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嗚呼チェスト・グッバイ、チェスト・フォーエバー

#クロムキャバリア #チェストキャバリア

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#クロムキャバリア
#チェストキャバリア


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●オブリビオンチェスト!
『チェエエエストオオォ!』
 シミャーズ藩国、某所。
 そこでは同国内で国民的人気を博するキャバリア映画『ボッケモンファイター・チェスト』の最新作の撮影が行われていた。
「うおおお!チェストキャバリア、マジでチェスト!」
「チェスト、チェストーッ!」
「チェストキャバリア頑張れーっ!」
 そしてこの日は国内から抽選で選ばれたチェストキャバリアファンの子供たちを招待した公開撮影の日でもあり、リアルに動くチェストキャバリアの勇姿を目の当たりにし誰しもが興奮していた。
 チェストキャバリアはシミャーズ藩国の英雄的キャバリアである。
 強靭精強なる戦士を輩出してきた同国にとってチェストキャバリアのチェストはまさにシミャーズ男児が理想とするべきチェストであり、そして近隣国も『ボッケモンファイター・チェスト』という作品から「白兵戦最強」と謳われるシミャーズ戦士の健在ぶりを感じ取り、シミャーズ藩国に畏敬の念を覚えていた。つまり、チェストキャバリアとはシミャーズ藩国その物なのである。
 しかしその日、チェストキャバリアを悲劇が襲った。
『チェス…チェ、チェチェチェ……』
「……ちょっとチェストキャバリアの様子がおかしくないか?」
「さっきの爆発カットで何処かチェストしたのでは?」
「ちょっと監督に撮影チェストしてもらうように頼んでくる!」
 チェストキャバリアによる殺陣チェストの撮影が終盤に差し迫った頃、撮影クルーの一部がチェストキャバリアの異変に気が付き撮影を中断しようと動き出したその時。
『シミャーズチェストオオオオオオ!』
 それはシミャーズの言葉で「シミャーズぶっ殺す!」という意味であった。
 即ち、チェストキャバリアのチェストがシミャーズに牙を向いたのである!

●チェスト成分過多につき注意。
「最悪な事態よ。クロムキャバリア世界、シミャーズ藩国で突如オブリビオンマシンと化したキャバリアが暴走。皆にはこのオブリビオンマシンの撃破を依頼するわ」
 イザベラ・ラブレス(デカい銃を持つ女・f30419)はブリーフィングルームに集まった猟兵を見渡しながら依頼の概要を端的に告げ、続けて詳細の説明に入った。
 ここまでは普段の流れ通りである。そう、「ここまでは普段通りの流れ」なのである。
「オブリビオンマシンと化したキャバリアはチェストキャバリア。戦闘AIを搭載した無人機だからパイロットとかの心配はせずに思いっきりチェストして大丈夫よ。」
 ん?ブリーフィングに参加した猟兵の数人が「聞き間違えかな?」くらいの感じで首を傾げた。
「だけど相手はあのチェストキャバリア、チェストの為ならどんな手も厭わないチェストな敵よ。既に撮影現場の警備にあたっていたキャバリアがチェストされているみたいだから十分に注意して。」
 んんん?ブリーフィングに参加した猟兵の半数近くが「なんかチェストチェストって連呼してね?」と隣同士でヒソヒソ話しだした。
「それともう一つ、公開撮影に招待されていた子供達がオブリビオンマシンにチェストされそうになっているみたい。これだけは絶対に阻止して。オブリビオンマシンと化してもチェストキャバリアはシミャーズの象徴に違いないわ。罪無き子供をチェストしたなんて事になれば国が負の感情でチェストするわよ。」
 ちょっと待てえぇーい!?ブリーフィングに参加した全猟兵がツッコミを入れた。
 ――何だ!?さっきから妙に言ってるチェストって!?前後の文脈からなんとなく想像はつく……つくかこんなの!?一体チェストって何だよっ!?
「……チェストはチェストでしょ?」
 知っててさも当然だと言いたげな表情のイザベラを前に、何かを察した猟兵が「あ、ちょっとお腹の調子が…」とブリーフィングルームから退出しようとする。
 しかし!オブリビオンマシンという危機が迫る中、それを見逃すグリモア猟兵は存在しない!
「おおっとぉ!このブリーフィングルームはオブリビオンマシンを撃破するまで出られないチェスト部屋仕様よ!大丈夫!依頼が終われば出してあげるから!さぁ皆、Good hunting !,チェストJaeger!(チェスト猟兵諸君、良い狩りを!)」
 ――こいつ無理矢理英文の中にチェストねじ込んできやがったぁーっ!?
 ツッコミの声がおさまらぬ中、猟兵達はグリモア猟兵の手によりチェスト飛び交うクロムキャバリア世界へと送り込まれるのであった。


マーシャル後藤
 どうも、マーシャル後藤です。
 いやぁ、全く持って意味不明のオープニングですね。こんな文章書くなんて一体何を食ったからこうなるのやら……(他人事)。

 さて、茶番はこの位とします。今回のシナリオはオブリビオンマシンと化した戦闘AI搭載完全自律型キャバリア「チェストキャバリア」の撃破です。つまりトンチキの皮を被った戦闘シナリオです。

 第一章は冒険パートになります。オブリビオンマシンの驚異に晒される子供たちを保護し、戦線から離脱させましょう。なお、オブリビオンマシンは猟兵達の射程外から飛翔するチェスト(迎撃可能)を放つだけです。この時点では敵を目視することはできません。

 第二章は集団戦パートになります。オブリビオンマシンの支配下にある無人機を蹴散らしましょう。また無人機はオブリビオンマシンの影響で猟兵をチェストしようとしてくるので油断せずに対処しましょう。

 第三章はボス戦パートになります。オブリビオンマシンと化したチェストキャバリアは強敵です。執拗なまでに猟兵をチェストしようとしてくるでしょう。しかし、その存在のあり方は変わっていません。逆に猟兵達が見事なチェストをオブリビオンマシンに放つ事ができれば活路を見いだせるかもしれません。

●各章のプレイングボーナスについて
 第一章…恐怖する子供たちをなだめ落ち着かせる。
 第二章、第三章…敵にチェスト攻撃(気合い、戦意、勇猛さの籠もった攻撃)を仕掛ける。

●プレイング募集タイミングについて
 第一章のプレイング募集はオープニング承認後からとなります。
 第二章、第三章は断章投下後からとなります。

 それでは皆さんのチェストなプレイング、お待ちしております!
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第1章 冒険 『小さな防衛線』

POW   :    子供たちを守る

SPD   :    子供たちを守る

WIZ   :    子供たちを守る

👑7
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

種別『冒険』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

神代・凶津
やたらチェストまみれのブリーフィングだったが、ようはチェストキャバリアとやらを倒せばいいんだろ。
「・・・子供達が襲われているようだから急がないと。」
おうよ、相棒ッ!

「・・・式、召喚【戦駆け劔武者】」
式神、劔武者を召喚してガキ共の前にヒーロー着地させて防衛開始だぜ。
飛翔するチェストを見切って特殊金属の太刀で迎撃してガキ共を護るぜ。
・・・いや、何だよ飛翔するチェストって!?

何はともあれこの中々格好いい機動鎧武者の勇姿を見れば安心して少しは落ち着くんじゃねえか?
何?少し見た目が悪役っぽいって?マジかよッ!?
「・・・いいから今のうちに子供達を避難させるよ。」


【技能・見切り、式神使い】
【アドリブ歓迎】



●機動鎧武者、仮面巫女ト共ニ颯爽ト見参ス!
「要するにチェストキャバリエとやらをブッ倒せばいんだな!」
「そう、でもまずは子供たちの救出が優先。」
 神代・凶津(謎の仮面と旅する巫女・f11808)はパートナーの神代・桜と共に駆けながら今回の依頼内容を確認した。鬼の仮面と巫女という組み合わせの二人はこれまでも様々な依頼をこなしてきた熟練の猟兵であり、思考か汚染されそうな勢いでチェストが連呼されたブリーフィングの空気に惑わされた様子もなく、互いの調子を確認し合うように言葉を交わしながら付近の捜索を行った。
「お?あそこに居るのってもしかして…」
「逃げ遅れた子供みたいね」
「よっしゃ!じゃあ早速助けに行ってやらねぇとな!「待って」――ぐぇっ!?」
 子供たちのもとへ、ふよふよと飛んでいこうとする凶津を、その首(仮面?)根っこを掴んで静止させる桜。一体どこから潰れたカエルのような声を出しているかは秘密だ。
「鬼の仮面が浮いてるのを見たら余計子供たちが怖がって避難するどころじゃなくなるでしょ?」
「うっ、確かに……あ、じゃあアレ呼び出すか!」


 チェストキャバリアが暴れる撮影現場から離れた、組み立て式の観客席の影にて縮こまる小さな影の集団があった。
「チェストキャバリア、どうして……」
「あんなの、ちっともチェストじゃないや……」
 彼らは公開撮影に招待された子供たちであった。テレビの向こう側の憧れのヒーローによる突然の凶行、それは彼らの心を打ちのめすには十二分な衝撃であった。
「みんな気を強く持たなきゃ駄目だ!ボッケモンファイター失格だぞ!」
「そ、そうだよ!僕たちの手でおかしくなったチェストキャバリアにチェストして正気に戻すんだ!」
 しかし、彼らとて生粋のシミャーズ男児。物心ついたころには既に刷り込まれていたチェスト魂を奮い立たせ恐怖に打ち勝とうとする様は、まさしく彼らがシミャーズ戦士の末裔たる証拠であった。
《その意気は買ったぜガキ共!だがここからは俺達の出番だ!》
 そんな彼らの思いに答えるかのように、男の声が響いた。
「な、何だぁ~っっ!?」
「あぁっ!?みんな空を見るんだ!!」
自分たちに呼び掛けるような声に驚き、誰しもが目の前に落下、否!着地しようとする物体に目を向けた!
「人…?いや、あの大きさは……」
「キャバリアだ!」
 体高おおよそ5メートル。総金属の甲冑に身を包み、さらに鎧板の間からはその動力たる霊力が炎となり溢れ出させる漆黒の大からくり武者。
 またの名を「機動鎧武者」、対キャバリア戦用式神【戦駆け劔武者】である!
【キャバリアチェエエストオオッ!】
 鎧武者の出現に呼応するかのように、中空に飛翔体が出現した。チェストキャバリアが鎧武者を迎撃しようと射出したチェスト、敢えて名づけるのであれば「チェストミサイル」である。
「危ないっ!」
 悲鳴を上げる子供たち、しかしそれは杞憂であった。鎧武者が腰に佩いた太刀をすらりと引き抜けば、迫りくるチェストを一つ、また一つと一刀のもとに切り伏せる。次々と爆散するチェストミサイル、一方の鎧武者は損傷ゼロ!
「チェストだ!チェストキャバリアのチェストをチェスト迎撃してるぞ!」
「あんなチェスト、見たことがないっ!」
 鎧武者の見事な反撃にチェストチェストと歓声を上げる子供たち。その表情には先ほどまでの怯えや絶望感は無く、代わりに興奮冷めやらぬといった様子がうかがえた。
 そしてチェストミサイルを一通り迎撃しきった鎧武者が膝から着地、即ちスーパーヒーロー着地で子供たちの目の前に降り立つと、さらに大きな歓声が上がった。
「どうだガキ共、カッコ良かっただろ?」
「うん!すっげぇカッコ良かった!メンタイキャバリアみたいで!」
「そうだろう、そうだろう!……ん?メンタイキャバリア?」
 凶津の「仮面だけ」という存在にも臆さないのはシミャーズ人本来の胆力故である。普段のチェストキャバリアファンとしての調子を取り戻した子供の「メンタイキャバリア」という言葉に首(?)をかしげる凶津に別の子供が補足した。
「メンタイキャバリアっていうのは悪の組織『北部メンタイ連合』所属のキャバリアで、チェストキャバリアのライバルで凄く強いキャバリアなんです」
「あー、『ボッケモンファイター』の中の話しか……ってオイ!?つまり、コイツが悪役っぽいと!?」
「だって真っ黒だし」
「顔怖いし」
「兄ちゃんも強面じゃん。お面だけど」
「うぐぅ……」
 子供たちの容赦ない純度100パーセントの評価に無い腹を痛めるヒーローマスク。
「でもチェストはすっごい良いチェストだった!あれならチェストキャバリアをとめられるかも!」
「お願いします!チェストキャバリアを救ってあげてください!」
 子供たちの純粋な嘆願に、桜が凶津の代わりに答えた。
「わかりました。でもまずは君たちの避難が優先。チェストキャバリアが正気を取り戻したとしても、君たちが傷ついたと知ったら彼も悲しむでしょう?」
「……うん、そうだね。それじゃあお姉ちゃんたち、よろしくお願いします!」
「「「お願いします!」」」
子供らしい元気な声で頼まれれば、断れないのが年長者の宿命。
これからの戦いを見据えたコンビの猟兵は、子供たちを後方へと逃がすべく先導を始めるのであった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

数宮・多喜
【アドリブ改変・連携大歓迎】

……オイィ!?
ちょっと待てよなんだよそのチェストって!?
サツマはこの世界にもあったのか!?
いや、まずはそれ以上に!
その勢いのまま暴走ってだぁぁぁ早く避難誘導!
ほら!さっさと立つ!そして走る!
見学席でへたり込む子供たちを直接『鼓舞』しながら、
避難誘導するよ!
そうしないと……転異座標に空間が取れないからね!

まずは生身での『衝撃波』でチェストの直撃を往なして避けて、
ある程度の時間と距離を稼ぐよ。
そして呼び出せるだけの空間を確認したら、
即座に【心機一体】を発動!
さっさと『騎乗』し、Einherjarを射出して『盾受け』で『かばう』。
子供達にはチェスト一発触れさせないよ!



●託されたチェスト
【チィエェストオオオオオオ!】
「本当にチェストって言ってるうぅぅっ!?」
「気を付けてお姉さん!チェストキャバリアのチェストは要塞級キャバリアすらチェストするチェストなんだ!人間が喰らったらチェストする間もなく爆発四散するよ!」
「解説ありがとう!だけどお姉さん、もうちょっとチェスト初心者に優しい解説が欲しかったなあぁぁ!」
 数宮・多喜(撃走サイキックライダー・f03004)は子供たちの避難を援護、上空から降ってくる数多のチェストをサイキックエナジーによって生じる衝撃波で次々と迎撃していた。
「うおおおお!お姉さんマジチェストっす!」
「それ何の意味でのチェストぉ!?じゃなくって口動かす前に駆け足駆け足!」
 一方で子供たちは彼女の鮮やかな戦いに夢中である。流石シミャーズ男児だ。
(それにしてもさ……これ何てサツマ!?)
 UDCアースの日本出身である彼女は転送されてからというもの、チェストキャバリアにチェストを連呼するシミャーズ男児。そして彼らを繋ぐ映像作品『ボッケモンファイター・チェスト』という単語から日本のとある土地と酷似していることに気が付いてしまった。
 それはサツマ。日本がまだサムライの時代であった頃、幾つもあった国の一つであり、その時代の終焉と共に「カゴシマ」と呼ばれる様になった地域を指す名称。
 示現流と呼ばれる先手必勝の剣術に加え、近年ではマンガやゲームの影響で戦闘民族の犇めく魔境的なイメージを持たれるようになったかの地とシミャーズ藩国にはあまりにも共通点が多いのである。ちなみに「ぼっけもん」という大胆な気質の人物を表すサツマの方言もあるそうだ。
 唯一異なる点があるとすれば「チェスト」の出現頻度で言えばシミャーズ藩国の方が段違いに多すぎる事である。
(大して変わらないッッ!)
 シミャーズの子供たちを前に口に出せる筈もなく、彼女は心の中で大声でツッコんだ。
「お姉さん!出たよ、開けた場所!」
「っ!よし、でかした!みんな一旦下がって!……絶対座標チェック、空間クリア。サイキックロード接続!」
 彼女は引率してきた子供たちを下がらせ、目の前の空間に手をかざす。
「―――来やがれ、オーヴァード!」
「うおおおおお!?」
 するとどうした事だろうか、驚く子供たちの目に映ったのは青白い閃光。思わず目をつぶり、再び目を開けるとそこには赤と黒のツートンカラーに彩られた一機のキャバリアが立っていた。
 サイキッカーである多喜のユーベルコード「心機一体」によって呼び出されたそれは、正しく彼女の愛機「JD-Overed」であった!
「すげえ!お姉さんキャバリア乗りだったの!?」
「まぁ一応はね、って今はそれどころじゃない!」
 再度飛来するチェストを目視した彼女はコックピットが開放されたオーヴァードへと飛び乗り、すぐさま機体に火を入れた。
「Einherjar(エインヘリヤル)起動!」
 エインヘリヤル、古北欧語にて「英霊」を指す名を冠した三機一体の盾型兵器は彼女の意思に呼応し迫りくるチェストへと飛翔、内蔵するレーザー発射機構と盾としての防御機能により次々とチェストを空中爆散させる。
「ここはアタシが食い止めるから、あなた達はそのまま逃げて!」
「ありがとうお姉さん!それと……」
「わかってるって。チェストしてくればいいんでしょ、チェストキャバリアにさ!」
 オーヴァードのマニピュレーターを器用に操作しサムズアップで子供の言葉に応える多喜。彼らの憧れの象徴の凶行、それに心を痛める彼らの心の裡をサイキッカーであるが故に聞き取れた彼女ならではの先回り。
 その反応に顔を一層明るくさせたシミャーズ男児はオーヴァードと同じくサムズアップを彼女の背に送るのであった。
 彼女が素晴らしい「チェスト」を決められるように、と。

大成功 🔵​🔵​🔵​

フィオナ・ウンベカント
なるほど、これは随分とチェストな状況のようだね。
しかし暴走キャバリアをチェストする前に、まずは子供達を安全な場所にチェスト避難させなければ。

シミャーズ藩国の伝統的な意匠を取り入れた無敵のチェスト戦闘鎧を想像から生み出し、この身に纏う。
勇猛なるシミャーズ戦士を思わせる鎧は生半可なチェストを通さないだけでなく、シミャーズキッズの心にもチェストするはずだ。

「安心してくれ子供達、このチェストはぼくが引き受ける。
だからうろたえるな。シミャーズの民はこんな時もうろたえないと聞いたぞ。」

…という感じの事を言って子供達を勇気づけ、安全な場所に避難してもらう。
誘導は撮影スタッフとか大人がいる筈、そちらに任せよう



●オールドチェスト師匠
「みんな、ついて来て」
「はい、師匠!」
 ユーベルコードで編み出した鎧具足に身を包んだ猟兵、フィオナ・ウンベカント(マスター・オブ・ジークヴァルト・f21922)は子供たちに「師匠」と呼ばれながら彼らを後方に誘導していた。
 彼女はその名が示す通り「真っ更な名無し」、つまり自らの過去を知らない。当然、彼女にとって彼らは初めて出会った人々であり、本来は「師匠」と呼ばれる間柄でもなく、かと言って教えを乞われた末に弟子にとった訳でもない。
 なぜ師匠と呼ばれるようになったのか?その経緯を知るには少しばかり時を遡る必要がある。

~~
「うわあああ!逃げろおお!」
 隠れ場所を破壊されてしまったのか、チェストキャバリアチェストから逃れるためにひたすら走る子どもたちの一団があった。子供の体力というのは存外に馬鹿にできないものである。とある研究では、子供の筋組織や代謝能力の高さは成人アスリートが行うクラスの高強度の運動に耐えられる程のスペックを有している事が明らかになっている。
 しかも彼らはシミャーズ男児、一般的な子供どころか周辺諸国の一般兵にも引けを取らない天性の身体能力を有する子供たちである。故に彼らが逃げに徹すれば並大抵の追跡は意味を成さないのである。
【チエェエストシミャーズ!】
 しかし相手はオブリビオンマシン。一発のチェストで仕留めきれないのであればと、容赦なくチェストを連射し雨霰の如く子供たちに向けて放つ!何たる外道か!
 迫りくるチェストに覚悟を決める子供たち!しかし、その時であった!
 その身を盾に子供たちを庇う影一つ!一身に数多のチェストを受けてもなお不沈!
 そして子供たちはその影を見てハッとした。「僕たちは、この人物を知っている」と!
 「シミャーズ拵え」と呼ばれる独特な意匠をあしらった大鎧。そしてこのチェストを何ともしない強靭さ!
 それは、まぎれもなく――
「……みんな無事かい?」
「お、オールドチェスト師匠ーっ!」
「……んん?」
 ~回想終わり~

 つまり、フィオナがユーベルコードで編み出した無敵の戦闘鎧というのは『ボッケモンファイター・チェスト』の登場人物、チェストキャバリアの師匠である「オールドチェスト」が纏う大鎧にそっくりであり、子供たちは彼女を「本物のオールドチェスト師匠」であると思い込んでいるのであった。
 偶然とはいえ、この状況は彼らの避難をスムーズに行うには都合がいい。彼女はオールドチェスト師匠を演じながら子供たちを誘導することにしたのであった。
「僕の案内はここまでだ。ここから先に撮影隊のバスがみえるだろう?あそこに行けば後は大人たちが君たちの面倒を見てくれることだろう」
 子供たちの誘導を始めてからしばらく、彼女は遠方に動く人影を見た。それは大人のようであり、服装などから映画の撮影スタッフの者だとわかった。流石にこの姿のまま彼らに会えばいらぬ誤解を与えてしまう可能性があるため、これ以上子供たちについていくことはできなかった。
「……し、師匠」
 誰かが言葉を漏らしたか、その声色には若干の不安の色があった。だから彼女は彼らの背中を押してやることにした。
「安心してくれ子供達、チェストキャバリアはぼくが引き受ける。だからうろたえるな。シミャーズの民はこんな時もうろたえないと聞いたぞ。」
 そう、彼らの憧れであったチェストキャバリアの暴走。それが彼らの不安感や弱気の原因であった。だからこそ、「オールドチェスト」として言わなければいけなった。弟子の始末は自分が付ける、と。
「この戦いが終わればチェストキャバリアはいつものチェストキャバリアに戻る。だから君たちには安全な場所で安心して待っていてほしい。」
 子供たちの目線に合わせ、膝立ちで語り掛けるフィオナ。その姿は正に師が弟子に語り掛けるような光景であった。
「……うん、わかった!ぼくたち師匠を信じる!」
「頑張ってね師匠!」
「師匠、チェスト!」
 すると不安が晴れたかのように子供たちはフィオナに答えた。そしてフィオナもその様子に安堵した。
 子供たちと別れると、フィオナはチェストキャバリアが待ち受けているであろう方向を見据えて決意する。
 自分の事を最後まで「オールドチェスト」と信じてくれた子供たちの夢を壊すようなことはあってはならない、必ずチェストキャバリアを倒さなければ、と。

大成功 🔵​🔵​🔵​

シホ・イオア
うん、なんか凄いところに来ちゃった気がするなぁ。
とりあえず敵が来る前に避難させてあげないとね。

【存在感】でアピールしつつ【慰め】で落ち着かせましょう。
聖者の力でそばにいるだけで落ち着くかもしれないけど
チェストキャバリアのテーマソングとか歌ってみる?

シホ達は暴走したチェストキャバリアをチェストしに来たの
ここは危ないから避難に協力してね☆
協力してくれる子はシホのフェアリーランドにご招待!
中にあるお菓子は食べていいからね~☆

壺の中に入ってもらったらあとは運ぶだけ。
空を飛んで安全な場所までひとっ飛びさ。

アドリブ連携歓迎。


榊・ポポ
ん?薩摩的サムシングみたいな?
倒幕するの?えっ、違う??
子供達をチェストなんてしたら西郷どんに対する冒涜だね!
ついでにキューシューに対する風評被害だね!
ゆ"る"ざん"っ!
おかしくなった人工無能をチェストしてやるっ☆

範囲外からの遠距離チェストは卑怯だぞ☆
追撃の対処はミニポポちゃんズに丸投げッ☆
団体行動で守りを固めつつレーザー射撃でチェストを相殺だー!
カウンタチェストー!!

はーい子供たちー危ないからおうちへ帰ろうねッ♪
(ダンスと化している駐車場の交通整理係ムーブ)



●チェストれ、ボッケモン!
 チェストキャバリアのチェストが飛ぶ中で歌を歌っている子供たちをがいた。流石シミャーズっ子。猟兵がやって来たお陰と言え、ここまで短時間で立ち直るなどは普通の子供では、当然ではあるがまず不可能だろう。

チェストれ、チェストれ、チェストれや
一切合切チェストれや
一撃必殺チェストれや
正義のチェストで賊を撫で切りだ

「な、撫で切りだー☆」
 そして、このどうしようもなく物騒でチェストな歌は『ボッケモンファイター・チェスト』の主題歌『チェストれ、ボッケモン!』である。
「チェストキャバリアのテーマソングとか歌ってみる?」と提案してみたシホ・イオア(フェアリーの聖者・f04634)はこれを揚々と歌う子供たちを前にして、改めてこの地の凄まじさを実感していた。
「風評被害、ダメ絶対!カウンタチェストー!!」
 そして伴奏は「ポポちゃん」こと榊・ポポ(デキる事務員(鳥)・f29942)。彼女は飛んでくるチェストを量産型半自律式小型カカポロボ「ミニポポちゃん」から射出されるビームで迎撃、次々とチェストを空中爆散させていく。それはさながらリズムゲー、しかもノーミスしか許されない鬼難度のチェスト仕様。言うなれば「チェストの達人」である。
 そして爆発音は次第にリズミカルに鳴り響き、シホと子供たちはさらに元気よく歌うのだ。

そーれ東にチェスト西にチェスト
北にも南にもチェスチェスチェスト
みんなで仲良く元気よく
敵にチェストの鉄槌を~

「「「チェスト!」」」
「フルコンボだd……ン"ンッ!」
 歌のフィニッシュと同時にポポちゃんが何かを言いかけたが言い切っていないのでセーフ。
 猟兵主催の野外レクリエーションに大変満足した子供たち。彼らを不安がらせず安全に避難させるにはこの機を逃す手は無い。
「はーい☆、それじゃあこれからみんなでフェアリーランドに行ってみよう!まずはこの壺に触れてみてね☆」
 シホが子供たちを前に壺を取り出し、子供たちの前に掲げてみる。一人の子供が壺に触れて吸い込まれていく様子に子供たちは興味津々、次は自分がとシホに殺到していくではないか。
「押さない!駆けない!しゃべってもいいけど、戻らない!」
 しかしそれに待ったをかけたのはポポちゃんである。どこから取り出したのかホイッスルを嘴で咥え、ピッピッとスタッカートを利かせて後ろ歩きで子供たちを誘導する。
「壺も私達も逃げないから慌てず落ち着いてねー☆あと中のお菓子は適当に食べていいからね☆」
「「「はーい!」」」
 こうして子供たちを壺の中の「フェアリーランド」に収納したシホとポポちゃんは子供たちを安全な場所へと避難させるべく、まずは後方へと下がるのであった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

ヴィリー・フランツ
目的:敵のチェストを迎撃(敵の遠距離攻撃を迎撃し子供達を守る)

心情:要約すると「AI機がオブリビオン汚染により暴走、民間人に被害を出す事なく鎮圧せよ」と言うのはわかった、それ、さえ理解出来りゃ十分だぜ

手段:転送完了後はヘヴィタイフーンのEPキャバリアスラスターを全開、ホバーによる推力移動で子供達の盾になるように配置、シールドを構えミサイルドローンレールガンのFCSをオンラインにしてUC【迎撃態勢完了】。飛んでる来る敵のチェスト(ミサイル・砲弾)は子供達が退避するまで残らず迎撃してやらぁ!

しかし、イザベラは何でタンス(一般名詞・chest:収納箱・箪笥・男の胸)を連呼してるやら?さっぱりわからん



●ラストスタンド・ガイ
~転送の直前~
「チェスト、チェスト……。ふむ、なるほど。サムライのシャウトの一つか。てっきりタンスの事かと思ってたぜ。……それにしてもイザベラの奴、よくこんなのを知ってたなぁ」
 ヴィリー・フランツ(スペースノイドの傭兵・f27848)はブリーフィングでのチェスト連呼がよほど気になったのか、普段から使用している端末で調べていた。
 何も銃を撃ったり剣を振り回したりが戦いではない。情報収集も立派な戦術行動である。
「まぁ、だからと言ってチェストチェスト連呼してた理由は分からずじまいだったがな。」
 彼はそう呟き端末をポケットにしまうと、クロムキャバリア世界への転送に備えるのであった。

~現在~
「うわあああ!」
 逃げる子供たちに迫りくるチェスト、子供たちの命運尽きたと思われたその時だった。
「させるかよぉッ!」
 チェストと子供、その間に割り込むように中盾を構えた一機のキャバリアが踊り出した。チェストは盾に衝突すると共に爆発。周囲を爆風が襲うが、キャバリアの背後にいた子供たちは無傷であった。
 彼らの盾となったのはテンペスト社製量産型キャバリア重装甲モデル「HL-T10 ヘヴィタイフーンMk.Ⅹ」。構えた盾にわずかな凹みを作るが、目につくような損害は見られない。
 そしてそのキャバリアはヴィリーの愛機でもある。
『ボウズども。ケガはないな?』
 ヴィリーはアイカメラに子供を捉えてスピーカーを通して彼らの様子をうかがう。反応からして問題はなさそうだ。
『その様子なら心配はいらなそうだな。……ここは俺が食い止める。お前さんらはこの先の通りを目指して必死に走れ。そうすりゃひとまずは安心だ。わかったな?』
 威圧的にならないように、親が子に言い聞かせるような口調で子供達に避難経路を伝える。これもまた彼が傭兵稼業の中で培った技術なのだろう、子供たちは彼の言葉に力強くうなずいた。
『よし、じゃあ行け!』
 彼の言葉に反応的に足を動かす子供たち。走り去る彼らの背を見届け、ヴィリーは再び空へと視線を戻した。
【チェエエストオオ!!】
「きやがれチェスト野郎!」
 迫りくるチェストを前に愛機の中でヴィリーは啖呵を切った。背後には民間人の子供たち、彼らがこの区域から無傷で脱出することのみが勝利条件である。
 その事を理解した彼は最初から全力で臨むことを選んだ。
「FCS起動、全兵装オールグリーン!対空戦闘開始!」
 射撃統制システム(Fire Controle System)を起動すれば、あとはHUD上を埋め尽くさんとするターゲティングマーカーめがけてトリガーを思い切り絞り込むだけだ。
「タンス(chest)でも野郎の胸板(chest)でもなんでも飛ばしてきやがれ、一切合切撃ち落としてやるぜっ!」
 宣言すると同時に無数のミサイルと40mm徹甲弾が空へと飛び出しチェストを空中で爆散させる。
 そうして出来た煙は、猟兵とオブリビオンマシンとの闘いはここから始まる事を象徴する、開戦の狼煙のように空へと舞い上がった。

大成功 🔵​🔵​🔵​




第2章 集団戦 『極地作業用人型重機『クロムブルー』』

POW   :    戦闘用改造個体
自身の【アーム部分】を【指揮官から支給された兵器】に変形する。攻撃力・攻撃回数・射程・装甲・移動力のうち、ひとつを5倍、ひとつを半分にする。
SPD   :    移動用改造個体
【強化された脚部機能と攻撃軌道予測AIで】対象の攻撃を予想し、回避する。
WIZ   :    防衛用改造個体
【拠点を死守すべく共に戦う同型機】が自身の元へ多く集まるほど、自身と[拠点を死守すべく共に戦う同型機]の能力が強化される。さらに意思を統一するほど強化。
👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


●地平線からチェストを込めて

無事子どもを逃した猟兵達は装備弾薬の補充を済ませ、チェストキャバリアを撃破するために再度撮影現場を目指していた。

【チエェエストオオオオオオッ!】
 すると前方から突如轟くチェストの掛け声。猟兵達が前方をよく見てみると地平線を埋め尽くさんばかりの極地作業用人型重機『クロムブルー』が猟兵めがけて前進してくるではないか!そのアームには土木作業用ハンマーやドリル、アーク溶接機など殺意の高そうな工具が握られている。
 おそらく撮影現場周辺の採石場に駐機されたものがチェストキャバリアの支配下に置かれているのだろう。しかし幸運なことにクロムブルーは無人機であり、数の暴力であることを除けば猟兵達の障害にはならないはずだ。
 なんとしてでもこのクロムブルーの大群を突破し、チェストキャバリアの居場所へとたどり着かねば!
キャプテン・ハマーヘッジ
チェストキャバリアとの戦いに臨むにあたり、私はチェストなる概念について完璧に事前調査を済ませてきた(異世界のコミック本をしまいながら)。チェスト、それは即ち“知恵捨て”の事!余計な考えを全て捨て去り、全力で敵に立ち向かうことだ!見よ、私の捨て身のバイクテクニックを!突撃してくる敵の只中を宇宙バイクで縦横無尽に駆け抜け敵を翻弄しつつ、両手に持った二丁の光線銃を乱射チェスト!こうやって目立てば敵も私をチェストせずにはおけまい。敵が私に注意を引き付けられている間に仲間たちがチェストする訳だ。…おっと、知恵を捨てきれていないかな?まあ良い、存分に味わえ宇宙紳士チェスト(“紳士的にぶちかます”の意)…!



●痛快、宇宙紳士チェスト!
 ――ところでサイゴー=サン、オマエ達の言う『チェスト』とは何ですか?
 ――イディオット!サムライの貴方がチェストの意味を聞くなんて!?
「ふむ、何度読んでも興味深い。」
 ――我らチェストを放つときはチェストのこと以外考えません。雑念生じればチェスト仕損じます故。
「つまりチェストとは即ち“知恵捨て”、余計な事を考えず全力で事に臨む事也…。うむ、実に宇宙紳士にふさわしい心構えだ!」
 手に持ったコミック本を閉じ、キャプテン・ハマーヘッジ(宇宙紳士・f28272)は感慨深く唸った。星々を股に掛ける冒険野郎(ナイスガイ)はこのチェストキャバリアとの戦いに臨むにあたってまず敵を知ることに努めた。
 古人曰く「まず敵を知り、己を知れば百戦危うからず」である。
「それでは突撃チェストに対しては、応えてやるのが宇宙紳士の倣い。御覧に入れよう、宇宙紳士チェスト!」
 宇宙紳士チェスト!それは歴代の宇宙紳士たちの隠語で『紳士的にぶちかます』の意である!
【チェエエエストオオッ!】
「唸れフューチャー号!正面の敵に捨て身のチェストだ!」
 迫りくるクロムブルーの群れに対し、ハマーヘッジは相棒のカスタムバイク『フューチャー号』に跨ると、文字通り正面から突っ込んだ!かなり危険な行為である!
【チェストゴッツァン!】
 対峙したクロムブルーの一体が手に持つ巨大スパナをハマーヘッジに向けて勢いよく振り落す!その軌跡はハマーヘッジの移動予想位置を搭載AIが瞬時に割り出したものであり、正しく必中必死は確実!最早此処までか宇宙紳士キャプテン・ハマーヘッジ!
「喰らえ乱射チェスト!」
 しかしそれを見越していたかのような余裕を見せるハマーヘッジ!華麗なバイク捌きで巨大スパナの一撃を躱すとすかさずガンベルトから「コズミック・ハート80's」、そして無銘の光線銃を抜き撃つ!
 二丁拳銃から放たれる幾つもの光線がクロムブルーの急所を撃ち抜き、クロムブルーは堪らず沈黙!
【デンジャー!デンジャー!】
【チェストスベシ!チェストスベシ!】
 その場の全クロムブルーがハマーヘッジを捕捉し各々の武器を構えるが、当のハマーヘッジはそれに臆するどころか、むしろ不敵に笑って見せた。
「ふふふ、どうやら私の策が当たったようだな」
 キャプテン・ハマーヘッジの策、それは陽動であった。機動力、射撃能力に優れた彼と言えど多勢に無勢、であれば競うのではなく持ち味を活かす事こそ肝要であった。
 現にクロムブルーは目の前で味方のチェストを凌ぎ、そして見事なチェストを見せたハマーヘッジをチェストせんと動き始めている。そうなれば後は彼の思うツボである。
「おっと、策を弄じてしまうとは知恵を捨てきれなかったか。まぁ良い、私のチェストはまだまだこれからだ!」
 そう言うとキャプテン・ハマーヘッジはフューチャー号のエンジンを吹かし、再度クロムブルーへとチェストを仕掛け、そして縦横無尽に駆けまわるのであった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

ヴィリー・フランツ
(ヘヴィタイフーン搭乗)WIZ
心情:遠距離ミサイル攻撃と言い威勢が良いのは声だけと見た、早々にコイツらを片付けて親玉の面を拝みに行くか。

手段:相手は民生用キャバリア、主に大型工具と言った近接機だな、なら近付かれる前に砲撃戦で叩き潰すしかねぇな。
右手の無反動砲、左手のリニアSMG、右肩のミサイル、左肩レールガン、全弾一斉射撃による左右への凪ぎ払いだ!
敵が密集陣形を取ろうとしたら味方機に加害範囲から退避する様に伝えた後、無反動砲に【EMP弾頭】を装填、半径91m内の敵を一網打尽を狙う。

弾が切れたらスパイクシールドを構えスラスター・脚部バーニアを吹かし吶喊、格闘戦にて更に追撃を行うつもりだぜ!



●定石を覆す重鉄騎の一撃
「民生用キャバリアに工具を持たせただけとは言え、あの数で近寄られるのはゴメンだな。」
 ヴィリー・フランツ(スペースノイドの傭兵・f27848)は乗機「HL-T10 ヘヴィタイフーンMk.Ⅹ」のコックピットの中で、モニターに映るクロムブルーの群れを観察すると兵装の準備を開始した。
「右腕無反動砲、左腕リニアSMG、右肩速射砲、左肩誘導弾オールグリーン。――だったら先手必勝、砲撃戦で叩き潰すしかねぇ!全兵装一斉発射!根こそぎ平らげてやる!」
 トリガーに掛けた指に力を込めるとヘヴィータイフーンが唸る。155mm砲弾が、12.7mm徹甲弾が、40mm徹甲弾が、そしてミサイルが、迫りくるクロムブルーを次々となぎ倒す。
【レギオーン!レギオーン!】
【ミッシュウチェストニゴツッ!】
 これに対してクロムブルーはその身を互いに寄せる、つまり密集陣形(ファランクス)を成すことで対抗する。前衛機を矢面に銃弾を受け、その背後の機体はそれを盾に猛進する。その剛性においては並の軍用キャバリアに劣らずとも勝り、しかも無人機であるがゆえに砲撃機に対しては有効な手段と言えよう。密集したクロムブルーはその進軍スピードを上げてヘヴィータイフーンへと迫る。
「チィッ!あれじゃあ幾ら撃ったところで意味が無いか……!」
 ヴィリーは舌打ちをするとギアをすぐさま後進に切り替える。彼が射撃を中止したと分かるや否や、クロムブルーは盾にしていた前衛機を放棄、再び武器を構えてヴィリーを追撃する。
【キャバリアチェエエストオオッ!】
「マジで威勢だけは一人前だなっ!……だったら、コイツを喰らっても吠えられるか試してやるっ!」
 FCS(射撃統制システム)のモニターに『KONGⅡ BulletChange Complete!!』の通知メッセージが表示されたことを確認したヴィリーはすぐさまコングⅡ無反動砲の照準にクロムブルーを捉えるためスコープを覗く。
「距離、仰角ともに良し!――ヘヴィータイフーンより前方で敵集団と交戦中の猟兵各員!これより電磁パルス攻撃を開始する!特にキャバリア乗りは巻き込まれないよう注意してくれ!」
 ヴィリーは戦闘に参加している猟兵間で事前に共有した通信チャンネルに呼びかけ、猟兵達から退避の返答が入った事を確認し、トリガーを引いた。
「特別仕様の弾(とっておき)だ、外れんじゃねぇぞ!」
 155mm口径の砲の先端から一発の弾頭が放たれる。クロムブルーはこれに対して再び密集陣形で迎え撃つが、砲弾は前衛機の頭上を通り過ぎ、集団の中心上空で電磁パルスを発生させながら爆発した。
「いかに頑丈とはいえ民生用。軍用ほど上等な対電磁処理は施されてないだろ?」
 彼の言葉通り密集陣形を取っていたクロムブルーは後方の数機を除いて機能停止に陥っていた。
「『戦争は数』ってのは真理だがな。チェストチェスト叫んでも勝てない戦いがあるってのは覚えておきな……って無人機だったな、そういや。」
 残存のクロムブルーが仕掛けてきた捨て身のチェストをスパイクシールドで弾き返し、SMGでとどめを刺しながらヴィリーは呟いた。

大成功 🔵​🔵​🔵​

数宮・多喜
【アドリブ改変・連携大歓迎】

さぁて、と。
あんだけちびっ子たちにカッコいい啖呵を切ったんだ、
あのサムズアップにも応えてやらねぇとな!
さすがに本職にゃまだまだ負けるけど、
これでも『操縦』訓練は積んできてるんだ。
いつものように『騎乗』したからにゃ、
存分に暴れてやろうじゃないのさ!

まずは一発、マルチプルブラスターを『乱れ撃ち』しながら
ローラー『ダッシュ』で斬りこむよっ!
Einherjarを射撃モードにして『制圧射撃』させながら、
『鎧砕き』の要領でサイオニッククローを
クロムブルーの肩関節にぶち込み破壊する!
もちろん動きを止めずに、どんどん次を狙っていくよ。
これぞ【基本戦術駆動】の面目躍如って訳さ!



●ジ・アンストッパブル・ライダー
 猟兵達とオブリビオンマシン麾下のクロムブルーとの戦闘が熾烈を極めるのに時間はそう要さなかった。
 斬撃が、打撃が、砲弾が、レーザーが、そしてチェストが。至るところで戦いの音を奏でていた。
「さぁて、と。あんだけちびっ子たちにカッコいい啖呵を切ったんだ、あのサムズアップにも応えてやらねぇとな!」
 数宮・多喜(撃走サイキックライダー・f03004)は愛機「JD-Overed」(オーヴァード)のコックピット内で拳の骨をパキリと鳴らし、ハンドルグリップを握る。
【チェエエストオオッ!】
「行くよオーヴァード!まずは前哨戦をチェストだ!」
 クロムブルーの咆哮に呼応するように飛び出す多喜とオーヴァード。
 グリップを力強く捻ると、それに連動して脚部ローラーが土煙を上げて回転、その勢いのままクロムブルーの群れへと吶喊する。それと同時にをマルチプルブラスターが火を噴き、クロムブルーの装甲を抉った!
【チェ…チェストオオッ!】
 同胞がブラスターの餌食となる中、一体のクロムブルーが躍り出て、オーヴァードへと決死のチェスト!
「くっ、させるかぁっ!!」
 多喜は迷わず回避を選択、オーヴァードは左右のダッシュローラーをそれぞれ逆方向に回転させる、いわゆる超信地旋回でチェストを受け流し、カウンターとばかりにサイオニッククローをその胴体に叩き込む!
【フカクニゴワーッ!】
 コアを貫かれたクロムブルーは断末魔を上げて爆散!一方のオーヴァードは更に奥へ、奥へと進撃を続ける。
 しかし、その背後からクロムブルーの集団が追撃を仕掛ける。
【チェストォーッ!】
巨大レンチが、鉄骨が、ドリルが、オーヴァードをチェストせんと迫る。
「Einherjar起動!迎撃開始!」
 多喜はこれに対して盾型兵器Einherjarの射撃モードを起動、レーザーによる制圧射撃はクロムブルーの接近を許さない。更にはスピードを緩めずに機体をスピンさせ振り向き様にブラスターによる追い打ちを仕掛け、一機、また一機と確実に仕留めていく。
【ゴワーッ!】【ゴワーッ!】【ゴワーッ!】
「これぞ基本戦術駆動の面目躍如……ってね!」
 ブラスターを撃ちきり、追撃を仕掛けてきた最後の一機に接近、クローによる一撃を見舞い行動不能に陥らせる。
【ゴワーッ!】
 最後のクロムブルーが断末魔と共に爆散する。
 こうして彼女を追ってきたクロムブルーは残らず爆散。彼女の進撃を邪魔する者は悉くが破壊された。
 その止まる事を知らない戦いっぷりは正に「撃走」の二つ名に相応しいものであった。
 残す敵はチェストキャバリア。子供たちとの約束を守るため、彼女は更なる撃走にて決戦の舞台へと赴くのであった……。

大成功 🔵​🔵​🔵​

フィオナ・ウンベカント
おいおい、エキストラは間に合ってるぞ?
まあ、立ち塞がるなら全てチェストするまでだ。

引き続きオールドチェストに扮して…といきたい所だけど、
流石にこれだけのキャバリアを生身でチェストするのはしんどい。
こちらもキャバリア「ジークヴァルト」を使わせてもらう。
いつもとマシンが違う?
オールドチェストはつよいからどんなキャバリアでも手足のようにチェスト出来てしまうんだ…多分。

ほらほら、どうした?作業用とはいえシミャーズのキャバリアが、たった一機にチェストを取れないのか?
交戦しながら挑発して、なるべく多くの敵機を誘い込む
いい感じに群がって来たら、念動流星撃で纏めてチェスト突破だ



●チェスト・オブ・オールドチェスト
 子供たちと別れたフィオナ・ウンベカント(マスター・オブ・ジークヴァルト・f21922)は早速キャバリア「ジークヴァルト」を呼び出した。当然子供たちに見つからないようにだ。
「オールドチェストはつよいからどんなキャバリアでも手足のようにチェスト出来てしまうんだ…多分。」
 子供たちからオールドチェストと認識されてしまった以上、下手に夢を壊すわけにも行かない。そうした気配りが出来るあたりは流石世界を渡り歩く猟兵といったところである。
 そしてクロムブルーの群れと対峙したフィオナは持ち前の戦闘機動で敵を翻弄していた。
「ほらほら、どうした?作業用とはいえシミャーズのキャバリアが、たった一機にチェストを取れないのか?」
 クロムブルーの振り回す巨大工具が全く当たらない上、ジークヴァルトの小突くような攻撃は全てクリーンヒット。
【チェ、チェストオオオオオ!】
 それはまるでオブリビオンマシンの怒りの代弁しているかのようなチェストであったが、やはりフィオナには届かない。
「はい、カウンターチェスト。」
【ゴワーッ!】
 怒り任せで隙ばかりのチェストを軽くあしらい、反撃チェストを撃ち込むとクロムブルーは爆散した。
 しかし流石は量産型のクロムブルーである。どれだけ倒しても一向に減る様子がない。
「……うん。ここはもう一点突破でいったほうが良さそうだね。」
 これ以上クロムブルーに時間を割くことは、この後のチェストキャバリアとの戦闘に響くと判断したフィオナはいったん後ろに下がり、これまで挑発してきたクロムブルーを引きつける。
「距離良し、出力良し、――立ち塞がるのなら、容赦はしない。」
 そしてその戦闘は「パン」という破裂音にも似た音を響かせ、その「一瞬のうち」に終わりを迎える。後には空中に吹き飛ばされたクロムブルーが盛大に爆発している様子を背景に残心を解くジークヴァルトの姿がそこにあった。
 一体何があったのか。とは言っても猟兵であれば大体何が起きたかは察しがつくであろう。
 そう、文字通り「たったの一撃」で敵の軍勢を蹴散らしたのである。
「……オールドチェストなら、できそう。じゃあ、不肖の弟子の後始末をつけに行こう。」
 こうしてクロムブルーの群れを突破したフィオナはチェストキャバリアの待つ決戦の舞台へと赴くことになった。
 そして余談だが、現場に取り残されていた撮影機材に偶然、フィオナが一撃のもとにクロムブルーの群れを殲滅する様子を記録しており、後に「流れ星チェスト」と題されたオールドチェストのスピンオフ作品が作られるきっかけとなるのだが、それはまた別のお話である。

大成功 🔵​🔵​🔵​

神代・凶津
(式神【戦駆け劔武者】の肩に乗っている鬼面の巫女) 

おいおい、結構な数がいるじゃねえかッ!?
「・・・泣き言を言っている暇はないよ。」
分かってるよ、相棒。
いくぜ戦駆け劔武者ッ!纏めてなぎ払ってやれッ!

先手必勝ッ!高速移動で敵集団に突っ込んで特殊金属の太刀でなぎ払い攻撃だぜ。
敵の攻撃は結界霊符で結界を貼って防ぐぞ。
さらに、戦駆け劔武者の戦闘を破魔弓で援護射撃するぜ。
鋼鉄のボディを傷つける事は無理でもメインカメラっぽい部位なら多分貫けるだろッ!

ガキ達との約束でチェストキャバリアを止めなきゃいけないんでな。押し通らせてもらうぜッ!

【技能・式神使い、先制攻撃、なぎ払い、結界術、援護射撃】
【アドリブ歓迎】




「おいおい、結構な数がいるじゃねえかッ!?」
 神代・凶津(謎の仮面と旅する巫女・f11808)は式神「戦駆け劔武者」の肩に、相棒の桜と乗りながら目の前のクロムブルーの群れに絶叫した。
【チェエストオオオ!】
「しかもなんか叫んでるしよおぉっ!?」
「あなたも叫んでるでしょ……泣き言よりもまずは突破が重要。」
 凶津の絶叫がうるさかったのか耳をふさいだ桜が彼にツッコんだ。彼女の言う通り、チェストキャバリアを撃破するには、まずこのクロムブルーの群れをどうにかしなければいけない。
「それもそうだな……じゃあ一丁やってやるか!いくぜ戦駆け劔武者ッ!」

【チェエエエストオオオッ!】
 クロムブルーが武器をかかげて叫ぶ。それは一見すれば古代のシミャーズ戦士のそれのように見えるが、実態はオブリビオンマシンの狂気に支配下されたものである。
 だからであろう。
「薙ぎ払え劔武者ぁッ!」
 剛剣一閃。劔武者はクロムブルーが武器を振り下ろすよりも早く刀を振り抜き、一刀のもとに斬り捨てた。
「特殊合金刀の斬撃だ!いくら頑丈だと言えど耐えられまい!」
【アンブッシュチェストオォォッ!】
「うおお!?」
 自身の式神の性能を語る凶津。しかしその隙を待っていたかのように突如クロムブルーのチェストが彼と劔武者襲う!しかし、不発!
【ミスチェスト!?】
「変なフラグをたてるから…もう。」
それは桜のアシストであった。彼女が咄嗟に放った守護結界の符がチェストを阻止したのである。
「すまねぇ、助かった!」
 凶津は桜に謝罪するとチェストし損ねたクロムブルーを両断する。
「困った時はお互い様、でしょ?」
「…そうだな!それじゃあ改めてよろしく頼むぜ、相棒!」
「だからうるさい。」
 こうしてクロムブルーの群れを何とか駆け抜けた二人。
 突然の窮地に巻き込まれるも、息のあったコンビネーションで切り抜けるその様は、まさに彼らが長年の相棒同士であるということの証であり、それが彼らを「歴戦の猟兵」たらしめているのであった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

シホ・イオア
ここから先へは行かせない!
「輝石解放、ゴールド! おいでませ、妖精の城!」
敵を迎撃するための陣地と城を作りましょう。
突破したかったら手に持った武器の本来の使い方をすればいいんじゃないかな?
但し、隙だらけになると思うけどね☆
集団戦を組めないように分断したり
閉所に押し込んですし詰めにしたり……
シホがいる限り妨害用の障害物は作り放題だからゆっくりしていってね☆

チェストって刀でやるイメージだったけど違ったんだ。

アドリブ連携歓迎。



●(敵にとって)恐怖!チェスト封じの城!
「輝石解放、ゴールド! おいでませ、妖精の城!」
 クロムブルーとの戦闘が開始して早々にシホ・イオア(フェアリーの聖者・f04634)はユーベルコードを発動、クロムブルーの群れを分断するかの如き「城」を呼び出した!
【ワナニゴツ!ワナニゴツ!】
【チェストキャッスル!】
 突然目の前に現れた城壁にチェストを仕掛けるクロムブルー。しかし、巨大工具を以てしてもこの城壁は頑丈であり、破壊するのは容易いことではなかった。
「あははっ!突破したかったら手に持った武器の本来の使い方をすればいいんじゃないかな?まぁ、その分時間はかかるだろうけどね☆」
 シホは上空からクロムブルーが城を壊そうと躍起になっているさまを見てころころと笑った。
 それから間もなくすると、状況に変化が起きた。クロムブルーが突如チェストしなくなったのだ。
【オイタチノチェスト、キャッスルチェストシソンジモシタ…】
【チェストフカクゴ、カクナルウエハ…】
 クロムブルー達が口々に放つ言葉に嫌な感じを覚えたシホは、一つの仮説にたどり着き、一目散に城から離れた。
【【【スーサイドチェストスッバイ! 】】】
 瞬間、クロムブルー達が同時に自爆。己の動力源にチェストを叩き込んだのだ。何たる潔さ。そして何と迷惑な自爆攻撃だった事か。
 ユーベルコードで創り出されたとはいえ、贋作の城であったが故にクロムブルーは最期のチェストを以てして城をチェストする事がかなったのであった。

「チェストは刀を用いずともできるんだね…。」
 そしてシホは崩れ去った城を見て、そう呟いた。

成功 🔵​🔵​🔴​

榊・ポポ
こいつらもチェスト汚染されてんのかーい!
んんんんんデキるロボ子!起動ッ☆
\蹂躙だー!!/

えーと、チェストってんだから棒!長い棒無いの?
鉄パイプとか!鉄骨とか!タンカーとか!
あ、敵良さげなもん持ってんじゃーん
そのチェーンソーパーツよこせ!
破壊工作仕掛けて強奪してやるッ下がってよしッ!(ヤクザキックで蹴っ飛ばす)
イエーイ幕末チャンバラごっこしよーぜ!
お前ら幕府側な!!
奪ったドリルパーツで散々敵をどつき回す!
みね打ちなんて生温い事しないよ☆
敵が纏まってやって来たらコレだね
お約束ッ☆ポチっとな!
敵の足元を大爆発させて吹っ飛ばすよ!



●登場人物、全員チェスト。
「猟兵がチェスト使って何が悪い?というか割と何人かチェストしてんじゃん。ってので喰らえチェストチェーンソーッッ!!」
 蹂躙である。
 榊・ポポ(デキる事務員(鳥)・f29942)のそれは開幕早々クロムブルーから分捕ったチェーンソーを唸らせての蹂躙であった。しかも超理不尽な。
【ダッコラチェストーッ!】
【ナメテッジャチェストー!】
【スッコラチェストーッ!】
 対するクロムブルーも負けていない。スラングを織り交ぜたチェストによる戦意喪失作戦で対抗している。しかし相手が悪かった。
「ガタガタウルセーンダヨ・チェストーッ!バラバラニシテサカナノエサニスルゾ・チェストーッ!」
【ゴワーッ!】【ゴワーッ!】【ゴワーッ!】
 クロムブルーに負けじとスラングを交えたチェストを放つポポ。しかもスラングを言い慣れてる感がある。流石高性能アニマロイドである。
 スラング勝負でも負けてしまったクロムブルーは爆散。
【チェストファランクス!チェストファランクス!】
 これでは勝負にならぬと密集陣形を組むクロムブルー、しかしそれが悪手になるとは気が付かない。
【シニサラセッテンジャチェストーッ!】
何十、何百のクロムブルーによるチェスト一斉攻撃!しかしポポは微動だにせず!
「狼狽えない!高性能アニマロイドは狼狽えない!と言う事でポチーっと。」
 手に持った「絶対に押すな」と書かれたスイッチを押すポポ。次の瞬間、クロムブルーの足元にいつの間にか埋め込まれていた爆弾……ではなく!「クロムブルーの足元」が突如爆発した!
【【【ゴワーッ!】】】
 何が起きたかを理解する間もなくクロムブルーは爆散!ポポはその理不尽極まりない謎スイッチを懐にしまうとチェストキャバリアの待つ決戦場へと向かうのであった!

大成功 🔵​🔵​🔵​




第3章 ボス戦 『チェストキャバリア』

POW   :    ミスチェスト
【激しい無数のチェスト】を放ち、自身からレベルm半径内の全員を高威力で無差別攻撃する。
SPD   :    フレンドリーチェスト
自身の【眉間】が輝く間、【チェスト】の攻撃回数が9倍になる。ただし、味方を1回も攻撃しないと寿命が減る。
WIZ   :    チェストミサイル
自身に【チェストの波動】をまとい、高速移動と【チェストによるチェスト】の放射を可能とする。ただし、戦闘終了まで毎秒寿命を削る。
👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は💠甘・エビです。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


●月下、黄金野原の決斗(チェスト)
 クロムブルーの大群を退けた猟兵達がたどり着いたのは見渡す限り一面を月光に照らされ黄金に輝くススキが覆う草原であった。所々に転がるは無数のキャバリアの残骸、黄金色の風景を赤く染め濡らすは漏れ出たオイルだろうか。
 
 そして猟兵達は遂に対峙する。刀を佩いての仁王立ち。月光に照らされるはオブリビオンマシンが一機。
 
 堕ちたと言えど一騎当千の強者達を輩出する藩国一の兵法無双。
 シミャーズきっての大英雄。
 天上天下に唯一機。

【チェエストオォ……イェエエガァアァ!!!】
 大鉄騎武者『チェストキャバリア』は猟兵達を認識するや否や、刀を抜き放ち月下に吠える!

 遂に相見えた両者。ともに時間いっぱい、待ったなし!
 殺るか殺られるか。今ここに、情無用、一本勝負の大決斗の火ぶたが切られた!
キャプテン・ハマーヘッジ
(アドリブ連携全力歓迎)

チェストキャバリア、流石の気迫!だがチェストの神髄を理解した私は恐れぬ!防御を捨てたダブル光線銃高速連続射撃をお見舞いしよう!我が愛車フューチャー号の内蔵レーザーガンもだ!
チェストとは“知恵を捨てて全力で挑む”事…。全力で挑むとは即ち、死力を尽くして戦う事…!
そして戦うとは!“一生分の力、一瞬の内に出し尽くす”事也‼‼
喰らえ最大火力、宇宙紳士チェスト死狂い全力射撃…‼‼‼



●スペース・ガンファイターVSチェストキャバリア

「チェストキャバリア、流石の気迫!だがチェストの神髄を理解した私は恐れぬ!」
 相棒のフューチャー号に跨り、キャプテン・ハマーヘッジ(宇宙紳士・f28272)は雄叫びを上げるチェストキャバリアに臆することなく立ち会う。
 チェスト、即ち「知恵捨て」。それは彼がコミックから得た知識である。しかし先の戦いで相手取ったクロムブルーのチェストを前に宇宙紳士はチェストを「言葉」ではなく、「精神(こころ)」で理解した。
 即ち二撃不要、一撃必殺。故に後退は不要であり、仕損じは己の死を招く。それこそがシミャーズ戦士の強さ、チェストの極意。
「故に宣言しよう!宇宙紳士キャプテン・ハマーヘッジは持ちうる全力を以てシミャーズ最強を凌駕するチェストを放つと!」
 その言葉とともにハマーヘッジはホルスターから二挺の光線銃を引き抜く。同時にフューチャー号のフロントに内蔵された二門の大口径レーザーガンがその姿を現す。
 計四門の銃口がチェストキャバリアを捉える。一方のチェストキャバリアはハマーヘッジに対し大上段に剣を構えた。両腕を頭頂部へと振り上げる事で急所(コア)を露わにするその構えは、尋常の立ち合いであれば銃相手には不利、むしろ自殺行為に等しい構えだと言えるだろう。
「っ!なるほど、私の銃相手に遅れは取らないと言うことか!」
 天下無二の強者に尋常の理を当て嵌めるは愚と瞬時に理解するハマーヘッジ。光線銃を構える手に汗が滲む。

【チェストオオーッ!】
 まず動いたのはチェストキャバリア。一気に間合いを詰めると同時に眉間が光り輝き、次の瞬間には刀を振り下ろし、それと同時に「九つ」の斬撃波が繰り出された!
 意図的にリミッターを外すことで一瞬のうちに九度の斬撃を放つ力技、「フレンドリーチェスト」である!機体寿命を削る事で四方の敵を斬り伏せる事も可能と謳われる斬撃が、黄金の飛沫を上げながらハマーヘッジ目がけて迫る!
「チェストキャバリア、まさかこれほどとは!しかし目には目を歯には歯を!チェストにはチェストだぁっ!」
 対するハマーヘッジ、驚きはすれど臆さず!すぐさま光線銃のトリガーを1/86秒、早い話が刹那を超える超スピードで連射、さらに連動する様にフューチャー号のレーザーガンも同等の速度で光線を速射する!
 
 一閃九斬(チェスト) 対 万弾瞬撃(チェスト)!
 その尋常を凌駕した力と技の激突の結末、何と両者無傷!!

「クッ!仕損じたか!?」
 キャプテン・ハマーヘッジの射撃は文字通り全弾命中。正面から迫りくるチェスト斬撃波のエネルギーを見事相殺せしめ、両側面から迫るチェスト斬撃波も軌道を逸らす事で事なきを得た。
 しかしその一矢を届かせるには力が及ばなかった。ハマーヘッジそう思った時である。
【チェ、チェチェ……ーー両腕ヘノ甚大ナ負荷を確認。速ヤカニ整備要員ニ、要員ニ……要員ヨウインヨウインヨウイン……!】
 チェストキャバリアの自己診断プログラムAIが警告を発し、直後チェストキャバリアの両腕が火を噴き沈黙する。瞬間的酷使によるパーツ疲労である!
「まさか、自らの限界を超えた一撃を放つとは恐れ入った…。チェストキャバリア、堕ちはすれどそのチェストに濁り無し。この宇宙紳士キャプテン・ハマーヘッジ、お前のその最期の在り方を嘘偽りなく後世に語り継ぐことを誓おう。」
 敵ながら天晴と讃えたくなる程の絶技の一部始終を目の当たりにしたハマーヘッジは心からの敬礼をチェストキャバリアに捧げるのであった。

成功 🔵​🔵​🔴​

神代・凶津
来たぜ、大一番。もはや小細工無用ッ!
式神【戦駆け劔武者】で真っ向勝負だッ!
「・・・チェストキャバリア、貴方を止めます。」

敵のチェストミサイルを特殊金属の太刀で迎撃しながら高速移動で一気に距離を詰めるぜ。
お互いに至近距離になったら攻撃を見切って受け流したりしながら刀による一進一退の攻防だ。
敵が必殺のチェストを放ってきたらこっちも必殺の神速居合術でカウンターだぜ。

上手くきまって敵が怯んだら上段の構えからの渾身の一撃を叩き込こんでやるぜッ!
これがッ!ガキ共から託された想いの一撃ッ!喰らいやがれッ!
チェストオオオオオオッ!!!


【技能・式神使い、見切り、受け流し、カウンター】
【アドリブ歓迎】



●劔武者、鋼嵐を断つ!
 神代・凶津(謎の仮面と旅する巫女・f11808)と相棒の桜、そして召喚した式神『戦駆け劔武者』は遂にチェストキャバリアと相見えた。
 連戦に次ぐ連戦。流石の大具足といえど無傷ではすまず、装甲の所々には激戦の証たる少なくない傷が見て取れた。
「来たぜ、大一番。もはや小細工無用ッ!」
「…チェストキャバリア、貴方を止めます。」
 しかし、その程度で戦いを諦めるほど軟な育ちはしていない。猟兵の務めを果たすべく、そして子供たちとの約束を果たすべく。
 凶津と桜は劔武者にありったけの霊力を込め、最終決戦に挑む。

【チェストチェストチェストオオオオ!!!】
 チェストキャバリアが叫ぶと同時に機体胸部装甲が分離、その内部から無数の発射筒が顔をのぞかせ、次の瞬間無数の飛翔体が飛び出した!
「あれってまさか…!」
「させるかよおぉっ!」
 二人の予想は正しかった。転送された直後、子供たちの脅威となったチェスト、即ちチェストミサイルである。
 劔武者の武装は刀のみ。なればこそミサイルをその猛威が振るわれる前に無力化せねばならなかった。
 ほぼ前のめりの体勢でチェストキャバリアに駆け寄る劔武者、そしてそれを迎え撃つチェストキャバリア。
 とめどなく繰り出されるチェストミサイルは正に鋼鉄の嵐の如し。劔武者が進撃を妨げるミサイルのみを斬り伏せるが、その爆発は通常炸薬のそれを超え、それがチェストによって生じさせたエネルギーの暴走である事を見る者すべてに悟らせた。
 しかし、それでも進撃を止めぬ劔武者。その身キャバリアに似てキャバリアに非ず。対キャバリア戦闘を想定して編み出された式神故にその無理を通すことが叶うのである。
 
 刀の間合いまで五歩ーーミサイルの推進翼を斬り軌道を狂わす。
 四歩ーー返す刀で次のミサイルを両断し、爆風を浴び、
 三歩ーー生じた爆風に身を任せ、狙いをずらし、
 二歩ーー極限にまで身をかがめ、
 一歩ーー神速の居合を放つべく鯉口を切る。

【ーーッ!!】
「獲った!」
 劔武者の放った居合がチェストキャバリアの頸へと刃を走らせた様子を見て勝ちを確信した凶津に対し、
「それフラグ……っ!」
 勝負モノにおける、いわゆる「お約束」への懸念から突っ込む桜。そしてお約束の展開通り、二人は鋭く、そして重い金属音を聞いた。
 チェストキャバリアが劔武者の居合を防いだのである。佩いた刀を逆手で抜き、もう一方を峰に添えての迎撃。それはUCDアース、ヒーローズアースの日本の剣術に例えるならば弧刀影裡流居合術「逆抜き不意打ち斬り」に近しいだろうか。

 居合を居合にて制するという形で再び互角の状態を生み出す劔武者とチェストキャバリア。次の瞬間には激しい剣劇が繰り広げられる!
 劔武者が斬りかかればチェストキャバリアは斬り上げにて崩しにかかり、チェストキャバリアが返す刀で突きを放てば劔武者がそれを避けて横薙ぎの一刀を放つ。まさに一進一退の攻防が繰り広げられ、千日手に差し掛かろうとした所であった。
【チェスーー】
「そこだぁっ!」
 凶津はチェストキャバリアの剣筋の鈍りを見破る。後に判明した事だが、チェストキャバリアの技の多くはどれもが機体寿命をすり減らすものばかりであり、この技の鈍りもそれによるものであったのだ。
 劔武者は既に振り下ろした刀の刃を上に返し、刀身ごと突き上げチェストキャバリアの刀を吹き飛ばす!彼の佐々木小次郎が得意とした秘剣「燕返し」またの名を「虎切刀」の炸裂である!
 既に死に体のチェストキャバリア。最早打つ手は無く、劔武者はとどめを刺さんと大上段に刀を構える!
「これがッ!ガキ共から託された想いの一撃ッ!喰らいやがれッ!チェストオオオオオオッ!!!」
 あらん限りの霊力を劔武者に注ぎ込み繰り出した、最大威力の大上段からの振り下ろしチェスト!
 チェストキャバリアは避けるそぶりも防御(うけ)るそぶりも見せず、その一刀を真正面から浴び、文字通りの一刀両断、爆散するのであった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

ヴィリー・フランツ
(アドリブ・連携歓迎)
心情:ヘッ!チェストミサイルや配下をけしかけて高みの見物をしてた様だが、これでチェックメイトだ!

手段:能力を底上げする為に【熟練操縦士】を発動!オールウェポンズフリー、搭載火器による一斉射撃で近付かれる前に勝負を決めてやるぜ!
※ダメだった場合
無反動砲と両肩武装、増加装甲をパージ、身軽になってブースターを全開にし吶喊、近接攻撃を仕掛ける。
相手のキャバリア刀は左腕のスパイクシールドで受ける、最悪シールドごと切られる可能性もあるが『骨を切らせてなんとやら』だ、振り抜いた隙を突き右手のリニアSMGを至近距離から叩き込んでやる!
「これが俺流チェストだ、思い知ったかこのポンコツ!」



●Plan:B
 ヴィリー・フランツ(スペースノイドの傭兵・f27848)は「ヘヴィタイフーン」のメインカメラを通して対峙するチェストキャバリアの武装を観察していた。
「なるほど、例のミサイル攻撃を除けば白兵戦主体の特注品ってワケか…。だったらいくらでもやり様はあるってもんさ。」
 歴戦の傭兵である彼は事実上の王手詰み(チェックメイト)を目前にしても、正に冷静そのものだった。故に彼は迷うことなく先手を取った。
「FCSオンライン、全システムオールグリーン。生憎サムライじゃないんでな。そっちの流儀には付き合ってられんぜ!」
 へヴィタイフーンのガンカメラがチェストキャバリアを捉え、ヴィリーがトリガーを一気に引き絞る。それと同時にミサイルと砲弾が一斉にチェストキャバリアへと浴びせかけられた!
【チェ…ストオリャアアア!】
 対するチェストキャバリアは弾雨を避けるように横へと飛び、近くに転がるキャバリアの残骸に駆け寄る。それを盾に凌ぐかのように思われたが、チェストに防御技は非ず。正眼に構えた刀を残骸に突き立て、力任せにブン投げ迫りくるミサイル群へとぶつけた!
「マジかよ!?……だったらプランBだ!」
 攻撃目標に喰らいつく様に追尾するピラニアミサイルの特性を逆に利用されたことに驚くヴィリー。しかし、彼の攻撃は止まない。残弾はまだ十分だ。
「腹いっぱい喰らっていきなぁッ!」

【チェストオオッ!】
 チェストキャバリアは弾幕の中を突き進む。この程度の火力で止められるほどチェストキャバリアのチェストは軟ではない。
 不自然な程に体幹を落し、全速力で接近する。そしてチェストの必中距離へ。
【チェストオーッ!】
 そして地面を抉り抜くかのように放たれた逆袈裟斬り。あわやへヴィタイフーン、ここまでか。誰もがそう思った時であった。
「そいつを待ってたぜ!」

 ヴィリーは必殺のチェストが放たれる数瞬前、へヴィタイフーンの装甲、武装の殆どをパージ、スラスターを一気に吹かし後方へと逃れた。早ければ気づかれて失敗、遅れればそのままチェストで絶命必至。最後は傭兵としての経験とカンがその好機を作り出した。
目の前で振り抜かれた刀が追加武装を切り裂く。歯ごたえに違和感を感じて動きを止めるチェストキャバリア。今こそが反撃のチャンスだ。
 へヴィタイフーンはスパイクシールドを構えチェストキャバリアに吶喊、へヴィタイフーン持ち前の重量に加え盾の鋲による打突攻撃は流石のチェストキャバリアを以てしても喰らえばひとたまりもない。
 接近する敵に反応するチェストキャバリア、振り抜いた体勢から刃を返し、次こそはとへヴィタイフーンに二の太刀を走らせる!
 しかしそれは咄嗟に振るわれた斬撃でありチェストに非ず!チェストキャバリア、最大の失策!
 斬撃はスパイクシールドに深々と食い込むも、切断できず!そのままへヴィタイフーンに押し込まれる!
「こいつで本当のチェックメイトだ!ついでに俺流のチェストも喰らいやがれ!」
 倒れたところを盾で押さえつけ、仰向けに拘束されたチェストキャバリアを見下ろし、12.7mmSMG(チェスト)をほぼ零距離から撃ち込むヴィリー・フランツ。今度こそマガジンが空になるまでコアに撃ち込み、チェストキャバリアを制した。

成功 🔵​🔵​🔴​

榊・ポポ
出たな!トンチキ西郷どん!
キューシューの人に怒られる前に薩摩藩にお帰りくだちい!

デキるロボ子のリミッター解除してー
相手の攻撃を野生の勘と瞬間思考力で見切ってかーらーのー
ぬおー!チェスト真剣白刃取り!!
そのポン刀封じてしまえばこっちのモンよぉ
さつりくメガホンの電源入れて元気よく大声で
超至近距デスボイスチェスト浴びせてやるッ☆
怯ませたらそのままの勢いで地獄の航空ショーな!
テンション上がってきた☆
最後は一緒に頭からイズナ落としだー!
デキるロボ子も上半身埋まるけどしょうがないね!



●ジャスガを上手く決めれば、後は大体何とでもなる。
「ぬぅおおおおりゃああ!」
【チェストオオ!】
 榊・ポポ(デキる事務員(鳥)・f29942)は七色に光りながら家賃滞納者玉砕兵器『デキるロボ子』を遠隔操縦し、チェストキャバリアと文字通りのタイマンを演じていた。
 しかもデキるロボ子もリミッターを解除した影響かレインボーカラーに光っている。流石のチェストキャバリアも視界がチカチカするのか目を細めている。しかしチェストの威力は変わらずだ。
 超接近戦での殴り合いだが、両者とも致命の一撃は間違いなく避けており、そのド派手さとは裏腹に千日手の仕合展開になりそうな雲行きだ。
 しかしeスポーツ界隈において、逆転劇とは必ず起きるモノだ。ポポはその好機を見逃さなかった。
「出来るロボ子がー!捕まえてー!」
 できるロボ子がチェストキャバリアの刀を掴んだ!
「チェストを読んで、画面端!」
 次の瞬間、内蔵された高出力スピーカーからの騒音(ソニックブーム)がチェストキャバリアを襲い、吹き飛ばす!当然武装は解除されて!
「デキるロボ子がー!近づいて―!」
 連続前ステップでチェストロボへと急接近するデキるロボ子、しかしチェストキャバリアも刀が無ければ徒手にてとばかりに手刀、足刀を繰り出し迎撃する!
「まだまだぁッ!ジャスガで弾くぅー!」
 正にコンマ一秒の攻防、ポポの神がかりとも言えるコマンド入力で出の早い徒手空拳チェストをガードするデキるロボ子。仕切り直しである!

【チェストオオ!】
 思わぬ強敵に大技による短期決戦を狙うチェストキャバリア、シャウトと同時に繰り出したのは一気に間合いを詰めての正拳チェストである。
「が、ダメッ…!」
 ポポはデキるロボ子に正面ガードを指示、ジャストガードが決まると同時に下段攻撃へと繋げ、一気に掴みかかった!
「デキるロボ子がぁ…!」
 手元のレバーコントローラーを操作し、非常に難しいコマンドを入力するポポ。次の瞬間
、チェストキャバリアを掴んだデキるロボ子は空中へと飛び、ホーリーグレイルに検知されるかされないかギリギリの高度で身を翻ると、一気に地面へと突っ込んでいく!
「イズナ落としをォ、決めたアァアアア!」
 大質量兵器が高速で地面へと突っ込む!ススキと土が抉れ飛ぶ!
「うわっ!ペッペ!」
 そして口に入ったススキの穂先を吐き出すポポ!

 そしてチェストキャバリアは二度と立つことは無かった。
 上半身が地面に埋まり、その状態のまま絶命したからだ。
 そしてその隣には同じく、頭から地面に突っ込んだロボットがいたという。

大成功 🔵​🔵​🔵​

フィオナ・ウンベカント
引き続きジークヴァルトに搭乗

「お前ともあろう者が、魔性に魅入られ只破壊の限りを尽くすとは…
ほんのこて情けなかど、チェストキャバリア!」
オールドチェストになりきるのも継続。
師匠として不甲斐無い弟子をチェストしてやろう

しかし恐ろしく鋭いチェスト、これを何度もかわすのは楽じゃあないな…
念動力や衝撃波を放ってチェストの軌道をできるだけ逸らし、
避けられなかった分はオーラ防御でダメージを抑える
そうして耐えながらチェストの切れ目を見逃さず、UCを発動
これはあれだ、達人ともなれば闘気を当てるだけで敵を動けなくするとかそんな感じでチェストキャバリアを拘束。
動きを封じたところで渾身のチェストをお見舞いしてやろう



●師弟決斗

「お前ともあろう者が、魔性に魅入られ只破壊の限りを尽くすとは…ほんのこて情けなかど、チェストキャバリア!」
 月光の下、弟子チェストキャバリアを嘆かわしいと叱咤する一機のキャバリア。
その正体は魔導キャバリアたる「ジークヴァルト」、パイロットはオールドチェスト……ではなくフィオナ・ウンベカント(マスター・オブ・ジークヴァルト・f21922)である。
【チェストオオ……】
 しかしチェストキャバリアファンのお墨付きである名演もオブリビオンマシンと化したチェストキャバリアには響かず、殺意を以て答えるとした。
「もへ師の言葉も届かぬか…ならば弟子の不始末をチェストするが師の宿命。来やれ、チェストキャバリア!」
 そしてフィオナもジークヴァルトが担ぐ大剣を構えチェストキャバリアへとその剣先を向けると同時に、師弟の最後の戦いが始まった。

【チェストチェストチェストチェストチェストオオッ!!】
 まず仕掛けたのはチェストキャバリア。己の四方にチェストを放ち、触れるモノ全てを破壊する「チェスト結界」を作り出しフィオナへと接近する。
「む、それは不味いな。」
 対するフィオナは乱れ飛んでくるチェストの中から致命的なものを探し出し、それらを衝撃波で相殺、もしくは念動力による強制的な軌道変更で避け反撃の機会を伺っていた。
 狙うべきは技の切れ目。
(だけど、これを避け続けるのはちょっと厳しいな…。)
 しかし、どれもが一撃必殺のチェスト。時間をかければかけるほど自分たちが不利になるのは必定とフィオナは判断する。
(であればとどめの一撃を誘うしかないか。)
 故にスキを自ら作り出す事を決意したフィオナ。ここまでサイキック能力一本でチェストを捌いてきたが、そこに大剣による物理的な受けを取り入れた。
「ぐっ…流石のチェストよ。であらば私も本気を出さねばな!」
 ここまでの攻防を手加減していたと言わんばかりの挑発をかますフィオナ。それを理解してかチェストキャバリアのチェストはさらに熾烈さを増した!
 衝撃波による相殺は押され、念動力による軌道変更も接触ギリギリのラインまでしか操作ができない。
 さらに特筆すべきは大剣での受けである。一撃の重さが尋常ではない。気を抜けば両手で構えていても簡単に吹き飛ばされてしまう程の一撃である!
【チェストオオオッ!――オオオッ!】
「ッッ!!!」
そして幾度かの打ち合いを越え、チェストキャバリアが大上段からの一撃を放ち、返す刀の斬り上げでジークヴァルトの構える大剣を弾いた!
 危うしジークヴァルト!危うしオールドチェスト!
【――チェストゴッツァン!】
「――ここだ!」
 勝ちを確信したかチェストキャバリア。とどめの太刀を振り下ろす…が、ジークヴァルトの数寸前にて刀を止めた!

「…どうやら間に合ったようだね。」
 否!「止められた」のだ!ユーベルコードにて強化されたサイキックによる「真剣念動白刃取り」!
 チェストキャバリア、圧し切るべく力を込めるも微程も動かず!引き斬ろうにもやはり動かず!
 好機到来!オールドチェスト…ではなくフィオナは反撃に出た!
 オールドチェストに弾かれたジークヴァルトの大剣を力強く引き戻し、その遠心力の籠もった一撃を放つ!
「チェストッ!」
 短く、しかし力強いシャウトと共に放たれた一撃(チェスト)はチェストキャバリアの両腕を断ち斬った!
「まだまだっ!」
 続けてすかさずチェストキャバリアが取り落した刀を引っ掴み、その踏み込み足へと突き刺し動きを封じる。
「この渾身のチェストを以て、お前への引導とする。――チェストォーッ!!」
 そして最後の一撃は、振り抜いた大剣を担ぎ直しての袈裟斬り。左肩から右太腿の付け根に至るラインを一気に斬り抜けた!
 ずるり、と落ちるチェストキャバリアの上半身が落ち、そして大量のチェストエネルギーの放出とともに爆散した。

(…さっすが師匠、チェスト打たせたら俺をしても右にはでられもはん。そんじゃ、ここいらでお暇いただきもす。)
「っ!…あぁ、しばらく休み給えよチェストキャバリア。」
 その瞬間、何者かの声を聞いたフィオナは思わず返事をし、そして呟いた。チェストキャバリアってチェスト以外も喋れたんだな、と。

大成功 🔵​🔵​🔵​

シホ・イオア
チェストミサイル……チェストの波動……
アーもう! 貴方にはチェスト敗北をくれてやります!

チェストれ、チェストれ、チェストれや
一切合切チェストれやと
子供たちから教えてもらったテーマソングを歌いつつ相対
止まってくれtればいいけど、無理だろうなあ。
せめて、これ以上子供たちの英雄が堕ちる前に眠らせよう。

真っ向勝負!
狙うは首。
雷の獅子を敵の攻撃に絡みつくように誘導する。
連携重視なら足狙いに変更。
機動力を奪いたいね。

アドリブ連携歓迎。



●聖者と勇気と、そして雷撃。


チェストれ、チェストれ、チェストれや
一切合切チェストれや
一撃必殺チェストれや
正義のチェストで賊を撫で切りだ


 月下のススキの草原に『チェストれ、ボッケモン!』の歌詞が聞こえてくる。
 そしてそれはチェストキャバリアとの戦いの最中にあるシホ・イオア(フェアリーの聖者・f04634)の声に他ならなかった。
 「もしかしたら、わずかにでも心に響くかもしれない。」彼女が聖者であるが故の、一縷の望みをかけての試みであった。次々と迫りくるチェストを避けながら、子供たちから教えられた歌を一字一句間違えることなく歌い続ける。
【チェストオオオッ!】
 しかし、終ぞやチェストキャバリアの連撃を止めるには至らなかった。一瞬止まったかと思えば胸部発射筒からのチェストミサイルの応酬である。
 流石の聖人といえどこの扱いには我慢ならなかった。

「チェストミサイル……チェストの波動……アーもう! 貴方にはチェスト敗北をくれてやります!」
 シホ、改めてチェストキャバリアに真正面から向かい合う!
「輝石解放、エメラルド!――雷光よ、獅子の魔弾となりて敵に食らいつけ!」
 詠唱の終わりとともにシホの保有する輝石は獅子頭の魔弾へと変じ、チェストキャバリアへと迫る!
 【チェストオオ!】
 対するチェストキャバリアもチェストミサイルによる迎撃を図る!
 互いにほぼ同数の飛翔体が衝突!雷撃魔力とチェスト、それぞれのエネルギーのぶつかり合いプラズマが発生、今次戦闘に於いてもトップの爆発力を生じさせ、草原を焼き払う!
 チェストキャバリアはそれに動じず仁王立ち!シミャーズ最強に相応しき出で立ちである。
「うわあああ!」
 しかし、猟兵シホは違った!爆風の中からチェストキャバリアの前へ躍り出た!
 わずか22.9センチメートルの体躯をオーラで覆い、プラズマ飛び交う中を吶喊してきたのである!
 本来の怖がりな彼女であれば、猛獣の腹の中に飛び込むかの様な行為に足をすくませていたであろう。しかし、子供たちの想いが彼女の背中を押し、勇気を奮い立たせたのだ!
 対して一つの砲弾のように吹き飛んできたシホに驚きを隠せぬチェストキャバリア、それは明らかに強者の驕りに他ならなかった!
 只人にすら満たぬ体躯をしてこの爆風を越えられるはずがないと。しかしそれはシミャーズ戦士の心構えに反する、相対する戦士への侮辱に等しい唾棄すべき邪推!
 これが真のチェストキャバリアであれば、即座に打ち込めたであろう。しかし、堕ちた英雄にはそれは叶わず!

「雷光よ!堕ちし英雄にすみやかな眠りを!」
 慣性に任せたスライディングでチェストキャバリアの真下を取ったシホはすかさず魔弾を放つ!チェストキャバリアは大きく振りかぶるが、それよりも先に雷光獅子の顎が腕(かいな)へ頚(くび)へと喰らいつき、天へと放たれた雷撃と共に消え散り飛んだ。
 そしてチェストキャバリアの股下を潜り抜け、背後を取ったシホは、続けて生じた爆風の熱を背に感じ取り、この戦いが決着したことを悟ったのであった。

成功 🔵​🔵​🔴​

数宮・多喜
【アドリブ改変大歓迎】

……へっ。
なんでぇなんでぇ、
サツマとかチェストとか聞いて身構えてたけど。
つまりはヨォ……タイマン張れってんだろ?
そんなヤッパがなんだ、アタシとOveredがそんなもんで怯むかよ!

マルチプルブラスターを『乱れ撃ち』しながら、
チェストキャバリアの真正面から『ダッシュ』で斬り込む。
至近距離での射撃を警戒してくれると良いけれど、
まーバレバレか!

突っ込む前からクローにサイキックエナジーをしこたま流し込んでおくんだ、ギラギラ光って目の毒だろうね!
けれどもアタシにゃ分かる。
これこそが一番の『挑発』さ。

さあ、アンタのチェストとアタシの【壁裂く霊光】、
どちらのチェストが上か決めようぜェ!



●喧嘩(チェスト)死合

 相見える二騎は、まだ一合も打ち合わぬ内から闘気をぶつけ合っていた。
 一騎は八相に刀を構えるチェストキャバリア。もう一騎は数宮・多喜(撃走サイキックライダー・f03004)の駆るサイキックキャバリア『Overed』、その光り輝くサイオニッククローを見せつけるかの如き構えである。

「つまりはヨォ……タイマン張れってんだろ?」
 コックピットの中、多喜は獰猛な獣の如き笑みを浮かべて眼の前のチェストキャバリアに尋ねるように言葉を紡ぐ。
 タイマン、つまりサシのケンカ。不良気質(ヤンキー)な彼女が得意とする舞台に、その血が騒ぐのも――喩え命のやり取りが行われると言えども致し方の無いことだろう。
 そしてその昂りは、振りかぶったクローを見せつけるかの様なその構えにも表れている。「この一撃がアタシの自慢の一撃だ。」「お前のチェストなんかよりも何段も上等だ。」。決斗への決意表明、そして敵への挑発、正にそれが我流喧嘩のドレスコードだと言わんばかりの見事な佇まいである。

 そして一陣の風が吹いたのと同時に、両者は動き出した!
「うおおおっ!」
【チェストオオオッ!】
 両者の第一手、奇しくも同じく突撃!
 Overedはクローとは別の、もう一方に構えたマルチプルブラスターの弾幕を浴びせかけながら!
 対するチェストキャバリアも一本腕で刀を振り回し、斬撃でエネルギー弾を次々と叩き落とす!
「やるじゃないか!だけどそんなヤッパがなんだ、アタシとOveredがそんなもんで怯むかよ!」
 ビビれば負け、それは子供の喧嘩から命のやり取りに至る全ての戦いに共通する大原則。恐れを知らぬシミャーズ戦士の代名詞とも言えるチェストキャバリアを前に引けを取らない威勢で応える多喜の攻勢には恐れも、迷いも一寸となかった。
 弾幕と斬撃!肉薄するに連れて衝突音の間隔が狭まり、遂に両者は必殺の間合いへと至る!

【チェストォッ!】
 先手を打つはチェストキャバリア!煩わしき弾幕を断つべく斬り上げ刀の切っ先をブラスターの先端に引っ掛け、Overedの腕から弾き飛ばす!これにてOvered、完全なる徒手空拳と化す!
 武道の世界にて語り継がれる「剣道三倍段」の理。即ち徒手が剣の持つ威力、防御力、射程に対し互角の戦いを挑むのであれば相手の三倍の技量を要すという理論がある様に、徒手にて剣に挑む事は無謀を極める!
「ハッ!たかがブラスターを飛ばしたくらいで勝った気になるんじゃねぇ!」
 しかし!
 猟兵、数宮多喜!
 一歩も退かず!構えた拳(クロー)の輝き未だ消えず!
「さあ、アンタの斬撃(チェスト)とアタシの霊光(チェスト)、どちらのチェストが上(テッペン)か決めようぜェ!」
 多喜のその言葉を合図に、遂に両者の必殺必至の一撃が繰り出される!
 次の瞬間、サイオニッククローと刀が激突!
「負けられっかよおオオッ!」
【チェストチェストチェストオオオッ!】
 多喜とチェストキャバリア、最後の最後の力比べ!しかしここでチェストキャバリアの刀が遂に折れる!
 ブラスターの弾幕、更にはクローの重撃、サイキックエネルギーの被爆!これら要素が合わさり、極度の金属疲労という現象により剣鬼の牙を打ち砕いたのだ!
「チェストオオオッ!!!」
 多喜のシャウトと同時に更に力を込められたサイオニッククローは、そのままチェストキャバリアの胴をコア目掛けて袈裟に振り下ろされた!
【チェ…ス…ト……。】
 コアを失った事により自重を支えられず、背中から倒れ込むチェストキャバリア。
 黄金に輝くススキの中に倒れ込み、爆散!
「……約束は果たしたぜ。チェストキャバリア、討ち取ったり!」
 それはあの子供達と交わした約束、チェストキャバリアにチェストを決める事。爆風で舞い上がったススキの穂が降りしきる中、多喜は声高らかに勝利を宣言した。

 こうして猟兵達のシミャーズ藩国における戦いは幕を閉じたのである。

大成功 🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2021年03月11日


挿絵イラスト