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欲望、代償、トラップ地獄、罠にかかるは猟兵か猟書家か?(作者 紅葉茉莉
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#アックス&ウィザーズ  #猟書家の侵攻  #猟書家  #レプ・ス・カム  #フェアリー 


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 アックス&ウィザーズ、その世界の人里はなれた場所にある、過去の何者かを葬ったであろう遺跡の中。
 一人のフェアリーが人間には入り込めぬ隙間を抜けて、奥にある安全な小広場にて休息を取っていた。
「ふー、やっとここまでこれたけど……あとちょっとで、お宝の気配がするのよねー。
 なら、万全の状態でトラップとかに挑めるように休んどかなきゃ」
 一息つけるタイミング、侵入者を阻むトラップもあるだろう、となれば疲労状態のまま進めば集中力を欠いて罠に掛かる危険もある。
 それを防ぐには回復の必要があると彼女はフェアリーランドを発動、壷の中にて回復を図るのだが、それを見逃さぬ猟書家の姿がひとつ。
「……ふっふっふ~、なるほどぉ。宝探し、良い響きだねぇ。
 でもまあ、そういうものには代償はつきものだよね」
 スーパーウサギ穴を使いフェアリーの世界に忍び込んだのは猟書家、レプ・ス・カム。
 宝探しだというフェアリーの言葉を盗み聞き、罠や謎の呪いといったリスクがあるのも当然とばかりに手にしたカンテラ輝かせれば、この世界は使用者の意思でも解除できぬ空間に。
 そして更に、怪しく光が広がれば。
 青白き燐光に照らされて、異形の魔物や転がる岩、突如壁から突き出す槍や矢に、落とし穴といった多種多様のトラップが出現。
 最早この世界はフェアリーにとっての安全な場所ではなく、危険極まりない遺跡のトラップ目白押しの異空間へと姿を変えていたのである。
「うん? 何か騒がし……ってえぇぇぇ!?」
 遠方から感じる異変、それに気付いてフェアリーが顔をあげればそこには不気味なモンスターに、転がり迫る岩が見え。
 慌てて空中に逃れれば、何故か張り詰めていた糸が切れ次々に飛んでくる矢の嵐。
「ひ、ひぇえ! 私のフェアリーランドがなんで、どうして!?
 は、早く逃げ……れない、どうしてなの!?」
 身の危険を感じたフェアリーが泣きながら、このフェアリーランドから脱出しようと試みるも解除は不可能、そして更に迫りくる数多の罠。
 逃げ惑い、どうにかして助かろうと奮起する彼女を余所に、猟書家は何かを探し悪夢の世界を走り回っていたのである。


「なんということでしょうかぁ~、せっかくのぉ、フェアリーランドを悪夢の世界にするなんてぇ~」
 大変そうな事態なのに、それを感じさせぬ間延びした口調でノクス・フォルトゥナ(強化人間のマジックナイト・f17760)が猟兵達に説明を始めていた。
 今回彼女が予知したのはアックス&ウィザーズ世界にて暗躍する猟書家、レプ・ス・カムとその毒牙に掛かったフェアリーの一件である。
「どうやらぁ、フェアリーさんは遺跡の宝探しの途中で休憩していてぇ、そのタイミングで入り込まれたようなんですぅ~。
 トラップに気をつけてぇ、心身ともに休もうとしている時に警戒していた罠を連想させる悪夢の世界に改造されてぇ、このままでは罠にやられてしまうかぁ、最後には衰弱して死んでしまうのですよぉ~」
 なんと非道な事であろう、みたいな感じで身振り手振り、珍しくやる気があるように振舞うノクス。
 ジワジワと真綿で首を絞めるように追い込んで、最後には衰弱死、または罠にて殺すというそのやり口に憤慨しているのだろうか?
「まったくぅ、わたしが妖精さんの羽を引き千切る前に殺しちゃおうなんてとんでもない奴ですよぉ。
 虫の羽を千切るみたいにぃ、ぷちぷちっとしてレアアイテムとして保存してみたいのにぃ、それをさせない相手なんて許せませんねぇ」
 違った、完全に自分の欲望がメインであった。
 妖精の羽はRPGとかではよくあるアイテムだし、回復とか強化とかできそうだし、装備品にする事も出来そうな気がする。
 というかノクスが妖精の羽にかける思いはいいんだ、どうやってこの危機を乗り越えるんだと誰かが聞けば、ああ、と思い出したかのように手を打つノクス。
「そうですねぇ、妖精さんがぁ、ピンチになって悪夢化が進んでいますのでぇ。
 逆に楽しくなるように励ませば悪夢が進むのを抑えられますよぉ。お宝探しな事をしていますしぃ、それに関係することだとより効果的かもですねぇ~」
 悪夢のトラップ遺跡と化したフェアリーランド、その中を冒険して脅威を排除し、そして財宝溢れる宝箱を発見する。
 その過程で色々とフェアリーを励まして、悪夢の進行を抑えていけばやがてこの事変を仕掛けた猟書家を見つけることが出来るだろう。
「こんなところですねぇ、どんなトラップが待っているかわかりませんけどぉ、皆さんなら大丈夫ですよぉ~。
 ちゃちゃっと突破してぇ、猟書家を退治してぇ、本当の宝探しに戻してあげてくださいねぇ~」
 そこまで言ってノクスは説明を終了、ふわりと浮かべば彼女の手元に檻のようなグリモアが輝いて。
 猟兵達を遺跡の小部屋、フェアリーランドへと繋がる壷の前へと転送する準備を整えるのであった。


紅葉茉莉
 こんにちは、紅葉茉莉です。
 今回も猟書家を相手とするシナリオ、ターゲットはレプ・ス・カムになります。
 なお、第一章はコミカルな、第二章は第一章のぶっ飛び具合でコミカルかシリアスかが決まりますが、プレイング冒頭ににコミカル描写、またはシリアス描写と記載して頂ければそういった形で描写します。
 記載なければ流れに沿ったものになると思います。

 第一章はトラップまみれとなった悪夢のフェアリーランドを探索し、魔物やトラップを掻い潜り、宝箱を見つける事が目的となっています。
 この際どんなトラップや魔物がいるのか、皆さんの思いつきでトラップの設定とそれに引っかかったり解除したりする方法を是非とも記載下さい。
 皆様のプレイング次第で悪夢の世界のコミカル具合が決まります。

 第二章では猟書家が出現します。この際、戦いでは第一章で皆様が考えたトラップが各所にある中での戦いになります。
 第二章の冒頭でどのようなトラップがどういった場所に仕掛けられているのか、第一章の展開で決まった物を表記しますので、それらも利用して戦いを優位に進めて下さい。

 なお、第一章、第二章共にフェアリーに楽しいことを考えてもらうとプレイングボーナスとなりますがそれよりも罠の設定だ! という方向に突っ走ってしまってもかまいません。
 つまりはお好きに、トラップの設定と解除方法を考え、突破して猟書家を倒してしまえば良いという事です。

 なお、特にトラップの設定をされない場合は転がる岩、粘性の液体がある落とし穴、踏むと壁から槍が突き出す場所、張り詰めた糸が切れると矢が飛び出す穴など。
 典型的なトラップと、よくわからない、不定形な謎の魔物が襲ってくる形になります。

 皆様のアイデア次第で色々と混沌とした形になりますので、是非ともお好きに楽しんで頂ければ幸いです。

 では、ここまで長文を読んでいただきありがとうございました。
 ご縁がありましたら、よろしくお願いします。
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第1章 冒険 『宝探し』

POW力を使って調べる
SPD器用に調べる
WIZ頭を使って調べる
👑7 🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴

種別『冒険』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


四季乃・瑠璃
コミカル

フェアリーにざっと状況説明。
お宝を見つけた時の事とか持ち帰って称賛された時の事とかを思い浮かべて貰い、悪夢を弱めるよ。
罠の解除?対処?全部爆破してしまえば問題無かろうなのだ!

一般的な罠多数の他、清楚の罠なんてのも
宝探しなんてしてるくらいのお転婆なので、静かに大人しくしてるのが苦手。そんな意識を反映した罠。
清楚ガスなるモノが出て浴びると行動や言動が清楚で大人しい行為しかできなくなるとかなんとか…


緋瑪「あ、なんか兎耳の子が転がって来る大岩に追いかけられてる」
瑠璃「アレ、猟書家…あ、穴に岩と一緒に落ちてった」
緋瑪「死んだんじゃないかな、アレ」
瑠璃「ついでにボムも放り込んでおこうか」(鬼)


 飛び交う数多のトラップを前にして逃げ惑うフェアリーだったが徐々に追い詰められていく。
 いつの間にやら罠の刃がすぐ側に、ふと気を抜けば接触しての再起不能コース確定。
「無理無理無理、もう駄目ーっ!」
 自分の人生、もといフェアリー生はここまでか、なんて思いつつ絶叫するフェアリーが諦めかけたその瞬間。
 ドカンと一発、大爆発。そして吹き飛ぶ槍や矢や、迫り来る大岩たち。
 フェアリー狙う罠が吹き飛んで、彼女の命を寸前の所で救っていたのである。
「え、あれ……助かった、の?」
 状況が飲み込めないフェアリーだったが、次の丸太が転がって。
 あわやぶつかる、といったタイミングで何かが投げ込まれて再度の爆発、そしてようやくその爆発が罠ではなくて誰かが行ったものだという事を理解して視線を移せばそこには四季乃・瑠璃("2人で1人"の殺人姫・f09675)と彼女の分身体である緋瑪の姿があったのだ。
「ふー、間に合ったみたいだね♪」
「大丈夫? 怪我は無い?」
 こんな状況だが楽しんでいる様子の緋瑪が掌の上で爆弾を弄び、瑠璃がフェアリーの無事を確認。
 突然の事に理解が追いつかないフェアリーだったがこのままでは次の罠が来ると瑠璃が声をかけていた。
「はーい、猟兵のサポートだよ。ピンチってことで助けに来たから私達に任せてね」
「えっ、あ、はい、よろしくお願いします……?」
 とりあえず助けに来たという事がわかれば、そして自分たちの近くにいて貰えれば安全だからと状況説明、後は任せて不用意に飛び回らないでと伝えつつ。
 この先にお宝があること、それを見つけたらどれだけ賞賛してもらえるか、なんて事を伝えて思考を罠からトレジャーハント達成後の事に向けてもらおうとした二人。
 少し混乱しているがフェアリーも二人の指示に従うが、すぐにまた混乱することとなっていた。
「ふっふっふ、どんな罠があろうとも。どこにあろうかわからなくとも。
 罠の解除? 対処? 全部爆破してしまえば問題無かろうなのだ!」
 暴論だった。それは圧倒的な暴力、もとい力任せの解除方法であった。
 緋瑪が手にした爆弾を次々と投げ込んで、どこかに罠のスイッチごと、というかトラップごと吹き飛ばしていたのである。
 アカーン、なんて事をするんだ! とりあえず爆発して吹き飛ばせば、フェアリーも自分たちも浮いているから足場の悪さとか関係ないね、みたいなノリでしおってからに!
「ええええええええええええ!?」
 ほら見ろ、フェアリーもびっくりして目を白黒させているじゃないか、というかお前ら二人が爆破トラップを仕掛けて自分たちで爆発させてるような、ある意味悪夢の体現者じゃねーか!
 だが二人はそんな事は気にせずに、とりあえず罠を次々破壊。
「大丈夫大丈夫、安全には万全の対策をとっていますから」
 危険な映像を流すバラエティ番組のテロップみたいな事を言いつつ爆破を続ける二人、やべぇよやべぇよ、大丈夫なのかこのままで、という風に思考がまた罠側に戻ってきたフェアリーだったがまあ仕方ない。
 しかし一応、というか罠による被害は出ていないので約束は守っているからまあいいか。
 そんなこんなで爆破して、無駄にそこらの罠を発動させながら進んでいけばその衝撃か、遠くの罠まで勝手に動き出したらしく。
「うわぁあああ!? なんでここの罠が動いて……げほ、ごほ!」
 遠くの方で聞こえた悲鳴、見れば色々と仕込みやら調査をしていたのだろう、レプ・ス・カムが煙に飲まれて脱出して。
 無傷で出てきたが、何故かちょっと様子がおかしい。
「ふ、こういう野蛮な事は止めたいものですわ。私、こういう、騒々しいものは苦手ですので」
 髪の毛をなで、埃を落とし急に清楚っぽい発言をしたレプ・ス・カム。
 どうやら清楚になってしまうとかいう謎のガスだったらしく、清楚っぽい発言やら動作を強要されているが苦痛なのだろう、表情はめっちゃ苦しそうで何とか逃げようと踏み出せば、運悪くあった転がる岩のスイッチを踏んでしまう。
「なんですって、いけませんわ、ひとまず逃げますわよ!」
 やっぱり台詞は清楚というかお嬢様っぽく、岩に追われて逃げるレプ・ス・カム。
 そんな彼女の様子を遠くに見遣るフェアリーと瑠璃、緋瑪の三人が顔を見合わせ、何だあの罠、みたいな空気が流れる。
 ほらさ、あれだよ、こんなお宝探しとかしてるお転婆フェアリーだし、大人しくしてるのが苦手なんだろ、多分。
 だからそれを真逆にするガスっていう、意識を反映して苦痛を与えるトラップなんだろう、知らんけど。
 まあ引っかかったのがレプ・ス・カムでよかったけどちょっとマテや、清楚トラップはいいけど、敵より瑠璃に緋瑪さんや、あなた方が引っかかる方がいいんじゃないかな。
 だってほら、とりあえず爆破でトラップを吹き飛ばせばいいなんてやべぇ発想なんだ、世界というか悪夢の本質とか無視するなんてなんてひどい。そんな事をせず清楚に大人しくしてろぉ!
 とツッコミどころは多々あるがまあいいか、一応フェアリーは守っているから、成功だし。
 そんな中、追加の罠でも発動したのか岩だけでなく丸太にまで追われるレプ・ス・カムを眺めつつ。
「あ、なんか兎耳の子が転がって来る大岩に追いかけられてる」
「アレ、猟書家……あ、穴に岩と一緒に落ちてった」
 敵だっての、正体を知らぬまま見てたんか、緋瑪。
 そして相手が猟書家だと冷静に、緋瑪に伝え眺める瑠璃。そんな彼女の見守る中で謎の穴に落ちていくレプ・ス・カム。
「死んだんじゃないかな、アレ」
 その光景を見てしれっと言う緋瑪だが、おいやめろ!
 どこぞのアニメの、サイコパスなコックのカワなサキみたいに、国のトップを見かけないという話題の際に、死んだんじゃないの? みたいな事をいっていた感じに。
 すごく軽く、敵の事を扱うのは止めて差し上げろ!
「ついでにボムも放り込んでおこうか」
 そこへ容赦ない、鬼畜の所業とばかりに爆弾を放り込む瑠璃。
 やめろぉ! ボス戦の前に敵にダメージを与えたり、あわよくば倒してしまおうなんて事はヤメロォ!!
成功 🔵🔵🔴

エアリーネ・シルベンスタイン
普段でしたら商売敵ですが……
猟書家、つまり天上界の情報が絡むなら話は別です。

しかし……
「延々続く通路の途中にある転移罠での無限ループ」(転移前後で様子が変わらないので気づきにくい)
「ディスペル扉を開けてお宝部屋に足を踏み入れると落とし穴」(浮遊魔法強制解除→穴落ち)
「滑る床の突き当りの壁に接触式罠」(滑る→壁にぶつかる→罠発動)

これ自体は地味で時間がかかる以外大きな面倒はないけれど、
対処も慎重に進むぐらいしかなく、複合されると嫌な罠ばかり

フェアリーなら床系の罠には対処しやすそうですし、
一応何か使えるアイテムが出ないかUCを試し(※結果はお任せ)た後
合流優先で動きますね……

※アドリブ他歓迎です


エドゥアルト・ルーデル
コミカル

フェアリーの羽が乱獲されちまうーッ!

一見やばくなさそうで実はヤバい罠があると思いますぞ!そう例えばパイ投げとか!
飛んでくるパイ程度でもフェアリー相手ならトラックに轢かれるぐらいの衝撃はありそうなので立派な悪夢の罠でござるよ!ベタつくと飛べなくなりそうだし
飛んできた方角からパイ投げ機を見つけたら速度を足そうぜ!トレビュシェットパイ投げにモーターを仕込んで時速150kmぐらいは出したいでござるね

そこな名無しフェアリー氏よ聞くが良い、こんな罠だらけにした奴への復讐、したくない?
来る前にヤヴァイソースを持ってきたで怒りの分だけパイに盛るんでござるよ
罠の仕込みをすると楽しくなってくるだろう?


 いかん、ボスがボス戦の前に倒されそうなので取り乱してしまった。
 気を取り直して他の猟兵の動きを確認する事にしよう。
「フェアリーの羽が乱獲されちまうーッ!」
 そんな叫びと共に今回の被害者なフェアリーの前に現れたのはエドゥアルト・ルーデル(黒ヒゲ・f10354)である。
 ちげーよ、乱獲しようとしてるのは猟書家じゃなくて案内したグリモア猟兵のノクスだっての。
 ほらー、そんな事言うから護衛対象なフェアリーがめっちゃびびった顔で見てるじゃないか。
「えっ、あの、その、私の、羽が……」
 めっちゃ涙目になって怯えるフェアリー、トラップとかが増えそうでヤバイ気配である。
 なんて事をしてくれたんだっ!
「待ちたまえ、怯える必要は無いぞそこな名無しのフェアリー氏よ、そして話を聞くが良い」
「胡散臭さがすごくて不安なんですけど」
 安心させようとするがまあ当然、警戒されるわけでして。
 だがしかし、この程度でめげないのがエドゥアルトである。
「実はここに来るまでに、一見やばくなさそうで実はヤバい罠を見つけてきたのでござるよ!」
 オーディエンスな人々が、な、なんだってー、とか叫びそうな衝撃の事実。
 して、そのやばくなさそうで実はヤバイ罠とはいったい何か?
 それは実物を見ればわかるとばかりにエドゥアルトが呼び出したのは誰か知らない人。
 っていうかユーベルコードで呼び出せるからって知らない人、誰なんだあんたは、みたいな人を呼び出すんじゃあない!
 そんな微妙な空気の中、知らない人が歩けば突然飛んできた白い塊、もとい昔のバラエティ番組ではよくあった、投げつけるパイ。
 だがその速度が問題だった。何せ目にも止まらぬ高速、プロ野球選手の剛速球に迫る速度で飛んできたんだから、顔面に受けた知らない人が吹っ飛んで倒れていた。
「そう、拙者が見つけたのはパイ投げトラップでござるよ!
 飛んでくるパイ程度でもフェアリー相手ならトラックに轢かれるぐらいの衝撃はありそうなので立派な悪夢の罠でござるよ! ベタつくと飛べなくなりそうだし」
「いやフェアリーのサイズとか関係なく威力が過剰なんですけど!?」
 まあそうだろうよ、一般人が吹っ飛ぶような威力のパイ投げなんざフェアリーのサイズとか関係なく非常に危険な威力だろうよ。
 あと飛べないとかさり気に死活問題な事を言うんでない。
 ちなみにこんな速度でパイが吹っ飛んできたのは、普通のトレビュシェットパイ投げにモーターを仕込んだからである。事前準備で何処に力を入れてんだ、アンタは!
 そんなツッコミどころ満載の改造トラップを見せ付けながらも目を光らせてドヤ顔でフェアリーに語りかけるエドゥアルト。
「こんな罠だらけにした奴への復讐、したくない? 来る前にヤヴァイソースを持ってきたで怒りの分だけパイに盛るんでござるよ」
 おぃい!? デスソース的なものから、その他危険物になりそうな食品につかってはいけないようなブツを持ち込みおってからに!
 辛いものが好きでそれ系のソースを持ち歩いている別の猟兵も反応しそうだし、何より食品を食べれなくするのでこの後スタッフがおいしくいただきました、ってテロップが嘘になるじゃないか!
 しかしそんなツッコミも届かないんだろうなぁ。
「ほらほら、罠の仕込みをすると楽しくなってくるだろう?」
「た、確かに、わたしのフェアリーランドを無茶苦茶に、された、仕返しは……ふふふ」
 半ば洗脳しているような状況のエドゥアルト、なんて事をしてくれたのでしょう。
 いけない、このままでは事件解決してもフェアリーが危ない思考に染まってしまう、誰か、何とかしてくれよぉ!
 そんなカオスな流れを断ち切るように、凛とした声が聞こえたのはその時であった。
「延々と続く通路に見えて、それは途中で転移罠による無限ループ。
 引っかかって合流が遅れてしまいましたが、何をしているんですか……」
 フェアリーが危ない方向に進んでいる現場に出くわしたのはエアリーネ・シルベンスタイン(びんぼうエルフ・f26709)
 やったっ! 正統派なトラップを探していた探求者なエルフの方だ、これでかつる!
 と言いたいのだが、この方の本質は遺跡荒らしだったりする。
 なので過去に遺跡探査で色々とヤバイ物品を見つけて取り扱う、いわば今回被害者となっているフェアリーの商売敵になる存在、つまり助けに来る事は本来ありえないのだが。
「猟書家、つまり天上界の情報が絡むなら話は別です」
 このエルフ、私情で周りが見えなくなるタイプではなく、冷静に状況に合わせて方針を決めれるタイプであるということだ。
 そんなエアリーネは半ば興奮状態のフェアリーに近づいて。
「とりあえず落ち着いて、はい、パイから離れて」
「はっ!? わたしは、なにを」
 錯乱しつつあるフェアリーを落ち着かせ、何とかまともな世界に引き戻すエアリーネ。
 だがよく見ると、ちょっと衣服が乱れているのだが……何かあったのだろうか?
 その理由を語るならば、延々と無限ループの罠にかかっていた頃より前の事を語るとしよう。
「そう、非常に面倒な罠だったのです……」

 回想の中、エアリーネは遺跡のように作り変えられたフェアリーランドの通路を歩んでいた。
 その先にはこれみよがしに置かれた宝箱、これは正解かと思って踏み出せば突如足元に口をあける落とし穴。
「ちょっと!? ベタ過ぎる罠ですね、これは。それも飛べなくするおまけつきの」
 落下したエアリーネ、だがこんな事もあろうかと。
 遺跡探検の調査セットなんて持っていたので、咄嗟に取り出した杭を壁に打ち込んで落下を回避。
 こういう時のツールセットの大切さを感じつつ、穴から出れば見つけた宝箱は偽物で。
 浮遊していた者を引き込む重力を穴の底から感じつつ別の通路を進んでいけば、突然足元が滑る氷の床になりなすがままに壁に向かって進んで行き。
 衝突を避けようと手を突き出せば、壁に何かのスイッチがあったのだろう、勢い良く壁の一部が押し出され、元の方向へエアリーネを押し戻す。
 滑る床のせいで踏ん張りきかず、元の場所に戻されるループ地獄に加えて先に語った、転送罠による同じ通路の無限周回と彼女が見つけたトラップは、単体での殺傷力は低いものの時間をとにかく浪費させる代物ばかり。
「地味で時間がかかる罠。それ以外に大きな面倒はないけれど、対処も慎重に進むぐらいしかなく、複合されると嫌な罠ばかり」
 このまま普通に探索していれば、出口に通じる宝箱を見つける事はおろか、フェアリーや仲間との合流も難しい。
 何か使えるものはないのかと、自分のひみつの倉庫につながる魔法のカバン、ぷちぽーたるくんの中身をああでもない、こうでもないとまさぐっているその姿。
 某国民的な青狸っぽいけれど猫型ロボットが、慌てて何かを探すような時と似ている様子でそれっぽいマジックアイテムを引っ張り出せば、それは謎のスイッチで。
 よくわからないけど押してみよう、ポチッとな、としてみればそれは周辺に魔力の波を飛ばし相手をひるませる、いわば防犯ブザーの無音かつ強烈な衝撃を与えるようなものだったが、接触式のトラップを誤作動させるにも十分な衝撃があったのだろう。
 そこらじゅうで知らぬ間に設置されてた爆破物が起動したり、矢が放たれたりして通路内部が大惨事。
「ちょ、何ですかこれは!? というか見えない場所にトラップのスイッチが多すぎです!」
 そこかしこで発動するトラップをかいくぐり、逃げ出した先にあったのは最初に話した無限ループトラップであり。
 延々とそこで時間を無駄に使わされ、その異変に気付いた事でループから脱出。
 面倒な罠を突破して、今まさにフェアリーとの合流を果たした、ということであった。

「とまあ、そんな事がありまして」
「ひ、ひええええ、なんて恐ろしい、飛べる私を飛べなくして、穴の底に落とすなんて」
 ブルブルと震えるフェアリー、ちょっと怯えさせてしまったけどこれは仕方ないことなんだ。
 エアリーネが脅かさないと、最初に爆破物まみれにした流れに加えてエドゥアルトが別の方向でやばい考えに染まっていたんだし、これはフェアリーの思考をリセットする為に必要なことだったんだ。
 しかし、せっかく思考がリセットされたとしてもまた、混沌とした方向へ進むのは止められないのである。
 だってこれは、ギャグに振り切れた流れなのだから。
成功 🔵🔵🔵🔵🔴🔴

黒城・魅夜
トラップですか、まあ怖い(くすくす)
ですが「悪夢の滴」たるこの私の前で悪夢を弄ぶ愚かな兎には
自分がこのトラップに掛かっていた方がマシだったと思うような目に
遭わせてあげましょう、ふふ……

では気を付けて進みませんとね
と言っている間にモーニングスターが振り子のように
さらに足元にはトラバサミが
加えて仕掛け連弩が一斉発射されてきました
そしてとどめとばかりにどこからともなくギロチンが?
本当に怖いですね、ふふ
即死でしたよ、……私がエクトプラズムの身体でなければね
ええ、この身体は生半可な物理トラップなどすべて透過し無効です
変化したついでに狭いところに入り込み
「第六感」と「見切り」も使用して宝箱を探しましょうか


ロッテ・ブラウ
【ピュアニカさんと参戦】

デジャブ―っ…えっ?
あはは、実は同じようなフェアリーランド攻略したことがあってさー♪
前の駄目兎は罠にガンガン掛かってズタボロになってたけど
今回のは他の兎と違って少し優秀なのかな?
あれ?もしかしたら気のせいかも?

人間の姿に化けピュアニカさんと並んでピクニック
自分の周囲に【秘された窓】を展開
妖精の姿の時のノクスの眼が怖かったとか雑談しながら
飛んできた矢の嵐や罠を
片手間に罠ストック部屋に回収しながら、ぶらぶら歩を進めます

おっ珍しい触手だらけの変なモンスターもいるね♪
アレも回収しとこうかな?何がどう使えるか分かんないもんね?
こっちおいでーボクのコレクションに加えてあげるよ♪


純真邪神・幼淫魔姫ピュアニカ
コミカル
ロッテくんと〜♪

今回の目的は〜♪レプちゃんを捕獲する事〜♪
可愛くてスタイルもいいうさぎちゃんだからぴゅあの眷属にしていっぱい可愛がってあげたいなー♪今から楽しみだよ〜♡

元々有った罠で全身串刺しにされたり首を刎ね飛ばされたりしちゃうけど神さまだから平気だよ〜♪スライムに変身も出来るしね〜♪

折角だから追加で罠を仕掛けちゃお〜♪
ぴゅあの罠は〜♪ちょっと恥ずかしい感じの奴〜♪
UCで淫魔を召喚して【恥ずかしい罠】属性のトラップハウスを建造〜♪

脚を縛って真っ逆さまに吊り上げちゃう罠(下着見えちゃうかも〜♪)と惚れ薬を混ぜた服を溶かす大量のスライムが天井から落ちてくる罠とぬるぬる触手落とし穴〜♪


ビスマス・テルマール
コミカル

●POW
フェアリーさんに状況説明し
こんな状況なら不安になるのと
お腹も空いてませんかね?

事前に『料理』して持ち込んだ
鮪のさんが焼きをご馳走

鮪には精神安定の食効能がある事や
なめろうについて色々説明し
これで悪夢の弱体を狙えれば

罠は……鮫が地面を泳いで
突っ込んできて服を咲いたりしてくるのとか

金たらいとかが落ちてきたり
バナナの皮が地面から出現してこがしてくるのとか?

鮫さんのサポート目的で

わたしは『第六感』で警戒し『オーラ防御』でフェアリーさんを守りつつ

UCで纏めて力付くで排除し
進軍

バナナの皮で鮫さんが方向転換
高みの見物をしてる猟書家幹部の所に
向かったりする事もあるかも

※アドリブ絡み掛け合い大歓迎


 なにかこう、フェアリーがおかしくなってきているぞ。
 どうにかこうにか、流れを戻せる者はおらぬのか!?
「今回の目的は〜♪ レプちゃんを捕獲する事〜♪」
 あぁ、ダメだったよ、なんというか別の目的に突っ走ってる純真邪神・幼淫魔姫ピュアニカ(永遠に無垢なる幼く淫らな魔貌の邪神姫【百合神淫魔】・f30297)が欲望をぶちまけている。
 そんな彼女の隣にはピクニック気分で多種多様なトラップを確認しつつ、フェアリーな姿から人間サイズに変化しているロッテ・ブラウ(夢幻・f29078)もいたりして、これはもうだめかもわからんね。
「デジャブ―っ……えっ?」
 おう、なにがデジャブだロッテさんや。
「あはは、実は同じようなフェアリーランド攻略したことがあってさー♪
 前の駄目兎は罠にガンガン掛かってズタボロになってたけど、今回のは他の兎と違って少し優秀なのかな?」
「どうかな~? まあ優秀でもドジでも~、捕獲するのにかわりはないからね~♪」
 こ、こいつら、完全に目的が別になっとる。
 ああもう、それでええわい、とりあえずトラップをどうにかしてフェアリーがゴールにたどり着きやすくすればそれでいいからはようなんとかしなさいっ!
「なるほどなるほど、じゃあトラップを探しますか~。
 そういえば妖精の姿で案内してもらう時、ノクスの目が怖かったな~」
「あはは~、ぴゅあがレプちゃんを狙うようにぃ~、ロッテくんも狙われてるみたいだったね~?」
 おおう、なんてことを。
 フェアリーの羽をもぎたいとかいってた案内人の前でフェアリー羽を見せ付けるだなんて、ロックオンして襲われても知らないからな!?
 そんな中、不意に飛んできた数多の矢が二人を襲う!
「にゃはは~、無駄無駄」
 が、飛んできた矢は唯の物質、抵抗とかそんなものを考えられない物品。
 故に抵抗しないものを吸い込む魔方陣を周囲に展開したロッテにとってはすっ飛んできたトラップなど問題なく、フェアリーランドな中で飛び交うトラップを別のフェアリーランドに転送するという重ね業にて回避して、二人揃って観光気分でぶらぶら進む。
 もうこいつら二人を俗に言う漢探知、トラップを踏み抜いて解除させるTRPGとかのダンジョンMAPでよくある、いや、よくあってはゲームマスターが困る類の突破をさせれば良いのではなかろうか?
 そんな疑念が過ぎる中、不意に奇妙な床を踏み抜いたピュアニカ目掛け数多の槍が繰り出される。
 ちょっとロッテから離れていたのが災いしたのだろう、槍の穂先を魔方陣が吸収する事もできず、哀れピュアニカは多数の方向から串刺しに。
 さらにダメ押しとばかりに繰り出された回転する刃がピュアニカの首を跳ね飛ばす。
 あっ、これ即死トラップやん、というか即死コンボ入ったじゃん、どうすんだこれ。
 そんな空気ではあるが跳ね飛んだ首を体が拾って共にとろけて融合して、元の形を取り戻す。
「わ~、即死確定トラップもあったんだね~♪ けど神さまだから平気だよ〜♪ スライムに変身も出来るしね〜♪」
 おまっ、神って種族を口実に何でもアリなことをしおってからに!
 神だから死なないとか、一応不老不死っている設定はあるけどさぁ!? どこか別の世界だと神を殺す猟書家とかいたんだからな!?
 そんなこんなで片やトラップを回収し、片や被弾を無効化して進むという鬼畜の所業。
 だがしかし、これで終わらないのがこの二人。
「折角だから追加で罠を仕掛けちゃお〜♪ ぴゅあの罠は〜♪ ちょっと恥ずかしい感じの奴〜♪」
「おっ、追加か、面白そうだね、どんなのどんなの?」
 おいぃ!? 探知して発動させて解除してたのに追加で罠を設置とかなんてことを。あと恥ずかしい系とか公序良俗に引っかからない程度の奴でお願いします。
 そんなこんなでユーベルコードでピュアニカのお城という体でのトラップ増設、歩いてる時に足元の紐に気付かないとバシーンって感じで足を縛られて、そのまま逆さ吊りにされる類のよくある漫画的トラップに。
 天井に張り付くスライム(服だけ溶かすタイプ)という都合のいい存在、というかこういうダンジョンに潜むスライムは服だけとかじゃなく骨まで溶かすやべえのが普通だぞ!?
 それに加えて床には落とし穴、中にはうねうね動く触手の海というこれまたちょっと色々と表現の際には注意が必要なものを設置するという恐ろしき行為。
 なんてこったい、やべえトラップが増えやがった。
 その頃、ロッテさんはどこでなにをしてらっしゃるのか?
「おっ、珍しい触手だらけの変なモンスターもいるね♪
 アレも回収しとこうかな? 何がどう使えるか分かんないもんね?」
 おいぃいい!? お前もなんつーモノを見つけてるんだ!
 色々と珍妙な姿形のモンスターがうろついてはいるが、よりにもよって、ちょっといかがわしいトラップが増設されたタイミングでそんなモンスターをみつけてからに!
 あっ、やめろっ、回収してストックするな、それどのタイミングで解き放つつもりだ、というか手懐けるな!?
「こっちおいでーボクのコレクションに加えてあげるよ♪」
 ああ、だめだ、触手モンスターが捕まってコレクションにされちまったぁ。
 いけない、この二人のせいでより一層混沌とした流れになってしまったじゃないかっ!
 どうにかまともな流れにはならぬものか?

 そんな混沌としたフェアリーランドの空気の中に救世主が!?
「トラップですか、まあ怖い」
 くすくすと笑いつつ、絶対怖がってない黒城・魅夜(悪夢の滴・f03522)がやってきた。
 ま、まあ大丈夫だろう、きっと大丈夫。
「悪夢の滴たるこの私の前で悪夢を弄ぶ愚かな兎には、自分がこのトラップに掛かっていた方がマシだったと思うような目に遭わせてあげましょう、ふふ……」
 かなり怖い事を呟きならが、先の二人とは別ルートで宝箱を捜しているが多分、恐らくは大丈夫。
 こういうダークな雰囲気を出す人なんだもの、必ずや混沌とした流れからシリアスっぽい流れにしてくれるはずっ!
 ほら見なさい、警戒して一歩一歩、確実に遺跡っぽく変化したフェアリーランドを進む姿を。
 まさに、TRPGでいう正当な探知しながらの進軍、先の発動させて突破していく漢探知とは真逆のスタイ……カチッ?
 いや、その、警戒しながら進んでましたよね、魅夜さん?
 今の音はモロにトラップ発動のスイッチっぽいんですけどぉ?
「あら、モーニングスターが振り子のように。さらに足元にはトラバサミが」
 ちょっとぉ!?
 普通にトラバサミに足を突っ込んでそれに連動してトゲ付き鉄球が先端に付いた棒がいい感じに天井から振り子状態で迫ってますやん!?
 気をつけて進みませんと、とか言ってたけど普通に発動させてるじゃないか! というかこれデスコンボの予感だぞ!?
「加えて仕掛け連弩が一斉発射されてきました。
 そしてとどめとばかりにどこからともなくギロチンが?」
 動きを止められた状態で実況をアリガトウゴザイマス。
 平然とした態度のままに、大量に飛んできた矢とかに射抜かれ、トゲ付き鉄球とか巨大な刃に襲われて。
 ああ、このトラップって普通に即死コンボだけど吹っ飛んだり体が千切れたりしてないってことはアレだろ、何かこう、こういう物理攻撃とかをどうにかできるユーベルコードを使えるかそんな特殊な体質なんだろ、私は詳しいんだ。
 なにせつい先ほど、神という種族の特徴を存分に主張して、挙句スライムに体を変化させた猟兵を見たのだからな。
「本当に怖いですね、ふふ。
 即死でしたよ……私がエクトプラズムの身体でなければね」
 やっぱりな、そんな事だろうと思っていた。
 多種多様な物理攻撃的トラップを素通りさせた魅夜の体は半透明にゆらめいて、エクトプラズムと変化していたのである。
 不定形なその体は足を挟んだトラバサミも難なく抜けて、飛んできた物理トラップも無効化して。
 そんな能力があったので最初から余裕で、引っかかっても大丈夫と自信をもって進んでいた魅夜は変化したついでとばかりに壁の隙間をすり抜けて。
 通常ルートとは別のルート、壁抜けというチート的行為を用い出口に繋がる宝箱を探して進むのであった。

 …………。
 うん、ま、まあ、ちょっとイレギュラーだったけど流れはなんとかカオスから戻った気がする。
 そんな中、視点を出口探して進むフェアリーに向けてみれば、新たに合流を果たした猟兵の姿があった。
「大変でしたね、フェアリーさん。どうやらあなたを狙うオブリビオンが、フェアリーランドを解除できなくしたらしく。
 出口を見つけないと脱出できない、それに世界そのものを悪夢に。今回は罠まみれの世界にしているんです」
 どうしてフェアリーランドがこうなったのか、事細かく説明していたのはビスマス・テルマール(通りすがりのなめろう猟兵・f02021)
 あっ、そういや、助けに来たっていうのとか、猟兵の近くにいれば安全って説明はしてたけどこんな事になってしまった原因については詳しく説明してなかったっけ。
 えらいこっちゃな世界にしたヤツはいる、やり返しの準備だー、という感じでのざっくりとした説明はあったけど、なんでどうしてこうなったか、流れは誰もいってなかったものね。
「あっ、はい、ご丁寧にありがとうございます」
「いえいえ。状況が状況ですし、不安だったでしょう? お腹もすいてませんかね?」
 ペコリと一礼してお礼を述べるフェアリーに、そんなかしこまらなくても、といった雰囲気のビスマス。
 こういう時こそ日常的な事を思い出して欲しいとばかりに取り出されたのは事前に調理してあった鮪のさんが焼きである。
「えーと、これは」
「鮪には精神安定の食効能があるんです、色々あって混乱していると思いますが、今はわたしたち猟兵がいるので安全です。
 これを食べて落ち着いてください。そしてさんが焼きの元になる、火を入れる前のなめろうというのは……」
 あっ、いかん、食べ物を勧める所まではよかったけど、そこからなめろう、に関して説明し始めた辺りでビスマスのスイッチが入っちまった。
 立て板に水の如く、なめろうについて淀みなくスラスラと語っていくビスマス。
 かなり困惑しているフェアリーだったが、そのおかげで思考が悪夢から食材に向かっていき悪夢の進行が抑えられてるから、まあいいか。
 そんなこんなで不安を解除したらあとはトラップ解除とばかりに進軍再開……だが見つけた罠がなんだよこれ!?
「鮫が地面を泳いで突っ込んできて……服を裂きそうですねこれ?」
 なんつー罠を見つけてるんだ、ビスマスよ。
 というか鮫が地面を泳ぐって何処のB級鮫映画だよ!? せめて地中を潜行してこいよ!?
 なんで地表をうねりながら進む鮫なんて見つけんだよぉ!?
「あっ、あの天井には金タライが。あそこの地面からはバナナの皮が!」
 なんでや! なんでここにきてギャグいトラップを見つけるんや!
 明らかにコントとかで使われる、上から降ってくるデカイ金タライに、レースゲームで相手をスリップさせての足止めするバナナの皮とか出てくるトラップってどういうこっちゃ!?
 だが色々な罠がある、のならフェアリーは危ない、よなぁ……?
 疑問系な状況だが護衛せねばとビスマスはオーラを纏い、フェアリーを包み込み防御して。
 でも迫ってきたり落下してくるトラップを抜けねばゴールは無いとばかりにユーベルコードを発動。
「なめろうフォースセイバー……ご当地パワー出力全開っ! なめろうスプラッシュ……サイクロンッ!」
 おいぃ!? なんで攻撃的なユーベルコードやねん!?
 こういう場合は防御したり受け流したりするんじゃないのかよ!?
 あっ、はい、力づくで纏めて排除する? そ、そうですか、なら旋風刃を飛ばしてバナナの皮を飛ばしたり、金タライをどこかあさっての方向へ吹き飛ばすのもやむを得ませんね。
 飛んでいったバナナの皮で鮫がスリップして、変な方向を向いて先ほど猟書家が落下して、さらに爆弾まで投げ込まれた穴に落ちていってもこれは不幸な事故なんです。
 何か悲鳴が聞こえたきがするけど、気のせいだろう、多分。
 そんなこんなで何とか無理矢理フェアリーと守りつつ進む一行であったのだが。
「あのー、言いにくいんですけど。そんな回り道をせずとも、ここを壊せばすぐに出口がありますよ?」
 にゅるんと壁の隙間から滲み出てきたエクトプラズム、それは魅夜が形を変えた存在。
 強引に宝箱を探していた一行とは別に壁抜けしながら探した結果、どうやら破壊することで罠を無視して宝箱まで向かえる最短ルートを見つけたのだろう。
 ある意味、バグ利用に近いショートカットルートなんて見つけおってからに!
「あ、そ、そうですか。な、なら、そういうショートカットは利用しちゃいましょう!」
 だが見つけてしまったのなら利用しない手はないとばかりにビスマスが旋風刃で壁を切り裂き道を作れば出口はすぐそこ。
 財宝煌めく宝箱の気配を感じつつ、フェアリーを守りながら猟兵達は宝箱を目指すのであった。
大成功 🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵