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銀河帝国攻略戦⑤~頭蓋失いし鋼の亡者

#スペースシップワールド #戦争 #銀河帝国攻略戦

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●反撃の狼煙と虚ろな機兵
 宇宙船の1つに、その吉報は届いていた。
「……『解放軍』の復活ですか!?」
 本来ならば住民を住まわせる船であるその宇宙船に歓声が湧く。
「我々も急ぎ合流しましょう、彼らの力になれるのならば……!」
 人々の歓喜と共に士気も上がってゆく。それだけなら、良かった。

 その後方から、頭部無きウォーマシンの群れ。
 ――歓声が。鋼の亡者によって悲鳴に変わろうとしていた。

●落とされた火蓋
「皆様、ご無事の帰還と『ヘロドトスの戦い』の勝利、有難う御座います。ですが……帝国が動き出しています!!」
 時と場合によれば、彼も敵だったかも知れないが……帝国騎士のような異様の猟兵、ゼルド・シュバイツァー(陽炎の仇刃・f12297)は揃った猟兵達を見て、急ぎで説明を始めようとするが、落ち着くように咳払いをする。

「……すみません、焦ってはいけませんね。状況を説明します。私が今回する案内する先は宇宙船『アルフェイム』です。現在、この船に向けて大量の「頭部を失ったウォーマシン」が搬入、いえ侵入しようとしています」
 ゼルドが語る所によると、この宇宙船は『解放軍』の復活に即応し、猟兵達やミディアの呼びかけに応じるように合流を行う所だったらしい。理由は不明だが、それを阻止するかのように戦力の投下が予知されたというのだ。
「皆様には、住民の皆様を護って頂く為に、この頭部無きウォーマシンの群れを撃破して頂きます」
 この企みを少しずつ阻止していくことで、『解放軍』の戦力が少しずつ増加していき、いずれは強大な相手の喉元まで辿り着ける、というのだ。単純な仕事にはなるが、積み重ねることで、大きな戦果へと結実することだろう。

「……暫くは、このような予知が続くかと思います。ですが、私は信じております」
 ゼルドが、グリモアの転移を開始する。
「――ご武運を!!」


逢坂灰斗
 逢坂灰斗です。……覚悟は、出来ていますか?

●重要事項
 このシナリオは、「戦争シナリオ」です。
 1フラグメントで完結し、「銀河帝国攻略戦」の戦況に影響を及ぼす、特殊なシナリオとなります。

 このシナリオは前述の通り、集団戦のみの1フラグメントシナリオとなります。
 なるべく早期返却を目指しますが、グループやペアで挑まれる場合は必ず【】内での指定をお願いします。
 では、お目に止まりましたら、宜しくお願いします。
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第1章 集団戦 『彷徨うウォーマシン』

POW   :    多弾頭型収納ミサイルポッド
レベル分の1秒で【腰元から複数の誘導ミサイル】を発射できる。
SPD   :    演算処理
【高性能ソナーによって】対象の攻撃を予想し、回避する。
WIZ   :    近接形態
自身に【強化外骨格】をまとい、高速移動と【スラスター】の放射を可能とする。ただし、戦闘終了まで毎秒寿命を削る。
👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​

種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

リネット・ルゥセーブル
思想もなく、呪いを生み出し続けるなど。
そのような業は、止めてやらねばなるまい。

既に乗員が避難した後の区画に、呪いの糸でワイヤートラップ地帯を展開。(【罠使い】【ロープワーク】)
ジョイント部は特に綿密に糸を張り、敵が詰まりやすくなるようにする。

比較的直線距離の長い位置に自分は陣取り、敢えて見つかろう。
遮蔽がないのなら、突撃をする者も多い筈だ。
そうなれば、飛んで火に入る夏の虫という奴だ。
今は冬で、火気もありはしないだろうが。

捕まった相手は、『謂れなき呪詛返し』の【呪詛】弾で一つひとつ倒していこう。

もう、歯車は止めにして良いんだ。
(アドリブ、別働隊合流歓迎です)


七篠・コガネ
…僕だ…あれは昔の僕…何の罪もない人々を殺すようプログラムされていた僕だ…
繰り返させやしない…!もう二度と…人々の悲鳴なんて聞きたくないッ!

装備中の全武器で迎え撃ちます
誰も傷つけさせない!この身を呈してでも人々を守りますから!
襲われそうになっている人がいたら『Heartless Left』で【武器受け】
間に合いそうにないなら我が身を顧みず庇いますよ
この程度、何て事ない…この手で殺めた人達の痛みに比べれば何て事…

自身へ複数のミサイルが飛んできたら『code-Nobody』による【一斉発射】で迎撃
【フルバースト・マキシマム】で反撃します。

……もう僕は帝国兵じゃない!!


アドリブ、絡み歓迎



●慟哭と、制止と
 七篠・コガネ(その醜い醜い姿は、半壊した心臓を掲げた僕だ・f01385)は、戦地に降り立ち。『頭部』のみを失い、それでもなお『役割』を果さんとする鋼の骸達に、恐怖のような、あるいは戻りたく無いような過去を想起する。
「……僕だ……あれは昔の僕」
 『アルフェイム』の船内では既に住民は避難を開始しているが、それ以上に不気味にただ『残された指令』を以て駆動を続ける鋼の骸が市街地にあたる区画を徘徊していた。それは、心など無く。ただ、
「……何の罪もない人々を殺すようプログラムされていた僕だ……」
 だが、今のコガネは違うのだ。『お蔵入り』になった後、目覚めた彼は、無機物たる自分を愛せなかったものの、……自分と共に歩んでくれる暖かな人々や『いのち』を愛した。だからこそ。此処に居る。
 そのような独白に気づいてか、リネット・ルゥセーブル(黒ずきん・f10055)は声を掛ける。
「――思想もなく、呪いを生み出し続けるなど。君も嘗てそういったことをしていた『自覚』があったのだろう」
 ならば、と。少しビクッと小動物のように驚く機人の少年を見遣る。
「そのような業は、止めてやらねばなるまい。そうだろう?」
 驚きの後に、数瞬目をパチクリとさせた後。己の中の答えを応える。
「繰り返させやしない…!もう二度と…人々の悲鳴なんて聞きたくないッ!」
 避難済み区画に叫ぶ鋼の魂の声が。此処の解放戦線の『はじまり』であった。

「成る程、現状は此処は『徘徊』している個体が中心だな」
 二人が歩を進めたのはどちらかと言えば避難の完了している人間の多かったエリアだ。だからといって、『逃げ遅れ』が無いとも言えず。コガネの掃射でクリアリングを行った後に、リネットが策を仕掛けていた。
「……わざと、視界の拓けた場所を活用、するのです、か?」
「あのように『機械的』に動く相手ならば私の方に勝手に引っかかってくれるだろう。かといって先程もして貰った用に『逃げ遅れ』の保証も無いのでな」
 そこは広い直線距離の場所。視界が拓けているというのは双方にとって有利な条件である。そこに、頭の無きウォーマシンが集団で飛び込んでくる。が……
「――『我が罪を以てかの者を断罪する。其は裁きを下す者。其は自らの理にて自らの臓を貫く者。地よりも深く、穿て』」
 突如、通りに張り巡らされた『呪詛』が顕現する。だが、急に止まることの出来ぬ個体は一直線に。呪いの糸の網に、勝手に絡まっていく。
「……さて、これだけ固まってくれれば飛んで火にいる夏の虫という奴だ」
「今は、夏ではないですけど……、火気ならあります……ね!!」
「そういうことだ。……纏めて焚べてやろう」
 機人の全力掃射に合わせるように呪い遣いが刹那に近い速度で飛ぶ呪弾を放つ。
「もう、歯車は止めにして良いんだ」
 そういった呟きは傍らのコガネにも聞こえたかどうか。二人の弾幕により、絡まった網と共に頭部無き骸達が爆ぜていく。此処までは想定通りだった。

「あ、迷子になっちゃ……嫌ァ!!」
 その最中の他方。『逃げ遅れ』が現れてしまった。網が爆ぜるのを確認した個体がすり抜けるように、その少女の下で向かっていく。
「……いかん、此処は――」
 リネットがコガネに告げるよりも早く。その鋼の身体は動いていて。
 逃げ遅れた少女の盾と、なった。
「……おにい、ちゃ、ん?」
 外套部分を斬られ、その身の鋼にまで、斬撃が達しながらも。
「この程度、何て事ない……」
 嘗て、自身が殺めた人達の痛みに比べれば。その身より軽く漏電しつつも、向かってくる『過去の自分自身』に咆哮するように。
「――もう僕は帝国兵じゃない!!」
 弾幕のごとく飛来する誘導ミサイルを粉砕するかのような濃い弾幕が、放たれた。

「……済まない、咄嗟の判断助かった」
 再びこの一帯を沈黙させた後、リネットが負傷したコガネと助けられた少女の下へ駆け寄る。
「いえ、……良いんです。今の僕に出来ることを、したんですから」
 過去を数巡させているその少年を見てか、少女はこう答える。 
「おにいちゃん達は、私達のヒーローだから。昔がどうであっても、『今のおにいちゃん達』が、私達の英雄さんなんだよ」
 二人はその言葉を聞いて、彼らが猟兵達を『解放軍』の再来だと認識しているのだと改めて感じ取る。
「だから、どんなに辛いことがあっても、負けないで。……私達もおうえんするから」

 助けられた少女を改めて避難先まで送ると、二人は再び鋼の骸達に向けて歩みを進める。
 歯車であった過去は、もう過去なのだ。……今は、救うべき未来の為に。『アルフェイム』奪還戦の火蓋は落とされたばかりだ。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

鞍馬・景正
義挙の為、馳せ参じる志のなんと壮なる事か。
元より人々を護るのは武士の本懐。力の限りを尽くしましょう。

◆戦闘
侵入しようとする機械を【鞍切】にて破断して参ります。
何と不気味な絡繰り人形なれど、怯む暇はなし。

ミサイルが発射されれば【見切り】、接触する前に切り落としていきましょう。

間合を詰めれば脇差も抜き、【2回攻撃】で一体でも多くを撃破。
装甲が硬ければ、【怪力】による【鎧無視攻撃】で刃風を馳走いたす。

もし住民の方が近くにいれば【かばう】で敵から盾となる事も厭わず。

彼ら一人一人はこの世界の宝。ここで散る命などひとつとて無しと心得る。


舞塚・バサラ
・SPD
……いかな理屈があるかなど、拙者には関係ない
されど、踏み潰して行くのだろう?
無辜の命を蹂躙して行くのだろう?
ならば…
__拙者は叫ぼう。その悪逆に「いつまで」と

陰術発動。疾れ、拙者の眷属
(装甲の関節を狙っての【暗殺】【鎧無視攻撃】や、大上段から勢いを乗せての【鎧砕き】を駆使。大剣十二本を操作して、集団を攻撃する)(残りの六本は相手のミサイル等の遠距離攻撃を防ぐために使用する)
(また、敵の攻撃は着実に【見切り】、周辺のデブリやミサイルの残骸を【地形利用)して防ぐ等も行う)



●義侠の剣、多相の巨躯
 一方。こちらは避難の完了しきっていない乱戦地帯。誘導は進みつつあるが、物量の前にこのままでは完全に完了する前に決壊しかねない。そんな最中に、住人達も当惑するような巨躯が、ぬぅっと。現れた。およそ、4m。
「……いかな理屈があるかなど、拙者には関係ないされど、踏み潰して行くのだろう?」
 その巨大なる忍者、舞塚・バサラ(多面巨影・f00034)はその仮面の奥の表情は伺い知れぬものの、低い、感情の無い声色で。頭部なき者どもを見つめる。
「無辜の命を蹂躙して行くのだろう?ならば……」
 ――拙者は叫ぼう。その悪逆に『いつまで』と。
 18本に増殖した焔と陰の大剣が、6を残してファンネルのように敵陣へ飛来する。この世界には陰術という概念は当然無いが、住人達が見ればそのような宙間戦争の如き様相が繰り広げられている。

「……此処は拙者『達』が食い止めよう。今のうちに避難をお願いするでござる」
 住民に視線を合わせず、その巨躯は背中で意志を示す。
「拙者……『達』?」
「その通りです」
 住民の疑問に応えるように、新たな猟兵が言葉を次ぐ。
「義挙の為、馳せ参じる志のなんと壮なる事か」
 船の人々を称える言葉と共に、鞍馬・景正(天雷无妄・f02972)が住人の横から歩み出る。
「元より人々を護るのは武士の本懐。力の限りを尽くしましょう」
 刹那。抜剣と共に大剣の乱れ舞う前線へ躍り出れば巨躯へと向けられた誘導弾を剣戟にて斬り伏せ、関節部以下を失い転倒しかかった哀れな骸を、一陣の刃風にて荒々しくも胴を撥ねる。
「さぁ、皆様は今のうちに!!」
 景正の言の葉を受けて住民達は避難を始めていく。
 それを見送りながらも術の手を休めず、バサラがこう口にする。
「如何せん拙者の巨躯では護りも限度もあるでござるからなぁ。特に脇とか」
 大きいことは確かに良いことだが、大きすぎて護りとして横をすり抜けられてしまっては溜まった物ではない。そこを補うように近接戦闘を主体とする景正が斬り結ぶことで、この防衛ラインが成立していた。
「彼ら一人一人はこの世界の宝。ここで散る命などひとつとて無しと心得る」
「拙者達はどうも『解放軍』の再来、らしいでござるからな。……ネズミ一匹、通さない心積りでお相手仕る」

 鋼の骸達はこの世界で無き者達の手により、沈められていく。義侠の剣戟が鳴り止む頃には全ての住人が無事に避難を終えていた。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

宇冠・由
お母様(f00173)と参加
拠点防衛と守りは私の主戦場、ここは絶対に通しません

相手は高機動と回避性能が得意な様子……なら、回避できない技で相対するまでです

【熾天使の群れ】を放ち、演算処理を超える速度とその軌道で相手を追尾撃破します
誘導ミサイルにも同様、複数の誘導弾なら、同じく誘導追尾する熾天使たちが味方への攻撃をかばい、反撃のチャンスを作りますわ

近接戦は得意分野ではございませんが――そこはお母様がいます
お母様の拳はとても痛いんですのよ、ええ(涙目)


私に接近する敵はお母様が撃破してくださるので何も心配はしていません
だって親子ですもの


宇冠・龍
由(f01211)と親子で参加
(すみません、由側が【親子】と記入していないため、チームの検索仮名は【熾天使の群れ】とさせてください。)

相手は高機動の相手、私の霊では対応に追いつかない可能性があります
でしたら、久しぶりにこの“拳”の方でお相手をしましょう

【雲竜風虎】で近接形態になったウォーマシンを片っ端から迎撃していきます
私の足腰とそれからくる跳躍は相手の高速移動を捉え、加速を乗せたこの拳は相手の外骨格を打ち砕くでしょう

相手が遠距離から攻撃してきても、拳圧による衝撃波で撃ち落としてみせます

(首のない機械……いったいどうして首がないのかしら? 誰かに破壊された……?)



●熾天使の群れの「護り」
 避難が完了した場所にあっても、危険な場所は存在していた。『避難所』そのものである。
 船長により定められたその場所にも危機は迫っていた。そこに、優雅ながらも確かな力強さの足取りが2人分。

「――拠点防衛と守りは私の主戦場」
 優雅ながらも首より下は煉獄の如き焔のドレスで彩られた宇冠・由(宙に浮く焔盾・f01211)は敵陣へ一礼した後に告げる。
「ここは絶対に通しません」
 炎のドレスを摘み上げた後。そこより飛来するのは不死鳥を象った焔の群れ。回避機動、高速軌道と、速さに優れた相手を相手取るには『自動追尾』を行う疾さある技、と。
 防衛を得意とする彼女の采配により弾幕の威力が減衰されつつも、焔が相手の機関部を捉え、動作不良を起こしていく。
「遠距離ならば私の得手です。ですが……近寄られては困りますね」
 命令のみを愚直に遂行する虚ろな骸は焔を物ともせずに突き進んでいく。だが、彼女は一人では最初から無く。

「“霊”では間に合わぬ速度と見ました」
「でしたら、久し振りにこの“拳”の方でお相手をしましょう」
 娘の傍らより神速の拳が踏み込みより近接形態のウォーマシンを撃ち抜く。完全に機能停止する直前、センサーが捉えたのは宇冠・龍(過去に生きる未亡人・f00173)の姿であった。
「伝え忘れましたが、……お母様の拳はとても痛いんですのよ、ええ」
 兎のきぐるみのような頭部故にその感情は直接は読み取れないが、由の声色が何故か涙声になっている。
「そんなに思い出して怖がらなくても。貴方には向けないわ」
 穏やかな声色で娘を気遣うも、直ぐに正面へ向き直り、焔を尚も突破しようと進む骸達を見遣る。
(首のない機械……いったいどうして首がないのかしら? 誰かに破壊された……?)
 恐らく、『彼ら』は嘗て殺戮兵器として存在し、頭部を破壊された個体なのだろう。けれども、機械において中枢は頭部とも限らない。残された中枢部のみが忠実に命令を実行し続ける存在として、今この場に投下されている。
「……鋼の身とはいえ、屍の如く成り果てても人々の身を害そうというのでしょうか」
 でしたら、と再び嘗ての拳士が哀れな骸に向けて構える。
「悲しみの輪廻を止めるのも私達の役目。……行きましょう由」
「ええ、お母様。護りはお任せくださいませ」

 ――親娘が護り続けたこの『拠点』。いつしか住民達は二人へ嘗ての『解放軍』の姿を見出していた。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

フィーリ・アスタリスク
【血雫】
手早くするぞ。後ろは任せろ、女将。
女将前は任せたぞ。

ウォーマシンがきたら、女将の攻撃の邪魔にならないよう
後方でコードを使い攻撃する。
その後、コードを使い敵の撃破、または動きを封じる攻撃をする
可能なら、仲間の仕留めきれなかったものも仕留める。
攻撃後は
できるだけ女将とははぐれないようにしつつ
敵の攻撃を避ける
女将が動く場合は、女将の攻撃の邪魔にならないよう
自分が動く場合は女将や他の猟兵を巻き込まないように動く
できるだけ攻撃はウォーマシンが多い場所
または自分たちに被害が及ばない場所で攻撃する


マシュヘル・インアセル
【血雫】さっさと潰してさっさと帰るわよ

まず最初にコードを発動
一気に鎌をぶん回して前方を文字通り切り開くわ
機械なのがちょっと残念ね?


その後フィーリ君の邪魔にならないよう地面スレスレに伏せておき、いつでも駆けられるよう鎌は出したまま
攻撃が止んだら二回攻撃を利用。直ぐ飛び出して目前にいる敵に斬撃を見舞うわ

まだ動いているのなら、傷口から急所の部分を抉らせてきっちりトドメを刺しておかないとねー

演算処理?要は相手の予測から外れた行動すれば良い訳ね
武器をぶん投げて、ぶつけれたら更に追撃。ぶつけられなかったらコードの鎌を呼び出して斬りつけるわ


まぁ、読まれていても「二人目」は見えてるか知らないけどね?



●護りから転じて
 住民達は猟兵達の活躍により、被害を免れた。後は……
「出荷先の本丸ってとこね。さっさと潰してさっさと帰るわよ」
「手早くするぞ。後ろは任せろ、女将。女将前は任せたぞ」
「ええ、機械相手だからちょっと残念だけど。文字通り道を切り拓かせてもらうわ」
 【血雫】の二人、マシュヘル・インアセル(酒場の女主人・f02486)とフィーリ・アスタリスク(雪の月・f00557)が先陣を切るように帝国戦艦内部を突き進んでいく。
 既に『アルフェイム』内部で戦力をだいぶ失った為か、突破は容易かった。女将の紅き血の大鎌が振り落とされると、骸達が道を開けてしまう。それを埋め直そうとする群れの速度も、宇宙船の内部よりも、遅い。それを見遣った彼女は不敵に微笑み、地へ伏せる。
「――『凍れ。雪に触れるものはただ斬るのみだ』」
 宇宙空間に於いて、再現される事象以外では体感することの無いであろう『凍った鎌風』が道を駆け抜ける。触れれば斬れる……のではなく、凍て付く。凍結の術にて動きの止まった鋼の屍の群れを悠々と。斬り捨てながら二人は進む。

「……戦力を裂き過ぎて防衛戦力すらマトモに残してなかったのかしら。どれほど私達は舐められてたのよ」
 精確には制圧用の戦力に注力しすぎた結果、船内で猟兵達に各所撃破を重ねられた為にこの戦艦の有する個体が不足した、というのが実情なのだが……。心外ね、という感想を抱きつつも血風を撒き散らすような一閃でマシュヘルは道を切り拓いていく。二人の後にもまだ続いてやって来る仲間の為にも、数減らしは怠らない。
「ここまで俺達が切り拓けば後ろも無傷で辿り着けるだろうな。後は……」
 二人の目の前には戦艦の中枢。司令室に当たるであろう箇所なのか、厳重な防御が敷かれている。
「……本丸のみよ?開城するなら今のうちだって言っとくわ」
「ま、勝利を信じて揺るがない連中には言っても無駄だって分かってるけどさ!」

 ――ついに、切り拓かれた相手の本丸までの道。それでも尚戦意を失おうとしない戦艦の機械の群れと、猟兵達は最後の激突を開始した。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

俵屋・源助
「うむ!戦だな!我もやるぞ!」
相手の事は知らん!倒せば良いのだろう!我にはそれで十分よ!

相手の攻撃に負けずに前進!そして射程にたどり着いたら灰塵拳を叩き込む!
「そこな器物!今から!我が!行くぞおおおおお!」
うむ!それしか考えていない!
攻撃等来るなら来い!
我が倒れたらそちらの勝ち!そうでなければ我の勝ち!
わかりやすかろう!ふははは!!


ニレッド・アロウン
……頭がないだと……首狩り作戦ができないじゃないですかやだー。

仕方ありません。UCを発動して【氷の魔力】による防御力アップを主体に行動しましょう。
味方を守るため【オーラ防御】を全開にして盾になりつつ、翼を広げて敵に突貫しましょう。
誘導ミサイルが飛んでくるかもしれませんが、あえて回避せず武器で受け流したり【オーラ防御】で防いだり、【氷の魔力】を【全力魔法】で大量に出して根性で耐えます。

敵に近づいたら持っていた水晶鋏を、相手のミサイルポッドに【視力】【暗視】で正確に狙いつつ全力投擲です!その後、はもう一度全力ダッシュして鋏めがけて蹴りを入れる【2回攻撃】でダメージを与えていきましょう
※連携歓迎


ルセリア・ニベルーチェ
アドリブ歓迎ですの

戦争の時が来たようね、ルセリアさんも参戦するわ。
敵は機械系の敵かしら?壊すのは得意だから安心ね!

対多数戦術でいくわ、戦闘知識・情報収集で
敵の行動パターンや弱点を探りつつ
範囲攻撃・属性攻撃で弱点属性が分かればその属性を
分からなければ、機械系ですし電撃でも浴びせてあげます!

見切り・残像・第六感で敵の攻撃に対応しながら
範囲攻撃で敵が怯めば
ユーベルコード【契約者権限】を発動して
数百の黒剣を射出、敵の集団を串刺し滅多斬りよ。



●戦艦が沈黙する時
 機械の群れが護りを固めたと同時。突如筋肉の塊の如き暴威が着弾。鋼の骸を無理矢理粉砕する漢が、そこに降臨した。
「うむ!戦だな!我もやるぞ!」
 おおよそ敵への理解を全くしていないまま、拳での暴威を繰り広げるのは俵屋・源助(未完の鬼闘士・f13170)。
「そこな器物!今から!我が!行くぞおおおおお!」
 この言葉の最中にあっても『レベルを上げて物理で殴ればいい』を地でいくような強行突破、猪突猛進のまま更に厳重な筈の護りをぶち抜いていく。

 そんな様子を見遣りながらも、やはり何度見ても無い物に嘆息する猟兵も居た。
「……頭がないだと……首狩り作戦ができないじゃないですかやだー」
 ニレッド・アロウン(水晶鋏の似非天使・f09465)は嘗て彼らを『鋼の骸』に変えた人間と同じ思考だったのか、敵の本拠地にありながらも馬鹿でかい溜息をつく。
「これじゃあ、これじゃあ……防御役になるしか無いじゃないですかー」
「安心して、ルセリアさんも参戦するわ!!」
 戦地にありながらも逆に陽気さを崩さぬルセリア・ニベルーチェ(吸血鬼嬢は眠らない・f00532)。溜息の多いニレッドに代わりに、とばかりに
「ルセリアさん、壊すのは得意だから安心ね!だからあなたも防御をお願いするわね!!」
「そーですね……」
 会話の最中も半ば捨て身かというレベルで突貫していく羅刹のおとこのこを見遣り、ニレッドが再び嘆息する。
「あの子ほっとくとそのまま弾幕に晒されたまま倒されちゃいそうですからね、おまかせあーれ、ですよ」

 そう言い切ると同時。源助の後方から飛来しようとするミサイルの射線に入り、氷魔術、武器、己が身体などを駆使し、爆撃を受け切る水晶鋏の天使。
「おお、すまんな!何、どちらかが倒れるまで殴り合えば良いものと考えていただけでな!!」
「源助君だけじゃないんですよ、この戦い……無茶しないでくださいってぇ」
 がははと豪快に笑うおとこのこをもー、と言わんばかりに護り切ったニレッドは、そのままお返しとばかりに自らの獲物をミサイルポッドへ投げ込む。それに追従するように彼女と、そして源助自身も飛んだ。
「ふははは!ここが汝の墓標というわけだな!!」
「勝手に人の鋏を墓標代わりにしないでくれますか??」
 そういったやり取りをしつつも、源助とニレッドが同時に鋏を蹴り込む。ミサイルポッドが誘爆し、周囲の個体を巻き込んで消滅していく。

「ひゅー、二人もやるわね!ルセリアさんも負けてられないわ!!」
 行動パターンの分析を続けつつも、電気に弱い骸達への牽制を怠らなかったルセリア。範囲誘爆により、骸達が一瞬怯んだような挙動をしたのを見逃さなかった。
「『権限を行使する、砲門よ開け。さぁ、舞うがいい────。【契約者権限(コクケンノヒメギミ)】!!』」
 異空間があんぐりと口を開き。そこからは残虐な刑罰と見紛うばかりの黒剣の弾幕が骸達を襲う。頭部無き鋼の身体を貫き、中枢部に彩られていくのは串刺しの刑に処されたウォーマシンの数々。
 ……雌雄は、完全に決した。

「最早、我にとて分かる!この場に置ける戦いは我らの勝利であると!!!」
 羅刹の漢が勝鬨をあげる。それと同時にニレッド達にも『アルフェイム』の住人達からの言葉が届いていた。
「『皆様有難う御座います!こちらの住人も全員無事です!』」
「それにはルセリアさんも大喜びだよ!この戦艦も無力化、大大大勝利って所だね!!」
 喜びの声が、帝国戦艦の中に皮肉にも響き渡る中、ニレッドは少しだけ祈ることにした。
(……次はせめて首のある相手と戦えますよーに……)

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​



最終結果:成功

完成日:2019年02月02日


挿絵イラスト