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羅針盤戦争~七大海嘯『四の王笏』星獣アルバドラーダ~

#グリードオーシャン #羅針盤戦争 #七大海嘯 #カルロス・グリード #オブリビオン・フォーミュラ

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●グリードオーシャン・ライウス号島
「猟兵め。中々にやる」
 グリードオーシャンにて七大海嘯との激戦の報告は聞き及んでいる。その耳に入る報告を『四の王笏』カルロス・グリードは苦々しい反応を見せる。
 結果としては現状は押されているというのが実情だ。それほどまでに今の猟兵には勢いがあるといっても過言ではないだろう。
「だが我が『四の王笏』の力は星々の獣すらも従える」
 そう、『四の王笏』の力はグリードオーシャンより遥かに進んだ文明の力であるスペースシップワールドの力を従える。そしてその宇宙の海に脅威を与える、星獣をもこの世界に顕現することに成功したのだった。
 美しい黄金の光と高熱の炎を身に纏う、島と同じ大きさのクエーサービースト。本来制御することのできるはずもないその獣をカルロスは完全に制御下に置いている。
「我が獣、クエーサービースト・アルバドラーダよ。あの島をその光を持って焼き尽くせ」
「GAAAAAAAAAAAAAAAAAAAA!」
 カルロス自らが命名したクエーサービースト・アルバドラーダは、絶叫と共にスペースシップワールド系の宇宙船が元になっているライウス号島を金色の光で呑み込まんと突き進む。島民達はその島と同等の大きさの獣達が強襲するのを視認することで大きく絶望し、ただ茫然と立ち尽くす他なかった。

●グリモアベース・ブリーフィングルーム
「大変だよ! クエーサービーストがグリードオーシャンに現れたんだ!」
 そういって大変そうな表情でグリモア猟兵見習いエィミー・ロストリンク(再臨せし絆の乙女・f26184)は緊急事態を告げる。グリードオーシャンのライウス号島にて、『四の王笏』カルロス・グリードが放ったクエーサービースト・アルバドラーダが迫っているのを予知したからだ。
 このアルバドラーダは通常よりも小型ながら、島に匹敵する大きさであり、いかなる手段によるものか、カルロス・グリードの分身体は本来意思疎通できないクエーサービーストの制御に成功している。
 そして島より大きい規模のアルバドラーダがライウス号島に到達すれば、滅亡は必須だ。その前に何としても倒さなくてはならない。だが惑星ロボもなく、この巨大な敵を倒そうとすれば猟兵達の工夫が求められる。ジャイアントキリングに対する秘策を見せてほしいとエィミーは懇願する。
「スペースシップワールドよりも小さいとはいえ、皆気を付けて戦ってね!」
 そう言ってエィミーは転移術式を発動する。星々の代わりに宇宙の海を泳ぐクエーサービースト。その浸食を阻止するべく、猟兵達は立ち上がり、堂々と立ち向かっていく。


ライラ.hack
 青き海の世界にまさかのクエーサービースト襲来。
 どうも皆様こんにちは。ライラ.hackです。

 このたびは七大海嘯が一人『四の王笏』カルロス・グリードが放ったクエーサービースト・アルバドラーダとの戦いです。
 「スペースシップワールド」の力を具現化したカルロス・グリードの分身体が、ライウス号島をもろとも破壊しようと迫っています。クエーサービーストの大きさは「島とほぼ同じ」です。惑星ロボも無しに、新種のクエーサービーストと戦わなければなりません。

 以下、特殊ルールとなります。
 プレイングボーナス…… 巨大なクエーサービーストへの対抗策を考える(敵は先制攻撃しません)。

 以上となります。カルロス本人ではありませんが、巨大なクエーサービーストを打倒し、島を救いましょう。
 それでは皆様の素晴らしいプレイングをお待ちしております。
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第1章 ボス戦 『クエーサービースト・アルバドラーダ』

POW   :    フエゴドラーダ
【夜明けの如き金色の光】が命中した対象を燃やす。放たれた【高熱の】炎は、延焼分も含め自身が任意に消去可能。
SPD   :    ラピドテンペスター
【カルロス・グリードの超能力を受ける】事で【金色に輝く超高速形態】に変身し、スピードと反応速度が爆発的に増大する。ただし、解除するまで毎秒寿命を削る。
WIZ   :    ソルドミナチオ
【美しい黄金の光】を披露した指定の全対象に【抵抗してはいけないという】感情を与える。対象の心を強く震わせる程、効果時間は伸びる。

イラスト:芋園缶

👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は💠山田・二十五郎です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

ラヴィラヴァ・ラヴォラヴェ
【アドリブ・連係歓迎】POW
大きさ比べだね!?
どっちが食材か勝負だ☆

先制攻撃は「肉体改造」を施して不燃性を確保するよ!
UC【膨張せし肉肉しい宇宙】にて超巨大な宇宙牛に変身・巨大化!
ひたすら敵より大きくなって圧し潰す!
もし不燃性で防げなくて炎で焼けた所も自分が美味しくなるだけで無問題!
さらに巨大化すれば傷も塞がっちゃう!

勝利の暁には牛肉パーティだよ☆


ビードット・ワイワイ
さて…どうすればいい?
こうも巨大であるとこちらも困る
とても困る故捨て身の手段と行こうではないか

炎で燃えるそれもよし
我が身さえ動けば如何様にもなるが海中にて行動開始
海中に居れば炎も幾らか凌げよう
海より足元、頭へと貫通する一撃を見よ!

この身覆うは聖人貫きし槍の化身
無類の巨体を持ちし者よ、その巨体を穿つ力を見せよう
この身捧げて行う技をここに
これ放ちし後に我が強靭の身体は砕け落ちるであろうが
それ行う理由あり。さあ、滅ぶ準備はできけりか

さて…誰ぞ我の頭部を持ち帰ってくれぬものか


シーザー・ゴールドマン
おやおや、クエーサービーストまで操るのか。大したものだ。
……そうだね、今回は南海の大決闘と行こうか。

『ダマーヴァンドの終末』を発動。
巨大竜をクエーサービーストに向かわせて戦わせます。
巨大竜がクエーサービーストを嚙み砕き、爪で切り裂く傍らで、巨大竜から無限に湧き出る悪魔達は結界を張って、怪獣大決戦の余波。大波や流れ弾が
ライウス号島に影響を及ぼすのを防ぎます。シーザーはそれを見物。


鈴木・志乃
……丸焼け覚悟で行きますかぁ。
何分、ぶきっちょな猟兵でして。もう少し器用に戦えりゃあ良かったんだけどね。

水陸空兼用のヒーローカーに、天馬精霊のユミトと一緒に乗って行きます。ユミト、私が呪われたり傷負ったりしたら回復頼んだ。二人して燃やされるかもだけど。
高速詠唱で車体の上や、自分達の体の上から水膜と闇のオーラ防御を多重展開。敵の光を届かせる訳にはいかないのでね。水に至っては光を反射してくれるよ。

接近してUC発動。

――何も 燃やしては いけない。
――島に 近づいては いけない。

この二つだけでも相当相手は痛いと思うけど、どうかな。
お腹のダイヤに全力魔法の水砲を撃ちこむ。弱ってくれよ、まったく。



 だがオブリビオン・フォーミュラたる力を存分に発揮し、世界の漂流先であるグリードオーシャンだからこそ、できた芸当。それが目の前の怪獣の存在である。
「行け、クエーサービースト・アルバドラーダよ。島を焼き尽くすのだ」
 自らが名付けた星獣は炎と光を発しながら、ライウス号島へと向かう。その島にも匹敵するサイズの巨大怪獣の到着はつまり島の滅びと同意義である。
「大きさ比べだね!? どっちが食材か勝負だ☆」
 だがそんな巨大なるアルバドラーダにも全く怯むことなく、ラヴィラヴァ・ラヴォラヴェ(ハラペコかわいいコックさん(可食・高栄養・美味)・f31483)は真正面から立ち向かう。はらぺこラスボスとして、目の前の食材に心が躍る。
 それが島サイズの星の獣だとしても関係はない。そんなラヴィラヴァに対して、ビードット・ワイワイ(絶対唯一メカモササウルス・f02622)は冷静に敵を観察する。
「さて…どうすればいい? こうも巨大であるとこちらも困る」
 あまりの巨大さにビードットとしても困惑する状況である。島を相手に対戦するも等しい相手。食い破るにしてもビードットのサイズにしても難しい。
 なればこそあまり細かいことを考えるべきではないのかもしれない。うきうき気分のラヴィラヴァを見ているとそう感じるビードットであった。
「とても困る故捨て身の手段と行こうではないか」
「いいね、それじゃオイラも行こうか!」
 そしてラヴィラヴァとビードットの動きを見て、アルバドラーダが夜明けの如き金色の光を放つ。その太陽の如き光は二人の身体を照らし、炎が燃え盛る。
 だがラヴィラヴァは事前に肉体改造によって、不燃性を確保していた為に着火はしても燃え広がることはない。その炎も回転して海上を進むことにって消火していく。
「炎で燃えるそれもよし」
 そう言いながら冷静にビードットも炎が燃え盛った機体にも冷静だ。鮫型である故に海上を進み、身さえ動けば如何様にもなるが故に海中へと潜る。
 海中に居れば炎も幾らか凌げると言わんばかりに炎と海水が拮抗した状態になる。そしてその身を覆うオーラが無敵をも穿つ螺旋を描く槍状に変化していく。
「海より足元、頭へと貫通する一撃を見よ!」
 能力「実行仮想破滅・聖人貫く審判の槍(アクセス・イマジナリールーイン・ユーディキウム)」。その身は聖人貫きし槍の化身と化し、無類の巨体を持つ星の獣を貫く、その巨体を穿つ力を見せんとする。
 ビードットが凄まじい回転と共にアルバドラーダの身体を貫き、そのまま空中へと飛び出る。だがその機体は威力を犠牲に半壊状態にあり、島と同じ巨体を貫く代償でもあった。
「我が強靭の身体は砕け落ちるであろうが、それ行う理由あり。さあ、滅ぶ準備はできけりか」
 ボディは砕け散り、頭部だけになっても動いているビードット。だが今攻撃されれば、間違いなく高熱の炎の餌食だ。そこにラヴィラヴァが突っ込んでくる。
 能力「膨張せし肉肉しい宇宙(ラ・エトワール・デ・ラ・ヴィアンド)」によって超巨大な宇宙牛に変身して、さらに巨大化を繰り返していたサイズはもはや規格外。島サイズとまでいかないが、突貫でアルバドラーダを吹き飛ばすクラスには大きくなっていた。
「勝利の暁には牛肉パーティだよ☆」
 そんな気楽なラヴィラヴァの身体はアルバドラーダの炎に近づいたことで焦げ付いた臭いを発するが、全く気にしない。あまりに大きくなりすぎた肉体に痛覚がない上に、炎で焼けたところも美味しくなるから無問題と思っているからだ。
 さらに巨大化し続けて火傷も次々と覆い尽くすように増殖する肉体。そしてついに圧するようにアルバドラーダの肉体を破壊するように海へと吹き飛ばすラヴィラヴァ。
「さて…誰ぞ我の頭部を持ち帰ってくれぬものか」
「あ、じゃあオイラが☆」
 落下してくるビードットの頭をキャッチするラヴィラヴァ。肉体は膨張を繰り返すが、金色の炎との勝負になるだろうからと長期戦で炎との捕食対決に移行する。
 そしてライウス号島から出向した迎撃船からアルバドラーダが海に着水姿を見て、シーザー・ゴールドマン(赤公爵・f00256)は愉快に笑う。
「おやおや、クエーサービーストまで操るのか。大したものだ」
 その巨大なる星獣にはシーザーも戦いの経験がある。だがあれは制御・支配できるような生物ではなかった。
 それを制御せしめるのだからカルロス・グリードの力は推して図るべきだろう。シーザーはそう分析して、如何にこの獣を倒してオブリビオン・フォーミュラを倒すかに考えを傾ける。
「……そうだね、今回は南海の大決闘と行こうか」
 そして今は態勢が崩れている好機であるので、シーザーは能力「ダマーヴァンドの終末(デウス・カースス)」を発動する。その魔力から空を飛ぶ巨大竜とその体から無限に湧く悪魔が顕現し、アルバドラーダに向かって襲来する。
 その巨大竜はアルバドラーダに噛み付き喰らい尽くそうとするが、すぐさま金色の光を発し、焼き尽くそうとする。だがシーザーのイメージが揺らがない限り無敵の巨大なる竜はそれでも怯まない。
「蹂躙せよ」
 さらにアルバドラーダの身体がその鋭い爪で切り裂かれるが、その余波に対する対策を怠ってはいない。無限に湧き出る悪魔達に指示を出し、防御結界を作り出すことで金色の光を遮る。
 それはシーザー本人だけではなく、ライウス号島を守る為でもあった。大波や炎の流れ弾をも防いでみせ、影響を最小限に抑えるシーザー。本人は悠然と戦況を見つめるだけだ。

「……丸焼け覚悟で行きますかぁ。何分、ぶきっちょな猟兵でして。もう少し器用に戦えりゃあ良かったんだけどね」
 アルバドラーダと巨大竜が戦っている所に、乱入することを決めた鈴木・志乃(ブラック・f12101)。生粋のパフォーマーである彼女はタイミングを見逃すことはない。
 絶好のタイミングながら火傷の可能性を考慮しつつも、その身を晒す。水陸空兼用のヒーローカーに、天馬精霊のユミトと一緒に乗って海上を駆ける志乃。
「ユミト、私が呪われたり傷負ったりしたら回復頼んだ」
 そう言ってユミトに治癒を頼む志乃。勿論、二人とも燃やされる可能性もあるだろうが、そこは回復力と耐久力で耐え抜くのみである。
 巨大竜の相手をしながらも、アルバドラーダは志乃のスーパーカーに対して金色の光を発する。夜明けを感じさせる光と共に、黄金の炎が燃え盛る。
「対策しているとはきっついね」
 予め車体の上や、自分達の体の上から水膜と闇のオーラ防御を多重展開して防御を張り、治癒もユミトに任せた。それでも侵食してくる炎に対してはため息しかでない。光を通さずに、水に到っては反射してくれて身体には届いてはいないがその水を焼こうとしてくるのだ。
 だがすでにシーザーの巨大竜と相手をしている故か、炎の勢いは弱い。それを突くように一気に駆け抜けて接近を果たすと、志乃は能力「女神の法律(メガミノホウリツ)」を発動し、聖者のオーラを纏ってその身体に触れる。
「――何も 燃やしては いけない」
 これだけ接近すれば光を浴びて防御膜を破って燃えるのが承知の上。その上でルールを重ねる。破られれば多大なる犠牲を払うルールを。
「――島に 近づいては いけない」
 そして第二のルールはライウス号島を守る為のもの。だが『四の王笏』からの支配から抜け出せないアルバドラーダにそのルールは守れない。こうして志乃や巨大竜、ラヴィラヴァの身体を炎え焼くアルバドラーダの身体に亀裂が走り、血が飛び出る。
 さらに島に近づくたびに傷が開き、その身体にダメージが蓄積されていく。さらに追撃と言わんばかりに、腹部に全力の魔力を込めた水砲を撃ちこんでその衝撃で吹き飛ばす。
「この二つだけでも相当相手は痛いと思うけど……弱ってくれよ、まったく」
 そう志乃が嘆息を吐くのも無理はない。傷を受けようともアルバドラーダは進行をやめない。女神の法律の拘束を正面から打ち破らんと言わんばかりに桁違いのパワーだ。
 まさしくクエーサービーストの本領発揮といったところだろうが、それでも最初よりかは力強く感じない。そのことにしっかりとした手応えを感じる志乃。

 アルバドラーダは確かに巨大で強大。されども無敵ではない。猟兵達が攻撃を続ければ倒せない相手ではない。
 そう確信を得るに至った数々の傷がその証であった。これから始まる猟兵達の怒涛の攻撃、強烈なる先制攻撃はその宣戦布告となった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

死之宮・謡
アドリブ歓迎

唯の海に星の海の怪物を連れてくるとは非常識な奴め…まぁ我等も戦場問わずオブリを滅ぼし続けている非常識な輩な気がするがな…
まぁそれは兎も角として此奴は此処で滅殺せねばならぬな…
この四、更に大きな奴呼んだりせんだろうな…

【天翔る】発動…流石に同一平面上で重力に囚われたまま戦うのは面倒なのでな…
上空に舞い上がり、クレイアスターによる射撃と「呪詛」の爆撃で攻撃
移動し続けながら只管爆撃。衰弱と侵蝕で攻め続ける
……まぁ周りの連中の援護にもなるだろうきっと…


東雲・深耶
ほう、これは中々の巨体だな
これでも超小型だというのだから驚きだ
そう紫雨を構えてユーベルコードを起動

時空を切断して距離座標を無視して直撃する斬擊を媒介として起こる時空間崩壊現象がクエーサービーストの巨体を遠距離から空間ごと崩壊させていく

敵のユーベルコードに対しては閃空の波紋を使って空間知覚と干渉を行い回避、時には波紋を高め空間干渉能力を練り上げて空間転移を使って金色の光を避けていく

しかし、本当にわからないものだな。星とは行かなくても島一つ分の大きさを誇る怪獣と剣を交わらせて戦うことになるとはな!
そう心底楽しそうに告げて時空間切断剣術を放ち時空間崩壊現象でクエーサービーストを砕いていく


リーヴァルディ・カーライル
…紋章に邪神、そして今度は星獣ね

…毎度毎度、他の世界の他者にの力ばかり
たまには自分の力で戦ったらどうなの?

陽光を全身を覆う闇夜のオーラで防御して受け流し、
大鎌に吸血鬼化した自身の魔力を溜めUCを発動

…さもないと、こんな風に自分の首を絞める事になる

…さあ、過去を刻むものよ。星獣の魂を喰らい、その力を解放せよ…!

過去に撃破したクエーサービースト・アルバドラーダを大鎌に降霊し、
星獣サイズのUC【フエゴドラーダ】を乱れ撃ち、
金光のオーラで防御を貫き敵を焼き尽くす光熱属性攻撃を放つ

…確かに、同じ星獣の力を操っても地力の差で私が不利よ

…だけど忘れてはいない?この地に来た猟兵は独りではないという事を…



 すでに『四の王笏』カルロス・グリードは命令を下し、この場より遥か先の島にてテレパシーのようなもので戦況を見つめている。自らのクエーサービーストであるアルバドラーダが七大海嘯に逆らう島を呑み込むことに失敗は感じてはいないだろう。
 この世界より広大なスペースシップワールドにて君臨すると言われる星の獣達。その一体であるアルバドラーダにライウス号島の戦力ではどうにもならないと思っているのも事実。
 そしてそれは猟兵といえどもどうにかできる範疇を超えていると思っている。故にカルロスはアルバドラーダの勝利を疑っていない表情であった。
「唯の海に星の海の怪物を連れてくるとは非常識な奴め…まぁ我等も戦場問わずオブリビオンを滅ぼし続けている非常識な輩な気がするがな…」
 そんな再び動き出したアルバドラーダに対して、怪訝そうな表情を浮かべる死之宮・謡(存在悪:狂魔王・f13193)。この海で数々のコンキスタドールを葬ってきたとはいえ、この規模の相手となると舌を巻くのも無理はない。
 とはいえ謡に無理という表情ではない。どんな相手であろうと敵は容赦なく葬ってこその、魔王であり魔女である自身である。
「まぁそれは兎も角として此奴は此処で滅殺せねばならぬな…」
 『四の王笏』がこれ以上巨大なクエーサービーストを呼び出さないかと謡は心配しつつも、アルバドラーダが動きを見せたことで俊敏に動く。敵は夜明けの如き金色の光を放とうとする前に「天翔る狂気(ブラッディ・タイム)」を発動する。
 海上にいる相手、しかも光と炎を駆使する相手となれば接近しなければ一方的に叩かれるばかりである。さらにあの巨体には謡自らが叩き込まなければ有効打は生まれないという判断だ。
「流石に同一平面上で重力に囚われたまま戦うのは面倒なのでな…」
 そうやってグリードオーシャン世界の制約を、赤黒いオーラによる殺意と狂気によってねじ伏せて謡は空高く飛翔する。穢煌葎弓クレイアスターを引き、触れたモノにダメージを与える赤黒いオーラを纏わせ、アルバドラーダ相手に引き絞る。
 射撃によるダメージと込められた呪詛による爆撃。それを光に照らされるのを避けながら、射程範囲内を移動しての只管爆撃で、衰弱と侵蝕で攻め続ける
「……まぁ周りの連中の援護にもなるだろうきっと…」

 その呟きと共にそれに応えるように動くのが猟兵である。謡の機動攻撃を見ながら東雲・深耶(時空間切断剣術・空閃人奉流流祖・f23717)とリーヴァルディ・カーライル(ダンピールの黒騎士・f01841)はアルバドラーダの死角に回り込む。
「ほう、これは中々の巨体だな。これでも超小型だというのだから驚きだ」
 そんな感嘆する声と共に妖刀・紫雨を構えて能力「第三魔剣・三千の天砕きし崩界(シンナルホウカイ)」を発動させる。その太刀筋は時空間切断剣術を起点とした時空間崩壊現象を引き起こす第三の魔剣。
 深耶が放つ時空を切断して距離座標を無視して直撃する斬擊。それが媒介として起こる時空間崩壊現象となってアルバドラーダの巨体を遠距離から空間ごと崩壊させていく。
「さすがに気づくか。ダメージもあるのだからな!」
 だが極大の一撃を喰らってアルバドラーダも負けてはいない。夜明けの如き光を放って炎を宿そうとしてくるが、閃空人奉流を開眼した際得た呼吸法「閃空の波紋」を行使する深耶。
 空間知覚と干渉を行うことで揺らぐように光を回避し、さらに波紋を高めていく。それは空間干渉能力を上昇させることに繋がり、空間転移をも引き起こす。
「しかし、本当にわからないものだな。星とは行かなくても島一つ分の大きさを誇る怪獣と剣を交わらせて戦うことになるとはな!」
 心底楽しそうな深耶。そう告げて一振りの時空間切断剣術を放ち、さらにアルバドラーダの身体を打ち砕いていく。
 そしてリーヴァルディもまた反対方向から攻め立てる。その意識はアルバドラーダではなく、この星獣を行使する『四の王笏』に向いていた。
「…紋章に邪神、そして今度は星獣ね…毎度毎度、他の世界の他者にの力ばかり。たまには自分の力で戦ったらどうなの?」
 そんな呆れも混じった表情でリーヴァルディはその尖兵たるアルバドラーダを相手する。全身を覆う闇夜のオーラで金色の光を直接浴びないようにしてガードし、炎を受け流す。
 構えた大鎌「過去を刻むもの」に、一時吸血鬼化した自身の魔力を溜めて、能力「限定解放・血の骸装(リミテッド・ブラッドレムナント)」を発動する。そしてそのままアルバドラーダの身体を斬り刻む。
「…さもないと、こんな風に自分の首を絞める事になる…さあ、過去を刻むものよ。星獣の魂を喰らい、その力を解放せよ…!」
 そして大鎌はその血肉を喰らい、陽光のような光を発する魂が力を発動する。過去に撃破したクエーサービースト・アルバドラーダを大鎌に降霊させることによって、能力を再現するのがリーヴァルディの能力である。
 放つは星獣サイズのフエゴドラーダの乱れ撃ちである。金光のオーラで防御を貫き敵を焼き尽くす光熱光線攻撃によって、強力な耐性を持った身体でも貫いていく。
「…確かに、同じ星獣の力を操っても地力の差で私が不利よ」
 されどもアルバドラーダはリーヴァルディを押し返すことができない。謡が射撃を爆撃を繰り返し、深耶が斬撃で身体を斬り刻んでいるからだ。
 そんな仲間の後押しもあって、リーヴァルディは遥かに自身を上回る巨体のアルバドラーダを圧している。そしてさらに笑みを深めて言う。

「…だけど忘れてはいない? この地に来た猟兵は独りではないという事を…」
 そう言って海に叩き返す時には三人は思う存分力を使い果たしていた。それだけ星獣にダメージを与えたという証拠であり、勢いは増している証拠でもある。
 そしてリーヴァルディの言葉は自分達だけを指し示すものではない。これから追撃に来る猟兵達、それがさらにアルバドラーダを追い詰めるという予言の言葉でもあったのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

桐嶋・水之江
とんでもないのが落っこちて来てたわね
小さいとは言え島サイズ、か
まあ、マインドミナを相手にするよりはマシよね

こういう図体の大きい敵相手の手札もちゃんと用意してあるのよ
それがこれ…対艦ミサイルよ
メガビーム砲とMLRSそれから水之江キャノンも纏めてお見舞いしてあげるわ
大きいんだから艦砲射撃を直撃させまくるのなんて造作もないわよ
私自身はワダツミの中に引き籠るわ
あの厄介な光を浴びないようにね
うっかり目に入れないよう管制は全部システム上で行うわ
この辺は電脳魔術士の本領発揮ね
機械に幾ら浴びせたってそもそも震わせる感情がないんだからどうしようもないわよね


榊・ポポ
くそでけー
え?あいつ倒すの?マジで?
こういう図体デカイヤツってさ、大抵内部は脆いんだよねー
シューティングゲームでよくあるじゃん?
巨大生物の体内に入って中からボコるステージ!
その戦法が一番だね☆
ミニポポちゃんズのリミッター解除してアイツの口ん中飛び込むね!
ポポちゃん、いっきまーす!!

いやぁ~あんぜんヘルメットがなかったら死んでた!なんつってな!
うっわ体内まぶしっ
ピカってんじゃーん
じゃあこっちもピカってミニポポちゃんズと一緒に暴れるか~
テンション上げてこ!!!(気合い・元気・集団戦術・UC『ゲーミングポポちゃん』)


ケイ・エルビス
アドリブ歓迎
SPD

素早く状況判断して覚悟を決め胸をドン!と拳で叩き
UC発動
バリバリにカスタムしてある宇宙バイク「ケイダッシュ」に乗り
空の雲や海面の波しぶきバイクから発生させた煙幕に隠れて迷彩しながら
攻撃を先読み
オーラ防御しながら何とかかわして直撃を避ける

1発でもまともに喰らったらアウトだ
フェイント入れながらトリッキーに高速で駆け回り
猟兵たちの時間稼ぎに援護射撃

星獣も変身して猛スピードで追ってくるが
あまり長時間はもたねえみたいだ
これは勘だがあの様子じゃ多分間違っちゃいねえ

時折こちらに気を引く意味を込めて
ブラスターで急所と思われる場所を見定め
クイックドロウ狙い撃ち
島民や仲間を気合を入れた言動で鼓舞


チトセ・シロガネ
生身一つでクエーサービーストに対抗、ネ。
戦艦はぶった斬ったことはあるけど島は初めてネ。
第六感がアレはエネルギーをまとったものであるというならば……。

コイツ(UC【アストラル・ブルー】)の対消滅バリアの出番ネ。このバリアをBZファントムの刃にしてぶつけるって方法ヨ。

ぶつかり合いの際は怪力と推力移動で踏ん張る。ワオ、すごい衝撃!さすがキャバリア技術の義体、オーラ防御がなければ吹き飛んでたトコロネ!
刃のほうはヤツの光を捕食し、限界突破で蒼く光り輝き膨れ上がる。アタシはこれを怪力で押し込んで一気に切断させてもらうネ。


ヘスティア・イクテュス
そう軽々しくうちの世界のアレを使役しないでほしいのだけど…
ていうかどうやってんのよ…あの従える技術ほしいわね……


わたし自身は光学『迷彩』で姿を隠して狙われないようにし
グレムリンズを操作、ビームチャクラムで外から中から【鎧無視攻撃】解体させてもらうわ

多少大きかろうが目、体内、弱点は生物であるかぎり変わらないわよね?
そして大きく開いた傷口にマイクロミサイルの『一斉発射』!【爆撃】


キエリビウムと生身でやり合ってた頃と比べたら、まぁサイズ的にも楽だったわね



 クエーサービースト・アルバドラーダは受けた傷から血を流しながらも、決してその身体が屈することはない。元来喋ることのないクエーサービーストはその様子を察することは難しい。
 島サイズと従来のクエーサービーストよりも小さいとはいえ、この世界では規格外の巨体。その耐久力も桁違いで、猟兵の猛攻を受けてもなお怯む様子はない。
 しかし『四の王笏』が直接いない今、傷を癒すことはできない状態。つまりダメージを与え続ければ勝てる相手である。ライウス号島に到達する前に何として撃破しなければならない敵。
「くそでけー! え? あいつ倒すの? マジで?」
 そんなアルバドラーダの巨体に只管驚きを隠すことのない榊・ポポ(デキる事務員(鳥)・f29942)。よくて見ても凄まじい巨大さであるが故にまともにやっては勝てる気がしない。
 だがポポには勝算があった。こういう巨大な敵は内部が弱いということに。
「シューティングゲームでよくあるじゃん? 巨大生物の体内に入って中からボコるステージ! その戦法が一番だね☆」
「えっ、マジで言っているの?」
 そう言いながらケイ・エルビス(ミッドナイト・ラン・f06706)はさすがにドン引いていた。あのアルバドラーダの体内に入り込もうというのだ。
 如何にも炎が渦巻いていて、体内ももしかしたら高熱かもしれない。その中に入って無事に済むとは思えないのだが、ポポは本気だ。
「ポポちゃん、いっきまーす!!」
 だがそんなことは気にせずにポポは能力「ゲーミングポポちゃん(ポポチャンパーリーナイ)」を発動し、アルバドラーダに対して突っ込んでいく。目指すはアルバドラーダの口の中である。
 その能力によって非戦闘行為に没頭している間、ポポの身体は七色に輝きつつ意味もなく超高速暴走飛行状態になって、外部からの攻撃を遮断する。まさにゲームの無敵状態である。
「ああ、もう!」
 そんなポポの暴走を見て、ケイは胸をドン!と叩き覚悟を決める。それならばやるべきことは仲間のサポートをやることだけである。
 アルバドラーダは『四の王笏』カルロス・グリードの超能力を受けて、金色に輝く超高速形態に移行しつつある。あの状態であるならばポポがそのまま口に入り込めるかは怪しい。
「……行くぜ、そんじゃ、レッツゴー!!!」
 それではと能力「ハンズ・アップ」で運転技術全般のスキルを向上させ、宇宙バイク「ケイダッシュ」に乗り発進させる。その際に巻き起こした海面の波しぶき、空の雲、バイクから発生させた煙幕に隠れて迷彩しながら、機動の先読みをやっていくケイ。
 超絶のドライビングテクニックを魅せながら、オーラで覆った膜をかすめるほどでアルバドラーダの攻撃を回避して肉薄する。ブラスターで急所と思われる場所を見定め、早討ちをして気をこちらに向ける。
「1発でもまともに喰らったらアウトだな、こりゃ」
 そう言いながらケイは冷や汗をかく。フェイント入れながらトリッキーに高速で駆け回り、隙を作る為に時間稼ぎで駆け回る。アルバドラーダの超高速形態相手では、さすがのケイでもあまり長時間はもたない。
 自身の勘がそう言っているが、それでもいい。なぜならば同じく早く動いて口内に入ろうとするポポの援護が出来たのだから。ケイはポポが見事に口の中に入っていくのを確認する。
「いやぁ~あんぜんヘルメットがなかったら死んでた! なんつってな!」
 非戦闘行動に集中しているが故に、炎すらも受け付けずに体内に入り込むことに成功したポポ。その様子は動物が丸呑みにされると光景であったが。
 アルバドラーダの体内は外で眩い光を発するものと同じく、とても明るかった。いやむしろまぶしすぎるといっても過言ではないかもしれない。
「じゃあこっちもピカってミニポポちゃんズと一緒に暴れるか~! テンション上げてこ!!!」
 そう言ってネットワークチューナーを兼ねた量産型半自律式小型カカポロボ「ミミポポちゃん」を放ち、目からビームを放って体内を破壊していくポポ。自身は非戦闘行動を恵贈して、七色の光を継続して超暴走を継続する。
 そうすることで体内をズタズタにして、内部からアルバドラーダを苦しめる。ポポの暴走は始まったばかりだ。

「そう軽々しくうちの世界のアレを使役しないでほしいのだけど…ていうかどうやってんのよ…あの従える技術ほしいわね……」
 そう言ってポポが体内で暴れている間、ケイが引き続きアルバドラーダを引き付けている状態の中、その様子を見つめるヘスティア・イクテュス(SkyFish団船長・f04572)。考えるのは出身世界であるクエーサービーストを使役する『四の王笏』のことだ。
 かの銀河皇帝すらも従えることができなかったクエーサービースト。それを使役している『四の王笏』の力に理不尽を感じると同時に、その能力というか技術にも多大なる興味はあるがヘスティアの本音だ。
「とはいえ、今がチャンスね……」
 ケイが引き付けてくれているのなら好機到来である。ヘスティアは光学迷彩を起動して、アルバドラーダからは視認されないように行動し機動する。
 そして能力「無線円盤型端末グレムリンズ(ムセンエンバンガタタンマツグレムリンズ)」を発動させ、戦闘用円盤型ドローン「グレムリンズ」を召喚し、操作を開始する。狙う他の猟兵が傷つけた負傷部分だ。
「多少大きかろうが目、体内、弱点は生物であるかぎり変わらないわよね?」
 超高速で動いていてもヘスティアの動体視力とグレムリンズの機動ならば捉えられる。さらにケイが引き付けてくれるならばいけると、ビームチャクラムで外から肉体を貫く攻撃で、中に入り込んで攻撃でどんどん肉体を解体していく。
 そして体内に動いていたポポがアルバドラーダの身体を突き破ってくるのを見たヘスティア。まさしく千載一遇の好機と言わんばかりに、マイクロミサイルを一斉発射して、その傷口をさらに爆撃していく。
「キエリビウムと生身でやり合ってた頃と比べたら、まぁサイズ的にも楽ね!」
 連続して発射されるヘスティアのマイクロミサイル。爆撃は続き、血が飛び散り、肉が破裂する。その様子に追撃するようにケイのブラスターも体内に向けて発射されて焼き尽くしていく。
 そしてさすがのダメージにアルバドラーダの超高速飛行形態が解除される。だがそれで終わりというわけではなかった。

「とんでもないのが落っこちて来てたわね。小さいとは言え島サイズ、か」
 そう言って三人の猟兵に蹴散らされて落ちていくアルバドラーダを、強襲揚陸艦ワダツミの艦橋から見つめる桐嶋・水之江(機巧の魔女・f15226)。撃墜されて海水を巻き上げる姿はダイナミックで、まさに島サイズといったところか。
「まあ、マインドミナを相手にするよりはマシよね」
 だが本物クエーサービーストを相手にするのがマシとも水之江は思っていた。だがそれでも油断ならないので、気を引き締めていく。
 そう思っているとアルバドラーダが動きがあった。美しい黄金の光を発し、その海域を照らそうと言うのだ。この神々しいとも感じる光を見たならば、抵抗してはいけないという感情を与える光「ソルドミナチオ」だ。
「あの厄介な光を浴びないようにね」
 そう言って艦の窓のシャッターを閉める水之江。このワダツミに引きこもった理由、それは光を直接浴びない為にというわけだ。
 うっかり目に入れないよう管制は全部システム上で行う手筈は整えている。そこは電脳魔術士である水之江の本領発揮というやつだ。そして能力「対艦ミサイル(ハープーン)」が発令される。
「こういう図体の大きい敵相手の手札もちゃんと用意してあるのよ」
 ワダツミから発射されるのは、並み居るクエーサー・ビーストを葬ってきたとっておきの対艦ミサイルである。そのミサイルは目標が大きいほど威力を発揮する特殊弾で、着弾と同時に島クラスのアルバドラーダに相応しい爆裂を巻き起こす。
 さらにその破壊された損害場所に2連装メガビーム砲と多連装ランチャーシステム「MLRS」の追撃、さらに虎の子である超大口径のハイパーメガビーム砲「水之江キャノン」を叩き込む徹底ぶり。巨体故に艦砲射撃を直撃させ続けるのは造作もないことだ。
「機械に幾ら浴びせたってそもそも震わせる感情がないんだからどうしようもないわよね。それより行ける?」
「問題ないネ。生身一つでクエーサービーストに対抗、ネ」
 ワダツミには光が影響のないことを確認した水之江は同乗者であるチトセ・シロガネ(チトセ・ザ・スターライト・f01698)に艦内放送で呼びかける。そしてチトセもまた出撃する準備は万端であった。
 サイバネ技術と武術に秀でた戦士「サムライ」の一人として自身がやるべきことは一つ。接近してその身体を斬り裂くことのみとチトセは定めている。
「戦艦はぶった斬ったことはあるけど島は初めてネ」
 そしてそのアルバドラーダを斬るにはあの厄介なソルドミナチオを潜り抜ける必要がある。そしてその対抗策として光をエネルギーとして捉えた場合、それを相殺する手段があるということだ。
 能力「アストラル・ブルー」。その蒼き星光がチトセの身体を覆い、エネルギーを捕食する対消滅バリアを纏う。そのままチトセはワダツミより出撃して、アルバドラーダへと接近する。
 ソルドミナチオは対消滅バリアによってエネルギーを食われて捕食されていく。そのバリアをBZファントムの刃にも纏わせて攻撃しようとするが、アルバドラーダも身体を振りかぶってぶつけてくる。
「ワオ、すごい衝撃!」
 生身ならば早々に消し飛んでくるほどの凄まじい圧力であるが、チトセは持前の怪力と推進力で踏みとどまる。それを下支えするキャバリア技術の義体、アストラル体から発するオーラがなければ吹き飛んでいたところだ。
 そしてその刃は斬るのではなく、捕食する。今もなおソルドミナチオの光を捕食し続け、エネルギーを蓄えている対消滅バリアの限界突破をし、刃が蒼く光り輝き膨れ上がる。
「一気に切断させてもらうネ!」
 そしてそのまま力いっぱいに振り上げて、アルバドラーダの腕部分に押し込み、その肉体を断っていく。まさしく島をも断つ一撃となったチトセの渾身は、見事に島斬りを成した。

 アルバドラーダの一部分が切断されて海に落ちていく。ソルドミナチオの光も収縮していき、その神々しさが消失していく。
 クエーサービーストとしての威厳が失墜し、今まさにアルバドラーダは倒されんとしている。だが星の獣は最後の時までおとなしくやられることはない。狩りは最後まで気を抜くことなどできないのだから。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

才堂・紅葉
驚異的な大きさですが、戦闘知識と照合すると随分と小さいです
深宇宙の存在を惑星重力と大気圏内で運用する負荷でしょう
強烈な先制もなく反応は鈍い
つまり、ビビらなければ勝てます
要は気合ですね

「蒸気王!迦楼羅王!機甲顕現……天蛇王!!」
次々召喚し、強制されたUC口上で三身合体・蒸気帝とする

方針は先制攻撃
未だ彼方にいる奴を見据え、海に沈む

「ぶっつけでやりたくはないんだけど……」

アルダワメカニックで装甲の合間から気泡を纏い、水の抵抗を減らす
亜音速で水中を走るスーパーキャビテーション魚雷の原理だ

「カイッザァァッ……」
強いられる音声入力
「インッパクトッ!!」
全開の推力移動で亜音速タックルをぶちかます
後は流れだ!


久遠寺・遥翔
アドリブ歓迎

クエーサービーストか。懐かしいな
あの時は惑星ロボに乗って蹴散らしたんだっけ
今回は島サイズとはいえこっちはもっと小さいからなぁ
まぁ少しでもサイズ差を埋めて頑張るかね

キャバリア・イグニシオンに【騎乗】
さらにUCを起動
骸魂の力を引き出し、半分オブリビオン化した
元の2倍の大きさのキャバリアで挑むぜ

真っ向勝負するにはまだまだ小さいが
両手に生み出した焔の太刀による【2回攻撃】を主体に
【範囲攻撃】を叩き込んでいく
元々対軍で薙ぎ払う斬撃だ。この巨体にもある程度は通じるはずさ

敵の攻撃は【第六感】で直撃を避けるように動き
【オーラ防御】で受け流しつつ食らった分は【火炎耐性】で耐えるぜ


九重・白亜
ジャイアントキリング、やってやるか。魔力炉を開く!

魔力炉を空状態に。捕食とエネルギー充填を行わせる。やることは奴のビームを全部、魔力炉に喰わせる。タイミングを見て、敵が攻撃したのと同時に、開いた瞬間に全てを呑み込ませなきゃ……死ぬだろうな。

さあ来やがれ、デカブツが!
指定UCを発動。魔力炉の蓋を開いたら、その裏へ退避。ビームが終わるまで、ソイツに全てを吸わせ──全てをそっくりそのまま返してやるよ!

【アドリブ・絡み歓迎】


ナイ・デス
惑星ロボがないのなら
惑星ロボぐらい、大きくなればいい、です!

『文明守護竜』連続発動
5mの「ダイウルゴス」が新生し、海水や大気を竜に味方に、大きく、強く
最大15連続発動で、約163kmにまで大きくなって
15連続だと維持や処理しないといけない情報量に頭が破裂しそうというかしますが
【覚悟激痛耐性限界突破】聖者の力で無理やりに再生し
【念動力】で動かして、島を【かばう】
熱に彫像燃やされても【継戦能力】聖なる光で構成する竜達、癒して
【重量攻撃】アルバドラータ、浮かせるように殴り【吹き飛ばし】
【リミッター解除】宇宙へ向け、体内で再現した「惑星破壊級ブラスター(余計な機能付き)」の【レーザー射撃】

消し飛ばす!



 『四の王笏』の支援が受けられないほどにクエーサービーストたるアルバドラーダは傷ついていた。猟兵の猛攻によってその身体は外に内に大きく損傷し、一部分は切断されたりもしている。
 それでも夜明けの如き金色の光をもって敵を焼き尽くさんとするのは本能か。それとも主であるカルロス・グリードの命を守らんとする忠誠心か。
 その獣は喋ることも咆哮することもない。故に悟ることはできないが、ライウス号島へと急速に迫るアルバドラーダの進撃をここで止めなくてはならない。
「クエーサービーストか。懐かしいな。あの時は惑星ロボに乗って蹴散らしたんだっけ」
「驚異的な大きさですが、戦闘知識と照合すると随分と小さいです。深宇宙の存在を惑星重力と大気圏内で運用する負荷でしょう」
 クエーサービーストの討伐の思い出に浸る久遠寺・遥翔(焔黒転身フレアライザー/『黒鋼』の騎士・f01190)と、冷静に分析をしてその正体を見極めようとする才堂・紅葉(お嬢・f08859)。両者の戦い方のスタイルの違いが浮き彫りになった形であろう。
 そして紅葉は観察・分析した結果、強烈な先制もなく傷を受けたことによって反応は鈍いと判断。つまり、ビビる必要は全くないと推察する。
「要は気合ですね」
「いいね、悪くない。だけど今回は島サイズとはいえこっちはもっと小さいからなぁ。まぁ少しでもサイズ差を埋めて頑張るかね」
 紅葉の言葉に続くように遥翔は即座にクロムキャバリア・イグニシオンに騎乗する。そしてそのまま能力「CODE-REVELATION(コード・リベラシオン)」を発動さえ、覚醒形態に入る。
 骸魂の力を引き出し、半分オブリビオン化した元の2倍の大きさのキャバリアとなり、焔の翼を広げてアルバドラーダへと挑む遥翔。
「蒸気王!迦楼羅王!機甲顕現……天蛇王!!」
 次々と呼びされれるキャバリア達。「蒸気王」「迦楼羅王」「天蛇王」の3機が揃う時、能力「蒸気帝(スチームカイザー)」が発動する。
「合体支援ガジェット展開……追加ジョイント接続確認……電子系シンクロ承認……蒸気合体! 出なさい、蒸気帝!!」
 もはや呪いなのか、合体のたびに恥ずかしい口上を言わされる紅葉。三身合体・蒸気帝となり、その機体はアルバドラーダを見据えながら海へと沈んでいく。
 それに対して遥翔のイグニシオンは焔の翼を羽ばたかせ、海上を疾駆する。まともに相手にするにはまだサイズは小さいとはいえ、手負いのアルバドラーダ。金色の光も直接受けないように寸前に機動を変えて躱し、懐に張り込む。
「元々対軍で薙ぎ払う斬撃だ。この巨体にもある程度は通じるはずさ」
 そう言って繰り出すのは両手に生み出した焔の太刀による、斬撃の舞。焔が肉を焦がし、その組織を焼き切っていく。その刃を思う存分振るっていくイグニシオン。
 さすがに近距離ともなると炎を受けることになるが、イグニシオンの機体や焔の翼で受けつつ、その炎を耐え続ける。そうやって攻撃を続けるのは、海中を進む紅葉を待っているからだ。
「ぶっつけでやりたくはないんだけど……」
 やることはただ一つ。強烈なる先制攻撃、遥翔が引き付けてくれるならばそれは奇襲効果も相成る。
 アルダワメカニックで装甲の合間から気泡を纏い、水の抵抗を減らし亜音速で進む。その様はまさしく水中を走るスーパーキャビテーション魚雷の原理のようだった。
「カイッザァァッ……」
 そして見事にアルバドラーダの下まで到達する紅葉の蒸気帝。そして攻撃を仕掛けようとするが、強制される音声入力。もはやアルダワ学園の開発者の仕様とも言えるだろう。
「インッパクトッ!!」
 羞恥に塗れつつも紅葉は蒸気帝に全開の推力移動を操作。ぶちかますは亜音速タックル、水中を斬り裂き、アルバドラーダの下を貫くように体当たりをかます。
 イグニシオンに刻まれていたアルバドラーダは急激になる衝撃に対応できずに吹き飛ばされる。その際、蒸気帝はそのまま突き抜けて臓物をまき散らしながら上空に飛び上がり、再び海へと着水する。

 だがおかげでイグニシオンと蒸気帝が同じ射線に並ぶことができた。それを好機と思ったアルバドラーダが渾身の金色の光を浴びせて一気に高熱の炎を灯そうとする。
「ジャイアントキリング、やってやるか。魔力炉を開く!」
 しかしそこに立ち塞がったのは、九重・白亜(オルタウィザード・f27782)だ。魔術で浮遊し、三神一体魔術なるものを使う少年。
 そして二機の軌道上に入り込んでやったのは、魔力炉を空状態にし、捕食とエネルギー充填を行わせることだ。やることは金色の光のエネルギーを全部、魔力炉に喰わせることだ。
(だが失敗すれば……死ぬだろうな)
 そう白亜は内心確信している。イグニシオンや蒸気帝のようなキャバリアならともかく、生身の白亜があの巨体から発せられる金色の光を浴びれば、致死量の炎を纏うことになるだろう。
 タイミングを見て、敵が攻撃したのと同時に、開いた瞬間に全てを呑み込まる。そんな難行であろうとも、ここで男を見せなければ猟兵ではないと白亜は覚悟を決める。
「さあ来やがれ、デカブツが!」
 その言葉と同時に、アルバドラーダの金色の光が放たれる。強大なエネルギーと熱量が込められた一撃を、能力「再生魔術:放出(メルト)」を発動させながら、魔力炉の蓋を開いて受けきる。
 その裏に退避しながら強烈なエネルギー波を受け続ける白亜。何度も手を放しそうになるほどの強大な熱量の光であるが、それでも魔力炉を離すことはない。
「おおおおおおおおおおお!」
 そして結局金色の光が終わるまでに魔力炉を反らすことなく、掲げ続けた白亜。そして捕食した金色の光は魔力炉に宿り、今まさに強烈な魔力の奔流となりつつある。
 すべてを吸い込んだ強烈なる一撃を、今度はアルバドラーダに向かってお返しする。
「全てをそっくりそのまま返してやるよ!」
 そして放たれる金色の光。それに照射されるたびに高熱の炎がアルバドラーダの身体に宿る。通常ならば熱耐性のあるかのクエーサービーストには効くことはない。
 だが現在は多くの猟兵が与えた傷がある。そこから体内に入り、高熱の炎が内部から焼き切ることはアルバドラーダにとっても致命傷になりかねない惨事であった。

 そしてその炎で苦しむアルバドラーダに、最後の鉄槌を下すべく力を蓄えていたのはナイ・デス(本体不明のヤドリガミ・f05727)。仲間を信じ、今まで後方に待機して力を行使していたのだ。
「惑星ロボがないのなら、惑星ロボぐらい、大きくなればいい、です!」
 その考えの元に能力「文明守護竜(フロンティア・ライン)」を連続発動し続けてきたナイ。ナイを中枢とした新生ダイウルゴスが新生させ、その海や大気を味方につけて、大きく強く変身していく。
 そして最大15連続発動させ、最初の5mから約163kmの巨体にまで巨大化していたのだ。その巨体が重々しく、そして重厚に動き出す。
「私達は、文明を守護する竜、ダイウルゴスです……!」
 ナイの声は苦痛に満ちている。連続発動は大きな負荷を呼び、15連続ともなると維持や処理しないといけない情報量に頭が破裂しそうにもなる。
 だがナイは無理矢理聖者の力で激痛を抑え込み、身体のリミッターを外して無理矢理再生させて、念動力でその巨体を動かす。そして破れかぶれで島へと突撃しようとするアルバドラーダの突進を身体で止める。
「負けない、です!」
 接触した際に炎の熱量で燃やされそうになってもナイから放たれる聖なる光によって治癒されていく体内構成されたダイウルゴス達。そして振りかぶるように拳を動かし、強烈なる重量攻撃によってアルバドラーダの巨体を空へと吹き飛ばす。
 まさか島クラスの巨体があそこまで浮くとは誰も想像できないであろう。だが巨大ダイウルゴスであるならば可能。そして宇宙に向けて体内で再現した「惑星破壊級ブラスター(余計な機能付き)」の照準を合わせる。
「消し飛ばす!」
 そして放たれるはダイウルゴスの口から放たれたブラスター級レーザーブレスだった。対クエーサービーストの兵器として開発されているその兵器の再現とあって、威力は十分。そしてダイウルゴス達のエネルギーも使っての出力。
 空を、雲を、宇宙へと届く光線はアルバドラーダを焼き尽くし、体中に亀裂が入る。猟兵達の傷が開き、ついにアルバドラーダの崩壊へと繋がったのだ。そしてその肉片はバラバラとなってグリードオーシャンの海へと沈んでいく。

「これが猟兵か。やはり手強いな」
 そう言って観察を続けていた『四の王笏』はモニターを切る。支配していたアルバドラーダは完全に消滅させられた。ライウス号島の侵攻は失敗したと言えるだろう。
 だが『四の王笏』にはまだ奥の手があった。そして猟兵の情報が知れたことはアドバンテージになるであろうと思っていた。だからこそアルバドラーダの犠牲は無駄にはならないと細く笑ったのだった。

 クエーサービースト・アルバドラーダは海にて散り、その支配者たる『四の王笏』との決戦が迫る。だが今は救われて感謝を示すライウス号の島の人々と共に勝利を祝うといいだろう。
 それこそがこの島を全力で救った猟兵達への最大の癒しとなり、これからの戦う力となるのだから。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2021年02月12日


挿絵イラスト