銀河帝国攻略戦⑤~宇宙の光に変えてやれ
「さあ、銀河帝国との決戦だよ!」
ミコトメモリ・メイクメモリア(メメントメモリ・f00040)は集まった猟兵達に向かって資料を叩きつけた!
「早速で申し訳ないけど、状況を説明するね。『ヘロドトスの戦い』を経て、今、スペースシップワールド全域で、銀河帝国に立ち向かう『解放軍』に、自分たちも合流しよう、って艦が出てきてる。けど、銀河帝国としてはそれをほうっておくなんてありえない――ってことで、戦艦を差し向けてきた。もちろん、ボク達だってそれを見過ごす訳にはいかないよね」
グリモアベースに表示される宙域の一つ。解放軍に参加しようとする宇宙艦を示す青の光点に、急接近する赤い光点が伺える。
「皆には、この解放軍に合流しようとしてる宇宙艦を狙っている、帝国軍の戦艦を破壊してもらいたいんだ」
破壊、というと具体的にはどうすればよいか。
答えはいつだってシンプルだ、即ち。
「宇宙の塵に変えてあげてください、ということだよ!」
ミコトメモリは笑顔でいい切った。テンションが若干おかしな方向に振り切れている。
「まずはこのグリモアベースから敵艦に侵入! 内部の敵を殲滅しながらコアにたどり着いて、ぼかーん! 帰りはボクが転移するから大丈夫、思いっきりやって!」
つまりこういうことだ。
乗り込み、倒し、ぶっ壊す!
「内部の敵はほぼクローン騎兵って奴さ。高性能な科学の鎧をまとってる。シンプルな敵ではあるけれど、数が多いから、囲まれないよう気をつけて」
説明を終えると、丁寧に一礼し。
「スペース・ハック・アンド・スラッシュってこと! 小さなことからコツコツと。確かにこの戦いは、戦局を少しずつ変えていくはずだから――よろしくお願いね、皆!」
甘党
●補足事項
青丸が溜まり次第シナリオは終了となります。
大事なのは手数だぜ、兄貴。
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このシナリオは、「戦争シナリオ」です。
1フラグメントで完結し、「銀河帝国攻略戦」の戦況に影響を及ぼす、特殊なシナリオとなります。
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第1章 集団戦
『クローン騎兵』
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POW : ジェノサイダー
【自身の寿命】を代償に自身の装備武器の封印を解いて【ジェノサイドモード】に変化させ、殺傷力を増す。
SPD : インペリアル・インテリジェンス
【銀河帝国式戦術ドローン】を召喚し、自身を操らせる事で戦闘力が向上する。
WIZ : ブラスターレイン
【熱線銃(ブラスター)】を向けた対象に、【連続射撃】でダメージを与える。命中率が高い。
イラスト:蒼夜冬騎
👑11
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
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種別『集団戦』のルール
記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
西園寺・メア
力と速度と知性を兼ね備えた騎士団による正攻法のゴリ押しで一気に制圧よ!
踏破せよ、果ての果てまで!
前進しかできないけどその分、馬力があがる呪詛で強化してガンガン攻める
私自身は迷彩、見切り、第六感で回避を向上させて攻撃を回避して対応
「敵兵発見」
「射殺せよ」
「了解」
あまりに短いやり取りの上で引かれる、殺戮の引き金。
元より、この艦に転移してくるのは敵以外ありえないのだから、彼らクローン騎兵にとっては当然の行動ではある。
クローン騎兵は優秀な遺伝子を持つ兵士のDNAから生まれた、戦うための量産兵器。
故に群体でありながら統率が取れており。
故に軍隊でありながら連携が取れている。
「あら、優美さもなければ優雅さもありませんこと」
対して、西園寺・メア(ナイトメアメモリーズ・f06095)は優雅に一礼して見せた。
「悪夢をお届けに参りましたわ、御機嫌よう、さようなら」
カンッ、と硬い宇宙戦艦の床に、つま先が鳴った。
『蹂躙とはかくあるべき』
背後に、一人の騎士が現れた。
古ぼけた鎧と、霧を纏う、空虚な存在感の騎士。
しかしながら、手にした剣が放つ殺意は本物のそれ。
『血も、命も、悲鳴すらも飲み込み――――』
その背後に現れるのは、“数百騎”の骸骨達。
敵が複数のクローンならば、こちらも複数の騎士団で。
つまりは――――軍隊戦だ。
「さあ! ただ進むべし! 踏破せよ!」
メアの声と――骸骨兵団の声が、高らかに重なる。
「「「果ての果てまで!」」」
こうして、戦いの火蓋が切って落とされた。
大成功
🔵🔵🔵
触叢・アン
怒涛の如く、宇宙原付で突き抜ける!
上から踏んだり轢いたり背中ドスンしたり。(踏みつけ/騎乗7/操縦8/鎧無視攻撃5)
通り抜け様に(2回攻撃2)密集地にマシンガン(範囲攻撃8)
敵の攻撃より速く突き抜け戦場離脱…を繰り返すヒット&アウェイ。(逃げ足6/騎乗7/操縦8/地形の利用…&機体から伸びたワイヤー)
何があろうと決して止まらず
「わしゃ誰も止めれんでぇ」
「オラオラ~、轢~き逃げじゃ~っ!」
気分も戦場もスッキリしたら颯爽と逃げる。轢き逃げる。細けぇ事ぁ気にせず逃げる。
「ほんならのぅ!」
そんな単車のネーチャン
なんかただ轢き逃げしまくっただけの暴走バイクな気がするけどたぶんきっとおそらく気のせい。
ブルォン、ブルォン。
高らかに鳴り響くエンジン音が宇宙空間に響く!
宇宙では音は伝わらない? 伝わるんだよこの宇宙では!
「あぁ!? 邪魔じゃ邪魔じゃあ!!!」
宇宙原付に跨った触叢・アン(銀河疾風・f01011)は、戦艦の外から一直線に外壁に向かって突っ込んでいく。
「わしの前に壁なんぞあるからいかんのじゃぁああああ!」
直撃する! その寸前で展開されたのは三角錐状のビーム・ラム。
宇宙原付の前に突き出すように出現した矛にして盾、即ちこのマシンの牙である。
装甲板に食い込むようにめり込み、そのまま突き抜ける。
「異常確認!」
「報告せよ!」
「第三区画の外壁破損! 外から敵――――」
言葉は途中で遮られた。戦艦の外壁に大穴が空いた結果、気圧差でそのエリアに居たクローン騎兵は遙か広大な宇宙へ投げ出されたからだ。
「あぁ――なんじゃ思ったより軟弱じゃのぉ、お前らの“マシン”は」
宇宙原付がその足を止めたのは、一瞬だけだった。
先に書き記しておくと、以降、この戦いにおいてアンが停止することはなかった。
「そんじゃあまぁ――オドレら、わしの前に居るんじゃ」
ドルン、ドルン。
「轢かれたいっちゅうことでいいんじゃろなぁ!」
結果として。
「応援を要請! 応援を……グワーッ!」
「これ以上は進ませるな! ここで止め……アバーッ!」
「ここは私は指揮を執る! いいか十字砲火で確実に……グエーッ!」
轢殺。轢殺。轢殺。轢殺。
道を遮ったら轢き殺す。
進路上にいるから轢き殺す。あとなんか後ろにいるからワイヤー突き刺してタイヤの前に引きずり出して轢き殺す。
陣形を組んでいるのでマシンガンをぶっ放しながら逃げたやつを轢き殺す。
前方から迫ってきてすれ違ったのですばやくUターンして轢き殺す。
「オラオラ~、轢~き逃げじゃ~っ!」
そして死体の山を築いたところで満足したのか、自分がぶち開けた穴からアンは出ていった。
そう、出ていったのである。
「………………」
「穴を塞げーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!」
生き残りたちが慌てて外壁の補修に走ったが、その直後違うエリアから聞き覚えのある爆音と悲鳴が鳴り響いた。
「「「第八区画に侵入……アバーッ!!!!」」」
大成功
🔵🔵🔵
聖護院・カプラ
銀河帝国の行い、何としても改めさせねばなりません。
この決戦に打ち勝つ事でスペースシップワールドに真の愛と平和と仏教が訪れるのです。
解放軍の方を救う為、早速戦艦に乗り込みましょう。
『クローン騎兵』に存在感を叩きつけ気や注意を引き付けた私は
ブラスターレインを誘発させましょう。
ですがその熱線銃は狙って撃つという、攻撃に2手必要な武器。
私の攻撃は、真空中に満たされて後光ユニットを通して放つ存在感。
そしてそれが即座に敵を封じる『円相光』と変化し敵を封じます。
これらを1手で行う事で、スピードでも完全に圧倒して更に攻撃を封じ、味方の反撃の機会をブッダメイキングしましょう。
「敵性対象確認」
「射撃開――――」
クローン騎兵が銃を構え……そして動きを止めた。
何故か。
「貴方がたに問いましょう」
任務に忠実、敵は殺す。
その為に生産され、その為だけに投入されたクローン達が――目を奪われたのだ。
攻撃対象が放つ……そのあまりの圧倒的“存在感”に。
「悔い改めるのであれば、武器を捨てなさい。今、人々の心は一つになろうとしています」
聖護院・カプラ(旧式のウォーマシン・f00436)――新興宙着宗教『大宇宙修験宗』において、仏の領域に至ったと、人々に信じられし実在の偶像。
なにゆえ彼がそれほどまでの存在感を持つのか。
それは人々が彼を“信じた”結果なのかも知れない。
あるいは、彼が本当に神仏の位まで存在を高めた、もはや超次元の“何か”だったからかも知れない。
事実はわからない。ただ現実として、そこに“在る”のだ。
「…………攻撃続行!」
しかし、クローン騎兵達が戦いを止めることだけは、決して無い。
それは己の存在意義の否定、即ち自己崩壊である。
わずか数秒、動きを止めた彼らは、再び熱線銃の照準を合わせた。
カプラは、その所作に、ただ一言告げるだけだった。
「残念です」
狙いを定め、引き金をひく。
たったそれだけの動作で、クローン騎兵達は人を殺せる。
言い換えるならば、それは二つの動作を必要とする。
時間にして一秒以下のその刹那。
それだけあれば――後光は等しく万物にさすのだ。
「改めなさい」
背後に展開された後光ユニットに配置された宝珠が光る。
それはカプラの“存在感”を何倍にも膨れ上がらせる。
たった一つの存在の印象に塗りつぶされて、思考、行動、言動。あらゆる命令を脳が下せなくなる。
即ち――――。
「…………」
まるでなにかに囚われたように、彼らはピタリと動きを止めた。
悠然と横を通り過ぎるカプラを止めるものは、誰も居なかった。
大成功
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壥・灰色
助走距離が欲しい
転送は、宇宙空間に頼んでもいいかい
壊鍵、起動
例の宇宙服を纏い、いつものミリタリールックで宇宙空間に出る
足に『衝撃』を装填
衝撃の反作用で宇宙空間を走り敵艦目掛けて突っ込む
着弾の瞬間、足に衝撃を再装填
外殻を蹴破り、摩擦熱で炎を上げながら着地
間髪入れず、視界の先に映る全ての敵を鏖殺に掛かる
打撃と同時に衝撃が炸裂する――2回攻撃の技術をフルに扱い、一打一殺
その格闘に型などはない。当てれば死ぬ位置に、最短距離で打撃を叩き込み、衝撃と相乗させ粉砕する
零距離での格闘だ
ドローンもブラスターも、当たってやるつもりはない
群れに突っ込み、敵の射線を重ね、迂闊に発砲できないようにした上で
――皆殺しだ
壥・灰色(ゴーストノート・f00067)は宇宙(ソラ)にいた。
ああ、無限に広がる宇宙の、きらめく星々の一つ一つの輝きが、今も活動を続けているどこかの銀河の中心だ。
●
何故、敵艦の中でなく、広大な宇宙の外にいるのか。
それを壥が望んだからだ。
なにせ――これからぶちかますのに、助走を付ける必要がある。
――――壊鍵、起動。
胸に刻まれた魔導銀の標に沿ってに、魔力が流れ込む。
浮き上がる刻印は――――応力と衝撃を支配する。
視界に敵艦の姿を収める。距離、角度、全て良好。
内部に侵入した猟兵達から送られた来た情報と現在地を照らし合わせ…………。
「衝撃、装填」
部位は足。
体内を流動する魔力が一点に集中する。
「さて」
何時も通りに。
何の気負いもなく。
当然のように。
必然のように。
「行くか」
――衝撃と応力を操る、という事は。
力のベクトルを支配する、という事だ。
拡散する力を一点に。
跳ね返る力を任意の向きに。
凝縮も開放も、それを司る壥の思うがまま。
音はない。
ただ、足から放たれた『衝撃』の反動で――――壥は敵艦目掛けて突っ込んだ。
宇宙空間に摩擦はない。摩擦がないから抵抗がない。抵抗がないから、その加速は際限なく続く。
その果てに収束する運動エネルギーを。
「衝撃、再装填」
体の角度を変える。片足に再度装填された『衝撃』は、莫大な力を最大効率で変換し。
頑強極まりない宇宙戦艦の外壁を、上から下に向けて、紙屑のように貫いた。
まずその衝撃で、その区画に存在したクローン騎兵が潰れて死んだ。
壥を運良く視認できた者は、その直後にひき肉とジャンクの塊になった。
まだ止まらない。階層を構成する床をぶち破った。
まだ止まらない。シェルターを構成する超合金の壁をぶち破った。
戦艦の内部構造が変質するレベルの破壊に、クローン騎兵は戦うこともできず、宇宙に投げ出されるか、瓦礫に潰されて死んだ。
――あった。
三つの階層を勢いを落とさぬままぶち抜いて――――辿り着く。
そして――――光り輝く球体。戦艦の要たるコアに、その全エネルギーが叩き込まれた。
●
ビギッ、と不快な音を立てて、直径二メートルに満たない、小さな球形のコアに大きな亀裂が走った。
コアを守るバリアと、壥の持つエネルギーの拮抗。
衝撃が、艦全体へと広がり、揺さぶり、荒れ狂う。
船体を構成するフレームが圧し曲がり、折れ、もはや艦の体を成すことすらできなくなった。
それでも、コアは抗った。己だけは破壊されまいと。
「……とっとと」
『衝撃』、再装填。
壊鍵が克己する。魔導銀が熱を持つ。
「割れろ」
――――荒れ狂い、船を襲うエネルギーを、その“衝撃”を、束ねて、解き放つ。
ゼロ距離の接触面から、コアの内部を貫くように走ったその力に。
今度こそ抵抗の術はなかった。
砕かれ、光を失っていくコアを、その勢いのまま粉々にして
ようやく、壥は停止した。
「…………」
立ち上がり、上を見る。
自分がぶち開けた穴の向こうには、広大な星屑の海が広がっている。
『当艦は全壊、コア破損、直ちに脱――』
艦全体が歪んだことによる内部構造の変質によって、鳴り響くアラームと爆発音。
そこかしこから聞こえる悲鳴は、多分内部に居た猟兵のものだろう。
彼らの離脱は問題ないだろうが……。
「……やりすぎた」
一言添えるべきだったかも知れない。
いや、添えても駄目だったかも知れないが。
とにかく。
――――戦艦、撃破。
小さな、しかし大きな戦いの記録に、たしかに刻まれる一勝を、猟兵達は手にしたのだった。
大成功
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