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銀河帝国攻略戦⑤~ディフェンシブ・タクティクス

#スペースシップワールド #戦争 #銀河帝国攻略戦

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「さーて忙しい忙しい! ちょっとこれ見て!」
 バタバタと歩きまわりつつ、シーカー・ワンダーは顔にVTRを表示した。
 『ヘロドトスの戦い』の結果、銀河皇帝によって封印されていた遺失技術『ワープドライブ』の復活が成った。フォースナイト・ミディアのユーベルコードによって、コアマシンに『ワープドライブ』を装着した宇宙船は、スペースシップワールド内でのワープが可能となる。これにより、スペースシップワールドの全戦力を糾合し、銀河帝国に対抗することが出来るようになった。今この時は、銀河帝国に対抗する伝説の『解放軍』を再編し、一転攻勢に出るまたとない好機なのだ。
 現在、猟兵達とミディアの呼び掛けを受け、銀河帝国への抵抗の意志を早期に固めた宇宙船の人々は、解放軍に合流するべく戦いの準備を始めている。しかし、銀河帝国がこの状況を黙って見ているなんてことはあり得ない。帝国軍は、解放軍の戦力となる前にスペースシップの撃破を行うべく、各地に戦艦をワープアウトさせたのだという。
 猟兵達には、グリモアベースから直接敵の戦艦に転移して、戦艦内の敵を『集団戦』により殲滅、スペースシップを襲う戦艦を撃破した後、脱出してほしい。

 今回殴り込みをかける戦艦には、大量の小型歩行戦車が積載されている。これらは、装備されたビームキャノンやナパームによる砲撃の他、帝国軍の兵士を呼び出して集団戦を行う機械の兵団だ。数も多いため、無暗に突撃すれば、あっという間に消し炭になる。仲間と協力して戦ってほしい。


鹿崎シーカー
(これまでのあらすじ:銀河皇帝の末裔を巡る戦いは次の段階へ進む! 失われた技術ワープドライブを、ユーベルコードにより宇宙船に付与できるフォースナイト・ミディアと猟兵達の演説のおかげで、多くの宇宙船市民が解放軍に合流して戦う決意を固めた。しかしそれを静観する銀河帝国軍ではない! 現在、解放軍に合流せんとする宇宙船に銀河帝国の戦艦が襲撃を開始しているのだ! 戦艦内に殴り込み、一隻ずつ沈めていくべし!)

(こちらは戦争マップ⑤のシナリオです)


(ユーベルコードの高まりを感じる……!)
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第1章 集団戦 『小型歩行戦車』

POW   :    インペリアルキャノン
【機体上部に装備されたビームキャノン】を放ち、自身からレベルm半径内の指定した全ての対象を攻撃する。
SPD   :    タンクデサント
【完全武装した銀河帝国歩兵部隊】が現れ、協力してくれる。それは、自身からレベルの二乗m半径の範囲を移動できる。
WIZ   :    サイキックナパーム
【機体後部から投射する特殊焼夷弾】が命中した対象を燃やす。放たれた【搭乗者の念動力で操作できる】炎は、延焼分も含め自身が任意に消去可能。

イラスト:あなQ

👑11
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種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

逢坂・宵
一方的な侵略による国家の滅亡や発展は
ヒトの歴史を見ると多々あったこととはいえ
あまり気持ちのいいものではありませんね
侵略される側ならば、なおさら
でも、星が身近に感じられるのはとても心地がいいですね
こういう戦争、僕は大好きです
さあ、楽しみましょう

それにしてもあれは……すいはんk、いえなんでも

『属性攻撃』『2回攻撃』『高速詠唱』『全力魔法』を用いて
『天撃アストロフィジックス』で攻撃します
猟兵の仲間とも連携や協力をおこなっていきましょう


フェル・ドラグニエル
「了解ッ!敵の船の中で思いっきり暴れまくればいいのね!」


〈グラディウス・レプリカ〉と〈蒼玉の術剣・序〉を敵に向けて持ち、詠唱
「敵は機械か。それじゃあ、この電撃で!ねらい撃つ!」



『我が雷で敵を焼き払い、撃ち倒す!ライトニングショット!』
【竜技・閃光】を使用!
雷の奔流を敵の後部を狙い撃ち!
「サイックナパームがあそこから放たれるのなら、潰せるのかな?」

[属性攻撃・全力魔法・高速詠唱・2回攻撃・スナイパー]の技能を使用します

一度距離を取り敵の攻撃を防ぎます。
仲間への攻撃があればそれも庇って行きます。

[炎耐性・盾受け・かばう]の技能を使用します


大河・回
銀河帝国との戦争か、世界が滅ぼされたら私も困るし戦うとしよう。

自身が敵を倒すのではなく他の猟兵の援護を中心に動くことを目的とする
敵が集団を呼ぶならこちらも集団を出そう
【戦闘員召喚】で戦闘員(昭和特撮風の全身黒タイツ)を召喚して対抗だ
一撃でやられてしまうが逆に言えば一撃は耐えられるわけだ
味方の壁になったり攻撃の隙を作る為に突っ込ませたりと援護をメインに動かせよう
私自身は戦闘員への指示出しやアローガンを銃弾発射モードに切り替えての【援護射撃】を行う
敵は固いだろうから関節部やカメラといった脆そうなところを狙うとしよう

※アドリブ歓迎


暗黒騎士・アングラング
スペース貴族として、私には宇宙市民すべてを守る義務がある。

連中の武装はビーム砲だな? 任せろ、歩行戦車など、何万倒したか知れないよ。
私のユーベルコードは無数の斬撃を繰り出し、浴びせられるビームを弾くこともできる。
堂々と進む私に、連中は一斉射撃を放つだろう。だが、我が二刀流はことごとく弾くというわけだ。
そして巻き起こる上気と煙の中から、悠然と私が進み出ていく……この姿を、戦況の報告とともに帝国兵どもも目にすることだろう。

ただし、この技はあまり融通が利かないから、細かな戦いには向かない。
こうして私が盾になっている間に仲間の猟兵が戦車を倒してくれることに期待しよう。
フォースナイトとともにあれ。


エリエール・アルストロメリア
なるほど、敵は多く、質も低いわけではない…と
しかし、ええ、私だけで戦うわけでもなし、数を減らすことに注力するとしましょうか

最優先は船の撃沈、次点で小型歩行戦車の可能な限りの撃破
ならば防御力を重点的に上げ、なぎ払いでできるだけ多くを巻き込んで攻撃していくべきでしょう
他の味方達の邪魔にならない立ち位置を維持できればなおよいですね
敵の同士うちは狙っても期待できないでしょうから、この可能性は捨てておきます
味方を狙っている敵が居たら、可能な限りそれを撃破して、味方へのダメージを減らしたいと思います
間に合いそうにないなら、味方に声をかけて注意を促しましょう
不意打ちされて壊滅、などは避けたいところです


マユラ・エリアル
ふ…戦争か
腕が鳴るじゃあないか
殴り込み、片っ端から撃破してくれよう

●戦闘
遠距離より敵を近付けないように戦闘
『全力魔法』を使用し【氷刃展開】を発動魔法の刃を展開させる
敵歩行戦車の脚部を狙い魔法の刃で攻撃、切断や凍結させて動きを鈍らせる
動きが鈍った敵は右腕の鉤爪でトドメを刺す

敵攻撃に対しては『第六感』で感覚頼りに回避
回避出来ないようなら『武器受け』をしようし鉤爪でガード

さあ、氷刃の嵐を起こそうじゃないか

●アドリブ等何でも歓迎


雨咲・ケイ
なんか大事になりましたね……。
とりあえず地道に潰していくとしましょうか。

【WIZ】
戦艦自体の破壊は他の方にお任せして、
私は兵団の抑えに回りましょうか。

まずは、敵の配置を認識します。
その後は味方にタイミングを合わせながら
【気絶攻撃】と【2回攻撃】を活用して
【サイキックブラスト】で攻めていきます。
数が多いので動きの止まった敵は後回しにして、
弱っている敵から潰していきましょう。

常に戦場の状況を把握するようにして、
敵に囲まれたり孤立しないよう注意します。
窮地に陥った際は【目潰し】で何とか凌ぎましょう。


塩崎・曲人
【街角情報交換所】で参加
ヒヒヒ、派手なドンパチだぜぇ
団員も居るし、かっこ悪いところは見せらんねぇな

リャンが敵を足止めする策があるって話だし
オレは止まった敵をぶっ潰す役だ
マトモに突っ込めば消し炭だが、動きを止めちまえばむしろ張り付いたほうが安全だぜ
【喧嘩殺法】で敵戦車の関節部と武器を主に狙って攻撃する
懐に潜り込んでの接近戦が主体になるが、敵歩兵が邪魔だな……
リャンの策で動けない歩兵が居るならそいつから武器を奪って暴れたろ
「オラオラァ、曲人様のお通りだ!悪い子は皆、墓の下にブチ込んでやるよ!」
あ、作戦の要はリャンだし、あっちが狙われるようならカバーに回る


リャン・マウイ
【街角情報交換所】のみんなと戦艦に転移するね!
頑張るぞぉー!!

まずは!
どこまで通じるか分からないけどなるべくバレないように[動物の勘]で戦闘の邪魔にならない位置を確保!

そしたら
[捕縛用精霊石]を[全力魔法]で!動かないように足止め足止め!なんなら精霊石箱から漂う死の気配で[恐怖を与える]よ!!
ちゃんと当たるように[祈り]を捧げてるね、えへへ。

更に!
足止めしてるアタシの代わりに戦ってくれる人の見えない位置とか、そーいうところから攻撃しようとしてる奴を重点的に狙っちゃうぞー!!
間に合わないなら声掛けでもいいもんね!


ソラスティベル・グラスラン
広い宇宙を舞台に、今、多くの人々が立ち上がろうとしています…
…むふーっ、浪漫ですね!まるで英雄譚のよう!
勇気ある解放軍の方々が一つに纏まるため、さあ行きましょうナイくん(f05727)!
全てはわたしたちの【勇気】にありッ!

ここに誓うは不退転の意思、勇者とは誰より前に立つ者!これがわたしの【勇者理論】!!(防御

重視)
敵の攻撃はナイくんを後ろに【かばい】、【盾受け・オーラ防御】で防ぎつつ突撃
【怪力・鎧砕き】で敵装甲を剥がし…ナイくん、ハッキングを!
可能ならこれを繰り返します
難しく不可能なら即座に破壊、切り替え【範囲攻撃】の斧で敵の殲滅を!
全ての行動において、足りぬなら全力の【勇気】で補いますッ!!


柊・明日真
【アドリブ歓迎】
この世界の奴らがやる気になってんだ、水差すなんて野暮な真似すんじゃねえよ。
残らず叩き潰してやる!

数も多いし遠距離攻撃ばかりか、馬鹿正直に戦うにはちと骨が折れるな。
手薄な所から【瞬電の刻印】で動きを止めつつ【ダッシュ】で一気に距離を詰めてたたっ斬る!
多少の被弾は【火炎耐性・激痛耐性】で耐えつつ立ち回るぞ。

他の奴との連携もあるし、数が数だ。突出しすぎない様に注意しとかねえとな。
ある程度は他の猟兵も気にしておく。大丈夫だとは思うが、やばそうならフォローに入るか。


ナイ・デス
立ち上がった人々……殺させない、です!
ソラ(f05892)敵を殲滅、しましょう!

私が、支えます!
【生まれながらの光】をひろげ、自身とソラは勿論、仲間全員を癒し続けます
疲労は【蜜ぷに召喚】して食べて回復

ソラが戦車装甲こじ開けチャンスができたら
私は、本体無事なら再生しますから
痛みはあるですが。激痛耐性、勇気、覚悟もあるから
だから、捨て身の一撃に
忍び足ダッシュからのジャンプで飛び込み
搭乗者へ短剣で鎧無視攻撃。暗殺

そして地縛鎖先端の刃を戦車へ突き立て霊的ハッキング
情報収集。戦車から情報吸い上げ、ゴーグルで処理、電脳魔術的ハッキングもかけて、停止か、自爆か
可能なら操縦!戦車を味方に変えて、敵殲滅、です!



 宇宙戦艦の回廊を、複数の兵士と歩行戦車が慌ただしく走る。廊下に響くのは威厳に満ちたアナウンス!
『全乗組員に通達。敵性戦艦に突入まで残り五分。総員、戦闘準備! 銀河帝国に仇なす輩を殲滅せよ!』
『サー! イエッ! サー!』
 走る兵士が一斉に返答し、足を速めた。直後、彼らの進行方向に光の柱が複数出現! その数十二! 驚き急ブレーキをかける一同の前で、光の柱のひとつから柊・明日真(刻印の剣・f01361)が現れた。明日真は銃口を向けてくる兵士達を、真正面から睨み返す。
「おいおい、折角この世界の奴らがやる気になってんだ。水差すなんて野暮な真似すんじゃねえよ」
「なんか色々言われたけど了解ッ! 要は敵の船の中で思いっきり暴れまくればいいのね!」
 続いて現れたフェル・ドラグニエル(蒼翼の竜騎士見習い・f01060)が銀の竜槍を手に身構える。兵士の指揮官は耳に手を当て通信起動!
「HQ、HQ! 敵の侵入を確認! これより排除する。応援を!」
『HQ了解。持ちこたえろ』
「了解。撃てェッ!」
 歩行戦車と兵士が一斉に射撃! 通路を埋め尽くす光弾とレーザービームを前に、猟兵達を背にして立った暗黒騎士・アングラング(光と闇の剣を自在に操る暗黒宇宙騎士・f08676)は両手のフォースセイバーを起動させ、神速の斬撃をを繰り出す! 激しい炸裂音を残してビームを片っ端から叩き落としていく!
「この程度。歩行戦車に一山いくらの兵士など、今更物の数ではない。……とはいえ」
 悠然とした佇まいで攻撃を弾きながら、アングラングは肩越しに仲間を見返った。
「私のコレはあまり融通が利かなくてね。殲滅は任せていいかな?」
「ふ……元より誰か一人に押し付ける気は無いさ。腕が鳴るじゃあないか」
 不敵に微笑むマユラ・エリアル(氷刃の行方・f01439)を横目で見、塩崎・曲人(正義の在り処・f00257)はリャン・マウイ(森の自由人・f06380)に目配せをする。
「んじゃあリャン、作戦通り頼むぜ」
「任せて団長! 行くよみんな! 準備はいい!?」
 リャンとマユラの足元に青色の魔法陣が展開! 直後、歩行戦車の全砲門がナパーム弾をぶっ放し、猟兵達を爆炎のカーテンで隠す。一度撃ち方を止め、様子を見る兵士達の前で爆炎が横薙ぎに一閃され消滅! 余裕の表情を浮かべるアングラングの背後で、リャンの頭上に出現した宝石が群青色の閃光を放つ! 光に当てられた兵士達がたじろぎ、よろめき、胸を押さえて白目を剥きかける。そこへマユラが駄目押しめいて無数の氷剣を射出! 氷の刃に足関節を撃ち抜かれた歩行戦車が体勢を崩した。その隙に雨咲・ケイ(人間のクレリック・f00882)とエリエール・アルストロメリア(聖龍機・f10416)が戦車に肉迫! ケイの両手を稲妻が、エリエールの両手を聖なる輝きが包む!
「ふっ!」
「はあッ!」
 雷の掌底連打が兵士の鳩尾を抉って意識を刈り取り、輝く横薙ぎチョップが気絶した兵士や歩行戦車を薙ぎ払って後ろに弾く! 宙を舞い床にドサドサと落下する兵士を余所に、歩行戦車は砲の狙いを再調整。エリエールが閃光を撃って破壊する間にケイは背後を振り向いた。
「塩崎さん、柊さん!」
 ケイの両隣を曲人と明日真が駆け抜けた。曲人は一瞬のケイの肩を叩き、担いだ鉄パイプを振りかぶる!
「ありがとよ。ブッ込み行くぜオラァァァァァッ!」
 加速! 砲塔から煙を上げる歩行戦車の足元に飛び込み膝関節をパイプで打ちのめして破壊! 足を失った歩行戦車隊列の後方、明日真が振り抜いた大剣を鞘に納めるのと同時に全て歩行戦車の上部が細切れにされた。その時、奥の回廊から新たな歩行戦車の群れと兵士達が天井に空いた降り立った。兵士のリーダーが通信!
「HQ! ファーストウェーブ全滅! セカンドウェーブ戦闘開始します!」
『了解。セカンドウェーブ、戦闘を開始せよ』
「ナパ―――――ムッ!」
 新参歩行戦車の砲門が焼夷弾を一斉砲火! ファーストウェーブの残骸近くにいた猟兵達に飛翔するナパーム弾の嵐の前に、全身黒タイツの戦闘員が立ちふさがり庇って爆散! 黒いマントをひるがえし、大河・回(プロフェッサーT・f12917)は周囲に黒タイツ戦闘員の軍勢を呼び出した。
「征け、お前達。オフェンスの猟兵達を援護しろ!」
『イーッ!』
 気勢を上げた戦闘員達がセカンドウェーブに向かって走り出す! それを真っ向から迎撃していく兵士の弾丸と戦車のビーム! 着弾・爆発の連続の中、ボロクズめいて吹っ飛び消滅する戦闘員の間をソラスティベル・グラスラン(暁と空の勇者・f05892)が駆ける。両腕を交叉し、戦闘員が庇い損ねたレーザーに対する!
「ここに誓うは不退転の意思、勇者とは誰より前に立つ者! これが! わたしのッ! ブレイブル―――――――ルッ!」
 両足を踏ん張り光線防御! その背中にナイ・デス(本体不明のヤドリガミ・f05727)が手の平を当て、聖なる光を注ぎ込む。ナイは蜜のかかったプニプニした物体を召喚しては頬張りながら、ソラスティベルを激励!
「ソラ! 私が、支えます!」
「百人力だよナイくんっ! でえええええやッ!」
 両腕振り上げて光線を払い、ソラスティベルは突進を再開! その頭上を蒼い翼を広げたフェルと、黒髪をなびかせて跳躍した逢坂・宵(天廻アストロラーベ・f02925)が通過する。フェルは銀色に輝く剣と蒼玉の装飾を持つ短剣を敵陣営に突きつけた。宵が星の意匠が施された魔杖を掲げる。
「敵は機械。なら、この電撃で! ねらい撃つッ!」
「ご一緒させて頂きます」
 宵はふと、真横に見えるガラス張りの壁を見た。無限に広がる大宇宙。ラメアートめいて暗闇に散る星々。点在する宇宙戦艦。宵の口元がほころんだ。
「星が近い……こうした場所で戦うのは好きです。さあ、楽しみましょう」
「上空の敵を狙い撃てッ!」
 リーダーが命ずると共に歩行戦車の照準がフェルと宵に向く。放たれるレーザーを、軍を成して跳躍した戦闘員達が身代わりになって受け爆発四散! 宙に消し飛ぶ0と1の粒子の奥で、フェルの刀身二本に雷光が、宵の魔杖に星の輝きが宿った!
「我が雷で敵を焼き払い、撃ち倒す!」
「太陽は地を照らし、月は宙に輝き、星は天を廻る。そして時には、彼らは我々に牙を剥くのです」
 第二射を放たんとする歩行戦車と兵士達の肩や足に鉛弾が命中! 体勢を崩し、あるいは銃を取り落とす敵を遠目に、回は拳銃をリロードしながら言い捨てる。
「必殺技は、邪魔しないのがマナーだろう。有り難く死にたまえ」
 再び銃を向け、今度はカメラアイを狙撃! 視界を奪われた何台かがふらふらと踊るようによろめき、照準を見失う。その時、フェルと宵が放つ稲光と星の光が臨界点を突破! フェルと宵はそれぞれの武器を振り下ろす!
「吠えろ! ライトニングショット!」
「さあ、宵の口とまいりましょう」
 ワイバーンの姿を取った轟雷と流星群めいた光の矢がセカンドウェーブに降り注ぎ、大爆轟を引き起こした! 余波や吹き飛ぶ兵士、戦闘員を気合いで弾き返したソラスティベルはナイを背後に戦車に駆け寄る。頭部に飛びついて装甲を無理矢理引っぺがして内部を露出! 戦車をよじ登り、搭乗席に大分したナイは昏倒する兵士の首を短剣で掻き斬り殺害。ゴーグルを引き下ろしたナイは、戦車内部のコンピューターに赤い宝石が嵌まった鎖の先端を突き刺した。ゴーグルのレンズに無数の文字列が流れ始めた。
「どう? ナイくん!」
「コネクト完了、ファイアウォールNo.1から8まで突破、制御権奪取、管理者権限取得、情報コピー&ペースト完了、システム確認。停止、自爆…………操縦!」
 次の瞬間、最後方に控える面々背後の天井が開き再び兵士達と歩行戦車の軍勢が出現! 振り返るリャン、マユラ、アングラングを睨みリーダーは通信機に早口を叩き込む!
「HQ! セカンドウェーブ全滅しました! サードウェーブ交戦開始します!」
『HQ了解。お前達が最後の戦力だ。頼んだぞ!』
 ハッとして振り返ったエリエールが声を張り上げた。
「皆さん! 下がって!」
「仲間の仇だ、殺せええええええええええッ!」
『ウオオオオオオオオオオオオオオオオオッ!』
 裂帛の気勢を上げるサードウェーブが全力火力掃射! 翼で我が身を庇うリャンを銃撃がかすめ、マユラが高速ステップと鉤爪のラッシュで光線を弾く。明日真とフェルがリャンを庇い、バックジャンプで下がったマユラと入れ替わったアングラングが二刀流を振るって防御! 尻餅をついたリャンに曲人が駆け寄る。
「リャン!」
「ごめーん団長……でも大丈夫っ!」
 跳ね起きたリャンが宝石箱から大量の宝石を宙にばらまく。彼女の足元に広がる群青色の魔法陣!
「もう一回歩兵止めるから、よろしく!」
「攻めるのか?」
 砲撃を変わらずいなしながら、アングラングが問う。ケイは眼鏡を押し上げて問い返す。
「アングラングさん、大丈夫ですか?」
「あと千増えた所で敵ではない。しかし、先に言った通り、このまま攻めるのは難しい。……皆」
 見返ることはせず、アングラングは泰然とした笑みを浮かべる。
「フォースナイトと共にあらんことを」
 直後、猟兵達の背後から激しく損傷した歩行戦車がジャンプした。宙を舞う戦車のひとつ、ソラスティベルと相乗りしたナイがゴーグルを外して呼びかける!
「援護します!」
「ナイくん、行っけー!」
 苦笑するマユラも足元に青白い魔法陣を召喚。彼女の周囲に吹雪が吹き荒れ、氷の剣をいくつも生み出す。
「戦争らしいような、らしくないような……これが私達の戦場か。さあ、この素晴らしき戦場に、氷刃の嵐を起こそうじゃないか!」
 マユラの両隣、銃を持った回と短剣に電気を帯びさせた明日真が並ぶ。
「援護射撃は必要か?」
「氷じゃなくて悪いが、加勢させてもらうぞ」
「ああ。……では、やろうか」
 三人の両目がギラリと光り、氷の剣と雷光の短剣が飛翔! 氷刃は歩行戦車の膝関節を貫通して凍結、雷刃はボディ部分に直撃して感電させ、歩行戦車の動きを止める。カメラアイを的確に撃ち抜かれ、僅かにのけ反る歩行戦車を振り返り動揺する兵士達を見据え、リャンは魔法陣の光を強めた!
「輝け! 私の宝石達!」
 宝石達と宝石箱が閃光を放つ! 暗色の光の中に凶悪に笑うドクロめいたイメージを見た兵士達は恐怖に固まる。踏み込んだケイとエリエールが光速の手刀で首を打って意識を刈り取る。二人はそれぞれ気絶した兵士の手から銃を奪って駆け寄ってくる曲人に放り投げた。銃をキャッチした曲人は両手に持った銃を手当たり次第にぶっ放す! 
「オラオラオラァ! 曲人様のお通りだ! 悪い子は皆墓の下にブチ込んでやるよ! 死にさらせええええええええええッ!」
 光弾の弾幕を受け、火花を散らす歩行戦車達が機能復帰! 後ろにジャンプし距離を取る機体に、だがナイが操る歩行戦車が体当たり、ドミノじみて押し倒す! ひっくり返った歩行戦車の真上にフェルと宵が覆い被さるように跳んだ。
「もう一発行ける?」
「ええ、もちろん」
「オッケー! そうこなくっちゃ! 狙いはナパーム出してるあそこ!」
 剣に雷、魔杖に光! 二人は空から必殺の一撃を放つ!
「行っけええええ! ライトニングショットぉぉぉッ!」
「更に深まる宵の口」
 雷のワイバーンと流星群めいて降り注ぐ光の矢が歩行戦車の砲台を片っ端から破壊していく! ソラスティベルに庇われながら転がり出たナイは、ゴーグルをかけて腰から伸びる金の鎖を摘まんだ。
「自爆コード、オン」
 ピ―――――ッ。ハックされた歩行戦車が機械音を放ち、次の瞬間回廊を巻き込んで大爆発! 回廊を走った炎はすぐさま奥まで到達し、宇宙戦艦の壁を突き破って風穴を空けた。宇宙空間で傾いた戦艦は各所から火を噴き、爆発四散した。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2019年02月02日


挿絵イラスト