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アルダワ師弟奮闘記、若草萌えて(作者 熱血漢
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#アルダワ魔法学園  #戦後 


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#アルダワ魔法学園
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#戦後


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 アルダワ魔法学園、とある一室。
「なるほど……伸び悩む学生のために、転校生達の手を借りたいと」
「ええ、はい……」
 上司に対し、苦手意識を隠しきれていないようすで教師が声を絞り出す。
「うん、いいんじゃないかな」
「本当ですか! 良かった、私が教えられる事も少ないもので……」
 と安堵する教師は、しかし、その後に付け加えられた言葉に、笑みを凍りつかせた。
「うん、ついでに君も同行してくるといい」
「……え?」
 死、の文字が頭をよぎり、慌てて弁明する。
「い、いえ、私はもう引退して長いですし……学生時代でさえ振るわない劣等生でしたので……」
「なに、現役の勘を取り戻せば、教えられる事を思い出すだろうし、その丸い腹も少しは収まるかもしれんぞ」
 だが、そんな抵抗は空しく、上司の笑い声に掻き消されるのだった。

◇◇◇

 満仁鰐・番颶(フトアゴ・f29853)は集まった猟兵に言った。
「学生どものケツを蹴り飛ばしてほしいってよ!」
 もちろん比喩的な意味で。
「学生と一対一で動いてくれ。一応の目標は『幻惑の回廊』に巣くう『罠ウサギ』の掃討だが、主目的は学生の能力の向上を図ることだ」
 その為まずは、ツーマンセルを組む学生とのアイスブレイク。
 ついでに学生服の新調を行う。
「元々回廊にある幻惑の罠に加えて、罠ウサギが色んな罠を増やしてやがる。それに対しての対策機能をつけるもよし、本人の長所を伸ばす調整でも構わねえ」
 うまくリラックスさせてくれ、と彼は言う。
「準備ができたらそれぞれ回廊に散って、罠ウサギの巣を潰してもらう。猟兵にゃ朝飯前だろうが、ちゃんと学生の経験にしてやってくれ」
 幻惑の回廊は、幻惑の罠。学生がかかったならそれを止めなければいけないし、発見してもちゃんと解除、回避ができるか見ておく必要がある。
 戦闘のみならず、違う意味で気が抜けない依頼だろう。
「だがまあ、うまくやれるだろ。気楽に頼むぜ!」
 彼はそう一方的に言い切ってグリモアを起動した。





第3章 集団戦 『ダンジョン罠うさぎ』

POW ●ニンジンもぐもぐ
戦闘中に食べた【人参】の量と質に応じて【可愛さをアピールし】、戦闘力が増加する。戦闘終了後解除される。
SPD ●ヴォーパルスラッシュ
【多くの者の首を斬り落としてきた一撃】が命中した対象を切断する。
WIZ ●えげつない多段トラップ
【動きを拘束する罠】が命中した対象に対し、高威力高命中の【性格の悪さがにじみ出ているような罠】を放つ。初撃を外すと次も当たらない。
👑11 🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵

種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


 様々な罠を張り巡らせた巣と化した広場にウサギ達が寛いでいた。

「にんじんもくもく」
「にんじんおいしー!」
「にんじんもくもく」
「もくもくにんげんだー!」
「侵入者だー!」
「侵入者!」
「動きを止めた隙に殺せー」
「罠を踏んだ瞬間に首落とせー」
「にんじん美味しいー」
「にんげんはー?」
「美味しくないー!」
「よしころそー!」

 真っ赤な目に可愛らしい容姿。人の姿になったり兎の姿だったり様々な罠ウサギ達が、君たちに向けて襲いかかってきた。
 生徒と共に彼らを討伐し、成長の証としよう。

 ◇◇◇

 第三章
 生徒と一緒に罠ウサギを討伐してください。

 プレイングお待ちしています!
磯砂山・ガンテツ
リダ、前衛は任せたぜ?頼れる男って所を見せてくれよ。

リダに防御は任せて、補助に専念。UCで敵の動きを止めて、銛槍で潰していく。
可愛い相手だからって手を抜いてくれるなよ。だらしなく撫でてでもみれば次の瞬間、首と胴体がおさらばだ。

拘束の罠ね。リダを縛って楽しむのは俺だけで十分だろ? こんな時に何を言ってんだって?まんざらでもない顔してやがんじゃねえか。

罠はそれごと氷に閉じ込めて動かなくしてやるさ。好きに動けリダ。
コイツら程度にやられるわけ、ねえだろうが?

終わったらさっさと報告して、まずは飯。それから、縛り上げて、約束を履行してもらうとするか?

アドリブ歓迎


「リダ、前衛は任せたぜ?」
「は、はい……ッ」
 緊張の残る返事。
「頼れる男って所を見せてくれよ?」
 磯砂山・ガンテツ(海の男・f31739)は、罠ウサギに囲まれている状況に固まっているリダへと、からかうように声をかける。
 ぎり、と剣を手が強く握る。だがその緊張を解くのを奴らは待ってはくれない。
「くびーっ!」
 ガンテツは飛びかかってきた罠ウサギへと銛槍を構えた所へ。
「――ッ!」
 リダの斬撃が、罠ウサギを的確に切り裂いていた。
「ちゃんとできんじゃねえか」
「も、勿論!」
「可愛い相手だからって手を抜いてくれるなよ」
 防御をリダに任せることにしたガンテツは、水流を操りながらリダへと言う。
「だらしなく撫でてでもみれば次の瞬間、首と胴体がおさらばだ」
「大丈夫、それより罠の方を」
「おう」
 ガンテツは、今も罠ウサギが周囲にばらまいている、下手すれば足首を切断されそうな罠へと水流の槍を突き刺し、その先端を拘束具へと変化させて、その機能ごとに凍結する。
「はっ、縛って楽しむのは俺だけで十分だろ?」
「こ、こんな時になに言ってんですか!」
 罠ウサギの連続攻撃をどうにか捌きながらリダは叫び返してくる。
「まんざらでもない顔してやがんじゃねえか」
「もうー!」
 どうやら緊張は解けたらしい。本番で吹っ切れるタイプだったか。
「いい調子だ、好きに動け、リダ」
 俺がサポートしてやる。とウサギを攻撃しながら、小盾を振るうリダを補助するように水流を操る。
「コイツら程度にやられるわけ、ねえだろう?」
「……うん!」
 力強い返事。
 これは確かにコイツの自信になるだろう。と、ガンテツはそう感じるのだった。

 ◇◇◇

 そして目標達成の報告と腹ごしらえを終えたガンテツとリダは。
「……え、っと……が、ガンテツ、さん?」
 氷の拘束具でベッドに縛り付けられたリダは、腹に跨がるガンテツに恐る恐る問いかける。袖だけの服は脱ぎ捨て、下着一枚のガンテツが暗い室内でも分かる程に笑っている。
「何って、約束したろ?」
 ――責任、取らせてもらうまで帰してくれないんだろ?
 そんな言葉とともに、リダの新調した制服が、剥がされていく。
 もう少しマトモに、と強く言えない彼はやはりまだ引っ込み思案は直っていないのか、それとも――。
大成功 🔵🔵🔵

ゴロウザエモン・サンモト
◎☆

第一印象よりも全然まともな先輩でございましたね…未熟者に寛容になれれば尚良しでございますが。


【第六感】と【早業】で敵の攻撃を【武器受け】、【カウンター】で敵の頭部を【部位破壊】。
首狙いを注意喚起しながら戦闘続行、敵【集団戦術】の粗を探し集団の動きを調整。先輩に敵が行き過ぎないようにしつつ程々の数で囲ませる。

その上で『援護します!』と叫び、手斧の【呪詛】で程々に敵の動きを鈍らせる。

これなら問題ないとは思いますが、何かしらピンチが起きたらUCの【範囲攻撃】で敵を一掃。

実力を抑えて試すような真似をしていたことを謝ります。

あの…私が悪かったので拗ねないで…先輩は尊敬に値するお人でございましたよ…?


「先輩! そちらへ!」
「分かってるさ!」
 ゴロウザエモン・サンモト(『魔王』山本五郎左衛門・f27245)は、自分を狙っていた罠ウサギの集団から飛び出していった一匹がクーリへと飛びかかっていくのを声で注意すれば、鋭い返事が即座に返る。
 と同時に首狩り包丁の刃と槍が火花を散らしてぶつかり合う。
(まだ増やしても大丈夫そうでしょうか?)
 頭を手戦斧へと換装した小槌を振るい罠ウサギの頭部を破壊しながら、ゴロウザエモンは苦戦する『フリ』をしながら先輩の戦闘を観察する。
 今クーリに飛びかかっている罠ウサギの数は、ゴロウザエモンが調整していた。
 連携の癖や粗を突いて、戦力を分散させれば難しいことではない。
 もし、読み違えてピンチになったなら、即座に助けに入れるよう準備もしているが。
(……流石、対応出来ないと悟れば引いて立て直し、上手くあらせられますね)
 それに周囲が見えている。こちらの相手している数も見ているようで、拙くも連携をとる姿勢があった。
 ゴロウザエモンは少し笑んで、連携に応えれば、罠ウサギの数は見る間に減っていくのだった。
 そして、取り逃しがないかと周囲の警戒を終えた時。クーリが徐に口を開いた。
「……君だけなら、どれくらいで片付いた?」
「えっと……、それはもう!」
「……」
 反射的に数倍はかかった等とへり下ろうとすれば、どうにも渋い面が帰って来た。どうにも、ゴロウザエモンの手を凝視している。
(……攻撃魔法の魔力を見抜かれましたでしょうか)
 それも最上級の魔法を五指其々に紡ぎ、即座に放てるようにしていた。気付かれていたとあらば、誤魔化せないだろう。
「申し訳ないでございます……実力を抑えて試すような真似をしていたことを謝ります」
 と誠心誠意、これは本心から謝ると。
「はあーー……」
 そんな深いため息をクーリは吐き出していた。
「あの……私が悪かったので拗ねないで……先輩は尊敬に値するお人でございましたよ……?」
「……」
 じろりと睨まれた。
「拗ねてない」
 口は尖っている。
 さて、ここで拗ねてますよねというべきか、不自然でもスルーするべきか。
 一瞬迷う間に、クーリがその口を開いて間を割ってくれた。
「君が実力を抑えてるのは、……まあ、途中から勘づいていたよ」
「流石、先輩でございますね! あー……今のは本当でして」
「分かってる、所詮僕が君を侮った事から間違いだったわけだ。……後輩を寄越すだなんて先生も意地の悪いことを考える」
「ええっと……」
 いや、むしろクーリを選んだのは自分だった、という言葉を呑み込む。なんか納得しているみたいだし、意地悪いと言いながらもどこか明るい表情をしているので、悪印象を浮かべたわけではないらしい。
「帰ろうか」

◇◇◇

 ――帰路。
「だが、やはり未熟者と馴れ合うつもりはないよ」
「……でございますか」
 第一印象より全然まとも。ではあるのだが、やはり第一印象、されど第一印象。
 少し改善はした気がするけれど、パーティーにも理解がいるだろうなと、再度思うゴロウザエモンであった。
大成功 🔵🔵🔵

ミラン・アレイ
◎☆

さー実戦だよ!はりきっていこーね!

連携して戦うことを経験してもらおうかなーって思うよー。
キュロアさんと二人並んで立って、一体ずつ仕留めていくんだよ!

わたしが先行して雷霆剣に雷を纏わせての【属性攻撃】で怯ませた所で、キュロアさんに渾身の一撃を奮ってもらったり、
逆にキュロアさんに先制攻撃かけてもらってから、【薙ぎ払い】の連携を狙ったり、コンビネーションを色々と試してみるよ!

一人よりも二人!1足す1は3にも4にもなるんだよ!もしかしたらもっとかも!!


「さー実戦だよ、キュロアさん! はりきっていこーね!」
「うん、張り切ってくぞ!」
 やや、ややハイテンションな二人が罠ウサギ達と相対する。
 互いに剣を握り、並び立つ。キュロアはバスタードソード、ミランは細剣。剣とは言えどその機能は別物で。
「だから、役割分担してこーね!」
 飛びかかってきた罠ウサギの攻撃をかわすと、キュロアがすかさずそのウサギを剣の腹を叩きつけて吹き飛ばす。
 その隙にミランは、様子を伺う罠ウサギへと肉薄し、バチリと火花散る剣から走る雷電に彼らの動きを止める。
「そこだあッ!」
 その硬直を逃さず、キュロアの豪快な斬撃のフルスイングがウサギ達をまとめて吹き飛ばす!
「うん、いい感じ!」
「へっへー! どんどん行く――」
「じゃあ、一回下がってー」
 突っ込んでいきそうになったキュロアに声をかけて、罠ウサギから二歩ほどの距離を離す。
「うえっ? ……なんで?」
「慎重に、呼吸を合わせてこ?」
 キュロアの突貫にミランが合わせる形でも討伐はできそうではあるけれど、キュロアから連携の感覚を掴んでもらわないといけないし、その案は却下。
「一度リズムは切って、もう一度スタート合わせるよー」
「あー! なるほど、おっけー!」
 ミランの言葉に素直に頷いて、キュロアは罠ウサギの攻撃を捌きながら、飛び退く。
 互いに息を合わせ、今度はキュロアが先に前へ出る。
 大上段からの振り下ろし、一気に攻勢へと出たキュロアへと罠ウサギの意識が固まるその瞬間に、ミランが彼に群がろうとした罠ウサギを迅雷一閃――薙ぎ払う。
「うぁー」
「やられたーっ」
 となんとも可愛らしい悲鳴と共にポンポンと煙に包まれて消えていく罠ウサギ達を、次第に息を合わせる時間も少なく、連携を繋げていけるようになった二人が次々と撃破していく。
「なんだか、いつもより全然動きやすいよ!」
「でしょ? 一人よりも二人! 1足す1は3にも4にもなるんだよ!」
 背中をあわせて周りの罠ウサギを、一閃したミランは連携の大切さを実感してくれているらしいキュロアに、少し息を弾ませる。
「もしかしたらもっとかも!?」
「うん、すっごく分かる!」
 キュロアは疲労を見せながらもそれ以上の高揚が手にとるように分かる声でそう返し、罠ウサギの巣を掃討していくのだった。
大成功 🔵🔵🔵