヴィラヴァの肉体改造はその速さには間に合わない。光の吸収率を下げて反射率を高めれば――貫通レーザーといえどもレーザーは、つまり光。
(「切断・貫通する為には対象が光を吸収する必要があるので反射すれば大丈夫のはず!」)
 そうであるのかもしれないが完全に防ぐには至らない。
 オーラを纏い防御をすれども、レーザーはラヴィラヴァを貫いていく。
 その身を貫く痛みを感じるが、ラヴィラヴァはまだそこに立っている。
 そして未来予知されても回避と対応ができない範囲で攻撃をすればいい。
「嗚呼、世界はかくも美味しいのか! さぁどうぞ召し上がれ♪」
 ラヴィラヴァは笑って、その身を巨大化させていく。
 無限に巨大化する宇宙氏――その姿を取り質量で圧すのだ。
 ラスボスであるラヴィラヴァ。
 その姿は堂々と、回避、防御も無意味なほどの質量の暴力を。
「ご馳走しよう!」
 その身でもってラヴィラヴァはカルロス・グリードを押しつぶす。
「勝利の暁にはアップルパイで『宴会』だ♪」
 そう、ラヴィラヴァは高らかに。確かにその身を捉えていたのだ。だがカルロス・グリードはそのレーザーでラヴィラヴァを貫いて脱出してくる。
 カルロス・グリードはラヴィラヴァへと向けて、避けられぬ一撃を繰り出し、意識を奪っていく。

成功 🔵​🔵​🔴​

ヴォルフガング・エアレーザー
・先制対策
発射の瞬間ギリギリまで「位置情報」は変えないよう留意しつつ警戒
敵のレーザー砲の発射口や前駆動作を注意深く見て発射のタイミングを見極め、砲撃と同時に狼変身して体高を下げダッシュで見切り回避
回避しきれずとも急所への直撃を避けるように立ち回り、気合いと激痛耐性で耐える

先制攻撃を回避後、次の発射までのエネルギー充填時間などで発生する僅かな隙を突き、死角から急襲して間合いを詰めグラップル
「鎧砕き」の怪力を込めた牙で噛みつき白騎士の鎧を破壊損傷
更に先制攻撃時に食らった傷口から【ブレイズフレイム】の炎を放ち焼却

消せるものか、この俺の尽きせぬ怒りは
地獄の炎は、貴様を死ぬまで追い詰め焼き尽くす……!



 カルロス・グリードが強敵であるということはわかっている。
 ヴォルフガング・エアレーザー(蒼き狼騎士・f05120)はその前に立ち、意識を集中させる。
 向けてくる貫通レーザー。それを、発射の瞬間ギリギリまでその場を動かず、位置情報は変えないようにしつつ警戒する。
 カルロス・グリードは次から次へとよく現れると猟兵たちへただ対処するだけというようにレーザーの先を向けた。
 レーザーが発射される。
 ヴォルフガングはその動作を注意深く見て、発射のタイミングで狼へと変身し対抗を下げ走り抜ける。
 しかしそれも、カルロス・グリードは視得ていたのかもしれない。
 少し、レーザーの角度を変えて対応してくる。
 それはヴォルフガングの身を貫くが、急所への直撃は身をよじり避けた。
 痛みはある。しかしそれを凌いで、耐えて――ヴォルフガングは一気に距離を詰めた。
 次の発射までの間に生まれるわずかな隙。
 走り抜け、死角となる角度から間合いを詰めとびかかった。
 その牙に力を込めてその鎧へと噛みつき砕く。だれかが攻撃して砕けた場所がある。そこにさらに力を籠め――そして貫かれたその場所より紅蓮の炎を溢れさせる。
 それは地獄の炎。カルロス・グリードを包み、その身を焼いていく。
「消せるものか、この俺の尽きせぬ怒りは――地獄の炎は、貴様を死ぬまで追い詰め焼き尽くす……!」
 言い放つとともに、ヴォルフガングはカルロス・グリードに振り払われる。
 地に叩きつけられた衝撃と、先ほどの傷の痛み。
 それによって徐々に、ヴォルフガングの意識は遠のいた。

大成功 🔵​🔵​🔵​

ディスターブ・オフィディアン
第二人格で行動、WIZ

先制攻撃への対策
周辺の遮蔽物などの地形を活用し、闇に紛れることで動画撮影を防止
パワーアップを最小限にしつつ、敵の攻撃は見切りや残像で回避

さあ今度はこっちの番だ。あいにく、白騎士の力が使えるのはお前だけじゃない!
――ブラフだが真剣な口調で言いくるめよう

UCを使用し白騎士と撮影ドローンの幻影を身にまとう
幻影で撮影を妨害

ドローンを通じて幻影に注目してくれれば、そこに罠が仕掛けられる
戦闘能力がないと知っている以上はドローンからの攻撃は警戒しない筈、ボク自身がドローンの幻影にひそみ、死角からワイヤーフックで騙し打ちだ

ねぇキミ、カメラの前というのはね。マジシャンのステージなのだよ



 ディスターブ・オフィディアン(真実を 暴く/葬る モノ・f00053)は闇に紛れる。
 カルロス・グリードと対する――けれど正面から向かう必要もない。
 闇に紛れて、周辺の遮蔽物を活用し動けばいい。
 カルロス・グリードが66機の動画撮影ドローンを召喚する。
 それはディスターブの姿を捉えるために動き回る。しかし、身を隠したりしており、完全に正確に、その姿を捉えることはできなかったようだ。
 カルロス・グリードは、己の満ちる力が十全でないことを感じている。
 しかしそこにいることは、未来を予測し情報として得ていた。
「そこだ」
 言って、一足踏み込む。
 カルロス・グリードのその拳はディスターブの身を捉え鈍く深い痛みを与えていた。
 その一撃を、急所をずらし回避しディスターブはこの場に己を繋ぎ止める。
「さあ今度はこっちの番だ。あいにく、白騎士の力が使えるのはお前だけじゃない!」
「何?」
 と――カルロス・グリードは片眉を吊り上げる。
 ディスターブの放った言葉は、ブラフだ。しかし真剣な口調で言いくるめるように言うのに、カルロス・グリードはひっかかった。
「さあ、とびきりの夢を見せてあげよう」
 ディスターブは幻影を纏う。
 それは白騎士と撮影ドローンの幻影だ。自分と同じことができると、そう思わせる一瞬があるだけでいい。
 ドローンに戦闘能力がないと知っているのだから、それを警戒はしないはず。
 その幻影にディスターブは潜むようにしする。そして死角からワイヤーフックを伸ばしだまし撃つ。
「ねぇキミ、カメラの前というのはね。マジシャンのステージなのだ」
 カルロス・グリードの身に絡みついたそれを引けば、痛みが走るのだろう。
 ディスターブはカルロス・グリードが痛みに僅かに唸るその表情を目にしていた。
 しかし、カルロス・グリードはやられることを良しとせず、ディスターブへともう一撃繰り出すのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

霧沢・仁美
あの白騎士と同じ力を扱う相手か…
あの時はまるで届かない相手だったけど。
今なら…きっと!

けれど、物凄い速度で空を飛ぶ相手…正直手は出ない。
なら後は攻撃してきた処に反撃するだけだけど、きっとそれも見えていると思う。
なら、その先を見据えるだけ…!

敵が近づいてくるまでは、せめて読み易くならないよう、走り回りながら【衝撃波】で牽制。
少しでも移動範囲を狭められれば上等かな。
そして敵が迫り、攻撃を仕掛けてくると見たら、ワイヤーロープを敵の左半身狙って【投擲】。
当然躱して、斬りつけてくるだろうから…そこに【念動力】で軌道変更、背後から巻き付けにかかる。
拘束成功してもしなくても、対応の隙に念動光弾を叩き込む!



「あの白騎士と同じ力を扱う相手か……」
 かつてみたその姿。白騎士の鎧をまとうカルロス・グリードを前に、霧沢・仁美(普通でありたい女子高生・f02862)は表情引き締めた。
「あの時はまるで届かない相手だったけど。今なら……きっと!」
 カルロス・グリードは仁美の方へ向かい一歩を踏み出す。
 それと同時に――目で追う事ができるか、できないか。
 その速さに仁美は、ぐっと拳を握って堪えていた。
(「物凄い速度で空を飛ぶ相手……正直手は出ない」)
 けれど、機会はある。
 攻撃してきた処に反撃するだけだ。
 でもきっとそれも、見えているのだろうと仁美は思う。
「なら、その先を見据えるだけ……!」
 仁美は走り回る。それと同時に衝撃波を放ち牽制を兼ねて、カルロス・グリードの移動範囲を狭めるように動く。
 そうできれば、上々といったところ。
 そして正面から感じる圧力。仁美は、ワイヤーロープを左半身へと向かって投げ放った。
 しかしそれは。
(「当然躱して、斬りつけてくる。だから……!」)
 どう動くのかを、カルロス・グリードは見ていたのだろう。
 ワイヤーを躱し、その手に光剣を構える。その瞬間、仁美は念動力で軌道変更し背後から巻き付けにかかった。
 カルロス・グリードはそれに気づき、斬り捨てるために動く。
 その一瞬が、隙だった。
 拘束が成功することはなかった。しかし、仁美が攻撃をかけるには十分な時間。
 念動光弾を叩きこめば、カルロス・グリードは舌打ちを零す。ダメージはしっかりと入っている様子。
 そしてワイヤーロープ斬り捨てたその光剣を、仁美に向ける。
 仁美は己に振り下ろされるその輝きを目にしたが、それでもやれることはやった。
 攻撃は入り、何もできないわけではなかったのだと痛みを感じると共に思っていた。

大成功 🔵​🔵​🔵​

双代・雅一
生憎、件の白騎士とやらについては伝聞でしか知らないけど
AIシミュレーション的な未来予測なら限度はあると思いたいけど、な

読まれるなら慌てず落ち着いて相手の攻撃を受けて立とう
どうせ避けられるなら、その直後に来る斬撃を如何に致命傷を避けて受けるかに思考を傾ける
向かってくる相手を回避、その方向も読まれていると踏んで槍を突き出し、自分から斬撃受けつつ奴の腕に捨て身で掴む

俺についての予測は間違いないさ
…俺のは、な?
UC発動
カルロスの背後に出現する惟人の存在は計算外(イレギュラー)だろう?
俺が敵の腕掴み凍らせて抑えてる隙に、惟人には全力の氷属性による一撃放って貰う
偶然と予想外ってのはAI予測じゃ敵だから、な



 送られた世界、場所。
 双代・雅一(氷鏡・f19412)は敵の姿を、カルロス・グリードの姿を瞳に映してひとつ息を吐いた。
「生憎、件の白騎士とやらについては伝聞でしか知らないけど」
 AIシミュレーション的な未来予測なら限度はあると思いたいけど、なと飛翔するその姿を射抜く。
 また猟兵か、とカルロス・グリードは追いつけぬ速さでかく乱するように飛び回る。
 動きを読まれるなら慌てず落ち着いて相手の攻撃を受けて立とうと雅一は視線巡らせる。
 どうせ、攻撃は避けられる。
 それならば、その直後にくる斬撃を如何に致命傷を避けて受けるかに雅一は思考を傾けていた。
 どうすればいいだろうか、どうしようか――その動きを目で追いながら考える。
 きっとカルロス・グリードはもうすでに未来を見ているのだろう。
(「向かってくる相手を回避、その方向も読まれていると踏んで槍を突き出し、自分から斬撃受けつつ奴の腕に捨て身で掴む」)
 そんな感じか、とその動きを想像してその通りに動くように思考する。
 けれどそれは、雅一の動きであり――もうひとり、いるのだ。
 カルロス・グリードが向かってくる。
 その動きは予想していると口端上げて笑っているのがわかった。
 向かってくるのを回避――しかし読まれていると踏んで青銀色の金属の筒二対をもって槍とり、それを突き出す。
 入れ違いに向かってくる光剣の斬撃を――といったところで、カルロス・グリードは勝利を得た姿をみたのか余裕を見せる。
 しかし雅一もまた、笑っていた。
「俺についての予測は間違いないさ……俺のは、な?」
 惟人、頼まれてくれるかと笑う。
 気配がひとつ、増えてカルロス・グリードはそちらにも意識を向ける。
「計算外(イレギュラー)だろう?」
 行って、雅一は光剣を受けながらもカルロス・グリードの腕をつかみ凍らせていく。
「相変わらず弟遣いの荒い事だな、雅一」
 そして背後から、全力で氷による一撃を放つ惟人。
「偶然と予想外ってのはAI予測じゃ敵だから、な」
 しかし、痛い――と、受けた傷を凍らせこれ以上、深くならないようにしつつ雅一はこの場から身を引く。
 カルロス・グリードから受けた光剣も、急所は外したとはいえ深い。
 この場に留まるより、引くことが今は最善だから。

大成功 🔵​🔵​🔵​

トリテレイア・ゼロナイン
その鎧の力…かの世界の騎士の一人として見過ごす訳には参りません
骸の海に還して頂きます

格納銃器の●乱れ撃ちで回避を誘発させ飛行・接近コースを限定
●瞬間思考力でタイミングを●見切り●怪力での●盾受けで防御

腕を斬り落とされた程度で、ウォーマシンが止まると思わぬことです…!
(●継戦能力)

UC起動
向上した機動力で接近
大量のミサイル撃ち放ち敵の行動抑制

何故、軌道が読めぬと疑問に思っておいでですね
騎士としては恥ずべき行為ですが…毒を盛りました
(白騎士の鎧に●ハッキング破壊工作し未来予測機能を妨害)

四の王笏折る為に…先ずは一撃受けて頂きましょう、王よ!

ミサイル打ち切り向上した機動力で接敵、剣を一閃



「その鎧の力……かの世界の騎士の一人として見過ごす訳には参りません」
 骸の海に還して頂きますとトリテレイア・ゼロナイン(紛い物の機械騎士・f04141)は告げる。
 また猟兵かと、カルロス・グリードは向かってくる。
 トリテレイアは格納銃器を乱れ撃ちし、カルロス・グリードに回避を優先させていく。
 そして彼が飛び、接近してくるコースを限定していくのだ。
 しかしすさまじい速さのままに向かってくる。
 トリテレイアは瞬間思考力をもってタイミングを見切り、怪力でその勢い受けとめるべく盾受けで防御する。
 しかしそれもカルロス・グリードの予測のうちなのだろう。
 正面から激突するのを避け、その腕を切り落とすように光剣を動かす。
「腕を斬り落とされた程度で、ウォーマシンが止まると思わぬことです……!」
 トリテレイアは機動性をあげ、そのまま突撃をかける。
 大量のミサイルを撃ち、その行動を抑制するように。
 その動きにカルロス・グリードは翻弄される。
「何故、軌道が読めぬと疑問に思っておいでですね」
 騎士としては恥ずべき行為――毒を盛りました、とトリテレイアは言う。
 先程の間にハッキング破壊工作でその未来予測機能を妨害したのだ。
「四の王笏折る為に……先ずは一撃受けて頂きましょう、王よ!」
 ミサイルを打ち切り、身体は軽くなる。
 機動力があがり、トリテレイアはカルロス・グリードへと接敵する。
 カルロス・グリードの光剣は、向かってくるトリテレイアを切り裂く。
 しかし、トリテレイアもまた、カルロス・グリードの光剣を一閃し一撃を加えていた。

成功 🔵​🔵​🔴​

シキ・ジルモント
◆SPD
向かってくるならそのまま懐まで飛び込ませ、光剣の斬撃を待ち受け射撃で迎え撃つ
回避されてしまうのは分かっているが…

しかし予測できてしまうなら、攻撃だけに専念はせず防御や回避にも意識を向けるだろう
そうして相手が気を散らせて退いた分、『覚悟』を決めて一歩前に出る
直接攻撃にはならない一歩だが、その一歩踏み込んだ距離で敵の目測を誤らせ、斬撃で急所を捉えられる事を防ぎたい
急所を外せば、おそらくまだ動ける
倒れかねないダメージでも気力で踏み止まる

腕を伸ばして『カウンター』で組み付き更に距離を詰め、『零距離射撃』の間合いで反撃を試みる
一撃が限界だが、それで十分だ
今はこの一撃を確実に届かせる為に全霊を注ぐ



 シキ・ジルモント(人狼のガンナー・f09107)は冷静に対していた。
 カルロス・グリードは飛翔し、その速さは追えない。その身に傷は負っているが、まだ戦う力は十分に持っている様子。
 どうすればいいか――シキは考える。
 向かってくるなら、そのまま懐まで飛び込ませ誘い込む。
 光剣の斬撃を待ち受け射撃で迎え撃つのがとれる策だ。
 しかし。
(「回避されてしまうのは分かっているが……」)
 予測できてしまうなら、攻撃だけに専念はせず防御や回避にも意識を向けるだろうとシキは考える。
 攻撃を仕掛ける様な素振みせれば、すぐに反応する。
 カルロス・グリードは気を散らせていた。
 けれどその分、『覚悟』を決めて一歩前にシキは出た。
 その一歩は直接攻撃にはならない一歩だ。しかしその一歩踏み込んだ距離で敵の目測を誤らせる。
 伸びてくる、敵の光剣。しかし急所を捉えられる事は防ぎたい。
(「急所を外せば、おそらくまだ動ける」)
 シキは伸ばされる光剣を、僅かに体を逸らし急所を逃がした。深く、光剣が体の上を走る。
 それは今すぐ膝をついてもおかしくはないダメージだ。
 しかしシキは、気力でもって踏みとどまった。
 光剣を向けられたのなら好都合。
 シキは腕を伸ばし、カウンターで組み付きさらに距離を詰めた。
 そして零距離の間合いで――反撃の一撃を。
 一撃が限界だ。しかしそれで十分。
 この一撃を確実に届かせる為に全霊を注ぐ――シキのふり絞った力がカルロス・グリードを打ちぬいた。
 それは鎧を貫き、その身にも届く。

大成功 🔵​🔵​🔵​

神酒坂・恭二郎
「白騎士殿の力相手となると厄介だねぇ」
未来予知を前にすれば、どんな秘剣も棒振りに堕する
だから面白い

●先制対策
敵は案山子じゃない
未来を読まれてるからこそ、手を出すのだ
「スペース手拭い」を伸ばして光剣に勝るリーチを活かして攻撃
本命は奴を誘い込んで、自らも額が付き合う距離まで踏み込んでの零距離抜刀術だ
達人は柄頭を壁に付けた状態から自在に抜く

(ま、これも布石だがね)

それすら避けられるのは織り込み済み
ギリギリまで引き付ける事で、相手の回避と反撃時の太刀筋を狭めたい
敵の未来の選択肢を減らせば回避の精度は上がる
更に刀を手放す事で空振りの隙を削り、意地でも光剣を回避したい

「しぃっ!」
反撃はこの拳一つで十分だ



 猟兵達からの攻撃はいくつも重ねられていく。
 それによってカルロス・グリードは傷を負っていた。その姿を目に神酒坂・恭二郎(スペース剣豪・f09970)は笑う。
「白騎士殿の力相手となると厄介だねぇ」
 未来予知を前にすれば、どんな秘剣も棒振りに堕する――だから面白い。
 敵は案山子ではないことは解っている。
 カルロス・グリードは考え、そして対応してくる。そこに未来を予測するというのがついてくるのだ。
 だから――どこまでやるのかと思うところもある。
「(未来を読まれてるからこそ、手を出すのだ」)
 恭二郎はスペース手ぬぐいをカルロス・グリードへと伸ばした。それは光剣に勝るリーチを持ち、どこまでも伸びる。
 カルロス・グリードはそれをかわす。それはもちろん、良そうしていたことだ。
 本命は――額が付き合う距離まで踏み込んでのゼロ距離抜刀術。
 それをカルロス・グリードも予測しているのだろう。
 達人は柄頭を壁に付けた状態から自在に抜く――恭二郎は動く。
(「ま、これも布石だがね」)
 これも避けられるだろう。それは織り込み済みだ。
 ギリギリまで引きつけ、回避と反撃時の太刀筋を狭めんとする。
 未来の選択肢を減らせば回避の精度は上がるのだから。
 恭二郎は抜き放った刀を手放した。それは空振りになるということ。
 しかしカルロス・グリードはそれを予想していなかったのだろう。
 向けられた光剣を恭二郎は回避し、拳を握りこんだ。
「しぃっ!」
 反撃はこの拳一つで十分――海の生物『シャコ』が持つ拳打の能力を宿した拳が重たい一撃を放っていた。

大成功 🔵​🔵​🔵​

リーヴァルディ・カーライル
…あれが数多の猟兵を苦しめたという白騎士の未来予測

…確かに脅威的だけど既に一度、攻略された能力だもの
例えどれだけ難攻不落でも、絶対でも無敵でも無い

…ならば、後は私の業が奴に届くまで練られているかだけ

…さあ、覚悟は良い?お前にも吸血鬼狩りの業を教えてやるわ

事前に今までの戦闘知識から自身の回避動作や癖を逆算し、
"確実に回避出来ない攻撃"を幾通りか予測しておき、
敵UCの着弾部を敵の殺気を読んで見切り、
一点集中したオーラで防御しつつUC発動
一瞬でも攻撃を押し止めた隙に体を捻って受け流しカウンターを行う

…実際に攻撃を放つお前自身の殺気は読む事ができれば、
例え躱せなくても受け止める程度はできる…!



「……あれが数多の猟兵を苦しめたという白騎士の未来予測」
 リーヴァルディ・カーライル(ダンピールの黒騎士・f01841)はその姿を静かに見つめる。
 未来予測――それは確かに強力な力だ。
「……確かに脅威的だけど既に一度、攻略された能力だもの」
 例えどれだけ難攻不落でも、絶対でも無敵でも無い――リーヴァルディはすぅと瞳細める。
 攻略する糸口はある。
 それに――あとは、ひとつ。
「……ならば、後は私の業が奴に届くまで練られているかだけ」
 ひゅっと空を切って躍らせるのは過去を刻むものだ。
「……さあ、覚悟は良い? お前にも吸血鬼狩りの業を教えてやるわ
 リーヴァルディはその刃の先をカルロス・グリードへと、向ける。
 今まで得てきた経験がある。
 それらを重ねて、回避動作に癖を逆算していくのだ。
 それはいくつかあった。『確実に回避出来ない攻撃』というものが。
 未来を読んで、己のいる場所へとその貫通レーザーが放たれる一瞬がある。
 それは向けられる殺気によるもの。どこに来るかをリーヴァルディは感じて、その場所を守るべくオーラを集わせた。
「……っ!」
 オーラを重ねて、それでもレーザーはそれを貫こうとしてくる。
 しぶとい、とカルロス・グリードが攻撃を押し込めようとした隙に――リーヴァルディは大きく体をひねって受け流した。
 貫通レーザーは地面を削る。
 しすてリーヴァルディは地面を蹴って距離を詰めて得物を振り下ろした。
「……実際に攻撃を放つお前自身の殺気は読む事ができれば、例え躱せなくても受け止める程度はできる……!」
 全魔力を圧縮し、リーヴァルディは叩きつけるように攻撃を仕掛けた。その強大な力はカルロス・グリードの鎧を砕き、深い場所までダメージを届ける。
 しかしその代償に、リーヴァルディは強制的に意識を失うのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

兎乃・零時
アドリブ歓迎

確かに未来予知は厄介だ

…だからこそ対策は既に終えている
俺様のUCは既にここに来てる時点で発動済みだ

UC   グリッター
物体変質〖輝光〗

指定属性は光
射程を半分
移動力を五倍

お前が未来を予測し、抉ろうと、斬ろうとしようとも!
俺様自体が「光」になれば意味はない!
撃たれたその光が俺様自身の魔力に変わる!
其れで体を補填すれば何も問題はない!(生命力吸収×魔力溜め)

俺様の夢は依然変わらず最強!最高の魔術師!こんな所で躓くつもりは毛頭…ない!

残像が見えぬ程に素早い速さで敵に迫り攻撃を…!

さぁ、今度はお前が光線を喰らう番だ!

光属性攻撃×全力魔法×限界突破×零距離射撃!
輝光閃《グリッターレイ》!!



 目の前の敵、カルロス・グリードが倒れるまであと少しといったところだろう。
 兎乃・零時(其は断崖を駆けあがるもの・f00283)は確かに未来予知は厄介だと、少し緊張した面持ちで前に立つ。
 しかし、だからこそだ。
(「……だからこそ対策は既に終えている」)
 ここに来る前にすでに、発動されている。
 指定属性は光。射程を半分に、移動力を五倍に。
「お前が未来を予測し、抉ろうと、斬ろうとしようとも!」
 俺様自体が『光』になれば意味はない! と零時は告げる。
「ならば、受けてみるがいい」
 カルロス・グリードはその言葉に貫通レーザーを放つ。
 それはまっすぐ、零時の身を貫いていた。
 しかし撃たれたその光が、零時の魔力へと変わる。
 それより体を補填すれば、貫かれたとしても何の問題もないのだ。
 傷は生まれた。しかしそれはすぐに塞がっていくということ。
 零時の身が削られぬことに、カルロス・グリードは僅かな動揺を見せる。
 それは彼がすでに削られ、万全ではないからもあるのだろう。
「俺様の夢は依然変わらず最強! 最高の魔術師! こんな所で躓くつもりは毛頭……ない!」
 零時は残像が見えぬ程に素早い速さでカルロス・グリードへと迫った。
「さぁ、今度はお前が光線を喰らう番だ!」
 光――それは全力で紡がれ、限界を超えた魔法。
 それを零距離で、零時は打ち出す。
「輝光閃《グリッターレイ》!!」
 高らかと叫ばれたその言葉と共にカルロス・グリードと零時の身は光に、包まれた。
 眩いばかりのそれに両者の視界は奪われる。
 しかしその光が収まっても――カルロス・グリードはまだそこに、立っていた。

大成功 🔵​🔵​🔵​

神宮時・蒼
…同じ、顔、ばかり、で、本当、何が、何やら……
……現実、逃避、している、場合では、ありません、ね

【WIZ】
先制攻撃ですか…
「見切り」と「魔力溜め」で強化した「結界術」を展開
初撃を貰うのは覚悟の上、少しでも威力が弱まれば僥倖
各種耐性も活用して、致命傷にならぬよう立ち回りましょう
…死ななきゃ、安い、とは、きっと、こういう、事、なの、でしょう

相手のドローンは「属性攻撃」で雷を付与した「全力魔法」「範囲攻撃」の白花繚乱ノ陣で打ち落としましょう
機械は雷に弱いのでしょう?
ドローンを落としながら本体も巻き込めれば

…未来は、無数に、枝分かれ、する、もの
…きっと、此処が、貴方の、分岐点、だったの、でしょうね



 カルロス・グリードはふらつくその足をどうにか、立たせていた。
 荒い息を突き、すでに白騎士の鎧は半分以上砕かれている。
「……同じ、顔、ばかり、で、本当、何が、何やら……」
 神宮時・蒼(終極の花雨・f03681)は、その姿を目にぽつりと零す。
 様々な姿をして現れる。しかしそれは、全て同じ、カルロス・グリードの分身体であるのだ。
「……現実、逃避、している、場合では、ありません、ね」
 顔は同じでも、そこにいる。
 あともう少しで倒れる――そんなカルロス・グリードへと蒼は対峙していた。
 カルロス・グリードはドローンを展開し蒼の動きを探り、そして未来を予測する。
 先に動いて、仕留めるというように。
「先制攻撃ですか……」
 それを落ち着いて、どう動くかを蒼は見きるように魔力溜めで強化した結界術を展開した。
 走りこんでくるカルロス・グリードの動きは精細さに欠ける。
 けれど、初撃を貰うのは覚悟の上だった。それでも、少しでも移植が弱まれば僥倖というもの。
 致命傷にならぬようにと蒼は重きを置いて動く。
「……死ななきゃ、安い、とは、きっと、こういう、事、なの、でしょう

 カルロス・グリードの巡らさえたドローンが飛翔する。それが視界の端に入った瞬間、蒼は雷を付与した全力であり、そして範囲広げた月花ノ吹雪で撃ち落とす。
「……何にも、染まらぬ、誠実なる、白。何にも、染まる、無垢なる、白。…舞え、吹き荒れろ」
 機会は雷に弱いもの。ドローンを落としながら――カルロス・グリードもその射程に収めるべく、杖で描いた陣術を向ける。
「……未来は、無数に、枝分かれ、する、もの」
 ざぁ、と月花ノ吹雪は迷うことなくカルロス・グリードを捉えていた。
 月花ノ吹雪が抱き、そのまま息の根を止めていく。
「……きっと、此処が、貴方の、分岐点、だったの、でしょうね」
 貴方は、ここでおわりと蒼は告げる。
 カルロス・グリードの姿は月花ノ吹雪の中に、消えていった。

大成功 🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2021年02月14日


挿絵イラスト