銀河帝国攻略戦⑦~対艦戦
●開戦
「皆さん、話は聞いていますね!?」
グリモアベースは騒然としていた。
無理もない。
フォースナイト『ミディア・スターゲイザー』の救助、もたらされたワープ航法、そして銀河帝国との戦争。
猟兵達の元に届いた情報はあまりにも膨大で、急を要するものだった。
「詳しい経緯はすいません、省略します!各自、余裕のある時に確認お願いしますね!」
早口でまくしたてるシャルロット・クリスティア(マージガンナー・f00330)の表情にも余裕はない。
周囲を見やれば、あちこちでグリモア猟兵が作戦説明をしていたり、転送が開始されていたりと非常に慌ただしい。
「今回の転送では、帝国軍の戦略防衛兵器『カイザー・レイ』の攻撃を行います」
多数の巨大ミラーで構成されるこの兵器は、その威力を発揮すると集結した『解放軍』艦隊を殲滅することなど容易いという。
使われる前に、破壊……そうでなくても、可能な限りその威力は減衰しなければならない。
だが、当然ながら黙って破壊を許してくれる帝国軍でもない。
「ミラーを破壊するにはまず、護衛の帝国部隊を撃破する必要があります。当然、私以外のグリモア猟兵も皆さんの転移を行っていますが……数は多いに越したことはありません」
周囲の景色が歪む。
視界に入ってくるのは、際限なく広がる漆黒の宇宙と整然と広がる幾つもの巨大な鏡。
そしてその画面の中心にたたずむ、一隻の宇宙船。
「『ディクタトル級巡洋戦艦』。そう呼ばれる種類の船のようです」
ミラー……あくまでもその一部にすぎないが……の護衛についている戦艦。これが今回の攻撃目標だ。
これを撃沈し、この船が担当していたミラーを破壊する必要がある。
「宇宙空間における対艦戦闘となります。普段とは勝手が随分と変わるでしょうけど……皆さんなら、やれると信じていますので」
猟兵達には、防具の上から着用可能な特殊な極薄の宇宙服が支給されている。
必要レベルの推進機能もあり、誰でも『戦う』こと自体は理論上可能だ。
だが、『戦果を挙げる』となると話は変わってくる。
上も下も地面も無い、無重力の宇宙空間。
どう戦うかは猟兵達にかかっている。
「宇宙服、着用しましたか?装備のチェックは大丈夫ですか?
……では、行きますよ!ご武運を!!」
シャルのグリモアが光を放ち始める。
時間はそう多くはない。猟兵達は次々と転送を開始した。
目の前に現れる巨大な影。
クジラ狩りが、始まる。
ふねこ
戦争だー!
はい、ふねこです。こちらでもやれる限りシナリオ運営していきたいと思いますので、よろしくお願いします。
今回は何日からとかタイミング決めずに、書ける時に書きます。
あとお星さまが大量に動くため、今回は極力全員採用とは行かず、結構プレイング流してしまう可能性もあるのでご了承くださいませ。
他のシナリオ運営もあるため、すぐにとは言い切れませんが極力頑張りますので。
今回は⑦カイザー・レイ破壊作戦です。
船と鏡ぶっ壊してください。以上です。単純ですね!急ぎ足感見え見えですね!
それでは、皆様のご参加お待ちしております!
第1章 ボス戦
『ディクタトル級巡洋戦艦』
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POW : 主砲発射用意!
予め【主砲にエネルギーを充填しておく】事で、その時間に応じて戦闘力を増強する。ただし動きが見破られやすくなる為当てにくい。
SPD : 航空各隊、邀撃に移れ!
【両舷カタパルト】から【直掩艦載機】を放ち、【対宙迎撃】により対象の動きを一時的に封じる。
WIZ : オール・ウェポンズ・フリー
【兵装使用無制限状態】に変化し、超攻撃力と超耐久力を得る。ただし理性を失い、速く動く物を無差別攻撃し続ける。
👑11
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴
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種別『ボス戦』のルール
記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
大成功 | 🔵🔵🔵 |
成功 | 🔵🔵🔴 |
苦戦 | 🔵🔴🔴 |
失敗 | 🔴🔴🔴 |
大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※このボスの宿敵主は
「💠ベモリゼ・テモワン」です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
天通・ジン
宇宙戦闘、まさしく本領発揮の好機。
宇宙帝国なにするものぞ。愛機に乗って、空中戦だ。
おそらく、敵の艦載機が迎撃に出てくるはず。
まず、俺はそれを撃退することに傾注する。
使うのは、AIの支援によって、高速移動を可能にした俺の愛機。
相手より早く移動して、相手の背後を取る。
ドッグファイトの基本だね。
なるべく機銃射で仕留めるように気を付ける。
敵戦闘機隊を殲滅して、なお余裕があれば、敵艦の上部艦橋にミサイルをぶちこむ。
そのためにも、迎撃隊でミサイルの無駄撃ちは割ける。
アドリブ歓迎、連携歓迎。
苦戦描写もOKだけど、機体撃墜だけはなんとしても避けるよ。
「宇宙戦闘、まさしく本領発揮の好機、ってね……!」
漆黒の帝国戦艦に挑む、一機の宇宙戦闘機。
それを駆るのは、航宙集団第一中隊第二小隊"デア・フィンケン"所属、天通・ジン(AtoZ・f09859)。
白兵戦闘が主な手段となる猟兵達の中で、アームドフォートでもなくただの宇宙バイクでもない『戦闘機』を駆る数少ない生粋のパイロットであった。
モニターを見やれば、既に迎撃の艦載機が出撃を始めているのがわかる。
流石に帝国も馬鹿ではない。
なら、自らのやるべきことは……。
「機体操縦権限を指示あるまでAIに移譲。――さあ、高速戦闘の用意はいいか?」
『Ready』
コンソールに命令を落とす。シートに押し付けられるGを感じながら、ジンと愛機は護衛機の中心に突っ込んでいく。
「火器管制は俺がやる。背後を取るぞ!」
迎え撃ってきた帝国機のミサイルをバレルロールで捌き、そのまま交差。その瞬間には、スラスターを偏向させてインメルマンターンで機首を帝国機の尻に向ける。
照準よし。愛機の機関砲が火を吹いた。
「まずは一機!」
爆散する帝国機を一瞬だけ見やり、すぐさまレーダーに視線を走らせる。
あっちもこっちも敵ばかり。たまには限りがあるし、対艦攻撃用のミサイルも温存しておきたい。
決して楽な戦場ではないのは承知しているが……だが、やるしかない。
AI制御による無茶な軌道に顔をゆがめながら、翼ギリギリを掠めて行った砲撃の先を見据えて、ジンは操縦桿を握りなおした。
成功
🔵🔵🔴
レッグ・ワート
物騒。懐かしい兵器名も真面目にやめて欲しいし奥の集団とか想像したくもねえし。……来る船焼き目から逃がすには割るしかないって話だからやるけどな。
俺が手っ取り早く出来る事はまああれだ。宇宙バイクのゴッドスピードライドで近接勢をそいつがやり易い宙域まで送っていくことだよな。たぶん人なら2、でかくても1はいけるだろ。
送ったらそいつが仕掛けるまでの間、艦載機の方は俺が逃げ足で引っ張っていくなり追跡して鉄骨でぶん殴るなり攻撃武器受けするなりして、潰すか気を惹いときたいトコだ。もし敵から離れて立て直すなら拾うぜ。それか乗ったままで技ぶち込むつもりなら、回避や反動諸々からの位置的な復帰は請け負ってやりたいね。
レナ・ヴァレンタイン
※他猟兵との絡み、アドリブ歓迎
あそこまで大きいともう笑えて来るな
いくぞ諸君。ヘロドトスで危うくデブリにされかけた一発分、兆倍にして返すぞ!
主砲位置と他の迎撃武装の配置を確認し、極力複数から狙われるのを避けつつ宇宙バイクで突撃
私の狙いはカタパルトだ
これだけの巨体を沈めるには、先に羽虫を潰すのが先だ
――カタパルトから艦載機が出てくる、その瞬間を狙ってユーベルコードで全力加速した宇宙バイクの一撃を喰らわせ、勢いのままカタパルトもぶち抜いて使用できなくすることを狙う
【鎧砕き】のために強化してあるが、鎧と船の装甲では流石にモノが違うだろう。だが私は大穴に賭けるのが好きでな、付き合ってもらうぞ…ッ!
緋神・美麗
宇宙戦艦に生身で挑む日が来るとは思わなかったわね。破壊しがいがありそうで腕が鳴るわ。全力で徹底的に破壊するわよ!
宇宙服を着て単身突撃。途中まで他の猟兵の戦闘機に取り付いて距離を稼ぎ、生身の小ささを活かしてレーダー網を掻い潜りながら【ダッシュ】とデブリを足場にした【ジャンプ】で距離を詰め、【先制攻撃】でエネルギーチャージ済みの主砲が撃たれる前に主砲を【出力可変式極光砲】で命中重視で狙い撃つ。【誘導弾】で確実に当て、【鎧無視攻撃】で主砲の破壊・誘爆を狙う。
「これだけ的がでかければ外しようがないわね。撃たれる前に破壊するわ!」
敵の宇宙戦闘機は各個撃破していく。
「数だけ多くても動く的。全部叩き落す!」
「まったく、あそこまで大きいともう笑えて来るな」
「物騒。懐かしい兵器名も真面目にやめて欲しいし奥の集団とか想像したくもねえし……」
一体何機搭載しているのやら。
先陣を切って突入していった戦闘機を見送りながら、二台の宇宙バイクが駆ける。
それらを駆るのは、レッグ・ワート(其は脚・f02517)とレナ・ヴァレンタイン(ブラッドワンダラー・f00996)の二名。
「……来る船焼き目から逃がすには割るしかないって話だからやるけどな!」
「あぁ。いくぞ諸君。ヘロドトスで危うくデブリにされかけた一発分、兆倍にして返す!」
既に戦端が開かれている艦載機との戦場を突っ切る。当然、敵機も虫はしてこないが、構うものか。
レーザー弾が飛び交う中を、二機のバイクが縫って走る。
まずは敵艦にとりつくのが最優先。いくら艦載機を落としても、戦艦を沈めなければミラーを破壊する暇などないのだ。
「ここまで近づけば十分だろう?」
「えぇ、感謝するわ」
レッグが、自身の後ろに騎乗している女性へと声をかけた。
空間戦闘には一見似合わぬ、セーラー服姿。緋神・美麗(白翼極光砲・f01866)。
タン、と宇宙バイクを蹴る軽い音……は、真空なのでしない。無音で美麗はレッグのバイクから飛び立つ。
そのまま小惑星や瓦礫を蹴って移動しながら敵艦に迫っていく様をレッグは見やり、
「それじゃ、艦載機の方は俺が引っ張っていくとするか」
「任せる」
並走していたレナの宇宙バイクも見送りながら、レッグは愛機のスラスターを吹かす。
目立つように、引きつけるように。
既に艦載機を相手取っている猟兵はいるが、彼だけではさすがに相手しきるには敵の数が多すぎる。
直接攻撃するメンバーを支援するには、まだ手は必要だ。
逃げ足には自信がある。少しくらい数が多かろうと、母艦がつぶれるまでには十分に耐えうる筈だ。
だが、それも今の数ならば、の話。
これ以上敵戦闘機が増えれば、流石に厳しくなってくる。
それを理解しているからこそ、レナは『そこ』に狙いを定めていた。
「羽虫を潰す。これ以上大量発生されてはかなわんのでな……!」
狙う先は、カタパルト。
次の艦載機が今まさに発進しようとしているその場所に機首を向けて、アクセルを全力で踏み抜く。
「私は大穴に賭けるのが好きでな、付き合ってもらうぞ……ッ!」
減速、ブレーキ、一切なし。
その戦闘機ごとぶち抜くように、宇宙バイクの質量を思いっきり叩きつけた。
無論、バイクの装甲と戦艦の装甲は比較するべくもない。
強烈な勢いで衝突したレナの愛車は見るも無残に砕け散った。……が、その分の戦果はあった。
艦載機は粉々、カタパルトにも大穴が開き、抉り取られて崩れた瓦礫が滑走路を埋め、あちこちに火花を散らす。
潰した、という確信があった。
「高くついたが……まぁ、良いことにしよう」
レナはその様子を見て呟きながら、衝撃で放り出され……それを、牽制に跳び回っているレッグが通り過ぎざまに拾っていく。
無事な様子を遠目に確認しながら、美麗もまたデブリに身を隠しながら戦艦を射程内に収めていた。
指輪に意識を集中させる。サイキックエナジーを収束させる。
奇しくも、その様は視線の先……エネルギーチャージを開始している戦艦の主砲にも似通っていた。
……だが、チャージはこちらの方が早い!
「これだけ的がでかければ外しようがないわね……!」
撃たれる前に潰す。その一念がサイキックエナジーに作用したのか、その手中に生み出された雷弾は急速にその出力を上げていき。
「これが私の全力だーっ!」
発射。
まばゆい閃光が、一条の雷の槍となって、放たれる。
その一撃は過たず、今にも発射体制になっていた戦艦の主砲を貫いた。
行き場を失ったエネルギーが、その生成した存在である主砲を容赦なく焼いていく。
これだけで沈んだわけではない。
だが、最大の武器と、艦載機の発着機能を失った戦艦は、覚悟を決めた猟兵達にとってはただの箱に等しかった。
後は、すでに出ている艦載機の各個撃破と、機銃やミサイル程度しか残されていない戦艦の処理。そしてミラーの破壊。
そしてそれは、こうなってしまえばもう時間のかかるものではなかった。
大成功
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