宇宙空間の何もない空間が歪むとともに巨大な宇宙船が姿を現す。
「目的宙域に到着、目標艦隊軍発見、各砲座照準合わせ!」
その司令官と思わしき人物の合図とともに、戦艦の各砲座が目標の戦艦へと向いていく。
●ブリーフィング
「皆様緊急事態です。すでにプルミエールさんからご連絡を受けていると思いますが、スペースシップワールドで大規模な戦闘が発生しております。」
空中にワイヤーフレームで作られた戦場のイメージ映像を投影させる。
「今回は、ミディアさんの元へ向かっている味方の戦艦を守るために、出現した帝国艦隊を撃沈することが目的となります。」
敵艦隊の戦艦の数は多いが、すでに他の猟兵達も次々と現地に向かって戦闘開始しているため、そのうちのひとつを撃沈することが今回の目的のようだ。
「ターゲットの戦艦は強大ですが、戦艦のエンジン部分にユーベルコードをぶちこ…ごほん、撃ち込んで貰えれば誘爆で破壊することができるでしょう。」
「しかし、銀河帝国軍も馬鹿ではありません、私たち猟兵が来ることを見越して、迎撃部隊をすでに展開させているようです。」
空間にクローン騎兵のワイヤーフレーム映像が現れた後に、ブースターパックなどのオプションパーツが付きその場でくるくると360度回転する。
「クローン騎兵を強化したクローン重騎兵が今回の戦闘相手になると思います。この装備の通り、宇宙空間の中でもある程度自由に立ち回れると予想され、そして当然戦場は宇宙空間となります。」
レイナは一見何もなさそうな自分の手を撫で指で軽く何かを摘まみ上げるような動作をする。
「しかし、私たちには既にヘロドトスの戦いで入手した特別な宇宙服があります。これさえあれば、皆さんの力を十二分に発揮することができるでしょう。」
「皆さん、準備はよろしいでしょうか? 出発するとすぐにそこは戦場です。気を付けてください。」
ファイヤーホイール
というわけで、宇宙戦闘をやりたいというだけの内容になります。
また既にヘロドトスの戦いで以下の性能のアイテムを手に入れておりますので、基本的に宇宙空間で戦う術はないよ的なのは気にしないでください。
特に明記がなければ、透明な宇宙服に関する描写はいてしません。
逆にもともと鎧装騎兵ですや、ウォーマシンですとかでしたら、普通にそのまま戦えるかと思います。よろしくお願いいたします。
●猟兵が先の戦いで手に入れて装備しているとしても良いアイテムの性能
透明で薄く行動を阻害する事が無い、特別な宇宙服
ほぼ生身と同じように宇宙区間で活動する事ができ、宇宙空間で望む方向に起動可能な推進力を持ち、更に、視界内の対象との会話が可能。
第1章 集団戦
『クローン重騎兵』
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POW : インペリアル・フルバースト
【全武装の一斉発射】を放ち、自身からレベルm半径内の指定した全ての対象を攻撃する。
SPD : コズミックスナイプ
【味方との相互情報支援】により、レベルの二乗mまでの視認している対象を、【狙撃用ビームライフル】で攻撃する。
WIZ : サイキッカー拘束用ワイヤー
【アームドフォートから射出した特殊ワイヤー】が命中した対象を捕縛し、ユーベルコードを封じる。ただし、解除するまで毎秒寿命を削る。
👑11
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴🔴🔴🔴🔴
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種別『集団戦』のルール
記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
大成功 | 🔵🔵🔵 |
成功 | 🔵🔵🔴 |
苦戦 | 🔵🔴🔴 |
失敗 | 🔴🔴🔴 |
大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
ジニア・ドグダラ
数が多い上、相手は空を飛びますか……ならば、私は攪乱を行いましょう。
【オルタナティブ・ダブル】でもう一人のワタシを呼び出し、ワイヤーフックや宇宙服で【逃げ足】や【第六感】を駆使して攻撃を回避しつつ、宙を飛び回りましょう。【空中戦】は、ワイヤーフックで慣れてますからね。
一人は目くらまし目的で死霊を【高速詠唱で】多数召喚し、【呪詛】による【範囲攻撃】で行動を縛っていきましょう。
もう一人のワタシは可能な限り【目立たない】ように行動し、【敵を盾にして】【死霊銃】による攻撃を行い同士討ちを誘うように行動しましょう。特に、情報を取り合うような行動を察知したら、容赦なく死霊銃で【2回攻撃】です。
※連携歓迎
ミスタリア・ミスタニア
ハハッ!そうだよ、鎧装騎兵同士の制宙権の取り合いこそが星間戦闘の華だよなぁ!
とはいえ、数だけが頼りのクローン重騎兵じゃオレらを止められはしねぇぜ!
オレの『空中戦』マニューバは伊達に翠の疾風と呼ばれちゃいねぇと教えてやる!
『第六感、見切り、ダッシュ』で攻撃を避けるぜ。一斉射も悪くは無いが狙いが雑だぜ!まぁ避けきれなければビームシールドで『盾受け』だな。
あるいは敵群に『捨て身の一撃』で突っ込むことでオレを狙えば味方誤射になって『敵を盾にする』状況に持ち込むぜ!
懐に飛び込んだらパイルバンカーで『鎧砕き』だ!装甲服ぶち抜いて『2回攻撃、零距離射撃』の大型熱線砲(ブラスター・ランチャー)をぶっ放すぜ!
シャルロット・クリスティア
こ、これが宇宙空間……!?
話には聞いてましたけど、上も下も無い、地面も無いというのは、変な感覚ですね……!
ですが、移動に慣れてなくても、銃座代わりならば……!
とりあえず手近な残骸や小惑星などの影に移動、取り付いて姿勢を固定します。
アンカーショットがあるので、撃ち込んで安定させましょう。緊急の移動時は破棄も視野に。
『地形を利用』して身を隠しつつ姿勢を安定させたら、あとは狙い撃つのみ。
『スナイパー』として、全線で戦う皆さんに『援護射撃』を送ります。
宇宙の中で目立つスラスター光……当てるのは容易です!お任せください!
「5番艦に被害がでている、やはり猟兵達が攻めてきているようだ。対空警戒を厳にせよ!」
防衛隊のリーダーと思われる個体から指示を受けたクローン重騎兵たちが、ビームライフルを構えなおしながら3人で編隊を組み警戒にあたる。
そうしている間にも守護している戦艦は徐々に前進を続け、目標を射程距離に収めようと進行していく。
「向こうの味方艦へ援護に向かった方がいいんじゃないか?」
近くの味方戦艦が被弾し砲台が爆発をするのを見ながら、中々現れない猟兵達に苛立ち始めていたが、索敵範囲内に突然熱源が発生する。
「レーダーに感あり!…上です!!」
熱源を捉えたクローン重騎兵は、通信で伝えるとすぐさま【狙撃用ビームライフル】を射撃体勢に構えスコープを覗き込む、スコープの先に捉えたのは戦艦に向かって直進してくるジニア・ドグダラだった。
【相互情報支援】により仲間と情報をリンクしたクローン重騎兵たちは、良いマトだと言わんばかりに一斉に狙撃を開始した。
「思っていた以上に敵が多いですね。」
ジニアはマトを絞らせないように左右に身体を振りながらビーム攻撃を躱しタイミングを見計らうと、次の狙撃タイミングに合わせてユーベルコードを発動させた。
発動させたのは【オルタナティブ・ダブル】、もう一人の自分を出現させるユーベルコード。
ビームをわざと引き付けてから発動させ、攻撃が当たる瞬間に出現させ左右に分かれるように攻撃を回避するとそのまま一気に敵へと距離を詰める。
クローン重騎兵たちからは、ジニアが攻撃を受けて分裂したように見えたため次の攻撃に一瞬ためらいが生じ、その隙を付いてジニアは多数の死霊を召喚し敵軍に向けて突撃させた。
「猟兵多数接近、各部隊戦闘エリアを狭めて防衛を…ぐあっ!」
死霊により混乱している部隊に向けて援護に向かっていたクローン重騎兵が目の前で緑の閃光に攫われる。
「おいおい、そんな隙だらけじゃすぐに撃墜されちゃうんじゃないか?」
緑の閃光の正体はミスタリア・ミスタニア、敵が旋回した際の隙に合わせて高速で接近しクローン重騎兵にパイルバンカー射出口を当てたまま離脱し、
「いや、違うか…オレが撃墜しちまうぜ!」
訂正が終わる前にパイルバンカーを射出しクローン重騎兵の硬い装甲を打ち破ると、そのまま【大型熱線砲(ブラスター・ランチャー)】を発射し対象を消し飛ばした。
「敵が多いなら多いなりの戦い方があるか。」
と、ミスタリアは前線が乱戦になっているのを見ると丁度良いと、クローン重騎兵を引き連れたまま前線へと駆けていった。
死霊の影響で乱戦になっている前線ではジニアが、なるべく目立たないように立ち回ってはいたが、敵の数が多く受けた傷は少なくはなかった。
「まだまだいけますよ。」
普段使いなれているワイヤーフックをクローン重騎兵に引っ掛け引き寄せ、自分の軌道に緩急を付けながら同士討ちを狙ったり、
漂っている死霊を弾丸に変えて【呪詛塗れの死霊拳銃】で攻撃を行ったりと大立ち回りを続けていたジニアの足を止めるため、クローン重騎兵が乱戦から離脱し【狙撃用ビームライフル】で狙いを定める。
ジニアに向かって攻撃を行おうとした瞬間、バックパックに振動が走り思わず背中を見ると外的要因により穴が開き、機械がショートしていた。
攻撃を受けたかと周囲を警戒しようとした瞬間に、更に追加で数発の弾丸がクローン重騎兵を貫通し爆散したのだった。
クローン重騎兵を狙撃した人物はシャルロット・クリスティア。
宇宙空間に漂う大き目の残骸に身を潜めて狙撃態勢をとっていた。
「やっぱり、援護射撃に徹するで正解だったみたいですね。」
と、呟きながら前線で動き回るスラスターの光を頼りに次々に攻撃を行っていく。
彼女は、宇宙空間という慣れていない戦場のなかで、最も自分が慣れているスタイルに近づけるために、すぐさま戦線には加わらず、狙撃しやすい残骸へとアンカーを固定して戦闘準備を行っていたのであった。
更に彼女にとって良かったことは、前線が乱戦状態になっており、狙撃の射線が読まれ辛く狙撃がばれても探され発見される可能性が低いということだった。
「あ、もう一人が敵を引き連れてきたみたいですね、少し削りましょうか。」
と、ミスタリアが引き連れてきている敵を減らす作業に入るのであった。
接近するミスタリアに対して、クローン重騎兵が向きを変え【全武装の一斉発射】を開始する。
「クッ!」
複数の一斉射撃に対して、ビームシールドを巧みに使い致命傷を避けながら突っ込んでいくも無傷とはいかない。
被弾して一瞬よろめいた瞬間に、武器を振りかぶったクローン重騎兵が視界に突然現れる。
だが攻撃が振り下ろされることはなく、【呪詛塗れの死霊拳銃】によってクローン重騎兵は倒される、その背後には
「危ないですよ?」
と銃を構えるジニアがいた。
「お互いにな!」
ミスタリアはジニアのすれ違いざまに、ジニアの背後に迫っていたクローン重騎兵をビームシールドで弾き飛ばす。
弾き飛ばされたクローン重騎兵は、態勢を整えようとバックパックに火をつけた瞬間、数発の弾丸に貫かれ爆発し、
「二人とも援護はお任せください!」
と、狙撃したと思われる人物からの声が届き、気を引き締め直す。
「さぁ、お前たち、今度はワタシが相手だ!」
真剣身を増したジニアの人格が切り替わる。
「伊達に翠の疾風と呼ばれちゃいねぇと教えてやる!」
構えなおしたミスタリアのブースターに火がともる。
「ふぅー…。よし!」
シャルロットが無駄な力を抜き、再び集中を始める。
クローン重騎兵との攻防戦は後半戦へと突入していくのだった。
成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴
井艸・与
そうやすやすと殺させてたまるもんかよ
帝国の思うようにはさせないぜ
移動した途端に敵の艦内ってことだから、サイバーアイですぐに周囲の確認
いきなり後ろから襲われるってのには気を付けたいとこだ
周囲に敵を確認したら応戦するぜ
ただし、もし敵がこちらに気づいていなかった時は奇襲をかけて先手を取りたいとこだ
こちらのユーベルコードを封じられては厄介だから、まずは【マヒ攻撃】で敵の行動を制限させるぜ
銃で距離を取りつつ立ち回り、相手の動きはよく見て【見切り】、攻撃は回避する
影の追跡者の召喚で影を召喚して敵に接敵させておき、五感を共有させて隙ができた瞬間を逃さず【傷口をえぐる】ように攻撃を叩き込む
トルメンタ・アンゲルス
※アドリブ歓迎
へぇ、宇宙空間での戦闘に乗り出してきましたか。
中々に焦っているんじゃないですか?
まぁ。やることは変わりません。全部墜とす!
さぁ、駆けるぞNoChaser!
変身!
『MaximumEngine――Mode:Formula』
攻撃力重視の装甲として変身合体。
ブーストを吹かし、最大速度のダッシュで駆け抜けます。
スマッシュ・エアなども活用し、物理法則を無視した軌道で駆け抜け、
相手の狙いを滅茶苦茶に吹っ切り、撹乱しながら接近し、ブラスターやプラズマブレード、飛び蹴り等で各個撃破を狙います。
戦艦を狙えるなら、超加速からの直撃のブリッツランツェで、エンジンどころか艦体ごと蹴り貫かんと突っ込みます。
佐久間・嶺滋
……いや、普通に生きてる内に宇宙空間で戦うとか思ってなかったんだけどどーなんだよ。
単純に特殊ワイヤーや遠隔攻撃が面倒だな。使い捨ての命には同情はするが……
今は、大人しくしててくれ。
サイキックブラストの電光に【目潰し】を重ねて狙撃能力、ひいては相手のターゲッティング性能を妨害しつつ、麻痺させることを狙う。
ただ、数が多いからそのまま殴り合うにも限度があると見てる。
倒せそうな味方の猟兵にいくらかお願いしつつも支援軸で立ち回ってみるかな。
ガイ・レックウ
【POW)で判定
宇宙戦闘…慣れてはいないがやってやるぜ!!
俺の宇宙バイク【スターチェイサー】を【騎乗】スキルで操りながら、相手の攻撃を【見切り】と【残像】を組み合わせてかわしていき、酒切れない攻撃は【オーラ防御】で受けて、【フックシューター】を引っ掛けたりして接近するぜ。
【怪力】と【範囲攻撃】のスキルを利用した刀で【なぎ払い】を放った後、刀による【2回攻撃】とユーベルコード【二天一流『無双一閃』】で連続して敵を斬り捨ててやるぜ!!
「宇宙戦闘…慣れてはいないがやってやるぜ!!」
宇宙バイクの試作機【スターチェイサー】で宇宙空間を疾走するのはガイ・レックウ。
「ほんとほんと、宇宙空間で戦うとか全く考えたことなかったんだけど、すげー不思議な感覚だな。」
特殊な宇宙服のおかげで、宇宙空間で不自由なく移動できる今の状態に佐久間・嶺滋は感想を述べる。
「俺も不思議な感覚ですよ。空を飛ぶってこんな感じなんでしょうか?」
と、船内に降り立つと予想していた井艸・与も、不思議な感覚だと話した。
「普段とやることはかわらない、お先にいきます!」
トルメンタ・アンゲルスは、愛車の宇宙バイクであるNoChaserを更に加速させ、防衛のために集まってきているクローン重騎兵達の集団へと突っ込んでいく。
接近する猟兵達に気が付いたクローン重騎兵は武装を展開して先頭で突っ込んでくるトルメンタに対して攻撃を一斉発射する。
しかしトルメンタは回避行動に移らず叫ぶ。
「さぁ、駆けるぞNoChaser!変身!」『MaximumEngine――Mode:Formula』
乗っていた宇宙バイクに光が走りパーツが別れるとトルメントの身体に装着されていき戦闘モードへと移行する。
そのままトルメンタは更に加速をすると飛んでくる攻撃を突き破りながら敵陣の後方へ向かって空間を跳躍していく。
クローン重騎兵たちは、とっさにトルメンタを射線に捉えるために顔と武装を上空へと向けていくが、井艸はその隙を逃さず攻撃を仕掛ける。
「ユーベルコードを封じられては厄介だから、大人しくしててもらうぜ!」
これだけ密集してれば、どこに撃っても当たるぜと麻痺効果のあるアサルトライフルを、敵軍に乱射して一時的に動きを止めていく。
もちろんばらまいて攻撃しているだけなので当たらない敵も当然出てくるのだが、それは同じ考えを持っていた佐久間がフォローする。
「やっぱりそうだよな、俺もワイヤーは厄介だと考えてたんだよ! サイキックブラスト!!」
手のひらをかざすとそこから、高圧電流が宇宙空間を駆け抜けていき、動きが止まっていなかったクローン重騎兵達を的確に狙い撃っていく。
一瞬とはいえ敵が止まってしまえば攻撃に全力を注ぐことができる。
「これは助かる、こいつでぶっ飛ばしてやるぜ!」
と回避行動を捨てた分【スターチェイサー】を一気に加速させると、妖刀ヴァジュラを抜刀して足が止まっている敵軍を一気にぶった斬っていく。
だが、斬撃一撃で落ちるほどクローン重騎兵もそこまでヤワではない。
しかし斬撃の衝撃で吹き飛ばされているところに猟兵達の追撃が襲い掛かる。
「隙だらけ過ぎて、あくびがでてしまいそうだぜ!」
クローン重騎兵の脇には、いつから居たのか、井艸が放っていた【影の追跡者】が姿を現していた。
五感を共有している追跡者は井艸の意思に従い、斬撃で傷つき装甲がなくなった場所へ的確にナイフを突き立て、えぐる様に急所にとどめを刺し、終わるとすぐに次の対象へと作業のようにこなしていく。
佐久間も遠距離から近距離へと差を詰めると【サイキックブラスト】をまとった拳を叩きつけ次々にクローン重騎兵を撃破していく。
「これで最後ー!」
トルメンタは、最後に残ったクローン重騎兵に向かって踵を返すように飛び上がりながら拳を振り上げる。
だが殺気を感じとっさに攻撃をキャンセルし後ろへと飛ぶ、その瞬間に太い光の帯が目の前を通過し掠ったトルメンタの装甲は融解、その光に巻き込まれたクローン重騎兵は焼失していた。
光の正体は戦艦から放たれた主砲のひとつ、そして戦艦からの対空砲火が一斉に始まった。
「最後の抵抗ってやつですかね。」
と、猟兵達は散開して最後の仕上げに入る。
「悪いが、遠くから潰させてもらうぞ。」
と、井艸は遠距離から【影の追跡者】を戦艦の自動対空砲台に放ち、着実に砲台を無力化していく。
「壊すほどの威力はないけど十分だろ?」
佐久間は戦艦の周りを遠巻きに回りながら、【サイキックブラスト】で砲台の機能を一時停止させ時間を稼ぎ、その隙間を突いてガイとトルメンタが戦艦へと詰め寄る。
二人は、戦艦の装甲に付くと二手に分かれて行動を開始する。
「最後の仕上げってやつだぜ!」
密着してしまえば対空砲台の影響はほぼなく、飛んでくる攻撃も【スターチェイサー】が発生させるオーラ防御である程度弾くことができ、疾走して後部のエンジン部分を目指す。
目標地点に到着すると、バイクから飛び上がりながら二本の刀【妖刀ヴァジュラ】【炎刀『鬼刃丸』】を抜刀し、ユーベルコードを発動させる。
「これが俺の奥義!!くらえ、無双の一撃を!!」
放たれた斬撃が戦艦の装甲を打ち破り、エンジン部分に到達した攻撃が亀裂を発生させ自壊を始める。
「エンジン部に被弾!? 急いでエンジンを止めろ!」
と艦橋で指示を出した兵士の目の前に影が迫る、トルメンタである。
「悪いけど、これでキメさせてもらいます!」
プラズマジェットで加速した超高速の飛び蹴りが艦橋を貫通し、爆発させる。
エンジン停止が間に合わなかった戦艦はエンジン部の爆発から始まり、次々に各部が誘爆。
激しい閃光を発しながら宇宙の藻屑へと消えてゆくのだった。
成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴🔴
犬憑・転助
【御代・燕三(f06444)】と参加
俺のユーベルコードは超嗅覚、キナ臭さだってかぎ分けるぜ
ははっ、こいつは良い!
空を飛んでるみてーだな!
おい相棒(燕三)、手前ぇも楽しんでるか?
敵が大勢いる場所に突っ込む
敵の奇襲や発見は超嗅覚で感知し、仲間に知らせる
来ると思ったぜ(かばったり避けたり敵の弱点ついたり)
戦いが膠着したら、頭脳派な旅団の仲間の指示に従う。またはやろうとしてる作戦をフォローする
(コロ助が傷だらけは望むところです。苦労人ポジション希望)
ビームも弾丸も刀で斬り捨てる
サムライに斬れないものは、ないんだぜ?
戦艦のエンジン部分には二刀で
弱点部分を見切って斬る!
アドリブ歓迎、他PCと絡み希望
御代・燕三
【犬憑・転助(f06830)】と参加。
面妖な空間ですね。しかし漂っているだけで良いとは怠惰なわたしに向いていると思うのですが……、彼と一緒だとそうもいきませんね。
「UC:算術式:献身の章」と[高速詠唱]を多用。
集団戦での戦線維持ならお任せください! わたしは頭脳派ですからね。陣形を駆使して……ってコロ助! 勝手に突出してはいけません。
基本的に2人で行動して、転助に追従。傷を多く負う戦い方をする相棒をUCで治療する。遠くても遠隔操作可能。また、他の猟兵も傷ついているようであれば複数対象を同時に回復。わたし1人の疲労で戦いに勝利できるのなら安いものです!
他猟兵との絡み、アレンジOK
グレナディン・サンライズ
宇宙空間での戦いとは、何年ぶりかねぇ……?
少々なまっちゃいるが、帝国のザコどもに負けるあたしじゃないよ。
サイコキネシスで自らを運び、敵陣のまっただ中へ。
いきなり眼前に現れて敵兵を驚かせたり、あるいは嘲笑したり、
引っかき回すだけ引っかき回して、冷静さを失わせる。
その後は、位置取りを工夫して同士討ち狙い。
サイコキネシスでほんの少し銃口を動かしてやるだけの簡単な作業だね。
月守・咲凛
宙間戦闘なら得意です!SPDで戦闘、絡みアドリブ問題ありません。
敵の狙撃を見切りや残像で躱しながら火線砲で反撃や牽制、クルクルと飛び回って敵をロックオンして回ります。出来るだけ多くの敵をロックオンしてユーベルコード発動、一気に殲滅です!
主戦場から少し離れた宇宙空間に、漂っている二つの影。
「ははっ こいつは良い! 宇宙空間ってーのは、空飛んでるみてーで面白な。」
宇宙空間にもかかわらず、頭の後ろに手を回し大雑把な格好で寝転んで目を閉じているのは、犬憑・転助。
「まこと、面妖な空間ですね。漂っているだけというのはわたし的にはとても楽でよいのですが、戦いに行かないでよろしいのですか?」
それに答えるは、優雅に座を組んだまま漂っている御代・燕三。
犬憑に引っ張られるままに、現在の宙域に到着したあと、少しの間ぼんやりとした時間を過ごしていたのだが、犬憑は何かを感じ取ったのか目を見開くと
「んなわけあるか、戦いの気配を感じるぜ!行くぜ相棒!」
と内容も伝えずに一直線に小惑星へと駆けだしていった。
御代もいつも通りですねと、理由も聞かずに犬憑に追従していくのであった。
小惑星の裏側では、クローン重騎兵の集団と猟兵の戦闘が行われていた。
「帝国のザコどもに負けるあたしじゃないよ、一昨日来るんだね!」
とクローン重騎兵をサイコキネシスで捕らえて投げ飛ばしている、グレナディン・サンライズ、齢三桁に突入した迫力のある老婆。
「おばーちゃんすごいねー、よく敵がいるってわかったねー。」
と笑顔で話しながらクローン重騎兵を変調式火線砲【シュンリン】を使ってビームで撃ち抜く幼女、月守・咲凛。
「年の功ってやつかねぇ。空間戦闘なんて久しぶりだけど奴らの手口ならよーくしってるさね。援軍なんていかしゃーしないよ。」
サイコキネシスで自らを操り空間を移動しているため、今回は透明な宇宙服ということもあり、立った老婆が重心移動もなく宇宙空間を縦横無尽に飛び回っているという図は中々怖いものがある。
「私だって負けられないよ。一気に殲滅です!よいしょぉー」
空間を蹴って跳躍するように距離を離すと装備している武装の発射口を一斉に開放する。
「武装ユニット全開放、撃ちます!」
掛け声とともに設定されていた順番と速度で武装から攻撃が次々と発射され戦場を爆音と爆風で制圧していく。
しかし、爆風が収まるとクローン重騎兵達の反撃が開始される、数が多く仕留めきれなかったのであった。
【インペリアル・フルバースト】による一斉攻撃をクルクルと回避をしながら空間を飛び回るが、敵の数が多く武装ユニットに被弾が増えてくる。
視線をずらすと、グレナディンも複数の敵に押し込まれているようで、援護を期待できる状況ではなかった。
そんななか、
「きな臭いと思ったぜ、いっくぜーっ!!」
と大声を張り上げながら突っ込んでくる援軍がひとり、犬憑である。
「コロ助、わざわざ宣言する必要はないのではないですか?」
御代は少し後方から犬憑を見送り援護態勢をとる。
犬憑の宣言に気が付いたクローン重騎兵たちは向きを変え攻撃態勢をとる。
「一斉射撃用意!発射後、回避行動に合わせて狙撃して動きを止めろ!」
武装を一斉発射するグループと、狙撃をするグループに別れて攻撃行動が開始される。
同時に放たれた攻撃が犬憑の周囲で爆発を起こし、犬憑は爆風の中に飲まれていくが、次の瞬間には被弾も物ともせず一気に直進してきた傷だらけの犬憑が、爆風を突き破って狙撃準備に入っていたクローン重騎兵を射程に捉えていた。
「相棒!てん助だって何度も言わせんな!」
と左手の白狼刀でライフルを叩き切ると、身体を一回転させ勢いをつけた右手の白狼刀で胴を一刀両断し、蹴り飛ばすとグレナディンと月守の援護に向かう。
「おい、ばぁーさんにガキんちょ。大丈夫か?」
というぶっきらぼうな声掛けにふたりは
「変に年寄り扱いするんじゃないよ」
「ガキじゃないです!!」
と抗議の声をあげるがそれと同時に3人の傷がどんどん癒えてはじめる、気が付くと3人の背中にいつの間にか紙人形がくっついていた。
【算術式:献身の章】で高速治療可能な紙人形を飛ばした御代は、
「うちのコロ助が、言葉遣いが悪くてすみませんね。」
と遠くから声をかけた。
敵も味方も仕切り直しとばかりに、距離をあけてタイミングを見計らっていた時、鋭い閃光が走った。
光った方向に目をやると、目標であった敵戦艦が遠くの方で爆沈しているのが見て取れた。
それを見た犬憑が吠え、御代がなだめる。
「あー、くっそぉ!俺がぶったぎってやりたかったのに!!」
「まぁまぁ、良いではないですか?援軍をここで防げたおかげですよきっと。」
「まったくその通りだよ、最近の若いもんはこういう事柄の重要性がわかっとらんねぇ。」
「私はわかってますよぉ!」
と束の間の会話をした後、気合を入れなおす。
「それでは皆さんご準備の方はよろしいでしょうか? 援護はわたしにお任せください!」
と背中の紙人形が3人の背中をトンッと軽く押すと、それを合図に一気に敵軍へと迫っていく。
戦いは掃討戦へと移行したのであった。
成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴🔴