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レジャー施設への招待

#キマイラフューチャー #猟書家の侵攻 #猟書家 #シャドウキマイラ #キマイラ

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#キマイラフューチャー
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#猟書家
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#シャドウキマイラ
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#キマイラ


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「さ、お仕事開始だよ。いっぱいキマイラさん達を連れてきてね」
 頭へ段ボールを被った人々のような影法師が傅く前で陽気にお願いねと続けたのは、一見するとどこにでもいそうなキマイラの少女だった。
「準備も大変だったし、喜んでくれるといいな」
 少女の後ろにはプライズマシーンや筐体ゲーム機などが並び、壁には施設の名前なのかシャドウパラダイスという文字がポップ調で書き込まれ、ディフォルメされた影のようなキャラクターたちが楽し気に遊んでいる。一見すればレジャー施設に見えるが、ただ一つおかしなところがあるとすれば、一つの筺体ゲーム機の中にちらりと覗く場違いな手術道具や巨大なノコギリか。
「怪人さん、もっといなきゃだもんね。なぜなら――」
 自身の言葉を受け外に向かう影法師怪人達を見送りながら呟いた少女は徐に自分の顔に手を伸ばすとそれを引きはがすのだった。

「と、そんな風に何やら暗躍してる幹部猟書家が居るようなんですよ」
 君達に声をかけたフェリクス・フォルクエイン(人間の天馬聖騎士・f00171)は、そう明かした。場所はキマイラフューチャーの世界。
「シャドウキマイラと言うその幹部猟書家は、悪の組織『シャドウパラダイス』の首領として部下を影法師怪人に改造、その部下達を使って闇のレジャー施設シャドウパラダイスへとキマイラたちを誘い込み、誘い込んだキマイラたちを怪人に改造してしまおうと企んでるみたいなんです」
 だが今ならば、フェリクスの転送が計画を実行しはじめた段階に間に合うと言う。
「具体的に言うと部下の怪人がキマイラの方を騙して連れて行こうとしてるタイミングですね」
 転送された君達が邪魔をしようとすれば、影法師怪人達は標的のキマイラを段ボールに押し込んで強引に連れ去ろうとするだろう。
「猟兵は一度キマイラフューチャーを救ったヒーローですから」
 どこの誰かも知らない影法師怪人達と君達とではキマイラたちは君達の言い分を信じる。実力行使に出ようとするのも無理はない訳だが。
「数を頼みとする怪人ですからね。皆さんを無視してキマイラの方々を箱詰めするのは流石に無理があります」
 怪人から離れる様に君達が言うだけで箱詰め作業は困難となり、怪人は先に君達を排除しようと襲ってくるだろう。
「あとは影法師怪人を殲滅し、黒幕であるシャドウキマイラの元に乗り込んで倒してしまえば事件は解決です」
 尚、狙われたキマイラの皆さんは助けられれば邪魔にならないようにしつつ君達を応援してくれるのだとか。
「ともあれ、キマイラの方々を怪人にされる訳にもいきませんし」
 ご協力よろしくお願いしますねとフェリクスは君達に頭を下げたのだった。


聖山 葵
 レジャー施設、最後に行ったのいつだったかな?

 という訳で、今回は誘い込んだキマイラのひとたちを怪人にしようと企む幹部猟書家をぶちのめしキマイラのひとたちを救うお話となります。

 また、このシナリオフレームには下記の特別な「プレイングボーナス」があり、これにのっとった行動をすることで、戦いに有利になります。

=============================
 プレイングボーナス(全章共通)……キマイラに応援される(ちなみに戦力はゼロです)。
=============================

 では、ご参加お待ちしておりますね。
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第1章 集団戦 『押し込みクーリエズ』

POW   :    パック!
【味方に声掛けをしてタイミングを合わせて】から【一斉に突撃してダンボール箱やロープ】を放ち、【無理やり梱包すること】により対象の動きを一時的に封じる。
SPD   :    ライド!
【味方の押す台車に乗る(※危険です)】事で【高速戦闘モード】に変身し、スピードと反応速度が爆発的に増大する。ただし、解除するまで毎秒寿命を削る。
WIZ   :    デリバリー!
いま戦っている対象に有効な【グッズ(プレイングで指定可能)入りの箱】(形状は毎回変わる)が召喚される。使い方を理解できれば強い。
👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​

種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

櫻井・クロ
「そこまでにゃよ!猟兵として同じキマイラとして見過ごせないのにゃ!」
助けにきた猟兵で同族をアピールしつつ割り込むのにゃ
「騙して連れていって改造するなんてクロが許さないのにゃ!」
大きな胸を張り堂々と答えるのにゃ
「それじゃ怪人さんはやっつけるにゃよ
危ないから離れててなのにゃ」
相手の攻撃(梱包とか)を野生の勘、オーラ防御、第六感などで受け流しつつUCで攻撃にゃ!
「猫の集団の前にダンボールも梱包材もバラバラにゃ!」(大量の黒猫が敵の段ボールやロープもろとも引き裂いていく)
猫の足跡で強化したら敵を早業でどんどん倒していくのにゃ
「箱詰めなんてさせないにゃよ!成敗にゃ!」

ネタやアドリブはお任せにゃ♪



「そこまでにゃよ! 猟兵として同じキマイラとして見過ごせないのにゃ!」
 通りに響く櫻井・クロ(トラベルキャット・f12090)の制止にキマイラたちがえっと声を漏らす。新しいレジャー施設が出来て開園記念に色々なサービスをしているという怪人の言葉を疑っていなかったキマイラたちにとってクロが現れたことからして青天の霹靂であり。
「くっ、よりにもよってこんなタイミングで猟兵が――」
 頭に箱を被った人のような姿の影法師怪人達にとってもこのタイミングでの介入は想定外だった。
「ちが」
「騙して連れていって改造するなんてクロが許さないのにゃ!」
「か、改造?!」
「騙すって……」
 それでも諦めきれず弁解しようとしたところへ、大きな胸を張ったクロが指を突き付けたことで、狙われていたキマイラたちは影法師怪人達から距離を取り始め。
「っ、もはやこれまでか、なら――」
「それじゃ怪人さんはやっつけるにゃよ。危ないから離れててなのにゃ」
「「はい」」
 自身目掛け走り出した怪人達を視界に入れつつクロが声をかければ、頷いたキマイラたちはお気をつけてとかご武運をだとか口々に応援しつつ離れてゆく。
「貰った」
「貰ってないのにゃ!」
 ロープを手に飛び掛かってきた一人目の怪人へ前傾姿勢をとることで潜り抜け。
「せやあっ」
「にゃ」
 被せようとしてきた二人目の持つ影の様に真っ黒な段ボールにクロは手を添えて受け流し。
「みんなー! よろしくなのにゃ!」
 くるんと回って声をあげれば、どこからか現れたのは多種多様な黒猫の集団。
「な」
「は」
「え゛っ」
 もし影法師怪人達の頭部の段ボールに顔があったなら、それぞれ引きつった顔を浮かべていただろう。
「にゃああ」
「ふにゃーっ」
「きしゃああっ」
 猫たちはいっせいに怪人へ襲い掛かって、怪人達の悲鳴が響いた。
「猫の集団の前にダンボールも梱包材もバラバラにゃ!」
 まさにクロの言う通りで、怪人達の手に持っているモノも頭部のモノも段ボールはズタボロにされ、あちこちひっかき傷を作って怪人達は逃げ惑い。
「く、ならば――デリバリー!」
 逃げ惑いながら一人の怪人が黒い段ボール箱を召喚し、投げつけ。
「にゃっ」
 これを大きく飛んで避けたのは、野生の勘が訴えたからだった、あれはやばいと。
「にゃあぁぁ」
「ふにゃああ」
 クロとは違い怪人達を追いかけまわしていた猫たちがぐんにょり力を失ってへたり込んでゆく。
「そうか、これはマタタビ! なら、ここから反」
 反撃に移るぞと言おうとしたのだろう。だが、黒猫の集団は無力化できても、地面に足跡はまだ残っており。
「箱詰めなんてさせないにゃよ! 成敗にゃ!」
「おぞんぶっ?!」
 難を逃れ足跡に力を貰って飛んだクロの蹴りを喰らった怪人は吹き飛び、地面を何度かバウンドしつつ転がって動きを止め、骸の海へと還ってその数を減らしたのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

ナイ・デス
大きな戦いが、近い(2月戦争って新年会で上様が言ってた)
そんな気配が、します(メタ情報だから、気配)
だから、できたらその前に
猟書家さん、叩かせてもらいま……

アイス……!(デリバリーの中身はアイスを指定します。大好きだから、つい目を向けてしまう)

アイス……が、投げられて、べしゃ……
怒り、ました!

と【範囲攻撃】『生命力吸収光』を放って【目潰し】と
手加減なしの【生命力吸収】で、敵だけを消滅させます
追加でデリバリーだされても【念動力】で取り上げ!

戦いがおわったら、アイス食べます!
アーイースー♪

サイキックキャバリア相当の「ダイウルゴス」は、まだ召喚しません



「大きな戦いが、近い……そんな気配が、します」
 猫の足跡だらけの地面に転送されて降り立ったナイ・デス(本体不明のヤドリガミ・f05727)はポツリと呟き顔をあげる。視界に入ってくるのは、黒猫に襲われたことで傷だらけの影法師怪人達。
「くっ、新手か。だが――」
「だから、できたらその前に……猟書家さん、叩かせてもらいま……」
 弱り目に祟り目、それでも退く様子を見せない猟書家の配下を討つべく、ナイは身体を前に傾け。
「デリバリー!」
 いつでも飛び出せる体勢をとったところでであった、影法師怪人の一人が何もない場所から箱を召喚したのは。
「これでもっ、喰らえぇぇ!」
 先のことがあったからだろう、中身も見ずに箱を開け、影法師怪人は中身をぶちまける様に箱を振るい。
「アイス……!」
 飛び出しかけていたナイの手がとっさに放物線を描いて飛び出してきた大好物に伸びる。仕方のないことだった、だが、急すぎて伸ばした手は届かず。
「あ」
 ナイの前方にべしゃりと落ちたアイスは無残な姿をさらし。
「アイス……が」
 ナイが茫然としたのは、おそらくホンの僅かな間のこと。隙だらけではあったが、想定外の展開に影法師怪人も動けず。
「怒り、ました!」
「ぎゃああっ」
「ぐわあああっ」
 宣言とともに放たれたまばゆい光が遠くの敵の目を潰し、至近の怪人たちの生命力を奪って消滅させる。
「加減は、難しい」
「ぐ、う、どこだ……くそっ、ならば――デリバリー!」
 一時的に視力を失った影法師怪人が再び箱を召喚し、その場をしのごうとするも。
「あ」
 召喚された箱はナイの念動力によって浮かび上がり。
「戦いがおわったら、アイス食べます! アーイースー♪」
「いや待て、それは卑きょ、ぎゃああっ」
 上機嫌になったナイに蹴散らされ、手負いの影法師怪人達は更に数を減じてゆくのだった。

成功 🔵​🔵​🔴​

大神・狼煙
セクシャルナイトがゲーセン連れてってくれるって言うから来たのに……なにこれ?

現場にはダンボールにキマイラを詰め込む変人

脇腹にトーキックして吹っ飛ばしつつ

馬鹿野郎!そんな無理やり詰め込んだら苦しいだろう!?

お子様キマイラを三角座りさせたら内側に緩衝材を詰め、体を痛めないよう丁寧に納めた後、蓋をしめると閉塞感がする為そのまま肩に担ぎ

じゃ、そう言う事で

逃走!オブリビオンの目の前からキマイラを誘拐だヒャッハー!!

あ、もちろん事情は説明しますよ?

あちらは台車に乗って高速で追ってくるが、回避不可な距離ギリギリまで引きつけて、大型トラックを召喚して正面衝突!

台車ダッシュは危ないから良い子は真似しないでね?


高柳・零
POW
レジャー施設…この世界ですと世紀末ヒャッハーランドに行った事がありますが…今回もろくな施設ではないようですねえ。

「ストーップ!キマイラさん、その人達は怪人です!頭のダンボールが取れないのがその証拠です」
と言いながら空中浮遊で飛び、UCを使って怪人の頭を掴んで持ち上げます!

「自分の後ろに居てください。そこが一番安全でしょうから
敵がUCでキマイラさんや自分を梱包しようとしたら、掛け声を衝撃波で邪魔してタイミングをずらし、オーラをドーム状に張ってロープや箱を跳ね返します。
「お持ち帰りなんてさせませんよ」

再びUCを使い、敵のロープや足を掴んで地面に叩きつけて怪人達は成敗します。

アドリブ歓迎です。



「セクシャルナイトがゲーセン連れてってくれるって言うから来たのに……なにこれ?」
 転送された先で、大神・狼煙(コーヒー味・f06108)は困惑していた。
「そんなこと一言たりとも言ってませんよね? そもそも僕は聖騎士―ッ!」
 もっとも、グリモア猟兵の方もこの場に居たならそう叫んでいたかもしれないが、ともあれ、眼鏡越しの狼煙の瞳に映るのはボロボロになった影法師怪人達で。
「くっ、もう次の新手が?! こうなれば――」
 傷を負ってよろめきながらも、怪人の一人が猟兵達を応援しつつ遠巻きに見ていたキマイラの一人を箱に押し込んで梱包すべく脇に箱を抱え駆けだしていた。
「あ」
「せめて一人だけでも貰ってゆく!」
 驚き口を開けたキマイラの幼い少女目掛け、走りながら手を伸ばす。その指が少女を掴んで。
「きゃあああっ」
「よおし、やったぞ、後は」
 このまま箱に詰め込んで梱包するだけだと続けようとした時だった。
「馬鹿野郎! そんな無理やり詰め込んだら苦しいだろう!?」
「おぞげっ?!」
 脇腹にトーキックをかまされた影法師怪人が吹っ飛ばされて地面を転がり。
「あ、ありが」
「まず、こうやって――」
 礼を言おうとしたお子様キマイラな少女を狼煙は段ボールの内に三角座りさせると内側に緩衝材を詰め、体を痛めないよう丁寧に納めた後、蓋を閉めずにそのまま肩に担ぐ。
「「え」」
「じゃ、そう言う事で」
 状況に理解が追い付かない少女と他の影法師怪人達を置き去りにして、お手本を見せた狼煙は空いていた方の手を軽く上げて挨拶し。
「オブリビオンの目の前からキマイラを誘拐だヒャッハー!!」
「「ええーっ?! ちょ、おま」」
 走り始めた狼煙をうっかり見送る形になった影法師怪人達は顔を見合わせてから慌てて狼煙の後を追いかけ始める。
「あ、あの」 
「あぁ、すみませんね。ちょっとあの変人達の意表を突く必要があったものですから」
 一方で狼煙は走りながら、担いだお子様キマイラに事情を説明し始める。どう見ても通報待ったなしの案件に見えるのだから説明は必要不可欠であった。
「そうなんだ、ええと……がんばってね」
 自分を助けるための行動と思った少女はおとなしく担がれたまま狼煙を応援し。
「おのれ、コケにしてくれるっ、ライド!」
 だが、置き去りにされて慌てて追いかける影法師怪人達からすれば、一連の流れは挑発に見えても無理もないこと。故に味方の押す台車に飛び乗って何人かの怪人は加速する。
「もう少しで、追」
 追いつけるとでも言おうとしたのだろう、実際狼煙との距離はかなり縮まっており。
「な」
 多勢に無勢。狼煙の担いだお子様キマイラを横取りできると確信した怪人達が次の瞬間目にしたのは、突然召喚された一台の大型トラックだった。
「拙い、散か」
 トラックに気づいた戦闘の怪人が叫ぼうとするも、もはや回避できるような距離ではなかった。
「逃すわけねぇだろうがよ……!」
「「ぎゃあああっ」」
 にいと凶暴に口元を吊り上げた狼煙の後ろで撥ね飛ばされた台車と怪人が宙を舞い。
「台車ダッシュは危ないから良い子は真似しないでね?」
 担いでいるお子様キマイラへ先ほどとは違う済ました笑顔とともに言ってのけたのと、新たな猟兵こと高柳・零(テレビウムのパラディン・f03921)が転送されてきたのはだいたい同じタイミングで。
「レジャー施設……この世界ですと世紀末ヒャッハーランドに行った事がありますが……今回もろくな施設ではないようですねえ」
 グリモア猟兵から聞いた話をおさらいしつつ歩き出していた零が目にしたのは、キマイラの少女を連れ去ろうとする何者か。
「ストーップ! キマイラさん、その人達は……おや?」
 空中に浮かび声をかけたところで狼煙が段ボールを被っていないことに気が付いた零は動きを止め。
「私が何か?」
「いえ、連れ去ろうとしているように見えたので、すみません」
「お気になさらず、これもフォルクエイン卿の指示ですから」
 人違いを零が謝ると狼煙は何でもないという様に頭を振って嘘を吐いた。
「フォルクエイン卿……そうですか、フェリクスさんまた闇堕ちを」
「おや、セクシャルナイトのフォルクエイン卿をご存じで?」
 同じ人物に面識があったからだろうか、発生する風評被害。
「ぐ、うう……ま、待て」
「と、そんな場合ではありませんでした」
 だが、話が続くような時間的余裕も存在せず、トラックの衝突を辛うじて生き延びた怪人たちが迫ってきており。
「キマイラさん、こっちの人達は怪人です! 頭のダンボールが取れないのがその証拠です」
「ぐ、あ」
 その一人に浮遊したまま近寄った零は怪人の頭部の段ボールを掴むと持ち上げてみせれば。
「本当だ」
「さっきもそういう話だったし」
「やっぱりあっちが悪者だったんだな」
 得心の言った遠巻きに見ていたキマイラたちが零に声援を飛ばし。
「自分の後ろに居てください。そこが一番安全でしょうから」
 肩にキマイラの少女を担いだ狼煙を含む面々を庇う様に前に進み出た零は、怪人を見据え。
「ぐう、なら貴様から梱包してやる! パッ」
「パッ」
 生き残った影法師怪人達が段ボールやロープを放つべく声をあげようとしたところでのこと。
「させません」
「がっ」
 零の放った衝撃波が既にボロボロだった怪人の一人を地に伏せさせ。
「な」
「お持ち帰りなんてさせませんよ」
 零の介入によってタイミングがずれたことでバラバラに放たれた段ボールやロープはドーム状に展開した零のオーラによってはね返されたりあらぬ方に逸れ。
「それっ」
「わわっ?!」
 地に落ちたロープの一本を拾って手繰ることでロープを放った怪人の一人を零が引き寄せれば。
「時には力技も必要です!」
「ぐっ、放、がっ、ぐあ、ぎゃああ」
 掴んだ怪人を振り回し、武器のかわりにして満身創痍の怪人達を薙ぎ払ってゆく。
「く、くそっ、逃げ」
 辛うじてそれから逃れた怪人が零に背を向け走り出そうとするも。
「逃がさねえっていっただろうがよ……!」
「おそべっ」
「ぐがあっ」
 戻ってきたトラックに撥ね飛ばされて骸の海へと還ったのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​




第2章 ボス戦 『シャドウキマイラ』

POW   :    擬態・シャドウドラゴン
【漆黒の巨竜】に変身し、レベル×100km/hで飛翔しながら、戦場の敵全てに弱い【鋭利な鱗】を放ち続ける。
SPD   :    擬態・シャドウタイガー
肉体の一部もしくは全部を【虎の形の猛毒液】に変異させ、虎の形の猛毒液の持つ特性と、狭い隙間に入り込む能力を得る。
WIZ   :    擬態・シャドウウルフ
【奇怪な仮面】を使用する事で、【呪詛纏う体毛】を生やした、自身の身長の3倍の【狼】に変身する。
👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​

種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は💠レパル・リオンです。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


「まっだかな、まっだかなー」
 レジャー施設のゲーム用の椅子に腰かけ一人のキマイラの少女に見えるソレは足をばたつかせつつ、吉報を待っていた。
「え?」
 だが、やって来たのは部下の影法師怪人ではなく猟兵であって。
「ふぅん、失敗したんだ……役に立たないなぁ。けどいいよ」
 あなたたちを倒しちゃってからやり直せばいいだけだし、そう続けてシャドウキマイラは自分の頭部からキマイラの少女の顔を引っぺがしたのだった。
大神・狼煙
ひぃやぁあああおばけぇええ!!


……いや、叫んどくのがお約束かなって


ところでここは屋内

飛翔能力なんか役に立たないし、筐体が遮蔽物になるから鱗も怖くない

ていうか、巨大化したら身動き取れないのでは……?

ジリジリ、ゲス顔で迫り、無防備なフリをして敵にUCを使わせる

そして敵が巨竜になった瞬間、即ち飛び立つ為に建物をぶち抜く為に動きを止めた瞬間に巨人の左拳を落として頭蓋を潰す

しくじっても、翼を掴んで叩き落とせれば上等

あとは右拳で叩き潰すだけ

上手くいかなくても、次の猟兵が上手くやるでしょう……

もしも巨竜が思ったより小さかったら、巨人の拳を飛ばす

狭い室内じゃ回避に使う面積がないから速度なんか関係ないからね!!



「ひぃやぁあああおばけぇええ!!」
 顔を引っぺがすさまを見て、大神・狼煙が悲鳴を上げた。
「……えっと」
「……いや、叫んどくのがお約束かなって」
 何か反応があるかなとはおもったもののそこまで叫ばれるのは予想外だったと言うかのようにちょっと困惑したシャドウキマイラへしれっとした顔で狼煙は答える。
「はあ、調子狂うなあ。もうい、さっさと始末しちゃお」
 嘆息を残し、キマイラの少女を形作っていたものが崩れ黒く変じながら黒い塊になり。
「ギシェエエエエッ」
 塊から漆黒の巨竜の頭部が生えたかと思えば、それはずりずりと塊から這い出てくる。
「わあ、これは予想外ですね」
 本来であれば、狼煙は無防備なフリをしてシャドウキマイラへユーベルコードを使わせるつもりだった。だが、相手の方から勝手に使ってくれたのだ。そこに文句はないし、猟書家が変身に費やした時間を使って狼煙自身もじりじりと距離を詰めていた。
「ところでここは屋内、飛翔能力なんか役に立たないし、筐体は遮蔽物にもなりますよね? ていうか、巨大化したら身動き取れないのでは……?」
 ゲス顔。狼煙のその表情を言葉にするなら、まさにそれ。
「ギッ」
 尚も闇から出て、翼が出きったところでおそらくは飛び立つつもりであっただろう漆黒の巨竜はちゃっかり筺体を盾にした狼煙の指摘に一瞬固まり。
「転移門解放……転送。文字通り、鉄拳制裁をくれてやる……」
「グギャアアッ?!」
 隙の生じた巨竜は狼煙の転送した機械巨人の左拳で叩き伏せられ筺体を押しつぶし、あるいは押し倒した。
「んー、流石に一撃で頭蓋は潰せませんでしたか。それじゃ」
 狼煙からすればこれでも狙い通りとは言えなかったが、機械巨人にはもう一つ腕がある。
「グギガッ」
 右腕で遠慮ない一撃を機械巨人は倒れ伏した巨竜に叩き込めば苦痛の呻きが漏れ。
「グ、ギシュエエエッ」
「まあ、倒すとこまではいきませんよね。けど、それは次以降の猟兵が上手くやるでしょうし……」
 怒りの咆哮をあげつつ身を起こす漆黒の巨竜を視界に入れたまま、狼煙は呟いたのだった。

成功 🔵​🔵​🔴​

櫻井・クロ
「キマイラ達の誘拐も改造もそこまでにゃよ!」
やり直しもさせないのにゃ!
「あっちは虎にゃね、なら今度はライオンさんよろしくなのにゃ!」
擬態した虎に対抗してライオンライドで挑むのにゃ
相手の攻撃は猛毒ぽいので野生の勘、第六感で回避優先、こちらの攻撃は毒を抑える為にオーラ防御しつつ攻撃にゃ!
「色々変化できるのは厄介にゃけどキマイラの人達の為にもそう簡単に負けないのにゃ!」(ライオンで虎に攻撃して行く)
顔が弱点かもしれないから狙えれば早業も合せて攻撃にゃ!
「悪の組織は許さないにゃよ!」
他に遠距離攻撃できる人がくれば攻撃しやすいようにカバーするのにゃ

他の人との協力やネタやアドリブはお任せにゃ♪


ナイ・デス
アイスも食べて、あとは真面目に戦うだけ
世界に害なす、オブリビオン。倒させてもらいます!

私は世界を守る『イェーガー』!

サイキックキャバリア相当の「ダイウルゴス」は召喚せず、生身で
背から光を放ち【推力移動ダッシュ】
聖者の【生命力吸収、浄化】の光を剣のように手から放ち
猛毒液だろうと【なぎ払い切断】にかかります
敵の攻撃は【第六感で見切り】避け
られなくても【覚悟、激痛耐性、継戦能力】仮初の肉体がどれほどに壊れても、私は死なない。聖者の光が肉体を再生して戦い続ける

キマイラさんに、勝って、などの応援(命令)を受けたら、その承諾で
『猟兵』再発動
新しい仮初の肉体に変わるという回復で、攻めをさらに激しく、です



「う、うう……」
 上半身を起こした巨竜が呻き声を漏らしながら縮み、キマイラの少女の姿へ戻ってゆく。巨竜のままでは新手が現れた時先の二の舞になると警戒したのか。
「キマイラ達の誘拐も改造もそこまでにゃよ!」
「ぐっ」
 少なくとも新手が来ると考えていたなら、シャドウキマイラの読みは的中する。レジャー施設へ踏み込んできた櫻井・クロの言でキマイラの少女の姿を取った猟書家から忌々し気な声が漏れ。
「そこまでじゃない! これからも――グルア゛アアッ!」
 言葉の途中で液状化して足元に作った毒々しい色の水たまりから飛び出してきたのは、水たまりと同じ液体で形どられた一匹の虎。
「あっちは虎にゃね、なら今度はライオンさんよろしくなのにゃ!」
 その姿を見るや、黄金のライオンを召喚したクロはライオンを背に跨り。
「グルヴァァァッ」
「にゃっ」
 濡れて濁ったような咆哮をあげて飛び掛かってくる毒の虎の爪を野生の勘と第六感に助けられる形でライオンを操って躱し。
「にゃあ」
「オ゛ブァッ」
 オーラで包んだライオンの前足が爪撃で体勢の崩れた虎の頭部を粉砕した。頭部だった液体があちこちに飛び散り、虎の頭部は消失するが、それでも残った胴体が倒れることがないのはあくまでそれが本物の虎ではなく虎の形をした液体だったからだろう。
「ゴボボボボッ」
 獣の形での肉弾戦は不利だと判断したのか、首を失った虎は再び形を失って毒の水たまりへと変わりながら這いずり出し。
「色々変化できるのは厄介にゃけどキマイラの人達の為にもそう簡単に負けないのにゃ!」
 ライオンに跨ったクロがこれを追いかける。
「猟兵のおねえちゃん、ファイトぉ!」
 先に守ったキマイラからの応援もあるというならば、負ける要素は皆無、その上。
「……ごちそうさま、でした。加勢する、です」
 シャドウキマイラが追われているところにアイスを食べ終えたナイ・デスが現れたのだ。喋れるような状況であれば、重なる状況の悪化にシャドウキマイラも悪態の一つでもついたかもしれない。
「世界に害なす、オブリビオン。倒させてもらいます!」
 前へと床を蹴ったナイの背中から光が発し、加速しながらシャドウキマイラへ迫る。
「がんばれー」
「ファイトーッ」
「猟兵の兄ちゃん、そんな奴やっつけちまえ!」
 そのさなか先程の声が聞こえたのだろう。施設の入り口近くで見守るキマイラたちからいくつもの声援が飛び。
「私は世界を守る『イェーガー』!」
 ナイは後方を一瞥し、頷いた。そのとたん、肉体は世界の加護を受けた新しい仮初の肉体へと変わり、ナイの背を押す光の出力が一気に上がる。
「ゴボボガアッ」
「邪魔、です」
 あっさりと肉薄されて飛び散った毒液を回収するべく逃げながら這いまわっていたシャドウキマイラは虎の前足を作り出して引っ掻こうとするも、これをあっさり見切ったナイの手から放たれた光が、剣のごとく薙ぎ払い、斬り飛ばす。
「ゴボグギャアアッ」
 表面を泡立たせつつ絶叫をあげた毒液だまりの切断面は浄化され、白い煙をあげつつシャドウキマイラがのたうち回る。
「これも、です」
 そして再度攻撃ができるような状況でなかったが故に、斬り飛ばされた元前足にナイが光を突き立てるのも防げなかった。やはり白い煙をあげて切断面から浄化されていた元前足は二度目の攻撃によってほとんど一瞬で消滅し。
「ボボ、く、う……」
 毒液や毒液の虎では光の剣に対処できないと見たのか、再びキマイラの少女の姿に戻ったシャドウキマイラは、何とかナイから離れようと後ずさるも。
「悪の組織は許さないにゃよ!」
「がはっ」
 オーラで守られた黄金のライオンを駆るクロがこれを撥ね飛ばす。
「こんな、ぐぅ、筈」
 再び床を転がりゲームの筺体にぶつかって止まったシャドウキマイラは、よたよたと身を起こすと。
「まだ、です」
「がああっ」
 追いすがってきたナイの手から放たれる光で胸を貫かれ、絶叫をあげたのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

火土金水・明
「それでは、派手にその仮面を破壊させてもらいます。」(キマイラさん達の応援に合わせて攻撃を始めます。)
【WIZ】で攻撃です。
攻撃は、【継続ダメージ】と【鎧無視攻撃】を付け【フェイント】を絡めた【全力魔法】の【コキュートス・ブリザード】で、『シャドウキマイラ』を【2回攻撃】します。相手の攻撃に関しては【残像】【オーラ防御】【見切り】で、ダメージの軽減を試みます。
「(攻撃を回避したら)残念、それは残像です。」「少しでもダメージを与えて次の方に。」
アドリブや他の方との絡み等は、お任せします。


山梨・玄信
ここでの戦いは久しぶりじゃのう。
…昔と違って、ガチ目な相手じゃが。

【SPD】
毒使いにわざわざ近付いたりはせんぞ。
距離を取って衝撃波で足止めしつつ、敵が接近して来たら気の放出で吹き飛ばしてやるのじゃ。
気弾は2連発で撃って、1発目を囮にし、2発目を確実に当てるぞい。

敵が毒液を飛ばして来たりした場合は、オーラ防御と毒耐性で受けるのじゃ。

あ、今回は脱がんぞ。
「そう、残念そうな顔をするでない。毒使い相手に脱ぐのは不利じゃからな」
「射程距離はこちらの方が長いぞ。さて、お主はどうするかの?」


アドリブ歓迎じゃ。



「ぐ……あ」
 ゲーム筺体にまるで張り付けられるよう諸共に貫かれていたシャドウキマイラの身体が剥がれ下へとずり落ちる、だが。
「ここが闇のレジャー施設ですか。貴方の野望もこれまでですよ」
「まだ、だよ。まだ……」
 もはや満身創痍、身体にも大穴を開けられて尚、ソレは転送されてきた火土金水・明(夜闇のウィザード・f01561)の視線と言葉に緩慢な動作で立ち上がる。
「こんなところで終われるかあああっ」
「ひっ」
「うわぁ」
 絶叫とともに取り出したのは、奇怪な仮面。猟書家の叫びに遠巻きで猟兵達の戦いを見守っていたキマイラたちが悲鳴を上げるも、明は動じず。
「おねえちゃん、がんばってー」
 そんな明の姿に勇気づけられ、キマイラたちの中から一人の少女が声援を送れば、明は小さく、だが確かに頷いて。
「それでは、派手にその仮面を破壊させてもらいます。我、求めるは、冷たき力」
 杖を向ける動作をフェイントに、明の周囲に作り出された凍てつく魔法の矢がタイミングをずらしてシャドウキマイラに殺到する。
「グル、グッ、ガアアッ」
 シャドウキマイラの身体から生えだした呪詛纏う体毛が飛来する魔法の矢によって千切り飛ばされ、変化巨大化してゆく体に突き立つ魔法の矢が狼へ変貌しつつある猟書家の体躯を凍らせてゆく。
「継ぎ、行きますよ」
 さらに、そこへ追い打つように再び殺到する魔法の矢。
「グ、ギ、ガアアアアッ!」
 肉体の膨張によって覆っていた氷が砕け剥がれても、次の魔法の矢が突き刺さって凍らせ、更にその氷もまた膨張する肉体を押し込めず砕ける。繰り返しによって周囲に氷の破片が積もる中、シャドウキマイラは自身の三倍はあろうかという狼へと変貌を遂げると、氷の破片を踏み砕きながら大きく跳躍する。瞳に捉えるのは、明の姿だ。
「ガアアア……ア?」
 ただ、大きく開いた口は何も噛み砕くことなく、肉薄した筈の明をすり抜けるようにして閉じられ。
「残念、それは残像です」
 いつの間にか別の場所に立っていた明は再びシャドウキマイラへ杖を向ける。
「少しでもダメージを与えて次の方に」
「火土金水殿――」
 魔法の矢を放つ明は気づいていたのだ、転送され、今ちょうど声をかけてきた山梨・玄信(3-Eの迷宮主・f06912)に。
「山梨君、後は任せても?」
「うむ」
 視線が交差し、頷きを返して明と横に並んだ玄信は思う、ここでの戦いは久しぶりじゃのう、と。
「……昔と違って、ガチ目な相手じゃが」
「っぐ、この……また、新……」
 体に張り付いた氷を何とかしたかったのか、再びキマイラの少女の姿へ戻りつつよろよろとシャドウキマイラは動き始めるも。
「させんっ!」
「っ」
 衝撃波を発すことで玄信が牽制すれば、猟書家は足を止められ。
「毒使いにわざわざ近付いたりはせんし、近寄らせるつもりもないぞ」
「こ、の……」
 憎々し気に玄信を睨んだシャドウキマイラは再び姿を変え始め、これに対応すべく構えようとしたはふいに口を開く。
「あ、今回は脱がんぞ」
 それは誰に向けての宣言か。
「そう、残念そうな顔を――」
「山梨君、私は残念そうな顔はしてませんよ?」
 するでない、といつものように続けようとした玄信は思わず明の方を振り返り。
「っ、すまん。つい、な」
「まあ、誰に向けての言葉かはわかりますから」
 付き合いの長さから、誰に言うつもりの言葉であったかを把握している明はさらりと流し。
「と、ともあれ、毒使い相手に脱ぐのは不利じゃからな」
 誤魔化すように言ってから視線を戻した玄信は拳を握り、シャドウキマイラ問うた。
「射程距離はこちらの方が長いぞ。さて、お主はどうするかの?」
「グルル……ゴボボボ」
 ただ、低い唸り声を濁った水音に変えた猟書家は近くのゲーム筺体の隙間に入り込み。
「隠れて接近するつもりか、だが、無駄じゃ、はっ!」
 玄信の放った気弾はゲーム筺体を消し飛ばし。
「せいっ!」
「ゴベバッ」
 続くもう一発が筺体の残骸から零れ出てきた猛毒液の虎へ直撃したのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

朝霞・蓮(サポート)
●キャラ
人間の竜騎士 × 探索者 18歳 男
口調:(僕、呼び捨て、だ、だね、だろう、だよね?)

●戦い方
至近:アイテム『百膳』を使用して切り結んだり、竜言語で身体強化して格闘したり
近中:槍投げしたり銃で射撃。その時に機動力を求められるなら竜に騎乗
遠:攻撃手段がないので接近

●その他できること
錬金術でいろいろ

●長所
探索者として狂気に免疫があるので逆境に強く、恐怖と威圧に動じない

●短所
詰めが甘く、天然

ユーベルコードは指定した物をどれでも使用
多少の怪我は厭わず積極的に行動
他の猟兵に迷惑をかける行為はしません
例え依頼の成功のためでも、公序良俗に反する行動はしません。
あとはおまかせ。よろしくおねがいします!



「っ」
 転送された朝霞・蓮(凌駕の先・f18369)が戦闘跡のあちこち残るそこへ降り立ったのは、半ばはじける様に吹っ飛ばされた猟書家の身体がキマイラの少女を模ったものに戻りつつレジャー施設の床を弾み転がるところだった。
「ぐ、うう……」
「もう戦う力も残ってなさそうだけど――」
 聞こえるのは弱弱しい呻き声のみ。シャドウキマイラは転がった弾みで蓮に背を向けた形で横たわっていて、表情はうかがい知れない。
「それでも僕は」
 だが、暗躍する猟書家を捨ておくわけにはいかず、白銀の魔動機銃を構えた蓮は銃口をシャドウキマイラへ向け。
「ぐ……が、ギシェエエエエッ」
「なっ」
 倒れ伏して動かないかに思われた猟書家の身体が急速に膨れだしたのは直後のことだった。膨れる体躯を突き破るように生えたのは、漆黒の巨竜の首。
「甘く見すぎてたかな、それでもっ」
 今にも襲い掛かって来んとする巨竜ではあったが、蓮が恐怖を感じることはなかった。探索者として生きてきた蓮にとって逆境は慣れたもの、突発的な事態であっても取り乱すことなく、巨竜と化し大きくなった分だけ既にむけていた銃口の向きだけを調整する。それだけで良かった。
「おやすみ」
 極めて強力な竜言語と魔火薬を込めた竜星弾が撃ち出され、残った周辺のゲーム筐体の残骸諸共消し飛ばす爆発にシャドウキマイラの断末魔らしきものが重なり。
「さて、と……」
 魔動機銃を下ろした蓮は踵を返して歩き始めるのだった。

成功 🔵​🔵​🔴​

ドゥルール・ブラッドティアーズ
共闘NG
グロNG
WIZ

猟書家のシャドウキマイラ様……
手酷くやられたようですね。
私はドゥルール。オブリビオン救済を掲げる者です

守護霊の憑依【ドーピング】で
私に寄り添うオブリビオン達を見せつつ戦闘力増強

この子達のように
私と共に行きましょう?

相手が狼に変身したら『愛の想起・花と鳥の小夜曲』発動。
ハーミアとアルルの歌は敵の変身・強化を解除しつつ
私の戦闘力を更に高めてくれる

キマイラの少女に戻った彼女を
【ダッシュ・怪力・捕縛】で抱きしめ
【誘惑・催眠術・全力魔法】の睦言で魅了しつつ
耳を撫でたり、スカートの中に手を入れて【慰め・生命力吸収】

例え肉体が不定形の影であろうと魂の形は一つ。
貴女という魂を私は愛します



「猟書家のシャドウキマイラ様……手酷くやられたようですね」
 もはやすべてが終わったかに思えた爆発の名残、筺体の残骸から燻る煙が立ち上る中を歩いていたドゥルール・ブラッドティアーズ(狂愛の吸血姫・f10671)は比較的大き目の残骸の側で片膝をついて声をかけた。残骸の影には辛うじて生き延びていた猟書家が居たのだ。
「う……」
「私はドゥルール」
 そう名乗るも、ドゥルールの言を微かに呻くだけのシャドウキマイラが理解できていたかはわからない。
「美しき半人半鳥の歌姫よ! そして、可憐なる花の精霊よ!」
「いよいよ出番ね!」
「いっぱいあそぼ~♪」
 弱弱しく蠢いて何かの形を取ろうとする巨竜の一部だったものにドゥルールは自身の周囲を示せば、ハーピーとアルラウネの霊が呼びかけに応えて現れ。
「う……あ、あ……」
「この子達のように私と共に行きましょう?」
 召喚された霊達の力によってキマイラの少女を模した姿へと戻ったシャドウキマイラの身体を抱きしめ。
「例え肉体が不定形の影であろうと魂の形は一つ。貴女という魂を私は――」
 耳元でささやく。その声ぐらいは知覚出来たのだろうか。猟書家の身体からは力が抜けて手は冷たい床に落ち、未だ微かに立ち上っていた煙が消え。こうして、シャドウキマイラによるキマイラの誘拐と怪人への改造計画は未然に防がれたのだった。

成功 🔵​🔵​🔴​



最終結果:成功

完成日:2021年01月29日
宿敵 『シャドウキマイラ』 を撃破!


挿絵イラスト