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せいきしレース、開幕

#デビルキングワールド #せいきし

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#デビルキングワールド
#せいきし


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「皆さん、お集まりいただきありがとうございます」
 礼の言葉を口にしつつもフェリクス・フォルクエイン(人間の天馬聖騎士・f00171)の目はどこか遠くを見ていた。
「ええと、デビルキングワールドの世界の人気スポーツはレースらしいんですけど――」
 その種類は多岐にわたり、デビルキング法により、その内容は妨害行為が推奨された過激なレースとなっているらしい。
「さらにその結果にお金をかけることでギャンブルとしての一面も持ってるらしいんですけどね」
 それだけならば、デビルキングワールドの世界の人達がスポーツと娯楽を楽しんでいるで済む話なのだが、問題はそのレースの中でも注目度の高いレースを利用して、悪魔達の支持を得ようとしているオブリビオンが居るらしいのだ。
「流石にこれを放置はできませんので、皆さんにはこのレースに参加して勝利して欲しいんです」
 件のオブリビオンはレース終盤、ずるい手段で途中乱入してくるらしいので、これを倒すことも依頼には含まれるらしいのだが。
「それで、皆さんに参加していただきたいのは……『せいきしレース』となります」
 それは、せいきしに乗ってスタート地点から中継地を経てゴールを目指すというレースであり、せいきしを用意できなかった参加者や乗り手を確保できなかった聖騎士の為に人員を貸し出すこともしてくれるらしい。
「貸し出されるせいきしは、聖騎士と性騎士がいるらしいので好きな方を選べるそうですが」
 一体どこからツッコミをいれればいいのだろうか。
「ちなみに、乗り方は自由らしいですよ。放り投げたせいきしに飛び乗って飛んでいこうとも肩車して貰って進もうとも。ただ、乗り方によっては芸術点がついてタイムに補正がかかりそれで順位が変動することもあるそうです」
 故に君達は芸術点狙いで奇抜な乗り方を試してもいいし、無難におんぶされたり肩車されてもいい。
「あ、もちろん聖騎士の方とペアで参加されるというのもアリです」
 ただし、参加した時点で聖騎士を辞めていたり、黒騎士や竜騎士などの乗せる側としての参加は不可能なので注意されたい。
「ええと、どこまで話しましたっけ? レースですが、僕が皆さんをレースコースになる魔界の街にまず転送しますので、出走前にコースの下見とか他の参加者、自分のパートナーになる方と交流したり、敵の陣営を偵察をしてください。名目上は魔界の街を散策するとかそんな感じですけど」
 それが終われば、レースの開幕だ。一般参加の悪魔たちとともに出場し、ユーベルコードを駆使しし妨害を防いだり、妨害したりしながらレースコースをまずは中継点を目指して進むこととなる。
「オブリビオンの乱入は中継点を過ぎた後になりますので、前半は後半の戦いのことを考えて動くのもいいかと思います」
 何にせよオブリビオンの思惑通りに事を運ばせることはできない。
「なんかアレなレースで申し訳ありませんけど」
 よろしくお願いしますねとフェリクスは君達に頭を下げるのだった。


聖山 葵
 レースって一口に言っても色々ありますよね?

 という訳で、今回はせいきしレースに参加し、オブリビオンを倒しつつ勝利をもぎ取っていただくお話です。

 性騎士ってなあにと思われる方は無難に聖騎士に乗られると良いでしょう。
 尚、聖騎士も性騎士も乗り手も男性と女性と見ただけでは性別不明のブギーモンスターが揃ってるそうですので、希望があればご希望の条件をプレイングに明記ください。

 また、散策パートのみ、声をおかけ頂ければフェリクスを連れ出すことも可能です。声をかけられなかった場合はサポート役に徹して登場しませんが。

 ではご参加お待ちしておりますね。
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第1章 日常 『魔界の街を散策しよう』

POW   :    食い倒れ、食べ歩いてみる

SPD   :    買い物だ、ショッピングだ

WIZ   :    娯楽施設を巡ってみる

👑5
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

種別『日常』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

櫻井・クロ
フェリクスちゃんを誘って散策にゃね♪
「クロはここに来るのは始めてにゃし何があるか楽しみにゃね♪」
フェリクスちゃんの腕を確保して早速出発にゃ
「普段と違う所にゃしショッピングにゃね、娯楽施設も余裕があれば覗いてみるかにゃ?」
どんなものが流行ってるか分からないのでウィンドウショッピングしつつ食べ歩きに適したものを買ってたべるのにゃ
「キマフューもカオスにゃけどこっちも色々あるにゃね、この食べ物も凄いカラーにゃし」
流行を掴んだら娯楽施設にゃね
「スポーツはレースが流行ってるけど他には何があるのかにゃ?」
簡単に出来るものならフェリクスちゃんと一緒にやりたいにゃ♪

アドリブやネタフリはお任せなのにゃ♪



「ここが、魔界――」
 柵に、軒に、壁に。あちこちで淡い光を放つ明りに照らされた街に降り立ったのは、櫻井・クロ(トラベルキャット・f12090)とそしてもう一人。
「クロはここに来るのは始めてにゃし何があるか楽しみにゃね♪」
「そうですか。ええと、どこか行きたい場所とか、こういうことをしてみたいって希望はありますか?」
 キョロキョロ周囲を見回したクロへ尋ねるのは、クロをこの地に転送したグリモア猟兵の少年で。
「うーん、普段と違う所にゃしショッピングにゃね、娯楽施設も余裕があれば覗いてみるかにゃ?」
「ちょ」
 首を傾げつつも計画を立てながらグリモア猟兵ことフェリクスの腕を確保するとフェリクスは急にあたふたし始め。
「早速出発にゃ」
 割といつも通りの反応を見せるフェリクスを伴ってクロは歩き出す。
「ええと、買い物をするなら商店街はあちらですね」
 流石に猟兵達のサポートが当初の予定であったこともあり、腕に感じた何かの感触から立ち直ってフェリクスが始めれば、目的地まではそれほどかからなかった。全体的に紫やピンクの色調の建物ではあるが、ショーウィンドウがいくつもの建物に備わっていて、買い物客の往来まであれば、そこが商店街であるのは間違いなく。
「見て回るにもかなりかかりそうにゃね。食べ歩きに適したものとかはあるかにゃ?」
「それでしたら、入り口に屋台があったかと」
 言いつつフェリクスが示せば、のぼりを立てた屋台が数軒、商店街の入り口を挟むように立っていて。
「いらっしゃい、いらっしゃい」
「焼きたてだよ、おやつにいかがですかー」
 ある程度近寄れば客を呼ぶ店主や従業員の呼び込みも聞こえてくる。
「どれにします?」
「そうにゃね……あれにするにゃ」
 尋ねられてクロが示したそれは近いモノがあるとすればチュロスという菓子だろうか。
「へい、毎度あり。あっしは極悪なんで蜜は大目にかけておいたぜ、げへへ」
 デビルキング法を守ってのことか、サービスの言い回しもどこか独特で。ありがとうにゃとクロはお菓子を受け取り、そのままフェリクスとともに商店街へ足を踏み入れる。
「キマフューもカオスにゃけどこっちも色々あるにゃね、この食べ物も凄いカラーにゃし」
「んー、あとどことなくハロウィンを思い出しますよね。骸骨とか、骸骨とか、骸骨とか」
 これでもかという骸骨デザインからか、相変わらず絡んだままの腕の感触か、何かから逃避するように少しだけ遠い目をしてフェリクスは答え。
「あ、あっちのお店、きっとスポーツとか娯楽のお店にゃ」
 再び周囲を見回したクロは、車や馬に乗った悪魔やらおんぶしてる悪魔の看板が出ているお店に目を止めると言ってみるのにゃと足をはやめ。
「着いたみたいにゃね」
 クロが足を止めたお店はちょうど商店街の出口だったらしい。更に先には娯楽施設やら酒場やら賭場と思わしき店やら様々な店が続いていて。
「こんにちはにゃ」
「いらっしゃいませ」
 そのまま、看板を掲げたお店にクロが足を踏み入れると店主が出迎える。
「ここはスポーツのお店にゃよね? スポーツはレースが流行ってるけど他には何があるのかにゃ?」
「流行っているスポーツですか……レースには妨害がつきものですので、そちらに備えて格闘技などをなさる方も多いですが」
 そう言いつつ店主が示したのは、円の描かれたマットレス。その上では二人の筋骨隆々な悪魔が身体を絡めあい相手をマットレスに押し付けようとしていた。
「あれは相手を投げて背中をマットレスにつかせるか、両肩をマットレスに着けさせて十秒抑え込めば勝利という格闘技ですね」
 ルールもシンプルですし体験なさいますかと問われれば、フェリクスの顔が引きつった。
「ほ、他はありませんか?」
 仮面のようなモノをつけた筋骨隆々の悪魔、フランケンシュタイン達がやっているところを見る限り、まっとうな格闘技なのだろうが、流石に男女でやるのは色々と問題がありすぎた。
「行くにゃよ」
 最終的にならレースの練習でもしようということになりフェリクスの背中におぶさったクロが声をかけ。
「はい、行きましょうか」
 クロを背に乗せたままフェリクスが実際のレースコースの一部を走り始め。
「はぁ、はぁ、はぁ、こんな感じですが、どうです?」
「参考になったのにゃ」
 いくらか走り呼吸を整えつつ足を止めたフェリクスが振り返るとありがとうにゃとクロは礼の言葉を口にするのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

高柳・零
玄信さん(f06921)と
POW

デビキンに来るのは初めてですねえ、玄信さん、フェリクスさん。

コースの下見は実際にやります。敵が仕掛けて来そうな場所や、逆にこちらが仕掛けやすそうな場所は無いか。
何しろ、うちはチャリオットを引く予定ですから。
「ところでフェリクスさん、なんで性騎士として乗られる方で参加しないんですか?得意そうなのに…」

下見が終わったら、3人で普通に食べ歩きましょう。
「ここの名物ってなんなんでしょうねえ?」
「フェリクスさん、今回は奢りますよ。何時もお世話になっているので…警戒しなくても大丈夫です!なぜ、不審そうな顔を…(本当に他意はありません)」

アドリブ歓迎です♪


山梨・玄信
乗り物(f06921)と
悪い事が推奨される世界か…どう行動すれば良いか悩むのう。

【POW】
零殿とフェリクス殿と共に、コースの下見&食べ歩きじゃな。

コースに関してはヌギカル☆ラブリーチャリオットが走れる所かどうかもきっちり見ておくぞ。狭くて通れない所などの対策を考えねばならんからな。

食べ歩きなんじゃが…ここの食べ物屋は信用出来るのか?悪い事が推奨されてる世界じゃから、ぼったくりやゲテモノには注意しておくのじゃ。
あ、わしもフェリクス殿に奢るぞ。
…じゃから、他意は無いぞ。



「デビキンに来るのは初めてですねえ、玄信さん、フェリクスさん」
 転送され魔界の街に降り立った高柳・零(テレビウムのパラディン・f03921)が話を振れば、同様に街の石畳を踏んだ山梨・玄信(3-Eの迷宮主・f06912)がそうじゃなと応じ。
「……えっと、うん、そうですね」
 つい先ほど降り立って軽く街を歩いたグリモア猟兵の少年は、少しだけ間を開けてから視線をそらし気味にしつつ頷いた。
「悪い事が推奨される世界か……どう行動すれば良いか悩むのう」
 ともあれ、玄信とその乗り物、じゃなかった零からすれば始めて訪れる世界ということもあって、玄信は腕を組んで唸り。
「ですよね。僕とか品行方正な聖騎士ですから、ここの価値観からすると相当やばい奴扱いされそうな気がしますし」
「えっ?」
「ん?」
 同意したフェリクスの方を零と玄信が同時に振り向く。その表情は言語化するなら何言ってるんだと言った感じであり。
「む、そうか。フェリクス殿はここの流儀に倣って嘘をついたのじゃ」
「ああ、そういうことでしたか。やりますね」
「ちょっ」
 ポンと掌を打った玄信の言葉に得心がいって賞賛する零にフェリクスは顔を引きつらせ。
「嘘なんて言っ」
「ではコースの下見と行きましょうか」
「そうじゃな。そもそもそれが目的の半分じゃしの」
 抗議しようとした時には、零も玄信踵を返し、歩き始めていた。
「ちょっ、待ってくださいよ!」
 慌てて二人をフェリクスが追いかける形で下見は始まり。
「ここが実際レースで走る通りじゃな」
「それなりに広そうですね。ただ、建物が近いのはちょっと気になりまっすね。屋根の上から狙撃とかあるかもしれませんし」
 街のメインストリートを歩きつつ玄信と零はきっちり気になる点をチェックしてゆく。まっとうな、至極まっとうなコースの下見であった。
「ところでフェリクスさん、なんで性騎士として乗られる方で参加しないんですか? 得意そうなのに……」
「僕は聖騎士ですって! それに人ならもう既に乗せて一度走ってますっ!」
 だからこそ、唐突に話題を変えて話を振られたフェリクスは叫んだ。
「あっ」
 ただ、後半はちょっと余計だったかもしれない。
「ほほう」
「なるほど、それは失礼しました」
「いや、そのですね?」
 何か納得してしまった態の二人に弁解しようとするも、生暖かい目で見られた上に下見が残っているからと言われてしまうと協力をお願いしてるグリモア猟兵の立場から何か言うことはできず。
「この通りならチャリオットでも進めそうですね」
「じゃが、ギリギリの幅は危険じゃぞ。少し狭くなるだけで通れなくなる上にチャリオットで塞いでしまえば後続も通れなくなるじゃろ」
「ああ、そうなると一石二鳥ですね」
 コースを進み、時には横道にそれて意見を交わす二人が下見を終えたのはそれから少し後のこと。
「ここの名物ってなんなんでしょうねえ?」
「……ここの食べ物屋は信用出来るのか?」
 商店街に入って零が周囲を見回せば、声を潜めて玄信も呟く。悪い事が推奨されてる世界じゃからと玄信はぼったくりやゲテモノを警戒しているようでアリ。
「ええと、それはなんですか?」
「コイツかい? これはこの街の名物、性騎士焼きさ。この街を治める魔王様の下には、四人の性騎士が四天王を務めていて、その四人の姿をかたどっているんだ」
「へぇ。それじゃ、その性騎士焼きを下さい」
 零が屋台の店主に言えば、毎度ありと威勢のいい声が返り。
「フェリクスさん、今回は奢りますよ。何時もお世話になっているので……」
 性騎士焼きを受け取った零はくるっと振り返って受け取ったソレをグリモア猟兵の少年へ差し出す。
「ほら、警戒しなくても大丈夫です!」
「えっ」
「なぜ、不審そうな顔を……」
「だって、その」
 不思議そうな顔をする零にフェリクスは何か言おうとして言葉に詰まる。気になる点があったとしても、流石にそれを売っている店の前で口にするのははばかられたのだろう。
「あ、わしもフェリクス殿に奢るぞ」
 そうして約一名がまごついていれば、玄信も何か購入してきたらしく。
「え?」
「ほれ、これじゃ」
 差し出されたのは豊満なサキュバスを模った飴細工だった。
「……玄信さん」
「……じゃから、他意は無いぞ」
 沈黙を挟んでフェリクスに名を呼ばれた玄信は真顔で言ってのけ。
「しかし、ここ性騎士を部下にした魔王様が治めている街だったんですね」
「うむ、ならばあのレースが行われるのも納得がいくのう」
 無難そうなモノを購入して口に運びつつ、零と玄信は引き続き街を練り歩く。同行するグリモア猟兵の分だけ購入したモノがアレな系統な気がするのはきっと気のせいだろう。
「フェリクス殿、これとあっちじゃったらどっちがいいかの?」
「甘いモノがつづいてるんですし、やっぱりこっちじゃないですか?」
 楽しそうに次に奢る品をどうしようかと話題にする玄信と零の少し後ろで、天を仰いだせいきしが居たとかいなかったとか。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

マヒロ・ゾスティック
キヒヒ、面白そうだね♪
そうとなれば、いい馬を用意しなきゃね♪

性騎士もいいけどどうせなら強気で真面目な聖騎士を躾したいな
お、丁度いい2人組発見
◆演技で助けを求めてる振りをして誘い込み
屋内で自由自在ベルトで◆捕縛
後は◆誘惑やUCでの罵倒で心を折って従順なドM性騎士に調教しちゃおう♪

すっかり良い性騎士になっちゃったね?
じゃあ次はレースの練習だ
一人は立ちもう一人は後ろから抱きついて背を上に向け尻を突き出す格好
馬の尻尾や鞍を背中に
前側のには馬耳飾り
後は裸にして局部や口、抱きつき部分をベルトで縛り固定
完成、性騎士雌馬ー♪
どう?これで公衆の前をボク乗せて走るんだよ?
背中に乗り二人とも背中を踏む
楽しみだねー♪



「キヒヒ、面白そうだね♪」
 レースの説明を聞いた時、マヒロ・ゾスティック(堕ちし快楽の淫魔忍・f31759)はそう口に出して笑み。そして、今、転送されて魔界の街へと降り立っていた。
「レースに参加するとなれば、いい馬を用意しなきゃね♪」
 これは外せないとばかりに歩き出したマヒロの足はまず人の多い場所へと向かう。
「性騎士もいいけど、どうせなら強気で真面目な聖騎士を躾したいな」
 通りを進みつつマヒロは周囲を見回し、この辺りにはいないかと呟く。まぁ、愛と勇気でデビルキング法に反逆する勇者がヤベー奴と恐れられている世界である。聖騎士も当然そのお仲間とみなされる立ち位置なので、愛とか勇気とか正義の満ち溢れた治安の悪い地域にしか存在せず。だからこそ、わざわざ運営側が聖騎士の貸し出しなどを救済策として行って居るのだろう。
「お、丁度いい2人組発見」
 だが、マヒロは諦めることなく住民が足を踏み入れるのもはばかられる危険地帯に足を踏み入れ、そして足を止めた。
「ブルるるっ」
「ヒヒーン」
 後ろ姿だからこそ見えるのは栗毛色の鬣を含む後ろ頭とピンと立った耳だけだが、その足は力強く石畳を踏みしめ、蹄鉄も施されているのかかっぽかっぽと足音が心地よいリズムを刻んでいる。
「こう、なんか頭部が馬だから既に馬って感じだけど……まあいっか」
 ちゃんと二足歩行しており、聖騎士がその辺を散歩させてる愛馬という訳でもなさそうだと判断したマヒロは、あー、あー、と発声練習してから、2人組に気づかれないように迂回して前方に回り込み。
「助けて―」
 声をあげつつ、近くにあった屋内に誘い込む。
「ヒヒーン」
「ぶるッ、ヒヒヒーン」
 悲鳴が聞こえたのか馬蹄の響きがちょうど一頭分、近くにあった家の中に入り込んだマヒロ目掛けて近づいてきており。
「ヒヒッ、まあ、聖騎士ともなれば困った人は見捨てておけないよね」
 ほくそ笑みつつマヒロは聖騎士達の突入を待ちわび。
「ヒヒーン」
「キヒヒ、いらっしゃーい♪」
 ドアが開け離れたのが、激しい戦いの始まりだった。姿を見せたマヒロがベルトを伸ばし拘束しようとしてきたことで騙されたことに気づいた聖騎士達は腕や足を絡めとられながらも武器をてに拘束を断ち切ろうとし。
「キヒヒヒ! 今日のボクは嗜虐気分! 君達みんなボクの奴隷にしてあげる! 大丈夫、ちゃあんと可愛がってあげるよ♪」
 その聖騎士二人をマヒロは更に誘惑しつつ姿をドS女王様小悪魔へ変じる。他所の世界であればこの時点でグリモア猟兵が住民に危害を加えるのはちょっとと強制転送もやむ無しとしただろうが、ここは悪いことがかっこいいとされるデビルキングワールド。
「キヒヒ、キヒヒヒヒヒヒ! たのしいなぁ、どれだけ耐えられるかな?」
「ヒヒヒーン!」
 止められることはなく戦いは続く。断ち切られたベルトが天井からぶら下がり、聖騎士の身に着けていた防具ははぎ取られ、反撃を受けてもどこか嬉しそうにしながらマヒロは戦いを止めず。
「ブルルルっ」
 言語化するなら、お前なかなかやるな、だろうか。荒れた屋内でマヒロと聖騎士達はともに床に倒れ込んでいた。
「ヒヒヒーン」
 こちらは、しかしそこまでして何かしたいことがあるというなら我らも協力してやらんでもない、だろうか。
「すっかり良い性騎士になっちゃったね?」
 身を起こしつつも攻撃してくるでもなくじっとしてる様を見て、マヒロはマヒロで相手の心を折れたのだと認識し。
「じゃあ次はレースの練習だ」
 すれ違いに気づかぬままにマヒロは命じ、一人を立たせ、もう一人に後ろから抱き着かせ、鞍をつけ、ベルトで二人を固定、見えたらまずい部分もベルトで隠してゆく。
「完成、性騎士雌馬ー♪」
「ヒヒーン」
 元が馬の頭部の悪魔聖騎士だけあって普通に馬だが、うん。
「どう? これで公衆の前をボク乗せて走るんだよ?」
「ブルル」
 同じ街の住人ともなればせいきしレースのことは知っている訳で、自身らの背中を踏みつつ確認するマヒロの言葉へ聖騎士達は騎馬を求めてことだったとこれまでの扱いを理解する。
「ブルル」
「楽しみだねー♪」
 ならばやむ無しとでも納得したのだろうか。抗いも抗議もしない聖騎士達の上でマヒロはにっこり笑ったのだった。

成功 🔵​🔵​🔴​




第2章 集団戦 『フランケンシュタイン』

POW   :    マッドネスサンダー
自身の【知性】を代償に、【電撃】を籠めた一撃を放つ。自分にとって知性を失う代償が大きい程、威力は上昇する。
SPD   :    フランケンナックル
【強靭な拳】で攻撃する。[強靭な拳]に施された【電撃発生装置】の封印を解除する毎に威力が増加するが、解除度に応じた寿命を削る。
WIZ   :    ファイナルフランケン
【体内を流れる電流】を一時的に増強し、全ての能力を6倍にする。ただし、レベル秒後に1分間の昏睡状態に陥る。
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種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


「さぁ、今年初のせいきしレース、出走の時間が近づいてまいりました。果たしてどの参加者が優勝の栄誉を手にするのか。今回は地元以外の参加者もおられるようで――」
 何らかの仕掛けでもあるのか、解説の悪魔の声が出走を待つ参加者たちのいるスタート地点にも響いてくる。妨害もありのレースだけあって、参加者はガタイの大きな仮面をつけた住民ことフランケンシュタインの割合が圧倒的に多い。彼らは最早臨戦態なのか、体のどこかからバチバチと火花を散らせつつ出走を待つのだった。
櫻井・クロ
「レッツゴーなのにゃ♪」
聖騎士さんを借りて背中におぶさって参加にゃ(走りやすいように胸を押し付けるようにしっかり抱きついておくのにゃ)
「どこから相手が乱入するか分からないけどできれば戦闘集団にいたほうが対処しやすいにゃよね」
相手の攻撃(雷とか)を野生の勘や第六感で回避してオーラ防御で聖騎士も自分も守るのにゃ
「猫の集団で道を確保するのにゃ!」(大量の黒猫が他の参加者を巻き込みつつ大量の足跡を残していく)
「あの足跡に沿って走ってもらっていいかにゃ?」
猫の足跡で強化したら妨害に近づいてくる敵を早業で返り討ちにしていくのにゃ
「パワー自慢が多いにゃし可能なら逃げ切るにゃよ!」

ネタやアドリブはお任せにゃ♪


高柳・零
ヒーロー?(f06912)と
POW

ヒーローが乗ったチャリオットを引いて登場します。

この世界では悪い事推奨ですよね。スタート直前にいきなり飛び出し、オーラを大きく広げて他の参加者を後ろに押して下げます!
(ああ、こんな悪い事心が痛みます)

スタートダッシュが決まったらそのまま先頭を走ります。
防御力の高い自分達が敵に狙われる事で、他の猟兵がやり易くする作戦です。

障害物はUCを使って退かし、罠はオーラや耐性で何とかします。

参加者の妨害はオーラでガードし、オブリビオンは見つけ次第衝撃波で先制攻撃をかけます!
電撃はオーラと耐性で耐え、近くに居る敵はUCで叩きつけ、遠くの敵はヒーローに任せます。

アドリブ歓迎


山梨・玄信
妖精(f03921)と
【基本方針】
芸術点含めて優勝を目指すが、無理そうなら他の猟兵を優勝させる

【SPD】
ヌギカル☆ラブリーチャリオットを妖…聖騎士に引かせ、ヌギカル☆プリティロッドを手に褌一丁という、最高に悪そうな格好で挑むのじゃ。(観客の反応はお任せします)

スタート前からの妨害に備えて最初からオーラ防御を全身に展開しておくぞ。
第六感と見切り、聞き耳や捜索で相手の動きを読み、妨害しそうなら気の放出などで先制攻撃するのじゃ。

中盤以降はオブリビオンを積極的に狩りに行くぞ。
近付かれる前に気弾をどんどん浴びせ、接近したら気の放出で吹き飛ばす。
こっちがより悪な事をアピールじゃ。

アドリブ歓迎じゃ。


緋神・美麗
絡み・アドリブ歓迎

さて、レースが始まるわね。当然走る準備は万全よね、フェリクスさん。
え?出走できない?全く、折角聖騎士を騙って堂々と性騎士として活躍できる機会なのに。しょうがないわねぇ。それじゃこのフェリクスさんにそっくりなせいきしを選ぶわね。それじゃぁよろしくね。

乗り方は戦闘と走行に支障がないものをお任せ
「頑張って走ってね」
敵はこちらが蹴散らすのでせいきしには走るのに集中してもらう
敵は指定UCを所持技能フル活用の全力攻撃で本体も妨害も皆諸共
吹っ飛ばしていく



「さて、レースが始まるわね。当然走る準備は万全よね、フェリクスさん」
 そう緋神・美麗(白翼極光砲・f01866)が呼びかけてみるも、わかりました行きましょうなどとグリモア猟兵が応じることはなかった。
「え? 出走できない? 全く、折角聖騎士を騙って堂々と性騎士として活躍できる機会なのに。しょうがないわねぇ」
 語るも何も僕はもともと聖騎士ですと主張するグリモア猟兵に転送された美麗は呆れたように嘆息すると、その足でせいきしの貸し出し所に向かい、一人の聖騎士を借りてくる。
「それじゃこのフェリクスさんにそっくりなせいきしを選ぶわね」
 と美麗がチョイスした人材は、背に蝙蝠の翼、頭に角、お尻に尻尾のある緑髪の男の娘聖騎士であった。名前はフェルナンデスと言うとのこと。
「それじゃぁよろしくね」
「は、はい」
 美麗の挨拶へ応じつつもどことなくそわそわしているように見えるのは、異性慣れしていないのか。そのまま二人が出走ゲートに向かえば、どこからかざわめきが上がる。
「おおっと、あれは――」
 騒めきの元にアナウンスする悪魔も気づいたのか、放送の悪魔までが声をあげる中、満を持して彼らは登場する。メルヘンで可愛らしい外観の中、脱一文字が異彩を放つチャリオットを牽くお供の妖精もとい聖騎士の高柳・零とヌギカル☆プリティロッドを手に褌一丁でチャリオットの上に立つ山梨・玄信だ。
「な、なんだアイツらは?!」
「は、裸……ほとんど裸じゃねえか、あれって、カッコイイ、のか?」
 驚きと困惑と戦慄と様々な感情のごった煮になった観客の視線が集中し。
「……ふむ」
 玄信は自身の悪そうというイメージのポーズで観客席にアピールすれば。
「うおおおおっ、カッけぇ!」
「ちょっと、あれって思ったけど、やっぱりカッコイイ!」
 設けられた客席の一部から上がった歓声が伝播してゆく。
「とりあえず掴みはオッケーみたいですね」
「じゃな。あとはこのチャリオットに高い芸術点がついてくれることを祈りつつ走るだけじゃな」
「走るのは自分なんですが……」
 頷く玄信にツッコミを入れつつ零がちらりと見たのは、同じ出走ゲート、フランケンシュタインの参加者数名を挟んだ向こうにかすかに見えた櫻井・クロの姿。
「なるほど、クロ殿か」
「ええ。櫻井さんも下見をされていたようですし」
「競うとすれば手ごわい相手になるやもしれんが」
 玄信も優勝を目指すものの、無理であれば他の猟兵を優勝させることも選択肢には入れている。
「負けないのにゃ」
 一方でクロも二人の視線に気が付いたようで元気に手を振り返し。
「まもなく、出走です」
 会場に響くアナウンスで、三人の視線は前方へ戻る。悪魔の声が終わると同時にどこかからファンファーレが聞こえ始め。
「レッツゴーなのにゃ♪」
 ゲートが開いたのを見て胸を押し付ける様に自分を背負う聖騎士に密着したクロが声をかけ。
「はい」
 短く応じた聖騎士が石畳を蹴った直後だった。
「ゴッ」
「ぐわぁっ」
「ぎゃああっ」
 響き渡る絶叫、弾ける電撃、上空に吹っ飛んで肩から地面に落ちる一般出走者たち。
「ぎゃはははは、ごめんなさい大丈夫ですか? このままドッブ?!」
 いきなりの妨害行為にも謝ったり気遣うあたり人の好さが隠しきれていない悪魔が妨害行為に巻き込まれる前に前方へ跳び出していた零の大きく広げたオーラに衝突し、オーラの表面をずりずりこすりながら崩れ落ちる。
(ああ、こんな悪い事心が痛みます)
 先の悪魔を含め左右でオーラにぶつかってあがるフランケンシュタインやせいきし達の悲鳴に零は振り返りかけるも、オブリビオンの優勝を阻止するという使命がある以上、一秒たりとも無断は出来なかった。
「ち、畜生。あんな重そうなモノ牽いてるやつに負けてたま」
「隙ありぃ」
「へそぶっ?!」
 後方で零達に気を取られた誰かが倒されるのが聞こえても、零は走り続ける。
「しかし、予想はしとったが――」
「妨害行動のオンパレードよね」
 チャリオットの上で勘と音を頼りに妨害行為に先んじて一撃を放って競争相手を沈める玄信と向かってくる相手を片っ端から蹴散らす美麗は奇しくも同じ感想を口にしていた。いや、これだけ誰もかれもが妨害行動を始めたなら、その感想に両者がたどり着くのは必然か。
「頑張って走ってね」
「は、はい」
 自身を乗せたフェルナンデスの返事を聞いて微かに微笑んだ美麗はちらりと後方を振り返れば、そこには後先考えず知性を代償にしてでも自分達へ電撃を込めた一撃を放とうとしているフランケンシュタインがおり。
「チャージ、セット、いっせーの!!」
「ごがっ?!」
 一撃を放とうと腕を振りかぶっていたフランケンシュタインは、一撃を届かせる前に美麗の手によって電磁加速して射出された巨大な鉄塊に吹っ飛ばされ、後続を巻き込んで倒してゆく。
「どこから相手が乱入するか分からないけどできれば先頭集団にいたほうが対処しやすいにゃよね」
 そうして、スタート直後に半数以上の走者達がリタイヤを余儀なくされた一方、出遅れることなく先頭集団を構成する一組になっていたクロは聖騎士におんぶされたまま周囲を見回し、警戒していた。
「にゃっ?!」
 先頭集団の中では後方に位置したフランケンシュタインの一人が握り固めた腕に電撃を帯びさせるのをクロが視界におさめたのは、更に進んで中継点が迫りつつあった頃のこと。。
「みんなー! よろしくなのにゃ!」
「「にゃー」」
 周囲にクロの声が響き渡れば、どこからか現れた多種多様な黒猫の集団が明らかに妨害行為に出ようとしたフランケンシュタインとおまけにその近くにいたフランケンシュタイン達へと飛び掛かってゆき。
「脇道じゃ「にゃー」」
「はい」
 頭に流れ黒猫をのっけた玄信が散策の時の記憶を頼りに指示を出せば、すぐさま応じた零が右折し。
「このまま猫の集団で道を確保するのにゃ!」
「アーッ」
「何、この天国、あ゛」
 他の参加者とグルで妨害しようと待ち構えていた悪魔たちが黒猫の波にのまれて消えてゆく。残されたのは倒れ伏す妨害者たちと猫の足跡の残る石畳の通り。
「あの足跡に沿って走ってもらっていいかにゃ?」
「わかりました」
 クロの要請に頷いた聖騎士は妨害者はふまないようにしつつ指示に従って走り。
「パワー自慢が多いにゃし、可能ならこの調子で逃げ切るにゃよ!」
「ええ」
 妨害行動に巻き込まれて姿の見えなくなったフランケンシュタイン達が復活して追いついてくることも鑑み、クロはちらりと後方を振り返る。
「本当に何でもありのレースみたいね」
「にゃー」
 そこには肩に黒猫を一匹乗っけながらクロを追う美麗の姿があり、両者はこのまま中継点を通過するも。
「玄信!」
「うむ」
 そのころ脇道から中継点を目指す零と玄信は見つけていた、中継点から引き返してくる道との合流点近くでブリッジした性騎士に跨るオブリビオンの姿を。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​




第3章 ボス戦 『セラフィムブラスター』

POW   :    銃撃の使徒
自身の【翼】を代償に、【空飛ぶデビルガトリング】を戦わせる。それは代償に比例した戦闘力を持ち、【魔力弾の銃撃】で戦う。
SPD   :    セラフィムブースト
レベル×100km/hで飛翔しながら、自身の【デビルガトリング】から【銃弾の雨】を放つ。
WIZ   :    スマイルガトリング
自身が【微笑んでいる】いる間、レベルm半径内の対象全てに【デビルガトリングの掃射】によるダメージか【セラフィムの加護】による治癒を与え続ける。
👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​

種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は💠山田・二十五郎です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


「やはり過酷なこのせいきしレース、中継点を前にして脱落者が多数。今も走っているのはほんの数組のようです」
 街に響き渡るアナウンスを聞きながら、堕天使のオブリビオンは微かに微笑みを浮かべ、デビルガトリングを合流地点に向ける。その手には脱落したフランケンシュタインのモノであろう仮面が一つ。どうやら脱落者が復活したという名目で無理やり乱入するつもりであるようだった。
高柳・零
ヒーロー(f06912)と
WIZ

ブリッジした…性騎士?
何故でしょう。地獄特急オッサン号Bという単語が頭に浮かんだのですが…。。

「弱い人は引っ込んでてください。これは自分達の獲物です!」
一般参加者を避難させつつ、自分は敵の足止めをします。
ブリッジさんも一般悪魔でしょうから逃します。

敵がUCの為に微笑もうとしたら、思わず真顔になってしまうようなしょうもない駄洒落を言います。
「ネコが寝込んだ!」
「褌を踏んどっし!」
…効果がない時は素直にオーラと盾で防御します。
味方も庇いますよ。

メイスの鎧砕きで敵の防御を下げつつ、砕いた部分に光を落とします。
「邪悪なる光で焼け死んでください!」

アドリブ、共闘歓迎です。


山梨・玄信
聖騎士(f03921)と

奇遇じゃな。わしも何故かその単語が頭に浮かんだぞい。

【POW】
とりあえず、手加減した気の放出で性騎士を吹き飛ばし、そのまま逃がすぞ。
…あまり関わりたくないしの。

ガトリングガンの攻撃は見切りと第六感で躱しつつ、避けきれない分はオーラ防御で受けるぞい。
もちろん、本体からの攻撃にも注意するのじゃ。

ここまで、ずっと褌一丁じゃったからな。そろそろ出番じゃ、何時もの人。
敵は空を飛んでいるからな。翼を失った本体諸共、吹き飛ばしてやるのじゃ!
「邪悪な脱衣の国、ヌギヌギランドを敵に回したのがお主の敗因じゃ。頼んだぞ、何時もの人!」

アドリブ歓迎じゃ。



「ブリッジした……性騎士?」
 上に乗っかった堕天使のオブリビオンよりも下の乗せてる方に視線をやって、高柳・零は声を漏らした。
「何故でしょう。地獄特急オッサン号Bという単語が頭に浮かんだのですが……」
「奇遇じゃな。わしも何故かその単語が頭に浮かんだぞい」
 自分を乗せたチャリオットを牽くの独言に応じる形で、山梨・玄信もやはりオブリビオンを腹の上にのせている性騎士に視線をやったが、それはホンの一瞬に過ぎない。
「あまり関わりたくない」
 視線を長く向けなかった理由を言葉にするなら、まさにそれであり。
「せいっ」
「おふっ?!」
 やはりというべきかなんというべきか、最初に動いたのは第一発見者である零達で、玄信が手加減しつつ放った気の奔流がブリッジしていた性騎士の方を吹っ飛ばす。
「な」
 驚きの声をあげ堕天使のオブリビオンことセラフィムブラスターが二人に気づいたのは、まさにこの時であった。どうやら襲撃する予定のメインコースの方に気を取らら、脇道から来た玄信達が既に自分を見つけているなど想像だにしていなかったらしい。
「あ、ブリッジした性騎士が吹っ飛んだのに――」
 しかも、上にのっていたはずのセラフィムブラスターは落下することなくその場にとどまっていた、つまり。
「乗ってるフリをして微妙に浮いていたんですね」
 反則というかレースの趣旨を無視した行動だが、おそらくオブリビオンの方が性騎士に乗るのを嫌がったとかそんな理由だろう。
「いずれにしても、お主の企みもこれまでじゃ!」
「弱い人は引っ込んでてください。これは自分達の獲物です!」
 玄信が宣告する一方で零は吹っ飛んだ性騎士や見物人の住民たちを威嚇の形で逃げるよう促し。
「……よくもやってくれましたね」
 表情は変えずとも声に怒りをにじませ、石畳の床に降り立ったオブリビオンの背から翼が消失する。
「そう来る、じゃろうな」
 いや厳密に言うなら背のデビルガトリングに翼を譲り、空に飛び立たせたのだ。空から降る魔力弾の銃撃は攻撃が来ることを見越していたかのような玄信の回避によって空しく石畳を砕き、穿ち。
「ふふ、でしたら――」
「ネコが寝込んだ!」
 残るデビルガトリングを零たちへ向け、背負う敵意と重圧とは裏腹にセラフィムブラスターが微笑もうとした瞬間、空気が凍る。
「褌を踏んどっし!」
 二月の冷たさが沈黙を伴って訪れたかのようであった。そこに追い打ちをかけるがごとく零は駄洒落を再度口にし。
「は?」
「隙あり!」
 セラフィムブラスターが思わず真顔になってしまったのを見て零がメイスで殴りかかる。
「しまっ、きゃああ」
「邪悪なる光で焼け死んでください!」
 鎧が砕けんがばかりの重い一撃で敵の体勢を崩し、更にメイスを握らない方の手でオブリビオンを指させば天からの光がセラフィムブラスターを焼き。
「玄信、今ヌ……今です!」
「うむ」
 振り返る零の言い直しに若干引っ掛かりを覚えながらも玄信は頷き。
「ここまで、ずっと褌一丁じゃったからな。そろそろ出番じゃ」
 空を仰げば、そこには神々しい女性の幻影が浮かんでおり。
「邪悪な脱衣の国、ヌギヌギランドを敵に回したのがお主の敗因じゃ。頼んだぞ、何時もの人!」
「ええ、わかりました」
「ぐ、うう、うきゃあああっ」
 空気を読んでか、いつものように正義云々とは言わぬ女性の幻影の放つ風が、光に焼かれて怯んだセラフィムブラスターを吹っ飛ばしたのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

大周・照(サポート)
『ーーそこまでだ。ここには猟兵(ぼくたち)がいる』

一人称は“僕”。その他口調等はステシ参照のこと
キャラ崩れない範囲でのアドリブ・連携OK

基本お人好しで温厚かつ前向き。
その性格から、虐げられているもの、
不幸になりそうな者が居る場合は割と積極的に肩入れする。
が、正邪善悪の判断はキッチリつけるタイプ

戦闘では、数多の世界からの祈りの歌(【祈り】【歌唱】)を
力に変えるデバイス・事象鍵を用い、
【武器改造】で[無尽錠]を各武装に変形させて行動する
※UC【一矢点射】【断象逸閃】は必ず適した武装変換からの
行使描写をお願いします

戦闘が絡まないパートでも、事象鍵の力と自らの手足で
事件解決へ努力を止めることはない


轟木・黒夢(サポート)
『私の出番?それじゃ全力で行くわよ。』
 強化人間のヴィジランテ×バトルゲーマー、18歳の女です。
 普段の口調は「素っ気ない(私、~さん、なの、よ、なのね、なのよね?)」、偉い人には「それなりに丁寧(私、~さん、です、ます、でしょう、ですか?)」です。

 ユーベルコードは指定した物をどれでも使用し、
多少の怪我は厭わず積極的に行動します。
他の猟兵に迷惑をかける行為はしません。
また、例え依頼の成功のためでも、
公序良俗に反する行動はしません。
性格はクールで、あまり感情の起伏は無いです。
戦闘では、格闘技メインで戦い、籠手状の武器を使う事が多いです。
 あとはおまかせ。よろしくおねがいします!



「うう、よくも」
 背を打ち付けた痛みで顔を歪めつつもオブリビオンの堕天使は石畳の上で身を起こす。
「っ、いない? ならっ」
 レース参加者への銃撃を阻止された形となったわけだが、自身を吹き飛ばした相手を見つけられなかったセラフィムブラスターがデビルガトリングをコースの方に向け直すのを見る限り、銃撃と乱入を諦めていないのは明白で。
「――そこまでだ。ここには猟兵がいる」
「なっ、新手?!」
 自身の声に慌てて振り返るオブリビオンを視界に入れながら、大周・照(夜明けの灯・f00980)は借り受けた聖騎士の背で籠手型のデバイスへ直方体の黒い金属柱を接続する。
「妨害推奨のレースで自分も他の参加者を妨害しようとしてたんだから、自分が妨害されるのも覚悟の上だよな?」
 お人好しで温厚な照と言えど、倒さねばならないオブリビオン相手に攻撃を躊躇うことはない。問いを投げるうちにも黒い金属柱は黒い和洋折衷の長弓へと変貌を遂げ。
「っ」
 問いの意味を理解したオブリビオンの堕天使が射抜かれる前に射殺せんとデビルガトリングの銃口を照に向けようとした時だった。
「私の出番?」
 セラフィムブラスターの意識の外から声が上がり。
「なっ、また新」
「それじゃ全力で行くわよ」
 声の主を探そうと堕天使が周囲を見回す姿を捉えつつ、轟木・黒夢(モノクローム・f18038)は屈強な聖騎士の方の上にしゃがんだ姿勢でビームキャノンの引き金に指をかけた。
「私なら、この距離からでも狙えるわ」
「きゃああっ」
 放たれたビームがセラフィムブラスターに命中するのは片眼を閉じた黒夢の視界の内でもはっきりと確認でき。
「本当は格闘戦と行きたいのだけど、聖騎士さんから降りるのは拙いのよね?」
 敢えて狙撃と言う方法を採った理由の一端を口にした黒夢は、自分を乗せた聖騎士へ悲鳴を上げて崩れ落ちた堕天使へ近寄ってもらう様に頼む。
「う、うう……他にも伏兵が」
「お待ち遠様」
「ま、がッ」
 待ってなどいないと否定をする間もない。立ち上がろうとしたセラフィムブラスターは聖騎士の上から身を乗り出す様にして黒夢の繰り出した殴打によろめき。
「離れてくれ」
「了解、大丈夫?」
 照の声に応じつつ下の聖騎士に黒夢が確認をすれば、頷いた聖騎士は方向転換してオブリビオンの側を離れ。
「演算完了。この一矢よりは何者も逃れる事能わじ――『放て、事象鍵』!」
 黒夢の攻撃をオブリビオンが受けている間に物理演算処理を終えた照は長弓から光の矢を放つ。
「っ」
 セラフィムブラスターはとっさに自ら倒れることで矢を躱そうとするも、光の矢はその身を掠めてからいくらか先で向きを変え石畳に伏せた形のオブリビオンへ飛来する。矢は追尾能力を備えていたのだ。
「ぁぐっ」
 流石に倒れた姿勢から再び回避することは能わず、光の矢はセラフィムブラスターへ突き立ったのだった。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

シホ・イオア(サポート)
『前へ進む、痛みと祈りがシホの背中を押してくれるから』
怖くなって緊張すると 口調が硬くなる
背中の聖痕で相手の悩みや痛みを感じ取ってしまうため
敵でも癒したい・終わらせてあげたいという方向で動く
罠や防衛戦では建造物を作り豪快に解決することが多い
自衛手段を持たないものがいる場合は救助を優先
ユーベルコードは遠距離戦に強いものが多いが
残像を纏い剣と光輪を使って接近戦も行ける
輝いているため隠れるのは苦手
連携アドリブ歓迎


木霊・ウタ(サポート)
『命を弄ぶ者に、俺が負ける訳がない!』
 人間のサウンドソルジャー×ブレイズキャリバー、16歳の男です。
 口調は常に「男性的(俺、呼び捨て、だ、だぜ、だな、だよな?)」です。
浸食する過去への怒りと共に、捨てられた過去の復讐者らを哀れにも思っていて、それを滅して安らかをもたらしたやるのも猟兵の使命と考えています。
 ユーベルコードは指定した物をどれでも使用し、多少の怪我は厭わず積極的に行動します。他の猟兵に迷惑をかける行為はしません。また、例え依頼の成功のためでも、公序良俗に反する行動はしません。
 あとはおまかせ。よろしくおねがいします!



「あんなになってもまだ諦めないんだな」
 よたよたと後退し光の矢が刺さったまま尻もちをつくオブリビオンの姿を見て、木霊・ウタ(地獄が歌うは希望・f03893)はポツリと漏らす。傷つき、痛みに顔を歪めつつもセラフィムブラスターは石畳に手をついてすぐ立ち上がるべく動き出し。
「何であんたがそんなに悪魔たちの支持を得たいのかは、俺にはわかんねえ」
 その様を見て、ウタは巨大剣の柄を握り締め、近寄ってくれるよう自身を乗せた聖騎士に頼む。
「あ」
 そしてウタが接近すれば、当然セラフィムブラスターもウタの存在に気づいて。
「ふふ、ふふふ……」
 堕天使のオブリビオンは笑う。
「性騎士がどこかに行った時は正直、どうしようかと思っていたけれど……」
 なかなかどうしてと口にし。
「その聖騎士を寄越しなさい!」
 セラフィムブラスターがデビルガトリングを向けてウタに要求を突きつけるも。
「悪い」
 聞ける筈がなかった。謝罪の言葉と同時に巨大剣の刃で右の掌を浅く切り裂けば、噴出した地獄の炎がセラフィムブラスターを襲い。
「きゃああっ」
「俺にできるのは、あんたを終わらせてやることだけだ」
「そう……だよね」
 炎に包まれるオブリビオンをどこか遣り切れない面持ちで見つめるウタの呟きへ応じたのは、聖騎士の手にのったシホ・イオア(フェアリーの聖者・f04634)だった。
「周りで見物してた人は、みんな逃げたみたいだから――」
 厳密に言うなら一部の逃げ遅れたギャラリーを逃がし終え、ようやくオブリビオンと対峙できるようになったシホであったが。
「あなたは、もう……」
 歪められ、滅びをなさんとする失われた過去の化身たちに終わりという安息をもたらしたい、と言うのはシホも同感であり。
「輝石解放、ルビー! 愛の炎よ、優雅に舞い踊れ!」
 焼かれ続けるセラフィムブラスターへ放たれた愛の炎は、地獄の炎と混じり合う。
「あああああっ」
 傷つき消耗したオブリビオンを骸の海に還すには充分すぎる火勢の中で人影が石畳に膝をつき。
「っ、下がれ!」
 人影を見つめていたウタが突然叫べば、反射的に退いた聖騎士が居た場所を飛翔するデビルガトリングの銃弾が穿った。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

緋神・美麗
さて、これが最後の障害物にしてお目当てのオブリビオンね。きっちり倒して優勝頂くわよ。

「性騎士を選んでる辺り流石オブリビオンねぇ。ところでその性騎士、フェリクスさんだったりしないわよね?」

冗談はさておいて、戦闘はまじめに
所持技能フル活用
敵のガトリングをシールドビットでガードしつつ指定UCで撃ち落とす
「そのガトリングは厄介ねぇ。全部潰させてもらうわよ」
「向こうの騎士も巻き込んじゃうかもだけど、騎士ならそれなりに頑丈でしょう、頑張って耐えてね。それとも巻き込まれた方がご褒美なのかしら」

オブリビオンを撃破したらUC:雷閃天翔を使用してフェルナンデスと一気にゴールへ
「これで勝ちね」


櫻井・クロ
「その乱入方法でごまかすのは無理じゃないかにゃ?服とか体型とか合ってないにゃよ?」
相手の攻撃を野生の勘や第六感で回避してオーラ防御で聖騎士も自分も守るのにゃ
「そっちが飛ぶならこっちも飛ぶのにゃ!」(パフォーマンスで輝くと白虎のきぐるみを纏ってオブビリオン目掛けて飛び立つ)
「突撃なのにゃ!」
防御力を下げる光で相手を弱体化させつつ2回攻撃の早業で攻撃にゃ!
「伊達に白虎じゃないにゃよ!」
地面に降り立つ時は聖騎士の上に戻るのも忘れないのにゃ
「これでレースは大丈夫かにゃ?」
これって一位が優勝なのか得点なのか分からないけどゴールまで頑張るのにゃ♪

ネタや他の人との連携、アドリブはお任せにゃ♪



「はぁ、はぁ、はぁ……まだっ、まだ……」
 フランケンシュタインの仮面を握り締め、あちこちに火傷を負いながら炎からの脱出を果たしたセラフィムブラスターは周囲を見回す。
「わたしの、私の性騎士はっ」
 吹っ飛ばされた上でとっくに逃げてしまったソレを探すのは、せいきしが居なければ参加資格を失うからであり。
「性騎士を探してる辺り流石オブリビオンねぇ。ところでその性騎士、フェリクスさんだったりしないわよね?」
 あれだけ派手な戦闘が行われていれば普通にレースコースを走っていた緋神・美麗も流石にオブリビオンには気づき、むしろ冗談めかして自分から声をかけた。
「っ、あ、ああ……さん、か、しゃ……せい、きし」
 だが、性騎士を失った上に先の猟兵達をも逃したセラフィムブラスターに見えているのは、美麗を乗せているフェルナンデスだけだった。
「よこせ! せいきしを寄越しなさい! 私はそしてこの仮面をつけて優勝す――」
「その乱入方法でごまかすのは無理じゃないかにゃ? 服とか体型とか合ってないにゃよ?」
「な」
 鬼気迫る表情で美麗に向かっていこうとしたところで、思わぬ横合いからの指摘にオブリビオンの動きが一瞬止まる。声を追って横を向いたセラフィムブラスターの目に映ったのは、櫻井・クロの姿で。
「そのガトリングは厄介ねぇ。全部潰させてもらうわよ」
 美麗にとってはその一瞬で充分だった。
「チャージ、セット、いっせーの!!」
「がっ」
 電磁加速して射出された鉄塊が直撃し、オブリビオンの背のデビルガトリングは勢いに軋んで悲鳴を上げつつ一門が拉げてもげ。
「向こうの騎士も巻き込んじゃうかって思ったけど、もう居なくてよかったわ。それとも巻き込まれていてもご褒美だったのかしら」
 もはや件の性騎士が戻って来なければ永遠の謎だが。
「そっちが飛ぶならこっちも飛ぶのにゃ!」
 変身なのにゃ、と輝きながら白虎のきぐるみを纏ったクロは聖騎士の上から空へ舞い上がると、光を纏たまま宙で急加速する。
「突撃なのにゃ!」
「っ、こんな、こんな筈があぁぁ!」
 残ったデビルガトリングに翼を委ね飛び立たせてセラフィムブラスターは迎撃を試みるも、クロは一瞬のうちに迎撃の弾幕地帯を抜け。
「伊達に白虎じゃないにゃよ!」
「かはっ」
 しゃきんと着ぐるみから伸びた爪を二度閃かせると、崩れ落ちた堕天使のオブリビオンの手から仮面が落ちる。
「これでレースは大丈夫かにゃ?」
 クロがしゅたっと聖騎士の上に着地すると、倒れ伏したセラフィムブラスターが今度こそ骸の海に還り始め。
「じゃあ、ラストスパートと行きましょうか。完全開放、雷閃天翔!」
「ちょっ、わわっ」
「っ、負けないのにゃ!」
 全身を物質化した雷で覆った美麗が下になってるフェルナンデスを持ち上げて飛翔し始めれば、クロも着ぐるみ状態のまま聖騎士を抱えてこれに倣う。
「なんと、二選手がせいきしを持ち上げて飛んだ、これは早いっ!」
 悪魔のアナウンスがコースに響き渡り、飛翔する両ペアは前方を走る他の参加者を一気に追い抜き、一位と二位でそのままゴールを通過し。
「今、ゴール! 更に他の選手も次々とゴールしてゆきます。脱落者も多い波乱のレースとなりましたが――」
「これで勝ちね」
 フェルナンデスを下ろしながらちらりと後方を振り返って美麗が呟けば、結果表示用のボードが示した順位は以下の通りであった。

【せいきしレース】
優勝:山梨・玄信+高柳・零(芸術点補正による逆転)
2位:緋神・美麗+せいきしフェルナンデス
3位:櫻井・クロ+聖騎士
4位:大周・照+聖騎士
以降 轟木・黒夢+聖騎士
   シホ・イオア+聖騎士
   木霊・ウタ+聖騎士
失格:セラフィムブラスター(乱入失敗)
   フランケンシュタインの皆さん

 こうしてオブリビオンの企みは猟兵達によって防がれたのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2021年02月05日


挿絵イラスト