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銀河帝国攻略戦⑦~護衛艦を撃破せよ!

#スペースシップワールド #戦争 #銀河帝国攻略戦

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●グリモアベース
「戦争か……久しぶりに頭が重いわね」
 どこか疲れた様子でグリモアを眺めていたアンノット・リアルハート(忘国虚肯のお姫さま・f00851)は、やがて気合いを入れ直すように両手で頬を叩いて猟兵達の方を向いた。
「銀河帝国攻略戦に参加してくれた皆さんに、まずは心からの感謝を。今回の作戦は敵の攻撃兵器カイザー・レイのミラー破壊、及び護衛のディクタトル級巡洋戦艦を撃墜することです」
 猟兵達に公開されている戦争マップ、その中で7とマーキングされた箇所を指さしながらアンノットは言葉を続ける。
「知っての通りカイザー・レイを放置すれば味方の艦隊に多大な被害が発生します。私達は一刻も早くこれを破壊するか、少しでもその被害を抑えられるようにしなければいけません」
 作戦はこうだ。猟兵をグリモアベースからカイザー・レイのミラーに直接転移、ミラーを破壊した後敵に囲まれる前に再び転移で離脱する。ミラーの強度と戦闘の激しさから考え、今回はミラーを一枚破壊したら即座に戦場から撤退することになる。
 しかしカイザー・レイには複数の護衛が存在する、それを撃破しなければミラーの破壊はままならないだろう。ゆえに作戦には護衛であるオブリビオンの撃破も含まれる。
「ディクタトル級巡洋戦艦は強力な主砲と無数の艦載機を備える巨大な宇宙戦艦……名前が長いから、今回は三角付きって呼ぶわね」
 三角付きの装備は大きく分けて二つ。
 一つは主砲、巨大な光学兵器であり直撃すれば致命傷は免れない強力な砲台だ。しかし発射にはチャージが必用であり、前兆を見逃さなければ回避は難しくないだろう。
 もう一つは直掩艦載機、つまりは航空部隊だ。高い練度で行われる対宙迎撃は近づく猟兵の動きを封じてくる。しかし連携を主な武器とする彼らはそれを崩すことができれば反撃することもできるはずだ。
 最後に切り札として兵装使用無制限状態がある。艦内の動力、生産工場を全力稼働することで全ての兵装を無制限で撃つことができる強化状態になるが、使用中は各種センサ―に不具合が発生するのか攻撃が無差別になる。これを利用して逆に相手に被害を与えることもできるかもしれない。
「当然だけど、相手は私達より遥かに巨大よ。けどサイズ差の有利はこちらにもあるわ」
 三角付きがいくら高性能なレーダーを積んでいたとしても、人間サイズのものを正確に捉えることなどできない。従って敵に取り付く段階までは比較的に行うことが可能だ。近接攻撃を主体とする猟兵でも何もできないということはない。
 だが大きいということは、それだけ装甲も厚いということだ。普通なら致命的な一撃を与えるには主砲やカタパルトの内部など装甲の薄い部分を狙う必要がある。が、猟兵の一撃を持ってすれば装甲を抜いて直接ダメージを与えることもできるかもしれない。無論それなり以上の攻撃力は必要になるが。
「危険な作戦だけど、貴方達ならやり遂げられると信じています。……無事に終わったら、皆でチョコレートでも食べましょう」


マウス富士山
 このシナリオは、「戦争シナリオ」です。
 1フラグメントで完結し、「銀河帝国攻略戦」の戦況に影響を及ぼす、特殊なシナリオとなります。

●オープニングを見ていただきありがとうございます。今回マスターを努めさせていただきます、マウス富士山と申します。
 初戦争シナリオはカイザー・レイ破壊作戦。護衛のディクタトル級巡洋戦艦を撃破しつつ、ミラーを破壊してください。巨大な戦艦が相手です、生身でジャイアントキリングを狙うか、こちらも機動兵器で対抗するかは自由!持てる火力全てを持って相手を撃沈させてしまいましょう!
 皆様のプレイングを心からお待ちしております。
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第1章 ボス戦 『ディクタトル級巡洋戦艦』

POW   :    主砲発射用意!
予め【主砲にエネルギーを充填しておく】事で、その時間に応じて戦闘力を増強する。ただし動きが見破られやすくなる為当てにくい。
SPD   :    航空各隊、邀撃に移れ!
【両舷カタパルト】から【直掩艦載機】を放ち、【対宙迎撃】により対象の動きを一時的に封じる。
WIZ   :    オール・ウェポンズ・フリー
【兵装使用無制限状態】に変化し、超攻撃力と超耐久力を得る。ただし理性を失い、速く動く物を無差別攻撃し続ける。
👑11
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種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は💠ベモリゼ・テモワンです。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

トリテレイア・ゼロナイン
●プレイング
銀河帝国…記憶はありませんがかつての同胞とも言える相手との大規模作戦、宿縁じみたものを感じます
ですが力なき人々を守るため、宇宙を駆ける騎士として立ち塞がりましょう

「ブローディア」と合体して出撃、戦艦への攻撃を行います

スペースデブリ等を「踏みつけ」て加速したり方向転換することで、人型であることを活かした戦闘機動で接近

艦載機や対空砲の攻撃は「盾受け」「武器受け」で凌ぎつつ、「怪力」で振るう剣と盾での「鎧砕き」で外壁や武装を破壊していきましょう
主砲にエネルギーが充填され始めたらセンサーで充填率を「見切り」発射直前で「スナイパー」技能を使った格納銃の射撃を砲門内に叩き込み誘爆を狙います


レクシア・ノーレッド
【SPD】
宇宙戦艦!是非とも相手してみたかったんだよ!
さぁ空戦挙動だ、行くよ「フィート」!

自分の戦闘機、「フィート」に乗り込んで出撃するよ!

接敵前に【選択したUC】で複製して、自身含めた全17機で相手になるよ!
複製した機体は全部私の魔力で操作するから、少し動きは荒いかもだけど…

敵機が上がってきたら複製した機体で相手をして、余裕があれば主砲を1門でも多く破壊しにかかろうかな!1度じゃ破壊できなくても、何度でも挑むよ!

鏡の破壊は仲間に任せて、私は船に専念させてもらうよ!

【協力・アドリブ歓迎】【技能/空中戦1・騎乗3・一斉発射1・援護射撃1】


アポリー・ウィートフィールド
星の海の民達をグリルにされては困るのでな。巨大宇宙戦艦、三角サンドイッチ。我等の手で平らげた後、その奥にある鏡も料理してくれよう。
宇宙バイク『ブラックライブラ』に騎乗し、敵の攻撃をくぐり抜け急速接近。機動力が必要なほかの猟兵がいるならば、後ろに乗せるなどして運ぶとしよう。我はブラックライブラでそのままカタパルトへ突貫、ゴッドスピードライドにて強化された突進力で内部を貫き破壊の限りを尽くそう。
真の力を発揮したブラックライブラはまさしく汝ら帝国の終わりを告げる黙示録の騎士たることを、見せつけてくれる。


エドゥアルト・ルーデル
対艦戦!爆撃しがいがありますなぁ!
にしても○ンペリアルスター・デストロイヤーみてぇな形しやがって!
○ンドアの戦いみてーにベコベコにしてやりますぞ!

出せる全ての【爆撃機部隊】を召喚、二つの部隊に別けて片方の部隊を陽動隊、もう片方の部隊を攻撃隊にしますぞ
【兵装使用無制限状態】を使用してきたら陽動隊を更に二機ずつの小隊にして散開させ引きつけ攻撃隊には敵艦左舷の主砲へ集中爆撃でござる
攻撃隊の爆弾が尽きたら陽動と攻撃を交代させますぞ

自身は敵に狙われないよう動かずに壊せるモノを狙ってちまちま【スナイパー】で狙撃ですぞ
対空砲か…狙えるなら砲塔に弾丸をホールインワンさせるとかですかな


天通・ジン
三角付きを仕留める、やりがいのある任務だ

おそらく、敵の艦載機が迎撃に出てくるはず
まず、俺はそれを撃退することに傾注する

使うのは、AIの支援によって、高速移動を可能にした俺の愛機
相手より早く移動して、相手の背後を取る
ドッグファイトの基本だね
戦闘機が連携するといっても、お互いの背後を常に守り合えるわけではない
そこが連携を崩すきっかけになるはず
なるべく機銃射で仕留めるように気を付けるよ


敵戦闘機隊を殲滅して、なお余裕があれば、敵艦の上部艦橋にミサイルをぶちこむ。
そのためにも、迎撃隊でミサイルの無駄撃ちは割ける。

アドリブ歓迎、連携歓迎。
苦戦描写もOKだけど、機体撃墜だけはなんとしても避けるよ。



●接敵
「対艦戦!爆撃しがいがありますなぁ!」
「うんうん、是非とも相手してみたかったんだよ!」
 転移の完了と同時に、エドゥアルト・ルーデル(黒ヒゲ・f10354)とレクシア・ノーレッド(宇宙(ソラ)を駆け、空に舞う少女・f01101)の二人はユーベルコードで複数の戦闘機と爆撃機を召喚し、凡そ20の飛行小隊を編成する。
「では、後は頼みましたぞ!」
「あれ?一緒に行かないの?」
 自らの愛機フィートに乗り込んで前線に向かう気満々のレクシアに対して、エドゥアルトはいそいそと隠れる準備をしている。
「ぬほほほ、拙者チキンですゆえ。安全な所から援護させてもらうでござる」
「んー……わかった!流れ弾に気をつけてね」
 笑顔で前線に出撃していくレクシアを見送ると、エドゥアルトは真剣な表情に変わってスコープを覗き込んだ。
「さぁて、映画みてーにボコボコにしてやるか」

「星の海の民達をグリルになどさせん。巨大宇宙戦艦三角サンドイッチ、我等の手で平らげてくれよう」
「た、食べるのか!?アレを?そう言う戦い方もあるのか……」
「お二人とも、会話はそこまでのようです」
 先行して敵の様子を偵察していたアポリー・ウィートフィールド(暴食のイナゴ男・f03529)、天通・ジン(AtoZ・f09859)、トリテレイア・ゼロナイン(紛い物の機械騎士・f04141)の前で、三角付きが動き出した。両舷のカタパルトが解放され、内部から青い光が尾を引いて飛び出す。航空隊の発艦だ。
「お待たせ―!」
 だが、こちらもレクシアを隊長とする飛行各隊が合流する。猟兵達は互いの顔を見て頷くと、巨大な鏡を背後に構える戦艦に向かって突撃した。

●開戦
「アポリー様、お願いします!」
「うむ、我らはこれより黙示録の騎士。奴らに終わりを見せてやろう」
 宣言と共にトリテレイアの駆る騎士型ロボ、ブローディアの背中にアポリーのブラックライブラが接続され、ブースターの炎が光の翼のように広がる。さらにトリテレイアは近くのデブリを勢いよく踏みつけ、更なる加速を持って三角付きへ接近する。
 それを見た敵航空隊は接近する巨大な騎士を取り囲もうと動き出すが、その目の前で巨大な火球が現れ行く手を阻んだ。その正体は強力な爆弾、それを落としたのは100を超える小型爆撃機の一つ、直撃すればミラーが破壊される恐れもある。
「お手製のヌカ爆弾だ、無視できないだろう?」
 その様子を観察していたエドゥアルトの読み通り航空部隊の大部分が爆撃機の迎撃に割かれた、陽動は成功だ。そして陣形が切り替わる隙をついて白い戦闘機が部隊の中に飛び込む。
「悪く思わないでくれよ、こっちだって守りたいものがあるんだ」
 照準器の中央に敵の背後を捉え、ジンは引き金を引く。機銃の直撃を受けた戦闘機は爆炎を上げてデブリに突っ込み、光の無い宇宙に眩い火の花を咲かせた。まずは一つ。
 続けて二つ三つと次々と敵を撃墜していくジンだったが、四つ目の敵に照準を付けた瞬間、強烈な振動と被弾を知らせるアラートが彼を襲った。迎撃隊の一部がジンをエースと認識し、彼を撃墜するための小隊をその場で編成したのだ。
 敵の機銃で片側のブースターとフレアがやられた、四方八方からのミサイルアラートが機内に鳴り響く。一か八かミサイルをパージして即席のフレアにしようと手を伸ばした時、巨大な影が彼の前に立ちふさがった。
「言っただろう、貴様らの全てを平らげると」
「爆弾の一つ、私達の手から逃しはしません」
 ブローディアの盾がミサイルから仲間を守り、振るう剣が囲む敵を纏めて薙ぎ払う。同時に爆撃機から投下された爆弾が周辺の敵を纏めて爆炎に呑み込んだ。
「ジンくんこれ使って!」
 レクシアの複製した戦闘機の一つがブースターをパージし、アポリーが素早くジンの機体に取り付ける。彼の愛車ブラックライブラも異なる世界のパーツを組み上げて作られたものだ。この程度の応急措置なら造作もない。
『敵が再び囲んで来ますぞ、注意しなされー!』
 通信機から響くエドゥアルトの声を聞きながら、ジンは伸ばした手で操縦桿を握りしめた。

「今のは、ちょっとだけ怒ったよ!」
 風防越しに三角付きを睨み付けながら、レクシアは機体を集結させる。エドゥアルトの攻撃で迎撃隊が大きく数を減らした今が敵に攻めいるチャンスだ。
「近接戦闘に入ります、レクシアさんは援護を」
「りょーかい!」
 デブリを蹴り付け加速するトリテレイアに追従し、レクシアは全機体の全ての砲門を開いた。残存する敵戦闘機と三角付き本体をロックオン、搭載した全ての弾薬を一斉に撃ち出す。
 煙を引いて飛んでいくミサイル、赤い線を宇宙に残し敵機に突き刺さる機銃。それらは一瞬の静寂の後、視界一面に無数の爆炎を作り出した。その隙間を縫うようにして、炎の翼を広げたブローディアが三角付きに肉薄する。
「トリテレイア殿、頼む」
「ええ、終焉を見せつけてやりましょう」
 宣言と共に背中からパージされたブラックライブラをブローディアが握りしめ、カタパルトに向けて勢いよく投擲する。白兵戦への移行……否、蝗はただ道を歩くだけで周囲を喰らいつくすものだ。
 カタパルトに突貫したアポリーは、そのまま三角付きの内部を突き抜ける。衝撃波を生み、すれ違う帝国兵を吹き飛ばし、艦内に甚大な被害を上げながら、アポリーは突入したものとは反対のカタパルトから再び宇宙へ飛び出す。
 しかし三角付きもただ被弾していたわけではない。三門のがブローディアに向けられ、充填された光を解き放とうとした時だった。
「その攻撃、既に見切っています」
「なんのために隠れてたと思ってるのかねえ」
「さっきのお返し!勿体ないけど受け取れー!」
 ブローディアに格納された機銃が、エドゥアルトから放たれた狙撃が、レクシアのブースターを片方失った機体が、それぞれ砲門の中に飛び込み巨大な火柱を上げる。同時にジンの戦闘機から放たれるミサイルと無数の爆撃が、三角付きを炎で包み込んだ。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​

黒城・魅夜
『愚か者の骸を糧に咲き誇れ鋼の血華』……!

本来なら敵と言えどもあまり使いたくはないほどの技ですが、戦艦が相手ならばちょうどいいでしょう。我が108本の鋼鎖の全力呪撃でその外装を撃ち抜き、侵入を試みます。周囲に敵がいたら……それもまた、まとめて悪夢の底に沈めましょう。

敵の攻撃を【見切り3】【残像3】で回避しつつ、戦艦のブリッジへ向かいます。何人かの【血を吸い】、無残な骸にした姿をクルーに見せつけ、さらに【殺気】を向けて、戦艦そのものをミラーに向けて突っ込ませるよう、威圧してみます。

抵抗するようなら、仕方ありません。殲滅した後にブリッジを破壊して脱出しましょう。

(アドリブ共闘歓迎です)


竹城・落葉
 成程、相手は巨大なようだな。しかし、鼠が猫を噛むように、小さき者が大きな者を倒す様を見せてやろう。
 我は【だまし討ち】の要領で気付かれずに近付く。そして、名物竹城を手に『支柱一閃』で分厚い装甲を破るぞ。相手に反撃させぬよう、【早業】と【2回攻撃】を駆使して、一気に装甲をぶち抜く。我は元武将、夜叉のような気迫を持ってして、装甲を紙のように打ち破ってやろう!
 とはいえ、敵も黙って見ている訳ではなかろう。敵は巨大な分、その武器も強力になるだろうな。それを喰らわぬ為にも、【第六感】で敵の攻撃を察知し、的確に攻撃を避けていくぞ。


レン・ランフォード
【SPD】
戦争に参加するなんて思ってもみませんでした…。
でも始まった以上、絶対に勝って生き残ってみせます!
え、あれ相手にするの?

来てしまった以上仕方ありません。「ダッシュ」で宇宙空間を駆け抜け接近します。
迎撃機の攻撃は「第六感」と「見切り」を駆使して回避しつつ接近
ここだという時にコードを使い分身、そして「残像」も使い混乱させその隙をついて
刀で切り裂いたり、手裏剣をコックピットやエンジンに「投擲」して沈めましょう

掻い潜ったら迎撃機がでてきたカタパルトの扉を壊して潜入
迎撃機を奪ったり爆発させたりしてダメージを与えましょう

アドリブ・共闘歓迎


神酒坂・恭二郎
「この手のデカブツを斬るのは久しぶりだな」
 忍び足を生かして迷彩でデブリに潜み、直掩艦載機が来たらスペース手拭いを引っ掛け、巡洋戦艦の甲板に乗る。
 非常に危険な状態だが他の猟兵達の活躍に便乗しよう。
 後は動きを止め、兵装使用無制限状態をやり過ごす。
 ひたすら力を溜めながら、狙うのは主砲発射のタイミング。そのタイミングが一番バリア等の防御が薄くなる。
 他猟兵の活躍に押されたら必ず使用するはずだ。
 銀河一文字を八双に構えて機を待ち。
 渾身の【剣刃一閃】をカウンターで叩き込もう。

 長い時間をかけて力を溜め、その封印を解いた青き光刃は戦艦を斬撃するに足る刃となるはずだ。

※アドリブ、連携推奨


木目・一葉
戦争に取り掛かろう
この戦いで味方の被害を抑えられるのだ
「今行かずして、どうする!」
竦みそうな自分をそうして叱咤する

・戦闘
【地形の利用】で宙域にあるデブリに隠れ、【目立たない】ようにして、三角付きに囲まれないよう迂回しながらミラーへの接近を試みる
勿論三角付きの攻撃がデブリに直接向けば即そのデブリから離脱し、他のデブリに飛び移る
ミラーにある程度接近できたら、主砲発射のチャージを始めた三角付きの主砲に直接『妖刀解放』の衝撃波を叩き込む
だがこれは相手の目を引くための陽動
ミラーには戦いながら『影の追跡者の召喚』を放ち、その影の追跡者がミラーに接触したら即座に『影人の涙雨』を仕掛けてミラーの破壊を試みる


アルトリウス・セレスタイト
排除すれば良いのか

三角付きに取り付き破天で爆撃
兵装周辺を纏めて狙って破壊し、敵が集まってきたら回廊で別の場へ転移して攻撃再開
高速詠唱・全力魔法・2回攻撃・範囲攻撃・鎧無視攻撃など駆使して絶え間なく撃ち込み各兵装の機能不全を狙う
無論内部まで破壊できそうなら遠慮なく

それでも装甲に阻まれるなら真理で攻撃力強化
更に魔弾の密度を増して破壊する


寺内・美月
事前にハッキングやジャミングなどで妨害を行う。
・最初に〖準備砲撃『地獄雨』発動〗(SSWの対艦用火砲やミサイル、ロケットを装備)を実行して装甲や武装にダメージを与える。
・対艦攻撃や主砲、迎撃機、兵装使用無制限状態の対策に〖航空攻撃・空挺降下発動〗(SSWの戦闘機と携行対空火器を用意)を実行して撹乱等を行う。
・迎撃機能を低下させたら〖対機甲戦闘射撃〗(SSWの対艦ミサイル)でハッチもしくは通路に近い装甲を破壊して侵入する。
・侵入したら〖戦闘団召喚〗(SSWの個人用武器を装備)を発動して操艦機能の奪取もしくは停止を目指し、撃破を厳命された場合は機関部の破壊を目指す。



●開かれる進路
「愚か者の骸を糧に咲き誇れ鋼の血華……!」
 先行した猟兵達の攻撃によって三角付きの動きが止まったことを確認した黒城・魅夜(悪夢の滴・f03522)は、ユーベルコードによって放たれる108の鋼鎖を撃ち込み、敵がその場から動けないように固定する。
「道は開きました、行きましょう皆さん」
 魅夜の言葉と同時に、転移を終えた猟兵達が鎖の上を一斉に駆けだした。

「排除すれば良いのか」
「ええ、砲撃を開始しましょう」
 言葉は少なく、判断は早く。
 寺内・美月(地獄雨の火力調整所・f02790)は自らの背後に砲兵師団を召喚し、アルトリウス・セレスタイト(原理の刻印・f01410)は周囲に青く輝く魔弾を展開する。戦艦に引けを取らない大火力を持ち出した二人は、他の猟兵が取り付く前にその全てを撃ち出した。
 美月の師団から放たれる絶え間ない弾幕はカタパルトを抑え、航空隊の発艦を封じ込める。同時に放たれるアルトリウスの魔弾は着弾するとその部分が劣化し、ひび割れ、朽ちるように消えていく。死の概念を直接付与する魔弾を前にはいかなる防御も意味をなさない。
 鎖の上を滑るように移動しながら砲撃を放つ二人に対して、残存した航空隊が向けられる。
「迎撃頼む、こっちは小回りが利かない」
「承知しました、では回廊を」
 最低限の会話を終えた二人は青い粒子に包まれると、航空隊の直上に転移する。美月は砲兵師団を引かせ、新たに降下猟兵大隊を呼び出すと真下の航空隊にに向けて降下指示を出した。宇宙に上下は関係ない。足元に敵が居れば、それは降下できると言っていいだろう。宇宙を舞台に、指揮官の違う二つの部隊が激突を始めた。

●突撃
「……え、あそこに飛び込むの?」
 爆撃に包まれる三角付きを見て、レン・ランフォード(近接忍術師・f00762)の口から思わずそんな言葉が飛び出した。
「この手のデカブツを斬るのは久しぶりだな」
「ああ、鼠が猫を噛むように、小さき者が大きな者を倒す様を見せてやろう」
 彼女に並走する竹城・落葉(一般的な剣客……の筈だった・f00809)と神酒坂・恭二郎(スペース剣豪・f09970)はやる気……というよりは戦艦を斬る気満々だ。
「この戦いで被害が抑えられるんだ!今行かずして、どうする!」
 更に背後から木目・一葉(生真面目すぎる平凡な戦士・f04853)の激励が飛ぶ。そんな根性論……とレンが横目で一葉の方を見ると、その手が僅かに震えていることに気付いた。
「怖いのは皆同じ、ですから頑張りましょう」
 いつの間にか追いついてきた魅夜がレンに呼びかける。それを聞いてレンは表情を引き締めた。
「来てしまった以上仕方ありません、皆さん行きましょう!」
「あ、悪いレンさん達。陽動頼む」
「僕も。少しの間囮頼みます」
 掛け声の直後、恭二郎と一葉が鎖から飛び降りて姿を消す。残る落葉と魅夜に視線を向けると……
「ところで、貴方はあの方でしょうか?」
「む、すまない。どこかでお会いしたか……あっ」
 何やら会話している隙に近くでミサイルが爆発し、その衝撃で何処かへ飛んでいった。
『……やるしかねえんじゃねえか?』
 心の中でもう一つの人格、錬が囁く。その声には答えずレンは刀を抜いた。
 砲撃が弱まったことで新たに出撃してきた航空隊の戦闘機、その機銃掃射をレンは上体の動きだけで躱していく。高い技術力で作られたと言えど、戦闘機の動きは直線が混じる。そこを見切ることができれば回避することは難しくない。
 接近してきたコックピットに向けて手裏剣を放つと、それは軽々と風防を貫通してパイロットの命を奪う。その動きに動揺したのか、ターンして距離を取ろうとする戦闘機のエンジンにレンは次々と手裏剣を投げ放ち、宇宙に花火を上げていく。
 快進撃を続けながら三角付きへと近づくレンに、その主砲が向けられる。チャージがされなければ撃てない武器……にも関わらず、レンの第六感が危険信号を放つ。咄嗟に鎖から飛び降りたレンの前髪を、巨大な光の柱が焦がしていった。
 兵装使用無制限状態、それによってチャージ無しで放たれた主砲。足場を無くしたせいで姿勢制御ができない。そんな状態のレンに主砲の次弾が向けられる。咄嗟に刀を正面に構え、防御しようとするレンの身体を急激な加速が襲った。
「悪いレンさん、遅くなった!」
 戦闘機に刀を突き立て身体を固定した恭二郎が、スペース手拭いでレンの身体を引き寄せる。そのすぐ後方では主砲の光が先程までレンの居た場所を焼いていた。
「先程の腕前、お見事です。貴女のおかげで機体を奪うことができました」
 労いの言葉をかけながら、落葉は操縦桿を握りしめる。自由自在に飛ばすことは無理でも、真っ直ぐ飛ばすことくらいなら可能だ。
「足が欲しくってな、ちょいと一芝居打ったんだ」
「敵を騙すにはまず味方から……接敵します、しっかり掴まって!」
 レンと恭二郎を乗せたまま、落葉の操る戦闘機が加速する。無差別に攻撃してくる三角付きのレーザーは後方から飛んでくるアルトリウスの魔弾が迎撃し、空中で霧散していく。迎撃隊も先程までレンを標的にしていた影響で砲撃に巻き込まれ甚大な被害が出ており、こちらに意識を向けていられないようだ。
 先行した猟兵達が戦闘を続けている領域まで接近すると、レンの目に崩壊したカタパルトが映った。
「あそこ、あそこに降ろしてください!」
「承知!」
 対空砲を掻い潜り、限界までカタパルトに接近した戦闘機からレンが飛び出す。そのことに気付いた帝国兵が銃を向けるが、突如として彼女の身体が三つに分身する。
 どれが本物……!?混乱した帝国兵を余所に艦内に飛び込んだ三人のレンは、それぞれ実体を持った刀や手裏剣でカタパルト内の帝国兵を殲滅する。
「悪いが、全員本物なんでね」
「うん……油断大敵……」
 レンと錬とれん。三人は少し細工をしてから奥へ進むと、その背後で格納されていた全ての迎撃機が爆発した。

●決着
「動くな、ブリッジは我々が占拠した」
「こうはなりたくないでしょう、大人しく権限を渡しなさい」
 先行して艦内に突入し、ブリッジに辿り着いた美月と魅夜は先程まで艦長だったミイラを見せつけながら、召喚した大隊に銃を向けさせる。帝国兵達も両手を上げて無抵抗の意志を見せている。
「中の戦闘機もレンさん達が破壊して回ってるみたいです」
「では、我々も最後の仕上げを」
 オートパイロットと自爆装置を起動し、三角付きの進路をミラーへ突進するように向ける。これだけの質量とエネルギーをぶつければ、確実にカイザー・レイへと打撃を与えることができるだろう。
「抵抗しないものを殺す気はない、降伏する場合は武装を解除して脱出を……」
 美月がそう言い終える前に、一人の帝国兵が光線銃を引き抜き発砲する。が、その弾は彼の身体は霧のように弾丸をすり抜け、ブリッジの壁に焼け跡を刻む。
 魅夜の残像で最初の一発は回避した、しかしブリッジクルー全員は銃を抜き二人に狙いを定めている。
「死なば諸共のつもりのようですね」
「抵抗するようなら、仕方ありません……」
 その様子を見て、猟兵達もまた自分の武器を抜いた。

「ま、そう簡単には行かないわな」
 兵装使用無制限状態が解除され、チャージを始めた主砲を見て恭二郎は八双に構えた銀河一文字に力を込める。ブリッジを掌握し、そのまま船の機能を奪う作戦だったが、最後の抵抗を受けているようだ。三角付きはミラーにこそ向かっているが、砲撃を止めようとする気配が見えない。
「元より、我らの狙いは戦艦の両断」
「最後の最後に大仕事か……」
 同じく刀を構える一葉と、名物竹城……つまりはバールのようなものを構える落葉を背後に、恭二郎は最後の確認を取る。
「主砲は斬る、だがエンジンやコアは斬らない、失敗すれば俺達は消し炭だ。問題はないな?」
 その言葉に二人は力強く頷き、主砲の中に溜まっていく閃光を睨み付けた。それを放つ瞬間、それが戦艦を切り裂く唯一のチャンスだ。
 一つ、恭二郎の青き光刃が更なる輝きを放つ。
 二つ、一葉の身に妖刀の怨念が纏われる。
 三つ、落葉の名物竹城に力が込められる。
 四つ、主砲の発射と同時に、三人の刀が抜き放たれた。
 斬撃が主砲を引き裂き、艦を両断し、それでいて航行機能は奪わず機能の大半を停止させる。同時に周囲の景色が歪み始め、グリモア猟兵による転送が始まった。
「ここまでか、全員無事か!?」
 その呼びかけに猟兵達は隣にいる仲間の顔を見る。
 ブリッジの中で共にクルーの最後の抵抗を乗り切った者、全ての迎撃機を破壊した自分の分身、最後まで敵を抑え込んだ魔弾の射手、戦艦の両断をやり遂げた剣士達、そして勝利の布石を作った機兵隊。
 戦闘の余波でミラーにもかなりのダメージが入っている、このまま戦艦の特攻が行われれば無事破壊することができるだろう。
 転送が完了する前に、一葉はミラーに対して影人の涙雨を放つ。
「その棘がお前たちへの抵抗だ。例え小さくとも、その痛みは必ず届く」
 誰かに向けて言い放ったその一言を最後に、猟兵達の姿が宙域から消える。
 三角付きの爆発を背後に巨大な鏡は粉々に砕け、流星のように宇宙に散らばっていくのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2019年02月02日


挿絵イラスト