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大火が生み出す『歪な軍隊(バロックレギオン)』(作者 七転十五起
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 お父さんが、燃えている。
 家族を巻き込んで無理心中を図った私のお父さんが、炎に包まれている。
 まるで全身がロウソクになったみたいだ。
 世界の在り方が急変し、政府から推奨された新しい生活様式は、私の家業である小さなお弁当屋を廃業に追い込んだ。
 資金繰りが滞り、脅迫まがいの借金取り立てと毎日の嫌がらせが家族を苦しめる。
 私達家族はもう、生きる気力も希望も失った。
 だから、今日、長年愛したこの弁当屋ごと燃えて消えようと火を放ったのだ。

 焼死は一説によると、焼ける熱さと激痛よりも、燃焼時に酸素が奪われることで発生する酸欠のほうで苦しむらしい。
 なんでそんな事が分かるのかは不明だ。
 焼死体に「焼かれた熱さと酸欠、どっちが苦しかったか?」とでも聞いたのだろうか?
 嗚呼、ナンセンスだ。
 だって、どちらが苦しいかはじきに分かる。
 私の衣服にもガソリンがたっぷり染み込んでおり、既に引火しているからだ。
 お母さんはじっと、祈るようにうずくまったまま燃えている。
 いつでもお父さんの言いなりだったお母さんが、私は情けなかった。
 嗚呼、私はこの人みたいになりたくはないな、なりたくなかったな。
 でも、もうお終いだ。
 熱い、熱い、苦しい、息が、でき、な――。

 目を再び開けると、そこは見知らぬ天井だった。
「気が付いたかい、アリス? いや、バロックメイカー?」
 くっくと笑う胡散臭くて怪しい男が挨拶をしてきた。
「フハハハ! 我が名は天才科学者ドクター・ハデス!
 いずれは全ての世界を征服する男だ。覚えておきたまえ!」
 ……は? なに、このオッサン?
 中二病も大概にしてほしい。
 てか、なんで私、生きてるの?
 両手両足が、動かない! って拘束されてる!
 よく見たら、ここ、もしかして手術室?
 誰か、助けて……!
「おっ、お嬢さん、やっとバロックレギオンを出してくれたね」
 ……なに、これ?
 炎の幽霊?
「しかし、駄目だね。この程度の! 雑魚を! 出されても困るのだよ。もっと強いヤツを頼む。いずれ私の兵隊として、強力なバロックレギオン……お嬢さんが出したその幽霊が欲しいのだ」
 男……ドクター・ハデスとか名乗ったイカレ脳味噌野郎は、ニヤニヤしながら暗闇から何かを持ってきた。

 ――え、それ、ポリタンク?

「知っているよ、そいつは猜疑心や恐怖心に反応して出るんだろう? そして、お嬢さん、君は先程まで……うわ言で『焼死体』やら『熱い』やらと呻いていた。ずばり、君のトラウマは……その身を焼かれることじゃないのかな?」
 え、ちょっと、その中身、まさかガソリン……!
 待って、まさか、そのライターで火を付けたりしないわよね?
「心配しないでくれたまえ! 何しろ私はドクターだからね。何にせよ治療は万全だから、その点は安心して、存分に恐怖してくれたまえ。フハハハ!」
 い……嫌ぁぁーっ! 誰か、助けて――!
 私の肉が、焼けてゆく。

「緊急の任務だ。この蛇神オロチヒメが、貴様ら猟兵共に神託を下す」
 グリモア猟兵の蛇塚・レモン(蛇神憑きの金色巫女・f05152)に憑依している蛇神が、レモンの裏人格として顕現する。
 集まってくれた猟兵達へ、予知の内容を投映すると、今回の任務内容を語り始めた。
 過去にオロチヒメが予知した内容は、いずれも凄惨な内容ばかりだ。
 今回もその類に相違ないのだろう。

「アリスラビリンスにて、猟書家『ドクター・ハデス』の活動が予知された。彼奴はアリス適合者のバロックメイカーである少女を拉致し、自身のアジトの手術台に彼女を括り付けているのだ。バロックメイカーの少女は、先程の予知の投映通り、元の世界では焼死の憂き目に遭っていたようでな? トラウマもバロックメイカーも炎に起因しているのだ」
 ドクター・ハデスは鉤爪の男の目論む『超弩級の闘争』を実現すべく、捕らえたバロックメイカーの恐怖を煽り続け、バロックレギオンを増殖し、それを解き放ってアリスラビリンスを混乱させようとしているのだ。

「幸いにも、彼奴の行為は初期段階で貴様らを送り込める予知で出ているゆえ、転送されたらまずは、増殖した少女のバロックレギオンを駆除しつつ、トラウマを呼び起こす“原因”を除去せよ。早い話、散乱しているガソリンタンクや火炎放射器などの火器をアジトから消せ、手段は問わぬ。同時に、一刻も早く少女を慰め、バロックレギオンを引っ込めてもらわねばなるまい」
 少女のバロックレギオンは、激しく熱く燃え盛る幽霊達だ。
 迂闊に行動すると、周囲のガソリンに引火して誘爆をしかねない。
 対処の方法を絶対に間違えないでほしい、とオロチヒメが念を押した。
「以上である。事は急を要す上に、一歩間違えれば大惨事に発展しかねぬ状況だ。故に、最善を尽くし、猟書家を討つのだ」
 グリモアがアリスラビリンスへの転送を開始する。
「征け、愛しき人の子らよ。汝に蛇神オロチヒメの加護があろうぞ」





第2章 ボス戦 『ドクター・ハデス』

POW ●行け、我が創造せし怪物よ!
無敵の【人造生命体】を想像から創造し、戦闘に利用できる。強力だが、能力に疑念を感じると大幅に弱体化する。
SPD ●我がしもべに加えてやろう、光栄に思うがいい!
戦場で死亡あるいは気絶中の対象を【即席で改造し、意思なきしもべ】に変えて操る。戦闘力は落ちる。24時間後解除される。
WIZ ●進化し続けること、其れこそが我が天才たる所以!
【工具】が命中した対象を治療し、肉体改造によって一時的に戦闘力を増強する。
👑11

種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は💠アイ・リスパーです。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


「なんてことだ! これではバロックレギオンが呼び出せないじゃないか!」
 猟書家『ドクター・ハデス』は金切り声を上げて悔しがる。
「こうなったら、このアリスに肉体的苦痛を与えて、無理矢理にバロックレギオンを引きずり出させてやろう! これでどうだ!」
 ガツンッと手に持っていた六角レンチが、ヨウコの額をかち割った!
 すると、ヨウコの身体がみるみるうちに膨張し、異形の姿へ変化してゆく!
「ぎゃああああっ! なんなの、この身体!? いや、死にたくないっ!」
 手術台の上でのた打ち回る異形の肉体!
 平常心を取り戻していたヨウコは再びパニックに!
 次々と溢れ出てくる炎の幽霊たちに、ドクター・ハデスは魔改造を施していった。
「フハハハハハ! 出来たぞ、我が軍が! これこそが我が天才たる所以!」
 あれはドクター・ハデスのユーベルコード!
 おそらく、ヨウコの身体が変異したのもユーベルコードの影響なのだろう。
 あまり時間を掛け過ぎれば、バロックレギオンごとヨウコ自身がドクター・ハデスの被造物へと作り変えられてしまうだろう!
 事態の状況の悪化を悟った猟兵達は、再びヨウコへ言葉を投げかけつつ、元凶であるドクター・ハデスを撃破するために動き出すのだった。