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健全繁盛! ケモノパンツファッションショー!

#キマイラフューチャー #戦後

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#戦後


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 始まりは、耳にはさんだこんな言葉。

「なんかさ、こう。パッションが足りないよね。ここのデザイン」
「わかる、最近ぱっとしないってか、時代遅れみたいな? 何時代? みたいな」
「あーそれ、分かる」

「あんだとぉ……?」

 とある下着屋、その店先の出来事である。

 ◇◇◇

「という訳で、流行を今最も作り出せるだろう猟兵諸君に依頼だよ!」
 資料を配ったスカイフロア・フィンチバラッド(羽詠う・f29899)は青い翼を羽ばたかせ、きざったく言った。
「今回きみたちに集まってもらったのは他でもない」
 新進気鋭のヒーローである、猟兵デザインの下着を売り出したい、ということだった。
 ケモノ種族向けの店なので当然、獣人向けの下着となる。
「依頼の詳細は、ズバリ、時代遅れになってきてるお店の商品に新しい風を、だ」
 言ってしまえば商品開発と、その宣伝。らしい。
「どんな下着を作るかを相談して、後日他の店舗と一緒に行われる獣人向け下着新作展覧会に出展するんだ」
 目を見張るようなデザイン。快適さと新鮮さ、それを併せ持ったものがいい。らしい。
 最終目標は、店の売り上げアップ、だと主人は言っている。見も蓋もない。
「というわけで獣人の猟兵にお願いしたい、だってさ。というわけで君たちだ」
 スカイフロアは、そういって猟兵達を送り出す。
「よろしくお願いするよー」

 ――その下着を穿いてモデルとして出場する事まで依頼である、ということを伝え忘れて……。


熱血漢
 第一章
 フラグメント選択肢は、SPDよりのPOW固定、という感じです。

 お店で新作下着を、どんなデザインに、形状に、色にするか等を決める場面です。
 ケモノ向けなので、尻尾への工夫などもあるといいかもしれません。
 自分の身体に合うように採寸されたり、参考にしたり、なども効果的かもしれませんね。


 第二章
 モデルをしてもらう、と言うことを伝えられ、後日完成品と共に会場に行きます。
 舞台裏、更衣室まわりでひと悶着。なんか白ブーメランパンツが邪魔してきそうな予感です。

 第三章
 ファッションショーに出ます。観客に厄介なカメラ怪人がいますが、放ってくる。UCをうまく演出に利用したりして出番を恙無く終えてください。

 という感じです。

 ちなみに『自分がデザインした下着のモデルとしてショーに立つ』情報は知っていても大丈夫です。スカイフロアが説明を飛ばしただけで資料をよく見たりすれば書いてたりするんじゃないですかね。

 ではプレイングお待ちしています!
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第1章 日常 『このお店もあのお店も、繁盛、大繁盛!』

POW   :    なんとかはくーべからず! 店員になって大仕事!

SPD   :    ペーパーはおきゃくさま! お客になって楽しむ!

WIZ   :    働かないけど、時々てつだうかな! マスコットになる!

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🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

種別『日常』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

ルルティア・サーゲイト
 下着の話とあらばやぶさかではない……何、下着姿を見たいのか? ふふ、高く付くぞ! まあ、妾も新しい下着が欲しかったので丁度良い。
「尻尾を通す穴は必須、と思っているのは浅はかである。尻尾の下まで隠れていればよいのじゃ」
 何より戦闘中に脱げないのは妾にとって大問題。脱ぎやすさは重要である。股の下を覆う布地に腰の左右で縛る紐。形だけ見るとふんどしに近いがフリルを盛って可愛さを押し出していくのじゃ。
「遠目で見てもパンツである事が分かる可愛らしさは大事なのである」
 ぱんつを脱いだ事を認識させねばならぬからのう。



「ということじゃが――」
 組んだ長い脚を組みかえる。その動作で短いスカートの奥が見えそうになる瞬間に、目の前の店員の視線が釘付けになるのをつぶさに観察しながら、ルルティア・サーゲイト(はかなき凶殲姫・f03155)は意地悪く、彼に聞いてみせた。
「今の話、聞いておったか?」
「えッ、え? あ、いえ、はい」
「その返事は一体どっちなんじゃ? まあいい、ちゃんと聴いておれよ?」
 ギリギリまで見せている。というより、ちゃんと穿いているなら端くらいは見えそうな際どい角度でも、彼女の極め細やかな肌しか見えないというのは、と正直相談どころではない店員に、ルルティアは、再度説明をしてあげた。
「だからの。尻尾を通す穴は必須、と思っているのは浅はかである、ということじゃ」
「え、と……尻尾が窮屈なのは仕方ないと……? でもそれは鬱血や最悪壊死の――」
「じゃから、それが浅はかと言うとるんじゃ」
 ルルティアは、デザイン紙に描かれた腰部分。その尻尾の下へと横線を一つ引いてやる。
「尻尾の下まで隠れていればよいのじゃ」
 尻尾の周りに布がなければ、穴を作ることもない。ローライズ、というべきか。
「なるほど、あ、いえ……それだったら」
 と店員は、そのイラストの片側。ルルティアが線を引いた後ろ側ではなく、前側のイラストに、繋がるように線を引く。
 尻尾の太い種族を元にしたそれは、狼の尾を発現させた際のルルティアにも通ずるが、そのイラストの下腹部の殆どを隠さず、秘部を辛うじて隠すような限界ラインを通っている。
 見えちゃうんじゃ、という無言の質問に、ルルティアはむしろ、それがどうした、とばかりに頷いて返す。
「妾にとっては、脱ぎやすさが最重要」
「ぬ、ぬぎ……っ」
「ふむ、形状はふんどし、に近いか? 左右は紐で括る形に」
 ルルティアの手でデザインが導かれていく。左右紐止めにすれば、脚から抜かずとも脱ぐことが出来るし、片手でも楽。
 後ろは支えるように広げて、布地には、遠目でも目を引くようにレースのフリルをあしらう。
 重くは無いけれど、ズボンの下に穿くような想定は排除。
「遠目で見てもパンツである事が分かる可愛らしさは大事じゃろう?」
「そ、そうですね……」
 ルルティアにとっては『戦闘』において重要視すべきことではあるのだが、聞きようによっては、閨の事を想定しているように聞こえる。
 というか、完全にそうだとしか思えていない店員が完全に顔を赤らめながら話を聞いているのを、横目にルルティアは案を詰めていく。
「ぱんつを脱いだ事を認識させねばならぬからのう?」
「そ、うですね……」
 その反応に、いい『武器』が手に入りそうだ。とルルティアは、どこか意地の悪い笑みを深めるのだった。

成功 🔵​🔵​🔴​

餅々・おもち
「ようふくを着てみたい」
 おもちはマントしか着ておらず服を持っていなかったので、自分も何か服が欲しいと思いやって来た。

「動物のぬいぐるみが服を着ているのを見たことがある。ぬいぐるみに服が着れて、ケットシーの俺が着れないはずがない」
おもちの頭の中にはふわふわのかぼちゃぱんつを着せられたぬいぐるみの姿が浮かんでいた。
「ぬいぐるみのような尻尾の穴の空いたかぼちゃぱんつを作って欲しい」
 



「ようふくが着てみたい」
 餅々・おもち(ケットシーの鮫魔術士・f32236)は、そう言った。
「……はあ、ええ、まあ……、下着も洋服といえるでしょうか」
 座った机の正面でおもちよりも大人なケットシーが首を傾げている。何を今更というような表情であるが。
 しかし、しかし、おもちはこの上なく真剣である。
 なにせ、動物のぬいぐるみが服を着ていたのだ。
 町を歩いていてふと見かけたおもちゃ屋でそれを見かけた。ショーウインドウに飾られた、彼(もしくは彼女)と見つめ合って、おもちは愕然とした。
 いや、そこまでではなかったけれど、なんだか、こう……もやっとした心地になったのだ。
 なぜか。そんな事は決まっている。

 もう一度言おう。

 動物のぬいぐるみが、服を着ていたのだ。

 対してのおもちは、マントだけを羽織って、あとは全裸である。すっぽんぽんのふわふわのもっふもふである。
 マントしか持っていない。服は持っていない。だからここに来た。
「ぬいぐるみに服が着れて、ケットシーの俺が着れないはずがない」
「ええ、まあ……そう、ですね?」
 どこか抜けたような、動かない表情筋で淡々と告げるおもちに、店員は頷いて返した。
 やはりそうなのだろう。
「……えっと、それで……まあ、例えばどんなのを……とか、ご要望は……」
「かぼちゃぱんつを」
「かぼちゃぱんつ」
「かぼちゃぱんつ」
 繰り返してきた店員に、おもちは畳み掛けるようにかぼちゃパンツという言葉をぶつけた。
 かぼちゃパンツである。
 ふわふわのかぼちゃぱんつを着せられた、あの時ショーウインドウの最前で、自らがこの店の看板であると主張するような堂々とした立ち方をする彼(もしくは彼女(もしくはそれ))。
 それが、おもちの頭の中に浮かんでいた。
 いい感じだと思った。
「ぬいぐるみのような尻尾の穴の空いたかぼちゃぱんつを作って欲しい」
「……ッすぅー」
 店員は、ひたすら真っすぐ純真な願いを込めて眼差しを向けて逸らさないおもちに、思わず天井を仰いだ。
 作るしか無いのだろう。
 かぼちゃぱんつを。
 ――ふわふわのかぼちゃぱんつを。
 この世界で生きてきた技術全てを注ぎ込む、逸品のかぼちゃぱんつを。

成功 🔵​🔵​🔴​

リオン・ライネル


下着か、うん、大事だよな。
ゴワゴワして気持ち悪かったりするし、さて、どんなのが良いか。

うーん、尻尾穴は大きい方がいいよね。あんまりぴたっと太さにフィットすると、俺みたいに結構尻尾動かしちゃう人からすると疲れちゃうし。

でもショーなんだったら、大胆に三角形で広げちゃえばいいだろ。普通はズボンも履くし。

前も腰の横から斜めに、三角形作る感じで。うん、パッション、なのか? 分からないけど、結構目は引けるんじゃないか。
色は明るめで。

まあ、これで人前出ると考えると恥ずかしいかも知れないが……モデルさんなんだから慣れてるよな?
(自らモデルになるのは後日聞かされる)



「下着ってのは全てのおしゃれの原点だと思うんです! それくらいに大事なもの!」
 店の従業員が熱弁するのに、リオン・ライネル(獣の従剣者・f31862)は、うんうんと腕を組み、頷いて同意を返す。
「うん、大事だよな。下着」
 下着の失敗談も幾つか持っている。
 例えば、生地が悪く、ゴワゴワして気持ち悪かったり。
 例えば、収まりのポケットが合わず落ち着きが悪かったり、逆にキツすぎたり。
 もっと言えば、いざ脱ぐと言うときめちゃくちゃにダサいパンツだった事に気付いて、隠れながら服を脱ぐ羽目になったり。
 まあ最後は、最終的にばれてネタにしたのだけれども。
 リオン自身、下着の見えやすい服装というのもあって人一倍気にする部分でもある。
 ともかく。
「大事だ……さて、どんなのが良いか」
 そういうことなわけで、リオンは真剣に考えていた。
「やっぱり、尻尾穴は大きい方がいいよね」
 リオンも立派な尻尾を持つ雄だ。あまりフィットするタイプは、リオンのように尻尾を活発的に動かしてしまう人からすれば、どうしても疲れてしまう。
 できれば自由度は広い方が良い。
「うーん、パッションか……ならいっそ――」
 リオンは、デザインモデルに、尻尾周辺を切り取るように三角を描いた。
 ばっくり、と。おしりの割れ目までふんだんに曝す感じで、しかも腰の部分から前へ更に三角形の穴を描く。
「ショーなんだったら、大胆に」
「ぉお……」
 店員から声が漏れた。ブリーフ型の型紙に、後ろは大きく、前に二つの腰を見せる三角形の穴のある下着が出来上がっている。
「すごいですね、これはなかなか着るのにも勇気が」
「でもまあ、慣れてるだろうし」
 確かに、これで人前出ると考えると恥ずかしいかも知れないけれど、モデルさんなんだから慣れてるよな?
 リオンはそんなことを考えながら頷く。
 そんな態度に店員は尊敬の混ざる視線を返した。
 なんたって、この下着を着てステージに立つのはリオン本人のはずだからだ。
 確かに彼がこの下着を着てステージを歩けば、魅力的だろう。
「応援してます……!」
「……え? ああ、うん、そうだね?」
 なんで応援されたのか、リオンがその理由を知るのは、それが完成してから。
 猟兵自身がモデルをする依頼だと、説明不足があったと知るのは更にその後のことだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​




第2章 集団戦 『白ブーメランパンツ過激派怪人』

POW   :    至高の履物とは
【白のブーメランパンツ】が命中した対象にルールを宣告し、破ったらダメージを与える。簡単に守れるルールほど威力が高い。
SPD   :    白ブーメランパンツとは強さの象徴なり
完全な脱力状態でユーベルコードを受けると、それを無効化して【白のブーメランパンツ】から排出する。失敗すると被害は2倍。
WIZ   :    白ブーメランパンツの魅力を知れ!
戦場で死亡あるいは気絶中の対象を【同志】に変えて操る。戦闘力は落ちる。24時間後解除される。
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種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


 そして本番当日。

「猟兵ゲストの方ですねー」
 と通された控え室。
 置かれているのは、ステージ衣装、誂えられた下着――パンツだ。
 どうやら客入りは上々。すでにステージは始まっていて、ビッグゲストである猟兵達への期待が高まっていくのが、控え室のモニターからも伝わってきそうだ。
 そして、猟兵達の出番が迫る。
 更衣スペースのカーテンを締め服を脱ぎ、衣装へと着替えようとそれに手を伸ばす。
 そして。
 触れたものに違和感を覚えた。
 広げてみるとそれは、プロデュースした下着とはまるで似つかわしくない――白いブーメランパンツだった!
「フッフッフ……残念だったな猟兵よ!」
 カーテンの外で声が響く。
 怪人だ。
「下着に最も相応しいのは白ブーメランのみ!! 大変心苦しいがこの下着、とついでに貴様の服は我々が没収させていただく! さらばだ!!」
 ドアを開け放つ音とともに足音が遠ざかる。
 手にした白いブーメランは獣人への配慮の欠片もない代物。尻尾が引っ掛かるし、締め付けが強いしで散々である。そもそもサイズもあっていない。
 こんなものを履いてステージに立つわけにはいかない!!
 幸い奴等はバックヤードからは出ていない。

 外へとやつらが逃げる前に、下着を取り返さなければ!

◇◇◇

第三章。

 白ブーメランパンツ過激派をぶっ飛ばして下着を取り返してください。
 スタッフは忙しそうなので、猟兵の姿まではあんまり気にしないような気もしますが、気にするかもしれません。

 プレイングお待ちしています!
 
リオン・ライネル

え、とられた?
…えっ?全部?

と、とにかく取り返す!

モデルになるだけでも予想外だってのに、これだから怪人は!

機械兵器を先行させて、怪人を追わせるよ。

あ、っ、お、お疲れ様ですー
(逆に堂々としてたら記憶には残らないんじゃないか作戦)
でも見られてるな…

もう追い付いたら即座に飛びかかって、汎用聖剣でぶっとばしてやる!

え、警備員さん?
いや、俺はその、怪人に服を取られて……って出番がもうすぐ!
怪しい? 身体検査?
わかった、分かったかなんでもいいから早くしてくれよ?



「え、とられた?」
 呆然とカーテンを開けた状態で固まっていたリオン・ライネル(獣の従剣者・f31862)の第一声は、それであった。
「え、全部?」
 全部である。開け放たれた扉から腰を隠すようにカーテンを寄せるが、これでは何も解決しないと、手にした白いブーメランパンツを見る。
「と、とにかく取り返す!」
 こんなものは履いた方が動きが鈍くなりそうだ。
 そう判断したリオンは、ブーメランパンツを投げ捨てて駆け出した。
 廊下を駆け抜ける。恐らく怪人と、それを追跡する戦闘用機械を目で追ったスタッフの男性が振り返り、裸で駆けるリオンに再度目を丸くした。
「あ、っ、お、お疲れ様ですー!」
 会釈しながらその横を抜けていく。堂々としていればむしろ気にされないんじゃないか、と考えたのだが――。
「ぁ……え、あ、お疲れ様で、す……?」
 ガン見だった。
 正面から真横、そして、過ぎ去ったあとによく動く尻尾の奥、足の間に揺れる彼が彼たるそれを凝視している。
(見られてるなぁ……)
 その視線を感じながら、リオンはどうしても揺れるそれを初めて邪魔だと感じていた。
 なんというか、ありがたくない下着のありがたみの感じ方をさせられている。
「っと、追い付いた!」
 リオンは、戦闘用機械兵器が足止めしている白いブーメランパンツ一丁の怪人を道の先に見つけて、一気に駆け寄った!
 壁を蹴るようにして、大跳躍のまま怪人に飛びかかる!
「な、何をする! 神聖な白ブーメランパンツはどうした!?」
「置いてきたよ! もー、モデルになるだけでも予想外だってのに、これだから怪人は!」
「く、白ブーメランを愚弄するか……ぬお!」
 揉み合いになる二人の間へと機械兵器が飛び込む。その不意打ちに怯んだ隙にリオンは、汎用聖剣を召喚し、大降りに振りかぶると。
「吹っ飛べ!」
 フルスイング!
 ぶっ飛ぶクリーンヒットした怪人!
 撒き散らされるリオンの衣装下着と服!
「……よし、って下着無事か!?」
 無事だった。
 安堵の息を吐いたリオンに、手がぬっと伸び。
「ちょっと、い……良いですか?」
 と声がかけられた。振り向くとそこには一人の、警備員。
 対するリオンは全裸。
「いや、俺はその、怪人に服を取られて……って出番がもうすぐ!」
「そ、その前に身体検査を……」
 少し様子が、というか視線が変な気がしたが、そんなことを気にしている場合ではない。
「わ、分かった! なんでもいいから早くしてくれよ!?」
 そう返したリオンに、警備員は少しニヤリと笑い頷いたのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

ルルティア・サーゲイト
「ばかもーん!」
 白ブーメランパンツを怪人に向って投げ付ける!
「下着を強要するとは卑劣愚行極まりなし! お仕着せの下着なら履かぬ!」
 その怒りのままにLDSで会場に沈めてくれるわ!
「どうじゃ、分かるか。この瞬間、相手にだけ下着状況が丸見えになるこの瞬間に……白ブーメランと言う選択肢は無いッ! それを、貴様らは……貴様らはーッ!」
 LDSで次々と脳天を脚で挟んで、投げる! 片っ端から投げ続ける!
「返せぇーッ! 妾の考案した素晴らしい下着を返せッ! あの下着を履くケモノ達に期待した妾の心の高鳴りを返せーッ!」
 なお、本日は張る下着でお届けしており実際安心である。



「ばかもーん!!」
 逃げ出した怪人達へと、即座に動いたルルティア・サーゲイト(はかなき凶殲姫・f03155)の渇が飛ぶ。
 怪人を追い、そのままの姿で廊下へと飛び出したルルティアは、視線を集めるのも構わずその五体をフルに使った投擲ポーズへと移行する。
 そして放った声を追うように、ルルティアが投げたブーメランパンツがすさまじいスピードで怪人の後頭部へとクリティカルヒットする!
 スパコーン! と白ブーメランパンツブーメランの一撃に怯んだ怪人は、その下手人たるルルティアへと振り返り――
「貴様ァ! 神聖なる白ブーメランパンツを、事もあろうに投げ放つなど、無礼千万!」
「笑止! 下着を強要するとは卑劣愚行極まりなし! お仕着せの下着なら履かぬ!」
「なにおう……! こうなれば厭が応にも貴様に白ブーメランパンツを……ッ」
 廊下の先で振り返り白ブーメランパンツを構えた怪人は、その台詞を最後まで言うことはできなかった。
 何故ならば、その眼前に、ルルティアの細い足のその裏が迫っていたからだ。
「ぬ……ッ」
 ドロップキックが振る舞われる。それに対して迎撃しようとした怪人に、更なる驚愕が襲いかかる。
 ぴったりと揃えられていた両足が、二つに分かれたのだ。
 怪人の視界に開示される乙女の秘密。瞬間、それを理解しようとした怪人の思考が全てストップする。
 整った足先の指、締まった細い足首。柔らかなか脹ら脛の膨らみから健康的な膝裏が伸び、豊かに曲線を描く太腿、そして、その二つの美しい枝が合わさる、その場所。
 そこへと認識が至るその直前に、怪人の視界は再び急転する。
 いや、むしろ怪人の体そのものが宙を舞っていた。
「おご……っ!?」
 ギュン、と首に回された、がっちりと挟んだルルティアの脚が、注がれる慣性を滞りなく巡らせ怪人を床に叩きつけたのだ!
「この瞬間、相手にだけ下着状況が丸見えになるこの瞬間に……白ブーメランと言う選択肢は無いッ!」
 ドコン、ドッコン、と次々と怪人を床に沈めながら、ルルティアは猛る。
「返せぇーッ! 妾の考案した素晴らしい下着を返せッ! あの下着を履くケモノ達に期待した妾の心の高鳴りを返せーッ!」
 そう、自分用でも十分だが、あれが流行れば世界は花園だ。
 だというのに、この無粋極まる怪人はその邪魔をする。
 そんなんだから、滅んだのだ。
「貴様らは……貴様らはーッ!」
 頭を床に叩きつけられるその寸前、怪人は見る。
 ルルティアの程よく肉付いた脚の合流地点。その最たる秘密を覆う四角い肌色。
 そう貼るタイプの下着。
「……」
 去来する寂静。そのままに最後の怪人は床に叩きつけられた。
 そしてルルティアは、奪い返した珠玉の下着を手に立ち上がる。
「それはお主達の正義なのじゃろう……だが、妾とて、これは譲れんのじゃよ……」
 立つルルティアの控えめに揺れる胸の先にも同様に張り物が施され、もし本番中にアクシデントがあったとしても良俗を維持できる。
 百点のプロ意識。その勝利であった。
 

大成功 🔵​🔵​🔵​

サラ・メリータティ(サポート)
「はわわ」「献身的」「友好的」「前向き」「サポート気質」
NG項目なし、回復、補助タイプです
これにより同行者が酷い目に合うのは望んでないので使いにくかったら流して下さい

回復の事や補助、精神的ケアなら任せてくださいな妖狐です
困っている人のお役に立ちたいです
力仕事や走ることは苦手ですが、細かいことは結構得意
頼まれたら断れないタイプ

とりあえず「はわわ~」や「はわわっ」をよく言います
はわわですが「ドジっ子ではない」
真面目な時はちゃんとやり、楽しむ時はしっかり楽しみます
人を助けるという覚悟が決まっていてたとえ捨て身であろうとも救助にあたります

不思議な鞄にはお菓子や冒険に役立つ素敵なものが沢山詰まっています



「な、な、な」
 廊下をかけていく白ブーメランパンツ一丁の変態怪人達に、偶々居合わせたサラ・メリータティ(はわわヒーラー・f00184)は、赤くした顔で暫く硬直したあと、大きく叫んでいた。
「何をやってるんですかあ!!」
 よく見れば、怪人の手にはショウ参加者の服らしき布。
「笑止! 我が使命に従うまでッ! 邪魔をするならば貴様にも白ブーメランパンツの素晴らしさを分かってもらうぞ!」
「え、ええ! なんでそうなるんですか!?」
「やれ!!」
 問答無用、と標的をサラに決めたらしい白ブーメランパンツ怪人達は一斉に、サラへと肉薄する!
 右を見ても、左を見ても仲間はいない。
 なら自分でどうにかするしかないようだ。でなければ、白ブーメランパンツにされてしまう。
 恐怖、というよりは、他の誰かが次に犠牲になると考えれば、サラに悩む時間はなかった。
「――ッ、お願いします!」
 怪人達が飛びかかる――その瞬間。真下からはね上がった狐火が悉く怪人達に直撃し、吹き飛ばした!
 そして、サラを守るように彼女の前に、小さな黒狐が立ちふさがる。
 可愛らしいその黒狐は見た目に反した鉄壁を披露し、怪人達を撃滅せしめたのだった。

成功 🔵​🔵​🔴​




第3章 ボス戦 『コスプレ撮影怪人アングラーロー』

POW   :    ここがコスプレ会場だーーーーーーー!!
【コスプレ化光線とポーズ指定催眠音波 】を放ち、自身からレベルm半径内の指定した全ての対象を攻撃する。
SPD   :    お前は最高のコスプレイヤーだ!(フラッシュ)
【強制コスプレ光線 】【ポーズ指定催眠音波】【撮影されると気持ちよくなる催眠】を対象に放ち、命中した対象の攻撃力を減らす。全て命中するとユーベルコードを封じる。
WIZ   :    良い! 実に良いアングルだ!
【カメラのレンズ 】から【強制コスプレ光線】を放ち、【ポーズを取らせる事】により対象の動きを一時的に封じる。
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種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は💠プリマステラ・リコールドです。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


 どうにか怪人を撃退し、下着を取り戻した猟兵。
 だが、問題は連鎖するように起きるのだ。
 なんとギャラリーの中に怪人が紛れ込んでいるのだ。
 しかもそいつはモデルに好きなポーズや着せ替えをする光線を出して、ショウを自分好みに勝手に改変しようとしている。
 こうなれば猟兵は、その怪人のUCに抵抗し、なにも問題は起こっていない、と観客に示すしかない。

◇◇◇

第三章

 コスプレ撮影怪人アングラーローが放つ妨害を利用したり、耐えたり、受け流したりして、何事もなくショウが行われていると演出してください。

 要するにランウェイを無事に渡りきる事が目標です。
 ショウ中はギャラリーに扮しているので闘うとショウが失敗になるので、ショウ後にとっちめる設定です。

 プレイングお待ちしています!
リオン・ライネル

UCで会場に戦闘用機械『自律式剣列複合式小盾』を配置。敵の位置だけは確認しないとね。

さて、コスプレとポーズ…か。
うまく使うならそうだなあ。

少しだけ自律式剣列複合式小盾で光線を反射させて、レーザーみたいに演出して。
それで、コスプレを少ししようかな。受ける量を調整すれば、下着だけ変わらないように、出来ないかな?

それで、ランウェイを歩きながら、コスプレさせられたならその場で脱いでいく。
軍服とか、執事服とか、コスプレ衣装の下から表れるパッションな下着。

これでギャラリーの目線もバッチリなはず。

ショーが終わったら、自律式剣列複合式小盾をアングラーローに突撃させるね。



「ふう」
 リオン・ライネル(獣の従剣者・f31862)は自分を落ち着かせるように息を吐いた。
 もうすぐ出番だ。要である自律式剣列複合式小盾はすでに展開している。
「……よし」
 リオンは、覚悟を決めるとステージへと歩き出した。

◇◇◇

 ステージに現れたリオンは、堂々と歩きだす。
 照明は暗く、彼が下着姿であることは分かってもそのデザインは分からない。
 それを目を凝らして見ようと観客が目を細めた、その時。
 彼に向けて光線が放たれた。
 宙を舞う機械がそれを反射させて天井へと打ち上げる。意地として彼の下着を明瞭にさせまいとする動き。
 だが、放たれた光線は、その防御を掻い潜りリオンへと直撃する。
 オブリビオンからの攻撃を受けてしまう。だが、リオンはむしろ笑った。
 計画通りだった。彼の体が光に包まれる、その直後、照明がステージ上の彼を照らす。
 そこには下着姿のリオン――ではなく、いつの間にか軍服を纏ったリオンがいた。
 明らかに暗がりのなかではそんなものを着てはいなかった。息をのむ観客を前に彼の足は止まらない。
 お堅い雰囲気の軍服。
 リオンは、軍帽の下でにやりと笑うと、ゆっくりとその上着のボタンを外し始める。歩きながら全ての服を脱ぎ観客席へと投げると、先に控えていたスタッフがそれを回収していく。
 次はワイシャツ、そして靴、靴下。焦らすように、それでも素早く自ら裸へと近づいていくリオンは、ランウェイの折り返しでようやくそのズボンのベルトへと手をかけた。
 そしてリオンは観客に背を向けるように金具の音を静かに響かせ――。
「ごくり」と誰かの喉が鳴る。その瞬間、堅苦しく厳格さを感じさせる軍服ズボンの下から、尻尾周りを大きく露にする挑発的な下着に包まれたリオンの尻尾が観衆の目前に晒された。
 フリフリと尻尾を揺らして、ズボンをスタッフに投げ渡したリオンは、観客に振り返る。
 腰から三角に刻まれた下着は、その膨らみを巧みに支え、隠しながらも、むしろその存在を強調するかのようだった。
 腰を露出するデザインのせいか。
 ともかく、リオンは観客の熱い視線を一身に受けながら、ランウェイを戻っていった。

◇◇◇

「はぁー、恥ずかしかった……」
 バックヤードでしゃがみこんだリオンは、思っていたよりも観客の前で脱ぐという事が羞恥心を覚える事だった、と反省する。
 まあ、こんな機会そうそうないだろうけど。
 ともかく、妙に火照った体を落ち着けるまで、リオンはその場にしゃがみこんだまま動けずにいた。

◇◇◇

 それはそうと、ショー終わりに展開していた自律式剣列複合式小盾を怪人に、ぶつけるのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

ルルティア・サーゲイト
妾は数多の世界で様々な衣装を着こなしておる。即ち……妾に着こなせぬコスプレ衣装など無い。どんな衣装でどんなポーズでも思い通りにやらせてやろう。
 まあ、そうじゃな。あまり思い通りにやらせすぎるのは色々と危険なので効いている様に見せつつギリギリでショーとして成立する際どいポーズで止めておこう。後は演出と言い張れるじゃろう。

「さて、妾のコスプレショーは楽しかったかのう?」
 一通り終わったら新技のUCの見せ場じゃ。目の前に張る下着を剥がして投げ付ける。
「やはり、何もはかないのが一番良い」
 残影舞踏陣でばっさり斬って終了じゃ。



「全く、不粋の極みじゃったな」
 ルルティア・サーゲイト(はかなき凶殲姫・f03155)は、取り返した下着の紐を括りながら、自分の手番を待つ。
 会場は盛り上がっている。その渦中、壇上へと姿を見せれば、どれ程の数の視線が己を貫くか。
「くく……」
 恐れよりも愉快が勝る心地に、笑みを浮かべながらルルティエは、ステージへと歩き出した。

◇◇◇

 現れたルルティエに、一斉にスポットライトが集まる。
 彼女は、オブリビオンの支配を恐れはしない。それは自信。彼女に着こなせぬものなどないという自負が、ランウェイを歩く姿をも輝かせる。
 腰紐、というよりは、もはや太ももで結んでいるようなローライズな下着。軽いフリルは脚を踏み出すその動きにあわせて揺れ、まるで重なる波のように、淡く七色の光を纏う。
 ギャラリーが、魅いるように押し黙った。臆さぬ立ち姿が、色香と、それに劣らぬ清純な美しさが凛と際立つ。
数歩、彼女に従うスポットライトとともにランウェイを歩くルルティエへと怪人から光線が放たれた。
 ルルティエだけを見つめている観客からは、スポットライトが僅かに揺れたようにしか見えなかっただろうそれは、確かにルルティエへと直撃する。
 囚われた光の渦が霧散する。そのなかから現れたルルティエは、質素な黒を纏う。
 神に仕える敬虔なる証。足元までを隠すスカートをルルティエはつまみ上げながら、華麗にターン。
 花開くようにスカートが舞う。あまり広がりの無い形状とはいえ、ランウェイは観客よりも一段高い通路だ。
 彼女に集中するスポットライトは床に跳ね、その広がる奥を暴き出す。
 黒の中に清廉とも過激とも言える白が浮かぶ。
 スカートの舞が終わり、彼女が進む――と同時に放たれた光に、黒から赤へと色を変えた。
 それは脚を大きく開いて見せた中華服。床を蹴り、切れのいい演舞を見せた後に進めばさらに衣装が切り替わる。
 古今東西。様々な衣装を切り替えながらルルティエは、予定調和のようにランウェイを渡りきったのだった。

◇◇◇

「さて――」
 ルルティエは、ショウが終わり、観客も帰りきった後。無人の観客席に残る怪人へと対峙した。
「ぬ、ふふ……す、素晴らしいショウでしたな! 拙者感激のあまり接写してしまいそうでありましたぞ!」
「そうかの、楽しんでくれたのなら、畳乗じゃわい」
「では、拙者はこれにて――ッ!?」
 身を翻そうとしたアングラーローへと、リオンの放っていた自律式剣列複合式小盾が襲いかかる!
 ズガガガ! と体を穿つ攻撃に、逃げの手を止めてしまったその隙。
「くく、もっとスリルを味あわんか?」
 ルルティエは声でアングラーローの視線を引き、たくしあげたスカートの下。ショウの間につけていた下着の紐を弛める。
 ぱさりと落ちる布。そしてその下。最後の砦である前張を、その指が捲り上げ……。
 ピン、とはがしたそれが宙を舞う。
 刹那。魅入るアングラーローに巨大な鎌が迫り――理性を失う瞳が輝き、一閃!!
 ステージから一瞬で観客席へと飛び、アングラーローを切り裂いた彼女は、元に戻った目で振り返り、ため息をついた。
「ふむ、逃したか……小癪な真似を」
 手応えが軽い。致命傷には至っていないだろう。
「まあ、出れはせんがな」
 すでに袋の鼠。自分の仕事は終わったとルルティエは、ゆっくりとその場を後にするのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

三日月・蓮華(サポート)
 賢い動物のウィザード×クレリック、12歳の女です。
 普段の口調は「女性的(私、あなた、~さん、なの、よ、なのね、なのよね?)」、覚醒時は「無口(わたし、あなた、呼び捨て、ね、わ、~よ、~の?)」です。

 天才を自称していますが知識は年相応。困った時は賢者の書(難解な字で書かれた分厚い絵付きの本)を取り出して読み解決法を探しますが、時により解決できたりできなかったり。
 敵には勿論自分に危害を加える相手には例えイェーガーでも容赦せず攻撃します。
 無垢ですぐ騙されます。
 頭を撫でられるのが大好きで撫でられるとほにゃほにゃと溶けます。
 甘い物が大好きですが最近は体型を気にするように(でも食べる)。



「ふふ、……よいものが撮れたでござるぅ……」
 猟兵から傷を受けた体を引きずりながら――というほど精神的にはダメージを負っていないらしいアングラーローは、会場の外へと抜けそのまま市井へとその身を隠そうとする。
 だが、あと少しのところで彼の目の前に現れたのは、小さな人影――いや、兎影だった。
「もう逃げられないのですよ!」
 三日月・蓮華(自称天才ウィザード・f25371)は、ぷくうと頬を膨らませて、アングラーローに杖を突き出した。
「もう! この世界のオブリビオンはいつもの変な迷惑ばっかりかけるのです!」
「迷惑だなんて酷いですな! せ、拙者はより良い秘宝画像を求めて……」
「ひほう? ……宝物です?」
「そう……それは神秘のベールの奥に輝くエデン。そう……例えば、スカートやズボンの中に……」
「……?」
 難解な言葉に賢者の本を取り出そうとし、最後に入ってきた声に動きを止めた。
 スカートやズボンの奥。
「にゅう……? ――っ!!」
 アングラーローの言葉を理解した蓮華は、ビョッ! と耳を立てて、直立のままに跳ねた。
 ぽんと顔が赤く染まり。
 そして怒った。それはもうぷんすかと。
「そういう、ぇ……、いけないのはいけないのですよ!」
「どうしてでござるか!」
「……っもう! お仕置き、なのです!!」
 蒸気が頭から機関車のように立ち上る。と思えば、蓮華の姿はぐんぐんと膨らんでいき。
「ぬ、――ッ!」
 アングラーローは、抗う暇もなく杖の一振りで空のお星さまとなったのであった。

成功 🔵​🔵​🔴​


◇◇◇

 かくして、波乱の下着ショーは幕を下ろす。
 さて、店が繁盛したかどうかは。
 下着を見る機会に恵まれてこそ……なのだろう。

最終結果:成功

完成日:2021年03月16日


挿絵イラスト