7
帰らずの鍾乳洞

#UDCアース

タグの編集

 現在は作者のみ編集可能です。
 🔒公式タグは編集できません。

🔒
#UDCアース


0




●呪われたその場所
「はぁ……はぁ……」
 鍾乳洞の内部……湿った地面に滑らないように必死に走っていく女性。
 その表情は何かを見てしまい青ざめているようだった。
「なんで……なんでっ……!」
 どうしてこうなったのか……何度も呟きながらも出口に向かおうとする。
 しかしどこを走っても光は見えず、ただただ迷い続けていた。
「しまっ……この道は―――」
 どこかで間違えたのか、踵を返して戻ろうとしたとき……。

 ぴちょん―――。

 上から降ってきたいくつかの水滴が女性を浴びせていく。
「っ―――!?」
 水滴を浴びた身体の部分が硬く変色していた。
 それはまるで鍾乳石のようで……青い顔がさらに青ざめる。
「た……助け―――」
 手を伸ばそうとしたと同時に、雨のような水滴が彼女を襲っていく。
 大きな水を叩く音が鍾乳洞内に響き渡り……。
 水滴の雨が止んだ後には女性の姿はどこにもいなかった。
 彼女とよく似た鍾乳石の塊を代わりに残して……。

●人喰いの鍾乳洞
「みなさん、お集まりいただきありがとうございます」
 ミネラル・トーリア(蝋成分100%のブラックタール・f25607)がぺこりとお辞儀をする。
「UDCアースの山奥に存在すると言われる『人喰いの鍾乳洞』はご存知でしょうか?」
 あからさまに危なそうなワードが飛び出してきた……。
 元々その鍾乳洞はごく一般的な所であった……がここ最近、女性がその鍾乳洞へ入ったきり戻ってこないという噂が立っているようだ。
「噂は様々ですが……一番多いのが『永遠の美しさ』を求める女性が多いようです」
 永遠の美しさ……それは女性なら誰しもが憧れる言葉であろう。
 誰からかは分からないが、その言葉に釣られて鍾乳洞へ入ってしまったのだろう。
「もしかすると邪神復活儀式と関係があるかもしれません」
 そうなると戻ってこない女性達も儀式と関連性がある可能性もある。
 無論、そのまま放置すれば女性の被害者も増え、近いうちに邪神が復活する可能性も否定できない。
「まず現地へ向かい、『人喰いの鍾乳洞』へ入って調査をしてください」
 どんな罠が潜んでいるのか……その奥で待ち構えている者や復活するであろう邪神の姿も不明ときている。
 もちろん先遣隊が侵入するも、誰一人とも帰ってこないことから察しはつくだろう。
「あまりにも情報量が少ないですが……こればかりは実際に行かないと実態が分かりません……」
 不明だらけの鍾乳洞……入ってみなければ全貌はわからないだろう。
 可能であれば行方不明者達も助けたいところだ……。
「もしかすると強大な力が待ち受けているかもしれませんが……無事帰ってきてくださいね!」
 元気づけるようにトーリアはそう言うと、転送の準備に入った。


もちもち大福
 おはこんばんちは!今日ももちもち!もちもち大福です。
 まったり戦争と同時進行していきます~。

 行方不明者が相次ぐ『人喰いの鍾乳洞』へ侵入して、そこで起きているであろう邪神復活を阻止・行方不明者の救助が目的です。
 1章は『人喰いの鍾乳洞』への侵入と探索になります。
 自然の罠が待ち受けているのでお気を付けを……。
 2章は集団戦、3章はボス戦になりますが、間章にてお知らせします。

 いつもの通りやられ前提のプレイングも問題なく採用します!
(仮に固まってしまっても次章・終了時にはなんやかんやで戻ります)
 それでは、みなさまのプレイングをお待ちしております!
49




第1章 冒険 『呪われし鍾乳洞』

POW   :    固まる前に力づくで突破する

SPD   :    水滴に当たらないように回避する

WIZ   :    傘などの道具で水滴を防ぐ

👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

種別『冒険』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


 入り口近くへと転送された猟兵達は早速中へ侵入を試みる。
 まず、目前に広がるのは広大な鍾乳洞の内部……これといって変わったところはないようだ……ただ一つを除いて。
 嫌と言うほど目に付く鍾乳石……原形が分かりにくいがどれも人の形をしており、上から降ってくる水滴を浴び続けている。
 ここまで見れば察しが付く……恐らく行方不明者だろう、『人喰いの鍾乳洞』と呼ばれる理由がここにあったのだ。
 犠牲者の身体中小さな石筍が生えており、その姿は悲惨ともいえる。
 何故鍾乳石に変わり果てたのか……落ちてくる水滴をよく見れば石灰水のように濁っている……恐らくこれが原因だろう。
 所々水滴が落ちてこない場所があり、上手く進めばその水滴に当たらず奥へ進行することができる。
 間違っても道を外れて水滴に当たってはいけない……鍾乳洞に喰われて無残な姿を晒し続けてしまうのだから……。
御園・桜花
○△

「罠を解除出来るようなスキルがなくて、力業の対処しか出来なくて…お恥ずかしい限りです」
目を逸らす

UC「精霊覚醒・風」使用
回避率上げ第六感や見切りで罠や水滴躱しながら飛行
どうしても回避できない場合は盾受け
多少の暗さは暗視で対応

「…確かに氷像や石像になれば、永遠の美しさを保ったという言葉は嘘ではなくなりますけれど。奥に居るのは、少々底意地の悪い方に思えます」

「永遠の美を求めるのは、筋肉隆々とした男性より楚々とした女性が多いと思います。つまり、力で屈服させやすい、罠を回避・破壊出来ない方、アスリートでない方を選別出来るよう噂を流していると思われるのですもの。警戒レベルも上がるでしょう?」


アウレリア・ウィスタリア
〇△
【蒼く凍てつく復讐の火焔】の炎を傘にして
身体全体をガードするように配置して進みましょう

でもそれは念のため
そして灯りの代わり

ボクは元々夜目がきくし
音を頼りに水滴が落ちそうな場所を避けて進む

人からなったと思われる鍾乳石に
癒しや破魔、浄化の効果が通るか確認したいですね
手段として鍾乳石に触れてみるのもありかもしれません

そうすればボクの手は固まってしまうかもしれない
その手に癒しや破魔、浄化の力を注げば答えが出るでしょう

仮にそれらが有効でも今はまだ皆を助ける場面じゃない
助けてもすぐにまた固まってしまうだろうから

固まった手が戻らないなら
それはそれで戦いようはある

別に動揺はない

音の反響を頼りに奥へ進もう



 犠牲者のオブジェが立ち並び、生ある者を鍾乳石へ変える水滴が降ってくる『人喰いの鍾乳洞』に二人、猟兵が挑戦しようとしていた。
「罠を解除出来るようなスキルがなくて、力業の対処しか出来なくて……お恥ずかしい限りです」
 御園・桜花(桜の精のパーラーメイド・f23155)は恥ずかしそうに目を逸らしている。
「大丈夫ですよ、人には得手・不得手がありますから……まずはこの鍾乳洞を突破しなければいけません」
 アウレリア・ウィスタリア(憂愛ラピス・ラズリ・f00068)はそんな桜花を元気付け、二人と共に先へ進んでいく。
 桜花はユーベルコード【精霊覚醒・風】を発動させて回避率を上げ、【第六感】や【見切り】によって落ちてくる水滴を躱しながら飛行し、アウレリアはユーベルコード【蒼く凍てつく復讐の火焔】の炎を傘にして身体全体をガードするように配置して進んでいく。
「でもそれは念のため、そして灯りの代わり」
 本来【暗視】によって暗さを多少カバーするつもりだった桜花に代わり鍾乳洞の内部を明るくするため、そしてもしもの時のために彼女を炎の傘で水滴から出来る限り防ごうとしていた。
「ありがとうございます……!」
「ボクは元々夜目がきくし、音を頼りに水滴が落ちそうな場所を避けて進む」
 こうして二人は落ちてくる水滴を回避しながら進んでいく。
「永遠の美を求めるのは、筋肉隆々とした男性より楚々とした女性が多いと思います」
 確かに『永遠の美』と言うのは女性にとっては魅力的であろう言葉である。
 桜花の言う通り明るくなった内部は進むうちに周りの様子がよくわかりやすくなっており、その犠牲者のほどんどは女性であった。
「つまり、力で屈服させやすい、罠を回避・破壊出来ない方、アスリートでない方を選別出来るよう噂を流していると思われるのですもの……警戒レベルも上がるでしょう?」
「確かにそうですね……しかし……」
 噂を聞きつけてこの場所へ行った女性達の他にも厚い鍾乳石に包まれて石筍が寄生されており見難いが別の犠牲者が見えた。
 女性達の中に混じった男性の姿は両腕で必死に水滴を避けようとしたまま無様に鍾乳石のオブジェと化している……。
 さらに酷いのは小~中学生の何人かの子供達が身を寄せ合ったまま鍾乳洞の一部にされてしまっている姿……。
 どれを見ても目を背けたくなる惨状としか言いようがない。
「これは……とても酷いですね……」
「恐らくここへ入った女性を追いかけたり、探検のつもりで入っていったのでしょうね……」
 しかしまだ死んだとは断定していないため、まだ助けられるという一筋の希望を持ちつつもさらに奥へ歩を進める。

 特に異常がないまま進んでいる二人に突然アウレリアは歩を止める。
「?……どうしましたか?」
「いえ……少し気になった事があるので先に進んでください、直ぐ追いかけますので……」
 桜花は少し迷ったが、この先でも炎の傘によって明るさも水滴防御もカバーしてくれる。
「分かりました……ゆっくり進みますので……」
 こうして先へ進んだ彼女を見送りつつも、目の前にある鍾乳石……と言う名の犠牲者を見る。
 助けを求めるよう必死に手を伸ばしたまま固まっている女性……その腕から石筍が飾りつけされている。
 彼女が歩を止めたのは犠牲者に【癒し】や【破魔】、【浄化】の効果が通るか確認するためだ。
「手段として鍾乳石に触れてみるのもありかもしれません」
 と、おもむろに犠牲者の身体に触れる。
 元は人だったとは思えない程の冷たさ……鍾乳石そのままの質感だった。
 身体中から流れる濁った水がアウレリアの手を汚していく。
「これは……」
 犠牲者自身に触れて問題は無いが、水滴を何度も浴び身体中から流れるその水自体が曲者だった。
 濁った水がどんどん彼女の手を包み込む、これ以上は手が犠牲者とくっついて危ないと感知し犠牲者から手を放す。
「水滴だからただの水……かと思いましたが……」
 それは粘つく石灰水のような濁った水、それが素肌に触れればたちまち固まって鍾乳石へと化す。
 今は手だけで済んではいるが、犠牲者のように全身浴びせられると思うとゾッとする。
 同時に、その水自体に呪いのような呪詛のような……あまりよろしくない気が混じっていた。
「なるほど……」
 その手のものであればと【破魔】や【浄化】の力を注いでいく。
 硬くなった手はたちまち殻が割れるように崩壊していき、元の生身の手に戻った。
「今はまだ皆を助ける場面じゃない、助けてもすぐにまた固まってしまうだろうから……」
 しかし試した価値はあった、全てが終わった後にUDC組織に報告すれば救出作業も捗るだろう。
 別に動揺はないアウレリアは音の反響を頼りに桜花との合流のために奥へ進む。

 その頃、桜花は炎の傘のアシストもあってさらに奥へ進んでいく。
「……確かに氷像や石像になれば、永遠の美しさを保ったという言葉は嘘ではなくなりますけれど……奥に居るのは、少々底意地の悪い方に思えます」
 物理的な意味での永遠の美しさ……確かに嘘ではないが、その噂を聞きつけてやって来た女性陣からにして見れば思っていたのと違うはず。
 挙句に道中は生きたまま醜いオブジェに変えていく水滴と言うトラップが立ちはだかり、奥へたどり着いたとしても恐らくロクな事が起こらないだろう。
「その悲劇を一刻も止めるためにも進まなければなりません……」
 水滴を避けたり、回避できない場合は炎の傘や【盾受け】によって防いでいく。
 しかし、【盾受け】によって使ったものが鍾乳石化してしまうため、どうしても炎の傘に頼らざるを得なかった。
 それでも彼女がほぼ無傷で進められたのもそれのおかげでもあったが……。
 入ってから30~40分程でたどり着いた場所は大きな石の扉が目の前にある場所だった。
 無論、それまでにも降り注ぐ水滴による妨害もあったり、数十人の犠牲者の姿を嫌と言うほど見てきた。
「ここが……」
 ゴクリと息を飲む桜花に数秒後からアウレリアが駆け付けてきた。
「大丈夫ですか?」
「えぇ、あなたのおかげで特に何事も無く突破できました」
 その様子に「よかった……」と安堵する彼女。
 二人の無事を確認し合った直後に扉の奥から声が響いてきた。
『ようこそ永遠の美を求めるお嬢様方……』
 どうやら彼女達が来ていることはお見通しだったようだ。
 響く声の次には石の扉が重く開いていく。
『さぁ、この先へ……』
 奥へ行くよう誘っていく声の後には何も聞こえなくなった。
 もちろん二人の意志は硬い、奥へ進み邪神復活を止めるために……。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

四王天・燦
永遠の美しさと鍾乳洞ってお察しだ
遷り行くのも美しさだと思うんだけどね

この手の鍾乳洞は経験済さ
対策も閃いている
先行させたフォックスファイアの狐火で天井を舐めることで、水滴を蒸発させるんだ
更に破魔浄化符を服の中に仕込んでおけば隙はない!
マッピングしながら探索するよ♪

空気の澱む奥底、行き止まりで微かな異臭と体の不調を覚える
体が重い…?
鍾乳水の蒸気を吸っていると気付いて蒼褪める
足が鍾乳水で濡れた地面とくっついて動けない

内から石化が進み、石が肉の中で蠢く感覚に総毛立ち狐火の制御を失う
水滴で衣類が腐食粉砕され、石の涙を流す裸婦像に生まれ変わるよ
闇の底で水滴を受け続ける

―昏い、気色悪い…沁み込んで、くる…



「永遠の美しさと鍾乳洞ってお察しだ、遷り行くのも美しさだと思うんだけどね」
 恐ろしき『人喰いの鍾乳洞』への挑戦者三人目は四王天・燦(月夜の翼・f04448)だった。
 彼女はこの手の鍾乳洞は経験済みで対策も既に閃いている。
 まずユーベルコード【フォックスファイア】を召喚し、そのまま鍾乳洞の奥へと先行させていく。
「これで隙は無い……!」
 破魔浄化符を服の中に入れた燦は準備は万端と言わんばかりに歩を進んでいく。
 進む先には鍾乳石のオブジェと化した女性達がそこらに見えた。
 しかしその場に本来水滴が落ちてくるはずが降ってこない……事前に召喚し先行させた【フォックスファイア】が天井を舐める事により水滴を蒸発させていくのだ。
 そうすれば間違って道を外れても水滴による被害は避けられるし、炎の灯りで進むべき道を照らしてくれる。
 何度も歩を止め、マッピングを繰り返す燦……そのまま何事もなければ奥地へたどり着くはずだった……。

 奥へ奥へ進む彼女の道中にはやはりこれでもかというほど鍾乳石のオブジェと化した女性達が立ち並んでいた。
 場所によって集中している所もあり、どこから水滴が降ってくるのか大体想像がついた。
「あれ……?」
 今になって気づいた澱んだ空気……目の前は一面の壁の行き止まり……。
 ふと、燦自身に体の不調を覚える……身体が重く感じる。
「なっ……!?」
 今までの行動がまさか裏目に出るとは思わなかった、蒸発した水滴は蒸気となって吸っていたのだ。
 その水滴は呪いや呪詛の類がこもっているため、蒸発させてしまうと触れるよりもそれ以上の危険が降りかかってくる結果となった。
 脳裏では原因を気付いてしまってもすでに遅く蒼褪める。
 重い足は既に鍾乳石に変わって地面と同化してしまっており、いつの間にか上からは水滴が降り始める。
「足が!?どうして……水滴は……」
 色々と思考が混乱している彼女は身体の中から石化が進む。
 石が肉の中で蠢く感覚に総毛立ち、集中力を失う……つまりユーベルコードの制御が上手くいかなくなる。
 そして、どさりと目の前に何かが落ちてきた……かつての【フォックスファイア】が鍾乳石の塊となって落ちてきたのだ。
 蒸気となったあの水滴の近くにいるどころか、舐めて蒸発しているためにほぼ直接その呪いや呪詛の類を取り込んでしまっていたのだ。
 そのまま鍾乳石化してしまい落ちてきた……つまり燦はここから脱出できる手立てを失ってしまっている。
「あっ……がっ……」
 喉まで石化が侵食し犯していく、その苦しみは水滴を浴びた者よりも数倍の苦痛を味わうこととなる。
 追い打ちをかけるかのように、再び降り注ぐ水滴は彼女の身体を塗り固めていく。
 だが、今までの水滴とは異なり、身に着けている衣類や持ち物が腐食粉砕されていく。
 せっかく作ったマッピングも濡れて劣化し、粉々に砕け散ってしまう。
 周りをよく見れば何も身に着けていない女性の成れの果てが見えてしまった。
 この行き止まりに当たった者は生まれた姿のまま鍾乳石と化してしまうという趣味悪いトラップだった。
「―――っ!!」
 抵抗すら許さずに露出した裸体に容赦なく降り注ぐ濁った水滴が付着し、鍾乳石へと変えられていく。
 声すらも出ない、助けも求められない、拷問のような苦しみを感じながらもただ内部と外部からの呪いによってその身を鍾乳石へと閉じ込められていく……。
「…………」
 数分もしないうちに燦の身体は周りの犠牲者と変わらない悲惨な姿を晒し、闇の底で濁った水滴を浴び続けることとなる。
 彼女に寄生した石筍や粘液に包まれたかのような鍾乳石の質感が裸体を絶望的に彩っており……苦痛と共に羞恥という辱めを受けている。
(―――昏い、気色悪い…沁み込んで、くる……)
 唯一生物として残されていた意識も、水滴の呪詛に侵食され、完全な『物』へと化した―――。

成功 🔵​🔵​🔴​

御堂・俊輔

(何も知らされず既に何者かに操られた状態で洞窟にきています)
こんなところに一体何があるっていうんだろー?
オレの意思とは関係なく身体が勝手に動いちゃうからどんどん奥へ進んでいかされちゃうよー
ある程度進んで行ったら抵抗も虚しく身体が勝手に服も下着も脱ぎ始めて、調教済な裸を晒しちゃうかもー
そのままその場で、あられもないポーズで大人の玩具でお尻の弱い箇所を自分の手で激しく責めさせられながら、鍾乳石化の雨に打たれて卑猥な鍾乳石の一つにされちゃうよー
傍からは自らこんな場所でこんな事をする変態に見えるよねー

そんな様子をドローンに目立つようにライトアップされたり、全部撮影配信されてて稼がせられてるかもだねー



 一人目の猟兵が犠牲となった同時刻頃……。
 何故か水着姿と言う超軽装姿で『人喰いの鍾乳洞』の中を進む少年……御堂・俊輔(妖狐のシーフ・f31053)が歩いていた。
 彼はこの依頼とは関係なく、むしろ何も知らされず、この場所がどういう場所なのかも分からないまま進んでいる。
 というのも、この行動は俊輔自身の意志ではなく、何者かに操られてしまっている状態だ。
 その『何者』かは分からないが、現時点で彼が抵抗できる権利は存在していない。
「こんなところに一体何があるっていうんだろー?」
 独り言を呟き無理矢理進められつつも、人の形をした不気味な鍾乳石を見ている。
 無論、それが元々人間であることすら気付いていない……現時点では。
「オレの意思とは関係なく身体が勝手に動いちゃうからどんどん奥へ進んでいかされちゃうよー」
 勝手に進む先は……本来進むべき道から外れていった。

 ある程度進むとその場で服や下着を脱ぎ始める。
 もちろん彼がどうこうできる訳もなく、そのまま流れに身を任せるしかない。
 全裸となった少年の身体とは思えないほど、調教済みの裸を見せつけている。
「あっ……これまさか……」
 不安か期待かは定かではないが、あられもないポーズを取っていく。
 そして大人の玩具……どういうのかはあえて伏せておくが、それをお尻の弱い箇所を自分の手で激しく攻めていく。
「んっ……ぁぁ……」
 鍾乳洞に響き渡る少年の甘い声……それに感応したかのように上から水滴が雨のように降り出す。
 その先は俊輔の真下で集中的に浴びせられていき、同時に身体が強張っていく。
 目の前が濁った水で見えなくなり、次第に目の前が暗闇に閉じ込められていくと同時に驚く彼はふと思い出した。
(今まで見てきた人の形をした鍾乳石って……)
 しかし今更思い出しても既に遅く、降り止んだ水滴の雨から出てきたのは卑猥な鍾乳石のオブジェだった。
 身体中に寄生されている石筍だけでは淫靡な姿を隠しきれない程、俊輔の姿はすぐ見つかるほど目立っていた。
(傍からは自らこんな場所でこんな事をする変態に見えるよねー)
 自身のあられもない姿を想像する彼だが……実は周りにも同様の卑猥な姿を晒したまま鍾乳石へと変わり果てた人々が立ち並んでいた。
 この鍾乳洞の罠にかかったのか、それとも元々そういった趣向の変態さんか……それらは定かではないが一つ言える事はある。
 操られた俊輔含むそのオブジェ達の表情は……気持ちよさそうに快楽に顔を歪ませていた。
 それらを中心にどこからか飛んできたドローン達が彼らをライトアップさせていき、彼を追い続けていた撮影用ドローンも完全に固まるまでの姿を現在進行形で動画撮影され続けている。
 どこかに配信され続けているようだが……恐らくそう言った紳士淑女の集まるその場所で稼がせられているのであろう。
 俊輔はそれに気づく事もなく、降ってくる水滴を浴びせられつつ動けない身一つでただ続く快楽に心の中で喘ぎ続けるしかなかった。

成功 🔵​🔵​🔴​

アマネセル・エルドラート
「なるほど、落ちてくる水滴に当たっちゃうと。あんな感じに固まっちゃうのね。中々厄介。」
そう言いながら目を凝らして水滴が落ちてこないルートを探る。

「これでどこまで行けるかわからないけれど。ゆっくり行けば水滴には当たらず進めそうよね。」
初めは入り口で見えた範囲で見繕ったルートを、そこからは一歩一歩慎重に歩く先に水滴が落ちないか確認しながら進んで行く。
進める道が見つかる限りは足を進めて行こう。



「なるほど、落ちてくる水滴に当たっちゃうとあんな感じに固まっちゃうのね……中々厄介」
 噂の『人喰いの鍾乳洞』の内部に入ったアマネセル・エルドラート(時計ウサギのアリスナイト・f34731)は鍾乳石のオブジェと化した犠牲者達を見てこの場所の特徴を覚えていく。
 内部へと進む前に目を凝らして水滴が落ちてこないルートを探っている。
「これでどこまで行けるかわからないけれど、ゆっくり行けば水滴には当たらず進めそうよね」
 素早く行くよりはゆっくりと、石橋叩いて渡るように慎重に進むことを彼女は選択する。
 始めは入り口で見えた範囲で見繕ったルートを歩いていく。
 最初から見える鍾乳石を見るとやはり水滴によって固められてしまった犠牲者の姿だった。
 ほとんどは女性だが、一部男性や子供達の姿も見える。
 追いかけてきたであろう男性は手を伸ばしたまま固まっており、その先には別の鍾乳石……に変えられた女性の成れの果てが。
 興味本位で探検に来たつもりが、皆身を寄せ合ったまま一つの鍾乳石の塊へと変わり果てた子供達。
 男女問わず誰もが全身を鍾乳石の殻を纏っており、石筍が寄生して完全に鍾乳洞の一部と化していた。
 見てるだけでも目を背けたくなる惨状だが、どこを見ても同じ光景ばかりが見えるため致し方がない。
 そうしてある程度進むとアマネセルは歩を止める。
 ここまで入り口で見えた範囲であり、ここからが本番と言えよう。
 一歩一歩慎重に、歩く先に水滴が落ちないか確認しながら進んで行く。
「進める道が見つかる限りは足を進めて行こう」
 一歩でも間違えれば鍾乳洞の一部に……犠牲者と同じ末路を辿る。
 遅い歩ではあるが前進しているために、それだけは避けたいところでもあった。
 そんな彼女の功を奏したのか、水滴の被害を受けることなくゆっくりと確実に奥へと進んで行った。

 結果……アマネセルの目の前に広がる大きな石作りの扉の前までに進むことができた。
「どうやら目的の場所に辿り着いたようだね」
 扉は既に開いているため、恐らく先行者がいるであろう。
 とはいえ……最初に来た人以降は開けっ放しというのも不用心のような気もするが……。
 だが、その奥からは狂気や怨念、呪詛といった悪い気配が常人でも分かるほど感じられる。
「……よし!」
 気合を入れて扉から先へ一歩踏み出す。
 この先、どんなものが待ち構えているのか、罠か?それともオブリビオンか?
 少なくともまともなモノではないことは予想できるが……それでもこの鍾乳洞に入ってしまった犠牲者を救うため、邪神復活を阻止するために彼女は前進していく。

大成功 🔵​🔵​🔵​

アルミナ・セシール
〇△
とにかく天井からの水滴には触れないように奥へ進むとするわね。
と言っても足元は悪いし暗いしこれは中々困難な道程ね……

とにかく頭上を注意しながら歩みを進めていると突然足元からずぼっとハマる感覚が。
通ろうと思ってた足場には亀裂があってそこに水が溜まって……

慌てて足を引き抜くけどもうすでに遅し、濡れた部分から鍾乳石へと変化していき地面と同化してもう歩くことも出来ない状態に……

そのせいで前につんのめるように転び尻を突き出したようなポーズになってしまうわ。
その間にも容赦なく水滴は降ってきてそのポーズのまま鍾乳石へ変わっていく身体。

後に残ったのは尻を強調したポーズで固まった犠牲者の姿のみ。



 対オブリビオンマシン用のレプリカント姉妹の一体であるアルミナ・セシール(タイプ・フィフス・f31124)は『人喰いの鍾乳洞』に挑戦しようとしていた。
「とにかく天井からの水滴には触れないように奥へ進むとするわね……と言っても足元は悪いし暗いしこれは中々困難な道程ね……」
 降り注ぐ水滴は粘つく石灰水のように濁ったもの、最早水とはそういうレベルではないが……浴びてしまうと固まってしまう、まるでセメントなどといったようなものだ。
 さらには数滴でも触れようものならば、意志を持つかのごとく雨降りレベルで水滴が降り注ぎ、生きたまま鍾乳石の塊と化し背景の一部になってしまうであろう。
 事実、鍾乳洞の一部と化してしまった犠牲者が入り口の時点でもよく目を凝らして見れば数人確認できる。
 それほどこの場所は危険であり、その奥には恐ろしい邪神が復活する可能性もある。
 アルミナは頭上に注意しながら歩いていく、上を向けばどこからか水滴が落ちてくるのか大体予想でき、レプリカントであるため更なる計算によって回避していく。
 基本的に水滴が落ちる場所はほとんど決まって犠牲者がいる所に落ちていく、そのため上を見続けても犠牲者にぶち当たる事はなかった。
「このままいけば奥へ行けるわね……」
 が……上ばかりを見ていれば、下の用心は疎かになるわけで……。
 足元の亀裂に気づかずに足を踏み入れてしまう、突然段差から踏み外すような……一瞬の落下感覚を感じる。
「しまっ……!?」
 もちろんその亀裂内には上から降ってくる水滴が溜まっており、その事に慌てて足を引き抜いていく。
 しかし、一歩踏み出した濡れた足は瞬く間に鍾乳石へと化し、地面と同化してしまい歩くことができなくなる……自分の足じゃない錯覚を感じるほどに。
「うぐっ……!」
 そのままつんのめるように転んでしまうアルミナ、尻を突きだしたような色っぽい体勢になってしまう。
 ぴちょん―――とお尻に水滴が落ちる。
「ひっ……!?」
 あまりにの冷たさに立ち上がるということを一瞬忘れる程跳ねあがった。
 しかしその間隔を入れずにいくつもの水滴が彼女の身体を狙って落ちてくる。
「こ……このままでは……!」
 落ちる水滴が増えていき、次第に雨のように彼女を包み込んでいく……。
 今までの犠牲者を考えると、一つでも水滴に触れた上でその場で止まっていると、雨のように水滴が集中して降り注ぐといったカラクリのようだ。
 無論……そんなことが自然にできるわけではない、邪神復活の儀式の影響か、それとも……?
「―――!?」
 口の中まであの水滴……と言うより濁った水そのものが入り込む。
 咳き込む暇さえも与えず、動くこそさえも叶わず、呪われし水はアルミナの身体を蝕む。
 例えレプリカントだろうが何だろうが、鍾乳石化の侵食は全てを平等に塗り固めていく。
「…………」
 これまで音を立てて降ってきた水滴の雨が止む、そこには鍾乳石のオブジェと化したアルミナの姿が現れた。
 尻を強調したような色っぽいポーズ……全身がドロドロの粘液に包まれたかのような鍾乳石の質感。
 それらに寄生する石筍、特に尻には何本か集中して立っている。
 この鍾乳洞の一部となってしまった一人の猟兵……その表情すら無慈悲に鍾乳石の殻に包まれて分かりにくい状態ではある。
 しかしその表情は悲しそうな……悔しそうな……どちらとも取れるように見えた。

成功 🔵​🔵​🔴​

趙・虎
私の追う相手では無いようだけど、邪神の手にかかろうとしている人を見過ごすわけにはいかないね。

まずは鍾乳洞の探索だね。
目の前に広がるグロテスクな光景から目を逸らすことはしない。
けど、あまり見たいものでは無いのも確かかな。

水滴が落ちてこないところを慎重に見極めて探索
亀の歩みかもしれないけど、相手は邪神だ
慎重になり過ぎて困ることもないだろう

ただ服装はちょっと失敗したかもしれない
ゆったりとした服だから、布地がルートからはみ出て水滴にあたるかもね
その時は固まり始めた部分を破り捨てて前に進もう

どんどん肌を晒す面積が増えるけど仕方ないか
恥ずかしくないわけでは無いけどね

……あまり見ないで



「私の追う相手では無いようだけど、邪神の手にかかろうとしている人を見過ごすわけにはいかないね」
 趙・虎(幽愁暗恨・f32996)は本来仇である邪神とは異なるが、邪神の魔の手が人々に及ぼうとしているため、それを阻止すべくまずは鍾乳洞の探索から始める。
 目の前に広がる光景……鍾乳石と化した女性達、見れば見るほどに目を逸らしたくなる悲惨な光景がこの空間に点在している。
 しかし、それから目を逸らす事無く、進める道を探っていく。
「けど、あまり見たいものでは無いのも確かかな」
 内部へと一歩踏み出し、周りを見渡して水滴が落ちてこない所を慎重に見極めて探索を開始する。
 亀の歩みであるかもしれないが相手は邪神、慎重になりすぎて困ることはないだろう。
 一歩一歩確実に進んで行く際にはいくつか気付いた事がある。
 まず、犠牲者周りは確実に水滴が降り続けており、馬鹿をやらかさない限りは近づく理由は無いだろう。
 次に、やはり水滴の落ちていない箇所はほぼ確実に道となっている。
 それを知りつつも奥の暗闇へと進めていく途中、虎はある事に気づく。
「服装はちょっと失敗したかもしれない」
 彼女の服はゆったりとしたものであるため、布地が落ちてくる水滴に当たってしまう。
 もちろん、例外なく鍾乳石に変わっていくため、その部分を破り捨てていく。
 水滴が当たった部分のみのため、そんなに心配する必要はないが、石の重みによって動きにくくなるのを防ぐためでもある。
 ここに来て生きたまま鍾乳洞を飾るオブジェの仲間入りにされるのはごめんだ。
 しかし……布地が布地であるため、どんどん肌を晒す面積が増えていくが、虎は仕方がないと割り切っていく。
「恥ずかしくないわけでは無いけどね……」
 
 こうしてかなり遅れではあるが、あからさまに怪しい大きな石の扉にたどり着いた。
 途中途中で服を破り捨てて来たため、肌の露出が少し目立ってしまっている。
「恐らくここが……って既に来ている人がいるのかな?」
 扉は既に開いており、様子を見る限り罠といったところも無いため、そのまま入っても大丈夫であることを確認する。
 弱きを助け、悪を挫く……復讐心からではあるものの、この鍾乳洞の犠牲者を助けるため、復活するであろう邪神を倒すために扉の先へと進んで行く。
(よくよく考えたらこの露出で戦うのですよね?あまり見ないで……ほしいですね……)
 ふとそんなことを思いながらも、この先での彼女は羞恥心との戦いになるのかもしれない……?

大成功 🔵​🔵​🔵​




第2章 集団戦 『呪われし精霊『アンウンディーネ』』

POW   :    ドロドロ抱擁
【直接抱き着き】が命中した対象に対し、高威力高命中の【鍾乳石化する体液】を放つ。初撃を外すと次も当たらない。
SPD   :    ドロドロ噴射
自身の身体部位ひとつを【鍾乳石化する体液を噴射する散水ノズル】に変異させ、その特性を活かした様々な行動が可能となる。
WIZ   :    ドロドロ降雨
【鍾乳石化する体液】を降らせる事で、戦場全体が【鍾乳洞】と同じ環境に変化する。[鍾乳洞]に適応した者の行動成功率が上昇する。
👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​

種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


 大きな石の扉を見つけた猟兵達……。
 その先にあるであろう邪神復活の儀式場へと向かった。

 やはり人一人存在せず、代わりに人の形をした鍾乳石が見られた。
 本来ならば猟兵以外の生命の一つもないはず……その儀式の場から感情の無い笑い声が木霊した。
「アハハ……アハハ……」
 大きい石筍や鍾乳石と化した犠牲者の影から『何か』が数体出てきた。
 その姿はあの粘つく石灰水のように濁った水滴をひとまとめにして人の形にしたようなもの……全身からどろりと重力に従ってゆっくりと垂れ落ちて……同じ地面と同化するように硬化していく。
 普通に考えてあの粘液に触れれば確実に固められてしまうだろう、それにどう見ても友好そうな雰囲気でも無い。
『永遠の美を求めるお嬢様方……この試練を乗り越え、私を求めてください……』
 またしてもどこからか声が聞こえてくる……その声はもっと奥から聞こえてきた。
 突破するには目の前の恐ろしき鍾乳洞の住人と戦う必要があるようだ。
 かつては水の精霊……狂気によって触れるもの鍾乳石へと変える堕ちた精霊『呪われし精霊『アンウンディーネ』』との戦いが始まる!

( 『呪われし精霊『アンウンディーネ』』テフラ・カルデラ(特殊系ドMウサギキマイラ・f03212)の宿敵です)
アウレリア・ウィスタリア
◯△
ボクの鞭剣と相性最悪ですね
液状では捕らえることができない
でも対処法は道中で学びました

広範囲に鍾乳石化する水を降らせてくるのでは
さすがに避けきることは難しいでしょう
身体が鍾乳石と化してしまうのも時間の問題

でも身体が固まっても
口が開くのなら
歌が歌えるのなら
ボクには敵を滅ぼす手段がある

奏でよう【彼方に響く清廉なる歌】を

戦場が鍾乳洞と化すなら
それは音がよく響くということ
ボクの浄化の歌も敵の身体によく響くことでしょう
位置取りさえ間違えなければ
一網打尽にしてみせましょう

そのために一時的にかたまることも辞さない
歌うための機能さえ破魔と浄化の力で保てば良いのだから

呪われた水の精霊
キミたちはここで滅びろ



 石の扉を潜った先には変わり果てた水の精霊に出くわしたアウレリア。
「ボクの鞭剣と相性最悪ですね……」
 何せ相手は粘液の塊、鞭剣では捕らえることすら難しい。
 むしろ逆に捕らわれてしまい、あのドロドロの体液に取り込まれて固められるのが目に見えていた。
 しかし、鍾乳洞の道中で彼女は対処法を学んでいた。
「アハハ……アハハ……」
 アンウンディーネ達は狂気に満ちた笑顔から何一つ変えない。
 攻撃を仕掛けてくると思ったが、何も行動を起こさず笑い続けている。
 しかし少し経つと、上から何か液状のものが降ってきた……呪われし精霊達が体液である粘性の液体を天井から降り注いでできたのだ。
「くっ……」
 アウレリアは身構える、触れた箇所から鍾乳石へと固まっていく。
 これだけ広範囲に体液を降らせているため、どうしても避け切ることは不可能である。
 浴び続けていればいずれ物言わぬ鍾乳石へと変わってしまうのも時間の問題だった。
 それでも彼女は冷静を保ち、そっと口を開く……。
 例え身体が固まっても口が開くのであれば……歌が歌えるのであれば……この呪われた精霊を倒す手段がある。
「奏でよう【彼方に響く清廉なる歌】を……」
 この場所は鍾乳洞……広い洞窟内で音がよく響く。
 つまり彼女の霊体にまで響き渡る浄化の歌がこの場所全体に響き渡るということだ。
「響け、響け、響け。ボクが歌い、私が奏でる、魔を砕く無垢なる歌」
 位置取りさえ間違えなければ、確実に一網打尽にできるこのために一時的に攻撃を受けるのも辞さない。
 その上、歌うための機能についても【破魔】と【浄化】の力によって保つことができている。
「アッ……アアアァァァ……!!!」
 歌声を聞いたアンウンディーネ達は苦しみだし、あれだけ降り注いでいた粘液を降らせるのを中断する。
 天井からも大きな粘着音と共に上から降らせていたであろう数体の呪われた水の精霊達が落ちてきてのたうち回っている。
「アアァァ……」
 次第に一体また一体と地面に吸い込まれるように溶けて消えていき、最後の一体も消滅すると恐ろしき狂気の気配は一旦落ち着いた。
 文字通り敵を一網打尽にしたアウレリアは身体中に付着した鍾乳石をパラパラと壊し落としていく。
 幸い、途中から雨が止んだために完全に鍾乳石化されるといったことは無く、変化した部分は殻のごとく簡単に落としていった。
「呪われた水の精霊、キミたちはここで滅びろ」
 そう吐き捨てて身体中に残った鍾乳石の欠片を払い、邪神が待ち受けているであろう更なる狂気を感じられる奥へと歩き出していった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

御園・桜花
「ウンディーネでないものをウンディーネに戻すか、精霊の核を壊すか…どちらかが出来れば、此の場を凌げるのではないかと思うのですが」

UC「シルフの召喚」使用
シルフを召喚し敵に近付かれる前に風刃で敵をスパスパ切り刻むよう依頼
自分も高速・多重詠唱で銃弾に破魔と浄化の属性攻撃付与し制圧射撃
敵の行動阻害して近付かれるのを防ぐ
精霊としての核を破壊又は真水まで浄化狙い
敵の攻撃は第六感や見切りで躱しとにかく手数で攻撃する事を重視する

「水や泥が形を保つには、全体がナノマシン的な集合体であったとしても、それを統合・結合させる意思や、数量的な繋がりの多さが必要ではないかと思います」

戦闘後
石化していなければ鎮魂歌で送る



「ウンディーネでないものをウンディーネに戻すか、精霊の核を壊すか……どちらかが出来れば、此の場を凌げるのではないかと思うのですが」
 目の前の呪われし水の精霊達は本来透明な水の身体はドロドロとした石灰水の粘液と化している。
 その表情は狂気に満ちた笑顔で笑っており、常人であれば恐れおののくだろう。
「森の妖精、風の精霊。私の願いを叶えておくれ。代わりに1つ、お前の気ままに付き合おう。おいでおいで、シルフィード」
 桜花はユーベルコード【シルフの召喚】によってシルフを召喚し、風刃によって近づく敵を切り刻むように依頼する。
 そして自分自身も【高速詠唱】と【多重詠唱】で銃弾に【破魔】と【浄化】の【属性攻撃】を付与し【制圧射撃】をしていく。
「アハハ……アハハ……」
 銃弾を撃たれても粘液が噴き出すだけで簡単に再生されるだったが、何度か受けているうちに変化が見えてきた。
「アアァァ……?」
 再生が追い付かない……銃弾に様々なものを付与しているためダメージが通っているのだ。
 アンウンディーネ達は接近して抱き着こうとするが、シルフによって切り刻まれる……とはいえそれだけで遅れてはあるが再生していく。
 別の呪われた精霊達も両腕をノズルに変えて大量の粘液を噴き出していく。
 このままでは鍾乳石化は確実である桜花は【第六感】や【見切り】によって躱して、とにかく手数で攻撃する事を重視していく。
 勝負はあまり時間をかけなかった、再生に手間取っている個体に対して精霊の核を貫いていく。
 やはり侵された呪いは根まで深く、元に戻すことはほぼ不可能だった。
「アアアァァァ……」
 壊れた精霊達の叫びを聞きながらも彼女は確実に核を破壊していく。
 近づこうとしてもシルフによって邪魔され、遠くから粘液を浴びせようとしても回避されていき、パーラーメイドの銃弾を受けていく。
 一方で核を破壊された者はそのまま脱力するかのように溶けて地面の一部へと消えていった。
「水や泥が形を保つには、全体がナノマシン的な集合体であったとしても、それを統合・結合させる意思や、数量的な繋がりの多さが必要ではないかと思います」
 全て倒した桜花は身体中に少量ではあるが付着した鍾乳石を払っていく。
 さすがに遠距離の攻撃を完全に避けることは難しかったようで、水滴程度の粘液が付着していたが、そこまで深刻なほどにあの粘液を浴びていなかったのが幸いだ。
 そして鎮魂歌を送る……元に戻せなかったこと、次は真っ当な精霊として生まれ変わってほしいこと。
 鎮魂歌を送り終わると奥へ歩を進める……人も精霊も問わず、これ以上の犠牲を増やさないために……。

大成功 🔵​🔵​🔵​

アルミナ・セシール
どう見ても接近されたらマズい相手ね。
ここは●アームキャノンバーストで距離をはなして戦うわよ。
敵集団に銃撃を与えてた私の背後に気配が……

そう音もなく天井から垂れ落ちて来た一体に背後から抱きつかれてしまうの。
動けない私に更に近づいて来た一体は私に顔を近づけるとそのままキスをしてきたの。狙いは体液を飲ませるため。

鍾乳石化する体液を直接飲まされて段々体内から石化していくのを感じなんとか逃れようと暴れても決して離さずキスを、いえ体液を飲ませることを続ける相手。

少しの時間がたち精霊が離れるとそこにはまるで恋人とキスしている瞬間を描写したかのような鍾乳石の姿が。

(アドリブ大歓迎です)



「どう見ても接近されたらマズい相手ね」
 所変わって無様な姿での鍾乳石化から何とか脱出したアルミナ。
 そして、石の扉を超えた先にはアンウンディーネ達が待ち構えていた。
 彼女は相手の持つ粘性の身体を見て接近戦は不利だと直感している。
「それなら……あんたにはコイツでハチの巣にしてあげるわ!」
 集団から距離を離して、ユーベルコード【アームキャノンバースト】によって一網打尽にしようとした。
「アハァァァ……!!」
 断末魔のようでもあり、狂気の笑いのようでもあるその声を上げながらも文字通りハチの巣と化していく。
 銃撃を与えているのに夢中の彼女はふと背後に気配を感じた。
「アハハ……アハハ……」
「しまっ……!?」
 それは音もなく天井から垂れ落ちてきたアンウンディーネの一体だった。
 銃撃を止め振り向こうとするが既に遅く、背後から抱き着かれてしまい、ドロリとした粘液が背中越しに感じる。
「うっ……」
 身の毛もよだつような感覚に鳥肌が立つ彼女へ追い討ちをかけるかのように、銃撃を与えられていた一体が再生しながら近づいてい来る。
 嫌な予感がして背後から抱き着く相手を引きはがそうと必死に抵抗する。
「くっ……離してよ!」
 だが、腕で引きはがそうとしても粘着音と共に粘液が糸を引いてはすぐに元の距離に戻っていき、その腕が粘液で固まってしまう。
 そうしているうちに目の前との距離が最接近していく、ドロドロに歪んだ表情が見え、瞳の箇所から涙のように粘液が流れている。
 狂気を感じる表情に戦慄した直後に、更に顔を近づき……キスをした。
 もちろん恋愛感情というわけではなく、体液を直接飲まそうとしたのだ。
「んっ……んんんんっっっ!!」
 飲まされたアルミナの体内から鍾乳石化が始まる。
 自分という存在が書き換えられていく感覚に嫌がって何とか逃れようと暴れようとして腕を突き出しても、アンウンディーネの粘性の身体に沈んでいく。
 そこから抜け出せなくなり、キスと言う名の体液を飲ませることを続行していく。
「んっ……んんぅ……ぅ……」
 今まで嫌がるような声を上げていた彼女が次第に音量も小さくなっていき……。
「アハハ……アハハ……」
 少しの時間が経ち、二体のアンウンディーネが離れた時には再び鍾乳石と化したアルミナが現れた。
 その姿は、まるで恋人とキスをしている瞬間を切り取ったような姿だった。
 身体全体が石筍に寄生され、下半身も鍾乳石の塊に埋まっており、前回とはまた違った無様な姿を晒されている。
 一種の芸術としても見える彼女は呪われた精霊達が去った後も、ただひたすらキスを求めるオブジェとして立ち尽くしていた……。

成功 🔵​🔵​🔴​

御堂・俊輔
孔の中へ染み込んでいった液で、玩具を核にお腹の中で石筍が成長して、少し動くだけで弱い所をゴリゴリ刺激しちゃう凶器になってるかもだねー
そんな状態で声の聞こえる方へ進んで行ったら、途中からイきっぱなしになってるかもー
そんな時アンウンディーネと遭遇したらもう逃げる余裕なんてないよねー
あっという間に仰向けに引っくり返されて、両手両足を頭の横で地面と一体化されちゃったりねー
その後はお尻の石筍で激しく責められた後引っこ抜かれて、ぽっかり広がって開いた穴からお腹の中に入り込まれちゃうかもー
体内で暴れられ巡られながら内側からジワジワと鍾乳石化されてって、口から出てくる頃には無様な鍾乳石の出来上がりかなー?



「はぁ……はぁ……♥」
 鍾乳石化から何とか戻り、身体の自由を取り戻した俊輔は悶えていた。
 しかし、孔の中へ染み込んでいった液によって大人の玩具を核にお腹の中で石筍が成長してしまっている。
 少し動くだけで弱い所を刺激を加えられてビクンと快楽に酔いしれている。
 天国か地獄かどっちつかずのような状況の中、やっとたどり着いた開いている石の扉の前から声が聞こえてくる。
「アハハ……アハハ……」
「な……なんだろう……?」
 あまり刺激を加えないように進んで行く、少しでも気を抜けば理性が吹っ飛ぶだろう。
 既に途中で何度も起きてしまい、最早息も絶え絶えになっている。
 そして……戦闘意欲の欠片すらない彼の目の前にアンウンディーネ達が現れる。
 俊輔を見ればこのまま襲ってくださいと言わんばかりの姿だ。
「アハハ……アハハ……」
 逃げる余裕すらなく、呪われた精霊達は素早く彼を囲っていき一斉に取り掛かる。
 あっという間に仰向けに引っくり返されてしまうと同時に、頭の横に両手両足を体液によって地面と一体化されてしまい、お尻が目立つような無様な格好となってしまう。
「ふあぁ……♥」
「アハハ……♥」
 その体勢のままお尻に刺さっていた石筍を激しく動かし責め立てていく。
 アンウンディーネの一体は心なしか加虐的な笑顔を浮かべている……ような気がした。
 気絶するほどに何度も何度も責められて、俊輔の意識は朦朧としていた。
 だが、その意識も一気に覚醒させるようにその石筍を思いっきり引っこ抜かれてしまう。
「うぁぁっっっ……!?」
 ぽっかり広がって開いたそこからアンウンディーネの一体はそこへ入り込んでいく。
 元々粘液の塊であるため、中へと入り込むのは容易だった。
 入れば入るほど彼のお腹は妊婦のように膨らまされていく。
「ぁぁ……ぅぁぁ……♥」
 体内で暴れて刺激を与え、俊輔の精神も弄んでいき、内側から鍾乳石化していく。
 膨らんだお腹も入り込んだために大きく開いた穴も無機質に変化していく。
 さらには周りのアンウンディーネ達がドロドロの粘性の体液をこれでもかというほど浴びせていく。
「あぁぁ……むぐっ……もごっ……♥」
 口の中まで粘液が入り込むと同時に体内で暴れていたアンウンディーネの一体が彼の口の中から出てきた。
 同時に俊輔は身体の芯まで鍾乳石へと変わり果てており、ピクリとも動かなくなってしまった。
 両手両足は頭の横に鍾乳石の塊によって同化され、身体中には石筍が生えている。
 それよりも目立つ膨らんだお腹に開いたお尻の穴……その姿は一言で言えば悲惨な姿とも言えよう。
「アハハ……アハハ……♥」
 無様な鍾乳石のオブジェとして晒された俊輔を見て喜んでいる粘性の精霊達は次なる獲物を求め、どこかへと去っていった。
 残ったのは一方的に敗北した少年の成れの果て……。

成功 🔵​🔵​🔴​

ディナ・サーペント
〇△

遅れて参上…悪い邪神を退治しにきたよ

【海竜の変身】で水になっちゃえば、敵の攻撃で鍾乳石にされちゃうこともない、はず
石化さえ防げれば、怖いものなし…そのままアンウンディーネたちを押し流しちゃおう

って思ってたんだけど
押し流すどころか逆にアンウンディーネたちに抱きつかれ押し倒されて…
彼女たちの粘液が体を侵食していき、水の体はあっという間に彼女たちと同じように濁り粘ついてく
そのままあたまのなかも、いしきもにごって…

…そうだね、私も皆と一緒に石を増やさなきゃ
だって私は、アンウンディーネなんだから
アハ…アハハ…アハハハハハハ
(彼女たちと同じ顔、同じ姿をしたアンウンディーネに成り果て、洞窟内を徘徊する)


二尾・結
〇△

物理攻撃なんて効きそうに無いし仕方ない……『魔物変身』!


というわけで悪魔っ子になった私さんじょ~☆
ドロドロな精霊さん、炎魔法で焼き物にされたい?それともカチカチの氷像がいい?アハハ、逃げ惑え~!楽しい~!

……さてと、結構倒したし、そろそろ良いよね?
「きゃー☆油断して捕まっちゃったぁ」
アンウンディーネにわざと捕まって、全身くまなく体液を塗られて口から体内にまでドロドロを流し込まれて……体も段々作り変えられていく……
(あぁやっぱり、モノになるのって気持ちいい……)

このまま鍾乳石になるのもいいけど、ドロドロに上手く適応できたらアンウンディーネに転生して、他の人にも幸せをおすそ分けしちゃおう☆



 猟兵達の様々な攻防の最中、ディナ・サーペント(海竜のディナ・f26523)と二尾・結(通りすがりのツインテール・f21193)は遅れて戦闘領域へと侵入していた。
「遅れて参上……悪い邪神を退治しにきたよ」
「物理攻撃なんて効きそうに無いし仕方ない……」
 目の前にはアンウンディーネ達が狂った笑いを浮かべながら二人の様子を見ていた。
「アハハ……アハハ……」
 二人はお互い頷いて、戦力を減らすため二手に分かれていく。
 アンウンディーネ達も二人を鍾乳石のオブジェへ変えるためにそれぞれ別れて二人を追っていく。

「とろけてとけるよ」
 ディナはユーベルコード【海竜の変身】を発動し、身体を水に変えたディナは鍾乳石化の粘液の影響を受けることもない。
 それさえ防ぐことができれば怖いものはない、そのままアンウンディーネ達を文字通り大量の水によって押し流して倒そうとした。
 予想通りに相手は水に押し流され、そのまま溶けるように消えていったが、彼女も思惑はここまでだった。
 確かに相手は水で押し流されて数体は倒してはいたが、天井に潜んでいた呪われた精霊に気づかず奇襲を受けてしまった。
「くっ……」
 そのまま抱き着かれ押し倒されてしまう、ねっとりと粘液の重みが身体中に感じられた。
 押し流していた水も止まってしまい、周りには数体のアンウンディーネ達が笑みを浮かべながら覗き込んでいた。
「あっ……ぐぅぅ……」
 押し倒した精霊は水の身体であるディナにその身を押し付ける。
 まるで水が泥と混ざっていくように、粘液が水の身体を侵されていく。
「や……やだ……」
 そのまま頭の中も濁り出し、意識も狂気に汚染されていく。
 数分が経った後……ディナの姿は水の身体ではなくアンウンディーネと同様にドロドロの濁った粘液の身体と化していた。
「アハハ……アハハ……」
「……そうだね、私も皆と一緒に石を増やさなきゃ」
 完全に堕ちた彼女は呪われた精霊達と同様の思考を持っており、元の姿が分からない程に身体も顔も変化してしまっていた。
 元の姿の面影は言葉を介する以外は何もなかった……。
「アハ……アハハ……アハハハハハハ」

「というわけで悪魔っ子になった私さんじょ~☆」
 結はユーベルコード【魔物変身】を発動させて、ピンク髪の小悪魔娘に変身する。
 杖を構え炎と氷の魔法をそれぞれ出していく。
「ドロドロな精霊さん、炎魔法で焼き物にされたい?それともカチカチの氷像がいい?」
「アハァァァ……!?」
 アンウンディーネ達も熱によって身体が固まってしまったり冷気によって凍り付いてしまい次々と倒されていく。
「アハハ、逃げ惑え~!楽しい~!」
 彼女も理性を喪失しているため、どんどん魔法を出しては相手にぶつけていく。
 このまま何事も無く済めばよかった……はずだった。
「きゃー☆油断して捕まっちゃったぁ」
 本来なら避ける事が容易だったはずのアンウンディーネの抱き着きをわざと受けてしまう。
 心なしか捕まった際の声もわざとらしいが……。
 そして続けて複数の呪われた精霊達が四方に抱き着いていく。
 全身がドロドロの粘液に包まれていき、彼女は頭を残したドロドロ塊の状態となっている。
 頭も例外ではなく手で塗りたくられ、キスをされ粘液を流し込まれていく。
「んっ……んんん~~~♥」
 嫌がるどころか気持ちの良さそうなくぐもった声を上げていく。
 次第に身体の全身が鍾乳石へと変わっていく、このまま固まっても良いと結は思った。
(あぁやっぱり、モノになるのって気持ちいい……)
 しかしこのままでも良かったが、アンウンディーネの体液を上手く適応させていく。
「んんっ……はぁぁ……♥」
 粘液の拘束から解放された彼女の姿は鍾乳石の塊……ではなくドロドロの粘液の生命体へと転生していた。
「他の人にも幸せをおすそ分けしちゃおう☆」

 こうして敗北(?)した二人は、再び再開する事となったが……。
「アハハ……あなたも……?」
「えへへ……とぉっても気持ちいいんだもの♥」
 お互い乾くことの無いドロドロの身体を蠢かせており、身体の芯まで呪われた粘液に変わり果てていることが一目瞭然であった。
「それじゃあいこっか……?」
「そうね……アハハ……」
 二人の思考は正常ではなくなって(片方は理性喪失という理由ではあるが……)おり、最早アンウンディーネ達と同等の思考となってしまっている。
『みぃんなドロドロで包み込んで固めてあげなきゃ♥』
 こうして石の扉から出てきた堕ちた猟兵達は、生あるものを鍾乳石へと変えるための魔物となってしまった。
 誰かが運悪く二人に遭遇してしまえば……そのドロドロに呑み込まれ、鍾乳洞の一部となってしまうだろう……。
 呪われた『人喰いの鍾乳洞』の元凶を叩くまでは……恐らく二人はそのまま鍾乳洞内を徘徊し続ける事になる。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

四王天・燦
あっぶねー、仕込んだ破魔浄化符で復帰だ
手探りで彷徨い戦場に来るのでした

慈悲の聖剣とアークウィンドを構える
風のオーラ防御で降り注ぐ水滴を弾き、聖剣で狂気と邪神との霊的接点を斬るぜ
精霊でも女の子には甘いよ

スッポンポンなせいか絵にならねーな
ぼやいた自己評価とは真逆で、闇に長髪を靡かせ白い肌が舞わせる
異様な美しさを披露してしまうよ

邪神の声による狂気感染や疲労で隙が生まれる
よろめいて背中を濡れた壁面に預けてしまい、アンウンディーネに抑えつけられるぜ

やめてよ―

懇願するけど鍾乳石化液でコーティングされ、内部で石の加工を受ける
まるで石の蛹…体が冷えて、固まる…

艶っぽい鍾乳壁となった裸身の表面を水滴が流れてゆく



「あっぶねー!!!」
 鍾乳石化してしまった燦は仕込んでいた破魔浄化符によって石の拘束から解放された。
 その直後には落ち着いている暇もなく、手探りで彷徨いつつもやっとのことで戦場に着いたのであった。
 たどり着いた戦場は既に戦闘の跡や鍾乳石のオブジェと化した犠牲者が点在している。
「アハハ……アハハ……」
 アンウンディーネは獲物を見つけては嬉々として襲い掛かってくる。
「慈悲と赦しの稲荷巫女の名において光集いて剣となれ――抜刀、ナースウィッチ・セイバー!」
 もちろん大人しくやられるわけがない彼女はユーベルコード【巫術[慈悲の聖剣]】によって霊力で形成された光の非実体剣が現れる。
 そしてもう片手には【アークウィンド】を構えて二刀流となる。
 例え相手が呪われし堕ちた精霊が相手とはいえ、女の子の形を作っているため容赦は少しする甘さもある。
 と、スッポンポンなせいか絵にはならない……と彼女自身の自己評価とは真逆で、闇に挑発を靡かせ白い肌を舞わせる。
「やぁ……!!」
「アハァ……!?」
 呪われた精霊達を斬り裂き、その合間から見える異様な美しさを披露していく。
 しかし、燦はさっきまで鍾乳石化から解放されるまでの疲れや、さっきから聞こえてくる邪神の声による狂気感染……。
 彼女が油断の隙が生まれるのも時間の問題だった。
「アハァァァァ……!!」
「くっ……!?」
 ドロドロの粘液を避けようとするが、足を滑らせよろめいてしまう。
 回避はできたものの背中を塗れた壁面に預けてしまい、追い討ちにアンウンディーネに抑えつけられる。
「やめてよ――――!!」
 燦は悲願をするが、それらも無視して体液である粘つく粘液を本体から押し付けて塗り付けていく。
 他の者達も周りから腕を散水ノズルに変化させてドロドロを抑えつけている呪われた精霊ごと浴びせていく。
「んんっ……むぐくぅ……!!」
 口の中まで入り込んでいき、体内に入り込んだ粘液は内部で石の加工を受けていく。
「アハハ……アハハハァ……!」
 ドロドロの噴水が止み、抑えつけていた一体も離れる。
 壁と同化するように身体中に粘液のごとく鍾乳石が融合している。
(まるで石の蛹……体が冷えて、固まる……)
「アハハ……アハハ……」
 艶っぽい鍾乳壁となった裸身の表面を水滴が流れてゆくその姿をアンウンディーネ達は笑い続けていた。
「…………」
 表情こそわかりにくいが、その虚ろな表情は心なしか悲しそうな顔をしていた……。

成功 🔵​🔵​🔴​

趙・虎
邪神……いや、精霊か。ここまで見る影も無くなってしまうとはね。
これも、ここにいる邪神の恐ろしさか。
こうなっては、もう元の精霊に戻る術もなさそうだね。せめて、還してあげるとしよう。

あの噴射されている液体に当たるのは、どう考えても不味いだろうね。
とはいえ単純な直線的な噴射だ。そう簡単には当たらないよ。

ただ反撃しようとした時に、石化した犠牲者を壊しそうになれば、たとえもう助けられないとしても、少し躊躇して隙ができるかも。
すると、よけきれずに当たってしまうかもしれない。

まぁ一回くらい当たっただけでは動けなくはならないだろう。
その時は、呪符での攻撃に切り換えよう。逆にこちらが動きを封じてあげるよ。



「邪神……いや、精霊か。ここまで見る影も無くなってしまうとはね」
「アハハ……アハハ……」
 やっとのことでたどり着き、石の扉を超えた虎が見たものは呪われし精霊であるアンウンディーネ達だ。
 全身がドロリとした粘液の塊、触れればもちろんべっとりと付着して固まっていくだろう。
「これも、ここにいる邪神の恐ろしさか……」
 邪神の狂気と呪詛によって変わり果てた精霊達、こうなっては戻る術もないと感じ、せめて還してあげようと考えた。
「アハハハァーー!!」
 彼女を見つけるなり、両腕を散水ノズルに変化させて大量のドロドロを噴き出していく。
 無論、あの粘液に少しでも当たれば十分不味い状況になるが、それ自体には単純な直線的な噴射であるため、回避するのは容易であった。
 そして反撃しようと【雷公鞭】を振るおうとしたが……アンウンディーネの背後には鍾乳石のオブジェと化した犠牲者が彼女の目に入った。
 恐らく今戦っている相手に襲われたのであろう、何か抵抗しているようであり、もがいているようでもある格好で鍾乳石と石筍に包まれた悲惨な姿が痛々しい程見えてしまった。
「あっ……」
 もう助けられない……例えそうだとしても彼女にとってはこのまま破壊するなんてできず、少し躊躇して隙が出来てしまう。
 呪われた精霊達はそれを逃さず、散水ノズルに変えた両腕で今まで以上の粘液を噴出する。
「アハハ……!」
「しまった……!?」
 噴き出した粘液が避け切れず、虎の片手が直撃してしまい、ドロドロに垂れ落ちる粘液はすぐに固化して鍾乳石に変わってしまう。
 その彼女の姿に相手もやったと言わんばかりに喜んでいる……ように見える。
「くっ……でもまだだよ!」
 重くなった片手の代わりにまだ生身のもう片方の手でユーベルコード【封神散符】を発動させる。
 呪符に切り替えた彼女の攻撃によりアンウンディーネ達は四肢の動きや五感、思考(があるかどうかは定かではないが)を封じていく。
「アハァァァ……!?」
「アハハ……ァァ……」
 色々と封じられて必死に動かそうと抵抗している呪われし精霊達、傍から見ればドロドロの粘液塊が蠢いているようにしか見えない。
 そこに彼女の操る鋼鉄の多節鞭による雷撃によって直撃していく。
「アハハ……アァァ……」
 動けない所に雷撃による追い討ちを受け、次々と力尽き地面に溶けていく。
 全滅させた後は敵意のある者がいないか確認したら一息つく。
「今度はいい精霊に生まれ変わってね……」
 虎は助けられなかった精霊達の次を願いつつも、奥からはこの呪われた鍾乳洞と変わり果てた精霊達の原因であるであろう悪い気配が感じられた。。
 これ以上の被害を防ぐため、この鍾乳洞の犠牲者達を助けるために、全ての元凶のいる奥へと歩いて行った。

大成功 🔵​🔵​🔵​

アマネセル・エルドラート
「これが洞窟に入った人を固めた原因かしら。となると。直接触るのは危険ね。」
アンウンディーネの姿を見て距離を取る。
背後を取られるのも危険なので、後ろへの警戒もしつつ。

「とにかく、距離を詰められる前に攻撃するしかない。撃てるだけ、撃つ!」
UC【ウィザード・ミサイル】で【炎】属性の【魔法の矢】を放つ。
この相手に炎の攻撃がどれほど有効かは怪しいところだが、とにかく数を打ち込むことにしよう。
一本の矢の威力は軽減されたとしても、数を入れればそれなりに有効打になるかもしれない。



「これが洞窟に入った人を固めた原因かしら?となると、直接触るのは危険ね」
 アマネセルが石の扉を超えてたどり着いた場所にはアンウンディーネ達が待ち受けていた。
「アハハ……アハハ……」
 狂った笑いを上げており、常人ならば精神を狂気に侵されるような、不気味な雰囲気を醸し出していた。
 その姿を見るや否や彼女は距離を取っていき、背後を取られてしまうのも危険なので、後ろへの警戒も怠らない。
 とにかく相手が近づく前に仕留めなければならない、少しでも触れられたらおしまいだ。
「とにかく、距離を詰められる前に攻撃するしかない。撃てるだけ、撃つ!」
 彼女はユーベルコード【ウィザード・ミサイル】を発動させて、炎属性の魔法の矢を400本近くの数を出して放っていく。
 同時にそれをものともせず彼女を抱き着こうと接近していく。
「アハハ……アハァ……!?」
 そんな中で矢が命中したアンウンディーネ、その部分が熱によって固まっていくのだが、一本だけでは固まり切る前にドロドロ粘液である体液でその矢を取り込んでしまおうとしていた。
 しかし、炎の矢は一本だけではない、彼女がとにかく数を撃ち込むために数百本といった矢の雨が呪われた精霊を突き刺さっていく。
「アハァァ……ァァァ……ァ……」
 大量の矢を受けて、ドロドロの身体は次第に固化して固まってしまい、歪な鍾乳石の像へと変わり果てていった。
 さらにトドメの炎の矢を撃ち込まれて粉々に打ち砕かれていった。
「アハハァ……!?」
「アハァーー!?」
 他のアンウンディーネ達も同様に身体が固まって、追い討ちにの矢で粉砕されていった。
 一本の矢の威力は軽減されたとしても、数を入れればそれなりに有効打になるかもしれないとアマネセルは考えた。
 その予想通りに、たくさんの矢を受けた呪われし精霊達は彼女の近づく前に一匹残らず固まっていき、さらにトドメに粉砕されていき消滅していく。
「これでよし……それにしても精霊さんがあんな風になるなんて恐ろしいね……」
 それも邪神の影響が強いのであろう、精霊や鍾乳洞でさえあんな恐ろしい場所に変わり果てる程だ。
 だが、それも今日で終わりだ……今回でその邪神も猟兵達の手によって倒されることとなる。
 少しの警戒と休憩を挟んだアマネセルは更なる奥へと進んで行く、復活したであろう邪神を打倒するために……。

大成功 🔵​🔵​🔵​




第3章 ボス戦 『動く石像『呪いのセントール』』

POW   :    踏み付け
単純で重い【四足踏み付け】の一撃を叩きつける。直撃地点の周辺地形は破壊される。
SPD   :    後ろ蹴り
【後ろ足の蹴り】による素早い一撃を放つ。また、【背に乗った石化した犠牲者を捨てる】等で身軽になれば、更に加速する。
WIZ   :    甘い囁き
【優しい甘い誘いの囁き】を披露した指定の全対象に【セントールの背に乗って石像に変わりたい】感情を与える。対象の心を強く震わせる程、効果時間は伸びる。
👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​

種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は💠テフラ・カルデラです。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


 アンウンディーネ達を撃退し、さらに奥へと進んで行く猟兵達。
 進む先には終着点であるのか、大きい広場のような空間に出てきた。
 そこには儀式を行使したであろう跡が見られる。
 そして……女性の石像……鍾乳石ではなくただの石……。
 確実にこの場所で邪神が存在すると理解したと同時に声が聞こえてきた。
「ようこそ、永遠の美を求めるお嬢様方……」
 声が聞こえてきた方向……最も強い邪な気配がその広間の奥に感じられた。
 ケンタウロスの石像……セントールとも呼ばれるその像が動き言葉を発していた。
「さぁ、私に乗りなさい……そうすれば永遠の美が与えられるでしょう……」
 どう見ても胡散臭い会話……しかし何故かその言葉を信じたくなる魔力も感じる。
 そこで彼の言葉、女性達の石像……そこから導き出されるのは石像達は彼の言葉巧みな誘いに乗ってしまった女性の末路であろう……。
 石化した女性達を見ると、跨ったような恰好で、上半身は何かしら抵抗したような跡も見える。
「いないとは思いますが……男性に関してはお断りします……無理にでも乗ろうとすれば……強烈な後ろ蹴りで粛清させていただきますが故……」
 つまり、この動くセントール像こそが邪神の正体である。
 この鍾乳洞の異変を元に戻すため『呪いのセントール』との戦いが始まった!

※お知らせ
 諸事情で17日~20日の間は執筆できない可能性があるため、場合によってはプレイングを流してしまうかもしれませんのでご了承ください。
御堂・俊輔

お尻は開きっぱなしで足腰に力が入らないから自分に生えてた石筍を杖代わりになんとか奥に辿り着く感じかなー
勿論戦う余裕なんてないし、後ろ蹴りで壁に叩きつけられたり、踏みつけで地面ごと手足を踏み砕かれちゃったり、お腹を踏み潰されて口やお尻から鍾乳液を拭き出したりしちゃったりー
全身の骨が粉々で肉餅になったころ、無理やり契約された異形の怪物が次元の狭間から勝手に現れて、オレの事を丸呑みした後、大暴れする序にセントールにもダメージが入ったりー
体内では朦朧としたまま消化液塗れの肉壁に圧し潰されながら、段々身体の境界が分からなくなっていって、消化吸収されちゃってるかもねー
吸収後は怪物は何処かへ去っていくよー



「ぜぇ……はぁ……」
 見るに堪えない姿で広間に入室してきた俊輔のお尻は大変な事になっており、足腰もガクガクで力が上手く入らず、鍾乳石化時に生えていた石筍を杖代わりに何とか辿り着いてきた。
「おや……可愛いお嬢様……でしたが男性でしたか……」
 呪いのセントールは彼を女性かと思い期待したが、股間の『ソレ』を見て落胆した。
「いくら外見が可憐でも男性は男性……警告は一応しましたからね……?」
 そして俊輔の目の前まで走り抜け……背を向けて彼に向けて強烈な後ろ蹴りを放った。
 軽く吹っ飛んだ身体は湿った壁に激突、肺の空気が一気に抜けた。
 さらに追い討ちに地面ごと手足を踏み砕かれていくが、まともに言葉も紡げず痛みに声が漏れていくだけ。
「ここまでしておいて無抵抗とは……永遠がほしかったのですか?ならば女性として生まれ変わってきてくださいま……せっ!」
「んぐぅぅぁぁ……」
 さらにお腹も踏みつぶされ、まだ液状だったあの粘液が上下の穴から噴き出してきた。
「その姿はさしずめボロ雑巾のようですね……」
 全身の骨が粉々になり、文字通りボロ雑巾としか言いようのない姿に見下す呪いのセントール。
 しかし、異変は直後に起きる……突如次元の狭間から異形の怪物が現れる。
 その怪物は彼の意志ではなく、無理矢理契約されたもの……自身の意図せずに勝手に出てくるのだ。
「ぅ……ぁぁ……」
 そして俊輔をあっという間に丸呑みしてしまう、その様子にオブリビオンも驚いていた。
「なっ……どこから……くぅぅ……!」
「――――――!」
 直後に大暴れする異形の怪物、何か言っているが常人では理解できない言葉を発し、呪いのセントールに攻撃を加えていく。
 幸い石化された女性はその場から遠く離れた場所であるため直接的な被害はなかった。
「――――――!!」
「ぐうああぁぁーーー!?」
 さらに強烈な一撃が決まり、呪いのセントールは吹き飛ばされていった。
 それはまるで契約主に対してやった事の仕返しのように……。

 その頃、俊輔は異形の怪物の体内に取り込まれていた。
(ぅ……ぁぁぁ……)
 意識が朦朧としたまま、消化液が噴き出す肉壁に圧し潰されていく。
 既に手足が使い物にならなくなっており、もはや自身は餌のように溶かされ養分にされていくだろう。
 段々身体の境界が分からなくなっていく、もう抵抗する気はとっくに無くなっている。
(オレ……とける……きえる……くら……い……)
 肉壁が狭くなり……暗くなる……俊輔という存在は、身も心も溶けていって消えてしまった……。

 粗方気が済んだのか、元の次元の狭間へと戻っていく。
 かなり大暴れしたためか、大きな石筍は粉々に粉砕、壁も大きなへこみが作られるほど。
「はぁ……はぁ……私が邪神でありながらも……恐怖を感じるとは……」
 異形の怪物に対して、復活した邪神である呪いのセントールが畏怖の感情を持っていた。

大成功 🔵​🔵​🔵​

アルミナ・セシール
ここにたどり着くまでに二度の鍾乳石化を受けてしまったことをセントールに見抜かれると早速誘惑の言葉が。

永遠の美なんて興味無いはずなのに自然と足はセントール像へと進んでいくわ。

そして彼に自ら跨るの。それを確認すると私を乗せ走り始める像。
石像は語る、今までのお嬢様とは違う、貴方には凛々しき姿で永遠の美となるのが相応しいと。
その言葉を聞いてそうかもしれないと思ってしまえば●甘い囁きの効果で石像に変わりたいと思ってしまうの。

石像の言われるがまま自らの意思で凛々しく跨ったポーズを取るとその態勢で徐々に石化が始まるの。
そして程なく、セントールに跨った石像が誕生するわ。

(アドリブ大歓迎です)



「やれやれ……勝手に帰ってくれたのは幸いでしたね……」
 一人の少年が犠牲になった後、呪いのセントールは落ち着いたのか、一息つくように服を手で払っていく。
 そんな中、二人目の猟兵がこの場に駆け付けた。
「やっとたどり着いたわ……!」
 二度目の鍾乳石化を経て、何とか戻りつつもアルミナは呪いのセントールのいる広間にたどり着く。
「おやおや……二度も鍾乳石へと変わり果てても尚、美しさを求めるお嬢様が来ましたね……」
「くっ……今すぐそのスカした発言、後悔させてあげるわ……!」
 既に彼女の行動が見抜かれてしまっていた、続けて邪神の甘い言葉を発していく。
「さぁ、来なさい……私が永遠の美を与えましょう……」
「なっ……!?」
 これは罠だ……頭ではそう考えているはずなのに、彼女の段々と意識が曖昧になっていく。
「どうしたのです?さぁ……?」
「はい……」
 もう既に相手の思う壺となったアルミナ……ふらふらと石像の近くへと歩いていく。
「さぁ……こちらへ……」
 呪いのセントールは座った状態で乗騎を促していき、彼女もまた流れるままに跨ってしまう。
 それを確認すると立ち上がり、ゆっくりと走り始めていく。
 ただ跨ったぐらいでは石化は起こらないようだが……像は語り掛けていく。
「あなたは今までのお嬢様とは違います……その凛々しき姿で永遠の美となるのが相応しい……」
(そうだ……私は……石像……)
 アルミナは彼の甘い囁きによってその言葉自体への虜になっており、自ら石像に変わることを望み始めた。
「さぁ……あなたに相応しい姿になりましょう……」
 そこの言葉のままに彼女は自らの意思で凛々しく跨ったポーズを取っていく。
 同時に、像に触れている箇所から灰色に……石化していく。
「あっ……ああぁぁ……」
 表情は凛々しくも、声からは甘い吐息が吐き出される。
 石化は腰まで浸食していき、下半身は一切動けなくなった。
 元より動くつもりは彼女にはないようだが……。
 優しく揺られ、身体は硬くなり、自ら犠牲者の一人へと作り替えられていく……。
(あぁ……このまま……石像に……)

「あぁ……とても素晴らしい……また一人永遠の美を作り出せました……」
 数分ぐらい経ってから、満足気に独り言をつぶやく呪いのセントール。
 その背中には凛々しい姿のアルミナ像が乗せられていた……。
 彼の恐ろしい話術によって言いくるめられ、その身を石へと変えられてしまった彼女は動くことも話すこともなかった……。

成功 🔵​🔵​🔴​

四王天・燦
一部が鍾乳石のまま
汗のように鍾乳液が滲み出す

助けなきゃ…石になれば楽になれる…呪いを断って生還したい…動くのが億劫…
混濁する石識(意識)のまま本能で神鳴を振るうぜ

踊る裸身、未だ燃える闘志
永遠に相応しい美しさを見せ、囁きを受けて神鳴を落とす

女性を降ろしてもらい生まれたままの姿で腰かける
淑やかに胸と下腹部を隠し灰色に染まってゆく

まだ闘志は燃えているよ
最後の狂気・呪詛耐性で抗い肉体の限界を凌駕する魂を燃やす
背後からオーラ防御で保護した石パンチで首を砕いてやる!

今までのは女の子を助ける為の演技だ!(嘘)
そも男の物になる気はない

真の姿も顕し石化を振り払い、神鳴の峰で滅多打ち
粗暴な剣に美しさはないのでした



 次にやってきたのは燦であった、彼女もまた二度の鍾乳石化から解放しているものの、一部が鍾乳石のままに汗のように液体がにじみ出している。
 目の前には倒すべき敵が石化した犠牲者(猟兵)を乗せている所だった。
 周りにも跨った形のまま石化した女性達が転がっている。
「次なる永遠の美を求めるお嬢様が来ましたね……さぁ、こちらへ……」
 呪いのセントールの言葉に彼女は思考の中で何度も問答を繰り返していく。

 助けなきゃ……。

 石になれば楽になれる……。

 呪いを断って生還したい……。

 動くのが億劫……。

「くっ……!!」
 混濁する石識(意識)のまま本能で【神鳴】を振るっていく。
「おやおや……あまり礼儀がなっていないようですね?」
 ため息混じりに像が語り掛ける、その語りに燦の意識が揺さぶられていく。
 踊る裸身……未だ燃える闘志……永遠にふさわしい美しさを見せ、囁きを受けて【神鳴】を落としてしまう。
「なるほど……素晴らしい……永遠の美に相応しい姿です!」
 その彼女の姿に気になった呪いのセントール、背に乗っていた犠牲者を下ろして……というかそのまま落としていく。
 幸い、石化した者の強度は硬く、落ちた程度では欠けることすらなかった。
 そして、代わりに生まれたままの姿で燦は腰掛けていき、淑やかに胸と下腹部を隠した形で揺られる。
「あぁ……素敵な程淑やかですね……その姿のまま……」
 次第に身体は石化を始めていくが、彼女の闘志は未だに燃えている。
 最後の【狂気耐性】と【呪詛耐性】で抗い、ユーベルコード【肉体の限界を凌駕する魂】を発動、魂を燃やしていく。
「残念だけど、それ以上はお断りだよ!」
 背後から【オーラ防御】によって保護した石化した手を思い切り振るう。
「えっ……?」
 呪いのセントールが振り向いた直後、目の前には石の拳が迫っていた。
 バキリ……と頭から鈍い音がすると同時に乗騎のバランスが崩れ、双方とも倒れてしまった。
「ぐっ……まさか油断を誘っていたとは……」
 頭を抑えつつも体勢を立て直す、首にはさっきの衝撃によってヒビが入っていた。
「そうだぜ!今までのは女の子を助ける為の演技だ!」
 実際は狙ったわけではないが、相手がそう思っているのでその流れに乗ることにした。
「そもそも男の物になる気はない!」
 燦は真の姿へと変化し、自身に及んでいた石化も振り払っていく。
 再び手に取った【神鳴】の峰によって滅多打ちにしていく。
「ぐおおおぉぉぉーーー……!?」
 雷の刃が石の身体を傷つけていく、打たれた相手もたまらず叫ぶほどだ。
 粗暴な剣に美しさはない……。

大成功 🔵​🔵​🔵​

アウレリア・ウィスタリア
永遠の美?
ボクはそんなものに興味はありません
ボクは醜い悪魔ですから

他人からみたボクがどのようなものか
それはボクをみた他人が決めること
ボクは故郷で悪魔と蔑まれた
だから悪魔で良い

【今は届かぬ希望の光】を発動
背に乗った石像は被害者なのですよね?
だったら彼女に攻撃を当てないよう
四本の足、二本の腕、頭部
七ヶ所に光剣を突き立てましょう
数本は捌くことはできるでしょうけど
全部を打ち落とすことは出来ませんよね?

その隙に血糸と鞭剣で石像を救出
あとは破魔の魔銃で敵を撃ち抜く

ボクが…私が美しく育ったって
そう認めてほしいのはお前じゃない
私の心を動かせるのは私の家族だけ
私はその本当の家族を探しているのだから

アドリブ歓迎



「やれやれ……見た目の美しさのわりに激しいお嬢様だった……」
 猟兵の猛攻によって傷を受けた呪いのセントールは辛うじて逃げ出せた。
 だが、ヒビ割れた首を抑えつつも目の前にはアウレリアが立ちはだかる。
 セントールはすぐに冷静を保ち、いつも通り言葉巧みに誘惑しようとする。
「そこのお嬢様……永遠の美に興味はありませんでしょうか?いや、むしろここまでたどり着いているのでありますから……」
「永遠の美?ボクはそんなものに興味はありません、ボクは醜い悪魔ですから」
 彼の言葉を遮って断る彼女の表情はどこか寂しそうな雰囲気が取れる。
「悪魔……小悪魔と言う意味でしょうかな?それはそれで十分……」
 が、何を勘違いしているのか、空気を読まないのかは分からないが、セントールの言葉を訂正するようにアウレリアは続ける。
「他人からみたボクがどのようなものか、それはボクをみた他人が決めること」
 彼女は故郷で悪魔と蔑まれた、だから悪魔で良いと言い切っていく。
 それは自虐か、または寂しさと言う感情の裏返しか……彼女の雰囲気に押され気味になる呪いのセントール、追い討ちをするがごとくアウレリアはユーベルコード【今は届かぬ希望の光】を発動させていく。
 背に乗った犠牲者に当てないようにするつもりだったが、現時点では誰も乗っていないため、相手に遠慮なく撃ちこめる。
「なにものにも染まり、なにものにも染まらぬ七色の光。貫け、天空の光剣」
(この私が気圧されている……!?)
 現れた七本の光剣が呪いのセントールに襲い掛かってくる。
(……!首だけは……!)
 ヒビ割れた首を狙われていることに気づき、数本だけは前足で何とか捌けたが、全て踏み砕くことができずに片腕や後足に刺さっていく。
 さらには破魔の魔銃【ヴィスカム-sigel-】によって敵を打ち抜いていく。
「くぅぅ……!!」
 その数発が刺さった片腕に命中し砕き落ちていった、セントールは失った腕を見て脱兎ならぬ脱馬のごとく逃げ出していく。
 これ以上、何かを受ければ……そんな焦りが見えていた。
「ボクが……私が美しく育ったって、そう認めてほしいのはお前じゃない」
 一人残されたアウレリアはぽつりと言う。
「私の心を動かせるのは私の家族だけ、私はその本当の家族を探しているのだから」
 故郷では『悪魔』と呼ばれ幽閉され……その故郷が滅ぼされ皮肉にも自由を得てしまう。
 そして、自身も拾われ子でもあり、本当の家族は知らずに今まで探してきた。
 彼女の姿は誰から見ても寂しさを感じるようであった……。

大成功 🔵​🔵​🔵​

アマネセル・エルドラート
「明らかに乗ったらまずいのに、ずっとあの石像の言葉を聞いてるとその内誘いに乗っちゃいそうよね。精神をやられる前に一気に攻めた方が良さそう。」

物理的な攻撃であれば鎧があればダメージは軽減出来る、と判断
UC「アリスナイト・イマジネイション」を使用して戦闘鎧を纏う

「精神をやられたらそれまで。とにかく、あまり時間はかけられない。攻撃を叩き込めるだけ、叩き込む!」
敵からの攻撃に対しては回避よりも戦闘鎧での軽減を狙い、アリスランスでの攻撃
多少の攻撃は受けてもやむを得ない、此処は手数を重視しよう



「ハァ……ハァ……このままではまずい……非常にまずいですね……」
 呪いのセントールが逃げた先にはアマネセルが待ち受けていた。
 だがそこは紳士、直ぐに冷静を保って言葉巧みで彼女を誘っていく。
「ふふ……お嬢様は永遠がお望みでしょうか?あなたのような可憐な子もお似合いですよ?」
「明らかに乗ったらまずいのに、ずっとあの石像の言葉を聞いてるとその内誘いに乗っちゃいそうよね」
 精神をやられる前に一気に攻めた方が良い、物理的な攻撃であれば鎧によってダメージは軽減出来ると判断する。
 アマネセルは【アリスナイト・イマジネイション】を発動、彼女の身体を戦闘鎧を纏っていく。
「だけど……負けないよ!」
「くっ……あなたも……ですか……!」
 相手が敵と分かって後ろに下がっていくが、アマネセルが逃すまいと距離を詰めてくる。
「精神をやられたらそれまで!とにかくあまり時間はかけられない、攻撃を叩き込めるだけ叩き込む!」
「お嬢様方に手を出すのは不本意ですが……これも自衛行動が故……恨まないよう……」
 そう言うと前足を上げ踏みつけようとし、彼女もそれを避けずに受けていく。
 ダメージはあれど戦闘鎧によって大幅に軽減されていき、その返しに【アリスランス】による突きが襲い掛かる。
「その鎧……厄介ですね……!!」
 踏み付けに後ろ蹴り……多少の攻撃は受けてもやむを得ない、戦闘鎧が大体を防いでくれる。
「まだ……!!」
「くっ……何故そこまでして戦うのです?永遠の美さえあればそんな苦しみさえも解放されるというのに……」
 彼女は声に負ける前に手数を重視し、攻撃の手を緩めず攻めていく。
「それはもちろん……猟兵だからだよ!!」
 アマネセルは会話の中の一瞬の隙を逃さず【アリスランス】を突いていく。
「ぐぅぅ……!!」
 その一撃が身体の一部を砕かれ、セントールは痛み悶えている。
 と……動く石像に痛みがあるかどうかは永遠の謎ではあるが……。
 ともあれ、足がふらつき片方しかない腕で身体を抑えている。
「わ……私にはまだ多くのお嬢様方へ永遠を与えなければならないのに……!」
「永遠なんて相手に強制するものでもないし、そんなものないよ!」
(これ以上は……首がっ……!!)
 ヒビ割れがとても酷くなってしまっている首、これ以上戦うことはおろか、防御すらもも危うい程だ。
 セントールは咄嗟に前足で攻撃……ではなく地面を直接叩きつける。
 それによって抉れた鍾乳石の欠片が彼女を襲う。
「きゃっ……ってあれ!?」
 新手の攻撃かと思い、咄嗟に目を瞑って戦闘鎧で防御する。
 が、目を開いた後には既にセントールの姿は遠くだった。
「あー……逃げられちゃったよ……」
 と、落胆するアマネセルだが、あれだけの致命傷なのだからそう長くは持たないだろう。
 次が、復活した邪神の最期だ。

大成功 🔵​🔵​🔵​

御園・桜花
○△

「元が石像なのですから、石像と言う形を保てなくなれば邪神の顕現もなくなるのではないでしょうか…?」

UC「エントの召喚」使用
高速・多重詠唱で銃弾に破魔の属性攻撃付与して制圧射撃
邪神の足止めをしてエントに洞窟の四方八方から敵を貫く根で攻撃して貰いセントールの石像を砕く

敵の一般的な攻撃は第六感や見切りで躱す
敵の声は自分の呪文詠唱や射撃音で聞かずまた一定以上近付かないようにして防ぐ
それでも効果が薄ければUCではないが気分が高揚する応援歌等を大声で歌いとにかく相手の言葉を聞かないように努力する

「邪神の依り代にならなければ、きっと皆に愛され付喪神になる道も拓けたでしょうに…残念です」
戦闘後
鎮魂歌で送る



「元が石像なのですから、石像と言う形を保てなくなれば邪神の顕現もなくなるのではないでしょうか…?」
 桜花の目の前にはほぼ虫の息と言った呪いのセントールが立っていた。
 彼女はユーベルコード【エントの召喚】を発動させ、木の牧人の霊を召喚していく。
「おいでませ我らが同胞。その偉大なる武と威をもちいて、我らが敵を討ち滅ぼさん」
「まだ……私は……!」
 ボロボロの姿だろうとも最後まで抵抗しようとして駆け抜けていく。
 それに対して彼女は【高速詠唱】と【多重詠唱】によって【破魔】の【属性攻撃】を付与した銃弾によって【制圧射撃】を仕掛けていく。
 無論、それだけでは倒しきることは難しい、あくまでも足止めといった形だ。
「私は邪神として召喚された身……これ以上やられる訳には……!」
 ただの誘いか……本心かは不明だが、その魔の言葉に呪文詠唱や射撃音で聞かないようにしている。
 さらには一定以上近づかないよう距離を取っていき、更なる声の対策を重ねていく。
「これだけ離れていれば……大丈夫のようですね……」
 効果が薄ければ気分が高揚する応援歌などを大声で歌ってとにかく相手の言葉を聞かないようにするつもりではあった。

 この鍾乳洞のごとく長きに渡った戦いの最期は瞬く間に直ぐに終わった。

 呪いのセントールが通ろうとした場所……その四方八方から敵を貫く根が飛び出してきた。
「ぐああぁぁーーー!!」
 胴体はバラバラ粉々に砕け散る、ヒビ割れた首もその衝撃で折れてしまう。
「邪神の依り代にならなければ、きっと皆に愛され付喪神になる道も拓けたでしょうに……残念です」
 命尽きる前に転がる頭は喋り出す。
「そう……ですね……しかしこれもまた運命……なのです……」
 戦う気力は無く、敗北を受け入れていくセントール。
 その表情はどことなくスッキリしたような表情にも見える。
「いずれまた……あなた達と相まみえることでしょう……」
 最期に言い残した呪われし石像は動くことはなかった。
 残された桜花は鎮魂歌を送っていく、一人放つ歌声は鍾乳洞内を響き渡らせていた……。
 送り終えると奥側……邪神が召喚された場所から様々な声が聞こえてきた。
 どうやた石化されていた者達が元に戻ったのだろう、彼女はこの事件が終わったことに安堵し、奥側へと走り去っていった。

 こうして『人喰いの鍾乳洞』の事件は終わりを告げた。
 邪神を討ち倒した影響で鍾乳石化の効果は無くなり、降ってくる水滴も何でもない普通の水になっており、元の鍾乳洞へと戻った。
 その後は組織の職員達総出で鍾乳石化された人々を救出と記憶操作をし、死者は誰一人も出ることなく生還できた。
 道中、鍾乳石化や同族化された猟兵達も何とか元に戻り、次なる戦いに備えることとなるだろう……。

大成功 🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2021年09月24日


挿絵イラスト