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迷惑な墓守

#アルダワ魔法学園 #猟書家の侵攻 #猟書家 #ドクター・パラケルスス #ミレナリィドール #六彩の魔法少女奇譚 #マイ宿敵

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●形見の宝石、狙われる
「お母さん……もう一年になりますね」
 墓の前に佇む一つの家族があった。夫婦と子供。絵に描いたような幸せそうな家族だが、今はこうして墓参りに来ている。
 子供はそこが何なのかまだわかっていないようだった。父親に「おばあちゃんが眠っているから手を合わせておこうね」と言われると、不思議な顔をしながら手を合わせていた。
「……あっ、そうそう」
 母親はバッグから一つのブローチを取り出し、墓の前に置く。
「お母さんが大事にしていたブローチ……なくしたって残念がっていたけど、クローゼットの奥に転がってました。きっとコートか何かに引っかけて落ちちゃったんでしょうね」
 蒼く光る宝石がはめ込まれたブローチだ。光を反射し輝いている。
「お母さんとお父さんの思い出の品だから……置いていきますね。それじゃあ、また来ます」
 母親は語り掛け終えると、家族と共に静かに去っていった。

 その夜。ぴゅうと北風が吹き込む中、月の光を頼りに墓場をうろつく少女の姿があった。
「こっちに、いいのがありそう……あっ」
 少女が見つけたのは、墓の前に置かれたブローチ。宝石がはめ込まれている。丁度いい。
「これに、しよう……っと」
 少女は指先に持った災魔の卵をつぷ、と宝石に融合させていく。
 墓場にできたガス溜まりは、夜の内に広がっていく――。

●アルダワ魔法学園・5thラウンド
「変なところ担当さんなんでしょうか……」
 ロザリア・ムーンドロップ(薔薇十字と月夜の雫・f00270)は首を傾げる。宝石とはどこにでもありそうで、どこにでもあるわけではない。
「アルダワ魔法学園で宝石に災魔の卵を融合させ、街の人達を眠らせてしまう事件が発生しました!」
 場所は北方帝国のとある街。その郊外にある墓地で、オブリビオンが動き出しているようだ。
「場所が墓地ということで少し不思議な感じがしますが……どうやら、亡くなった母親の形見のブローチをお墓に供えたところ、それをオブリビオンが見つけて災魔化してしまったようです。そんな大切なものを災魔にしてしまうなんて許せませんね!」
 形見の品を悪事に利用されたと知ったら、娘である女性はきっと悲しむことだろう。被害者が出ないうちに解決したいところだ。
「今から向かっていただきたいのですが、夜の墓地です。幽霊とか……出ないとは思いますけど、注意して向かってください」
 催眠ガスの発生源、そしてオブリビオンの発見は猟兵の行動に掛かっている。
「そして、待ち受けているオブリビオンは『リコ・ワンダーソイル』……はい、またこの子です。どうして墓地に宝石があると思ったのか、そして見つけてしまったのかはよくわかりませんが……墓地ですから、土とは親和性があるようです。彼女の能力も上がっているかもしれませんので、警戒が必要ですね」
 魔法少女ではあるが強さはボス級。心してかかりたい。
「こちらの手薄になりそうな時期を狙って行動しているとしたら狡猾ですね! ですが手を抜かず、きっちりやっつけちゃいましょう!」


沙雪海都
 沙雪海都(さゆきかいと)です。
 いつだか仮で作っていたシナリオを供養しました。

●フラグメント詳細
 第1章:冒険『墓地ぼちボッチ』
 幽霊は出ないと言ったが人魂は出るぞ~?
 というわけで夜の墓地探索です。
 人魂が出るので明かりは大丈夫でしょう。でも不気味。
 人魂を消す方法は、その原因になっている墓石をぶっ潰すことです。POWで頑張りましょう。
 スルーして動き回るならSPDやWISがお勧めです。人魂も別に危害は加えないと思いますが……存在が、ね。

 第2章:ボス戦『リコ・ワンダーソイル』
 ガスが出ている場所でじっとしています。朝になったら動こうかなーとか思っているようですが、ガスのせいで皆寝ています。
 でもやっぱり動くのは明るい時がいいですよ。
 墓地ということで周りの地面は土です。彼女の力は使いやすそうですね。

●MSのキャパシティ
 合わせプレイングはお受けできません。申し訳ないです。
 でも複数採用リプレイとかは気まぐれで書いたりするのでソロ希望の方は明記しておいてください。

 それでは、皆様のプレイングをお待ちしております。
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第1章 冒険 『墓地ぼちボッチ』

POW   :    武装や魔術で墓石を破壊して探索する。

SPD   :    技能や道具で墓地内を素早く探索する。

WIZ   :    魔術や道具で広範囲を探索する。

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🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

種別『冒険』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

神海・こころ
ブンッ!ブンッ!!ブンッ、、、!!!
ひとふり〜
ふたふり〜
さんふり〜
あぁぁ〜ッ!!!!!
う、腕がぁ、乙女の腕が太くなるぅ〜っ!!!

尋常じゃない風斬り音をさせながら両手の黄金バットを振り回して墓地散歩
えっ?なんか様子がおかしい?

ダダダダっ、だって幽霊恐いじゃん!!!
『俺様はお前の方がこえーよ』
シャーくんウルサイ!!ホントう、、、

不意に死角から出て来た人魂に青くなり

ヒィッ、、、ひやぁあああああっ!!!!

咄嗟に【修羅殴殺】

哀れ貫通効果で粉々に粉砕される墓石や地形、、、

ドカーン
ボカーン
ドシャーーーーン
もうそれは荒れ狂う災害、、、

『ほらやっぱお前の方が怖いじゃねぇかーシャハハッ』



●そうだ、バットを振ろう
 風切り音が唸る。神海・こころ(心海に沈む・f31901)は静かな墓地で一人黄金バットを振っていた。
「ひとふり〜」
 ブンッ!
「ふたふり~」
 ブンッ!
「さんふり~」
 ブウンッ!
「う、腕がぁ、乙女の腕が太くなるぅ〜っ!!!」
 振る度に腕の筋肉が躍動するのを感じる。これで良質なたんぱく質の食事を続けていれば、いずれは筋肉もりもりの腕が出来上がる……かもしれない。
 しかしこころはそんなことを望んではいない。では何故彼女は黄金バットを振っているのか。
 もう一度言おう。ここは墓地だ。ひゅうと冷たい風が吹き抜ければ、どろろと人魂が浮かぶ。蒼白い墓地。その中を進んでいかなければならない。
 要は、気を紛らわしたいのであった。
『お~い、大丈夫かぁ?』
 内なる声はこころに宿ったオウガのシャー君。墓地に来てからこころの様子が変であることには気づいている。
「だ、大丈夫……じゃない!! ダダダダっ、だって幽霊怖いじゃん!!」
『俺様はお前の方がこえーよ』
 つれない返事だった。一人よりも二人になればまだマシだったかもしれないが、こころとシャー君は残念ながら一人と一人だった。
「シャーくんウルサイ!! ホントうるさ――」
 声を張り上げ、それからぶつぶつと文句を垂れようかというこころの顔を、何かがひゅっと照らしてきた。
 視界の端から現れた何か。無意識に反応していた。それが何なのかをこころの脳が認識するまで約2秒。
「ヒィッ……ひやぁあああああっ!!!」
 手には黄金バット。やるしかなかった。思い切り頭上に振り上げると目の前にズガンと黄金バットの一撃を叩き込む。人魂に見事命中していたが実体があるのかないのか、ぽわんと分裂しこころの目の前で揺れる。
 増えた。増えてしまった。錯乱状態のこころは黄金バットをひたすら振り回しながら墓地を走り回る。
 ドカーン、ボカーン、ドシャーーーーン!
「来なっ……来ないでぇぇぇぇ!!!」
 ただ浮いていただけなのに。哀れ、ドカボカとこころが墓地を殴りまくった結果、周りの墓石はごりぐしゃっと破壊され、拠り所をなくした人魂は風に吹かれたろうそくの火のように消えていった。
『ほらやっぱお前の方が怖いじゃねぇかーシャハハッ』
「いやあああぁぁぁ!!」
 対照的な一人と一人。こころが正気を取り戻すのはもう少し後のこと。
 その間無我夢中で黄金バットを振り回していたことで、墓地の一区画のオブリビオンが潜む可能性を消し去ったのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

馬県・義透
四人で一人の複合型悪霊。生前は戦友。

第二『静かなる者』霊力使いの武士
一人称:私 冷静沈着
武器:白雪林

墓地は悪霊としても親和性が高いですからね。
人魂は基本、灯りとして利用する以外は無視です。
…私たち四人(と故郷の人々)、墓がないのですよ。そんな私たちが、破壊するとでも?
それに、私たちが怖がる理由がありませんからね。
ちょっかいを出してきたら、破魔つきの矢を射かけますけどね。

さて、そのオブリビオンを探しますか。

※おそらく二番目くらいに対霊とか強い人。


ヒューバード・リップル
形見にはその人との思い出などが込められているんだ。それを悪用する相手は許してはおけないね

【指定UC】を使った上で追跡や失せ物探しも使って探すよ。ガスだったら匂いや色でわかったらいいんだけど……。近づくにつれて眠気が増せば発生源に近づいているでいいのかな?魔法少女はこんな場所だから目につきやすそうだけど、墓石等の影にいたら見えないかもしれないなら注意しないと

可能な限り墓石は壊さないようにする。ただ明らかに怪しかったり、何かありそうな時は壊すよ。……とはいってもさすがに申し訳ないから、一言謝ってから壊すよ

アドリブ・他の人との絡みOK


シエラ・バディス
形見を悪いことに使うなんて許せないです!
早く見つけて解決しなきゃ。

棺桶から下げたカンテラに灯りを入れて、周囲にある光源を確認しながら夜の墓地を歩きます。(暗視+視力)

とはいえ闇雲に探してもしょうがないよね…
人魂さん、何か知りません?

飛び回ってる人魂を捕まえて聞いてまわりながら、最近様子が変わった場所を探っていきます。(慰め+狂気耐性)

……カランコロンとカンテラを鳴らしながらスコップ片手に墓地を歩いてたら、他の人に見られたら驚かれるかな……?
勘違いされない内に早く見つけないとね。

※アドリブ・連携等歓迎。



●人魂伝手に痕跡探し
 薄暗い墓地に柔らかな光が入ってきた。ガスが立ち込める中、シエラ・バディス(死して彷徨う人形・f15798)が背負う棺桶にカンテラがかかっており、その灯が一行の周囲を照らしていく。
「形見を悪いことに使うなんて許せないです! 早く見つけて解決しなきゃ」
「うん……形見にはその人との思い出などが込められているんだ。それを悪用する相手は許してはおけないね」
「ですが、急いては事を仕損じる、急がば回れ……急ぐ時こそ冷静に、周囲の状況を見つめることが大事ですよ」
 今回の事件で狙われたブローチは、持ち主だった女性、そしてその娘家族にとっても大切な思い出だ。シエラの言葉にヒューバード・リップル(深海に微睡む二藍・f26770)も首肯する。だが解決までの道のりは長く、道中も何が起こることやら。浮足立たぬよう馬県・義透(死天山彷徨う四悪霊・f28057)は丁寧に言葉を選び、場を落ち着かせていた。
「わかったよ、焦らない、焦らない……ところで、どうやってオブリビオンを探そうか」
「ガスの発生源のところにいるだろうから、発生源が分かればいいんだけど……自分は少し集中して考えてみるね」
 ヒューバードは両目を閉じて自らを暗闇の中に落とす。そうして外部から入ってくる情報を遮断し、思考力を高めるのだ。
「では、私は少し辺りを見回ってきましょう」
「シエラは明かりのこともあるから、できればここで出来ることをしたいんだけど……一人にしちゃって大丈夫?」
「大丈夫ですよ。私は悪霊ですから、墓地との親和性が高いんです。人魂があれば手元の明かりくらいは何とかなりますしね。では、また後程」
 義透は一人、墓地の奥へと消えていく。
 静かになった。ヒューバードは思考を継続中だ。シエラもまたしばし思案に耽り、一つ行動を思いつく。
「……人魂さんに聞いてみよう」
 辺りに浮かぶ人魂は、もしかしたらオブリビオンを見ているかもしれない。シエラはカンテラを少し揺すって灯を揺らめかせた。すると、仲間と思ったのか、人魂がひゅうと近づいてくる。
「人魂さん、この墓地に悪い奴が来たみたいなんだけど、何か知りません? どこかの様子が変わったとか……」
 答えは言葉では返ってこない。意思疎通ができるかどうかも定かではなかったが、シエラはじっと人魂を見つめ続ける。
「そいつは、人魂さんみたいな亡くなった人への思いを踏み躙るような奴なんだよね……人魂さんも苦しむことになるかもしれない。そんなこと、絶対にさせたくないんだよ……」
 人魂もまた、シエラの目の前から動かない。シエラの話に聞き入っているのか――判断はつかないが、シエラは語り続けた。
 すると、人魂が動き出す。シエラの視界を横切るようにすぅっと水平移動すると、ひゅうんと遠ざかって消えてしまった。
「あっ……」
 一瞬の出来事だった。あっけに取られるシエラだったが、その傍らで集中し続けていたヒューバードがついに目を開く。
「あれ、馬県さんは……」
「私なら、ここですよ」
 時同じく、周囲の見回りに出ていた義透が戻ってきた。三人合流を果たし、それぞれが調べたことを集約する。
「少し遠くまで見てきましたがね、あちらには何もありませんでしたよ。相変わらずガスは充満していましたが」
「シエラは、人魂さんに話をしてみた……そしたら、向こうに消えちゃったけど」
 二人の話が何をもたらすか。ヒューバードの思考、推理の見せ所だ。
「自分の考えですが……足跡です。ブローチが供えられたのは今日の日中……ならば、その家族がつけた新しい足跡が、どこかにあるはず」
 ヒューバードは明かりを頼りに地面を凝視しながら、近くをふらふらと歩き回る。
「探してみましょうか、その足跡とやらを」
「そうだね」
 義透とシエラも加わり、三人は墓参りに来た家族の足跡を探す。
「ねぇ、これかな?」
「これ……じゃないと思う。この足跡は一人分だし、この足跡の先は、馬県さんが見て回ったほうだよね? 人魂のことも考えると……」
 ヒューバードは人魂が去っていったとシエラが言う方向に目を向けた。そして念入りに探していくと、
「……これ、じゃないかな」
 いくつもの足跡が重なっている場所を見つけた。それぞれの大きさの判別は難しく、踏み荒らされているようにも見えたが。
「可能性……ありそうですね。行きと帰りで人数の二倍になりますし、近くを探せば……ほら」
 義透は続く足跡を辿っていく。すると、まだ形を保っている小さな足跡を見つけた。
「家族には子供もいたはず……人魂はこの足跡を発見してもらいたかったのではないですかね」
「そうだったんだ……」
 自分の言葉が通じていたことに、シエラは安堵と嬉しさの混じった吐息を漏らす。
「この足跡を追っていこう」
 三人は見つけた足跡を踏み荒らさないように両脇に分かれ、墓地の奥へと進んでいく。
「……そういえばさ、シエラ、変じゃない? 棺桶に……スコップも持っててさ、なんだか、墓荒らしみたい……」
「言われると……そう、見えなくも……ない、かな?」
「気にせぬが吉ですよ。人目は……今は無いでしょうし」
 下手に気を遣われるよりは正直に言ってもらった分シエラは気が楽で、そして義透のフォローに少しほっとした。
「……墓を荒らされる、というのはどういう気持ちなんでしょうね……。私たち四人、墓がありませんから」
「そうなんだ……じゃあ、こういうお墓みたいな『帰る場所』はないんだね……」
「そうとも言えますし、そうでない、とも。ま、そんなわけですから、件のオブリビオンが墓を壊して回っているようなら……」
 話していたヒューバードはぞくり、と悪霊の悪寒のようなものを感じ取った。そしてオブリビオンが墓石に細工していませんように、と心の中で願う。
「……あ、あれもしかして!」
 カランコロン、とカンテラが揺れて鳴った。シエラが前方に何かを見つけ、少し小走りで前に出ていた。
 揺れる人魂がぼんやりと映し出す先に、ぽつんと人影。特徴のある魔女帽子のシルエット。
「やった……あれだよ、きっと」
「いましたか……さて、きつい灸でも据えましょうか」
 魔法少女は何思う。決戦の時が迫る――。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​




第2章 ボス戦 『リコ・ワンダーソイル』

POW   :    ロイヤルコード『ワンダーソイル』
自身からレベルm半径内の無機物を【どろどろぐちゃぐちゃの半固体の土】に変換し、操作する。解除すると無機物は元に戻る。
SPD   :    マジカルコード『アースソウルブラザーズ』
戦闘用の、自身と同じ強さの【土塊ゾンビ】と【土塊ゴーレム】を召喚する。ただし自身は戦えず、自身が傷を受けると解除。
WIZ   :    エクストラコード『クラクリ』
レベル×5本の【土】属性の【当たると弾けるクリスタル】を放つ。

イラスト:しらゆき

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種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主はロザリア・ムーンドロップです。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


●時間はたっぷりあったけど
「んー……うー」
 近くに落ちていた木の枝でがりがりと。地面に描くはゴーレムの姿。
「あぁ……早く朝にならないかな……」
 リコは時間を持て余していた。人魂で手元の明かりはどうにか取れるが、街の人々を改造するには足りないし、やっぱり人魂はちょっと不気味だ。
 というわけで一人寂しく絵を描いている。次のゴーレムのデザインは――などと思いを巡らせながら。
 ただし、一人で寂しくとも誰かが来てほしいわけではない。見つかれば、邪魔される。オブリビオンとしての第六感なのか。
 それは残念ながら的中してしまう。足音が響く。
「はぁ……退屈しのぎ、退屈しのぎ……」
 ため息をついて、リコは望まぬ猟兵の来訪を自分に言い聞かせていた。
神海・こころ
▲響く足音(?)の先には?
ズリッズリッズリッ、、、
黄金バット引きずり

えっ?あれ?
あんなモンスター居たっけ?と疑うような雰囲気を全身にまとい
ぐるんと首を回した瞬間
ハッ!?と目が合って

ガチャン、、、

手から黄金バットを落とし

ゴワがっだァァァ〜〜〜ッ!!!
ヒトダァひどがいたよぉぉ〜ッ!!!

全身黄金色のオーラを纏って
音を置いてくるマッハで飛んで
お腹に向けてダイブ!?!?

衝突の瞬間、聞こえるのはイヤな音、、、
あっ、そこから怪力+気絶攻撃とかで抱きしめたら、、、
グギッボキボキボキッッッ、、、

『なぁ、おぃ?こころ、、、落ち着いたか?』
『きっとソレな、ターゲットだと思うぞ?』

うん、相当怖かったんだね
南無南無



●ミイラ取りがミイラってレベルじゃねぇぞ!
 ズル、ズル、カコン、ズル、ズル、ズル。
 こころの黄金バットは道無き道を征く。負のオーラを纏ったこころは何を求め彷徨うか。場所が場所だけに、こころはさながら墓の下からやって来たモンスターのようだった。
「何……あれ……」
 こころの接近に気付いたリコだったが、この世の者とは思えないような雰囲気に気圧される。できるならお近づきになりたくない。オブリビオンだって最強無敵ではないのだ。
「そーっと、そっと……」
 とは言え、距離はまだ十分にある。先手を取って倒す。それがリコの作戦だった。
 周囲の土の質を変える。ぎゅっと固められた土がどろりと溶けてぐちゃぐちゃの泥のような状態になった。それをうまく形成して植物の蔓のように細長く伸ばし、こころへと飛ばす。
 両腕を捕縛してしまえば、後は思いのまま――そんな夢をリコは描く。
 敵意にこころの猟兵としての嗅覚が反応したか、迫り来る土の蔓へぐるんと首を向けていた。
「ひっ」
 クワッと見開かれた瞳は人ならぬ異彩を放つ。視線で脳天を貫かれたような悍ましい寒気を覚え、リコは引き攣った声を漏らした。
 黄金バット、彼(?)の旅はここまでだった。こころの手を離れたグリップがぼとりと地に沈む。
「ゴワがっだァァァ〜〜〜ッ!!! ヒトダァひどがいたよぉぉ〜ッ!!!」
 負のオーラが発散するような眩い黄金色に身を包んだこころが、吸い寄せられるかの如く飛んできた。土の蔓などべしゃべしゃのべしゃんと弾き散らして、救いの神たる人影に超突進。
「ちょ、来な――」
 こころにとっては人型生物との感動のご対面だ。ならば何をするか。当然、抱きしめるに決まっている。
 リコの細身にこころがぐぼんっと突っ込んだ。平均的、もしくは軽い部類の女子だったとしても、音を置き去りにするほどの超高速で突撃すれば、その破壊力たるや。
 魔法少女が纏う薄い魔力壁など突き破って、その身をへし折る勢いだ。
「がふっ……!!」
 目が飛び出そうなほどの激痛だった。逃げたい――逃げられない。
 締め上げられ、肺をぺしゃんこに潰されているような感覚で。呼吸ができない。
 二人はそのまま地面をごろごろと転がっていく。リコの魔法でぬかるむ地面へばしゃんと飛び込んで、そこでようやく慣性と土のぬめりで、リコはつるんと解放された。
「あ……ぐぅ……」
 酸素、酸素、酸素が欲しい。詰まる喉を必死に開き、空気を取り込まなければならない。

『なぁ、おぃ? こころ……落ち着いたか?』
「ひどにあえだぁぁ~~……あで、ひどぉ、ひどは……」
『人は……ソレだ。……きっとターゲットだと思うぞ?』
 ターゲット、とは何だっただろう。恐怖心が解けてこころが事態に気付くには、もう少し時間を要するのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

馬県・義透
引き続き『静かなる者』
武器持ち替え:灰遠雷

何故、墓地にあると思ったのかは謎ですが。
…墓地を騒がせる者は許しませんからね、我ら。
墓石にいたずらとか、墓石を材料にしたら…『悪霊の呪い思い知れ』ですよ。

灰遠雷による【四天境地・雷】。視認した敵を追尾し続ける矢です。氷雪属性攻撃もつけてますよ。
…ええ、ゾンビもゴーレムも、もちろんあなた自身も。あなたが傷つくと、引っ込むんでしたよね、これら。

攻撃は見切りと第六感で避けまして。
間に合わないのなら、三重属性(風、炎、重力)のついた結界術とオーラ防御で耐えますか。



●呪う呪わないは些事である
「墓石に、いたずらなどしていませんよね?」
 念を押すような義透の言葉が倒れ込むリコに投げかけられる。
「いた……ずら……なに、それ……」
「してないならよいのですよ。まあ、してもしなくても倒すのには変わりありませんから、あなたにとっては何の関係もないこと……」
 やおら手にしたのは強弓、灰遠雷。込めた呪詛は雷の力を持つ弓を夜闇に溶け込みそうな黒に染めた。
「ゾンビと、ゴーレム……行ってっ!」
 リコは傷つく体を押して跳ね起きると、土で即座にゾンビとゴーレムを作り出す。土がぼこぼこ持ち上がるようにして現れたゾンビとゴーレムは、遮るように義透とリコの間へ割って入った。突貫で寄せ集めたような凸凹した腕を振り上げながら義透へと突っ込んでいく。
「……所詮は傀儡。動きを見切るなど、造作もないこと」
 ゴーレムが腕を振り上げたのを見て義透はすっと横に体をずらす。ずむんと飛んで来た土の拳は真っ直ぐ義透のいない空を突き抜けた。連撃やフェイントといった能はない。全てを一撃に込めて、全て無になった。
 追いかけてきたゾンビの突進も義透はひょいと退いてかわす。攻撃の間は連携と言うにはお粗末で、それぞれ一体ずつ相手をしているのと大差ない。
「これらは……あなたが傷つくと引っ込むんでしたよね」
 横目に捉えたリコの姿。杖を正面に掲げ、ゾンビとゴーレムを操るのに集中しているようだ。義透は弓矢を引き、構える。
「悪霊からは逃げられません」
 びん、と弦が鳴り、放たれた矢は三方へと分かれた。細かい氷の粒を箒星のように流してゾンビ、ゴーレム、そしてリコと全て狙った。
 ゾンビは両腕を振り上げ矢を叩き落とそうとしたが、矢と接触して落ちたのはゾンビの腕だった。そのまま喉元を貫通し、風通しの良い穴が開いた。
 両腕を突き出すようにして矢を受けにいったゴーレム。だが自慢の拳はがりがりと掘り返され、肘まで砕けて消えてしまった。
「……!!」
 眼前に北極星の如く輝く矢が迫る。リコは咄嗟に地の障壁を張るが――氷雪は大地を凍てつかせる。
 貫き、射抜いた。腹に刺さった矢がリコの体を冷たく蝕み、ゾンビとゴーレムを土に還す。
「うぐ……うぁ……」
 矢を抜こうと手を伸ばしたが、矢は拒むようにばちりと雷を発する。それを押し込むように両手で掴みかかりずぼっと抜いた頃には、リコの手は黒ずみ焼けていた。

大成功 🔵​🔵​🔵​

ヒューバード・リップル
……やっと見つけたよ。さて、形見の品を利用した報いを受けてもらおうかな

最初に先制攻撃で威嚇射撃を使う。これで少しは怯んでくれればいいんだけど。その後はスナイパーも使った呪殺弾や属性攻撃を中心に攻撃。味方の攻撃に合わせて援護射撃も使っていく。それと相手の様子は観察しながら戦うようにする
敵の攻撃はオーラ防御で防御するか、野生の勘で回避

【指定UC】は攻撃にも防御にも使用。攻撃では広く展開させた後、徐々に範囲を狭めて相手の逃げ場を無くすようにして使う。防御では自分達の周りに密集させて盾代わりにする

アドリブ・他の人との絡みOK



●罪に焼かれよ
「……やっと見つけたよ。さて、形見の品を利用した報いを受けてもらおうかな」
 策を練って辿り着いた諸悪の根源。ヒューバードはリコと対峙する。
 人の死を悼む心を弄んだ罪はその身で償え、と言わんばかりに銃口を突きつけると、パンと一発。リコの足元を脅かす威嚇射撃は急角度で直進する。
「……っ!?」
 ヒューバードの目論見をコンマ数秒で見抜けというのは酷な話だ。足を奪われるか、跳弾が体を抜くか――いずれにせよ、これ以上の消耗は避けたいリコは右方向へ脱兎の如く飛び出した。
 リコの表情からは焦燥が見てとれた。魔力を多く失った自分に何ができるか。脳で高速に思考しながら、凌がねばならない。
 ヒューバードが向ける銃口は淀みなくリコを追った。闇に紛れる呪殺の弾丸は死神だ。隙あらばその首を刈らんと急所を狙い、リコに休む暇を与えない。
「クラ……クリッ!」
 杖に込めた魔力を使い、宙に結晶を作り上げる。土の結晶は、まだ闘志は残っていると主張するように属性弾とぶつかり弾けていった。
 リコが作り出す結晶は弾けてからが本領。球状に弾けた結晶の一部がヒューバードへと降りかかる。細かく砕けた欠片は銃弾で撃ち落とすには小さすぎた。
『さあ、みんな出番だよ』
 ヒューバードはオーラを張りつつ、さらに青白い鬼火を壁にした。隙間なく密集した鬼火は欠片を受け止め、じゅっと蒸発させていく。リコのなけなしの魔力の残滓は脆かった。
「ほら、行っておいで」
 獣を野に放つように、ヒューバードは鬼火を送り出す。鬼火の壁は魚群の如き集団となり、リコに向けて放射された。
 全てがヒューバードの意思の下、リコを空間ごと包んでいく。逃げ場逃げ場へ常に鬼火を先回りさせ、塞いだところで空間を狭めていく。
「く……クラッ……クリッ」
 息も絶え絶えの詠唱だ。魔力を体の内から絞り出して発射された結晶は、しかし鬼火を散らすには至らず。
「人は死んだら……焼かれて天に昇っていくんだよ。その身で……確と味わって」
 円を作った鬼火が中心のリコへと殺到した。集合体となった鬼火は業火。その身を焼き焦がさんと燃え盛る。
「いやあぁぁぁぁっっ!!」
 悶える体に纏わりつくような鬼火が、墓場を煌々と照らしていた。

大成功 🔵​🔵​🔵​

ノエル・クラヴリー(サポート)
ブラックタールのフォースナイト×シンフォニア、20歳の女です。
口調は(私、あなた、~さん、です、ます、でしょう、ですか?)

戦闘になると塩対応になり、故郷のうたを歌いながら相手に斬りかかります。時には星天魔術と時間魔術や使役している鷹を駆使して戦います。

罵倒などはしませんが、睨み付けたり冷ややかな言葉をかけるなどします。仲間に対しては温和な女性として友好的に接します。

他の猟兵に迷惑をかける行為はしません。また、例え依頼の成功のためでも、公序良俗に反する行動はしません。絡みOKです。
 あとはおまかせ。よろしくおねがいします!



●眠れ、眠れ
 訪れた足音は、夜闇を散策するように軽やかだった。そこには星空が広がり――ノエル・クラヴリー(溢れ流るる星空・f29197)が現れる。
「今宵の月は、揺り篭のよう……。ですが、忌々しい骸の月は、滅ぶべき……そう、滅ぶべきです。あなたも、同じく――」
 魔人の大斧を振りかざし、ノエルは金の刺繍が施されたワンピースを翻しながら最短、一直線にリコへ詰め寄っていく。大斧の刃はノエルが駆けるだけでも空気を裂いて進む。
「土よ……おね、がいっ……!」
 土はいつでも寄り添ってくれた。リコが掲げる杖の先端がぼんやりと光り、ノエルの進路に泥溜まりを作っていく。
 泥の中からぐにゅっと腕が伸びてきた。腕はろくろ首のように伸び続け、ノエルの体に取り付こうとする。
 その手を、ノエルは振り払うでもなく、避けるでもなく、大斧を振り回してぶった切っていった。泥飛沫の中を抜けていくと、今度は泥溜まりがある。足を踏み入れることになるその地点へ、ノエルは跳ぶと、全身を使って大斧を叩きつけた。
 リコが作り出した泥の全てを飛散させる。変質していない土の窪みの底にノエルは立っていた。
「私の斧は跡形も残さない……この世に未練を残さずに済みますね?」
 斜面を駆け上がり、リコの前へと飛び出した。捧げる鎮魂歌は故郷の調べ。金色の双眸は獲物を決して逃さない。
「……っ!!」
 リコは杖の柄を盾にした。それをノエルは両断し、合わせてリコという存在を真っ二つ。
 ずどんと地面に突き刺さった大斧は何もかも破壊して、この街に安らかな夜をもたらすのだった。

成功 🔵​🔵​🔴​



最終結果:成功

完成日:2021年02月03日


挿絵イラスト