6
子供を捧げよ、時を刻むために(作者 ヨグ
3


#UDCアース 


タグの編集

 現在は作者のみ編集可能です。
 🔒公式タグは編集できません。

🔒
#UDCアース


0



 カチ、カチ、カチ……鳴り響くのは、時計の針が進む音。
 大きな時計塔を囲むように屋台が広がり、食べ物の湯気がたちあがっている。
「さーさ、子供たち。今日は楽しんでいってくださいねー!」
「君たちの大好きなお祭りだ。寒い中でも楽しんでいってくれよ!」
 屋台の間では着ぐるみたちが、子供を見つけては風船を配っている。
 皆が皆、一様に子供たち、そしてその保護者たちへと明るく接していた。
「あと少しでショーが始まるよ!」
「さぁみんな! 舞台の周りに集まろう!」
 着ぐるみたちや屋台の主たちの言葉に、子供たちは中央に作られた舞台へと駆け出していく。
 保護者たちも呆れながら、舞台の周りに拵えられた席の元へ。
「ジャガーノート戦隊によるヒーローショーの始まりだ!」
「みんなー! 今日は、集まってくれてありがとう!」
 マイクを持った司会の言葉に、子供たちは歓声を上げているが、
「……あら、うちの子はどこかしら?」
 保護者の何人かは、我が子の姿を見失っていた。
 しかし、舞台の方へと目を向ければ、
「私たちの舞台を手伝ってくれるお友達の紹介でーす! お名前はなんていうのかな?」
 司会者の隣で元気に名前を答える我が子に、保護者たちは安堵の表情を浮かべるていた。
 カチ、カチ、カチ……そんな彼らの頭上で、時計塔は時を刻み続けている。

「皆さん、集まってくださり、ありがとうございます。
 ……今回は少し、厄介な仕事を頼むことになりそうです。」
 グリモアベースに集まった猟兵たちを前に、一礼したアトは珍しく表情を曇らせていた。
 掌の上でグリモアが輝けば、壁に映るのはお祭り会場のようで、
「ここは、UDCアースの新興住宅地……いつからあるのか解らないほど昔からある時計塔をシンボルに、都会へのアクセスの良さから栄えたベッドタウンです。
 今回、ここで行われている祝祭で、邪神への生贄が捧げられる事が解りました。
 生贄となるのは、お祭りに集まった子供たちとなります。」
 場面が切り替わると、中央の舞台に集まる子供たちの姿。
 舞台の上にも何人かの子供たちがおり、彼らは怪人に捕まっているようだ。
「正確に言うならば、子供たちの精神と自我ですね。
 このショーが進むと、舞台の上の子供たちにはヘッドギアが手渡され、ヒーローたちへと力を送ってくれと頼まれます。
 ヘッドギアはヒーローであるジャガーノート戦隊の被り物に似ているので、子供たちは疑いなく被るでしょう……そして、その精神と自我が抜き取られてしまいます。
 ……ですが、この段階では皆さんは、手を出さないでください。
 でないと、邪神が現れてくれない可能性があります。
 元凶の邪神を顕現させるためです……申し訳ないですが、耐えてください。」
 そう言ってアトがゲートを開くと、お祭り会場から少し離れた所へと繋がった。
「まずは、なるべく舞台の近くへと行って、機会を窺ってください。
 屋台の主や通路を歩く着ぐるみ、そしてヒーローショーの役者たちなどは、全て邪神の信奉者たちです……彼らは子供と、その保護者と思しき者なら、にこやかに中央へと導くでしょう。
 次に、舞台の子供たちにヘッドギアが被せられた時、一気に飛び出してヒーロー……もとい、ジャガーノートたちを退治してください。
 彼らを倒すことで、奪われた子供たちの自我と精神が、元に戻るはずです。
 そして、その後に現れる邪神……子供たちからジャガーノートを生み出す邪神を、退治してください。
 よろしくおねがいします。」





第3章 ボス戦 『Dr・ティック-トックマン』

POW ●私は勝利も生存も望まない。君達はどうだい?
【敵味方問わず「勝ちたい・生きたい」 】という願いを【"÷"と願いを反転し叶える「反・願望器」】に呼びかけ、「賛同人数÷願いの荒唐無稽さ」の度合いに応じた範囲で実現する。
SPD ●寛いでいき給え、自信作達がもてなすよ!
自身が操縦する【創造主を庇う様に戦うジャガーノート達】の【召喚数・レベル・武装・発狂度に応じた強化】と【自身の、一秒毎に無差別に正気を削る時計音】を増強する。
WIZ ●君達の死は無駄にしないよ!
全身を【ジャガーノート達の残骸で造った武器・装甲】で覆い、共に戦う仲間全員が敵から受けた【負傷・及び死亡したジャガーノートの数】の合計に比例し、自身の攻撃回数を増加する。
👑11 🔵🔵🔵🔵🔵🔵

種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は💠ジャガーノート・ジャックです。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


「あれ……ここは……?」
 舞台の端でヘッドギアを付けていた子供たちが意識を取り戻し、きょろきょろと周りを見渡している。
「僕らは、さっき」
「ええ、君たちはさっきまで、ジャガーノートとして戦っていましたね。」
「ひっ!?」
 頭上から聞こえた声に目を上げれば、白衣の上に乗るのは時計の顔。
 明らかに着ぐるみではない、その異様な姿に子供たちは悲鳴を上げて逃げ出していくが、そんなことはお構いなしに猟兵たちへと顔を向ける時計。
「私への貢ぎ物を奪い取ったのは君たちか。全く、そのせいで今年は新作を作ることができないではないか。嘆かわしい。」
 時計がパチンと指を鳴らせば、現れるのはジャガーノートたち……しかし、今回現れたのは人の外観のままだ。
 ふらりと意志を感じない立ち姿の彼らへ向け、もう一度指を鳴らせばジャガーノートを構成する装甲や武装が張り付けられていく。
 その異様な雰囲気に、舞台を見ていた子供たちも背を向けて駆け出していった。
「仕方がない、有り合わせでお相手しよう。寛いでいき給え、これでも過去の自信作だ、君たちも退屈はしないだろう!」
 銃器を構え、別のものは槍を構え……ジャガーノートたちは猟兵たちへと襲い掛かってきた。
ジェイク・リー
八邉鬼衆を現し、魔と別つ刃へと変える。
(さて、分離できるかどうか)
暗殺と早業、フェイントを織り交ぜた暗殺剣を繰り出す。
魔力溜めを行い、魔力で残像を作り出しつつ迷彩で姿を消して奇襲を仕掛ける。
狂気耐性で対処しつつ受け流しや見切りで回避を行う。
魔力の障壁でジャストガードを行い衝撃波を叩き込む。
「攻めの隙を突くスタイル、ディフェンダー」
後の先、即ちカウンターに前提を置いた攻防一体の型として編み出したディフェンダー。
残像や素早く動き翻弄からの無駄のない暗殺の剣技を繰り出すアサシネーション。
「猟書家相手するなら、UC以外の技や戦術を編み出すしかねえからな」

アドリブOK


ラハミーム・シャビィット
アドリブ大歓迎です!

彼からはどんなクランケヴァッフェを造り出せるのか、インスピレーションが湧き出てクル… これもUDCメカニックとしての業と言うやつデショウカ?

行動
個性的な頭部だろうと、流石は邪神デスネ… あの時計音はかなり危険デス。
気は乗りまセンガ、《呪詛の加護》に頼る事にシマショウ。
強化された〈呪詛耐性・狂気耐性》で時計音から身を守りつつ、〈呪詛〉を込めたカース・オベリスクハンマーで時計頭の邪神に対して〈捨て身の一撃〉を仕掛けてミマスネ!

邪魔をしてくるジャガーノート達の攻撃は〈第六感〉で予測して、〈残像〉を作り出して回避をしてミマショウ。

子供達を狙った罰は受けて貰いマスヨ!


「お前が元凶か。」
 ジェイクの怒気を込めた言葉と共に周囲に現れる黒い影は、ジェイクの内の人格たち。
 八邉鬼衆と呼ばれる彼ら、彼女らが笑みを残してジェイクの手の中へ集まり、魔力の刃へと姿を変えた。
「次はないと知れ。」
「おお、君はなかなか強い感情を持っているな。私も欲しいくらいだ。」
 しかし、刃を構えたジェイクの言葉もどこ吹く風……時計頭の邪神は手を叩きながら、ただ感想を述べるように話していた。
「これも、UDCメカニックとしての業と言うやつデショウカネ。」
 その横で見ていたラハミームだが、興味は邪神そのものへと向いていた。
 指を鳴らすだけでジャガーノートを顕現させている……それだけの力を持つUDC。
「……あんな彼からは、どんなクランケヴァッフェを造り出せるのか、インスピレーションが湧き出てクル。」
「はっはっは、そこの君とは意見が合いそうだ。私の身体は生憎と、使わせるわけにはいかんがね。」
 パチンと邪神が指を鳴らすと、急に時計塔の針の進む音が耳に障りはじめた。
 カチッ カチッ カチッ……一秒ごとに視界が揺らぎ、脳を直接揺らすかのように。
「くっ……これも、彼の力デスカ。」
「そのようだな、手早く終わらせるぞ。」
「はっはっは! 君たちの力を見せてくれたまえよ!」
 一気に駆け出した2人に対し、邪神はジャガーノートたちをけしかけてきた。

 幸い、2人とも呪詛や狂気に対する術を持ち、ジャガーノートたちと相対した頃には時計の音が気にならなくなっていた。
「っと、ここで止まっていられマセン。」
 ジャガーノートが突き出した槍がラハミームの残像を貫き、その時にはすぐ後ろを駆けている。
 そして、残像の背後でジェイクの張った魔力障壁が、槍を弾き飛ばしていた。
(さて、分離できるかどうか。)
 思考は一瞬……その間にも、流れるような動作で魔力の刃を突き出し、ジャガーノートを刺し貫いた。
「……ほう?」
 とさ……と意識のない人が落ちる音と共に、興味深げな邪神の呟きが響く。
 ジェイクの刃はジャガーノートの素体である肉体に傷をつけることなく、力を与える繋がりを断ち斬っていたのだ。
「なるほど、考えたものだ。」
「試すのは初めてだがな……うまくいって良かったぜ。」
「はっはっは! だが、この数を全て救えるかね?」
 邪神の周囲にいたジャガーノートたちが一斉に、ジェイクへと武器を向ける。
 突進、そして襲い来る銃弾……しかし、それが貫くのは魔力で生み出された残像で、
「……攻めの隙を突くスタイル、ディフェンダー」
 槍の穂先のすぐ横から姿を現したジェイクが斬りつけ、ジャガーノートたちへと魔力を流し込んでいく。
「後の先をとる戦い方だね、なかなかやる。」
「これからも猟書家相手するなら、UC以外の技や戦術を編み出すしかねえからな。」
 そう言ったジェイクをさらに銃口が狙うが、オベリスクの形をしたハンマーに吹き飛ばされた。
「余所見をしている余裕はありませんヨ!」
「忘れてはいないとも、君とは語り合いたいと思っていたところだ。」
 ラハミームの手にしたハンマーは、UDCを元に作られたクランケヴァッフェ……別の生命体を元にしたモノ。
「お断りシマスヨ……これは、あなた方のようなモノと戦うための力デス。」
 ツルハシのような形に変え、一気に邪神へと飛び掛かるラハミーム。
「弄るために道具へと変えるあなたとは、言葉を交わす気はないデスネ! 子供達を狙った罰は受けて貰いマスヨ!」
「……やれやれ、嫌われたものだ。」
 グシャリと……避けることもなく、その時計の頭をオベリスクが刺し貫き、殴り飛ばす。
 ガチ、ガチ、ガチ……合間にギシギシという雑音が混ざる時計の音が、邪神から響き渡る。
「くっ……この音の発生源ハ、」
「その通り、この私だよ。」
 さらに耳障りになる音にラハミームが距離をとると、邪神は何事もなかったかのように立ち上がってくる。
 しかし、その顔の時計は一部のバネが弾け、歯車が喰い込んでいた。
「やはり人間は面白い……もっと、君たちの力を見せてくれたまえ!」
「ちっ……多少は人に寄せてると思ったが、こいつも根っからの邪神かよ。」
「デスネ……。」
大成功 🔵🔵🔵🔵🔵🔵