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殺戮兎の喜悦~狂咲茶会の通り道(作者 志羽
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●殺戮兎の喜悦~狂咲茶会の通り道
「は~い! アリスさんたち~、こっちでっすよ~!」
 大きく手を振って、アリスたちを先導するのは時計ウサギだ。
 アリス御一行様、ご案内~! と時計ウサギは笑っている。本当に、楽しそうに、笑顔で。
「あっ、もうすぐ出口が見えてくる気がします!」
 ほらほらあそこ、と時計ウサギは笑った。
 笑って指差すその先には輝く出口があった。
 あの先に、今度こそは自分の扉があるはずと――アリス達はその心に希望をともすのだ。
「ふふ、いやぁ、ここまでいろいろありましたね~」
 底なし沼におちかけたり。そこではアリスさんたちが迷宮を作って助けてくれました~と旅を振り返る時計ウサギ。
 他にも、じゃんぴんぐキノコの谷、お昼寝中のワニの背中を渡ったり、どきどきスリル満点でしたね~と笑うのだ。
「しかし、楽しい旅ももう終わりですね。ねぇねぇ、アリスさん達、ここで僕からのクエスチョンタイム~」
 ほら、僕って時計ウサギでしょ? ウサギ穴って時計ウサギが先導しないと通れないんですよね、とにこにこ。
 アリスたちは今更何を、と思うのだ。
「ウサギ穴のど真ん中で、時計ウサギが居なくなったら、一体どうなると思います?」
 その言葉に、え? とアリスたちは瞬く。
 時計ウサギはねぇねぇ、どうなると思います? と楽しげだ。
「はいはいシンキングタイム……1、2、終了ですよ~! はい、そこのアリスさん!」
「えっ? えっ? ま、まいごになる?」
「ふふ、違います! 正解は……『骸の海の藻屑と化す』でした〜!」
 だからみなさん、これから藻屑になれます! やりましたね! こんな経験二度とないですよ! ――と、至極楽しそうに、紡いで。
「あっ、死んじゃうんだから二度目はありませんでしたね!」
 てなわけでばいばい! と。時計ウサギはぴょんぴょん、はしゃぎながら走り始める。
 けれど、少し先で足止めてくるりと振り返り。
「でもいちおう穴の出口で待ってるから、出てこれたらご褒美に殺してあげますね~!」
 ではではまた会えたら! きっと会えませんけど!
 突然の事にアリスたちは動けない。そして時計ウサギのその姿が見えなくなると――ぐにゃりと、世界が揺らめいた。
 そして閃くのは白と赤の世界。
 お茶会の、世界。

●予知
 猟書家のひとり、マーダー・ラビットが動くのを予知したのだと、終夜・嵐吾(灰青・f05366)は猟兵達へと告げる。
「例によって、ウサギ穴の中にアリスの子らが残されておる」
 皆にはまず、その子らを助けてほしいと告げる。
 ウサギ穴は、時計ウサギが先導しないと通れない。
 その時計ウサギがいなくなれば、そのウサギ穴は不安定なものになり時空の絡み合った異世界となってしまう。
 だが、まだ助ける事はできる。そこへ猟兵が赴けば、なのだが。
「皆を送る場所は――お茶会をしておる。赤と白の、お茶会じゃ」
 主催者は誰か、どんな場所で、どんなもてなしをされているのか、わからない。
 なんも助けになるようなことが言えずすまんと嵐吾は言う。
 アリス達はそのお茶会の場所、そのどこかに隠れているはず。
 だって変質したウサギ穴の中にまだいることは確かなのだから。
「なんもわからん状態で皆を送るんは申し訳ないんじゃがよろしく頼む」
 そう言って、嵐吾は手の内のグリモアを輝かせる。
 皆をその場所に送るために。





第2章 ボス戦 『マーダー・ラビット』

POW ●きす・おぶ・ざ・です
【なんとなく選んだ武器】による超高速かつ大威力の一撃を放つ。ただし、自身から30cm以内の対象にしか使えない。
SPD ●ふぁんとむ・きらー
【糸や鋏、ナイフ等】による素早い一撃を放つ。また、【使わない武器を捨てる】等で身軽になれば、更に加速する。
WIZ ●まさくーる・ぱーてぃ
自身の【殺戮への喜びによって瞳】が輝く間、【自身の全て】の攻撃回数が9倍になる。ただし、味方を1回も攻撃しないと寿命が減る。
👑11 🔵🔵🔵

種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は💠終夜・嵐吾です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


 お茶会の場所を出れば、違う姿に変わっていたアリス達は元の姿を取り戻す。
 彼らと共に進む、お茶会場の世界の終わり、その出口の先は――セピア色の世界。
 何の変哲もない森だ。しかし木々も草花も何もかも、褪せた色。
 すべて、褪せた色。
 その中で――それは色を持っていた。
「再びこんにちは~! 出てこれるかな、どうかな~って思ってたんだけど」
 出てきちゃいましたねぇと笑うのは、アリス達をウサギ穴に置いてきたもの。
 ひらりと両手を振って親し気にするけれど、その赤い瞳に乗せられているものからは嫌なモノしか感じられない。
 兎耳を揺らして嬉しそうに、楽しそうに笑っている。それは、それでは改めて! と明るく告げた。
「僕は猟書家、マーダー・ラビット。どうぞよろしく、でもすぐさよなら!」
 そしてマーダー・ラビットは、腰より鋏を取り出して、しゃきんしゃきんと音鳴らす。
 その姿に、言葉に。震えるアリスがいれば果敢に立ち向かおうとするアリスもいる。
 マーダー・ラビットはその姿にどっちもいいですねぇと笑って――そして猟兵達を視線で撫でる。
 あなたたちと遊ぶのも楽しそうと。
「このあたり得物になるものあんまりなさそうなんですよね~。なので今日はこの鋏でいっぱい遊ぼうとおもいまーす!」
 それじゃあ誰が最初に切り刻まれます? とマーダー・ラビットは笑って一歩踏み込んだ。
 
アニー・ピュニシオン
震えているアリスを背に
この身は盾となりましょう。
薔薇を摘んだ以上、出来る限りの面倒を見なきゃ

ご丁寧にどうも。うさぎさん
皆で昏い穴の底から舞い戻って来たわ
だから、次はあなたが深い闇の中に堕ちる番よ。

紅く燃ゆる呪詛と散る火花をドレスに纏えば
あなたに凶刃を向ける準備は出来ましょう

例え、鋏で刻まれよう、と
親友の、貴女の呪詛がある限り
私はずっと死ねない侭なのよ

アリス適合者として記憶も無くなり、
意味もなく終わるのが怖いから
だから、ずっと私達の事を忘れないで欲しくて
『呪われろ』だなんて、
……、本当に貴女の事が大嫌いだわ。

――素敵な一時をありがとう。うさぎさん
お礼に、みんなと同じ痛みを少しでも味わってほしいの


「最初は~、お嬢さんたちかなぁ?」
 楽しそうに笑って、その手にもつ鋏をしゃきんと鳴らして差し向ける。
 その切っ先向けられたアニー・ピュニシオン(小さな継ぎ接ぎの国・f20021)は震えているアリスを背に隠した。
 この身は盾となりましょう――と、アニーはきゅっと己の背中から伝わる不安ごと、マーダー・ラビットから隠すのだ。
(「薔薇を摘んだ以上、出来る限りの面倒を見なきゃ」)
 それは、アリスを助けるということだから。
 マーダー・ラビットからの視線を受け止めていると――ぱちりと瞬いて表情変わるのをアニーは目にする。
「あれあれ、お嬢さんもアリス? それなら一緒に綺麗に丁寧に暴いて切り刻んであげなきゃね!」
 しゃきんしゃきん。
 鋏の刃がすれる音がよく響く。にんまり、楽しみ見つけたマーダー・ラビットの笑みにアニーは瞳伏せて、開く。
「ご丁寧にどうも。うさぎさん」
 皆で昏い穴の底から舞い戻って来たわ、とアニーはそうっと唇開く。

「だから、次はあなたが深い闇の中に堕ちる番よ」
 灰になって消えるだけ――ゆらり、燃え上がる紅。
 アニーは紅く燃ゆる呪詛と散る火花をドレスに纏う。
 その代償にその身の内に痛みがあった。それはきっと毒のせい。
「素敵なおめかし!」
 マーダー・ラビットはひゅぅ、と口笛ふく。アニーはその言葉をありがとうと受け取って。けれどこの装いはマーダー・ラビットへと凶刃向ける準備が完了ということ。
 貴方に向けるなら、やっぱりこれかしら? とツギハギナイフの切っ先向ける。
 例え、鋏で刻まれよう、と――
(「親友の、貴女の呪詛がある限り」)
 私はずっと死ねない侭なのよ、とアニーは小さく小さく、零した。
 だからこの目の前に居るマーダー・ラビットに殺されて死ぬわけにもいかない。
 アリス適合者として記憶も無くなり、意味もなく終わるのが怖いから――そう思う。
 とんと、地面を蹴ったのはマーダー・ラビットの方が先か。
 しゃきんしゃきんと鋏鳴らして突っ込んでくる。一足深く踏み込んだが、得物の射程ならアニーのほうが上で早く届く。
 けれど素早い動きとどちらが早いか。これは、怖くはない。
 意味もなく、終わる怖さをもたらすのはこのマーダー・ラビットではない。
 アニーの脳裏にちらつく姿が、ある。
(「だから、ずっと私達の事を忘れないで欲しくて『呪われろ』だなんて、」)
 吐息と共に、ツギハギナイフの切っ先閃いて。
 アニーが刃を躍らせた相手はマーダー・ラビットか、それとも。
「……、本当に貴女の事が大嫌いだわ」
 ぽつり、零して――その瞳は、今度はマーダー・ラビットを捉える。
「――素敵な一時をありがとう。うさぎさん」
 お礼に、みんなと同じ痛みを少しでも味わってほしいのと、その言葉と共に翻る刃。
 マーダー・ラビットの鋏が切り裂いたのはアニーが纏う紅色。それは揺らいだだけで何も切り取ってはいない。
 けれどアニーの刃はマーダー・ラビットの肉を持っていく。
大成功 🔵🔵🔵