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対決!デビル&ダイスで億万長者ッス!!

#デビルキングワールド #日常(デビルキングワールドの)系シナリオ #プレイング受付中

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#デビルキングワールド
#日常(デビルキングワールドの)系シナリオ
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 デビルキングワールド。
 それは、悪魔を自称するちょっと頭のネジがい……ゲフンゲフン。良い子すぎる種族たちが住む世界。
 この世界には一応、デビルと言う単位の通貨が流通してはいるのだが、余りにも悪魔達は無償でなんでもしてしまうのではっきり言ってこの世界で生きていく分には何の役にも立たない代物である。
 だからこそ、ではあるのだろう。このような祭りが開催されるのは。
「第27回!デビルアンドォォォーーーダァァァッァイスッ!!」
 司会者らしき何者かが、何かしらの祭りであろうそれの開会を声高らかに告げ、観客達もそれを受けて歓声をもって答える。
 そしてこのデビル&ダイスと呼ばれた謎の祭りに、後日猟兵達は参加する事となっていたのであった。

「……デビルキングワールドの通貨、D(デビル)には魔力が籠っており、それを集めるとカタストロフ級の大魔術を引き起こす事が出来るという話はご存じでしょうか」
 無表情で淡々と自身の予知を話す様に、事務的な雰囲気を醸し出すロワ・ランソン(法の番人は規則を破りたいお年頃・f31407)が話していたのはデビルキングワールドで通貨として使用されているデビルの、あの世界に住む者以外が知るもう一つの側面であった。
「ボクも猟兵になってから知った事なので、正直そんなヤバい代物だったんだと、ちょっと頭が痛いのですけど……まあ、今はその事については頭の片隅にでも置いておいてください。ともかく、そのデビルに関連したお祭りが行われ、それにオブリビオンが強引に途中参加するという予知が見えました。このままだとオブリビオンが優勝して大量のデビルとデビルキングワールドの住人達からの人気を得てしまうので、この祭りに参加して上位を独占しつつ、競技中にオブリビオンを倒してください」
 そう説明を行うロワに、一人の猟兵がどのような祭りなのか?という疑問を投げかける。
「6面サイコロを振って出た目の数に比例した距離を移動出来て、移動中に悪事を働いてデビルを稼いだり、他の選手を妨害するお祭りです。名前はデビル&ダイス、略してD&Dですね」
 一体何を言っているのか。そもそもその略し方はまずいのではないのか等、様々な困惑がグリモアベースの一角を支配するが、そんな事お構いなしとばかりに話を続けてゆくロワ。
「どのような方法でデビルを稼ぐかは皆様にお任せします。この祭りで強盗に遭う為にドチャクソ油が出る会社を持ってる社長やら、地下の大農園で幸運のクローバーを秘密裏に栽培を行い、勇者等に密売してぼろ儲けしている葉っぱ農園のボスやら、立派な悪魔になってこいと親戚一同から集めたデビルを持って上京してきたおのぼりさん等がこの街に集まっているので、ただの通行人を襲うだけでもそれなりにデビルを持っている可能性はありますし、銀行も強盗に遭う為にこぞって金庫にデビルを溜めているそうです。それにこの街で営業している色んな企業もデビルを稼げば強盗に遭ったりするんじゃないかと、営業成績を伸ばしているそうです。何なら、この祭りの間だけ儲けの出そうな企業を乗っ取ってみては?その後、どんどん帳簿に不明な金の流れを書き込んでいけばマルサ的な悪魔達も仕事が出来たと喜びますし、不当に会社を乗っ取られた上にマルサに入られたと企業の社員たちも喜びますよ」
 なんて世界だ。と、話を聞いていた幾人かの猟兵が頭を抱えるが、この世界はそういう理屈で動いているのだから仕方がない。
「ルールとして、競技中に渡されたサイコロ以外を使う事は禁止されています。また、移動できる距離が残っているのにサイコロを振るのも禁止です。それと移動距離が無くなった際に振る事が出来るサイコロが無いと失格になります。……つまり他の参加者のサイコロを奪ってもいいって事です。他の参加者から奪ったサイコロは使っていいので、その分サイコロを振った際の距離が延びますので有利になるかと」
 このトンチキな話にそこまで疑問を抱いていない辺り、ロワもまた彼の世界の住人であるという事なのだろう。やはり表情を変えないまま、全ての話を終えたとばかりにロワはデビルキングワールドへのテレポートの準備を始めるのであった。
「行ってらっしゃいませ皆様。どうかこの旅が楽しい悪事に彩られていますように」


風狼フー太
 何なのだこれは!って言われると、こういう世界なので諦めてくれないかとしか私は言えない。皆様ごきげんよう風狼フー太でございます。

 そういうわけで、皆様には友情破壊ゲーム的なお祭りを存分に楽しんでいただければと思っております。では章ごとの説明をさせていただきます。

 一章は前夜祭となっております。参加者達は大会運営が主催するパーティに参加する事が出来るのでそこで楽しく過ごしていただければと思います。勿論、その間にコースの下見等を行う事も問題ありません。
 なお、この時点ではオブリビオンと接触する事は出来ませんのであしからず。
 二章からデビル&ダイスがスタートし、まずはオブリビオン以外の一般参加者との対決、もしくはデビルを稼ぐ為に悪事を行った対象となります。
 分類としては集団戦となりますが、彼らはデビルキングワールドに住む悪魔達なので、命に係わる事だけはしないでください。それ以外は問題ありませんし、むしろ喜びます。
 勿論一般参加者や通行人等は今回の集団敵以外の悪魔がいますが、猟兵達を妨害したり、猟兵達の悪事の被害に遭うのはこの集団敵の悪魔だけになります。
 三章では、この祭りの事を聞きつけて強引に参加してきたオブリビオンとの決戦となります。ここまでくれば特に気を付ける事はありません。普通にオブリビオンを妨害と称して倒し、適当な路地裏にでも放り込んでおけば勝手に人目のない所で消滅します。

 なお今回のシナリオでは、2~3章のプレイング内容を加味しつつこちらの方でダイスを振りその補正を加えて算出した成績に応じて順位が発表されます。順位は1位から4位までの発表となりますので、運任せにはなりますが狙ってみるのもいかがでしょうか。ちなみに一般参加者達は猟兵達に貪られる予定なので順位に入る事はありません。
 では、皆様の素敵なプレイングをお待ちしております!
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第1章 日常 『悪魔の宴』

POW   :    飲み食いしまくる

SPD   :    パフォーマンスを楽しむ

WIZ   :    皆で歌ったり踊る

👑5
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​

種別『日常』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


 新年に開催されたという事もあるのだろう。
 第27回デビル&ダイスは今まで以上の参加者が集い、その前夜祭であるパーティ会場は大いに盛り上がっていた。参加者の大半、特に今回から参加した者達は自然とこの祭りの常連達の周りに集まり、彼らが行ってきたこの祭りでの悪事に耳を貸し、目を輝かせている。
 無論。彼らの悪事の内容を聞けば、猟兵達からすれば勝利への確信が得られる物ばかりであるが、それは置いておくとしてだ。
 今はこのパーティを楽しむのも、会場となる街へと下見に行くのも自由だ。思い思いに過ごし、開催当日まで過ごすといいだろう。
アイゼン・グラード
郷に入れば郷に従え、ともいいマスしここはこの世界の流儀に従いワルになりマスカ

前夜祭に参加する住民の皆さんに機械歩兵を引き連れながらD&Dに参加する「強盗団アイアンガンナーズ」を名乗り挨拶周りを行いマス
彼等は素直なので挨拶返しをしてくれるデショウシ、どんな悪事を行うか、D&Dに参加するかどうかの情報を落としてくれるデショウ。参加する住民の姿は憶えておきマス

 その裏でUC【機械歩兵分隊】でコースの【偵察】を行い襲撃出来そうな銀行や店、カツアゲに向きそうな裏路地などをリストアップし本戦に備えマス。

『自分達は強盗団アイアンガンナーズ』
『狙ったモノは全て奪って来マシタヨ』(大嘘)
『こちら名刺にナリマス』



「お初にお目にかかりマス」
 前夜祭パーティの持て成しとしてテーブルの上に並べられた料理の数々。その内の一つへと手を伸ばそうとしていた一人の悪魔の後ろから礼儀正しい機械質な声が響く。
「おお、見ない顔ですが今年が初めてですかな?」
「ええ。自分達は強盗団アイアンガンナーズと申しマシテ……こちら名刺にナリマス」
「おお!強盗団!!」
 参加者の一人である悪魔は、アイゼン・グラード(ウォーマシンのキャバリア詰め・f31591)が差し出した名刺を受け取りつつ彼の言葉に目を輝かせる。
 強盗団。それはつまるところ、他人の物を盗むという悪事を常日頃から行う者達であり、デビルキングワールドという世界の常識から考えればそれは尊ぶべき行いに違いないのである。
「いやはや!常日頃からその様な行いを生業とする方々にも目を付けられるとは今回は面白くなりそうですなぁ!!」
「我々が狙ったモノは全て奪って来マシタヨ……期待には応えるとシマショウ。所で、この祭りに参加するのは初めてナノデ、少々聞きたい事があるのデスガ」
 無論、アイゼンが語っている悪事の数々の大体は嘘偽りではあるのだが、元々善良すぎる悪魔達がそのような事に気が付く事はない。
 完全に信じ切ってしまった悪魔達は、アイゼンの質問にやはり真面目に答え、所々ぼかそうとはしているがやはりぼかし切れず、様々な情報をアイゼンへと渡してしまうのであった。

 一方。当日の会場となる街では、アイゼンが引き連れていた歩兵達と同じ姿をした歩兵達が至る所へと足を運び、その周囲を探っていた。
 襲撃出来そうな銀行や店、カツアゲに向きそうな裏路地。ありとあらゆる悪事に向いた場所の情報を集め、リストを作ってゆく歩兵達。
 彼らが集めた情報は、デビル&ダイス当日において大きなアドバンテージとなる事だろう。ある程度の目星をつけた歩兵達はアイゼンの元へと還り、その情報を元にアイゼンは当日の詳細な計画を練ってゆくのであった。

成功 🔵​🔵​🔴​

ラハミーム・シャビィット(サポート)
 シャーマンズゴーストのUDCメカニック×戦場傭兵、25歳の男です。
口調は、掴みどころの無い変わり者(ボク、キミ、デス、マス、デショウ、デスカ?)

人と少しずれた感性を持っていて、面白そうならどんな事にも首を突っ込む、明るく優しい変わり者です。
戦闘時にはクランケヴァッフェや銃火器の扱いは勿論、近接格闘術のクラヴ・マガなどでド派手に暴れ回ります。
ユーベルコードは指定した物をどれでも使用し、多少の怪我は厭わず積極的に行動します。他の猟兵に迷惑をかける行為はしません。また、例え依頼の成功のためでも、公序良俗に反する行動はしません。
 あとはおまかせ。よろしくおねがいします!



「フムフム?悪事を推奨するデビルキング法デスカ」
 手にグラスを持ち、190cmにも及ぶ身長から伸びたロングコートを靡かせて歩くラハミーム・シャビィット(黄金に光り輝く慈悲の彗星・f30964)の脳裏に浮かんでいたのはこのデビルキングワールドの世界観における根幹をなすデビルキング法の事であった。
 パーティ会場内にはテーブルの上にずらりと料理が並び、アルコールの有無にかかわらず給仕をしている悪魔に頼めば持ってきてくれるという至れり尽くせりの極みである。
「……モシカシテ、これも全部善意ナノカナ?」
 聞く所によると悪魔達は無償でなんでもしてしまうという事である。これほどの大宴会ともなれば、関わる人数も増えて普段とは全く別の仕事に就いている者が、こういった調理や給仕に関する仕事に就いているという事も考えられる。
 にも拘わらず、これらは全て善意の奉仕によって行われているのであろうか?それとも……?
「飲んでますかな?」
 その考えは、話しかけてきた紳士風の悪魔によって一時中断される事になる。1人壁に寄りかかり、グラスを偶に口を付けながら考え事をしていたラハミームの事が気にかかったのだろうか?赤い果実酒が入ったグラスを持った手を上げて、愛想よく話しかけてきた悪魔は、ラハミームの隣の壁に寄りかかると右手に持っていたグラスへと口を付ける。
「貴方も参加者、デスネ?」
「勿論!この大会は私の生きがいと言っても過言ではありません!この祭りの中ではより大きな悪事を働く事が出来るような、そんな気がいつもしているのですよ!」
 酔いも少し回っているのか饒舌に語る悪魔の言葉に耳を貸すラハミーム。祭りと言うだけあって娯楽の役目は果たせている様で、周りを見ても笑いに溢れ活気があるというのは間違いはない。
(……面白い世界デスネ)
 隣の悪魔に倣い、グラスの中身を飲み干すラハミーム。そんな彼へと紳士の悪魔は大会への意気込みを聞いてくる。
「今年が初めてですよね?どうです自信の程は?」
「ソウですねぇ……大会運営が泣いて詫びるまで、デショウカ?」
「いいじゃないですかぁ!意気込みって言うのはそうじゃなきゃ!」
 寒さのベールの向こう側に輝くは満点の星空。きっと、浮かぶ星々の名前は世界によってそれぞれであろうが、その下で響く笑い声という物はきっと変わらない物なのだろう。
 時が経てばこの世界の事もわかってくるだろうと、ラハミームは近くの給仕へとグラスの変えを頼むと、届くまでの間空に浮かぶ星を眺めて過ごすのであった。

成功 🔵​🔵​🔴​

ハズキ・トーン(サポート)
「仮面って邪魔だよねぇ」
 仮面を付けているものの、しょっちゅう外します。仮面は帽子感覚。

丁寧な口調の割にはノリはよく、色々な事に興味を持ちます。
最近は恋愛話に興味津々なので、女性に混ざってキャッキャするのも楽しい。
 かと思えば男性と筋肉談義するのも楽しい。
 もちろん男性と恋バナをするのも、女性と筋トレするのも楽しいね。
 
 誰かを守るためなら多少の怪我は厭いませんが、争いは苦手としています。
 出来る限り回避すべく、別の事に意識を向けさせたりとのらりくらり躱しがち。
 
 他の猟兵に迷惑をかける行為、公序良俗に反する行動はしません。
 あとはおまかせします。



「それでぇ、付き合うならやっぱりワルな男の人がいいかなぁって思って参加してるの!」
 そう上機嫌に話す声に目を向ければ、奇抜な服装やメイクという恰好が目を引く十代中頃辺りの蝙蝠の様な羽を頭と背中から生やした少女の悪魔と、その前に座り彼女の話をうんうんと首を縦に振って聞いていた、悪魔らしき姿をしたキマイラのハズキ・トーン(キマイラの聖者・f04256)の姿があった。話を聞く限りデビルキングワールドの若者達の間では彼女の様な格好はワルと自己表現の証であり、同じ言い方かどうかは分からないが、ギャル等と言ったそういう物の一種なのであろう。
 しかしながらよく観察すれば、何処か立ち振る舞いが洗練されており話し言葉も根底には他人を不快にさせない様にさせようという心配りがあったりと……簡単に言えば根は真面目な少女の様である。
 そんな少女とハズキが話しているのは少女がこの祭りに参加している理由であった。
「単なる興味なのだけど君は、何処かの魔王様のお子さんだったりするのかな?」
「え?どうして?……あーうん、そんな所!お父様もお母様が見繕った写真の人も、嫌いじゃないのだけど……こうやって、自分で見て選んだ方がワルかなって!」
「成程。確かにこういう趣旨のお祭りならワルい人が沢山集まるねぇ」
「そう!このお祭りに参加してればいつか見つかる気がするの!私の白馬……ってちょっと人が好さそうかな……黒馬の王子様とかそんな感じなのが!!」
 少々夢見がちな部分は若さ故として置いておくとしても、彼女の言う所を想像すると乗っているのは王子様ではなく黒い鎧を着た騎士か何かの様な気がするがそれはそれとして、だ。ともかく世界の常識という物が変われば恋愛の定義というのも多少は変わる物で、そういった話に興味を持っていたハズキは少女が話すそれらの一部始終に耳を傾けていたわけである。
「そうかそうかー。君に素敵な王子様が見つかる様に私も応援してあげるね」
「うん、ありがとう!待ってて、私の王子様!!」
 彼女の恋の行方がどうなるのか。それこそ、デビル&ダイスの当日になるまでわからないという物だろう。
 それは猟兵達の戦いがどうなるのか。そしてオブリビオンの野望を阻止できるかという事も同じくである。
 それらの運命はまさにここで交わる事となった。
 後は全てが始まるその時を、待つばかりである。

成功 🔵​🔵​🔴​




第2章 集団戦 『悪魔のボディガード』

POW   :    ガードキャノン
自身の【デビルキャノン】から、戦場の仲間が受けた【攻撃の合計回数】に比例した威力と攻撃範囲の【暗黒の砲撃】を放つ。
SPD   :    護衛契約
他者からの命令を承諾すると【契約書】が出現し、命令の完遂か24時間後まで全技能が「100レベル」になる。
WIZ   :    トリモチシュート
【デビルキャノン】から【トリモチ弾】を放ち、【強烈な粘着力】により対象の動きを一時的に封じる。
👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​

種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


 世界を牛耳る者がいた。
「私がデビルを今まで稼いできたのはこの日の為です」
 人々を支配する物がいた
「ミーが四つ葉クローバーを売りさばき、デビルを得ていたのもすべてはこの日の為ネー」
 己の限界を見て来いと言われた。
「お、オラさ、ほんとこんなところにいてよかったんだべか……」
 まさに成功者、逸脱者、愛されし者達である彼らは今日単なる獲物に過ぎない。
 デビル&ダイス。参加する者達の思惑は様々かもしれない。だが、此処に集まった悪魔達の求めている者はただ一つだ。
 誰よりも悪い奴を見てみたい。誰よりも悪い奴らに打ちのめされたい。誰よりも高くデビルを積み上げたい。
 ――そう。このデビル&ダイス史上、最も一番悪い奴が誕生する瞬間を、この目で見てみたいのだ。

「第27回!デビルアンドォォォーーーダァァァッァイスッ!!開催だぜテメェェェラァァァァ!!」
 大型スクリーンに映し出された如何にもな文句を謳う映像の前で司会者の喉がはちきれんばかりの声量を叫び、マイクを通して会場内に響き渡るとそれを掻き消すほどの声援が観客席から響き渡る。
 何処の世界もこういったイベントの始まりというのは変わらない物なのだと感じる者は感じただろうが、そんな事はつゆ知らず司会者のテンションはうなぎ登りであり、簡単にルールの説明が終わった後スクリーンには会場となる街の様子が映し出されていた。
 曰く銀行の玄関が映し出されれば。
「この日の為に、お客様から沢山のデビルをお預かりする事が出来ました!」
 等と、明らかに職員全員が武装し強盗を全力で出迎える構えで支店長らしき悪魔がインタビューに答えており、どこぞの大企業が映し出されれば。
「社員一同!この日の為に営業成績を伸ばしてきたのです!!」
 等と、興奮した様子で社長らしき人物が、カメラに唾を付ける勢いで喋り立てる。
 傍から見ればどうしようもないような内容の催し物であろうと、少なくとも彼らの熱意は本物である。
「さぁあぁって!それじゃぁ、スタートの合図を鳴らすぜぇぇぇ!!」
 そしてこの祭りに、大量のデビルを集めてカタストロフを起こそうと企むオブリビオンがいずれ現れるの事実である。スタートの合図が鳴ると共に、会場の様々な所へと配置された猟兵達は、配られたサイコロを振り出目を確認すると共に、自分達がデビルを集めて猟兵以外の参加者がオブリビオンの標的にならない様に、或いはともかくレースから失格にならない様に一気に走り出したのであった!
【MSよりお知らせ】
 このシナリオでは獲得したデビルをこちらで算出し、その結果で順位を決定します。
 参加した章が多ければ多いほど有利になりやすいですが、しなくてもある程度のデビルを獲得している事として処理します。
真城・美衣子
☆サポート&おまかせ専門
何を考えているかよくわからない猫っぽい少女

喋るペンダント『マキさん』

・UDCアース人や猟兵としての一般常識はある
・鋭い感覚、高い運動能力、強靭な肉体で頑張る
・ぼんやりしているけど動きは早い
・無表情で説明もないまま行動するので、奇行に見える事も多いが、本人は一生懸命

・マキさんは主に解説・交渉などの会話を担当
・PLが直接操作しない方針なので挙動はご自由に!

☆セリフ例
「にゃ」
『みーこさんは「こんにちは」と言っています』

「……すんすん」
『みーこさんはニオイを確認しているようです』

『お時間よろしいでしょうか、事件についてお話を……』
「にゃ」
『みーこさん、今は喋らないでください』



 それが好きであるかどうかや、種類としての名前を知っているかどうか等、そう言った細かい事は置いておくとして、猫と言う生物を知らない人間はほとんどいないだろう。
 ペットとしての人気をおそらく今でも犬と共に二分する存在である片割れ。その存在はデビルキングワールドにおいても似たような存在がいるようで。
「ククッ。愚かな者共よ。貴様にこれをくれてやるのも我が策略の内とも知らずに(訳:猫ちゃんー、餌食べるかい?)」
「さあ、我が手に抱かれてその力を寄こすがいい!(訳:随分と人懐っこいなぁこいつ等。撫でても逃げないし可愛いなぁ!)」
 宝石店の警備を担当している悪魔達がみぃ、と鳴く鳴き声に気が付き視線を移すと、そこにいたのは大勢の背中に悪魔らしき翼があるこの世界特有の野良猫達。それにしては妙に人懐っこい彼等が警備の悪魔達の足元に近づき、その頭を足に摺り寄せてしまえば口でどれだけ悪ぶろうとも彼らの心をがっちりとキャッチして離す事はなく。
「ベ、別に猫なんてどうでもいいが、猫に触れなければ死んでしまう病に今侵されてしまって……!」
 最終的に店内の従業員達や店長までもが可愛がる為に外に出て行く始末である。
 そして、そんなこんなで誰もいなくなった店内にはのっそりと動く影が一つ。
「にゃ」
『みーこさん、今は喋らないでください』
 鳴き声からして猫が店内に入ったかと思えば、そこにいたのは真城・美衣子(まっしろみーこ・f12199)の姿であった。表にいる猫達の大群は美衣子のユーベルコードで呼び寄せた猫達で、彼らが囮となっている間に店内に忍び込んだ美衣子は身を隠しながら、店内にあるデビルや金目の物を手早く袋の中へとしまい込んでゆく。
『終わりましたか?移動距離は余裕がありますので、後は逃げるだけですね』
「……にゃあ」
 美衣子の代わりに意思疎通を行う電子頭脳のマキさんが此処での盗みは終わったと告げるが、それに対し美衣子は何処か物足りなさを感じている様子。一体何に物足りなさを感じているのかという事をマキさんが聞く前に店の奥へと滑り込むと、売り上げを保管してある分厚い扉の金庫の前に立ち拳を構え始める美衣子。
「にゃあ!」
『あ、ダメですみーこさん。それは』
 その行動から嫌な演算結果を導き出したマキさんが静止の声を上げるが、それを振り切り美衣子が拳を振るうと、厚さにして5、60cmはあろう鋼鉄の扉をへこませて金庫への出入口を無理やりにこじ開ける。
 それと共に仕掛けられていた警報も鳴り響き、流石に猫達に夢中になっていた悪魔達も異変に気が付いた様で。
「はっ、いつの間にか私の店が強盗に遭ってる!?」
「まさか可愛い猫達を囮にするなんて、なんて奴だ!!」
 強盗に入られたというのに子のデビル&ダイスに参加した参加者の悪事をこの目で見られるのではないかと嬉しさのあまりに興奮して声が上ずっているがそれはそれとして、警備の悪魔達は役目は果たさなければならないと金庫の中の大量のデビルをしまい込み逃げようとする美衣子を捕まえようとする。
 だが、大勢の猫達に囲まれて足の踏み処がないため心優しき悪魔達は動く事が出来ない。せめてとばかりに肩に担いだキャノンからトリモチ弾を放つが、かなりの重さになる袋を背負っているにもかかわらず、猫以上に猫のような動きを見せてそそくさと家の屋根の上へと登りトリモチ弾を躱すと共に逃走経路を確保した美衣子。
「にゃぁ♪」
『まあ、はい。これだけあれば上位は確実だと思います』
 ご機嫌に鳴く美衣子にほっ、と安心した様な声を漏らすマキさん。
 後の換金によって分かった事だが、美衣子が持ち去った物は総額にして6000万デビルに近い価値がある事が分かり、去年の優勝金額である500万デビルを大きく超えた事に会場内は大いに盛り上がったのであるがそれはまた後の話である。

成功 🔵​🔵​🔴​

アイゼン・グラード
祭りの始まりデス、今回は特にワルとなり全力で悪行を行いマショウ
途中参加のオブリビオンに優勝などさせないほどのスタートダッシュをして見せマス

全力召喚した歩兵をペンとフリップ持ちの意思伝達役1機実力行使&運搬役5機の6機1班を10班作り小規模店舗への強盗やカツアゲなど複数同時に【集団戦術】による【威嚇射撃】で行わせマス

また自分自身は残った歩兵と共に警備の固い銀行などの高額目標に対し自身のキャバリアによる【蹂躙】により【地形破壊】を伴うダイナミック入店を行い散弾砲での【制圧射撃】で警備の皆さんを黙らせ強盗を行いマス

強盗現場には「アイアンガンナーズ参上!」の落書きを忘れず残しマス
祭りの記念品デス



 銀行という物は当然ではあるがそれなりに堅牢に作られている物だ。様々な商家と違いそこは金を司る場所であり、金で金を儲ける場所であるからである。
 必然的に多くの金が集まるのは自明の理であり、故に強盗という物は銀行を狙いそれに合わせて銀行の守りはより強固な物となる。
 そして今まさに、その堅牢たる銀行は強盗に遭っている真っ最中であった。

「怯むな!応戦しろ!!」
 銀行の入り口にある扉の陰に隠れて肩に構えたデビルキャノンで砲撃を行う警備の悪魔の声が響くそこは戦場と何ら変わりがない有様である。
 無数の歩兵が銃器を構えて銀行へと銃撃を行い、それに対抗してデビルキャノンが火を噴き歩兵達を吹き飛ばす。最早戦争と称しても過言ではない有様ではあるが、この状態に悪魔達は至極ご満悦だ。
「こんなに激しい強盗は生まれて初めてだぁ!」
「そもそも!俺達強盗に遭った事すらなかったぜぇ!!」
 まさに今。自分達は猛烈な悪を受けているという事に歓喜の声を上げる悪魔達。そんな彼等の耳に、銃撃戦の最中だというのに何かが空気を切り裂き遠くから飛んでくるような音が耳へと入ってくる。それと同時に、強固なレンガ造りの壁の一角が突然吹き飛んだのだ。
 何事かと状況を確認しようとした悪魔の目に入ってきたのは、5m程の鉄の巨人の姿。左肩に搭載してある榴弾砲から巨大な薬莢を排莢したそれは、アイゼン・グラード(ウォーマシンのキャバリア詰め・f31591)が跨るキャバリア、『アイゼンパンツァー』の姿である。
「では、祭りの始まりデス」
 アイゼンがそう告げると共に、彼が召喚した歩兵達は入口を制圧射撃する部隊と崩れた壁から突入する部隊の二手に分かれて行動を始める。彼の砲撃で銀行の防御拠点としての機能を失い劣勢に立たされた悪魔達ではあったが、それでも彼らは怯むことなく、むしろ強盗に砲撃を持ち出すとは凄い悪事だという事に感動を覚えて、彼らは彼らの職務を果たす為に最後の一人になるまでデビルキャノンを撃ち続ける。
 やがて最後の悪魔が恍惚とした表情を浮かべて倒れた事を確認したアイゼンは、自身の部下達へ銀行内の全てのデビルを運び出す事を命じて、彼自身はスプレー缶を取り出すとその塗料を残っていた銀行の壁へと吹き付けてゆく。
 やがて書き終えたその壁にはでかでかと「アイアンガンナーズ参上!」という大きな黒い文字の姿だ。
「これでいいデショウ」
 祭りの記念品代わりに、そして何よりこの方が悪そうだからという意味合いを込めた落書きを残しその場を立ち去るアイゼンとその部下達。事前に偵察した情報を元に、彼の召喚した歩兵は此処以外にもカツアゲから小規模な強盗を働く事で獲得デビルを増やしてゆき、その総額は8000万デビルに届こうかという数字を叩きだし会場を盛り上げる。

 それと共にアイアンガンナーズの名はその街中に広まる事となったのであった。

成功 🔵​🔵​🔴​

ナミル・タグイール(サポート)
【呪詛】たっぷりの金ぴか装備の呪われ猫
金ぴかお宝大好き
メイン武器は呪いの金ぴか斧と金爪デスにゃ!呪詛で強化したり暴走したりにゃー!

「お宝はナミルが頂くにゃー!」
「金ぴか持ってるにゃ!寄越せにゃ!!」

周りのことは考えないにゃ【捨て身】でごーにゃ!
困ったら斧でどっかーん!周りに怒られない限りは全部どっかーんでゴリ押し
基本は脳筋思考猫のアホ猫
敵が金ぴか持ってたりレアお宝期待できそうな場所だとモチベup
何もなくても「何かありそうにゃ!」とかで勝手にモチベup

一人称は「ナミル」にゃんにゃんデスにゃ口調
基本的に脳筋ゴリ押し猫
何でも歓迎デスにゃ!

日常
お宝探しにゃ!ご飯にゃー!
冒険
お宝探しにゃ!パワー解決にゃ



「金ぴかデスにゃー!!」
 それは突然の出来事であった。欲望のそのままを叫ぶ雄叫びと共に、とある大型ショッピングモールの一角が爆発でも起きたかの様にいきなり吹き飛んだのである。
 一体何が起こったのかと集まった警備員達が立ち込める土煙の先に見た者、それはカタストロフと名のついた巨大な斧を両手に持ち、全身に呪われた金銀財宝を身に着け二本足で歩く巨大な黒猫……もといナミル・タグイール(呪飾獣・f00003)が店内へと侵入してくる姿であった。
「なんだ!強盗か?!」
「此処に金ぴかが一杯デスにゃー!全部ナミルの物にゃー!!」
「金ぴか?……金貨のデビルを奪うつもりだな!?」
「デビルって金ぴかにゃ!?金ぴか欲しいにゃー!」
「やった強盗だぞ!皆、武器を構えろ!!」
 何やらお互いがお互いの主張をぶつけ合い、勘違いに勘違いが重なった末に見事にかみ合って意味が伝わってしまったという様なやり取りがあったがそれはさておいて。真面目な警備員の悪魔達は自らの職務を果たす為にナミルへとキャノン砲を向けると共に一斉発射を行う。
「ナミルの邪魔をするにゃー!!」
 それに対して、自身を呪いと黄金を求めるケモノに堕としたとされる呪いの数々の一部をカタストロフへと乗せて、思い切り振りかぶったナミルは暗黒の銃弾を自身が纏う呪詛で吸収しながら力任せに警備員達のいる方へと振り下ろす。
 地面にたたきつけられた衝撃で呪詛は舞い上がり、嵐の如く吹き荒れ巻き込まれた警備員達は竜巻に巻き込まれたかのように空中へと投げ出され、体を地面へと叩きつけられてゆく。
「な、なんだこの呪詛は……」
 普通の生物が纏うような呪詛ではない事に驚愕する悪魔達は、それはそれとしてこれだけの呪詛を強盗に使う等と言うすごい悪い奴に遭えた事に感動した表情を浮かべて意識を失ってゆく。無論、当のナミルにそのような意図があったかと言えば彼女の求める物は金ぴかのみである。
「邪魔者はいなくなったし、略奪デスにゃー!!」
 最早ナミルを止める者はいない。金貨のデビル、金ぴかに輝いていたり呪詛を纏う武具や宝石、装飾品の数々等、己が欲しいがままに奪い爆走する様はまさに戦車の如く。蹂躙に略奪を重ねに重ねた獣戦車ナミルは3000万近くの品々を奪い去っていったのであった。

成功 🔵​🔵​🔴​

不死兵弐壱型・真夜(サポート)
◆サポート参加◆

享年(外見年齢)15歳のデッドマンの少女。武器を大量に持ち歩いている。
 普段の口調は「むむー、これは大変ですよっ」「私に任せてくださいっ」
という具合に「っ」を多用。
物事に真剣に取り組む良い子。

死を覚悟した時は「無口(わたし、あなた、呼び捨て、ね、わ、~よ、~の?)」です。

 ユーベルコードは指定した物をどれでも使用し、多少の怪我は厭わず積極的に行動します。他の猟兵に迷惑をかける行為はしません。また、例え依頼の成功のためでも、公序良俗に反する行動はしません。
 あとはおまかせ。よろしくおねがいします!



 猟兵達が参加するデビル&ダイスは過去最高の盛り上がりを見せる一方で、一般の参加者達の成果は芳しくないと言わざる負えなかった。
 そもそも自動販売機の下を覗いて小銭を見つけるだとか、公衆トイレの便器の蓋を全て閉めておく等と言った行為も悪事として捉えられている様な世界である。そんな世界においてのデビルを奪う悪事と言えば個人を狙ったカツアゲ等そう言った物だ。
 必然的に悪事の規模の小ささから猟兵達の結果に追いつかない彼らが猟兵達に追いつく為に取る道は限られてくる。その一つが、参加者同士で同盟を組み一つのチームとして戦う事である。
「恨みはないですけど、ごめんなさいっ!」
 そして彼らは今。この後に参加してくるオブリビオンの被害に遭わない様に退場させる為と、猟兵の一人である不死兵弐壱型・真夜(アンデッダーtypeXX1・f24796)の襲撃を受けていたのであった。
「いや、正直に言うけど俺達に何か恨みがない!?」
 桜吹雪を発するオーラを纏い宙を跳んだ真夜がタクトを握り指揮を取る様に奏でるのは、生きる屍を送る為の銃声の葬送曲にて銃器の協奏曲。流石に目の前にいる悪魔達を殺すわけではないので多少の加減はあるが、それでも4丁横並びにして一斉発射が出来るショットガンであるとか、プラズマを用いた火炎を放射する火炎放射器であるとか、鉄骨を溶かす温度を放つ焼夷手榴弾であるとかをこれでもかと駆使して鉄片と爆炎の嵐を生み出している事に間違いはないので、悪魔達がこのように嘆くのも道理ではあるだろう。
 ともかく何とかしなければならないと真夜に対抗する為、陣形を組み空へとデビルキャノンの弾幕を張る悪魔達。その隙間を縫ってある程度の距離まで悪魔達に近づいた真夜が、彼等へと向けた足に装着してあったのは多連装グレネードランチャーだ。
「これで止め、ですっ!」
 小気味のいい音と共に空中で発射されて重力に引かれて落ちる幾つもの擲弾を見て、蜘蛛の子を散らす様に逃げる悪魔達に連鎖する爆発が襲い掛かる。これくらいやらなければ気絶しないという事は経験から来る勘の様な物で分かってはいたが、それはそれとして多少の罪悪感を覚えながらも彼らの持っていたサイコロとデビルを回収した真夜は、再び他の参加者の安全を確保する為に襲い掛かり、なんやかんやで5000万近くのデビルを稼ぎ出すのであった。

成功 🔵​🔵​🔴​

上書保存妖怪・レイヤーを全部結合
あんまり事情はよくわからないですけど
通りかかったのもなにかの縁ですー
レイちゃんもお祭りに参加してみたいですー

ちょっと社長さん帳簿みせてもらいますねー
といいつつ目をつけた会社の帳簿を強奪して
「ここ読みづらいから直してあげますー」
「ここなんかイメージと違いますよね、直しちゃいましょー」
と根拠なく適当に上書きしまくります。
ユーベルコードで召喚したバトルキャラクターにも手伝ってもらいます。
「あれ、帳簿と内部留保違いますねー。バレたら困るからレイちゃん預かってあげますー」
と会社の預金を根こそぎ強奪します。
できればいろんな会社でやります。

うーん、お手伝いした後は気持ちいいですー



「社長さん社長さん!ここ、読みづらいから直してあげますー!!」
 デビルキングワールドに籍を置くとある会社に上書保存妖怪・レイヤーを全部結合(72dpi・f28603)の明るい声が響く。デビル&ダイスに向けて急成長を遂げたこの会社では兎にも角にも人手が足りず、急遽人材募集を行った所たまたま通りかかった上に、面接に何故か通ってしまったレイヤーを全部結合(通称:レイちゃん)が経理のお仕事をしていたのである。
「いやぁ、レイちゃんは本当に働き者で助かるよ!この帳簿も今日中に見てくれないかい?」
「はーい!……うーん?ここなんかイメージと違いますよね、直しちゃいましょー!」
 勿論、簿記スキル?何それ美味しいの?なレイであるが持ち前の明るさと自信満々な姿に誰も疑問を抱かなかった。そんな事とはつゆ知らず、がっちり全身に鎧をまとった社長さんはレイにどんどん帳簿を渡していき、レイも全ての帳簿を処理する為にゲームキャラクター達を召喚するなどして効率よく、それ等に目と筆を通してゆく。
 そして残念ながら当然というか、起きるべくしてそれは起きた。
「あれ?帳簿と内部留保、違いますねー」
「え……ま、まさか我が社の中で横領が!?」
 おかしいなー?とばかりに首をひねるレイ。そもそもレイがインスピレーションやなんとなくで数字を書き込んだので、当然計算が合うはずがない。
 だが、デビルキングワールドの住人が持つ人の良さというか素直さに悪事に対する憧れから、レイが何かやらかしたとは全く思っていない社長さんは兎も角にも自分の会社で金を横領するなんて言う悪事が起きたのではと!?とデビルキングワールド特有の感動に震えていた。
「な、なんて恐ろしい事を!……いやでもまずいぞ!!これってまずいよね?内部調査とかしてる暇なんてないし」
「成程、分かりました!バレたら困るならレイちゃん預かってあげますー!!それに、調査も私がやりますよ!!」
「レ、レイちゃん!?可愛い顔してなんて恐ろしい子なんだ!!」
 最早どこから突っ込めば良いのかわからないがともあれである。数々の会社に経理として就職し、同じような事を繰り返したレイは総額にして7500万デビル近くの被害を出したのであった。

大成功 🔵​🔵​🔵​




第3章 ボス戦 『デストロイキング』

POW   :    デストロイキング軍
レベル×1体の【ビューティスパイダー】を召喚する。[ビューティスパイダー]は【女郎蜘蛛】属性の戦闘能力を持ち、十分な時間があれば城や街を築く。
SPD   :    デストロイ光線
レベル分の1秒で【背中の魔力角から破壊光線】を発射できる。
WIZ   :    デストロイウェポン
【腹部の巨大な口に取り込んだ物体】から、対象の【全てを破壊したい】という願いを叶える【破壊兵器】を創造する。[破壊兵器]をうまく使わないと願いは叶わない。
👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​

種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は💠山田・二十五郎です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


 今までの優勝者が開催日まで悪事を働き稼いだデビルを一度や二度の悪事を働くだけで叩きだす猟兵達の活躍によって、今回開催されたデビル&ダイスは過去最高の盛り上がりを見せていた。
 その活躍を阻止しようと歴戦の参加者達が嘗てのわだかまりやプライドを捨て団結して妨害を行おうとする。が、悠々とそれを躱し逆に彼等を失格へと追い込んでゆく姿に猟兵以外の参加者ですら尊敬の念を抱く者すらいる有様であり、遂にデビルキングワールドの住人の参加者達全員が失格、或いは棄権し彼等の活躍を応援する側へと回っていったのであった。
 そして、それが起こったのはそのすぐ後の事である。
「ほう?半信半疑ではあったが、随分と都合のいい催しをしているではないか!」
 圧倒的な力で銀行の壁と警備を破り砂煙の上がる中で輝くデビルの山を見てニヤリを顔を歪めていたのは、オブリビオン『デストロイキング』だ。
「これだけのデビルが集まる事は早々あるまい。このデビル何某とやらの祭りに乗じて、この世界にカタストロフをもたらしてやろうではないか!」
 無論。彼は前日からの受付等を済ませている訳ではないが、此処は悪事が賛美されるデビルキングワールド。むしろ受付などを行わず強引に途中参加する等と言う悪事は、観客にとって盛り上がりを加速させるスパイスでしかない。
 圧倒的な力でデビルを奪い去ってゆくオブリビオンの存在にいち早く気が付いた猟兵達はオブリビオンの元へと向かうべく、他の参加者達から奪った大量のサイコロを振る事で距離を稼ぎオブリビオンを打ち倒すべくその足を向けるのであった。
春霞・遙(サポート)
UDC組織に所属して、UDC関連の一般病院に勤務している小児科医です。
行動の基本方針は困っている人が居るなら助けたい、人に害をなす存在があるなら退けたい。
戦う力はあまりないですけど、自分が傷を負うとしてもみなさんのお手伝いができれば嬉しいです。

基本的に補助に徹します。
「医術」「援護射撃」「情報収集」から、【仕掛け折り紙】【葬送花】での目くらましや演出、【生まれながらの光】【悪霊祓いのまじない】で照明や目印を付けるなども行えるかと思います。
攻撃は拳銃による射撃か杖術が基本で、その他はUCを使用します。
【悔恨の射手】【未来へ捧ぐ無償の愛】は基本的に使用しません。

シリアス以外ならいたずら好きの面も。


サブリナ・カッツェン(サポート)
 アンサーヒューマンの冒険商人×サイキックキャバリア、20歳の女です。
 普段の口調は「女性的(私、あなた、~さん、なの、よ、なのね、なのよね?)」、覚醒時は「無口(わたし、あなた、呼び捨て、ね、わ、~よ、~の?)」です。

 ユーベルコードは指定した物をどれでも使用し、多少の怪我は厭わず積極的に行動します。他の猟兵に迷惑をかける行為はしません。また、例え依頼の成功のためでも、公序良俗に反する行動はしません。
 あとはおまかせ。よろしくおねがいします!


ニノン・トラゲット(サポート)
『容赦なんてしませんから!』
『アレ、試してみちゃいますね!』
未知とロマンとお祭りごとを愛してやまない、アルダワ魔法学園のいち学生です。
学生かつ魔法使いではありますが、どちらかと言えば猪突猛進でちょっと脳筋っぽいタイプ、「まとめてぶっ飛ばせばなんとかなります!」の心で広範囲への攻撃魔法を好んでぶっ放します。
一人称はひらがな表記の「わたし」、口調は誰に対しても「です、ます、ですよね?」といった感じのあまり堅苦しくない丁寧語です。
基本的にはいつも前向きで、ネガティブなことやセンチメンタルっぽいことはあまり口にしません。
その他の部分はマスターさんにお任せします!



 圧倒的な実力を見せつけ猟兵達の誰かが一位になるだろうと誰もが思っていたデビル&ダイス。そこへ途中から強引に参加し、彼等に勝るとも劣らない悪事を見せつけてゆくデストロイキングに観客達のテンションはうなぎ登りであった。地響きかと間違うような声援や怒号が観客席から響き渡る中、袋にぎっしりとデビルを詰め込んだデストロイキングの心中は実に愉快な感情に満ち溢れている。
 カタストロフを行い世界を滅ぼすという事は、即ち全オブリビオンの本懐を遂げるという事。未だにデビルが足りないが、このまま集め続ければいずれ手が届くそれを想えば自然と笑いがこみあげてくるという物だろう。
「ここまで順調だと笑いが止まらんなぁ。さて、次は何処の店を潰すか」
 デビルキングワールドの住人達も悪事を働かれる事に対しては抵抗しなければならないという理由の元に、一応の備えはしているが実力差を考えれば風の前の塵に等しく我が前に敵なしと歩を進めるデストロイキング。
 その彼に対抗できるとすれば、当然彼等において他にはいない。
「この世界なら、少し派手にぶっ壊しちゃってもいいですよね!」
「だろうな。むしろ、あたし達に壊された事を喜ぶだろうなあいつ等は」
 この世界なら加減がいらないだろうと喜び、両手で杖を構えるニノン・トラゲット(ケットシーの精霊術士・f02473)と、口に煙草を咥えながらその言葉に同意するサブリナ・カッツェン(ドラ猫トランスポーター・f30248)の二人は、屋根の上に隠れつつ自身が扱うユーベルコードの射程圏内にデストロイキングが入った事を確認するとタイミングを合わせて別々の竜巻を発生させるユーベルコードを放つ。
 土属性を持たせて細かな砂を伴うニノンの竜巻と、稲妻の様にサイキックが奔るサブリナの竜巻の二つは、家々を吹き飛ばしながらデストロイキングに向かう途中で一つとなり、さらに巨大な竜巻となって彼へと襲い掛かったのだ。
「な、何だこれは……貴様等かイェーガー!我の邪魔をするな!!」
 何事かと身構えたデストロイキングは、屋根の上にいた人影を見て本能的に二人を猟兵だと察したのだろう。怒りに任せて吠える彼の声を当の二人はどこ吹く風と言わんばかりに受け流す。
「聞けない相談ですね!貴方達を倒すのに容赦なんてしませんから!!」
「一応、転移(と)ばれちゃお終いだがあんたはこの場所から動くわけにはいかないよな?」
 ニノンの言葉通り土とサイキックを伴う巨大な竜巻は容赦なくデストロイキングへと吹き付ける。サブリナのユーベルコードは竜巻が誘う転移に応じればダメージを受ける事は無くなるが、デビルを集める為に来たデストロイキングはこの場所から転移するわけにも行かない。
 何より転移に応じる事が出来ない理由がもう一つある。吹き飛ばされぬ様に耐えていたデストロイキングが持っていた袋は、二人のユーベルコードの威力に耐えられず破ける音を暴風に飲まれながら、中に詰まっていたデビルが空へと舞ったのである。
「なっ!おのれ貴様等!!」
 空に舞う金貨の数からして、しばらくはデビルが集まりこの場所を去るという心配はないだろう。目線を交わし再びタイミングを合わせて視界を奪っていた竜巻を二人が解除すると、それに合わせて一つの影がデストロイキングへと突貫する。
「直接戦うのは得意じゃないけど、これくらいなら!」
 姿勢を低くして走って来たのは春霞・遙(子供のお医者さん・f09880)だ。自分を覆っていた竜巻が突然晴れ、目に入る光と宙に舞う金貨に目を奪われていたデストロイキングは、近づく遙に気が付くのが遅れる。咄嗟に拳を振るうが地面に身体を擦り付けて滑り込む様にして拳を回避した遙は、手に持っていた火のつけたハシバミの枝をデストロイキングの腹にある口へと放り込む。
「夏至の夜を汚す悪しきものを追い払え、聖なる炎を消す水の流れを探し出せ」
 突然の事に、そのままハシバミの枝を咄嗟に飲み込む様を見て滑り込んだ勢いのまま、デストロイキングの背中へと抜けた遙は何処からともなく持って来た木の杖を両手に構えてその先を地面へと差し、口から流れる様に祈りを唱える。それに呼応してハシバミの枝が持つ魔を払う呪い(まじない)の力は増幅し、デストロイキングを体の中から焼いてゆく。
「は、腹が焼ける様に熱い!!」
 内部から焼かれる苦痛を取り除くべく腹の口の中へと腕を入れてハシバミの枝を掴んだデストロイキングはそれを地面に投げ捨てると、体勢を整えるべく猟兵達から距離を取るのであった。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​

リク・ネヴァーランド(サポート)
「大丈夫、“僕たち”が来た!」
うさぎ人の住む不思議の国、ラパンドール王国の元王子様です。
魔法の本の中に王宮を封じ込めることにより、王国と国民を携帯している状態にあります。
本の中から国民や過去助けた愉快な仲間達を召喚したり、剣を用いたりして戦います。

利発そうな少年といった口調で話し(僕、~さん、だね、だよ、~かい?)、年上の人や偉い人には敬語を使います。戦闘中は凛々しく台詞を言い放つことも多いです。

ユーベルコードは設定したものを何でも使いますが、命よりも大切な魔法の本に危害が加えられる可能性がある場合は本を用いず、自分自身の力で何とかしようとします(他の猟兵と連携が取れそうなら取りに行きます)。


レイン・ファリエル(サポート)
『さぁ、貴方の本気を見せて下さい』
 人間のサイキッカー×ダークヒーロー、15歳の女です。
 普段の口調は「クールで丁寧(私、~さん、です、ます、でしょう、ですか?)」、機嫌が悪いと「無口(私、アナタ、ね、よ、なの、かしら?)」です。

 ユーベルコードは指定した物をどれでも使用し、
多少の怪我は厭わず積極的に行動します。
他の猟兵に迷惑をかける行為はしません。
また、例え依頼の成功のためでも、
公序良俗に反する行動はしません。

性格は落ち着いてクールな感じのミステリアスな少女です。
人と話すのも好きなので、様々なアドリブ会話描写も歓迎です。

 あとはおまかせ。よろしくおねがいします!


轟木・黒夢(サポート)
『私の出番?それじゃ全力で行くわよ。』
 強化人間のヴィジランテ×バトルゲーマー、18歳の女です。
 普段の口調は「素っ気ない(私、~さん、なの、よ、なのね、なのよね?)」、偉い人には「それなりに丁寧(私、~さん、です、ます、でしょう、ですか?)」です。

 ユーベルコードは指定した物をどれでも使用し、
多少の怪我は厭わず積極的に行動します。
他の猟兵に迷惑をかける行為はしません。
また、例え依頼の成功のためでも、
公序良俗に反する行動はしません。
性格はクールで、あまり感情の起伏は無いです。
戦闘では、格闘技メインで戦い、籠手状の武器を使う事が多いです。
 あとはおまかせ。よろしくおねがいします!



「貴方に、逃げ場などありませんよ」
 傷ついた獲物を逃がす程、彼や彼女達は甘くない。異様な気配を感じて足を止めたデストロイキングの足に何かが掠め小さく傷を作る。そのまま足を前に出していれば貫いていたであろうそれを創り出した張本人であるレイン・ファリエル(クールビューティー・f17014)は冷酷な口調でそう宣言すると彼の前に立つ。
「さぁ、貴方の本気を見せて下さい。その上で、私は貴女を倒します」
「ほざけ!たかが小娘一人に後れを取る俺ではないわ!!」
 レインの抑揚のない言葉に舐められたと思ったのであろう。激昂のままに背中の角から無数の破壊光線をレインへと発射するデストロイキング。あわやレインの体を貫くかと思われたその時、横から一条の光が貫き彼女を貫くはずだった光線達が爆発四散してゆく。
「サイレントナイトメア、行って」
 自身のエナジーを増幅するサイレントナイトメアによって生み出した小さなエナジーの弾丸は、レインの前で輝きデストロイキングの発射する光線を撃ち落としてゆく。彼の体を掠めた事で血の匂いを覚えた弾丸は無数に迫りくる破壊光線を前にして、レインに命中するはずのその全ての光線を撃ち落としていた。
 その様子を見て、更に破壊光線を発射する数を増やそうと角に力を込めるデストロイキングだったが、その背中に突如激痛が走る。その背中には何かで焼かれて穿かれたような、小さな傷跡が一つ。
「小娘一人、か。残念だけど一人じゃないよ」
 距離にして数kmは離れているであろうデストロイキングが発した言葉を、屋根の上から正確に聞き取っていた轟木・黒夢(モノクローム・f18038)は、彼に聞える筈はないと解りながらも片目を瞑り手にした銃で彼を狙いそう呟く。彼女が手にしているシャドウサンダーは、光線を撃つタイプの銃であるとはいえ片手で持てるような拳銃型であり、とてもではないが狙撃に使うような銃ではない。
 それでも、だ。
「見える。私なら、この距離からでも狙えるわ」
 黒夢の目をもってすれば照準器はいらない。豆粒の様な大きさに狙いを定めて放った幾つかの弾丸は、一発たりとも外れることなく命中し一つがデストロイキングの足を貫く。
 ガックリと膝を曲げて地面に着き、体勢を崩す彼を姿を好機と捉えて、彼に幕を引くべく目掛けて飛び込んできたリク・ネヴァーランド(悠久ノ物語・f19483)は腰に携えた聖剣に手を添えて腰を落とした姿勢で勢いよく走り彼へと迫る。 
「僕の国を滅ぼしたオウガとは違うのだろうが、キミは一つの世界を滅ぼそうとしている!」
 勢いよく鞘から抜いた黄金の刃に煌々と輝くオーラを乗せて、迷うことなくデストロイキングの首へと目掛けて、少年は奔って飛ぶ。
「ならばその素っ首、刎ね飛ばさせて貰うっ!!」
 一瞬の交差の後、ふわりと浮いた兎の耳がぺたんと彼の両肩を叩き、デストロイキングを切り裂いた際に着いた剣の血を払うと鞘へと収めるリク。それと同じくして、宙へと飛んだデストロイキングの頭がゴトリを音を立てて地面へと落ちる。
「お、のれ……」
 かろうじて口から漏らす様に言葉で恨み言を呟く崩れかけた彼の体を、デビル&ダイスの運営達からすぐには見つからない様な場所へと放り込んだ猟兵達は、何事もなかったかの様にレースを続ける。いつの間にかいなくなっていたデストロイキングの事を不思議がる者達がいたかもしれないが、その後猟兵達が見せた活躍によりその事を口に出す者はいなかった。
 大興奮の中に幕を閉じ、何処からか現れたルーキー達が表彰台を総なめにしたデビル&ダイスは、その祭典を知る物の中では伝説として語り継がれる事になるのだが、それはまた別のお話である。

 以下、3位までの結果発表。

優勝:アイゼン・グラード 獲得デビル7748万
2位:上書保存妖怪・レイヤーを全部結合 獲得デビル7511万
3位:真城・美衣子 獲得デビル5715万

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​



最終結果:成功

完成日:2021年03月22日


挿絵イラスト