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財宝妖精の黄金像(作者 佐和
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 酒場『アジュール』の扉を開くと、挨拶もせずにカウンターの端の席へと座る。
 落ち着いて一息つくと同時に、注文するどころか声をかけるよりも前に、店主が無言でなみなみと中身を注いだジョッキをどんっと置いていく。
 それが、九瀬・夏梅(白鷺は塵土の穢れを禁ぜず・f06453)にとって、見慣れたいつもの光景だったのだが。
 その日は、ジョッキが出てこなかった。
「ん?」
 不思議に思って視線を向けると、店主でありこの酒場と同じ名で呼ばれるガタイの良い男が、じっと夏梅を見ていて。
「……『白鷺』」
「何かあったのかい?」
 呼ばれた名に、夏梅は表情を引き締めた。
 そのまま店主は僅かに難しそうな顔をして、夏梅の後ろへ、すっと目を流した。
 その視線を辿るように夏梅が振り返ると。
 そこにあったのは、空のテーブルと4つの椅子。
 いつもなら、夏梅とも顔なじみとなった常連客3人組が座っている席だった。
 酒と賭け事が好きで、力自慢のヴァン。
 酒に弱くてすぐ赤くなる、背の高いニュアージュ。
 調子の良い、小柄で下っ端気質のエール。
 ドラゴンには歯が立たないけれども、そこそこ腕の立つ冒険者グループだが。
 空席から、そして店主の視線から察した夏梅は、1つだけ問う。
「行先は?」
「天空城」
「分かった。任せときな」
 それだけの言葉を交わすと、夏梅はカウンターから立ち上がり、酒場を後にした。

「群竜大陸を探してる間に、天空城があったのを覚えているかい?」
 猟兵達を集めた夏梅は、そう話を切り出した。
 空飛ぶ巨岩群に囲まれた浮遊する城。
「そこにある財宝に挑んでいた冒険者パーティーが、ちょいと危ないことになってる」
 古代帝国の財宝を巡る争いは、冒険者同士なら日常茶飯事なのだろうが。
 犠牲となった冒険者『ゴールドゴーレム』が加わったからさあ大変。
 さらに、猟書家『財宝妖精ブラクテ』も財宝を狙っているようで。
「優秀な冒険者達とはいえ、猟兵ではないからね。オブリビオンには敵わない。
 何とか逃げてやり過ごそうとしているようだが……発見されるのも時間の問題だ」
 だから、助けてやってほしい、と夏梅は言う。
 それに、冒険者達は、財宝を探したり逃げ回ったりで、天空城の内部構造には詳しくなっているようだから。その協力を得れば、敵を罠にかけたり、逃げ場を奪ったりと、有利に戦いを進めることができるかもしれない。
「あと……その冒険者達とはちょいと顔見知りでね」
 それも頼む理由なのだと苦笑を見せてから。
 いつもの不敵な笑みに戻った夏梅は、猟兵達を送り出した。
「よろしく頼むよ」

「うふふ。財宝いっぱい、黄金もいっぱい」
 天空城の中を、ふわりふわりと財宝妖精ブラクテが舞う。
 弾む心そのままに。嬉しさを溢れさせながら。
「財宝はまだあるかしら。どこにあるかしら」
 迷路のように入り組んだ城の中を、適当に飛んで行く。
 そこは先ほど通ってもう探した場所なのだけれども。
「財宝はどこでワタシを待っているのかしら」
 欠片も気にせず、ブラクテはふわりふわりと楽し気に舞う。
 だって、この天空城にいるのはブラクテだけではないのだから。
 財宝を狙う冒険者達が来る。
 天空城の中を彷徨う元冒険者達がいる。
 そして、だからこそ。
「新しい黄金がまた増えているのかしら」
 無駄足を踏んでいる今この時でさえ、ブラクテには必要な時間。
 何しろ、待てば待つほど、天空城の中に黄金像が増えていくのだから。
「本当にこのお城は素敵ね」
 ブラクテは嗤いながら、ふわりふわりと舞い踊った。





第2章 ボス戦 『財宝妖精ブラクテ』

POW ●財宝の竜<グランツ>
自身からレベルm半径内の無機物を【合体させ、巨大な財宝竜】に変換し、操作する。解除すると無機物は元に戻る。
SPD ●収集欲<ベギーアデ>
【財宝】が自身の元へ多く集まるほど、自身と[財宝]の能力が強化される。さらに意思を統一するほど強化。
WIZ ●竜の眼<アオゲ>
【【竜眼の宝珠】の呪詛】によって、自身の装備する【3秒以上視続けた財宝】を遠隔操作(限界距離はレベルの二乗m)しながら、自身も行動できる。
👑11

種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主はナミル・タグイールです。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


 数多のゴールドゴーレム、その全てを倒した後。
 幾つもの通路が合流する広間のような開けた場所で。
「ヴァンんん! ニュアージュうぅぅぅ!」
「うお!? 何だ何だエール!?」
「せめて鼻水は拭け」
 再会を喜ぶ冒険者3人と。
 黄金像から元に戻り、驚きながらきょろきょろあたりを見回す冒険者達。
 助けられたか、と安堵するも束の間。
「あらあら。ワタシの黄金が減ってしまったわ」
 ふわり、と黄金色に輝く妖精が姿を現した。
 蒼く長い髪を揺らし、青く煌めく羽根をはためかせて。
 手にした竜眼の宝珠よりも格段に多くの黄金を、どこかドラゴンを思わせる形で、顔に腕に脚に纏い輝くオブリビオン……『財宝妖精ブラクテ』。
「折角素敵なお城だったのに、何で邪魔をするのかしら」
 ドラゴンの尾の骨を象ったような、長い黄金をゆらりと振って。
「ワタシの財宝を奪おうというのかしら」
 装飾の黄金球を揺らす、両肩を通した大きな輪飾りも黄金に輝かせて。
 ブラクテは猟兵達にギロリと目を向けた。
「何か出たー!」
「どう見ても友好的とは程遠いな」
 早速後ろに隠れたエールの前に立ち、大剣を構えたヴァンが苦々しく呟く。
「俺達のことは気にしないでくれ。邪魔にならないくらいはできる」
 相手はまたオブリビオン。猟兵のようには戦えない冒険者では役者不足と感じてか、ニュアージュがそう告げるけれども。
「それでも、オレ達でも何か力になれると言うなら」
「ああ。遠慮なく言ってくれ」
 ニュアージュに続けて、ヴァンも力強く頷いた。
「マジかよぉ……」
 エールだけが情けない顔を見せていたけれど。
 それでもさっさと逃げ出すようなことはなく。諦めたような様子で、3人以外の冒険者達に向けてひらひらと手を振り、少し離れた安全そうな場所を示して身を隠させる。
 ぼやきながらも戦いの準備を進めるその様子に、ヴァンがふっと笑い。
「さあ、どうする?」
 財宝妖精ブラクテと、対峙した。