8
ダークゴッド・ゲーマーズ

#UDCアース

タグの編集

 現在は作者のみ編集可能です。
 🔒公式タグは編集できません。

🔒
#UDCアース


0




●グリモアベースにて
「やあやあ猟兵諸君。くるるちゃんの召集に集まってくれて感謝するねっ」
 グリモアベースに集まった猟兵達を前に腕を広げ、鏡繰・くるる(属性過積載型バーチャル男の娘・f00144)は愛らしい笑顔と共に元気よく切り出した。
「今回はUDCアース! とあるゲームセンターで行われている、邪神復活の儀式を阻止してもらうよ!」
 そのゲームセンターでは今、様々なゲームの世界をリアルに体感できると話題のVRゲームが評判となっている。もちろん、例えばスペースシップワールドのそういったゲームとは比べるべくもないが、UDCアースの文明レベルで言えば過剰すぎるほどのリアリティだ。
 当然ゲーマーの間では大きな話題になっており、連日大盛況で……そしてこれもまた当然の事ながら、このゲームには裏がある。
「どうも邪神の使徒は、『ゲームの才能がある人間』を集めてるらしくてね。このゲームセンターはその選別の場、って訳。すでに何人ものお客が、行方不明になってるみたいだ」
 普通ならばそんなに行方不明者が出れば営業停止になるだろうが、そこは邪教の本拠地。不思議な力で、常人では不自然を認識出来ないようだ。
 警察もマスコミも一切それを問題視せず、客も何の危機感も抱かず遊びに来ている。
「ま、当然こんな状況を放置なんてしてられない訳で。キミ達には、このゲームセンターに調査に行ってもらって、企みを阻止してもらうよ!」

 とは言うものの、表向きは普通のゲームセンターだ。店員も自分達が邪神復活の儀式に加担しているなどとは夢にも思っていない、ただのアルバイトである。いきなり押しかけても、首謀者には逃げられてしまう。
「だから皆には、まずゲームセンターのお客として潜入して、ゲームをプレイしてもらうよ」
 そこで腕前を見せつければ、邪教徒に目を付けられ、首謀者の所に案内してもらえる、という訳だ。
「ゲームは、個室に入ってVRゴーグルとヘッドホンを頭に取り付けて、コントローラーを握ってプレイするタイプだよ」
 精鋭部隊となって迫りくる敵の大軍を迎え撃つFPS、宇宙を舞台に戦闘機で宇宙人と戦うシューティング、学園で理想の恋人を口説き落とす恋愛ゲーム、悪の組織を拳一つで壊滅させるベルトスクロールアクション、立体迷路で大きな箱を所定の位置に移動させるパズルゲーム……などと言った数多くのゲームが存在する。
 自分に合ったゲームを選ぶと良いだろう。
「ハイスコアを出したり、スーパープレイを魅せたりすると、個室の中に別室への穴が開いて、そこからどこかに連れていかれちゃうみたいだね。もちろんキミ達の場合はそれが目的なんだけど」
 なお、腕に自信がないなら、こっそりハッキングなどのズルをするのも一つの手である。

「ともあれ別室に攫われれば、首謀者と遭遇する事ができるんだけど……直接見られれば、猟兵だって事はバレちゃうと思う。そして、キミ達を排除するために『邪神プラモ』を複数体けしかけてくるよ」
 『ヴァイスシュヴァルツ』と呼ばれるそのロボット型のプラモは、およそ30cm程の大きさながら、量産型キャバリアにも匹敵しようかと言う強さを持つUDCだ。自在に飛び回りながら、強力なビーム兵器やビットによって攻撃してくる。
 小さいのに素早いので、普通の攻撃が当たりにくいのも厄介な所である。
「プラモを全滅させれば、首謀者――月詠・蓮と言う少女と戦う事ができる」
 蓮は『龍皇』の異名を持つプロゲーマーだ。両手両足、そして背中のアームを用いて、格闘ゲームの技を再現して戦う。スピード、パワー、そして戦いのセンスを兼ね備えた強敵だ。ゲーム感覚ながら、格闘技の達人を遥かに上回る強さを持っている。
 その見た目に舐めてかかると、確実に痛い目を見せられる事になるだろう。

「ゲームは楽しいもの。それを悪巧みに使うなんて、許す訳にはいかないよね」
 くるるはそう言うと、わざとらしい可愛らしくポーズを取って猟兵達を見渡す。
「それじゃ、ばっちり解決してきてね。良い知らせを待ってるよ!」


一二三四五六
 リアルではゲーセンとか久しく行ってない。

 ごきげんよう。実は、くるるでUDCアースを出すのは二年ぶり。一二三四五六です。

 第一章の冒険『究極のゲーム』は佐藤・和鏡子(リトルナース・f12005)さん、第二章の集団戦『邪神プラモ『ヴァイスシュヴァルツ』』は富良野・経嗣朗(プラモビルダーキョウシロウ・f13293)さん、第三章のボス戦『『龍皇』月詠・蓮』は星川・アイ(男の娘アイドル風プロゲーマー・f09817)さんの投稿です。ありがとうございます。

 補足。
 第一章でプレイするVRゲームは、選択肢に縛られず好きなゲームを遊ぶ事が出来ます。自分の得意なゲームで腕前を見せつけましょう。ただしゲームセンターなので、時間のかかるRPGとかシミュレーションは流石に有りません。

 第三章のボスである蓮は背中に触手を持っていますが、えっちな事には使いません。油断してると殴り潰されるのでご注意を。

 それでは、皆様のプレイングを楽しみにお待ちしています。
376




第1章 冒険 『究極のゲーム』

POW   :    FPSに参加。戦友たちと共に敵兵を迎え撃て。

SPD   :    シューティングゲームに参加。迫り来る敵機を撃ち落とせ。

WIZ   :    恋愛ゲームに参加。憧れのあの子を攻略だ。

👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

種別『冒険』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

弥久・銀花
ゲームですね、戦場帰りの猟兵ならこんなの楽勝ですよ!





チュドーン!(自機がやられた音)


はぁーっ!?
今の当たってなかったですよ!このシューティングゲーム、当たり判定おかしいです!

ぐぬぬ、こうなったら連コインでボム連発ゴリ押しプレイを……!
(しかしゲーム代金を経費で落とすのは限度額が決まっていた!)


……、これが最後の一枚


こうなったら……、はい
このゲームセンターはオブリビオンの経営する邪悪なゲームセンターですよね?
じゃあ、私もユーベルコードを使っても許されますね?

『傷跡の記憶』発動!
どうせなら魅せプレイしたいですし最初からです!






どうですか!私のスーパープレイ!

ん?店員さん?何か景品でも貰えるんですか?



「ゲームですね、こんなの楽勝ですよ!」
 自信満々に、シューティングゲームに挑む銀花。宇宙戦争で、防衛軍の戦闘機を操って侵略者を迎え撃つ設定だ。
「ふふん、いくらかかって来ようと、戦場帰りの猟兵にとってこの程度……あれ?」
 ステージ中盤まで調子に乗って進めていくが、徐々に敵弾の密度が上がってくると、対応しきれず撃墜されてしまう。
「はぁーっ!? 今の当たってなかったですよ! 当たり判定おかしいです!」
 台パンせんばかりの勢いで怒りを露わにするが、それで撃墜がなかった事になる訳ではない。コンティニュー画面を睨みつけると、ポケットの中から硬貨を取り出した。
「こうなったら連コインでゴリ押しプレイです……!」
 コンティニュー特典で得たボムの無敵時間を使って、ガンガン進んでいく銀花。ボムが切れればやられてコンティニュー、を繰り返し、お金の力で強引に進んでいく。
「ぐぬぬ……渡された経費はこれで最後……」
 だがそんなゴリ押しも、ついに最後の1クレジット。これで全面クリアはどう考えても不可能だ。しばし硬貨を睨み――。
「こうなれば……こうですっ!」
 そしておもむろにコンティニューを拒否し、最初からスタートし直す。すると先程とは全く違うスーパープレイを連発し始めた。
「ここはオブリビオンの経営する邪悪なゲームセンター。だったら許されますよね!」
 もちろんそれはユーベルコードによるものだ。数年間特訓したかのように習熟すると、敵機の出現位置を完全に記憶しているかのように、先回りで撃破していく。
「……ん? 何か景品でも貰えるんですか?」
 先程とは打って変わっての1コインクリアを終えると、床に穴が開く。ゴーグルを外して、その中に飛び込んでいく銀花。

大成功 🔵​🔵​🔵​

四季乃・瑠璃
緋瑪「ハッキングしちゃっても良いけど、たまにはゲームを楽しむのもイイね~」
瑠璃「ガンコンとか無いのかな?まぁ、仕方ないかぁ」
翡翠「ま、仕方ない…」(タピオカミルクティー飲みながら参加)
二人「あ、ずるっ」

ホラー系FPS

UCで分身&シスターズ

最初はコントローラによるVR操作で少し手間取るも、銃器や爆発物等の扱い、攻撃タイミングはお手の物と言った感じで3人でノーミス・ハイスコア等を連発。
外で観戦画面で見てるゲーマー達が唸る程のプレイを魅せつけて、連れて行かれるのを待ってみるよ。

緋瑪「なかなか臨場感はあるねー」
翡翠「動きも確かにリアル感あるかも…」
瑠璃「でも、動きがちょっとパターン過ぎるかな」



「ハッキングしちゃっても良いけど、たまにはゲームを楽しむのもイイね~」
「ガンコンとか無いのかな? まぁ、仕方ないかぁ」
 協力プレイ用の筐体に入る緋瑪達3人。瑠璃はコントローラーの形状がどうにも不満なようだ。
「ま、爆弾のセットとかはガンコンじゃやりにくいしね。仕方ない……」
「まあそうだけど……って、いつの間に」
「あ、ずるっ」
 翡翠はいつの間に買ったのか、タピオカミルクティーを片手にゴーグルを嵌める。残りの2人に非難されても、涼しい顔でコインを投入した。
「ほら、始まるよー」
「もうっ……後でわたし達も絶対買うからね!」
 ゲーム内容は、ホラー系のFPS。ゾンビに支配された街を探索しながら、その謎を解き明かしていくものだ。
「なかなか臨場感はあるねー」
「動きも確かにリアル感あるかも……」
 彼女達にとっても、十分にリアリティを感じられる映像。普通の人間なら怖気づいてしまいそうな程のクオリティだが、むしろ馴染み深ささえ覚える。
 強いて問題を上げるとすれば、リアル過ぎて本物の武器で殺したくなってしまう所だろうか。コントローラーでの操作がまどろっこしい。
「でも、動きがちょっとパターン過ぎるかな」
「ゲームだからなのか、ゾンビだからなのか……」
 まあそれを差し引いても彼女達の敵ではない。敵の動きを先読みし、銃弾や爆弾で次々と撃退する。多くのプレイヤーが詰まる難所も易々と通過し、外で観戦しているゲーマーから感嘆の声が漏れた。
「よし、これでクリアっ♪」
「……お、話の通りだねー」
 全面クリアすると、足元に大きな穴が開く。飲み干したミルクティーの容器をゴミ箱に放り込み、中に入っていく3人。

大成功 🔵​🔵​🔵​

黒玻璃・ミコ
【POW】で判定

※美少女形態

◆心情
ソシャゲ好きなミコさんですがゲーセンも大好物なのですよね
ちょっと張り切らせて頂きますよー

◆行動
肝心のVRゲームは……
剣豪となって悪党達を斬り捨て御免なチャンバラFPS
これです(キリッ)

ひゃっふー銃とかは使い方を知りませんが
心得のある刀剣なら後の先による【カウンター】戦法でバッサリ返り討ちにしちゃいます
【第六感】があるせいか何となく不意打ちしてくるタイミングとかも判りますしね
ちょっと脳内麻薬で【ドーピング】して【瞬間思考力】も高めれば
コンマ以下の微妙な判断もばっちりです
この勢いで前人未到の剣神級もノーミスでクリアしちゃいますよー

◆補足
アドリブOK



「ソシャゲ好きなミコさんですが、ゲーセンも大好物なのですよねー」
 張り切るミコが選んだのは、コントローラーを刀代わりに並み居る悪を斬り倒す、時代劇風のFPSだ。
「悪党どもは斬り捨て御免……これです」
 キリッと表情を作りながら、選んだコースは最高レベルの剣神級。誰一人としてワンコインクリアを達成していない、前人未到の難易度だ。
「銃とかは使い方を知りませんが、刀剣なら心得はありますからねー……おっと」
 一つ下の剣豪級でも難しいが、こちらはさらに忍者が多く出現する。場所を選ばず現れる上に攻撃速度も速いので、数秒の放置も許されない。
 完全に、出現位置を覚えている事を前提とした、死に覚えゲーである。もちろんミコは覚えるどころか初プレイだが――。
「ま、こういうのはなんとなくセオリーとか有りますからねー」
 直感を働かせて出現位置を察し、出てきた瞬間には斬り捨てる。むしろ、出てくる前に斬撃を置いておくような勢いだ。
「ひゃっふー!」
 さらに毒使いの技量で脳内麻薬を精製する事で、瞬間思考力と反射神経を研ぎ澄ませていく。数フレームの対応を要求される明らかに殺しにかかって来るような敵、勘では対応しきれない意地の悪い敵も、ハイテンションに斬り捨てて。
「これでラスト……ですっ!」
 耐久力の高いラスボスは、ゲームの反応限界ギリギリの連斬でめった切りにして、見事にノーミスクリアを達成する。当然、ハイスコアのランキングも1位だ。
「ふぅ、なかなか楽しめましたねー……おっと。ご招待ですか」
 すっかり満喫し、満足げにスコアを登録し終えると、床に穴が開く。それを降りて次の部屋へと向かっていくミコ。

大成功 🔵​🔵​🔵​

フレミア・レイブラッド
WIZ

この可愛い子がたくさん出てくる恋愛ゲーム(GL)をするわ♪
本当に素晴らしいリアル感ね。ゲームと思えない出来だわ。
攻略のし甲斐もあるというものね♪

【創造支配の紅い霧】を発動。
こっそりと霧を筐体内に浸透させる事でゲームのプログラムを『支配』。
自身が有利になる様にイロイロとデータや乱数等を書き換えて全女性キャラを(ルートが無ければ『創造』でプログラムを書き換えて)ハーレム攻略するわ♪
最難関、攻略不可能な鉄壁と言われた委員長さんもわたしに掛かればイチコロよ♪
VR世界でたっぷりイチャイチャさせて貰うわ♪

…なんでゲームセンターに恋愛ゲームがあるのかしらね。



「本当に素晴らしいリアル感ね。ゲームと思えない出来だわ♪」
 フレミアが挑戦するのは、学園で様々な美少女と交流する恋愛ゲーム。本来は男性向けなのだろうが、女性主人公も問題なく登録出来るようだ。
「攻略し甲斐はあるのだけど……どの子も良いのが悩み所よね」
 一通りのキャラ紹介を見終えると、少しだけ考える素振りを見せる。だが、悩むのはごく僅かな時間、決断の代わりに筐体内にたちこめる紅い霧。
「だったら、選ばなければいいんだけど♪」
 真祖の魔力でデータや乱数を書き換えて、好き勝手にゲームを支配する。主人公の能力値もヒロインの好感度も容易くカンストさせて、イベントフラグも自在に操作して。
『大好き……♪』『す……好き、よっ』『好きです……』『だーいすきっ♪』
 幼馴染からツンデレ娘、大人しい文学少女に元気いっぱいの後輩。ありとあらゆるヒロインを攻略するハーレムルートを勝手に作り上げ、存分に彼女達とのデートを満喫する。
 最難関の隠しキャラである鉄壁の委員長も、放課後の委員会室で骨抜きにして。
『も、もう、こんなの校則違反です……だから、皆には内緒……ですよ?』
「ふふっ、本当に可愛いわね♪」
 2人きりのVR空間で、存分にその照れ顔を愛でていく。本来存在しないイベントまでも作って、イチャイチャを楽しんで。
 ――それにしても、何故ゲームセンターに恋愛ゲームがあるのか、ちょっと疑問を抱かないでもないが。
『んっ……駄目っ……』
「おっと、ゲームに集中しないとね♪」
 委員長の可愛らしい声を聞けばそちらに意識をやって。床に奥への穴が開くまで、隅々までゲームを楽しんでいく。

大成功 🔵​🔵​🔵​

十文字・真
【心情】そのような邪悪な儀式…この十字神(クロス・ゴッド)が阻止してくれよう!(厨二なポーズを決めつつ)その為にもまずはこの電脳遊戯の腕を見せつけねばな…(ゲームなんて久々だから思いっきり楽しむぜ!(心の声))

【作戦】ここはやはり戦…即ちベルトスクロールアクションを嗜もうか…敵の動きを【見切り】、倒す…この繰り返しだ…!ふははは!ゲームなんて久しぶりだから楽し…こほん、なかなかにゆかいではないか!
結果がどうあれ我はやり遂げた!と清々しい顔をして結果を見ればかなりのハイスコア…これは良き事だな…!これで目をつけられるとよいが…(時折厨二から素に戻る事もあり)【絡み・アドリブOK】



「このような邪悪な儀式……! この十字神(クロス・ゴッド)が阻止してくれよう!」
 ビシッと両腕を交差させ、片目を隠した厨二ポーズを決める真。いや、ここは当人の申告通り、十字神と呼ぶべきか。
「まずはこの電脳遊戯の腕を見せつけねばな……ここはやはり戦に身を投ずるべきか」
 彼が選んだのは、ベルトスクロールのアクションゲーム。犯罪集団を相手に、その拳や拾った武器で戦いを挑む若者達の物語だ。
「ふっ、神の力をもってすれば、悪を制する事など容易い事!」
 VRと言う事もあって普段の戦闘技術が応用しやすい。スピードタイプのクールな男性キャラで、敵の攻撃を見切っては反撃で倒し……だんだんテンションも上がってくる。
「ふははは、ゲームなんて久しぶりだから楽し……こほん、なかなか愉快ではないか!」
 熱くなりすぎたせいで、途中うっかり素に戻りかけたり、その動揺で攻撃を喰らってやられかけたりもするが。そこはなんとか取り繕って、最終ボスの前に到達する。
「神の裁きを受けるが良い!」
 シンジゲートの親玉が繰り出す銃弾を巧みに避けて接近し、その拳で殴り倒す。街に平和を取り戻し、エンディングが表示されると、清々しい顔でゴーグルを外す十字神。
「我はやり遂げた! ……む、これは?」
 周囲を見ると、モニターにハイスコアが表示され、同時に足元には奥へと続く穴が開いている。ゲームに熱中し過ぎてそういえば目的を忘れかけていたと、再度の咳払い。
「ともあれ、良かった……ではなく。この神を招き入れた事、後悔させてやろう!」
 ふはははは、と高笑いをしながら、パーカーの裾を翻して穴の中に降りていく。

大成功 🔵​🔵​🔵​

露木・鬼燈
遊びだからこそ真剣にやらないとね。
まぁ、普段はこーゆー遊びはやらないのだけれど。
腕前を見せる必要があるといわれてもなー。
経験のなさは別なもので補えるものがいいかな?
肉体スペックとゆーか、動体視力と情報処理能力。
これで何とかなりそうな格闘ゲームとかいいかも。
異形心眼ならフレームを見切ることができる。
更に秘伝忍法<海渡>を使用。
自分が反応できなくても電子の海に展開した分身たち。
これがフォローすることでスーパープレイも楽勝!
これでイケルイケル!
揺れて破れるタイプの美少女格ゲーはVRだと…
なんとゆーかすごいよね!
リアルとは違った良さがあると思うです。
やりこむとなるとかなりのお金と時間が消える!



「遊びだからこそ真剣にやらないとね。まぁ普段はこーゆーのはやらないのだけど」
 あまり馴染みのないゲームの筐体を、興味津々に見比べる鬼燈。
「経験のなさは別なもので補えるものがいいかな?」
 と言う事で、選んだのは格闘ゲーム。武芸者による彼にとっては一番馴染みやすそうなゲームだ。
「ふむ。だいたい分かったっぽい」
 難易度の低い序盤のステージはゲームの理解に徹し、若干危ない所を見せつつも勝利する。そして把握を終えた所で、その瞳に取り付けたレンズ――異形の複眼が輝いた。
「と言う事で、ここからは本気でいってみる!」
 フレーム単位の動きを見切る動体視力と、それを処理する情報能力。もちろん身体能力は言わずもがな。相手の小足すら見切って、カウンターの攻撃からコンボを叩き込んで、パーフェクト勝ちを決めていく。
「更にこいつも使うっぽい!」
 ダメ押しとばかり、基盤の内部に電子の分身を送り込む事で、相手の思考ルーチンすらも把握する。隙の大きな攻撃を誘ったり、逆に手も足も出ないように固めたり。
「楽勝楽勝、これでイケルイケル! ……けど!」
 そんなスーパープレイを連発する一方で、なんとも言えない表情を浮かべる鬼燈。と言うのも、選んだ格闘ゲームは、キャラクターが美少女ばかりで――。
「なんとゆーか……すごいよね!」
 動けば揺れ、攻撃すればさらに揺れて、倒れればあられもない姿を晒す。必殺技を決めれば衣装が破れ、さらに大胆に。
「リアルとは違った良さがあるです。やりこむとなるとかなりのお金と時間が消える!」
 思わずそのクオリティに見入り、魅せプレイとか披露してみる。
 その腕前を認められて奥への穴が開くが、少し後ろ髪を引かれてしまう。

大成功 🔵​🔵​🔵​




第2章 集団戦 『邪神プラモ『ヴァイスシュヴァルツ』』

POW   :    フルバースト・ジェイル
【僚機と連携し、逃げ場を塞ぐ様な一斉射撃 】を放ち、自身からレベルm半径内の指定した全ての対象を攻撃する。
SPD   :    オールレンジ・プリズン
【全方位 】から【ビット兵器】を放ち、【拘束ビームの弾幕】により対象の動きを一時的に封じる。
WIZ   :    イーヴィルプラモエナジー・フルブースト
あらゆる行動に成功する。ただし、自身の【高濃度邪神プラモデルエナジー 】を困難さに応じた量だけ代償にできなければ失敗する。
👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


 筐体に空いた穴から、奥へと進んだ猟兵達。穴は奥で合流しており、一つの大きな、薄暗い部屋に繋がっていた。
『よく来たわね。あなた達のゲームの腕、この私のために役立てて――!?』
 どこからともなく聞こえてくるのは、少女の声。監視カメラのようなものでこちらを見ているようで、その言葉が驚きに途切れる。
『まさか、猟兵……!? ちっ、もう嗅ぎつけて来たのね……!』
 舌打ちすると同時に、何かを操作する音。すると部屋中の照明が点灯する。そして明るくなった室内には、白い機体を持つプラモ達が大量に並んでいた。
『まあ良いわ。少し計画と違うけど……あなた達の腕を使わせてもらうわね!』
 そしてそのプラモが、ゆっくりと浮かび上がり、動き出した。30cmほどの小さな機体、だがその威圧感はまさしくUDCそのもの。
『私の腕であなた達を倒して……邪神復活の糧にしてあげるわ!』
 その言葉と共に、プラモは一斉に襲いかかってくる。これを退けない限り、少女の元にはたどり着けない――!
弥久・銀花
まさか地下に向かうのに縦穴に飛び込まないといけない何て……

割とロマンと酔狂が溢れる建築してますね


そして地下にはビックリ〇ッキリメカが所狭しとすし詰め?

……、行方不明になるような人材発掘なんてしなくても協力者は大勢集まったと思いますよ?


しかしながら事此処に至っては潰すしかありません

覚悟は良いですか?(ここまで、頭から穴に落ちて来たので前転の途中で頭を下にして止まった様な姿勢のままです)




相手が襲い掛かって来るタイミングで体を強引に真っすぐにした反動で跳躍し、捻りを加えて相手に向き合います

そして背後の壁を蹴りつつ、ワイルドエール発動!
この愉快なゲームセンターを地盤沈下させるつもりで攻撃します。



「まさか縦穴に飛び込まされるなんて……ロマンと酔狂が溢れる建築してますね」
 うっかり穴の中でひっくり返って、前転の途中のような格好で頭から地面に落下した銀花。……早く立てば良いのにとも思うが、気にした様子はない。
 頭からもだらだら血が流れているが、まあそれもいつもの事だ。
「しかも地下にはビックリドッキリなプラモが所狭しとすし詰め……ふむ」
 それこそアニメや漫画に出てくるような、あまりにも『いかにも』な地下基地。その光景を見回した銀花は、納得したように一つ頷いて。
「行方不明になるような人材発掘しなくても、協力者は大勢集まったと思いますよ?」
『別に、ロマンに共感するような人材は求めてないの!』
 そんな銀花を包囲するプラモ達。ビットの砲塔を向け、一斉に射撃が降り注ぐ。一見玩具に見えても、銀花の身体を蜂の巣にするぐらい容易な火力を持っていて――。
「よっと」
 だが、丸まった身体を伸ばして一気に跳ね上がる事で、それを回避する銀花。捻りを加えながら宙返りして、後ろの壁に両脚で着地する。
「しかしながら事此処に至っては潰すしかありません。覚悟は良いですか?」
『覚悟するのはそっちの方よっ!』
 初撃を回避された苛立ちに舌打ちしながら、相手はプラモで銀花に追撃させる。無数の射撃が床に穴を開けながら、銀花へと迫り――。
「アオォォォォォンッ!!!」
『っ……!!?』
 それを迎え撃つのは人狼の咆哮。破壊力を持つ音の壁が、プラモ達を吹き飛ばした。
「っ、この、まとめて生き埋めにでもなる気なの、この馬鹿っ!?」
「それも良いかも知れませんねっ!」
 スピーカーがキーンとハウリングし、耳の痛みを堪えるような少女の声。それに笑みで返し、次々と咆哮を繰り出す銀花。

大成功 🔵​🔵​🔵​

黒玻璃・ミコ
※美少女形態

◆心情
おやおやー次はガレキ……ではなくプラモですか
中々の力作の様ですがミコさんの目からするとまだまだ作り込みが甘いですねー

◆行動
機動力と連携に優れて
圧倒的な数で攻めてくる敵は強いですよねー
……きちんと仲間と敵を認識出来ればの話ですけど

はい、【黒竜の闇帳】により全てが暗闇に閉ざされた状態で巧く行きますかね?
ちょうど良い具合に高濃度邪神エナジーが満ちてましたので
【生命力吸収】の要領で吸収し
【毒使い】の原材料として変換させて頂きましたよー
【暗視】出来る私には現状が良ーく見えてますが
ガス欠する前に脱出しないとプラスチック素材が腐食毒により全部溶けてしまいますよ?

◆補足
連携&アドリブOK


四季乃・瑠璃
緋瑪「ゲームの腕を利用してこのプラモを操作させる気だったのかな?」
翡翠「強力だけど…おもちゃだしね」
瑠璃「本当の戦闘を教えてあげる」

チェインで分身&シスターズ

翡翠が敵の動きを【見切り】、K100二丁による【弾幕】で牽制。
瑠璃が大量のボムを空中に放ち、時限式、感知式ボムでビットをまとめて爆破【爆撃、範囲攻撃、早業】。
緋瑪が機巧大鎌の機巧を使い、爆煙を切り裂いて一気に接近し、敵集団を大鎌でまとめて両断。
後は3人で役割を交代したり、状況に合わせて武器を切り替えたりしつつ連携して敵集団を殲滅していくよ

翡翠「動きが甘いね」
緋瑪「ゲームと実戦闘は違うからね♪」
瑠璃「こっちは日頃から殺しを繰り返してるしね」



「ゲームの腕を利用してこのプラモを操作させる気だったのかな?」
『何人集まろうと、私の腕に敵う筈ないでしょ!』
 緋瑪の推測を否定しながら、邪神プラモを差し向けてくる敵。咄嗟にレーザーを回避すると、一瞬前まで彼女のいた床に穴が開く。
『まだまだ、逃がすもんですかっ!』
「なかなか強力……だけど、おもちゃだしね」
 その破壊力にも動じる事なく、両手に握った拳銃で弾幕を張る翡翠。こちらを包囲しようと言う動きを牽制し……そこに、大量の爆弾を投じる瑠璃。
「本当の戦闘を教えてあげる」
『くっ、こんなもの……!!』
 爆発と爆煙に巻き込まれないよう、咄嗟に後退するプラモ群。小さいが、機動力も十分以上。
「よっと」
『っ!?』
 だが、先読みして動けば関係ない。逃げてくるのを待ち構えていた緋瑪が、大鎌でその機体を断ち切った。機巧により加速する刃は、逃げようとする動きの先を行く。
「まあ、この程度じゃ大したことないかな?」
『舐めるんじゃないわよっ!』
 怒りと苛立ちを露わにしつつ、だが相手も頭に血を昇らせる事はない。一旦引いて、より慎重な包囲を狙ってくる。拳銃の有効射程の外から、こちらの回避出来る範囲を狭めるような動き。
『じわじわ嬲り殺しにしてあげるわっ!』
「なるほど。機動力と連携に優れて、圧倒的な数で攻めてくる敵は強いですよねー」
 その動きに感嘆の頷きを見せるミコ。これほどの数の敵が連携して陣形を崩す事なく攻めてくるのは、彼女の目から見ても驚くべき事だ。相手の実力が伺い知れる。
「……ま、それもきちんと仲間と敵を認識できればの話ですけど」
『っ!?』
 その上でミコが放つのは、暗黒の魔力によって生み出される闇の帳。五感を塞ぐ真なる闇が、プラモのセンサーを全て封鎖する。
「さあ、撃っても構いませんよー。同士討ちが怖くなければですが」
『く、舐めるなって言ってるでしょっ!』
 相手は闇の外にあるセンサーとスピーカーで応じながら、闇の中にあるプラモを操作する。闇を見通せるミコの目には、五感を封じられながら連携して動くプラモ達の姿が映っている。
「いやいや、大したものですねー、本当に」
『っ、こ、こいつっ!?』
 そのプラモが、動力である邪神エナジーを奪われて落ちていく姿も。闇の帳は全てを覆い尽くすばかりではない。
「ちょうど良い具合なので、腐食毒の材料として使わせてもらいましたよー」
『勝手に使うな……!!』
 いくら相手に見えない状態で操作する技量や勘があろうとも、流石に動力低下や関節部の腐食まで計算に入れるのは不可能だ。動きが狂い、闇の中で衝突を起こし始める。
 それでも、被害を覚悟して強引に闇を突破してくるプラモもあるが――。
「動きが甘いね」
『あっ……!?』
 当然のように、殺人姫達がそれを待ち構える。まるでもぐら叩きのように――と言うには豪快に、爆弾で破壊していく翡翠。
「ゲームと実戦闘は違うからね♪」
「こっちは日頃から殺しを繰り返してるしね」
 打ち漏らしは緋瑪と瑠璃が撃ち落とし、一機の突破も許さない。次々と床に落下していくプラモ達――その中でも比較的原型を保ったものを拾い上げるミコ。
「中々の力作の様ですが、ミコさんの目からするとまだまだ作り込みが甘いですねー」
『ぐぅぅぅ……』
 その論評に、スピーカーの向こうの少女が屈辱の唸り声を漏らす。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

幸・桃琴
ゲームは見ているだけになったけど、
助太刀しまーす!
うーん、このお部屋やっぱり桃には狭いかな?

邪神プラモ、桃から見ると本当に小さいよね!
【覇気】を身に纏い、なんとか敵にぶつけようとするけど、
なかなか当てるのは大変かも!

わわわ、一斉射撃を受けるととっても痛いし
コスチュームも燃えたりするかも?

でも【激痛耐性】のある桃は我慢!
【元気】いっぱいに反撃だよ!
狙いがつかないなら、敵がいるところまとめて吹っ飛ばせ―!
という勢いで【衝撃波】を浴びせ、
動きが鈍った個体を【蹂躙】するよ!

後ろに回られても!《幸家・桃龍/未完成》で
尻もちをつくように、
覇気を目いっぱい込めたお尻で【踏みつけ】!
ぺっちゃんこになったかな?


十文字・真
【心情】ここが悪の巣窟(ダークネスゾーン)か…なるほど、あの無数の小さき機械人形達(ミニマムロボッツ)が相手か…フハハハハ!面白い!この十字神が相手となろう!(あの声…黒幕はやっぱ女の子か?可愛い声だな…(心の声))

【作戦】敵の攻撃は【見切り】や【武器受け】で避ける!そして黒き騎士(ブラックナイト)を召還する!これで攻撃を繰り返し機械人形達を一網打尽にする!しかし、黒き騎士も機械人形達の猛攻に倒れるであろう…しかし、「フハハハハ!その黒き騎士は囮!本命はこれだ!」と十字神の裁きを与える!我が裁きにより消えるが良い!フハハハハ!【絡み・アドリブOK】



「ここが悪の巣窟(ダークネスゾーン)……そしてこの無数の小さき機械人形達(ミニマムロボッツ)が相手と言う訳か」
 顔の左半分を右手で隠してポーズを決め、残る右瞳でプラモ達を見やる十字神。
「フハハハハ! 面白い! この十字神が相手となろう!」
『良いじゃない、相手してもらうわよっ!!』
 高笑いと共に挑発する彼へと、多数のプラモが殺到する。放たれるレーザーが彼の身体を蜂の巣にする――その直前、その前に立ちはだかるのは、巨大な漆黒の甲冑。
「さあ、行くが良い、黒き騎士(ブラックナイト)よ!」
『ッ!?』
 十字神の召喚したその騎士は、巨体に見合った剣を振るってプラモを薙ぎ払う。敵は小さく当たりにくいが、かすめた風圧だけでも吹き散らす程の威力でもある。
『図体ばっかりでかくても……こんな奴ッ!』
(あの声……黒幕はやっぱ女の子か? 可愛い声だな……)
 苛立ちも露わな声と共に、騎士へプラモが殺到してくる。スピーカーの向こうから響くその声に、内心で少し聞き惚れる十字神。
「いっくよー!!」
「っ!?」
 そんな事に気を取られていたものだから、騎士の後ろから現れたさらに巨大な少女――桃琴が、それに見合った巨大な手でプラモを薙ぎ払う姿に、驚きで目を見開いたりする。
「うーん、このお部屋もやっぱり桃には狭いかな? でもさっきよりは平気っ!」
 4m近い巨人族である彼女は、そもそも身体がゲームの筐体に入らない。なので先程は見ているだけとなったが、他の猟兵が地下にやってくるのを別ルートで追いかけて来たのだ。
『デカブツばっかり……ふん、でもゲームじゃよくあるシチュエーションよっ!』
「わわわっ!?」
 そんな中、騎士と桃琴の巨体に苛立ちつつも、その巨体に対応し始める。巨体の攻撃を大きく回避しながらレーザーを打ち込まれると、痛みに声を漏らす桃琴。
「うぅ、コスチュームが……!」
「っ!? ま、待てっ!?」
 もとより露出の高いコスチュームも、あちらこちらが焼け落ちて、より際どい姿になっていく。幼いながらに少し顔を赤くする桃琴だが、下にいる十字神は別の意味でそれどころではない。
「見ない! 見てない!」
『よそ見してるんじゃないわよ!』
 格好つける暇もなく全力で視線を逸らすが、当然その間に騎士も攻撃を受けている。いかに巨体と言えど、耐えきれず崩れ落ち――。
「フハハハハ! 甘いぞ!」
『っ!?』
 その隙を狙って迫りくるプラモ達を、天からの黒き光が焼き払った。高笑いと共に頭を抑えて――それとなく上への視界を隠して――ポーズを決める十字神。
「その黒き騎士は囮! 本命はこれだ!」
『こいつっ!』
 偽りの隙にまんまと誘い込まれた相手は、苛立ちと屈辱に声を漏らす。今度は警戒しながら第二陣を殺到させようとする、が。
「桃もまだ、負けてないよっ!!」
 コスチュームの崩壊から立ち直った桃琴が、両手を突き出して衝撃波を放つ。大きな手のひらから放たれたそれが、前方のプラモを力任せに吹き飛ばし――。
「こっちは、こうだっ!」
「『!?』」
 背後のプラモには大きな大きなお尻で、地響きが起こるほどのヒップドロップ。まとめて押し潰してから、お尻を持ち上げ、そこについたプラモの残骸をはたき落とす。
「ぺっちゃんこになったかな?」
『……フ、ハハハハ、打ち漏らしは我が殲滅してくれよう!』
 もちろんそちらに目は向けず。我に帰るとポーズを決め直し、さらなる闇を降り注がせていく十字神。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

露木・鬼燈
んー、的が小さいと面倒だよね。
とゆーことで同じくらいの大きさでディエル!
秘伝忍法<結>
完璧な連携で囲ってボコるですよ!
分身だから全てが僕なわけだからね。
自分のことはよーくわかってるので連携に齟齬はない。
その上で類感呪術での情報共有もあるからね。
ロボ以上に乱れのない完璧な連携を見せてやるです。
ボコって集団で組みつき、最終奥義を発動。
僕の分身と言ったらこれ、自爆ですよ!
結界を張って爆発の威力を内に閉じ込める。
こーすることで自爆の威力は増すのです。
分身なんでいくらでも補充は効くからね。
存分に自爆するがいいのです。
本体はなにをしてるかって?
ちゃんと支援魔法を飛ばしてるですよ。
今回の主役は分身だからね。


フレミア・レイブラッド
あのゲームで素晴らしい体験をさせて貰ったお礼だけは言っておくわ♪(非常に上機嫌)
アレを平和的に一般ゲームとして売り出せば素晴らしいのに…。

【サイコキネシス】と【念動力】を展開。
【念動力】でこっそりと敵集団のビットに干渉して制御を奪える様にしつつ、敵集団の一斉射撃に合わせて【サイコキネシス】で各々の銃口を他の敵の方向に僅かにずらし、ビットの制御を奪い同士討ちの形に誘導。

敵がそれぞれ同士討ちでダメージを受けたのを見計らい、クラウ・ソラスの光刃を蛇腹剣や鞭の様に伸ばして敵をまとめてバラバラに切り裂かせて貰うわ♪

所詮は遠隔で操る傀儡ね。
その程度でわたしは倒せないわよ



「素晴らしい体験をさせて貰ったお礼だけは言っておくわ♪」
 恋愛ゲームを心ゆくまで堪能し、すっかり上機嫌のフレミア。
「アレを平和的に一般ゲームとして売り出せば素晴らしいのに……」
『別に、楽しませたくて作ってる訳じゃないのよっ!』
 そんな彼女へと、プラモが殺到し、包囲する。退路を断つように繰り出される一斉射撃は、どこにも逃げ場はなく――。
『っ!?』
「あら、どうしたのかしら♪」
 だが、その射撃がフレミアを捕らえる事はない。まるで彼女を避けるように放たれ、それどころか他のプラモと同士討ちしてしまう。
『こいつっ……!』
「ふふっ、そういうのは制御を奪いやすいのよね♪」
 もちろんそれは相手の意志によるものではなく、フレミアが密かに放った念動力の網によるもの。気づかれないように僅かずつ銃口をずらす事で、同士討ちを誘発したのだ。
『こんなもの、タネがわかれば……二度目は通用しないわよっ!』 
 逸らされる事を計算に入れ、念動力による妨害を補正して、改めて射撃を再開しようとするプラモ達。アドリブでそれをやってのける技量は相当なもの、だがそれを許す理由はなく。
「次はこっちが相手をするっぽいっ!」
『っ、今度は何!?』
 そのプラモの一体一体に襲いかかるのは、鬼燈。ただしその大きさは小さく、代わりに数が多い。そしてそれらの鬼燈の大軍の後ろから、普通の鬼燈が印を組み戦場を見渡す。
「秘伝忍法<結>――的が小さいなら、同じ大きさでデュエルですよ!」
 それらの鬼燈は全て彼が生み出した分身だ。類感呪術で繋がれたそれらは鬼燈の思考に合わせた連携でプラモの間合いの内側に入り込み、拳を、蹴りを振るって装甲を砕いていく。
「分身だから全てが僕なわけだからね。ロボ以上の完璧な連携を見せてやるです」
『くっ、やらせるもんですかっ!』
 プラモと分身と言う違いこそあれ、大軍を操作しての激突。ゲーマーとしてのプライドを刺激された相手は、全力でプラモを操作し、鬼燈の分身を迎え撃つ。
 激しく飛び回って分身鬼燈を振り払い、ビットによる射撃を叩き込んで――だが分身鬼燈の方も、巧みな連携でお互いを庇い合い、簡単には落とされない。
『ちょこまかと湧いて、鬱陶しい……あっ!?』
「ほら、そっちばかりに気を取られてると、こっちがお留守よ?」
 そして当然、フレミアも黙って見ている訳ではない。手にした光剣を鞭のように伸ばして、敵陣を薙ぎ払う。
 光り輝く刃は鋭い切れ味でプラモの四肢を断ち切り、絡め取っては胴体をへし折って。縦横無尽に動く刃から、逃れる事は難しい。
「所詮は遠隔で操る傀儡ね。その程度でわたしは倒せないわよ」
『くっ……このあたしがっ、これ以上遅れを取るもんですかっ……!』
 プライドを傷つけられた苛立ちと怒りから、相手は一気にプラモの動きを加速する。限界を越えた操作で光剣を振り切り、強引に迫り来ようと――。
「じゃあ、僕の分身と言ったらこれですね!」
『はっ……!?』
 その瞬間、鬼燈の全ての分身が自爆した。結界によって閉じ込められた爆発は鬼燈やフレミアに届く事はなく、全てのエネルギーがプラモの破壊に費やされる。
『何よ、それっ……!?』
「分身なんでいくらでも補充は効くからね。これも戦術ですよ」
 あまりに無体な戦術に目を見開き、苛立ちと怒りを露わにする相手だが、鬼燈は何一つ恥じる事なくえっへんと胸を張る。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​




第3章 ボス戦 『『龍皇』月詠・蓮』

POW   :    『龍皇破岩撃』
【背中の触手】による超高速かつ大威力の一撃を放つ。ただし、自身から30cm以内の対象にしか使えない。
SPD   :    『暴龍旋風脚』
自身に【黒く禍々しいオーラ】をまとい、高速移動と【回し蹴りによる衝撃波】の放射を可能とする。ただし、戦闘終了まで毎秒寿命を削る。
WIZ   :    『龍掌閃撃』
【視線】を向けた対象に、【凄まじい速さで懐に飛び込んでからの掌底】でダメージを与える。命中率が高い。
👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は星川・アイです。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


「……ふん、やるじゃない」
 全てのプラモを破壊した猟兵達。すると、奥の扉が開き、一人の少女が姿を現す。
 漆黒のレオタード――その身体を思うがままに操るためのボディスーツ――を身に纏った愛らしい少女は、追い詰められたとは思えぬ勝ち気な笑みで猟兵達を見回した。
 月詠・蓮。龍皇の異名を持つ美少女ゲーマーであり、そして今は邪神復活を目論む邪教徒である。
「本来の予定とは違うけど……まあ、良いわ。それだけ強いなら、私の目的には十分だもの」
 背面に背負ったデバイスからは、4本の触手型アームが展開される。風を切って唸りを上げるそれは、床を叩けば石片を撒き散らすほどの威力。
「あなた達の腕を、私のモノにしてあげる。強いのは私だけで良いんだから」
 それが彼女の目的だ。ゲームの強い者を集め、その腕前を廃人になるまで搾り尽くして、自らの腕を高める。そしてその高めた腕によって、邪神復活の儀式と言う『ゲーム』を成功させる。
 ただゲームが上手くなりたいだけなら、他の方法もあるだろう――などと言う常識的な意見は、彼女には届かないだろう。他者の犠牲など、彼女にとっては何一つ躊躇う理由にはならない。
「私、FPSより格闘ゲームの方が得意なの。さっきと一緒とは思わない事ね……!」
 地を蹴り、高速の前ダッシュで間合いを詰めて来る蓮。邪神の力によって、まるでゲームのキャラクターのように超人的な能力を得た少女が、猟兵達の前に立ちはだかる――!
露木・鬼燈
なるほどなー。
得意分野で戦うのは正しい選択だよね。
でもね、僕は格闘ゲームよりリアル格闘の方が得意!
ゲームの腕前?そんなもの僕にはないだよなぁ。
だって本当はゲーム初心者だし?
超絶技巧はUCとかによるものだからね!
僕を倒してもゲームの腕前は上がらないのです。
この得るものがない無意味な戦いに付き合ってもらうですよ。
因みに僕は戦闘経験が得られるので意味はあるです。
とゆーことでディエル!
まずは念動での棒手裏剣投擲と連結刃で牽制。
距離を取っての打ち合いで解析用のデータを収集。
解析終了で護りを最低限にして積極攻勢。
投擲済みに棒手裏剣を基点に浄化結界を起動。
邪神の力を弱めたところに渾身の一撃を加えるっぽい!


四季乃・瑠璃
翡翠「まだ解かってないみたいだね…」
緋瑪「ゲームと実践は別モノってコト♪」
瑠璃「もう一度言うよ。本当の戦闘…殺し合いを教えてあげる」

さぁ、私達の殺戮を始めよう

UCで分身強化&シスターズ

最初は敢えて積極的に攻勢に出ず、「見」に回って敵の動きを回避・防御優先で観察。
緋瑪が大鎌で切り払い、瑠璃・翡翠がK100による銃撃やボムの爆破で敵の動きを牽制し、敵の動作や攻撃パターン、技性能を3人で観察して【見切り】。
ゲーム、つまりプログラムに沿って自身を操って戦うって事はその技や動きの動作・性能は常に同じであるという事。
把握してしまえば対処は容易いね

後は敵の技の隙を突いて一気に攻勢に出て、仕留めさせて貰うよ



「さあ……いくわよっ!!」
 全身を黒く禍々しいオーラで覆い、鋭く力強い回し蹴りを虚空に向けて放つ蓮。それが衝撃波となって、こちらに襲いかかる。
「ほらほら、この飛び道具の雨、あなた達の腕で抜けて来られるかしらっ!」
「まだ分かってないみたいだね……」
 そんな攻撃を巧みに回避しながら、やれやれと首を振る翡翠。爆弾を投じ、爆風で衝撃波を相殺する。
「ゲームと実践は別モノってコト♪」
「もう一度言うよ。本当の戦闘……殺し合いを教えてあげる」
 緋瑪が大鎌で斬り払い、瑠璃は銃弾で牽制する。飛び道具の隙間を縫って届く弾丸を、背中のアームで切り払う蓮。
「ふんっ、そっちこそ、ゲームを教えてあげるわっ!」
「なるほどなー。得意分野で戦うのは正しい選択だよね」
 あくまでゲームでの戦いに拘る蓮の姿に、納得したように頷く鬼燈。こちらは魔剣の連結刃で切り払いながら、棒手裏剣で牽制を仕掛ける。
「でもね、僕は格闘ゲームよりリアル格闘の方が得意! 本当はゲーム初心者だし?」
「だとしても、付き合ってもらうわよ、この格闘ゲームにっ!」
 こちらがゲームのつもりでなくとも、蓮にとってはこれもゲームだと一気に間合いを詰めて来る。瞬時の接近からの掌底を、咄嗟に魔剣で受け止める鬼燈。
「戦いと言うゲームの才能、私のものにしてあげるっ!」
「だったら僕も、戦闘経験を積ませてもらうのですよ」
 そのまま、衝撃を利用して後ろに大きく下がる。あくまで護りに徹しながら、じっと相手の動きを見つめる鬼燈。
「逃さな――ちっ!!」
「おっと、こっちも忘れてなかったみたいだね……」
 追撃しようとする蓮の横合いから、翡翠が爆弾で割って入る。舌打ちと共に触手で振り払った蓮は、一瞥の直後、翡翠に間合いを詰めて。
「ならそっちから先に片付っ、がっ!?」
 出現した彼女の目の前に迫る、緋瑪の大鎌。完全に読みきった動きでのカウンターが、その身体を深く斬り裂く。さらにその傷口に叩き込まれる、翡翠や瑠璃の流れるような銃弾。
「がっ……こ、のっ……!?」
「ゲームとして戦うなら、その技も、動きや性能も、常にプログラム通りって事だよね」
 見切られた事に目を見開く蓮へ、瑠璃は冷静に言い放つ。当然一撃では済まさず、さらに畳み掛けるような銃弾、爆弾。
「把握してしまえば、対処は容易いってこと♪」
「ぐ、ぅぅぅ、このっ……!」
 防御を固める蓮の上から、緋瑪の大鎌が叩き込まれる。格闘ゲームなら削りダメージと言う所か――血を噴き上げ、呻きを漏らしながら必死に跳び下がる蓮。
「舐めないでよっ、見切ったつもりだろうと、いくらでもやりよう、が……っ!?」
 だが下がった所に有ったのは、鬼燈が張り巡らせた浄化の結界だ。投げられ、弾かれた棒手裏剣が陣を描き、蓮を支配する邪神の力を弱める。
「こ、こいつっ……けどっ!」
 それでも身体を動かし、迫る鬼燈にカウンターを狙う蓮。岩をも砕く必殺の一撃――だが、魔剣の戦乙女(オルトリンデ)の囁きが、その動きを鬼燈に伝えて。
「貰ったっぽいっ!!」
「が、はっ!!?」
 すれ違いざま、胴を薙ぐカウンターの一撃。深く刃が食い込み、その肉を裂けば、苦悶に目を見開いて地面を転がる蓮。
「ぐぅぅぅ、よくもっ……!」
 傷口を抑えて、屈辱に顔を歪めこちらを睨みつけた彼女は、その身を転がして間合いを取っていく。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

十文字・真
【心情】おおっ!やっぱり可愛い!…っと、おほん。貴様が黒幕か触手姫(テンタクルプリンセス)…見目麗しき黒衣の少女(ダークネスガール)だが仕方ない…いざ行こう

【作戦】敵の攻撃は【見切り】で回避か、【武器受け】で防御だ。奴の格闘は厄介…ここは機動力のある天使(エンジェル)を召還し間合いに入られないように空高く飛んだり触手を回避していくぞ。そして敵に近づき攻撃される瞬間に天使からジャンプして天使を再び囮にさせてもらう。「すまぬ…騎士に天使よ…だが、その役割は無駄ではない!」天使に攻撃した瞬間に
我は十字斬を蓮に放とう!「貴様とは違う出会いならば良かった…」(絡み・アドリブOK)


弥久・銀花
いや、この方法じゃ貴女は邪神よりゲームが強くなれないんじゃないですか?

それに現実とゲームは違うんですよ
た・か・が、ゲームごときが私達猟兵より弱い邪神のその下くらいに上手くなったからと言って何の自慢になっているんです?

おっと隙有りです(相手が何か喋ってきたら発言に被せる様に『誘導弾』発射して発言を無視します)

そのまま、律義に話なんてしないで新技のユーベルコードを使用しまします

(今は9100km/hで飛翔できるのでマッハ7.4の速度が加算された愛刀の一閃が繰り出されます)

狭い場所での高速戦闘がどんな結果になるか、身をもって知ると良いでしょう!(銀花はこの速度で壁に激突する特訓を済ませています)



「おおっ! やっぱり可愛い! ……おほんっ」
 一瞬素に戻りかけ、取り繕うように咳払いする十字神。
「貴様が黒幕か、触手姫(テンタクルプリンセス)――」
「何よ、その変な呼び方。やめて欲しいんだけど」
 蓮の言葉に一瞬取り繕いが崩れかけるが、今度はなんとか保つ。そして傍らに、美しくも3m以上の巨体を持つ天使を喚び寄せた。
「見目麗しき黒衣の少女(ダークネスガール)だが仕方ない……いざ行こう」
「ふんっ、デカけりゃ良いってもんじゃないでしょっ!」
 蓮が回し蹴りで衝撃波を放って来ると、天使が翼をはためかせて飛び上がる。十字神もその背に飛び乗り、上空へと退避した。
「この、逃げるんじゃないわよっ!」
「貴様の間合いに付き合う必要はあるまいっ!」
 次々と放たれる衝撃波を、天使は必死のはばたきで振り切る。十字神も、背から振り落とされぬようにしながら、言い返していく。
「私の腕から、いつまでも逃げられると思わない事ねっ!」
「いや、この方法じゃ貴女は邪神よりゲームが強くなれないんじゃないですか?」
 さらに追撃を加えようとする蓮……そこでおもむろに、銀花がそんな声をかけた。突然の言葉に、蓮は怪訝そうに眉を寄せる。
「はぁ? 別に邪神はゲームしな――っとっ!」
「それに現実とゲームは違うんですよ。例えばあなたの台詞を待ったりしませんし」
 当然の疑問も全く意に介さず、鞘から放つ魔力弾で会話を遮る銀花。その素振りも、口調も、いかにも苛立ちを煽る。
「た・か・が、ゲームごときが私達猟兵より弱い邪神のその下くらいに上手くなったからと言って何の自慢になっているんです?」
「あんたの頭の中は一体どんなっ……ああっ、もう、この、喋らせろっ!」
 言っている事はまるで見当外れだが、そもそも銀花には一切会話をする気がない。蓮が苛立ちで動きが荒くなれば、そこを突いて一気に間合いを詰める。
「せまっ――」
「っ、くぅっ!?」
 目にも留まらぬ踏み込みからの超高速の斬撃。避け得ぬ速度を威力に載せた一閃が、すれ違いざまに蓮の身体を斬り裂いた。オブリビオンでなければ肉片になっていたであろう程の、凄まじい斬撃。
「こい、つっ…………?」
 そして血を噴き出し、傷口を抑えながら振り向いた蓮が見たのは、あまりに速すぎて止まれず、壁にめり込んだ銀花の姿だった。ちなみに、さっきの『せまっ』も、決め台詞を言いかけて間に合わなかっただけである。
「……だ、大丈夫か?」
「ああ、もう、言いたい事だけ言ってっ……ふざけんじゃないわよっ!」
 ぶつけどころの無くなった蓮の怒りの行き場は、素に戻って銀花を気遣う十字神の方に向けられる。完全なとばっちりと共に、跳躍から放たれる掌底。
「まとめて粉々にしてやるわっ!」
 天使の肉体が、一撃で打ち砕かれ、消滅する。その背に乗っていた十字神――は、しかしそこにはいない。
「っ!?」
「すまぬ……騎士に天使よ……だが、その役割は無駄ではない!」
 一瞬早く、天使を囮にして離脱した十字神は、落下しながら蓮を見上げる。すでに取り繕い直した態度で、右手をビシリと突きつける。
「貴様とは違う出会いならば良かった……だが、敵として出会った以上、容赦はせん!」
「か、はっ……!」
 降り注ぐ黒き光が蓮の胸に十字の傷を刻み、そのまま強烈な勢いで地面に叩きつけた。それと空中ですれ違った十字神は、軽やかに足から着地する。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

黒玻璃・ミコ
※美少女形態

◆心情
やっとご対面ですね
邪神ではなく邪信徒みたいですが遊んであげますよ?

◆行動
至近距離限定とは言え高速かつ
大威力の攻撃を放つ触手が待ち構えてるのは脅威ですよねー

でもイベント中は複数のソシャゲを掛け持ちしてる私の敵ではありません
4つなんてケチな事は言わずに【黒竜の遊戯】による
数多の【念動力】で飽和攻撃を仕掛けましょう

【瞬間思考力】があればタスク処理も追い付きますし
触手の素材が何か知りませんが【鎧無視攻撃】して【切断】しましょう
曲がれ~凶がれ~禍がれ~♪

その上距離を取っての【カウンター】待ちとかドン引き確実ですが
ゲームであっても遊びではないのでガチで行きますよー

◆補足
連携&アドリブOK


幸・桃琴
格闘戦かな?
拳法家の桃は負けられないね!
コスチュームを直すのは後!勝負だっ

接近戦での手数では何か負けそうだから、
気を収束させ、撃ちだす
《幸家・疾風》を軸にして戦うよ~!
アウトレンジで徐々に相手の体力を削っていこうかな

勿論それだけで倒せないだろうから
近付いてきたら【衝撃波】で【吹き飛ばし】、
【重量攻撃】で突き放したりして間合いを取るね

まずいことに接近を許し、龍皇破岩撃をおなかとか胸に受けたら
きっと動きが止まりそう
ぐぇっ……☆

で、でも負けるわけにはいかないよ
【激痛耐性】でふんばって、【元気】いっぱいに
【怪力】を生かし【体勢を崩す】!
引き倒したら【覇気】をめいっぱい込めたお尻で【踏みつけ】っ
どうだ!


フレミア・レイブラッド
へぇ…格闘技がお望みなら付き合ってあげるわ!

【ブラッディ・フォール】で「英雄の拳、魔竜の拳」の「魔戦闘姫ファイナ」の服装・髪型へ変化。

多属性の魔力弾【高速・多重詠唱、全力魔法、誘導弾、属性攻撃】を某弾幕ゲーの如く大量に叩き込みつつ、敵の動きを【見切り】。
自身の周囲に【念動力】による不可視の網の罠を張り巡らせて待ち構え、敵が大技に接近してきた瞬間に捕縛して隙を突いたり、放つ瞬間に【念動力】で敵の軸足を払ったり、滑らしたりして体勢を崩し、【帝竜轟雷衝】を触手が生える背部や腹部鳩尾の辺りに叩き込み戦闘不能にするわ


最後に一応、聞いておくわ。可愛いし、わたしの眷属になるなら命は助けてあげる。どうかしら♪



「やっとご対面ですね。邪神ではなく邪信徒みたいですが遊んであげますよ?」
「ふん、遊び(ゲーム)で私に勝てるとでもっ!」
 4本の触手を背に構え、ミコへと間合いを詰めて来る蓮。破壊力の有る一撃が迫る。
「なるほど脅威ですが……複数のソシャゲを掛け持ちしてる私の敵ではありません」
「何言って……っ!?」
 それを迎え撃つのは、屠竜の魔女に宿りし見えざる魔力だ。雨のように降り注ぎ、防御を固めた蓮の上からその肉体を打ち据える。
「4つなんてケチな事は言わずに。数えた事はありませんがねー」
「っ、くっ、このっ……舐めるなっ……!」
 まさしく無数の攻撃に、一撃の重さで対抗すべく、蓮はその触手を大きく振るう。魔力を邪神の力で打ち払い、ミコを打ち砕こうと――だがすでにミコの姿はそこにはなく。
「ゲームであっても遊びではないのでガチで行きますよー」
「ちっ、待ちプレイなんかでっ……!」
 大きく間合いを離し、徹底したアウトレンジからの攻撃を仕掛けていくミコ。さらにそこへ、より大きな力が迫る。
「いっくよ~!!」
「……ちぃっ!」
 蓮が飛び退った後の床を砕く程の一撃は、桃琴が放った渾身の気弾だ。巨大な拳を突き出せば、放たれるのはそれに見合った威力。
「桃は拳法家だからね。格闘戦なら負けられないよっ!」
「このっ……遠くから、ちまちまとっ……!」
 ミコの放つ無数の魔弾、桃琴の放つ重い気弾。受け止める蓮の触手がじわじわと軋む。さらにそこに降り注ぐ、色とりどりの眩い輝き。
「っ、また……くぅっ!」
「弾幕ゲーって所かしらね。ほら、避けれる?」
 放つのはフレミア。真祖の魔力をもって放たれる大量の、そして多属性の魔弾が、触手の上からガンガンとぶつかっていく。
 防御を固める相手を足止めし、削っていく遠距離攻撃の嵐。それらに、ついに痺れを切らした蓮は、強引に突っ込んでくる。
「いい加減っ、鬱陶しいのよっ!」
「わわっ、やらせないよっ!」
 自らのダメージも顧みない突進。懐に潜り込まれそうになった桃琴は、慌てて広い範囲の衝撃波で、突き放そうとする。
「くっ……!」
「格闘技がお望みなら付き合ってあげるわ!」
 空中で体勢を立て直し、足から着地する蓮――そしてそこに間合いを詰めるフレミア。その身に纏う記憶と力は、群竜大陸の魔戦闘姫。
「ふん、なら殴り飛ばしてっ……くっ!?」
「ほら、隙ありっ!」
 迎え撃とうとしてくる蓮の踏み込む足を、不可視の念動力で払う。体勢を崩した所へ踏み込むと、その鳩尾に解き放つ竜のオーラ。
「ぐぅぅぅぅぅっ……どこが、格闘技なのよっ……!」
「……それはまあ、私なりの、と言う所かしら?」
 呻きを漏らしながら、飛び退り文句を言う蓮。言われてみればと首を傾げつつ、フレミアはさらに間合いを詰める。
「今度は、そうはいくもんですか……!」
 それを迎え撃つべく、蓮は邪神の力で念動力を振り払う。迫るフレミアめがけて、必殺の破岩撃を放とうと――。
「っ!!?」
 だが、振るおうとしたその瞬間、触手の1本が根本から千切れ飛んだ。続けて、さらにもう1本。
「ようやく斬れましたねー。流石、邪神製だけあってなかなか頑丈な事で」
 にこやかに笑みを浮かべるのはミコ。屠竜の魔女の無数の魔力を、執拗に触手の一点のみに集中させる事で、頑強な触手を断ち切ったのだ。
「曲がれ~凶がれ~禍がれ~♪」
「こ、このっ……よく、もっ!?」
 3本目、4本目。全ての触手を失い、焦りの表情を浮かべる蓮。なんとか触手を再生させようとするが――その時にはすでに、フレミアが接近し。
「ほら、そこよっ!」
「っ……があああああっ!!」
 念動力で隙を作って背後へと回り込み、触手の根本へと竜のオーラを流し込んだ。強烈な衝撃に目を見開き、膝をつく蓮。
「ぐ、ぅ……」
「最後に一応、聞いておくわ。可愛いし、わたしの眷属になるなら命は助けてあげる」
 蓮の背に手のひらを押し当てたまま、にこりと微笑むフレミア。その問いかけに、蓮はキッと鋭い瞳を向けて。
「冗談じゃ……無いっ!!」
「あらっ?」
 邪神の力を振り絞り、一気にフレミアの念動力を振り切って駆け出す。せめて一矢報いんと、狙うは一番大きな的――。
「わ、こっちっ……ぐぇっ……☆」
 先程焼け落ちたコスチュームもそのままの、桃琴のむき出しの胸に突き刺さる掌底。蓮はそのまま、仰け反った無防備な腹に着地し、渾身の一撃を叩き込んだ。
「ぇ、ぇぇぇぇぇぇぇっ……!!」
「どうっ!? まずは一人っ……」
 ひとたまりもなく巨体を折り、崩れ落ちる桃琴。仕留めた手応えを共に向き直ろうとする蓮。
「ま、まだああっ……!!」
「っ!?」
 だが、その苦しい身体を奮い立たせ、自身の体重で蓮を押さえつける桃琴。丹田から迸る覇気を下半身に纏い、渾身のヒップドロップで、蓮の肉体を押し潰す。
 全身の力を振り絞り、巨体の体重を支えようとする蓮だが、ここまでで多くのダメージを受け、さらにミコに邪神の触手を奪われ、フレミアのオーラで体内を破壊された彼女には、すでにそれを支える力はない。
「どうっ……だぁ!」
「この……私が、あああああ――――っ!」
 そうして悪しき美少女ゲーマーは、断末魔の悲鳴と共に、桃琴の覇気を纏った肉体で押し潰されて、骸の海へと送り返された。

 その後、猟兵達は奥の部屋で行方不明になったゲーマー達を発見した。
 すでにゲームの腕を搾り取られて廃人寸前となっていた者は、UDC組織によって治療を受け、そうでないものは記憶処理を受けて日常へと戻っていく事になるだろう。
 このゲームセンターも、邪神の力を失っては機能しない。閉鎖された後は、記憶操作や報道管制によって、忘れられていく事になるだろう。

 そしてこれも、よくあるUDC事件のうちの一つに過ぎない。世にUDCがいる限り、猟兵達の仕事は尽きる事はない――。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2021年01月18日


挿絵イラスト