ここはサムライエンパイア。
崖下に見えるのは、賑やかな城下町だ。
それを眺めながら、ブラザー・アポストロスは笑みを浮かべる。
「さて、次に狙うはこの街に致しましょう。神の試練を無事、乗り越えられるか……ですがそれは不可能です。この地に強い侍が居ようとも」
と、横にいる者達を一瞥して、合図を送る。
『私は私のなすべきことをするだけだ』
「頼みましたよ、落ち武者達……いえ、『コルテス』」
魔軍将「コルテス」を憑装した落ち武者達が街へと向かっていく。
彼らの目的は、町の人々を洗脳し、無抵抗になったところを皆殺しにすること。
そして、彼らの洗脳が始まり、数日が経った。
まだ人々は無抵抗にはなっていないが、それも時間の問題。
その窮地を一人の破戒僧が気づき、この状況をある者へと報告する。
「無事、届くことを祈る……」
その破戒僧の願いは、すぐに届けられた。
「皆様、サムライエンパイアへと向かっていただけませんか?」
そう告げるのは、響納・リズ(オルテンシアの貴婦人・f13175)。
「先ほど、サムライエンパイアにある、とある城下町に住む破戒僧、春日野行道様から報告があったのです。町がブラザー・アポストロスの襲撃に遭っていると」
現在、ブラザー・アポストロスの部下であり、魔軍将「コルテス」を憑装した落ち武者達が、人々を洗脳しているらしい。
「何とか町の人達は正気を保っているようですが、それも時間の問題。その前に皆様に向かっていただき、まずは洗脳している落ち武者達を撃破してください」
そうすれば、次に現れるのはブラザー・アポストロス。
「幹部でもあるブラザー・アポストロスを倒せば、この任務は完了です。それと、破戒僧である行道様も協力してくれるとのこと。町に精通している行道様と協力すれば、より任務遂行しやすくなると思います」
そして、リズは改めて、猟兵達を見る。
「落ち武者達は憑装して強くなっています。決して侮ることのないよう気を付けてください。皆様のお帰りをお待ちしていますわ」
そういってリズは、ブラザー・アポストロスが待ち受ける町への道を開くのであった。
柚葵チハヤ
こんにちは、柚葵チハヤです。今回も幹部猟書家シナリオで、全2章構成となります。
サムライエンパイアで危機に陥っている町を救って、敵を撃破してきてください。
今回のプレイングボーナスは。
破戒僧と協力して戦う(猟兵ほど強くはありませんが、この町に詳しいです)となります。良ければ活用してください。
また複数で参加する場合は、相手の名前やID、グループ名の記載をお忘れなく。
それでは、皆様からの熱いプレイング、お待ちしていますね。
第1章 集団戦
『落武者』
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POW : 無情なる無念
自身に【すでに倒された他の落武者達の怨念】をまとい、高速移動と【斬撃による衝撃波】の放射を可能とする。ただし、戦闘終了まで毎秒寿命を削る。
SPD : 欠落の決意
【武器や肉弾戦】による素早い一撃を放つ。また、【首や四肢が欠落する】等で身軽になれば、更に加速する。
WIZ : 妄執の猛撃
【持っている武器】で対象を攻撃する。攻撃力、命中率、攻撃回数のどれを重視するか選べる。
イラスト:麻風
👑11
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
|
種別『集団戦』のルール
記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
火土金水・明
「まずは、相手の数を減らすことに専念しましょうか。一番集まっている場所を教えてもらえますか?。」(行道さんに一番落ち武者達が集まっている場所を教えてもらいます。)
【WIZ】で攻撃です。
攻撃は、【破魔】と【継続ダメージ】と【鎧無視攻撃】を付け【フェイント】を絡めた【全力魔法】の【コキュートス・ブリザード】を【範囲攻撃】にして、『落武者』達を纏めて【2回攻撃】します。相手の攻撃に関しては【残像】【オーラ防御】【見切り】で、ダメージの軽減を試みます。
「(攻撃を回避したら)残念、それは残像です。」「少しでもダメージを与えて次の方に。」
アドリブや他の方との絡み等は、お任せします。
まず先に、火土金水・明(夜闇のウィザード・f01561)が行ったことは。
「まずは、相手の数を減らすことに専念しましょうか。一番集まっている場所を教えてもらえますか?」
そう破戒僧の行道に尋ねると、行道は親切に教えてくれた。
「そうだな……少し分散しているが、一番多く集められているのは、町の中心に位置する大通りだ。広場にもなってるし、向かえばすぐに分かるだろう」
その助言をもとに、明はさっそく、現地へと向かう。
「……なるほど、これは分かりやすいですが……」
難点は、落ち武者達がバラバラになって、それぞれの住民達を洗脳しているということだろうか。数が多いが、一気に……というのは難しそうだ。
「仕方ありませんね、個別に仕留めていきましょう」
救うべき人々に被害が回らぬよう、なるべく固まっている落ち武者達を狙って。
「我、求めるは、冷たき力!」
コキュートス・ブリザードを放ち、さっそく奇襲を開始する。
『ぬっ……来たか猟兵!』
襲ってくる敵の攻撃は残像で躱しつつ。
「少しでもダメージを与えて、次の方に」
囚われている人々に当たらぬよう考慮しながら、落ち武者達の数を減らしていったのだった。
大成功
🔵🔵🔵
馬県・義透
四人で一人の複合型悪霊。生前は戦友。
第四『不動なる者』まとめ&盾役
一人称:わし 質実剛健古風
武器:灰遠雷
やれ、本当に猟書家たちは。だが、これ以上は好きにはさせぬて。
行道殿、ひとつ質問する。ここに街を一望できる櫓はあるだろうか?
なければ、高台でもよいのだが。
視力でよく見て。
さて、ご覧あれ。これぞ悪霊の技の一つ、【四天境地・雷】。
避けようとも、どこまでも落武者についていく矢よ。数多けれど、矢もその分増えるからの。
人や建物を盾にすること、叶わず。
守るために動く悪霊がいても、よいであろう?
馬県・義透(死天山彷徨う四悪霊・f28057)もまた、依頼を聞いて駆け付けた者の一人。今は第四の人格『不動なる者』で、他の人格のまとめ役であり、盾役でもある者が表に出ているようだ。
「やれ、本当に猟書家たちは。だが、これ以上は好きにはさせぬて」
義透も行道の元で協力を仰ぐ。
「行道殿、ひとつ質問する。ここに街を一望できる櫓はあるだろうか? なければ、高台でもよいのだが」
「櫓ならば、少し町の外れになるが、ひとつある。そこにも落ち武者が数人いるが、其方であれば、容易く倒せるだろう。気を付けて向かってくれ」
「了解した。気遣いかたじけない」
そういって、さっそく目的の櫓に向かい、雷の力秘めし強弓の灰遠雷で、櫓を占拠していた落ち武者達を打ち落とし、櫓の上を陣取ることに成功した。
「これは良い眺めだの……おっと、景色に心を奪われる時ではあるまいな」
灰遠雷を引き、呪詛をこめ黒くすると。
「さて、ご覧あれ。これぞ悪霊の技の一つ、【四天境地・雷】。避けようとも、どこまでも落武者についていく矢よ。数多けれど、矢もその分増えるからの」
人や建物を盾にすること、叶わずに次々と落ち武者達が義透の追尾する矢で倒れていく。
「守るために動く悪霊がいても、よいであろう?」
そう呟きながら、義透は細い目を一層細く見せるのであった。
大成功
🔵🔵🔵
神楽・鈴音
神職の私の前で、神を騙って洗脳だなんて上等ね
やってやろうじゃない!
まずは行道と接触し、街の造りを確認
その後、敵の侵入に合わせてUC発動
街を賽銭箱迷宮に作り変えて落武者を中に閉じ込め、互いに互いを敵であると認識させるわ
「この迷宮は、私に敵対する者の意思を歪めるのよ。せいぜい、自分達で斬り合ってなさい
街の構造と賽銭箱の配置を上手く組み合わせて、迷宮は複雑化させておく
万が一、抜けて来た落武者がいた時のために、出口を抜けたら水路に落ちるようにしておくわね
水路に落ちた敵には、予め待機しておいた小舟で近づいて、頭を賽銭箱ハンマーで叩いてやるわ
「お呼びじゃないのよ! さっさと沈んでなさい!!
「神職の私の前で、神を騙って洗脳だなんて上等ね。やってやろうじゃない!」
そう憤慨しながら、この地に降り立つのは、神楽・鈴音(歩く賽銭箱ハンマー・f11259)。
「さっそくだけど、行道さん。この町の造りを教えてくれないかしら?」
「……そうだな。この地図が役に立つだろう」
そういって、行道はこの町の地図を指し示しながら、何があるのかをつまびらかに鈴音に教える。
「ありがとう。それじゃあ、言ってくるわね」
「武運を祈る」
鈴音の作戦はこうだ。
見回りしている落ち武者達を、御寄進神隠しの魔窟(ゴキシンカミカクシノマクツ)で作った迷宮に閉じ込め、互いに互いを敵であると認識させるのだ。
「この迷宮は、私に敵対する者の意思を歪めるのよ。せいぜい、自分達で斬り合ってなさい」
更に街の構造と賽銭箱の配置を上手く組み合わせ、迷宮は複雑化させておくことも忘れない。
万が一、抜けて来た落武者がいた時のために、出口を抜けたら水路に落ちるようにしているのもポイントだ。
『やった! 出口だぞ!』
色めく落ち武者の前に現れたのは、水路。そのまま勢いのまま、どぼんと落ちる。
『くそっ!! こんなところに出口を……む?』
そこにやってくるのは、小舟で近づく鈴音の姿。その手には、賽銭箱ハンマーが握られている。
「お呼びじゃないのよ! さっさと沈んでなさい!!」
『ごはっ!!』
そうやって、鈴音もまた落ち武者の数を減らしていくのであった。
大成功
🔵🔵🔵
ローズ・ベルシュタイン
WIZ判定の行動
アドリブや他猟兵との共闘歓迎
■心情
落武者ですか、憑装しているそうですので侮れないですわね。
人々を洗脳するのは許し難き所業、必ず倒してみせますわ。
■行動
破戒僧と協力関係を築きましょう。
【礼儀作法】で破戒僧に失礼のない様に、共闘をお願いしますわ。
破戒僧にこの町について訊きつつ、地形を把握しておきますわね。
また、戦闘では破戒僧を優先的に【かばう】で守りますわ。
落武者に対しては、夕暮れ時に薔薇は踊り咲く(UC)を使用して戦う。
【範囲攻撃】で広範囲を攻撃しつつ
【マヒ攻撃】や【気絶攻撃】で動きを止めつつ戦いますわ。
敵の妄執の猛撃は【武器受け】や【盾受け】で防御しますわ。
「落武者ですか、憑装しているそうですので侮れないですわね。人々を洗脳するのは許し難き所業、必ず倒してみせますわ」
そう意気込むのは、ローズ・ベルシュタイン(夕焼けの薔薇騎士・f04715)。
さっそく行道の元へ赴き。
「この町を救うため、町のことや地形について、教えていただけないでしょうか?」
その言葉に行道は、先ほどの鈴音達同様に、いろいろと町のことを教えてくれた。
これならば、広い街の中にいても迷わないだろう。
「それと……もしよろしければ、共に戦ってはくれませんか。危ないと思ったら、私が盾になりますので」
「心配には及ばない。拙僧も力になりたいと思っていた所だったのだ」
彼らの協力が行道を動かしたのかもしれない。ローズの申し出に行道は快く承諾してくれた。
ローズは行道と共に町の中へと赴き、騒ぎを起こす落ち武者達を次々と倒していく。
「さぁ、数多に咲き誇りなさい!」
ローズの夕暮れ時に薔薇は踊り咲く(ローズ・ワルツ)が、夕暮れ色の薔薇の花びらが落ち武者達を次々と倒していく。もちろん、行道もその隣で戦うが。
「ぬおっ!!」
「危ない!!」
ローズが間に入らなければ、行道は危なかったであろう。
「すまぬ。油断した」
「いえ、こちらこそ、間に入るのが遅れてすみませんでしたわ」
だが、このことによって、より行道との信頼関係を築くことに成功したのであった。
大成功
🔵🔵🔵
神海・こころ
乱戦はもう経験済みだけど
コレは不味いかも、、、シャーくんちょっとは手伝いなさいよね!!
『 ケッ、仕方ねーな』
内なるオウガのシャーくんと意思疎通を行いながら、黄金バットを振り回し
背中に目があるように敵の攻撃を紙一重で避けて立ち回ります
あっ、危なぁー
落ち武者に味方って意識はないの?射線に入ったら敵味方巻き込んで衝撃波が飛んでくるんだけど(汗)
これはサッサッと無力化が吉かな?
ギュッとバットの柄を握りしめ
渾身の力を込めて(修羅殴殺)を使用
地形を破壊して射線を潰しつつ
鎧ごとフルスイングで気絶攻撃を叩き込み吹っ飛ばし
周りの落ち武者達も巻き込んで行きます
うっし!!
ホームラン♪なんちゃって♪
「乱戦はもう経験済みだけど、コレは不味いかも……シャーくんちょっとは手伝いなさいよね!!」
『ケッ、仕方ねーな』
内なるオウガのシャーくんと意思疎通を行いながら、黄金バットを振り回すのは、神海・こころ(心海に沈む・f31901)。
『ぬおおおっ!!』
対して落ち武者達はすでに倒された他の落武者達の怨念をまとい、高速移動しながら、斬撃による衝撃波を放ってくる。
「あっ、危なぁー! 落ち武者に味方って意識はないの? 射線に入ったら、敵味方巻き込んで衝撃波が飛んでくるんだけど」
こころの言う通り、敵味方構わず、衝撃波を放ってきた。恐らくそれほどまでに追い込まれているということなのだろう。
「これは、サッサッと無力化が吉かな?」
こころは、ギュッとバットの柄を握りしめ、渾身の力を込めていく。
「アタシの全てを込める!!!」
こころの修羅殴殺(シュラオウサツ)だ。
地形を破壊して射線を潰しつつ、鎧ごとフルスイングで気絶攻撃を叩き込み吹っ飛ばし、周りの落ち武者達も巻き込むほどの強力な一撃が放たれた。
「うっし!! ホームラン♪ なんちゃって♪」
こころの周りにいた落ち武者達は、こうして、遠くの空へと飛ばされていったのだた。
成功
🔵🔵🔴
第2章 ボス戦
『ブラザー・アポストロス』
|
POW : 悔悟せよ、汝罪深き者
対象への質問と共に、【自身の侵略蔵書】から【野心の獣】を召喚する。満足な答えを得るまで、野心の獣は対象を【引き裂く爪と牙】で攻撃する。
SPD : 報いを受けよ、愚かなる者
【侵略蔵書の表紙】で受け止めたユーベルコードをコピーし、レベル秒後まで、侵略蔵書の表紙から何度でも発動できる。
WIZ : 来たれ我らが同胞よ
【火縄銃】で武装した【聖戦士】の幽霊をレベル×5体乗せた【ガレオン船】を召喚する。
イラスト:いもーす
👑11
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
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種別『ボス戦』のルール
記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※このボスの宿敵主は
「💠枢囹院・帷」です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
「憑装した落ち武者達が次々といなくなると思ったら……やはり、あなた方でしたか」
そこに現れたのは、あの幹部猟書家のブラザー・アポストロス。
「まあいいでしょう。これも神の導き。直々にあなた方のお相手を務めましょう。もっとも……」
にやりと笑みを浮かべ、一言。
「勝つのは私ですがね」
そういって、ブラザー・アポストロスは自分の技を放ってきたのだった。
※マスターより
いよいよボスとの戦いとなります。
注意する点ですが、近くに行道さんがいるということです。
共闘すれば、プレイングボーナスが入りますが、行道さんがやられると大変なことになります。こちらも気を付けてプレイングをお願いしますね。
皆様の熱いプレイング、お待ちしています!
神海・こころ
あのナイスミドルな感じの人がボス?
行道さんと合流して様子をうかがいます
この感じだと手に持った本が魔術を行使する媒体なのかな?
魔術、、、
うん、もう、すんなり受け入れてるけどアタシも染まったなぁ
行道さん避難は済んでるんですよね?
なら少し手伝って貰えます?
ちょっとやりたい事があるんですよ
適当に投げやすそうなサイズの瓦礫や石、小銭etc
鉄甲鉄火でユーベルコードを封じる業火を込めて、、、
投擲+怪力+気絶攻撃
ピッチャーよろしく、脚を上げた綺麗なフォームで豪速球をぶん投げます
火の玉ボール1号!判定はデットボール!良い子はまねしないでね♪
審判の行道さん次の弾どんどんください♪
後でちゃんと消火します
「あのナイスミドルな感じの人がボス? この感じだと手に持った本が魔術を行使する媒体なのかな?」
行道と合流したこころは、慎重に相手の様子を窺う。
「この感じだと、手に持った本が魔術を行使する媒体なのかな?」
「あれが媒体なのか?」
不思議そうに見つめる行道にこころは思わず苦笑した。
「うん、たぶんね。……もう、すんなり受け入れてるけど、アタシも染まったなぁ」
と、こころは真剣な顔で、行道に。
「行道さん、町の人達の避難は済んでるんですよね? なら少し手伝って貰えます? ちょっとやりたい事があるんですよ」
「ん? やりたいことだと?」
首を傾げる行道にこころは頷く。と、そのときだった。
「そこにいましたか……悔悟せよ、汝罪深き者!」
ブラザー・アポストロスの持つ魔導書から、野心の獣が召喚され、こころ達を爪や牙で襲ってくる。
「くうう……こっちがその気なら、行道さん!」
「ああ!」
先ほど打ち合わせしたとおり、周辺にあった石ころや瓦礫など、球になりそうなものを行道から受け取り、こころは片足を高く上げ、力を込めてその球を幹部へと投げつける。
「なっ……!?」
「火の玉ボール1号! 判定はデットボール! 良い子はマネしないでね♪」
鉄甲鉄火(テッコウテッカ)で炎を帯びたこころの球が、ブラザー・アポストロスに激突した。
「ぐはっ!!」
その間にも、こころは。
「審判の行道さん、次の弾どんどんください♪」
「ああ、わかった!」
行道の協力を受けて、次々と攻撃を重ねていったのだった。
大成功
🔵🔵🔵
神楽・鈴音
落武者の次は幽霊で攻撃?
神職舐め過ぎでしょ、思い知らせてやるわ!
行道には物陰に隠れてもらい、相手のUCに合わせてこちらもUC発動
高級霊符を花弁に変えて、幽霊を全て成仏させてやるわ
「残念だったわね。私に霊なんかで対抗したのが運の尽きよ
幽霊がいなくなったところで、自分はハンマーを振り回して可能な限りアトロポスの注意を引き付けるように攻撃
その隙に、行道さんには無人になったガレオン船に向かってもらう
万が一に備えて、護衛には狛斗号をつけておくわね
後は、行道さんに操舵を奪ってもらったガレオン船で、アトロポスに突撃してもらうか、船に搭載された武器で攻撃してもらうかするわ
「自分の船にやられる気分はどうかしら?
「落武者の次は幽霊で攻撃? 神職舐め過ぎでしょ、思い知らせてやるわ!」
鈴音はさっそく、行道に物陰に隠れる様に指示を送る。
「思い知らせるとは……この私を、ですか? ふふふ、口だけならばいくらでも言えましょう」
にこやかに微笑むブラザー・アポストロスは。
「来たれ、我らが同胞よ!」
火縄銃で武装した聖戦士の幽霊を無数に乗せたガレオン船を召喚した。
「未練がましいのは嫌いなの。あるべき場所に還してあげるわ!」
対する鈴音は、冥符・葬送曼珠沙華(メイフ・ソウソウマンジュシャゲ)を幽霊達へと放ち浄化していく。幽霊がいなくなったところで、鈴音はハンマーに持ち替え、ブラザー・アポストロスへと振り落とす。
「くっ……なかなかやりますね……ですが、それで終わりですか?」
「いいえ、まだよ! 行道さんっ!!」
「うおおおおお!!」
なんと行道は落ちる前のガレオン船になんとか乗り込み、操舵し、ブラザー・アポストロスへと落としたのだ。行道の側には護衛のため、鈴音の使役する霊獣、狛斗号が控えている。
「なっ……!!?」
自分に襲ってくるガレオン船に驚きながらも、ブラザー・アポストロスは、なんとか受け身を取り、その被害を最小に留めた。
「自分の船にやられる気分はどうかしら?」
「まさか、こんな攻撃をしてくるとは……驚きましたよ」
魔導書を手にブラザー・アポストロスは、そう、鈴音達を睨みつけたのだった。
大成功
🔵🔵🔵
ローズ・ベルシュタイン
WIZ判定の行動
アドリブや他猟兵との共闘歓迎
■心情
幹部猟書家のお出ましですわね。
神の導きがあるのは、正義のみに決まっていますわ。
■行動
行道と共闘して戦いますわね。
勿論、行道に危険が及ばない様に
【かばう】で守りながら戦いますわ。
あとは、行道にはあまり敵に突っ込み過ぎない様に警戒させておきますわ。
戦闘では風嵐薔薇矢雨(UC)を使用して戦いますわ。
敵がガレオン船を召喚して来たら、幽霊を【スナイパー】で狙ってUCを放ち
【属性攻撃】で風と樹属性を強化し【破魔】の力も宿して攻撃しますわ。
ボス本体に対してもUCで薔薇の矢を集中攻撃で放ち
【継続ダメージ】で確実に倒していきますわね。
「幹部猟書家のお出ましですわね」
現れたローズに警戒しながら、ブラザー・アポストロスは笑みを浮かべる。
「神の導きの元、あなた方も地獄へと落として差し上げましょう」
「神の導きがあるのは、正義のみに決まっていますわ!」
ブラザー・アポストロスは、再び、新たなガレオン船を召喚し、戦士たちの持つ火縄銃でもって、ローズ達を攻撃していく。
「道行、あまり前に出ないよう、気を付けてくださいませ!」
「ああ、わかっている!」
ローズの声掛けに行道も反応。二人は息を合わせて、敵の攻撃を何とか避け切った。
「次は私達ですわね……我が放つはじわりじわりと棘の痛みを与えし薔薇の矢、慄け!」
ローズは、風嵐薔薇矢雨(アメノゴトクフリソソグハトゲヲマトイシバラノヤ)を発動。狙い澄ませた破魔の薔薇の矢が、次々と幽霊達を撃ち貫いていく。
「くうう、もっと撃ちなさい!!」
残った幽霊達を嗾けるものの、それらもローズの放つ薔薇の矢で止めを刺されてしまう。
「次はあなた……覚悟はよろしくて?」
「猪口才な……!!」
ローズの華麗な薔薇の矢の一撃が、ブラザー・アポストロスへと放たれた。
大成功
🔵🔵🔵
馬県・義透
引き続き『不動なる者』
武器持ち替え:黒曜山
ふむ、行道殿。わしらがあやつの意識をこちらに向けている間に、後ろに回り込んではくれぬか?(防御用結界張りつつ)
本である以上、水には弱いと思うが…念には念を。
相手に視認させるのは、わしら二人のみ…!
行道殿に攻撃がいきそうならば、武器受けでかばうとする。
※
第三『侵す者』武の天才
一人称:わし 豪快古風
武器:黒燭炎
はっはっはっ。兄者(慕ってそう呼んでる)とこうするは、久々だの。
わしはとにかく、二回攻撃+なぎ払いで意識集中させるとするか!
このUC、相手を視認せんと始まらんからな!
…お主に勝たせるわけがないであろうが。
「見れば、猟兵はあの男を守るように戦っているようですね……では、彼を狙って……」
ブラザー・アポストロスが破戒僧の行道を狙ってきた! が、それも織り込み済みだ。
「そうはさせぬっ!!」
行道とブラザー・アポストロスの間に割り込み、漆黒の剣である黒曜山を盾に変えて、その攻撃を請け負った。
「義透殿!!」
後ろから行道の声が聞こえる。
「ふむ、わしは問題ない。行道殿。わしらがあやつの意識をこちらに向けている間に、後ろに回り込んではくれぬか?」
ブラザー・アポストロスの攻撃をはねのけ、代わりに行道へと防御用結界を張っていく。
「そんなことを言えるのも、今の内ですよ……あなたも無事では済まされなかった様子」
そう、ブラザー・アポストロスのいう通り、被害を最小に留められなかったが、しかし、まだ義透は戦える。
「それはこっちの台詞! おい、出番だぞ!」
義透は自分の別人格を召喚した。
「はっはっはっ。兄者とこうするは、久々だの!」
「な、もう一人、同じ人物が……現れるとは!?」
今、表に出ている落ち着き払った人格『不動なる者』。新たに現れたのは、武の天才で豪快な気質の持ち主『侵す者』だ。『不動なる者』は漆黒の剣を持っているが、『侵す者』は漆黒の槍、黒燭炎を携えている。
「ゆくぞ!」
「任せろ、兄者!」
『不動なる者』はその剣で斬りつけ、『侵す者』は二回攻撃のなぎ払いで、敵の意識集中を乱していく。
「くうう……!!」
二人の攻撃に意識が集中している隙に。
「どりゃあああ!!」
金剛杵を手に持った行道が、油断したブラザー・アポストロスに一撃を与えた。
「ぐおおおお!!」
その隙を義透は逃さない。
「本である以上、水には弱いと思うが……念には念を。相手に視認させるのは、わしら二人のみ……!」
「なにっ!?」
真の攻撃は剣や槍の攻撃ではない。二人が相手を視認し、放つ力……。
「……お主に勝たせるわけがないであろうが!」
呪詛でできた雷を纏う嵐、いや、義透の持つ強力なそれは嵐のように(ムベヤマカゼヲアラシトイフラム)が放たれ。
「くっ……まさか、私がここまで追い込まれるとは……」
嵐によってボロボロになった魔導書と共に、ブラザー・アポストロスも、その姿を消していくのであった。
こうして、猟兵達の活躍により、城下町の平穏が取り戻された。
行道に深く礼を言われた猟兵達は、少し誇らしげであり、照れ臭そうにも見える。
猟兵達は街の人達の無事を確認すると、にこやかな表情で帰路へと向かったのであった。
大成功
🔵🔵🔵
最終結果:成功
完成日:2021年02月01日
宿敵
『ブラザー・アポストロス』
を撃破!
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