DARKER THAN DARKNESS
■
声が聞こえる。
声が聞こえる。
こえがきこえる。
koeがキこeru……
koegakikoeru……――――
■
「ダークセイヴァー。其処は人が生きるにはあまりにも過酷すぎる世界。オブリビオンと化したヴァンパイアが人々を支配し、暴威を振るう。その力は強大で、人では抗しきることなどできやしない。では、そんなヴァンパイアですら退ける異端の神々とは一体何者なのでしょうね?」
未・明はやたらと分厚い本を閉じた。本の名は『世界の神々』。彼なりに調査でもしようと思ったのか? いや、そんな気遣いは彼にない。ただ単に好奇心がうずいて、適当な本を読んでいただけだろう。
「此度の敵はヴァンパイアの大規模な神狩りを退けた異端の神の1柱です。仮称は『高き森の怪物』。ダークセイヴァーのとある大陸の辺境、大樹海に潜んでいます」
未・明によると『高き森の怪物』は巨神の一種とのこと。平時は眠っているが、周期的に目覚め、そのたびに大自然の力を使った超常現象で甚大な被害を生むという。
「ソレは大規模樹海の中心部で眠っています。おそらく大樹海はソレがいることで生まれた異界。だからこそ、不可思議な現象が発生する。危険なものは主に2つです」
1つ目は大樹海の表層に現れる骸の群、2つ目が全長1mにも及ぶ虫、『死肉喰らい』だ。
「特に骸の群は『高き森の怪物』の目覚めが近いからか、ひどく活性化しています。常に樹海内を徘徊し、侵入者を食らっているので警戒を怠らないようにしてください」
それから、何かを思い出した様子の未・明は最後にこう付け加える。
「あぁ、そうそう。樹海の中では『高き森の怪物のいびき』として狂気へ誘う声が常に響いておりますから、対策をお忘れなきよう。もし忘れれば、あなたもあちら側へ堕ちてしまうかもしれませんよ?」
MR2
お疲れ様です、MR2です。皆様いかがお過ごしでしょうか。本日はダークセイヴァーシナリオをお届けします。本シナリオはバトル中心で回します。
第1章 冒険『骸の群』
端的に言えば、大樹海で徘徊するゾンビたちを撃退する章です。感覚としては集団戦と同じですので冒険よりは集団戦のようなプレイングを提出して頂ければと思います。
プレイングボーナスは『高き森の怪物のいびき』に対する対抗策です。大樹海では高き森の怪物が発する狂気を誘発する声が響いています。その対策をご記入ください。『いびき』は通常の音と変わりませんが、狂気の誘発効果は音声を遮断しても微弱ながら発揮されます。
第2章 集団戦『死肉喰らい』
集団戦です。迫り来る虫型敵オブリビオンを全滅させてください。詳細は第2章断章提出時にお伝えいたします。
第3章 ボス戦『高き森の怪物』
ボス戦です。とても強力なボスになる予定です。詳細は第3章断章にてお伝えいたします。
第1章 冒険
『骸の群』
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POW : 骸の群を、単純に力で排除します。判定次第では重いダメージを受けることになります
SPD : 町へ行こうとする骸の群を足止めするため、罠を張ります。また、遠距離攻撃で骸を土に返します
WIZ : 罠を張った上で草原に火を付け、骸の足止めと攻撃を兼ねます。
👑11
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御剣・刀也
POW行動
いびきに死者の群れか
音を防げても恐怖の効果は残るか。まぁ良い
五感の一つが潰れようが、遅れをとるようなやわな鍛え方はしてねぇ
お前らが相手じゃ、例え一つ潰したところで、同格じゃないがな
グラップルで両耳を掌で痛打して鼓膜を破り、音を遮断する
体に沸き起こる狂気は勇気で抑え込み、死者の攻撃を第六感、見切り、残像でよけ、二回攻撃で斬り捨てる
「ん?聞こえなくしようが同じじゃねぇか?まぁいい。いちいち五月蝿い音を無視するのも、疲れるし、こっちの方が修行になる。で、次は誰が斬られたい?」
猟兵御剣・刀也(真紅の荒獅子・f00225)は両耳を掌で痛打して鼓膜を破る。
「ん? 聞こえなくしようが同じじゃねぇか? まぁいい。いちいち五月蝿い音を無視するのも、疲れるし、こっちの方が修行になる」
御剣は豪奢に笑った。彼の前に群れ立つのは骸の群。今は亡き者の群体。
「音を防げても恐怖の効果は残るか。まぁ良い。五感の一つが潰れようが、遅れをとるようなやわな鍛え方はしてねぇ。お前らが相手じゃ、例え一つ潰したところで、同格じゃないがな」
体に沸き起こる狂気は勇気で抑え込み、御剣は刀を構えなおす。
そして、瞬発した。
策は弄さず、目的とするは正面突破。音が聞こえずとも問題ない。類稀なる第六感と見切りの技術を伴って、純粋な斬の暴力が死者の群れを喰らいに行く。
まずは1体。上段からの袈裟斬りで肩から腰にかけて切断。崩れる肉体を蹴飛ばして、振り向きざまに左側面の2体目の首を切り飛ばす。それから2体目の胸を刀で貫き、その背後に立つ死者に突き刺した。そのまま流れるように下段へ振り下ろして死体を2つに断つ。
御剣は刀を引き抜くと、刃に貼りつく血を振り飛ばした。それから御剣は口角を上げて言う。
「で、次は誰が斬られたい?」
大成功
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リーヴァルディ・カーライル
…神の目覚めに惹かれて迷い出てきたのね
此処は貴方達が存在して良い世界では無い
…これ以上、その魂が罪に塗れる前に元いた地へ葬送してあげるわ
事前にUCを発動し"黒炎鎧、御使い、韋駄天、暗殺者、
狂気避け、破魔、闇夜、迷彩"の呪詛を付与
…確かに精神に干渉する何かを感じるけど無駄よ。私には通じない
精神属性攻撃のいびきを●狂気耐性と気合いで受け流し、
全身を●迷彩の●オーラで防御し残像のように●存在感を消して●闇に紛れ、
●破魔の魔力を溜めた大鎌による早業の●暗殺術で骸を浄化していき、
彼らの呪詛を大鎌に降霊して●力を溜める
…貴方達を縛る呪詛は私が持っていく
もう苦しむ必要は無い。眠りなさい、安らかに…
「……術式換装」
猟兵リーヴァルディ・カーライル(ダンピールの黒騎士・f01841)はユーベルコード『吸血鬼狩りの業・千変の型(カーライル)』を起動する。自らの防具に『黒炎鎧』『御使い』『韋駄天』『暗殺者』『狂気避け』『破魔』『闇夜』『迷彩』の8種の呪詛を付与した。
「……確かに精神に干渉する何かを感じるけど無駄よ。私には通じない」
いびきが誘う狂気を狂気耐性と気合で受け流し、リーヴァルディは大鎌を構える。
(……神の目覚めに惹かれて迷い出てきたのね。此処は貴方達が存在して良い世界では無い……これ以上、その魂が罪に塗れる前に元いた地へ葬送してあげるわ)
リーヴァルティは静かに骸の群れを狙い討つ。全身を迷彩のオーラで防御しながら、存在感を消したリーヴァルディは闇に紛れ、大鎌を骸の1体の背中へ振り下ろす。
「いぎぇ」
うめき声を上げた骸は肉が裂けた背中を晒して地面に倒れこんだ。動き出す様子はない。
理由はリーヴァルティの大鎌に宿る破魔の力が骸を浄化したからだった。そしてリーヴァルティが握る大鎌は骸に掛かっていた呪詛を吸収し、力を蓄える。
気配を消して骸の群を壊滅させていくリーヴァルティは静かに祈った。
(……貴方達を縛る呪詛は私が持っていく。もう苦しむ必要は無い。眠りなさい、安らかに……)
大成功
🔵🔵🔵
ノビ・ノーノビタ
SPD
「……」
『元から耳はいい方ではないが、一応耳栓をしていく。一緒の猟兵達に、担当エリアを打ち合わせて、ゾンビが足をかけ転ぶよう何重にもワイヤーを張っておく』
(緊張するな……でも、あやとり得意なんだ)
『死体に戻ったゾンビが足場になることを見越して、奥行くほどワイヤー高さと位置を調整していく』
「……来たか」
『撃つ……撃つ……撃つ。態勢を崩したゾンビの頭部を破壊するよう、いつもどおりに狙いを定めて』
(やってみると、まるで作業だな……もしかして、僕っておかしくなったのかな……不安になっちゃうな)
「……」
『いつもどおりの銃声が響いて、いびきを掻き消す』
(落ち着け、弾を込めろ、撃て、ノビ・ノーノビタ)
猟兵ノビ・ノーノビタ(沈黙のガンマン・f32090)は樹海内にて1人潜伏していた。
理由は単純、骸の群の進行方向上にワイヤーを何重にも張っていたからだ。
(緊張するな……でも、あやとり得意なんだ)
死体に戻ったゾンビが足場になることを見越して、奥行くほどワイヤー高さと位置を調整していく。
狂気を誘う声は耳栓で軽減していた。元から耳はいい方ではないが一応だ。
「……来たか」
潜伏しながら、むくりと体をノビは起こす。彼の視線が見つめる先には胡乱な瞳で歩く死体。樹海を徘徊する不気味なリビングデッドだ。
骸の群の死体はゆったりと歩みを進め、やがてノビが貼った罠に引っかかって倒れ伏した。その隙をついて、彼は銃を構える。
「――っ!」
そして撃つ……撃つ……撃つ。態勢を崩したゾンビの頭部を破壊するよう、いつもどおりに狙いを定めて。
(やってみると、まるで作業だな……もしかして、僕っておかしくなったのかな……不安になっちゃうな)
いつもどおりの銃声が響いて、いびきは掻き消された。纏わりつく狂気を振り払い、ノビは静かに自らを叱咤する。
(落ち着け、弾を込めろ、撃て、ノビ・ノーノビタ)
成功
🔵🔵🔴
シホ・イオア
町へ行かせないよう城塞とか障害となるものを作るのもいいけど……
ゾンビかー。
やっぱり眠らせてあげたいよね。
彷徨い続ける死者たちに救済の雨を。
「輝石解放、サファイア! 浄化の雨よ、降り注げ!」
誘導弾も使って確実に浄化していきましょう。
敵の攻撃は上空を飛んでるから大丈夫だと思うけど
油断しないように霞の残像はまとっておくよ。
狂気の声には祈りと狂気耐性と聖痕の痛みで対抗。
シホが背負っているものはそんな声に負けたりしない!
アドリブ連携歓迎。
猟兵シホ・イオア(フェアリーの聖者・f04634)は骸の群を視界に収めてこう思う。
(町へ行かせないよう城塞とか障害となるものを作るのもいいけど……。ゾンビかー。やっぱり眠らせてあげたいよね)
聖者の彼女は憐れみと共に死者と対峙する。
狂気を誘う声には祈りと狂気耐性と聖痕の痛みで対抗し、シホは上空へと飛んだ。骸の群の魔手は届かないとは思うが、一応の防御策として霞の残像を身に纏いながら。
大地が遠ざかる。骸の群が小さくなっていく。そして眼下の死者たちへとシホは自らの力を解放した。
「輝石解放、サファイア! 邪なるものを消し飛ばせ!」
ユーベルコード『ホーリー・レイン』。それは【浄化の力を込めた無数の水球】を放つ広範囲殲滅攻撃。浄化の力が籠った水球は1つ1つが誘導弾であり、決して外れなどしない。
彷徨い続ける死者たちに救済の雨を。シホ・イオアは憐憫を以て骸の群を打ち砕く。
「おやすみ。もう苦しまなくて良いんだよ」
大成功
🔵🔵🔵
フィオリナ・ソルレスティア(サポート)
◆性格
普段から冷静沈着で人当たりが良く優しいお姉さん。
実は猫と弟を溺愛する困ったさん。隠しているつもりが割とダダ洩れ
口調は「私~だわ」「私~かしら」『下の名前+さん付け』
胸にトラウマがあるため巨乳の敵には容赦しない。絶対に。
◆戦闘
オートフォーカスで敵をロックオンし、遠距離からの魔法系UCで戦う。
アイギスの盾で相手のUCを相殺したり、敵の弱点に応じた属性攻撃等を
得意とする。フィニッシュはバベルの光が多い。
TPOに応じて愛用の宇宙バイクで戦うことも。意外と乗りこなす。
◆非戦闘
動物と話す等、情報収集を中心にしつつも、ハッキングやシステム破壊等
荒業で対応することも
雛里・かすみ(サポート)
バーチャルキャラクターの戦巫女×UDCメカニックの女性です。
普段の口調は「明るく朗らか(私、あなた、~さん、なの、よ、なのね、なのよね?)」
寝起きは「元気ない時もある(私、あなた、~さん、ね、わ、~よ、~の?)」です。
ユーベルコードは指定した物をどれでも使用し、
多少の怪我は厭わず積極的に行動します。
他の猟兵に迷惑をかける行為はしません。
また、例え依頼の成功のためでも、
公序良俗に反する行動はしません。
明るく朗らかな性格の為、
男女分け隔てなくフレンドリーに会話を楽しみます。
どんな状況でも、真面目に取り組み
逆境にも屈しない前向きな性格です。
あとはおまかせ。よろしくおねがいします!
大周・照(サポート)
『ーーそこまでだ。ここには猟兵(ぼくたち)がいる』
一人称は“僕”。その他口調等はステシ参照のこと
キャラ崩れない範囲でのアドリブ・連携OK
基本お人好しで温厚かつ前向き。
その性格から、虐げられているもの、
不幸になりそうな者が居る場合は割と積極的に肩入れする。
が、正邪善悪の判断はキッチリつけるタイプ
戦闘では、数多の世界からの祈りの歌(【祈り】【歌唱】)を
力に変えるデバイス・事象鍵を用い、
【武器改造】で[無尽錠]を各武装に変形させて行動する
※UC【一矢点射】【断象逸閃】は必ず適した武装変換からの
行使描写をお願いします
戦闘が絡まないパートでも、事象鍵の力と自らの手足で
事件解決へ努力を止めることはない
大樹海をぬらぬら、ぬらぬらと1つの影が潜航していた。音もなく木々の間を進むのは【影の追跡者(シャドウチェイサー)】。猟兵大周・照(夜明けの灯・f00980)のユーベルコードによって召喚されたものである。影と五感を共有している大周は影の視覚を通して、それを見た。
「骸の群を捕捉した。数は50だ」
大周の斥候結果にその場で偶然合流した2人の猟兵は答える。
「1グループの数は少ないのね! もっと多いと思ったけど」
「途中で別グループと合流されると厄介です。早々に討伐するとしましょう」
猟兵雛里・かすみ(幻想の案内人・f24096)及びフィオリナ・ソルレスティア(サイバープリンセス・f00964)。2人の女猟兵は戦地で出会った大周と共に即席のチームを作り、骸の群の討滅を目指す。
「骸の群は北北東で良いのよね?」
「そうだね。此処から真っ直ぐ行けば、ちょうど合流するだろう」
「なら先に行かせていかせてもらうわね!」
雛里は森の中を疾駆した。風を切り、地面を盛り上げる根を蹴って、一直線に突き進んだ彼女は骸の群を目前にして自らの力を解き放つ。
「この地に眠る霊達よ、私に力を貸してね!」
ユーベルコード『自然界の霊兵(エレメンタル・ゴースト)』。それは周囲に眠る霊を呼び出すユーベルコード。此度の大樹海にて呼び声に答えたのは風と水の霊。総計90体の霊兵が彼女の側に寄り添った。
「行って!」
霊兵たちを指揮しながら、雛里自身も『白蓮腕』を取り出して骸の群へ飛び込んだ。
数の有利は取った。そして、雛里自身も歴戦の猟兵だ。そんな彼女が死者の群れに負ける道理はない。
雛里の『白蓮腕』が死者の頭蓋を砕く。1体を砕けば、立て続けに2、3と骸を砕く。
戦況は順調。霊兵と雛里が瞬く間に死者を斃していく。だが、その瞬間、雛里の脳にノイズが奔った。
(こ、れは――っ)
耳を通しながら、脳に直接響くような音が来て雛里の思考がぶれる。
『高き森の怪物のいびき』。狂気を誘うその声が雛里をかき乱したのだ。
(ま、ず……い)
ユーベルコードが維持できない。戦闘態勢が保てない。ぐらり、と揺れた体を無防備。其処に死者の1体が歯をむき出しに襲い掛かる。
対抗手段はない。雛里が覚悟を決めたその刹那、横から1人の男が介入した。
「久遠の彼方より来たれ光(いのり)。それは理不尽(かなしみ)を断つ刃、あらゆる事象を拓く希望。逸閃――斬り裂け、歌(ねがい)よ!」
大周・照のユーベルコード『断象逸閃』。彼が持つ『無尽錠』が祈りの歌を束ね宿し、変形した剣が雛里に牙を剥く死者を斬り殺す。
そのまま大周は雛里を抱え込むとすぐさまその場から立ち去った。
「ま、だ……て――」
「分かってる。でも、あそこに留まってると彼女の砲撃に巻き込まれるぞ!」
■
フィオリナは遠くからその2つの目で戦況を見据えていた。元より彼女は生粋の魔術師。前線にてその腕を振るうことはない。
だから、ずっと後ろから戦いを見ていた。全ては彼女が持つ天の一撃を下すために。
フィオリナは骸の群から離脱する2つの影を認めた。大周と雛里。前線で戦っていた2人が去れば、最早躊躇う理由はない。
天に手をかざし、彼女は同期を開始する。
「同期完了。対象捕捉。エネルギー充填――天に座す星は神に依るものでなし!」
猟兵フィオリナ・ソルレティア。彼女はただの魔術師ではない。
フィオリナの同期先は衛星軌道上に佇む人工衛星。彼女が保有する星の杖。
遥か彼方の力の充足を理解したフィオリナは、彷徨う死者に天からの裁きを執行する。
「貫け――バベルの光(ルス・デ・バベル)!!」
成功
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第2章 集団戦
『死肉喰らい』
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POW : 捕食行動
【集団での飛び掛り攻撃】が命中した対象に対し、高威力高命中の【噛み付き】を放つ。初撃を外すと次も当たらない。
SPD : 多足歩行
【大口を開けての体当たり】による素早い一撃を放つ。また、【数本程度の足の欠損】等で身軽になれば、更に加速する。
WIZ : 死肉を喰らう
戦闘中に食べた【落ちた仲間の足や死肉】の量と質に応じて【傷を癒し】、戦闘力が増加する。戦闘終了後解除される。
👑11
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大樹海の外縁部を突破して中腹に踏み込めば、其処は薄暗き森の世界。
耳を澄ませばカチカチと、目を凝らせばわらわらと。異形が蠢く現実をありありと知る。
異端の神が生む大樹海の中腹で、闊歩するは『死肉喰らい』。全長1mにも及ぶ虫の群れ。
ひいては寄せる波のように死人を喰らう怪虫は侵入者たちに牙を剥く。
『死肉喰らい』の群れを抜け、『高き森の怪物』眠る大樹海最奥部へと辿り着け。
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『高き森の怪物』の目覚めまで、あと――――
(お疲れ様です。第2章をお知らせします。第2章のプレイングボーナスは特にありません。また戦闘状況の想定としては1000体ほどの群れを猟兵の皆様で対処する想定をしています。群体相手を苦手とするであろうスキルを得意とする猟兵の皆様はその状況で自身のスキルをどのように活かすかをプレイングに記載して頂ければと思います)
ベリザリオ・ルナセルウス(サポート)
人々を救う事や未来を蝕む者を倒す事は責務ですが、オブリビオンにも救いが訪れる事を願ってやみません
オブリビオンが救われる世になれば大切な織久も安らげるかもしれませんから
救助活動や傷の治療は得意です。体の傷を癒し、心の傷も音楽によって癒しましょう
失せ物探しや動物も対象にできる情報収集で探索・調査も行えます。鈴蘭の嵐で花弁の流れや光の屈折率を変えてのカモフラージュの見破りもお任せください
仲間と連携しての戦いこそ私の真価が発揮できます
味方を鼓舞し、援護する事で敵を挑発して引き付け、味方を守る
より強力、広範囲の攻撃なら無敵要塞で庇います
剣と盾で攻撃を防ぎ、敵の武器を払い、味方が攻撃できる隙を作りましょう
風雷堂・顕吉(サポート)
アドリブ連携歓迎
約100年前、ダークセイヴァーの人類敗北以来、ヴァンパイアとの死闘を細々と繰り広げてきたダンピール、それが俺だ。
ダークセイヴァー世界の大抵のヴァンパイア相手ならそれがどのような血族かは知っているし、知らなくとも調べる伝手はある。
それ以外の世界については物珍しそうに振る舞うことになる。すぐに慣れるだろう。
ダークセイヴァーとスペースシップワールド以外の世界は日差しが強すぎるので、サングラスを着用する。
戦闘は剣士の動きだ。
フェイントを多用する。相手が格上や多数の場合は挑発をして隙を作ることもある。
次に参加する猟兵が戦いやすい状況を作ることも多い。
怪虫が蠢く大樹海の中腹。不気味な虫たちを見据える黒白の戦士がいた。
「では、行きましょうか」
「虫狩りか。あまり経験はないが、最善を尽くそう」
猟兵ベリザリオ・ルナセルウス(この行いは贖罪のために・f11970)と猟兵風雷堂・顕吉(ヴァンパイアハンター・f03119)は剣を抜いて並び立つ。
策はいらない。白と黒の戦士は真正面から『死肉喰らい』の群れを断つ。
両者は大地を蹴ると、『死肉喰らい』の波に一息に飛び込んだ。
「我が旋律に祝福あれ!」
「蝙蝠の群れからは逃れられないぞ!」
ユーベルコード『Sanctuarium benediction(サンクトゥリアムベネディクション)』及びユーベルコード『執拗なる蝙蝠の群れ(エターナル・バット)』。【旋律の矢】と風雷堂の身体の一部が変化した蝙蝠が黒の波に牙を剥く。
「ぴギィぅ」などと奇怪な呻き声をあげ、腹を射貫かれた虫は大地に縫い留められ、蝙蝠に体液を吸い取られたものは力なく倒れ伏した。
正しく一斉掃討。ただの一撃で50は潰した。波を圧し潰した2人は流れるように更に虫の群れに挑む。
「妙に力が沸き立つ。これはお前の能力か」
「私のユーベルコードは着弾点に加護を付与するもの。風雷堂君が受けているのは、その影響でしょう」
「なるほど。ダークヒーローにして咎人殺しの俺がパラディンであり、聖者でもある者の加護を得られるとはな」
「オブリビオンに立ち向かうという志は同じ。であるならば、私と風雷堂君に違いなどありますでしょうか」
「――違いない」
言葉を交わし、少しの微笑みと共に2人は怪虫たちを斬り飛ばす。
脚が飛び、胴が弾け、身体が裂ける。斬撃の暴力が奇怪な虫を打ち砕く。
ベリザリオは無数の脚を打ち砕くためにその業物を横薙ぎに振るった。
風雷堂は人間に似た歯をむき出しにした一体を真正面から真っ二つに裂いた。
そして2人は体を交差して、互いの背中に食らいつかんとする『死肉喰らい』を切り刻んだ。
即席のチームであるにも関わらず、2人の連携は滞ることを知らず。2人の戦士による討滅は、さながら舞のようであった。
成功
🔵🔵🔵🔵🔴🔴
桜井・乃愛(サポート)
桜の精のパーラーメイド×咎人殺しの女です。
普段の口調は「元気(私、~さん、だ、だね、だろう、だよね?)」、偉い人には「丁寧(私、あなた、~さん、です、ます、でしょう、ですか?)」です。
ユーベルコードは指定した物をどれでも使用し、
多少の怪我は厭わず積極的に行動します。
他の猟兵に迷惑をかける行為はしません。
また、例え依頼の成功のためでも、
公序良俗に反する行動はしません。
性格は明るく天真爛漫で、少し天然ボケな感じの少女。
一番好きな花は桜で、その他の植物も好き。
強敵にも怖気づく事は少なく、果敢に挑む。
人と話す事も好きなので、アドリブ歓迎。
あとはおまかせ。よろしくおねがいします!
睦沢・文音(サポート)
『聴こえますか?私の歌が!』
年齢 14歳 女
外見 147.1cm 黒い瞳 黒髪 色白の肌
特徴 いつも笑顔 柔和な表情 胸が大きい お尻が大きい ネットが好き
口調 清楚(私、あなた、~さん、です、ます、でしょう、でしょうか?)
他の猟兵に迷惑をかける行為はしません。また、例え依頼の成功のためでも、公序良俗に反する行動はしません
他の猟兵のサポートに回り、事件の解決にあたります
日常パートならば飲食や歌をうたうことをメインに行動します
他の参加者様との連携リプレイ歓迎です
最大の目的は、事件を解決に導くことです
その為なら、ある程度の怪我や些細な失敗はやむを得ないものとします
吉柳・祥華(サポート)
『妾の存在意義とは何ぞや?何ゆえに此処に在るのかぇ?』
旧き時代に祀られていた龍の化身で在ったが
護るべき国は民は既に無いのに何故…自身が現世の『神』として顕現したのかを思案と模索する戦巫女
物腰は柔らかく絶えず微笑を湛える優美な女性であるが
過去の出来事から人(他人)に対しては意外に辛辣…
優美に微笑を浮かべるが実は目が笑っていない
ユーベルは指定した物をどれでも使用
その辺はMSの采配に任せます(意外な使い方とか参考になるから)
基本、他の猟兵に迷惑をかける行為はしないが
必要なら悪乗りはする流れ(他の猟兵と同意と言う設定で)
まぁ…流石に依頼の成功の為と言えど公序良俗に反する行動はNG
連携アドリブ等はお任せ
「さて、足りないおぬしら、準備はよろしいでしょうか」
猟兵吉柳・祥華(吉祥龍彩華・f17147)は妖艶に告げた。そんな彼女に一歩引いて立つのは異なる様相を見せる2人の人物。
「は、はいぃ、出来てますぅ……」
「はいはーいっ、ばっちりですよ!」
猟兵睦沢・文音(フォーチュンシュネルギア・f16631)及び猟兵桜井・乃愛(桜花剣舞・f23024)。2人の少女は畏れを、あるいは憧れを以て、その背中を見つめていた。
「妾達のユーベルコードをかけ合わせれば、多くの虫を死滅させられるでしょう。ですから連携を乱すことなく、戦闘を行っていくことが肝要です。あまり期待してはおりませんけど」
「辛辣ですけど、期待を裏切らないように頑張ります! じゃあ、よろしくねっ。睦沢さん!」
「は、はいっ。頑張ります!」
3人の連携の初手は睦沢。彼女のユーベルコードの力は敵の戦意をそぎ落とす。
「あなたが居たことを、その存在を、私がきっと覚えておきますから。……だから、もう、お休みなさい」
ユーベルコード『子守歌(ララバイ)』。これまで蓄積されてきた傷が彼女の歌と共に暴れる誰かの閑となる。が、その正体は彼女たちの任務達成可能性を引き上げるバフだ。
響く歌声の中、続いて桜井が前に出る。
「おやすみ」
指をぱちんとならし、発動するはユーベルコード『桜の癒やし』。何処からともなく現れた桜吹雪が蠢く『死肉喰らい』の上から降り注ぐ。
すると、途端に一定範囲の死肉喰らいが一斉に動きを止めた。眠ったのだ。『桜の癒し』の力は自身から88m半径内の指定した全対象を眠らせる力。故にこそ、奇怪な虫の軍団は一部が動きを止めたのだ。
「下準備は整えました」
「それでは吉柳さん。トドメをお願いします!」
「うむ、我の後ろに控えておれ」
そして満を持して、吉柳が終わりを告げる。
吉柳は天高く手を掲げると力をかざした。
「火之鬼、すまんのう…おぬしのチカラ、貸しておくんなし」
ゴウアッ、とであった。吉柳の周囲に81個の火球が出現する。
ユーベルコード『火之鬼(ホノオノスピリット・ヒノキ)』。それは火龍である火之鬼の力を借りるユーベルコード。
「往け」
吉柳が群れを指さす。中空に浮かぶ火の玉が彼女に従い、怪虫たちへと落ちていく。
空気を焼く音がした。熱をまき散らし、火球は世界を突き進む。
「――――ッ!」
そして着弾した。雷どころではない。爆発の音を響かせて、火球が世界に炸裂する。立て続けに落ちる火球は地面を抉り取り、大樹海を焼き焦がす。
直撃した『死肉喰らい』は消失し、余波を受けた虫の身体は焦げ目を残して、弾け飛ぶ。
近くに跳んできた虫の肉塊を見据えると2人は言った。
「はー、すっごい」
「中々にとんでもないことにっ」
驚く2人に、吉柳は頬を緩ませ笑う。
「貴様らの働き。ま、せいぜい及第点を与えてやろうぞ」
まぁ、とはいえ、案の定、目は笑っていなかったのだけど。
成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴
火土金水・明
「これはかなりの数の相手ですね。ここは全力で頑張って戦いましょう。」
【WIZ】で攻撃です。
攻撃方法は、【先制攻撃】で【継続ダメージ】と【鎧無視攻撃】を付け【フェイント】を絡めた【全力魔法】の【コキュートス・ブリザード】を【範囲攻撃】にして、『死肉喰らい』達を纏めて【2回攻撃】します。相手の攻撃に関しては【残像】【オーラ防御】【見切り】でダメージの軽減を試みます。
「(攻撃を回避したら)残念、それは残像です。」「少しでもダメージを与えて次の方に。」
アドリブや他の方との絡み等はお任せします。
「これはかなりの数の相手ですね。ここは全力で頑張って戦いましょう」
火土金水・明(夜闇のウィザード・f01561)は1人意気込んだ。
不気味に蠢く無数の『死肉喰らい』。悍ましい怪物たちを視界に収めたが故だった。
「こういうのは迅速かつ一度に終わらせるべきよ」
火土金水は手短に戦闘を開始する。
迷うことはない。火土金水が使える殲滅攻撃で不気味な虫を打ち払う。
「我、求めるは、冷たき力」
パキキッ、と空気が凍る音があった。ユーベルコード『コキュートス・ブリザード』。それは500の氷の魔法矢を放つユーベルコード。
火土金水は現出した氷の魔法矢の角度を調整する。射角はちょうど45度。斜めに突き刺すイメージで火土金水は500の矢を構えた。
「これでおしまいです!」
そして矢を射出する。弾かれたように飛ぶ矢は地面を抉り取るほどの威力で以て、死肉喰らいを射貫く。
胴が弾け、体液が飛び散り、肉片は氷ついた。再生利用は許さずに、魔術師の少女の矢は怪物たちの群れを殲滅した。
「少しでもダメージを与えて次の方に。猟兵は助け合いが肝要なの」
大成功
🔵🔵🔵
シホ・イオア
うん、これも残しておくと問題になりそうな敵だね。
シホは小さいけど目立つし
隠れずに突破していくしかないかな。
周囲を呼び出した炎で【結界術】も併用して守りつつ
分散と収束の炎を、
【制圧射撃】【弾幕】【誘導弾】のスキルを活かして使っていこう。
敵の攻撃は【空中戦】と【残像】で躱すよ。
アドリブ連携歓迎。
「うん、これも残しておくと問題になりそうな敵だね。シホは小さいけど目立つし、隠れずに突破していくしかないかな」
猟兵シホ・イオア(フェアリーの聖者・f04634)は壊滅しかけた『死肉喰らい』の群れを見てそう思う。
シホが選択した戦法は真正面からの撃破。正々堂々と彼女は怪物たちの群れに挑む。
彼女は群れを俯瞰するように浮遊し、自らの力を解き放った。
「輝石解放、ルビー!愛の炎よ、優雅に舞い踊れ!」
ユーベルコード『ハート・ロンド』。それは97個の【愛】の炎を放つユーベルコード。炎の中に輝く愛の字は灼熱を以て怪虫たちを滅しにかかる。
のたうつ炎を侍らせて、シホは自身を防護する。簡易的な炎の結界に守られた彼女は、焦がれる熱風に緑青色の髪を翻しながら、指先を不気味な虫たちに向ける。
「焼き尽くして!」
シホの宣告の元、ずぶぉ、という炎の炸裂があった。圧倒的制圧。そう称すべき炎の暴力。一度、収束した炎が弾けるように分散することで彼女は炎の波を生んだのだ。
地面を走る炎の波は『死肉喰らい』を容赦なく飲み込む。呵責なく、差別もなく、ただ平等に。
そして。
焦土と化した大地で残ったのは、かつて虫であった灰と幻想的な翼を生やすフェアリーの少女だけだった。
大成功
🔵🔵🔵
第3章 ボス戦
『高き森の怪物』
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POW : 光輝にて闇を照らす
全身を【輝かせ、周辺地域を鬱蒼とした森林地帯】に変える。あらゆる攻撃に対しほぼ無敵になるが、自身は全く動けない。
SPD : 高きより歩み征く
【自身の巨体】を披露した指定の全対象に【得体の知れない強烈な恐怖】感情を与える。対象の心を強く震わせる程、効果時間は伸びる。
WIZ : 大地の法則を書き換える
「属性」と「自然現象」を合成した現象を発動する。氷の津波、炎の竜巻など。制御が難しく暴走しやすい。
👑11
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大地が震える。
心を瞑りたくなるような悍ましい声が響く。
全ての震源は大樹海、その中心。其処はこの樹海の、全てが始まった場所。
すなわち、『高き森の怪物』が眠る地。
木々を巻き込みながら、大樹海の中心地は隆起し、そして押しのけられる。大地の下から現れた1つの巨影が大地の下から立ち上がったからだ。
奴の名は『高き森の怪物』。ダークセイヴァーに蔓延るヴァンパイアすら歯が立たなかった異端の神。
超常現象を容易く操る巨神はただ陶然と世界を見下ろしていた。
(お疲れ様です、MR2です。第三章をお送りします。注意事項につきましては、特にございません。プレイングをお待ちしております)
ラング・カエルム(サポート)
「なんだ、さては楽しいことをしているな!よし、私も混ぜるといい!」
何かと首を突っ込みたがる。とても偉そうだけど人類みな友達だと思っている毎日ご機嫌ハイカラさん。
別に男に間違われてもなんら気にしない。そもそも自分の性別を意識していない。
とてもポジティブ。人類みな友達だけど、悪いことした奴に叱るのも友達。なので誰にだって容赦もしない。容赦なく殴る。容赦なくUCも使う。だって友達だからな!
ハンナ・レドウィッチ(サポート)
ふふん、どうやら大天才邪竜神様の手助けが必要なようね。
不要と言われても助けに行くから、安心して崇め奉りなさい!
超自信過剰なオラトリオの自爆魔法使い。UC大召喚を使用しない間(使用予定無し)、UCの成功率が下がる(お任せ)為、よく自爆して気絶します。
棒術に長け、マイケルくんでの接近戦が得意ですが見た目は若くてもお婆ちゃんなので腰に来ると戦闘不能に。
UCは選択した物を自爆を何故か恐れず強気で使用し、成功すると小躍りして喜びます。
接近戦ではマイケルくんで攻防一体の戦闘を行い、他猟兵と積極的に連携。
隙を見て、あるいは調子に乗ってUCを使用します。
アレンジその他全てお任せ致します!
大樹海を引きはがす勢いで立ち上がる巨大な神。そんな超常に同じく神の一柱が食ってかかった。
「ふふん、どうやら大天才邪竜神様の手助けが必要なようね。不要と言われても助けに行くから、安心して崇め奉りなさい!」
猟兵ハンナ・レドウィッチ(天災級自爆魔法使い・f31001)は凄絶に笑った。応じるようにはしゃいだ声が続く。
「なんだ、さては楽しいことをしているな!よし、私も混ぜるといい!」
猟兵ラング・カエルム(ハイカラさんの力持ち・f29868)。戦場で合流した2人は急場のチームを組んだ。
しかしながら『高き森の怪物』は動かない。否、眠っているというべきか。覚醒したばかりの異端の神は未だ微睡の中にいる。
「ふんっ、この天才を前にお眠りとは良い度胸ね」
「どうするんだ? ハンナ」
「派手な目覚まし時計を掛けてやるのよ。ラングちゃん、あれの準備を」
「あれだな? 了解した!」
ラングはハンナより一歩前に出ると、腕を組んで高らかに宣言した。
「はっは、とくと見ると良い!」
途端にラングの背後から指す光。ユーベルコード『ハイカラさんは止まらない』。これは非戦闘行為に没頭している間、あらゆる障害からラングを守るユーベルコードだ。
ラングが今、終始しているのはただ突っ立っていること。そして『ただ突っ立っていること』に『究極の盾』という戦闘行為としての意味をハンナは付与する。彼女は保険として盾になってもらったラングの背後に立つと力を貯め始める。
「この大天才邪竜神様にかかれば、ただのウィザード・ミサイルもトンでもない力を出せるんだから!」
ユーベルコード『大天才ウィザード・ミサイル(クソザコナメクジ・ウィザード・ミサイル)』。それは【失敗すると自爆する接触爆発型炎】属性の【射程五メートルぽっちの魔法の矢】を375本生成するユーベルコード。
「行くわよっ、ラングちゃん!」
「おっけぃ、派手に行こう」
2人は陣形を崩さず同時に走り出した。向かう先は当然、微睡に沈む巨神、『高き森の怪物』。
ややぬかるんだ大地を2人は踏みしめ、疾駆する。
30、25、20、15、10――そして、5。
「捉えたッ!」
ハンナはラングの背後から架空の弓を弾く動作をする。
そして引き絞られた矢が節くれだった肉体に炸裂した。
巻き起こる爆発と翻る爆風。余波で大地を抉り取るほどの爆撃は猟兵2人を諸共吹き飛ばす。
大樹海の中心部から外縁部まで吹き飛んでいく最中にラングはしみじみこう言った。
「話には聞いてたけどすごいな、これ。お前がこれまで無事でいられたのが
不思議だよ」
成功
🔵🔵🔵🔵🔴🔴
シホ・イオア
貴方を放っておけば狂気に侵されて人々の平穏が脅かされる。
目覚めたところを悪いけど、ここで退場してもらうよ。
牽制を行いつつ隙を見ての一撃狙い。
「輝石解放、エメラルド! 雷の獅子よ、敵を食い破れ!」
【全力魔法】【誘導弾】【精神攻撃】【神罰】と
有効そうなスキルは全部つぎ込んでの一撃に賭ける。
この世界にないものだと【破魔】と【浄化】も有効なのかな?
有効な攻撃を放てないときは仲間の援護に。
敵の攻撃に対しては【空中戦】と【残像】で対応。
アドリブ連携歓迎。
微睡より目覚め、古き神は此処に覚醒する。
ゆったりと動き出した『高き森の怪物』に挑みかかるように少女は言った。
「貴方を放っておけば狂気に侵されて人々の平穏が脅かされる。目覚めたところを悪いけど、ここで退場してもらうよ」
猟兵シホ・イオア(フェアリーの聖者・f04634)。毅然とした表情で彼女は巨神に立ち向かう。
未だ異端の神性は小さき勇者に気づいていない。故に好機。シホは人差し指を突きつけて、その先端から自らの力を解放する。
「輝石解放、エメラルド! 雷光よ、獅子の魔弾となりて敵に食らいつけ!」
ユーベルコード『ライトニング・ファングブレイカー』。それは雷の魔弾を打ち放つ雷光のユーベルコード。
【全力魔法】、【誘導弾】、【精神攻撃】、【神罰】、【破魔】と【浄化】。出来得る限りの力を付与し、少女は討神に挑む。
「ばきゅーん!!」
シホの指先を中心に白光が爆散した。迸った光と共に弾ける連続音が世界を焼く。
『高き森の怪物』はその雷光の一撃をただ受け止めた。
その雷光を纏いながら、異端なる神は権能を振るう。
巨神を中心に炎の風が舞い踊った。彼の神が得意とする事象の書き換え。自然現象を手中に収めた神の力が牙を剥く。
「く……ッ!」
眼前に炎の風が迫る。巻き起こったそれに駆られるようにシホは戦況から離脱した。
『高き森の怪物』。雷撃によって肌がやや焼けたものの、その姿は未だ健在だ。
大成功
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十字路・冬月(サポート)
「どんなダンスが好き?あたしは何でもどんとこいさ!」
隙あらば踊ろうとします。一人でも勝手に踊っていますが、できれば他の人とも踊りたい。
心の声は保護者的存在(多分男性)の、いわゆるイマジナリーフレンドです。
難しいことを考えることは苦手ですが、心の中で会話することで解決策を見出すことがあります。
物欲はありませんが食欲はあります。料理はできません。
子供も大好き。
でも戦闘は苦手。負傷者の救出とか、皆との連絡役とかやりたい。
それでも心のオカンに励まされつつ、誰かを守るために逃げはしません。
他はお任せします。アドリブ歓迎!
リスティ・フェルドール(サポート)
援護・治療・盾役として参加いたします。最優先は自分を含む仲間全員の生存と帰還。成功の立役者ではなく、命の守り人として最悪の結果を回避できれば、それ以上に望むことはありません。
真剣な雰囲気は邪魔をせず、仲間同士の険悪な雰囲気はあえて朗らかに。チームワークが生存率を上げる一番の方法として行動します。
ユーベルコードは指定した物をどれでも使用し、多少の怪我は厭わず積極的に行動します。他の猟兵に迷惑をかける行為はしません。また、例え依頼の成功のためでも、公序良俗に反する行動はしません。
あとはマスター様におまかせいたします。よろしくおねがいします!
■
異端なる神『高き森の怪物』は恐るべき力を持つ神性だ。だが、ソレを打ち砕くのに必要な力は単純な暴力だけではない。
例えば、こんな変則的なやり方はどうだろう?
■
「つまり腕っぷし以外に戦う方法はあるってわけだね」
「神様相手だとしても僕たちだって戦えるんです」
猟兵十字路・冬月(人間のスカイダンサー・f24135)及び猟兵リスティ・フェルドール(想蒼月下の獣遣い・f00002)。共に特殊な戦闘法を取る2人のタッグは互いに互いの手を取った。
対する敵オブリビオンは先の戦いを受けて、敵対者の存在を感知していた。故に自らの身を守るために、自身の世界を創り出す。
「おぉぉぉぉ」
低い唸り声がその巨大な口腔から響き渡った。それは世界に呼びかける歌だった。
彼の神の歌は世界を改変し、自らを拡張する呪い。
すなわち自己領域の拡充展開。ユーベルコード『光輝にて闇を照らす』。光輝き始めた彼の神を中心に更なる大樹海へ世界が塗り替えられる。
既に群生する木々を押しのけ、大地の底から大樹が生える。植物の成長形態を無視した超常の中で2人の猟兵は自らの手袋を『高き森の怪物』へ投げつけた。
「「ユーベルコード『デュエリスト・ロウ』」」
そのユーベルコードは【手袋】が命中した対象にルールを宣告し、破ったら傷を与えるユーベルコード。そして宣告するルールは単純であれば単純であるほど、その効力は高くなる。
2人が宣告する、そのルールは、
「これ以上――」
「――森を広げるな」
『高き森の怪物』に縛りがかかる。至極単純で、さして難度の高いそれではないものが。
『高き森の怪物』が迂闊だったのは、敵対者がいることを知りながらも2人自体には気づいていなかったこと。当然2人が掛けたルールなぞ、把握しているはずもない。
「ぃぁァァァァァッ」
ざらつくような絶叫が世界をつんざいた。
巨神の肉体には右斜めの斬撃が走っている。ルールを破った代償。躊躇いなく生やし続けた木々の数だけ代償の傷は深くなる。絶対かのように思われた巨神には臓物に届くほどの傷がつけられた。
さぁ、巨神討滅まであと少しだ。
成功
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八重森・晃(サポート)
『滅び<スクイ>がほしいのかい?』
ダンピールのウィザード×聖者、14歳の女です。
普段の口調は「母親似(私、君、呼び捨て、だ、だね、だろう、だよね?)」、怒った時は「父親似(私、お前、言い捨て)」です。
ユーベルコードは指定した物をどれでも使用し、多少の怪我は厭わず積極的に行動します。他の猟兵に迷惑をかける行為はしません。また、例え依頼の成功のためでも、公序良俗に反する行動はしません。
あとはおまかせ。よろしくおねがいします!
メイリン・コスモロード(サポート)
『一緒に頑張りましょうね。』
人間の竜騎士×黒騎士の女の子です。
普段の口調は「丁寧(私、あなた、~さん、です、ます、でしょう、ですか?)」、時々「対人恐怖症(ワタシ、アナタ、デス、マス、デショウ、デスカ?)」です。
ユーベルコードは指定した物をどれでも使用し、
多少の怪我は厭わず積極的に行動します。
他の猟兵に迷惑をかける行為はしません。
また、例え依頼の成功のためでも、
公序良俗に反する行動はしません。
人と話すのに慣れていなくて
「えっと……」とか「あの……」とか多様します。
戦闘ではドラゴンランスを使う事が多い。
その他、キャラの台詞はアドリブ等も歓迎です。
あとはおまかせ。よろしくおねがいします!
■
絶叫を上げる巨神、『高き森の怪物』。狂気を誘う声に耐えながら、2人の少女はこう言った。
「「では――」」
■
世界が金切り声を上げていた。異なる法則によって傷を負った異端なる神が痛みに苦しみ、その力を暴走させているが故だった。
大樹海の構築が再開し、あべこべな自然現象が巻き起こる。
そんな終末的世界を猟兵が駆ける。
猟兵八重森・晃(逝きし楽園の娘・f10929)及び猟兵メイリン・コスモロード(飛竜の鉾・f13235)。2人はそれぞれ別のルートで巨神へと迫っていた。
メイリンは炎の竜巻をすんでの所でよけながら、一本の槍を取り出した。
銘はドラゴンランス、竜槍【シリウス】。光の力を宿す槍を握りしめ、メイリンは自らの力を解放する。
「竜よ、私に力を貸して下さい。一緒に往きましょう!」
ユーベルコード『飛竜の双翼(ドラゴニック・スカイハイ)』。握ったドラゴンランスの力に応じて、メイリンの力を底上げするユーベルコード。紅い飛竜のオーラを身に纏った彼女は、オーラの翼を羽ばたかせて超常現象の嵐を翔けていく。
メイリンが空からの接近を試みる中で、八重森もまた動く。
留まることを知らない木々の異常な成長。八重森の胴体10個分くらいの太い幹を蹴り、溶岩と化した大地を飛び越え、のび続ける枝を駆け抜けて、八重森は『高き森の怪物』に肉薄する。
瞬間、彼女の目の前に突如として幹が生えてきた。
「な――ッ?!」
思わず八重森は面食らう。だが、脚は止められない。既に出ている最高速。最早落とせる速度ではない。
衝撃に備えて歯を食いしばる。やってくるだろう痛みに覚悟を決める。衝突するまでのコンマ一秒。しかし八重森が備えた痛みは来なかった。
バキァッッ、という暴力的な音と共にその幹が破壊されたからだ。破壊主は言うまでもない。紅いオーラを纏うメイリン・コスモロード。彼女の槍が八重森の道を妨げる幹を粉微塵に打ち砕いた。
「「――――」」
飛翔するメイリンと駆ける八重森は一瞬だけ視線を合わせる。そして息を合わせて、撃滅へと動き出す。
「いらっしゃい――ユーベルコード『踊れ致死の舞(バレット・ヘル)』」
「私の中に眠る竜の力よ、槍に宿りて敵を貫きなさい!――ユーベルコード『飛竜の聖槍』!」
八重森によって放たれる455の魔法の弾丸、そして一条の光となって突厥するメイリン。
2種の暴力が向かう先は『高き森の怪物』、その肉体に走った深い傷。やがて着弾したそれは傷を基点に『高き森の怪物』の肉体を抉り、そして内側から破裂させた。
パンッ、とあまりにも軽い破裂音があった。ただそれだけで超常現象を操る異端なる神は消滅し、そして静寂が訪れた。
呆気がなさ過ぎた。歪な大樹海とあべこべな自然現象によってネジくれた地形がなければ夢だと思えた。それくらいに呆気のない結末だった。
青い青い空の下で2人の猟兵はそんな結末に顔を見合わせ、そして、
「「ぷっ、ははははっ」」
笑った。
成功
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