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アルパカとスイーツと猟書家

#キマイラフューチャー #猟書家の侵攻 #猟書家 #ミズ・ルチレイテッド #バーチャルキャラクター #ネタ #アルパカ

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●ぱか!ぴか!ぎゃらくしー!
 怪人アルパカマッスルは怪人だが凄く努力家である。朝早くからのトレーニング、良質なたんぱく質の摂取は勿論、睡眠時間の管理もしっかりしている。怪人として活躍する時の為にアルパカマッスルはいつだって自分を磨いていた。
 彼は今日も日課のアルパカ体操をしていた。外で行う体操はアルパカマッスルの体内に新鮮な酸素を行き渡らせる。後ろにのけぞる運動をしたとき、空に何かが見えた。
「……船?」
 船だね。宇宙船団ルチレイテッドのお船だね。
 そこからズキュゥンとビームがアルパカマッスルに一直線。
「パカァーーーッ!!」
 直撃したアルパカマッスル。痛みはないけどノリで叫んだ。謎ビームを浴びたせいかぷすぷすと縮れる毛と謎の浮遊感に呆然とするアルパカマッスルの近くでふよんふよよんと不思議な音がする。
「何だ!」
 アルパカマッスルはババッとキレのある動きで音の方に向いた。そこに居たのは金髪の女性――ミズ・ルチレイテッドだった。ちょっとビクッとしたけど彼女は猟書家。
「私はミズ・ルチレイテッド。お前のその筋肉を見込み」
「その前に、これは何だ。お前と関連するのか?」
 アルパカマッスルは猟書家の発言をぶったぎって、いつの間にか腹に巻かれていたチャンピオンベルトっぽい何かを指さした。そのベルトの中央には惑星っぽい何かが描いてあるが、アルパカマッスルからしたらどうでもいいことだった。
「あー……それは私の力を与えた証。お前は新たな力を得て宇宙怪人となったのだ。……ええと、早速頼みがあって」
 有無を言わさず部下にする力がある(し、実際にしている)のだが、威圧感が凄いアルパカマッスルに何となく低姿勢になるルチレイテッド。
「協力はする。だが……」
「だが……?」
 ごくり。ルチレイテッドの喉が鳴る。
「お前は我が『努力』を踏みにじった」
「え?」
「力を与えるという安直な発想。我(わたし)は悲しい。そのようなものが上に立つのは悲しい」
「それは……その、悪かったね?」
「我と共に『努力』をしろ!お前の望みを叶えるために!!さあ、さあ、さあァッ!!!まずは腹筋からしようじゃないかッ!!!!」
 ガクガクとルチレイテッドを揺さぶるアルパカマッスル。ガクガクと首が揺れるルチレイテッド。既にこいつにビーム打つんじゃなかったって顔をしていた。

●もしもし、我はアルパカマッスル。今お前の背後にいるの。
 楽しいことが大好きなキマイラフューチャーでは動画も溢れまくっている。その動画の山の中でも埋もれず頑張っている投稿者の一人に、バーチャルキャラクターのアイラがいた。
 スイーツを食べて感想を述べながら視聴者とのやりとりをするライブ配信を行っているという単純なものだが、彼女の小動物のような動きの所為かそこそこ人気がある、見守りたい系の動画配信者だ。
「じゃあ、いただきまーす……。甘い!すっごい甘い!ええっとね、ベリーは何が…… え?」
 アイラは流れるコメントを見てケーキを食べる手を止めた。配信とは関係のない不思議なコメントが流れる。
『何かヤバいのいる!』『もしかしてアイラちゃんの彼氏?ムッキムキ!』
「え、彼氏なんていないよ……?」
『じゃあ誰よそのアルパカ!』『アイラちゃん逃げて、何かヤバそう』『不法侵入じゃん!』『横にも金髪の人いる!』『誰よその女!』
 流れ続けるコメントに血の気が引くアイラ。
「え……?」
 ぎぎぎ、と音がしそうなほどゆっくりと振り返るとそこには――、
「スゥゥィィィーツなど許さん!プロテインを摂れ!宇宙を制する為には筋肉を鍛えるのだァ――ッ!!!!」
「キャアアアアア!!!?!!?」
 超弩級のマッスルなアルパカと疲れ果てた顔をした金髪の猟書家がいた。

●筋トレのし過ぎは良くないよ。
「来てくれてありがとう。ミズ・ルチレイテッドがバーチャルキャラクターを狙っている」
 ぺこりと頭を下げてからニイヅキは大型タブレット端末に情報を表示させる。
「今回狙われているのはアイラというお菓子レビュー動画配信者のバーチャルキャラクター。ちょっとずつ人気が出て来たらしい。彼女を洗脳して自分たちの計画に組み込もうっていうのはいつも通り、だったんだけど……、ルチレイテッドが部下にしたのがアルパカマッスル、っていう凄いアルパカで、ルチレイテッドが振り回されているんだ。アイラを守れなかった場合、彼女は『破滅の筋トレ』の洗脳を受けるみたいだよ」
 破滅の筋トレ???謎ワードの出現に何人かが鸚鵡返しをした。
「破滅の筋トレっていうのは、例えば168時間不眠不休で筋トレするとか、プロテイン過剰摂取とか……アルパカマッスルとルチレイテッドの折衷案がこれだったみたいで……。とりあえず今回はこういう洗脳してバーチャルキャラクターに発信させよう、的な感じで落ち着いたらしい」
 なんにも落ち着いてない気がするけど?って顔をする猟兵達。そうだよね、って顔をしながら続けるニイヅキ。
「アイラは既に連れ去られている。連れ去られた場所はアルパカマッスルがいつもトレーニングしている部屋。ある程度は広さがあるようだし戦闘は問題ないはずだ。ついでにその隣の部屋でルチレイテッドが利きプロテインをしているよ」
 一部の猟兵は宇宙を見るような顔をしたくもなるかもしれない。
「アイラは保護した後も、逃げないで皆を応援してくれる。直接戦力になるわけじゃないけど……応援って、なんだか心強いよね」
 彼女もキマイラフューチャーの住民、頼めばスマートフォンでライブ配信だってやってくれるだろう。
「プロテインも良いけど僕はやっぱりスイーツのが……じゃなくて!皆、頑張ってきてくれ」


春海らんぷ
 春海です。キマイラフューチャー大好きです。
 バレンタインにプロテイン入りチョコバー、いかがですか。

●シナリオについて
 このシナリオは猟書家幹部シナリオで、二章構成です。
 なおこのシナリオには以下のプレイングボーナスがあります。

●プレイングボーナス
 『バーチャルキャラクターに応援される(ちなみに戦力はゼロです)』
 ひっそり応援してくれてますが、お菓子の話題を振ってあげたり、こういう応援して!とか言うとキャッキャしながらフルパワーで応援します。

●第一章
 『怪人アルパカマッスル』さんとの戦いになります。
 アイラに筋肉の良さを説いていますが、アイラは怯えています。彼女の代わりに会話(※物理)してあげてください。己の戦闘スタイルで語り合え!

●第二章
 『ミズ・ルチレイテッド』さんとの戦いとなります。
 アルパカマッスルさんとの『努力』の結果、動きのキレはかなり良くなっていますが筋肉痛でプラマイゼロです。また若干メンタルが疲弊しています。

●注意事項
 ・ちょっとネタシナリオです(ルチレイテッド戦もそうなる可能性が高いです)。
 ・アドリブが入りやすいのでアドリブがNGの場合、お手数ですがプレイングの最初に「×」を入れていただけますと幸いです。

 以上、よろしくお願いいたします。
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第1章 ボス戦 『怪人アルパカマッスル』

POW   :    ポージング
自身の【肉体美の誇示】の為に敢えて不利な行動をすると、身体能力が増大する。
SPD   :    鋼の筋肉
全身を【力ませて筋肉を鋼の如き硬度】に変える。あらゆる攻撃に対しほぼ無敵になるが、自身は全く動けない。
WIZ   :    つぶらな瞳
【つぶらな瞳で見つめること】により、レベルの二乗mまでの視認している対象を、【瞳から放たれるビーム】で攻撃する。
👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​

種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主はニィ・ハンブルビーです。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

リグ・アシュリーズ
ばびゅんと駆けつけてキマイラフューチャー!
アクロバティックに回転着地、画面に映りこむ形で登場!
そこのトランジスタマッチョなアルパカさん!
あなた、超・回・復の時間をないがしろにしてるでしょ!

黒剣を持ち出して相手の動きにあわせ、ガーンと刀身ストライク!
重さを活かしカウンター気味に打ち込んで、
骨身にガーンと響かせちゃう!

負荷つよつよの筋トレ後には筋肉を育てる時間がいるもの。
それを知ってて不眠不休とかナンセンス!
私?もちろんしっかり休んでるわ!

剣の一撃でアスファルトをひっぺがし、
回転斬撃で打ち砕いて雨の様に降らせ。
今朝たっぷりお寝坊した私の筋肉に隙はないわ!
あなたたちの敗因はね、筋肉道に背いたことよ!



 ばびゅんと駆けつけてキマイラフューチャー!アクロバティックに回転着地!派手に登場、リグ・アシュリーズ(風舞う道行き・f10093)!
 猟兵の登場にアイラは安堵と興奮が入り混じった表情を浮かべた。いつの間にかスマートフォンを構えていたのは動画投稿者の鑑というべきか。
 それに対し、フゥン、と鼻を鳴らしたのはアルパカマッスル。持っていた鉄アレイがどすんと重い音を立てて転がされる。
「――来たか、猟兵」
 ラスボスのように立ちはだかるアルパカマッスルに臆することなく、リグはびしりと指さした。
「そこのトランジスタマッチョなアルパカさん!……あなた、超・回・復の時間を蔑ろにしてるでしょ!」
「なっ……!」
 指さしたまま名探偵の如く言い放ったリグ。ぴしゃーんと雷に打たれたかのようにアルパカマッスルがフリーズした。
 超回復とは筋肉を効率的に鍛えるためのコツである。計画的休養が大きく関わってくるのだが、細かいことは各自で調べてみよう。
「し、知ってはいるのだ……。分かっている……。だが……だが、我は!トレーニングする時間を……!トレーニングする欲望を……!止められないッ!!」
 白状するアルパカマッスル。人生相談に見えなくもない深刻な表情。リグは否定もせずにふんふんと聞いてあげている。隙を見て殴るような真似をしないのが彼女の優しさの表れ。
「そうだ、……我は怪人。猟兵やキマイラフューチャーの住人達とは違う……、超回復など無くても……!この筋肉の強さを見せてやろう!」
 今閃いたそれっぽい言い訳をしてアルパカマッスルはポージングした。超回復が無くとも筋肉は鍛え抜かれ、輝いている。それを証明するように自慢の右の拳を振る――が、ぶつかったのはリグの身体ではなく、彼女の『くろがねの剣』だった。鉄塊のようなそれにはアルパカマッスルの拳では罅すら入れられない。
「何故……我の拳が……、ぐぬぅ……」
「超回復を侮るからよ!」
 拳を通さないどころか、アルパカマッスルにその衝撃を返してくる。ちょっと痛くてそっと左手で包んだ。
「負荷つよつよの筋トレ後には筋肉を育てる時間がいるもの。それを知ってて不眠不休とかナンセンス!だから力が入りきらないの!」
 ちょっとしたアドバイスのような説教のような一言を添えたリグ。悔しそうに彼女を見ながらアルパカマッスルは吠える。
「ではお前はどうなのだッ!」
「私?もちろんしっかり休んでるわ!」
 余裕のウインク。ちなみに今朝めちゃくちゃ寝坊した。
「怪人である我のこの筋肉を超えはしないだろう!?」
 隙あり!と再び殴ろうとするアルパカマッスルの前に不自然にアスファルトの欠片が浮いた。がりがりと下から嫌な音がしていることに気づく。アルパカマッスルの中で点と点が線で繋がる前に、リグが動いた。
「私の筋肉に隙はないわ!」
 トレーニングだけでなく超回復(寝坊も含む)も行い、鍛えられた身体をぐるりと回転させる。黒い切っ先が浮いたアスファルトを砕き、アルパカマッスルに降り注ぐ。力強く砕かれた瓦礫の雨の勢いは強く、床に小さな穴を開けるものすらある。
「くっ、痛、あっ、目が、目がぁっ!」
 舞い上がる細かな砂埃がアルパカマッスルの視界を閉ざす。その砂埃を割くように踏み込んだリグの剣が敵の脇腹を叩いた。呻くアルパカマッスルにリグはにっと笑う。
「あなたたちの敗因はね――筋肉道に背いたことよ!」
 筋肉道は厳しいのだ。ちゃっかり録画していたアイラはそんなナレーションを入れた。

大成功 🔵​🔵​🔵​

メリスアリス・バールゼブル
拉致監禁とは随分なワルであるなー
魔界におれば良き悪魔になったであろうに…
…じゃーなくて、うむ、猟兵的に、けしからん奴であるなー、いざ成敗である

指パッチンを合図に
アルパカマッスルの頭上におっきなケーキやら飴やらマカロンやら
諸々ドドドッと落として押し潰すぞよ
これぞわらわのUC【暴食の饗宴】である
無論、いくらでも食べて構わぬぞ

大体すいーつを食べるのを邪魔すると言うのが何よりけしからん
甘味に向き合い堪能し、癒される…
それはきんとれとやらに負けない、大事な時間なのである
おぬしにとってももそうであろ?とかなんとか
動画配信者のアイラとやらにもなー、話しかけたりするのであーる

絡みアドリブ諸々何でも歓迎であるぞ



 筋肉道に背いた。その言葉に軽いショックを受けていたアルパカマッスルの前にゆるりと現れたのはメリスアリス・バールゼブル(暴食蝿姫・f31454)。手にはペロペロキャンディを持っている。というか舐めている。
「お、お前!そんなものを堂々と食べて恥ずかしくないのか!」
 個人的には恥ずかしいのか激しく動揺したアルパカマッスルに首を傾げながらメリスアリスはのんびりと言う。
「拉致監禁とは随分なワルであるなー」
 魔界におれば良き悪魔になったであろうに……。惜しい人材だったのーと思いながらペロペロキャンディをまた一舐め。
「お前のそれもワルだろう!」
 アルパカマッスルの声は未だ震えている。あっ、わらわ今ワル?メリスアリスはちょっと浮かれかけてハッとした。
「猟兵的に、けしからん奴であるなー、いざ成敗である」
 パチン。綺麗な指パッチンを響かせる。何も起こらないように見えたが真っ先に異変に気づいたのはアイラであった。アルパカマッスルの頭上を凝視したアイラに釣られ、アルパカマッスルも上を見ようとした時、こん、と小さな何かが彼の頭に落ちて来た。こん、こん、ここん、と落ちてくる個数が増えてくる。
「……ぬ?これは……スウィィーーーツ!」
 小さな何かの正体、マカロンを払いのけるアルパカマッスル。棒付きキャンディが毛に埋まってたりもするが本人は気づいていない。
「許さんぞ、我にこんなものをぶつけぶふぉ」
 頭上から降って来た巨大ケーキに押し潰されたアルパカマッスルの声が完全に途切れた。
「これぞわらわの力、【暴食の饗宴】である。無論、いくらでも食べて構わぬぞ」
 ふふんと笑うメリスアリス。高貴な彼女の悪魔的なもてなし。
「大体、すいーつを食べるのを邪魔するというのが何よりけしからん。甘味に向き合い堪能し、癒される……それはきんとれとやらに負けない大事な時間なのである」
 ケーキに埋もれたまま沈黙したアルパカマッスルに肩を竦める。
「おぬしにとってもそうであろ?」
 ちょっと羨ましそうにアルパカマッスルを見ていたアイラに話しかければ、こくこくこくこくと細かく頷いた。全力の同意の姿勢。この猟兵さん、推せます……!とか独り言しているのを聞いて暴食プリンセスはドヤ顔した。
「わふぇはふぉんふぁふぉふふぁいふぉ!」
 やっとアルパカマッスルがケーキの中から喋った。何を言っているか微妙に分からないのは脱出の為にケーキを食べざるを得ないからだろう。
「どうだ、美味いか?」
「ふふぁい!」
 何を言ってるかやっぱり分からないが声のトーン的には肯定したらしい。
「そうかそうかもっとあるぞ」
「ふぁふぇふぉ!」
 強制甘味の刑は恐ろしいのか否定しているっぽい。勿体ない……という目でケーキの山を見るアイラ。
「そうだ、おぬしも食べるか?」
 もう一度メリスアリスが指を鳴らす。アイラの目の前に現れるスイーツ。各種ケーキは勿論、最近噂の悪魔アイスまでも現れた。美味しくて止まらないというそのアイスの実物を見るのはアイラも初めて。
「これ悪魔アイス……!良いんですか?!」
「良いぞ」
 ぱぁっと目を輝かせながらアイラが「それじゃあ、いただきます……!」とカップを開いた。一口食べて幸せそうに頬を押さえた彼女を見たメリスアリスは満足そうだ。

成功 🔵​🔵​🔴​

ベルベナ・ラウンドディー
はい、ちょっとエアコンの温度下げますねー

さて、汗とは体を冷やす生理現象
他方、体脂肪が低いと免疫も下がりますからに
宇宙制するどころか空調ガンガン効いた無菌室でしか生きられないザコになります
【環境耐性】ない奴はこれから困りますねプークスクス
私はこっちでデザートピザでも食べるほうなのでどうぞお気遣いなく(んぐもご
あ、アイラさんのぶんもデリバリー注文してるので此方も心配なく



…と言え
そのまま死んで筋肉ダルマのマグロ競り市場動画なんざ視聴率下がります
ほどよいところでユーベルコード、鼻と口をピザで塞いで気絶してもらうことにします
スイーツは武器



一応、隣の部屋のお姉さんの分も残しておきましょう
少し可哀そうですし



 ぴ。ぴぴぴぴぴぴぴぴぴ。某名人もびっくりのボタン連打音が鳴る。
「はいちょっとエアコンの温度下げますねー」
 来て早々勝手にトレーニングルームのエアコンの温度を下げているベルベナ・ラウンドディー(berbenah·∂・f07708)。アイラがふるりと震えたのを見て一旦手を止め、羽織を掛けてあげるその姿はまさに紳士。もうちょっといいですか?頑張れますか?ときちんとアイラに確認する。アイラが大丈夫です、と答えたので、更にぴぴぴぴぴぴとボタンを押しまくった。ちょっととは?
「ぶはぁ……!って冷やし過ぎだろう!?」
 漸く巨大ケーキから脱出したアルパカマッスルはぶるりと震えた。震えたついでにクリームが飛び散る。
「温度を上げろ!身体に悪いだろう!」
 冷房嫌いな人みたいに怒るアルパカマッスル。本気で寒いのか巨大ケーキに後退しかけている。
「汗とは体を冷やす生理現象ですね」
「急になんだ」
 じっとアルパカマッスルを見て喋り出すベルベナ。真剣なトーンにアルパカマッスルもその先を聞くために攻撃しない。
「体脂肪率が低すぎると免疫も下がりますからに」
「何が言いたい」
 焦らすように言葉を途切れさせるベルベナにアルパカマッスルが少しずつイライラしてきた。ふふ、と笑ってベルベナは残酷な現実を告げる。
「宇宙制するどころか空調ガンガン効いた無菌室でしか生きられない雑魚になります!」
「な、何ーーッ!?心配せんでも我はそんなことにならんぞ!」
 宇宙船出身のベルベナのありがたいお言葉。そんな悲しい事実を認めたくないと思いながら完全にケーキの出口に戻ったアルパカマッスル。
「環境耐性ない奴はこれだから困りますね」
 プークスクス。この猟兵、めっちゃ煽りよる。
「私はこっちでデザートピザでも食べる方なのでどうぞお気遣いなく」
 寒さに余裕で対応しているベルベナがどこからともなくデザートピザを取り出した。アイラさんの分はもうちょっとで来ると思いますから心配しないでくださいね、と言いながらんぐもご食べだす。
ぴんぽーん。こんな状況なのに律義にデリバリーが到着。流石キマイラフューチャー。アイラはたたっと玄関に行って受け取ってきた。ベルベナの横で箱を開いて一緒に食べ始める。おいしいですねえ、と二人で和やかにピザパーティ。ガタガタ震えながらそれを見るアルパカマッスル。その視線にベルベナはうーんと考えた。
「アイラさん、まだ録画してますっけ」
「はい」
「……このまま死なれて筋肉ダルマのマグロ競り市場動画だと視聴率下がりますよね?」
「下がりますし最悪常連さんが離れます」
 んぐもご、ごくん。ピザを飲み込んだベルベナがよいしょと立ち上がる。手には二切れのピザ。
「な、何をする気だ……!」
「ピザ喰うの手伝ってやるよ」
 じり……じり……とアルパカに迫るドラゴン。
「や、やめろ、我はスイーツは食後派なんだ!」
「これもスイーツなので安心してください」
「食べ物を大事にしろ!」
 命乞いのような発言をスルーしてバシィイン!とアルパカマッスルの顔にピザを叩きつけた。
「スイーツは武器」
 二重の意味で。ぐぐっとピザを押すとそのままアルパカマッスルが倒れた。沈黙したのを確認してアイラに温度戻していいですよと合図する。再び鳴るボタン連打音。
「あ、ピザですが……一応、隣の部屋のお姉さんの分も残しておきましょう、少し可哀想ですし」
「そうですね、そうしましょう」
こうして一切れずつルチレイテッド用のピザが用意された。

大成功 🔵​🔵​🔵​

フローライト・ルチレイテッド
アドリブ連携歓迎でーす。

うーん、ストイックなのはいいことと思いますが、それを人に押し付けてしまうのはどーかと。
と、いうわけでとりあえず変な人から助けにきました!
アイラさんに悪戯っぽくウィンクして、深い意味もなく【誘惑】しつつ、ライブを始めましょう!

さあ、再誕の祈りを刃に込めて、振り下ろせッ!
アルパカの人に張り合いつつ【情熱】を乗せて【パフォーマンス】開始。【楽器演奏、歌唱、浄化、範囲攻撃、精神攻撃】を駆使して指定UCを発動。
あらゆる法則を超えて届く浄化のサウンドで攻撃?しつつ、光の旋律で周囲をせっせと回復。

あちらの攻撃は【野生の勘】と室内の【地形の利用】でかわしつつ、【オーラ防御】で防ぐ。



「変な人から助けに来ました!」
 フローライト・ルチレイテッド(重なり合う音の色・f02666)が来たときには顔面にピザを張り付けて倒れているアルパカと、既にリラックスしてもぐもぐとスイーツを食べているバーチャルキャラクターが居た。「変な人から助けに来ました」というか「変な状況から助けに来ました」って感じ。そんなカオスな状況でも彼のギタリスト魂は揺らがない。
「アイラさんは音楽好きですか?」
「はい!」
 もぐもぐとスイーツを食べつつしっかり頷いたアイラ。スイーツも音楽も好きなようだ。
「じゃあ、特別ライブを始めましょう!」
 悪戯っぽいウインク。観客は二人だけ。しかも一人は倒れている。実質アイラの為だけのライブ。アイラは一度スイーツを食べるのをやめ、フローライトが準備する姿を見る。準備シーンというのはレアなものだ。
「――さあ、再誕の祈りを刃に込めて、振り下ろせッ!」
 ギターを鳴らす。強く、優しいメロディが部屋に響く。その音で気が付いたのかアルパカマッスルがむくりと身体を起こした。
「う……?音楽……?新手か!」
 顔面に張り付いていたピザを投げてみれば銀髪の少年がギターを弾き、その音楽に耳を傾けるバーチャルキャラクターの小さなライブが始まっていた。アルパカマッスル、完全に蚊帳の外である。そんな状況を赦すはずもなく、アルパカマッスルはその音をかき消すように雄叫びを上げた。
「ウオオオオ音楽!悪くない!だがその情熱は我が筋肉への愛、情熱に劣るぞ!!」
 丁度歌い終わったフローライトがむ、と僅かに顔を顰めた。
「ストイックなのは良い事と思いますが、それを人に押し付けてしまうのはどーかと。それに情熱が劣るって決めつけるのもどーかと」
「ほおぉう?ならば聴いてやろうではないか。先程の曲を歌え。我は途中からしか聴けていない」
「わかりました」
 バチバチと小さな火花が散らす二人。アルパカマッスルは自身の筋肉に、フローライトは自身の音楽に誇りを持っている。負けるわけにはいかない。
「アンコール、行くよ!」
 再びギターを鳴らすフローライト。同じメロディであろうと、アイラを飽きさせることは無い。精密さだけでなく、ライブならではのその場のアレンジ感を生み出せるのは彼の日頃の練習と情熱が為せるものだろう。
「フンッ! フンッ!」
 それに対抗するようにポージングを次々に変えるアルパカマッスル。最初は怯えていたアイラですら、そのポージング一つ一つが日頃の鍛錬から生まれたものと分かるくらいに美しいものだった。熱い技と技のぶつかり合い。音楽と筋肉、全く違うものであってもそれを作り上げる日々と情熱は大差ない。
「フンッ!!」
 アルパカマッスルがビシリとポーズを決めたとき、つぶらな瞳からビームが放たれた。真っ直ぐにフローライトに向かうが、演奏を止めることなくフローライトはトレーニング器具に飛び乗って躱す。そのまま次々に飛び移りながら歌う。さながらワイヤーアクションをするアイドルのようだ。最後のサビを歌う時、アルパカマッスルの声が変わった。
「フゥゥンッ!」
 フローライトの歌に合わせたポージング。パフォーマーのように一つ一つが揃っていく。その勢いに重ねるようにギターの音も強く、熱を増していく。歌が終わると二人は自然に手を差し出しあった。
「……良き歌だったぞ」
「良いパフォーマンスでした!」
 軽く握手する。情熱と情熱がぶつかり合う時友情が生まれる――何この展開?

成功 🔵​🔵​🔴​

月夜・玲
そうだね、プロテインだね
こいつは…筋肉万能教の信者か!
脳まで筋肉な厄介者め!

確かに筋肉は強い…けれども、お前の筋肉はただの見せ筋!
必要に応じた、適量の筋肉
これこそ至極!

そんなポーズ付けて、魅せる為だけの筋肉に…猟兵が負ける訳無いじゃん!
という訳で、いざ勝負


だけど…相手の意見を聞かないのもそれはそれで悪
という訳で、好きなポージングで自分の筋肉の魅力語っても良いよ

お、そのポーズ良いじゃん!
いよっ!キマフューナンバー1
ちょっとそのままそのまま…後ろからも見させてね…

後ろに回って【アームデバイス起動】
圧縮空間よりアームデバイス召喚
ポーズを決めた怪人をむんずと掴んで…地面に何度も何度も叩き付ける!



 このカオスな状況の原因はー?そうだね、プロテインだね。脳内でそんな声が聞こえた気がする月夜・玲(頂の探究者・f01605)は呆然と立ち尽くしていた。この混沌の元凶は間違いなく目の前のアルパカの所為だ。
「……ええい、脳まで筋肉な厄介者め!」
「脳は筋肉で出来ている!」
 筋トレをすることで脳が活性化される説もあるのだが、筋肉で出来ているとは言い過ぎではないだろうか。やっぱりこいつ厄介者だと思った玲は深い溜息を吐いた。
「確かに筋肉は強い」
「話の分かる猟兵は二人目だ」
 アルパカマッスルは心躍る。猟兵であろうと理解者がいるのは喜ばしい。だが彼に二回目の雷が落ちる。
「けれども、お前の筋肉はただの見せ筋!必要に応じた適量の筋肉……これこそ至極!」
「ぬ、ぬぅううぅう!?筋肉は大きければ大きいほうが良い!」
 自分が理解していなかった筋肉の考え方を突き付けられ、膝がガクガクと震える。
「そんなポーズ付けて魅せる為だけの筋肉に……猟兵が負ける訳ないじゃん!」
「そんなことはない!そんなことはないッ!猟兵めェ、我が筋肉を侮るなァッ!」
 筋肉の真実に至れていないという指摘を二度も受けたアルパカマッスルは自身の心を守るかの如く拳を振るう。右、左、左、右。ジャブもストレートもぐちゃぐちゃなそれは彼の心の揺らぎを確かに示していた。
 そんな攻撃は玲に当たりはしないし玲の攻撃を防げもしない。刃が当たり、拳は空振り。更に違う刃に刻まれ、反撃の拳は易々と武器に絡め取られる。アルパカマッスルの攻撃はそれほど弱っていた。玲が敵ながら心配してしまうくらいには。よく見れば涙ぐんでいる。これは少し可哀想にも思えるし、何より相手の意見を聞かないのもそれはそれで悪。敵と大して変わらなくなってしまう。
「……それじゃあ、好きなポージングで自分の筋肉の魅力語っても良いよ」
 その言葉にピタッとへなちょこパンチを止めるアルパカマッスル。声には出さないが顔には「本当か!?」と書いてある。
「ふ、ふふん……そこまで言うのなら見せてやろう!我が筋肉の美しさを!ううむ、何処から語るべきか……やはりこの上腕二頭筋か!ポージングをするときに目立たせることも多いからな、良く鍛えてあるのだ。この大胸筋も頼もしく見えるだろう!?当然腹直筋もだ!この美しい姿勢を維持する為には背中側も重要だぞ、」
 次々にポーズを変えながら超高速で喋るアルパカマッスルは凄くめんどくさい。最初はきちんと聞いていた玲だったがその高速っぷりに段々右から左に聞き流すようになってきた。もういいかな、と思った玲はそろそろ計画を実行することにした。
「お、そのポーズ良いじゃん!」
「これか!ほう……このポーズの良さを分からん奴は多くてな!お前は分かるか!ならこれはどうだ!?」
 適当なタイミングで褒めればアルパカマッスルが別ポーズを決める。ちょっと違いが分かりにくいがアルパカマッスルの中では別ポーズなのだろう。
「これはまだ研究中でな……どうだ?我が筋肉の良さが分かるか?」
「分かる!いよっ、キマフューナンバー1! ちょっとそのままそのまま……後ろからも見させてね……」
 嬉しそうなアルパカマッスルの背後に回りこむ玲。彼女の傍で空間が歪む。
(デバイス転送。動力直結。攻勢用外部ユニット――起動完了)
 玲の手元に現れたアームデバイスがむんずとアルパカマッスルのご自慢の腕を掴んだ。そのまま筋肉ダルマをバァンと地面に叩きつける。
「ぐお!?」
 鍛えられた筋肉は重い。暫くの間、見せ筋アルパカはいい音を立てて地面に叩きつけられていた。

成功 🔵​🔵​🔴​

水心子・真峰
和食とて、いきなり納豆やなれずしを出すものがどこにいる
まずは美容体操あたりから始めてはどうだ?

アイラか
好きこそものの上手だ
しかし間違ってもあちら側へ行かぬよう
醜態を知っておくのも良い経験さ

複製した刀で一斉に殴りつける!
と思わせ、まずは相手のユーベルコードを誘発
そして少しでも動けば斬れる位置にて寸止め
迂闊に技を解けないようにする

うむ、正面勝負ではその技には刃が立たんだろう
だからこうするのだ

残りの刀でアルパカの足元の床を削って穴を開け
下の階へ落としてやろう
(事前に建物内を巡り、数階分吹き抜けor地面を深く掘っておいたのだ!)

私のこれは筋肉どころか、本物の鋼だ
全てを解決出来るに決まっているだろう



 叩きつけられた衝撃でぼんやりとした頭のまま天井を見ていたアルパカマッスルの近くでかろんと音がする。視線をずらせば宝石のような色の少女――水心子・真峰(ヤドリガミの剣豪・f05970)が居た。
「和食とて、いきなり納豆やなれずしを出すものが何処にいる。そうだな……まずは美容体操あたりから始めてはどうだ?」
 外つ国の方に初っ端から納豆とかお出しすると和食のイメージ下がりますよね。的確な例えをした真峰になるほど~と納得しているアイラ。
「美容体操?」
 ぴくり、アルパカマッスルの指が跳ねる。ゆらりと起き上がったアルパカマッスルの目には怒りが宿っていた。
「そんな生ぬるいもので……許されると思うなァァッ!」
 それまでのダメージを忘れたかのように真峰とアイラに襲い掛かるアルパカマッスル。ヤドリガミは顔色一つ変えず、庇う相手に諭すように語り掛けた。
「アイラ」
「は、はい」
「好きこそものの上手だ。しかし間違ってもあちら側へ行かぬよう、醜態を知っておくのも良い経験さ」
「押し付けないように……ってことですね?」
「うむ」
 物わかりが良いのは大変よろしいと微笑んでからアルパカマッスルに手を向ける。茶色の身体があと少しで二人に届くというところで、室内に大量の太刀が広がった。それら全て『水心子真峰』――彼女自身だ。無数の刃に囲まれてしまえば暴走状態だったアルパカマッスルも止まらざるを得ない。すぐさま動けなくなった獲物を切り落とさんと太刀が一斉に動く。咄嗟に攻撃を防ごうとアルパカマッスルは全身全霊で力んだ。だが、痛みは一向に来ない。
「なんの……つもりだ……」
 刀はアルパカマッスルを取り囲むように、それでいて傷つけないような位置で止まっていた。アルパカマッスルにも、アイラにも、真峰の意図は読めない。
「少しでも動けば自慢の筋肉が斬れるな」
「だが、我がこうしていればお前の刀は筋肉を貫けまい」
 つぅ、汗を流しつつ、アルパカマッスルは笑って見せた。命懸けの場面であろうと筋肉への信頼は揺らがない。
「うむ、正面勝負ではその筋肉には刃が立たんだろう」
 真峰はあっさりとアルパカマッスルの筋肉を認めた。だが、鋼の包囲網を緩めることも、物量で押し潰そうともしない。その代わりに空間に漂っていた数振を静かにアルパカマッスルの足元に動かした。それでもアルパカは動かない。この状態では彼の脚に傷をつけることすらかなわないだろう。
「だから、こうするのだ」
 太刀はギリギリと床にその刃を向ける。刀本来の使い方とは違う、鋸のような使い方。それでも破損しないで済むのは実戦刀であり、神となった『水心子真峰』だからこそ。その太刀の強さは床を切るのも早いのか、切りつける音が変わっていく。元から砕かれていた部分からはほぼ音がしなくなっていた。
 音が、止んだ。少し遅れてアルパカマッスルの視界がガクンと落ちる。
「ぉぅうぉお~~~ッ!?」
 真峰の真の狙い、それは紐なしバンジー!事前調査&仕込みのおかげでできた吹き抜けはアルパカマッスルに恐怖を与える。
「この準備どれくらいかかったんですか?」
「内緒だ」
 アイラの質問に笑って隠した真峰。この隠し方は恐らくかなりかかっている。
「謀ったな猟兵~~~~ッ!!」
 落下しながらアルパカマッスルが叫ぶ。真峰は穴を覗き込んで叫び返した。
「私のこれは筋肉どころか本物の鋼だ!全てを解決出来るに決まっているだろう!」
 あ、この人も脳筋だ。

成功 🔵​🔵​🔴​

神咲・七十
アドリブ・連携お任せ

・・・似たようなノリのエルフさん達を見たことがありますけど、あの人たちより偏ってますね。
まぁ、どちらでもいいですが(お菓子もぐもぐ)

え?いくら食べても必要な物だけ取り込んで、要らないものは取らなければいくら食べても同じだと思いますが・・・筋トレする前に筋トレに適した代謝になるトレーニングの方が先なのではないですか?

(そう言って、UC『制約:狂食者』を使用して。真正面から殴り倒しに行きます。)

(もぐもぐ、うまうま)
流石に、私もその日の営業が終了するくらいまでしか食べないですけどね。

・・・もしかしたら今回、隣にいる猟書家の人、癒し要素を与えるだけでコロッといってしまうのでは?



「似たようなノリのエルフさん達を見たことがありますけど、あの人達より偏ってますね」
 エルフ。一般的には華奢で非力ながら運動能力の高い種族。そんな彼らですらそういうノリであったのなら目の前の怪人が偏っていても仕方ないのだろう。まあ、どちらでもいいですが。神咲・七十(まだ迷子中の狂食者・f21248)はアイラのスイーツを分けてもらってもぐもぐ食べていた。ぜーはーしながら空いた穴から出て来たアルパカマッスルがまたスイーツを食べている猟兵にキレる。
「またか猟兵!何度言ったらわかるのだ!スイーツでは駄目だプロテインを摂れ!」
「え?いくら食べても必要な物だけ取り込んで、要らない物は取らなければいくら食べても同じだと思いますが……」
 彼女からしたらお菓子やスイーツが必要なものであって、プロテインは要らないものというわけで。アルパカマッスルがいくらプロテインを推奨しようが、要らない物は要らない。
「それに、代謝を良くするトレーニングの方が先なのではないですか?」
 不思議そうな顔のまま、【制約:狂食者】を発動させる。桁違いの再生力、戦闘力を増強させるそのユーベルコードの制約は『敵の攻撃を防御しない』。再生力のおかげで防御せず殴り合いに集中できるというものだ。アルパカマッスルの鋼の守りに構わず次々に攻撃を打ち込んでいく。その勢いについにアルパカマッスルは反撃態勢に入ってしまった。
「そんな小細工をせずとも我の筋肉は育ごはぁ」
 即座にボディーフックを入れられたアルパカマッスル。ひたすら攻撃していたらスイーツが恋しくなってしまった七十は休憩。再びスイーツをもぐもぐする。
「い、今のはたまたまだ!そう、たまたま……!プロテインを摂らずスイーツばっかり食べているお前の筋肉に負けはし」
 ドガァン。今度は近づいただけで大剣に弾き飛ばされた。真っ向勝負をするからそんなことになるのだが、もしかすると七十の「スイーツ食べるの邪魔しないでください」という思いも乗り、とんでもない威力になっているのかもしれない。
「ぬ、ぬう……!やるな!だがプロテインはスイーツには負けぬぞ!」
 アルパカマッスルは挫けず構えを取る。それを無視して七十はあるものを取り出した。
 ――携行式ティーセット~!何となくそんな声が聞こえそうな感じのノリである。
「どうですか」
「あ、いただきます」
 温かな紅茶を用意した七十はアイラの傍に座って一杯提供。代わりにクッキーをもぐもぐ。お勧めされたケーキもうまうま。七十のティーパーティ開催中。
 その余裕さにアルパカマッスルは熱く燃えてくる。この余裕をぶち壊してしまえば我の筋肉の勝利だ!脳内で謎理論展開したアルパカマッスルはポージングを決めてから七十に超高速接近する。彼女のケーキを取り上げてしまえばこっちに意識を向けてくるだろう――そう思い手を伸ばした瞬間、アルパカマッスルの顔面を激痛が襲う。【制約:狂食者】を発動したままの七十の尾が勢いよく当たったのだ。
「……流石に私もその日の営業が終了するくらいまでしか食べないですけどね」
 どれくらいの量なのだろうか。少なくともアイラといい勝負になるだろう。顔を押さえて転がっているアルパカマッスルを眺めてから七十はぽつりと呟いた。
「……もしかしたら今回、隣にいる猟書家の人、癒し要素を与えるだけでコロッといってしまうのでは?」
 猟書家だからそんなことにはならない……と言い切れないのがこの戦場の怖いところ。

成功 🔵​🔵​🔴​

フィア・シュヴァルツ
【凸凹コンビ(胸)】

「ほほう。これはなかなか美味いスイーツだな」(勝手にアイラのスイーツを食べつつ

って、そこのお前、我に命令する気か?
我は魔法を使うと腹が減るのだ。
ええい、我は不老不死!
いくら食べても太ったりせん!(なお胸も永久に成長しません

いいだろう。
あんなアルパカごとき、我の【竜滅陣】の魔法で吹き飛ばしてくれるわ。
そして残りのスイーツはすべて我のものだ!

「なにっ、我の魔法に耐えきっただと!?
倒れないなら倒れるまで魔法を撃ち込んでやろう!」

何やら乳だけでかい忍者に前線を任せ、我は後方から魔法を連射してくれよう。

「ああっ、我のスイーツを倒すとはなにごとだっ!
大体そんな大きな胸で忍べるものか!」


サージェ・ライト
【凸凹コンビ(胸)】
お呼びとあらば参じましょう
私はクノイチ、世に潜…む前にいきなりアンブッシュ!(【VR忍術】カメラフラッシュの術!

ふっ注目を浴びれば無視できないでしょう!
この間にうまく割り込んでアイラさんを守りますね
ちょっとそこの人スイーツ食べてないで手伝ってください
え?お腹すいて戦えない?
もーちゃんとした姿勢で食べないと太りますよ?

何やらやる気になったみたいなので
では私も遠慮なく!
いっきまーす!【VR忍術】すごい吹雪の術!
ふふ、これで筋肉を冷やせば力も出な…おっと手元が狂いました
あっスイーツも倒しちゃいましたけどまぁ問題ないで…
って胸が大きくてもちゃんと忍べてるもんっ!

※アドリブ連携OK



「お呼びとあらば参じましょう、私はクノイチ、世に潜……む前にいきなりアンブッシュ!【VR忍術】、カメラフラッシュの術!」
 クノイチ推参!サージェ・ライト(バーチャルクノイチ・f24264)は室内に飛び込むと同時に【VR忍術】カメラフラッシュの術を展開した。その名の通り激しい光がアルパカマッスルを襲う。
「グァーッ!また目がやられたーッ!」
 その隙に機動力を活かしてアイラとアルパカマッスルの間に割り込む。護衛対象の傍に華麗に駆けつけるのはクノイチの役目。その護衛対象のいる場所でのほほんとした声が聞こえた。
「ほほう、これはなかなか美味いスイーツだな」
 スイーツをもぐもぐ食べているのはフィア・シュヴァルツ(漆黒の魔女・f31665)。アイラにこれもありますよと渡されて美味い美味いと食べている。戦闘放棄しているがこれでもサージェの相方である。この意気込みの差は胸の……いややめておきましょうね。
「ちょっとそこの人、スイーツ食べてないで手伝ってください」
「お前、我に命令する気か?」
 むすーっとした顔で渋るフィア。スイーツをゆっくりと食べていたい気ままな魔女は立ち上がろうともしない。
「手伝ってください」
 言葉を繰り返しても苛立っていないのは戦友の性格を分かっているからか。
「我は魔法を使うと腹が減るのだ」
 フィアは戦闘に手を貸そうともせずもぐもぐと食べ続ける。一応事実ではあるし機嫌を悪化させてしまえば絶対に戦闘に加わらないのは目に見えているので無理に手を止めさせるわけにもいかない。サージェはわざとらしく深い深い溜息を吐いた。
「もー、ちゃんとした姿勢で食べないと太りますよ?」
 ぴく。フィアの手が止まった。固まったといっても良いくらいに姿勢が変わらない。
「……我は不老不死」
「はい、知ってます」
「つまりいくら食べても太ったりせん!」
 不老不死。憧れる者も多いであろう響き。だが、フィアは『全体的に細い少女』のまま不老不死となった。成長しない。何がとは言わないけれど成長しない。その点については彼女も理解しているのでコンプレックスになっている。目の前の少女との差にまた悔しくなってもしゃもしゃとスイーツを食べるのを再開した。アイラともほんの少しとはいえ差があることに気づかないでいて欲しい。
「ふ……ふう……ようやく目が……」
 二人が言いあっているうちに目が見えるようになったアルパカマッスルがふらふらしながらも三人に目を向けた。
「ぬ、ニンジャ……!お前先程は良くもやってくれたな、このつぶらな瞳が潰れてしまうかと思ったぞ!」
「明るさで目は潰れませんよ、あと私はクノイチです!」
 軽く返しつつ、アイラを守る姿勢は崩さない。その後ろで姿勢を正してスイーツを食べているフィア。違う、そうじゃない。
「細かいことは知らん。二人で守ればいいという発想は悪くない……だが!後ろはがら空き同然!弱々しい魔女一人、この筋肉の敵ではないわ!」
 綺麗なポージングをしながらアルパカマッスルが高笑いした。スマイルがやたら輝いている。
「何をぉ……!」
 ようやくフィアがアルパカマッスルを見た。だが食べる手を止めようとはしない。
「我が頼もしき胸筋よりも遥かに薄い身体!恐るるに足らず!」
「あっ」
 戦場の空気が凍る。あちゃー、言っちゃったかーって顔をするサージェ。それ言っちゃいけないワードですよって察したアイラ。沈黙するフィア。手がガタガタと揺れ始め、握っていたフォークをぐしゃりと紙のように潰した。
「……いいだろう。覚悟はできているのだな?」
「えっ」
 目に黒い炎の宿った黒い魔女がアルパカマッスルを見据える。その圧にアルパカマッスルもびくりとしてしまった。
「お前ごときアルパカ……我の【竜滅陣】で吹き飛ばしてくれるわッ!!」
 詠唱が必要なはずの魔法にも関わらず無詠唱で攻撃する。大爆発を伴う大魔法の一撃の前ではアルパカマッスルの筋肉の守りなどそれこそ薄っぺらな紙同然。爆発の余波でコンクリートの壁もぶっ壊していく。この部屋良く崩れないな。
「そして残りのスイーツは全て我のものだ!」
 アイラのものなんですが。でも分けてくれるので安心してください。
 わー大変だー、と暫くアイラと一緒に眺めていたサージェはこの好機に乗ることにした。
「まあ、何やらやる気になったみたいなので……私も遠慮なく!」
 自分が焚きつけなくても最高の煽りをしてくれたアルパカマッスルに心の中でちょびっとだけ感謝しつつVR忍術を展開する。
「いっきまーす!【VR忍術】、すごい吹雪の術!」
 ぶわり。室内に関わらずどこからともなく吹雪が吹き込んでくる。冷房の寒さの次は吹雪の寒さ。アルパカマッスルの身体をキンッキンッに冷やすのに良い温度だ。
「ぐっ……また部屋を冷やす気か!身体に悪いと言ってるだろう!」
「ふふ、筋肉を冷やせば力も出ないでしょう!」
 サージェはイメージを重ねて吹雪を悪化させていく。VR忍術という名であっても吹雪は本物の威力。アルパカマッスルの柔軟性を失わせ、筋肉を固めていく。
「我が筋肉が足りぬというのか……!」
 二度も寒さに晒されたアルパカマッスルは腕をさすさすすれば辛うじて寒さに耐えられるようにはなっていた。だが、サージェの素早い攻撃を防ぐ余裕はない。一方的に切り付けられ、その傷口に寒さが染みる。悲しいかな唯一の暖はフィアの爆撃である。一瞬の暖かさと爆破回避の二者択一。どう考えても一択だが、アルパカマッスルの頭はその判定すら危うくなっていた。
「くそ……この寒ささえなければ我が筋肉は万能であるのに……!」
「この攻撃も避けられるってことですか?」
 己を鼓舞するようにどうにかポージングするアルパカマッスルの肩にカッコイイ短剣や苦無が突き刺さる。吹雪のない暖かな部屋だとしても、サージェの高速攻撃を掻い潜り、後方から支援するフィアの魔法攻撃に対抗する術を持っていなければ戦果を挙げることは出来ない。
「全く、その薄い身体の何処からそんな力が……」
「うるっさぁーい!黙れ黙れ黙れぇーい!!黙るまで、いや倒れるまで魔法を撃ち込んでやろう!」
 無自覚なのか煽っているのか魔女のコンプレックスをバンバン刺激しバンバン撃たれるアルパカマッスル。二人の連携攻撃(?)の前には鋼の防御も、磨かれた身体能力も、どうにか放つビームも何の意味もない。
「そろそろ仕上げと参りましょう!【VR忍術】、もっとすごい吹雪の術!」
 猛吹雪が部屋に吹き込む。あまりの寒さにぶるぶる震えるフィアとアイラ。そしてほぼ凍ったアルパカマッスルがバタンと倒れた。
「あ」
 強風の所為か、手元が狂いVR忍術の展開先が僅かにズレる。強い吹雪の中で小さなダンベルが吹き飛ばされて来たことをどうにか視認したサージェは苦無で軌道をずらした。べちゃ。何か嫌な音がする。人に当たった音ではなかったが、嫌な音であったのは確かだ。吹雪を止め音の元を探そうと見回すと、足元で震えるフィアが居た。その前にはクリームだらけのダンベルと無残な姿となったクッキー付きケーキ。
「わ、我のスイーツを倒すとは何事だっ!」
「ま、まぁ……問題ないです、ね?」
 事故なのだがフィアの怒りは収まらない。
「問題大ありだ!大体、そんな大きな胸で忍べるものか!」
 八つ当たりじみた言葉。この八つ当たりはケーキの所為か日頃の鬱憤の所為か。対するサージェもコンプレックスというほどではないが胸のことはちょっと気にしている。大きければそれはそれで悩みがあるものだ。特に忍ぶ必要がある彼女にとっては目立たないか不安になることも多い。
「……胸が大きくてもちゃんと忍べてるもんっ!」
 そんな悩みを知らぬ相手に子供っぽくプンスコ。最近の忍者は凄いので大丈夫大丈夫。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

エドゥアルト・ルーデル
ヒューッなんて筋肉だ!まるで鋼のようでござるな!
だが無酸素だけじゃあ飽きてくるんじゃない?気分転換しようぜ!

という訳でアイラ氏とルチレイテッド氏をお呼びしました
ここからは有酸素運動の時間でござる!シェイプアップに効果アリだ!動画配信もするぞ!
レッツエクササイズ!ワンモアセッ!まだまだ行けるぞ!二人共諦めるな!拙者が応援してるじゃねーか!
続いてボクササイズ!拙者の動きに合わせてパンチだ!アルパカマッスルはスパー相手ね(流体金属を手に纏いつつ)
左ジャブ!右フック!ワンツー!トドメのアパカッ!(アルパカをぶん殴りつつ)

Victory!よく頑張ったでござるな!運動後はスポドリをしっかり取るでござるよ



「ヒューッなんて筋肉だ!まるで鋼のようでござるな!」
 やべー戦場にやべー傭兵エドゥアルト・ルーデル(黒ヒゲ・f10354)、襲来。凍り付いているアルパカマッスルの背をとってもフレンドリーにバンバン叩く。
「そろそろ無酸素だけじゃあ飽きてくるんじゃない?気分転換しようぜ!」
 アルパカマッスルが返事をするのを待たずにアイラを立ち上がらせ隣の部屋をバァンと開き、ルチレイテッド(手で口を押えている)を掴んできた。
「という訳でアイラ氏とルチレイテッド氏をお呼びしました」
 アイラは「運動も大事ですからね!」とか言って意外とやる気であるが散々プロテインを飲みまくっていたルチレイテッドはそれどころじゃなさそうだった。
「ほらほらアルパカマッスル氏も頑張ろうぜ!はい動画配信するぞ!有酸素運動の時間でござる!シェイプアップに効果アリだ!」
 エドゥアルトはズンチャズンチャと謎の音楽を鳴らす。アイラはその音が大きく聞こえるように調整。
「……有酸素運動か!良いな!我も参加しよう!」
 先程まで凍っていたアルパカマッスルがシャキーンと立ち上がる。その熱意で残っていた氷もじゅわわ~と融けていった。
「レッツエクササイズ!」
 ノリこそ軽いが自称歴戦の傭兵のエクササイズはそれなりにキツイ。アルパカマッスルは楽々こなすが、やる気だったアイラの息も荒くなる。ルチレイテッドはそろそろヤバそうな顔をしている。だが、傭兵は甘くない。
「ワンモアセッ!まだまだ行けるぞ!諦めるな!拙者が応援してるじゃねーか!」
「は、はい……!」
「はい……うぷっ」
 真面目なルチレイテッドは死にそうな顔をしながらもきちんとエクササイズをこなす。素が出つつあるのは心労故か。
「いいぞ!続いてはボクササイズ!最近流行のアレだな!アルパカマッスル氏はそこに立ってスパー相手ね」
「はっは、いい……いや待てなんだそれは!」
「これが拙者のグローブでござるよ」
 しれっと流体金属を手に纏わせたエドゥアルト。全力で殴るとかそういう次元でなく完全に殺りに来ている。流石のアイラもエグさ(というか視聴率)を気にするがライブ配信のコメント的には視聴者もなかなかやる気の様なので開き直ってカメラを止めなかった。
「画面の前の皆も良いかな?拙者の動きに合わせてパンチだ!」
 左ジャブ!右フック!ワンツー!前後運動も忘れずに、綺麗なボクササイズのレクチャー。殴られる都度ゲフゴフ言ってるアルパカマッスルに対しコメントに草が流れている。
「もう一度、左ジャブ!右フック!ワンツー!トドメの……アパカッ!!」
「アルパカッ!」
 謎の鳴き声を上げて吹き飛ぶアルパカマッスル。アッパーカットとアルパカって似てるからトドメに選んだのだろうか。
「今度は左右入れ替えてやるぞ!ほらアルパカマッスル氏立って」
「う、うむ……!」
 このトレーニングに最後まで付き合う気なのか体力の限界を超えているはずのアルパカマッスルはふらふらと立ち上がる。
「良いガッツだ、皆もガッツ見せてこーぜ!」
「まだやるんですか?」
 利きプロテインでお腹いっぱいのルチレイテッドにはなかなか厳しいトレーニング。それに構わず左右入れ替えのボクササイズが始まる。やっぱり真面目なルチレイテッドはボロボロになりながら一緒にボクササイズ。
「……アパカッ!Victory!よく頑張ったでござるな!運動後はスポドリをしっかり取るでござるよ」
 画面前の視聴者に歯を見せ素敵スマイルをするエドゥアルト。その後ろでアルパカマッスルは横たわりながらも親指を立て満足そうな顔をして消えていった。最後までカメラ目線だったのはキマフュソウルか。

成功 🔵​🔵​🔴​




第2章 ボス戦 『ミズ・ルチレイテッド』

POW   :    インクルージョン・ウェポン
【掌から生成したルチルの弾丸】で対象を攻撃する。攻撃力、命中率、攻撃回数のどれを重視するか選べる。
SPD   :    クロックパルス・イベイジョン
【水晶振動子を利用し、完璧なタイミングで】対象の攻撃を予想し、回避する。
WIZ   :    クリスタライズド・バレット
【10秒間の集中】により、レベルの二乗mまでの視認している対象を、【透明化させたルチル弾】で攻撃する。
👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は💠椎宮・司です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


「そ、そうだ……、やりました、アルパカマッスル!私は貴方から出された全てのプロテインを分かるようになりましたよ!これも『努力』の結果です……!やりましたよエメラルドお嬢様……!」
 バッと顔を上げて利きプロテインの成果を報告するルチレイテッド。もはやロールプレイとかできていないしアルパカマッスルって貴方の部下でしたよね?そしてエメラルドお嬢様もそんなこと報告されても困ると思います。
「アルパカ、マッスル……?」
 返事のない努力家の部下を探す。目の前で消えたことを気づいていなかったのだろうか。ルチレイテッドは暫く虚ろな目で部屋を見ていた。
「……私の努力を、見届けられなかった、のか……」
 少しだけ切なそうにぽつり。なんだかんだ、いなくなってしまえば寂しくなる。まだあの暑苦しいアルパカがいるのではないかと再び部屋を見回す。――そして、猟兵と目が合って。
「……」
 気まずい空気が流れる。正気に戻ったルチレイテッドはバッと立ち上がった。
「……Come on,【漿船≪Crystal ship≫】!」
 なんかちょっとイイ発音で漿船を呼び寄せる。これが今の彼女に出来る精一杯の演技スイッチであった。ボロボロになったトレーニングルームの外にぶいーんと現れる漿船。ルチレイテッドは普通に乗ればいいものを何故か奇跡的に残っていた窓ガラスをぶち破って飛び乗った。勿論腕はクロスさせている。一応クリスタリアンなので身体は大事にして欲しい。
「ふ、ふふ……!流石猟兵、やはりアルパカマッスルを倒したか……!そうでなくては!ならば私が直々に相手をしよう!アルパカマッスルに付き合ってトレーニングした今の私ならばお前達など……」
 少しだけ痛そうな顔をしてルチレイテッドの言葉が止まる。
「……筋肉痛か……」
 滅茶苦茶小さい声でうぐうぐ言っている。その身体で筋肉痛は起こるの?とか突っ込んではいけない。
「……っは! 今の私ならばお前達など容易く撃ち抜ける!アハハハ、アハハ、アハハハハ…… っ、さあ来い、我が漿船へ!」
 やっぱり筋肉痛(?)が痛いのか言葉がちょくちょく止まる。アイラのライブ配信のコメントもルチレイテッドを心配する声がちらほら出始めた。『大丈夫?消滅する?』とか煽りコメントも混じっているのはご愛敬。
「私も一緒に行きます……!最後まで皆で応援します!」
 アイラは最後まで猟兵達を応援してくれるようで、スイーツを綺麗に包んで不思議な鞄に詰めていた。これでスイーツ支援もばっちりだ。
 真面目故に心身に軽いダメージを負ってしまったルチレイテッドを倒し、この戦場から解放するのが猟兵の役目……なのかもしれない。
ベルベナ・ラウンドディー
●ユーベルコード使用

大変だ!シリアスの洗脳を受けたアワレなお姉さんがいるぞ!
洗脳を解くにはテレビの前のみんなの応援が必要だ!
負けるなお姉さん!思いだせお姉さん!楽しかった筋トレの時間!アルパカマッスルを!
思いだせないのなら無理矢理に思いださせてやる!
争いなんてない、あの平和な時間を!

アイラさん、さっきとっといたピザ喰わせてあげましょう、ピザ飛燕乱舞!
ふ、これは目眩まし、貴女のルチル弾に勝てるとは思っていない
本命はこっち
アルパカマッスルの汗と鼻水が染みついたデザートピザ!さっき気絶させた奴
これを直接顔面にダンクする!


くっせえ




…ごほん


逃げるな!うおおお死ねえ!じゃなくて思いだせえ!筋肉の尊さを!



 真っ先に漿船に飛び乗ったのはベルベナ・ラウンドディー(berbenah·∂・f07708)。罠でもあれば危険な状況だったかもしれないが、ルチレイテッドの真面目な性格故かそれとも筋トレでそれどころじゃなかったのか船に乗り込んでも何もない。ただただ水晶でキラキラしている綺麗な船内である。ベルベナはほほーうと眺めた。
「ふ、先程はアルパカマッスルが世話になったようだな ……いたたた」
 そんな彼を撃ち抜こうと手を上げたルチレイテッドが痛みに呻く。ルチレイテッドの言葉にわざとらしくハッ!とした顔をしたベルベナはカメラ目線でテンプレな台詞を発した。
「大変だ!シリアスの洗脳を受けたアワレなお姉さんがいるぞ!洗脳を解くには画面の前のみんなの応援が必要だ!」
 逆。アルパカマッスルと猟兵達の大暴れのおかげでギャグに巻き込まれたルチレイテッドが頑張って立て直してるだけなんだよなあ。
「負けるなお姉さん!思い出せお姉さん!楽しかった筋トレの時間!アルパカマッスルを!」
「アルパカマッスルは確かに惜しい人材だったが筋トレは楽しくなかったし利きプロテインは地獄でし……だった!」
 相変わらず素が出かけるルチレイテッドに構わずヒーローショーよろしくベルベナはシャウトする。
「思い出せないのなら無理矢理に思い出させてやる! ……争いなんてない、あの平和な時間を!」
『オブリビオンってだけで平和ではないのでは?』『猟兵がんばえ~』『草生え散らかす』など好き勝手書き散らすコメント欄。
「平和な時間……? こっちがどれだけ苦労したか、分かっているのか!」
「努力は苦労の連続!だがお姉さんはそれを乗り越えた!アルパカマッスルとの絆を忘れることなど……出来ないはずだ!」
 ビシッ。ベルベナはアルパカマッスルを彷彿とさせるポーズをとった。ルチレイテッドの中で、アルパカマッスルが重なって見える。
「その構えは……!アルパカマッスル……!お前、生きて――いや騙されるかぁッ!」
「いいぞその調子だ!」
 アルパカマッスルのように熱い感じでルチレイテッドを応援するベルベナ。だがいまひとつシリアスから抜けきらない彼女を見かねたのかアイラに向かって手を伸ばした。
「アイラさん、さっきとっといたピザ喰わせてあげましょう!」
「は、はい!」
 回収せずに行ってしまったルチレイテッドにデリバリー(物理)をかますことにしたベルベナ。その手にささっと二切れのデザートピザが乗せられる。オペ中の医者のようなスムーズな流れにコメント欄が『本当に初めての連携かよ?wwww』と笑う。
「くっ……いくらピザだろうとその勢いで来られては……!」
 ピザとはいえダメージを確信したルチレイテッドは水晶振動子を用いた精密なタイミング予測によってするりと回避。振り向きざまに掌からルチル弾を放とうとしたが、潜り込む形でベルベナが接近していた。ふ、と笑う。
「本命はこっち」
 スパパァン!回避されたピザとは違う二枚のピザが超高速でルチレイテッドの顔面に叩きつけられた。先程のデザートピザよりも異様な臭いのピザ。それは――
「アルパカマッスルと汗と鼻水が染みついたデザートピザ!」
「う゛ぅ゛ぅ゛」
 もごもごばたばたと激しく抵抗するルチレイテッド。その理由はベルベナも良く分かっている。
「……くっせえ」
 アルパカマッスルの汗だけでなく鼻水まで染みついているデザートピザのどこがデザートなのか。ハザードの間違いじゃないのか。どうにか払い除けたルチレイテッドは必死の形相で距離を取った。
「逃げるな!うおおおお死ねぇ!……じゃなくて思い出せぇ!筋肉の尊さを!」
 本音隠す気あるのかないのか。ベルベナは暫くルチレイテッドを追い回していた。

成功 🔵​🔵​🔴​

リグ・アシュリーズ
あら。来い、なんて言っちゃうの?
ほんとにドーンと乗り込んじゃうんだから!

ガラスを破った彼女を追って、空へ!
黒剣を頭上でプロペラみたく高速旋回、
まさかまさかの大跳躍!
猟兵の根性、なめないでよねっ!

ところで私、空飛べる?
A.飛べない(垂直落下)

っと!
ガシリと漿船≪Crystal ship≫の尾翼を掴み、
気合と根性でぶら下がり。
まだ足りないわ!
もっと、私に力を……具体的にはスイーツの力を!!

Come on!とアイラさんにドローン運搬を催促、
スイーツ運んでもらって元気を出し。
剣先ふるって気流の刃を飛ばして、
パワーもりもりのラッシュ浴びせちゃう!

何か、ダメなとこに命賭けた気がするけど……ま、気のせいね!



「来い、なんて言っちゃうの?」
 異臭のするピザを喰らった所為か、はたまた追いかけっこで疲労した所為か入口で震えて酸素を吸っているルチレイテッドを見つつ不敵に笑うリグ・アシュリーズ(風舞う道行き・f10093)。トレーニングルームの窓の近くでちょっと準備運動をしてから両手で剣を持ち、頭上でぐるぐるぶんぶん。剣を高速で回すことで疑似的なプロペラを作り出す。
「ほんとにドーンと乗り込んじゃうんだから!」
「確かに来いって言ったが今はちょっと待っ」
 狼狽えるルチレイテッドに構わずぴょーん。リグの健康的な脚が勢いよく窓辺を蹴った。
「あああ跳んだァアアアア!!!待ってって言ったのにー!」
 綺麗に跳んだーーーッ!!満点のジャンプです!流石ですリグ選手!!コメント欄も『すげー!』『88888』など賞賛の文字が勢いよく流れる。
「猟兵の根性、なめないでよねっ!」
 しかし、剣プロペラの手を止めずに空を進んでいたリグはあることに気づいてしまった。
「――ところで私、空飛べる?」
 A.(剣プロペラの勢いを失ったら)飛べない。
 辛うじて漿船の近くまで来たところでひゅーっと落下を始めるリグの身体。もう一度勢いよく剣を回しても落下スピードは変わらない。
「は、ハハハハハハ!そのまま落下してしまえ猟兵!……頼むから今はこないで……顔洗ってくるから……」
 都合のいい展開になったとルチレイテッドは高笑いしてからいそいそと船の奥へ戻っていった。女性だから気になるのかな。
「あっ……!猟兵の根性、なめないでって言ったでしょっ!」
 咄嗟に片手に剣を持ち、もう片手でがっしと漿船の尾翼を掴んだ。ぷらんとぶら下がっているが、船内に乗り込む力は出きらない。
「まだ、足りないわ!もっと、私に力を……」
 くわっと目を見開き叫ぶのは。
「……具体的にはスイーツの力を!!Come on! Sweets!」
 ルチレイテッドに負けぬイイ発音でスイーツを催促。気づいたアイラが超スピードでスイーツを食べやすいようにカット、盛り付けてドローンにセットし、ひゅーんと飛ばした。更にドローンを細かにコントロールしながらリグのおやつタイムを支援する。もぐもぐと勢いよく食べるリグにアイラは「おかわりいりますか?」とカンペを見せる。こくこく頷けば追加で配達されるスイーツ。空中で器用にもぐもぐ。……もしかしてスイーツ食べたかっただけなのでは?と思わないでもないが、嬉しそうなので良いのです。
「よいしょっ!」
 パワーチャージしたリグが船内に乗り込んでみれば丁度タオルでごしごしと顔を拭いているルチレイテッドがいた。
「はーさっぱりした……って何故ここに!落ちたのではなかったのか!?」
「日頃の鍛錬とスイーツのパワーがあれば余裕よ!」
 口の端についていたクリームをぺろりと舐めつつリグはくろがねの剣を構える。強い力への願いと、スイーツのパワーを込めて全力で振れば気流の刃がバシュバシュと飛ぶ。ルチレイテッドがいくら完璧なタイミングで回避できる力があるとしても次々に襲い来る風の刃を全て避けきることなど不可能。あまりの勢いに怯むルチレイテッドはタオルをぎゅっと握っていたが、それも斬り飛ばされた。
「あっ、お気に入りのタオルが……!」
「お気に入りを戦場に持ち込まないことね!」
 気流の刃のラッシュは止まず、ルチレイテッドを襲い続ける。勢いを増す刃に船内の水晶が僅かに削られキラキラと散る。漸く風が止まった時にはルチレイテッドは身体を丸めていることしかできなかった。いい仕事をしたリグはそういえば……と先程の無茶を思い返す。
(何か、ダメなとこに命賭けた気がするけど……)
 ま、気のせいね!持ち前の明るさで2秒で忘れた。

大成功 🔵​🔵​🔵​

フローライト・ルチレイテッド
アドリブ連携歓迎でーす。

お姉さん、悪いことはいけないんですからね!とマイク片手にとりあえずさくりと抗議をしつつ。
あ、血縁はとくにないです。親族とかいないので。

キラキラ光って衣装チェンジ、【存在感】を主張しつつ観客を【誘惑】
しながら真の姿を解放しましょう。

【野生の勘】で広い部屋内をうまく使いながら立ち回ります。
必要に応じて【オーラ防御】も。

さあ、遥かなる星海を越え、あまねく世界に響き渡れ!平和の祈りよ!

スピーカーの音量を上げ、
【情熱】を漲らせ、【楽器演奏、歌唱、パフォーマンス、誘惑、浄化、精神攻撃、マヒ攻撃】を駆使して指定UCを発動。

平和への祈りの歌で攻撃?しましょう。主に戦意とか方面を。



「お姉さん、悪いことはいけないんですからね!」
 マイク片手に抗議したフローライト・ルチレイテッド(重なり合う音の色・f02666)。マイクがキーンとハウリングした。普段の彼なら絶対に、絶対にやらないのだが、船内の環境と心のこもった抗議の所為だろう。ところで彼の名前を良く見て欲しい。――おわかりいただけただろうか。
「あ、血縁は特にないです」
 ……関係ないそうです。血縁無いのに名前が被っちゃってるフローライトとしてはこれ以上ルチレイテッドに悪行を重ねて欲しくない。何か混乱するなあこの対決。
「この広い世界では名前が被ることなど良くあるだろう!」
「それはそうですけど!」
 わかってはいても猟書家として世界に危害を加える存在と名が同じとなるとギタリスト活動にもいつか支障が出てしまうんじゃないかという懸念もある訳で。ルチレイテッドと対決する度、きっちりと自分が猟兵でギタリスト“K”ということを証明しなくてはいけないわけで。心がこもる抗議も致し方ない。
 フローライトはアイラのカメラ角度をちらりとチェックし真の姿を解放する。普段よりも煌く光、ふわりと伸びる髪、大きく広がる翼。天使のような姿になる彼を見た視聴者達は見入っているのかコメントが少なくなった。僅かに流れるコメントも『天使じゃん……』『尊い(拝』など拝むようなものだった。
「これが真の姿……!」
 ルチレイテッドも猟兵が真の姿を持つことは理解しており、ある程度は計算に入れてはいる。だが、目の前でその解放を見てしまえば、やはりたじろいでしまう。今回は目の前に天使が降臨したのだから余計に。
「……確かにお前は美しい!だからといって攻撃の手を緩めようとは思わないがな!」
 自らを奮い立たせ、ルチレイテッドは照準を定める。集中の後、透明なルチル弾を撃つ。暗殺者の彼女らしい一撃。だが、パリン、と見えない弾が確かに砕けた。
「なっ……」
 真の姿を解放したフローライトのオーラは普段に増して強い防御を持つ。自身の演奏を邪魔させないという意志が守りを高めているのだろう。攻撃されたことを認識したのか、フローライトはルチレイテッドを見る。その一つ一つの動きが神々しい。ルチレイテッドは気圧されつつも今度はルチル弾を速射する。当然フローライトを傷つけることはできない。
「……お姉さんが分かってくれないなら、音楽で語ります。僕はギタリストなので」
 敵の陣地でも恐れずギターを鳴らす。スピーカーの音量を上げ歌うは【Peaceful Heaven】。あらゆる世界の平和を願う歌は、聴くものの心を安らがせる。猟書家の彼女を改心させる程ではなかったが、それでも戦意を削ぐには十分だった。
「分かってくれない……?分からないなんて当たり前だろう、私は猟書家、お前は猟兵……!分かり合うことなんかできない!」
「できますよ!音楽は人と人を繋ぐんですから!」
「できない、できないんです……!私は、私はエメラルドお嬢様を裏切ることは絶対にできない!だから、猟兵とは分かり合えない、分かり合ってはいけない!だから、戦うしかない!」
 心揺さぶられた所為か、膝から崩れ落ちてぽろぽろ泣き出すルチレイテッド。彼女の思いも分からないでもないフローライトは暫く彼女をなでなでしておいた。

成功 🔵​🔵​🔴​

フィア・シュヴァルツ
【凹凸コンビ(胸)】

「敵の猟書家はクリスタリアン。
それならば胸も固くて小さいはず!」

そう思っていた時期が我にもあった。

目の前に繰り広げられるのは、乳忍者に胸を揉まれているルチレイテッドの姿。
男装しているのに、実は意外と胸があるというのは、どういうことだ?(自身の平面を見下ろしつつ

「おのれ、あんな猟書家など、筋トレとプロテインの飲みすぎで胸まで筋肉になってしまえばいいのだ、ばーかばーか!」

こうなったらアイラのスイーツをヤケ食いして魔力を補充しながら【極寒地獄】の魔法を発動だ。

「筋肉痛なら、これで思う存分冷やしてやろう!」

そのまま筋トレをして、そこの乳忍者と一緒に筋肉だるまにでもなるがいい!


サージェ・ライト
【凹凸コンビ(胸)】
筋肉痛ですかー
万全じゃない人を倒してもなー
ってやる気なのでまずその敵意を殺します!
【おいろけの術】で!
ミズ・ルチレイテッドが動揺したら
「マッサージどうですか?筋肉をほぐす感じで」
と提案

首尾よくマッサージになったらここぞとばかりに身体チェック
クリスタリアンの体って
「お、意外と胸が…これはある意味至高なのでは……?」
え、私のも揉みます?

えーと身内ながら酷い言葉で大変申し訳なく
彼女にとって胸の膨らみは親の仇なのです

なので膨らみある者同士で戦い…って何で私まで巻き込まれてるんですかぁぁぁぁぁっ!?

あと乳忍者じゃなくて超絶健全正統派クノイチですっ!

※アドリブ連携OK



「筋肉痛ですかー、万全じゃない人を倒してもなー、しかも泣いてる人を攻撃するのはなー」
 ちょーっと気が進みません、とサージェ・ライト(バーチャルクノイチ・f24264)はふむんと考える。それを聞いたルチレイテッドはごしごしと涙を拭ってサージェを睨んだ。
「なめるな……!私は戦える!筋肉痛があったとしても大したことはない!」
「あれ、案外やる気ですね?じゃあまずはその戦意を削ぎます!……ぅう、せ、せくしー、びぃぃぃぃむっ!!」
 サージェの必殺技の一つ【おいろけの術】。相手を動揺させる凄い忍術はビームを放つ割と近代的な技。何故かハートのエフェクトも飛んでいる。使いすぎると翌日恥ずかしすぎてお布団で「うああぁーっ」ってなるが戦闘で有効と判断したなら使うしかない。この【おいろけの術】、クノイチの概念に含まれるらしいんですよ。誰ですか含んだ人。
「ちょっ、えっ、いくら同性っていってもそんなことをするな、駄目だやめなさい!」
 律義に目を手で覆いながら叱るルチレイテッド。お母さんかよ。動揺している間にルチレイテッドの後ろにささっと回りこんだサージェは肩を優しく掴んで、明るくマッサージを勧めた。
「筋肉痛ならマッサージはどうですか?ほぐす感じで」
「わあぁ!? ほぐす……?」
 いつの間にか回り込んでいたサージェに驚いてからルチレイテッドはきょとんとした。確かに身体がいつも以上に硬くなっているような気はする。ほぐすという行為が必要なのかもしれない。
「じゃ、じゃあ……」
 敵相手に何を油断しているのやら。大人しくマッサージを受けることにしたルチレイテッドは力を抜いた。それでも座ろうとしないのは暗殺者の意地か。
「うーん、座ってくれないんですね?ちょっと揉みづらいですけど……」
 もみもみ。適切な力加減で腕を揉むサージェ。そのまま流れるように胸もふにふに。
「ちょっ、えっ、どこ触ってるんですか!?」
「クリスタリアンの身体でも意外と胸が……これはある意味至高なのでは……?」
 いいなあ。自分もこれくらいの方が忍びやすかったのになあ、と薄ら思いながらふにふにし続ける。
「やめてくださいレビューも要らない!」
「え、私のも揉みます?」
「そうじゃないッ!!」
 顔を真っ赤にして怒るルチレイテッド。パン、とサージェの手を払いのけ、そのままルチル弾を放つが余裕で避けられる。
 そこから離れた場所で、暗く、冷たい目でその戯れを見ている少女がいた。フィア・シュヴァルツ(漆黒の魔女・f31665)、平原の少女。そういう言い方をすれば爽やかに聞こえるのだが、彼女の視線ですべてを察していただきたい。
『敵の猟書家はクリスタリアン、それならば胸も固くて小さいはず!』
 そう思っていた時期があった。なんなら乗り込む前に言った。自分の言葉が脳内でエコーする。だが、現実は違う。ルチレイテッドには服の上からでもわかる、緩やかな曲線があった。男装であるにも関わらず、だ。
「意外と胸があるというのは、どういうことだ……?」
 自分の胸を見る。綺麗な平面だ。自分の胸をぺたぺたと触ってみる。期待する大きさはそこにはない。だが目の前の猟書家の胸にはそれがある。彼女がどういう意図で男装をしているのかは分からないが、男装をする癖に胸があるという事実が、フィアの心を抉る。
「裏切り者め……」
 誰も何も裏切っていないのだが、フィアの怒りのボルテージは高まっていく。
「おのれ、男装猟書家など、筋トレとプロテインの飲み過ぎで胸まで筋肉になってしまえばいいのだ!ばーかばーか!」
 離れているルチレイテッドに聞こえるように罵倒するその姿はまるで子供のよう。身長や胸のこともあり、尚更子供っぽく見える。
「……えーと、身内ながら酷い言葉で大変申し訳なく。彼女にとって胸の膨らみは親の仇なのです」
「それならお前が一番恨まれるべきでは!?」
 苦笑いするサージェにツッコむルチレイテッド。彼女達が戦友じゃなかった場合、ルチレイテッドの言うようにフィアの激しい魔法の嵐が吹き荒れるだろう。敵同士なのになんだか楽しそうなやり取りを見ていたフィアは短くアイラを呼んだ。
「スイーツを寄越せ!」
「はい、たくさん食べてくださいね」
「言われなくても!!」
 見守るような、切ない顔をしているアイラに気づくことなくスイーツを爆食いする。
「奴らには胸があっても太りはする、これだけ食べたら太りはする」
「はい」
「だが我は太らない!不老不死だからな!」
「はい」
 泣きそうな顔でガツガツスイーツを平らげていくフィア。彼女の自分を慰めるような言葉に相槌を打ちつつスイーツを次々に取り出すアイラ。
「食べることで魔力を高め、その魔力で敵を倒す……猟兵の役目を果たせば胸の大きさなど関係ない!」
 ガリン。大きな赤い飴玉を噛み砕く。魔力が最大まで高まったフィアはすっくと立ちあがり、ぐるんと杖を回した。トン、と杖の先が床を叩くとキキキ、高く細い音が鳴る。水晶とは違う、別の透明な塊が船内に増え始める。
「――我が魔力により、この世界に顕現せよ、極寒の地獄よ!【極寒地獄≪コキュートス≫】!」
 怒りを乗せて叫ぶフィアに呼応するように氷の壁が一気に戦場を覆う。膨らみのあるもの同士で遠距離攻撃戦をしていたサージェとルチレイテッドがいる場所も容赦なく氷の壁が広がった。アイラだけは無事なのはスイーツの恩か胸に気づかれていないからか。
「寒っ……!」
 ルチレイテッドが身を震わせる。手を急速に冷やし震わせるその寒さでは得意のルチル弾を放つこともままならない。
「筋肉痛なら、これで思う存分冷やしてやろう!」
「ここまで冷やしたら逆に身体がおかしくなる!」
 この氷の迷宮の主を倒して寒さから逃れようと片手で手を押さえながら撃とうとするもやはり照準を合わせられない。ルチレイテッドは歯ぎしりする。
「ふはははは!寒ければ運動でもしろ!そうだな……そのまま筋トレをして、筋肉だるまにでもなるがいい!そこの乳忍者と一緒にな!」
「何で私まで巻き込まれてるんですかぁあぁあっ!?」
 勝ち誇ったように笑うフィア。寒すぎて運動なんてできないだろうがな!と更に高笑い。サージェを巻き込んでいることも彼女の悲鳴もガンスルー。仲間割れにも見えるがこれもいつもの仲良しの表れ。多分。もしかしたら吹雪で倒されたケーキの恨みも含んでいるのかもしれないが。
「くっ……解除しろ、この氷の迷宮を解除しろ!すれば胸がどうすれば膨らむか教えてや」
「ある訳ない!知っている!我は知っているんだ!」
 悲しい答えを知っているフィアにとって、やっすい嘘に引っかかるのも馬鹿馬鹿しい。ガン、と杖の先を強く床にぶつけ、ルチレイテッドの近くに氷の壁を増やす。増えた氷から避けようとルチレイテッドが横に跳んだところでサージェの『漆黒竜ノ牙』が襲いかかった。自然な連携がルチレイテッドに深い傷を負わせる。腕を押さえてふらついた彼女を尻目にサージェは氷の壁を蹴りながら出口へ向かった。氷の迷宮を越えて、空気がとても暖かくなったところでふはあ、と息をついてから。
「私は乳忍者じゃなくて超絶健全正統派クノイチですっ!」
 全力の修正。だがフィアは直す気もなさそうに肩を竦めるだけだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

神咲・七十
アドリブ・連携お任せ

そんなに筋肉痛がひどいのならマッサージしましょうか?
得意ではないですけど筋肉痛に効果ありの万能マッサージオイルがありますので

(UC『万花変生』で出した効能たっぷり万能植物性オイルを取り出して、寝かせたルチレイテッドを手と蔓でマッサージしていく)
(今回の効能:筋肉痛軽減・疲労回復・代謝促進・睡眠作用・思考力低下など)

(気持ちよさと効能でいい感じに思考が溶けてきたところで)
そういえば、部下になりそうな人を探してるんでしたよね?
私の部下になりません?(お菓子もぐもぐ)

(隷属させる植物をマッサージの過程で植え付けて、雇用契約書にサインさせるのを条件にして発動させようとして)



「そんなに筋肉痛が酷いのならマッサージしましょうか?」
「も、もうその手には乗らない……!」
 震えながら氷迷宮を脱したルチレイテッドを迎えたのは神咲・七十(まだ迷子中の狂食者・f21248)だった。
「筋肉痛に寒さ……それじゃあ筋肉もコチコチでしょう」
 七十は瓶を取り出した。僅かに色がついた液体は瓶の中でゆるりと動く。
「……オイルマッサージ、どうですか?得意ではないですけど筋肉痛に効果ありの万能マッサージオイルがありますので」
 オイルマッサージに使うオイルは少し温めてある。そんな知識が脳裏に過ったルチレイテッドは迷い始める。
「じゃ、じゃあ……」
 またチョロさを出してしまうルチレイテッド。それでも今回も座ろうとしなかったが、オイルマッサージはそうはいかない。
「寝てくれないとオイルマッサージできないので……」
 ぽんぽん。膝枕の姿勢を取った七十がこちらに、と呼ぶ。
「し、失礼します……」
 横になったルチレイテッドの身体を温めるように軽く撫でる。冷え切った身体にはそれだけでも効果的なマッサージだ。
「流石に脱がすわけにはいかないので……手とか脚とかだけでいいですか?」
「十分だ……」
 七十はマッサージオイルを手に取り少し温める。手をきゅっきゅっとマッサージし始めるとルチレイテッドは疲れを吐き出す様に息を吐いた。もう片手もきゅっきゅっとマッサージ。冷えていたルチレイテッドの手に熱が戻ってくる。水晶なのに?というツッコミは野暮。次は脚も軽く揉むようにしてマッサージ。
 そんなマッサージに使用されているマッサージオイルの効能は筋肉痛軽減、疲労回復、代謝促進、睡眠作用、思考力低下――最後の不穏じゃない?
「ついでですし……小顔マッサージもいきますか」
「お願いします……」
 いつの間にか【万花変生】を使って呼び出した蔓も小顔マッサージに加わっているのだがルチレイテッドは気づいていないようだった。すっかりリラックスしたのかふわぁ、と欠伸をする。七十はそれを覗き込みながら思い出したように呟いた。
「……そういえば、部下になりそうな人を探してるんでしたよね?」
 ルチレイテッドは緩く頷く。
「そうなんです……なかなか、良い人材を見つけるのは大変で……アルパカマッスル、結構頑張ってくれたんですけどね……」
 完全にマッサージで素が出てるし弱音まで吐いたルチレイテッドに七十は僅かに口の端を上げた。
「大変ですね」
 【万花変生】の植物に支えさせたお湯入りのたらいでちゃぷちゃぷと手のオイルを落としてからタオルで拭いてクッキーをサクサク。食べ終わってからちゃっかり勧誘活動を開始。
「私の部下になりません?」
 神咲・七十。ダンピール、魔王。支配者としての素養は十分。思考力低下のねむねむなルチレイテッドの頭にぼやぼやと声が響く。
「お前の、部下……」
 逆ってことに気づいてルチレイテッド。今貴方猟書家としてだいぶヤバいよ!
「はい、マッサージ完了です」
「ありがとう……」
 七十はオイルを綺麗にふき取ってからルチレイテッドを起こす。まるで領収書のように差し出すのは雇用契約書。ぼんやりとした頭のまま、ルチレイテッドは持たされたペンで僅かに書き始める。だが、ぴたりとその手が止まった。
「……エメラルドお嬢様はどうなる?」
「む」
 気づいてしまいましたか。もう少しでうまくいくところだったのに、と七十は少し残念そうな顔をして【万花変生】の植物達を放つ。弱みを晒す程度には七十に心を開いてしまっていたために植物の追走は速い。ルチレイテッドは眠く重くなった身体を叱咤しながら全力で逃げた。応戦する暇なんてない。兎に角逃げた。

成功 🔵​🔵​🔴​

大豪傑・麗刃(サポート)
基本右手サムライブレイド(固定)+左手フライングシャドウか脇差(バスタードソード)
スーパー変態人(無印、2)の時は右手サムライブレイド+フライングシャドウ、左手バスタードソード+ヒーローソードの四刀流
『伝説』の時はキャバリアソード
上記を装備していない場合は適当に

で真っ向から行くだけなのだ。

ユーベルコードはMS様にお任せしたいが決まらなければ下記参照

ネタ可なら
最優先はネタキャラとしての矜持
次点で鬼殺し、変態的衝動
変化球ならギャグ世界の住人、爆発オチ、零距離鬼神フラッシュ、正々堂々真っ向勝負

ネタ不可ならスーパー変態人(無印、2、伝説)、燃える男
本気のシリアスならガチ剣士モードで剣刃一閃、達人の智慧



 死に物狂いで植物達から逃げたルチレイテッドの前に立ちはだかるは大豪傑・麗刃(変態武人・f01156)。右手にサムライブレイド、左手にフライングシャドウ。名の由来は『麗しの刃』。ここまでならそりゃもう凄い剣豪を想像するのだが。
「そこのきみ!プロテイン一杯に含まれるたんぱく質はプロテイン一杯分だじょ!」
「ぇえ……?」
 麗刃は『変態』であった。奇人変人ばかりの大豪傑家当主の中でも最強クラスの『変態』。それはさておき例のポーズを取る麗刃に困惑するルチレイテッド。
「ん?ノリが悪いな?」
 割と混沌としている状況にも関わらず流されきらないルチレイテッドにむむ、と眉を寄せる。
「なかなかの強敵なのだ……」
「私まだ何もしてないんだが?」
 弾丸も、刃を躱すこともしていない、強いて言えばようやく植物から逃げ切ったくらいなのに強敵宣言され困惑に困惑を重ねるルチレイテッドに麗刃は言い直す。
「……なかなかの強敵(シリアス)なのだッ!」
「そういう!? いや私はギャグ世界の住人じゃないんだが!?」
「この空気でそこまで言い張るのがおかしいのだ。大体ここはキマフュー、ここで活動してネタに走らないで済むと思わないほうが良いッ!」
 若干メタいこと言いつつルチレイテッドに真っ向勝負を挑む麗刃。ルチレイテッドの弾丸もいなして一気に距離を詰める。
「ノリが悪い猟書家は、麗ちゃん良くないと思うのだ!」
「猟書家は真面目にやっている!この世界の他の幹部がちょっとテンション高いだけで!」
「それならきみも同じようになればいい!」
 そう言いながらサムライブレイドを振るいルチレイテッドを袈裟斬りする。逃走劇や極寒地獄を味わってきたルチレイテッドにはもう避ける体力もないに等しいのだろう。そんな相手にとどめをさそうとはせず、麗刃は思考を巡らせる。この強敵(シリアスを維持する猟書家)をどうにか倒す(ギャグ方面に巻き込む)方法はないのだろうか……。くるりと見回せば水晶だらけの船。――船? ピーン!麗刃の頭上に電球が光る。ルチレイテッドにもう一太刀入れることなく、ずんずんと船の奥へ進む。
「ちょっ、何処へ行く!」
 何か嫌な予感がしたのかよろけながら追いかけるルチレイテッド。鼻歌まで歌いだして楽しそうに中枢に進む麗刃になかなか追い付けない。
「勝手に進むな!そこはダメだ!」
「その焦りよう、ここが本陣だな!?」
 ワクワクした顔で水晶の扉を開く。たくさんの計器とボタンが一定の間隔で光っている。大きな窓の外にはキマイラフューチャーの景色。麗刃が探していた部屋――操船室に間違いなかった。
 このテンションの猟兵に機器を触らせてはいけないと直感的に思ったルチレイテッドは最後の力を振り絞って麗刃の前に回り込んだ。広げた手の合間に見えるのはガラスに覆われた大きな赤いボタン。麗刃はそれを押したい。絶対面白いことが起きるそれを押したい。
「お!?大きな鳥がこっちに」
「な、何!?」
 ということでルチレイテッドの守りを一瞬でも弱まらせるために分かりやすい嘘を吐いてみた。あっさり引っかかり窓の外を見るルチレイテッド。その隙をついてガラスの蓋を開け。
「ポチッとな」
「あ゛ぁ゛ぁ゛――――!!!!」
 自爆カウントダウンと警告音が響き渡る。真っ青な顔のルチレイテッドは意味がないと分かっていてもボタンを戻そうとする。戻るわけがない。
「もひとつポチッとな」
 麗刃は持参していた自爆スイッチもぽちり。激しい爆発が操船室をぶち壊し、ルチレイテッドを船内に吹き飛ばす。麗刃は窓をぶち破り外に飛んだ。麗刃が脱出した数秒後、漿船自体が爆弾の様に爆発し――キマイラフューチャーの上空で溶けるように消えていった。
 かくして、今回のルチレイテッドの漿船は爆破され、ルチレイテッド自身も消滅した。次のルチレイテッドは上手くやってくれるでしょう。

成功 🔵​🔵​🔴​



最終結果:成功

完成日:2021年02月04日
宿敵 『ミズ・ルチレイテッド』 を撃破!


挿絵イラスト