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羅針盤戦争〜コンキスタ・ブルーセイヴァーズ

#グリードオーシャン #羅針盤戦争

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●スターフィッシュ、船に乗る
 羅針盤戦争。それはコンキスタドールにとっても名を上げる絶好の機会なのかもしれない。
 しかし彼らは雑兵に過ぎない。七大海嘯のように強大な力は持たない。
 ではどうするか――力が無ければ、数で迫ればいい。10人の猟兵には100体の戦力を。100人の猟兵には1000体の戦力を。
 とにかく数で上回れば、一矢報いることも可能になるか。
 あるいは、それは0%が0.001%になるような、取るに足らない誤差なのか。
 ともかくコンキスタドールは集い、羅針盤を目指す。此度の船団は、星型の頭をしていた。

●透明に限りなく近い蒼海羅針域
「蒼海羅針域を守りましょう!」
 ロザリア・ムーンドロップ(薔薇十字と月夜の雫・f00270)は猟兵達に呼び掛ける。
「蒼海羅針域というのは、『羅針盤戦争』において非常に重要な意味を持ちます。しかし、それが重要であることはコンキスタドールにもバレていて、次から次へと船団が湧いてきて大変なんです!」
 攻める戦い――直近では、七大海嘯の本拠地が一つ発見されていたが、その戦いは一筋縄ではいかぬ模様。
 一方、守る戦いでは、ロザリアが報告するように、蒼海羅針域を破壊するために動くコンキスタドールの知らせがこうして定期的にやってくる。
「今回の船団は『スターフィッシュアーミー』によるものです! この敵は銃撃戦をメインに攻撃を仕掛けてきますので、鉄甲船に乗っているからといって安心はできません! ですが、銃撃戦メインということは接近戦に弱いということかもしれませんので、思い切って相手の船に乗り込んでしまうのもいいかもしれませんね!」
 細かい戦い方は各猟兵に任せられる。だが、この海域で戦う上で、注意点もあることをロザリアは付け加える。
「この海域では飛行や転移が阻害されているようです。敵船へと乗り込むには、何か別の方法で海の上を行くとか、鉄甲船を近くに付けて飛び移るとかする必要がありそうですね! 狙撃してくる相手にわざわざ近づくのが得策なのかはわかりませんけど、あとは皆さんに任せます!」
 若干投げやりな気もするが、ロザリアができるのは猟兵達を送り出すところまで。その後の戦いは戦場にいる猟兵達に掛かっている。彼らが無事ならどういう戦い方でもロザリアに文句はない。
「敵をびしばし倒して、蒼海羅針域を守りましょう。宜しくお願いします!」


沙雪海都
 沙雪海都(さゆきかいと)です。
 ガンガン運営2日目に入りました。もう毎日こういうことしていたいっすよー。

●フラグメント詳細
 第1章:集団戦『スターフィッシュアーミー』
 鉄甲船で海域へ向かって集団敵を撃破してください。
 OPにもありますように、強力な飛行能力、転移能力は阻害されています。

 海上、船上での戦い方を工夫するとよいかもしれませんね。

●MSのキャパシティ
 戦争ということもありますので、全てのプレイングを採用することが難しい場合も出てくるかもしれません。
 その際はご容赦頂きたく、また戦争期間中はシナリオ運営を継続して参りますので、採用に繋がらなかった方については次の機会をお待ちいただければ幸いです。

 合わせプレイングはお受けできません。申し訳ないです。
 でも複数採用リプレイとかは気まぐれで書いたりするのでソロ希望の方は明記しておいてください。

 それでは、皆様のプレイングをお待ちしております。
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第1章 集団戦 『スターフィッシュアーミー』

POW   :    戦法『自己犠星』
レベル分の1秒で【回復する再生能力で粘りつつ、捨て身で銃弾】を発射できる。
SPD   :    作戦『隠忍海星』
【近くに潜伏していた仲間達】が現れ、協力してくれる。それは、自身からレベルの二乗m半径の範囲を移動できる。
WIZ   :    メガリス銃『スリーディザスターズ』
【氷結呪詛弾】【念力誘導弾】【電撃速射弾】で対象を攻撃する。攻撃力、命中率、攻撃回数のどれを重視するか選べる。

イラスト:猫背

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種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

馬県・義透
四人で一人の複合型悪霊。生前は戦友。

第二『静かなる者』霊力使いの武士
一人称:私 冷静沈着
武器:灰遠雷

鉄甲船の高い位置に、防護結界張りつつ陣取りましょう。
さて、遠距離戦といきましょうか。…本来、遠距離戦は私の分野ですからね。

【四天境地・雷】。それに氷雪属性をつけての制圧射撃攻撃。
別に潜伏していた仲間が増えてもいいのですよ。矢も増えますし…凍るのは止められませんから。
凍れば、早業での制圧射撃に切り替え、砕いていきましょう。

我らは四人で一人なれば、こうも方法を変えることもできるのですよ。
ええ、誰かの故郷を守るためにも、私はそれを活用しましょう。



●合わせ技一本
 敵船団が水平線と重なって見える。馬県・義透(死天山彷徨う四悪霊・f28057)は鉄甲船の高い位置に陣取ると、遠距離の攻防に備えて防護結界を張った。
 先に矢を射れば、敵は義透を狙うに違いない。とは言え下にいる船員達には念のため隠れてもらって、義透一人が戦場へと赴く格好となっていた。
「敵も遠距離を得意とするようですが……本来、遠距離戦は私の分野ですからね」
 義透の顔には余裕が見える。涼しい海風に潮の香りを感じるほどに。

 スターフィッシュアーミーの星型の頭も遠目に見えるまでになっていた。
「海賊気取りなんでしょうかね……ま、なんでもいいです。悪霊からは逃げられませんよ」
 雷の力を宿す弓矢を引く。弓を支える手、矢を引く手から流れていく呪詛の力は弓矢を黒く塗り潰した。黒氷雷が宙を制するようにまず一射。弾丸の如く敵船団に撃ち込まれた。
 星型の頭のど真ん中――まさに星。矢が命中したスターフィッシュアーミーは全身を痙攣させ、凍りながら倒れていく。義透の襲撃に気付いた他のスターフィッシュアーミーが船の奥からぞろぞろと現れ、マシンガンをぶっ放した。
 狙いは義透ほど正確ではなく、弾丸はただ空へ飛んでいくものもあった。結界にも何発かが命中したが、跳弾は彼方へ飛んでいき、結界は割られることなくその形を保っている。
「潜伏していた仲間が増えましたか……いいですよ、矢は増えますし、凍るのは止められませんから」
 義透を狙うことすら満足にできていないスターフィッシュアーミーに、飛来する矢を撃ち落とせ、というのも酷な話。義透はゆっくり二射目を構え、放った。矢は空中でスターフィッシュアーミーの数だけ分裂し、星へ次々と突き刺さり凍っていく。そこへ義透はすかさず三の矢を早業で撃ち出し、氷ごとスターフィッシュアーミーの頭を砕いていった。
 質の異なる矢を放てるのは、彼が四位一体の悪霊であればこそ。
「我らは四人で一人なれば、こうも方法を変えることもできるのですよ。これが誰かの故郷を守ることになるならば……ええ、私はそれを活用しましょう」
 無人になった敵船は邪魔になった時にでも破壊すればいい、と義透はまた次の敵船へ視線を向けた。

大成功 🔵​🔵​🔵​

リリスフィア・スターライト
プレの改変、割愛、アドリブ、他の猟兵達の絡み可

向こうが射撃戦で挑むならこっちは殲滅戦で行こうかな
天体破局でスターフィッシュアーミーの船団周辺に
嵐や雷を巻き起こして一網打尽を狙うよ
制御は難しいしチャンスが来るまでは
向こうの射撃は剣やマントで防いで耐え忍ぶね
バランスを崩して海に落ちないようにも注意かな
船団が集まってきたタイミングで最大威力で発動させるよ
ただし他の猟兵達が相手の船に
乗り込むようなら他の船に狙いを付けるね
鉄鋼船が接近するか向こうが乗り込んでくるかして
接近戦になるなら剣で応戦するよ
スターフィッシュだけに船からだけではなく
海中から襲ってくるという事も
あるかもしれないしその時が雷撃で迎撃だね


菫宮・理緒
相手が銃撃戦でくるなら、こちらは砲撃戦だー♪
そして数で来るなら、こちらも数と火力でお相手するよ。
全力の艦隊戦(?)は初めてで楽しみだしね!

ということで、現場までは鉄甲船に乗せていってもらうとして、
現地に到着したら【ネルトリンゲン】をだしてそちらに移乗、敵艦隊に対峙しよう。
飛行や転移はダメでも、海上移動はいけるよね。

空母の装甲と火力を生かすために、なるべく前に出て戦いたいな。
相手の船との間に割り込んで、足場になることもできたら嬉しいなって思うよ。

こちらからの攻撃では【M.P.M.S】を榴弾モードにして砲撃しながら、
【E.C.O.M.S】を発動させて相手に突撃させていくね。

対人ミサイルをくらえー!



●殲滅、砲撃
 敵が銃なら、何をする?
「殲滅戦で行こうかな」
「こちらは砲撃戦だー♪」
 リリスフィア・スターライト(プリズムジョーカー・f02074)と菫宮・理緒(バーチャルダイバー・f06437)は顔を見合わせて、そしてふふっと吹き出した。
「わたしは『ネルトリンゲン』で向かうから、ここで船を降りるね」
「わかったよ。一つでも多くの船を潰せるように、頑張ろう!」
 理緒は鉄甲船の甲板から海面へ向けてミネルヴァ級戦闘空母【ネルトリンゲン】を下ろし、移乗して敵船団へと向かう。リリスフィアはそのまま甲板に残り、魔法剣を抜いた。
 スターフィッシュアーミーが向けてくる銃が禍々しい暗黒色を放っている。
「敵の射撃、なんだか普通じゃない気がするの! 気を付けて!」
「わかった、ありがとう! ネルトリンゲンはただの置物じゃないよー♪」
 航行速度は鉄甲船より少し速めに、理緒のネルトリンゲンが前に出る格好となっていた。スターフィッシュアーミーからすれば、的が二手に分かれているような形だ。
 バババババ、と弾丸が放たれる。理緒の周囲にいくつも水飛沫が立ち上がり、カカンと跳弾する音も聞こえてきた。
 鉄甲船にも当たっているようだが、危険な海域へ赴くための船だ。その装甲は固い。
 さらにその上、甲板ではリリスフィアがマントを纏い、魔法剣を振り上げ弾丸を弾いている。その刃には黒いオーラを放つ氷がべたりと張り付いた。
(剣が凍ってる……! でも、今はまだ……)
 敵船団はリリスフィアが乗る鉄甲船へと集まりつつあるが、一網打尽を狙うにはまだ範囲が広い。もう少し耐え忍ばなければならない、とリリスフィアはマントの守りを固める。
「ふっふっふ、攻撃されて黙ってると思わないでよー? 『M.P.M.S』モードチェンジ!」
 理緒はネルトリンゲンに備え付けた多目的ミサイルランチャー「M.P.M.S」を榴弾モードにして砲撃開始。さらに小型の戦闘用Octagonal Pyramidなる戦闘機械を召喚し、スターフィッシュアーミーが乗る船へと差し向けた。
「対人ミサイルをくらえー!」
 イナゴの大群のように戦闘機械が飛んでいく。それはスターフィッシュアーミーの射線を塞ぐほどで、彼らが放つ弾丸が悉く戦闘機械に吸収されていく。
 その後ろから放り込まれた砲撃は低い弧を描きながら敵船隊側面に着弾、爆発して火の手が上がった。戦闘機械の対応に追われながら鎮火などできるはずもなく、それから立て続けに発射された榴弾がダメ押しとなって一気に爆発した。海上に黒い煙がもうもうと立ち昇る。
「ふっふっふー、どうだー!」
「十分よ! やった、敵の船もどんどん向かってくるし……いける、いけるよ!」
 もう守りは必要ない。敵船団が集結して、鉄甲船へ一斉射撃するまでのほんの僅かなチャンスを、リリスフィアは狙っている。
『唸れ雷光、轟け嵐、渦に飲まれ、全てを灰燼に帰せ!』
 海上に雷の嵐を起こす。ネルトリンゲンの前方一帯が大気を裂くような激しい雷に呑み込まれた。
 雷が大量に枝分かれし、敵船上のスターフィッシュアーミー達に直撃した。雷に打たれたことで痙攣した体が空へ銃弾を無意味に放ち、焦げ臭い匂いを放ちながら棒立ちの状態で倒れていく。
 雷の嵐は敵を焼き尽くすまで収まらない。嵐が巻き起こる海は海水が蒸発して白い水蒸気を上げていた。稲光が輝き眩しいが、リリスフィアは制御の難しい力を操っていく。
 雷音の中に聞こえていた銃撃音が徐々に少なくなり、やがてぱったりと鳴りやんでしまった。そこでようやく雷の嵐が晴れていく。
「……こんなものね」
 リリスフィアは魔法剣に付着した溶けかけの氷を指でピンと弾くと、理緒と視線を交わし、笑い合った。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

トリテレイア・ゼロナイン
水中用の銃という物も存在いたしますが…
水上から水中へ放って威力が減衰しない銃弾という物は中々に難しいもので

水中用装備を装着し水中戦
海その物を盾にしながら水中機動で一気に敵船へ接近
ランスの推進機構を作動しての●推力移動ランスチャージで舵を破壊した後、転身
船の側面、水中からイルカかシャチがジャンプするように空中へ飛び上がり
●騙し討ち

●瞬間思考力で敵の位置を見切り格納銃器を展開
乱れ撃ちスナイパー射撃で放つのはUC
炎で回復を阻害しつつ甲板上を一気に火の海へ
数度繰り返し、船上の敵を沈黙させれば次の敵船へ

……敵の数の関係で効率を重視せざるを得ませんが、どう思考しても騎士の戦いぶりとは言えませんね!?



●時と場合による、という言葉ほど有能なものは
「水中用の銃という物も存在いたしますが……水上から水中へ放って威力が減衰しない銃弾という物は中々に難しいものですからね。件の彼らがそんなものを持っているとは思えませんし……」
 トリテレイア・ゼロナイン(紛い物の機械騎士・f04141)は敵船団に目を向け、そして海面に視線を落とす。海上ではボン、ボンとスターフィッシュアーミー達が乗る船が次から次へと爆破されていた。
 他の猟兵達の活躍もあり、この海域ももうすぐ奪還できる。トリテレイアは水中用装備を装着すると、勢いよく海中へ飛び込んだ。
 水の中でも鮮明な視界。銃声はやはり水を通して籠って聞こえる。海の中へ着弾する弾丸が細長い泡を作ってトリテレイアの横に降ってくるが、トリテレイアが潜る水深ではもう銃弾の脅威たる速度は失われていた。
 トリテレイアは水中を一気に加速すると、敵船の船底付近に漂った。ランスの推進機構を作動させることで水中でも十分な刺突威力を確保し、船の舵部分へと突っ込んでランスを思い切り突き出した。
 ゴコン、と鈍い音を立てて舵は根元から破壊され、ゆっくり深海に落ちていく。
 舵を破壊したことはいずれ気づかれることだろう。そのためトリテレイアは即座に水中で反転し船の側面付近から一気に浮上、空中へ飛び出した。
 ファーストコンタクトは一瞬だ。トリテレイアが飛び出したのは運よくスターフィッシュアーミー達の背面。視界に映るスターフィッシュアーミー達の位置を瞬時に把握し、格納銃器を展開した。
「騎士が火攻めとは……笑い話にもなりませんね」
 空中での全弾一斉発射がスターフィッシュアーミー達とその船を襲う。命中すれば水中、真空だろうと燃焼させる威力を持つ薬剤封入弾は彼らに命中すると即座に発火、全身を炎で包み込む。
 防弾など意味を成さない――が、回復力で数秒耐えたスターフィッシュアーミー達が振り返り銃口を向けていた。
 しかしその時にはすでにトリテレイアは海の中。また海中を泳ぎ反転し、同様の銃撃を繰り返していた。
 二度目にはもう立ち上がっているスターフィッシュアーミーはいなかった。三度目には船上は火の海で、狙いどころがなかったがとりあえず中に撃ち込んでおいた。そうして海中に戻ると、燃え崩れた船がばらばらの黒い破片になって、マリンスノーのように海の中を落ちていく。
(さて、次ですが……効率重視だと、どうしても騎士と胸を張れる戦いぶりとは言えませんね!?)
 トリテレイアは苦悩の騎士。だが、彼の活躍がこの海域において猟兵達を救ったことは言うまでもなく。

 やがてスターフィッシュアーミーは残らず排除されたのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2021年02月07日


挿絵イラスト