羅針盤戦争〜巨人の兄弟~
●
島を揺らすように……森の木々をなぎ倒すように、巨人の足音が響く。
この世界――グリードオーシャンにおいて、巨人自体は決して珍しいものでは無い。
だがその者は見る者全てを畏怖させる異形の姿であった。
二つの頭部、五本の腕、そして継ぎ接ぎだらけの皮膚。
その異形の巨人こそ、巨人のコンキスタドール――七大海嘯『三つ目』バルバロス兄弟なのだ。
「さぁ、殺って殺って殺りまくるぞ、ハイレディン!」
「そうさオルチ兄! 俺達兄弟で暴れまくってやろうぜ!」
「俺達は今までだって、欲しい物は何でも奪い、肉体を強化し続けてきた。猟兵たちの身体だって奪ってやるぜ!」
異形の巨人は雄々しく叫ぶ。
強敵との会敵を、血しぶき踊る戦いを待ちわびながら。
●
「厄介な敵が現れたものだな……」
グリモアベースに集う猟兵たちに向かい、テオ・イェラキ(雄々しき蛮族・f00426)はそう声をかける。
突如として始まった戦い――羅針盤戦争の報を受け、急ぎ集まった猟兵たちに声をかけるテオもまた、いつも以上にピリピリとも緊張した空気を纏っていた。
「敵の名は『三つ目』バルバロス兄弟――コンキスタドールの中でも七大海嘯と呼ばれる強大な敵だ」
『三つ目』バルバロス兄弟――その脅威はその巨体から繰り出される圧倒的怪力だけでは無い。
これまで様々な敵を殺しその肉体を奪うことで強化されてきたその継ぎ接ぎだらけの身体の一部――その瞳に嵌められたメガリス「オルキヌスの瞳」に一度睨まれてしまったならば、肉体、精神共に「退化」してしまうという凶悪な能力を秘めているのだから。
「敵に対する対策は必須……だがこれまでの戦いを切り抜けてきた皆であれば、大丈夫だと俺は信じている」
そう静かに微笑むと、赤毛のグリモア猟兵は再び顔を引き締め、皆を送り出すのだ。
「武運を祈る、皆頼んだぞ」
皆の勝利を祈りながら。
皆の勝利を信じながら。
きみはる
●
お世話になります、きみはるです。
始まりました、久しぶりの戦争。
皆で勝利を目指し頑張っていきましょう。
このシナリオにおけるプレイングボーナスは下記の通りです。
プレイングボーナス……敵の先制攻撃ユーベルコードに対処する。
猟兵たちのユーベルコードよりも先に発動する敵ユーベルコードに上手く対応し、勝利をつかんで下さい。
また、敵メガリスによる退化度合い(完全猿なのか、毛深くなるのか、そもそも種族的に猿では無い別の動物なのか)につきましては、プレイングに希望を記載頂いておりますと助かります。
無ければお任せとして受け止めさせて頂きます。
●
プレイングはOP公開後順次受付させて頂きます。
ある程度様子を見させて頂き、プレイング受付を終了とさせて頂く場合には、タグにてご連絡させて頂きます。
それでは、皆さまのプレイングをお待ちしております。
第1章 ボス戦
『七大海嘯『三つ目』バルバロス兄弟』
|
POW : フォーアームズ・ストーム
【四腕で振るった武器】が命中した箇所を破壊する。敵が体勢を崩していれば、より致命的な箇所に命中する。
SPD : 「オルキヌスの瞳」
【弟ハイレディン(左頭部)の凝視】により、レベルの二乗mまでの視認している対象を、【肉体、精神の両面に及ぶ「退化」】で攻撃する。
WIZ : バルバロス・パワー
敵より【身体が大きい】場合、敵に対する命中率・回避率・ダメージが3倍になる。
イラスト:ちーせん
👑11
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴🔴🔴🔴
|
種別『ボス戦』のルール
記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※このボスの宿敵主は
「💠山田・二十五郎」です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
ルクス・カンタレッラ
さぁて。
ぶっ壊れた所で水は水、飛び散るかもしんねぇけど死にゃしねぇよ。
ま、でもあからさまに分かってるもんに突っ込むのは趣味じゃねぇし。
出来る限り見切って、あとは勘!
最悪の場合は出来る限り身を庇って利き手の右は残して左を差し出そう。
痛くはねぇよ、水だもん。
そのままカウンター狙い。
私の槍とクヴェレ、どっちが速いかなぁ。
ぶちかませ、クヴェレ!
私たちの海を簡単に征服出来るたぁ思うなよ!
この世界は私たちのものだ!
とっくのとうにくたばった残骸なんぞにくれてやるもんは何ひとつねぇよ!大人しくくたばり直せ!
嵐よ吹き荒れろ!奴らの目を塞げ!その無駄にデカい図体を雷で貫いてやれ!
●
「さぁて……ぶっ壊れた所で水は水、飛び散るかもしんねぇけど死にゃしねぇよ」
闇夜に沈んだ水面のような漆黒に染まった髪を翻し、コーンフラワーブルーの瞳を力強く輝かせ……男装の麗人――セイレーンたるルクス・カンタレッラ(青の果て・f26220)は彼我の距離が未だあって尚見上げる巨躯を誇るコンキスタドールを見つめ、そう嘯く。
(ま、でもあからさまに分かってるもんに突っ込むのは趣味じゃねぇし……)
己が身体の特性を思えば、正面からぶつかったとて負ける気はしない。
とはいえ頭の足りない猪のように正面から罠に足を踏み入れるのもまた、彼女の矜持が許さないところだ。
であるならば……そのすべてを摺りつぶさんと振り回される鉄塊を、見切るのみだ。
「随分とみみっちぃ敵が来たな、ハイレディン!」
「俺たちに比べたらほとんどの敵はみみっちぃぜ、オルチ兄!」
二頭五腕の異形の巨人は、まるで敵ではないとばかりに下卑た笑みを浮かべる。
小人の敵など、これまでいくらでも屠ってきた――己が身体に足すにも足りぬ物足りぬ小人など、摺りつぶすのみだ。
「死ねぇ!」
大樹すら真っ二つに叩き切る巨大な鉄塊をたたきつければ、その後に待ち受けるは見ることすら困難な小さな血だまりが生まれるのみ。
そうした容易に想像できるはずの未来を裏切られ、バルバロス兄弟はその下卑た笑顔を驚愕へと変える。
「ぬっ!?」
何故ならばその苛烈な一撃を紙一重で避けたルクスが――その片腕を水しぶきに変えられて尚、その衝撃に片時も足を止めることなく肉薄してきたのだから。
「ぶちかませ、クヴェレ!」
己が手に握る相棒――源流を意味するその名を叫び、全身を撓らせドラゴンランスを放つ。
螺旋を描き空気を切り裂くその槍は、その身を深き青の鱗と銀の瞳の海竜へとその姿を変え異形の巨人へと襲い掛かる。
「私たちの海を簡単に征服出来るたぁ思うなよ!」
美しき主の声に応えるように、青き騎士は雄たけびをあげる。
その巨躯は眼前にそびえ立つ異形の巨人に決して引けを取ることなく、その爪で、その牙で鋼の刃を打ち払う。
「この世界は私たちのものだ! とっくのとうにくたばった残骸なんぞにくれてやるもんは何ひとつねぇよ! 大人しくくたばり直せ!」
主の熱に浮かされるように、その口上に応えるように……猛る海竜は牙を剥く。
「嵐よ吹き荒れろ! 奴らの目を塞げ! その無駄にデカい図体を雷で貫いてやれ!」
そしてその強靭な顎を開けば、嵐すら吹き飛ばすブレスを放つのだ。
全てを洗い流すかのような濁流が――辺りを覆いつくした。
成功
🔵🔵🔴
ナミル・タグイール
(退化すると少し人間に戻って縮む)
巨人サイズのでっかい金ぴかにゃー!欲しいにゃ!寄越せにゃ!
なんだか体が変な気がするけど気にせず突撃にゃ!
あの腕輪もベルトも絶対ナミルのにゃー!
(精神が退化して普段以上に強欲の呪詛に影響される猫)
色々退化しても呪詛のお宝はそのままにゃ
呪詛に導かれて体強化にゃ!強欲強化にゃ!
ちょこまか動いて腕をこんがらがせながら、敵の懐に潜り込むように突撃して先制攻撃をやり過ごしたいにゃ。
最悪腕とか足の1本くらいはあげるにゃ。呪われればまた生えてくるにゃ!
近づけたら金ぴかまでよじ登るにゃ
自慢の斧に力を込めてー切りやすそうな縫い目狙ってざっくりにゃ!
金ぴかは貰ってくデスにゃ!
●
「ぬぅん! 油断は禁物ということか、ハイレディン!」
「そうさオルチ兄、俺も本気を出すぜ!」
想像以上の一撃を受けた動揺から、バルバロス兄弟は素早く立ち直り臨戦態勢を取る。
兄弟の弟――ハイレディンの片目が怪しく輝けば、「オルキヌスの瞳」はその力を振るう。
眼窩にはめ込まれたそのメガリスは、対象を肉体的……そして精神的に「退化」させるのだ。
「巨人サイズのでっかい金ぴかにゃー! 欲しいにゃ! 寄越せにゃ!」
その身を包む黄金の装身具をじゃらじゃらとかき鳴らし、ナミル・タグイール(呪飾獣・f00003)はそう大声をあげる。
その叫びは己が欲望のままに放たれた魂の叫び――メガリス「オルキヌスの瞳」の効果によりその姿をいささか縮ませたナミルは、熱に浮かされたかのように笑い叫び、舞うように戦場にその身を躍らせるのだ。
「あの腕輪もベルトも絶対ナミルのにゃー!」
その幼さすら感じる勢いは、果たして「退化」により呪われた装身具による影響を強く受けているのが故か、はたまた彼女本来の気質か。
苛立たし気に振るわれる巨大な鉄塊の隙間をするりと抜けると、その体に似合わぬ黄金で作られた巨大な戦斧を担いだままその身体能力を活かしするすると山を登るかのような気軽さで巨人の身体を駆け上がってゆく。
「登ってきやがったぜ、ハイレディン!」
「そうさオルチ兄!、羽虫みたいに纏わりついてきやがる!」
言葉の通り虫をつぶすかのように、巨大な手のひらをたたきつけるバルバロス兄弟。
それは素手の一撃とはいえ、大質量の巨腕をたたきつけるその一撃は、常人であればその全身の骨を粉々に砕かれるほどの大質量な一撃だ。
「腕の1本くらいはあげるにゃ! 呪われればまた治るにゃ!」
その一撃は決して直撃したわけでは無い。
だがその巨大な掌は掠っただけで、ナミルは己が腕の骨が砕けたことを感じた。
しかしその衝撃も、その激痛も――ナミルの足を止めることは出来ない。
己が欲望にその全てを費やす彼女にとって、腕や足の1本をくれてやることなど、大した代償では無いのだから。
全ては己が欲望を満たす為に――。
だが強欲な彼女は、払う代償以上の戦果を必ずもぎ取ってゆく。
「きんぴかで最強の斧デスにゃ!」
全身に巡らされる縫目を狙い、呪いの輝きを放つ破滅の大斧を叩きつける。
血しぶきを浴びながらその少女は、嬉しそうに嗤うのだ。
「金ぴかは貰ってくデスにゃ!」
その笑顔は、欲望に塗れた最高に良い笑顔だったのだという。
成功
🔵🔵🔴
イコル・アダマンティウム
巨人さん、だ
僕は格闘特化のキャバリアで出撃する、よ
「なんかバランス……悪い、ね」
【対「オルキヌスの瞳」】
「何……見てる、の?」
キャバリアで見えなければ、関係ない……なくない?
もしパイロットの僕が退化するなら、お任せで
神経繋いで動かしてる、から退化しても操縦は問題ない<操縦>
【格闘戦】
じっと見られるのも、嫌
長物も多い、から一気に懐に突っ込む、ね
UC[零距離格闘]
「遅い。」
体術で一気に距離を詰めてキャバリアの拳で殴る<暴力>
その後はキャバリアの腕で、相手の攻撃をいなしながら
武器落としも狙って零距離で戦う、よ<カウンター><武器落とし>
手数が足りかったら、頭突きも加える
「手だけじゃない…頭も使って」
●
「豆粒以外もいるじゃねぇか、ハイレディン!」
「そうさオルチ兄、あの鎧を剥いで貰ってやろうぜ!」
下卑た笑みと絡みつくような視線を投げかけられ、イコル・アダマンティウム(ノーバレッツ・f30109)は普段感情を浮かぶことの無い眉間を僅かに歪める。
アダマンティウム鋼業製レプリカントであるイコルにとって、感情を露わにするのは得意では無い。
だがそれでも尚この愛機であるクロムキャバリア――T.A.:L.ONEを破壊せしめると言うのであれば、その戯言を聞き流すことなど出来ないのだ。
「何……見てる、の?」
異形の巨人であるバルバロス兄弟が弟――ハイレディンの瞳が怪しく輝く。
その瞳こそそれは話に聞くメガリス――オルキヌスの瞳であろうが、しかしそれはあくまで視界に収められた“生物”を退化させるというもの。
その鋼の巨人に全身を包まれたイコルにとって、その異能は脅威とは成り得ない。
「遅い」
目にもとまらぬほどの速度で、イコルはバルバロス兄弟へと肉薄する。
それは巨人と変わらぬほどの巨大な鋼の塊の動きだとは、信じられぬほどの高速。
瞳が捉えることを拒絶するその動きは、最早神速とでも呼ぶべき域へと達していた。
「なんかバランス……悪い、ね」
その歪な形状を整えてやろうとも言いたげに、イコルは鋼の巨人を駆る。
接続された神経から流れるシナプスが、T.A.:L.ONEの全身に張り巡らされた人造神経へと流れる。
四肢に据えられた駆動推進装置から吐き出される噴流が複雑な挙動を可能とし、イコルの思考と寸分違わぬ軌道を実現する。
その動きは正しく人馬一体。
鍛えられた拳士の如き洗練された零距離格闘(ゼロレンジアクション)は、払い、穿ち、そして貫く。
「手だけじゃない……頭も使って」
青き鋼は火花を散らしながら刃を打ち払い、そして異形の鼻を突く。
それはそれは見事な――頭突きであったという。
成功
🔵🔵🔴
空桐・清導
POWで挑む
これ以上、誰も殺させやしない!
此処で止めさせてもらうぞ!
三つ目のバルバロス兄弟!
さて、実際あの四本腕は厄介だ
…けど、やりようはあんのさ!
力強く振るわれる2つの武器より早く懐に走って避ける
けど、そんなありきたりじゃ、対応してくるよな?
残りの武器が振り下ろされるが、その場から清導が消える
お前らが巨人で、オレが人間だから出来る突破口!
股下を[スライディング]で潜り抜けたのさ!
そして振りかぶった後なら、オレの攻撃の方が疾え!
[力溜め]していたエネルギーを拳に集める
UCを発動して構え直すより速く懐に入る
超必殺!ギガント・クラッシャー!!
巨人もかくやという一撃を
更に[限界突破]させて叩き込む!
●
轟音と共に倒れ伏し、大地を揺らすは異形の巨人――バルバロス兄弟。
その巨体を前にして尚、戦士は気圧されず闘志を燃やす。
「これ以上、誰も殺させやしない!」
空桐・清導(ブレイザイン・f28542)は気炎を上げる。
しかしそれは決して大言壮語では無い。
何故ならば清導――否、真紅の機械鎧を全身に纏ったヒーロー、ブレイザインを名乗る彼にとって、己よりも強大な巨悪を倒し、平和をもたらすことなど幾度となく乗り越えてきた困難。
故に己が勝利を信じ戦い、悪を打ち砕くのだ。
「野郎、なめやがって! いくぞ、ハイレディン!」
「そうさオルチ兄! 粉々にしてやろうぜ!」
怒りと共に拳を振るえば、木々ははじけ飛び土埃が舞う。
そうした影にその身を隠し、ブレイザインはバルバロス兄弟へと肉薄する。
異形の巨人がその姿に気付き反射的に鉄塊を振り下ろした時には、彼の姿いずこかに消え失せていた。
「これなら……オレの攻撃の方が疾え!」
猛るブレイザインは己が正義の心を燃やしその身を黄金のオーラで包む。
敵を穿ち皆を守るという鋼の意思が、人々の平和を勝ち取るという確固たる意志が、己が身を奮い立たせ限界以上の力を引き出すのだ。
「超必殺! ギガント・クラッシャー!!」
弓なりに身体を逸らし、全力で腕を引き絞る。
放たれた拳は空気を切り裂きその巨人の腹を打つ。
しかし虫が刺すような体格差と――小人の一撃と侮ることなかれ。
巨人もかくやというその一撃を受け、異形の巨人は転がるように大地を揺らすのだ。
「此処で止めさせてもらうぞ! 三つ目のバルバロス兄弟!」
その姿はもはや小さな巨人とでも呼ぶべき堂々たる者。
誰かを護る、助けるために……彼は決して諦めないのだから。
成功
🔵🔵🔴
荒谷・ひかる
……妖怪巨大蜘蛛男ですっ!?
(※手足が八本なので)
わたし蜘蛛は得意じゃないんですけどっ。
と、とりあえず逃げますっ!
コード発動までの時間稼ぎをする
まず閃光弾と爆音弾を敵の方へ向け精霊銃で投射
また自分の近くには催涙煙幕弾を炸裂させ、敵の目と鼻と耳を潰して命中率を誤魔化して逃げる
(自身はガスマスクを用意して防御)
反撃は【宇宙の精霊さん】を呼び出して任せる
(※SSWの宇宙船すら丸呑みにする程の巨体を誇る宇宙怪獣)
如何にバルバロス兄弟が大きくても、この子より大きいなんてことは無いはずです
噛みつきや体当たりで豪快に戦ってもらいます!
……え、ワームは平気なのかって?
にょろにょろしてて可愛いと思いますよ?
●
「……妖怪巨大蜘蛛男ですっ!?」
怒り狂う異形の巨人――バルバロス兄弟を見つめ、荒谷・ひかる(精霊寵姫・f07833)は驚愕の声をあげる。
二頭五腕二足のその巨人を見て、まるで蜘蛛の化け物かのようだと揶揄するひかる。
しかしその揶揄に納得しかけかねないほどに、雄たけびをあげるその巨大なコンキスタドールの暴れようは化け物じみていた。
剣を振るえば木々がなぎ倒され。
鉄塊を振るえば大地が抉れる。
足を蹴り上げればちょっとした丘など吹き飛ばしかねない勢いだ。
「わたし蜘蛛は得意じゃないんですけどっ。と、とりあえず逃げますっ!」
その天災と見紛う暴れようから逃げ出すように、ひかるは這う這うの体で駆け出すのだ。
しかし彼女とて歴戦の猟兵――態勢を立て直すのに時間を稼ぐにしても、唯々逃げ回るばかりというわけでは無かった。
「こいつで、どうですかっ!?」
ひかるが精霊銃から打ち出すは、閃光弾と思われる強力な光。
否――それを単純な文明の利器と侮ることなかれ。
やんちゃで悪戯好きな風の精霊が押し出し、おっとり者でどこまでも一途な光の精霊が瞬き、せっかちで荒っぽいが豪放磊落な雷の精霊が雷鳴を轟かせる――精霊たちの力が結集された閃光爆音弾なのだ。
異形の巨人は思わぬ衝撃にたたらを踏む。
視覚と聴覚を潰したならば、もはやどれだけの体格差があってもその怪力は脅威となり得ない。
稼いだ時を悠々と使い、ひかるが呼び出すは巨大な宇宙怪獣。
巨大にはさらなる巨大をぶつけんと、巨蟲――宇宙モンゴリアンデスワームを召喚したのだ。
「頑張ってください、宇宙の精霊さん!」
未だ五感の戻らぬ異形の巨人へと、宇宙モンゴリアンデスワームは体当たりをかまし牙を突き立てる。
それは正しく怪獣大決戦。
島の自然を破壊しつくしかねないほどの勢いと衝撃をもって、強大な質量をぶつけ合い、豪快に争うのだ。
「ん~……やっぱり宇宙の精霊さんは可愛いですっ!」
そしてその様子を見守るひかるの瞳は、愛おしいものを見守るような慈悲に満ちたものであったという。
成功
🔵🔵🔴
杼糸・絡新婦
退化てあれやけど、
物が年月を経たヤドリガミの退化てなんやろ、
もとに戻るんかい?まあ試したいなんて思わんけどな。
【フェイント】を入れ行動しつつ、
【パフォーマンス】や【挑発】で
相手の意識をこちらへ向けつつ、攻撃の誘発。
敵の動きを【情報収集】し、
【見切り】で脱力して受け止める
または他猟兵への攻撃を【かばう】ことで
オペラツィオン・マカブルを発動
排し、返せサイギョウ
●
その姿は満身創痍。
猟兵との連戦により傷を負い、その全身から流血を続ける異形の巨人――七大海嘯『三つ目』バルバロス兄弟は、笑う。
戦い、屠り、そして奪い続けてきた人生。
かつてここまで追い込まれたことがあっただろうか――その答えは否。
故に笑う、かつて無いほどの強敵との邂逅に。
そして決して疑わぬのだ――最終的な己が勝利と、相対する敵の蹂躙を。
「どいつもこいつも奪いがいのある相手だぜ、ハイレディン!」
「そうさオルチ兄、俺たちはこれでまた一段と強くなれるのさ!」
「所詮は借り物の力。心技体全てが揃った上で初めて成り立つ物。体は兎も角として、心や技が追いついてなければ意味が無い」
しかしその様子を、岩永・勘十郎(帝都の浪人剣士・f23816)は酷く詰まらないものを見るような視線で見上げる。
――その巨体故の強大な質量。
――強化され続けた強靭な肉体。
――どこまでも残虐になれるが故の容赦の無い戦いぶり。
その全てが脅威と成り得ることは認めよう。
――だがその言葉には心が無い。
――その心には芯が無い。
――その生き様には信が無いのだ。
「しゃらくせぇ!」
問答は無用とばかりに、バルバロス兄弟はその巨躯で刃を振るう。
岩をも砕くその鉄塊を、しかし勘十郎は冷静に相対する。
半身を逸らし刃を避ければ、その棟を駆け上がるように接敵する。
邂逅は一瞬――すれ違うように宙へと舞えば、勘十郎は優雅に着地する。
“いつの間にか”引き抜いていた刃を振るえば、地へと染みるは振り払われた紅。
そしてその刀身をゆっくりと己が鞘へと納めれば、かちりと静かに鍔を鳴らす。
「剣ってのは、振った数じゃないんだ」
そう零す彼の瞳は、酷く冷たく鋭いものであったという。
成功
🔵🔵🔴
●
「退化てあれやけど……物が年月を経たヤドリガミの退化てなんやろ」
血にまみれて尚、笑い、そして武器を振るい続ける異形の巨人を見て、杼糸・絡新婦(繰るモノ・f01494)は静かにそう言葉を零す。
双子のバルバロス兄弟の片割れ――弟のハイレディンの片目に嵌められたメガリス、オルキヌスの瞳が高笑いと共に煌々と輝いて見せる。
グリモアベースで事前に聞いた予知の内容を思い出せば、それは生物を退化させるという強大な力を今まさに発揮していることは間違い無いだろう。
マイペースにまったりと着物を翻しながら己が四肢を見れば、しかしあまり変わった様子も無い。
それは己の本体があくまで器物であるというヤドリガミの特性がメガリスの能力を受け付けないが故か、はたまた己が器物として退化したとしても、ヤドリガミとしての見た目に影響を受けていないのか。
「まあ……試したいなんて思わんけどな」
理由は定かでは無いものの、しかし何も無いなら無いにこしたことは無いと、絡新婦は気を取り直し敵に相対する。
痛撃を今まさに加えた猟兵と入れ替わるように戦線へと飛び出せば、ひらりひらりと袖を揺らし、敵の眼前へと躍り出る。
戦場に似合わぬ雅ないで立ちに注意を引かれ、バルバロス兄弟は振り上げた刃を絡新婦めがけて振り下ろす。
常人では持ち上げることすら不可能な鉄塊を、しかし継ぎ接ぎの肉体により強化された異形の巨人は、まるで枝を振り回すかのような軽く、そして鋭く振り下ろすのだ。
例え鍛えられた戦士であろうとも……鍛えられた鋼の全身鎧であろうとも、その一撃を受けたならば一撃で粉砕されるは必至。
しかし絡新婦は決して気負うことなく、むしろ脱力すらして見せるのだ。
「オペラツィオン……マカブル」
するりと指を走らせれば、操られた傀儡が宙を舞う。
そうしてその巨大な刃を受けたかと思えば、どうあがいても止められぬはずの鉄塊を宙へと留めるのだ。
「排し、返せサイギョウ」
その狐人姿の絡繰り人形の腕に嵌められた宝玉がきらりと光れば――その巨大な鉄塊ごと巨人は宙を舞う。
辺りに――大地を揺らすほどの衝撃が響いた。
岩永・勘十郎
敵の大振りの攻撃。それを勘十郎の【戦闘知識】である剣術を駆使し【見切り】【受け流し】する。
「所詮は借り物の力。心技体全てが揃った上で初めて成り立つ物。体は兎も角として、心や技が追いついてなければ意味が無い」と相手を【挑発】。もちろんそれに黙ってない敵なのは百も承知。
怒りに身を任せて攻撃してくる、十分すぎる勝算を持って勘十郎も待った事だろう。【早業】を駆使し敵の攻撃を搔い潜ると、腰に差す【兼正】の“名刀”をも凌駕する殺人的な切れ味による斬撃を繰り出した。
「剣ってのは、振った数じゃないんだ」
どれだけ人を斬ったか。それを体現するかのような動きに、刀に付いた血を払い、ゆっくりと納刀する。
●
その姿は満身創痍。
猟兵との連戦により傷を負い、その全身から流血を続ける異形の巨人――七大海嘯『三つ目』バルバロス兄弟は、笑う。
戦い、屠り、そして奪い続けてきた人生。
かつてここまで追い込まれたことがあっただろうか――その答えは否。
故に笑う、かつて無いほどの強敵との邂逅に。
そして決して疑わぬのだ――最終的な己が勝利と、相対する敵の蹂躙を。
「どいつもこいつも奪いがいのある相手だぜ、ハイレディン!」
「そうさオルチ兄、俺たちはこれでまた一段と強くなれるのさ!」
「所詮は借り物の力。心技体全てが揃った上で初めて成り立つ物。体は兎も角として、心や技が追いついてなければ意味が無い」
しかしその様子を、岩永・勘十郎(帝都の浪人剣士・f23816)は酷く詰まらないものを見るような視線で見上げる。
――その巨体故の強大な質量。
――強化され続けた強靭な肉体。
――どこまでも残虐になれるが故の容赦の無い戦いぶり。
その全てが脅威と成り得ることは認めよう。
――だがその言葉には心が無い。
――その心には芯が無い。
――その生き様には信が無いのだ。
「しゃらくせぇ!」
問答は無用とばかりに、バルバロス兄弟はその巨躯で刃を振るう。
岩をも砕くその鉄塊を、しかし勘十郎は冷静に相対する。
半身を逸らし刃を避ければ、その棟を駆け上がるように接敵する。
邂逅は一瞬――すれ違うように宙へと舞えば、勘十郎は優雅に着地する。
“いつの間にか”引き抜いていた刃を振るえば、地へと染みるは振り払われた紅。
そしてその刀身をゆっくりと己が鞘へと納めれば、かちりと静かに鍔を鳴らす。
「剣ってのは、振った数じゃないんだ」
そう零す彼の瞳は、酷く冷たく鋭いものであったという。
成功
🔵🔵🔴
リーヴァルディ・カーライル
…メガリス、私の故郷には無い秘宝の力ね
…お前のような巨人は故郷にはいなかったけど、
巨大な敵との闘いなら事欠かなかったもの
…私の業がこの世界でも通じるか否か、試してみましょうか
空中戦を行う"血の翼"に"写し身の呪詛"の魔力を溜め、
無数の残像を空中に乱れ撃ち敵の視線を誘導して攻撃を受け流し、
自身は存在感を消し地上から敵の死角に切り込む早業でUCを発動
…残念、足元注意よ。吹き飛びなさい
吸血鬼化した怪力の掌打と同時に血杭で貫き武器改造
限界突破した血杭から無数の血棘を放ち傷口を抉る2回攻撃を行う
…一瞬だけなら吸血鬼化しても、そこまで問題無い、か
焦がれていた太陽の下で闘うというのも、難しいものね…
●
「お前のような巨人は故郷にはいなかったけど……巨大な敵との闘いなら事欠かなかったもの」
猟兵たちとの争いにより負傷し、怒り狂う異形の巨人を見つめ――リーヴァルディ・カーライル(ダンピールの黒騎士・f01841)は静かにその瞳を細める。
度々敵の用いていたメガリスもまたしかり、巨人というその存在もしかり。
世界が違えば、そこに現れる敵もまた千差万別。
であるならば、ヴァンパイアを狩るで磨いてきた己が業が通じるかを確かめるのもまた、一興というものだ。
「さぁ……私の業がこの世界でも通じるか否か、試してみましょうか」
ダンピールである己が血に流れる半魔の力を活性化させ、リーヴァルディは血の翼を開放する。
それは限定的な吸血鬼化により放たれる血色の魔力――血で形作られた禍々しい翼。
一度羽ばたいたならば大きく風をはらみ、その華奢な身体を宙へと押し出すのだ。
「畜生……しっかりしろ、ハイレディン!」
「応ともさオルチ兄! 俺達兄弟は負けねぇ!」
全身から血を垂れ流しながらも、しかし気圧されることなくバルバロス兄弟は豪快に笑う。
自由自在に宙を舞うリーヴァルディに対し、その腕に握る刃を振るう。
それは決して圧倒的な膂力任せの乱暴なだけの暴力では無い――卓越した功夫に裏打ちされたその連撃は、達人技とでも呼ぶべき洗練されたもの。
故に高速で自由自在に宙を舞い、一刀、二刀とその鋭い斬撃を避けて見せるリーヴァルディとて、その刃から避け続けるのは不可能だ。
「殺ったァ! ……んんっ?」
木々を断ち山すら穿つその一撃に触れたならば、その姿は見るも無残な姿となる。
その未来を予測していたバルバロス兄弟は、しかし不自然なほどに帰ぬ感触に、眉を顰めるのだ。
「……残念、足元注意よ。吹き飛びなさい」
巨大な鉄塊が捉えたのは、彼女の呪術により生み出しされた幻影――断たれどろりと消え失せたかと思えば、その声の主は異形の巨人の影から現れたではないか。
「……限定解放。刺し貫け、血の聖槍……!」
リーヴァルディが放つは、一瞬とは言えヴァンパイア化による能力開放――掌底と共に打ち出された血濡れの槍は巨人を穿てば、棘のように四方八方へと血杭が突き出す。
思わぬ衝撃に膝をつく異形の巨人を見つめ、しかし少女は勝ち誇ること無く、憂いを浮かべる。
「一瞬だけなら吸血鬼化しても、そこまで問題無い、か。焦がれていた太陽の下で闘うというのも、難しいものね……」
果たしてその言葉に込められた憂いは、如何ほどのものか……。
その想いを察することは、誰であっても出来ないであろう。
成功
🔵🔵🔴
天王寺・七海
あらやだ、なんて気味悪い敵なこと。
こんなもんに、この海は支配されているのね。
まったくもってイヤンなっちゃうから、倒さないとね。
なるほど、バルバロス・パワー。
そんなもん、こっちに近づく前にエアロストームで【属性攻撃】【咄嗟の一撃】【一斉発射】で上空にふっとばしていくのね。
そうしたら、遠距離からシャチホコファンネルで【鎧無視攻撃】【制圧射撃】で蜂の巣にするのね。
アドリブ歓迎
●
「あらやだ、なんて気味悪い敵なこと」
血みどろになりながらもその両の足で立ち、五つもの腕を振るい双頭で笑うその異形の巨人を見つめ、天王寺・七海(大海の覇者・f26687)はそう呟く。
穏やかなその声色に反し、その声の主は雄々しき存在。
否――その声の主を探したならば、それは人間ですら無い。
美しくも雄々しい、海のギャングとすら呼ばれる大会の覇者――シャチなのだから。
「こんなもんに、この海は支配されているのね……」
この異形がこの広大なグリードオーシャンの海を制覇する七大海嘯の一角――『三つ目』バルバロス兄弟であるのだと、しみじみと感嘆すると共に不快感を感じる。
それはバイオモンスターとして通常の生物とは異なる生活を送る七海であったとしても、やはりシャチとして海を愛する心がある故に、それを我が物顔で闊歩する存在に対し、思うことがあることのは仕方がないことであろう。
「まったくもってイヤンなっちゃうから、倒さないとね」
こちらの存在に気付いたのであろう……海岸線近くへと歩を進める異形の巨人を見つめ、七海はそう溜息を吐く。
しかし溜息を吐くばかりでは南国の日差しを軽やかに照り返すこの玉のようなお肌も荒れるばかり。
ストレスはお肌の点滴――ならばさっさと敵を屠り、憂いの元を排除するだけだ。
「おいおい、ついにはシャチまで来やがったぜ、ハイレディン!」
「そうさオルチ兄、でもさすがに背びれをつけるのは嫌だぜ俺も」
声と共に投げつけられる巨大な三又槍を海中に潜ることで避けた七海は、しかし海水すら抉り荒波を生み出すその圧倒的な膂力を感じ舌を巻く。
「なるほど、バルバロス・パワー……でも、そんなもん」
確かにその怪力は脅威。
だがならばやり合わねば良いのだと、尾びれを振るい海水から飛び出していく。
「空気の有り難味、知っておくのね」
空中を自在に泳ぐその様こそ、彼女がバイオモンスターである証拠。
その飛行能力と共に生物改造実験によって得られた風を操る超能力を用い、直接触れることなくバルバロス兄弟の動きを阻害していくのだ。
「ぐっ、なんだこりゃあ!」
苦し気にバルバロス兄弟がもがくのは、七海が操る風によって乱気流に巻き込まれたが故。
超常の力によって生み出されたその竜巻は、5mを超える巨体を誇る異形の巨人すら宙を舞わせる。
「シャチホコファンネルを喰らいなさい」
そうして自由を奪われたならば、どこからか現れた熱光線がその巨体を貫く。
辺りを――爆音が包み込んだ。
成功
🔵🔵🔴
カイ・ザァド
アレンジ、協力歓迎である!!
さぞかしその自慢の巨体で蹂躙してきたのであろうな!だが、此度は貴様らがその報いを受ける時!
相手よりも巨大であれば力を増すのであれば、それに対抗するように我も大きくなるまでよ!! 我が巨体を超えられるか!!
超・スーパー合体!!
410mの超巨大キャバリアとなってしまえばいくら相手が強化しようと背伸びしても届くまい!!
同等に巨大化した我が大剣LEOにて、圧倒的な力と質量の【重量攻撃】と衝撃波でその身をうち砕いてくれよう!攻撃はオーラ防御と念動力、盾受けで出来る限り抑え込む!!
●
「愉快、愉快よなぁ! ハイレディン!」
「そうさ! でも最後に勝つのは俺たちさ、オルチ兄!」
血まみれの異形の巨人――七大海嘯『三つ目』バルバロス兄弟は全身に血にまみれ、満身創痍といった様子でぜいぜいと息を吐く。
しかしそれでも尚笑みを絶やさず、己が勝利を信じ戦場に立ち続ける。
彼らは決して諦めず、決して引くことは無い。
何故ならば今まで蹂躙たる圧勝以外の戦いなど、王と仰ぐ存在意外に経験したことが無いのだから。
「さぞかしその自慢の巨体で蹂躙してきたのであろうな!」
追い込まれて尚その不遜とでも言うべき様相を崩さぬその様子を見つめ、カイ・ザァド(猟兵皇帝・f30942)は感嘆の声をあげる。
一人の戦士として、そこまで一貫するならばその姿勢は認めざるを得ない。
だが一人の猟兵として、その暴虐は必ず止めねばならないのだ。
「だが、此度は貴様らがその報いを受ける時!」
「やってみなぁ!」
カイは正面から堂々と歩を進める。
対するバルバロス兄弟はもはや軽快な足運びなどほどに疲弊した状態。
己が高さを活かし高々と振り上げた武器を、重力の勢いを以って振り下ろし破壊するのみだ。
しかし高さを活かしたその攻撃も、振り上げる形であるならば威力は半減。
ならば相手より大きくなるだけだと、カイは己が全力を示すため、キャバリアたちを召喚するのだ。
「我が覇道に限界などない!! 行くぞ! 過去の皇帝たちよ!! 我に元へ集い未来を切り開け!!」
現れるは羊に獅子、蟹に鷲――ついには人馬や鮫までと、種々様々な姿のキャバリアたち。
彼らはそれぞれに複雑な機構を用い変形すると、カイの姿へと繋がっていく。
それは正しく変・身・合・体! 男の浪漫だ。
「超・スーパー合体!!」
その数驚愕の71体――その全てのキャバリアが合体したならば、そこに現れるのは猟兵皇帝『カイ・ザァド』――そこに現れたのはもはやその巨体は異形の巨人たるバルバロス兄弟と比べることすらおこがましいと感じるほどの、超・巨大ロボット。
バルバロス兄弟など、カイ・ザァドの足首ほどの高さも無い程だ。
「その身をうち砕いてくれよう!」
振り下ろされた大剣を、全力で以って振り下ろす。
衝撃と共に大地が揺れた後――島にそびえ立つ山が二つに割れたという。
それにその衝撃の跡には――立つ者は存在しなかったという。
大成功
🔵🔵🔵