ブラッディ・サバス(作者 鹿崎シーカー
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#第二章は1月18日から


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 少女は魔法陣に寝かされていた。
 黒ずんだ赤で描かれた円の中に。六芒星と筆記体ルーンめいた謎の文字がいくつも刻まれている。少女はY字の姿勢で拘束されたまま手枷足枷と繋がった鎖を必死で揺すりながら泣き叫ぶ。
「やめて! その子を放して! 関係ないでしょ!? なんでこんなことするの!? あなたたちは誰!? ねえっ!」
 喚く少女の周囲を、黒いローブを被った者たちが足早に行き来する。蝋燭の火に照らされた口元で何かをブツブツと呟き、少女の足が向いた方に人形や血の付いた木片などを並べていく。
 捧げ物じみたそれらの中央には木の柱。上部には四角い木枠とアスタリスク型に組まれた磔台! 血みどろの上半身を晒して項垂れた少年が、麻の縄で括りつけられていた。
 少女はもがき、行き交うローブの者たちに吠えた。
「何をする気なの!? ちょっと! ねえってば! 私が……私たちが何をしたっていうの!? 答えてよ!」
 だが応える声は無い。少女は荒い息を吐きながら、左側を見た。離れたところで床に転がされているのは、両腕を斬り落とされた目と口をガムテープで塞がれた中年の男女―――少女の両親がくぐもった声で泣いていた。
(お父さん……お母さん……!)
 怯え、震える少女がくしゃっと顔を歪め、縋るように両親を見る。その視界を黒いローブの者たちが遮った。
 少女が鋭く息を呑む。周囲を見回せば、魔法陣を黒いローブの集団が取り囲んでいた。
 少女の頭の先には、ローブの首元に精緻な金糸の縫い付けがなされた帯をかけた司祭役。磔刑台の左右には、黒ローブではなく防火服と処刑人頭巾を被り、松明を手にした者が二人。
 司祭役が首から下げた磔台と同じ形のホーリーシンボルを握る。
「それでは、捧げます。皆、祈りなさい。そして、願いなさい。我らの神が、かの者らの苦痛を糧に我らの御許へ降り立たんことを……」
 魔法陣を囲んだローブの者たちがホーリーシンボルを握り、俯いて呪文を唱え始めた。
 少女の背中に氷のように冷たい汗が吹き出し、歯の根が合わずカチカチと鳴る。青ざめた少女の視界が涙に滲んだ。
 薄暗い空間を照らすのは、壁際に沿っていくつも並べられた蝋燭のみ。その主たるローブの者たちは、狂っていた。
 やがて、司祭めいたローブの男が右手を上げる。
「聖火を灯しなさい」
「やめっ……!」
 少女が悲鳴を上げると同時、処刑人二人は磔台に火を放つ。煌々と燃える炎が供え物を焼き、柱を駆け上がりながら少年の全身を包み込んだ。
 強い耳鳴りが少女の鼓膜を貫いた。跳ね起き、もがき苦しむ少年の声が聞こえない。耳にこびりつくローブの男たちの祝詞。少女の視界が溶け崩れ、真っ黒に染まった。
「あ、あ、あ、あ……」
 少女は虚ろな瞳で虚空を見つめ、がくがくと半開きになった口と肩をわななかせる。
 ぺたんと座り込んだ彼女の光の失せた目を、猟書家ホワイトアルバムが覗き込んだ。
「もしもし? ねえ、アリス? アーリース?」
 少女の肩をゆするホワイトアルバム。だが、少女から反応は無い。廃墟と化した屋敷の広間で、彼女はポロポロと涙をこぼす。やがて、滴った涙は赤くなり、血のような瘴気を放って少女の周囲を漂い始めた。
 鼻を突く鉄錆の匂いに、ホワイトアルバムは嘆息する。
「うーん……時間切れね。もう少し、もう少し頑張ってくれたらなぁ……。あなたの家族との記憶、見てみたかったのに」
 呟く間にも、少女の周囲を渦巻く瘴気は濃くなっていく。落ちた雫のみならず、あふれ出し、頬を伝う涙すらも赤黒く蒸発していた。
 霧と化した血涙は少女の着ている修道服に錆のようにまとわりつき、徐々に侵蝕していく。これこそは、アリスの狂乱。鬼と化す兆候に相違無し!
 だがホワイトアルバムは臆せず少女の頬を両手で包み、優しい微笑を浮かべるのだった。
「でも、仕方ないか。これ以上苦しまなくて良いように……私が、食べてあげるね?」


「そういうわけでですねえ、また猟書家が出たんですよー」
 シーカー・ワンダーは机をてしてしと叩きながら、集まった猟兵たちに告げた。
 失われたアリスの記憶を呼び戻す力を誇る猟書家『ホワイトアルバム』。彼女の毒牙にかかったアリスが暴走・オウガ化し、暴れ回るとの予知が入ったのだ。
「今回被害に遭ったアリスのエイジアさんはですねー、元々UDCアースの人だったんですけど、邪神崇拝の人に捕まって生贄にされそうになったところでアリスラビリンスに来たみたいでー」
 アリスラビリンスに来た当初こそ記憶を失っていたエイジアだったが、そこにホワイトアルバムが接触。元の世界の記憶を呼び覚まされたことにより、エイジアの心は砕け、オウガ化してしまったのだという。
 オウガ化の影響により、不思議の国は血と錆に覆われた死の世界になってしまい、エイジアは『断罪執行人』となって愉快な仲間を殺すために徘徊している。一刻も早く急行し、彼女を止めて欲しいのだ。
「そうそう、近くにはホワイトアルバムもいるはずなので、これもやっつけちゃってくださいねー!」


鹿崎シーカー
 ドーモ、鹿崎シーカーです。デビルキングワールドも魅力的だけどやっぱりアリ虐がしたい。えっへへへへへへへへ。

●概要
 ホワイトアルバムちゃんの親切心により元の世界の記憶を取り戻したアリス、『エイジア』。しかし彼女は邪神教団によって囚われ、家族ともども生贄にされてしまった。絶望により心の壊れたエイジアはオブリビオン『断罪執行人』となって不思議の国をさまよっている。エイジアを救い、ホワイトアルバムを倒し、不思議の国に平和を取り戻してほしい。
 ホワイトアルバムは多分冒頭シーンの後で抵抗に遭ってアリスに逃げられました。恐らく。

●第一章・ボス戦『断罪執行人』
 エイジアが変生してオウガ化した存在。元はその世界で定められたルールに則って刑を執行する無慈悲な断罪人。慈悲や感情といった行動を制限する説得の余地は無く、後悔や迷い等凡そ人間的感情は持ち合わせていないただの殺戮機械。
 アリスが生きたまま変身したためか、挙動がおかしく言葉も安定しない。壊れたような動きで目についたもの全てを殺戮しようとする。
 強くはげましたり、心を通じさせることができれば、攻撃が鈍ったり、幹部との戦いに参加してくれたりする……かもしれない。

●第二章・ボス戦『ホワイトアルバム』
 一見人畜無害そうな少女ですが、彼女もまた邪悪なオウガであり、その姿は過去に喰らった「アリス」達のいずれかの模倣に過ぎません。
 食べる寸前でエイジアに逃げられてしまったため、彼女を探しています。

 アドリブ・連携を私の裁量に任せるという方は、『一人称・二人称・三人称・名前の呼び方(例:苗字にさん付けする)』等を明記しておいてもらえると助かります。ただし、これは強制ではなく、これの有る無しで判定に補正かけるとかそういうことはありません。

(ユーベルコードの高まりを感じる……!)
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第1章 ボス戦 『断罪執行人』

POW ●斬首刑、執行
【大鎌】が命中した対象を切断する。
SPD ●対象、捕縛
【有刺鉄線】が命中した対象を捕縛し、ユーベルコードを封じる。ただし、解除するまで毎秒寿命を削る。
WIZ ●酸雨、放射
【強酸性の血雨】を放ち、自身からレベルm半径内の指定した全ての対象を攻撃する。
👑11 🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵

種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主はメルヒェン・クンストです。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


蛇塚・ライム
エイジアさん、あなたの記憶は確かに辛く悲しいものかもしれないわ
でも、この世界を生き抜いてきたあなたなら、必ず乗り越えられる!
猟書家の言葉に負けないで
自分を見失わないで!

さぁ、ショー・マスト・ゴー・オン!

大鎌の攻撃は、振りかぶり、引っ掛け、刈り取るという動作
でも私の魔改造したジャマダハルは突っ込んでぶん殴るだけ
つまり私のほうが一手速いのよ!

爆炎紅蓮色の覇気を全解放したままエイジアさんの懐へ飛び込むわ
大鎌の柄を片手で武器受け+受け流してジャストガード!
そのまま怪力+神罰のインファイトでUCを叩き付けてやるわ!
ついでに握った勾玉からの熱光線を照射して焼却よ

いつまで寝ぼけてるのよ!
さっさと起きなさい!


高砂・オリフィス
猟書家ってやつはどうしてこうもムカーっとするやつばっかりなのかな? ぼく怒ってるよ
少なくとも友達にはなれそうにないねっ、こういう時こそ笑顔笑顔! あははっ
んー……ちょっとディスコミュニケーションな感じ? 心ここにあらずでも、繋ぎ止めて掴むのがぼくたちの役目さ。歌おう、踊ろう!

攻撃はせずに食らって様子見……気は済んだかな?ってところで語りかけよう
過去は変えられない、でもね、きみが過去受けた痛みを、ぼくも肩代わりできるかもしれない
見よっ、空中だってぼくのステージさ! そんないましめ引きちぎって、ともに飛び出そうじゃないか! 俯いたら世界は閉じちゃうけど、見上げればどこまでも広く広がってるんだよ!


木常野・都月
一人称:俺
二人称:貴方
三人称:先輩や尊敬してるヒトはさん付け、それ以外は呼び捨て
名前:苗字さん


またホワイトアルバムがアリスを虐めているのか。
人と世界を守るのが俺の仕事。
今度こそ彼女を懲らしめて骸の海に還って貰いたい。

まずはエイジアさんを元に戻すようにしないと。

月の精霊様チィの[属性攻撃]で、オブリビオン化したエイジアさんの精神を呼び戻したい。
心の中の狂気や浄化を司る月の精霊様なら、多分可能なはず。
チィ、今日は魔力たっぷりあげるから、頼む。

UCは【精霊の瞬き】を月の精霊様の浄化力で攻撃したい。
ちょっと痛いかもだけど、ごめんなさい。

敵の鉄線?は雷の精霊様の電磁障壁の[カウンター]で対処したい。


火霧・塔子
『私・あなた・あの方・~さん』
なんと血生臭い世界!
酸鼻を極める記憶を思い出してしまったのですね……

まずは殴って止めなくては!
大鎌に対してはゲバ・ロッドでの【覚悟】の打ち合いです!
有刺鉄線だって【なぎ払い】ますよ!
血雨は怖いですが、火炎瓶の炎を吹き上げ【焼却】蒸発させましょう!

相手が弱ってきたらUCを発動
きっと共に戦う皆さんもエイジアさんの復帰を祈ってくれているハズ!
その祈りを束ねた硝子の巨人の力は、彼女を正気に戻してくれるでしょう!

エイジアさんの力は恐ろしいモノでした
これだけの力があれば悪しき邪教の人たちへの反逆も叶うハズですよ!
早く扉を見つけて故郷に帰り、報復の火をつけてやりましょう!


木霊・ウタ
心情
勝手な希望だけど
エイジアには未来を選択してほしい
これから幾らでも望む未来を生きれる筈だから
エイジアを救うぜ

エイジア
辛いよな
心が痛いよな
逃げ出したくなるのも当然だ

ご家族はきっと
あんたが家族の分まで生を謳歌すること
沢山の幸せを見つけることを願ってるはずだ

あんたは一人じゃない
俺達が力になる
一緒に未来へ進もうぜ

戦闘
獄炎纏う焔摩天で薙ぎ払う
何度でも繰り返す

爆炎の反動で回避しつつ
その炎で鎌を熱する

攻撃防御共に
高熱と打撃を積み重ね
刃毀れさせ罅を入れ砕く

万が一
自身を殺戮しようとするなら
炎壁&剣で庇う

生きることを選択する素振りあれば
そのタイミングで
理不尽な未来=エイジアがオウガのまま
を燃やし尽くす

事後
お帰り


 乾いた血のような色の空。赤さびた鉄骨とスクラップ、鉄条網で作られた街路樹。
 擦り切れてボロボロになったレンガの家屋が立ち並ぶ住宅地を、愉快な仲間たちが口々に悲鳴を上げながらレミングスめいて逃げ惑う光景!
 そして彼らの後方には、ギシギシと音を立てて歩く一体のオウガ―――否! 贄とされたアリスの成れの果て! 血濡れた鎌持つ断罪執行人!
 タイツの足に有刺鉄線を巻き付けた少女の鬼は、金属のリングとX字配置した四つの十字架からなる頭部から掠れた悲鳴を響かせる。
「あ、あ、あ、あ……!」
 ざらざらとノイズの混ざった声。壊れかけの絡繰人形めいてガクガクと痙攣しながら、ぎこちなく歩を進める少女の前で、手足の生えた巨大バナナが滑って転倒!
「へぶっ! ま、待って! みんな待ってぇ―――っ!」
 バナナ型の愉快な仲間はうつ伏せのまま遠ざかる仲間たちに手を伸ばす。だが止まる者は無し! ただひとり、狂乱したオウガを除いて!
「あ、あ……あああああああああああああああああ!」
 立ち止まった断罪執行人は頭を震わせながら右に左に首を傾け、跳躍! 大鎌を振りかぶって倒れたまま振り向くバナナに斬りかかった!
「あああああああああああああああああ!」
「ひ、ひえええええええええええっ!」
 目を逸らし、両手を突き出すバナナに赤い雫に濡れた刃が勢いよく振り下ろされた、その時である!
「そこ! まで! ですッ!」
 家と家の隙間から飛び出した火霧・塔子(火炎瓶のヤドリガミ・f16991)が猛然とダッシュし、横合いからバナナの前に滑り込んで横たえた角材を掲げる! 角材は大鎌の切っ先をガード! 塔子は細腕で角材を支える!
「ぐぬぬぬぬぬ……っ!」
「ああ、あ、あ、ああああああ……!」
 両者拮抗! だが塔子は歯を食いしばって右足を下げ、軽く屈んで力を込めた。押し返す!
「でやあッ!」
 弾かれた断罪執行人は軽やかな連続バク宙から音もなく着地した。シンボルじみた頭部を小刻みに震わせ、大鎌を真上に掲げる!
「あああああああああ! あ、あ!」
 あらゆる方向から伸びた血と錆の霧が大鎌の先端に集まり、渦を巻いて球を形成! 回る蟲玉めいたそれから塔子めがけて無数の有刺鉄線が飛び出した!
「ああああああああああああああああああああ!」
「有刺鉄線、どんと来いです!」
 野球選手のように振りかぶった塔子の角材上半分が突如炎上した! 塔子は持ち上げた片足を突き下ろして石畳を砕き、迫りくる有刺鉄線にフルスイング!
 CABOOOOOOOOOOOOM! 紅蓮の大爆轟とともに有刺鉄線の群れが跳ね返される!
 宙を舞う先端を見つめたままカタカタと音を立てて振動、硬直する断罪執行人。そこへ家々の屋根を伝いながら疾走・跳躍・跳躍前転を繰り返しながら高砂・オリフィス(南の園のなんのその・f24667)が急接近!
「もう始まってるっ! でも隙ありだ! 行っくぞぉぉぉぉぉぉぉっ!」
 勢い込んで斜めに跳んだオリフィスの身体がフラッシュ! そちらを見上げた断罪執行人に、黒いボディスーツと白い機械パーツを身に着けたオリフィスが流星の如く頭からダイブ!
「えいやあああああああああああっ!」
「ああああああっ!」
 一拍遅れて反応した断罪執行人は有刺鉄線の伸びた鎌をオリフィスに振るう!
 SWIIIIIIIP! ムチのようにしなり薙ぎ払いに来る鉄縄の大束! だがオリフィスは両腰についたウィング状パーツから虹色の閃光を吹いて空中二段ジャンプ! 前方回転から執行人の背後に着地!
「ごめんねエイジアちゃんっ!」
 振り向きながら組み付きにかかるオリフィスが、鎌を振り切った断罪執行人をホールド!
 断罪執行人は大鎌の先端を包んでいた血と錆の球を解除し、無理矢理腕を振ってオリフィスをもぎ放す! 追撃の横薙ぎ斬撃を両腕でガードしたオリフィスは声を張る!
「ライムちゃん! ウタくん! 今だっ!」
 刹那、断罪執行人に蛇塚・ライム(その罪名は『憤怒』/IGNITE POP DiVA・f30196)と木霊・ウタ(地獄が歌うは希望・f03893)が正面から突っ込んだ! 双方爆炎を纏い、右腕と大剣を振りかぶる!
「流石に痛いと思うけどっ……!」
「これで目覚めるってんならやってやる! 戻って来い、エイジアッ!」
 ライムが短剣の刃を備えた拳を突き出し、ウタが梵字の描かれた大剣を打ち振る!
 KRA-TOOOOOOOOOOM! 赤黒い大地に吹き上がる紅蓮の業火! 邪悪を祓う炎の中から、吹っ飛んだ断罪執行人は錆びた石畳の上をバウンド! 二度、三度と跳ねてゴロゴロと転がり、うつ伏せで止まった。
「あああ、あ……」
 石畳と震える頭、有刺鉄線を生む血の球の消えた鎌が擦れてかちかちと鳴る。緩慢な動作で上体を持ち上げ、四つん這いとなった断罪執行人。その体から赤黒い霧があふれ出し、徐々に濃い雲を形成していく!
 吹き散った炎から踏み出すライムとウタ。二人の近くに着地して身構えるオリフィス。彼女たちから数十メートル離れた前方、地上に生まれた血の色の雲の中で、断罪執行人は絶叫した!
「いやあああああああああああああああああああああああッ!」
 四方八方に無数の有刺鉄線が突き出す! それらは近くの家屋を次々と貫き、広大なストリートを二分する中央分離帯のスクラップ街路樹を撃ち抜いて粉砕! さらに猟兵たちにも迫る! 踏み出したウタが大剣を担ぐ!
「みんな下がれ! 俺が全部焼き払って……!」
 ウタの大剣に炎が渦巻くと同時、三人の前に降り立った木常野・都月(妖狐の精霊術士・f21384)が木の杖をかざす。杖先に埋め込まれた翡翠が黄金色に変色して輝き、前方に電磁バリアを形成! 有刺鉄線が直撃!
 ZGRAAAAAAAAAAK! 有刺鉄線の先が電磁バリアに命中して火花を散らす! 都月は杖を掲げて踏ん張り、顔をしかめた。揺れる狐耳の耳朶を打つ甲高い少女の悲鳴!
「またホワイトアルバムがアリスを虐めていると聞いて来てみたけど……ひどい」
 都月はバリアと有刺鉄線の向こう、渦巻く赤黒い雲を見やると、背後の仲間たちを振り返った。
「押し返す! 弾幕張るからなんとか潜っていってほしい!」
「よーし、まっかせて!」
 右拳を左掌に打ちつけるオリフィス。その隣でメリケンサックにダガー刃を生やした武器を握るライムとウタが身構えるのを見た都月は頷き、両手で杖を握り込む!
「精霊様、精霊様。悲嘆の声を祓う力を!」
 SMACK! 電磁バリアが発行し、爆発! 花開くように打ち払われた有刺鉄線の隙間を、都月の後ろに控えていた三人が全力ダッシュで駆け抜けていく!
 断罪執行人を包む雲から新たなる有刺鉄線が射出! 少女の悲痛な声が響き渡る!
「あああああああああああああああああっ!」
「エイジア――――――ッ!」
 咆哮したウタが大剣を縦に一閃! CABOOOOOOOOOM! 飛ぶ斬撃と化した獄炎が石畳を引き裂き、飛来する有刺鉄線を焼き弾きながら直線に飛ぶ!
 炎の剣閃を追うはオリフィスとライム! 戦闘機じみて飛翔し鉄条網の合間を掻い潜るオリフィスの背後で、ライムは両腕を交叉! 爆炎の巨大球で己を包んで突撃!
「届けえええええええええええええッ!」
 赤い外套を炎に変え、ジェット噴射の如くライムが加速した! エイジアをめがける二人の上下左右を、都月の杖先からマシンガンめいて放たれた月光の矢が追い越す。有刺鉄線を次から次へと撃ち抜き、浄化!
 爆ぜ飛び、鉄錆の塵となって消える中でオリフィスは赤い雲の中へ手を伸ばす!
「そこにいるんだよね! 今助けるっ!」
 腰部のウィング型バーニアから虹色の光芒を放ち、一直線に雲を貫通! 低空飛行するオリフィスの腕に抱かれた断罪執行人は金属擦過音めいた声で泣き叫んだ!
「KIIIIIIIAAAAAAAAAAAAAAAAAAARGH!」
「んー……ちょっとディスコミュニケーションな感じ?」
 オリフィスは己の腕の中で、駄々をこねる子供のように暴れる断罪執行人を見下ろして苦笑いを浮かべる。刹那、彼女の左肩甲骨と背中、右腎臓付近を突き破って有刺鉄線が飛び出した!
「痛っ……!」
「AAAAAAAAAARGH!」
 顔をしかめるオリフィスを突き飛ばした断罪執行人は、ドレスを突き破って生えた有刺鉄線を伸ばしてオリフィスをもぎ放した!
 鋼線もろとも大鎌で一閃! 袈裟掛けに切り裂かれたオリフィスの胴から鮮血が巻かれ、断罪執行人のドレスを汚す。
「いててて……これはちょっと苦労しそうかな」
 傷口を手で押さえ、片目を瞑りながらオリフィスはフィギュアスケーターのように回転しながら空へ躍り出る。そして錆びついた月の浮かぶ空を背に、両腕を開いてみせた。
「心ここにあらずでも、繋ぎ止めて掴むのがぼくたちの役目さ。歌おう、踊ろう! そんないましめ引きちぎって、ともに飛び出そうじゃないか! 俯いたら世界は閉じちゃうけど、見上げればどこまでも広く広がってるんだよ!」
「AAAAAAAAAAAAAAAARGH!」
 着地した断罪執行人が頭上で大鎌を回転させ、全方位に血の雫を撒き散らした! 石畳にかかった飛沫が血煙を噴き上げながら溶解! 呪われた酸だ!
 なりふり構わず血の雨を散布する断罪執行人の前方、全力疾走した塔子が急ブレーキをかけながら右腕を振りかぶる!
「これが話に聞く強酸性の血の雨ですか! なんたる酸鼻! ですが雨を払うのはっ!」
 赤い瞳を見開き、塔子は火炎瓶を投擲!
「熱い太陽ですッ! 一滴残らず蒸発させてみせますよ―――っ!」
 両腕を振り回して機関銃の如き速度で火炎瓶を投げまくる塔子! 口から炎を漏らした瓶は血の雨飛び交う虚空で連続爆発し巨大な火球を連結させた壁を形成! 血雨を蒸発させていく!
 塔子はファイアパターンで装飾された拡声器を手にして吠えた!
「木霊さん、GO! 同じ炎属性ならば行けるはずですッ!」
「ああ、もちろんだぜ!」
 大剣を下段に構えたウタは炎の壁に臆せず飛び込み、直線で突っ切った! 燃える大剣を振り回し、血の雨を片っ端から消し飛ばしつつ迫りくるウタに、断罪執行人は血雨の散布を止め大鎌を振りかぶって地を蹴る!
「AAAAAAAAAAAARGH―――ッ!」
「おおおおおおおおおおおおッ!」
 急速接近した二人の獲物が振り抜かれ、CRAAAAAAASH! 刃と刃がぶつかり合う!
 数秒の拮抗の後に二人は弾かれ合い、再度距離を詰めて斬り結び始めた! 飛び散る金属音と火の粉!
 大剣を振るいながらウタは叫ぶ。
「エイジア! 辛いよな、心が痛いよな。逃げ出したくなるのも当然だ!」
 振り子のように地面スレスレから下顎を狙う鎌を、ウタは突き出した左手から爆炎を発射してバックスウェー回避! 炎を斬り上げた鎌の刀身に、右手一本で振り回した刃を叩きつける!
 あらぬ方向に飛ぶ鎌に引っ張られ、断罪執行人が斜めにつんのめった!
「けどな! ご家族はきっと、あんたが家族の分まで生を謳歌すること、沢山の幸せを見つけることを願ってるはずだ! あんたは一人じゃない! 俺達が力になる! 一緒に未来へ進もうぜ!」
 ギシッ。断罪執行人の頭部から軋み!
 ウタは左肩付近にまで来た大剣の柄に左手を添え、隙を晒した断罪執行人を炎渦巻く刃で薙ぎ払う! BOOOOOOOOOM!
 大きく後ろに吹っ飛んだ断罪執行人がたたらを踏んでよろめく。その体がギシギシと音を立てながら揺らぎ、両腕が顔を覆う。咽び泣くように震え、声が漏れ出す。
「AAAARGH…………あ、あ、う…………!」
 それを目にしたウタは大剣を大上段に振り上げ、一歩の踏み込みで地面を砕く!
「エイジア! 戻って……来ぉぉぉいッ!」
 大剣が振り下ろされると共に爆炎の渦が火柱となってオウガを呑み込む! 轟く狂乱の声!
 体に砂嵐のようなノイズを明滅させた断罪執行人はもだえ苦しみながら大鎌を横薙ぎに斬り払い、ウタの胸板を引き裂いた! さらに大量の鉄条網を巻きつけた左腕で殴打!
「ぐっ!」
「ああああああああああっ!」
 爆裂した左腕の鉄条網でウタの体を縛り上げ、断罪執行人はジャイアントスイングで炎を打ち消しながらウタを振り回し、石造りの民家に叩きつける!
 CRAAAAAAASH! 赤錆と粉塵を巻き上げながら崩落していく一軒家! 断罪執行人は痙攣し、胸元を抑えてがくりとうなだれた。
「あぐ、うっ……うぐぁ……っ!」
 零れる苦悶の声は、少女の声色! だが断罪執行人は首を振って振り返り、背後から急襲するライムに大鎌を振るう!
「くあああああああああああああああっ!」
「直接対決かしら!? 乗ってあげる! さぁ、ショー・マスト・ゴー・オン! ぶちかましていくわよッ!」
 ライムは右腕を腰だめに引き絞り、全身の炎を拳の刃に渦巻かせながら凝縮していく。炎から露わになったライムの首筋めがけて断罪の鎌が振るわれる!
「なんのッ!」
 踏み込んだライムは左手の甲で大鎌の柄を跳ね上げた! 赤い軍帽をかっさらう大鎌の柄。緑の髪をなびかせたライムは括目!
「いつまで寝ぼけてるのよ! さっさと起きなさい!」
 右肘のジェット噴射と共に放たれた拳が断罪執行人の鳩尾を貫通! くの字に折れ宙に浮いたオウガの身体から激しい軋みが鳴り響く!
 瞬間、ライムと断罪執行人の周囲地面を下から打ち砕きながら、赤々と燃えるガラスの巨人たちが姿を現す! ハイジャンプした都月はその光景を見下ろしながら、右手一本で杖先を伸ばした! 腕にしがみつく白銀の子狐!
「チィ、今日は魔力たっぷりあげるから、頼む!」
「チィ――――――っ!」
 子狐が月光のような光を放ち、都月に注ぎ込む! 腕を伝って杖に流れた光はたちまち先端まで達し、杖先の宝玉を満月めいた白に変色させた。
 都月は先に光を溜め込んだ杖を回転させて引き絞る!
「放て、月光の矢! エイジアさんの心を照らせ!」
 杖の刺突から繰り出される白銀光の矢! 一方の地上では、ガラスの巨人たちが断罪執行人の全身を突き破って放たれた鉄条網を腕でガード、あるものは飛び下がったライムを庇う!
 荒れ狂う有刺鉄線でガラスの巨人たちを打ち据える断罪執行人。塔子はその一体に拡声器で呼びかけた!
「拳を! 掲げてッ!」
 ガラスの巨人がうねりのたうつ有刺鉄線に全身を傷つけられながらも右腕を振り上げた。そこに命中する都月の月光一矢! 巨人の体内で乱反射した光が増幅し、輝きを増す!
 巨人越しに、ライムは必死で声を張る!
「エイジアさん、あなたの記憶は確かに辛く悲しいものかもしれないわ! でも、この世界を生き抜いてきたあなたなら、必ず乗り越えられる! 猟書家の言葉に負けないで! 自分を見失わないでッ!」
 SMACK! 硝子の巨人が真白の炎を身にまとう!
 其れこそは、狂気を癒やす救いのヒトガタ! 戦場に籠もった戦いの熱を一身に受けた慈悲の具現!
 塔子は喉を裂かんばかりの声を拡声器に注ぎ込んだ!
「これこそはッ! 私たちの祈りを束ねた硝子の拳ッ! 届けえええええええええええええっ!」
 眩い月光を体内から放ったガラスの巨人が、断罪執行人にアームハンマーを叩きつける! SMAAAAAAAASH! インパクトと同時に白銀の光が周囲に広がり、街を覆う血と錆を洗い流していく!
「あああ、ああああああああああああああああああああ―――っ!」
 ざらついたノイズ混じりの悲鳴が、徐々に鮮明になっていきながら薄れる。狂える鉄の反響音から、人の声へと!
 腕で顔を庇った猟兵たちの視界が真っ白に染まった一瞬後、光は消え、青空と元に戻った街並みが辺りに広がった。
 いち早くつぶっていた目を開いたオリフィスが声を上げる。
「エイジアちゃんっ!」
 空から急降下したオリフィスが着地したすぐ足元、断罪執行人が居た場所にぺたんと座り込んで俯く修道服の少女が一人。
 動かない彼女に、オリフィスが手を伸ばしたその時、別の手がエイジアの肩に置かれた。
「ふふふ。戻ったんだ」
 エイジアの背後で微笑む、小柄な人影。視界を取り戻した塔子がエイジアの方を見、目を見開いて拡声器に声を張る。
「高砂さんっ! エイジアさんを! その子の後ろに……!」
 耳をつんざくハウリング。甲高いノイズに小さく不機嫌そうな顔をしたホワイトアルバムは、エイジアの肩に手を置いたまま呟いた。
「酷い音。卵の紳士が割れる時でも、こんな音はしないわ。ねえ、猟兵さんたち?」
大成功 🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵


第2章 ボス戦 『ホワイトアルバム』

POW ●デリシャス・アリス
戦闘中に食べた【少女の肉】の量と質に応じて【自身の侵略蔵書の記述が増え】、戦闘力が増加する。戦闘終了後解除される。
SPD ●イマジナリィ・アリス
完全な脱力状態でユーベルコードを受けると、それを無効化して【虚像のアリス】から排出する。失敗すると被害は2倍。
WIZ ●イミテイション・アリス
戦闘力が増加する【「アリス」】、飛翔力が増加する【「アリス」】、驚かせ力が増加する【「アリス」】のいずれかに変身する。
👑11 🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵

種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は💠ライカ・リコリスです。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


●お知らせ
 第二章に移行します。
 猟兵たちの活躍によってエイジアは救われましたが、同時にそれを嗅ぎつけたホワイトアルバムが現れました。エイジアを守り、ホワイトアルバムを打ち倒してください。

 受付は1月18日(月)からです。
高砂・オリフィス
出たな黒幕! 問答無用、ぶっ飛ばす! エイジアさんに触るなーっ!
ちょいと痛くて飛ぶのはやめとこうかな。名誉の負傷ってやつ? あははっ!

エイジアさんを庇うように立ち回るよ
どう見ても近距離戦闘主体なぼく! でも飛び道具もあるんだよ、見せて……聞かせてあげる!

さっき顔顰めて耳閉じてたよねっ!? ならもっと声ぶつけてやる! ってこと
からの詰めて蹴り技! 組みついてぶん殴る! 普段はあんまりこういう泥臭いのはしないけど、得意だもんね! こうやって力任せにやるのは

痛い思いしたことある? 苦しい思いは? 人の痛みをわからないやつは、ぼく嫌いだ! 空の向こうまで飛んでけ!


火霧・塔子
書を燃やすのは悪しき支配者の焚書行為のようで気が進みませんが! 見逃せぬのは、その邪悪!

まずはエイジアさんとホワイトアルバムさんとの間に火炎瓶を投げて、炎のバリケードを!
エイジアさんを食べさせはしませんよ!

虚像を作り、姿を変え、幻惑を武器としてくるのならば、それらまとめて【焼却】するまで!
敵の機動力を封じ、味方の移動を妨げない【集団戦術】を意識しながらUCで周囲を炎上させて炎の結界を張ります。
この熱の中では脱力も難しいでしょう!

炎の壁越しに煽動器の音波攻撃を放ち、近づいてきたら反旗の布で敵の体を絡めとって炎にポーンとします!

あなたの真っ白な本に焼き付けましょう! 叛逆者を敵に回す恐ろしさを!!


木常野・都月
一人称:俺
二人称:貴方
三人称:先輩や尊敬してるヒトはさん付け、それ以外は呼び捨て
名前:苗字さん

まずはエイジアさんに[オーラ防御]をかけたい。

ホワイトアルバムは、いい加減、アリスは餌じゃないと覚えて欲しい所だな。

エイジアさんには、UC【緑の癒しの狐火】をかけたい。
心まで癒せるか微妙だけど少しでも回復してくれればいいかな。

エイジアさんがある程度回復したら、エイジアさんを[かばう]事が出来る距離で立ち回りたい。

[野生の勘、第六感]で索敵しながら、[属性攻撃]で応戦したい。

敵の攻撃は[カウンター、高速詠唱]で対処したい。

万が一、至近距離まで近付かれたらダガーとエレメンタルダガーに持ち替えて応戦したい。


木霊・ウタ

あんた
名前呼び捨て

心情
エイジアの命と未来を守るぜ

戦闘
傷から業火が広がり身を包み
火矢と化し家や瓦礫を粉砕&融解しながら飛翔

速さも乗せて獄炎纏う焔摩天でアルバムをぶっ飛ばし
エイジアから引き離す

当らなくても連撃で剣風と火嵐を畳みかけ
その隙に誰かが避難させてくれるだろ

戦闘アリスへは火力up
飛翔アリスへは迦楼羅の炎翼も重ね速度up
で対抗

悪趣味な驚かせに対しては
空間ごと敵を紅蓮に飲み込む

炎のスラスターで回避
大焔摩天の質量も利用した機動

剣&炎壁&暴風で武器受け
仲間やエイジアを庇う

大焔摩で自在に間合いを変え
灼光で視界を灼き
赤光の軌跡を残す一閃
灰に変える

オウガ
紅蓮で送ってやる
海へ還れ

事後
鎮魂曲&未来を祝す曲


蛇塚・ライム
一人称:私
二人称:あなた
三人称:ファーストネーム+さん

酷い音ですって?
これから聞こえるあなたの断末魔の方が醜いのではなくって?
あなたは既に“詰んでいる”のよ

この日のために、過去にあなたが起こした事件の内容を調べたわ
UC発動には“戦闘中に食べた”“少女の肉”が必要
なら、対策は簡単よ!

ヒヒイロカネの勾玉を媒介にカマドGを召喚!
エイジアさん、一緒に乗って!
スーパーロボの中に避難させれば
戦闘中に少女の肉を食べられないわね
猟兵の少女を食べる?
無駄よ無駄!
勾玉から1億℃の高熱レーザー射撃で妨害よ

トドメはヒートクローで殴る覇気・怪力のUC
言ったでしょ?
詰んでるって
骸の海に沈め……!

蛇炎神拳・壱式!
『睦月』!


 それこそは刹那の一幕! 姿見せた猟書家がアリスの肩に手を置いたその時、オリフィス、ウタ、ライムの三人がホワイトアルバムに飛びかかった!
「出たな黒幕! 問答無用、ぶっ飛ばす! エイジアさんに触るなーっ!」
 オリフィスが叫びながら蹴りを繰り出し、ウタとライムが燃える大剣と拳を放つ! ホワイトアルバムが僅かに顔を上げ、CABOOOOOOOOM!
 大爆発した紅蓮の炎から月光めいて白いオーラに包まれたエイジアが飛び出す!
「きゃっ!?」
「エイジアさん!」
 地面スレスレを飛ぶエイジアを都月がキャッチ! 抱きとめられたエイジアは目を白黒させながら都月を見上げた。
「え、え……?」
「大丈夫? 怪我は……無さそうだ。間に合って良かった。一応治療するからじっとしててくれ」
 都月はエイジアを見下ろすと、彼女の鼻先に片手をかざす。エイジアを包んでいたオーラが白から緑色に変化し、音を立てて燃え上がり始めた。
 一方で、炎から飛び退き着地したホワイトアルバムの周囲に無数の火炎瓶が降り注いだ! 大きく円を描くように落下した瓶は火柱を上げ、炎の壁を形成してホワイトアルバムを取り囲む。
 ホワイトアルバムは炎の包囲網を見回すと、スカートを叩いて呟く。
「……もう、いきなり竈に投げ込んだみたいな大騒ぎ。服が燃えちゃったらどうするの?」
 不敵な微笑みを浮かべ、前方の炎を見やるホワイトアルバム。それを大剣のひと振りで開き、入門したウタは胴体に空けられた穴から炎を零しつつ言った。
「この状況で服の心配か? 随分余裕なんだな」
 大剣を担ぎ、歩いて踏み込むウタの背後で炎が閉じる。彼の両隣に、炎の壁を飛び越えて来たオリフィスとライムが着地。さらに炎壁の外、家屋の屋根に立った塔子が包囲網の中に叫ぶ。
「皆さーん! エイジアさんは都月さんが外で保護しました! この炎のサークルがリングです! 思う存分やっちゃってください!」
「オッケー。それじゃあ、思う存分戦えるわね」
 ライムは塔子を一瞥すると、跳ね上がりはためくマントを炎に変えた。
「酷い音ですって? これから聞こえるあなたの断末魔の方が醜いのではなくって? あなたは既に“詰んでいる”のよ」
「ふうん……」
 ホワイトアルバムは笑みを絶やさないまま小首を傾げ、両手を胸の前で軽く持ち上げる。
 手の平の間にふわりと現れた白い霧が膨らみ、大きな長方形の形状になって四散。中から現れた白紙の侵略蔵書をつかんだホワイトアルバムは、表紙を撫でた。
「そう、チェックメイト? まだ一手目なのに、随分と気が急いてるのね、猟兵さんたち」
 次の瞬間、白い魔本が眩い光を放った! 光源体と化した書物は細長く収斂。猟兵たちが目を細めて睨みつける中、白光が消え、月食めいた影と化したホワイトアルバムの姿が再度紅蓮の炎に照らされる。
 スカートのふちを彩る白銀の金属装飾。肩当て、胸元を守る胴鎧、華奢なガントレット、兜を装備したホワイトアルバムは、白い長剣と化した侵略蔵書の柄をつかみ取った。
「まだまだお話は始まったばかりよ? アリスは元に戻ったようだし……食べるだけじゃなくて、今度は家族の記憶ももらおうかしら!」
 剣を軽く左右に振るい、切っ先を猟兵たちに突きつけるホワイトアルバム! 直後、オリフィスがいの一番に飛び出した!
「やらせるもんか! エイジアさんには指一本触らせないからな―――っ!」
「ふふふふふふふふ!」
 ホワイトアルバムが剣を振り抜き、オリフィスの疾走回し蹴りを弾く! 細身の長剣を引き絞り、逆回転するオリフィスへ刺突! バク宙して逃れたオリフィスと入れ替わりライムがインファイトを仕掛ける!
「でええええええええりゃあああああッ!」
 爆炎の右ストレート! これに刃の腹を当てて受け流し、ホワイトアルバムはライムの額に柄を振り下ろす! ライムは頭突きで相殺! 軍帽が飛ぶ!
「へえ?」
「つっ! このッ!」
 バックスウェーを打ったライムが高速ラッシュ! ホワイトアルバムはそれらを素早い斬撃で受け流し、左鎖骨を斬り上げる! 宙を舞う血飛沫!
「ほうら、まずは腕一本!」
「なん……のっ!」
 ライムは竜巻じみて回転し炎のマントを叩きつけた! 一刀の下に斬り捨てたホワイトアルバムは、ハッとして剣の腹を掲げる。砲弾めいて飛来した爆炎の塊がそこに激突! ホワイトアルバムを後方へ押し下げる!
 全身に爆炎をまとい、逆立てた黒髪を燃やすウタは突き出した大剣に力を込めた!
「うおおおおおおおおおおおおおおおッ!」
「ん―――っ、あっつい!」
 剣を跳ね上げるホワイトアルバム! 切っ先を上げられたウタは地に両脚を着け、石畳を融解させながら連続で斬り込む! ホワイトアルバムは踊るように回避しながらウタの懐へ踏み込み、袈裟掛けに一閃!
 傷口から噴き出す地獄めいた炎を剣の刀身で受け止めるホワイトアルバムの頭上に、放られた火炎瓶の影が複数! 投擲者の塔子が声を張る!
「ウタさん、下がってください!」
「ちっ……!」
 ウタは胸の傷を押さえてバック! 刹那、上向けた口からジェット噴射じみて爆炎を吹いた火炎瓶の数々が垂直に降り注ぎ、BBBBBBBOOOOOOOOOOOM! 連鎖爆発を引き起こす!
「さらにオマケですッ!」
 ホワイトアルバムを呑み込む爆炎に突き出した塔子の両袖口から、水鉄砲のように重油が吹き出す! 漆黒の液体は赤々と燃える炎に突っ込み、CABOOOOOOOOM! 火の手を一気に強めてみせた!
「ウタさんっ!」
「ああ、行くぜッ!」
 マントを跳ね上げたライムとウタが得物に爆炎を渦巻かせ、両足裏と地面の間から炎の衝撃波を放って特攻! 超低空飛行するミサイルめいてホワイトアルバムを閉じ込めた火柱へ向かう!
 直後、火柱を内部から縦一直線に斬り捨て、ホワイトアルバムが踏み出した!
「ふう。卵のおじさんも溶けてしまうわね」
 火の粉を一閃して斬り払い、悠然と構えるホワイトアルバム。そこへ拳を振りかぶったライムと大剣を振り上げたウタが迫る! それぞれ肘と大剣の峰から爆炎を放って攻撃を加速!
「はあああああああああっ!」
「おおおおおおおおおおッ!」
 ホワイトアルバムが踏み込みからの斬撃! CABOOOOOOOOOOOOOM!
 火山噴火じみた炎を噴き上げる炎上網を背に、塔子は家々の屋根を飛び渡りながら都月の下へ飛び降りる。都月はエイジアを後ろに隠し、炎の壁を睨んだまま問いかける。
「塔子。中、どうなってる?」
「なあに、皆さんなら大丈夫ですよ!」
 次の瞬間、炎壁の包囲網が放射状に吹き飛んだ! 腕で顔を庇い、激しい熱風に耐える二人! 短い悲鳴を上げたエイジアが都月の背中に頬を着けた。
「ひっ……な、なに!?」
「ごめんエイジアさん。説明してる時間は無い。……塔子、来る!」
「ええ、通しはしません!」
 都月を庇うように躍り出た塔子は拡声器を片手に、大音声を繰り出す!
『AAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAARGH!』
 熱風を押しとどめ、炎と共に鉄砲水めいて逆流させるハウリング! 炎を突き破って超低空飛行で突貫するホワイトアルバムは、これを斬撃一発で弾き飛ばす!
 立ちはだかる塔子と都月に庇われる形のエイジアを見止め、口元の笑みを深めた。
「みぃーつけた」
「行かせるもんかっ!」
 ホワイトアルバムの真横に躍り出たオリフィスが顔面めがけた回し蹴り! 思い切り背を逸らして避けたホワイトアルバムの斬撃を両腕の装甲でブロックし、弾かれるオリフィスの胸に白い剣の刺突が迫る!
「させるか!」
 都月が頭上で回転させた杖の石突を足元に叩きつけた! 杖から地面を伝って伸びた白いオーラがオリフィスの脚から全身に駆け上がり、すんででホワイトアルバムの刺突をガード! 衝撃に歪むオリフィスの顔!
「ぐぅっ……!」
「それっ!」
 前のめりになって剣を押し出し、オリフィスをふっ飛ばすホワイトアルバム! オリフィスはムーンサルト回転して家屋の壁に着地すると、心臓あたりを撫でながらホワイトアルバムを見据える。
「どう見ても近距離戦闘主体なぼく! でも飛び道具もあるんだよ、見せて……聞かせてあげる!」
 オリフィスは大きく吸息し、咆哮! 暴風の如き声を前傾防御態勢で受け止めたホワイトアルバムは顔をしかめた。
「んっ……! 火炎瓶のあの人といい、ちょっと品が無いんじゃない……!?」
「悪かったですね! 品が無くて!」
 ハイジャンプした塔子が巨大なレッドフラッグを両手で振り上げ、ホワイトアルバムに飛びかかる! 表面に波打つが如き炎の光!
「書を燃やすのは悪しき支配者の焚書行為のようで気が進みませんが! 見逃せぬのは、その邪悪! 捕縛―――ッ!」
 振り下ろされた赤い旗がホワイトアルバムに襲いかかる! 上から襲い来る影に、ホワイトアルバム軽く屈んで切っ先を真上に向け、STIIIIIIIIING! 旗を白い光輝が垂直貫通!
「なっ、私の反旗を!」
 驚愕して顔を上げる塔子! 背中に天使のような白い翼を生やしたホワイトアルバムは塔子の赤い瞳を見返し、竜巻じみて回転しながら斬りかかる! 塔子は慌てて反旗を引き寄せ、一回転から打ちつけに行く!
「ふふふふふふふふ! 叛逆はいけないことよ、硝子瓶さん!」
「火炎! 瓶! ですッ!」
「そう!」
 ホワイトアルバムは回転から横薙ぎ一閃! SLAAAAAAAASH! 白い光芒の斬撃で塔子の旗を引き裂き、翼を折りたたんで白い矢の如く急降下刺突!
 とっさに掲げられた塔子の右腕を貫き、喉元に切っ先が食い込んだ!
「くぅぅぅぅぅっ!」
「あら困ったわ。穴が空いたら赤いワインがこぼれちゃう!」
 吟ずるような一言と共に、ホワイトアルバムは剣の柄を両手でつかむ。そのまま腕を貫かれたままの塔子を、真横にぶん投げた!
「壊れて砕けて、さよならね!」
 塔子が家屋の壁に頭から突っ込む! その時、ホワイトアルバムの背後上空に不死鳥の如く炎の翼を広げたウタが飛翔! 熱を流し込まれた大剣が溶鉄めいて橙色の光を放つ!
「堕ちろッ!」
「!」
 振り下ろされた大剣から炎の突風! BOOOOOOOOOOM! ホワイトアルバムは錐揉み回転からの急降下! 一気に都月へ突撃していく!
 都月は杖を振り上げ、背にしがみついたエイジアに叫んだ!
「エイジアさん、逃げるんだ! 今すぐ!」
「へっ……」
 ぽかんと目を丸くするエイジアの腕を、都月とすれ違いざまにライムがつかんで引き剥がす! エイジアを抱きすくめて高速で離れるライム! 都月は杖から雷光を迸らせた!
「アリスは餌じゃない……食わせるものか! 雷の精霊様っ!」
 都月の杖が雷の矢を乱射! ZGAGAGAGAGAGAGAZGRAAAAAAAAAAAK!
 ホワイトアルバムは錐揉み回転と複雑軌道を描いた急降下で潜り抜け、VANISH! 白いフラッシュと共に掻き消え、都月の背後に剣を振り切った姿勢で着地!
「烈火を伴う嵐のように……。遠くから見れば、きっと綺麗だったのだけど」
「後ろッ……!?」
 思わず杖を投げ捨てた都月を振り向きざまにダガー二刀流の回転斬撃! だがホワイトアルバムの背中が破裂し、白い羽毛が都月の顔面を塞ぐ!
「むぐっ!」
「大丈夫。アリスはオウガじゃなくなった。なら別に、食べる理由は無いのだもの。だからゆっくり寝てるといいわ。ね? 狐さん」
 ホワイトアルバムが立ち上がった直後、SLAAAAAAAAAAASH! 都月の胴にX字の白光! すれ違いながら浴びせた斬撃が花開いたのだ!
「がぁっ……!」
「さよなら、狐さん」
 呟きながらも、ホワイトアルバムの視線はエイジアを抱えて逃げるライムへ! その視線を横合いから滑り込んだオリフィスが遮る!
「待ったぁッ! さっき顔顰めて耳閉じてたよねっ!? ならもっと声ぶつけてやる!」
「結構よ。乱暴に踊るあなた」
 ホワイトアルバムは肩をすくめ、光の如き一撃で吸息するオリフィスの喉笛を裂く! だがオリフィスはひるまず両足を振り上げるキック!
 スウェー回避したホワイトアルバムの前で一回転着地からのジャンプ組み付き! ホワイトアルバムの兜にエルボードロップを連発!
「んっ、くっ……! もう、お淑やかにしないとだめよ。王子様がふりかえってくれないわ」
(余計な! お世話だ!)
 声なき声で叫んだオリフィスは、渾身の肘打ちでホワイトアルバムの兜を砕く! 青いリボンとトランプをあしらったヘッドドレスが露わになる!
(痛い思いしたことある? 苦しい思いは? 人の痛みをわからないやつは、ぼく嫌いだ! 空の向こうまで飛んでけ!)
「ふふふ。王子様の好みじゃないけど、情熱的だわ」
 微笑むホワイトアルバムの脳天にオリフィスの肘が直撃した刹那、彼女の身体が風船のように膨らみ、PAAAAAAAAAANK! 破裂の衝撃でオリフィスを吹き飛ばしたホワイトアルバムは、白い翼を広げた!
「声が無くても伝わる想い! あなた、人魚姫向きだわ!」
 飛翔! そして斬り上げ一閃! 白い光の噴水のような光芒を伴い、オリフィスは空中に叩き上げられた!
 その光景を後方に置き去ったホワイトアルバムは、己に背を向けて走るライムに急速接近! 振り返ったライムに、ホワイトアルバムは剣を振りかぶる!
「ねえ蛇さん! その子を私にくださいな!」
「誰が……渡すかっ!」
 前後反転したライムの右手、金赤二色に輝く勾玉から赤い熱戦が放たれる!
 首を傾けてこれを避けたホワイトアルバム。その一瞬の隙を突いたライムはエイジアを抱きしめ、大きくバックジャンプ! 真っ直ぐ掲げた勾玉が太陽めいた光を放つ!
「出でよ! 業火湛える鋼の鬼神! 灼熱を以って諸悪を砕け!」
 SMAAAAAAACK! 強まる光に目を焼かれ、ホワイトアルバムは片手で目元を庇う。永遠めいた数秒の後、光が爆ぜ消え―――紅蓮の巨体が石畳の地を踏みしめた!
 ZGOOOOOOOOOM……! 足元に粉塵散らして立ちたるは、額に紅蓮の勾玉を着けた機神! 銀色の強面を持ち、真紅の全身鎧を身にまとった軍神の威容!
『炎よ。力よ。我が名を呼ぶのだ』
 響く声。機神の体内、コックピットにエイジアごと座したライムは左右の壁から突き出したレバーをつかんで吠えた!
「炎鋼巨神カマドG! 私は……アリスを守る!」
『確かに。聞き届けた』
 機神の両目が翡翠色の光を発す! 目を丸くしたホワイトアルバムはその巨体を見上げ、呆けた声を零す。
「まあ……。これは……」
「言ったでしょ? 詰んでるって。骸の海に沈め……! エイジアさん、しっかりつかまってて!」
 機神が右腕を持ち上げ、五指を鉤爪めいて強張らせる! 指先を真紅のオーラが包み込み、四方八方に火花を散らした!
 ホワイトアルバムは表情を不敵な微笑みに戻し、巨神の胸の高さまで飛翔! 剣を構える!
「いいわ、いいわ、素敵だわ! まるで勇者に手を貸す神様のよう!」
『然り』
 片足を引き、右腕を引き絞った巨神が応える!
『我が身は神であり、我が操縦者は勇士である。故に悪逆よ、滅びよ』
「行くよッ! 蛇炎神拳・壱式! 『睦月』――――――ッ!」
 ライムが右手のレバーを前に突き出すと同時、赤熱する機神の五指が撃ち放たれた! 熱風がホワイトアルバムのおさげを後ろに流し、袖やスカートを黒く焦がす! だがホワイトアルバムは一切動じぬ!
「ふふふ、こういうお話も悪くないわね。でも知ってる?」
 胸の前で真横に据えた剣の峰を、片手でゆっくりと撫でるホワイトアルバム。機神の燃える右手の平をすぐ目の前!
「事実は、小説よりも奇なりなのよ」
『ぬうううううううううんッ!』
 BOOOOOOOOOOM! 巨神が右腕を振り切った! 虚空を赤い光が引き裂き、熱風の余波が四方八方に広がる! だが!
「カマドG! ……ホワイトアルバムは!?」
「後ろの正面よ」
 コックピットのライムに応える声は後方! 緩く剣を振り切った姿勢で虚空に佇むホワイトアルバム! 次の瞬間、巨神は地響きと共に片膝を突いた。全身に剣閃が刻まれ、白光を爆発させる! SMAAAAACK!
『ぬ……おおおおおおおおおおおっ……!』
「カマドGッ!」
 切羽詰まった声で呻く機神の名を呼ぶライム。ホワイトアルバムは悠然とそちらを振り返り、長剣を真っ直ぐ天に掲げた。
「さようなら、勇者の神様。折角だから、あなたとあなたのお友達から記憶をもらってしまおうかしら」
「そうは行くかよッ!」
 ホワイトアルバムが放つ白光の斬撃を、インターラプトしたウタが大剣のフルスイングで打ち据える! 峰からロケットのように炎を噴き出し、炎の翼を真後ろに伸ばして膂力を注ぐ!
「おおおおおおおおおおおおッ! 燃えろぉぉぉぉぉッ!」
 BOOOOOOOOOM! 大剣を振り切り斬撃を吹き飛ばす! 刹那、ホワイトアルバムの腹を真紅の光が真横に裂いた! ホワイトアルバムが目を見開く!
「んっ……!」
 大剣を長く伸ばしたウタは両手で柄を握り、全身から赤光を解き放つ! 凄まじい熱気を伴う暴風がホワイトアルバムを打ち据えた! 白い翼が一瞬で炭化!
 息を詰まらせるホワイトアルバムの前、ウタの背後で傷だらけになった巨神が立ち上がった!
「オウガ……紅蓮で送ってやる。海へ還れ!」
「もう一回行くよカマドG! 猟書家を! 焼き払うッ!」
『承知した』
 ウタが浮力を失い落下するホワイトアルバムめがけ、不死鳥型の矢のように飛翔! すれ違いざまに焔の大剣を振り切ったところへ、跳躍した巨神が左腕でホワイトアルバムを引き裂く!
 真紅に染まった空を一と五条の赤光が刻み、KRA-TOOOOOOOOOOOOOOOOOM! グランドクロスめいた大爆轟が、猟書家ごと不思議の国の空を焼き払った。
大成功 🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵

最終結果:成功

完成日2021年01月22日
👑11 🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵