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羅針盤戦争〜幽霊船団の跳梁跋扈

#グリードオーシャン #羅針盤戦争 #七大海嘯 #フライング・ダッチマン

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●それは波濤の彼方より
 ゴオン、と言う音が響く。
 それは波濤の彼方、霧の中よりやってくる。
 ゴオン、と言う音がまた響く。
 それは夕闇と共にやってくる。
 人々が、海の方を指差して叫んだ。
「で、出たぞぉーッ!! 幽霊船だ、幽霊船だぁッ!!」
 ゴオン、と言う音がまた響いた。
 突如として現れたそれより放たれた砲が島に襲いかかり――――。

●と言う予知だったんだよ
「イエス、イェーガー。ゴーストシップ、なう」
 アリシエル・フィフスガーディ(五天の守護機・f09139)は電脳マップを展開する。
 無数のそれより展開されたそのモニターに映し出されるは夕闇の霧と共にやってくる幽霊船団であった。
 不気味な鐘の音を響かせながら、波濤を切り裂き進むそれ。
「状況を説明します」
 七大海嘯"鬼火"、『フライングダッチマン』。
 その配下たる幽霊船団。
 それがある島に向かって突き進んでいると言うのだ。
 元々が強力なオブリビオンであったそれが無数の船団を組んで突き進む。
「通常の集団戦闘と異なり、一個ごとの戦闘能力は高いです」
 しかし、元より幽霊船。幽霊船とは忍んでやってくるものだ。
 いつかち合うかわからぬ恐怖、そしていつの間にかやってきていた驚異。
 それこそが幽霊船、そして幽霊船団の驚異である。
「しかし、今回は"先に知れました"。故に迎撃準備は容易です」
 つまり、やってくる島、そこの住民たちと迎撃準備をして挑めばいいのだ。
 そもそも船団だと言うのだから海上封鎖して増援をかけれなくするもの手だ。
 迎撃準備を整え、ハリネズミのように大砲で武装すれば相手するのはそう難しくもない。
「イェーガーたちならば、島民と協力しての迎撃とて容易であるでしょう」
 ならば何の問題もなく、この障害は片付けられるだろう、とアリシエルは締めた。
 そして、グリモアが展開されゲートが生じる。
 いつも通りに紫紺のマシンアイが君たちを見た。
「イェーガーたちならば何の問題もなく撃退できると当機は演算を完了しています。ご武運を」
 そして、遂にゲートは開かれ、先に見えるは幽霊船団を迎え撃つべく島であった。


虎河豚天
 虎河豚の天ぷら、略して虎河豚天でございます。食べないで。
 戦争第二弾。
 幽霊船団のご来場。
 島民と協力して迎撃準備を整えてから海上戦となります。
 ばりばりどんどん沈めちゃろうねぇ。
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第1章 集団戦 『幽霊船の大艦隊』

POW   :    『鬼火』艦隊一斉砲撃
【並んだ幽霊船が統制の取れた砲撃】を放ち、自身からレベルm半径内の指定した全ての対象を攻撃する。
SPD   :    『鬼火』海賊団
レベル×1体の、【カトラスを装備した右手の甲】に1と刻印された戦闘用【『鬼火』海賊団員】を召喚する。合体させると数字が合計され強くなる。
WIZ   :    セントエルモストーム
自身の【マスト】から、戦場の仲間が受けた【攻撃回数】に比例した威力と攻撃範囲の【呪詛の紫光】を放つ。

イラスト:猫背

👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

死之宮・謡
アドリブ歓迎

艦隊を滅ぼす方法か…つまり、圧倒的巨躯からの殲滅攻撃が最適解かな…?(普通に考えて違う)
幽霊船って普通に呪撃で沈むよな…まぁ此奴を叩き潰せば先の強者と戦える仕組みなのだろう?
ならば、このまま問答無用で踏み躙って進むまで…

先ずは島民共に指示を出して「呪詛」を籠めた珠を海域にばら撒かせて海上封鎖。その後島民共を周囲の海域から退避させてから【万天】発動
海上すれすれを飛翔しながら巨躯とブレスで殲滅戦



●蹂躙制圧
「艦隊を滅ぼす方法、か……」
 死之宮・謡(存在悪:狂魔王・f13193)は考えた。
 効率的な最適解。
 そんなものは決まりきっている。
「圧倒的巨躯からの殲滅攻撃か……」
 違います。
 戦いは基本的に数であり、数を超える飽和火力攻撃こそが最適解です。
 そんな数いないから圧倒的な個による蹂躙制圧は間違ってもいないのだが。
 謡は島民に呪詛をこめた宝石を手渡す。
 なんだろう、これは、と疑問げに思う彼らにそれを海にばらまけと命じる。
 言われるがままにそれを投棄すればあら不思議、呪詛によって汚染された海が次々と幽霊船団に食らい付くではありませんか。
 ドン引きする光景に島民たちが逃げ惑う。
 そんな事はさてどうでもよい、と謡はその身を変じさせる。
「問答無用で踏みにじって進むまでよ……」
 そうすれば、出てくるのだろう? 本体が。
 そうすれば、戦えるのだろう? 本体と。
 ならば、今は片付けてやるのみ。
 その巨躯なる体躯の邪悪な竜は翼で虚空を撃つ。
 高みには飛べぬけれど、その巨体の質量のみでも十二分。
 海面すれすれを飛翔しながらの体当たりだけで帆船など海の藻屑と化す。
 口にたくわえた闇色の炎が水面を焼き払う。
 次々と燃え盛り、海の塵芥へと化していく。
 だが、波濤の彼方、水面より次々とそれはやってきていた。

大成功 🔵​🔵​🔵​

ラヴィラヴァ・ラヴォラヴェ
【アドリブ・連係歓迎】POW
幽霊って美味しいのかなぁ?
それはそうと、宴会の邪魔はさせないよ☆

事前に「肉体改造」を自身や島民に施し、視力関係を強化!
UC【素晴らしく肉肉しい晩餐】にて部下の肉塊を召喚し、肉の防壁と肉の砲台をメインとした砦を事前に形成!
戦闘は砲台で部下の肉塊を飛ばし、敵艦隊を超重力で圧し潰し沈没させる!
視力関係の強化で狙って飛ばしやすくなるはず!
ついでに増殖した肉塊は「料理」の材料にして皆に賄いとして振る舞う!
勝利の暁には幽霊肉で(!?)「宴会」だ!!



●食べられるのか否か
 ラヴィラヴァ・ラヴォラヴェ(ハラペコかわいいコックさん(可食・高栄養・美味)・f31483)は考えた。
 幽霊とは美味しいのか?
 島民は首をかしげた。
 そもそも霊体とは物理的なものではないのだから食べられるのか?
 だがしかし、幽霊船とは物理的に確固として船として存在するのだ。
 ならば食べられるのではなかろうか?
 だが、物理的に存在するとしたらそれは木造船であるのだから間違いなく木材の味だろう。
 ならばそれは美味しいのか、と問われたら人間にとってはまずいだろう。
 そもそも、それを消化する機関も人類には存在しないのだから。
 島民たちはぐるぐるぐる悩んだ、悩んだ末に切り出した。
 美味しいと思えば美味しいのではないか、と。
「なるほど?」
 ラヴィラヴァは首を傾げた。
 ならばこういう時の言葉は最早一つ。
 そう、迷った時は食ってみろ、である。
 ※現実ではだめです。迷ったら食わないでおきましょう。
 ラヴィラヴァの肉体改造により、島民含めて視力が増強される。
 なんということでしょう、とても良く見えるではありませんか。
 何を改造したのだろうか、島民はちょっと不安が拭えなかった。
「晩餐の時間だよッ!!」
 同時、増殖し続ける肉塊がラヴィラヴァの背後に現れた。
 蠢き、増殖し、膨れ上がり続ける巨大な肉塊に、島民は恐怖を抱く。
「それじゃあ、これを撃ってね☆」
「撃つ?!」
 撃つ、撃つとは一体どういうことだ、全くわけがわからんぞ!!
 どうこう言ってる間に肉塊が蠢き、壁となり、砲台と化す。
 まさにこれは肉の砦である。肉壁である。
 文字通りに肉だけど。
 言われるままに島民はその肉の砲台に取り付き、言われるままに肉塊を発射する。
 次々と投射された肉の塊は超重力を発生させながら、幽霊船にシュゥゥゥゥゥゥッ!! 超エキサイティンッ!!
 超重力は黒い星のように化して、周囲のあらゆるものを引き寄せ圧潰させていく。
 次々放たれる黒い星肉(干し肉ではない)は幽霊船団を飲み込んでいく。
「あ、これ食べてもいいよ?」
「えっ」
 何それ怖い。
 なお大変美味しゅうございました。不気味だけど。

大成功 🔵​🔵​🔵​

緋神・美麗
超巨大電磁砲(ハイパーメガレールキャノン)

●プレイング
アドリブ歓迎

とうとうダッチマンが相手かぁ。これは腕が鳴るわねぇ。個人的にもダッチマンは全て潰させてもらうわよ。

島民から迎撃体勢を確認
「そうねぇ。大砲で迎撃して相手の足を止めてもらえれば御の字ね。その間に私が艦隊を片っ端から撃ち落とすわ」

指定UCを技能フル活用の全力攻撃で艦隊を片っ端から撃ち落としていく
「艦隊って言うだけあって数が無駄に多いわね。選り取り見取りで狩り放題ねぇ」



●超巨大電磁砲
「とうとうダッチマンが相手かぁ」
 緋神・美麗(白翼極光砲・f01866)にとっては因縁のある相手。
 個人的にも叩き潰しておかねばならぬ相手。
 それ故に、前哨戦たるここで、大部分を叩き潰す。
「腕が鳴るわね」
 島民たちに提供されたのは無数の大砲。
 その砲台のあり方は最早ハリネズミのよう。
 狙い? つけなくてもあんだけ群れてりゃばかすか当たるわよ。
 自分が構えるのは人の身にはあまりにも大きすぎた。
 大きく、でかく、そして巨大過ぎた。
 それは大砲と呼ぶにはあまりにも巨大すぎた。
「さあ、いくわよ」
 サイキックエナジーが発され、それはエネルギーと化す。
 電気エネルギーと化したそれは、その巨大すぎる砲台に巡っていく。
 それと比べればあまりにも小さく、貧弱で、貧相は大砲が放たれる。
 その鉄の砲弾は水面に当たり、海面を揺らしたり、あるいは偶然幽霊船団に直撃したり。
 だが、大きなダメージとはなっていなかった。
 しかし、それでいい。そもそもの主砲は"ここにある"。
 膨大な電力がその機関を最大出力で稼働させる。
 果たしてそれは装填され、重々しい音をあげる。
「チャージ、セット……」
 いっせーのーで。
 そのトリガーは今。
「ファイアッ!!」
 引かれ、恐るべき轟音と音の壁を貫いた音2つ。
 しかし、それが響く頃には弾頭であった巨大な鉄塊は幽霊船団を貫き、なおその速度を緩める事なく二隻、三隻と貫いてさらに突き進む。
 質量と速度によってもたらされた破壊、それに飲まれた幽霊船は、形を維持できるわけもなく海に沈んでいく。
「一発で終わりじゃないわよ。選り取り見取りで狩り放題ね」
 無駄に数だけは多いそれにめがけて放たれるは鉄塊砲。
 音を貫き、音よりも早く飛来するそれを防ぎ得る手立てはなく。
 次々と海の藻屑にへと消えていった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

クネウス・ウィギンシティ
※アドリブ&絡み歓迎
「ハリネズミの様に大砲で武装……」

【SPD】

●戦闘
「そんな都合良く大砲が……」
改めて自分の武装を確認します。背にアームドフォート、肩にアームドフォート。アームドフォート=武装砲台(城砦)。
「ああ、此処に付いてましたね」

島民に協力して貰い、上陸してこようとする敵の相手を任せ自らは敵の海賊船相手に集中、UCを発動します。
「GEAR:LIMITLESS ARMEDFORT。リミッター解除、空間固定完了。仮想砲身展開」

敵は数が居るのである程度の距離が無ければ恐ろしいですが、これなら先に【砲撃】を浴びせられるはず。
「バースト!」
遠距離から【スナイパー】として狙い撃ちます。



●ハリネズミ
「ハリネズミのように大砲で武装……」
 クネウス・ウィギンシティ(鋼鉄のエンジニア・f02209)は悩んだ。
 この小さな島に果たしてそんな都合良く大砲があるのか、と。
 悩んでいるクネウス、島民の視線はクネウスに集まっていた。
 はて、何事か、とその視線の先を追った。
 背に背負ったアームドフォート、肩に装備したアームドフォート。
 自身の武装倉庫にたっぷりあるアームドフォート。
「……ああ、此処に付いてましたね」
 君がハリネズミだ。
 ならば、俺が、俺たちがハリネズミだ。
 島民たちには、そのあたりの材料で作った近接武器を配布する。
 こんな事もあろうかと、エンジニアは準備万端である。
 上陸しようとしてくる相手を任せる為だ。
 クネウスは向かい来る敵の為に準備をする。
 何もない空間に鎖が放たれ、アンカーがそこに突き刺さる。
 アームドフォートが展開され、さらに仮想砲身が電子的に展開される。
「エネルギーライン、全段直結」
 その言葉と共にアームドフォートとアームドフォートが直結連結され、エネルギーラインを接続。
 それにより、流れ込むエネルギーはさらに膨れ上がる。
 空間に打ち込まれたアンカーにより、その身体が固定される。
 仮想展開されたバレル内に加圧が加えられていく。
 仮想砲身に加えられた圧力とエネルギーにより、そこにエネルギーが流入し、回転していく。
「……バーストッ!!」
 その言葉と共に、引き金は引かれ、破壊の光は解き放たれる。
 閃光が薙ぎ払うように放たれ、その閃光に飲まれた幽霊船団は音もなく蒸発する。
 海の藻屑どころか、その存在すらも消失させ、跡形もなく、塵一つ残らず消し飛んだのだ。
 ロマンウェポン・リミットレスアームドフォート。
 その破壊力を遺憾なく発揮し、そして、見せつけていた。

大成功 🔵​🔵​🔵​

二條・心春
段々と敵の攻撃も激しくなってますね……。ですが、万全の状態で迎撃できそうなのは良かったです。

まずは島の皆さんに協力をお願いしましょう。
これから幽霊船がこの島を襲ってきます。島を守れるよう私も力を尽くしますので、ご協力いただけますか?
皆さんには大砲で牽制攻撃して、敵の気を引いてほしいです。その間に私が横から回り込んで奇襲しますから。一応防壁もあった方がいいかな。
敵が来たら私は【ウェポン・ブースト】した槍につかまって、海上を高速移動して、そのまま船に突撃して穴だらけにしちゃいましょう。ここまで接近すれば、同士討ちを恐れて紫光も迂闊に放てないはず。
頑張っている皆さんのためにも、出力全開でいきますよ!



●吶喊
「段々と敵の攻撃も激しくなってますね……」
 二條・心春(UDC召喚士・f11004)が呟く。
 しかし、第一陣、第二陣、第三……とある程度は他の猟兵達が蹴散らした。
 さらに、海上封鎖でやってくる数は限られている。
 これならば"万全の備え"が行える。
「それでは、皆さん。迎撃に備えてしまいましょう」
 ご協力頂けますか、と心春が微笑みかければ、島民たちも頷いて返す。
 この島は彼らにとっての家であり、故郷であり、そして思い出だ。
 それを守れるのならば、快く協力してくれる。
 数度の攻撃を凌いで壊れかけの大砲を下げ、新たな大砲に入れ替え、弾をこめたり、あるいはメンテナンスをしたり。
 土嚢を積み上げては簡易の防壁にしたり、と要塞化を進めていく。
 これならば、しのげるだろう、と心春の見込みもある。
 果たして、整ったところに新たなそれがやってくる。
「では皆さん、頑張りましょうッ!!」
 心春が槍を突き上げて鬨の声をあげれば、島民が呼応する。
 砲弾が大砲より放たれ、海面を激しく叩き揺らす。
 同時、心春は海岸に駆け出し、飛び出していく。
「上手く制御できればいいのですが……ブーストッ!!」
 槍を振るえば、そこに重々しい音をあげ高出力・大規模なブースターが合体する。
 そこより青白い閃光が漏れると同時にその身がさらに加速し、海面を切り裂き飛翔する。
 心春めがけて幾度の攻撃がされるが、それは島からの砲撃に阻まれる。
 そして、何よりも海を疾駆するその小さな標的を狙うにはあまりにも大雑把過ぎた。
「エンゲージッ!!」
 その速度に任せるままに船体に突撃すれば、木造の装甲はあまりにもあっけなく突破される。
 破砕音と共に船側面に大穴が開き、そこより侵入した水の重みで幽霊船は沈んでいく。
 切り返し、再度のブースト、超高速の衝角(ラム)と化した心春の手により、幽霊船は次々と沈んでいった。
「頑張っている皆さんのためにも、出力全開でいきますよッ!!」
 その穂先を新たな敵に向けながら、心春は気合をいれた。

大成功 🔵​🔵​🔵​

リーヴァルディ・カーライル
陽光を全身を覆う闇夜のオーラで防御して、
一瞬だけ吸血鬼化しUCを発動し495体の黒騎士霊を召喚
島民達に申し出て防衛準備の手伝いをする

…人手は幾らあっても足りないでしょう?

…あまり時間は無い。彼らを使って可能な限り準備を整えて

戦闘時は戦闘知識を基に島民と連携して黒騎士の指揮をとり、
黒騎士達で敵船に切り込み敵を攻撃させる

…黒剣切り込み隊、前へ

…眼前の敵を打ち砕きなさい

第六感が敵UCの発動を捉えたら敵味方の霊魂を大鎌に降霊し、
極限まで魔力を溜めた大鎌を怪力任せになぎ払い、
限界突破した闇属性攻撃の斬撃を飛ばして呪詛ごと敵を切断する

…機を伺っていたのはお前だけではない

…この一撃で、骸の海に還るが良い



●呪われし黒騎士団
「……」
 その忌々しい陽光を遮るように、リーヴァルディ・カーライル(ダンピールの黒騎士・f01841)は闇夜のオーラを纏う。
 瞳が真紅に一瞬輝けば、黒き闇、その影より495もの騎士たちが現れる。
 それらはまるで傅くようにリーヴァルディに剣を捧げた。
 島民たちは一瞬それでどよめいた。
「……人手は幾らあっても足りないでしょう?」
 そのような反応になるのもわかる。
 けれど、次の波が来るまでそれほどの時間的猶予はない。
 それもその通りなので、島民たちはそれを恐れながら作業を始める。
 迎撃の為の大砲、土嚢、簡易的な要塞化。
 それが終えた頃にまた鐘の音を響かせ、それはやってきた。
 大砲が放たれ、幽霊船団を海の藻屑に変えていくが、それでも数が多すぎた。
 ついにそれらは海岸に押し寄せ、幽霊船の戦闘員たちが降り立つ。
「……黒剣掲げ、前へ」
 その言葉と共に、黒い剣を携えた騎士たちがそれを振り払い、前に出る。
 砕けた黒い炎が幽鬼のように揺らめいていた。
「……眼前の敵を打ち砕きなさい」
 小さな号令一つ、されど闇なる黒騎士団にはそれだけで十分であった。
 抜き払った剣を構え、戦闘員たちとの乱戦と化す。
 残った黒騎士たちが、闇色の炎を宿した矢を放ち、接舷した幽霊船を焼き払っていく。
 打ち合う音、へしゃげる音、潰える音。
 無数の骸が海岸に投げ出される。
 そうして溢れかえった"それ"を集めて、束ねて、溢れさせて。
 溢れたそれはリーヴァルディの大鎌にへと収束する。
 集まりに集まった無数の霊魂、それがリーヴァルディの魔力を薪木としてさらに燃え上がり、膨大な熱エネルギーと化して黒い炎となった。
「……機を伺っていたのはお前だけではない」
 幽霊船の放った呪詛の紫光。
 それはここぞと言うタイミングで放たれていた。
 しかし、その"機"を伺っていたのは鬼火のそれだけではない。
 振り抜かれた闇色の斬撃が、水平線の彼方まで切り払った。
 紫閃すら焼き尽くし、その水平線の向こう、彼方まで続く果ての果て。
 蒼穹の彼方まで切り抜いた斬撃により、無数の幽霊船は骸の海にへと散る。
「……この一撃で、骸の海に還るが良い」
 振り抜いた斬撃、闇色の炎がちり、と大気を焼いて。
 水平線の彼方にまでいた船たちは燃え尽きていた。
 されど、それはまた鐘の音と共にやってくる事をリーヴァルディは予感していた。

大成功 🔵​🔵​🔵​

エィミー・ロストリンク
【POW】
幽霊船団といっても奇襲を仕掛けられるなら大丈夫!
わたしが縦横無尽に駆け回るよー!

島民の砲撃部隊を対岸に配置させて、一斉攻撃させるように準備させる
自身はナノシリアで海を駆け、UC「引き寄せる怪力を振るう姫君」を発動させてオルトロスのガトリング弾を撃ち込んで、船を引き寄せて混乱させるなどしてかき乱す
そしてこちらに意識がいったなら、一斉砲撃を海に沈むことで回避し背後に回り込んで合図

今だよー! 横っ腹にシュート!

島民からの砲撃と引き寄せた幽霊船を持ち上げて他の船に叩きつけるなどして大暴れして船団の統制を取れないようにする

鬼火には何もさせないよー!



●怪力乱神
「幽霊船団と言っても奇襲されるのでなく、奇襲をできるなら大丈夫ッ!!」
 エィミー・ロストリンク(再臨せし絆の乙女・f26184)が、ぐっ、とガッツポーズする。
 それはエィミーなりの島民へのエールである。
 快活な彼女のそれで島民たちも気合が入る。
 直ちに壊れた大砲の入れ替え、そして怪我人の治療。
「あ、ちょっと待ってね」
 今回の大砲の配置は一点集中火力のように指示がくだされる。
 しかし、これでは火力は高くなるが、押し寄せる船団を迎撃するのには不向きなのでは……?
 そんな不安がよぎるも、エィミーが大丈夫、と断言する。
「わたしが縦横無尽に駆け回るよーッ!!」
 果たして大丈夫なのだろうか。
 しかして、時はなく、遂には幽霊船団はやってくる。
 やってくると同時、エィミーは巨躯なる者を呼び起こす。
「おいで、ナノシリアッ!!」
 それは、メガリス。
 海竜の形を為したメガリス。
 その背に乗れば、少女は海にへと漕ぎ出す。
 ゴオン、ゴオン、と禍々しく鐘を鳴らす闇霧の海へと。
「ナノシリア、吶喊ッ!!」
 その命令と共に海竜が幽霊船団にへと食いついた。
 幽霊船団の木造装甲がへしゃげる。
 しかし、轟沈はさせず、そのまま次々にナノシリアとエィミーは幽霊船団にへと食らいついていく。
 その様はさながら大昔の絵画の一枚のようにも見える。
「せー……のッ!!」
 全ての幽霊船団にナノシリアの一撃が刻まれた頃合い、エィミーのユーベルコードが炸裂した。
 引き寄せる怪力を振るう姫君――――ナノシリアの一撃を受けた箇所、そこを呪力で吸引する理外の理。
 その引力に一気に引き寄せられる船団。
「今だよーッ!!」
 合図と共に、その号砲は鳴り響く。
 まるで自身を護る盾のように引き寄せた幽霊船団たち。
 引力にひかれ、互いに互いを圧潰しあう最中、一斉に叩き込まれた砲弾群。
 装甲は打ち砕かれ、甲板はへしゃげ、マストは折れて。
 そして最終的には互いの引力によって圧潰して潰れていった。
「鬼火には何もさせないよッ!!」
 怪力乱神、その絆の引力、そしてパワー。
 その前に幽霊船団は海の藻屑と消えていった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

フェルト・ユメノアール
たとえ相手が船団でも負ける訳にはいかないんだから!

島のみんなには事前に事情と作戦を説明
幽霊船が現れる海上には樽に爆薬を詰めた手製の機雷や錨付きの小型船をいくつか浮かべておき、移動を妨害した所で船に乗り込み戦うよ

召喚された海賊団員に『トリックスターを投擲』
怯んだ所で接近し、『ハートロッド』で一撃して撃破する
そしてこの瞬間、UCを発動!
稀代の奇術師よ!その技巧にて想いを集め、闇を打ち払う光に変えよ!
カモン!【SPソウルジャグラー】!
ソウルジャグラーの効果、敵ユニットを撃破した時、その魂を吸収して戦闘力がアップする!
多数の光弾をジャグリングのように操って雑魚を一掃、舷側にも打撃を与えて沈没させる



●されどそれは波間の虹のように
「たとえ相手が船団でも負けるわけにはいかないんだから」
 果たして第何陣まで沈めて返したのか。
 最早その量はわからない、けれど流石に島民たちにも疲れが見えてきた。
「頑張ろう、ここを凌げばもうすぐだよ」
 フェルト・ユメノアール(夢と笑顔の道化師・f04735)はだから、と協力を仰ぐ。
 流石に直接戦闘は島民たちの疲労が怪しくなってきた。
 一度休ませる為に間接的な戦闘手段に切り替えるべきだ、と。
 フェルトが考え出したのは樽爆弾戦術である。
 火薬を満載した無数の樽爆弾型の機雷や、錨付きの小型船を海域にばらまくのだ。
 そうすることで進行そのものを防ぐ。
 直接戦闘を行うのはフェルトのみ、仕掛けた後に島民たちは若干の休息を取ってもらうのだ。
「さて……それじゃあおでましかな?」
 かくて、幽霊船団はやってきた。
 呪詛の海、波濤を切り裂きながらもやってきたそれは、機雷に接触して次々と沈んでいく。
 かろうじて、それを回避した船も小型船に阻まれ距離をなかなかに掴めない。
 機会はここに来たれり。
 フェルトは跳躍し、小型船を足場に一気に幽霊船に肉薄する。
 それを迎撃するために幽霊海賊たちがその甲板に具現する。
「はッ!!」
 呼気一つ、同時ダガーが投擲され、海賊に命中する。
 その身が崩れたところを、フェルトのロッドが薙ぎ払い、その頭蓋を打ち砕いた。
 がらんがらん、と骸骨面をした海賊はただのその一撃で崩れ落ちたのだ。
 同時、フェルトはカードを引き抜く。
 そこに描かれたのは道化師。
 道化師の描かれたカードより力が開放される。
「闇を打ち払う光に変えよ、カモン、SPソウルジャグラーッ!!」
 打ち倒された海賊の魂と言うエネルギーそのもの。
 それを吸収し、転換し、己の力にへと変じさせる。
 虹色の光を纏いながら、フェルトは数多の光の弾丸を放つ。
 光の雨のように降り注いだそれは海賊諸共甲板を撃ち抜き、船底まで打ち砕き、竜骨を砕いて水面にへと沈める。
 そして、フェルトは次なる戦いの場所へと跳躍した。
 波濤の間に虹の光は輝いて、それから暫く。
 虹の彼方に幽霊船団は消えていた。

大成功 🔵​🔵​🔵​

エドゥアルト・ルーデル
基本的に同程度の砲の場合船は陸上砲台に勝つことはまれでござる
何故か?陸上は要塞化しやすく直撃しなければ砲が死なないが船は何処かに当たれば死ぬからでござる

単純な撃ち合いがしたい…要塞作っぞ要塞!島の要塞化は全部レクチャーしますぞ!
山か小高い丘でも良いでござるね!穴掘って徹底的に陣地化でござる!住民を総動員して穴掘りですぞ!
各砲台に人員を送り出せるように坑道で繋いで!砲が2台横並びで移動できるぐらいの幅で!
要塞化が出来たら陣地転換訓練でござるね!オラッ死にたくなかったら撃ったら即引っ込むんだよオラッ!
後は実戦でござるな!各砲を督戦ですぞ!オラ撃ったら引っ込む!撃たれてる時はでない!
戦争たーのしー!



●塹壕戦。塹壕戦。偉大なる塹壕戦
「基本的に同程度の砲の場合は船が陸上砲台に勝つ事はまれでござる」
 いいか、お前ら。よく聞けよ。
 エドゥアルト・ルーデル(黒ヒゲ・f10354)曰く。
 何故ならば陸上は要塞化しやすく、かつ、直撃しなければ砲は破壊されがたい。
 それに対して船はどこかに当たれば沈むしかないのだ。
 つまり、防御力がダンチなのだ、ダンチ。
「島民先生……拙者……単純な撃ち合いがしたいでござる……ッ!!」
 あなただけ見つめてる気がしなくもない。
 つまりやるべき事は要塞作っぞ、要塞。
 要塞、それは男のロマン、要塞、それは男の希望、要塞、それは君が見た光、拙者が見た希望。
 島の要塞化がエドゥアルトの手でレクチャーされる。
 無論、ユーベルコードも利用してありったけよ、ありったけ。
 穴掘り楽しいなー、わーい、拙者、穴掘り大好きー。
 これぞ現代戦術が砲に対して生み出した必殺戦術・塹壕である。
「さあ、来るでござるよ、オラァッ!! さっさと砲に並ぶんだよぉッ!! 坑道も塞ぐんだよぉッ!!」
 かくて幽霊船団はやってきた。砲がうなりをあげて撃ち込まれる。
 だが貴様、知らんのか?
 貴様が相手にしているのは堅牢なる大地、いわば星そのもの。
 それを砲の一つや二つで破壊・粉砕しようなどと愚の骨頂ッ!!
「オラッ、死にたくなかったら撃たれてる間は引っ込んでるんだよぉッ!!」
 ばかすか撃ち込まれているが問題はない。
 拙者らは何せ星に守られているのでござるから(※地面です)
「はいッ!! 相手が弾込めし始めたから砲弾が途切れた、今ッ!! 撃つんだよオラァッ!!」
 かくて塹壕より放たれた砲弾は無防備な幽霊船、その横っ面にシュゥゥゥッゥウゥッ!! 超エキサイティンッ!!
 派手な花火打ち上げてんねぇッ!! じゃんじゃん撃ってこうぜぇッ!!
 と思ったら反撃が発射された。
「オラァッ!! 引っ込むつってんだよぉッ!! 撃たれてる時は頭を出さないッ!! 撃ったら即座に引っ込むッ!! 敵の弾が来ない間に撃ち返すんだよぉッ!!」
 泥沼の消耗戦、だが知っているか幽霊船、そして鬼火よ。
 こちとら戦争のプロ・エドゥアルトよ。
 幾らでもしのぎ方なんざ知っているのだ。
「戦争たぁのしぃーッ!!」
 泥沼の消耗戦に持ち込まれた幽霊船団、かくて彼らは海の藻屑に消えていった。
 圧倒的な星の守りに阻まれて……。
 ところでエドゥアルトはどこにいった?
 ……おや、こんな所で土に埋もれているではないか。

大成功 🔵​🔵​🔵​

天王寺・七海
ここにも、幽霊船が出てくるのね。
今回は先手が取れるってことは、たんまり準備すればいいのね。
だったら、まず、大砲を用意しないとね。
これを、あちこちに置いといて、迎撃用意しておくのね。

そんで、連中がきたら、こっからは七海ちゃんの番なのね。
まずは、海で超音波出して、船団感知したら、地上に報告、そして、砲撃まで待つのね。
砲撃開始されたら、あたしも別の群れ呼んで、群れの仲間たちと共に船に体当たりするのね。
これやれば、たとえ、団員出ても水中に叩き落として、あたし達や仲間で噛み付いておくのね。
上陸さえさせないのね。

アドリブ歓迎



●海のギャング、その名はシャチ
「ここにも、幽霊船が出てくるのね」
 しかし、先手が取れると言うのならば、たんまりと準備をすればよい。
 いつも通りに大砲を備えて、塹壕戦の準備をして。
 ……なんか妙に手慣れてない?
「……まぁ、手慣れている分には別にいいのね」
 まぁ猟兵たちと協力しながら押し寄せる幽霊船を何度も迎撃しているのだ。
 そりゃあ慣れもしよう。
 大体の原因は消耗戦を教えた奴だが。
 準備を終えれば天王寺・七海(大海の覇者・f26687)は待つばかり。
 そして、波濤を切り裂いてまたもややってくる幽霊船団。
 超音波ソナーは地上よりも遥かに早くそれを感知した。
「敵が来るのよ、迎撃するのね」
 そして七海は海に潜る。
 そこには七海の仲間たちが無数に蔓延っていた。
 その名はシャチ、海のギャングである。
 天敵は存在しない、とまで言われる海の王者、海の覇者。
 それが恐るべき数の群れで存在していた。
 海上では轟音が鳴り響き、水面に水柱をあげていた。
 時折、木材の破片が海中に没してくる。
「野郎どもぉッ!! 狩りの時間だぜぇッ!!」
 シャチ語(?)にて意思疎通をすれば海のギャングたちは動き出す。
 無数のシャチたちが船底よりその巨躯を用いた体当たりを繰り出す。
 しかも、ただのシャチではない……!! バイオなモンスターだ……ッ!!
 さらにはそんじゃそこらの数ではない……ッ!! 大量……ッ!! 大量だ……ッ!!
 次々と体当たりを喰らい、船底に穴があいて、竜骨が砕け散る。
 こうなれば船はもう終わりだ、あとは沈んで海の藻屑となるしかない。
 海賊たちが飛び降りてシャチの群れを迎撃しようともするが、海の王者と海賊、最早そこには隔絶した種族と生態系の壁が存在する。
 陸を生きる者が海の覇者に叶う道理などないのだ。
「一隻残らず沈めて、上陸なんてさせないのね」
 シャチの群れは征く。
 次なる獲物を"狩り"に。

大成功 🔵​🔵​🔵​

テラ・ウィンディア
キャバリア搭乗
海上戦か
あまり得意じゃないが頑張るぞ

【戦闘知識】
島の武装と地形からの迎撃の為の布陣の把握
大砲の性能等細かく確認して機神の手で大砲の設置も手伝うぞ

冥府からの迷い人なら冥府の女神が葬送してやる

ダッチマンって名前…マリア(団長)はお怒りだろーな

【属性攻撃】
苦手だが水属性を機体全体に付与して海上や海中の機動力を確保

UC起動
海上を高速で進みながら
【レーザー射撃・遊撃】
ガンドライドで光線を乱射しながら距離を詰め

【二回攻撃・串刺し・早業】
高速斬撃から槍に切り替えて串刺しにして破壊し

【重量攻撃・砲撃】
止めはブラックホール弾を撃ち込んで粉砕するぞ!
次だ!そのまま離脱して他の幽霊船に襲い掛かる



●黒星粉砕
「海上戦か……あまり得意じゃないが……」
 テラ・ウィンディア(炎玉の竜騎士・f04499)の搭乗する鋼の機神。
 その魔術炉に火が灯り、動力系にエネルギーが伝達される。
 重々しい音をあげ、三界神機『ヘカテイア』が動き始める。
「武装確認、地形チェック、よし」
 テラは、その巨躯なる機神を動かして、大砲の入れ替えや土嚢の入れ替えを手伝い始める。
 それを繰り返していれば、やがて水平線、波濤の彼方が黒闇に覆われ始める。
「来たか……冥府の迷い人なら、冥府の女神が葬送してやる」
 ――――そういえばフライングダッチマンって言ったっけか。
 団長はお怒りだろーな、とテラは独りごちた。
 その機体全体に蒼い波紋が浮かび上がる。
 水属性の魔術が、機体に浸透していく。
 その重々しい巨躯が水にも沈まず、水面に直立する様は異様にも思えた。
「エンゲージッ!! ビット、アクティヴッ!!」
 ブースト、その背のスラスターに閃光がほとばしり、機体が加速する。
 同時、『ヘカテイア』より小型の浮遊砲台が放たれる。
 三つの砲台『ガンドライド』、それより閃光が放たれ、幽霊船団、その一隻を焼き切り海の藻屑へと返す。
 ブレードを抜き放てば、高速度のままに、それを振るう。
 巨躯なる機神、その速度、そしてその質量。
 それは、木造船に叩きつけるにはあまりにも重く、そして速すぎた。
 ただの薙ぎ払い一つでマストがへし折れていく。
 切り返す一撃が甲板に突き刺さり、そのまま真っ二つに破壊した。
 手にしたのは剣と槍、ブースターの速力のままに次なる獲物に襲いかかる『ヘカテイア』。
 その穂先が船の側面を撃ち抜き、そしてそのまま貫通した。
 えぐるように引き抜けば、その破損を中心に左右に折れて、またそのまま水面の下に没していく。
「流石に数が、多いけど……これでッ!!」
 ブースト、一気に海上を駆け抜ければ、抜き放ったのは巨大な大口径砲。
 その砲口に黒霧よりも遥かに黒い、漆黒の球体が生み出される。
 生じたその黒球に、大気が吸い込まれ、光すら歪んでいく。
「リミッター解除、グラビティリアクターフルドライブ……ッ!!」
 リミッター、リリース。
 動力系のエネルギーラインを直結。
 全余剰出力をブラックホールキャノンに流入を開始。
「ブラックホールキャノン、ファイアッ!!」
 かくて、漆黒の破壊は解き放たれる。
 それは、周囲を引き込み、破壊しながら幽霊船団、その中心部にて炸裂し、あらゆるものを引き込み、飲み込み、歪め、圧潰させて。
 最後には何もなかったかのように虚空に爆ぜた。

大成功 🔵​🔵​🔵​

寺内・美月
猟兵間通信網構築
アドリブ・連携歓迎
・当初島に上陸し島民に小口径砲を付与(射撃方法等においては此方から支援人員を挙移出)。
・霊兵統帥杖の効果により工兵旅団及び大量の小口径砲を召集し、島民が使う砲撃陣地(以下海岸砲)の構築。
※射撃地点の地盤安定化の他に掩蓋化した砲座・待避壕・弾薬庫等を構築。
・敵艦隊を射程に収め次第UC発動。WIZの敵UCを回避するため、砲兵部隊は対艦誘導弾及び大口径砲を用い、海岸砲周囲の観測班による観測結果を基に必中の射撃を行う。
・小口径砲も射程に入り次第目標を定めて砲撃開始。海賊上陸時は射撃を海岸に集中し、直ちに全猟兵に通報し対処を願う。



●地獄の雨は降りしきる
「……そうですか、了解しました」
 戦闘前に構築された猟兵間の通信網より、寺内・美月(霊軍統べし黒衣の帥・f02790)に連絡が入る。
 次が最後の攻勢にして、最大の攻勢である、と言う連絡だ。
 ならば盛大に出迎えてやろう、盛大に。
 島民たちに小口径の砲を貸与し、支援人員を供出。
 また、猟兵が仕掛けた塹壕に砲を設置し、無数の機雷を再設置。
 海岸にも小口径砲を配備し、土嚢による簡易の要塞を構築。
 砲座及び、大口径砲によるハリネズミ化。
 かくて、大攻勢に対する堅牢堅固な要塞化がここに完了した。
「では始めましょう」
 闇霧と共に水平線に現れたる無数の幽霊船。
 その数は今までの比ではない。
 だが、しかし、ここにいるのは幾度の猛攻もしのぎ、乗り越えた精兵と化した島民。
 数多の攻撃を迎撃してきた猟兵たち。
 そして――――。
「全打撃部隊に発令。『地獄雨』を始めよ」
 その号令と共に、砲兵部隊が無数に出現し、その砲を照準する。
 美月の掲げた腕が、まっすぐに振り下ろされる。
 同時、轟音が無数に響く。
 空を埋め尽くすかの如く無数の砲弾、それが次々と水面に突き刺さり大きな水柱をあげた。
「観測結果、照準直せ。撃て」
 観測班よりもたらされた結果、そこからの照準修正。
 再度放たれたその鉄の雨は、次々と幽霊船団に突き刺さり、爆裂し、海の藻屑にへと返していく。
 それでも、その僅かな弾幕の間をくぐり抜けてそれはやってくる。
 しかし、小口径の砲が浮かんだ機雷を射抜けば、それが大爆発を起こしまた海のゴミとしていく。
「攻撃を続行せよ」
 轟音は鳴り響き続け、上陸を許す事すらなく。
 ただ無慈悲に、非情なまでに鉄の雨は降り注ぐ。
 地獄の惨禍を巻き起こす、鉄の雨。
 それが止んだ頃には、幽霊船団は泉下へと沈んでいて。
 かくて、骸の海にへと没していった。

大成功 🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2021年02月11日


挿絵イラスト