羅針盤戦争〜激闘!魔法対科学
●魔法使いの島
その島は、遙か昔にアックス&ウィザーズからこのグリードオーシャンへと落ちてきたのだという。
そのせいか、この島は魔法の使い手のみで構成された珍しい海賊団、その名も『魔法海賊団』の根城となっていた。
だが、その島に今、最大の危機が訪れている。
「魔法だと? そんな非合理的なものが、科学技術の結晶たる我が輩に通用するものか」
突如その島に襲来したのは、『七大海嘯』直属のコンキスタドール『マシン・キャプテン』。その名の通り、機械の頭脳と身体を持つウォーマシンだ。
「てめぇこそ、科学だなんだと小難しい屁理屈並べただけで魔法を防げると思ってんじゃねぇぞ!」
魔法海賊団が、一斉に魔法で生み出した火球をマシン・キャプテン目掛けて撃ち放つ。だが、
「タイミングを合わせることもせずに一斉射など、非効率的なっ!!」
マシン・キャプテンが鞘だけの刀を振りかざすと、その鞘の先に光の刀身が発生し、超高速で振るわれたビームの刃が次々と火球を切り裂いていった。
「ちょうどよい。この機会に、科学技術の前に魔法など無力だということを証明してくれよう」
「上等だブリキ野郎! こっちこそ魔法の偉大さで、てめぇを海の藻屑にしてやるぜっ!!」
こうして、その島を舞台にした、科学と魔法の戦いが、幕を上げたのだった。
●魔法対科学
「羅針盤戦争の勃発に伴い、コンキスタドールの中でも特に強力な『七大海嘯』直属の精鋭が動き出しました」
エルシー・ナイン(微笑の破壊兵器・f04299)は、集まった猟兵達に真剣な声音でそう告げた。
「今回予知できたコンキスタドールの名は『マシン・キャプテン』。ワタシと同じウォーマシンです。彼は魔法海賊達が根城とする島に、強襲を仕掛けています」
その力は強大で、このままでいけば魔法海賊団は程なく全滅してしまうという。
「ですが、みなさんが魔法海賊団と共闘し立ち向かえば、決して対処できない相手ではありません。魔法海賊団の協力を得ることができれば、彼らは一通りの魔法を使うことができますので、心強い味方となってくれることでしょう」
だが、それでもマシン・キャプテンは侮りがたい強敵だ。
「マシン・キャプテンは飛行能力・潜水能力を持ち、空陸海あらゆる環境で活動可能です。さらに機械故の精密な動作と沈着冷静な判断力で、指揮官としても戦士としても優秀な存在。ですが皆さんなら、必ず彼を打ち破れるとワタシは信じています」
エルシーはそう言うとグリモアを取り出し、転送を開始したのだった。
J九郎
こんにちは、J九郎です。
いよいよグリードオーシャンでの戦争の開幕です。
このシナリオでは、次の行動をとることでプレイングボーナスを得ることができます。
=============================
プレイングボーナス……魔法海賊達と協力する。
=============================
なお、参加者が多かった場合、全員のプレイングを採用できない場合もありますのでご了承下さい。
それでは、みなさんの工夫を凝らしたプレイングをお待ちしています。
第1章 ボス戦
『マシン・キャプテン』
|
POW : 機械仕掛けの悪魔
自身からレベルm半径内の無機物を【対象との戦闘に最適化した巨大ロボット】に変換し、操作する。解除すると無機物は元に戻る。
SPD : 効率的殺戮術
自身の【胸部のジョリー・ロジャー】が輝く間、【ビームカトラス】の攻撃回数が9倍になる。ただし、味方を1回も攻撃しないと寿命が減る。
WIZ : 宇宙から来た略奪者
【スペースシップワールド製の高性能兵器】で武装した【ウォーマシンやサイボーグの宇宙海賊】の幽霊をレベル×5体乗せた【強襲揚陸型宇宙船】を召喚する。
イラスト:雲間陽子
👑11
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴🔴🔴🔴
|
種別『ボス戦』のルール
記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※このボスの宿敵主は
「💠エルシー・ナイン」です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
イザベラ・ラブレス
魔法と科学、どっちが偉大かだって?そんなの最後までリングの上に立ってたほうがチャンピオンに決まってるじゃない!つまり、強い奴がナンバーワンって訳!
POW
「マイティー・バリー」に乗って出撃、敵を横合いから170mmガトリング砲と30mm機銃で【一斉発射】【援護射撃】で海賊をサポートするわ!
敵が巨大化したら【戦闘知識】で弱点を確認、指定UCを発動してガトリング砲、機銃、ツァーリ・ラケータのフルセット攻撃【砲撃+弾幕+誘導弾】!
それでもまだ沈まないようだったら海賊に火力支援を要請。
マイティー・バリーの頑丈さを利用した【頭突き】、さらにダメ押しの【零距離射撃】でフィニッシュブローを仕掛けるわよ。
クネウス・ウィギンシティ
※アドリブ&絡み歓迎
「これは見過ごせません」
【SPD】
●戦闘
「私がヤツを抑えます」
敵は指揮官としても優秀とのことなので考える時間を与えないために左手に『軽機関銃』、右手に『ガンブレード』を構え突撃、注意を引きます。
●UC対策
敵のSPD UC「効率的殺戮術」に対して、自身もUCを発動。
「CODE:AVOID AUTOMATON。分析完了、論理演算モデル計算開始」
【メカニック】としての経験から、【情報収集】したウォーマシンの関節の可動域やビームカトラスの刀身のサイズから斬撃を予測し回避に徹しましょう。
●魔法海賊との協力
「今のうちに!」
攻撃を放ち隙が出来た敵を狙うように海賊たちに協力をお願いします。
才堂・紅葉
「奴は強いです……どうか皆さんの力を貸してください」
【礼儀作法】で海賊さん達に頭を下げ、協力を依頼します
「如何に皆様の魔法でも、このままでは勝ち目はありません……」
「ですが、この帝竜ヴァルギリオスの秘宝『マジカルシステム』で強化すれば…あるいは…」
A&W所縁の地ならあるいは伝承の名残はあるであろう帝竜の名前を出す
「奴を倒す為に、どうかなって下さい。伝説の魔法少女に!!」
澄んだ目でお願いします
私?
光学【迷彩】ガジェットの【メカニック】で隠密行動です
激戦の合間にキャップに【忍び足】で近づいて、【暗殺】の手際でワイヤーで【捕縛】し【体勢を崩す】裏方アシストでチャンスメイクです
「皆さん、今です!!」
高砂・オリフィス
ウッヒョー! ロボだよロボ! かっけー! 錆びたりしないの? 飛ぶし泳げる? すげーっ!
機械の拳よりぼくの鉄拳の方が頑丈ってところを見せてやる! 海賊さんたちの火球攻撃で足を止めてるところにダッシュで飛び込むよ
……なんか急にデカくなったー!? カッコいいけどずるい! ぼくもビッグになりてぇーっ!
狙いは大味みたいだからやることは変わらないよ! 足止めしてもらってるところに必殺の拳を叩き込む! ばらばらになっちゃえ!
きみが悪魔ならぼくの拳は神のソレさ! 避けるならともかく、受け止められるなんて思わないでよねっ、あははっ!
カシム・ディーン
機神搭乗
「残念だねー…科学も魔法も立派な技術なのに。だよねご主人サマ?」(鶏立体映像
全くです
どっちも便利なのに
天より飛来する機神
【属性攻撃・スナイパー】
杖型砲撃兵装から火炎弾を打ち出す
敢えて海賊たちにも魔法で戦う姿を見せて
UC発動
「やれやれ…君は頭が固いなぁ…魔法も科学も融合してこそ更なる発展の道もあるというのに」
海賊の援護射撃も利用しつつ
【空中戦・情報収集・視力・戦闘知識・武器受け・念動力】
念動障壁を纏って飛び回りながら動きから攻撃の方向性を予測して可能な限り回避
というかお前だって幽霊とか使ってるじゃないか!?
【二回攻撃・切断・二回攻撃・盗み攻撃・盗み】
超高速で距離を詰めて斬撃猛攻
パーツ強奪
アリルティリア・アリルアノン
バーチャル魔法少女アリルちゃん、ログインなーう☆
魔法少女としてこの争いは捨て置けません!
魔法海賊団の皆さん、助太刀しますよ!
敵の攻撃はアリルの【アート】センスで本物そっくりに仕立てた立体映像を広範囲に呼び出し(範囲攻撃)、そちらに【おびき寄せ】る事で空振りさせます。
こんどはこっちの番です!
頑丈な機械の体も、過剰な電気が流れればショートは免れません!
雷属性フルパワー(全力魔法)のUCをくらえ!
海賊団のみなさんも雷系の魔法があればよろしく!
●魔法少女達の増援
「どうした魔法使いども。もう後がないぞ」
コンキスタドール『マシン・キャプテン』の言葉通り、魔法海賊団はマシン・キャプテンに押し込まれ、島の西端の崖にまで追い詰められていた。これ以上押し込まれれば、後は崖から飛び降りて海に落ちるしかない。さすがの魔法海賊団達も、絶望と諦めの表情を浮かべ始めた、その時。
マシン・キャプテンと魔法海賊団の対峙するそのちょうど中間地点で、激しい光が瞬いた。そして、その光が止んだ時、そこに立っていたのは……、
「バーチャル魔法少女アリルちゃん、ログインなーう☆」
派手な衣装でかわいらしいポーズを決めた一人の少女――アリルティリア・アリルアノン(バーチャル魔法少女アリルちゃん・f00639)をはじめとした猟兵達だった。
思わぬ展開にマシン・キャプテン、魔法海賊団双方の動きが止まる中、アリルはびしっと人差し指をマシン・キャプテンに突きつけた。
「魔法少女としてこの争いは捨て置けません! 魔法海賊団の皆さん、助太刀しますよ!」
「お、おう……」
魔法海賊団は、突如現れた猟兵達が敵か味方か、判断しかねている様子だった。そこへ、才堂・紅葉(お嬢・f08859)が駆け寄っていくと、
「魔法海賊団の皆さん、私達は皆さんの味方です。奴は強いです……どうか皆さんの力を貸してください」
礼儀正しく、そう言って深々と頭を下げる。
一方、逆にマシン・キャプテンの方へと無防備に駆け寄っていたのは、高砂・オリフィス(南の園のなんのその・f24667)だ。
「ウッヒョー! ロボだよロボ! かっけー! 錆びたりしないの? 飛ぶし泳げる? すげーっ!」
当然、マシン・キャプテンは用心深く後退して、好奇心をむき出しにしたオリフィスとは距離をとる。
「状況把握。貴様らが、『七大海嘯』の方々が話していた、猟兵とやらか。いいだろう、魔法使い達共々、貴様らも科学の力で葬り去ってくれよう」
マシン・キャプテンが、手にしたビームカトラスを構え、猟兵達に狙いを定めた。
「これは見過ごせません」
サイボーグの猟兵、クネウス・ウィギンシティ(鋼鉄のエンジニア・f02209)のその言葉は、マシン・キャプテンの動きに対してのものか、それとも魔法使いを蔑視するその言葉に対してのものか。
「私がヤツを抑えます」
クネウスは、マシン・キャプテンが攻撃態勢に移る前に左手に軽機関銃、右手にガンブレード』構え突撃していく。指揮官としても優秀だというこのコンキスタドールに、少しでも余計な考える時間を与えないためだ。
「機械の拳よりぼくの鉄拳の方が頑丈ってところを見せてやる!」
同時に、オリフィスも得意とするカポエイラの構えをとって、マシン・キャプテン目掛けてダッシュしていった。
「たった二人で我が輩を足止めできると考えているのであれば、それはとんだ計算違いだ」
迎え撃つマシン・キャプテンの胸部に刻まれた海賊の紋章ジョリー・ロジャーが怪しく輝き、同時にビームカトラスが想像を絶する速度で連続で振るわれた。一見デタラメに振り回されているように見えてその動きは緻密かつ精確。クネウスとオリフィスの攻撃を巧みに受け流しつつ、激烈な勢いで反撃を加えていく。
そして、彼らが戦いを繰り広げている間にも、紅葉による魔法海賊団への説得は続いていた。
「如何に皆様の魔法でも、このままでは勝ち目はありません……」
本来なら魔法海賊団のプライドを傷つけ反感を買ってもおかしくないその言葉。だが、すでに追い詰められていた海賊達は、素直に紅葉の言葉を受け入れた。
「……確かに、悔しいが俺達の魔法じゃ、あのブリキ野郎には通用しねぇ」
「ですが、この帝竜ヴァルギリオスの秘宝『マジカルシステム』で強化すれば……あるいは……」
遙か昔にグリードオーシャンに落ちてきたアックス&ウィザーズの民の末裔である魔法海賊団が、果たして伝承としてでも帝竜ヴァルギリオスの名を知っていたかどうかは分からない。だが、自分達の魔法を強化できるという点には、強く惹かれるものがあったようだ。
「本当に俺達の魔法を強化できるのか?」
「もちろんです。だから奴を倒す為に、どうかなって下さい。伝説の魔法少女に!!」
一瞬、時が止まった……ように感じられた。すぐには何を言われたのか理解できなかったのだろう。海賊達の視線が、澄んだ目で自分達を見つめる紅葉と、先ほど魔法少女を名乗ったアリルの間を行ったり来たりする。
ちなみに、魔法海賊団は圧倒的に男性が多かった。もちろん女性もいるが、少女と呼べるような年代の者は一人もいない。
海賊達が戸惑う間にも、マシン・キャプテンとクネウス、オリフィス2人の戦いは続いている。
そして今は、そこへアリルも参戦していた。
「貴様も魔法使いか。だが、魔法使いが接近戦など、愚策にもほどがある」
マシン・キャプテンはオリフィスの拳をかわし、クネウスに斬りかかりつつもさらにアリルへもビームカトラスを振り下ろした。切り裂かれたアリルの姿が、しかしフッとかき消えていく。
「ふふん。これがアリルのアートなマジックですよ!」
気づけば、マシン・キャプテンの周りには、複数のアリルが出現していた。
「立体映像か。小賢しい真似をする」
すぐさまそのアリル達をスキャンし、種を見破るマシン・キャプテン。だがマシン・キャプテンの注意がアリルに向けられている間に、クネウスはユーベルコードを発動していた。
「CODE:AVOID AUTOMATON。分析完了、論理演算モデル計算開始」
ユーベルコードの効果で瞬時にマシン・キャプテンの動きを分析したクネウスは、その関節の可動域やビームカトラスの刀身のサイズから斬撃の軌道を見切り、紙一重で連続攻撃をかわし続けていく。
「我が輩の攻撃を見切ってみせたのは見事だが、回避だけでは我が輩に勝つことなどできんぞ」
「ご心配は無用です。時間は十分稼げました」
直後、地面が大きく揺れた。地震ではない。巨大な何かが、地面を踏みしめたのだ。
「ム……、巨大兵器を投入してきたか」
マシン・キャプテンが目を向けた先にいたのは、2体の人型巨大兵器――キャバリアだった。
「残念だねー……科学も魔法も立派な技術なのに。だよねご主人サマ?」
そのうちの一機、天から降り立つように出現した界導神機『メルクリウス』のコクピット内で。カシム・ディーン(小さな竜眼・f12217)の頭に止まった鶏の立体映像が、カシムにそう話しかけた。
「全くです。どっちも便利なのに」
カシムがそう応じると、通信回線でその会話を聞いていたらしいもう一機のキャバリア『マイティー・バリー』のパイロット――イザベラ・ラブレス(デカい銃を持つ女・f30419)が割って入ってくる。
「魔法と科学、どっちが偉大かだって? そんなの最後までリングの上に立ってたほうがチャンピオンに決まってるじゃない! つまり、強い奴がナンバーワンって訳!」
言うやイザベラは、横合いから『マイティー・バリー』の装備する170mmガトリング砲と30mm機銃を一斉射した。もちろん、仲間の猟兵達には当たらないように十分狙いを定めた上でのことだ。
一方、カシムの駆る『メルクリウス』は滞空したまま、杖型砲撃兵装を振りかざし、中空から火炎弾でマシン・キャプテンに攻撃を加える。あえて魔法による攻撃を見せつけることで、魔法海賊団を奮起させることも、カシムの目的の一つだ。
果たして、カシムの奮闘は魔法海賊団達に勇気を与えたようだった。魔法だって使いようによっては十分通用すると、彼らに思わせることができたのだから。
「お嬢ちゃん、覚悟を決めたぜ! 俺達を魔法少女にしてくれっ!」
魔法海賊団の申し出に、紅葉が真剣な顔で頷く。
「ならいきますよ! 魔法元素固定式少女幻想投影機(マジカルシステム)発動!」
するとたちまち、魔法海賊団を虹色の光が包み込んでいき……そして彼らを魔法少女な衣装へと変えていった。
こんな状況だというのに、お互いの姿を見て絶句したり爆笑したりしていた海賊達だったが、やがて猟兵達を支援するように魔法を飛ばし始める。その威力は、先ほどまでとは見違えるほど向上していた。
「ここに来て魔法使いどもが強化されたというのか。なるほど、多勢に無勢ということだな」
二機のキャバリアによる砲撃と魔法海賊団の魔法攻撃の集中砲火を浴びたマシン・キャプテンだったが、それでも彼が冷静さを失うことはなかった。
「ならば、こちらも切り札を使わせてもらおう」
マシン・キャプテンがビームカトラスを高々と振り上げると、彼を中心に磁気嵐が渦巻き、周囲の土塊や岩塊が浮き上がっていく。それらがマシン・キャプテンを取り巻くと、次第に巨大な人型の姿を作り出していった。やがてそれは、キャバリアを上回る全長20メートルはあろう機械巨人と化していく。
「これこそ我が輩の切り札たる機械巨人『機械仕掛けの悪魔』。猟兵ども、それに魔法使いどもよ、恐怖し、絶望するがよい」
『機械仕掛けの悪魔』に乗り込んだマシン・キャプテンの声が響き渡ると同時に、機械巨人の胸部から放たれた光線が、猟兵達の足場を奪うように大地をえぐり取っていった。
「……なんか急にデカくなったー!? カッコいいけどずるい! ぼくもビッグになりてぇーっ!」
光線を避けて飛び回りながら、オリフィスが叫ぶ。
「そっちがその気なら、こっちも切り札を使わせてもらうよ。加速装置起動……メルクリウス……お前の力を見せてみろ……!」
それまで滞空していたメルクリウスが、【神速戦闘機構『速足で駆ける者』】を発動。念動障壁を纏ったまま超高速で『機械仕掛けの悪魔』の周囲を飛び回り、魔法弾を浴びせかける。
「お、俺達もびびってるだけじゃいけねぇっ! 強化された魔法の力、見せてやろうぜ!」
魔法少女の衣装を纏った魔法海賊団も、その攻撃に続くように、火炎弾を撃ち放って猟兵達を援護していった。
「まだ分からぬか。少々パワーアップしたところで、この『機械仕掛けの悪魔』の前には、魔法など無意味だということに」
「やれやれ……君は頭が固いなぁ……。魔法も科学も融合してこそ更なる発展の道もあるというのに」
カシムはあきれた声を発しつつ、『機械仕掛けの悪魔』が全身から放つ光線を見切り、回避していく。
「それだけ大きかったら、その分負荷も大きいはずよね」
一方イザベラは、これまでの戦闘経験から『機械仕掛けの悪魔』の弱点を探っていった。そして、
「全兵装セーフティアンロック! さぁバリー・ボーイ、アンタのカッコいいところを見せてみなさい!」
ワニのような頭部を持つ特異なキャバリア『マイティー・バリー』が、装備したガトリング砲、機銃、そして長距離多目的誘導弾ツァーリ・ラケータを、フルセットで発射する。
「その程度の火力では、この『機械仕掛けの悪魔』に傷一つつけることはできないぞ」
機械仕掛けの悪魔がマイティー・バリーに向き直り、右腕に備え付けられたロケットランチャーの照準を向ける。だがその時。誘導弾が機械仕掛けの悪魔を大きく回り込み、その膝裏で炸裂した。巨体故に関節部、特に膝が弱いだろうというイザベラの読みは的中し、機械仕掛けの悪魔の巨体が大きく傾ぐ。
「くっ、こちらの弱点を見抜いたのか。だが、まだ建て直せ……」
なんとか踏ん張ろうとするマシン・キャプテンだったが、そこにさらにイザベラが追い打ちをかけた。マイティー・バリーの頑丈さを利用して、全力の頭突きを叩きつける。さらに上空から飛来したカシムのメルクリウスがBX鎌剣『ハルペー』を高速で二度振るい、機械仕掛けの悪魔の手首を跳ね飛ばした。
「せっかくだから、これは頂いていくよ!」
機械仕掛けの悪魔の手に握られていたロケットランチャーとビームカトラスが支えを失い、大地に落下する寸前にメルクリウスがそれらをかすめ取っていく。
さらに猟兵達の猛攻は続いた。今度は、オリフィスが足下に飛び込んでいったのだ。
「きみが悪魔ならぼくの拳は神のソレさ! 避けるならともかく、受け止められるなんて思わないでよねっ、あははっ!」
20メートルを超える機械仕掛けの悪魔から見れば、オリフィスの存在など本当にちっぽけなものだろう。だが、そのオリフィスの放った渾身の拳の一撃は、機械仕掛けの悪魔の右足にクリーンヒットし、その足をバラバラに吹き飛ばした。
片足を失った機械仕掛けの悪魔が、今度こそ耐えきれずに転倒していく。
「今のうちに!」
クネウスが、即座に他の猟兵達や魔法使い達に指示を飛ばしつつ、自身もM2082対物対空ライフル『フェイルノート』で機械仕掛けの悪魔の頭部のカメラアイを精確無比な狙撃で撃ち抜いた。
「お任せです! こんどはこっちの番です!」
その指示に従って、アリルが続く。
「頑丈な機械の体も、過剰な電気が流れればショートは免れません! 雷属性フルパワーをくらえ!」
放たれた電撃が、横転した機械仕掛けの悪魔の全身を駆け巡り、その機能を麻痺させていった。さらにそれを見た魔法海賊団も、アリルに倣ってそれぞれに電撃の魔法を飛ばしていく。
「さあ、これでとどめよ!」
連続して電撃を浴び続けついに動きを止めた機械仕掛けの悪魔に、イザベラのマイティー・バリーが馬乗りになると、ガトリング砲の銃口を突きつけた。そして、例距離射撃でその胸部を撃ち抜いていく。
「まさか、機械仕掛けの悪魔が落とされるとは……。計算外だ」
だが、マシン・キャプテンは機械仕掛けの悪魔が横転した段階で早々に見切りをつけ、脱出していた。
マシン・キャプテンは猟兵や魔法海賊団の注意が機械仕掛けの悪魔に向けられている間に、反撃に移ろうと目論んでいたのだが、
「思い通りにはさせませんよ」
突如放たれたワイヤーが、マシン・キャプテンの身体を絡め取り、その動きを封じていく。同時に、光学迷彩で隠密行動を取っていた紅葉が姿を現した。紅葉は機械仕掛けの悪魔と猟兵達が戦っている間、ずっと身を潜めて好機を伺っていたのだ。
「皆さん、今です!!」
紅葉の声にマシン・キャプテンの存在に気づいた魔法海賊団が、一斉に電撃の魔法をマシン・キャプテンに向けて放つ。
「グオオオオオッ!!」
マシン・キャプテンの絶叫と雷鳴が、島中に響き渡った。
成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴🔴🔴🔴
鈴木・志乃
魔法を否定なんて許されてたまるか。あれは自然と奇跡、知恵の産物だぞ。個人の努力の賜物でもある。精霊魔術ともなればコミュニケーションも必要だし……ともかく。
他者の信を否定するなら、己の信もまた否定されると知れ。
UC発動。幽霊と無機物に対して特化してると思うけど……刺さるといいな!
高速詠唱の催眠術も混ぜて、敵にとって都合の良い勝ち戦の幻想を見せよう。機械の数値の調子もよくて、思い通りに弾も飛んで……ってね。
私も魔法が大好きなんでね。加勢しますよ、みなさん。
第六感で行動を見切り光の鎖で早業武器受け。念動力で操作しそのまま縛り上げ高速詠唱の魔術で鎖の這う所を錆びさせます。
あ、機械の弱点はみんなに言う!
リーヴァルディ・カーライル
…私も魔法の方が馴染み深い世界の出身だからね
…計算と効率だけで魔法の深奥に至れると思うな
今までの戦闘知識を頼りに敵陣の動きを暗視して見切り、
UCを発動し495体の黒騎士達を前衛に指揮を行い、
魔法海賊団に後衛から支援を頼み敵の宇宙海賊霊を攻撃
…前は私達が引き受けたわ
…魔法使いの本領を、機械仕掛けの賊に存分に叩き付けなさい
戦闘が佳境になったら討たれた両陣営の霊魂を大鎌に降霊し、
限界を突破した魔力を溜めた大鎌を武器改造し騎士剣化する
…さあ、これで全ての舞台は整った
過去を刻むものよ。その力を解放せよ
極限まで切断力を強化した騎士剣を怪力任せになぎ払い、
剣閃のオーラで防御を切り裂く闇属性攻撃の斬撃を放つ
雛菊・璃奈
どちらが上。なんて張り合う必要は無いと思うけど…七大海嘯は見過ごせないからね…。
【九尾化・魔剣の巫女媛】封印解放…!
無限の魔剣を周囲に顕現し、【呪詛】で強化…。
海賊達に合図と共に魔法の雷撃を放つ様指示し、海賊達の魔法と共に魔剣を一斉斉射して敵及び敵陣地(宇宙船)で攻撃し、同時に【呪詛】で侵食…。
敵の兵器はUCで強化したアンサラーによる反射【呪詛、オーラ防御、武器受け、カウンター】で逆に利用し、同じくUCで強化した凶太刀の力で自身を高速化し、呪力の縛鎖【呪詛、高速詠唱】で動きを封じ、魔剣を連続顕現・射出しながら敵キャプテンを強襲…。
敵の核もしくは電子頭脳を狙って斬り捨てるよ…
フェルト・ユメノアール
ボクは魔法も科学もどっちも好きだけどね
今回は魔法の味方をさせてもらうよ!
マシン・キャプテンに向け『トリックスターを投擲』、牽制をして魔法海賊団の前へ
ボクが敵を引きつける
合図を出すからそれと同時に魔法を放ってもらいたいんだ、とびっきり強力なやつをね
と手短に作戦を説明して敵に向かってダッシュ
キャプテンとは一定の距離を取りつつ配下の幽霊に対処
防御重視、攻撃を『ハートロッド』で受け流して『カウンター』を狙う
今だよ!
さあ、夢幻の射手のご登場だ!
現れろ!【SPトリックシューター】!
この瞬間、トリックシューターのユニット効果発動!
海賊達の魔法を吸収、強力な合体魔法にする事で敵集団を一気に吹き飛ばす!
●決戦、宇宙海賊団
「我が輩の求めに応じて来たれ、宇宙海賊団よ」
魔法海賊団の放った電撃魔法の直撃を受けたマシン・キャプテンは、後退しつつ虚空へ向けてそう叫ぶ。すると島の遙か上空から、巨大な影が降下してきた。スペースシップワールドに行ったことのある者ならば、それが小型のスペースシップであることが分かっただろう。
「行け、宇宙海賊達。猟兵と魔法使い共を、殲滅するのだ!」
飛行能力を発動させて宇宙海賊船に飛び乗ったマシン・キャプテンの指揮の下、ウォーマシンやサイボーグからなる宇宙海賊達が、続々とスペースシップから降下していく。
「魔法を否定なんて許されてたまるか。あれは自然と奇跡、知恵の産物だぞ。個人の努力の賜物でもある。精霊魔術ともなればコミュニケーションも必要だし」
次々と降下してくる宇宙海賊達に目を向けながら、鈴木・志乃(ブラック・f12101)は抑えきれない思いをそう口にしていた。
「……その気持ち、分かるよ。……私も魔法の方が馴染み深い世界の出身だからね」
ダークセイヴァー出身のリーヴァルディ・カーライル(ダンピールの黒騎士・f01841)も、そう応じる。
「ボクは魔法も科学もどっちも好きだけどね。今回は魔法の味方をさせてもらうよ!」
道化師姿のフェルト・ユメノアール(夢と笑顔の道化師・f04735)は投擲用の短剣『トリックスター』でジャグリングをしながら笑みを浮かべ、
「どちらが上。なんて張り合う必要は無いと思うけど……七大海嘯は見過ごせないからね……」
雛菊・璃奈(魔剣の巫女・f04218)は【九尾化・魔剣の巫女媛】の封印を解き、九つの尾を持つ魔剣の巫女媛へとその姿を変じていく。
「……ともかく」
志乃はキッと宇宙船を睨み付けた。
「他者の信を否定するなら、己の信もまた否定されると知れ」
そして志乃が呪文を唱えると、にわかに清浄な風が巻き起こり、戦場を吹き抜けていった。
それは、幸福な幻想を生み出す祈りと浄化の風。その風を浴びた宇宙海賊達は、都合の良い勝ち戦の幻想を見、戦況を的確に把握できなくなっていった。
「私も魔法が大好きなんでね。加勢しますよ、みなさん」
志乃は、初めて見るスペースシップに驚愕している魔法海賊団に、そう声をかける。だが、志乃の吹かせたその風に、敵に対する直接的な殺傷能力はない。次々と攻め寄せてくる宇宙海賊の前におびえる魔法海賊団に対し、今度はフェルトが安心させるように笑みを浮かべ、必勝の作戦を手短に授けた。
「いい? ボクが合図を出すからそれと同時に魔法を放ってもらいたいんだ、とびっきり強力なやつをね」
「そ、それだけでいいのか?」
不安げな魔法海賊団に、フェルトは自信満々に頷いてみせると、元気一杯に敵の大群目掛けてダッシュしていく。もとより、召喚された宇宙海賊達などフェルトの眼中にはない。狙うは指揮官たるマシン・キャプテンただ一人だ。
対して、リーヴァルディは迫り来る宇宙海賊の前に、決然と立ちはだかった。
「……計算と効率だけで魔法の深奥に至れると思うな。……限定解放。来たれ、戦場に倒れし騎士の魂よ」
敵の陣容を素早く見切ったリーヴァルディの召喚に応じ、空間の歪みから折れた黒剣や砕けた黒炎の鎧を身につけた不気味な騎士達が続々と出現する。その495体からなる呪われた黒騎士の幽霊達は、リーヴァルディの指揮の下、宇宙海賊達へと粛々と進軍を開始した。
「……前は私達が引き受けたわ。……魔法使いの本領を、機械仕掛けの賊に存分に叩き付けなさい」
亡霊と亡霊の激突する戦場を俯瞰しながら、リーヴァルディは魔法海賊団にもそう声をかける。フェルトからの合図があるまで何もしないでいるのは、彼らにとっても歯がゆいことだろう。
「わたしが合図するから……一斉攻撃、お願い……」
自身の周囲に無数の魔剣を従えた璃奈の言葉に、魔法海賊達が真剣な表情で頷く。
「1、2、3……いくよ……!!」
璃奈の合図と共に、魔剣が雨のごとく宇宙海賊達に向けて降り注いでいき、さらにその後から魔法海賊団の放った電撃の魔法が駆け抜けていった。機械の身体を持つウォーマシンやサイボーグにとって、電撃は天敵のようなものだ。次々と前衛の宇宙海賊達が消滅していき、その敵陣の綻びをつくように、黒騎士団が突撃し敵の陣形を切り崩していく。
この危機的状況においても、志乃の巻き起こした祈りと浄化の風を浴びた宇宙海賊達は、自分達が圧倒的優勢だと思い込み、撤退も陣形の再構築も考えようとはしない。
総崩れになった敵陣を、志乃、璃奈、フェルトの3人は敵の拠点である空中のスペースシップ目掛けて突き進んでいった。
璃奈の放った魔剣が次々とスペースシップに突き刺さり、呪詛の力でその動きを封じていく。スペースシップも必死に猟兵達を迎撃すべくビームや機関銃による砲撃を放ってくるが、フェルトはその攻撃を巧みに『ハートロッド』で受け流しあるいは身軽な動きでかわしつつ、スペースシップの甲板へと飛び移っていった。しかし、スペースシップの甲板にも、多くの宇宙海賊達が待ち受けている。
「総員、一斉攻撃だ。効率よく、一人一人確実に仕留めよ」
最奥に陣取るマシン・キャプテンが、宇宙海賊達にそう指示を下した。宇宙海賊達は雄叫びを上げながら一斉に突撃を開始し、さらに甲板上に備えられたビーム砲台から放たれたビームが、猟兵達をなぎ払おうとする。
「そうは、させない……」
『妖刀・九尾乃凶太刀』の呪力で音速を超える速さで動くことのできるようになった璃奈は、報復の魔剣『アンサラー』を構えて飛び出すと、砲台から放たれたビームをアンサラーで受け止めた。のみならず、そのビームを反射させて、逆に宇宙海賊達目掛けて跳ね返す。ビームの直撃を受けた宇宙海賊達が吹き飛ばされ、マシン・キャプテンに通じる一直線の道が開いた。
その一本道を、最初に駆け抜けていったのは志乃だった。迎え撃つべく放たれたマシン・キャプテンのビームカトラスの一撃を光の鎖で受け止めると、自身の念動力で鎖を操り、たちまちのうちにマシン・キャプテンを縛り上げていく。さらに志乃が呪文を唱えれば、鎖から放たれた呪力が、たちまちのうちに鎖の接する箇所を錆び付かせていった。
「どうです? 自分が馬鹿にした魔法に追い詰められる気分は?」
「くっ、貴様。この程度の鎖で我が輩を封じられると思うな」
縛り上げられたマシン・キャプテンが、機械の瞳で志乃を睨み付けつつ、全身に力を込め、鎖を引きちぎろうとする。だがそこへ、璃奈の放った無数の魔剣が飛来し、マシン・キャプテンの四肢に突き刺さった。その魔剣に秘められた呪詛の力が、志乃の鎖の魔力とも相まって、マシン・キャプテンの動きをより強く封じ込めていく。
そしてその時。
「今だよ! さあ、夢幻の射手のご登場だ! 現れろ! 【SPトリックシューター】!」
満を持して姿を現したのは、フェルトだった。
「さあ魔法海賊団のみんな、今こそ全力の魔法をボクに向かってお願い!」
よく通るその声を受けて、黒騎士団と共に宇宙海賊と戦っていた魔法海賊団が、それぞれに自身の最強の魔法をフェルト目掛けて放った。
【<ユニットカード>SPトリックシューター】の力で、飛び道具を引寄せ吸収する特殊な力場で自身を覆っていたフェルトは、魔法海賊団の魔法をすべて吸収していく。そして、自身の体内でその魔力を強力な合体魔法へと変換すると、一気に解き放った。大爆発が巻き起こり、周囲の宇宙海賊達を消し飛ばすと同時に、スペースシップをも破壊していく。
黒騎士団を指揮するために一人地上に残っていたリーヴァルディは、その様子を確認すると、手にした黒い大鎌『過去を刻むもの』を高々と振り上げた。
そしてその大鎌へと、この戦場で消滅していった宇宙海賊や黒騎士団、両陣営の霊魂を降霊させていく。
「……さあ、これで全ての舞台は整った。過去を刻むものよ。その力を解放せよ」
幾百の霊魂を取り込んだ大鎌が、次第に黒く輝く騎士剣へと変じていった。リーヴァルディはその騎士剣を力を限りになぎ払うように振るう。巻き起こった黒いオーラの剣閃は、スペースシップを破壊され、動きを拘束されて落下してくるマシン・キャプテンを捉え、その機械の身体を真っ二つに切り裂いていった。
「馬鹿な……、この我が輩が、このようなところで……!!」
マシン・キャプテンが断末魔の言葉を全て言い終える前に、彼を追ってスペースシップを飛び降りた璃奈が、とどめとばかりに魔剣『アンサラー』を一閃し、その首を跳ね飛ばす。
「やったぞ、俺達の勝利だぁっ!!」
息を飲んで戦いの様子を見守っていた魔法海賊団が、歓声を上げた。
こうして猟兵達の活躍により、マシン・キャプテンによる魔法の島への侵攻作戦は、見事阻止されたのだった。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵