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物資を狙う無数の腕

#クロムキャバリア

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#クロムキャバリア


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●輸送トレーラー隊の壊滅
「くそっ、もう少しだってのに……なんなんだこいつは!」
 突如として襲ってきた謎の腕の振るう武器によって、輸送トレーラーを守る護衛のキャバリアは全滅、必死で逃げるトレーラーにも、その魔手が迫っていた。
「もうダメだ! 逃げ切れない!」
 幾つもの腕に逃げ道を塞がれ、進退窮まったトレーラーの運転席を、遂に謎の腕の振るうビームサーベルが貫いた。こうして輸送トレーラー隊は全滅、運んでいた救援物資は全て奪われてしまったのであった。

●救援物資を守り切れ!
「と言うのが、ボクの見た予知だね」
 グリモア猟兵のスピカ・ネビュラスター(銀河の魔女・f31393)の語る予知によれば、オブリビオンマシンの襲撃によって、このままでは救援物資を送る輸送トレーラー隊が壊滅してしまうと言うことだ。
「というわけで、輸送トレーラー隊を護衛して、襲撃を仕掛けてくるオブビリオンマシンを撃退してもらえるかい?」

 続けてスピカより、より詳細な情報が猟兵達へと伝えられる。
「この輸送トレーラー隊は、内乱で物資の不足したニーズヘグ共和国への人道支援のために、隣国が派遣した物になるよ。その積み荷は、大量のエネルギーインゴットだ」
 ニーズヘグ王国では内乱でキャバリア同士が戦ったことで、備蓄のエネルギーインゴットが底を尽き、国境を守るキャバリアも満足に動かせない状況になっているらしい。その状況を打破するための支援であったが、そこを狙われたようだ。

「輸送トレーラー隊にも5機ほど護衛のキャバリアはいるのだが、1対1ならともかく、大量のオブリビオンマシンの集団が相手ではどうにもならないね」
 護衛のキャバリアには期待せず、猟兵達で敵集団と戦う必要がありそうだ。
「まず襲ってくるのは、『セレナイト』というサイキックキャバリアの集団だ。サイキックエナジーを増幅して戦闘を行うこの機体は、エネルギーインゴットがあれば強いサイキックが無くとも起動出来るんだ」
 だからこそ、エネルギーインゴットを狙って襲撃をかけてきたようだ。襲撃地点は、見晴らしの良い平地を走る主要路上となる。敵からの奇襲を受ける心配はないものの、隠れるような遮蔽物が無いのは悩ましいところだ。

「数は多いけど、セレナイトは所詮前座だね。警戒すべきは、指揮官機である『メカトンケイル』だ。完全な能力は発揮出来ないようだけど、それでもこのオブリビオンマシンはかなりの強さだよ」
 メカトンケイルは『百腕の機神』とも呼ばれる恐るべき性能を持つオブリビオンマシンだ。最大百本の浮遊する腕を自在に操り、その手に持った多彩な武器で凄まじい手数の攻撃を行うと言う。とはいえ、今のパイロットはその操縦難易度のために使いこなせず、AI操作で半数程度の腕しか同時に動かせないらしい。

「首尾良くオブリビオンマシンを撃破出来たら、ニーズヘグ王国でエネルギーインゴットの充填を手伝って来てくれるかい?」
 ニーズヘグ王国は内乱からの復興で手が足りないため、猟兵の助けを必要としている。護衛のついでに、少しだけ手助けしてあげよう。

「個人的には救援物資の強奪なんて心が躍るのだけど、場所がクロムキャバリアでオブリビオンが関わっているとあってはね」
 デビルキングワールド出身の魔女はそう言うと、猟兵達を現地へと転移させていくのであった。


夢幻
●マスターの夢幻です。
●キャバリアやそれに類するジョブを持っていない猟兵も、キャバリアを借りて乗ることが可能です。また、ユーベルコードはキャバリアの武器から放つこともできます。
●コックピットさえ破壊しなければ、オブビリオンマシンのパイロットはなんやかんやで生還します。
●ニーズヘグ共和国の内乱は「https://tw6.jp/scenario/show?scenario_id=30523」の依頼の話となります。内乱の結果、王国から共和国になったようです。国王は処刑こそされなかったものの、特権は全て剥奪されました。

●章構成
 1章:集団戦『セレナイト』
 2章:ボス戦『『百腕の機神』メカトンケイル』
 3章:日常『エネルギー充填作業』
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第1章 集団戦 『セレナイト』

POW   :    RXサイ・ブレード
【増幅されたサイキックエナジーを纏う長剣】が命中した対象を切断する。
SPD   :    EPサイ・ブースター
自身に【強制的に増幅されたサイキックエナジー】をまとい、高速移動と【斬撃による衝撃波】の放射を可能とする。ただし、戦闘終了まで毎秒寿命を削る。
WIZ   :    EPサイ・リフレクター
対象のユーベルコードを防御すると、それを【盾の纏うサイキックエナジーにより反射し】、1度だけ借用できる。戦闘終了後解除される。
👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

開条・セサミ
・心情
うーん、新しく発見された世界出身っぽいグリモア猟兵の子はなんか独特っすねぇ……おっと、集中しなきゃ
さて、救援物資の護衛か。やってやろうじゃないか
CGP-CC-001『ドン・キホーテC3』、出るっ!

・戦闘
【盾受け】や【なぎ払い】で輸送トレーラーへの攻撃を凌ぎつつ、ユーベルコード【レスキューアームズ・インパクト】で敵キャバリアだけ攻撃し【救護活動】も合わせて行うぜ
操られてるかなんなのか知らねぇが、まぁ無闇に命を落とすこともねぇだろ

・その他
アドリブ等は大歓迎だぜ!



「うーん、新しく発見された世界出身っぽいグリモア猟兵の子はなんか独特っすねぇ……」

 輸送トレーラー隊の元へと辿り着いた開条・セサミ(カプセライザーGP・f30126)は、先ほど説明していたグリモア猟兵のことを思い返していた。悪事に共感するその精神性は、常識の異なるデビルキングワールド出身ならではなのだろう。そんなことを彼が考えているところで、「敵だー!!」との声がトレーラ隊の護衛から上がる。どうやらオブリビオンマシンの襲撃が始まったようだ。

「……おっと、集中しなきゃ。さて、救援物資の護衛か。やってやろうじゃないか! CGP-CC-001『ドン・キホーテC3』、出るっ!」

 セサミはその身体を変形させるとキャバリアとドッキング、彼が頭部となって操作をすることで、ドン・キホーテC3が起動する。そして、ドン・キホーテC3はトレーラーを背後にかばい、襲撃者へと相対した。

「俺がいる限り、トレーラーに手は出させないぜ!」

 『セレナイト』の振るう『RXサイ・ブレード』による斬撃を、セサミは『ガントレットシールド』で受け止める。サイキックエナジーによる強化が施されているといっても、所詮は量産型のオブリビオンマシンだ。ある程度の心得があれば、攻撃を捌くことは難しくない。

「ウェポンチェンジ! レスキューアームズ! これで……よっしゃ!」

 攻めあぐねるセレナイトに対し、セサミは『レスキューアームズ・インパクト』を用いて、コックピットを傷付けずにキャバリアを戦闘不能に追い込んだ。

「まぁ無闇に命を落とすこともねぇだろ。それで、お前らは操られてんのか?」
「あ、ああ……リーダーがあのキャバリアを手に入れてから、みんなおかしくなったんだ!」

 セサミが救助したパイロットから聞き出したところによれば、襲撃者は元々は普通の傭兵団だったそうだ。しかし、メカトンケイルにリーダーが狂わされ、更に一般のキャバリアもオブリビオンマシンに変質した。そして、強盗団のように襲撃を繰り返す中で、今回の事件に至ったという。
 ならば、恐らくはメカトンケイルさえ撃破できれば、全ては解決出来るのだろう。

大成功 🔵​🔵​🔵​

セレーネ・ジルコニウム
「物資の強奪ですか。
ただの紛争ならば手出ししないところですが、オブリビオンマシンが関わっているなら話は別です。
私設軍事組織ガルヴォルン、出撃です!」

『機動戦艦ストライダー』を地上巡航モードにして、輸送トレーラー隊に合流しましょう。
AIのミスランディアに周囲の警戒をさせつつ、ストライダーの艦長席で指揮をとります。

「あれがオブリビオンマシンの集団ですね。
ストライダー、ミサイル発射!」

【機動戦艦全力攻撃】で敵集団に攻撃を仕掛け……

『発射したミサイル、反転!
本艦に向かってきとるぞ』
「ええっ、ミスランディア、急いで回避行動ですっ!
きゃっ、きゃああっ!」

盾で反射されたミサイルの雨を食らうのでした。



 地上巡航モードの『機動戦艦ストライダー』は、『セレナイト』の襲撃を受けている輸送トレーラー隊へと合流した。

「物資の強奪ですか。ただの紛争ならば手出ししないところですが、オブリビオンマシンが関わっているなら話は別です。私設軍事組織ガルヴォルン、出撃です!」

 それを指揮している猟兵はセレーネ・ジルコニウム(私設軍事組織ガルヴォルン大佐・f30072)であった。オブリビオンマシンが引き起こす事件が予知されたとあれば、それに対抗するために組織されたガルヴォルンの出番だ。
 戦闘はまだ始まったばかりのようで、敵の先陣こそ先行する猟兵が撃退したものの、敵集団は続々と現れている。そんな戦況を確認し、セレーネはストライダーの艦長席から攻撃の指示を下す。

「……あれがオブリビオンマシンの集団ですね。ストライダー、ミサイル発射!」

 彼女の攻撃命令を受けて、ストライダーの全武装が火を噴いた。『機動戦艦全力攻撃』の圧倒的な火力はセレナイトを貫き、次々と戦闘不能に追い込んでいく。しかし……

『発射したミサイル、反転! 本艦に向かってきとるぞ』
「ええっ、ミスランディア、急いで回避行動ですっ! きゃっ、きゃああっ!」

 そう、セレナイトの内の幾体かは『EPサイ・リフレクター』を発動、ストライダーの攻撃を反射していたのだ。周囲を警戒させていたミスランディアからその事実を聞いたセレーネは、迫り来るミサイルに対処するため、悲鳴を上げながら慌てて回避の指示を出したのであった。

成功 🔵​🔵​🔴​

儚・ソラ
こちらリベリー21。敵集団の接近を確認。
ステルスを解除、機体を戦闘ステータスに移行。

集団戦は得意じゃないけど、やりようはあるんだ。
スモーク弾発射。可能性をトレース、実行……戦闘開始。
(煙幕を張り、数体のデコイと共に乱戦を仕掛けます)

これで高速移動や衝撃波は同士討ちになるので、むやみには使えないでしょう。
デコイは耐久力は低いけど……起爆(倒されたデコイを自爆させます)
威力は抑えたので機体を破壊するほどじゃありませんが……乱暴ですみません。
(衝撃で動けなくなったところで首を刈り取ります)



「こちらリベリー21、敵集団の接近を確認。ステルスを解除……機体を戦闘ステータスに移行」

 新たなる敵部隊の襲撃を感知して、ステルスを解除した『CSQN-404 ソムニウム』がトレーラーの隣に現れた。それに搭乗しているのは、儚・ソラ(リベリー21・f30723)だ。

「集団戦は得意じゃないけど、やりようはあるんだ。スモーク弾発射。可能性をトレース、実行……戦闘開始」

 ソムニウムは隠密・電撃戦特化の機体であり、隠密・ジャミング性に優れるも、その反面戦闘力はさほど高くない。ソラは策を凝らすことで、その弱点をカバーして戦闘を行う。
 発射されたスモーク弾が視界を覆い尽くす中、ソムニウムは『因果蒐集及び調律による未来の具現』で作り出したデコイと共に戦闘を仕掛けていった。

「この状況なら、高速移動や衝撃波は同士討ちになるので、むやみには使えないでしょう」

 煙幕の中では、敵味方の区別も相手がデコイかどうかも判別することは困難だ。そうやって『セレナイト』の『EPサイ・ブースター』を封じたソラは、敵機を撃破するために更なる手を打つ。

「デコイは耐久力は低いけど……起爆」

 セレナイトに接近したデコイは、攻撃を受けて倒されるタイミングでソラの指令を受けて自爆する。その爆風は至近距離でセレナイトに直撃し、その衝撃で一時的に機体の動きを停止させる。

「……乱暴ですみません」

 その致命的な隙を晒したセレナイトへとソムニウムは忍び寄り、『Armo404-B 単分子重斬刀』を振るって首を刈り取った。これで敵のオブリビオンマシンは戦闘不能だ。
 ソラは煙幕を維持しつつ、同じ手法でセレナイトを倒して行くのであった。

成功 🔵​🔵​🔴​

テラ・ウィンディア
(神機に乗って飛んでくる)
この世界は大変だなぁ…
でも…色々な国があって羨ましいな(故郷は国らしい国は少ない気がする

そういえばこのエネルギーがあればヘカテは…いや
おれだって魔力は負けてないぞっ

【戦闘知識】で敵陣の動きと陣形を把握
後は構造から搭乗者を傷つけない位置も捕捉
【属性攻撃】
炎を機体と武器に付与

【見切り・第六感・残像・空中戦・盾受け】で飛び回りながら敵の猛攻を可能な限り回避
避け切れないのは盾で受け止め致命は避け
【遊撃・レーザー射撃】
ガンドライドからレーザーで牽制しつつ
【二回攻撃・重量攻撃・串刺し・早業】
槍で串刺しにすると共に他の敵には高速で剣で切り裂き無力化

搭乗者は基本救出するぞ!



 続いて、飛翔する一機のキャバリアが戦場へ向けて飛んでくる。それは、テラ・ウィンディア(炎玉の竜騎士・f04499)の駆る三界神機『ヘカテイア』であった。

「この世界は大変だなぁ……でも、色々な国があって羨ましいな……」

 テラの出身である世界に比べ、このクロムキャバリアは多くの小国家が存在している。テラはそのことを羨ましく感じているものの、生産施設「プラント」を巡って国家間の争いが絶えないこの荒廃した世界は、想像以上に過酷だ。そんな世界であるから、トレーラーの運ぶエネルギーインゴットは重要な資源だ。

「このエネルギーがあればヘカテは……いや、おれだって魔力は負けてないぞっ」

 ちょっとした誘惑がテラの頭をよぎるも、彼女はそれを振り切る。内戦に困窮した国を救うための物資を奪うならばオブリビオンと同じであり、何よりそれは自身の魔力を信じていないことになる。彼女は思考を切り替え、戦闘へと考えを向ける。

「敵の布陣は……バラバラでそんなに連携は取れて無さそうか。キャバリアも普通のサイキックキャバリアだな」

 空から敵集団を確認したテラはユーベルコード『モード・グランディア』で自機を強化すると、そのまま敵集団へ襲撃をかけた。

「物資を狙う賊は、みんなやっつけてやるぞ! このスピードに着いてこれるか?」

 テラの闘争心で強化されたヘカテイアは、猛スピードで飛び回りセレナイト達を翻弄する。煌めくレーザーが敵を牽制し、動きを止めた相手を紅龍槍『廣利王』が串刺しにする。反撃の『RXサイ・ブレード』による斬撃も宙を斬るのみだ。
 ヘカテイアの通った後にはセレナイトの残骸が並んでいく。しかし、そのどれもコックピットは無傷だ。テラは高速の戦闘の中でも、コックピットを避けて攻撃をしていたのであった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

ジャンヌ・ベアトリクス
オブリビオンマシン絡みとなれば、手を貸すに吝かでは無い。
心身感覚同調完了…朧月、行くぞ!

『殲禍炎剣』に捕捉されない程度の高度から
心身を【無念無想】の境地に高めながら、一気に戦場へ突入
「義により助太刀致す…といった所か。私達も手伝わせて頂く」

乱戦の中、心頭滅却して敵味方の位置把握に努め
摺り足めいた歩法と体捌き、超能の見切りで攻撃を避け捌きつつ
一体ずつ確実に『氣』を纏わせ斬撃力を高めた一刀で斬り捨てていく
無論操縦席への一撃は慎重に避ける
(戦闘知識&情報収集&第六感&見切り&限界突破&切断)

「露払いは終わったか。護衛部隊は真打登場前に、隊列を整えておけ」

※アドリブ&絡み連携、青丸充足時不採用OK


リジューム・レコーズ
ミッションプラン自体は至極単純ですね
後はわたし達がミスをしなければなんの問題もありません
アークレイズ・ディナ、行きます!

トレーラーを追うオブリビオンマシンを殲滅します
作戦領域は十分な広さがありますからスピードを活かして動き回り撹乱しましょう
イグゼクターの連射で牽制し接近
ブレードは機体のワイヤーアンカーで弾き飛ばします
そしてブレイクドライバーで殴打し体勢を崩した所にマンティコアを突き刺しパワーオブザ・シールを起動
その状態でフルブーストし地面を引き摺り回します
更にエネルギーを吸引し機能停止に追い込みましょう
この程度の戦力でディナに及ぶと思うなッ!



「ミッションプラン自体は至極単純ですね。後はわたし達がミスをしなければなんの問題もありません。アークレイズ・ディナ、行きます!」

 猟兵達の働きのおかげで、トレーラーを襲撃するセレナイトの集団も残るは十機ほどだ。しかし、数が減ったと言え油断は禁物、リジューム・レコーズ(RS02・f23631)は気を引き締めて任務に臨む。そんな彼女が搭乗するのは『アークレイズ・ディナ』、オブリビオンマシンであるが故に搭乗者を蝕む憎悪に対処する必要があるが、強力な性能を持つ機体だ。

「義により助太刀致す……といった所か。オブリビオンマシン絡みとなれば、手を貸すに吝かでは無い。私達も手伝わせて頂く。心身感覚同調完了……朧月、行くぞ!」

 そしてもう一機、飛翔する『朧月』のコックピットにはジャンヌ・ベアトリクス(Luna-Gazer・f29973)の姿があった。

「作戦領域は十分な広さがあります。わたしは、スピードを活かして撹乱しましょう」
「では、私はそれに合わせて空から急襲しよう」

 先ずはリジュームの操るアークレイズ・ディナが『RSイグゼクター』を乱射して牽制しながら、地上を敵集団へと突撃していく。セレナイトが構える『RXサイ・ブレード』をワイヤーアンカーで弾き飛ばしたアークレイズ・ディナは、一気にその懐まで接近した。

「救援物資を運ぶ邪魔はさせません!」

 『ブレイクドライバー』による殴打でセレナイトの体勢を崩すと、リジュームは『RBXS-Bマンティコア』を敵機に突き刺す。そしてそのまま『パワーオブザ・シール』で刃の先端をスパイクに変形させると、アークレイズ・ディナをフルブーストで動かし、セレナイトを引きずり回す。

「獅子奮迅の働きだな。私も続くとしよう」

 眼下で暴れ回るアークレイズ・ディナに続き、朧月も空中から仕掛けていく。それを操るジャンヌの心は『無念無想』の境地に達していた。

「そんな単純な動きでは、全てお見通しだ」

 強化された第六感と見切りでセレナイトの斬撃を見切り、ジャンヌは『氣』を纏わせた一刀で確実に敵機を切り捨てていく。もちろん操縦席を外しての攻撃だ。
 セレナイトは『EPサイ・ブースター』による高速移動で対応しようとするも、朧月は摺り足めいた歩法と体捌きという技術でもって、スピードの差をひっくり返して優勢を築いていた。

 そしてリジュームに目を向ければ、彼女は既に3体のセレナイトのエネルギーを吸い尽くし、機能停止へと追い込んでいた。

「この程度の戦力でディナに及ぶと思うなッ!」

 動かなくなったセレナイトをその場に捨て、アークレイズ・ディナは次の敵へと向かう。そうして二人は残る全てのセレナイトを撃破したのであった。

「……露払いは終わったか。護衛部隊は真打登場前に、隊列を整えておけ」

 一先ずオブリビオンマシンの襲撃は退けた。しかし、本命はこの後だ。護衛のキャバリア達では力不足であろうが、流れ弾くらいは対処して貰いたいものだと、ジャンヌは彼らへと連絡を入れたのであった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​




第2章 ボス戦 『『百腕の機神』メカトンケイル』

POW   :    ハンドレッドデモリッション
【様々な武器を持った無数の腕(最大百本)】で対象を攻撃する。攻撃力、命中率、攻撃回数のどれを重視するか選べる。
SPD   :    ターゲッティング オブ デス
攻撃が命中した対象に【ロックオン状態】を付与し、レベルm半径内に対象がいる間、【様々な武器を持った無数の腕】による追加攻撃を与え続ける。
WIZ   :    フローティングハンド・デストラクション
【浮遊する無数の腕による多彩な攻撃】を放ち、自身からレベルm半径内の指定した全ての対象を攻撃する。
👑11
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種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は💠夢幻・天魔です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


「全く……頼りにならない奴らだ。しかし、このメカトンケイルは一騎当千ならぬ一機当百。エネルギーインゴットさえ確保すれば問題ない」

 セレナイトの集団を撃退した猟兵達の前に、千手観音の如き容姿の禍々しいオブリビオンマシンが現れた。浮遊する無数の腕とそれの所持する様々な武器、あれが縦横無尽に襲いかかって来るとするならば、このメカトンケイルは『百腕の機神』の名を冠するに相応しい強敵だ。

「そのエネルギーインゴットは俺のモノだ。貴様らを皆殺しにして、手に入れてやる!」

 オブリビオンマシンに狂わされたパイロットは、補助AIを起動させメカトンケイルを戦闘モードへと移行させる。

 猟兵達よ! このオブリビオンマシンを倒し、輸送トレーラーを守り抜くのだ!

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●1章で倒されたセレナイトのパイロット達は、全員脱出して戦場から離脱しました。2章の戦闘に巻き込まれることはありません。
●イラストでは近接武器ばかりですが、ボウガンや銃などの遠距離兵器などを持つ腕も存在します。
●メカトンケイルは、邪魔する猟兵を優先的に攻撃してきます。流れ弾程度なら護衛のキャバリア達が対処するので、基本的にはトレーラーへの直接攻撃の防御とかは考える必要はありません。
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リジューム・レコーズ
敵の新型!?
皆殺し…?はぁ?殺ッッッてみなさいよ!

見た目通りの手数ですか
鬱陶しい…腕が百本だろうと手数ならこちらだって!
イグゼクターの弾幕とテールアンカー及びアンカークローの斬り払い、そして高速回転するブレイクドライバーを振り回して攻撃を捌いていきます
EMフィールドの防御もありますが、これは過信しないようにしましょう
ですが切りが無いですね
防戦しているだけじゃ勝てない
テールアンカーから発射するホーミングレーザーで腕部を全て同時攻撃
攻勢が緩んだ一瞬の隙を狙います
フィールド最大出力で突入、咄嗟の反撃程度で止められはしない!
スピードを乗せた重量武器のブレイクドライバーで極限まで貫くッ!


儚・ソラ
※アドリブ歓迎
来た、あれが指揮官機だ。
無数の腕によるオールレンジ攻撃が得意な機体か。
確かにこの手数は脅威だけど操る本体は1つ。それを叩く。
いくよ、ソムニウム。

手数が多くても、気づかれなければどうということはないんだ。
因果調律機構により敵武器の軌道を予測。
動かせてるのが半分くらいで、計算が少量で済むのは幸運かな。
(軌道を予測して隙間を縫うように、ステルスで姿を消して肉薄していく)
相手の急所に一撃を与えて、倒せなくても後続の利になればそれでいいんだ。



「来た、あれが指揮官機だ」

 自機の特性を生かして周囲の偵察を行っていたソラは、メカトンケイルの襲来をどの猟兵よりも速く発見した。数多の腕を持つその姿は、予知で伝え聞いた通りだ。

「無数の腕によるオールレンジ攻撃が得意な機体か……」

 律儀に相手をするには、なかなか厄介な相手だ。だが、それならば別の戦い方をすれば良い

「確かにこの手数は脅威だけど操る本体は1つ。なら、それを叩く……。いくよ、ソムニウム」

 ソラは『ニヒルステルスシステム』を起動させ、自機の身を隠してメカトンケイルへと忍び寄っていく。


 そんなソムニウムには気づかぬまま、メカトンケイルはトレーラーを目指して進軍していた。その前に立ち塞がったのは、リジュームの操る『アークレイズ・ディナ』だ。

「そのエネルギーインゴットを寄越せ! 邪魔をするなら、皆殺しだ!」
「皆殺し……? はぁ? 殺ッッッてみなさいよ!」

 売り言葉に買い言葉で過激な応酬をしているものの、リジュームは冷静に敵の攻撃に対処する。『フローティングハンド・デストラクション』によって襲い来る多彩にな攻撃に対し、彼女も様々な手段を尽くして捌いていく。

「見た目通りの手数ですか。……鬱陶しい、腕が百本だろうと手数ならこちらだって!」

 ビームソードを振るう腕を『RSイグゼクター』から放つ弾幕で撃ち落とし、正面と背後から同時に迫る鎌とハンマーを『RBXS-Bマンティコア』及び『アンカークロー』の斬り払いでそれぞれ撃退する。そして日本刀による斬撃は、高速回転するブレイクドライバーを振り回して打ち払う。回避しづらいが威力の低いマシンガンは、『EMフィールド』による防御で無効化した。

「ですが、これでは切りが無いですね。防戦しているだけじゃ勝てないのなら……行きます! 『ホーミングレーザー』!!」
「何っ!?」

 膠着状態を打破するため、レジュームは『指向性拡散荷電粒子砲』で操作されている全ての腕を同時に攻撃した。そして一斉に腕が攻撃されたことで、メカトンケイルの攻勢が緩む。

「今です! フィールド最大出力! これで……貫きます!」

 強引に作り出した敵機の隙を狙い、アークレイズ・ディナが突撃! スピードを乗せたブレイクドライバーが、メカトンケイルを貫いた!

「くそっ! しかし、この距離では回避しきれない!」

 かなりのダメージを与えたが、それでも一撃で無傷のオブリビオンマシンを倒すのは不可能だ。メカトンケイルは懐に跳び込んだ獲物を、全周囲からの攻撃で粉砕すべくAIに指示を出す。

「これで終わり……むうっ!?」
「そんなことは、させないよ」

 その瞬間、メカトンケイルを更なる衝撃が襲った。それは、忍び寄ったソムニウムによる『唯の一撃』であった。『Armo404-B 単分子重斬刀』の斬撃による多大なダメージは、メカトンケイルのAIを一時的にフリーズさせ、二人が離脱する余裕を作り出した。
 
「手数が多くても、気づかれなければどうということはないんだ。これだけダメージを与えれば、後は後続に任せておけば大丈夫。それにしても……動かせてるのが半分くらいで、計算が少量で済むのは幸運だったかな」

 『因果調律機構』による計算があったとしても、ここまで気づかれずに近づけたのはアークレイズ・ディナの戦いが敵の気を引いていたからこそだ。オブリビオンマシンにこれほどのダメージを蓄積させることは、二人の猟兵どちらか欠けても為し得なかったであろう。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

開条・セサミ
・心情
さて、親玉のお出ましか!
とはいえ、あの無数の腕は厄介だな……どうにか凌いで、やってみるしかねぇが……
ん?『ジュークボックス』がシグナル受信?
……こいつは、試してみる価値がありそうだな!

・戦闘
敵の攻撃は【盾受け】や【なぎ払い】でしのぎつつ、【リミッター解除】で【限界突破】しつつ、ユーベルコード『サイキックブレイド・ギガスラッシュ』で纏めて攻撃するぜ
その厄介な腕ごと、ぶったぎってやらぁ!

・その他
アドリブや共闘等は大歓迎だぜ!



「さて、親玉のお出ましか!」

 セサミは引き続きキャバリアと合体し、『ドン・キホーテC3』としてメカトンケイルとの戦いに臨む。

「メカトンケイルの力の前には、誰も勝つことなど出来ない! 『ハンドレッドデモリッション』!!」

 輸送トレーラーを防衛するように立ち塞がるドン・キホーテC3に対し、メカトンケイルはユーベルコードを発動! 数多の腕が襲い掛かってくる。

「くっ、やっぱりこれだけ数の腕は厄介だな……どうにか凌いで、やってみるしかねぇが……」

 迫り来る刃を『ストライクグレイヴ』で打ち払い、銃弾を『ガントレットシールド』で防御してと、なんとか対応は出来ているものの、セサミは敵の猛攻に防戦一方だ。

「ん? 『ジュークボックス』がシグナル受信? ……こいつは、試してみる価値がありそうだな!」

 その時、『JUKE BOX』が『VELKIS』からの承認を確認したとの音声を発した。それは、この状況を打開する切り札の準備が整ったということだ。

「リミッター解除だ! フィニッシュコード:『ブレイド』発動だ!」

 セサミが機体のリミッターを解除させると、限界を超える膨大なサイキックエナジーがストライクグレイヴへと集中し、巨大な剣の形を為した。

「その厄介な腕ごと、ぶったぎってやらぁ!!」
「馬鹿な! 最強のこのキャバリアのユーベルコードが、正面から押し負けるだと!?」

 そして、『サイキックブレイド・ギガスラッシュ』の一閃は、軌道上の腕を消滅させ、メカトンケイルの本体を切り裂いた!

 敵機の手数は確かに厄介だ。しかし、個々の威力はさほどでも無い。その特徴を突いたセサミの強力な一撃は、敵の性能を上回ったのだ。

大成功 🔵​🔵​🔵​

セレーネ・ジルコニウム
「敵指揮官が現れましたね!
ならば私もキャバリアで出ます!
スティンガーを近接フレームに換装してください!」

艦橋の艦長席から颯爽と立ち上がり、艦の振動で転びつつも(運動音痴)、格納庫に向かいます!

「スティンガー、出ます!
ミスランディア、戦闘補助は任せましたよ!」
『うむ。敵の補助AIなどとは年季が違うことをみせてやるとしようかのう』

近接フレームに装備した刀、実体剣、ビームブレード、ビームダガーなどの多様な武器を操り、敵の攻撃に対抗しましょう。

「近接フレームの装甲、甘く見ないでください」
『今じゃ、セレーネ』

追加装甲で攻撃を受け止め、肉を斬らせて骨を断つ戦法で勝負です。

「AIの性能差、見せてあげます!」



「敵指揮官が現れましたね! ならば私もキャバリアで出ます! スティンガーを近接フレームに換装してください!」

 敵の多彩な攻撃に対処するため、セレーネは試作型キャバリア『スティンガー』の出撃を決定した。そして颯爽と艦長席から立ち上がり格納庫へと向かう彼女であったが、その時、ストライダーを突然の震動が襲った。

「きゃん!」

 揺れに転んで尻餅を付くという醜態を披露しつつも、セレーネは格納庫へと到着。『近接フレーム換装』を終えたスティンガーへと搭乗し、メカトンケイルへ向けて出撃した。

「スティンガー、出ます! ミスランディア、戦闘補助は任せましたよ!」
『うむ。敵の補助AIなどとは年季が違うことをみせてやるとしようかのう』

 セレーネはEP機械知性体ユニット『ミスランディア』とのコンビで、メカトンケイルの『フローティングハンド・デストラクション』に対処する。敵の武装は多彩だが、スティンガーも負けてはいない。刀、実体剣、ビームブレード、ビームダガー、各種武器を活用し、敵の攻撃を捌いていく。幸いに敵のAIはミスランディア程に優秀ではなく、攻撃は単調だ。セレーネの操るスティンガーならば、十分に対応可能だ。

『今じゃ、セレーネ』
「近接フレームの装甲、甘く見ないでください」

 だが、防御ばかりでは勝利へは繋がらない。セレーネはミスランディアが解析したタイミングに合わせて敵の攻撃を装甲で受け止めると、一気にその機体をメカトンケイル本体へと接近させる。

「これが、AIの性能差です!」

 スティンガーは『RXキャバリアブレード』を一閃、メカトンケイル本体に斬撃を刻み込んだ。肉を斬らせて骨を断つ戦法で、セレーネとミスランディアは機神の戦術を凌駕したのだ。

成功 🔵​🔵​🔴​

テラ・ウィンディア
凄い機神だな
うん?ヘカテー?何だか懐かしそうな感じだな
知り合いなのかな?

だけど…うん
百の腕に…単純に対抗するのもいいが…よし
おれが力を尽くすとしようか!

【戦闘知識】
腕の動かし方などの癖やパターンの捕捉

【属性攻撃】
今回は剣と機体に炎付与

【空中戦・見切り・第六感・残像・武器受け】
接近を仕掛けながらも可能な限りその腕の猛攻を回避
特に斬撃の軌跡は頭に刻み込む

【レーザー射撃・遊撃】
ガンドライドも展開させて射撃で牽制

十分に己と何よりメカトンケイルの刃やレーザーブレードの斬撃が極めて濃厚になった時点で位置をずらし

その自慢の腕によってお前は終わるんだよ

消えざる過去の痛み発動!

(斬斬斬斬斬斬斬斬斬斬斬!!!



「なんとも凄い機神だな……」

 百腕を浮かべるメカトンケイルのその威容に、テラは敵とは言え畏敬のような気持ちを覚える。そして、彼女の乗る『ヘカテイア』も奇妙な反応を示していた。

「うん? ヘカテー? 何だか懐かしそうな感じだな。知り合いなのかな?」

 メカトンケイルの名は、ヘカトンケイルがその元となっているのは想像に難くない。それはヘカテイアと同じく、UDCアースで言うところのギリシャ神話の登場人物である。あくまで名前をそこからとっているだけなのだろうが、共通することに親近感を感じているのかも知れない。

「だけど……うん。百の腕に単純に対抗するのもいいが……よし! おれが力を尽くすとしようか!」

 戦術を決めたテラは、ヘカテイアを飛翔させメカトンケイルに突っ込んでいく。対する敵は、『ハンドレッドデモリッション』にて、数多の腕を稼働させる。

「数は多いけど、それだけだ!」

 迫り来る日本刀、レーザーブレイド、長剣に、斧、鎌、あらゆる攻撃をヘカテイアは回避する。テラは高い技量でそれを為しながら、斬撃の軌跡は頭に刻み込む。

「これだけ重なれば十分だ! その自慢の腕によってお前は終わるんだよ!!」

 幾重もの斬撃が繰り返された所で、テラはお互いの位置をずらす。そして、『消えざる過去の痛み』を発動した。それによって現れるのは、今まさに行われていた斬撃だ。

―――斬! 斬斬!! 斬斬斬!!! 斬斬斬斬!!!!

 無数の斬撃は、メカトンケイルを自慢の腕ごと滅多斬りにした。辛うじてまだ稼働しているようだが、最早敵の機体はボロボロ。決着の時は、もう間近だ。

大成功 🔵​🔵​🔵​

ジャンヌ・ベアトリクス
フム…腕が百本で一機当百と言うのなら。
人間には腕は二本あるのだから
『一機当五十』と称するのが正確ではないか?

【選択UC】にて心身を鎮め統一し、戦闘勘と見切りと敵の『氣』を察し
『円』と『弧』を動線の基本として
回避や移動と攻撃の挙措を極力統一して無駄な動線を減らし
腕を撃ち斬り払いながら本体との間合いを着実に詰め
機を見て限界以上に『氣』を纏わせ威力を増したソードを以て
コクピットを避けつつ一気に敵機を斬り下げる
(戦闘知識&第六感&見切り&情報収集&念動力&限界突破&切断)

「必ずしも、手数が多ければ良いという訳では無い。
お前は手数で押し込むばかりで、精度と戦術を蔑ろにし過ぎだ」

※アドリブ&絡み連携OK



「フム……腕が百本で一機当百と言うのなら。人間には腕は二本あるのだから『一機当五十』と称するのが正確ではないか?」
「五月蠅い! それがどうした! メカトンケイルが最強であることに変わりは無い!」

 『朧月』に乗ったジャンヌは、冷静にそう指摘した。最もAI操作に頼った今回のメカトンケイルが同時稼働させることが出来る腕の数は50程度なので、その力は『一機当二十五』まで落ちるとも言える。もちろん一機で二十五体に相当するなら十分な脅威であるが、実際にそこまでの強さがあるかと言えば、そうではないことはこれまでの戦いが示している。

「消え失せろ! 『フローティングハンド・デストラクション』!」
「……必ずしも、手数が多ければ良いという訳では無い」

 ユーベルコードを発動したメカトンケイルに対し、『彼我一軌ノ理』で自身の内外の『氣』を共鳴させたジャンヌは、その攻撃の全てを回避する。『円』と『弧』の動きで攻撃を躱した朧月は、そのまま流れるように攻撃に移り浮遊する腕を破壊する。攻撃と回避、移動の動作を極力統一して無駄な動線を減らしたその様は、技術の極地だ。AIに頼りきったメカトンケイルとは正反対である。

「お前は手数で押し込むばかりで、精度と戦術を蔑ろにし過ぎだ」
「そんな……馬鹿な……メカトンケイルが、負けるなんて……!!」

 腕を撃ち斬り払い、着実に間合いを詰めた朧月は、遂にメカトンケイルをその射程に収める。そして限界以上に『氣』の込められた『オリハルコニウム・ソード』が、メカトンケイルの機体をコックピットは避けて両断した。機体の性能だけに頼り切ったこと、それがメカトンケイルの敗因であった。

 オブリビオンマシンは破壊され、搭乗していたパイロットは捕縛された。猟兵達は、輸送トレーラー隊の護衛を完遂したのだ!

大成功 🔵​🔵​🔵​




第3章 日常 『エネルギー充填作業』

POW   :    大きいインゴットを数個持ってくる

SPD   :    小さいインゴットを沢山持ってくる

WIZ   :    効率的にインゴットを運び入れる

👑5
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

種別『日常』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


 メカトンケイルは破壊され、輸送トレーラー隊は無事にニーズヘグ王国へと入国した。

 ちなみに捕縛されたメカトンケイルのパイロットも、ニーズヘグ王国に引き渡された。エネルギーインゴットの強盗未遂は大罪だ。とはいえ、オブリビオンマシンの影響あっての襲撃であるため、多少の強制労働で解放されるらしい。

 さて、護衛の任としては完了したが、この国は未だ内戦の傷跡から立ち直れていない。ここは、輸送されたインゴットを運ぶところまで手助けしては如何だろうか? トレーラーに積まれたエネルギーインゴットを、プラントやキャバリア、もしくは集積場所へと運ぶのだ。
リジューム・レコーズ
メカトンケイルの搭乗者もオブリビオンマシンに呑まれた被害者ですか
やはり並の人間では御する事は難しいようですね
イェーガーですら手に余る機体ですので当然と言えばそうですが…
いえ、制御しなければならないのは影響を受ける自身の方なのでしょう

インゴットの輸送を終えればこのミッションは完遂ですね
ディナ、戦いは終わったけどまだやる事は終わってない
パワーアシストギア、マキシマイズ
駆動系の最大荷重量を引き上げてコンテナごと纏めて運搬しましょう
特に重量が大きいものを優先して運びます
テールアンカーで保持して一度に運べる量を増やすという選択肢も取れます
振動で破損しやすいものはお勧めしませんが…如何せん尻尾なので…



「メカトンケイルの搭乗者もオブリビオンマシンに呑まれた被害者ですか……やはり並の人間では御する事は難しいようですね」

 メカトンケイルが破壊されたことで、操縦していたパイロットは正気に戻っていた。戦いの中で見せていた姿とはまるで別人、温厚そうな青年が本来の彼のようだ。

「イェーガーですら手に余る機体ですので当然と言えばそうですが……いえ、制御しなければならないのは影響を受ける自身の方なのでしょう」

 しかるに一般人をこうも変えてしまうオブリビオンマシンではあるが、猟兵の中にはそんなオブリビオンマシンを乗りこなす者もいる。リジュームもまたその一人だ。彼女は『アークレイズ・ディナ』の放つ憎悪に自身が呑み込まれる事の無いよう、今一度自らを戒めるのであった。

「さて、インゴットの輸送を終えればこのミッションは完遂ですね」

 振り返りはここまで、リジュームは最後に残った仕事に取りかかる。

「ディナ、戦いは終わったけどまだやる事は終わってない。『パワーアシストギア、マキシマイズ』」

 『駆動系最大出力』を発動したアークレイズ・ディナは、なんと、トレーラーの積んでいたコンテナの一つをそのまま持ち上げた。10トンを超えるほど重量も、ユーベルコードを発動した彼女であれば問題ない。そしてそのまま、物資の倉庫へとコンテナを運搬する。

「テールアンカーも使って運ぶ量を増やす手もあるのですが、壊したら大変ですからね。私は重量が大きいものを優先して運びましょう」

 リジュームの手伝いによって、重量物は大分整理出来た。これならば、この後の作業も捗ることだろう。

大成功 🔵​🔵​🔵​

テラ・ウィンディア
こういう単純作業はおれとヘカテは得意だぞ

しっかり運ぼうか

UC発動

増えたヘカテ達と一緒にインゴットを必要な場所に輸送するぞ

後は充填作業とか必要な作業について積極的に手伝わせて貰うぞ

折角だから捕まった人達の素性でも聞いてみようかな
後はあの凄い機神何処で手に入れたり拾ったりしたかも

この世界って…オブビリオンさえ利用する人達もいるらしいからな

……考えてみると凄いなこの世界
まるでヴァルハラって奴みたいだなヘカテ

後は元王様って人の様子を見に行ってみるか
一応ここで何があったかは軽くは聞いてるけど実はあんまり詳しくないからな

そんな戦いの後この国はどうなって
どう復興していったのか運びながら聞いてみるよ



「こういう単純作業なら、おれとヘカテは得意だぞ」

 テラは愛機と共に、張り切って運搬を始める。ちょうどおあつらえ向きのユーベルコードを所持していた彼女は、ヘカテイアを複製して一斉に運搬を行う。そうして、彼女は数を頼りにニーズヘグ共和国のキャバリア達への充填作業を、驚くほど早く完了させたのであった。

「折角だから、捕まった人達の素性でも聞いてみようかな?」

 一仕事終えたテラは、城へと出向いてメカトンケイルのパイロットについて問い合わせる。本人に会うことは叶わなかったが尋問は進んでいたようで、いくつかの情報を手に入れることが出来た。

「へー、あのオブリビオンマシンは、いつの間にか拠点の近くに突っ立っていたのか。で、搭乗者もいないし自分のものにしたと……」

 恐らくはその場所で骸の海より浮かび上がったのだろう。

「先に見つけて破壊出来れば、事件になるのも防げるのか?」

 誰かがオブリビオンマシンに乗る前に、猟兵の手で発見することが出来れば、事件を未然に防ぐことが出来るかも知れない。とはいえ、どこに現れるかも不明であるため、現実的には不可能であろう。

「……考えてみると凄いなー、この世界。まるでヴァルハラって奴みたいだな! ヘカテ!」

 ヴァルハラには選別された戦士の魂が集うという。それは確かに、オブリビオンと似たところもあるだろう。

「あ、そうだ。そう言えばこの国はオブリビオンマシンの事件でこんなに困窮してるんだったか? その戦いの後にどうなって、どう復興していったのか。次はそっちを聞いてみるか!」

 好奇心の強いテラは、次はそれだと国の情勢をよく知る人を訪ねるのであった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

儚・ソラ
※アドリブ歓迎
敵性機体の撃破を確認……皆、凄かったな。
(無事戦闘を終えたことに安堵。他のキャバリアの戦い方に目を見張る)

さぁ、ソムニウム。もう一仕事だ。
あはは、気にしないでください。
百腕の機体との戦闘では皆さん任せだったんですから、これくらいはさせてください。
(自分が一撃しか与えられない事に歯噛みつつ、せめてもと積極的に手伝いをかってでる)

ぐぅ、はぁ、くすり、はやく…(ごくり)……ふぅ。
(戦闘の時点でLACの効果が切れて副作用が出ていたが、心配されないよう我慢していた。帰還後に飲み干して落ち着く)



「敵性機体との戦闘……皆、凄かったな」

 戦闘が無事に終わった事に安堵するソラは、到着したニーズヘグ共和国でメカトンケイルとの戦いを思い返す。自分とソムニウムは姑息に隠れての奇襲で一撃を入れただけなのに対し、仲間の猟兵達はあのオブリビオンマシンの凄まじい手数に正面から立ち向かっていた。そんな目を見張るような活躍を、彼は羨ましく感じていた。

「さぁ、ソムニウム。もう一仕事だ。百腕の機体との戦闘では皆さん任せだったんですから、これくらいしないといけません」

 せめてこれくらいはと、ソラはエネルギーインゴットの運搬に精を出す。最も、彼はソムニウムの特性を最大限生かして敵に有効打を与えたわけであるから、そう卑屈にならずとも良いのだが、どうにも自己評価が低いようだ。

「よし、これで最後……うっ!」

 運搬を続けた後、エネルギーインゴットを運び終えたところで、ソムニウムが不自然に停止する。

「ぐぅ、はぁ、くすり、はやく……」

 どうやら、『LAC』の効果が切れ、副作用が出てしまっているようだ。彼は急ぎ懐からLACを取り出すと、それを一気に呷った。

「……ふぅ」

 薬を飲み干し、彼は人心地が付いたようだ。こうして戦闘の度に薬を必要とするのも、劣等感を感じる原因の一つかも知れない。

 しかし、彼は確かにこの任務を完遂した。それは胸を張って誇っても良いことだ。

大成功 🔵​🔵​🔵​

ジャンヌ・ベアトリクス
※アドリブ&絡み連携OK
まあ、もののついでだ。肉体労働も悪くはあるまい。

【選択UC】で指示を出し、朧月に大型コンテナや大荷物を運ばせながら
過去のトラウマ?から、食糧の集積所に近寄りたがらない朧月を宥めつつ
自身も人力で運ぶべき荷物類を集積所に集めるのを手伝う
「朧月、心配するな。どうやらここには、生肉の類は無い様だから…
お前の装甲を、焼肉の鉄板代わりに使われる心配は無い筈だ」

自分達はインゴットを必要としない為、保管や扱いには慣れぬ故
インゴットの扱いや集積方法などは
現場の熟練した作業者の指示を仰いで、それに従う
「世界に依っては待望の総合エネルギー源も。
強盗の対象となるとあっては、世知辛い物だな…」



戦闘が終わって、ジャンヌと『朧月』もまたエネルギーインゴットの運搬を手伝っていた。

「まあ、もののついでだ。たまには肉体労働も悪くはあるまい」

 大物は『リモート・レプリカント』による遠隔操作でキャバリアに任せ、ジャンヌも小型のエネルギーインゴットの運搬を行う。細かい作業であれば人力の方が適している場合も多い。彼女は分担して効率よく物資を運んでいった。とはいえ、自らが使用するわけでもないエネルギーインゴットの扱いについては、ジャンヌは初心者だ。その辺りはベテランの作業員に指示を仰ぎつつ、着実に作業をこなしていく。
 そうして最初は順調に進んでいたものの、ある時、朧月が運ぶことを拒否するような動きを見せた。

「……あの時のことが原因か? 朧月、心配するな。どうやらここには、生肉の類は無い様だから……お前の装甲を、焼肉の鉄板代わりに使われる心配は無い筈だ」

 どうやら過去のトラウマから、朧月は食糧の集積所を忌避しているようだ。そんな愛機を宥めつつ、ジャンヌは運搬作業を進めていく。

「しかし、世界に依っては待望の総合エネルギー源も、強盗の対象となるとあっては、世知辛い物だな……」

 この資源の少ないクロムキャバリアの環境の過酷さに、ジャンヌは改めて想いを巡らせるのであった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

セレーネ・ジルコニウム
「さあ、あとはエネルギーインゴットを運搬するだけですね」

運搬なら『機動戦艦ストライダー』の出番です。
艦橋の艦長席から、ガルヴォルンの【特殊部隊】に指示をだしましょう。

「皆さん、エネルギーインゴットの積み下ろしをお願いします。
これより本艦は輸送トレーラーの手伝いをしつつ集積所まで運搬をおこないます」

え、私ですか?
肉体労働は苦手なので、もちろん指揮をとるだけですよ?

『まあ、セレーネが手伝ったら、貴重なエネルギーインゴットを落として壊して弁償することになるところまで、目に浮かぶようじゃからのう』
「ちょっと何言うんですか、ミスランディア!
ブリッジの皆さんも、うんうんと頷いて納得しないでくださいーっ!」



「さあ、あとはエネルギーインゴットを運搬するだけですね。運搬なら『機動戦艦ストライダー』の出番です!」

 艦長席のセレーネは、張り切ってガルヴォルンの『特殊部隊』に指示を出す。すると、ストライダーから出てきた特殊部隊員は、残る物資を次々とストライダーへと積み込み始めた。

「これより本艦は、集積所までエネルギーインゴットの運搬を行います。到着したら、皆さんは荷下ろしをお願いします」

 あらかた積み込んだところで、ストライダーは集積所へ向けて発進する。目的地までは少々距離があるが、機動戦艦の速度をもってすればさほどの時間はかからない。

『セレーネは荷下ろしを手伝わんのじゃろうか?』
「え、私ですか? 肉体労働は苦手なので、もちろん指揮をとるだけですよ?」

 積み込みの際には艦長席に座ったままで、荷下ろしも特殊部隊にお任せしていたセレーネに対し、AIのミスランディアは疑問を呈する。それにセレーネは得意不得意を語って説明する。だが、いくら苦手と言っても猟兵の身体能力ならば、特殊部隊にそうそう遅れを取るものでは無いと思うのだが……

『まあ、セレーネが手伝ったら、貴重なエネルギーインゴットを落として壊して弁償することになるところまで、目に浮かぶようじゃからのう』
「ちょっと何言うんですか、ミスランディア! ああっ! ブリッジの皆さんも、うんうんと頷いて納得しないでくださいーっ!」

 しかし、セレーネのいつものドジを勘案すれば、話は別だ。クルーも同意する通り、酷いことになるのは目に見えている。そんな仲間達の評価に、セレーネは艦長席で悲鳴を上げるのであった。


 猟兵達の手伝いによって、輸送トレーラーによって運び込まれたエネルギーインゴットは、驚くほど迅速に各所へと届けられた。これならば内戦からの復興も多少は早くなるだろう。猟兵達は、この国の未来に大きく貢献したのであった。

大成功 🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2021年01月21日


挿絵イラスト