志羽
お目通しありがとうございます、志羽です。
プレイング締め切り、受付方法などはお手数ですがマスターページの【簡易連絡】をご確認ください。
●シナリオについて
第一章:日常『「祝祭」への参加』
第二章:集団戦『???』
第三章:ボス戦『???』
以上の流れとなっております。
●一章について
こちらは問題ないプレイングはすべて採用します。
祝祭の詳細は冒頭にて。
祝祭を迎えるため、装いを整えたり。その雰囲気を感じたり、出来そうなことをどうぞご自由に。
●お願い
複数人数でのご参加の場合は、ご一緒する方がわかるように互いに【ID】は【チームタグ】を記入していただけると助かります。また、失効日が同じになるように調整していただけると非常に助かります。(続けて二章、三章参加の場合、IDについては必要ありません)
ご協力よろしくお願いします。
以上です。
ご参加お待ちしております。
第1章 日常
『「祝祭」への参加』
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POW | 奇妙な食事を食べたり、奇怪な祈りのポーズを鍛錬する等、積極的に順応する |
SPD | 周囲の参加者の言動を注意して観察し、それを模倣する事で怪しまれずに過ごす |
WIZ | 注意深く会話を重ねる事で、他の参加者と親交を深めると共に、情報収集をする |
👑5 |
🔵🔵🔵🔵🔵🔵 |
種別『日常』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
大成功 | 🔵🔵🔵 |
成功 | 🔵🔵🔴 |
苦戦 | 🔵🔴🔴 |
失敗 | 🔴🔴🔴 |
大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
●『祭』
どこぞの山奥――そのまた奥。
人知れず、人に知られず。けれど、何かの拍子に知ったものが訪れたなら、その村はよそ者を迎え入れる。
表向きは、穏やかに。歓迎というように。
今日はそういった人の出入りが多い日だ。
この村に住むもの達は『祭』の準備に忙しい。
小さな子供たちは真っ白な着物に身を包み、己で作った獣の面をかぶって遊んでいる。中には、その面の下に朱でまじないのように文様描いている子もいるようだ。
そうして、ある程度以上の年齢の者たちは男も女もその身をこれから行う祭りに向けて整えている。身を整える者達の為に、いくつかの家が場所を貸しているようだ。古い日本家屋の家。広い座敷は解放されているのだ。
子供達と同じように真っ白な着物の者もいるだろう。はたまた傾奇者かと派手な袴と着物を纏うものも。
男は上半身はだけて、戦化粧をその身に彩る者もいる。紅を指先に乗せて荒々しく撫でて乗せていくものもいれば、繊細に、筆を持って乗せていくものも。
顔から、首へ、腕へ、手へ。胸へ、胴へと描いていく。
しかし誰もが、その頭に獣の頭を被っているのだ。
あるものはイノシシか、あるものは鹿か、クマか、狼か。
それはこの周辺で己が射止めた者かもしれないし、代々家に継がれているものかもしれない。
強き者を決めるのだ。だからその身は己の得た者で飾らねばならないのだろう。
そうして祭の主役たちが身を整えている間――彼等が戦う舞台を囲んで、踊りの練習が為されていた。
真っ白な着物に袴か、巫女服か。顔半分隠す仮面の者達が大きな円を描いて並んでいく。ゆるりと一歩進んでは、前の者の動きを一拍置いて真似していく。それが、踊りだ。
右手を上げてしゃんと鈴ならし、次は一歩前に出て左手に鈴持ち替えて。
真似は簡単なものだから、飛び入りでも叶うだろう。
その間、この村で『祭』に参加する姿を整えたり、村の者に話を――聞いて、話してくれるかはわからぬが。声かけるのも、眺めるのも自由だ。
なんだか、現実離れしたような。変な居心地の悪さのある村で。
なぁんにも知らぬと、観光に来たと楽しげにはしゃぐ旅の者を装ってもいい。
何か妙な静けさ持つ村人たちと同じようにその中に混ざってもいいだろう。
村を回れば何かを見つけるかもしれないし、何もないかもしれない。
人々が躍る、その中心に向かうものが出始めれば『祭』の始まりだ。
夕暮れ色が墜ちていく。今はまだ人の時間。
沈めば、それからが本当の、贄の時間。
それまでは、踊る者達の中心で、それぞれ強さを競っていく。負けたものは円の外へ弾かれて再びそこに入ることはできない。
猟兵は、この村の者達に負ける事はないはずだ。
それでもわざと負けて、円の外に出るのもいい。中心に残っていくのもいい。
村の者達は親しいもの達から手合わせをしているようだ。
まだ始まったばかり。
本当の『祭』の始まりはまだなのだ。夜には、きっと全てが――訪れる。
日下部・舞
ミレディ君(f00296)と参加
「お祭りって独特の雰囲気があるね」
こういうのは嫌いじゃない
祭りの衣装を見たり触れたり、失礼にならないように話をする
体験できるなら、遠慮しつつも参加させてもらおう
「馬子にも衣装かもしれないけど」
情報収集はミレディ君に任せて、私は親睦を深める
もちろん彼に危険が及ばないように注意は払っておく
戦に備えるのは獣の頭をかぶる人たち
荒事なら私の領分だけど、今はおとなしくしとこう
「……それにしてもミレディ君はなんでも似合うね」
彼が衣装に身を包めば素直に賛辞を送る
見目麗しい姿は誰もが目を惹くだろう
間近で見られたのは幸運かもしれない
居心地の悪さは彼を眺めていれば忘れそう
シェーラ・ミレディ
【WIZ】
ミス日下部(f25907)と参加
「僕からすれば異文化の祭だ、中々興味深いな」
観光客を装って村に入り、まずは着るものを借りよう
白い着物に、見た目の派手な羽織を肩にかけておこう
刺繍が多くて分厚いし、防寒には丁度いい
「うん、良く似合っている」
「いや、僕もそうだがミス日下部のことだぞ」
しれっと言う
友人相手でも女性は褒めるものだ
UDCの情報が欲しい所だが、声を掛けるなら子供らだろうか
戦いを見物しながら
「なんとも勇ましいことだなぁ」
「君たちも、いずれあそこで戦うのかい?」
などと話しかけて警戒を解き、どういった謂れのある祭なのか訊ねてみよう
UDCに繋がるヒントが得られるかもしれない
村の雰囲気は独特なもの。
それは『祭』だからなのか、それとも元からなのかはわからないのだけれども。
「お祭りって独特の雰囲気があるね」
日下部・舞(BansheeII・f25907)はくるりと、村を見渡してシェーラ・ミレディ(金と正義と・f00296)へと視線向ける。
「僕からすれば異文化の祭だ、中々興味深いな」
こういうのは嫌いじゃないと舞も頷く。
観光客を装って、シェーラと舞はこの村へとやってきた。
村の中心に向かうにつれ、身を整えた者達が増える。
折角だ、とシェーラは一つ提案する。着るものを借りてみようと。
村人に問えば、どうぞこちらへと案内される。
白い着物、他にも色々と並んでおりどうぞお好きに、とのこと。
こういうのは嫌いじゃない、と舞はそうっと触れてみる。
白い着物の手触りはよい。無地かと思えば、そうではなく薄らと模様がはいっているようだ。
そうしてみていると――どうぞあなたも、と村人に言われる。
舞はいいのかな、ちょっと遠慮しつつ。けれど体験できるならと袖を通す。
シェーラも、着物を選んでいた。白い着物に見た目の派手な羽織を肩に。派手な羽織は刺繍が華やかに施されており分厚く、防寒には丁度いい。
シェーラの方が少し早く、身を整えて。その後で舞はそっと姿を現す。
白い着物。それはシンプルであるのに、なぜだか目をひくのだ。
「うん、良く似合っている」
「馬子にも衣装かもしれないけど」
そう言いながら、舞はシェーラの姿に目を向ける。
その白い色と派手な柄の羽織も、ここで選んだというのに彼のためにもともと作られていたかのような自然さだ。
見目麗しい姿は誰もが目を惹くだろう――そう、舞は思う。
間近で見られたのは幸運かもしれない、と思えば自然とその口からは賛辞が零れていた。
「……それにしてもミレディ君はなんでも似合うね」
その言葉にいいや、とシェーラは首を横に振る。
「いや、僕もそうだがミス日下部のことだぞ」
シェーラはしれっという。友人相手でも女性は褒めるものなのだから。
準備が終われば、祭の中に一層溶け込みやすくなる。
UDCの情報が欲しいところだが――と、シェーラは視線を巡らせる。声をかけるなら子供らだろうか、と。
しゃんしゃんと、踊りに使っている鈴をもってはしゃいでいる子供たちがいる。
彼らの向かう先には、円をつくり踊りの練習をしているものたち。
そして獣の頭をかぶる者達も集っていた。
あの獣の頭をかぶる者達は――戦に備えている。
「なんとも勇ましいことだなぁ」
シェーラは彼らを見詰め、言葉零す。
戦う者と、誰でもわかる。そんな彼らの下へと走っていく子供達もいるようだ。
(「荒事なら私の領分だけど、今はおとなしくしとこう」)
着替えてから、なお一層感じる居心地の悪さ。
それに舞は僅かに身じろいで、けれど視線を巡らせ傍らに辿り着けば、気にならなくなる。
彼を眺めていればそれを忘れそうと。
そんなシェーラは近くを歩む子供達へと声をかけていた。
「君たちも、いずれあそこで戦うのかい?」
その問いかけにそうだよ、と彼らは興奮したように話す。
そして聞かずとも、話してくれるのだ。そうだよ! と大きく頷いて。
「最後まで残って、かみさまのところにいくんだ!」
「一番つよくなくちゃいけないけど!」
子供たちは、何が行われているのか――まだ知らないのかもしれない。いや、知っているからこそなのかもしれない。
ただきらきらと、楽し気な声だけを響かせるのは歪なことのように、見えた。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵
ヲルガ・ヨハ
◼️アドリブ可
噂をきいたのだと旅人装い、村へ
からくり人形に抱えられ
準備するさまに感嘆の声ひとつ
下半身の龍の尾をびたん、びたんと波うたせ
とびこみ参加を申入れ、身を整える為の準備を
おまえよ、おまえ
からくり人形を手招いて
ちょん、と
紅で染めた指先を人形の、褐色の肌に沿わせ
われの供物はおまえだけでよい
頚に、腕に、左胸──”空”の心臓の上に
仕上がりに、布越しににんまりと笑む
武勇を、勝利を
おまえのすべてをわれに捧げよ
共にましろの装束纏い
われは白の牝鹿を
おまえはつねの龍面でなく、黒の牡鹿で面を隠し
いざゆかん
中央へ
円の内側へ
上機嫌に、尾を弾ませ
さぁ
力尽き、たおれ、立ち上がれなくなるまで
その武勇を、われに奉ぜよ
からくり人形に抱えられ、赴いたその村。
ヲルガ・ヨハ(片破星・f31777)は噂を聞いたのだと旅人装い、とびこみで参加したいのだと告げる。
その申し出を村人たちは断ることなく、どうぞこちらをお好きにと広い家へと通す。
入用のものがあれば好きに使って、なければ声をかけてくれと。
ヲルガは、この村の様子に。そして準備するさまに感嘆の声ひとつ。
そしてその言葉と同じように雄弁に、その心を騙るは――下半身の、龍の尾だ。
びたん、びたんと波うたせる尾。
とびこみでの参加、ということに心もおどる。
白い着物、派手な色をもつ羽織もあれば、ただ一色、深い色の着物もありと目は映りゆく。
そして――化粧も。
「おまえよ、おまえ」
しゃらら、と音を奏でそうな銀の髪を揺らして。かんばせを隠す薄絹の下の唇動かして手招くのはからくり人形。
紅に染めた指先を、その褐色の肌に沿わせていく。
われの供物はおまえだけでよい、と。
この村では戦って、最後の一人が贄と、供物となるのだという。
でも、それはヲルガに捧げられるものではない。
ヲルガに捧げられる唯一は、ひとつ。
頚に、腕に、左胸──”空”の心臓の上に、指を躍らせて。
にんまりと、ヲルガの口は笑みを描く。
武勇を、勝利を。
「おまえのすべてをわれに捧げよ」
囁いてその共にましろの装束を纏う。
いつもとは違う、この装い。
その頭には何を被ろうか、とヲルガの目についたのは鹿だ。
牝鹿と、牡鹿。
常は龍面、けれど今はこれと黒の牡鹿を与える様は――とても尊い一瞬のように。
身を整えたなら、牡鹿は牝鹿を抱え上げるのだ。
いざゆかん、とヲルガの指が示すのは祭の中央だ。
その円の内側へ。
上機嫌に、尾を弾ませて願うのはひとつ。
さぁ、とおまえにに臨む。
力尽き、たおれ、立ち上がれなくなるまで――その武勇を、われに奉ぜよ。
それを赦すことは龍乙女だけができることなのだから。
大成功
🔵🔵🔵
百舌鳥・寿々彦
🦋🕊
気持ち悪い
それが村に入った瞬間の第一印象
子供も大人も取り憑かれたような異様な雰囲気
僕の両親や周りにいた大人達みたい
それが異常だと疑わず見えない何かに縋り付いて
背中にじんわりと冷や汗をかくのを感じる
サラの明るい言葉に現実に引き戻される
今は感情に浸ってる場合じゃないから
少しでも情報を集めないと
観光客を装い彼等の話を聞く
胸の底に沸き上がる嫌悪感を隠しながら
手合わせ?
サラの申し出にきょとんとするけど周りを見て頷く
うん、少し身体を動かした方が良さそう
容赦なく彼女の軽やかな蹴りを受け止める
拳はもう片方の手で払うけど、足払いに体制を崩す
僕、弱いんだから手加減してよ
彼女に笑いかける
…上手に笑えてるかな
片羽・サラ
🦋🕊
贄になっていい人なんていないよ
幸せの形は人それぞれだけどさ
何も知らぬ観光客を装って
わー!祭だー!凄いね凄いね
お面すごいなー!わっ、巫女衣装綺麗!
おのぼりさんのように
ねー、何のお祭り?豊穣とか?
目をきらきらさせて村の人に尋ね
…?
(寿々彦くん、調子悪いような)
空いた場所を教えてもらえば
お手合わせしてよ寿々彦くん!
駆けていくと手招き
素手のみで
目立たないように気をつけて
地を蹴り、勢い良く飛び上がり回し蹴り
避けられれば拳を振りかぶり
素早くしゃがんで足払いを仕掛け
ふふ、楽しいね
弱いなんて言わないの!頼りにしてるんだから!
鋼糸持たせると強いしさ!
(調子戻ったかな?
気をつけて見てよう
心配。僕は味方だよ
思わず、表情が歪む。そうさせたのは、この村の纏う空気のせいだろう。
いや、纏っているというよりも――この村に淀み漂っているものと言った方が良いのかもしれない。
そしてそれを、否応なく感じてしまう。
気持ち悪い――それが、百舌鳥・寿々彦(lost・f29624)が村に入った瞬間の第一印象だ。
子供も大人も取り憑かれたような異様な雰囲気――ひやり、としている。けれどじんわりと、背中に冷や汗かくのを寿々彦は感じていた。
この雰囲気と似たものをみた覚えがある。
それは寿々彦の両親や周りにいた大人達だ。
(「それが異常だと疑わず見えない何かに縋り付いて」)
信心深い、と言えばそうなのかもしれない。でもそれよりも、もっとタチが悪いような。
気持ち悪い――ただそれだけが冷えるように心に沈む。
この村の者達は、ひとり贄を出すのだという。
その在り様に片羽・サラ(星空蝶々・f29603)もまた思うところがあった。
(「贄になっていい人なんていないよ。幸せの形は人それぞれだけどさ」)
此処には何も知らずにきた観光客を装ってサラははしゃいでみせる。
この空気を払うように。
「わー! 祭だー! 凄いね凄いね」
村の中、すれ違う人たちへもサラは視線向けつつ声上げた。
その明るい声に、寿々彦も現実に引き戻される。
今は――感情に浸ってる場合じゃなかったと。
「お面すごいなー! わっ、巫女衣装綺麗!」
ちょっと見せてほしいな、というように興味示せば村人たちはどうぞと淡々と受けいれてくれる。
おのぼりさんのようにすごい、すごいと零しながらサラは村人たちへと訊ねるのだ。
「ねー、何のお祭り? 豊穣とか?」
尋ねると、しあわせになるための祭りなのだと村人は答える。
それはふわりとした答えで、それ以上は何も言わずそうなんだーとサラは笑み返した。
その中で寿々彦も胸の底に沸き上がる嫌悪感を隠しながら共に。
「……?」
その寿々彦の様子を目にサラは小さく首傾げた。
(「寿々彦くん、調子悪いような」)
そう思って、サラは空いた場所を教えてもらって、寿々彦くん! と名を呼ぶ。
「お手合わせしてよ寿々彦くん!」
ここで! と駆けて手招くサラ。
「手合わせ?」
素手のみで、とサラは言う。その周囲には、準備運動か本気か。
祭の最中、戦う者達が刃を合わせたり組手をしたり。
サラの申し出にきょとんとしたけれど、その様を見て寿々彦も頷く。
「うん、少し身体を動かした方が良さそう」
目立たないように気を付けて――先に仕掛けたのはサラだ。
地を蹴り、勢い良く飛び上がる。その体をその勢いのせてくるりと、回し蹴りを放つ。
その軽やかな蹴りを寿々彦はいなすように受け止めた。
勢い殺され、バランス崩してもそのまま倒れることはない。
サラは拳握って、それを使う――けれど本命は別。素早くしゃがんで足払いを仕掛けた。
拳を払ってみせた寿々彦。けれど足払いへの反応は遅れて体勢は崩れ、そのまま倒れこむ。
「ふふ、楽しいね」
「僕、弱いんだから手加減してよ」
「弱いなんて言わないの! 頼りにしてるんだから!」
鋼糸持たせると強いしさ! とそれはちょっと小さな声で。
寿々彦は、サラへと笑いかける。
(「……上手に笑えてるかな」)
その笑みを、サラは見詰める。
(「調子戻ったかな?」)
気をつけてみてよう、とサラは思う。寿々彦の事が心配だから。
自分は味方だよ、と伝えたい。今それは、言葉ではなくて行動で。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵
月待・楪
氷月(f16824)と
アドリブ等歓迎
贄なァ…?
一族とか幸せの為の贄になれたらしあわせ?
ハッ…馬鹿馬鹿しいし、くだらねー
儀式も一族も丸ごとぶっ壊す
ひづと殺し合うのは問題ねェな
っつーことでその辺から適当に必要そうなモンをかっぱらって来るか
祭りは祭りだから楽しんでもいーだろ?
氷月の戦化粧は俺が
この赤いのを、アートっぽく塗ればいいんだろ?
なら、模様は決まってる
背中に翼を、首元には鳥の鉤爪
目元と頬に風みてーな模様を
笑うな、動くな、ズレる
つか、けっこー難しいなこれ
ひづの手を引いて円の中に
どうせ全部台無しにしてやるんだ、ちょっとくらいいいだろ?
一般人相手の前哨戦、本気になるにはまだ早えーし
てきとーに遊ぼーぜ
氷月・望
楪(f16731)と
アドリブ歓迎
贄になるコトが幸せ、か
思考停止した狂信者なんざ
救いようがねぇにも程があるってハナシ
オッケー、ゆーくん
とりあえず今は適当に過ごしておこっ……え?(きょとん
ゆーくん、割とノリノリデスネ?
んじゃ、ゆーくんの戦化粧は俺が担当するとして……
というかヤバイ、擽ったい……!ははっ……!
ゆーくんにはそうだね……
背中から、正面に繋がるトライバル模様的なものを
目から頬にかけて引くのは、一条の赤雷
火遊びの誘い?グッときちゃうね
ま、フツーの手合わせで我慢しておこっか
周りのヤツらに本気の姿とか見せたら、勿体無いし?
はたから見れば――祭という雰囲気に浮かれた村なのかもしれない。
けれどそうではないことを、知っている。
この祭は、UDCが介在していることを。
「贄なァ……?」
一族とか幸せの為の贄になれたらしあわせ? と月待・楪(Villan・Twilight・f16731)は首を傾げて、そして吐き捨てるように笑う。
UDCを信仰し、そして年に一度贄をささげる村。それが普通で辺りまえの小さな世界だ。
「ハッ……馬鹿馬鹿しいし、くだらねー」
儀式も一族も丸ごとぶっ壊す、と抱いて。
そして、この件に対して氷月・望(Villain Carminus・f16824)も、この村の者達に同調するものはなにもない。
かわいそうと思うことも、助けてあげたいとも別に思わないのだ。
「贄になるコトが幸せ、か」
思考停止した狂信者なんざ救いようがねぇにも程があるってハナシ、とけらりと笑う望。
何も、ここに感情を動かすものはなく、ただ二人はいつも通りだ。
そう、いつも通り――一等心向けるのは傍らに居る者に。
「ひづと殺し合うのは問題ねェな」
「オッケー、ゆーくん」
それは互いに、きっと楽しい事になるだろう。
でもまだ、その時ではないし。きっとそれはこんな村でのことでは、ないはずだ。
だから、今を楽しむのがすべきことなのかもしれない。
「っつーことでその辺から適当に必要そうなモンをかっぱらって来るか」
「とりあえず今は適当に過ごしておこっ……え?」
笑って、祭りは祭りだから楽しんでもいーだろ? と楪は言う。そして早速、とその手に握られるものは戦化粧のための染料だ。
「ゆーくん、割とノリノリデスネ?」
「この赤いのを、アートっぽく塗ればいいんだろ?」
楪は笑って早速染料を指先にのせて見せる。
「んじゃ、ゆーくんの戦化粧は俺が担当するとして……」
そう、望が言っていると楪はほらと服脱がせ。
「というかヤバイ、擽ったい……! ははっ……!」
暴れるな、と言いながら色をのせていく。
模様は、決まっている。
背中に翼を、首元には鳥の鉤爪を。
擽ったいと笑ってそっぽ向く顔を自分の方に向かせて。
「笑うな、動くな、ズレる」
目元と頬に風を思わせる模様を描いていく。
「つか、けっこー難しいなこれ」
そう言いながら、できたという楪。
次は、望が施す番だ。
「ゆーくんにはそうだね……」
背中から、正面に繋がるトライバル模様を描いていく。
望とちがって楪はじっとしていた。
そして目から頬にかけて引くのは、一条の赤雷だ。
すっと、きれいに引けたと望は満足の笑み。
あとは白い着物を――けれど、描いたそれはみえるように一方だけ袖を抜いて纏う。
望の手を引いて、楪は円へと向かう。
いつもと同じ、けれどいつもと違う装いで。
ふたりはじゃれるように、飛び込んでいく。
「どうせ全部台無しにしてやるんだ、ちょっとくらいいいだろ?」
「火遊びの誘い? グッときちゃうね」
と、望は笑う。けれどいまはまだ、戯れるだけ。
今はほら、向かってくる村人か、それとも何も知らずに来たものか。
前哨戦と楪は笑う。
「ま、フツーの手合わせで我慢しておこっか」
それに、と望は唇の前に指一本立てて悪戯するように笑む。
「周りのヤツらに本気の姿とか見せたら、勿体無いし?」
「本気になるにはまだ早えーし。てきとーに遊ぼーぜ」
ふは、と楪も笑う吐息を吐いて、今はまだ背中合わせのままに息を合わせて。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵
鉄・百
お祭りですもの
めかし込んで参りましょ
籠目模様の着物、猿の柄の帯に白犬の帯留めを
生贄を求める狒々は霊犬に討たれたといいますが
さて、此度の物語の行方はどちらか
遊んでいる子供達にお話を聞いてみましょう
『読心術』『コミュ力』『言いくるめ』
お姉ちゃんもお祭りに参加するんですよ
決まり事や気を付けないことがあったら教えて下さる?
お話してくれたらお礼に飴をあげましょう
祭りが始まったら参加します
逢魔が時を過ぎ…はてさて、ここに有る魔は如何なる姿か
『ジャンプ』『見切り』『スナイパー』『地形の利用』を活用
折角ですから行ける所まで行きましょう
誰かお相手して下さるかしら
勝っても負けても、この先の景色に興味がございます
祭独特の雰囲気はどこにでもあるものだ。
けれど、この村ではまたそれも異質なもの。
しかし、祭は祭。
鉄・百(もふもふもふもふ・f22759)はめかし込んで参りましょ、とその身の装いも頼みつつある。
籠目模様の着物、猿の柄の帯に白犬の帯留めをあわせた百。
「生贄を求める狒々は霊犬に討たれたといいますが、さて」
此度の物語の行方はどちらか――それはこれから決まること。
百はふらり、村を歩む。
ふと目に入ったのは白い着物をきてはしゃいでいる子供たちだ。
彼らはまだ染まり切ってはいないのかもしれないがこの村だけが世界である子供達だ。
百はこんにちは、と声かける。すると元気に挨拶を返してくれた。
「お姉ちゃんもお祭りに参加するんですよ。決まり事や気を付けないことがあったら教えて下さる?」
お話してくれたらお礼に飴をあげましょう、と持っていた飴をその手に転がす。
子供達はお祈りをするんだ! と明るく紡ぐ。
しあわせに、みんなでしあわせに、と。
この村のみんなでしあわせに――
「かみさまに一番つよいおにいちゃんがお仕えするんだ! それを決めるのは邪魔しちゃだめって」
そんな話を子供たちは百にする。ありがとう、と百は伝えて――その時を待つのだ。
祭は陽が落ちてからが本番。
「……はてさて、ここに有る魔は如何なる姿か」
折角ここに居るのだから、行ける所まで行きましょう、と。
誰かお相手して下さるかしら、と思っていると村のものだろうか。
鍛えられた肉体の男が躍り出る。相手がどんなものであろうと、容赦はしないのだと。
百は、よろしくお願いいたしますと礼儀正しく頭を下げた。
勝っても負けても、この先の景色に興味がございます――ここで何が起こるのか。
それを見るために。
大成功
🔵🔵🔵
黒鵺・瑞樹
アドリブOK
WIZ
邪神が絡まなければ小さな村に伝わる信仰とか面白そう以外に思わないのだけれど。
個人的にそういった民間信仰を見て回ってるっていうていで訪れよう。
ゆっくりと散策というか見学というか。
この祭りの謂れとか歴史とかまぁあれだ、どこの祭りでも聞く聞かれることを訪ねてメモを取るようにして。
一介の学生のフィールドワーク風を装う。
何となく神降ろしみたいだよなぁ。
化粧は自分ではない別の存在になる行為だと聞いたから余計そう思うのかもしれん。
化粧を施し自我を失うまで舞い、その…えぇとトランス状態だっけ?そういう状況まで追い込んで未知なる精神性を呼び込む。
何となくそれに似てるなって思う。
小さな村に伝わる信仰、と面白そう以外に思わないのだ。
それは邪神が絡まなければなのだけれど、と黒鵺・瑞樹(界渡・f17491)は思う。
村の雰囲気は、祭であるからというには異質なもの。
個人的に、そういった民間信仰を見て回っている――そんな様子で瑞樹は村を巡る。
歩調はゆっくりと。色々なものに興味があるように。
一介の学生のフィールドワーク風を装って、村人たちへと声をかける。
この祭りの謂れ、歴史――どこの祭りでも聞く、聞かれることを訪ねてメモを取る。
話を聞けば、いつからという明確な時期はわからず。
けれど口々にしあわせになるための祭なのだと言葉が返ってくる。
そういう話を聞きながら、人々の装いを眺めて。
「何となく神降ろしみたいだよなぁ」
瑞樹がそう思わせるのは、戦化粧の存在だ。
化粧は自分ではない別の存在になる行為だと聞いたから余計そう思うのかもしれん、とそれが施される様を眺めて。
(「化粧を施し自我を失うまで舞い、その……えぇとトランス状態だっけ? そういう状況まで追い込んで未知なる精神性を呼び込む」)
何となくそれに似てるな、と瑞樹は思う。
まだ祭は始まったばかり。舞う人々も、戦う者達も少なく。
けれどそれは時間がたつにつれて数を増して、増えていく。
そうして完全な形となっていくのだろう。
その時まで、まだ時間はある。瑞樹はもう少し巡ってみようと足を動かし始めた。
大成功
🔵🔵🔵
鈴久名・惟継
【幽蜻蛉】
祭りか!この寒さに構わず楽しんでいるようだなぁ、好い好い
力を競う祭りとならば、これくらい賑わってなくては
はっはっは、遵殿、白い服が目印になって良かったな
うん?足?あぁ……人型になっても、足に竜の名残りが出てしまうものでな
うむ、これならば問題なさそうだ
しかし遵殿、お前さんも義手は目立つのではないか?
化けるならば徹底的にしなければな
俺も遵殿の活躍を楽しみにしているのだが……もしや、やらぬのか?
互いに年齢は他よりも上だが確かに手を痛めてはならないな
ガジェットやらを弄れる手が使いものにならんのは俺も困る
おっ、そうか?こればかりは自分で出来ないものでな
他にも負けぬよう、かっこいい戦化粧で頼むぞ
霞末・遵
【幽蜻蛉】
お祭りだって! いいねいいねえ!
独特の雰囲気があるよね。こういうのやっぱ好きだなー
白いのが子供かあ。あれは近寄らないようにしよう
その前に惟継さんに化術をひとつ
脚がかっこよすぎて流石に怪しいよ
人間に化けさせるのはお手の物ってね
義手も隠す? うーん、仕方ないな……
やー、惟継さんの活躍楽しみだなあ
おじさんは戦わないよ?
痛いのやだもん。もう年だしねえ
若くてもやらないけど。職人は手を痛めるようなことしないのさ
あとほら、普通に弱いし。うん
ねえねえペイントする? おじさん描いてあげようか
絵付けも齧らせてもらったからね。そりゃあ得意なものさ
何描く? 適当でいい? くすぐったいと思うけど我慢してよねえ
祭り独特の音色に霞末・遵(二分と半分・f28427)は鈴久名・惟継(天ノ雨竜・f27933)へと顔向けて。
「お祭りだって! いいねいいねえ!」
はしゃいだ声色。それに惟継も笑って返す。
「この寒さに構わず楽しんでいるようだなぁ、好い好い」
力を競う祭りとならば、これくらい賑わってなくては、と惟継は大きく頷いていた。
遵もくるりと見回して。
「独特の雰囲気があるよね。こういうのやっぱ好きだなー」
そう言いながら、あ、と零す。
目に映ったのは白い服をまとった子供達。無邪気な子供達――彼らからはそうっと遵は視線を外す。
「あれは近寄らないようにしよう」
その呟きに、惟継は笑って。
「はっはっは、遵殿、白い服が目印になって良かったな」
本当にと苦笑交じりに返す。苦手な子供達には近づかないように。
と――その前に惟継さんに化術をひとつと遵は紡ぐ。
「脚がかっこよすぎて流石に怪しいよ」
惟継は、竜神だ。だから上半身は人のもの、下半身は竜のものであるのが常。
「うん? 足? あぁ……人型になっても、足に竜の名残りが出てしまうものでな」
このままでいいのでは? とも思うのだけれどもその竜の名残を遵に隠してもらえば――人のよう。
「うむ、これならば問題なさそうだ」
「人間に化けさせるのはお手の物ってね」
笑う遵。でもまた彼も、人ではないものがあるのだ。いや、人の形ではあるのだけれども。
「しかし遵殿、お前さんも義手は目立つのではないか?」
その義手が、人ではないと思わせる。
「義手も隠す?」
「化けるならば徹底的にしなければな」
こくりと大きく頷いた惟継。遵はこのままでも良いんじゃない? と思っていたのだが化けるなら徹底的にとのこと。
「うーん、仕方ないな……」
己の義手も化け術をもって隠せば、ふたりともどうみても人だろう。
これでばっちり、と二人で村の中心へと向かう。
軽い足取り。子供たちを避けながら、祭の賑わいを感じて。
「やー、惟継さんの活躍楽しみだなあ」
「俺も遵殿の活躍を楽しみにしているのだが……もしや、やらぬのか?」
その声に、きょとんとして。そしてふにゃりと遵は相好崩す。
「おじさんは戦わないよ? 痛いのやだもん。もう年だしねえ」
若くてもやらないけど、と言葉続けて。だってねぇ、と遵はその手をひらりと躍らせる。
「職人は手を痛めるようなことしないのさ」
「互いに年齢は他よりも上だが確かに手を痛めてはならないな」
その言葉に確かにと惟継は頷く。
「ガジェットやらを弄れる手が使いものにならんのは俺も困る」
遵はふふと笑い零し。あとほら、と続ける。
「普通に弱いし。うん」
そんなことはないのでは、と惟継は思うものの――あ、と遵は落して示す。
「ねえねえペイントする? おじさん描いてあげようか」
それは戦化粧のことだ。いくつもの色が並んでいる。
それらを手に取って、遵はどの色がいい? と訊ねて。
「おっ、そうか? こればかりは自分で出来ないものでな」
「絵付けも齧らせてもらったからね。そりゃあ得意なものさ」
頼む、と惟継は遵の前に座る。
目を閉じて、されるがままの態勢だ。
「何描く? 適当でいい? くすぐったいと思うけど我慢してよねえ」
「他にも負けぬよう、かっこいい戦化粧で頼むぞ」
任せた、という声に任されたと笑って。
その身に色を、のせていく。戦いに赴くものの装い。竜神たる彼のあるがままを現すように、その身に。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵
波狼・拓哉
祭り…神前奉公とでも考えれば間違いではないのだろうけど…UDC関係してるとなればねぇ
ま、なんか出てくるまでは適当に楽しむとしますか
さて…祭りに参加する方もあるでしょうが、流石にモデルガン使うわけにもいかんでしょうから…つーか使えても、基本戦法が逃げつつ優位に立ってだしな自分…祭りには向かんですなー
なんか噂で聞いて見に来た感じで見て回りましょうか
騒がしい所に首突っ込んでいくスタイルで行きますか
コミュ力、礼儀作法で祭りについて聞いて周りつつ、違和感とかないか第六感で探りつつ祭りを楽しみましょう
聞く事はどの人が今年勝ち上がりそうかとか、去年はどんな感じとかそう言う感じで
(アドリブ絡み歓迎)
波狼・拓哉(ミミクリーサモナー・f04253)は村の雰囲気をくるりと見回す。
「祭り……神前奉公とでも考えれば間違いではないのだろうけど……」
UDC関係してるとなればねぇ、と拓哉は小さく落とした。
それに支配されて、信仰が根付きこうなったのか。それとも村人たちが願って、こうなったのか。
一体どちらなのだろうか――それは、今はわからない。
ただ村人たちの心には疑いなどなく、確かに崇め敬っているように見える。
それがどんなものか、知っているのかどうかは別として。
「ま、なんか出てくるまでは適当に楽しむとしますか」
ふらりと拓哉は村を歩む。
子供たちは楽しそうだ。そして村の中心には人々が集っている。
「さて……祭りに参加する方もあるでしょうが、流石にモデルガン使うわけにもいかんでしょうから……」
拓哉は自分の戦い方を思い浮かべる。いつもとっている戦術で、さて村の祭に参加できるかといえば。
(「つーか使えても、基本戦法が逃げつつ優位に立ってだしな自分……」)
祭りには向かんですなー、と誰にも聞こえぬ小ささの声を、拓哉は落した。
村を歩いて、きょろきょろと。噂で聞いて見に来た――そんな感じを装って。
(「あそこ賑やかそう」)
と、視線が向いたのは――一軒の大きな家。
見れば、装い整えた若者を皆で送り出している。その雰囲気はなんだか――変な高揚を持っていて。
あそこに首突っ込むのは難しいかなと見ているだけにとどめる。
と、きゃっきゃと走っていく子供達がいて。横を通り抜けていく、その時拓哉は声をかけていた。
「この祭について教えてくれないかな」
相手は子供だ。けれど、物を訪ねるのだから礼儀正しく。
すると子供は、もうすぐかみさまが来るんだよ、と笑う。
そして一番強いひとをお供として連れて行くんだ、と。
「一番つよい人? 今年はどの人だと思う?」
「それはあそこのおにーちゃん!」
子供が示したのは、先ほどの家だ。
その家から出てくる青年は、狼の頭を被り、その身に戦化粧を施して。ゆるりと歩いてくる。
子供たちが彼のために道をあける。拓哉もそれにならって道を開けて、家族みんなが向かうのを目でおった。
なるほど、確かに強そうではある――が。
(「猟兵よりは弱いか」)
まぁ、それはそうかと思いつつ。子供達に話を聞きながら拓哉も村の中心へと向かう。
大成功
🔵🔵🔵
月舘・夜彦
【華禱】
旅行者を装って祭りに参加
旅行者となれば、その地の祭りに興味があるのは当然です
倫太郎ならば学生と名乗っても違和感はないかもしれませんね
そうなれば私は先生でしょうか
見物するのも良いですが祭りは参加して楽しんでこそ
折角ですので参加してみようと思います
倫太郎、戦化粧をお願いしても良いですか?
その間に真似られるように彼等の動きを見ていようと思います
倫太郎、戦化粧の仕上がりは如何でしょうか?
荒々しくない、と?
ふふ、相手を威圧するのは難しいかもしれませんね
そして胸と背のは……あぁ、羅刹紋ですね
倫太郎とお揃いになれて嬉しいです
えぇ、貴方が化粧をしてくださったのです
それに参加するからには、手は抜きません
篝・倫太郎
【華禱】
旅行者を装う
最近、民俗学に興味あってって顔しとこ
俺達はどんな関係に見えるんだろな?
夜彦、参加する?
じゃ、戦化粧は俺がしてやる
絵画は壊滅的に下手だけど
絵画的なものじゃなきゃ大丈夫!
村の人に戦化粧の為の紅を借りて
紅筆も借りる
筆で瞼から眦に掛けて紅を乗せれば
……戦化粧っていう荒々しさは微塵もなくて
物凄くかけ離れた気がする……
ん-?具体的には雅やか?
ま、ここからは指で置いてくからちゃんと戦化粧に見える、はず?
まずは胸元に、羅刹紋を模した文様を描く
真似るのは霞瑞刀を所有した一族の三日月
続けて背に篝の羅刹紋
それから、真言を模した化粧を施して
夜彦を彩る
戦うなら勝って欲しい
けど、怪我しなきゃそれでいい
祭。
それは賑やかではあるのだけれども、どこか静けさも抱いているようだった。
出店が並んでいることもなく、ただ村の中心で粛々と儀式を行うような、そんな祭だ。
はしゃいでいるのはきっとまだよくわかっていない子供達だけだろうか。
笑いながらかけて、通りすがっていく子供たちの姿を見送りながら、旅行者を装って――篝・倫太郎(災禍狩り・f07291)と月舘・夜彦(宵待ノ簪・f01521)は村を歩む。
最近、民俗学に興味あってって顔しとこ、と倫太郎は笑う。
旅行者となれば、その地の祭りに興味があるのは当然ですと夜彦もそんなそぶり。
「俺達はどんな関係に見えるんだろな?」
その言葉に夜彦は、小さく笑い零して。
「倫太郎ならば学生と名乗っても違和感はないかもしれませんね」
そうなれば私は先生でしょうか、と穏やかに言葉続ける。
学生と先生と。フィールドワークといったところか。
そんな風に見えるように他愛ない話をしながら村の中を巡る。
中心へ近づくと賑わいが増して、戦化粧を施した者達の姿も増えていく。
見物するのも良いけれど――祭りは参加して、楽しんでこそだろう。
そんな、夜彦の心中を察して。
「夜彦、参加する?」
「折角ですので」
倫太郎の言葉に夜彦は頷いて返す。
それなら、準備をしないとなと紡ぐ倫太郎。
「倫太郎、戦化粧をお願いしても良いですか?」
「じゃ、戦化粧は俺がしてやる」
二人の声が重なって、どちらともなく笑いあう。
が、倫太郎は絵画が壊滅的に下手だった。だけれども、これは絵画ではない。
「絵画的なものじゃなきゃ大丈夫!」
任せてほしいと胸張って倫太郎は戦化粧の為の紅と、紅筆を借りた。
倫太郎に描いてもらう。その間――夜彦の視線は祭りの中心へ。
彼らの動きを真似られるように、その動きを見ていようと。
そんな夜彦の視線を遮らぬようにしながら、筆で瞼から眦に駆けて紅を乗せる。
よし、と思ったのもつかの間。
(「物凄くかけ離れた気がする……」)
戦化粧という荒々しさが微塵もない。
ううん、と思っていると。
「倫太郎、戦化粧の仕上がりは如何でしょうか?」
「ん-? 具体的には雅やか?」
「荒々しくない、と?」
夜彦は首を傾げる。
けれど、ふふと笑い零して。
「相手を威圧するのは難しいかもしれませんね」
「ま、ここからは指で置いてくからちゃんと戦化粧に見える、はず?」
指に色を乗せて、胸元に羅刹紋を模した文様を描く。
そして真似るのは霞瑞刀を所有した一族の三日月と――続けて背に篝の羅刹紋。
真言を模した化粧を施して、夜彦を彩っていく。
胸と背のは――と夜彦は。
「あぁ、羅刹紋ですね」
倫太郎とお揃いになれて嬉しいですと夜彦は紡ぐ。
できた、と告げれば夜彦は礼を告げる。
戦うなら勝って欲しい。それを言う事は簡単だ。
けど、怪我しなきゃそれでいいと告げれば夜彦は笑み浮かべ。
「えぇ、貴方が化粧をしてくださったのです」
それに参加するからには、手は抜きませんと。その言葉に倫太郎は笑って夜彦を送り出した。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵
火狸・さつま
皆、忙しそ…
雰囲気様子伺い
ひと段落したであろう村人さんに声掛ける
競い、強き者を決める、と、聞いて来たんだ…
俺も、参加させて貰っても?
朱の戦化粧は
左肩と右脇腹の羅刹紋に合わせた紋様を描き
服装は動きやすいように、袴
落ち着いた色合いのを、きちっと着こなして
頭に乗せるは…しゃれこうべ
立派なツノを見るに羊か山羊のもの
得物は<彩霞>
構えず腰に帯びる
動き見切り
オーラ防御で防ぎはじくか
ふらりゆらり踊るよに躱して
トンっと軽く押したり
ふんわり投げて
あまり怪我はさせぬよに
ちゃんと研鑽重ねてきたのだと分かる相手なら
その努力には敬意を払い真摯にお相手を
人には当てぬが少々地形でも崩せば戦意喪失するだろうか
と、拳に力込める
賑わう村の中で、ゆっくり過ごしている者の姿は見えない。
「皆、忙しそ……」
火狸・さつま(タヌキツネ・f03797)は村を歩みながらその姿に視線を向ける。
皆何かしらしていて。その纏う雰囲気は祭りを楽しんでいる、というのとは違うように見えた。
が、全ての者が忙しいということもない。
色々と準備を終えたのか、一息――そんな村人を見つけてさつまは声をかけた。
「競い、強き者を決める、と、聞いて来たんだ……俺も、参加させて貰っても?」
問えば、ええどうぞ、もちろんと明るい返事。
どうぞ、必要なら着替えもなにもかもありますからご自由にと一軒の家へと案内してくれた。
そこで着物や、戦化粧のために必要なものもそろっているからと。
さつまは、ここまで連れてきてくれたものにありがとうと言って、そして準備を始める。
朱の戦化粧は――左肩と、右わき腹の羅刹紋に合わせた文様を描く。
服装は、と視線を巡らせて手にしたのは袴だ。
落ち着いた色合いのものを、きちっと着こなして。
そして最後に。
「……しゃれこうべ」
自分たちで狩ったのか、作り物か。いずれにしても様々な動物のそれが並んでいるのは異様でもある。
さつまの目を引いたのは――上へと立派に伸びた角を持つ山羊のもの。
これにしようと被って、彩霞を腰に帯びる。
これで準備はと鏡の中の己を見る。村の中心に向かっていたもの達も似た姿をしていた。
きっとだいじょうぶ、と頷いてさつまも村の中心へ。
前のものの動きを真似て円を描いて踊るものたち。
その中ではすでに、誰が一番強いのか――それを決める戦いが始まっていた。
さつまもその中に飛び込む。すると、すぐにとびかかってくるものがいた。それは村のものだろう。
とびかかってくる、その動きを見切って――ふらり、ゆらり。
踊る様に躱して、トンっとその背中を軽く押してバランスを崩す。
相手は転がって、けれど受け身を取ってすぐさま身を翻してまた向かってくる。
伸ばされた手をふんわりとした動きで捕まえて――怪我させないようにしとこ、と投げ飛ばした。
さっきも綺麗に受け身をとっていたから、きっと大丈夫とは思いつつも手加減して。
投げ飛ばされた相手は、そのまま負けを認めたか。礼を一つして円の外へと出ていく。
その姿を見送って――ちりり、と首筋を撫でるものを感じさつまは視線向ける。
「お相手を」
ひとこと、その言葉だけで感じるもの、わかるものがあった。
さつまは頷いてちゃんと構える。
ちゃんと研鑽重ねてきたのだろう。肉体は鍛えられ、纏う雰囲気も常人より鋭く。
努力してきたのだとわかる。なら、敬意を払い真摯に相手をするのが道理。
だが猟兵の拳は、人のそれを簡単に凌駕するものだ。
(「体には、あてない」)
地形でも崩せば戦意喪失するかな、と思いながらさつまはぎゅっと、拳に力込めた。
大成功
🔵🔵🔵
ヘルガ・リープフラウ
❄花狼
ヴォルフと二人、旅の夫婦を装って村へ
舞台を囲む村人と共に舞を捧げ
戦うヴォルフの無事を祈る
甦る昔の記憶
この村の在り方は、かつての故郷とよく似ていた
わたくしが生まれるより前
年に数度、若い娘を差し出せと現れた吸血鬼『卑劣侯』
元より女衒上がりと噂される如何わしい男
「花嫁」となった娘の末路は…
逆らえば民草全て根絶やしにすると脅されれば
力無きひとはそれに従う他なかった
わたくしの番が来て
「民の幸せ」を願う言葉が妬み深く欲深き彼の逆鱗に触れ
偽りの平和は終わりを告げた
ヴォルフに救われ命と純潔を守れたことが
あの地獄の中での奇跡だった…
今ならまだ『本当の悲劇』は止められる
この村を、あのようにしてはいけないわ
ヴォルフガング・エアレーザー
❄花狼
ヘルガと共に、旅の夫婦という体で村へ
ほう、神に奉納する演武か
俺も腕に自信はあるんだ
ひとつ腕試しといこうじゃないか
身体に施した戦化粧と共に
刻み込んだルーンに力を籠める
守護の力を
滾る闘志を
そして勇気と愛を胸に
【疾風の青狼】として野生の勘を研ぎ澄ます
恐らく贄にされるのは、この戦いの勝者だろう
無辜の人々を殺した邪神の信徒とはいえ
そのまま邪神の糧になられても寝覚めが悪い
事後を組織に任せるためにも、村人には早々にご退場願おう
猟兵同士の戦いは、互いの実力勝負となるだろう
妻に恥じるような無様な真似はするまい
全力でぶつからせてもらう(勝敗結果お任せ)
ヘルガ、心配するな
今の俺たちなら、必ず悲劇は止められる
ヘルガ・リープフラウ(雪割草の聖歌姫・f03378)とヴォルフガング・エアレーザー(蒼き狼騎士・f05120)は、旅の夫婦を装って村へ足を運んだ。
歓迎といった雰囲気はなく。しかし訪れるものを排除するようなこともない。
行われる祭りに混ざるも、ただ見ているのも自由なのだろう。
「ほう、神に奉納する演武か。俺も腕に自信はあるんだ」
ひとつ腕試しといこうじゃないか、とヴォルフガングは戦いへ向かう。その背をヘルガはただ見詰めて、そして己のできる事をする。
ヘルガは戦いの、その場を囲む村人たちの中に混ざった。
舞を捧げ、そして戦うヴォルフガングの無事を祈るのだ。
そうしながら、ヘルガの脳裏には蘇る昔の記憶があった。
(「この村の在り方は、かつての故郷とよく似ていて……」)
ヘルガが生まれるよりも、前の話だ。
年に数度、若い娘を差し出せと現れた吸血鬼『卑劣侯』がいた。
元より女衒上がりと噂される如何わしい男――
(「『花嫁』となった娘の末路は……」)
それは、想像に易い事だ。
逆らえば民草全て根絶やしにすると脅されれば、力無きひとはそれに従う他なかった。
そして――ヘルガは自分の番が来たことを思い出す。
ヘルガは『民の幸せ』を願ったのだ。その言葉が妬み深く欲深き彼の逆鱗に触れ、偽りの平和は終わりを告げた。
ヘルガの視線はヴォルフガングの姿を追いかける。
(「ヴォルフに救われ命と純潔を守れたことが、あの地獄の中での奇跡だった……」)
今ならまだ、とヘルガは思う。
(「『本当の悲劇』は止められる」)
この村を、あのようにしてはいけないわと思いを込めて、ヘルガは舞う。
ヴォルフガングは、身体に施した戦化粧と共に刻み込んだルーンに力を籠めていた。
守護の力を、滾る闘志を。
そして勇気と愛を胸に――【疾風の青狼】として野生の勘を研ぎ澄ますのだ。
何人か、腕の立つものも村人にはいるようだ。
(「恐らく贄にされるのは、」)
この戦いの勝者だろう――それが悪い事だとは思っていない様子。
(「無辜の人々を殺した邪神の信徒とはいえ、そのまま邪神の糧になられても寝覚めが悪い」)
事後を組織に任せるためにも、村人には早々にご退場願おうとヴォルフガングは思うのだ。
幾人か猟兵の姿が見える。彼らもまた、村人から挑まれそれに応えているようだ。
猟兵とあたれば、互いの実力勝負となるだろうことは必至。
(「妻に恥じるような無様な真似はするまい」)
全力でぶつからせてもらおうと、ヴォルフガングはまずは己に向かってきた相手を叩き伏せる。
ふと、背中に感じた視線があった。その視線の主は、振り向かずともわかる。
(「ヘルガ、心配するな」)
今の俺たちなら、必ず悲劇は止められる――そう、想いを返して。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵
千桜・エリシャ
【甘くない】
長閑なところですこと
少しだけ故郷のお祭りを思い出しますわ
折角ですから私たちも参加しましょう
ジンさんを引っ張ってお座敷へ
まずは身支度ですわね
ではジンさんは派手なお着物を
…こっそりと桜の柄を忍ばせ
傾奇者のような出で立ちに着付けて
次はお化粧ね
目を閉じてくださる?
もう!少しは大人しくできませんの?
瞼と唇に紅を引いて
ふふ、男前が上がったのではなくて?
私は巫女服を
故郷では代表で神楽舞を踊ったこともありますのよ
…ちょっと後ろを向いていてくださる?…いいから!
慣れた手付きで手早く纏ったなら
ね、ジンさん
私にも化粧してくださる?
ん、と目を閉じて
変にしたら怒りますからね
あら、よくわかっていらっしゃること
ジン・エラー
【甘くない】
ハァ~~~クソつまンねェド田舎だなァ~~~~
へェ~~……お前を神輿にでも乗せてか?ウッヒャハハ!!
ア?オイオイ、オレァ一言も参加するだなンて────
ま、やるからにゃァ~~~派手にいこうぜ
クヒャラハハ!オレが化粧だなンてなァ~~~!
いやァ~~~~悪ィ悪ィ、くすぐったくって仕方ねェ~~~ンだ!ヒヒャハ!
ンン~~悪くはねェな 上出来だぜエリシャ
ほォ~~~、そりゃ見ものだなァ~~~~
アァ?ンでだよ、今更気にすンなって
いィ~~~のかァ~~~~?オレなンぞに任せちまって
どォ~~なっても知らねェ~~~ぞ?ウヒヒャ!
クッカカ、バァ~~カ!ンなことしねェよ
お前には、一等綺麗でいてもらわねェとな
「長閑なところですこと」
ころりと笑み零し、千桜・エリシャ(春宵・f02565)は瞳細める。
「少しだけ故郷のお祭りを思い出しますわ」
なんて、僅かの郷愁を匂わせるけれどそれは戯れか、それとも本心か。
けれどそんなことはジン・エラー(我済和泥・f08098)にとってはきっとどうでも良くて。
「ハァ~~~クソつまンねェド田舎だなァ~~~~」
何も面白そうなものはないと興味なさそうな様子がジンらしく、エリシャは笑みを深くした。
「折角ですから私たちも参加しましょう」
「へェ~~……お前を神輿にでも乗せてか? ウッヒャハハ!!」
ジンの手を捕まえて、引っ張って。神輿はねェのかと探すジンに神輿は残念ながらとエリシャは返す。
そして到着したのは立派な屋敷。
そこには祭りに参加するため、身を整えるための様々なものがあった。
「まずは身支度ですわね」
「ア? オイオイ、オレァ一言も参加するだなンて────」
と、言っていたものの、連れてこられたなら。
「ま、やるからにゃァ~~~派手にいこうぜ」
「ではジンさんは派手なお着物を」
これにしましょう、とエリシャが選んだのは百花繚乱、様々な花の踊る色鮮やかなもの。
その一端に踊るのは、桜の柄。それをそうっとエリシャは指先で撫でていく。こっそり忍ばせて、その柄はジンの目に簡単に入らぬ場所にあてられた。
傾奇者のような出で立ちに着付けて、でもそれではまだ足りない感じがする。
「次はお化粧ね」
目を閉じてくださる? とエリシャは手に紅を。
「クヒャラハハ! オレが化粧だなンてなァ~~~!」
ジンは言われるままに瞳閉じて、好きにしてくれと云わんばかり。
けれどじぃとしているとは一言も言っていない。エリシャが筆を走らせると身じろいで動くのだ。
「もう! 少しは大人しくできませんの?」
「いやァ~~~~悪ィ悪ィ、くすぐったくって仕方ねェ~~~ンだ! ヒヒャハ!」
瞼と唇に紅を引く。そのジンの姿にエリシャはふふと笑い零した。
「男前が上がったのではなくて?」
「ンン~~悪くはねェな 上出来だぜエリシャ」
ほら、と鏡渡せばジンはその中の自分へと口端上げて笑って見せる。
そして次はエリシャの番。
エリシャはこれに、と巫女服を手にした。それは真っ白で、派手に装ったジンの隣に立てばどんなふうに見えるのだろうか。
「故郷では代表で神楽舞を踊ったこともありますのよ」
「ほォ~~~、そりゃ見ものだなァ~~~~」
そう言ってジンはにぃと笑ってエリシャを視界に収める。
エリシャとジン、二人の間には僅かにそのまま、時間が流れていた。
「……ちょっと後ろを向いていてくださる? ……いいから!」
「アァ? ンでだよ、今更気にすンなって」
背中を押してぐるっと方向変えて、慣れた手つきで手早く纏う。
もういいか、とまだなのを分かってすぐ聞いてくるのもからかい交じりだ。
「ね、ジンさん」
私にも化粧してくださる? とその手に紅を置いて。
「いィ~~~のかァ~~~~? オレなンぞに任せちまって」
ん、と瞳閉じてエリシャは顔向ける。今、目の前の男はどんな顔をしているのかはみえないけれど、なぁんとなく紡ぐ言葉は予想できた。
「どォ~~なっても知らねェ~~~ぞ? ウヒヒャ!」
「変にしたら怒りますからね」
「クッカカ、バァ~~カ! ンなことしねェよ」
あら、よくわかっていらっしゃることと澄ました声で。
そしてわかっているなら、どうぞさくっとやってくださいとエリシャは紡ぐ。
じゃあいくぜ、とジンはゆっくり、色を乗せていく。
お前には、一等綺麗でいてもらわねェとなと――それは言葉にせず、心の内で紡いで。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵
朱赫七・カムイ
⛩神櫻
祈りと共に捧げられた贄は
神にとっても特別な供物となるのだろう
贄と神はずっと縁深きもの
サヨが贄…しっている
痛ましい
己の守護する一族の「過ち」を止められなかったこ
私自身の事ではなくても悔しい
だからこそ
サヨ
其の大蛇の呪詛がうまれた
いたましくて眉根を潜める
頬に触れる巫女の手が愛おしい
嫌に決まってるよ
サヨは私の巫女
祭とは祀り―他の神の為になんて嘘でも嫌だ
他のものと紛れるための化粧されながら呟く
本当は、サヨの障りになるから近寄らせたくないくらいなのに
この勝者が贄になるのではないか
円から出たサヨを辿りよせる
私の可愛い巫女を
得体も知れぬ神などにくれてやるものか
そのシアワセは
きっと…死合わせと書く気がして
誘名・櫻宵
🌸神櫻
私は元々誘七の一族の繁栄司る御神桜に捧げられる筈の神贄だった
代々ね木龍と生まれた子を桜の贄としていた
懐かしいわ
何人喰ったかは知らぬけど
さぞ肥えていそうだわ
私のかぁいい神様
そんな顔をしないで
優しく頬撫で手を握る
私の為に哀しい顔をしてくれるなんて
美味(いと)しい
私が他の神の為に舞うのは嫌?
かぁいらし
神に化粧を施しながら笑む
「呪華」の蝶飛ばして密事を集め
祭の準備を手伝いながら尋ねるの
この戦いの勝者は何か栄誉が与えられるのかしら?
素敵な栄誉なら私も欲しいわと
人々の様子を観察しながら真ん中目指して挑み
適度な所で外へ出る
カムイがあまりに不安そうだったから
あなたのなら兎も角
他の神の贄になどならないわ
これは祭りなのだという。
祈りと共に捧げられた贄は――神にとっても特別な供物となるのだろう、と僅かに朱赫七・カムイ(約倖ノ赫・f30062)は僅かに瞳眇めた。
贄と神はずっと縁深きものであることを、知っているから。
そして誘名・櫻宵(爛漫咲櫻・f02768)は、元々誘七の一族の繁栄司る御神桜に捧げられる筈の神贄だった。
代々ね、木龍と生まれた子を桜の贄としていたと櫻宵が紡いで、続く言葉は。
懐かしいわ、とひとつ。零れ落ちるように懐かしむように。
けれど、ここは同じなようでいてそうではない村なのだろう。
祭りで崇められているのはUDCなのだから。
「何人喰ったかは知らぬけど、さぞ肥えていそうだわ」
そう言って、小さく。転がすように笑い零した櫻宵をカムイは見詰めていた。
(「サヨが贄……しっている」)
痛ましいとカムイの心を苛むものがある。心があるならここだろうかと、心臓のあたりをカムイは自然と掴んでいた。
己の守護する一族の『過ち』を止められなかったこと――それができなかったのは、自分自身の事ではなくても、悔しいことだった。
そして、だからこそ。
「サヨ」
小さく名を紡いで呼んだ、目の前にいる櫻宵。
だからこそ、其の大蛇の呪詛がうまれたのだと。
いたましくて、眉をひそめてカムイは表情歪める。
けれどそうっと、その頬に触れて撫でていく手があった。
その手が――巫女の手が愛おしい。
「私のかぁいい神様」
そんな顔をしないで、と撫でる手は優しい。
私の為に哀しい顔をしてくれるなんて――それはなんて、美味(いと)しいことか。
そして悪戯するように問うのだ。
「私が他の神の為に舞うのは嫌?」
「嫌に決まってるよ」
サヨは私の巫女、とカムイは紡ぐ。
祭とは祀り――他の神の為になんて嘘でも嫌だと紡ぐのはわがままを言う幼子のようだ。
「かぁいらし」
櫻宵はカムイに化粧を施しながら笑む。そして『呪華』の蝶を飛ばし密事を集めていく。
その化粧は他のものと紛れるためのもの。カムイはため息交じりにぽつりと零す。
「本当は、サヨの障りになるから近寄らせたくないくらいなのに」 そしてその身の準備ができたなら祭りの中へ混ざるのだ。
準備を手伝いながら、櫻宵は村人へと訊ねる。
この戦いの勝者は何か栄誉が与えられるのかしら?
素敵な栄誉なら私も欲しいわと――その心に侵食するように問いかけながら。
問いかけても、しあわせになるのだとかかみさまがだとかふんわりとした言葉しか返ってこない。
それは逆に――何か言い知れぬものがある。
そんな人々の様子を観察しながら櫻宵も祭に参加して数人を薙ぎ払う。
けれどほどほどの所へ外へ。
そうしたのは――カムイがあまりに不安そうだったからだ。
円からでた櫻宵を辿りよせるカムイ。
この勝者が贄になるのではないか――そうなることは嫌なのだ。
(「私の可愛い巫女を、得体も知れぬ神などにくれてやるものか」)
その心中を櫻宵は察して大丈夫と笑う。
「あなたのなら兎も角、他の神の贄になどならないわ」
その言葉はカムイの心を擽っていく。
そのシアワセは――きっと……死合わせと書く気がして。
それは望むところなのか、望んでいいのか。望んではいけないのか。
大成功
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