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羅針盤戦争〜女神に終わりを

#グリードオーシャン #羅針盤戦争

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●女神の願い
「あらあら……」
 自身の周囲を守る屈強な海賊たちを見て彼女は困ったようにつぶやいた。その男たちは他ならぬ彼女自身が生み出した者たちである。そして今もまた彼女が歌えば新たに筋骨隆々の男が現れて海賊たちの仲間入りを果たした。
「まあまあ……」
 新たな生命の誕生は喜ばしいことである。問題なのはそれが彼女の意思で行われていないということだ。彼女の身体は彼女の想いを無視して勝手に動いている。
「愛し子たち。わたくしを守る必要などないのですよ?」
 せめて彼らには自由でいてほしい。そう思っての言葉であった。
 しかし彼らは首を横に振り彼女のそばを離れようとしない。
 困り果てため息をついた時だった。
「ここは、オレたちの島だ! 誰にも支配なんてさせねぇ!」
 派手な建物の影から現れたのは武器を携えた海賊たちだった。しかし彼女が生み出した者ではない。この島を本拠地としている本物の海賊たちである。
「だめ! 傷つけてはいけません!」
 必死に彼女は叫んだ。けれどその声が彼らに届くことはなかった。
 彼女の目の前で本物の海賊と彼女に生み出された偽物の海賊たちが激しい戦闘を始めてしまったのだった。
「ああ……! お願い、誰かわたくしを……殺して……!」

●グリモアベースにて
 グリモア猟兵のアリス・トゥジュルクラルテ(白鳥兎の博愛者・f27150)はグリモアベースに呆然と突っ立っていた。集まった猟兵たちに声をかけられようやく我に返る。
「あ。ごめんなさい……!」
 首を横に振って気を取り直し説明を始めた。
「グリードオーシャンで、戦争、してる、のは、皆、知ってる、です、よね? アリスが、予知、した、のも、その、戦争、関係の、事件、です」
 キマイラフューチャー由来の島を七大海嘯麾下のコンキスタドールが襲い支配しようとしているのだという。そのコンキスタドールの退治が今回の依頼の目的だ。
「コンキスタドールは……愛と、生命の、女神様、です。硬度や、筋力が、人間、より、優れた、海賊を、無尽蔵に、生み出してる、です。そして、島を、守る、本物の、良い、海賊さんと、戦わせる、です」
 ただの人間には荷が重い相手が無尽蔵に増え続けている。このままでは島民たちは蹂躙されてしまうだろう。
「だから、海賊さんと、協力して、女神様を、止めて、ください。彼らの、戦闘能力は、コンキスタドール、には、及ぶ、ない、です、けど、土地勘、ある、です、から、それを、利用、できれば、無尽蔵に、増える、偽海賊も、どうにか、できる、かも、です。それに、キマイラフューチャー、由来の、島、なので、コンコンコンで、強い、武器、とか、出てくる、場所、知ってる、ので、欲しい、もの、ある、だったら、頼れる、思う、ですよ」
 偽物の海賊たちは戦闘能力こそ人間以上だがそれ以外はおざなりなつくりになっている。生まれたばかりだからか特に知性は見た目ほど高くはないようだ。その知性の低さは本物の海賊が偽物のふりをしても気が付かない程である。
 偽海賊さえどうにかできれば女神自身の戦闘能力はそれほど高くはない。相手の戦意を喪失させる攻撃以外は生命創造と治癒の力しかないのだ。
 だから、とアリスはひどく真剣な表情で猟兵たちを見つめた。
「女神様も、本当は、こんな、こと、したい、ない、です。メガリスの、せいで、体が、いうこと、きかない、ですよ。だから……終わらせて、あげて、ほしい、です。よろしく、お願い、します……!」
 彼女はいつもよりも長く深々と頭を下げたのだった。


彌厘
 これは一章で完結するイベントシナリオです。プレイングボーナスは「海賊達と協力する」です。
 心情よりのシリアスシナリオになる予定です。心情多めのプレイングだと嬉しいです。
 それからうちの猟兵の宿敵紹介シナリオその二でもあります。今回はアリスの宿敵です。
 プレイング受付期間は2/11(木)8:31~2/13(土)13:00までです。期間外のプレイングは採用できませんのでご注意ください。また、戦争シナリオのため全員採用ではなく6名前後の採用になるかと思われます。予めご了承ください。
 それでは、素敵なプレイングお待ちしております!
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第1章 ボス戦 『愛と生命の女神『アムール』』

POW   :    愛聖歌Ⅰ・応
詠唱時間に応じて無限に威力が上昇する【愛・聖】属性の【当たったの者戦意を喪失させる浄化の光】を、レベル×5mの直線上に放つ。
SPD   :    愛聖歌Ⅱ・応
自身の創造物に生命を与える。身長・繁殖力・硬度・寿命・筋力・知性のどれか一種を「人間以上」にできる。
WIZ   :    愛聖歌Ⅲ・応
【対象への攻撃を一度だけ無効化する聖歌】が命中した対象を高速治療するが、自身は疲労する。更に疲労すれば、複数同時の高速治療も可能。

イラスト:蒼夜冬騎

👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は💠アリス・トゥジュルクラルテです。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

栗花落・澪
そうだね、終わりにしよう
こんな戦い…悲しいだけだから

とにかく偽海賊さん達を大人しくさせないとね
コンコン使うの久々なんだけど
捕縛網欲しいな
女神様と話す時間が欲しい

【催眠術】を乗せた【歌唱】で少しでも気を落ち着かせ
動きを止めたところに偽海賊達に網投下
氷魔法の【属性攻撃】で網と地面を固定し時間稼ぎ

手荒でごめん
女神様
自分のために、或いは自分のせいで
傷つく人がいるのは悲しいよね
止められないのはツラいよね
失うのは…怖いよね

かつての自分を見ているようで
だからその手を取って、そっと跪いて

貴方は何も悪くない
どうか少しでも、その心が救われますよう

【優しい祈り】を込めた【破魔】の【指定UC】で
暖かな輝きで包むように


ベルカ・スノードロップ
【シルベルカ】

つらいですね。哀しいですね
私が信奉する神は愛と美と豊穣の女神
『アムール』を解放するのも【救助活動】――博愛――ですね

本物の海賊達に『望まぬ争いを生み出している女神を止めたい』と【コミュ力】で協力要請
【瞬間思考力】で【集団戦術】を組みシルにも伝えて協力して貰います

【地形の利用】【水上歩行】【足場習熟】でアムールに近づいて《選択UC》
【優しさ】を持ち【コミュ力】を駆使した【言いくるめ】と【催眠術】
【手をつなぐ】事で安堵させ、悲しみもつらさも全て吐露して貰いましょう
私たちは、それを受け取り、この戦争を終わらせると誓いましょう

なるべく苦しみの無いように【生命力吸収】で幕を引きます


シル・ウィンディア
【シルベルカ】

海賊さん達には
コンコンで偽物の海賊衣装と装備
カモフラージュ装備と狙撃銃を用意
多数は偽物集団に紛れ込んでもらって
攻撃は土地勘を生かした少数の狙撃部隊

敵の陣形が崩れたら【空中戦】で敵陣を一気に突破するよ

女神さん辛そう…
偽物を生み出すことをやめさせるためには…
その命を…

メガリスの魔力だけを断つことってできないの?
そんなのって…

…大丈夫だよ、わたしも猟兵
だから、止めさせてもらうよ

詠唱はこの世界から解き放つための鎮魂歌としてゆっくりと
【魔力溜め】を行って
【限界突破】の【全力魔法】で《選択UC》


わたしよりベルカさんのほうが辛そう…
…その想い、一緒に抱いていこうね
そっとベルカさんの手を握るよ


緋翠・華乃音
月守・ユア(f19326)と共に

自由を奪われること以上の苦しみはない。
ユア――君が優しき女神を終わらせて欲しい。

基本行動は死を携える彼女の道を拓くための援護射撃。

戦場を広く俯瞰。
狙撃手に必要なのは観察眼と洞察力。
そして鋭く研ぎ澄まされた合理性。

撃つことよりも、視ること。考えること。
強い能力を持たざる分、静かに最善手を打ち続ける。

そこに戦意は――無い。敵意も害意も、何一つ。
これは終わりへと女神を導くだけのもの。
奪い合いを本質とする“戦い”だとは全く思えなくて。

状況が佳境に差し掛かれば瑠璃の蝶を女神の元に。
星空にも似た瑠璃の焰はある種の祝福のよう。

――蒼焰の向こうに、刃を突き立てる彼女を見た。


月守・ユア
華乃音さん(f03169)と
アドリブ可

殺して…か
命に終わりを求めてるなら
死を齎す僕の力は女神の願いを叶えられるかな?

海賊達に援護要請
集団戦術
戦意喪失してる奴らを払ってくれ
そうじゃない奴は僕らが払いながら女神の許に往く

背中は瑠璃の蝶に託した
この身は真っ直ぐ女神へと駆け抜る!

UC起動
月鬼と呪花に生命力吸収の呪詛を宿す
刃に触れた命は死に侵されて逝く呪い

――この身は君を奪う死となろう

アムール…優しい女神
僕の死が君を殺す
覚悟はいいか?

月鬼で一思いに
女神に刃を突き立てる
貫通攻撃…のみならず傷口を抉って

最期は女神を優しく抱き寄せて
「おやすみ」
穢れた聲では子守歌すら歌えないが…
せめて君の安らかな眠りを祈ろうか


清水・式
あぁ、この人は多分、死なせてはいけない人だ。
善良で、優しい人だ。
青の世界で、愛と慈しみを歌う命の母そのものだろう。

……だから、苦しまず。眠るように終わらせなければ。


海賊の皆さんには、可能な限り偽海賊を引き付けてもらう。
殲滅はしなくていい。
戦う必要もない。
ただただ、土地勘や罠など利用して、偽海賊を出来るだけ多く本丸から引き離してもらえればいい。

本丸の兵数が、少なくなった瞬間を狙って、目標へと一気に奇襲をかける。

迷うな。慌てるな。
チャンスは一度きり。
失敗すれば、新たに出現するであろう偽海賊に擂り潰される。

ただ、一点。
ただ、一突。
急所を穿ち終わらせる。

ーーあぁ、せめて瀕死で許されれば助けられるのに。



●女神のための祈り
 突然の侵略者たちから島を守ろうと戦いを挑んだ海賊たちは苦戦を強いられていた。
「私たちも力を貸します」
 ベルカ・スノードロップ(少女を救済せし夜の王【中将】・f10622)たちの登場に海賊たちは怪訝な表情をした。しかし今は猫の手も借りたい状況である。
「お前らあの女神の味方じゃねぇだろうな? 裏切ったら承知しねぇぞ!」
「わたしたちは女神さんを止めに来たんだよ」
 大好きなベルカに寄り添うシル・ウィンディア(光刃の精霊術士・f03964)が真剣な表情で言う。
 ベルカもそれにうなずいた。
「愛と生命の神アムールは争いを望んでいません。メガリスに支配されているだけなんです」
 海賊は自分たちの戦っている相手を示した。
「一緒に戦うのは構わねぇが、アイツらはどうする気だ? 次から次へと湧いて出てくるぞ!」
「戦う必要はない」
 清水・式(世迷子・f02108)の言葉に海賊は目を丸くした。
「戦わずにどうしろってんだ?!」
「皆さんには可能な限り偽海賊を引き付けて欲しいんだ。土地勘や罠などを利用して、彼らをできるだけ本丸から引き離してもらえればいい」
 栗花落・澪(泡沫の花・f03165)もそれに同意する。
「この島ってコンコンコンが使えるんだよね? ということは、罠が出てくる場所もあるはず。僕、捕縛網が欲しいな」
「ああ、それなら向こうの壁から出てくるはずだぜ」
「有難う!」
 捕縛網を取りに行った澪を見送って月守・ユア(月影ノ彼岸花・f19326)も海賊に援護を要請した。
「女神の力で戦意喪失した奴らを避難させてやってくれ。残りの奴は僕らが払いながら女神の元に行く」
 ユアたちが話している間も緋翠・華乃音(終奏の蝶・f03169)は海賊たちと共に偽海賊の足止めをしていた。彼は海賊の狙撃手たちと一緒に派手な建物の屋上から偽海賊を狙撃していたのだ。
 華乃音の鮮やかな手並みに海賊たちは舌を巻いた。
「アンタ見かけによらずやり手だな! オレ、狙撃の経験が浅いんだ。コツとかあるなら教えてくれねぇか?」
 まだ若い海賊に華乃音は視線を戦場から放さずに答える。
「戦場を広く俯瞰すること。狙撃手に必要なのは観察眼と洞察力。そして鋭く研ぎ澄まされた合理性」
 標的の隙を見逃さず次の行動を予測。それに合わせて狙いを定める。息を止めて引き金を引く。
 弾丸は吸い込まれるように標的の左足の甲に命中した。
「おー!」
「撃つことよりも、見ること。考えること。強い能力を持たない分、静かに最善手を打ち続ける。それが狙撃だ」
「なるほど、勉強になったぜ! 有難うな!」
 そのころには他の猟兵たちも行動を開始していた。
(終わりにしよう。こんな戦い……悲しいだけだから)
 決意と魔力を込めて澪は子守歌を歌う。
 それを聞いた偽海賊たちは途端に眠気に襲われ動きが鈍る。
 そこに先程コンコンコンで手に入れた捕縛網を投げた。そして網と地面とを氷魔法でくっつける。これでしばらく時間が稼げるだろう。
 赤い瞳に悲しみをたたえたまま女神アムールは未だ歌い続けている。
 式は女神を見据えて唇を噛んだ。
(ああ、この人は多分、死なせてはいけない人だ。善良で優しい人だ。青の世界で愛と慈しみを歌う命の母そのものだろう)
 偽海賊の数が減ったのを見逃さず女神に向かって駆けだす。
(……だから、苦しまず。眠るように終わらせなければ)
 けれども女神の浄化の光によりその進軍は阻まれた。
(迷うな。慌てるな)
 努めて冷静に自分に言い聞かせる。横に跳んで攻撃を回避した。それにより偽海賊の接近を許してしまうも薙刀で薙ぎ払う。
(大丈夫。何も僕は一人で戦っているわけではないんだから)
 結果的に式が偽海賊たちを引き付けることとなった。おかげで他の猟兵たちが行動しやすくなったのだ。
 ベルカは偽海賊に邪魔されないように足へと魔力を集中させると海の上を走って女神の元にたどり着いた。
 それとほぼ同時にシルも風の魔法で空から舞い降りてきた。悲しげな表情のまま歌い続ける女神を見て彼女も顔を曇らせる。
「女神さん辛そう……。偽物を生み出すことを止めさせるためには……その命を……」
 それはとても理不尽だ。そう思ってベルカを見上げた。
「メガリスの魔力だけを断つことってできないの?」
 ベルカは目を閉じて静かに首を横に振った。
「そんなのって……」
 ひどく胸が締め付けられる。けれどもシルを心配そうに見つめるベルカ自身も辛そうな表情をしていると気が付いた。
(……そっか。辛いのはわたしだけじゃないんだよね)
 シルはそっとベルカの手を握った。
「……大丈夫だよ、わたしも猟兵だもん。だから、止めさせてもらうよ」
 ベルカはシルにうなずいて見せるとアムールの方に向き直る。そして優しく彼女の手を取った。
「女神アムール、あなたを止めに来ました。もう大丈夫ですよ。あなたの悲しみも辛さもすべて私たちが受け取ります」
 女神の歌が止まった。
 ベルカのユーベルコードの力で一時的に動きを封じたのである。
 アムールは二人を見つめると優しく微笑んだ。
「有難う、優しい愛し子たち。けれどわたくしは悲しくも辛くもないのですよ。だってあなた方がわたくしの願いを、祈りを叶えてくれるのですから。だから、気に病む必要などないのです」
 華乃音の放った瑠璃色の蝶の群れに守られてユアと澪も女神の元へと現れた。
「アムール……優しい女神。僕の死が君を殺す。覚悟はいいか?」
「待って! ごめん、少しだけ女神様と話をさせて」
 澪が女神の前へと進み出る。
「自分のために、あるいは自分のせいで傷つく人がいるのは悲しいよね。止められないのはつらいよね。失うのは……怖いよね」
 幼いころに捕らわれの身となり家族の記憶がない彼だからこそ失う恐怖は誰よりも理解できるのだろう。澪はアムールの手を取ってそっとひざまずいた。
「貴方は何も悪くない」
(どうか少しでも、その心が救われますように)
 女神は自分の子どもを見守る母親のように優しい表情でうなずいた。
「有難う。本当に有難う。わたくしは愛と生命を司る者ですから、例えこの命が尽きたとしても皆の心に愛がありその身に命があれば、見えなくても触れられなくても見守っています」
 アムールは怯えた表情一つせず静かに目を閉じた。
 シルが魔力を溜めながらゆっくりと歌うように詠唱を始める。
 澪は優しい祈りと破魔の力を込めた暖かな輝きでアムールを包む。
 そしてユアは大太刀を構えて歌う。
「哀しみを捨て、想いを黒に染め……この身は君を奪う死となろう」
 シルの巨大な魔力砲撃が女神をうがつ。
 ユアの死の呪いをまとった刃がアムールを貫いた。
 女神の小さな身体が地に伏す前にユアがそれを抱きとめる。
「おやすみ」
(穢れた声では子守歌すら歌えないが……せめて君の安らかな眠りを祈ろうか)
 女神アムールは最期の瞬間まで微笑んで骸の海へと還って行ったのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2021年02月15日
宿敵 『愛と生命の女神『アムール』』 を撃破!


挿絵イラスト