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銀河帝国攻略戦⑦~鏡を守りし巨大生物

#スペースシップワールド #戦争 #銀河帝国攻略戦

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●カイザー・レイ破壊作戦
「いやぁ、大変な事になったっすね」
 知念・ダニエル(黄昏冥土・f00007)の口調は相変わらずだが、その表情はいつものようなのんびりとしたものではない。
「まずは『ヘロドトスの戦い』、お疲れ様でしたっす。……しかしまぁ、大変な事になったっすね」
 ダニエルは背景に映るスペースシップワールドを眺める。
「さて、俺達は銀河帝国を相手にする訳っすけど、まず皆さんにやって貰う事は、カイザー・レイの破壊っす」
 集積型反射鏡『カイザー・レイ』。エンペラーズマインドから照射されるエネルギーを反射し、対象の艦艇を破壊する、戦略防衛兵器である。
 このカイザー・レイが機能すれば、集結する解放軍の艦が次々に破壊されてしまうだろう。
「いっぺんに破壊する事は不可能っす。面倒っすけど、一つずつ破壊していくしかないっすね」
 ここに集まった猟兵達には、そのうちの一つを担当して貰う。

「さて、ただミラーを壊してはい終わり、ではないっす。ちゃんと守ってる奴がいるっす」
 担当して貰う先に待っているオブリビオン。それは帝国側すら手を焼いたと言われている、禁断の兵器である。
「恐竜のようなデカい兵器っす。派手に暴れるみたいっすから、気を付けて欲しいっす」
 巨大兵器を破壊後、ミラーを破壊して初めて今回のミッションは達成される。
 そうと聞けば簡単な手順に聞こえるかもしれないが、その戦闘が長引く事は覚悟した方が良いだろう。

「皆さんの行き帰りは任せて下さいっす。近くでパパッと移動させるっすから」
 逆にそれしか出来ないっすけど、とダニエルは付け足し。
「これはまだ始まりに過ぎないっす。ミラーを破壊して、さっさと次のステージに向かうっすよ」
 ちゃちゃっと片付けるっすよ、と彼なりに応援の言葉を送る。
 気を引き締めた猟兵達は、次々に戦場へと転移されていくのだった。


ののん
=============================
 このシナリオは、「戦争シナリオ」です。
 1フラグメントで完結し、「銀河帝国攻略戦」の戦況に影響を及ぼす、特殊なシナリオとなります。
=============================

 お世話になります、ののんです。

 ●状況
 【⑦カイザー・レイ破壊作戦】の内容となっております。

 ●プレイングについて
 キャラ口調ですとリプレイに反映しやすいです。
 お友達とご一緒する方はIDを含めた名前の記載、または【(グループ名)】をお願い致します。
 同時に投稿して頂けると大変助かります。

 ●リプレイについて
 アドリブ等を入れる事が多いので、苦手な方はその旨をお伝え下さい。

 以上、皆様のご参加お待ちしております。
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第1章 ボス戦 『デスモ・ブラキオス』

POW   :    CODE:Dino
【恐竜の本能 】に覚醒して【広域殲滅モード】に変身し、戦闘能力が爆発的に増大する。ただし、戦闘終了まで毎秒寿命を削る。
SPD   :    CODE:Raptor
【体から生み出した無数の小型恐竜メカ 】が現れ、協力してくれる。それは、自身からレベルの二乗m半径の範囲を移動できる。
WIZ   :    CODE:Venom
【未知のバイオウイルス 】が命中した対象を爆破し、更に互いを【ダメージを共有する状態】で繋ぐ。
👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​

種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主はナハト・ダァトです。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


 戦場に移転された猟兵達の目の前には、巨大な鏡が光り輝いていた。
 これがカイザー・レイ。誰しもがそれを認識出来た。
 しかしその前に立ち塞がるのは巨大な恐竜。ずしん、ずしんと地響きを立てながら猟兵達に近寄って来る。
 それが大人しい恐竜だったら良かったものの。流石にそうとはいかない。
 機械仕掛けの恐竜、デスモ・ブラキオスは耳を塞ぐほどの咆哮を猟兵達に浴びせると、その長い首と尻尾を振り回し暴れ始めた。

 さて、この第一関門。猟兵達は突破出来るのだろうか。
アイシア・オブリオン
鏡を壊せ、ね。
やってやろうじゃない。
行くよ、ロジャー!

まずはコール・スペシャルパーツで最適な武装を合体させるよ。
完了したら、ロジャーの巨体を活かして突撃!
そらそら、そっちもデカイけど、ロジャーだって並じゃない!
パンチにキック、チョップ。
使えるスキルも総動員で真正面から殴りかかるよ!
といっても向こうも普通じゃない、適度なヒットアンドウェイってね。
他の仲間と連携していくよ!


張・小龍
「これは大きいですね……ここはセオリー通り、大きな相手は足元を崩せ。で、行ってみましょうか」


今まで色々とお仕事をしてきましたが、ついに初の戦ですね
血沸き肉躍るというものです!

なかなか厄介な攻撃が揃っているようですので、ボクも周りの猟兵さんたちと協力して戦って行きたいと思います
差し当たってあれだけ大きいと近接攻撃をする人は有効打を与え辛いですよね
まずは転がってもらいましょう

ダッシュで敵の周りを駆け回り、相手が一歩を踏み出した瞬間に足元に潜り込みます
そして、敵の足が地面に触れる地点へグラウンドクラッシャーを使用
地面を割って足元を崩してやります
耐えられたらもう一方の足へ走り込んで刈り取りましょう


アネット・レインフォール
◆心情
成る程、報告を聞くに機械と生物の産物…と言った所か。
あの装甲を突破するにはそれなりの一撃を与え続ける必要がありそうだな

◆行動
【POW】葬剣・霽刀の二刀流を主軸

先ずは常時移動&攻撃を加えながら、
敵のコアの場所や間接部など斬撃が通りそうな箇所を把握する。
得た情報は仲間と共有を。

俺の優先度は「コア>間接」とし、装甲が分厚い場合は
破壊用途で単車から覇剣や誓斧等を射出し換装して臨機応変に。

なるべく同じ個所に斬撃・打撃を与えることでダメージの蓄積を狙い、
多少は食らう覚悟で敵の攻撃に乗じて懐に飛び込み
捨て身とも言える一撃【雷帝ノ太刀】を突き刺す。
追撃で【雷刃衝】の使用も検討

◆他
連携を重視、アドリブ歓迎



「成る程、機械と生物の産物……と言った所か」
 暴れ回る恐竜を遠くから眺めるアネット・レインフォール(剣の教育者・f01254)がそう呟くと、静かに葬剣【逢魔ガ刻】と霽刀【月祈滄溟】に手を掛ける。
「鏡を壊せ、ね。やってやろうじゃない」
 自作ガジェット、ジョリー・ロジャーに乗るアイシア・オブリオン(メタライズ・f05786)も拳を握り締め、やる気満々だ。
「今まで色々とお仕事をしてきましたが、ついに初の戦ですね」
 血沸き肉躍るというものです、と張・小龍(飛竜子・f03926)は人の姿から竜の姿に変身する。
「……ここはセオリー通り、大きな相手は足元を崩せ。で、行ってみましょうか」
「では俺とアイシアで装甲の破壊とコアを狙おう。あの装甲を突破するには、それなりの一撃を与え続ける必要がありそうだからな」
「分かった! 任せて!」
 アイシアの一瞬見せた笑顔を最後に、小龍とアネットはそれぞれ狙う場所へと散らばる。

「さて、合体だよ、ロジャー! コール・スペシャルパーツ!」
 左手で並ぶスイッチをOFFからONへ。右手で手元のレバーを強く引き、彼女の掛け声と共にジョリー・ロジャーは腕を変形させる。
 拳はパイルバンカーと化し、更に高熱を帯びていた。
「風穴開けろって事ね、やってやるわよ!」
 目標へ向かって、ジョリー・ロジャーは正面から突っ込んでいく。

 恐竜の本能が覚醒し、広域殲滅モードへと変身したデスモ・ブラキオス。
「これはまた近寄るのが難しそうですね」
 周囲を走りながら見渡す小龍は、ある程度相手の動きを見極めると、一点を見つめそこを狙う事にする。
 恐竜は近付く者を徹底的に許さない。長い尻尾を振り回し、小龍を振り払おうとする。
「そう簡単には当たりませんよ」
 小龍はあえて飛び込み、前転をする事で振り払いを回避した。しかし尻尾は再び少年に襲い掛かる。
 しかし、
「忘れないで欲しいものだな」
 その声と共に金属音が鳴り響く。尻尾は軌道を変えて小龍の真上を通り過ぎていく。
「アネットさん!」
 金属音が関節部分を狙うアネットの攻撃によるものだと分かれば、礼を言うのは後だと、小龍は走り続ける。
 少年が狙ったのは恐竜の足元。暴れる恐竜が片足をあげたその瞬間、少年は巨大な斧を大きく振り被る。
「それっ……!」
 振り下ろす先は恐竜の足、ではない。恐竜が踏み込もうとしている地点だ。
 少年の体が浮き上がるほど力強く振り落とされた斧。それは地形にヒビを入れ、歪め、そして破壊した。
 がらりと穴の開いた地形へ、恐竜の足は吸い込まれていく。それと同時に巨大な体は傾き、ずしんと倒れていった。
「いっけー!」
 小龍の後ろからそんな声が聞こえてくる。アイシアの声だ。
 彼女の乗ったジョリー・ロジャーは腕の杭を輝かせながら体当たりをぶちかますと、そのまま高熱を帯びたパイルバンカーを恐竜の胸部へ叩き付けた。
 装甲に大きな穴が開き、吼える恐竜。
「では」
 追撃はまだ終わらない。アネットは捨て身の覚悟で恐竜の懐へと潜り込むと、鞘に収めた太刀に力を籠める。
 ばちばちと発火する太刀。その構えから放たれたものとは。
「――参式・雷帝ノ太刀」
 稲妻を纏った居合切り。しかしそれは誰にも見えない。
 気付いた時には恐竜の胸部には深い深い切り傷が刻まれていた。
「……やはり。コアはここか」
 狙っていた場所へは届かなかったものの、確かに恐竜には傷を負わせ、『それ』を動かすコアが猟兵達の目の前に露わになった。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​

峰谷・恵
「吸血ゾンビの力は嫌いだけど、出し惜しみしてる場合でもないか」

血統覚醒を使用しヴァンパイアの力を引き出して戦う。
適宜回避行動を取りつつ、ヴァンパイアの力を乗せたMCフォートの一点集中射撃(鎧砕き、2回攻撃、誘導弾、属性攻撃)で敵の装甲を削り、他の猟兵が攻撃を叩き込む隙を作る。MCフォートリロードの間も熱線銃連射で敵の装甲削りを続ける。
敵が小型恐竜メカを出したら散開する前にアームドフォートの砲撃で本体巻き込みながら攻撃。
敵のバイオウイルスは可能な限り回避。避けきれなくともダークミストシールドで直撃だけは避ける

「お前はもう世界を壊す異物、骸の海に還れ」



「吸血ゾンビの力は嫌いだけど、出し惜しみしてる場合でもないか」
 広域殲滅モードによって暴れる恐竜を目の前に、峰谷・恵(神葬騎・f03180)は仕方なくヴァンパイアの力を解放する事を決める。
 黒い瞳は濁る真紅の瞳へと変化し、彼女の姿はヴァンパイアのものとなる。
 恐竜はその覇気を感じたのだろうか、恵に向かって首を伸ばし薙ぎ払おうとしてきた。
「……ふん」
 彼女は深く踏み込み、力強く地を蹴り上げると、空高く跳躍した。
 恐竜の背丈をも超えたその高さから、彼女のMCフォートの銃口は一斉に恐竜の体へと向く。
 徐々にエネルギーの溜まる銃口。真赤に染まったエネルギーは、彼女の合図と共に暴発するように発射された。
 忌まわしきヴァンパイアの力をも秘めた赤きエネルギー弾。それは恐竜の時代を終わらせる無数の隕石が降って来たかの如く。
 恐竜は回避する術もなく、降り注ぐエネルギー弾に装甲を破壊されていく。
「お前はもう世界を壊す異物、骸の海に還れ」
 次は風穴を開けてやる。そう恵は宣言し、二度目の発射に向けてエネルギー弾を溜め始めた。

成功 🔵​🔵​🔴​

リオン・ソレイユ
これほどの大物と戦うのは久方ぶりじゃのう。
この世界を護るためにも、早々に沈んでもらうぞ!

まずは【鎧無視攻撃】と【力溜め】を駆使してヘブンリィスラストを叩き込むかの。
「これで終わりと思うでないぞ?」
そして【毒使い】により強化した死棘槍を【早業】と【2回攻撃】すぐさま放ち連続攻撃じゃ!

戦闘力が強化されるようじゃが、その代償は大きかろうて。
敵の攻撃は極光の外套による【オーラ防御】で減衰させた上で、【武器受け】と【盾受け】でいなすとするか。
現役を退いたとはいえ、これでも騎士の端くれじゃ。
貴様程度の攻撃、どうということはないわい!



 巨大な相手を前にしても、リオン・ソレイユ(放浪の老騎士・f01568)は堂々とした笑みを見せていた。
「これほどの大物と戦うのは久方ぶりじゃのう」
 このピリピリと張り詰めた空気、そして普段とは一味違う敵。彼にとっては全てが懐かしい。
 だからこそ、今の実力を試すには丁度良い舞台だ。
「この世界を護るためにも、早々に沈んでもらうぞ!」
 武器を握り締め、暴れる恐竜の元へ老騎士は駆け行く。

 恐竜は老騎士目掛けて巨大な爪を振り回す。しかし彼はそのまま突き進む。減速する事など知らない。
「なんじゃ、単純な動きじゃのう」
 横目でその動きを見やり、オーラを纏った極光の外套を翻す。
 恐竜の爪が老騎士の体を引き裂こうとしたその瞬間。既に彼の目はその軌道を見切っていた。
 両手に持つ二つの武器を振りかざし、恐竜の爪を真っ向から受け止める。
「現役を退いたとはいえ、これでも騎士の端くれじゃ」
 ぐるりと武器を回し、巨大な爪を受け流す。その光景は恐竜を投げ飛ばしているかのようにも見えた。
「貴様程度の攻撃、どうということはないわい!」
 やはり現役だった時の感覚は、まだまだ体が覚えているようだ。
 老騎士は恐竜の懐へ潜り込むと、厚い装甲を目の前に魔剣ソニアを構え、力を籠める。
「天の加護を得た我が一撃は、遍く全てを貫き、断ち斬るぞ」
 光り輝く魔剣。そこから繰り出された高速の刺突。装甲など元から存在しなかったかの如く開いていく刺突の穴。
 次々と固い皮膚を貫かれ、恐竜は吼える。
「この世界の終焉も……破壊してくれるわ」
 老騎士の瞳には、何が映っていたのだろうか。

成功 🔵​🔵​🔴​

エリル・メアリアル
カイザー・レイなんて発動させませんわよ!
そのためにも、わたくし自身も今回は動こうかしら!

動きが鈍そうだけれど、攻撃はとても痛そうですわね……。サイキックブラストで痺れさせて、行動を阻害いたしますわ。

「ビリビリしてしまいなさいな!」

攻撃は基本後方で、皆様の後ろから攻撃いたしますわ。
やはりわたくしが前に出るのは性にあいませんもの!
皆様の頑張りを応援するのも女王の務めですわね!



「このわたくしが出向いてあげたのですわよ? カイザー・レイなんて発動させませんわ!」
 エリル・メアリアル(孤城の女王・f03064)はその人差し指を恐竜に向けて真っ直ぐと指してみせた。
 それに対し巨大な恐竜は咆哮を浴びせる。しかしエリルは涼しい顔だ。
「まぁ……女王に向かってそんな態度。はしたないですわね」
 お仕置きが必要ですわ、と彼女が両手を広げると、ばちばちと光り出すのは高圧電流。
 しかし恐竜もただ吼えただけではない。その口から吐き出されたのは緑色の煙。
 その煙が触れた場所は次々と溶け出し、そして最終的には爆破していった。
「バイオウイルス! これは危険ですわね……」
 恐竜とは一定の距離をあけてはいるものの、これでは時間の問題だ。他の猟兵にも被害が大きく出てしまうだろう。
 エリルはばちばちと光る両手を恐竜へ向けて伸ばし、顔面へと狙いを定め、電流を発射した。
「ビリビリしてしまいなさいな!」
 光線の如く射出された電流。それが恐竜の顔面へと見事直撃すると、電流が恐竜の顔面を、内部を、システムを、感電させた。
 ショートした事により瞳を点滅させながらふらりとよろける恐竜。
「まぁ、痛そう」
 それは他人事のような言い方。
「……さて、皆様。今のうちですわよ!」
 後衛に立つ彼女は、前衛にいる猟兵達に命令するかの如く応援の言葉を贈る。
 そう、彼女は決して前には出ない。
 だって、わたくしが前に出るのは性にあいませんもの!

成功 🔵​🔵​🔴​

沢木・助平
うっげぇー!でっけぇー!
なんだこれでかい玩具かよ機械の恐竜とかテンアゲっしょ沢木ちゃんこういうの好き好き大好き!
素敵だねぇ、イケメンガジェットダイナソーくん。ちょっとバラすから仕組みを教えてちょうだいな!

【ブチアゲくん】の両手から射出できる【スパイダーベイビー】で中遠距離から足元を狙うとするっすよ。
自重が重たいやつの足を攻めるのは定石っていうからね~。
近距離まで近付けりゃ【ブチアゲくん】でブン殴って転がすことに注力っす。

その為の【ガジェットショータイム】!
古来大型爬虫類は小型哺乳類の繁栄に敗北した!
っつーことで、マウス型爆弾を呼んでかく乱もしてやるぜ!

あー、本当は持って帰りたいな。こいつ。



「うっげぇー! でっけぇー!」
 沢木・助平(ガジェットラヴァー・f07190)の叫びは恐怖によるものではない。興奮によるものである。
 今、目の前にしている機械仕掛けの恐竜など彼女にとっては巨大な玩具に見えている。それもマジパネェしテンアゲものだ。
「こういうの好き好き大好き! 素敵だねぇ、イケメンガジェットダイナソーくん!」
 そう声を掛けるものの、残念ながらイケメンガジェットダイナソーくんには届かない。会話出来ない設定なんだ、ごめんね。
 届かなかった言葉は気にせず、うきうきしながら助平が取り出したのは、無骨な巨腕と巨脚型のスクラップ。
「ちょっとバラすから仕組みを教えてちょうだいな!」
 目を輝かせながら強行仕様身体強化外骨格【ブチアゲくん】をがしゃりと装着する。解体遊びが好きなタイプなのかな。分かる。

 ダイナソーくんの胸部からぼとり、ぼとりと何かが生み落とされていく。それは緑色の小型恐竜メカだった。
 小型恐竜メカ達は産声をあげると、次々に助平に向かって襲い掛かって来る。
「うっひゃー可愛い! でもやっぱ大きい方が気になるからさ!」
 そう言って彼女が対抗すべく召喚したものは、マウス型爆弾の群れだ。
「古来大型爬虫類は小型哺乳類の繁栄に敗北した! っつー事でね!」
 特攻隊として小型恐竜メカ達に突撃し、爆発していくマウス達。
 爆発により舞い上がる煙の中、突如ダイナソーくんの足元に飛んできたのは回る円盤。
 汎用中距離蒸気回転伸縮円盤【スパイダーベイビー】がダイナソーくんの一瞬の隙を見逃さず、足払いを当ててみせた。
 大きく転がるダイナソーくん。ガジェットショータイムの次は助平ショータイムだ!
「あー、本当は持って帰りたいな。こいつ(さて、バラしてやるぜ!)」
 心の声と発言が逆になってしまったが、問題はない。ダイナソーくんが破壊されるまでは、時間の問題だったのだから。

大成功 🔵​🔵​🔵​

パティ・チャン
まさかの宇宙、ですか…これは速めに叩いた方が良さそうですね。

力押しで行きましょう!
【サイコキネシス】で私の姿を悟られぬよう、遠隔攻撃をします。

正体を知られたが最後、体躯が体躯なだけに一ひねりされるのは火を見るよりも明らか、ですしね。

人間サイズの剣を数振り、宙に浮かして切りつけますよ。
広域攻撃もあるのが怖いけど、私も遠隔攻撃は出来ますし、終始物陰に隠れつつ、追い詰めます。

派手に暴れる、というのなら、上手くバトルフィールド誘導して、ついでに鏡も巻き添えに出来れば良いのですが…
(そのような布陣を念頭に、そのような状況に持って行けるよう、剣を振るいます。)

「世界を終わらせなんか、させませんよ!」


黒玻璃・ミコ
◆心情
宇宙で出会うことになろうとは
カテゴリー・ドラゴ……
メカっぽいけど貴方はドラゴンと言うことで撃破します(目を反らし)

◆行動
【黒竜の恩寵】で防御力UP
他の猟兵の方々と連携し
私は陽動役として敢えて目立つ様に突入です
待ち伏せしてきそうな場所を【戦闘知識】と【拠点防御】で予想し
【毒使い】で思考力を低下させる毒を撒き【おびき寄せ】ましょうか
うふふふ、【暗視】と危地を察する【第六感】を備えた私を易々と落とせると思ってましたか?
貴方達が抵抗すればする程
私の傷を癒す【生命力吸収】と因果応報たる【カウンター】は猛威を奮うのです
止めは【気合い】を入れて【怪力】を込めた飛槍で【串刺し】にしご馳走様です( 人 )


水衛・巽
どうにも、面倒な機械恐竜ね……!
暴れられても被害が拡大しそうだし、
かと言って手早く倒されてくれる相手とも思えないし。

七星七縛符で抑え込んで、
周りの猟兵と協力しながら撃破を狙いましょう。
あの口……?腹……?からこぼれてくる
小型メカも鬱陶しそうだから、
こまめな声かけも忘れないように。
正直バイオウイルスに関しては
対策が思いつかないのが悔しいけど、
ウイルスなんだから朱雀凶焔で燃やせばいいのかしらね?(力業)

なんにせよ、まだまだ序盤戦。
手堅く勝って次に繋げていきたい所だわ。



 恐竜の装甲はボロボロだった。それでも尚暴れ続け、耳を塞ぎたくなる咆哮をあげ続ける。
 小さな体のフェアリーであるパティ・チャン(月下の妖精騎士・f12424)にとって、恐竜はどのように見えるのだろうか。
 いや、どのように見えていても、彼女の心が屈する事はない。
「パティちゃん、ワタシの後ろに隠れていなさい」
 そう声を掛けたのは水衛・巽(鬼祓・f01428)。それは彼女の力を信用しないという意味ではなく。
「一緒に戦いましょ?」
「……はい!」
 巽のウインクにパティは大きく頷く。
「では、私は陽動役として前へ出ましょう。お任せ下さい」
 二人の前へ現れたのは大きな餡子……ではない。竜を喰らう魔女、黒玻璃・ミコ(屠竜の魔女・f00148)である。
「カテゴリー・ドラゴ……メカっぽいけど貴方はドラゴンと言うことで撃破します」
 首(顔)を傾けつつも、ミコは改めて恐竜と向き合い、そして弾丸のように向かっていった。

「いあいあはすたあ……拘束制御術式解放。黒き混沌より目覚めなさい、第壱の竜よ!」
 ミコの詠唱が終わったと同時に、彼女の体に変化が起こる。ぴしりと体を覆うは黒竜の鱗。
「貴方の鱗も、随分と固そうなもので……」
 次々に飛び交う恐竜の攻撃をくるりと避けながらも、彼女は近付いては離れる行為を繰り返す。
「私も行きますよ!」
 パティが片腕を上げると、その背後に浮かび上がったのは、数振りの人間サイズの剣。
 その剣先を恐竜へと向けると、一本ずつ発射させた。
 発射された剣が狙った先は、恐竜の関節。穴だらけで傷付いた装甲を掻い潜って突き刺す事など、今は容易であった。
 関節に次々と刺さっていく剣。恐竜は甲高く吼えると、しゅうしゅうと口から緑色の煙を漏らし始める。
「バイオウイルス……っ!」
 すぐさま気付いた巽。あれを吐かれてはミコを始めとする足元に居る猟兵達が危険だ。
 巽は指に挟んだ護符に魔力を籠めると、護符は宙を浮かび、不思議な光を放ちながら恐竜へ向かって飛んで行った。
「届いて頂戴!」
 真っ直ぐと飛んで行く護符。動き回る恐竜に無事当たるだろうか。

 そう心配したのも束の間。なんと恐竜の動きがどんどんと鈍っていく。
「効き始めましたか」
 恐竜から距離を置いたミコが呟く。
 彼女が行っていた行動とは、毒をばら撒く事であった。思考力を低下させるその毒は、もはや恐竜の体を守る装甲など関係ない。
 毒の回った恐竜は次第に大人しくなっていく。しかし攻撃を行わなくなった訳ではない。
 恐竜は大きく口を開いた。動かない体に頼らず、自分も毒で対抗しようと考えたのだろう。
 しかしそれは遅かった。巽の護符が一足も二足も早かった。恐竜の額に護符が張り付くと、恐竜の口から漏れていたバイオウイルスがぴたりと止まった。
「今です!」
「終わりですね」
 パティの残した最後の一振りが恐竜へと向けられ発射される。
 そしてミコも鏖竜飛槍を恐竜のコアへと向けて突き刺す。
 飛槍はコアを突き破り、その横からパティの剣が戦場から押し出すよう突き刺さる。
 恐竜は咆哮をあげる事はなかった。突き飛ばされた先にあったものは不気味に輝く鏡、カイザー・レイ。
 鏡の上へ落ちた恐竜は、ぴしりと鏡にヒビを入れると同時に、バラバラに砕け散った。
 砕け散ったのは恐竜だけではない。次々にヒビを広げていった鏡もまた、恐竜が落ちた場所から中心に粉々に砕けていった。
「やったわ、目標達成ね!」
 その光景に巽が嬉しそうに声を上げた。それを切っ掛けに、戦場に居た猟兵達も勝利の声を上げる。

 かくして猟兵達は一枚のカイザー・レイの破壊に成功した。
 しかしこれはまだ戦いの始まりに過ぎない。猟兵達に立ち塞がる敵は未知数であり、更に強敵が待っているだろう。
 そうだとしても彼らは知っている。積み重ねる一勝一勝が次への力となり、希望に繋がるという事を。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2019年02月04日


挿絵イラスト