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銀河帝国攻略戦④~コアマシンを守りきれ!

#スペースシップワールド #戦争 #銀河帝国攻略戦

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「フハハハハ! 銀河帝国との決戦の戦いの火蓋が切られた! 戦士達よ! 今こそ銀河帝国を打ち倒すのだ!」
 いつも高いテンションを更に上げて、グリモア猟兵の夢幻・天魔(千の設定を持つ男・f00720)は猟兵達を招集した。
「ククク……『ワープドライブ』は復活し、スペースシップワールドは銀河帝国に対抗する手段を得た。伝説の『解放軍』の再来だ!!」
 両手を広げ、天魔は解放軍の再来を宣言する。猟兵達は解放軍の一員として、『ワープドライブ』を使えるミディアに協力し、銀河帝国打倒を目指すことになったのだ。

「一気に銀河皇帝と決戦、と行きたいところだが、残念ながらまだ解放軍にはその力はない。先ずは解放軍の戦力を増やす必要がある。そのため、解放軍に合流しようとしている宇宙船を銀河帝国の魔の手より守ってもらいたい」
 天魔の話によると、銀河帝国の工作員が解放軍に参加する宇宙船の動力機械『コアマシン』を破壊しようとしているとのことだ。『コアマシン』の前で待ち受け、銀河帝国の工作員を倒して防衛することが今回の任務となる。
「俺がミディアの元へと戦士達を転移させる。そこからはミディアの『ワープドライブ』で狙われている宇宙船へと転移してくれ」
 防衛が成功すれば、ミディアによりコアマシンに『ワープドライブ』が装着され、宇宙船は解放軍の戦力として糾合していくとのことだ。
「この宇宙船を狙う魔の手は……我が魔眼に見えたところによると、プログラム生命体のようだな」
 魔眼は天魔の厨二妄想ではあるが、予知はグリモア猟兵としての本物だ。それによると、敵は竜の頭をしたプログラム生命体で、レーザーで攻撃して来たり、ナノマシンでまるで念力のような攻撃をしてくるとのことだ。
「戦士達よ! 解放軍の戦力増強のため、その力を発揮してくれ!」
 天魔はそう言うと、奇妙なポーズを取りつつミディアのいる宇宙船へと猟兵達を転移させていくのであった。


夢幻
 マスターの夢幻です。
 第六猟兵初めての戦争ですね。こちらは ④帝国工作員のテロを阻止せよ のシナリオとなります。

 このシナリオは、「戦争シナリオ」です。
 1フラグメントで完結し、「銀河帝国攻略戦」の戦況に影響を及ぼす、特殊なシナリオとなります。
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第1章 ボス戦 『餓狼無道』

POW   :    ライクアヒュドラ
自身の身体部位ひとつを【ドラゴン】の頭部に変形し、噛みつき攻撃で対象の生命力を奪い、自身を治療する。
SPD   :    キリングイカロス
【高速演算による正確な未来予測】により、レベルの二乗mまでの視認している対象を、【急所を撃ち抜くレーザー】で攻撃する。
WIZ   :    デウス・エクス・マキナ
見えない【遠隔操作型ナノマシン】を放ち、遠距離の対象を攻撃する。遠隔地の物を掴んで動かしたり、精密に操作する事も可能。
👑17
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​

種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主はエクサ・カラーヌドです。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

浅葱・シアラ
ひぅ……宇宙の命運をかけた大宇宙戦争になっちゃうんだね……!
世界の命運をかけて、シア、負けないよ……!


使うユーベルコードは「胡蝶閃」
コアマシンを守るために、あなたをここから通すわけにはいかないよ……!

だから、その力、止めて見せるから……!
お母さん、力を貸して……宇宙を世界を守るため、その第一歩になるから……!
お母さんからもらった胡蝶型の閃光、この攻撃を受ければ敵は脱力するよ
技能【高速詠唱】で速く、そして何度も発動させてドンドン脱力させるよ

それだけじゃないよ、【全力魔法】でとっておきの威力でぶつけて体力もゴリッと削ぎ落すから

この戦いは小さな一歩、だけどそれが世界を守る大きな一歩になるから!


神威・くるる
皇帝はんの血ぃ、のんでみたいんよねぇ
きっと高貴なお味しはるんやろなぁ
そのための下準備
面倒なほどメインディッシュは美味しゅうなるやろて

【SPD】
機械のお人は苦手なんどす
誘惑しても乗ってくれへんし
くすぐっても感じてくれへん
何より血ぃが飲めへん

せやからさっさと退場いただこか

兵士はんらを待ち構えて
やって来たとこにマタタビをポーイ
餓えた猫ちゃんは意外と獰猛やさかい、気ぃつけおしやー

高速演算の計算と、女の【第六感】どちらが上やろなぁ?
レーザーで攻撃されたらスピードと勘で避けよう思いますー


アレキサンドラ・ミルキーウェイ
ふむ、プログラム生命体ですか
興味深い相手ではありますが、今は撃破を優先するのですよ
今回は最初から全力で行かせてもらうのです

開戦と同時に邪封鎖と封印錠による喰命剣の封印を解いて、【災厄を招く欲望】も発動
……身体に負担は掛かりますが、これも必要経費なのです
移動は基本的にテレポートを使って、
敵の斜め後ろに回り込むように立ちまわりましょう
そして背後から超怪力を乗せた命を喰らう一撃を喰らわせてやるのです
回避はあまり重視せず、攻撃を受けてもその分一撃でも多くの攻撃を叩き込んでやるのですよ
なに、攻撃を当てる事さえできれば敵から体力を奪えるので心配無用です
※アドリブ連携歓迎です



 ミディアによるワープドライブで宇宙船へと転移した猟兵達は、ミディアや船員たちを後ろに下げ、宇宙船のコアマシンの前で敵を待ち受ける。

「ひぅ……宇宙の命運をかけた大宇宙戦争になっちゃうんだね……! 世界の命運をかけて、シア、負けないよ……!」
「皇帝はんの血ぃ、のんでみたいんよねぇ。きっと高貴なお味しはるんやろなぁ。そのための下準備が面倒やけど、そうであるほどメインディッシュは美味しゅうなるやろて」

 世界のためにと気合を入れる浅葱・シアラ(黄金纏う紫光蝶・f04820)に対して、神威・くるる(神の威を狩る黒猫・f01129)の戦う理由はとても個人的なようだ。銀河皇帝の血を飲むことができるかはともかくとして、それがやる気となるならば十分だ。
 しばらく待つと、猟兵達の前に『餓狼無道』が姿を現した。フードを被った青緑の竜人の姿をしているが、その輪郭はところどころがブレているように見える。その理由はプログラムが具現化したから、ということだろう。

「ふむ、プログラム生命体ですか。興味深い相手ではありますが、今は撃破を優先するのですよ」

 アレキサンドラ・ミルキーウェイ(強欲の貧者・f13015)は初めて見たプログラム生命体に対する興味を抑え、喰命剣ロヴァリスを構える。銀河帝国攻略戦が始まった今、任務を果たすことが最優先だ。

「奪い、喰らい、搾取せよ。魂の根源、その叫びのままに。……さあ、全てを私に寄越すのです」

 アレキサンドラは邪封鎖オルファリルと封印錠ストレルカで抑えつけていた喰命剣の封印を解き放つ。さらに、災厄を招く欲望を発動させ、自らに様々な能力を宿す。これで戦闘準備は整った。

「コアマシンを守るために、あなたをここから通すわけにはいかないよ……! だから、その力、止めて見せるから……!」

 先手を取って仕掛けたるのはシアラ、高速の詠唱で発動させた胡蝶閃による胡蝶型の閃光を餓狼無道へと向けて放つ。餓狼無道はナノマシンを操り光る胡蝶を握り潰そうとするも、シアラの全力で放たれた胡蝶の煌きはそれを貫いてオブリビオンへと命中した!

「……!!」
「今がチャンスなのです」

 胡蝶の煌きを受けて脱力しよろける餓狼無道に、すかさずアレキサンドラが追撃を仕掛ける。彼女は敵の斜め後ろへとテレポートし、超怪力で振るった刃を餓狼無道へと叩きつける。突然の背後からの奇襲に、餓狼無道は回避もできず刃に両断される。しかし、一瞬の後に両断されたはずのオブリビオンは元の姿に戻っている。これがプログラム生命体ということか。しかし、ダメージが無いということはないはずだ。更なる攻撃を加えるアレキサンドラであったが、その口の端からは血がこぼれていた。
 
「……身体に負担は掛かりますが、これも必要経費なのです。攻撃を当てさえすれば、敵から体力を奪えるので問題ないです」

 災厄を招く欲望の代償としての流血であったが、強化の中には生命力吸収の力もある。攻撃さえ当てれば打ち消すことができる。そうして幾度かの攻撃を当てたところで、餓狼無道の動きが変わった。どうやらシアラの攻撃による脱力から立ち直ったようだ。

「機械のお人は苦手なんどす。誘惑しても乗ってくれへんし。くすぐっても感じてくれへん。何より血ぃが飲めへん。せやからさっさと退場いただこか」

 くるるはアレキサンドラの猛攻から体勢を立て直した餓狼無道へ向けて、ぽーいとマタタビを放り投げた。すると、何処よりか黒猫の群れが現れ、餓狼無道へと突撃していくではないか!

「餓えた猫ちゃんは意外と獰猛やさかい、気ぃつけおしやー」

 アレキサンドラがテレポートで退避したところで、餓狼無道が黒猫の群れに飲まれた。可愛らしい黒猫たちだが、ユーベルコードで呼び出されたものだ。噛み付きやひっかきは着実に餓狼無道へダメージを重ねている。
 そんな黒猫たちを餓狼無道は力ずくで振り払うと、その手に光を募らせる。

「おっと、そこは危なそうやねえ」
「ひうっ……あっ、ありがとう」

 くるるはひょいっと傍らに浮かぶシアラを摘まんで動かすと、餓狼無道が放ったレーザーが先ほどまでシアラがいた場所を通り抜けた。くるるは女の勘に従って、レーザーの軌跡からシアラを回避させたのだ。シアラは摘ままれた時にはいつぞやのことを思い出し涙目になるも、回避させてくれたことがわかるとくるるへと感謝を告げた。

 猟兵の攻撃は餓狼無道へとダメージを与えているが、まだまだ戦闘は始まったばかりだ。コアマシンを守るため、猟兵達は気を抜かずに戦いを進めるのであった。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​

フィロメーラ・アステール
「よーし、幸運の流れ星が到着したぜー!」
この宇宙の明日を守るために、あたしも少し本気を出していくか!

【星の遊び場】を発動!
雷属性の突風を吹かせて、敵のナノマシンにダメージを与えにいくぞ!
この雷の【属性攻撃】の【全力魔法】は【範囲攻撃】でもあるから、ナノマシンが見えなくても問題ないぜ!
いや【失せもの探し】の感知能力や、【第六感】のひらめきでも見つけられるだろうけどな!
とにかく、ちょっと見えないくらいじゃ丸見えだってコトだー!

こいつで敵の手を封じている間に、仲間に攻撃してもらうよう【鼓舞】するぜ!
「さあ、今がチャンスだ! 一気にきめてくれよー!」


ライザー・ヴェロシティ
戦争!稼ぎ時じゃねぇか!
で、場所は?

……なに、空だと?

(アックス&ウィザーズ出身のため宇宙は不慣れです)

「動きにくいったらありゃしねぇな!おい!」

ルーンソードと黒剣を二刀流で構え、トカゲに肉弾戦を仕掛けるぜ
無重力は慣れてねえが属性攻撃の風の力で慣性を制御を試みる



●デウス・エクス・マキナ
念動か!見えねぇ攻撃でも動かしてるのはテメェだろう!

「風よ!俺に続け!」
【風】属性の【魔法刃】を放って遠距離攻撃に対抗だ
なんかぶつけて来るってんならそれごと斬ってやる!

「はぁ?ここじゃ風が吹かねぇだと……?」
「俺は風の一族、ギスガーン最強の戦士!
俺がいて風が吹かねぇわけねぇだろうが。」

アドリブや他のと絡みは歓迎だ



「戦争! 稼ぎ時じゃねぇか!」

 ライザー・ヴェロシティ(Sturm Jaeger・f00188)は傭兵家業の一環として、銀河帝国攻略戦に参戦する。

「空の上のさらに上ってことだが、動くのは問題ないみてぇだな」

 アックス&ウィザーズ出身のライザーには宇宙という戦場に戸惑いがある。特に無重力の戦いにくさがあるかと思ったが、宇宙船は重力制御されており、地上と同様に戦えるのは僥倖か。
 ルーンソードと黒剣を二刀流で構えるライザーに、餓狼無道はナノマシンを操作、船内の壁や床から引きはがしたネジや金属片を飛ばして攻撃する。

「風よ!俺に続け!」

 ライザーは風属性の魔方刃で相殺を試みるも、オブリビオンの強力な力の前に風の刃は少々押し負けている。

「はぁ? ここじゃ風が吹かねぇだと……?」

 そんな苦戦するライザーの元へと、新たに到来した猟兵の援護が入る。

「よーし、幸運の流れ星が到着したぜー! あたしにまかせろー! バリバリ! トリッキー・スター・ファンダム!」

 フィロメーラ・アステール(SSR妖精:流れ星フィロ・f07828)は戦場に到着すると、雷属性の突風を吹かせ、見えないナノマシンをまとめて攻撃した。

「ちょっと見えないくらいじゃ、あたしには丸見えだってコトだー!」

 目に見えないくらいに小さなナノマシンであるが、フィロメーラの見えないものを見つける感知能力や第六感のひらめきでだいたいの分布は把握できる。あとは範囲攻撃でまとめて破壊してしまえばいい。特に雷撃ならば機械相手に効果が高い。フィロメーラの攻撃はナノマシンをまとめて破壊した。これで再度ナノマシンを散布するまでは、餓狼無道はデウス・エクス・マキナを使えないはずだ。

「さあ、今がチャンスだ! 一気にきめてくれよー!」
「俺は風の一族、ギスガーン最強の戦士! 俺の風を喰らってみろ!」

 フィロメーラの声援を受けて、ライザーは魔法刃を放った上で、餓狼無道へと風の如く突進する。ナノマシンを使えなくなった餓狼無道は風の刃をまともに受け、そのままライザーの二刀の連撃を喰らっている。

「この宇宙の明日を守るために、あたしたちは負けないぜ!」

 強力な敵であっても、猟兵の連携があれば打ち崩すことはできるのだ。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

雪華・グレイシア
まったく……こういう大立ち回りは怪盗が得意な場面じゃないんだけれどね
ま、これも目的のための必要経費だ
やるだけのことはやらせてもらおう

傷が増えてきたら、それを癒そうとするんじゃないかな
そんな様子が見え始めたら、霜の巨人を召喚
敵に組み付かせるよ
コイツなら噛み付かれた所で奪われる生命力をないし、逆に噛み付いて来たらそこから凍り始めてお仕舞いさ
馬鹿正直にぶつかり合うだけが戦いじゃないんだよ

【アドリブ、他の方との絡みは歓迎】


ラン・ムラノミヤ
初めまして、「黄金竜」
何を言っているか分からないと思いますし、実際ランちゃんも詳しくは知りませんがね
対話できるかも把握していませんし、実際対話の意図もなく
ただ、知人に代わり、貴方を斬りに来ただけです

「ぷろぐらむ」を斬った経験はありませんが、「魔」であれば、「悪」であるならば。斬れない道理があるはずなし
あのレーザーが厄介ですがね、防護符を急所に展開して接近します
特性上、避けられる物でも無さそうですから。一応、高速歩法による【残像】は織り交ぜますが
敵が視れて、足が動いて、刀が握れるならば。ええ、委細問題なく
少しばかり、本気の一刀をお見せしましょう



「初めまして、『黄金竜』」

 ラン・ムラノミヤ(未知多き道の渡り人・f08127)は対峙する餓狼無道へと語りかける。

「何を言っているか分からないと思いますし、実際ランちゃんも詳しくは知りませんがね」
「……」

 ランの語りかけに、餓狼無道は無言を貫く。ここまで言葉を発していないし、そもそも会話する機能が無いのかもしれない。ランも実際には対話を望んでいたわけではなく、知人に代わってこのオブリビオンを斬りに来ただけである。先ほどの謎の『黄金竜』というのもその知人に関わる内容なのであろう。

「『ぷろぐらむ』を斬った経験はありませんが、『魔』であれば、『悪』であるならば、斬れない道理があるはずもなし」

 ランは高速歩法をもって、餓狼無道へと接近していく。餓狼無道も迎撃のレーザーを放つのだが、レーザーが捉えるのはランの残像のみだ。

「少しばかり、本気の一刀をお見せしましょう」

 プログラム生命体相手でも、敵が視れて、足が動いて、刀が握れるならば委細問題ない。ランの刀の一閃は餓狼無道を袈裟懸けに切り裂いた。
 餓狼無道はプログラムの書き換えでランの攻撃で切り裂かれた姿を元に戻すとともに、右腕をヒュドラの頭に変換する。ヒュドラの噛み付きがランへと迫るがーーー

「霜の巨人よ!」

 雪華・グレイシア(アイシングファントムドール・f02682)の召喚した霜の巨人がランを押しのけ、ヒュドラの噛み付きをその巨大な体躯で受け止めた。

「まったく……こういう大立ち回りは怪盗が得意な場面じゃないんだけれどね。ま、これも目的のための必要経費だ。やるだけのことはやらせてもらおう」

 ダメージの積み重なった餓狼無道は噛み付いたヒュドラの頭を通じて生命力を吸収して回復しようとするも、相手は召喚された巨人だ。奪われる生命力を持たぬ巨人は噛み付きによるダメージこそあるものの、さしたる痛痒は無い様子だ。逆に咆哮と共に餓狼無道を凍て付かせていく。

「馬鹿正直にぶつかり合うだけが戦いじゃないんだよ」

 グレイシアの指示を受け、体の表面が凍り付いた餓狼無道を霜の巨人が殴り飛ばす。餓狼無道は自身のプログラムを改変して姿こそ元に戻るが、その体には度々ノイズが走っている。わかりにくいが、先ほど回復しようとしていた様子もあるし、かなりのダメージが積み重なっているようだ。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

ユーキ・スズル
まだまだ弱いし、初めてのお仕事でちょっぴり不安だけど、きっと大丈夫だよね……!?
ボクは世界を守るんだもん!
ミディアちゃんも、守るんだ!

【サイコキネシス】
「いっけぇー!」
細く鋭いサイキックエナジーを槍状に放ち、相手を<串刺し1>にします。
そのまま<2回攻撃1>により、普段は短剣型にして持っているフォースセイバーを長剣に変え、斬る動作で敵にサイキックエナジーをぶつけます。


フェム・ポー
スペースシップワールドの人達の運命がかかったぁ、大きな大きな戦いねぇ。
……過去から迷い出てきた迷い人ちゃん達はぁ、ちゃんと『救って』あげなくてはねぇ?

最初は、トカゲさんが相手なのかしらぁ?
色々厄介な力を持っているみたいだからぁ、
まずはその動きを封じさせてもらうわねぇ?
UCの鎖で縛り上げてぇ、その偽りの命を全部ぜーんぶ吸い上げてぇ、この現世から『救って』あげるわねぇ?(技能:生命吸収)
相手は自分のUCで抵抗してくるかもしれないけれどぉ、生命吸収を続けながらぁ、気にせず受けてみるわぁ……この子はフェムにどんな痛みを与えてくれるのかしらねぇ? うふふ。とっても楽しみだわぁ。



「ボクは世界を守るんだもん! ミディアちゃんも、守るんだ!」
「うふふ、スペースシップワールドの人達の運命がかかったぁ、大きな大きな戦いねぇ」

 銀河帝国との戦争と聞いて、ユーキ・スズル(野生のナイト・f03208)はこのスペースシップワールドを守るために、猟兵としての初めての任務に挑む。まだまだ未熟で、初めての任務に不安はあるが、世界を護りたいというその気持ちこそが重要だ。
 フェム・ポー(聖者の残骸・f12138)はそんなユーキをほほえましく思いながら、過去からの迷い人を『救って』あげなければと、オブリビオンを倒すことを心に決める。

「ここではぁ、トカゲさんが相手なのかしらぁ? 色々厄介な力を持っているみたいだからぁ、まずはその動きを封じさせてもらうわねぇ?」

 フェムは周囲に魔方陣を展開、そこから生み出された闇の光を纏う鎖を伸ばして、餓狼無道を拘束しようとする。餓狼無道も先ほど破壊されたナノマシンを再度散布しているが、闇の鎖に対応するにはまだ密度が足りていない。餓狼無道はヒュドラの頭に変えた腕を振り回して抵抗するも、闇の鎖はその体を縛りあげた。

「動きは封じたからぁ。追撃お願いねぇ」
「よし! いっけぇー!」

 拘束された餓狼無道に対して、ユーキは全力を振り絞って作りだしたサイキックエナジーの槍を撃ち放つ。細く鋭いサイキックエナジーの槍は餓狼無道の腹を貫き、その体を串刺しにした!

「その偽りの命を全部ぜーんぶ吸い上げてぇ、この現世から『救って』あげるわねぇ?」

 フェムの攻撃は拘束だけで終わりではない。闇の鎖は餓狼無道の生命力を吸い上げてゆく。プログラム生命体であっても、その体を構成する力というものがある。それを吸い上げられれば、いずれは体を構成できなくなるだろう。
 さらに猟兵の攻撃は続く。ユーキは手にする短剣型のフォースセイバーにエナジーを注ぎ、その刃を伸長させる。

「やあっ! えいっ!」

 ユーキは長剣ほどに刃が伸びたフォースセイバーを十字に振るい、サイキックエナジーの二連撃を餓狼無道に叩き込んだ!
 猟兵達の攻撃が次々とダメージを与えていくが、餓狼無道もやられているだけではない。闇の鎖を操るフェムへと、手のひらからレーザーを発射する。フェムはあえてそのレーザーを小さな体で受け止めた。

「あっ! 大丈夫!?」
「うふふ……素敵な痛みねぇ」

 レーザーを受けたフェムを心配してユーキは声をかけるが、少々特殊な嗜好を持つフェムはなぜか満足そうにしている。しかし、今の攻撃を受けて鎖の制御が切れて、
餓狼無道は拘束より解き放たれた。

 餓狼無道の姿に走るノイズは、先ほどよりもさらに多くなっている。決着の時は間もなくだ。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

ハル・パイアー
「我らがノーマッドの為に、ワープドライブを死守させてもらおう」

小官はこれより防衛任務に着任。
本作戦では敵ナノマシン群に対しての電子妨害戦を行います。
UC《サイバーナビ=サポートシステム》を使用。
[隠密][忍び足]で敵の目標から外れるように行動し、敵機の[ハッキング]を開始。
敵の攻撃の照準に対しダミー情報を送り込んで[時間稼ぎ]を行いつつ、ナノマシン群間のデータ送受信に妨害。
ナノマシン群の機能不全を目的とした[破壊工作]を行うものであります。

「我々の利益の為に散れ、帝国の尖兵ども。」


ヴィクティム・ウィンターミュート
あっちもこっちも大忙しだなぁオイ!アァ?プログラム生命体だぁ?お前そりゃ…ハッキングが通るかもしれねーってことじゃねえか?やるか…!

ユーベルコード敵の攻撃を防御する障壁展開。味方と自分を守る。少々賭けだが、【ハッキング】であいつのコアを掌握、あるいはジャミングできるか試してみよう。大した効果がなかろうが、【時間稼ぎ】になりゃそれだけで儲けだ。【早業】【見切り】【ダッシュ】も併用して、縦横無尽に防御支援して回るぜ。

端役の仕事があっちにこっちに…忙しいったらありゃしねえ。
銀河帝国ご一行にはとっととお帰り頂くとしますかねえ!



 餓狼無道は体にノイズを走らせつつも、ナノマシンの再展開を完了させた。餓狼無道のデウス・エクス・マキナの力によって、周囲に散らばる金属片が操られ、猟兵達へ向けて発射される。

「悪ィがそいつは通せねえな。この俺がいる限り、どんな攻勢プログラムだって無意味さ」

 ヴィクティム・ウィンターミュート(ストリートランナー・f01172)は敵の攻撃に対してユーベルコードで障壁を展開する。ヴィクティムの『Alcatraz』のプログラムは味方に迫る全ての金属片の前に障壁を作りだし、見事にオブリビオンの攻撃を防ぎ切った。

「小官はこれより防衛任務に着任。本作戦では敵ナノマシン群に対しての電子妨害戦を行います」

 続いてハル・パイアー(スペースノイドのブラスターガンナー・f00443)がデウス・エクス・マキナのナノマシンの群れへと対処を開始する。ハルはヴィクティムが敵の攻撃を防いでいる間に召喚していたナビAIを餓狼無道の背後より接触させる。元々隠密能力の高いナビAIに、ハルの隠密行動の技能を合わせて回り込ませることで、敵に気づかれずにナビAIは敵への接触に成功した。

「ダミー情報送信……敵の照準機能低下に成功。ナノマシン群間のデータ送受信の妨害……成功! 我々の利益の為に散れ、帝国の尖兵ども」

 ハルのハッキングによって、プログラム生命体である敵の存在そのものであるプログラムに破壊工作が行われた。その結果、餓狼無道のレーザーの照準機能は低下し、ナノマシンもまともに制御できなくなってしまう。

「アァ? ハッキングが通るってーことか? なるほどプログラム生命体ね。よっしゃ! やるか…!」

 ハルがハッキングをするのを見て、ヴィクティムも敵のプログラムをハッキングしてやろうと餓狼無道へとダッシュで近づいて行く。餓狼無道もレーザーを放って牽制するのだが、照準機能が低下している現状では、ヴィクティムに完全に見切られてしまっている。

「超一流ハッカーの力、みせてやるぜ! ……コアを掌握! デリート!!」

 ハルよりもさらに強力なヴィクティムのハッキングの前に、餓狼無道は太刀打ち出来ない。もちろんこれまでの猟兵の重ねたダメージの影響あっての結果であろう。そしてヴィクティムのハッキングは餓狼無道のプログラムのコアへと辿り着き、消去することに成功した!
 餓狼無道の姿に激しいノイズが走った後、その姿が消えていく。猟兵達は帝国の工作員より、コアマシンを守り切ったのだ!!

「我らがノーマッドの為に、ワープドライブを死守させてもらった」
「ここはお帰り頂いたが、他にも救援が必要な解放軍の仲間はいっぱいいるんだ。忙しいったらありゃしねえな」

 宇宙船の危機が去った後、コアマシンはミディアによりワープドライブの機能を追加され、解放軍の一員として合流していった。これは銀河帝国打倒のための小さな一歩であるが、確実にそれへと繋がる一歩だ。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2019年02月03日
宿敵 『餓狼無道』 を撃破!


挿絵イラスト