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【猟】ミニスター・ブラック、可愛いを使う。

#スペースシップワールド #猟書家の侵攻 #猟書家 #ミニスター・ブラック #フォースナイト

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●かわいいはつよい。
 騎士教練艦。スペースシップワールドの中でも才能のある子供達をフォースナイトへと育て上げる宇宙戦艦の名。
 そんな戦艦の中では今日もフォースナイトの勉強に勤しんでいたのだが……突如として、いつもの日常は崩れ去る。

 敵襲を知らせる警報、回る赤色灯、聞こえてくる攻撃の音、広がる防壁の音、閉まる緊急シャッター。
 学習を受けている子供達はおろか、教師達でさえも息を呑んだ。
 恐ろしいオブリビオン達が襲いかかってくるのだろう、と。

 ―――だが、実態は……。

「にゃーん!」
「にゃにゃーん!」

 ……ねこ。
 ねこだ。そう、あの可愛らしい猫。にゃんこだ。
 愛機のブルーム・スター号に乗って、暴走族並に騎士教練艦を攻撃していた。

「せ、せ、せんせー! かわいすぎます!!」
「わ、わかっている! わかっているが、アレは敵だぞしっかりしろ!」
「せんせー! ねこが! ねこが!」
「わかってるから!!」

 艦内のフォースナイト達の狼狽えがヤバい。そりゃそうだ。
 なんせそのブルーム・スター号に乗ったにゃんこ達の大群の後ろにはとんでもなくゴツい戦艦が控えている。
 わたしがボスです。と言わんばかりの大物だ。にゃんこ達を従えてるとは到底思えない。ヤバい。

「希望を摘み取る。そのためならば、手出しできぬ者を派遣するのが一番よな」
「さあ、フォースナイト達よ。戦えるものなら戦ってみるが良い」
「―――にゃんこを敵に出来るのならな!!!」

 大きな笑い声が、響き渡る―――。

●かわいいはせいぎ。
「スペースシップワールド、ついに猟書家がやりやがった。猫を使うとは……!!」

 グリモアベースにて予知の絵を描いては見せている霧水・砕牙(《黒の風》[プレート・ヴェント]・f28721)。彼は予知で見た内容を描き、猟兵達に伝えていた。

「フォースナイト達を育て上げる艦隊、騎士教練艦。子供であろうと容赦はしないってことなのか、それとも猫を可愛がるのは子供が多いからだろうか、ともかく猟書家はそこを狙ったようでな」

 今回予知出来たのは猟書家のミニスター・ブラック。オブリビオンを生み出すために、フォースナイトを殺してはその死骸を闇の騎士という名前のオブリビオンとして復活させることを目的としている猟書家だ。
 子供、大人関わらず、騎士教練艦にいるフォースナイト達を殺せば闇の騎士を大量に生み出すことが出来ると踏んでの今回の事件なのだろうが、やり口がとんでもなかった。

 なんと、支配下においたオブリビオンをかわいい一色で染め上げるために、可愛らしい猫のオブリビオンを連れてきたというのだ。
 なんともむごいし、絵面も非常にヤバい。なんなら猫を飼えない子供がいたら発狂してしまうんじゃないんだろうか。
 そんな感じの心配をしてしまった砕牙は、猟兵達に懇願しながら戦場へと送り届けた。

「フォースナイトの子達の説得は大変かもしれないが、頑張ってくれ……!!」


御影イズミ
 閲覧ありがとうございます、御影イズミです。
 幹部シナリオです。フラグメント事故が起きました。
 絵面が凄いなって思ったんですよね、コレ。
 こちらのシナリオは2章構成となっております。

 なおこちらのシナリオ、全章共通のプレイングボーナスがあります。
 ボーナスは「教練艦のフォースナイト達と共闘する」ことです。

●第一章:集団戦シナリオ
 可愛らしいオブリビオン集団、『ブルーム・スター・にゃんこ』との戦いです。
 すげえめっちゃいっぱいいます。にゃんにゃん鳴いたりします。可愛いです。
 が、戦いになると凶暴です。そこは猫と変わりなく。
 ボーナスが入るとフォースナイト達が心苦しくなりながらも協力してくれます。

●第二章:ボス戦シナリオ
 猟書家『ミニスター・ブラック』との戦いです。
 第一章と打って変わってごつい騎士との戦いになります。
 多分、猫好きなんじゃないかな。この方も。
 ボーナスが入るとフォースナイト達がキレ散らかします。多分。

 皆様の素敵なプレイング、お待ち致しております。
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第1章 集団戦 『ブルーム・スター・にゃんこ』

POW   :    サイキックイリュージョン
「属性」と「自然現象」を合成した現象を発動する。氷の津波、炎の竜巻など。制御が難しく暴走しやすい。
SPD   :    スターダストブラスト
自身に【サイキックの星屑】をまとい、高速移動と【星屑を纏った突風】の放射を可能とする。ただし、戦闘終了まで毎秒寿命を削る。
WIZ   :    メテオスウォーム
【肉球スタンプ】が命中した対象に対し、高威力高命中の【サイキック流星群】を放つ。初撃を外すと次も当たらない。
👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​

種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

馬県・義透
四人で一人の複合型悪霊。生前は戦友。

第一『疾き者』唯一忍者
一人称:私 のほほん
武器:漆黒風

無邪気と可愛いって武器ですからねー(生前、のほほん&若い時は美人さを有効活用してた暗殺忍者が何かを言っている)
猫って時を知るためにもよかったんですがー。

いいですか、フォースナイトたち。やりにくいのはわかりますが、これも策です、策。卑怯な策仕掛けてきた相手に怒りぶつけるために、今は生き残りなさいなー。

私は容赦なくUCと風属性攻撃つきの漆黒風を投擲しますねー。
肉球スタンプは結界術と防御オーラで減速させつつ、第六感で見切りますよー。
戦場ってね、非情なんですよ。

※若いときの美人さは、角の生えた真の姿参照願います。



●戦場とは非情である。
 スペースシップワールド、騎士教練艦。今まさにもっふもふな、まるまるした毛玉達が箒に似た愛機ブルーム・スター号に乗って暴走族のような動きで一斉にフォースナイト達に攻撃を仕掛けようとしていた。
 生徒達も思わず攻撃の手を止めてしまう愛くるしい見た目とは裏腹に、にゃんこ達は容赦なく攻撃を仕掛けてきた。
 そんな愛くるしい凶暴にゃんこに思いっきり棒手裏剣……漆黒風をぶん投げたのは、馬県・義透(死天山彷徨う四悪霊・f28057)。攻撃したのにのほほんとしたその様子に、フォースナイトの生徒達もちょっぴり驚きを隠せていない。
「いやー、無邪気と可愛いって武器ですからねー。まあ猫って時を知るためにもよかったんですがー……」
 ちらり、フォースナイトの生徒達を見る。未だににゃんこに攻撃が出来ず、むしろこんなオブリビオンがいるなんて神はあまりにも無慈悲だ!! と言い出す者も現れる。
 そんな義透、生前は美人さを有効活用していたのでなんとなく相手側のやり方にも気づいていた。そのため、ここは軽く講座でもと口を開いた。
「いいですか、フォースナイト達。にゃ……猫が相手でやりにくいのはわかりますが、これは策です。策」
「さ、策、ですか」
「そうです。むしろ、そうですねー……」
 ちらりと視線をにゃんこ達の後ろ……誰もいない空間へと見やる義透。その視線の先、この場にはいない誰かを睨みつけるような仕草を取った後、彼は言う。
「こんな卑怯な策を仕掛けてきた相手に怒りをぶつけるため、今は生き残りなさいなー」
「仕掛けてきた相手に、ですか……?」
「はい、そうですー。こういう時というのは、大将を倒せばなんとかなるものですからねー」
 柔らかに微笑みながらフォースナイト達への指導を行う義透に対し、にゃんこは思いっきり愛機ブルーム・スター号で走りまわって義透に向けて肉球スタンプを落とそうとしていた。
「よそみしてんじゃにゃーい!」
 にゃんこの可愛らしい声と共に降り注ぐ肉球スタンプ。フォースナイト達もかろうじて避け、義透自信は結界術とオーラで減速させつつ、第六感を用いて回避。その間際、義透は風の力を纏わせた漆黒風を投げてユーベルコード『連鎖する呪い』を発動させる。
 攻撃が命中したにゃんこ達に癒えない傷跡を与えると同時、義透の半径およそ97m内にいるにゃんこ達が次々と不慮の事故によってダメージを受け始めた。まさに連鎖する呪いである。
「いいですかー? 戦場ってね、非情なんですよ。可愛くても敵なら倒さなければいけません」
「う……」
「これからまだまだやってくる敵に、可愛いから攻撃できないーなんて言ってられません。そうしていると、船、落とされちゃいますからねー」
 まだまだやってくるにゃんこの群れ。放たれる肉球スタンプをしっかりと避け、それらを的確に漆黒風で落とす義透はフォースナイトの支援を行いながら講座も行っていたのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

ニャコ・ネネコ
アドリブ連携歓迎/POW

か、かわいいもふもふを使うなんて
かしこ…ふてえやつだにゃ!
どうするかって?それはもちろん

かわいいには、かわいいをぶつけるにゃ!!(すごいドヤ顔)

みんな!あつまるにゃ!
UCを使って配下のわんこにゃんこを呼び出すにゃ

フォースナイトっていったかにゃ?
もふり足りないなら、この子らをいっぱいもふるにゃ
英気をやしなったら、しっかり戦うにゃ
この子らもいっしょにいくにゃ
加勢もするし
なんならだっこして連れてってもいいにゃ!

みんなフォースナイトの言うことはちゃんと聞くにゃ、
敵のにゃんこが近づいたらしっかり戦うにゃ!
にゃあも指揮を…って、にゃあをもふりたいにゃ?
ちょっとだったらいいにゃ!


神宮時・蒼
(崩れ落ちる)
…もふもふの、体躯、つぶらな、瞳…。…たぶん、ぷにぷにの、肉球…
…ねこさん。…可愛いの、権化…。…其れが、いっぱい…。…ああ。可愛い…。
…でも、ねこさんを、倒さな、ければ、艦が、沈んで、しまう…。
…フォースナイトの、方々、やりましょう。
…ボクだって、辛い、です…!
…なんで、この手で、ねこさんを、攻撃、しなくちゃ、いけない、のか…。
…ううう、ねこさん…

【WIZ】
「全力魔法」「範囲攻撃」「魔力溜め」を乗せた火力特化の白花繚乱ノ陣で猫さんを一層します。せめて、せめて痛みを感じる前に…!
相手の攻撃は、う…、とても、気になりますが、「見切り」で躱しましょう

…ううう、ごめんなさい、ねこさん…



●もふもふパラダイス、開園。
「か、かわいいもふもふを使うなんて、かしこ……げふん、ふてえやつだにゃ!」
 思わず賢いと称賛しそうになったのはニャコ・ネネコ(影色のストレガ・f31510)。敵ながら、可愛いもので攻めるという悪も悪な挙動に、ニャコはちょっと怒っていた。
「……あ……ああ……!」
 そんな中、目の当たりにした戦闘風景に思わず崩れ落ちるのは神宮時・蒼(終わらぬ雨・f03681)。可愛らしい猫達が騎士教練艦を襲っているという事実を聞いただけでも卒倒しそうだったのに、こうして事実を目の当たりにしてしまって更に絶望の淵に立たされたような顔をしていた。
「……もふもふの、体躯。つぶらな、瞳……。たぶん、ぷにぷにの、肉球……」
 可愛さの権化とも呼ばれる猫を前に、どのようにして形成されているかを述べた蒼は更に絶望の表情を見せていた。
 これからこの猫達と戦わなければならないという絶望。しかも倒さなければ騎士教練艦が落とされてしまうというなんとも非情な事態。そんな状況下で蒼は涙をこらえながらも立ち上がる。
 その様子を眺めていたニャコはとてとてと蒼に近づき、顔を覗き込む。近づいてきたことに気づいた蒼は、ニャコの目線になるようにゆっくりとしゃがむ。
「蒼、可愛いは好きかにゃ?」
「……だ、大好き、です!」
 思わず大声で答えてしまった蒼は、顔を真っ赤にする。そっかそっか、と嬉しそうなニャコは前を向いてブルーム・スター・にゃんこに最高級のドヤ顔を見せつけ、ユーベルコード『ねこのおうこく』を発動させた。
「かわいいには、かわいいをぶつけるにゃ! みんなー!集合にゃー!」
 何処からともなくやってくる猫や犬達が、フォースナイトや蒼を守るように取り囲み始める。一部はにゃんこ達を相手取り、一部はフォースナイト達と蒼の周りをぐるぐると歩き始める。
 ニャコはぴょん、と蒼の頭に飛び乗り、周りにいたフォースナイト達に説明をし始めた。
「みんな、もふり足りないならこの子らをいっぱいもふるにゃ。英気をやしなったら、しっかり戦うにゃ」
 にゃーん、わおーん、と彼らは思う存分もふれ!というような反応する。フォースナイト達は犬猫達に癒やされながら、ブルーム・スター・にゃんこへの突撃の意気込みを上げていた。
 そして思わず耐えきれなくなった蒼は、頭に乗っていたニャコを揺らすようにはしゃぎながらも問いかける。少しだけ冷静さを欠いていたが、それも猫をもふって英気を養うためだ。
「ニャコさん……! ボ、ボクも、いいです、か……!?」
「もちろん、蒼もいっぱいいっぱいもふるにゃー。にゃあは蒼の頭のうえで指揮をとるから、蒼もしっかり英気をやしなっておくにゃー」
「……はわ……!」
 予想もしていなかったの味方の召喚により、蒼はすりすりもふもふと思う存分英気を養った。もふり倒したところで猫を倒すという目的に変わりはないが、それでも多少は心が和らいだ様子。
 思う存分もふもふふこふこふわふわの毛玉を撫でては、心にやすらぎを与えた蒼。これならば、敵がにゃんこでも少しは落ち着けるだろうと、抱いていたニャコの配下の猫の腹に顔を埋めて深呼吸。猫好きによく見られる光景だ。
「……よし……!」
 あとは敵を倒すだけだと、存分に堪能した蒼。抱いていた猫にお礼を告げて、フォースナイト達と連携を取り始める。
 ニャコの配下達も思う存分フォースナイト達に撫でてもらったようで、一部はフォースナイト達についていく様子。ニャコはしっかりとみんなにフォースナイト達についていくように言い聞かせ、敵は倒すように指示した。こうでもしないと、配下達は城や街を築き始めてしまうからだ。
「フォースナイトのみんなと連携するから大丈夫にゃ! みんな、フォースナイトの言うことはちゃんと聞くにゃ!」
「「「にゃーん!」」」
「それと、敵のにゃんこが近づいたらしっかり戦うにゃ!」
「「「わんわん!」」」
(か、可愛い……!!)
 蒼はまたも可愛さに心がキュンとなったが、今は戦いの真っ只中。首を軽く横に振り、終わるまではしっかりとニャコと配下の犬猫達を守るように努めようと胸を張った。
「ここからは、ボクの、番です……!」
 目の奥に闘志を燃やす蒼は、ゆっくりと立ち上がって戦況を確認する。
 配下の犬猫達が抑え込んでくれた分、にゃんこ達の動きは緩んでいた。同じもふもふな動物が目の前にいるという嫉妬からか、にゃんこ達の放つ肉球スタンプの勢いは凄まじいものだ。
 無論、この肉球スタンプは立ち上がった蒼にも向けられるのだが……本当はこの肉球スタンプ、蒼は受けたかった。受けたかったが、蒼は身体をぐるりと捻って見切る。
 頭に乗っているニャコを振り落とさないように避けた蒼は、もう一歩足を踏みしめて決意の陣を描き始めた。
「……ううう、ごめんなさい、ねこさん! この手で、ねこさんを、攻撃、するのは、心が、痛い、ですが!」
 杖を振るってにゃんこに向けて陣を描き、全力魔法を詠唱してユーベルコード『白花繚乱ノ陣』の威力を跳ね上げる。さらにはユーベルコードの範囲を大きく広げ、魔力を貯めては月花ノ吹雪を周囲に撒き散らした。
「にゃーん!?」
「にゃ、にゃんだこれー!?」
「わー! はなせこらー!」
 にゃんこ達の悲鳴が聞こえる。フォースナイト達、ニャコの配下達の連携もあって今ニャコと蒼の視界に映っている全てのブルーム・スター・にゃんこに吹雪が襲いかかっていた。
 吹雪が収まる頃には、にゃんこ達はフラフラと壁に激突したり、床にぽてりと落ちたりして戦意を喪失していた。全てのにゃんこ達がぐるぐるばたんと倒れた後に蒼は小さく手を合わせ、心の中で謝る。
 ニャコもまた配下達を招集させ、にゃんこ達が動き出さないように見張る。途中、フォースナイト達がニャコをもふりたそうにしていたので、もふらせてやったそうな。
「ちょっとだったらいいにゃ! 蒼ももふりたいのなら、ちょっとだけにゃ!」
「……え、あ……! じゃ、じゃあ、あの、ちょっとだけ……」
 蒼はこれまでにない絶妙なテクニックを持ってニャコをもふり倒したのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

カグヤ・アルトニウス
○かわいいは兵器

アドリブ・連携歓迎

まあ、サイキッカーというもの、物の本質は見逃してはいけませんね
フォースナイト達もそれを理解できないと後々ひどい目にあいますので、私の見えている世界の一部をば…

(行動:SPD)
白昼夢の内容:視界内のブルーム・スター・にゃんこの姿をそれ相応の化物に変更

(連携)
UC発動下でフォースナイト達に白昼夢での姿が「私の見た真の姿」である事を伝えて掃討を依頼します

トゥインクル・スターのビーム砲の【制圧射撃】とTometamaの【マヒ攻撃】の連携で妨害し、テレポートで踏み込んでのエクストラ・ブルーと真打・紅燕の二刀による【範囲攻撃】+【衝撃波】+【なぎ払い】の嵐で叩き潰します



●可愛いなら見た目を変えてしまえば良い
「可愛いは兵器……」
 わらわらと飛び交うブルーム・スター・にゃんこの集団に向けてぽつりとつぶやいたのは、カグヤ・アルトニウス(辺境の万事屋兼宇宙海賊・f04065)。
 サイキッカーたるもの物の本質を見逃してはならぬという理念の下で生きる彼は、フォースナイト達にもどうにかそれを理解させてあげたいと考えていた。そのため、ユーベルコード『Daydream storm』を使ってフォースナイト達に自分が今何を見ているか、にゃんこがどう映っているかを説明した上で白昼夢への扉を開く。
「開け、夢幻なる架け橋よ。唸れ、白昼にて荒れ狂う虚構なる嵐となって」
 カグヤの声が聞こえたフォースナイト達の視界が、ゆらりと揺らめく。揺らぎに驚いて目をつぶると、すぐ目の前に映っているのは可愛らしいにゃんこの姿ではなく……おぞましい、黒く汚れた毛むくじゃらの化物。フォースナイト達が見ることの出来なかったにゃんこ達の本質そのものが、今まさに顕在していた。
「な、なんだこれ……!!」
「うわああ!!」
 白昼夢を見て震えるフォースナイト達は、先程までは倒せなかったにゃんこ達を容赦なく攻撃し始めた。可愛い容姿がおぞましい化物へと変貌することは伝えているが、本質を見慣れていない故か勢いよく攻撃へと変化してゆく。
「これが、わたしの見えてる本質です。見た目が全てではないんですよ」
 そう呟くカグヤはにゃんこから発せられる星屑の突風をトゥインクルスター機動兵器システムを操作して一斉に制圧、風が緩んだところで雉のぬいぐるみ型超能力兵器Tometanaの攻撃を加えて妨害し、テレポートを用いてにゃんこの目の前まで踏み込む。
 カグヤは自身の心より生まれた青空色の太刀エクストラ・ブルーと僅かに赤みを帯びた小太刀真打・紅燕の二刀を思いっきり振るい、周囲にいたにゃんこ達を薙ぎ払いによって生まれた衝撃波に巻き込んで攻撃する。刃の一撃を受けた者もいれば衝撃波しか受けない者もいたが、その威力は低減することはなかった。
「にゃーー!!」
「ぎにゃーーー!!」
 おぞましい姿に見えるにゃんこ達は壁に激突。痛みに泣き叫びながらも、カグヤやフォースナイトたちに向けて星屑の突風を撒き散らす。
 一部の突風はカグヤのトゥインクルスターをすり抜けてカグヤに襲いかかるが、彼へ与えられる痛みは微々たるもの。彼が振るう二刀の刃の勢いを止めることは出来なかった。

 フォースナイト達の活躍もあり、ブルーム・スター・にゃんこの数は徐々に減ってきた。カグヤは総大将へ向かうため、にゃんこ達の勢いを削り取るように二刀の刃を振るい続けたのだった。

成功 🔵​🔵​🔴​




第2章 ボス戦 『ミニスター・ブラック』

POW   :    マジックブロウ
【魔力を籠めた拳】で攻撃する。[魔力を籠めた拳]に施された【魔力制御】の封印を解除する毎に威力が増加するが、解除度に応じた寿命を削る。
SPD   :    追加装甲
自身に【漆黒の機械装甲】をまとい、高速移動と【自律行動するビット】の放射を可能とする。ただし、戦闘終了まで毎秒寿命を削る。
WIZ   :    ボミングレイド
レベルm半径内の敵全てを、幾何学模様を描き複雑に飛翔する、レベル×10本の【着弾地点で爆発する魔法弾】で包囲攻撃する。
👑11
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種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は💠ムルヘルベル・アーキロギアです。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。



「にゃーん、まけちゃったー」
「にゃーん、おっきいひとおこっちゃうねー」

 にゃんこ達がボロボロになって騎士教練艦を歩く。
 その足取りは怒られるのが怖いといった、さながら子供のような足取りだ。
 怒られたくない。ただそれだけでにゃんこ達は戦っていた。

 ズシン、と。突然の重みににゃんこ達は飛び上がる。
 おっきいひと―――ミニスター・ブラックがついに騎士教練艦へと入り込んできたのだ。

「この者らをもってしても、お前達に絶望を与えることは叶わぬということか」
「ならばよかろう、我が直々にお前達を屠り新たに作り直してやろうではないか」
「闇の騎士として、な」

 漆黒の鎧は騎士教練艦を練り歩く。
 フォースナイトを屠り、新たなオブリビオンを生み出すために。

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 プレイング受付:即時
 プレイングボーナス:教練艦のフォースナイト達と共闘する


 引き続き、場所は騎士教練艦内部です。
 が、フォースナイト達が集まっているのは広い場所ですので、空を飛ぶといった動きには問題ありません。
 キャバリアの使用は難しいですが、動かさずに配置のみであれば問題ありません。

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馬県・義透
引き続き『疾き者』
武器持ち替え:灰遠雷

ああ、出てきましたか、猟書家。
その本質は狂戦士ではなく、魔術師…でしたっけ?

フォースナイトたちに、防御用の結界術を施しましてー。
可愛い猫けしかけてきた卑怯な奴は、彼ですよー。狙うなら関節おすすめしますよー。

私は灰遠雷で指定UC発動。ついでに鈍化呪詛+風属性攻撃もつけておきましょう。
目標は猟書家とビットですねー。この矢からは逃れられませんよー。
機械って、雷ご法度ですからねー、この武器そのものが天敵ですよねー。

まあ、私を狙ったとして…四天霊障による三重属性(氷雪、炎、重力)防御オーラがあるんですけどね。内側にいる三人ですよー、これ。



●悪霊からは逃げられない。
 大きく揺れ動く騎士教練艦に、静かに佇む義透。彼はミニスター・ブラックの登場に対しては動じず、ただただフォースナイト達の狼狽えを鎮めるように結界術を施していた。
 どうしたらフォースナイト達に奮い立たせることが出来るだろうか。それを前もって考えていた義透は、パンパンと手を叩いて一度注目を集めて再び講師となる。
「はい、皆さん注目してくださいー」
 手を叩いたことでフォースナイト達は義透に視線を向ける。義透は迫りくるミニスター・ブラックに雷の力を秘めた強弓・灰遠雷を向けつつ、講座を再び開始した。
「はい、アレが可愛い猫をけしかけてきた奴ですねー。みなさんの深層心理を突いて殺そうとしてた卑怯な奴ですよー」
「え、ええと、あんなに大きいのはどうしたら……?」
「あ、狙うなら関節を狙うのをおすすめしますよー。ああいう相手は関節にダメージを負うとしばらく立ち上がれませんからねー」
 ゆっくりと迫りくるミニスター・ブラックのその身体は、厚い岩に覆われている。しかし関節部分はスムーズに動かすために若干守りが弱く、防御も薄い。義透はそこを狙うようにフォースナイト達に指示を出す。
 最初は恐怖心が勝っていたフォースナイト達も、猟兵―――義透という心強い援軍がいるおかげで恐怖心が薄れていた。そのため、ミニスター・ブラックの攻撃に怯むこと無く攻撃を行い続けていた。
「ふん、その程度の攻撃。我が鎧の前では無駄なこと!!」
 漆黒の機械装甲はフォースナイト達の攻撃を弾き、更にはそれに付随して自律行動するピットが召喚される。ミニスター・ブラック単体でも厄介だと言うのに、自律行動するピットが召喚されては厄介だ。速やかに義透は灰遠雷を構えてユーベルコード『四天境地・雷』を発動させる。
 呪詛を込められた灰色の弓は、徐々にその姿を黒く滲ませる。しかしそのおかげで義透の視界内に存在するピット、並びにミニスター・ブラックに分裂追尾の矢を放てるようになっていた。雷の力を秘めた弓から放たれる矢は、鈍化の呪詛と風の力を込められてフォースナイト達の支援を行う。
「ぬおおおぉぉ!!?」
 雷の力は漆黒の機械装甲を伝い、ミニスター・ブラックの全身に駆け巡る。わずか一瞬の出来事ながら、天から落とされた雷が地に逃げる感覚を味わったミニスター・ブラックは動きを鈍らせていた。
「機械って、雷は御法度ですからねー。この武器そのものが天敵ですよねー」
 のほほんとした様子の義透は、もう一度灰遠雷を引き絞って矢を放つ。無数のピットが義透へ向けて攻撃し続けるも、それら全てを無作為に受け続けた。
 四天霊障による3種の属性オーラが彼を包み、ピットの攻撃を弾く。例えいかなる状況下でも攻撃の手を緩めないようにという、『内側の3人』からの支援なのだろう。思う存分、彼はミニスター・ブラックへの攻撃を続けた。

成功 🔵​🔵​🔴​

カグヤ・アルトニウス
○ミニスター・ブラックに挑む

アドリブ・連携歓迎

化け猫どもはまだ生きてましたか…
この悪趣味なミニスター・ブラックと共に塵に返してあげましょう

(行動:SPD)
まずはフォースナイト達にビットの相手を頼みます
私は【第六感】と【読心術】の併用でミニスター・ブラックの動きを先読みしてテレポートで回り込み、そこへTometamaの【マヒ攻撃】による支援と自身のエクストラ・ブルーと真打・紅燕の二刀を使った【空中戦】による【二回攻撃】+【気絶攻撃】で食らいつき、反撃に対しては【オーラ防御】で凌ぎます
一瞬でも動きが止まれば牽制として自らを貫通する非実体攻撃を混ぜたUCによる【鎧無視攻撃】+【暗殺】で一気に攻めます



●一にして終の舞
「来ましたか」
 にゃんこ達の群れがさーっと割れるように引いたかと思えば、やってきたのはミニスター・ブラック。漆黒の機械装甲に身を纏い、自律行動型ピットを周囲に張り巡らせてフォースナイト達の前に立ちはだかった。
 その大きさにフォースナイト達は足が震えていたが、カグヤはミニスター・ブラック本人ではなくピットの相手をしてもらうように頼み込んだ。
「本体の方はわたしが相手をします。みなさんはピットの撃墜の方をお願いできますか?」
「わ、わかりました。ご武運を!」
 教師陣は子供達を率いて、ピットの撃墜へと向かう。自律行動の出来るタイプは誰かが対処に当たっていれば自身へ降り注ぐことはほぼ無いに等しいため、うまい具合にカグヤとミニスター・ブラックのタイマンへと持ち込むことが出来た。
 猟兵と猟書家、お互いの視線が交わる中でカグヤは冷静に自身の第六感を研ぎ澄まし、読心術を使って相手の行動を先読みしようと動く。一歩踏み出し、テレポートで背後に回ろうとしたその瞬間、鈍い痛みが走る。
「ぐっ……!?」
 カグヤの身体は大きく吹き飛ぶものの、意識を失うほどではなかったため着地を上手く取って体制を立て直す。どうやらミニスター・ブラックは後ろの移動までは想定内だったようで、腕をただ振り回しただけだったようだ。カグヤは今一度、冷静に第六感を研ぎ澄ませる。
 ガードが間に合っていなかったものの、オーラによる防御が効いているためまだ立ち上がることは出来る。後ろに回り込む隙を作るため、Tometamaを自由自在に飛び回らせ、そちらに視界を向けさせる作戦に出た。
「小癪な。この程度の兵器で我を止められるとでも思ったか!!」
 再び大きく腕を振り回して、飛び交うTometamaを叩き落とそうとするミニスター・ブラック。その隙にカグヤは再びテレポートを用いて背後に回り込み、Tometamaの矢の発射と同時にエクストラ・ブルーと真打・紅燕を使って切り込んだ。
 流石に漆黒の機械装甲には食らいつくことは出来なかったが、その動きを一瞬だけ止めることは出来た。その僅かな時間を用いて、カグヤはユーベルコード『蒼刃蓮舞・九閃星界』を発動させる。
「一にして終の舞、せめてもの慰めとして贈りましょう」
 エクストラ・ブルーの空色の輝きが放たれている間、その剣舞を視認した自分以外の全てを幻惑するその斬撃がミニスター・ブラックへと降り注ぐ。鎧の貫通攻撃を混ぜた斬撃はミニスター・ブラックに幻惑を見せつけていた。
「むぅ……!? なんだ、これは……!」
 ぐにゃりと歪む視界に抗おうとするミニスター・ブラックに、カグヤは容赦なく斬撃を叩き込む。何度も叩き込まれる誘惑の斬撃にはミニスター・ブラックもなすすべがなく、豪腕を振り回すしか対処がなかったようだ。
「まあ……二度と思い出すことは、無いでしょうけど」
 小さく呟くカグヤの声は、ミニスター・ブラックの耳には届くことはなく……。

大成功 🔵​🔵​🔵​

神宮時・蒼
…はっ!(われにかえる)
…ねこさん、おそろしい、生き物、です…。…つい、うっかり、此処が、戦場だと、忘れて、しまい、ました…
…さて、あれが、今回の、黒幕、ですか。…ねこさんを、無理やり、戦わせる、なんて、許せません。…ですよね、フォースナイトの、方々…。

【WIZ】
範囲攻撃、厄介ですね。此の艦を傷付けさせるわけには、いきません
「結界術」で魔法弾を防ぎます
…ねこさんに、戦いを、強いるとは、絶対に、許しません
「全力魔法」「高速詠唱」「魔力溜め」で、フルパワーの翠花魅惑ノ陣を放ちましょう
咲き誇る花が、力を、与えて、くれます
…ねこさんは、愛で、癒される、尊き、もの、です!

…かたきは、とりました、ねこさん



●仇は取りました。
「…………はっ!!」
 もふもふに埋もれ、ふこふこの毛皮をたんまり堪能した蒼。我に返った彼女は、ついうっかり戦場であることを忘れていたようで、ミニスター・ブラックの登場でようやくここが戦場であることを思い出した。
 慌てて立ち上がる蒼は服についた猫の毛を払いつつ、フォースナイト達と共にミニスター・ブラックを迎え撃つ準備をしていた。当然、フォースナイト達も癒やされまくって戦った後なので、怒り心頭である。
「ねこさんを、無理やり、戦わせる、なんて、許せません。……ですよね、フォースナイトの、方々」
「そうだよ! ねこを無理やり戦わせるなんて鬼畜の所業だ!」
「絶対にゆるさないんだからー!」
 猫は癒やしだという共通点を持ったフォースナイト達と蒼の間には、確かな絆が生まれていた。絶対ににゃんこ達を使ったことを後悔させてやろうと、固く固く誓う。
 そうこうしているうちにフォースナイト達を豪腕で吹き飛ばすミニスター・ブラック。邪魔だと呟く彼は、次々に現れるフォースナイト達に一瞥をくれてやったあと、蒼を見据えた。
「なるほど、猟兵か。ならばもろとも吹き飛ばしてくれる!!」
 その怒号と同時に、彼が放った魔法弾がフォースナイト達を取り囲むのが見えた。着弾と同時に爆発を起こし始めたその魔法弾は、フォースナイト達の身体に触れても爆発するため、彼らの対処だけでは追いつかなくなっていた。
「……ねこさんに、戦いを、強いるとは、絶対に、許しません!!」
 蒼の怒りは一気に吹き上がり、結界術を用いてフォースナイト達を守る強固な盾を作り出す。蒼の猫達の仇を取りたいというその思いは、フォースナイト達にも通じているのだろう。彼らは蒼とのアイコンタクトをとった後、ミニスター・ブラックの魔法弾に突撃する。
 蒼の結界術のおかげで、フォースナイト達はほぼ無事だ。視覚的な傷は見えるが、体内に蓄積されているダメージはそこまで無い。ここぞとばかりに、蒼は杖を取り出して陣を描き出す。
「……神代より、語り継がれる、翆の花。……大地へ、無限の如く、咲き誇れ」
 ユーベルコード『翠花魅惑ノ陣』の発動のため、杖を振り回して陣を描きミニスター・ブラックへと攻撃。陣が当たらずとも、その力は艦内に翠ノ花金鳳花が咲き乱れて彼女自身の力を増長する。しかもこのユーベルコード、蒼が全ての魔力を打ち込む勢いで放っているため、相当な力が蒼に集まっていた。
「……ねこさんは、愛で、癒やされる、尊き、もの、です!!」
 大きく描かれた陣は周囲を舞う花びらによってその力を増長され、ミニスター・ブラックを逃さない。騎士教練艦を襲わせたその罪を、しっかりと贖ってもらうのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

ニャコ・ネネコ
アドリブ連携歓迎/POW

お、おまえが、あのにゃんこたちの親玉にゃ?
かわいい親玉を想像してたけど……ごっついのにゃあ
いくら敵とはいえ、にゃんこが怒られるのはしのびないにゃ
あの子らが怒られないよう、おまえはここでたおれてもらうにゃ!

敵のまえに躍り出て、積極的にタゲを取ってくにゃ
目立つように大暴れするにゃ!
UC【影色のストレガ】で、
こぶしが当たりそうになったら影にもぐりこんでよけるにゃ

そのうちに、死角になる位置に回り込んでもらったフォースナイトたちに
総攻撃をしてもらうにゃ!
もしたたかって加勢した方がいいならUC【猫叉変化】をつかうにゃ
おっきさなら負けないにゃ!



●可愛い親玉かと思ったら……
「あ、あれが……」
 黒い巨体が近づいてくる。にゃんこ達が『おっきいひと』と呼んでいる者―――ミニスター・ブラック。その巨体はニャコの何倍もの大きさを誇り、ましてや『可愛い』なんて呼称とは程遠い。
「にゃあはかわいい親玉を想像してたけど……ごっついのにゃあ……」
 思わずニャコが口にしてしまうほど、部下と上司の体格差等が違いすぎている。ふわふわもこもこの毛玉の上司が、トゲトゲのゴツゴツの鎧だなんて誰が想像出来ただろうか。誰も想像出来まい。
 ゆっくりと歩くミニスター・ブラックはまだニャコやフォースナイト達を見つけられていない。そこで、ニャコはある作戦をフォースナイト達に伝え、隠れてもらうことにした。
「で、でもそんなことしたらニャコさんが……!」
「気にするにゃ。これもにゃんこ達が怒られるのを見ていられないからにゃ」
「ニャコさん……っ!!」
 ―――なお話している間、フォースナイト達は思う存分ニャコを撫でていたそうだ。

 時は進んで、騎士教練艦の大広間。ミニスター・ブラックは狙うべきフォースナイト達がどこにもいないことを受け、この広間へとやってきた。生々しい戦闘の痕が残されているこの部屋に、たった1人……否、1匹が注目を集めるために広間の中央に鎮座していた。
「ようやくきたにゃ! にゃあが相手にゃ!」
 ちんまりとした猫が、そこにいる。傍から見ればただの猫に見えるその姿、ミニスター・ブラックの目はごまかせない。猟兵という力を持った存在であることは、そのオーラをひしひしと感じ取っているからだ。
 ニャコはその小ささを活かし、ミニスター・ブラックの周囲を飛び跳ねては視界を撹乱させる。無闇にミニスター・ブラックに攻撃するのではなく、ニャコ自身に視界を向ける必要があったからだ。
「にゃあの動きについて来れるかにゃ? おっきいと難しいかにゃ~?」
「小癪な……!!」
 ミニスター・ブラックはニャコに魔力を込めた拳を何度も打ち当てるが、それらは全て影となって衝撃が吸収される。ニャコのユーベルコード『影色のストレガ』は自身の肉体の一部、あるいは全てを影へと変異させる力を持つ。影へと変異した肉体は痛みは伴うもののある程度のダメージの吸収が出来るため、今この場を"支配"するにはうってつけのユーベルコードだ。
 ニャコの目的はただ攻撃を引き寄せる。それだけだ。それだけで彼女の作戦は成り立つ。
 ―――隠れていたフォースナイト達の存在を隠し通し、彼らに総攻撃を仕掛けてもらうチャンスが作られるのだから!
「撃てぇーー!!」
 教師の声とともに放たれるブラスターからの熱線は、一斉に中央にそびえる鎧へと浴びせられた。焼け付く痛みがミニスター・ブラックに襲いかかると、本来の目的であるフォースナイト達がこの状況を作り出したことに気づき、再び暴れ始めた。
 だがニャコがそれを許さない。連続して振りかぶられる拳を影で奪い、視界をニャコで覆い尽くすことでフォースナイト達への安全を守っていた。
「おまえにはここでたおれてもらうにゃ! それがあの子らが怒られない最善策にゃ!」

成功 🔵​🔵​🔴​

火土金水・明
クロ「にゃんこ達を戦わせるような悪魔の如き存在は許す訳にはいかにゃいにゃ。」明「全くクロの言う通りです。」(フォースナイトさん達の攻撃のタイミングに合わせて、こちらも攻撃します。)
【SPD】で攻撃です。
攻撃方法は、【継続ダメージ】と【鎧無視攻撃】と【貫通攻撃】を付け【フェイント】を絡め【限界突破】した【銀の流れ星】で、『ミニスター・ブラック』を【2回攻撃】します。相手の攻撃に関しては【残像】【オーラ防御】【見切り】で、ダメージの軽減を試みます。
「(攻撃を回避したら)残念、それは残像です。」「少しでもダメージを与えて次の方に。」
アドリブや他の方との絡み等は、お任せします。



●にゃんこを戦わせる悪魔は許さない。
 騎士教練艦の広間にて、フォースナイト達はブラスターの連射でミニスター・ブラックに攻撃を続けていた。効いてるのかどうか、それすらもわからない状況だというのに、彼らは勇猛にも戦っていた。
 それもそのはず。猟兵という存在―――火土金水・明(夜闇のウィザード・f01561)という強力な助っ人がやってきてくれたから。彼女はフォースナイト達には何も指示を出さなかったが、戦え、と目で示していた。
 一方の明は使い魔の黒猫・クロと共に銀の剣を片手にミニスター・ブラックと対峙している。漆黒の機械装甲に身を包んでいるミニスター・ブラックへの対処はどうするべきか、思案と攻撃を繰り返して対処法を探っていた。
「それにしてもにゃんこ達を戦わせるとは不届き千万。悪魔の如き存在は許すわけにはいかにゃいにゃ」
「うんうん、全くもってクロの言う通り」
 多重詠唱の手伝いをしつつ、クロは愚痴をこぼした。明も首を軽く縦に振り、それに同意。今ここにミニスター・ブラックを絶対に倒してやろうという決意がみなぎった。
 フォースナイト達もそれは同じようで、ブラスターの連射力が上がってゆく。せっかく猫に会えたというのに可愛がることも出来なかったというくやしさが、彼らのバネとなっているようだ。
「愚かな……。どのような手段であれ、使えるものは使っておくのが道理だろうに」
 ミニスター・ブラックは一歩前へ踏み出し、1人のフォースナイトの生徒の前へと立つ。ブラスターの光線を受けても大したダメージにはなってなかったようで、殺そうと手を伸ばした。
「させない!!」
 明はユーベルコード『銀の流れ星』を発動させ、銀の剣による素早い一撃で2人の騎士の間へと滑り込む。鎧の隙間を貫通するようなフェイントを仕掛け、フォースナイトの生徒を守り彼を逃がした。
 そしてクロに黒色のマントを外してもらい、速度を上げてミニスター・ブラックに連続攻撃をしかけてフォースナイトを追わないように足止めを行う。それと同時に、鎧貫通攻撃で剣を思いっきり突き刺してミニスター・ブラックの動きを止めた。
 怒り狂ったミニスター・ブラックはピットを多数召喚して明を迎撃するも、彼女はピットの攻撃を軽やかに見切り、残像を用いて攻撃を回避し続けて連続攻撃でミニスター・ブラックを翻弄。フォースナイト達のブラスター照射の連携もあって、明は自身にダメージを受けることはなく、確実にミニスター・ブラックにダメージを与え続けていた。
「これで……トドメっ!!」
 最後に明の銀の剣が、ミニスター・ブラックの眼前へと迫り―――。


●そして、悪魔は倒される。
 猟兵達の戦いにより、ミニスター・ブラックの身体は騎士教練艦から放り出された。
 にゃんこ達もすごすごと退散し、騎士教練艦には平和が訪れる。

「ありがとうございました。生徒達には、良い教訓となったと思います」

 そう伝える教師の横で、生徒達は悔しそうにしていた。
 猫という存在の可愛さに惑わされ、普段の訓練で教わったことを何一つ発揮できなかったのが悔しいと。
 あともうちょっと猫のもふもふを堪能したかったと。

「もう絶対、猫には惑わされないぞ!!」

 そんな声がフォースナイトの生徒達から聞こえてきたのは、猟兵達が戦場を離脱する直前だったという……。

成功 🔵​🔵​🔴​



最終結果:成功

完成日:2021年01月15日


挿絵イラスト