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災火呼ぶ金緑石

#アックス&ウィザーズ #猟書家の侵攻 #猟書家 #チーフメイド・アレキサンドライト #エルフ #宿敵撃破

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●炎上
 緑豊かな筈の森が、赤く染まる。
「おお、おお……何ということじゃ……」
 齢数百年は越えるエルフの長老は目の前の光景に膝から崩れ落ちた。
 轟々と燃え上がる樹々。樹齢何十何百年の森林が、彼らエルフ部族の住処があっという間に炎に呑まれていく。
『ふふ、邪魔な雑草は全部綺麗に掃除して差し上げましてよ』
 抵抗するエルフの戦士達をその手にした重火器で撃ち殺し、更に炎を燻べながら。
 金緑石の肌持つメイド姿の女は満足げな笑みを浮かべていた。
 炎の中にあっても尚、青々とその枝葉を揺らすその大木を見つめて。

●エルフの森へ
 グリモアベースにて集まった猟兵達の前には、不機嫌そうな表情を浮かべた金髪碧眼のエルフが立っていた。どうも予知したモノが相当彼女の怒りを買ったのか。
「猟書家幹部の事件なんだけど、ちょーーっとムカつく案件なのよね」
 アルゲディ・シュタインボック(白金の癒杖・f03929)はそう告げて、これから起こるであろう事を述べ始めた。

 アックス&ウィザーズの世界において、エルフと言う種族は今でこそ人里にて人間達と共に生活を送る者も増えている。アルゲディもそんな都会で生まれ都会で暮らし育ったエルフであるのだが。
「昔ながらの森の中での生活様式を変えないエルフもまだまだ沢山いるわ。彼らは彼らの考え方があるし、自然と共生し育む事こそエルフの本来の姿とも言えるのかしら」
 生粋のシティエルフなアルゲディには到底出来ないライフスタイルではあるが。ある種の憧れや敬意は持っているらしい。

 さて、そんな森に住まうエルフ達は樹上にツリーハウスを作り、小さな村落を作って暮らしており、「エルフの森」と呼ばれるそこは他種族にとっては迷いの森でもある。
「その力を生み出しているのが『聖なる木』って呼ばれる木なんだけど――なんでもあの『世界樹イルミンスール』から株分けされた凄い木なんだって」
 森に一本だけ生えているそれの魔術的な力が迷いの森たる根源であるらしい。
 猟書家幹部はその木を目的に襲撃してくるのだと言う。

「襲撃っつーか、焼き討ちなんだけど」

 大雑把極まりねぇ。
 何せ森に入れば迷う。だから森ごと焼き払う。
 肝心の木は神秘的な力で燃えることは無いらしいからと言っても大胆にも程がある。
「私がムカつくの、解るでしょ? エルフの命を何だと思ってんのよ」
 しかも同時に焼け死んだエルフ達をオブリビオンとして蘇らせ、自分達の戦力にしようとしてるんだから悪辣極まりない。

「森のエルフ達は幾ら隠匿生活送ってるとは言っても、割と状況把握能力は高いわよ。神秘的な事柄となれば尚のこと、ね」
 猟兵の存在自体、ある意味不可思議で神秘とも言えるだろう。すぐに状況を理解した上で協力を仰げる事は間違い無いとアルゲディは告げる。
「まずは雑魚集団からなんだけど、猟書家がスペースシップワールドから未来的な武装持ち込んで装備させてるんで、まぁそこそこ強いわよ」
 しかし迷いの森の効果を活かしたゲリラ戦に臨めばそう苦戦はしないだろう。
「雑魚倒したらチーフメイド・アレキサンドライトって言うクリスタリアンの女が現れるわ。そいつが今回の黒幕。叩き割って骸の海に棄ててきて頂戴」

 粗方説明を終えると、アルゲディはグリモアの光を指先に描きながら最後に微笑んでこう告げた。
「無事に森を守ればそこの隠居エルフ達に恩を売り放題よ。何か良いことあるかも」
 頑張ってね、とウィンク一つして彼女は転送を開始した。


天宮朱那
 天宮です。
 エルフの森を燃やそうキャンペーンとか言ったらルデ子が激怒した。

 猟書家シナリオです。プレイングボーナスは「エルフ達と協力し、共に戦う」
 到着段階で森は燃え始めてます。

 一章は集団戦。敵はスペースシップワールドの「アームドフォート」を装着して武装してますのでちょっぴり強め。その代わりエルフ達の指示を仰げば、迷いの森でしっかり迷ってくれる上に、樹上から一方的に不意打ち可能。早く倒せば被害も抑えられます。
 二章はボス戦。エルフの森を掃除焼却しに来たメイドとの戦い。
 エルフ達は主に弓矢などの狩猟道具を用いた援護はしてくれますが、戦力としては大きく期待は出来ません。

 各章、断章追記予定。その前からでもプレイングは受付します。
 マスターページやTwitterなどでも随時告知をしますので宜しくお願いします。
 適度に人数集まったら〆切目安の告知予定。

 複数合わせは迷子防止に相手の名前(ID)かグループ名記載を。最大3人組まで。
 技能の『』【】等のカッコ書きは不要。技能名並べたのみで具体的な使用方法の記述が無いものは描写も薄くなります、ご了承を。
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第1章 集団戦 『戦闘種族『護理羅』』

POW   :    魔闘武術『瞬力』
【自身の属性+武術を合体させた技】による超高速かつ大威力の一撃を放つ。ただし、自身から30cm以内の対象にしか使えない。
SPD   :    魔闘武術『歩闘』
【自身の属性+武術を合体させた技】で対象を攻撃する。攻撃力、命中率、攻撃回数のどれを重視するか選べる。
WIZ   :    魔闘武術『連魔』
【属性攻撃】が命中した対象に対し、高威力高命中の【自身の属性+武術を合体させた技】を放つ。初撃を外すと次も当たらない。
👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


 エルフの森は迷いの森。
『ウホ……?』
『ウホウホ』
『ウッホーッッ!!』
 アームドフォートに身を固めるはアックス&ウィザーズ世界の戦闘種族『護理羅』。様々な属性を有するゴリラっぽい亜人種族である。
 アレキサンドライトの命令でエルフの森を焼き払う為に乗り込んだは良いが、どうやらすっかり迷い始めているようだ。
『ウホゥーッッ!(激怒)』
 とうとうキレた。そろそろ所構わず暴れ出すのも時間の問題である。
 既に火が放たれた場所もある中、まずは尖兵たるこいつらから倒さねば。
ラハミーム・シャビィット
エルフの皆様、ハジメマシ… ちょっ!ちょっとマッテ!
弓を向けないでクダサイ!鳥の魔物じゃナイカラ!
石も投げナイデ!
… とにかく、共にこの森を守る為に戦いまショウ!

行動
敵のUCやアームドフォートは脅威ですノデ、ボクはエルフ達と協力して樹上から奴らを奇襲する事にシマショウ。
まず《獄炎の猟犬共》を放ち、奴らを襲わせマス。
敵が猟犬に気を取られている間に、UDC討伐用試作超電磁狙撃銃【明けの明星】とエルフ達の弓矢で狙撃デスネ!

エルフ達にアームドフォートによる反撃が向いた時は、イビルプテリュクスを展開して守らなケレバ!

森を焼かない様に、猟犬には火炎放射とミサイルを使わない様に言っておきまショウ。



「エルフの皆様、ハジメマシ……」
「なんだアレは!? 鳥か!?」
「不思議な風貌だが、敵か!?」
 大混乱を極めるエルフ達が一斉に弓を向けた時、彼らに近づいたラハミーム・シャビィット(黄金に光り輝く慈悲の彗星・f30964)は大慌てでその手を振って叫ぶ。
「ちょっ! ちょっとマッテ! 弓を向けないでクダサイ! 鳥の魔物じゃナイカラ!」
 ごつん。
「いや、石も投げナイデ!! ボクはこの森を守る為に助太刀に来たんデスヨ!!」
 頭にたんこぶ作りながらラハミームは必死に告げる。と言うのも、彼はシャーマンズゴースト。UDC-Pたる種族であり、その異形なる姿は流石のエルフ達にも奇異に見えたのだろう。
 ――いや、マスコット体型のシャーマンズゴーストならそうでも無かったかも知れないが、彼は割と人間の如き高身長で6~7頭身はあると思うとマンゴー達の中でもまた特異なのかも知れないが。
「ふむ、我らと言葉も通じるし理性もしっかり有していると見受けられるし」
「何と、異世界からの訪問者でしたか。これは失礼しました」
 成る程、神秘的事象についての呑み込みはやたら早いエルフ達。軽く説明したらすんなり受け入れてくれた。
「とにかく、共にこの森を守る為に戦いまショウ!」
「「おおーー!!」」

『ウホウホ!!』
『ウホゥ!!』
 すっかり森の魔力にやられて迷っている護理羅達はとうとうそこらの木に目掛けてアームドフォートより数発の砲弾をぶちかましてきた。
 ズゥゥン!!と木々に振動する音。だが、樹上にて構えるエルフ達は先に話を聞いているのもあって驚きはしているがそれで声を上げてしまう事はしない。
「さて、まずはボクの忠実な僕達にお願いしマショウカ」
 行け、とラハミームがその鳥の爪の様な指を護理羅達に指せば、神秘的には不似合いな装甲トラックが敵の前に突然走りこんできた!!
『ウホォォ!!?』
 ドリフトしつつのUターンを決めたトラックは幽霊。護理羅を数体跳ね飛ばしたその車体に搭載されたのは、やはり幽体である醜悪な犬型UDCの群れであった。
『グルルル……』
『アオォォン!!!』
 一斉に荷台から跳躍して地面に降り、戦場に展開した彼らはまさに猟犬。敵のアームドフォートに劣らぬ重武装に身を固めた猟犬達はその銃口を護理羅達に向けると次々と蜂の巣にすべく機関銃を発射した。
「森が焼けては困りマスカラネ……火炎放射とミサイルは使わない様に言ってありマス」
「うむ、その二つは良く解らないが、凄い魔獣に魔法ですな……!」
 科学文明にピンと来ないエルフ達だが、とにかく凄いとは感じているらしい。
 そして護理羅達が猟犬達の襲撃に右往左往している今が最大のチャンス。
「撃て!!」
 エルフの隊長が叫べば、一斉に樹上から射かけられる矢の雨。着実に喉や目玉を貫くその精度の高い攻撃に、ラハミームは目を丸くする。
「なかなかやりマスネ! ボクも負けられマセン!!」
 そう言って彼が構えたのは超電磁狙撃銃【明けの明星】――まだまだ試作品ではあるが、メカニックであるラハミームの自信作である。
「喰らエ!!」
 放たれる12.7mm弾の威力に護理羅達も太刀打ち出来ずに次々と倒れて行く。
 だが、僅かに撃ち漏らした一体が樹上のエルフに向けて砲台の先端を向けたのをラハミームは見逃さない。
「危なイ!!」
 割って入る様に飛翔翼イビルプテリュクスを展開し受け止めるラハミーム。衝撃で吹き飛ばされ、落ちそうになった所を他のエルフ達が手を伸ばして掴んでくれた。彼を撃った護理羅も猟犬達の牙に倒れるのが見えただろうか。
「大丈夫か、鳥の御仁!!」
「庇って頂き、かたじけない……!」
 エルフ達が彼に向けるのは、最早共に戦う戦友を見るが如き眼差しであった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

神咲・七十
アドリブ・連携お任せ

なんかもの凄くキレてますね、あのゴリラ?さん達
(今日はキレてる相手によく会いますね)
これトラップとかにあっさり引っ掛かりそうですし、仕掛けてみましょうか。

(そのまま、UCの杭を敷き詰めた落とし穴を大量に仕掛けてから、そこに護理羅を誘導し、落ちたらそこをエルフさん達に攻撃して貰い)

落ちてないのはこっちでどうにかしますか・・・

(杭を投げまくりながら引き打ちして倒していき、あわよくば残っている落とし穴に落とそうと立ち回っていきます)

まぁ、こんなものですかね?
(さて、今回の猟書家の人を叩き割ってこいとのお達しでしたけど、出来れば面白そうなので欲しいんですよね。バレない様にやろう)



「……なんか、もの凄くキレてますね、あのゴリラ?さん達」
 神咲・七十(まだ迷子中の狂食者・f21248)が疑問符付きで言うそのゴリラとは、名前こそゴリラだが、普通の動物のものとは少し違う。亜人種で戦闘種族……それが護理羅なのである。
『ウホウホウホホ!!』
 見事にアームドフォートを使いこなしながらもドラミングとしていたりもするが。
 正直、知能が高いのか低いのかも解らない所ではあるが、短気な辺りを見る限りはトラップなんかにもあっさり引っ掛かってくれるのではなかろうか。
「……仕掛けてみましょうか」
 そう呟き、七十は近くにて待機していたエルフ達に声をかけ、そしてふと思った。
 今日はキレてる相手によく会いますね――なんて、来る前に話したエルフ娘を思い出しながら。

 さて、丁度良さげに窪みになっている場所をエルフに教えて貰った七十。
 目の前にはぱっと見では見つからないようなそこは、エルフ達が鹿などを狩る際に罠として追い込む場所らしい。
「鹿や猪は落ちたが最後、出る事は叶わない穴だが……護理羅連中ならば這い上がる事はしてくると思うぞ?」
「大丈夫ですよ。あ、少し私から離れて下さい」
 七十はそう告げて己のユーベルコードを発動させれば。
 その身に特異な杭が纏われ、彼女は落とし穴の底に敷き詰める様に紅い杭を放射して撃ち込んだ。落ちた者から間違い無く串刺しになるであろう針の山の如しである。
「来たぞ、護理羅だ!!」
 そこに上手い事誘導された護理羅の集団。樹上から矢を射かけてやれば装着した砲台から砲弾を放ちながらも敵は追いかけてきたらしい。
「こっちだ、護理羅ども!!」
『ウッホオォォ!! ――――ウホッッ??』
 エルフ達の声を追って茂みを突き抜けてきた護理羅達。進んだ先に地面が無い事に気が付いた時には既に落とし穴に向かって 落ちている最中であった。
 ぐさぐさっと紅い杭に重力に従って突き刺さり、悲鳴を上げる護理羅達。
「今です! 皆さん、一斉攻撃お願いします!!」
「おおっっ!!」
 次々と矢を穴の中に射かけるエルフ達。普段、鹿や猪を相手に射るのと同じように矢を番え、そして放つ。
『ウホホ!?』
『ウホゥ!!』
 後ろに居た為に穴に落下しなかった護理羅達は仲間達の惨状に慌てて逃げだそうとするも、七十はそんな連中を見逃す筈も無い。彼らの前に立ち塞がり、彼女の身から紅杭が護理羅の放つ拳とすれ違いざまに放たれ、次々と撃ち倒していく。
 慌てふためいた護理羅がまた数匹、落とし穴の餌食になるのを見届けながら、満足げに肩を竦めながら七十はエルフ達に向けて微笑んだ。
「まぁ、こんなものですかね?」
 さて、と彼女は大体片付けた後に出てくるであろう猟書家の処遇に軽く思考を巡らせた。
(「叩き割ってこいとのお達しでしたけど――」)
 出来れば面白そうなので欲しいんですよね……なんて何やら不穏な事を考えている七十は、バレない様にやろうなんて心密かに決心するのであった。

成功 🔵​🔵​🔴​

ベール・ヌイ
「護理羅には…護理雷を…ぶつけよう…」

まず【護理雷招来】を使い、実は護理羅と同じ種族な護理雷を召喚
エルフ達に指示を仰いで迷わせて、疲れたところを樹上から襲撃
護理雷の電撃付きボディプレス
相手を押しつぶしてから足をつかんでジャイアントスイングをかけて周囲の護理羅を薙ぎ払おう
最後に投げ飛ばしてからタイミングを合わせてラリアット
相手からの攻撃はわざと受けて『激痛耐性』で耐え、水平チョップでやり返します
あとは挑発したりしつつ順番にプロレス技をかけていきましょう

あ、周囲の火は樹上でヌイが「氷火双銃」を使って消火しようとします

アドリブなど歓迎です



 敵が護理羅と聞き。
 ベール・ヌイ(桃から産まれぬ狐姫・f07989)はか細い声でこう言った。

「護理羅には……護理雷を……ぶつけよう……」
「――は??」

 ベールの隣にいたエルフの戦士は、ぽかんと口を開けて彼女の方を見た。樹上に潜みながら護理羅達を上手い事迷わせ、同じ所をぐるぐる回らせる。そんな作戦の矢先であった。
「え、護理羅達を同士討ちさせようって言うのですか?」
「いや、そうではなくて――実践して見せた方が早い、か」
 護理羅の群れを見つめ、ベールは印を組み、すぅっと息を整えて術を編んだ。
「今は亡き雷獣よ――どうか、その力をここに――」
 呪文を唱えれば、宙の一箇所に力が集まり……そしてそこから一頭の大きく逞しい動物霊が喚び出された。

「うほおぉぉぉっ!!!」

 護理雷(ごりら)――そう、実は護理羅と同じ種族である召喚霊が雄叫びと共に電撃を纏い、真下を疲れ果てた顔で進軍していた護理羅達をその巨体で押し潰す!!
『ウボォォ!!?』
『ウホッ、ウホウホ!!??』
 早速数体が護理雷の下で潰れて倒され、免れた護理羅達も慌てふためいていた。
 何せ上から降って来たし、自分達の仲間っぽいけど何か違うし。
「うっほ」
 護理雷は足元で気を失った護理羅の一匹を見やるや否や、その両足をむんずと掴むと、おもむろにその場所で思い切りぐるぐるとぶん回した。これこそジャイアントゴリラスィングである。
『ヴボーーォォッ!!??』
 周囲の護理羅達はその容赦無い回転攻撃に為す術も無く、あっと言う間に薙ぎ払われ倒されていく。
 更に。振り回してた護理羅を投げ飛ばしたかと思うと、空中でタイミングを合わせて見事なラリアットがクリーンヒット。
『グボォッッ!?』
 吹っ飛ばされた護理羅は他の護理羅の元にぶつかって被害は拡大していく。
『ウホウホゥゥ!!』
 敵もただやられているだけではない。その拳に炎を纏って護理雷に攻撃を仕掛け、そこから続け様の連続攻撃を食らわすも。
「うっほぉぉ!!」
 逞しい胸を張って耐え抜いた護理雷は水平チョップを敵の護理羅に叩き付け、三倍返しとばかりにやり返す。
「何というか……」
「物凄い格闘技を見せつけられている気がするな……」
 樹上で見つめるエルフ達は呆気にとられた表情で見つめるしかなかった。
 現代世界に馴染みのある者が見れば解るだろう――護理雷のその華麗かつ見事で力強い攻撃、そしてパフォーマンスがどう見たってプロレスリングのそれと言う事に。
「さぁさぁ今のうち。ヌイはあちらから消火活動するよ」
 下で護理羅ブラザーズvs.護理雷の頂上決戦が行われている間。
 ベールは手にした氷火双銃を使い、どさくさにまぎれながらも樹上より、燃え広がる火災の鎮火に勤しむのであった。

成功 🔵​🔵​🔴​

蓮・紅雪
同行者:アイビス(f06280)
既に火の手が上がっているわ…よくもこんな強硬手段に出たものね。
早く消火したいけれど、あいつ等を根絶やしにするのが先決ね。
(と言いながら明後日の方向へ)え、こっちではないの?
おかしいわね…気配は確かに向こうから…え、迷いの森?(話を聞いてない子)

私は樹上に隠れて雪華と紅雨を仕掛けましょうか。
ウホウホ五月蝿いわね…驚く暇も与えずに殺してあげる(UC発動)
雪華のブレスは猛吹雪となり全てを凍らせるわ。そこへ繰り出される紅雨の猛撃は、凍った体を粉々に粉砕する…って、ほとんどアイビスが倒してるじゃない。
いいわ。雪華、その辺の燃えてる場所を消火して頂戴。

アドリブ大歓迎!


アイビス・ライブラリアン
同行者: 紅雪(f04969)
手っ取り早いとはいえ森を焼くとは
阻止しなければなりませんね
……紅雪、そちらは危ないですよ

エルフの方に協力いただいて、私たちが迷子にならないように
そして敵が迷うようにしていただきましょう
戸惑っているところを木々という遮蔽物ごしに
狙っていきます
水、土、風の属性攻撃を使用します

敵UCは結界術や念動力、衝撃波も使って最初の属性攻撃を防ぎます

……騒がしくなってきましたので、お帰りいただきましょうか(ユーベルコード発動)

折角ですので周囲を水魔術で消火しておきましょうか
……さて、紅雪の方はどうでしょうか

アドリブ歓迎


シーザー・ゴールドマン
ツリーハウスの村落か。一見の価値がある風景だね。
迷いの森を燃やすのはオブリビオンの性質を考えれば理にかなってはいるね。彼等は未来など考えない、破滅こそが目的の存在なのだから。
まあ、何が言いたいかというと憤るのも時間の無駄という事さ。見かけたら粛々と処分すればいい。戦いを楽しめるレベルならまだ価値もあるが彼等にはそれも望めないしね。

エルフの協力を得て、樹上から一方的な不意打ちを。
『ソドムの終焉』の魔閃により殲滅します。

さて、彼等の主は少しはマシなことを期待したいね。



 エルフが住まう奥深い森。広がる緑の隙間を縫う様に、あちらこちらから煙が立ち上っているのが遠く確認出来る。
 集落では前代未聞の事態に慌てふためいて対応に当たっている様子だった。
「既に火の手が上がっているわ……良くもこんな強硬手段に出たものね」
 蓮・紅雪(新雪・f04969)は不機嫌そうな表情で静かに呟いた。その胸の内にあるのは静寂なる怒りの炎か。
「ええ、手っ取り早いとは言え、森を焼くとは……」
 共にこの森を訪れた少女、アイビス・ライブラリアン(新米司書人形・f06280)は呆れる様な声色でそう告げた。
「早く消火したいけれど、あいつ等を根絶やしにするのが先決ね」
「まずは敵の行動を阻止しなければなりませんね。――紅雪」
「ん?」
 意気揚々と木の上の道を進み始めた紅雪に対し、アイビスは表情を変えずに声をかけた。
「そちらは危ないですよ」
「え、こっちではないの――?」
 いきなり明後日の方向に向かっている事も知らず、声に振り返ったその瞬間。
 ずるっ。
「――っ!!」
 枝の隙間から足を滑らせた。あわや落下するかと思ったのもつかの間。
「はは、早速迷っているのかね?」
 聞き覚えのある声。自分を支え助けたその男――シーザー・ゴールドマン(赤公爵・f00256)の相変わらずの紅き衣装は緑の中で尚も目立つ。
「!! シーザー……なんでここに?」
「ツリーハウスの村落か。一見の価値がある風景だね」
 紅雪の問いかけを聞いているのかいないのか。エルフの集落を軽く見回し、シーザーはいつもながらの自信に満ちた笑みを浮かべて感想を告げた。
「シーザー様、答えになっておられませんが」
「なに、見知ったエルフのご令嬢が随分と憤っていたので力を貸そう、とね」
 アイビスの再度の問いかけにシーザーは薄く笑ったままそう答えた。たまたま同じ人物からの依頼に応え、居合わせた。そういう事らしい。
「しかし――迷いの森を燃やすのはオブリビオンの性質を考えれば理に適ってはいるね」
「どういうこと?」
「簡単なことだ。彼等は未来など考えない――破滅こそが目的の存在なのだから」
 たとえ、森が全て失われても。住まう人々や動物の命が失われても。この世界全てが死の荒野と化したとしても。オブリビオンにとっては問題では無い。むしろそれこそが彼等の目的とすら言える。全てを滅ぼし、過去へと、無へと返すのであれば。
 それを聞き、紅雪ははぁっと大きく溜息一つ。
「――ルディがますますブチ切れそうな話ね」
「まあ、何が言いたいかと言うと――憤るのも時間の無駄という事さ」
 肩を竦める仕草をしてシーザーは淡々と述べた。
「見かけたら粛々と処分すればいい。戦いを楽しめるレベルならまだ価値もあるが」
 彼等にはそれも望めない。まず最初に相手をする雑魚敵達を思えば尚更だ。
「まずはこちらの集落にいらっしゃるエルフの方々に協力いただいて、私たちが迷いの森で迷子にならないように案内頂かないと……ですね」
「え、案内? 迷いの森??」
「……紅雪」
 聞いてなかったのか、とジト目で見つめるアイビスに対し、紅雪はブツブツと気配は確かに向こうから……とかなんとか首を傾げていたのだった。

『ウホウホウホホーーッッ』
 多分護理羅達はヒャッハーとでも言ってるのではないだろうか。
 アームドフォートに備え付けられた砲台より、砲弾が四方八方にぶちかまされ、木々に直撃しては轟音立てて倒れて行く。
 炎の属性を拳に乗せた護理羅を中心に折れた木へ火を放っているようだが、その進行方向はハッキリとしない。そう、何故ならエルフの迷いの森の力ですっかり迷って、似た様な場所をうろついているだけなのだから。
「それにしてもウホウホ五月蠅いわね」
「あれで人語は解してるとの事です。筆記も出来ると」
 エルフの皆さんに聞きました、とアイビスは仕入れて来たばかりの知識を伝えるが。此方の言葉を伝えた所で、帰ってくれ解りましたとは行かないのは明白である。
「まぁ良いわ。驚く暇も与えずに殺してあげる」
 おいで――そう紅雪が告げれば、氷狼『雪華』と炎狼『紅雨』が護理羅集団の真上に召喚され、雄叫びを上げた。
「「ッオォォォン!!」」
 その咆吼と猛吹雪は雪華より同時に放たれたもの。見る間に凍り付き、氷像と化した護理羅達を紅雨が次々に猛撃を奮って粉砕していく。
 最初の奇襲から逃れた護理羅達も、対峙する猟兵達がどこにいるのか解らずに狙いを定めないまま属性籠めたアームドフォートによる攻撃を当てずっぽうに放っているが。
 どうにも当たる様子がない上、際どい攻撃も全部アイビスが結界や衝撃波でいなして直撃回避にあたった為に樹上の猟兵やエルフ達に被害は生まれない。
「ふむ、なかなか良い具合に一方的な攻撃を仕掛ける事が出来たようだ」
 案内し導いてくれたエルフ達に感謝の言葉を述べたシーザーは、紅雪達が相手をしているのとは別の集団の存在を知らされてそちらに向かう。
「合流される前に、全て殲滅するに限るな」、
 敵の方向に向けた掌より放たれるは魔力の閃光。真紅の輝きをしたレーザービームのように一斉に放たれた無数の光が護理羅達を捉え、次々とその身を貫いていく。
「……騒がしくなってきましたので、お帰りいただきましょうか」
 撃ち漏らした護理羅達は逃がさないとばかりにアイビスのユーベルコードが発動すれば。
 突如現れた書架が逃亡しかけた護理羅の前に立ち塞がり、飛び出した魔導書の頁がパラパラと開いたかと思えば護理羅達に向けられ。瞬間、強い光が突き刺さればダメージを受けた護理羅達が次々と崩れ落ちていった。
「……って殆どアイビスが倒してるじゃない」
「お帰りを拒否されましたので、静かにして頂きました」
 驚く紅雪に対し、淡々と告げるアイビス。帰れと言ってもやはり帰ってくれる敵では無かった様だった。

「折角ですので消火しておきましょうか」
「そうね。雪華、その辺の燃えてる場所を消火して頂戴」
 少女達が未だ燃え燻る木々を各々水や氷の術で鎮火する中。エルフ達は残敵の確認から戻り、ほぼほぼ襲撃してきた護理羅達は殲滅出来たらしいと報告があった。
「さて――彼等の主は少しはマシなことを期待したいね」
 恐らく手下を放ってから森が燃え広がる様子の無い事に気付けば、黒幕は自ら姿を見せる事だろう。手応えのある敵である事を祈り、シーザーは静かに笑み浮かべるのであった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​




第2章 ボス戦 『チーフメイド・アレキサンドライト』

POW   :    カラーチェンジ
対象の攻撃を軽減する【赤紫色のボディ】に変身しつつ、【100発/秒で弾丸を発射するガトリング砲】で攻撃する。ただし、解除するまで毎秒寿命を削る。
SPD   :    メイドの嗜み
【カラーチェンジした腕】で受け止めたユーベルコードをコピーし、レベル秒後まで、カラーチェンジした腕から何度でも発動できる。
WIZ   :    掃除の時間
【ガトリングからサイキックエナジーの弾丸】を放ち、自身からレベルm半径内の指定した全ての対象を攻撃する。
👑11
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種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は💠月夜・玲です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


『やはり現地の下等生物に任せたのは失敗でございましたか』
 立ち上る煙が徐々に収まっていくのを見て、鉱石の身を持つその女は苦々しげな声色でそう呟いた。だがその表情は整ったまま――むしろ平然と、毅然とした態度で猟兵達の前に姿を見せたのだった。
『猟兵の皆々様、ご機嫌麗しゅう。わたくし、プリンセス・エメラルドお嬢様の元でチーフメイドを仰せつかっておりますアレキサンドライトと申します』
 慇懃無礼なまでに恭しく一礼して見せたその女。さて、と手にした重火器を構え直し。
『お嬢様の命でこの世界に派遣されて参りました。ええ、目的はこの森を守護する世界樹の小株。何故求めるかはお教え出来ません。わたくしめはただ、掃除を仰せつかっただけのこと』
 にっこりと、メイドらしく笑みを作って見せたアレキサンドライトは告げる。
『邪魔立てする害虫の駆除もメイドの仕事です。ご免あそばせ』
 そして――金緑石の色を持つクリスタリアンとの交戦が開始した。

※※※
 場所は集落より離れた森の中。
 前章と違い、基本的には真正面からのぶつかり合い戦闘となります。
 エルフの協力を得て樹上から隠れての攻撃は可能ですが、アレキサンドライトも遠距離攻撃を得意としておりますので一方的とは行かないかも知れません。
 敵はまず邪魔な猟兵から始末しようと動きます。勝手に大きくは移動しないものと思って下さい。姿見せて誘導したら追ってくる程度。
シーザー・ゴールドマン
ハハハ、君のお嬢さんの担当はSSWではなかったかな?
あちらにもこちらにもと手を伸ばした結果、何にも手が届かない。
そんな未来が見えるようだね。
ああ、これだと誤解を招くね。一つに集中したところで結果は変わらないのだから。

敵POWUCに対して
100発/秒は遅いなとか思いつつ、『アララトの流星』を放ち、向かってくる弾丸を消滅させながらメイドに。

エルフに関して
あらかじめ戦闘を見守ってもらい、隙があれば攻撃するように指示
経験というのは大事さ。これからも同様なことが起こらないとも限らない。
ならば安全な環境で戦闘経験を積むのは良いと思うよ。

アドリブ歓迎



 まず最初にチーフメイドを名乗りし貴石の肌持つ女の前に進み出たのは、紅色に身を固めた男――シーザー・ゴールドマン。彼は変わらぬ薄ら笑み浮かべ、対峙する女に問いかけた。
「――君のお嬢さんの担当は、スペースシップワールドではなかったかな?」
『ええ、我が姫は銀河皇帝に即位すべきお方。そして、それだけに留まるお方ではございません』
 アレキサンドライトは静かに笑みを返して答えを返す。
『いずれは全ての世界をも手中に収める事でしょうが……わたくしが此方に派遣されたのは、書架の王への義理立ても少なからずあろうかと』
 実際、キマイラフューチャーにもプリンセスエメラルドの部下が送り込まれている辺り、フォーミュラを目指す猟書家同士の繋がりと言ったものもあるのだろう。
『――これもわたくしの憶測。はっきりと姫様は申し上げる事はありませんけども』
「ハハハ、成る程。それであるのなら」
 大仰な程、腕を広げてシーザーは首を横に振る。女の言葉を聞き、そしてまるで小馬鹿にでもするように。
「あちらにもこちらにも、と手を伸ばした結果……何にも手が届かない――そんな未来が見えるようだね」
『……我が姫を愚弄なさるおつもりですか』
「ああ、これだと誤解を招くね。失敬」
 シーザーはその手を軽く振り翳せば、そこには光り輝くオーラの剣が生まれ、そしてその切っ先をメイド長たる女に向けて口の端を吊り上げた。
「そもそも、一つに集中したところで結果は変わらないのだから」
『――!! 言わせておけば!!』
 その金緑石の身が赤紫色に変化する。彼女の名たる鉱石は光によってその輝きの色彩を変える貴石。シーザーの光の剣を向けられて、いや、煽る言葉に反応して――
『塵も残さず消え去りなさい!』
 静かなる怒りと共にアレキサンドライトはガトリング砲を発射した!
(「――遅い」)
 それは数々の戦いを経てきたシーザーだからこそ思える感想だろう。
 秒に対し百発の弾丸など。それを遙かに超える使い手すら猟兵には存在すると彼は識っている。そしてシーザー自身もまた、その弾丸を相殺すべく魔力の弾を放っていた。
「砕けたまえ」
 その力は実に単純で、しかしながら重量のある光の輝き。
 向かってくる弾丸全てを呑み込みながら、真っ直ぐにアレキサンドライトに向かうそれは間近で見る流星の如く。
『な――!?』
 一瞬にしてアレキサンドライトは魔力弾の光に飲み込まれ、森の彼方向こうにその身を吹き飛ばされた。女の身が攻撃軽減の色に変化していなければ、そのまま砕けちっていたかも知れない。
「凄い……」
「何て言う魔力だ……」
 樹上から隠れて戦闘を見守っていたエルフの戦士達は固唾を呑むばかり。
「どうかね、エルフの諸君」
 シーザーは振り返り、エルフ達が潜んでいる枝々に言葉を投げかけた。
「経験というのは大事だ。これからも同様な事が起こらないとも限らない」
 今は見るだけで良い。安全な環境から隙を見て攻撃するだけで良い。
 いずれこうした経験が積み重なれば、長命な彼等にとって大切な糧となるのだから……と。
「まだ戦いは終わってない。私達の戦い、しかとその目に焼き付けておきたまえ」
 シーザーは吹き飛ばしたメイド長が見えなくなった向こうを眺め、静かに笑みを湛えるのであった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

ベール・ヌイ
「護理羅には…護理雷…なら…メイドには…悪魔?」
(※で突っ込み役はいません)

「ベルフェゴールの加護」を起動し、怠惰と再生の悪魔少女に変身します
地上に降りた状態で背中の炎の翼を限界まで燃やし、【陽炎】を起動
その炎の熱を全部運動エネルギーに変えて、足が砕ける『覚悟』で『限界突破』したスピードをだし、アレキサンドライトに『捨て身の一撃』で「鬼龍殺」を抜刀します
加速中に攻撃されてもすべて『激痛耐性』で耐えて、動きを止めません
攻撃したあとは『空中浮遊』し、不死鳥の炎で治癒しながら「氷火双銃」で『空中戦』に移行します
撃退できれば、木々を不死鳥の炎で再生させようとします
アドリブなど歓迎です


ラハミーム・シャビィット
アドリブ大歓迎です!

オオー、素敵な重火器デスネ!
UDCメカニックとしては、その武器を解体して隅々まで調べたいところデスガ…
まぁ、無理ですヨネ。

行動
彼女の武器は厄介な物ですガ… 見た感じ重そうデスシ、取り回しも良好ではなさそうデスネ。
これは賭けデスガ… 《邪神達の福音》を発動して彼女の攻撃を回避しつつ、自慢の鋭爪を用いた近接格闘術を仕掛ける事にシマショウ!

ボクが彼女の気を引いている隙に、エルフの皆様には弓矢による攻撃をお願いシマスネ。
大丈夫!《邪神達の福音》がアリマスから、ボクを巻き込むつもりで弓矢を射ってクダサイ!



「護理羅には……護理雷。……なら……」
 いきなり初戦からあらぬ方向にぶっ飛ばされたアレキサンドライトを追いかけながら、ベール・ヌイは何やらブツブツと呟いていた。
「……メイドには……悪魔?」
 何 故。
 残念ながら此処にはツッコみは不在であった。
『――仰る事の意味が良く解りませんが』
 と、片やマジレスしか出来ないメイドがガトリング砲を手に立ち上がり。
「オオー、素敵な重火器デスネ! メカニックとしてはもう、それを頂戴して解体して隅々まで調べたいところデスガ……」
 と、片やラハミーム・シャビィットと言う名のシャーマンズゴーストがワクワクしながら相手の得物をうっとり眺めているのだからどうしようもない。
「まぁ、無理ですヨネ」
『姫様から賜ったこのガトリング砲、謎生命体にくれてやる道理などございません』
「丁寧に酷い事言ってナイ!?」
 さて、誰もツッコまないままにベールはその手にしたウィザードロッド「ベルフェゴールの加護」を天に掲げて呪文を唱える。
「へ・ん・し・ん・!」
 魔法少女宜しく彼女の身を渦巻く炎が包み込んだかと思いきや、ベールはその背に炎の翼を燃やす怠惰と再生の悪魔少女に姿を変えた!
「おお……日曜9時台っぽさを感じマスネ」
「魔法少女とは違うけど、ね!」
 ラハミームが思わず呟いた感想にツッコみ入れつつ。
『悪魔でも何でも、そんな姿を変えた程度の虚仮威しが通用するとお思いですか』
「じゃ、試して……みる?」
 ベールは背中の炎を更に燃やしたかと思うと――その熱全てを速度に変えて、たった『一歩』踏み出した!
 ――パ、キン。
『え、っ――?』
 アレキサンドライトはその腕の色を変える時間すら与えられなかった。ましてや防ぎ、コピーする事すら不可能だった。
 怠惰さなぞ無縁の超高速にてベールは接近し、反撃すら恐れぬその抜刀術による一撃はアレキサンドライトのその腹部に妖刀の刃を叩き付け、貴石の身体を削り抜いていたのだから。
『わたくしに、斯様な傷を……ッ!!』
 痛みに顔を歪めながらアレキサンドライトはガトリング砲をベールに向けようとするも。既に彼女は空中に逃れ、氷火双銃にて牽制の攻撃をメイドに放ち反撃への備えを万全としていた。
「隙だらけデスヨ!!」
 そこにラハミームが急接近し、その自慢の鋭爪でアレキサンドライトのメイド服の裾をビリリと引き裂いた。
『くっ……鳥類風情が……! 撃ち落として差し上げましょう!』
「いや、鳥じゃないッテバ!?」
 重火器をぶんっと振り回してメイド長はその砲口をラハミームに向けて発射するも。
「……っト」
 半歩足を動かしただけで彼はその砲弾を避けて見せた。
『なん、ですって……!?』
 有り得ない反応速度にアレキサンドライトは唇を噛んだ。そこに更に砲撃を恐れぬまま接近してきたラハミームの格闘術による蹴りがメイド長の胴を穿った。
 相手の武器は厄介だが重そうでその取り回しも軽くは無いだろう――と言うのがメカニックである彼の見立てであり。更に彼は邪神の福音……つまりは声を聞く事で限定的な未来予知を得、攻撃を回避してのけたのだ。
「さぁ、ボクが引き付けている間に!!」
 彼が叫びに応じ、ベールが銃の引き金に指をかけ、樹上のエルフ達が矢を番えた。
「大丈夫、ボクを巻き込むつもりで射て、撃ってクダサイ!!」
「じゃ、遠慮無く……」
『――!!』
 矢と弾丸の雨が降り注ぐ。その弾幕を見事なまでに回避するシャーマンズゴーストと、ことごとくその身に受けるしかないクリスタリアンが、そこには存在したのだった。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

アイビス・ライブラリアン
同行者: 紅雪(f04969)
害虫とは酷い言い様ですね
であれば、それ相応に足掻いてみましょうか

魔力を溜めつつ、属性攻撃や衝撃波で牽制を行います
攻撃したら木々を移動、念の為結界を展開
敵UCは結界や念動力で防ぎます
魔力が溜まったら、UC発動

「本物には遥かに劣るはずですが……その一篇、再現いたしましょう」

森の中なので火以外の属性で攻撃
傷ついている方がいたら回復を

……あまり使わないので加減を間違えたでしょうか

アドリブ歓迎


蓮・紅雪
同行者:アイビス(f06280)
あら、奇遇ね。害虫駆除なら私も得意よ。
さっさと骸の海に沈めてあげるわ。

UC解放。呪詛全開よ。
残念だったわね、見た目は禍々しくとも仲間や自然物には害のない呪詛なの。
妖気で作り上げた髑髏を衝撃波と共に撃ち出すわ。
アイビスの動きに合わせて森の木々を足場に翻弄させるように動き回りましょうか……って、アイビス、やり過ぎではないかしら?(上空の魔法陣を見つめ)
UCをコピーされそうになったら、薄紅の指輪で敵の動きを一瞬封じるわ。

下手な戦いは出来ないもの……
(尊敬するシーザーがいるので緊張気味)

アドリブ大歓迎!



 猟兵、そしてエルフ達の共同戦線による攻撃を身に受けたアレキサンドライト。
 どうにかその包囲網を脱し、そこらの木に身体を預けながら所々ひび割れたその肌を指先でなぞり、大きく肩で息をしていた。
『害虫如きにこのわたくしが手こずるなんて……』
 全て焼き払うだけの話だった。簡単な『掃除』の筈だったのに。
「害虫とは、酷い言い様ですね」
 そこに向けられたのはアイビス・ライブラリアンの淡々とした言葉。その隣に立つ蓮・紅雪も普段通りの笑みを浮かべたまま、メイド姿の女に声をかけた。
「奇遇ね。害虫駆除なら私も得意よ。特にあなたのようなオブリビオンは、ね」
 すっと紅雪が構えたのは黒紅の刀。まるで相手の宝石の輝きを欲するかの如き闇色有する刀身の先を彼女は睨むように見つめた。
「さっさと骸の海に沈めてあげるわ」
『残念ながらそう言う訳には参りませんの』
 アレキサンドライトはガトリングを構え直すと二人に向ける。
『掃除の時間を開始致します。虫けらの様に蹴散らして御覧にいれましょう』
「であれば、それ相応に足掻いてみましょうか」
 メイドが引き金をひけば、サイキックの弾丸が次々とアイビスと紅雪に向けて発射される。二人は咄嗟に身を引いて衝撃波を各々の得物から放ち相殺しつつ二手に分かれた。
『逃がしませんよ?』
 アレキサンドライトはまずアイビスに狙い定め。対する彼女も牽制に風の矢を放ちながら木と木の間をすり抜ける様に移動し、飛んでくる念動弾を結界を展開する事で防ぐ手立てを構築する。
(「火は――使えませんからね」)
 各種属性の中で最も攻撃向きなのは間違い無く炎であり、鉱物は熱変性に弱いとも思うのだが。ここで火を用いて木々が燃えては敵が行おうとした事をするも同然だ。
 となると風か、水か、氷か――思考を巡らせながらもアイビスは展開する。其処ら中に描かれつつあるのは幾多もの――魔法陣を。
『――わたくしを罠に填めようとでも?』
 溜められていく魔力にメイドの顔が歪む。術が発動する前にその範囲から抜け出せば良い……しかしそう判断した彼女の前に立ち塞がるは、妖刀の呪詛を解き放った紅雪の姿。
「全開で行くわよ」
 身に纏う禍々しき妖刀の怨念。しかしそれが仲間や自然を蝕む事は無い。
 居合い一閃で振り抜かれた剣閃より放たれるのは衝撃波と、それを上回る妖気で練り上げられた髑髏。まるでカタカタと歯を鳴らしながら喰らい付くそれを、メイドは手にした重火器で振り払い、受け止めて最初の一撃をいなす。
『なかなか素敵な趣味ですこと――』
 一撃離脱で紅雪は木々に身を隠す。そして再びの攻撃にアレキサンドライトはその腕の色を変色させて受け止めようとしたが――
『……!?』
 腕が持ち上がらない。見ると剣閃を放った紅雪の指に填められた指輪がその薄紅色を強く輝かせていた。
「コピーなんて、させないわよ」
 髑髏が女の身体に喰らい付く。下手な戦いなんて出来ない。尊敬する赤公爵が近くで戦いぶりを見ているかも知れない。その緊張がある意味心地良くもあった。
 更にそこに、アイビスの展開していた魔法陣に力が溜まった。
「本物には遥かに劣るはずですが……」
 アイビスの手元で捲られる書物。その一頁が開かれた所で、止まる。
「その一篇、再現いたしましょう」
 ゴゥゥゥンッッ!!!
 魔法陣同士が共鳴し、その全てから迸るは――猛き稲妻。雷神が放つとも言われる雷撃は低い音と強い衝撃とを響かせながら、猟書家の女に文字通り叩き付けられた。
『――!!!???』
 全身を駆け抜ける電流に、衝撃に、声にならぬ声しか上げられぬ敵の様子。
 それと上空やそこらに浮かぶ、消えゆく魔法陣の数の多さに紅雪はやや呆気にとられた表情でぽつりと呟いた。
「アイビス……やり過ぎでは無いかしら?」
「……あまり使わないので加減を間違えたでしょうか」
 表情すら変えずに首を傾げるアイビスだが、僅かにその声に焦りの様なものを感じた紅雪は思わず肩を竦めて小声で笑うのであった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

月夜・玲
ふーん、随分と派手にやってんじゃん
ちょいっと火消しにやってきたよ
まああれよあれ
派手にやりすぎだって事

さてとそれじゃあ死合おうか

《RE》IncarnationとBlue Birdを抜刀
【Code:F.F】を起動
エルフの皆に弓で一斉掃射して貰って援護を貰おう
援護を貰いながら、加速して接近、勢いを乗せて二刀流での『2回攻撃』の通常斬撃!
連撃を加えながら手数で攻めて此方の間合いを詰めていく
剣戟で敵を攻め、零距離まで近付いたら最大まで『エネルギー充填』したエネルギー球をアレキサンドライトにぶち込む!
コピーされるのなら、一撃で沈めれば良い!
そっちが硬いか、こっちの一撃が強いか
いざ勝負!ってね

アドリブ等歓迎



 猟兵達の攻撃を受け続け、チーフメイド・アレキサンドライトの鉱石の肌はヒビ割れ、貴石の欠片が涼しい音と共に落ちていく。
『ええ、少々見くびっておりました――猟兵を、この森のエルフ達を』
 しかし、とメイドは手にした重火器を構え直し、尚も毅然と笑みを失わない。
『しかし退く訳には参りません。エメラルドお嬢様の名に恥じぬ為にも』
「ふーん――随分とまた」
 そんな張り詰めた空気を破るかの様に。光無き夜闇の如き髪を靡かせながら現れたのは月夜・玲(頂の探究者・f01605)と言う一人の女。
「派手にやってんじゃん。ちょいっと火消しにやってきたよ」
 ニッと口の端をあげて玲は告げた。そう火消し、だ。エルフの森が燃えるのを食い止め、そして今なお目の前で燻る――遙か別世界の宇宙より訪れし災禍の火種もまた揉み潰す時なのだ。
「わざわざスペースシップワールドからやってきて、出張ご苦労様と言いたいけどさ」
 すらりと抜き放つは二振りの刃。同じく宇宙の世界からやってきた彼女達が、正直真逆とも言える剣と魔法の中世世界にて超科学を以て対峙するのだから奇縁にも程がある。
「まああれよあれ――派手にやりすぎだって事」
『……派手で結構。姫様の命を成す為であれば、手段を選ぶ必要などございません』
「あ、そう。さてと――お喋りはこの辺にして」
 ついつい話好きの癖が出た。ククッと笑い……そして玲は小さく告げた。

 それじゃあ――死合おうか。

 その言葉を合図に、一斉に弓矢による攻撃がアレキサンドライトに襲いかかる。
 お喋りの時間はエルフ達が配置につき、狙い定めるが為。一斉掃射を身に受けては、さしもの猟書家も全てを防ぐなど不可能!
「最終公式起動――!」
 Code:F.F――それは玲の有する模造神器の力が引き出され、振るわれる為の起動コード。高速移動を付与された彼女は数歩でメイド長たる女に接近し、そのまま両手の刃を続け様に振るう!
『――!!』
 咄嗟に手にした重火器でその斬撃を受け止めにいくアレキサンドライトだったが、一太刀目は防げても、別方向から来る二の太刀はその宝石の身体にて受ける羽目となる。
 勢いと共に叩き付けられる刃。技術と得物の強度がモース硬度8.5の金緑石の肌を削り、輝くその欠片は光によって青緑から鮮やかな赤の間を揺れ動く。
「まだまだ、私は止まらない――!!」
 向けられるガトリング砲は放たれる前に攻撃を与えて逸らせば良い。手数で攻め続け、距離を詰めれば重火器など恐るるに足らず。
『わたくしとて、まだ終わる訳には参りません――!!』
 零距離。玲の二振りの刃には最大までエネルギーが充填され、対するアレキサンドライトはその腕の色を変化させていた。
 受け止めたユーベルコードをコピーし放つと言うアレキサンドライトのカウンター型ユーベルコード。だが、相手がコピーし放つ事すら出来ぬように、一撃――そう、たった一撃で沈めれば良い!!
「そっちが硬いか、こっちの一撃が強いか――」
 玲の手にした二刀の先より、高エネルギー球が放たれ――
「いざ勝負!ってね!!」
 ――爆ぜた。

 ――ッキィィィン!!

 全ては、零に。
 受け止めんと差し出された腕は既に細かなヒビが蝕んでいた。
 そこにぶちこまれた最大級のエネルギー球は破壊の力と成して金緑石の身を文字通り打ち砕いた。
『――ああ、ひめ――さま――』
 衝撃で吹き飛ばされ、全身を駆け巡った振動によってその身に走るヒビが亀裂となり、地面に叩き付けられた事で腕が足が砕け散る。
 ぱき、ぱきぱき――やがて亀裂は無機質な表情の顔に至り――。
『不肖なわたくしめを、お許しくだ、さ、い――』
 パァァンッッ……!
 アレキサンドライトのその身はとうとう砕け散り、欠片も残さずに消失したのだった。



 突然の襲撃者達を退ける事が出来たエルフ達は歓喜と共に猟兵達に礼を述べた。
「これが、敵が欲していたと言う聖なる木です」
 案内されたそこには他の木々に守られるように生えて立つ巨木が一本。
 清浄なる気配とその生い茂る枝葉の生命力は、まさに世界樹の分け木と言うのを納得させられるもので、森が燃えても残ると言うのもあながち間違ってないように見えた。
「もし、今後この聖なる木の力が必要ならばいつでも言って下され」
 杖をついたエルフの長老は猟兵達にそう告げた。その時がいつ来るか、何があるかは解らないが。猟書家が欲した天空界への手がかりになるかも知れない。
 その約束を、誓いを見守る様に――聖なる木はただ静かに佇んでいたのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2021年01月19日
宿敵 『チーフメイド・アレキサンドライト』 を撃破!


挿絵イラスト