ブルタル・ニンジャ・ウォー・アット・ザ・クビヅカ
「ニンジャなのよ」
グリモア猟兵、白鐘・耀の目は若干キマっていた。
彼女いわく、サムライエンパイアに猟書家が現れたそうなのだが……。
「猟書家の名は『獣狩りのアルヴィナ』。アリスラビリンスからやってきたらしいわ。
アルヴィナの目的は、戦争で手を貸してくれた『首塚の一族』の抹殺ね。
そしてそのために、『超・魔軍転生』を使って部下を強化しようとしているんだけど」
そこで、ニンジャらしい。いや何がニンジャなのかはわからないが。
「憑装される魔軍将は『風魔小太郎』。言わずも知れた忍者の大棟梁よ。
それが憑装される……つまり、忍者のソウルがディセンションするってわけね」
まともに説明をしていたと思ったら、また耀の目がキマッてきた。
「憑装されたオブリビオンは、ニンジャ……じゃなくて忍者めいて異形化するわ。
今回の敵は『荒ぶるカマシシ』っていう、角から電撃を放つ動物タイプの相手ね。
おそらくだけど、メンポ(面頬)や黒帯を着けているんじゃないかしら」
それははたして忍者の特徴なのか? 猟兵たちは訝しんだ。
ともあれ、このまま敵を放っておいたら『首塚の一族』が殺されてしまう。
そこで幕府は、猟兵の援護役として化身忍者の戦闘部隊を放ってくれたらしい。
「敵がニンジャならこちらもニンジャよ。協力して敵を爆発四散させなさい!
憑装部隊を倒せば、あとは憑装していない『獣狩りのアルヴィナ』を倒せば終わりよ」
とはいえ、相手は猟書家……油断ならぬ強敵だ。備えよう。
「真のニンジャのイクサというものを、奴らに教えてやりなさい……!」
なぜか耀はキリングオーラを漲らせながら、カチカチと火打石を鳴らした。
その音が、荘厳なるイクサの幕開けを告げたのである! ナムアミダブツ!
唐揚げ
ケモビールです。猟書家シリーズ第12弾はアトモスフィア満載です。
サツバツなイクサを生き抜き、ニンジャを爆発四散させましょう!
猟書家ってなあに? とか詳しい話は、下記のURLをご参照ください。
●参考URL:猟書家の侵略
『 https://tw6.jp/html/world/441_worldxx_ogre.htm 』
●プレイングボーナス
『化身忍者と協力して戦う』
(猟兵ほど強くはありませんが、忍者の手口に詳しいです)
また彼らはニンジャなので、イクサの作法についてもとても詳しいです。
●プレイング受付
特に期限は設けず、書けるときにササッと書いていきます。
2月の頭までには終わるようにしたいと思っています。ヨロシクオネガイシマス!
第1章 集団戦
『荒ぶるカマシシ』
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POW : アオの寒立ち
全身を【覆う和毛を硬質の毛皮】に変える。あらゆる攻撃に対しほぼ無敵になるが、自身は全く動けない。
SPD : 神鳴り
自身に【紫電】をまとい、高速移動と【電撃】の放射を可能とする。ただし、戦闘終了まで毎秒寿命を削る。
WIZ : 影より出づる藤波
【自身の影】から【召喚した藤の花】を放ち、【絡みつく蔓】により対象の動きを一時的に封じる。
イラスト:笠見諒
👑11
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
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種別『集団戦』のルール
記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
●武蔵国某所:首塚の一族の隠れ家近く
「イヤーッ!」
「イヤーッ!」
「イヤーッ!」
おお、ナムアミダブツ……鋭く響き渡るカラテシャウトは獣のそれだ。
見よ。邪悪なるメンポと黒帯を装備した、恐るべきカラテビーストの群れを!
それらは二足で直立し、木人めがけてカラテを叩き込んでいるのである!
これこそ、超魔軍転生により生まれた、恐るべき憑装ニンジャなのだ!
「イヤーッ!」
「イヤーッ!」
「イヤーッ!」
このままでは首塚の一族は、その情け容赦ないカラテで皆殺しになるだろう。
悪しきニンジャビーストの魔の手から一族を救うため、
走れ! 猟兵! 走れ!!
サギリ・スズノネ
鹿……もみじ鍋……。
良く分かったのです。モミジナベ=サンを倒し……じゃなかった。
あのカマシシをぶっ飛ばせば良いのですね!
ところであの角厄介ですね
あの角をまず何とかするのです!
相手の攻撃を『オーラ防御』で防いだり『見切り』つつ避けて、角や顔の辺りを狙って鈴ノ小鳥符を投げつけます
化身忍者さん、あの符が剥がれないようにクナイか何か投げられないかお願いするのです!
そうしたら、そこへ向かって火ノ神楽で火の鈴をぶつけて符を燃やし『継続ダメージ』を与えます
何度かぶつけて角を折れないかチャレンジです!
角を折るか、ある程度ダメージを与えられたら、火の鈴を幾つか合体させてぶつけます
大人しくもみじ鍋になるのですよ!
●クラッシュ・オブ・サンダリング・ホーン
日本にはモミジ・ホットポットという料理が存在する。
鹿肉をモミジに見立てた、実に奥ゆかしい名前だ。
サギリ・スズノネの頭の中は、モミジ・ホットポットで一杯だった。
カラテビーストを斃し、モミジ肉にする……その欲望が彼女を突き動かす!
「「「イヤーッ!」」」
だがそこへカマシシ・ビースト軍団のデン・ジツ攻撃!
「イヤーッ!」
サギリは三連続側転で素早くアンブッシュを回避する! ワザマエ!
「「「ドーモ、はじめまして。サンダリングホーンです」」」
「ドーモ、サンダリングホーン=サン。サギリ・スズノネです」
両者は向かい合ってオジギし、油断なくアイサツを決めた。
これにより状況は互角。数の利こそあれど対等に持ち込まれた形だ。
「あの角……実に厄介なのです……」
サギリはカラテを構え、注意深く敵との距離を測りながら、状況判断した。
敵のジツの焦点はあの角にある。みなぎるカラテがそれを知らせていた。
とはいえ、敵もそれは承知の上のはず。何か注意を逸らすための策が必要だ。
「「「イヤーッ!」」」
「イヤーッ!」
しかし敵は思考を許さない。時間差デン・ジツ攻撃でサギリを追い詰める。
サギリは8連続側転で攻撃を回避し、立ち上がると同時にスリケン符を投擲した!
「イヤーッ! イヤーッ! イヤーッ!」
「「「イヤーッ! イヤーッ! イヤーッ!」」」
スリケン符とデン・ジツが相殺! 焦げ臭い匂いがあたりに充満する。
まさしくゴジュッポ・ヒャッポ。このままではジリー・プアー(訳注:徐々に不利)か!?
……その時!
「「「イヤーッ!」」」
回転ジャンプで飛び出したのは、幕府から派遣されてきたニンジャ部隊だ!
4人のニンジャが同時にクナイ・ダートを投擲し、デン・ジツを妨害!
「「「ヌウーッ!」」」
「「「ドーモ、サンダリングホーン=サン。ブルタルウォリアーです」」」
「化身ニンジャ=サンたち! 来てくださったのですね! イヤーッ!」
サギリは快哉めいて叫んだ。そして油断なくスリケン符を投擲!
「「「グワーッ!?」」」
アイサツはすでに済んでいるゆえ、これはアンブッシュの範疇である!
「化身ニンジャ=サン! あの符が剥がれ落ちないようにクナイを投げてください!」
「「「ヨロコンデー! イヤーッ!」」」
「「「グワーッ!」」」
クナイ・ダート命中! サンダリングホーンの角に深々と突き刺さる!
「ヒノカグラ・ジツ! イヤーッ!」
「「「グワーッ!?」」」
見よ! スリケン符はジツの力で金色に燃え上がり、角を焦がす!
これではデン・ジツは使用不能である。なんたる咄嗟の連携か。ワザマエ!
「おとなしくモミジ・ホットポットになるがいいのですよ! イヤーッ!」
「「「グワーッ!」」」
サギリはジツにカラテを込め、さらに炎を拡大する。燃え上がるサンダリングホーン!
「「「イヤーッ!」」」
「「「グ、グワーッ!?」」」
さらに化身ニンジャたちのクナイ・ダートが敵の全身に突き刺さる!
「「「サ……サヨナラ!!」」」
サンダリングホーンは爆発四散! ナムアミダブツ……!
大成功
🔵🔵🔵
マユラ・エリアル
これはどこからどう見ても…恐ろしいまでにニンジャ!
なんなんじゃと聞かれれば、ニンニンジャと答えざるを得ないくらいニンジャ!
古来よりご先祖はニンジャには関わるべからずと言った
だが面白そ…世界の平和の為にも、危険は承知
天然・スシでパワーを充電して退治してくれよう
そこな化身忍者の諸君
スシ折を持ってきたので共にパワーチャージしよう
スシは万能食材、10秒チャージ24時間キープと言うではないか
さっさと飲み込んでいくぞ!
氷雪乱舞を発動
ルーンソードを花びらに変換、周囲に展開
化身忍者を援護しつつ、私も右手の鉤爪で蔓を切り払いつつ花びらでニンジャを切り刻む
メンポと黒帯を中心に狙い、敵のニンジャ力を削って行こう
●スシ・イズ・パーフェクト・ニンジャ・フード
「イヤーッ!」「イヤーッ!」「イヤーッ!」「イヤーッ!」「イヤーッ!」「イヤーッ!」「イヤーッ!」「イヤーッ!」「イヤーッ!」「イヤーッ!」「イヤーッ!」「イヤーッ!」
……見よ、化身忍者とカマシシ……否、サンダリングホーンのカラテラリーを。
まるでそれはバッファロー殺戮鉄道めいた極めて危険なカラテ均衡である!
何をしてるのかよくわからない? それはニンジャ動体視力が足りないだけだ。
「あれは……どこからどう見ても、恐ろしいまでに……ニンジャ!!」
実際優れたニンジャ動体視力を持つマユラ・エリアルは、冷や汗をかいていた。
彼女の目には、化身忍者が明らかな劣勢であることも見えているのだ。
ニンジャ動体視力とニンジャ判断力があれば、その程度は一目瞭然なのである。
「化身忍者=サン! これを受け取れーッ!」
「! イヤーッ!」
化身忍者はカマシシ改めサンダリングホーンの断頭チョップを跳躍回避!
そしてクルクルと回転しながら、マユラがスリケンめいて投げたそれをキャッチする。それは……様々なオーガニック・スシが内蔵されたバンブー・タッパーであった!
「これは!」
「スシは実際万能食材。10秒チャージで24時間キープとコトワザにもある。
さあスシでカラテを補給するんだ。そして協力して奴を倒すぞ、化身忍者=サン!」
「ヨロコンデー!」
ふたりは並んでスシを食べる。そう、スシを……たべているのだ!!
「さては栄養補給か! そうはさせん! イヤーッ!」
「「イヤーッ!」」
マユラと化身忍者は、角から放出されたデン・スリケンをジャンプ回避!
「ドーモ、カマシシ=サン。マユラ・エリアルです」
「ドーモ、マユラ・エリアル=サン。サンダリングホーンです……!!
一瞬でスシを咀嚼し飲み込むとはコシャクなり。だが我がカラテの敵ではない! イヤーッ!」
「イヤーッ!」
マユラは4連続側転で連続デン・スリケン攻撃を回避し、全力スプリントする!
「何……」
「イヤーッ!」
「イヤーッ!」
接近をカラテ警戒しようとするサンダリングホーンに化身忍者が戦いを挑む。
2対1のイクサはよほどのカラテ強者でもなければ危険だ。ましてや亜音速とも称されるニンジャのイクサにおいては!
(私はニンジャではないが……な!)
マユラはルーンソードをジツの力出雪の結晶の花びらに変え、舞わせた。
サンダリングホーンのニンジャ反射神経ならば、あるいは対処できたろう。
しかし我が身を省みぬ化身忍者の捨て身のカラテが、防御を許さない!
「な……グワーッ!」
「イヤーッ!」
花びらに切り裂かれるサンダリングホーン! そして化身忍者はサンダリングホーンの身体を踏み台に同士討ちを回避!
ストンプにより角を砕かれたカマシシにマユラの鉤爪が迫る!
「スシの力を見くびったお前の負けだ、サンダリングホーン=サン!」
「オ、オノレ……グワーッ!!」
鉤爪が黒帯ごと胴体を貫いた!
「サヨナラ!!」
サンダリングホーンは爆発四散! これこそニンジャのイクサである……!
「アッパレ! 猟兵=サン!」
「……まあ私は、ニンジャではないのだが、な!」
なぜかカメラ目線で2回言うマユラであった。
大成功
🔵🔵🔵
矢来・夕立
忍者とニンジャは微妙に違う。
サムライエンパイア純粋培養の彼ら(※化身忍者の皆さん)に理解しろ、と言うのは酷に過ぎます。
直接の戦闘は避けるようお願いしておきましょう。プロッt…ンン。高速機動の心得がなければこの先の戦いにはついて来られません。
ところで電気エネルギーは近くにある導体に引かれるそうですよ。
敵との間に鋭い金属などが差し込まれたら、あの電撃はそちらへ逸れていくでしょう。
ニンジャでなくとも忍びのもの。皆さん手裏剣くらいは使える筈です。
鹿とオレの間、狙えますね?
これで電撃を気にしないでいい。
とはいえ触りたくはないんで、トドメはそいつにやらせます。
基礎教養ですよ。
ブンシン・ジツ。
●ストライク・ダウン・ザ・ライトニング
「「「イヤーッ!」」」
KRAAACK!! カマシシの全身から電撃が迸り、一瞬にして姿が消えた。
「ヌウーッ! これは!?」
「あまりにハヤイすぎて捉えきれぬ……!」
「どこから攻撃が来るかわからな……グワーッ!」
化身忍者たちは、カマシシの稲妻めいた超スピードに対応しきれない。
彼らも実際優れたニンジャ動体視力の持ち主だが、カマシシのカラテはその上を行くのだ!
「ヌハハハハ! 愚かなり化身忍者=サン!」
「これぞ真のニンジャのイクサよ! 後悔しながら死ね!」
「此処が貴様らのハカバ……」
「イヤーッ!」
「「「グワーッ!?」」」
だがその時! 何者かの鋭いカラテシャウトがカマシシに炸裂した!
攻撃を受けたカマシシは回転ジャンプで距離を取り、カラテを構える。
「「「何奴!」」」
「ドーモ、サンシタの皆さん……アイサツはしますが名乗りはしません」
なんたる悪童的態度! だが矢来・夕立は悪びれたふうもない。
ニンジャの礼儀をも軽んじるその姿勢は、ともすればシツレイである。
「貴様! イクサの礼儀を知らぬてか!? それでニンジャのイクサに足を踏み込むとは!」
「吠え面だけは一丁前ですね、カマシシの分際で。アイサツはどうしました?」
「グ、グヌ……ド、ドーモ猟兵=サン。サンダリングホーンです……!」
アイサツをされたらアイサツで返さなければならない。それがニンジャの礼儀だ。
夕立は逆に相手のシツレイを指摘することで、精神的優位に立ってみせたのである。
自らの悪童的姿勢を意に介さないその態度。なんたるニンジャ図太さか!
「「「、い、猟兵=サン!」」」
「サムライエンパイアで純粋培養された皆さんでは、あの速度に対応できないのは無理もありません」
夕立は感情を込めない冷たい瞳で、化身忍者たちを一瞥した。
「あれは高速機動……一定のカラテを持つニンジャだけが可能な基礎的な動きです。同じ高速機動に入ったニンジャでなければ、姿を目視することさえ出来ませんよ」
「そ、そのようなカラテが!」
「オレはわかります。ハグレモノなので」
なんだかよくわからないが、とりあえず危険な会話であった。
それはさておき、1対3。これは実際危険なイクサである。
いくら夕立が優れたニンジャとはいえ、数の利は絶対的だ。
「ひとりで戦うより三人で囲んで殴ったほうが話が早い」とは、平安時代のコトワザにもある通り。
「皆さんはスリケンで援護してください。ただし当てなくて結構です。
むしろ「当てないほうが好都合」ですからね……あとはよろしくお願いします」
「「「何をブツブツとわけのわからんことを! イヤーッ!」」」
サンダリングホーンは高速機動に踏み込んだ。姿が消える!
高速機動で敵の目を欺き、電撃で牽制した上でカラテを叩き込む。
それが、サンダリングホーンの誇る恐るべき殺人カラテの手管だ。
夕立は幽霊めいた速度で動きながら、化身忍者たちに合図すべき一瞬を待つ。
敵が電撃を放つその予兆を、ニンジャ第六感で読み取ろうというのだ!
「「「イ……」」」
「イヤーッ!」
夕立が先んじた。スリケンを放つ……が、それは明後日の方向へ飛んでいった!
「「「トッタリ! 猟兵=サン! イヤーッ!」」」
サンダリングホーンは勝利を確信し、今度こそ電撃を放つ、が!
「「「イヤーッ!」」」
化身忍者たちがスリケンを投げると、放射された電撃がスリケンに引き寄せられてバラバラに散ってしまったではないか。
「「「バカナーッ!?」」」
「電気エネルギーは近くにある導体に引かれる。つまりは科学ですよ」
夕立は腕を組み、侮蔑的な眼差しでサンダリングホーンを見下ろした。屈辱!
サンダリングホーンはそのあまりにシツレイな態度に、冷静さを奪われた。
そこへ背後から襲いかかるブンシン……さきほど投げた折紙スリケンである!
『イヤーッ!』
「「「グワーッ!?」」」
「オレのシツレイに気を取られましたね。影分身はニンジャの基礎教養ですよ?」
「「「サ……サヨナラ!!」」」
サンダリングホーンは爆発四散!
一瞬の風凪が生死を分かつ……これが、ニンジャのイクサなのだ!
大成功
🔵🔵🔵
月舘・夜彦
【華禱】
からて?びぃすと?いやー?
……はぁ、兎も角なんとも……喧しい
倫太郎大丈夫です、はい
此処を早く静かにしましょうか
無理に近付くと電撃を受けてしまいそうですね
情報収集にて身を隠せる位置を確認
雷撃発動時にて退避出来るようにしておきましょう
現地の化身忍者の方にも聞きつつ、彼等はそこから投擲で援護をお願いしましょう
前に駆け出す倫太郎の後ろから早業の抜刀術『神風』
倫太郎が狙う敵に2回攻撃、離脱し易いように援護
強化されたのであって完全に無敵という訳ではないのです
何度でも打ち込むのみ
紫の雷を纏った際には警戒
視力にて動きを確認、退避できないのならばユーベルコードで応戦
攻撃は激痛・電撃耐性にて耐える
篝・倫太郎
【華禱】
……は?なんて?
つか、ナニコレ……
カラテビーストって何?
え?どうしてそんなザンネンなことになってんの?
何?突っ込んじゃいけないの?
そう?
あ、夜彦がちょっと魂抜けかけてる
夜彦ー?夜彦さーん?
サクサクっと倒してなかったことにしちゃおうぜ?
巡針:蝕、使用
詠唱と同時にダッシュで接近して
掛け声上げて大口開けてる口元に
部位破壊と鎧無視攻撃を乗せた華焔刀を突き刺して捻じ込む!
一撃叩き込んだら、すぐに離脱して別の敵に同様に仕掛ける
ガワ強化したって中は強化出来ないだろ?
毛皮な内臓とかさ、ナイでしょ、ナイナイナイ
敵の攻撃は見切りと残像で回避
回避不能時はオーラ防御でジャストガード
夜彦への電撃攻撃は確実に庇う
●ミステリー・オブ・カラテビースト
「イヤーッ!」
「イヤーッ!」
激しくぶつかり合う化身忍者とカマシシ……いや、カマシシの、ニンジャ!
メンポと黒帯を装備したその姿は、紛うことなきカラテビーストである!
「からて? びぃすと……???」
「……ナニコレ」
月舘・夜彦と篝・倫太郎は、激しいカラテラリーを前にぽかんとしていた。
だが、無理もない。非ニンジャにとってニンジャ真実は衝撃的すぎるからだ。
歴戦の猟兵である彼らをして、脱力してしまうのも当然のことなのである。
「カラテビーストをご存知ないのですか、猟兵=サン」
「いや知らねえよ!? つーか何そのエセ外国人みたいなイントネーション!」
モブ化身忍者に思わずツッコミを入れる倫太郎。
「カラテビーストとは、カラテの高まりによって黒帯を締めた動物のことです」
「……空手とは、そんなオーラや魔力のような使い方をする単語では……。
そもそもなぜ強化されると、黒帯を締めることになるのですか……???」
常識人な夜彦では、この闇のニンジャ真実にはついていけないようだった。
しかしふたりの困惑を待ってくれるほど、カラテビーストは甘くないのだ!
「「「イヤーッ!」」」
「猟兵=サン! アブナイ!」
「「!?」」
カラテビーストカマシシによるスリケン投擲から、化身忍者がふたりをかばう!
「グワーッ!」
「あっ、おい!」
「これは、いけません……!」
身を挺してふたりを庇った化身忍者は、スリケンにより負傷してしまった。
命に別状はなさそうだが、これは実際ウカツと言わざるを得ないだろう。
「あいつら……残念な格好とノリしてるくせにマジじゃねえか!」
「許せませんね……とにかくあなたは安静にしていてください」
夜彦は自分たちを庇った化身忍者たちに、手早く手当を施してやった。
「「「愚かなり猟兵=サン! ニンジャのイクサに慈悲はないのだ!」」」
「ほお……慈悲はない、ねえ?」
ぎらり、と倫太郎はカマシシを睨みつけた。
「いいぜ、だったらサクサクっと斃して、なかったことにしてやるよ!」
「「「ほざけ! ならばアイサツをしてやろう猟兵=サン。ドーモ、サンダリ」」」
「行くぞ夜彦! おらぁっ!!」
「ええ! その隙、いただきました!」
「「「グワーッ!?」」」
カマシシがオジギしようとした瞬間、倫太郎と夜彦の刃が煌めいた!
一瞬にして二体のカマシシが首を刎ねられる!
「「サヨナラ!!」」
カマシシ、爆発四散! ナムアミダブツ!
「マ、マッタ! 貴様ら、アイサツの最中にアンブッシュとはなんたる卑劣!」
「ああ? なんだその挨拶ってのは。ニンジャとやらの礼儀なのか?」
「当然だ! イクサの前のアイサツは神聖不可侵だと古事記にも……」
「残念ですが、私たちはあなたがたが言うところのニンジャではありませんよ?」
「……!!」
カマシシ……否、サンダリングホーンは愕然とした。
ニンジャのイクサにおいて、アイサツは決して邪魔してはならない聖域。
しかしそれは「ニンジャ同士のイクサ」に限られる。彼らは猟兵なのだ!
ニンジャなる胡乱な存在を認めない彼らが、イクサに縛られる道理はなし!
つまりこれはシツレイに当たらない。むしろカマシシのウカツである!
「バ、バカナーッ!?」
「さっきは愚かだのどうだの、エラそうに言ってくれたよなあ?」
倫太郎は凶悪な笑みを浮かべ、トントンと華焔刀で肩を叩きながらにじり寄る。
「オ、オノレ! イヤーッ!」
「――遅いですね」
咄嗟に角から電撃を放ち倫太郎を攻撃しようとするが、夜彦がインタラプト!
電撃を刀の一閃で切り払い、返す刀で紫電纏う角を切断する!
「グワーッ!?」
「慈悲がねえ、っつったのはそっちだぜ? なあ、そうだろ?」
「ア、アイエエエ……」
「骸の海で同じことをほざくんだな! イヤーッ!」
「ア、アバーッ!? サヨナラ!!」
華焔刀で内臓を抉られたサンダリングホーンは爆発四散!
「ったく、ムカつく真似するからそうなるんだよ。インガオホー、だ」
「……倫太郎、ちょっとあれらのノリが移ってませんか?」
「ん? そーか? んなこたねえと思うんだけど……」
顎をさすりつつ、化身忍者の無事を確認するため戻る倫太郎だった。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵
ティノ・ミラーリア
風魔小太郎ってこういう、癖の強い人だったのかな……?
UCを発動し自身と化身忍者を影の中へ隠し、アンブッシュ・ジツを実行。
僕と化身忍者の攻撃タイミングは化身忍者の判断に任せつつ、
「闇に紛れる」状態で銃に「呪殺弾」を込めて「先制攻撃」。
その後は「援護射撃」や各影を使った「範囲攻撃」で「串刺し」。
攻撃も影で受け、電撃はそのまま地面に受け流し。
UCはアンブッシュのためだけでなく、化身忍者の傍に眷属を付けることで、
敵UCによる拘束を即座に影の中へ退避することで躱したり、
化身忍者の動きをサポートするように自由に出入りさせよう。
あまり長く相手をしていると、毒されるというか…なにか影響を受けてしまいそう……。
●シャドウ・オーバー・ザ・ニンジャ
ティノ・ミラーリアは、先のエンパイアウォーで風魔小太郎と戦った経験がある。
恐るべき忍者棟梁……その異名に相応しき強敵であった。
ゆえに彼は、明らかな違和感を拭えずにいたのだ。
「風魔小太郎って、こんな癖の強い人だったかな……???」
そう、その風魔小太郎が憑装したはずのカマシシは、ニンジャであった。
メンポを着けているし黒帯も締めていて、しかもカラテしてるから一目瞭然だ。
だからこそ、なんかおかしくねえかなあれという違和感がバリバリあった!
「でも憑装してた織田信長も……意識は織田信長だったし……いやでも……。
それなら、あのカマシシがもともと「ああ」だっていうことに……なるよね……」
ブツブツと推論を重ね続けるティノ。しかし、答えは出ない。
すべては、ニンジャなのだ……おいそれと歴史の闇に触れるのは得策でない。
ティノはニンジャ真実がもたらす正気ダメージを受ける前に考えるのをやめた。
またの名を、ギャグに身を任せることにした。賢明である。
「「「ドーモ、はじめまして。サンダリングホーンです」」」
「「「ドーモ、サンダリングホーン=サン。化身忍者です」」」
「あ……えっと、ド、ドーモ……ティノ・ミラーリアです……???」
突然アイサツを始めた両陣営に流されて、ティノもオジギをした。
なんだろう、正しいんだけど何もかもが間違っているこの感じ!
しかしアイサツをした以上、そこから始まるのは壮絶なるニンジャのイクサだ!
「と、とにかく化身忍者=サンたち、こっちへ……!」
「「「ヨロコンデー!」」」
ティノがジツを発動すると、味方陣営は黒い影に覆われて姿を消した。
「「「何ッ!?」」」
アイサツからのスリケン攻撃をも許さぬ、見事なジツ発動だ。
一瞬にしてティノと化身忍者たちは、影に紛れて敵の背後を取った!
「イ……イヤーッ!」
「「「グワーッ!?」」」
そしてアンブッシュ! 呪殺弾がサンダリングホーンの身体をヤリめいて貫く!
「「「イヤーッ!」」」
「「「グワーッ!」」」
化身忍者たちも素早くスリケンを投擲し援護! 敵は反撃もままならぬ!
「オ、オノレ猟兵=サン! これはハデスのジツか……!」
「いや、それはよくわからないけど……とにかく、これで終わり……っ!」
影は触手めいてサンダリングホーンに絡みつき、身体の自由を奪った。
闇雲に暴れて電撃を迸らせるが、それらをアースめいて地面に流してしまう。
ティノは冷静に頭部に狙いを定め、呪殺弾を撃つ。ポイント倍点!
「「「サ、サヨナラ!!」」」
サンダリングホーンは爆発四散!
「おお、ゴウランガ……!」
「ワザマエでございます、猟兵=サン」
「これは実際見事なカラテ」
「あ、ありがとう……???」
何か不可逆の影響を受けそうで、ずっとビクビクしているティノであった。
大成功
🔵🔵🔵
リューイン・ランサード
風魔小太郎って、確かこんなノリじゃなかったですよね<汗>。
悪い物でも食べたのかな?
でも、イクサの作法なら仕方ないのかなあ~「イヤーッ!」(と掛け声)。
敵UCの藤の花に対しては、結界術で周囲に展開した防御壁で受け止め、通常攻撃はフローティングビームシールドによる盾受けで止めたり、第六感と見切りを組み合わせた回避行動で避ける。
化身忍者さんには手裏剣や鉤縄でカマシシの足止めをお願いします。
UC発動し、藤の花を焼いた後は、そのままカマシシと風魔小太郎の魂を次々と焼いていきます。
鹿の焼肉ってジビエ料理みたいで美味しそうですよね。
無駄にせず頂きます。
ナムアミダブツ(とカマシシと風魔小太郎に手を合わせる)。
●ナイスクッキング・アット・ザ・クビヅカ
――エンパイアウォー。
このサムライエンパイアの存亡を賭けた、実際大規模なイクサであった。
当然リューイン・ランサードもそこに参戦していたわけだが、
リューインは風魔小太郎本人と直接戦ったことはなかった。
……なので、彼はこの正気を翻弄するような光景に対して疑念こそ抱いたものの、
はたして本当に風魔小太郎がニンジャめいていなかったかまでは確信しきれなかったのである。
「でも、予兆で見た風魔小太郎はこんなノリじゃなかったような……」
疑問に思うのも無理はない。ニンジャ真実は闇に隠され続けてきたからだ。
しかし! 今この場に広がるカラテビーストの恐怖だけは現実なのである!
そう、戦わねばならないのだ。たとえトンチキすぎて頭がおかしくなりそうでも!
そういうシナリオなんだから仕方ない! 悪い夢だと思うしかないのだ!
「ドーモ、はじめまして。サンダリングホーンです。アイサツせよ、若造!」
「えっ、僕ですか!? え、えっと……」
リューインは困惑しつつ、直立歩行するカマシシにオジギした。
「ド、ドーモ、サンダリングホーン=サン。リューイン・ランサードです!」
「まずはアイサツやよし! イヤーッ!」
ハヤイ! アイサツから0.5秒、サンダリングホーンのデン・スリケンだ!
「イヤーッ!?」
リューインは咄嗟に結界術を展開し、デン・スリケンを打ち消す。
アイサツを終えた時点でイクサは始まっている。それがニンジャの作法なのだ!
「イヤーッ! イヤーッ! イヤーッ!」
「くっ、こんなノリなのに実際強い……! け、化身忍者=サン! 足止めを!」
「「「イヤーッ!」」」
「グワーッ!?」
化身忍者たちはスリケンを足元めがけ投げ、サンダリングホーンを妨害する。
少なからぬ数のスリケンが、サンダリングホーンの毛皮を切り裂いた!
「一瞬アンブッシュに気を取られましたが、動けない相手なら慈悲はありません!
そのニンジャソウル、憑装した風魔小太郎ごと焼き尽くします! イヤーッ!」
「グワーッ!!」
冥界より召喚された炎が、サンダリングホーンを火だるまに変える!
「オノレ、リューイン=サン……! サヨナラ!!」
魂までも焼き尽くす紅蓮の炎に蝕まされたカマシシは、爆発四散した!
「あっ、お肉……ジビエ料理にしようと思っていたのに……」
ニンジャは死ねば爆発四散する。それもまた闇のニンジャ真実である。
「……ナムアミダブツ」
せめてその魂を弔おうと、リューインは厳かに両手を合わせた。
敵ニンジャも死ねば終わり。心優しきリューインは、憎悪ではなく使命のために戦うのだ!
大成功
🔵🔵🔵
ヴィクティム・ウィンターミュート
アリスラビリンスから?わざわざ来たって?
オイオイオイオイ…俺のタスクを増やすんじゃあねえよ
暇だったら永遠に一人遊びでもしといてくれ
無理?じゃあ滅べ
さて、風魔とやりあうってのも久しいな
おいシノビども…1分で覚えてる
どうやって戦うのか全部教えてくれ
風魔のやり口は経験したことあるから、シノビ目線の情報がありゃどうとでもなる
後はツーマンセルで追い詰めりゃいいだけだ
ハッ、捕縛できる技も当たらなきゃ関係ないね
始めよう──『Obsession』
俺のイカれた執着を、越えられるか?
やることは至極単純だ…避けて、当てて、殺す
おっと、【ハッキング】でニューロンを吹っ飛ばしてもいいな
殺して、殺して、殺し尽くすぞ
●ラン・オブ・スウィフト・アズ・ザ・シャドウ
ヴィクティム・ウィンターミュートは、サムライエンパイア絡みの事件に人一倍敏感である。
そこにはヴィクティムなりの矜持と、ある人物への複雑な感情といった、
実際ここに記すには紙幅も何もかも足りない奥ゆかしい事情が関わっている。
ともあれそんなわけで、ヴィクティムはこの世界を侵略する敵を絶対に許さない。
並々ならぬ憎悪と殺意を以て、この場に馳せ参じたわけだが……。
「イヤーッ!」
「イヤーッ!」
「……いやいや、待て待て待て待て」
さすがのヴィクティムも、この光景にはツッコミを入れざるを得なかった。
「風魔小太郎ってのはこんなヤツじゃなかっただろ!? どうなってんだオイ!
シノビども! お前らもなんかノリおかしいぞ! もっと真面目にやれや!!」
「お言葉だが猟兵=サン、我々はシノビではない」
「ああ?」
「我らはニンジャなり! そしてこれは実際シリアスなイクサである!」
「全員揃ってユーベルコードに頭ヤられちまったのかよ……」
脱力ものの発言だが、ヴィクティムはすぐに頭を切り替えた。
それがこの戦場の流儀だというのならば、誰よりも馴染んでみせよう。
いかなる仮面をも使い分けてこその、端役なのだから……!
「そうかい、だが残念だなあ。俺はニンジャじゃねえ、つまり――イクサの礼儀とやらにも従うつもりも、その必要もねえんだよ!!」
BLAMN!! 仕込みショットガンが火を吹いた! カマシシの腹を削り取る!
「グワーッ!!」
なんたるアンブッシュ! これがニンジャのイクサであればシツレイだ!
アイサツ前のアンブッシュは一度のみ、しかもヴィクティムは敵をはっきりと目視している。
そのような状況ではまずアイサツが優先されるというのは、古事記にもある通り。
しかし! それはあくまで、ニンジャ同士のイクサの話である。
ヴィクティムはニンジャめいているがニンジャではない――ランナーなのだ!
「風磨のやり口は経験済みさ。テメェらのやってるそれは、実際ただの猿真似だぜ」
「「「オノレ、猟兵! イヤーッ!」」」
「おいおい、イクサの最中なんだろ? 俺にかかずらってていいのか?」
「「「イヤーッ!」」」
ウカツ! カマシシの攻撃は化身忍者のインタラプトで妨害された!
「「「イヤーッ!」」」
「「「グワーッ!?」」」
さらに化身忍者のトビゲリが、カマシシのメンポを砕いた! ワザマエ!
「テメェらのそのふざけたやり口で、俺のイカれた執着を越えられるかよ」
ヴィクティムは心からの嘲笑を浮かべ、カマシシのニューロンを破壊した。
「「「サヨナラ!!」」」
カラテビーストは爆発四散! ヴィクティムは次の瞬間には消えている。
殺して、殺して、殺し尽くす。ジゴクめいたサツバツこそが、彼の居場所なのだ。
大成功
🔵🔵🔵
曾場八野・熊五郎
【鹿南蛮1丁】
前回までのあらすじ
ホケンジョ・シンジケートの抗争に巻き込まれ瀕死の重傷を負ったソバヤノ・クマゴロ。だがその時、見覚えのあるシカ・ソウルが突如覚醒するのだった……!
「ドーモ、カマシン=サン。ケモノスレイヤースレイヤーです」
「俳句を読め。リチャード南蛮の合わせ出汁にしてやる」
岡持にリチャードを吸い込んで合成獣鹿ゴリラヒュドラキメラ鹿を口寄せする。今夜は俺とお前でダブル対鹿忍だ!
相手が防御モードになったら鹿の心を押し付け、悪の鹿と悪の鹿で真の邪悪を決める戦いを始めさせる。
カマシシが我慢できなくなって動いたところを袋叩きにする
「一発で沈まないなら千発の蹄で殴るでごわす!」
リチャード・チェイス
【鹿南蛮1丁】
はい、ストップ、ストップ。カメラ止めるである。
何であるか?ん?カマシシ?鹿であるか?んー?
これをよく見るである(自分のステシを開く)
真の姿、キャラが丸被りである!!(言いがかり)
藤の花から飛び出し注意とでもいうであるか?
自分の方が肉質が上だと主張しているであるか?
貴様は伝説の鹿料理として皿に盛られたこともないであろう!
リチャード南蛮の出汁の秘訣も知らんであろう!
( V⊿)何? 納品日時は2019年5月1日で自分の方が先?
( V⊿)……
( V¢)野郎ぶっ殺してやるぁぁ(岡持ちに吸い込まれる)
「SOBAAA!!!」(ヒュドラとゴリラの力を得て究極の生命体が完成。今注文すると角も倍)
●前回までのあらすじ
ホケンジョ・シンジケートの抗争に巻き込まれ、瀕死の重傷を負ったソバヤノ・クマゴロ。
彼自身も死の淵にあったその時、見覚えのあるシカ・ソウルが突如覚醒。
クマゴロはケモノを殺すものを殺すもの、ケモノスレイヤースレイヤーとなったのだ……!
●アタック・ザ・ゴリラヒュドラキメラゴースト
「ドーモ、はじめまして。ケモノスレイヤースレイヤーです……!!」
曾場八野・熊五郎はいまや、ケモノを殺すものを殺すものと化していた。
無駄に愛嬌のあるその顔は、「餌」「欲」と書かれた鋼鉄メンポに覆われ、
無駄に愛嬌のあるその瞳は、センコめいて細まりもとに戻るのを繰り返している。
全身から立ち上るキリングオーラは、まさしくニンジャのそれである……!
「「「ドーモ、ケモノスレイヤースレイヤー=サン。サンダリングホーンです」」」
カラテビーストカマシシは電撃的アイサツを撃ち、油断なくカラテを構えた。
サンダリングホーンの持つニンジャ第六感が、クマゴロのワザマエを知らせている。実際、油断ならぬ強敵であった。
(((グググ……クマゴロ=サン……鹿になるのである……)))
クマゴロのニューロンに響き渡る、邪悪なシカソウルの呻き声。
それはオカモチに吸収された、リチャード・チェイスの怨念であった。
宿敵イラストと真の姿イラストが被っているという、実際言いがかりにもほどがあるクレームの憎悪が、リチャードの力の源泉である。
イラストマスターさんさえ違うのに、キャラ被りを主張するとはなんたる図々しさ!
そもそも(真の姿はともかく)リチャードは鹿ではない。シャーマンズゴーストである。
(((黙るのでごわすリチャード!)))
(((グググ……奴らはリチャード南蛮の出汁のとり方も知らぬコワッパ……この正義のシカソウルの力を使えばすなわちベイビー・サブミッション……)))
クマゴロの額に汗が伝う。リチャードは強力だがあまりにもトンチキなソウルだ。
己を鹿と言い張る狂人の力に頼りすぎれば、クマゴロも狂気に陥るだろう。
主に自分のことを正義の鹿とかほざいているあたりがその証左であった。
(((黙れでごわす、リチャード。オヌシは悪の鹿でごわす)))
(((ググググ……鹿の善悪の判断もつかぬとはブザマである……バカ!)))
(((黙れ! リチャード!!)))
「「「イヤーッ!」」」
コンマ秒に満たぬニューロンの対話が終わり、現実の時間が戻ってきた。
クマゴロに襲いかかるデン・スリケン! 敵は眼前だ!
「イヤーッ!」
クマゴロは五連続側転でデン・スリケンを回避し、ソバ・スリケンを投げた。
ハリガネめいたソバは空中で回転し、センベイめいた丸形となり敵を切り裂く。
「「「ムテキ!」」」
しかし! サンダリングホーンは特徴的なカラテシャウトでジツを発動!
ムテキ・アティチュードによって毛皮を硬化させ、ソバ・スリケンを弾いた!
(((愚かなりクマゴロ=サン……やはり鹿の力を使うべし……!)))
(((黙るのでごわすリチャード!)))
(((奴らは自分のほうが肉質が上だと主張するゲニン……殺すべし……!!)))
ドクン! 邪悪なるシカソウルの憎悪がクマゴロのニューロンを支配しようとする。
クマゴロの口元からヨダレが垂れた。そろそろご飯の時間なので!
「スゥーッ、ハァーッ!」
クマゴロはイマジナリー・ドッグフードを食べる姿をニューロンに思い描いた。
特に呼吸に意味はないが、それが一時的にクマゴロの空腹を抑える。
イクサの最中に食欲に飲まれれば死あるのみ。手綱を握るのは犬自身!
「イヤーッ! イヤーッ! イヤーッ!」
「「「ムテキ!」」」
クマゴロはソバ・スリケンを投げ続ける! そしてサンダリングホーンの周囲を高速で走り始めた!
「イヤーッ! イヤーッ! イヤーッ!」
ムテキ・アティチュードの弱点、それはジツ発動中は身動きが取れぬこと。
クマゴロはソバ・スリケンで敵の動きを止めながら、オカモチを掲げる!
「エーラッシェー!!」
神秘的なシャウトが響いた瞬間……ゴ、ゴウランガ!?
オカモチから飛び出したのは、鹿……否、獣……否、ゴリラ……否!!
『SOBAAAAAAAAA!!』
それは恐るべきキメラビースト、ゴリラヒュドラキメラ鹿であった!
解き放たれたシカソウルは恐るべき憎悪とともにその角を叩きつける!
『SOBA!!』
「「「イヤーッ!」」」
『SOBA!!』
「「「イヤーッ!」」」
『SOBA!!』
「「「イ……グワーッ!?」」」
ムテキ敗れたり! 鹿の角と狂気が防御を無理矢理にこじ開けたのだ!
「一発の蹄で倒れないなら千発の蹄で倒すのでごわす!」
『SOBAAAAAAAA!!』
「イヤーッ!」
ゴリラヒュドラキメラ鹿とクマゴロが空中で交錯! ゴウランガ!
「「「サヨナラ!!」」」
同時攻撃により首を刎ねられたサンダリングホーンは爆発四散……!
「インガオホー……鹿であったのがうぬらの敗因でごわす」
クマゴロはザンシンを決め、すぐさま身を翻すと駆け出した。
すべてのカラテビーストを倒すため、走れ! クマゴロ! 走れ!!
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵
二本木・アロ
散々ひとんちの畑荒らしやがってこの畜生が。あれ、カラテ?
ま、いーや。宿敵と別個体でもカマシシはぶっ飛ばす。
高速移動にはユベコで対抗、焼きもろこし食べながらアイサツ抜きに殴りに行く。
このくらいのアンブッシュは許されるって古事記にも書いてあるし。読んだコトねーけど。多少の【電撃耐性】もあるし。
んで高速移動に追いついたら【頭突き】をぶち込むわ。
幕府のニンジャ=サンにも焼きもろこし振る舞って協力するわ。
え? メンポが邪魔で食えない?
そんな時は「イイから食えやゴルァアアア!」って【恫喝】して楽しんでもらうからだいじょーぶ☆
このくらいのモロコシハラスメントは許されるって古事記にもあたしが書いとくわ。
●スイートコーン・ウィズ・ア・スポテッド・カチナ
「散々ひとんちの畑荒らしやがって、この畜生が――あれ?」
怒りを纏って戦場に降り立った二本木・アロは、きょとんと目を丸くした。
立ち並ぶ無数の木人と、それを相手に木人拳を繰り返すカマシシの群れ。
たしかにそれはアロのよく知る、忌々しい畑泥棒と同じ姿をしている。
しかし、おお、見よ! 恐るべきメンポと黒帯……誰がどう見てもニンジャなのだ!
「「「ドーモ、猟兵=サン。サンダリングホーンです」」」
「え、あれぇ? 名前までなんか違うんだけど???」
アロは困惑するのも仕方なかろう。なにせカマシシはカマシシだがカマシシではない。
超・魔軍転生によって、恐るべきニンジャソウルをディセンションさせられたカラテビーストカマシシなのだから!
(ま、いっか。カマシシはぶっ飛ばす、慈悲はない!)
そしてアロは単純でもあった。とりあえず畑泥棒はぶっ飛ばすのだ!
「イヤーッ!」
「「「グワーッ!?」」」
そして敵のオジギが終了するのも待たず、いきなりのヘッドバットである!
「な、なんたるシツレイ! アイサツは神聖不可侵と古事記にもあるのだぞ!」
「あー? あたしニンジャじゃねーし。このくらいのアンブッシュはアリだろ!」
「バカナーッ!?」
なんたるエゴイズム! しかしアイサツはニンジャ同士の礼儀作法。
アロはニンジャではないので、何も問題はない。むしろカマシシがウカツなのだ!
「「「イヤーッ!」」」
勢いを削がれたカマシシは、電撃を撒き散らしながら高速移動に突入した。
そしてアロを取り囲むように、ぐるぐると高速で円を描くのだ!
「スピードアップすりゃあたしの目を欺けるってか~?」
アロは不敵に笑い、ごそごそと懐に手を突っ込んだ。
取り出したのは……モロコシ! ほどよく焼けたモロコシである!
そして、モロコシを掲げ……モロコシを、食べると……言うのか!?
「「「トッタリ! イヤーッ!」」」
あまりにも隙だらけなアロに、多方向から同時に襲いかかるカマシシ!
このままネギトロめいて引き裂かれてしまうのか……否、見よ!
「「「イヤーッ!?」」」
遅い! カマシシの動きがあまりにも遅いではないか!
「自然の恩恵ナメてんじゃねーぞこの畜生が! イヤーッ!」
「「「グワーッ!?」」」
「イヤーッ!」
「「「グワーッ!?」」」
「イヤーッ!」
「「「グワーッ!?」」」
アロは電撃的速度で近づき、一体一体に丁寧にヘッドバットをかます!
これこそ、スポテッド・コン・カチナ……またの名をアヴァチュホヤ・ニンジャがもたらした、モロコシ・ジツの力である。
モロコシを食べていない敵は、そのカラテが1/5に減少してしまうのだ!
「さーてこっちもバフかけていこーぜ。食べるだろ幕府のニンジャ=サン」
「「「ヨロコンデー!」」」
化身忍者たちのメンポがカパッと開き、全く同じ動作でモロコシを食べた。
「「「ウウウ、ウマーイ……!」」」
「いい食いっぷりだ! さあ仕上げといこうや! イヤーッ!」
「「「イヤーッ!」」」
「「「アバーッ!?」」」
スリケン! ヘッドバット! ついでに食べ終わったモロコシの芯で殴打!
カマシシのメンポが砕け、血まみれの頭部があらわとなる!
「これが自然の恩恵の力だぜ。イヤーッ!」
「「「サ……サヨナラ!!」」」
ヘッドバットで頭部を砕かれたカマシシが爆発四散!
壮絶なイクサを終えた首塚に、モロコシのいい匂いが染み渡る……。
大成功
🔵🔵🔵
第2章 ボス戦
『獣狩りのアルヴィナ』
|
POW : 零距離、取ったよぉ!
【瞬時に間合いを詰めて、パイルバンカー】による超高速かつ大威力の一撃を放つ。ただし、自身から30cm以内の対象にしか使えない。
SPD : 躱せるものなら躱してみなよ!
【対猟兵用クレイモア地雷】を放ち、自身からレベルm半径内の全員を高威力で無差別攻撃する。
WIZ : キミも料理してあげようか?
戦闘中に食べた【調理済みの肉】の量と質に応じて【身体能力強化と自動回復能力を得て】、戦闘力が増加する。戦闘終了後解除される。
イラスト:たけ姫
👑11
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
|
種別『ボス戦』のルール
記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※このボスの宿敵主は
「💠白石・明日香」です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
「ドーモ、猟兵の皆さん……アルヴィナ・ザ・ビーストスレイヤーです……!!」
カマシシを全滅させた猟兵の前に、回転ジャンプでエントリーした猟書家。
その口元は、恐怖を煽る字体で「首」「殺」と書かれたメンポに覆われていた。
「アタシのカラテビースト軍団を全滅させたのはアッパレ。しかしアブハチトラズよ。
アタシひとりのカラテがあれば、キミたちを全滅させるなんてベイビー・サブミッションなんだから!」
そしてゆらりとカラテを構え……一部猟兵の白眼視にきょとんとした。
「え? あれ? なんでアイサツしてくれないの? これがこの世界の正式な戦い方じゃないの??
……え、違うの!? じゃああのへんてこなカマシシたちはなんだったの!!?」
どうやらアルヴィナは、勝手にこれが正しいエンパイアのイクサだと思いこんでいたらしい。
突然のエンパイア真実に愕然とするアルヴィナだったが、咳払いして気を取り直した。
「こうなったらこのままのアトモスフィアで行くわ、なんとなく楽しいし……!
さあ、ハイクを読みなさい猟兵=サン! 慈悲はない、首塚の一族殺すべし!」
やってることは間違いなく発狂マニアックのそれだが、敵は猟書家だ。
油断すればすなわちモスキート・ダイビング・トゥ・ベイルファイアである。
化身忍者たちとともに、油断ならぬ強敵をスレイ(殺す)せよ!
サギリ・スズノネ
礼儀正しいビーストスレイヤー=サンなのですよ!
鳴かぬなら
鳴かせてみせよう
もみじ肉
これがサギリのハイクなのです!
さあ、勝負なのですよ!
……ところでお肉余ってないです?
って、何かやべーもん持ってるのですよ!
とりあえず動かれると厄介なので相手の足を狙って動きを潰すのですよ!
化身忍者さんに頼んで、手裏剣やクナイを敵の足辺り目掛けて投げて貰います。
移動し辛くなれば良し、ジャンプしても良し!
敵の動きを『見切り』ながら、火ノ神楽で出した鈴を幾つか合体させてぶつけるのです!これを何度か繰り返すのです!
相手の攻撃は残した鈴でガード!
複数並べて盾の様にします!(※盾受け)
念のためオーラ防御もしておくのですよ!
●ダンス・ウィズ・ア・ゴールデン・フレイム
「鳴かぬなら/鳴かせてみせよう/もみじ肉……ドーモ、サギリ・スズノネです」
「……! アイサツとともに、ハイクを……!?」
悠然とオジギするサギリのキリングオーラに圧倒されるアルヴィナ。
イクサにおけるニンジャのハイクとは、すなわち爆発四散前に遺すもの。
それをアイサツとともに詠むのは、デス・ハイクと呼ばれる覚悟の現れだ。
武士で言うところの鞘を捨てるも同然。サギリはそれだけの決意をしている!
(あれ? なんですごい驚かれてるのです?)
と思ったが、サギリは特に作法を知らずに詠んでいただけだった。
そしてその視線は、チラチラと爆発四散痕に向けられていた。
ちょっとぐらいモミジ肉が残ってないか、気になっているらしい。
しかし、ニンジャは爆発四散してしまえばもはや何も残らない、
偉大なる松尾芭蕉の詠んだ「死して屍拾うものなし」というハイクの通りに!
「何をきょろきょろしているのかしらサギリ=サン! イヤーッ!」
「! イヤーッ!」
サギリはアルヴィナのパイルバンカー攻撃をかろうじて側転回避!
「イヤーッ!」
「イヤーッ!」
さらに側転しながらカトン・スリケンを投げるが、アルヴィナは回避してしまう。
やはり猟書家のカラテはサンシタとは次元が違うのだ!
「「「イヤーッ!」」」
「アタシの足止めをしようってハラね? 無駄よ! イヤーッ!」
化身忍者の援護も、アルヴィナがパイルバンカーを振るうと弾かれてしまった!
(やはり一筋縄ではいかないのです、ですが……!)
サギリは側転しながら、ヒノカグラ・ジツでカトン・スリケンを生み出す。
金色の炎はパイルバンカーに散らされて、イクサ場を照らすイルミネーションめいて燃え上がっていた。
「イヤーッ!」
「無駄よ! イヤーッ!」
「無駄ではないのです! イヤーッ!」
「無駄よ! イヤーッ!」
「無駄ではないのです! イヤーッ!」
「無駄よ! イヤーッ!」
「無駄ではないのです! イヤーッ!」
「無駄よ! イヤーッ!」
「無駄ではないのです! イヤーッ!」
「イヤーッ!」「イヤーッ!」「イヤーッ!」「イヤーッ!」「イヤーッ!」「イヤーッ!」「イヤーッ!」「イヤーッ!」「イヤーッ!」「イヤーッ!」「イヤーッ!」「イヤーッ!」「イヤーッ!」「イヤーッ!」「イヤーッ!」「イヤーッ!」「イヤーッ!」「イヤーッ!」「イヤーッ!」「イヤーッ!」
サギリとアルヴィナの激しいカラテラリーだ! ゴジュッポ・ヒャッポ!
「そろそろ幕切れね……イヤーッ!」
そこで隠し持っていたモミジ肉を食べたアルヴィナが勝負を決めにいった。
ジツにより常人の三倍にまで強化された脚力でサギリにトビゲリを放つ!
「それを待っていたのです! ヒノカグラ・ジツ! イヤーッ!」
「な……!?」
見よ! 戦場に散っていた金色の炎がサギリのもとに誘蛾灯めいて集まる!
炎はカラテ斥力障壁を形成し、アルヴィナのトビゲリをトランポリンめいて弾いた!
「バカナ……!」
「これがサギリのカラテなのです! イヤーッ!」
「グワーッ!!」
巨大カトン・スリケンがアルヴィナを燃やす! ゴウランガ!
「環境に文句を言うやつは腰抜け」という伝説的ハイクの通り、サギリは状況を利用して一撃を決めたのだ。これぞまさしく、フーリンカザンである……!
大成功
🔵🔵🔵
リューイン・ランサード
言っている事はトホホですが、恐るべきワザマエは感じます<汗>。
アイサツを交わした後、化身忍者さん達にスリケンで援護射撃をお願いし、自分はワザの準備を。
相手が瞬時に詰め寄ってパイルバンカーを放つのを、研ぎ澄まされたニンジャカンとミキリで予測し、ニンシャウイング(単に自分の翼)による空中戦で空に舞い、その場に残るブンシンノジツで作った残像とUCで作ったスズメバチの巣に攻撃を誘導。
粉砕された巣からは怒りに燃える無敵のスズメバチの群れが毒針と鋭いアゴで襲い掛かる…。
ダメージを受けたアルヴィナ=サンに光の属性攻撃を籠めたエーテルソードで、「下の句など不要、ハイクを詠め。」と言って、カイシャクしてあげる。
●レイジ・アゲインスト・ザ・ニンジャ
「ドーモ、アルヴィナ=サン。リューイン・ランサードです」
奥ゆかしくオジギしたリューインは、頭を上げながらカラテを構える。
(言ってることはトホホですが、恐るべきワザマエは感じます……!)
それは対峙するアルヴィナの、油断ならぬカラテを察したがゆえの緊張だ。
こめかみを伝う汗は冷や汗であり、呆れを表すものではない。
表すものでないったらない。決して呆れているわけでは……ない!!
「イヤーッ!」
一方アルヴィナは爆発的速度で地を蹴り、リューインに近接カラテを仕掛ける。
「イヤーッ!」
リューインは4連続側転でパイルバンカー攻撃を回避し、化身忍者に叫んだ。
「皆さん! 援護をお願いします!」
「「「ヨロコンデー! イヤーッ!」」」
化身忍者たちはアルヴィナを逃さぬように円陣を組み、スリケンを投げた。
「イヤーッ!」
アルヴィナはブレイクダンスじみて回転し、全方位からのスリケンを弾く。
そして力強く大地を踏みしめ……先ほどの三倍近い速度でダッシュした!
「イヤーッ!」
(来る……!)
リューインは身構えた。先ほどのような大振りな回避動作は実際危険だ。
ニンジャ第六感とニンジャ動体視力を駆使して最低限の動作で攻撃を回避し、
研ぎ澄ませたカラテを叩き込む……さもなくばインガオホー!
「……イヤーッ!」
「な!?」
ゴウランガ! リューインは横でも後ろでもなく、上に跳んだのだ!
そしてばさりと翼を広げ、前方……つまりアルヴィナの背後へと滑空する。
アルヴィナは咄嗟にバク宙を撃ちパイルバンカーを上から下に突き刺した。
しかし、パイルバンカーが貫いたのは、速度が生み出したブンシンである!
「かかりましたね、アルヴィナ=サン!」
「これは……!」
そして破砕した地面から間欠泉のごとく噴き出したのは、無数のスズメバチ!
リューインはジツの力で生成したスズメバチの巣を後ろへ投げることで、
アルヴィナに巣を破壊させつつ、それ自体をデコイとして利用したのだ。
怒り狂う無数のスズメバチが、毒針と鋭いアゴでアルヴィナに襲いかかる!
「グ、グワーッ!?」
無数のスリケンを同時に跳ね返すアルヴィナと言えど、この数の虫はいかんともしがたい。
仮に払えたとして、ニンジャのイクサにおいては致命的な隙が生まれる!
「ハイクを詠むのはあなたです、アルヴィナ=サン! イヤーッ!」
「グワーッ!!」
着地したリューインのエーテルソード・イアイが、アルヴィナを切り裂いた!
カラテとはすなわち紙一重の綱渡りの連続……生死を分かつのはほんの少しの差なのである……!
大成功
🔵🔵🔵
マユラ・エリアル
とりあえず 爆発オチは 如何かな
ドーモ、アルヴィナ=サン
貴様のオチは決まった
爆発オチなんてサイテーとか言いながら爆発四散するがよいわ!
氷刃展開発動
周囲に氷の刃を浮かせて待機
さあ最期の肉を喰え
我等とて最後の晩餐くらいさせてやる慈悲はあr…今だ!
化身忍者の諸君もなんか良い感じに攻撃シクヨロ
氷の刃を操作し、アルヴィナを包囲する形で氷の刃を展開して連続攻撃
さあ、何時まで逃げられるかな…
大人しくハリネズミになって爆発四散するがよいわ!
接近されたら右手の鉤爪でパイルバンカーを弾いて再度距離を取る
回復能力以上のダメージを多数の氷の刃で常に与え続けて体力を削って行こう
カラテ虹帯の私に挑もうなど100年早いわ
●アイスソード・ライク・ア・ヘッジホッグ
「ドーモ、アルヴィナ=サン。マユラ・エリアルです。貴様のオチは決まった」
「オチですって? どういう意味よ、それは」
「貴様のオチは爆発オチ……つまりは爆発四散するということよ!」
マユラは不遜にもアルヴィナを見下して言った。アルヴィナは怒りを燃やす。
「斬新なアイディアねマユラ=サン。でも爆発するのはキミのほうだよ」
「なんたるバカ。私が爆発したところで、そんなオチはいまさらすぎて新鮮味なし!
爆発オチなんてサイテーとか言いながら、盛大に爆発四散して終わるべしよ!」
「ほざけ! イヤーッ!」
「イヤーッ!」
アルヴィナのスリケンとコリ・スリケンが相殺され、氷の破片がキラキラと舞う。
ふたりは無数のスリケンを投げあいながら、陸上選手めいて並走した!
「イヤーッ!」「イヤーッ!」「イヤーッ!」「イヤーッ!」「イヤーッ!」「イヤーッ!」「イヤーッ!」「イヤーッ!」「イヤーッ!」「イヤーッ!」「イヤーッ!」「イヤーッ!」「イヤーッ!」「イヤーッ!」「イヤーッ!」「イヤーッ!」「イヤーッ!」「イヤーッ!」「イヤーッ!」「イヤーッ!」「イヤーッ!」「イヤーッ!」
だがそのカラテはドングリ・コンペティションである。お互い一歩も譲らず!
「イヤーッ!」
「イヤーッ!」
マユラが飛ばしたコリ・スリケンを回避したアルヴィナは、岩場に着地した。
「なかなかやるじゃないマユラ=サン。なら、アタシも本気を出すよ……!」
アルヴィナが懐から取り出したのは……ナムサン、肉スシである!
アルヴィナは肉を食うことでカラテを一時的に強化出来るジツを持つのだ。
「ほう……それで私以上のカラテを手に入れると? これはチョージョー」
だがマユラはそれをわかっていながら、腕を組んで悠然とアルヴィナを見る。
「それがお前の最期の晩餐となる。今のうちにスシを味わうがいい」
「ずいぶん増上慢が激しいみたいねマユラ=サン。ならこのスシでその思い上がりごと」
「今だ! イヤーッ!」
「エッ!?」
そこに襲いかかるコリ・スリケン! なんと今のやりとりはすべてブラフ!
てっきり強者のオーラを放つムーブかと思っていたアルヴィナは防御が遅れた!
「グワーッ!?」
「さあ化身忍者=サン! やれ!」
「「「イヤーッ!」」」
「グワーッ!?」
ナムアミダブツ! なんたる卑劣な手口か。だがこれがニンジャのイクサである!
わざわざジツの発動を待ってくれるほど、猟兵は甘くはないのだ……!
大成功
🔵🔵🔵
ヴィクティム・ウィンターミュート
ドーモ、アルヴィナ=サン。端役です
ここはやはりお互いに正々堂々、やるのは如何か
いや少し待て…正々堂々やるからには、全力を出さねば
肉を食うがいい、アルヴィナ=サン
───いや、少し待て(ワンモア)
よもやその肉…何の味付けもしてないというわけではなかろう
どうせなら美味しく食べるのが良い。そうは思わないか?
ここにスーパーウルトラヤバヤバ調味料がある
これをかけると美味しさ3千倍だ
毒は無い、俺が食べて毒見しよう…ほらな
では失礼してPAPAPA
食べるがいい──かかったな阿保が!
そいつには強酸ナノマシンが入っている!
俺が食べても平気なのは【ハッキング】で機能停止したからだ!
今だ!化身忍者との殺人ツープラトン!
●ビー・ケアフル・ワット・ユー・デリシャス・フード
「ドーモ、アルヴィナ=サン。セカンドフィドルです」
「端役(セカンドフィドル)? 妙なニンジャネームね」
ヴィクティム・ウィンターミュートは、アルヴィナの反応に鼻を鳴らした。
「俺の名前のことなんざどうでもいい、今はイクサのことを考えようぜ。
アンタはこれまでのサンシタどもとは一味違う。正々堂々やろうじゃねえか」
「…………」
ヴィクティムの気さくな物言いを、アルヴィナは訝しんだ。
正々堂々戦おうと言われて、はいそうですかと鵜呑みにするニンジャは居ない。
当然アルヴィナは、セカンドフィドル……つまりヴィクティムのなんらかの策を警戒している。
……ということを、ヴィクティムも承知の上だ。警戒すらも利用してこその端役。
「いや少し待て……正々堂々やるからには、全力を出さねばシツレイというもの」
「……何が言いたいのかしら?」
「俺も、アンタも、すべてのカラテを出し切ろうってことだよ」
ヴィクティムはカラテを構えつつ、すっとぼけてみせた。
「アルヴィナ=サン。肉を食うがいい。それがアンタのジツだろう」
「なんですって……?」
「おいおい、まさかアンタほどの猟……ニンジャが、ジツを使ってなお俺のようなゲニンに勝てるか不安、だなんて言わないよな?」
「……!」
この挑発は効いた。アルヴィナはキリングオーラを放ちながら肉スシを取り出す。
「ほざいたわねコワッパ。なら今すぐこのジツでキミを――」
「……いや、少し待て」
「さっきから何!?」
「そのスシだ。よもやなんの味付けもしていないというわけではないだろう?」
「は???」
「どうせなら美味しく食べるのがいい。そうは思わないか?」
まるでテレビショッピングの司会者めいて微笑みかけるヴィクティム。
「ここにスーパーウルトラヤバヤバ調味料がある。これをかければ……」
「か、かければ……?」
「その美味しさ、実に……三千倍だ!!」
「さんぜんばい!?」
アルヴィナは完全に術中に囚われていた。なんたるヴィクティムのテレビショッピング司会者めいたフレンドリーかつ油断ならぬ会話術か!
「って待ちなさい、セカンドフィドル=サン!」
思わずよだれを垂らして近づきかけたアルヴィナだが、ハッと我に返った。
「そんなことを言って、毒を盛るつもりね! 卑劣!」
「そう言うだろうと思ったぜ」
ヴィクティムはスーパーウルトラヤバヤバ調味料粉末を小指につけ、舐めた。
「……どうだ? 俺はなんともないぜ」
「…………」
アルヴィナはカラテを構えつつ、じりじりとヴィクティムに近づいた。
「本当に美味しくなるの?」
「三千倍だぜ」
「さんぜんばい……」
アルヴィナは恐る恐る肉スシを差し出した。ヴィクティムはにこりと微笑む。
「では失礼して……PAPAPA!」
「えっなにその人間の足みたいな気持ち悪い道具」
「これがスーパーウルトラヤバヤバ調味料を生み出すんだよ」
なんらかの粉末をさらにPONしてCRASHすると黄金色の粉末が振りかけられた。
冷静に考えれば、殺し合う敵がこんな施しをするわけがない。
しかしこれまでのイクサで多量のカロリーを消費していたアルヴィナにとって、
ヴィクティムの提案は実際魅力的に過ぎたのだ。そこまで見込んでの策である!
「本当に三千倍なんでしょうね……」
アルヴィナは半信半疑な顔をしつつスシを食べた……その時!
「かかったな、アホが!」
「ワッザ……グワーッ!?」
アルヴィナは胸を抑えてのたうち回る! これは一体!?
「な、なぜ……毒は入っていないんじゃ……」
「ああ毒は入ってねえぜ! だがそいつの正体は強酸性のナノマシンよ!
俺が食べても平気なのは、その機能をハッキングで停止させたからだーッ!」
「は、図ったわねセカンドフィドル=サ……グワーッ!! 強酸グワーッ!!」
「わざわざ美味しくスシを食わせるやつがあるかバカめ! さあ喰らえーッ!」
「「「イヤーッ!」」」
「アババババーッ!!」
化身忍者との殺人ツープラトンがアルヴィナを襲う! 中と外の同時攻撃!
ナムアミダブツ……これもまたマッポーの一側面なのか!
大成功
🔵🔵🔵
矢来・夕立
だから忍者じゃなくてニンジャですよ。鹿が忍者やってる時点でパチモンもいいとこでしょうが。ニンジャならありえます。
忍びのものとしての忍者であればあっち(※化身忍者の皆さん)につくべきでしたね。
しかしご安心ください。このオレはサムライエンパイアの忍者として生まれUDCアース(仮)のニンジャとして研鑽を積んだいわばハイブリッド。
誰よりも伝説に近い殺意《オーラ》を見て死ぬが良いでしょう。
まず長広舌の間に《闇に紛れ》ます。次に暗殺します。【神業・否無】。
余計な手間や小細工を省き忍者らしい素材の味を見せていくスタイルですね。
いま気づいたんですけどシノビオーラ的なものなんかなんも見えねえ。まあいいか。
●ディス・イズ・ザ・ブルタル・ニンジャ・ウォー
「ドーモ、アルヴィナ=サン。矢来・夕立です」
夕立は意外にも、アンブッシュを仕掛けることなくアイサツした。
普段の彼のスタイルからすれば、アイサツなど無視しそうなものだが……。
「オレに言わせるなら、あなたはそもそも手駒にする相手を間違えていますよ」
「なんですって……!?」
「いくら鹿がニンジャになったところで、所詮は鹿ですからね。
本当に優れたニンジャが欲しかったのであれば、彼らを選ぶべきでした」
と、化身忍者たちを指差した。
「そうすれば、オレたちはもっと苦戦していたでしょうし、そもそもの話あなたがそのこっ恥ずかしい勘違いをしないでも済んだんですよ。残念でしたね」
「くっ、ずいぶん言うじゃない……ならあなたは、忍者とニンジャの違いがわかるの!?」
「もちろんです。オレはサムライエンパイアの忍者として生まれ、さらにニンジャとして研鑽を積んだ、いわばハイブリッドですので」
ペラペラと立て板に水の勢いで喋っているが、だいたいウソである。
「誰よりも伝説に近いキリングオーラを見せてあげましょう……」
「……!!」
アルヴィナは夕立の言葉に並々ならぬ自信と自負を感じ、カラテを構えた。
夕立の肩から来リングオーラが立ち上り、陽炎めいて大気を揺らす。
(いったいどんなジツでくるというの? この真正面から……)
アルヴィナはニューロンの中で様々なイマジナリーカラテを思い描き、備える。
夕立のキリングオーラはさらに濃くなり、ついには夕立を覆い隠してしまった。
……ん? これキリングオーラっていうか、煙幕の一種では?
「エッ?」
「イヤーッ!」
「グワーッ!?」
アルヴィナは背中を斬りつけられてもんどり打った! 背後に立つ夕立!
「おや、生きてますか。目障りですね」
「な、何を……!」
「は? これがニンジャらしさですが?」
アルヴィナは戦慄した。夕立にハナからまともに戦うつもりなどなかったのだ!
あの長口上も何もかも、注意を惹くための嘘っぱち……!
「じゃ、じゃあ忍者とニンジャの違いとかそういうのは!?」
「ウソですが」
「ウソ!?!?」
「それはともかく死ね。イヤーッ!」
「アバーッ!!」
鮮血が噴き出す。これが真の忍者のイクサだ!
大成功
🔵🔵🔵
曾場八野・熊五郎
【伝説の鹿】
前回までのあらすじ
辛くもカマシンを下したクマゴロ。しかし激戦でニンジャの力の源であるスシを切らしたクマゴロは奇策でもってアルヴィナに立ち向かうのだった。
走れ、ケモノスレイヤースレイヤー、走れ!
「シカ、シカ、マグ……いや、シカだ」
タッパーに入れた肉スシをもそもそ食べながら登場する
「ドーモ、アルヴィナ=サン。こちら寒中御見舞でごわす」
肉スシを入れたタッパーを渡す
お年賀を断るのはトテモ・シツレイなのですぐに食べてもらう
「食べたでごわすな?それではご対面でごわす」
伝説の鹿料理をアルヴィナに見せ、茫然としたところを口からビーム吐いてアンブッシュする
「ウーマーイー……いや微妙ではこれゴワー!」
リチャード・チェイス
【伝説の鹿】
アルヴィナ=サンを前に膝をつくゴリラヒュドラキメラ鹿。
憎しみのダークパワーは長続きしない諸刃の剣。
サンダリングホーンとの闘いですでに力を使い果たしていたのだ。
だがしかし、命を粗末にしてはいけない。
最期のその時まで自らの使命を果たすが鹿の本懐。
ほどよい運動と熟成によってうまみ成分があふれ出すのだ。
本日の特選素材(ででん)
伝説の鹿肉。それは奈良公園隠れの里でのみ出回る鹿肉。
もっちりと絡みつくような食感とくどさのない味。
塩と胡椒のシンプルな味付けで素材本来の味を生かし、
炭火でじっくりと焼いた伝説の鹿料理を是非ご賞味あれ。
(無言で皿の上に仰向けに寝そべる。ほら、調理済みの肉だぞ)
●これまでのあらすじ
曾場八野・熊五郎、あるいはソバヤノ・クマゴロは深刻なスシ不足に襲われていた。
スシはニンジャにとってのカラテの源、イクサには欠かせない完全栄養食だ。
全力を出しきれないクマゴロを嘲笑うかのように、ゴリラヒュドラキメラ鹿も敗北。
邪悪なるリチャード・チェイスのシカソウルがクマゴロのニューロンを嘲笑う。
はたして、クマゴロとリチャードはアルヴィナを倒すことが出来るのか!?
●ホワット・ア・パーフェクト・ディアーズ・ミート
「ドーモ、アルヴィナ=サン。ケモノスレイヤースレイヤーでごわす」
「ケモノスレイヤースレイヤーですって? ……なんか名前長くない?
いやそうじゃなくて、このビーストスレイヤーを相手に挑戦的な名前ね!」
「シカ、シカ、マグ……いや、シカだ」
「ってアイサツしてる端から何スシ食べてるのよ!?」
クマゴロはタッパーから肉スシを取り出してはもそもそ食べていた。
「欲しいんでごわすか?」
「要らないよ!?」
「欲しいんならあげるでごわす。寒中お見舞いということで」
「いらないって言ってるんだけど!?」
「お年賀を断るのはスゴイ・シツレイでごわすが?」
「ぐ……!」
礼儀作法は重要だ。カラテがあろうと作法を知らぬものはムラハチにされる。
完全にクマゴロのペースに乗せられたアルヴィナは、タッパーを受け取った。
「そもそもこれ何の肉よ……」
「新鮮さが大事でごわすよ。ささ痛まないうちに」
「いやだからこれ何の肉……」
「ダマラッシェー!!」
「アイエエエ!」
いにしえのニンジャスラングだ! コワイ!
アルヴィナはおそるおそる謎の肉スシをつまんで……食べた!
「…………? ??? 何? 食べたことがない味なんだけど……」
「食べたでごわすな」
「えっ」
「ではここでご対面でごわす」
「エッ!?」
どこからともなく運ばれてきたカートの上には巨大な皿が鎮座している。
クマゴロがカポッと覆いを外すと、皿の上にはリチャードが寝そべっていた!
「え……!?」
「…………」
「…………」
「…………」
睨み合うアルヴィナとリチャード。ゼンめいた沈黙が流れる。
アルヴィナは混乱した。こんな展開を正気で受け止められるわけもなかった。
ニンジャ真実をも上回る鹿の狂気が、すでにアルヴィナを取り込んでいたのだ。
「まさか、これがあの肉の正体――」
「イヤーッ!!」
「グワーッ!?」
その時である! クマゴロの口から強烈なビームがアルヴィナを襲った!
熟成された鹿肉(この場合の鹿とは己を鹿と言い張る皿に寝そべった狂人ではなく奈良県に棲んでいるマジものの鹿を指す)の味わいが生み出したビームだ。
「ウーマーイー……いやこれ微妙では」
「イヤーッ!」
「ゴワーッ!?」
リチャードが立ち上がりクマゴロに容赦ないヤクザキックを叩き込んだ!
「伝説級の鹿料理にケチをつけるとは、どいつもこいつもわからず屋ばかりである。
もっちりと絡みつくような食感とくどさのない味を、塩と胡椒でシンプルに味付け炭火でじっくりと焼いた伝説の鹿料理であるぞ。よく味わうのである」
「なんでこっちまで攻撃……」
「そもそもキミは鹿じゃ……」
「イヤーッ!」
「ゴワーッ!?」
「グワーッ!?」
ナムアミダブツ! もはやこの戦場はリチャードの狂気が支配する!
アルヴィナにもクマゴロにもツッコミを入れる権利すらなし! まさにマッポーだ!
「鹿にケチをつける奴は鹿に変えてやるのである」
リチャードの両目が邪悪に輝く。これがシカソウルの恐ろしさなのか!!
「ナンデ!? 鹿ナンデ!?」
「お前を鹿の国に連れていく」
「アイエエエ!」
「ちょっなんで我輩の首根っこ掴んでゴワーーーーーーーーー!?」
「ア、アイエエエ……」
アルヴィナは、足からジェット噴射して飛んでいく鹿と哀れな犬を見送るしかなかった……。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵
月舘・夜彦
【華禱】
えぇ、判っておりました
先程のカマシシといい、独特な訛りや習慣を感じておりました
先程は動物でしたので斬り伏せてしまったのですが
敵であれ、やはり挨拶はしなくてはならないような気がします
ドーモ、アルヴィナ=サン
斬り捨て、御免
恐らく、これでいいはずです
倫太郎往きますよ
首塚の一族の警護は化身忍者達に
そうは言っても先程のように庇ってくるような気もしますが
無理はなさらないようにお願いしましょう
攻撃は2回攻撃と鎧無視・鎧砕き
攻撃を敵の武器に防がれても武器に衝撃を与えられるように対策
残像での回避を活用しながら極力敵の攻撃を躱して反撃
倫太郎と連携時、敵が僅かに隙が出たら早業の抜刀術『砕風』
篝・倫太郎
【華禱】
判ってた……
序盤の敵がアレだった時点で判ってマシタ
なんだよ、この展開ー!
バカーッ!(エコー効き気味)
は!夜彦、夜彦さーん!
え?ちゃんと挨拶すんの?!
つーか、さっさと片ァ付けよ?
首塚の一族の警護は化身忍者に任せる
毒耐性を代償に始神界帰使用
詠唱と同時にダッシュで接近し
鎧砕きと部位破壊を乗せた華焔刀でなぎ払いの先制攻撃
刃先返して2回攻撃
出来るだけ、右手のエモノを狙ってくし
距離を詰めさせない
詰められた場合はオーラ防御を展開して対処
回避不能時はジャストガードからの咄嗟の一撃でカウンター
ツッコミどころ満載過ぎて
ツッコミ追いつかないから
もうさ!さっさと終わらせよーぜ?
夜彦、バシッ!と決めちゃって!
●ブルタル・ニンジャ・ウォー・アット・ザ・クビヅカ
「…………わかってたよ」
篝・倫太郎は、はぁー……と溜息をつき、うんざりした声で言った。
「最初に出てきた連中があんなトンチキだった時点で分かってまーしーた!
なんだよもう、この展開! せめて猟書家はまともだと思ってたのによぉ!!」
「……そうですね」
そんな倫太郎の言葉に、月舘・夜彦は神妙な面持ちで頷く。
「まあ夜彦もうんざりしてるだろうけどさ、さっさと片付け」
「私もずっと考えていたのです」
「……ん? どうした夜彦? 夜彦さん??」
「あの独特な訛りや習慣……あれはそう、一種の礼儀作法ではないのかと」
「おい? ちょっと???」
「先ほどは動物でしたので斬り伏せてしまいましたが、剣士として作法は重要。
ならば敵であれ、礼を尽くそうとする相手にはアイサツが必要ではないかと」
「夜彦さん!? 何言っちゃってるの!?」
完全に置いてけぼりな倫太郎。ちょっとかわいそうである。
しかし夜彦は極めてシリアスな表情で一歩前に出ると、胸の前で手を合わせた。
「ドーモ、アルヴィナ=サン。月舘・夜彦です」
「えええええ……」
「ふっ、敵ながらアッパレね。アイサツを軽んじない姿勢は奥ゆかしいわ」
「奥ゆかしいってそういうことじゃなくねえ……???」
何やらリスペクトしあっている夜彦とアルヴィナの顔を交互に見る倫太郎。
もうついていけない。顔にそう書いてあった。かわいそう(二回目)
「これで尽くすべき作法は十分。さあ、往きますよ倫太郎」
「……そうだな。もうカタつけりゃ終わりだもんな、終わらせてえよマジで!!」
こんなトンチキ空間にいたら自分も夜彦も頭悪くなってまう!
そう考えた倫太郎は、もうこれ以上敵の戯言は聞かないことにした。
アルヴィナもまたカラテを構え、キリングオーラを放つ……!
「イヤーッ!」
アルヴィナは巨大なパイルバンカーを担ぎ、恐るべき速度で間合いを詰めた。
常人の三倍の脚力で間合いを詰め、敵の土手っ腹を杭で貫く。
速く、重い。極めてシンプルな、しかしそれゆえに油断ならぬアルヴィナのカラテ!
「「「猟兵=サン! 援護いたします! イヤーッ!」」」
そこへ化身忍者たちがスリケンを投げつけ、アルヴィナの勢いを削いだ。
アルヴィナはパイルバンカーをふるってスリケンをたやすく弾いてしまう。
しかしその一瞬の間に、倫太郎はジツ……もといユーベルコードの詠唱を終えている!
「悪いが先制攻撃はいただくぜ、さっさと終わらせてねえんだ!」
「ヌウーッ!」
華焔刀がパイルバンカーとぶつかりあい、がきん! と火花を散らした。
アルヴィナは勢いを殺しきれず、ザリザリと地面を削りながら後退する。
対して倫太郎はさらにもう一歩踏み込み、刃を返しての二撃目を繰り出した!
「やるわね、猟兵=サン! アイサツも出来ないサンシタの分際で!」
「勝手に俺をあんたらの常識で測るなっつーの! 三下かどうか確かめてみな!」
「増上慢を思い知れ! イヤーッ!」
「だからなんなんだよそのシャウトは……!」
反撃のパイルバンカーを、倫太郎は華焔刀を巧みに操ることでいなした。
ガギョン!! と杭が撃ち出されると、余剰エネルギーが地面を深く抉る。
倫太郎はあえて半歩踏み込み、密着距離から体当たりすることでアルヴィナを吹き飛ばす!
「グワーッ!」
「おい夜彦! 戦いは真面目にやってくれよ!?」
「戦いは、も何も、私は最初から常に真面目ですよ、倫太郎」
キリッとした顔で言い返す夜彦。アルヴィナが吹き飛ばされた先で身構えていた。
鞘に収めたままの愛刀を構え、カラテを研ぎ澄ませる……!
「――斬り捨て、御免」
そしてイアイ! なんたる岩をも砕く烈風めいた鋭くそしてハヤイなイアイか!
「グワーッ!?」
アルヴィナは受けきれない! 斬撃がばっさりと横薙ぎに身体を裂いた!
「わざわざこの世界まで出張ってきたとこに悪いが――こいつで! 終いだ!」
追いついた倫太郎の縦斬撃が、アルヴィナの身体に十字の傷を刻み込んだ。
「アバーッ!! サヨナラ!!」
アルヴィナは爆発四散! インガオホー!
「……彼女も爆発しましたね」
「あいつは憑装してないはずだろ? なんで……? まあいいかもう……」
ツッコミ疲れで嘆息する倫太郎。もう細かいことを考えるのはやめた。
「これで一件落着、だろ。事件なんてそんなもんでいいのさ」
「それもそうですね。しかし今回はいい経験になったかもしれません」
「おいおい、変なこと憶えないでくれよ夜彦さんよ~!」
戦いを終えたふたりのノリは、いつも通りの雰囲気を取り戻していた。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵
最終結果:成功
完成日:2021年02月02日
宿敵
『獣狩りのアルヴィナ』
を撃破!
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