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要塞マンション~トラップとオブリビオンつき(作者 七尾マサムネ
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#デビルキングワールド  #プレイング募集中 


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「こいつァ、どういうことかのう」
 ガラの悪い牛頭の悪魔が、首をかしげている。
 マンションダンジョン『悪魔と踊りま荘』の大家を務める、その名もオーヤ氏である。
 ここは、管理人室。なぜか畳の部屋。
 オーヤ氏の向かいには、行儀よく座布団に座らされた牛ギャングたち。皆どこかに包帯を巻いている。
「最近おぬしらの滞納取り立て率がガックシ下がっとる。職務怠慢ではないかのう?」
「いやいやいや」
 牛ギャングたちは、揃って首を横に振った。
「最近、なんかめっちゃ強い悪魔が住み付いて、追い返されちまうんすよ」
 牛ギャングたちによれば、それは悪魔ではなく、最近噂のオブリビオンではないかという。
「なら仕方ないのう……なんて言ってられんわ! ワシが直接行ったるわい!」
 オーヤ氏は鼻息荒く、牛ギャングを連れて管理人室を飛び出して……きちんと戸締りした。

「なんじゃこりゃあああ!」
 管理人室から徒歩0分。
 マンションを見上げて、オーヤ氏は驚愕した。
 各部屋が適当にくっつきつつも、雄々しい塔のような外観だった『悪魔と踊りま荘』。
 しかしオーヤ氏も気づかぬうちに、要塞と化していた。
 黒くて丸いバクダン! ロケットランチャー! トゲトゲのついた棍棒!
 塔を彩る様々な凶器のせいで、物騒なクリスマスツリーのようになってしまっている。
「オブリビオンめ、気づかぬうちに何してくれとんじゃア」
「オーヤさん、これ、なんすかね?」
 牛ギャングが、手近にあった謎のレバーを引いた。
「待て、そんなもん前までなかったぞ!」
「え」
 どごぉぉぉぉぉん!!!
 牛ギャングは、丸焦げになって飛んで行った。
「ウシ一郎ーっ!」
 仲間の散華に、牛ギャングが前に踏み出した拍子に、赤いレーザー光線ぽいものにひっかかった。センサーだ!
「え」
 ばこーん!
 床が開いて、牛ギャングが落下した。
 そこには、足がたくさんあるでかい虫が、山ほど放たれていた。
 ヤバい感じで響き渡る悲鳴が、牛ギャングたちとオーヤさんの膝をガクガクさせた。
「ぐぬぬ、こんなに見事に違法リフォームしてくれやがってからに……悪魔的にはちょっとうらやましい!」
 オーヤ氏は、一応、お冠であった。


 デビルキングワールドのご案内ならお任せあれ!
 グリモア猟兵、ニャルラッハ・ロードブラウ(散歩する魔王見習い・f31757)が、猟兵たちに依頼を説明し始めた。
「はい! 今回皆さんに解決してもらいたい案件は、『うちのマンションが勝手に要塞化されちゃった件』っす!」
 突然やってきたオブリビオンが、いつの間にかマンションの家賃滞納者たちを味方につけたという。
 凶暴化した滞納者たちによって、取り立ての牛ギャングは返り討ち。
 しかもあろうことかマンションを要塞にリフォームし、一大殺戮拠点に仕立て上げてしまったのだ。
「大家さんはカンカンっす。そこで皆さんには、この要塞を突破して、滞納者さんたちのところに辿り付いて欲しいっす!」
 塔のようなマンションの各所には、たくさんのトラップが仕掛けられている。
 重量や熱などを感知するセンサーによって起動するその大半が、「爆発が起きるタイプ」と、「謎の虫が出てくるタイプ」に分かれている。
「爆発はともかく、なんで虫なんすかね? もしかして、滞納者さんが虫っぽいんすかね~?」
 事情を知るニャルラッハは、意地の悪い笑顔を浮かべている。
「まっ、うまいことトラップを抜けて、滞納者悪魔さんと、入れ知恵してたオブリビオンを撃破してほしいっす」
 オブリビオンの正体は、それはもう、雄々しきドラゴンらしい。
「どんな奴が出てくるんすかね。でもでも、猟兵の皆さんなら楽勝っすよね?」
 くしし、と笑うニャルラッハ。どうやら、ドラゴンの正体も知っているようだ。
「ほいじゃ、皆さんを『悪魔と踊りま荘』の入り口までご案内~。たくさん悪魔を懲らしめてやってほしいっす!」
 ニャルラッハが、目的地への扉を開く。





第2章 集団戦 『ブギーキャンサー』

POW ●キャンサー・パレード
【蟹脚を蠢かせながらの】突進によって与えたダメージに応じ、対象を後退させる。【他のブギーキャンサー】の協力があれば威力が倍増する。
SPD ●フィアー・キャンサー
【知恵の布】を脱ぎ、【おぞましき巨大魔蟹】に変身する。武器「【長く伸び敵を切り刻む巨大蟹の鋏】」と戦闘力増加を得るが、解除するまで毎秒理性を喪失する。
WIZ ●キャンサー・カース
攻撃が命中した対象に【蟹型の痣】を付与し、レベルm半径内に対象がいる間、【呪詛】による追加攻撃を与え続ける。
👑11 🔵🔵🔵🔵🔴🔴

種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


 猟兵たちの助けを得て、牛ギャングとオーヤ氏(復活した)は、居住区画へとたどりついた。
 どんどんどん!
 オーヤ氏(包帯ぐるぐる巻き)が、ドアを荒々しくノックする。
「おう、いるのはわかっとるんだ! いい加減滞納しとる家賃払わんかい!」
 すると。
 がちゃり。ロックが外れる音がした。
「出てきよったか。勝手にマンション改造してくれおって。それも滞納分に上乗へぶっ」
 突然開いたドアにオーヤ氏が弾き飛ばされて、反対側の壁にめりこんだ。
 かさかさかさっ!
 中から飛び出したのは、知恵の布を被ったブギーモンスター。ブギーキャンサーだ。
 愛らしいデザインの布の下からは、沢山の足……蟹足がのぞいている。見ようによっては、虫のようでもある。
 すると、次々隣室の扉も開いて、他のブギーキャンサーたちも現れる。
「払うもんかガニ」
「滞納こそ悪の道だガニ」」
 たくさんのブギーキャンサーに、圧倒される牛ギャングたち。
「ぶ、物理でくるつもりなら、こっちも黙っちゃいないぜ」
 棒や銃のようなものを取り出す牛ギャングたち。
 だが、ブギーキャンサーたちは逃げ出した!
「ま、待てー!」
 追いかける牛ギャングたち。
 しかし、要塞化されたマンションの地理には、ブギーキャンサーたちの方が詳しい。
 迷路を使って牛ギャングを撒きつつ、隠し通路から飛び出しての奇襲。
 更には、各所に取り付けられた爆発系トラップや虫トラップが、牛ギャングを返り討ちにする。
 逃走行為自体が、ブギーキャンサーの罠だったのだ。
 家賃不払いこそ正しい悪と信じるブギーキャンサーたち……彼らからきっちり取り立てられるのは、もはや猟兵しかいないのだ!
ポップ・パックドロップス
こ、ここはオーヤさんのシマですよっ
他人のシマで、しかもシノギを妨げるとは…中々やりますね
家賃怪盗ポップ&ドール、徴収開始ですっ

登場は怪盗の見せ場…高笑いしつつ現れます
怪盗ポップ&ドール、滞納家賃を頂きに推参したよ!(段ボール箱に乗って

押してダメなら引き倒すだけですっ
迷路内の丁字路に段ボールとかゴミ袋とか置いて塞いじゃうよ☆
しばし待ち伏せしていればカニさん達はどけようとするでしょう…
そうしたら強襲開始、ドールちゃんのバレエで蹴散らすとようかな!
優雅に華麗に、豪快に! ふわっと跳躍してから片脚立ちで大・回・転!

ポップも予告状を投げて相手の知恵の布を破きつつ、落ちたお財布をUCで回収&納金ですよっ


 マンション内を縦横無尽に逃げ回るブギーキャンサー……家賃滞納者たちを、ポップ・パックドロップスが追いかけていた。
「ここはオーヤさんのシマですよっ。他人のシマで、しかもシノギを妨げるとは、中々やりますね」
 弱気を見せていられない。家賃怪盗ポップ&ドール、徴収開始だ!

「はーっはっはっ!」
 突如、フロアに響く高笑いが、ブギーキャンサーたちの足を止めた。
「な、何ものガニ」
「姿を見せるガニ」
 おろおろ。
 笑い声におののき、周囲を見回すブギーキャンサーの前に、スポットライトを浴びた影が現れた。
「怪盗ポップ&ドール、滞納家賃を頂きに推参したよ!」
 ばばーん!
 シルクハットのポップとドールが、華麗に参上した。
 ……段ボール箱に乗って。
「怪盗!? でも、家賃は払わんガニ!」
 かささっ。再び逃走するキャンサーたち。
「おっと、牛ギャングからは逃れられても、怪盗からは逃げられないよ☆」
 押してダメなら、引き倒すだけ。
 キャンサーが進行する先、丁字路が待っている。どちらに行けばいいかは、キャンサーたちも熟知している。
 ポップを罠にはめようと、右側に曲がった瞬間。
「ガニっ」
 ぼふん!
 キャンサーの体を、何かが受け止めた。
 よく見れば、それは、ゴミ袋。しかも、滞納者たちが籠城中にためこんだゴミがたんまり詰められている奴だ。
「早く進むガニ」
「押すなガニ」
 わちゃわちゃ。
 先頭のキャンサーがまごまごしている間に、他のキャンサーたちが長蛇の列をなす。
 蟹だまりのできたところに、ポップが強襲を仕掛けた。
「ガニーっ!?」
 キャンサーたちが宙を舞う。
 その中心には、バレエを披露するドールの姿があった。
 優雅に華麗に、豪快に! ふわっと跳躍、片脚立ちで大・回・転!
「撤退、撤退ガニ!」
 難を逃れたキャンサーの知恵の布を、予告状が切り裂いた。
「わわ、被り物が~……って、あれ? 財布がないガニ!?」
「ふっふっふ、お探しのものはこれかな?」
 しゅしゅっ。
 ポップは、自分の手もとに転移させた財布を、得意げに振って見せた。
「おのれ~」
 怒りに燃えるキャンサーは、残りの布を脱ぎ捨て、巨大蟹の本性を露わにして……。
 ……が。
「徴収されたら観念するガニ」
 根は善良な悪魔。
 最後は大人しくお金を払うのが彼らの流儀だったので、ポップは内心安堵したのだった。
成功 🔵🔵🔴

純・ハイト(サポート)
勝つ事を考えて、自身を含めて全てを駒として考えて手段を択ばずに、使える物全て使って任務に参加して戦う。
エレメンタル・ファンタジアはトラウマはあるが、トラウマよりも敵は全て殲滅と考えているために問題無しに使える。
主にユーベルコードの力で軍隊を操り戦闘を指揮して戦うが、他のユーベルコードが有利に動くならそっちを優先して使う。


 純・ハイト(数の召喚と大魔法を使うフェアリー・f05649)は、ダンジョン化・武装化を施された『悪魔と踊りま荘』内部を浮遊・進軍していた。
 作戦目的はもちろん、家賃滞納悪魔……ブギーキャンサーたちの取り立てである。
「そちらがマンションの地理を生かして抵抗するというのなら、こちらは数で対抗するまで」
 ハイトが率いるのは、精霊軍とフェアリー軍の兵隊。
 いずれも精鋭。未開の敵地を制圧するにしても、申し分のない練度を持つ戦士たちだ。
 加えて、個々がハイト同様小型であるため、立体的な迷路と化したマンション内でも、スムーズな進軍を可能にした。
「頼もしい!」
「やってくれ!」
 家賃取り立てに失敗した牛悪魔のギャングたちが、ハイトの出陣を見送った。
 が、ブギーキャンサーたちもの家賃滞納という悪事を貫くべく、抵抗を続けた。
 侵攻してくる兵に対し、いかんなくトラップを発動。
 落とし穴に地雷。時には生理的嫌悪感を呼び起こす虫攻めを行い、ハイトの攻略隊に抵抗する。
 しかし、精鋭の名は伊達ではない。不意打ちなどで送還されながらも、戦力を保ったままで、ブギーキャンサーたちを追いつめていく。
「こいつは強いガニ」
「大悪魔、いや、魔王級では?」
 先頭に立ち、マンションを我が領土の如く征圧していくハイトの姿は、キャンサーたちにとって大いに恐れられるものとなった。
「アイツがボスガニ」
「なら、アイツを倒せば、他の連中は有象無象ガニ」
 意外と頭が回るらしい。
 キャンサーたちは、呪印の力を発動すると、物陰からハイトを狙い撃った。
「これで防衛戦は、こっちの勝ちガニ!」
 が。
 敵の狙撃は、ハイトに読まれていた。
 正確には、斥候として放っていた兵が、危機を報せたのである。
 蟹型の呪印が刻まれたのは、ハイトの胸ではなく、通路の壁。
 そうとは知らず発動させた呪詛が、通路を侵食する。
 ……トラップのたんまり仕込まれた通路を。
「ギャーッ!!」
 キャンサーのいた床が爆発した。
 更に、爆弾は、連鎖的に誘爆。ハイトの軍ではなく、自分たちを巻き込んで被害をもたらした。
「さあ、家賃を払うのだ」
「降参ガニ」
 自分の被っていた布を白旗代わりに振ると、キャンサーたちは、ハイトに家賃を手渡していったのであった。
成功 🔵🔵🔴