極悪非道の爆裂スニーキングミッションに願いを(作者 しべりあ
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#デビルキングワールド 


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#デビルキングワールド


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●割と本気で極悪
「は、はい、言われた通りにお金を集めてきました!」
「ふふ、よくやったわ、けど、もしかしてあなたたち、裏切るなんて悪い事……考えてないわよね?」
「えっ、あっ、それすごいかっこいい! ……で、でも、そんなことしたら大変ですよね……?」
 悪事を働いているはずなのだがなんだかふわふわとしたやり取りが繰り広げられる世界、それが『デビルキングワールド』である。
 ここにもまた、強盗窃盗何でもござれな感じと見えなくもない悪魔たちをこき使い、人海戦術により地道に街頭で募金を募りまくって懐に収めるという超極悪な手段を長い期間行う事で莫大な資金を蓄えている。……そんなものすごくわるいオブリビオンが現れていたのだ。
「ええ、とても大変だわ。だから、そんなことをしないように、あなたたちにプレゼントを上げようと思うの」
「くっ、賄賂を渡すだなんて、ボスはさすがに極悪ですね!」
「カッケー!!」
 何も考えてなさそうだが、わりと心の底からの思いを込めて、悪魔たちは喜びの声を上げる。
 ボス、と呼ばれたオブリビオンは、笑顔のままに彼女たちにしっかりとプレゼントを『取り付ける』。
「外そうとしたり、裏切ろうとしたら爆死する超強力な特性爆弾よ、素敵でしょう?」
 何たる非道。
 他の世界ならば絶望に沈む表情を見せるであろう事態。
 だがしかし、この世界では、彼女たちは違うのだ。
「くぅうううう賄賂と見せかけてこの爆弾!」
「ボスの極悪度にはいつも驚かされるのです!」
「一生ついていきます、ボス!」

●世界が変われば常識も変わる
「……これまたすごい世界が来たもんじゃのう」
 なんだか、つい最近も爆弾だった気がする、などとつぶやき首を傾げるのはウルフシャ・オーゲツ。
 寝ているときに予知をしているらしい彼女だが、新しい世界の衝撃のせいか、今日は寝ぼけている様子はない。
「簡単に説明すると、オブリビオンがお金を集めているから、それを奪って全部使って飲み食いしてきてほしい、という事じゃ」
 シンプルに犯罪行為である。だが、この世界ではそれこそが正しいとされるらしい。
 『デビルキングワールド』。
 それは、住まう悪魔たちがあまりにも善良すぎるあまりに滅亡しかけた世界。
 その危機を回避するために制定されたというデビルキング法により、悪い事をしたらカッケー! となったが故、極悪非道のオブリビオンが敬われて持ち上げられてあわよくば何かのチャンネル登録者数だとか、どこかのフォロワー数だとかが爆上がりしてしまう、そんな所である。
 こちらを邪魔してくる相手は基本的にオブリビオンをワッショイ! する系の地元住人。
 だがこの地元住人、全員ユーベルコードを操る悪魔なのだからたちが悪い。というか強力な悪魔しかこの世界にはいない。
 余計にたちが悪かった。
「じゃがな、逆に考えれば、こちらが極悪非道ムーブをすればするほど悪魔の賛同者も増える、という事になる」
 そこで初めの話、つまりは金を奪って全部使ってしまうということに繋がってくる。
「さらに言えば、この金を使うという行為にも意味があるのじゃ。……実はこの世界のお金、たくさん集めるとカタストロフが起こせてしまうようでな?」
 住民だけでなくお金まで迷惑この上ない。
 そこで、お金を使いまくってあちこちに分散させることが重要になってくる。
 そうやって簡単に集められなくすることでオブリビオンの野望を打ち砕くことにもなるのだ。
 もちろん焼き払ってもいいのだが、せっかくなので美味しい思いをしてしまってWIN-WINになっても世界的に問題ない。
「さて、作戦じゃが、今回のターゲットとなっておる敵の館には多数の悪魔が警備を行っておる。正面から突破するには相手がどこからともなく無限沸きしてくる勢いで押し寄せてくるので無理じゃろう。その上爆弾ついておるようじゃし……」
 この世界の住人はものすごく丈夫なのである程度吹っ飛ばしてもわりと平気なのだが、オブリビオン特製爆弾の追い打ち付きではさすがに無事ではすまない可能性も高い。
 というかむしろ爆発に巻き込まれたらこちらもアフロヘアー化するだけではすまないだろう。
「なので、基本オブリビオンの下まではスニーキングミッションとなるのじゃ。方法はそれぞれ特技を生かして思い思いにやっていいと思うのじゃ、猟兵ってほら、個性的じゃしな!」
 要するに何も考えていないらしい。とにかく変装して紛れ込むなり、隠密して進んで行くなりして敵の目を掻い潜るのもいいだろうし、迷い込んだふりをして悪魔に願いを叶えてもらう事で隙を作り仲間を援護するのもいいかもしれない。
「最終的にオブリビオンさえ倒してしまえば『ボスを倒したさらに悪い奴! カッケー!』……となって悪魔の皆もこちらの言う事を聞いてくれるじゃろうしな。それでは皆、れっつごくあくひどーなのじゃ!」


しべりあ
●悪い子はいねーがー!
 悪い事をするけれども基本的にローフルグッドしかいない世界、といった感じですかね、とても素敵です。
 そんなイカれた世界へようこそ、君もきっとタフデビル。
 どうも、しょしんしゃのしべりあです。
 知ってますか。自動車の初心者マークっていつまでつけていてもいいんですって。

 今回も来ました新世界。
 この世界では神ではなく悪魔となって悪い事をしまくればしまくるほど支持を集められるようですね。
 オブリビオンが超有利です、負けじと頑張りましょう。
 内容はウルフシャが語った通りですね、お金を奪った後は盛大な汚職事件、ではなくお食事会を開催予定ですのでお気軽にご参加ください。
 ウルフシャは多分来ません。呼べば来ると思いますが何もなければ基本は店で鍋を振るってここぞとばかりにお金を稼いでいると思います。

 それでは皆様、良い悪事を。
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第1章 集団戦 『願望器の悪魔』

POW ●汝が為したいように為すがよい
【飛び出す絵本】から、対象の【欲望を満たしたい】という願いを叶える【願望器】を創造する。[願望器]をうまく使わないと願いは叶わない。
SPD ●あなたを受け入れましょう
【飛び出す絵本】から、対象の【承認欲求を満たしたい】という願いを叶える【願望器】を創造する。[願望器]をうまく使わないと願いは叶わない。
WIZ ●いいのですよ、好きなことだけしていても
【飛び出す絵本】から、対象の【癒やされたい】という願いを叶える【願望器】を創造する。[願望器]をうまく使わないと願いは叶わない。
👑7 🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵

種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


アリス・フォーサイス
願いを叶える悪魔か。こういうのもいるんだね。

でも、今回はさすがにスルーだね。
目立たないよう、迷彩をかけてこっそり進むよ。

それにしても、複雑な構造だね。こんなところに扉?と思ったら壁だし。

うっかり見つかっちゃったら、量子化して別のところに移動するよ。見間違い、見間違いだから。


●することだけなら悪魔らしい悪魔
「願いを叶える悪魔か。こういうのもいるんだね」
 何かと引き換えに願いをかなえる悪魔の物語は確かにいくつか存在する。
 そう言ったものの場合だと、代償として魂を奪われたり、不幸が訪れたりと、大体碌なことにならない結末が用意されていそうな類の悪魔ではある。
 ただ、この世界の性質的に考えれば本当に素直に願いを叶えてくれるのかもしれない。
 試してみたい好奇心がないではないが、さすがにオブリビオンを討伐する最中に試してみるわけにもいかないな、など考えながら物陰で悪魔を観察していた少女が一人。
 アリス・フォーサイス(f01022)、パタパタと爆弾を腰に付けたまま走り回る可愛らしい悪魔が通り過ぎる館内に難なく潜入し、オブリビオンが待つ部屋を探している猟兵である。
「それにしても、複雑な構造だね。こんなところに扉?と思ったら壁だし」
 人間だれしも木製のドアがあったなら、その先には道なり部屋なりがあると考えるだろう。
 しかし、この建物はそうではない。
 どこぞのホラーゲームよろしく、扉を開けたらその先はただの壁だった、だとか、壁だと思っていたら壁紙に隠された扉があった、だとか、妙に凝っている。
 正直暮らしている者にとっては面倒くさいことこの上ないはずだ。
 だが、だからこそ見えてくることもある。
 普段からこの館で生活するのであれば、そんなめんどくさい仕掛けの場所を普段使いすることなどないのだから。
 更に言えば、悪魔たちは基本的にオブリビオンの指示を受けて行動しており、その指示の中にはオブリビオンの世話の様なものもあってもおかしくない。
 となれば、それらしい悪魔を追跡して行けばボスのところにたどり着けるはずである。
 ちょうどなにか高級そうなおやつを運ぼうとしている悪魔に目星をつけたアリスは、足音を忍ばせて物陰から顔を覗かせる。
「!? だ、だれかいるのです!?」
 タイミング悪く目と目が合いかけた。
 急ぎ身を隠すも、そろりそろりと近づいてくる足音。
「ほぇ、だれもいないのです……?」
 しかし、そのようなスローな動きでは、量子化して移動可能なアリスを捉えることはできない。
 悪魔の少女が覗いた時には既に誰かがそこに居た形跡すら消え去っていた。
「見間違い、見間違いだから」
「見間違いなのですかー……?」
 どこからともかく聞こえてきた気がした声に首を傾げながらも、そういうこともあるよね、と運搬に戻っていく悪魔。
 あまりにも素直すぎるその姿に、この悪魔たちが滅亡しかかった理由を垣間見るアリスであった。
大成功 🔵🔵🔵

夢ヶ枝・るこる
■方針
・アド/絡◎

■行動
何とも個性的な世界ですねぇ。
とは言え、頑張ってみましょう。

【燦華】を使用、全身を不可視の『電波』に変換しますねぇ。
そして、少し離れた位置から建物の『窓』の場所を確認、『光速移動』でそこから入りましょう。
『移動速度』を考えますと、仮に彼女達に『電波』を見る能力が有ったとしても防ぐのは難しいですぅ。
後は『この状態』で屋内を捜索、発見されそうになったら『隙間に入る能力』を利用して隠れつつ『ボス』の居場所を探しますねぇ。

状況次第では、台所等に放火しても良いでしょうかぁ?
消火後『ボス』に報告に向かってくれれば後をつけられますし、明確な『悪い事』ですから、この世界なら問題無い気も?


●これから毎日厨房ファイア
「何とも個性的な世界ですねぇ」
 悪いことをしようと背伸びしている子どもたちで構成されている世界、とでもいえば適切だろうか。
 なにかうかつなことを一言喋るだけで大混乱やら大フィーバーを巻き起こせそうな、ある意味キマイラフューチャーばりに可能性に満ちた世界である。
 そんな世界のとある屋敷に、一つ異質な電波が通過した。
 無駄にスペックだけは高いがポンコツな悪魔たちに、それを気付けというのは酷な話だろう。
 その電波の正体である夢ヶ枝・るこる(f10980)は窓から難なく侵入に成功する。
「あ、なんか受信しそうです!」
「だいじょうぶです? つかれてるです? 有給、とるです?」
 なにか一部の悪魔には悪影響があったような気がしつつも、おおむね問題ないようだ。
「でも、念を押しておきましょうかぁ」
 電波となった姿のまま館の捜索を続けることにしたるこる。
 そんな彼女の目に止まったのは無駄に豪華すぎる厨房であった。
 火力が命と言わんばかりに燃え盛るコンロ。なんか炎を扱ってたら悪い感じがしてカッケーというなんともな理由で整備されたその台所は、しかし投資された分は活用しなければならないと必死に料理を学んだ悪魔たちにより十二分にその力を活用されている。
 つまりはどの料理をとってもとてもおいしそうであったのだが、るこるが目を止めてしまったのも多分それも大きかったのだが、今回重要となるのはそこではない。

「……台所では、多少何かがあっても不思議じゃないですのでぇ……」

「ふぇえええ炎が、炎がいきているのです!?」
「炎だぁ! 私は炎の目を見たのです! むっちゃ悪そうでした!」
「カッケー!? でも熱いので火を消すのです!?」
「それが願いなのです?」
「やっとる場合じゃないですうう!?」
 念のために言うならば、片隅で多少煙の上がる木材を置いただけである。
 言うならば放火の前段階。だが、彼女たちはそれだけで大混乱となりこの世の終わりと言わんばかりの大騒動となっていた。
「あ、あの方にご報告なのですううううう!?」
「ああ、私もそれいいたかったのです!?」
「先を越されたのですカッケー!!」
 それはかっこいいでも悪いでもないセリフの様な気がしたが、るこるとしては作戦通り。
「なんだか喜んでくれてますし、放っておいても大丈夫そうですねぇ」
 騒がしい厨房から騒がしく飛び出した騒がしい悪魔。
 見失うことはなさそうだと感じながらも、るこるは電波となったままゆっくりと後追っていくのであった。
「はっ、なにかまた受信しそうなのです!?」
「……今度一緒にお医者さんに行くのです!!」
大成功 🔵🔵🔵

秋山・軍犬
じゃ、軍犬は猛獣(特殊調〇食材)を
捕獲する時のサイレント&ステルスキルな要領で
警備の悪魔を一人捕獲するんで

秘水ちゃん、君のテンタクルスマン
開発者としての摩訶不思議精霊メカニックテクで
その子の爆弾解除したって
したら説得して協力者にするから

説得は簡単
だって、ここのボス
部下に爆弾付けなきゃ安心できない様な
三流のヘタレ悪党だからね

そしてこちらには
触手の社会的地位の向上とかいう
善悪を超越した野望を持つ秘水ちゃんがる

ヒューッ!見ろよ触手関連で無駄に発揮される
あの凄みとカリスマ、三流の悪党とは格が違うぜ
まるで触手みたいだ、こいつはやるかもしれねぇ!

秘水「触手の社会的地位の向上は悪じゃありませんよ?」(おこ)


●意味深でもなんでもなくただ降伏しただけである
「ほぇえええ火事、火事なのです早く何とか……あ、あれ、皆はどこです!? あ、はわわ!?」
「ほい、確保っと」
 哀れ、火事の3歩手前ぐらいのボヤ騒ぎに慌てふためいていた願望器の悪魔は何ら活躍を描かれぬまま一瞬で確保されていた。
 秋山・軍犬(f06631)の食材確保で磨かれたサイレント&ステルステクニックに、強大の力持っただけのはわわな悪魔が対抗できるできるわけもなかったのである。
「何者なのです!? わ、私を一体どうするつもりですか!? 無理やり願いを叶えさせようとでもいうのですか!? 悪いです、かっけーです!?」
「危機を感じているのか職務を全うしようとしているのか憧れているのかはっきりしてほしいっすけど……まぁ、まずはその仕掛けられた爆弾を何とかしてしまうっすよ」
「そんな、ボスから絶対に外すな、外したらしめやかに爆発四散っていうこの爆弾を!? そんな神をも恐れぬ所業!?」
「あー……秘水ちゃん、君のテンタクルスマン開発者としての摩訶不思議精霊メカニックテクがあればその子の爆弾解除とかって」
 悪魔的に神ってどうなん、と疑問を浮かべながらも、とりあえず自らに取りついたファンタジーなはずなのにSFな精霊へと業務委託を行う軍犬。
「終わらせておきましたよ」
「流石仕事が早いっすね……さて、アンタ、部下に爆弾付けなきゃ安心できない様な三流のヘタレ悪党なんかの下についていていいんっすか!?」
「そんな!? あんな悪逆非道なボスが、三下!?」
 何か感じるところが斜め上の様な気もするが極力気にしないようにしつつたたみかけに入る軍犬。
「何を隠そう、こちらには触手の社会的地位の向上とかいう善悪を超越した野望を持つ秘水ちゃんがいるっすよ」
「善悪を超越!? な、なんだかよくわらかないけどカッケーです!?」
「ヒューッ! 見ろよ触手関連で無駄に発揮されるあの凄みとカリスマ、三流の悪党とは格が違うぜ。まるで触手みたいだ、こいつはやるかもしれねぇ!」
「まさかなのです!? しかしボスには勝てねぇので……」
「あら……触手の社会的地位の向上は悪じゃありませんよ?」
 その言葉は、悪をよしとするこの世界ではけっしてカッケーものではない。
 そのはずだ、そのはずなのだが、なぜだろう。悪魔はただただ体を震わせることしかできない。
 そうか、言葉で悪というだけならばいくらでもできる。
 真の悪とは悪と名乗らず、その存在のみで悪を体現するものなのだと。
「か……カッケー……ぐ、軍門に下るのです!」
 こうして、願望器の悪魔の少女は、触手に、堕ちた。
大成功 🔵🔵🔵

アリス・セカンドカラー
お任せプレ、汝が為したいように為すがよい。

“イケない”ことなら任せて♡
おっといい子ちゃんはっけーん♪
サボりもせずに真面目に警備にいそしむなんてとーってもいい子ねあなた。
え、いい子違う?それならそっちの物陰で私と“イケない遊び”をしましょ♡
ふんふんふーん♪とイマジンウィッチの願望器で爆弾発動の条件を私の願いを断ることに書き換えて、と。え、対象を自分にしちゃいけないってないから、自分の願いだって叶えられるわよ?ふふ、ルールの恣意的な曲解による悪用なんて素敵でしょ☆
さぁ“イケない遊び”に興じましょ♡
ふふ、もっと“イケない”ことをしたければ私の眷属になりなさい、と私の欲望を満たす願望器で洗脳するわ♪


●館の真面目な警護隊長さんVSイケナイコトの匠
「“イケない”ことなら任せて♡」
「な、なんでしょう、まるで親にあったかのように言うことを聞かないといけないような気が……?」
 妖しげな雰囲気を纏った少女、アリス・セカンドカラー(f05202)が突然目の前に現れたことで、仲間を呼ぶという思考にたどり着かないレベルで大混乱している願望器の悪魔。
 悪魔の中でも中心となり仲間を取りまとめ、ボスへとつながる一番重要な所を守っているような真面目な少女だとしても、取り乱さずにはいられなかったのだ。
 アリスから感じる、初めてなのに初めてではないような不思議な感覚。
 それは彼女の持つ特有の誘惑的な何かによるものか、それとも互いに持つ願望器が共鳴しあった結果のシンパシー的な何かか。
 悪魔少女は不思議なほどに、いつも以上に素直になりつつあった。
「ふふふ、初めて会った相手の言うことをそんなに聞いちゃうなんて……いい子ちゃんはっけーん♪」
「いい子ちゃん!? ちがいます! 私は決していい子なんてかっこ悪い存在じゃあ!?」
「ええ? でも、サボりもせずに真面目に警備にいそしむなんてとーってもいい子じゃないの、ねぇ?」
「だ、だって、お仕事はちゃんとしないと迷惑ではないですか? で、でもいい子なんかじゃないのです!」
 悪ぶろうとしても悪ぶり切れないというか完全にただの真面目ないい子である。
「え、いい子違う?」
「も、もちろんです」
 怪しげな雰囲気を増したアリスに気圧されながらも、悪魔少女は何とか首を縦に振る。
「へぇ……それならそっちの物陰で……」
 いつの間にか触れ合うほどに近寄っていたアリスは、少女の耳元でそっと囁く。
「私と“イケない遊び”をしましょ♡」
 ゾクリ、と背筋が震えた。
 気を付けるんだ悪魔。その悪そうな雰囲気に惹かれたら二度と戻れなくなるぞ。
「い、イケない……? なんだか、カッケー気がする……?」
「はい、それでは一名様ご案な~い♪」
「ふぇ?!」
 手遅れだった。
 不思議な力で動けなくなったことに戸惑う少女の周りを踊るように、アリスはとても素敵な笑みを浮かべながらクルクルと準備し始める。
「ふんふんふーん♪ ……と、爆弾発動の条件を私の願いを断ることに書き換えて、と」
 掲げるは自らの願望器、それは他者の為の願いを叶えるのみにあらず。
「え、対象を自分にしちゃいけないってないから、自分の願いだって叶えられるわよ? ふふ、ルールの恣意的な曲解による悪用なんて素敵でしょ☆」
 自らの願いにより世界を書き換えるまさに悪魔の装置。
「なんだかよくわからないですけど、カッケーです……?」
 そして何一つ理解しないままにまな板の上にのせられてしまった少女。
「さぁ“イケない遊び”に興じましょ♡」
「え、えと、まずはその遊びのルールというのをご教授いただければと……?」
「あら、本当にいい子ね。じゃあじっくりたっぷり、貴女の中に刻み込んであげるわね♪」
「え、あ、え、な、なにかが、ふやあああああああああああ!?」
 薄暗くなった館の一室、誰も入り方を知らず、存在すら知られることのない空間で、少女の声は外に漏れることは無い。
「ふふ、もっと“イケない”こと、したい?」
「ふぁい、もっと、わるいこと、わたしも、おねがいをかなえて、いっぱいわるいこと……」
「ならそうね、私の眷属になりなさい♪ 悪いお願いを叶えられるように、もっといっぱいわるいことしましょ?」

 ——良い子はこの先の閲覧許可が出ませんでした。
大成功 🔵🔵🔵

佐伯・晶
なんだかゆるい話だけど
カタストロフを起こさせる訳にもいかないし
真面目に対処しようか

邪神の領域で時間を停めて侵入
堂々と目の前を歩いてても
これならそう簡単には気づかれないよね

人気の無い所で一人でいる悪魔を見つけたら
心を固定して人形にしようか
首の爆弾は模型にしておくよ

安全が確保できたら館の構造と
見張りやボスの場所を聞き出して
侵入の参考にしよう

必要な情報を聞き出し終わったら
体も精緻な蝋人形に変えてしまおう
他の猟兵達の邪魔するかもしれないしね

さてとどこに隠しておこうかな

後は私に任せて下さいですの
じっくりと愛でて…
いえ、他の方にばれないように確保しておきますの

やや怪しいけれど邪神の分霊に任せて
先に進もうか


●ぼっち悪魔のしあわせ人形生活
「なんだかゆるい話だけど……」
 世界全体が緩めではあるのだが、そんな緩い話を放置したらカタストロフまったなし。
 だから眺めて見過ごすわけにもいかないなかなか難儀な世界に降り立ち、佐伯・晶(f19507)は館に挑む。
 待ち構えるは一人一人が猟兵並みの奇跡の使い手である原住民の悪魔たち。
「真面目に対処しようか」
 いかなポンコツ悪魔と言えどその実力だけで言えば面倒な事に本物である。
 だが、止まった時間の中を歩けるような悪魔となればごく限られており、今回警備に当たっている願望器の悪魔に関してはその能力をピンポイントに持ってはいなかった。
 ともすれば止まった時間の中を歩める晶からしてみれば、堂々と相手の目の前を歩いていっても問題なかったのである。
 止まった時間の中を優雅ともとれる足取りで進み、孤立している手ごろな悪魔の少女へと目を止める。
 一人で作業していたのだろうか、人気のないところでこそこそとしていたその背後にそっと近寄った。
 性質的にも相性が良かったのだろう。特に抵抗らしい抵抗もないまま、晶の奇跡により悪魔は人形となっていた。
 いや、それは確かに生きていた。だが、心はすでにそこに見当たらないのだ。
 消えたわけではない、その奥底では確かに彼女の心は残っているが、体を動かせるほどに意思を顕在化することはもはや不可能である。
 無論その状態でも体が停滞しているわけではない。
 つまりは爆弾が爆発してしまえば死んでしまいかねないので、爆弾を模型へと変化させ、処理することも忘れない。
「さて、じゃあ、知っている事、全部教えてもらおうか」
「ハイ……」
 ただでさえ根が素直で純情な感情の悪魔である。
 心を止められ、爆弾の無いお膳立てされた状態ならば、それはもうとどまることなく洗いざらいで垂れ流しであった。
「よし、あとは他の仲間にも共有して……もうしばらく静かにしててね」
 必要な情報を入手した後、悪魔少女の体を本当の蝋人形へと変貌させる。
 そうして出来上がったのは心も体も完全な人形と化した可愛らしい少女だったもの。
「……どこに隠しておこうかな」
 サイズ的には1分の1、つまりはかなりでかく、このまま置いておけば見つかるのは時間の問題である。
 ——後は私に任せて下さいですの。
 そんな時に耳に届いたのは、とても楽しそうな声色の、聞きなれた声。
 ——じっくりと愛でて……いえ、他の方にばれないように確保しておきますの。
「……やや怪しいけれど」
 愛でる、ということならば命を奪うようなことはないだろう。
 なんだかんだで長い付き合いになりつつある邪神の分霊である。まかせておいても、たぶんきっと間違いはない。
 ……少なくとも、敵に発見されることは無い。
 晶は必要なことだったと自分に言い聞かせながら、悪魔を邪神に任せて先に進むのであった。
大成功 🔵🔵🔵

プリ・ミョート
アドリブ歓迎

こそこそ……あんなめんこい子さ、こぉんなにうろうろしてたら、いくらお金あっても足りないべなあ。たまげたわ
というか、養う気もなくて、しかもそれを奪って……おいらもビッグなワルに。へへ、うえへへへ

ってもう見つかったべ! 本を開け? ふんふん。これでいいべか? 願いを言え? 注文が多いなあ……でも多勢に無勢だべ
あっ!!! 見逃してくれ! という願望を叶えてほしいんだべ。あと《バトラーズ・ブラック》で早業強化してとっとと逃げるべ

すたこらさっさ、逃げ足がはやいのも四天王の必須アビリティだべ!


●悪魔の契約は絶対……っての、カッケーから
 こそこそ……。
 そのような擬音が聞こえてきそうな様子で、布を纏った彼女は館に潜入していた。
 布を纏って隠れている、というわけではなく、この世界ではポピュラーな種族であるブギ―モンスターのプリ・ミョート(f31555)である。
「……あんなめんこい子さ、こぉんなにうろうろしてたら、いくらお金あっても足りないべなあ。たまげたわ」
 人件費、というのは失念しがちだがかなりの出費になる。
 そして、その人材に要求するものが多ければ多いほどその費用は上がっていくのだ。
 したがって、うら若い女性悪魔を厳選して募集しようものならばその金額は恐ろしい事になりかねない。
 だが、外道も外道、ド外道なオブリビオンがお金を集めようとしてわざわざそんなお金のかかりそうなことをするわけがなかった。
 そう、この悪魔たちに関しては特に細かい規定なく、とりあえず一人捕まえ、そこから身内知り合い、友達のルートを使って集まってきた格安人材の集団だったのだ。
「というか、養う気もなくて、しかもそれを奪って……おいらもビッグなワルに。へへ、うえへへへ」
 無論それを他人が知る由もなかったが、プリの想像するような無理やり悪条件で人員強奪すれば、なんて悪いんだカッケー! となる可能性は十分あるのがこの世界の悪魔である。
「……あなた、見ない顔ですね?」
「ってもう見つかったべ!」
 ああ、しかし、なんという事だろう。
 プリが妄想の世界に(自ら)捕らわれている間に、あからさまに怪しげな笑い声を聞きつけた給仕姿の悪魔にその姿を発見されてしまったのである。
「どうやら侵入者のようですね……ふふふ、いいでしょう、メイドの土産に最後の願いを聞いてやるのです、さぁこの本を開いて願いを言うのです!」
 堂々と楽しそうに胸を張り、本を差しだしてくる悪魔の少女。
 本を自分で開く悪魔もいれば、本を開かせることで願いをかなえさせようとする悪魔もいる。この少女はどうやら後者のようであった。
「本を開け? ふんふん。これでいいべか? で、願いを言え?」
「そうなのです、逃げようとしても私に何かあればあっという間に取り囲まれてお陀仏なのです!」
「注文が多いなあ……でも多勢に無勢だべ」
 どうしたものかと悩むプリ。
 多分この少女はカッケー感じがするからメイドの土産と言いたかっただけだ。
 つまり、今私カッケー状態になっている彼女はノリノリハイテンション。それに満足して更なる悪事を重ねることは考えにくい。
 答えは一つであった。
「あっ!!! 見逃してくれ! という願望を叶えてほしいんだべ」
 これが本当に極悪非道のカッケー悪魔なら、どんな願いを伝えたところで『願い事を言え』とは言ったが叶えるとは言ってない、等と嘯いてどうしようもなかっただろうが、今ヘブンならぬヘル状態となっている彼女は機嫌よくその願いを叶えてしまう。
「そんなことでいいんですね、わかりました、任せてください!」
「そいじゃあすたこらさっさ、逃げ足がはやいのも四天王の必須アビリティだ……べ?」
 少女の言葉を聞きこれ幸いにと駆け出すプリ。だが、その彼女に満面の笑みで追いすがってきたのは願いを叶えるといった彼女自身であった。
「ど、どういうつもりだべ?」
「何を言っているのですか私が見逃す、つまりは貴女が無事に逃げられるよう、私が全力でその願いを叶えるサポートをしなければいけないではないですか!」
 こうして、なぜかプリは悪魔の少女の手助けを受けながら館を探索することになったのであった。
大成功 🔵🔵🔵

涼風・穹
やりたい事とやるべき事が一致する時、世界の声が聞こえる…
そんな訳で正面から悪魔っ娘達におっぱいダイブを敢行するのです
彼女達の注意を俺に引き付けて他の方々の潜入を援護しつつ、更に俺の性欲を満たしたいという願いで実害の少なさそうな形で相手のユーベルコードを誘発させるという高度な作戦…
まあ要するに俺が暴走する大義名分を得てしまうと碌な事にならないというだけですな

しかしまあ彼女達がどう思っていようと爆弾を付けられていて良いとは俺には思えませんので隙を見て《空斬裂破》で爆弾の配線や主要部品を切って無力化しておきます
そして彼女達から爆弾…もといボスからのプレゼントを"奪う"か"脅し取って"外へ投げ捨てます


●責任を取って下さいね、と後に猟兵は囲まれた
 やりたい事。
 やるべき事。
 それが一致することは稀である。
 だが今この場で、涼風・穹(f02404)のそれは見事なベストマッチを達成していた。
「聞こえたぜ……世界の声が!」
「な、なんなのです!? 侵入者……だ、誰か……ってあれ?」
 本来ならば見つけた不審者……穹を即通報をしなければならない、警備中の願望器の悪魔。
 しかし、あまりにも堂々とし過ぎた穹の態度に加え、あちこちでおこっているトラブルの対処のために周囲に誰もいなくなり一人だという事も重なってしまい、悪魔の少女は混乱していた。
「くっ、こうなったら私一人で何とかするのです……さぁ、あなたの欲望を見せるのです、汝が為したいように為すがよ……」
 手にした飛び出す絵本を開き穹へと問いかける少女。
 だが、既に穹は行動を開始していたのだ。
「ふぇ!? そ、いや、好きなようにしてってそういうのは、まだはや……ひゃああああ!?」
 歴戦のおっぱいダイバー、それが涼風・穹。
 あらゆる障害にもめげず、負けず、いかなる結末を迎えようとも再び立ち上がり、敢行して磨き上げられた技。
 それは願望器の悪魔のなかでもより真面目一筋だった彼女に新たな扉を開かせるほどに強力な一撃となったのだ。
「は、はぇ、はぇえぇぇぇ……!?」
「なんだかこっちからすごい声が……な、ななな!?」
 流石に体を痙攣させながら上がった嬌声を聞き逃すことはなかったのか、駆け付けてくる少女の仲間たち。
 だが、それは穹にとっては標的が増えただけに過ぎない。
 一見しただけでは理解が追い付かない状況により混乱が伝染していく隙を利用し、次々と少女たちにダイブし毒牙にかけていく穹。
 さらには刀を振るい、次々と彼女たちの衣服を……もとい、突けられていた爆弾を無効化し、手中に収めて行くではないか。
「そ、それはぁ、ボスから……もらった……大事なぁ……」
 顔を上気させ、朦朧とした感じになっている少女たちに見せつけるかのようにしながら、穹は笑う。
「そうか、大事なものか……猶更投げ捨てたくなったぜ」
 そして思い切り外へと投げ捨てたのだ。
「ひ、ひどい……なんて、極悪非道なのです……かっこいい……!」
 割と本気で瞳を輝かせ、何を思ったかさらに顔を赤く染める悪魔少女。
 彼女たちはまだ知らない。
 爆弾と言う障害がなくなり、自分たちの運命がいろいろと大変なことになった事を。
「えっ、また飛び込ん……ああ!?」
「さっきので服が、はぅ、そんな、ちょ、直接はらめええええええ!?」
 欲望の宴は終わらない。
 この館の警備が全員陥落するその時まで。
大成功 🔵🔵🔵


第2章 ボス戦 『爆弾の悪魔』

POW ●ガンガンいこうぜ
レベル×5体の、小型の戦闘用【爆弾を括りつけた一般悪魔】を召喚し戦わせる。程々の強さを持つが、一撃で消滅する。
SPD ●みんながんばれ
レベル✕1体の【時限式の爆弾を括りつけた一般悪魔】を召喚する。[時限式の爆弾を括りつけた一般悪魔]は【爆発】属性の戦闘能力を持ち、十分な時間があれば城や街を築く。
WIZ ●いのちをだいじに
【黒い瞳】から【大量の透明な魔力機雷】を放ち、【「動くと死ぬぞ」という警告】により対象の動きを一時的に封じる。
👑11 🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵

種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は💠シスカ・ブラックウィドーです。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


●気付いた時には警備不在
「なんだか騒がしいわね……?」
 何かが起こったのなら、いち早く自分の下に報告が来るはず。
 ならばたいした事はないのだろう、と思い無視して過ごしていたが、いつまでたっても騒ぎが治まる気配がない。
「失礼します!」
 部下の悪魔が扉を開いてやってきたのは、ちょうどボス、爆弾の悪魔が様子を見に行こうかと立ち上がったまさにその時であった。
「ボス! 侵入者の皆さんを案内してきました!」
「何をやりやがっているのですかあああああ!?」
アリス・フォーサイス
なあんだ。こっそり来なくても、認めてもらえば案内してもらえたんだね。
あ、悪魔ちゃんたちの爆弾は全部、キャンデーに変えておいたから。

魔力機雷か。魔力のことならおまかせだよ。高速詠唱でコードを上書き、のっとって、爆発させるよ。
小物っぽいけど、悪魔ちゃんたちには悪影響だからね。退治させてもらうよ。

全力魔法でとっておこの爆発をプレゼントするよ。


夢ヶ枝・るこる
■方針
・アド/絡◎

■行動
ええまあ、「侵入者への協力」も悪といえば悪ですし?

実質的には『一般悪魔の方々』を人質にされている状態ですが、この世界でしたら、こういう方法も?
まず『一般悪魔の方々』に「人質ごと撃つのって格好よくないです?」と呼び掛けてみますぅ。
ほぼ確実に賛同が得られるでしょうから、そこで【至祷】を使用し彼女達に『豊饒の加護』を付与しますねぇ。
これで、元々強い彼女達に『強化』と『再生能力付与』が行われれば『爆発』に巻込まれてもまず無事でしょう。

後は、扉の陰に隠れつつ『FCS』で弾頭を擲弾にした『FRS』の[爆撃]を行い『誘爆』を狙いますねぇ。
緊急時は相互の『願望器』で回復するでしょうし。


●部下と協力したことで風通しがよくなりました
「なあんだ。こっそり来なくても、認めてもらえば案内してもらえたんだね」
「ええまあ、「侵入者への協力」も……悪といえば悪ですし?」
 拍子抜けしたかのように呟くアリス・フォーサイスの言葉に、首を傾げながらも続くるこる。
 実のところ、侵入者を悪として認めるためにはある程度の実力を示す必要もあった。
 そういう意味では侵入したことに非常に重要な意味があった……はずなのだが、今のこの悪魔たちのゆるふわともとれる様子を見てしまえば、本当にそうだったのかわからなくなるのも仕方のないことだろう。
「ここまで侵入を許すどころか連れてくる!? なんで、どうして! 一体何をやってるの!?」
 流石のオブリビオンも黙っていられるわけもない。
「こ、これも一つの悪の形かと思ったら、つい!」
 が、それに対する回答もまた予想通りだったのか頭を抱えることしかできていなかった。
「まぁ、いい! よくないけど! 無理やりにでも役に立っていただきます!」
 パチンと指を慣らせばあら不思議、そこには再び爆弾を設置された状態になった悪魔少女たちがならんでいた。
 更には何食わぬ顔で視認困難な透明機雷を周囲へとばらまき始めている。きたない。
「さぁ、そのまま突撃しなさい、途中で爆発するかもしれないけどそれはもう諦めなさい!」
「流石ボス! 悪魔を悪魔とも思わない悪魔ですね!」
「カッケー!」
 もっと躊躇するべきでかつ超投げやりな命令。
 にも関わらず、深く考えないままに爆弾を抱え、猟兵たちへと向かおうとする悪魔たち。
「いかに猟兵にとって敵とはいえ、この悪魔たちを貴様らが見殺しにすることは出来まい!」
 自信満々と言った様子のオブリビオンを眺め、少し考えるそぶりを見せた後、るこるは少女たちに口を開いた。
「……人質ごと撃つのって格好よくないです?」
「えっ……?」
 思わず目を見開き、動きを止めるオブリビオン。
「かっけー……」
 そして、思わず目を輝かせ、足を止める悪魔少女。
「確かに、かっけーのです!」
「人質なんて無視して、しかも笑いながら撃ち抜くとかだとさらに完璧にカッケーです!?」
 なお、彼女たちには自分が人質であるという自覚はあんまりない。
「お、おい、お前たち、正気なの!?」
 それは猟兵に向けた言葉か、はたまた悪魔たちに向けた言葉か。
 自分でけしかけておきながらもあんまりにもあんまりな思考回路に困惑し始めるオブリビオン。
 予想通りすぎる結果ではあるが、とても非人道的に見えたるこるの提案は、悪魔たちにとってものすごく惹かれる提案でもあったのだ。
「さすがに至近距離での爆発は危なそうだね……」
 短いようで長い、硬直時間。それはアリスが爆弾に手を加えるには十分すぎるものだった。
「よし、と。あの子たちの爆弾、キャンデーに変えておいたよ」
「それじゃあ、更に火力の上乗せができそうですねぇ」
 もともと、るこるの計画としては悪魔たちに加護を与えることで強化し、爆発をものともしない強靭な体を与えることで切り抜けると言う物だ。
 その悪魔に致命的な威力が出てしまいかねない爆弾のことを無視出来るのならば、想定より強力な火力をオブリビオンに叩き込むことが出来る。
 そう、基本方針である悪魔ごと爆破するという方針は変わっていなかった。
「それで、あの透明なのは……魔力機雷か。魔力のことならおまかせだよ」
 そしてアリスも容赦することはない。
 機雷のコントロールを難なく奪い取った彼女は、るこるの放つ擲弾の位置に合わせて配置し直していた。
「ん、あ、あれ、本当に巻き添えにするの!? それに、えっ、なんで勝手に機雷が、ちょ、ちょっとその位置はあぶなっ……!?」

 ――どぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉん…………。

 異常を感じ取り、オブリビオンが回避しようとしたのと、部屋に爆風が巻き起こったのはほぼ同時であったという。
「「「「うひゃああああああ!」」」」
 なお、悪魔少女たちは楽しそうに吹き飛ばされていった。
大成功 🔵🔵🔵🔵🔵🔵

プリ・ミョート
なぁんか爆弾だらけでえらいけったいだべ!
案内ご苦労様、とりあえず下がっててくんろ。巻き込みたくはないべ

爆炎爆風に知恵の布が燃やされたらたまらないべ。背に腹はかえられぬ、だべな
見よ、四天王秘技《疾天伐倒》とカッコよく言いつつ、ただの投げつけだべーっ!
一般悪魔やら機雷やらを引っ掛けて、なるべく遠くにいってもらうべ

腕が折れたわけだし、慰謝料も請求できそうだべ、ししし!


●手が足りないなら生やすまで
「なぁんか爆弾だらけでえらいけったいだべ!」
 この一帯の住人はよほど爆弾が好きなのか、オブリビオンの下へとたどり着いてみれば、右を見ても左を見ても、あちこちで爆発が巻き起こっている混沌とした戦場が広がってた。
「案内ご苦労様、とりあえず下がっててくんろ。巻き込みたくはねぇべ」
「は、はい!?」
 道案内をしていた悪魔が素直に頷き去っていくのを確認しながら様子を伺う。
 爆弾で攻撃してくるどころか自分も爆発に巻き込まれながら戦っているという、オブリビオンの狂気じみた状況。
 不用意に近寄っては炎上不可避なのは自明の理。
「なにより、知恵の布さ燃やされたらたまらねぇべ!」
 となってくれば、燃える心配がないよう遠距離攻撃を行うしかない。
「見よ、四天王秘技《疾天伐倒》!」
 プリの持つ遠距離からの攻撃手段。それはかなり異質である。
 自らの手足を投げつけまくる、ちょっとした恐怖体験である。
 人間をはじめとする普通の生物からすれば自殺行為に他ならないその行動。
 だが、悪魔は、プリは違う。
 何度も生え変わる手足という特性を生かし、彼女は周囲一帯を自らの手足で覆い尽くすほどに投げまくっていった。
「なっ!? ええい、面妖なっ!」
 縦横無尽でかつ無数に襲い掛かってくる手足に対し、爆発したばかりでボロボロな体を押し、機雷を操り対抗しようとしていたオブリビオンだが、なにしろ数が多い。
 その上、文字通り自らの体の一部であったからだろうか、自由自在ともいえるコントロールを見せた腕は空中に設置されていた見えないはずの機雷を遠くへ吹き飛ばし、ついでに慌ただしく駆けまわる一般悪魔たちを安全な所へと投げ飛ばしていくではないか。
「そんな無茶な!?」
「腕が折れたわけだし、慰謝料も請求できそうだべ、ししし!」
「折れたとかそういうレベルの問題じゃないと思うのだけど!? でもこっちだっていろいろ請求したいわよ!」
 猟兵との戦いの中で破壊された館の物品は数多く。
 たしかに主としては頭が痛いでは済まないかもしれない。
 だが。
「人的被害に比べれば物的被害なんておまけみたいなもんだべ、覚悟してくんろ!」
「そんな理不尽ごぶっ?!」
 オブリビオンの悲痛な叫びは、機雷の間を縫って放たれたプリの腕の一撃がボディに刺さったことより物理的に中断されたのだった。
大成功 🔵🔵🔵

秋山・軍犬
はい、秘水です
さて、一般(悪魔)の方に被害が出るのは
触手の仁義的に看過できませんので
1章で解除した爆弾を解析して作った

『精霊式爆弾無力場発生装置』~

で悪魔達に括りつけられた爆弾を無効化します

ただ、時間が無かったので効果範囲とかに
難がありますし、魔力機雷は無効化できませんけど…

軍犬「十分ッ!」

不可視の攻撃なら
猟書家『サー・ジャバウォック』戦で経験済みっす

そして、怪物スナークと違って実在するなら
透明でも空気の揺らぎや魔力
相手の視線や立ち回りから位置は割り出せる

オーラ防御と覇気で防御も固め
悪魔達に被害が出ない内に速攻で決めるっす!

…悪い事? うるさい知るか
善悪関係なく助けたいもんは助けたいんじゃー!


●触手大百科衛門
「はい、秘水です」
 激しい爆発の巻き起こる戦いの最中に現れたのは、とある触手の精霊だった。
 古来から何かと悪魔と触手はともに出演する事がままある。
 つまり、この協力は触手の名誉回復のためにも必要な事でもあるのだ。
 ……多分。
「何はともあれ、悪魔でもなんでも、一般の方に被害が出るのは、触手の仁義的に看過できませんので」
 先ほどからの戦いの様子を見て、爆弾をただただ無力化するだけならばすぐに新しいものを用意されてしまうだろう。
「『精霊式爆弾無力場発生装置』~」
 何か独特の効果音が出そうな声で取り出したるその装置。
 秘水が対策として開発したのは、そもそも爆発をさせない特殊空間を作り出す事であった。
「ただ、時間が無かったので効果範囲とかに難がありますし、魔力機雷は無効化できませんけど……」
 機能としては不十分、敵の攻撃を封じる程のものではない、が。
「十分ッ!」
 悪魔を助けるためにはそれで問題ない。
 軍犬は満足そうに笑みを浮かべながら装置を背負って接敵する。
「ええい、また来るの!?」
 爆発に巻き込まれ、ボディブローが見事に決まったことで速攻でボロボロになりながらもまだ辛うじて元気そうなオブリビオン。
 必死の形相でコントロールを取り戻した機雷を周囲に設置し直し、体制を整えようとしていた彼女だがそのような暇を与える軍犬ではなかった。
 透明な相手との戦いの経験を活かし、相手の動力である魔力を感知し、見えないだけで確かにそこにある物体が織りなす揺らぎを見極る。
 時には危ない位置にいる悪魔たちを安全な場所まで吹き飛しつつも着実に距離を詰めていた。
「うん、悪魔たちをしっかり守ろうとするのはいいね。そうよね、それが猟兵は本来あるべき姿なのよね」
 しかしなぜかその様子を見て何か安心しているオブリビオン。
 さすがに悪魔ごと爆破されたことは何処かトラウマになっているようだった。
「でもいいのかしら? そんな正義の味方みたいな事したら、あの子たちが言う事を聞いてくれな……」
「うるさい知るか! 善悪関係なく助けたいもんは助けたいんじゃあああ!!」
「ちょ、まだセリフのとちゅ……」
 気迫の込められた拳がオブリビオンの顎へと華麗な一撃を見舞う。体が浮き、飛んでいるように思えるのは意識が飛ばされようとしている事による幻覚か、それとも物理的に浮いているのか、オブリビオンにはわからない。
「すげぇ、口上途中に割り込み攻撃……なんて悪い事を……!!」
 そして図らずして軍犬は民衆(一般悪魔)の支持を得ていくのであった。
大成功 🔵🔵🔵

アリス・セカンドカラー
お任せプレ、汝が為したいように為すがよい。

ふんふんふーん♪と鼻唄混じりで世界の“定義(ルール)”を上書きするわ♡
私の“定義(ルール)”が絶対の“法則(ルール)”。ふふ、恣意的な解釈でルールを捻じ曲げて運用するのはとってもワルよね♪
この場での爆弾の爆発は快楽の爆発になるわ☆そして、爆発した快楽はすべて爆弾の悪魔たんに流れ込むの、そう“定義”したわ♪
ふふ、爆発好きなのよね。もっともっと爆発させてあげる、と化術神罰肉体改造で疑似ふた化させておいしく捕食し快楽を爆発させてあげるわ☆さらにパラサイトテンタクルで脳くちゅして限界突破した快楽の爆発を体感させてあげるわね♪
えっちなのうみそおいしいです♡


●なぜかみんな仲良くだぶるピース
「ふんふんふーん♪」
 仲間たちが戦っているため、自分からオブリビオンの注意が逸れている。
 その隙を逃すようなアリス・セカンドカラーではない。
 違和感に気付かれないように、そして他の猟兵を極力巻き込まないように少しずつ、しかし確実に自分を世界へと侵食させていく。
 先ほどから幾度となく爆破されているオブリビオン。
 彼女が爆発すればするほどに、とても『よく』なるという、目に見えない、世界のルールが蓄積されていた。
「ふふ、恣意的な解釈でルールを捻じ曲げて運用するのはとってもワルよね♪」
 しかしここで思わぬ事態が発生する。
 周囲に巻き起こる爆発力が減少したのだ。
 仲間の用意した人命救助のための爆発回避装置が作動したらしい。
「あら、もっと爆発させたかったのだけど……」
 若干残念そうなアリス。
「なんで、難で爆発しないの、まだまだ足りないのに!」
 そしてむちゃくちゃ残念そうなオブリビオン。
 彼女からすれば一方的に爆発させられたも同然なので、それも致し方のないことではある。
「……あらあら? あなた爆発が好きなのね」
 だが、そこに目をつけてきた相手はいろんな意味で最悪最恐の猟兵。
「もちろん、でこうなったら爆弾集めて火力で無力化すら……吹き飛ばし……て……?」
 何か、目の前の猟兵から底知れぬ予感めいたものを感じ取ったオブリビオン。
「だったら、私がもっともっと爆発させてあげる」
「……!?」
 そして、その予感は確信に変わる。
 このままだと、いろんなところが爆発してしまってとても良い子に見せられない事になるのではないと。
「あ、あなたたち?! そこのお姉さんに凄い悪い事してあげなさい!」
 ものすごくアバウトな命令とともに部下(爆弾付き)を召喚してけしかけ、自分は全力で逃げだしたオブリビオン。
 任せられた部下たちはさすがボスだと騒ぎながらもアリスへと突撃してくる。
「あら……逃がすわけにはいかないのだけぢ……そうだ、ねぇ、あなたたち」
 オブリビオンが去っていく方向を確認しながら、目の前に飛び出してきた悪魔少女へと声をかける。
 その笑顔は悪魔よりも悪魔らしい。
「ちょっと悪いことしましょうか?」
 ……そこで何が起こったかはわからないが。
 部下たちは激しい爆発に巻き込まれた後、爆煙が晴れる頃には皆、アリスの軍門に下っていたのだという。
大成功 🔵🔵🔵

佐伯・晶
なんか色々残念だけどオブビリオンだしね
さっさと倒してしまおうか。

動くと死ぬかぁ
ならそっちに動いて貰おう
ワイヤーガンで爆弾の悪魔を引き寄せつつ
邪神の施しで自分は鋼鉄の彫像になり
防御力を強化して耐えるよ
もし傷ついても直せるしね

爆発に巻き込まれて
ボロボロになってるなら
痛いなら治そうかと持ち掛けてみよう
オブビリオンになっても悪魔なら
案外載ってきそうな気がするし

そしたら使い魔の状態異常で
鋼鉄の彫像に変えよう
中々眼福な彫像になりそうだね

体が変化しても僕と同じような感じだし
実際痛くは無くなるからね
そのまま彫像にしてしまえるならそれでいいし
駄目そうなら稼いだ時間で
爆発に巻き込まれた普通の悪魔?を助けておこうか


●あと一歩で永久保存版
「なんか色々残念だけど、オブビリオンだしね」
「私は被害者です! 悪魔たちの残念に巻き込まないでもらえませんか!?」
「うん、そうだね……さっさと倒してしまおうか」
 いくら否定しようがすでに残念さがにじみ出てしまっているオブリビオン。
 そもそもこのオブリビオン自身がもともと悪魔だったであろうこともあり、残念の呪縛から解き放たれることはないのかもしれない。
 しかしそれでも、様々な困難……主に自分の爆弾を乗り越え、最終的に仲間を犠牲にすることで何とか体制を立て直しつつあった。
「いいですか! あなたの周辺には透明な機雷を大量に仕掛けました! さっきから乗っ取られたり普通に回避されたり散々な目に合っていますが今度こそ動けばドカンです! この世にサヨナラバイバイです! いいですね!?」
 もう少し落ち着いて状況を整理したい、せめて時間を稼げればという気持ちがあふれるあまり、目の前に現れた晶に対して、半ばキレ散らかしながら一息に叫ぶオブリビオン。
「動くと死ぬかぁ」
 いくら相手が残念とはいえ、透明機雷が設置されていることは間違いない。
 下手に動くと危ないのは確かだろう。
「ならそっちに動いて貰おうか」
「……? 何を言ってぇぇぇぇぇえええ!?」
 違和感に気が付いた時にはすでに手遅れだった。
 急に引っ張られるような感覚を覚えた後、機雷の位置をどうこうする間もなく自ら危険地帯にフライハイしていたのだから。
 視界の端をかすめたのは自らを捕らえたワイヤー、そしてその先には猟兵の姿。
「こんなことして、貴女もただでは……?」
 正気を疑い目を向けたオブリビオンが爆発する直前に見たのは鋼鉄の彫像であった。

 ——響く爆音。

 もはやいつもの光景すぎる爆発を終え、そしてやはりいつも通りによろりと立ち上がるのはオブリビオン、爆弾の悪魔。
「自分の爆弾で……致命傷を受けたりなんて……するわけないのですわ……」
 しかしその姿は度重なる爆発により煤汚れ、あちこちが焼け焦げ、ボロボロだった。
「ただものすごく痛いだけです!」
 そしてかなりやせ我慢がはいっていた。
「……痛いなら、治そうか?」
「えっ……よろしいですの?」
 さらに言うならば彼女も元とはいえデビルキングワールドの悪魔であった。
「だったらぜひお願いし……あ、あら、なんだか体が動きにく……?」
 妙なところで素直であった彼女は、敵であるはずの晶の提案を深く考えることなく了承していたのだ。
「大丈夫、僕と同じように鋼鉄の彫像になるぐらいだから、ほら、ちゃんと痛みもなくなるからね」
「ああ、それなら安心ってそんなわけないですわああああああ!」
 すんでのところで鋼鉄化を、主に気合いで免れたオブリビオンであったが、その動きはかなり鈍く、重い。
「あと少しでしたのに……」
 どこからともなく、残念そうな声が聞こえてきたのは、きっと気のせいである。
大成功 🔵🔵🔵

涼風・穹
おっぱいダイブを敢行した願望器の悪魔達に囲まれてある意味大ピンチ(自業自得)に陥っています
袋叩きにされるなら兎も角そういう反応をされると、慣れていない状況により困惑して動けなくなってしまいます
しかし爆弾の悪魔が爆弾を括りつけた一般悪魔を召喚するのなら何度でも《空斬裂破》で爆弾を奪い取り外へ投げ捨てます
その辺りは戦いには無関係な方は極力巻き込んだりしないという考え方のおかげで直ぐに動けますが、逆に願望器の悪魔達が仮にもボスと慕っていた相手を彼女達の目の前で殺してよいものかと一瞬躊躇したりもします
まあ彼女達が敵対者に惚れて一緒にボスに反逆するのも格好良いとか自己完結でもするならばっさりやりますが…


●爆弾も積もれば、爆弾
「……ピンチだ」
 突撃すれば基本的に袋叩きなりなんなり痛い目に合うことが多かった穹。
 しかし、悪いことと認識される物事が、逆にかっこいいという扱いされてしまうこの世界。
 いろいろあった結果として、最終的に悪魔たちから積極的に迫ってくるという自らの予想もしない事態になってしまっていた。
 困惑しつつも、欲望を積極的にかなえようとしてくる悪魔たちをちぎっては投げちぎっては投げの大立ち回りを演じる羽目となった穹だったが、ただただ戯れているわけではない。
 悪魔たちに取り付けられた爆弾を奪い取り、延々と投げ捨て続ける。
 本来ならばかなり精密でかつ専門的な知識が必要な行動であったが、仲間の装置により爆弾が無力化されたことでそれが実現可能となっていた。
 勝手に相手からやってくるのでこちらから動かなくても爆弾の解除ができるのは果たして幸か不幸か。
 気が付けば投げ捨ててきた爆弾もかなりの山を形成するほどに積み上げられている。
 この爆弾を使えばあのオブリビオンに相当な痛手を与えられるのでは、などと考えてはみるものの、どうしても引っかかっていることがあった。
「いくら何でも慕っていたボスを手にかけてしまうのは……」
 だまされてこき使われていたようなものだとは言え、彼女たちがオブリビオンを本気で慕っていたのもまた事実。
 その相手と戦い、あまつさえ殺してしまうという行為はどうしても悩みが出てしまっていたのだ。
「おお、しっているのです! 下剋上ってやつですね!」
 しかし、そんな真剣に悩んでいた穹とは裏腹に、悪魔たちはものすごく楽しそうであった。
「そんな恐ろしいことを考えるとは……かっけーのです……」
「くっ、世話になった相手を倒すなんて、なんてワルいんだ……!!」
「ああ、いいんだ……?」
 悪事に対する認識の違いにより全然感覚が違うことのやりにくさは、こんなところにも出てきていた。
 この世界の悪魔たちは『敵対者に惚れたから裏切る』とかではなく、『裏切るのがかっけーから惚れる』という方向なのかもしれない。
 多分きっとどこかの猟兵がこの悪魔たちの脳内を桃色に染めていっているのとは関係ないはずだ。
 いや、関係ないならそれはそれでこの世界の住人と仲良くなったときはいろいろと大変だろうな、などと、だんだん良く分からなくなってきた思考を振り払い、穹は爆弾の山の前に立つ。
「ならまあ、遠慮はしないぜ」
 仲間の攻撃によりオブリビオンの体が重くなり、動きが鈍った今こそが好期。
 闘気を込めて振るわれた一撃は素敵な贈り物を主の下へと送り届けようとしていた。
「え、ちょ、嘘でしょぉ!?」
 爆弾を無効化する装置は範囲がそれほど広くない。
 そして、積まれていたのは強制的な解除によりとても爆発しやすくなってる爆弾。
 それらが、装置範囲外まで逃れていたボスの下へと殺到したのだ。
「部下にしようとしてたこと、全部その身で受け止めな」
「爆発させるつもりなかっ……!!」
 何かを訴えようとしていたオブリビオンの声は、激しい爆音にかき消され、届くことは無かった。
大成功 🔵🔵🔵

ドゥルール・ブラッドティアーズ
共闘×
グロ×
WIZ

部下に爆弾を括り付けるなんて愛情の欠片も無い……
っと、悪が美徳とされるこの世界で
私のオブリビオン救済がどう解釈されるか不明だけど
愛情は隠して意地悪に戦うのが無難ね

動くと死ぬ?
なら貴女が動けばいいじゃない

守護霊の憑依【ドーピング】で戦闘力増強。
相手を【念動力・マヒ攻撃】で金縛りにしつつ引き寄せ
機雷の爆発に巻き込む

煙が晴れると
そこには95人に分裂した私。
『狂愛』と【オーラ防御・激痛耐性・火炎耐性・気合い】で
ダメージを抑えたの

相手の体に軍隊蟻の如く群がり【怪力】で服を破き
胸も、お尻も、大事な所も
耳から足の指まで舐め回し【慰め・生命力吸収】

恥ずかしさで爆発しそうな貴女
とても可愛いわ♥


●最後の一滴まで
 主に自分の仕掛けた爆弾を思う存分に利用されまくったことで盛大に爆発に巻き込まれたオブリビオン、爆弾の悪魔。
 今となっては息も絶え絶えになり、限界を迎えようとしているのは明らかだ。
 だが、彼女が最後の時を迎えるほどの危機に陥っているのは爆発の影響だけではなかった。
 その様子をよく観察することができたのならば、彼女の肢体にまとわりつく、小さな人の姿に気が付いたかもしれない。
 それは、無数に分裂したドゥルール・ブラッドティアーズ(f10671)その人であった。
「いい加減に……今度こそ……今度こそ本当に動くと死んじゃいますからね、動かないでくださいね!」
 先程まで涙交じりでそう叫んでいた爆弾の悪魔だったが、現実は非常である。
「なら……貴女が動けばいいじゃない」
「そう何度も動いて……あ、あれ、ちょ、勝手にうご……!?」
 数多の爆発の隙をつき、更には自分の能力を活かしてとどめとばかりにオブリビオンを機雷の中へと誘い込む。
 標的をとことんまで弱らせるために自分が爆発に巻き込まれることすら計算に入れ、徹底的に痛めつけていったのだ。
 だが、こと爆発に対する耐久性に関しては並外れたものがあり、その上で相手の生命力を吸収することのできる彼女は実質無傷も同義であった。
 そう、吸収だ。
 小さくなっているとはいえ、全身から95人一斉の吸収攻撃。
 爆発でボロボロになりつつあった服に引導を渡し、全身くまなく包囲して所かまわずの恐ろしい攻撃である。
「や、やめなさい、そこは……どこを触って……やめ、やめて、色々見えちゃうからせめて服をっひぅ!?」
 顔を茹で上がりそうなほどに赤く染めながら必死に身じろぎするも、その体が自由を得ることはない。
「恥ずかしさで爆発しそうな貴女……とても可愛いわ♥」
 あえて耳元で言い聞かせるように囁く。
 この上ないほどに更に赤面していくその様を楽しげに見ながら、悪魔が骸の海に帰るその時まで、一滴たりとも残さないと言わんばかりに笑みを深める。
「もう……だめぇ……」
 あまりにも弱々しい最後の声は、ドゥルール以外に届くことはなかった。
大成功 🔵🔵🔵


第3章 日常 『暴食の宴』

POWとにかく肉だ肉!がっつり食いまくるよ!
SPD流行の波に乗って、ネットでバズった人気メニューを食いまくるよ!
WIZあま~いスイーツは心のご褒美!食いまくるよ!
👑5 🔵🔵🔵🔵🔵🔵

種別『日常』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


●新装開店悪魔的新春フードフェスティバル
「いやあ、かっこよくて恐ろしい事件だったのです」
 爆弾の悪魔との戦いの後、願望器の悪魔たちは各地に散っていった。
 ……かに思えた。
 しかし、爆破されまくってほぼ更地となっていた館の跡地にいつの間にか現れたのは大型飲食施設。
「ボスの土地を勝手に使ってでっかいでっかい商売チャンスなのです!」
「悪い事をしていると興奮が止まらぬです!」
「磨き上げた料理の腕を存分に振るうのです!」
「「「有料で!!!」」」
 気合を込めた声を上げる彼女たちは、無駄にあふれるバイタリティでその地を占拠し、あっという間に店舗をオープンし始めたのだ。
 無駄に高い技術力の料理人が集うことになったその店で、猟兵たちは今立ち上がる。
 何しろオブリビオンから強奪したありあまる資金を使いまくらなければならないのだから。
 君たちは片っ端から食べまくってもいいし、飲みまくってもいい。
 ただ、無銭飲食をしてしまうとカタストロフが起こりかねないのでお支払はきっちりとお願いします。
●新装開店悪魔的新春フードフェスティバル
「いやあ、かっこよくて恐ろしい事件だったのです」
 爆弾の悪魔との戦いの後、願望器の悪魔たちは各地に散っていった。
 ……かに思えた。
 しかし、爆破されまくってほぼ更地となっていた館の跡地にいつの間にか現れたのは大型飲食施設。
「ボスの土地を勝手に使ってでっかいでっかい商売チャンスなのです!」
「悪い事をしていると興奮が止まらぬです!」
「磨き上げた料理の腕を存分に振るうのです!」
「「「有料で!!!」」」
 気合を込めた声を上げる彼女たちは、無駄にあふれるバイタリティでその地を占拠し、あっという間に店舗をオープンし始めたのだ。
 無駄に高い技術力の料理人が集うことになったその店で、猟兵たちは今立ち上がる。
 何しろオブリビオンから強奪したありあまる資金を使いまくらなければならないのだから。
 君たちは片っ端から食べまくってもいいし、飲みまくってもいい。
 ただ、無銭飲食をしてしまうとカタストロフが起こりかねないのでお支払はきっちりとお願いします。
夢ヶ枝・るこる
■方針
・【POW】使用
・アド/絡◎

■行動
確かに、凄いバイタリティですねぇ。
先程お見掛けしたお料理も美味しそうでしたし、楽しみですぅ。
折角ですから、思いっきりいただきましょうかぁ。

【渺喰】を使用、『満腹中枢の機能停止』を代償に『消化吸収機能』を強化し[大食い]開始、色々といただきますねぇ。
この状態であれば、食べる端から消化吸収が行われますから、文字通り幾らでも食べられますぅ。
きちんと料金はお支払いしますし、寧ろ『材料』が切れかけたら『支払った料金』で買ってきていただけば、『Dの在処』も分散するでしょう。
或る種『買占め』という悪行を行っている気も?

『体型面の影響』は一先ず気にしない、ということで。


●在庫が薄い、なにやってんの!
「凄いバイタリティですねぇ」
 よく見れば建築から何からほとんど自分たちで済ませてしまっているようである。
 悪魔たちの無駄に高いスペックをいかんなく発揮するとこんなこともできてしまうのかと妙に感心してしまいながらも、るこるはたのしそうに店舗を眺めて回っていた。
「先程お見掛けしたお料理も美味しそうでしたし、楽しみですぅ」
 館の中で見た料理は、間違いなく一級品であった。
 上司の厳しい条件をクリアするために磨き上げた食材の目利き、料理の腕前は並大抵のものではないようだ。
「折角ですから、思いっきりいただきましょうかぁ」
 るこるは鼻歌を歌う勢いで店の一つへと入っていく。
 何もせずとも人一倍どころの騒ぎではない勢いで平らげるであろうるこるだが、その彼女が思いっきりとなれば更に世界が変わってくる。
 豊穣の女神に祈りを捧げ、いただきます。
 そうしたかと思えば見る見るうちに一皿が空になっていく。
 かなりの大皿だったにもかかわらず、だ。
「おかわり、いただけますかぁ? ああ、材料が足りないのでしたら、材料代ぐらいなら用意しますのでぇ」
 ドン、と机の上に置かれたのはアタッシュケース、中にはぎっしりと詰まった金、金、マネーである。
 金ならあるといった買い占めじみた悪行ムーブに悪魔たちからはカッケーコール待ったなしであった。
「……これは、本気を出すしかないのです!」
 挑むは悪魔の奇跡の料理、対するはるこるの神の胃袋。
 これだけ食べようものなら、並みの女性ならば気にしてやまないであろうおこりうる体型の変化も、彼女にとっては日常の一コマでしかなく、その食を止める要因にはなりえない。
 こうして、戦いは食材の入荷の止まるその時まで続くことになるのであった。
大成功 🔵🔵🔵

アリス・セカンドカラー
お任せプレ、汝が為したいように為すがよい。

大型飲食施設の隣にこれまたいつの間にか出来たお城型宿泊施設。
お食事しながら店員さんをナンパしてその宿泊施設に連れ込みおいしくいただきます♡もちろん、連れ込んだ子には大量のチップを握らせるわ♪
まぁ、普通の食事もできるけど、私の“おしょくじ”はこっちの方がメインだからねぇ。エネルギー充填でエナジーを循環させるからお相手も元気いっぱいつっやつやになってるから平気よ♡化術肉体改造で新たな扉を開いてみたり♪
デモニックレギオンの眷属達も同じようにチップを……あれ、逆に喰われてる方が多くない?ん?耳にナニか、あ、まってまって不意打ちで脳くちゅ願望かなえちゃらめぇ♡


●多分エステか何か
「なん……なのです……?」
 悪魔たちは驚愕していた。
 自分たちが全力で作り上げた大型飲食施設の隣に、いつの間にか城が建っていたのだ。
 それも『あっ、作ってるなー』とかそういった感じもなく、目を離し、もう一度振り返ったらそこにあった、というレベルでの唐突さで存在していた。
「一体あれはなんなのです……?」
「あら、興味あるのかしら♪」
「あ……ぁ……?」
 その一帯で働いていた悪魔たちは何処からともなく聞こえてきた、自らの根底に刻まれた何かに触れるような声に引き寄せられるかのよう、その主の元へと歩いていく。
 その先に立っていたのは妖しく微笑む一人の少女、アリス・セカンドカラー。
「ねぇ、私の食事ってそれじゃあ満足できないの……いいでしょ?」
 そっと、と言うには多額過ぎるチップを握らせていき、悪魔たちもまた、熱に浮かされたように頷く。
 こうしてアリスに誘われた悪魔たちは、妖しい城の中へと消えていくのであった。
 そこで何が行われたのかは記録に残ってはいない。
 ただただ、アリスたちの楽しそうな声だけが漏れ聞こえてきたぐらいである。
「さぁ、楽しいお祭りの始まりよ、あなたたちも『夜』の魔王軍(デモニックレギオン)の眷属たちも楽しんで……って、あれ、この子たち意外とテクニシャン……ん?」
「御願い事、いっぱいいっぱい」
「悪い欲望、たっくさん叶えますぅ」
「み、耳にナニか、あ、まってまって不意打ちで脳をっ、その願望かなえちゃらめぇ♡」
 とても長い時間が経った後、妙に肌がつやつやとして理想のボディラインやら容姿が妙に輝かしく見えるようになった悪魔たちが野に放たれる。
 彼女たちはその後、世界中を魅了する看板娘として大成していくことになるのだが、それはまた別の話である。
大成功 🔵🔵🔵

アリス・フォーサイス
他人の金で食べる飯はうまいって話を試すいい機会だね。

さあて、どんなのがあるのかな。

うわぁ、どれもこの世界の適正価格。やっぱり真面目だなあ。

せっかくだからこの世界でしか食べられないのがいいな。魔界焼きに、悪魔ラーメン。どんな情報が詰まってるかワクワクするな。


●ある一種の調味料
「他人の金で食べる飯はうまいって話を試すいい機会だね」
 至言である。
 しかもその行為が推奨されているのだ。
 これは美味しくておいしくて仕方のないご飯が食べられることに間違いないだろう、とアリス・フォーサイスは思い立ち、店舗のメニューを眺めていた。
「さて、どんなのがあるかな」
 カラフルなイラスト付きのメニューはどの料理がどういったものかを事細かに描写しており、その一つ一つのお値段も適正価格でぼったくるような悪い事を考える者が居なかったことがうかがえる。
「やっぱり真面目だなあ……」
 悪魔のカッケーの基準は『悪い事』だと思っているはずだが、それでも悪になりきれないが故にこの世界の住人なのだろう。
 和食洋食中華と、一体どこからその文化を学んだのかと言うメニューもありはするものの、やはり気になるのはこの世界特有の料理だ。
「せっかくだからこの世界でしか食べられないのがいいな。えっと、魔界焼きに、悪魔ラーメン。魔界鍋……あ、闇鍋ってわけじゃないんだね。それに魔界揚げに生魔界……生魔界?」
 いかに名前や図や説明があろうとも、やはりわからないものはわからない。
 一体何が生なのだろうか。
「どんな情報が詰まってるかワクワクするな」
 初めての場所の初めてのメニュー。合う合わないもあるかも知れないが、そういった地域性の違いを楽しむのもまた情報であり、何よりそれこそがアリスの求める最高の調味料であり食事である。
「見た目普通だけど、サラダ……ん、でも口の中に入れると何かが動いて……?」
 そう言う意味は、魔界の料理はしばらく飽きることなく楽しめそうであった。
大成功 🔵🔵🔵

プリ・ミョート
この一杯のために生きてるといっても過言じゃねえべさ
くぅっ、キンキンに冷えてやがるべっ、あ、あ、悪魔的だべ! というわけでバズりそうなドリンクメニューを片っ端からいただくべ

むぎ……飲みにくいべな。脱ぐか
…………ん?
脱いだら理性なくなるから味良くわかんねえべ! というかむしろおらの方が注目の的になっちまうべ! 見ないでくんろ〜はずかしぃ

ドリンクに合う料理ももらってプチ贅沢するべ。これ夜に写真アップすれば飯テロ? っていうんだべ、おらも立派なテロリストだべー! ひひひ!


●理性は投げ捨てるもの。でも拾う
「この一杯のために生きてるといっても過言じゃねえべさ」
 ご機嫌な様子で酒場の一角に陣取っているのは一見するならば布の塊のように見える者、プリ・ミョート。
「くぅっ、キンキンに冷えてやがるべっ、あ、あ、悪魔的だべ!」
 まるで地下に連行される債務者の様な言葉を叫びながら、ジョッキを傾け喉を潤す。
 ざわ……ざわ……としがちな店内でも、ひときわ目立つ勢いで仕事の後の一杯……どころではない量をプリはひたすらに飲み続けていた。
「じゃあ次は……このドリンクメニューを片っ端からいただくべ!」
「よ、喜んでぇ!?」
 人気のある、その上で見栄えにもこだわったドリンクメニューをまとめた一覧を丸ごと頼んだことで、目の前に並べられていく色とりどりなグラスたち。
 写真を拡散すればその光景は間違いなく注目の的だろう。
 そんな光景を愉しむのもそこそこに、グラスを手に取ってからにしていくプリだったが、その布を被っている都合上どうしても引っかかる難題があった。
「むぎ……飲みにくいべな」
 流石に布越しに飲むわけにもいかず、ともすれば布の隙間か、もしくは逐一布をめくりながらグラスを傾けることになる。
 実際に何かしらの布を被りながら、例えるならばマスクを着用したまま飲み物を飲むような、微妙な飲みにくさがあった。
「脱ぐか」
 という結論に達するのも無理はない。
 ……なかったのだが、ある意味で言えば、この時点で既に彼女は理性を失いかけていたのかもしれない。
「えっ!?」
 プリ・ミョートはブギーモンスターである。
 その身に纏う智恵の布のおかげもあって意思疎通できているが、脱いでしまえばそれすらも困難になる存在なのだ。
 そんな存在が布を脱ぎ捨てることで困惑する周囲。
 だが、当人は全く関係ないとばかりに脱ぎ捨てた。
 これでさらに飲み放題だ、と片っ端からグラスを空けて行くプリ。
 しかし、薄れゆく理性の中で………ん? と気が付く。
「脱いだら理性なくなるから味良くわかんねえべ!」
 再び布を被って若干の冷静さを取り戻したプリ。
 そうしたことで、もう一つの事実に気が付いてしまった。
 店内の注目が自分に集まりまくっていたのである。
 ……中にはなぜか顔を赤くして凝視していた悪魔もいたようだが、多分飲み過ぎか何かだ。
「注目の的になっちまっただ!? 見ないでくんろ〜はずかしぃ」
「ひゃ、あ、ご、ごめんなさい。お詫びにおすすめのおつまみになる料理も用意しましたので」
「おお、そりゃありがてぇだ!」
 明らかにおつまみという域を超えた料理が机に並んでいく。
 気が付いたころには、明らかに一人が飲み食いするような種類の食事がよりどりみどりとなっていた。
「こりゃプチ贅沢どころの騒ぎじゃねえべ……あ、じゃあこの写真をアップすれば……!」
 気が付けば、良い子はそろそろ寝静まろうとする夜。
 そんな中にアップされた一枚の写真には、見ているだけでお腹がすきそうな豪華でかつ映える料理やドリンクがこれでもかと言わんばかりに主張して来ていた。
「こういうのを飯テロ? っていうんだべ、おらも立派なテロリストだべー! ひひひ!」
 ご機嫌そうに笑いながら、料理を口に運び、グラスを傾け、煩わしいと布を取り払い本能のままに食事して、やっぱり味がわからないと布を被る。
 そんな彼女の写真は夢の中へ旅立とうとしていた数多の悪魔たちの食欲を呼び起こし、夜の飲食店へと旅立たせたのだという。
大成功 🔵🔵🔵

秋山・軍犬
秘水「あの子(1章で捕獲した悪魔)も
お店を出すみたいですね」

という訳で新装開店のお祝いに実家で作った
高級触手(食用)の詰め合わせを持ってきましたよ!
しかも初物! 縁起ものですよ!

…あ、いつもお世話になってる流星亭の店長にも
贈っておきましたから!

軍犬「…まあ美味しいしね…良いんじゃない?」

…じゃあ、その子の店へ食べに行こうか
ついでに、料理店を出すほどの悪魔だし
魔界の食材の事も色々聞いとこ

何やかんや1章で協力してくれたからね
うふふ、僕達もう戦友…マブダチだからね
きっと快く教えてくれるはずよね

さてどんな情報が出てくるか…魔界というほどだからな~
きっと(危険で)美味しい特殊〇理食材みたいのが一杯だぞ!


●それでもこの世界の人たちは丈夫だから
「あなたもお店を出したんですね!」
「ひぇ!? か、かっけー触手の姉御なのです!?」
 館で軍門に下っていた少女が店を持ったと聞いて、上役としては祝わざるを得ないと足を運んだ精霊令嬢、秘水。
「という訳で新装開店のお祝いに実家で作った高級触手(食用)の詰め合わせを持ってきましたよ!」
 彼女がどこからともなく取り出したるはその言葉の通り高級そうな桐箱……っぽい保冷に優れた容器に入った新鮮な触手である。
「な、なんだか一般には出回らなそうなオーラを感じるのです」
「ええ、ええ、それはもう。しかも初物! 縁起ものですよ!」
「すげーのです、カッケーのです!!」
 満足そうな秘水と、深く考えずに喜ぶ悪魔。
「……まあ美味しいしね……良いんじゃない?」
 つまりは触手過激派とその信奉者のやり取りを、そういえばあの触手、『普段からお世話になっている店にも送っておきました』とかいってたなぁ、などと思い返しながら眺めているのは秋山・軍犬である。
 彼の目的は何処であろうとぶれることはなく、食事と食材だ。
 そして今目の前には自分のいう事ならある程度無茶でも聞いてくれそうな格好のカモ……じゃなくてお友達がいた。
「うふふ、僕達もう戦友…マブダチだからね、きっと快く教えてくれるはずよね」
「なのですっ!?」
 ただならぬ雰囲気を漂わせた軍犬に文字通り飛び上がって驚く悪魔であったが、問われた内容は特に秘密にするようなものでもない。
「そういう事ならば、私が実際に料理や調理風景をお見せしながら解説するのですよ!」
「ほっほう、そこまでいうのならどんな食材が出てくるか見せてもらうっす……魔界というほどだからなぁ、きっと(危険で)美味しい特殊な食材みたいのが一杯だろうなぁ」
「任せてください! (文字通り)吹っ飛ぶ美味しさの果物や、いまいちに見えても下拵えの手順次第では(こっちが)美味しく食べられる食材もあるのでよく見ておくのですよ!」
 微妙に噛み合ってなさそうで要望をしっかりとクリアしているのはさすが願望担当悪魔ということだろうか。
 ……この数分後、悪魔的な食材が暗躍し始め、高級触手が人類に復讐を開始し始めるのを防ぐための一大スペクタクルがあったりしたのだが、その事実はある触手愛好家により歴史の闇に葬られたため、知るものは当事者のみであった。

●どこかにある誰かの店舗の厨房にて
「……これ……縁起物なんじゃよな……?」
 唐突に届いた発泡スチロールの箱の中身をみて、首を傾げる一人の少女。
 触手、なのはまぁ、100歩譲っていいとして、それがどんな生物の触手なのかによって利用方法は変わってくるはずだ。
 味見するしかないのだろうか。しかし、自分一人でというのも何か負けた気がする。
「そうじゃな……とりあえずタコ焼きの中にでも入れておけば……大丈夫じゃよな?」
 とある店に謎たこ焼きというメニューが追加された瞬間であった。
大成功 🔵🔵🔵

涼風・穹
……いや待て…
誰とは言わないけど幾らでも食事を続けられそうな方々と違って俺はそんなには食べられないんだけど…
どうせなら暴食の宴じゃなく色欲の宴になったりしないのかね…?

庶民感覚しかない為料理に大金を使うという発想そのものがありません
取り合えずお品書きをみて、やたらと手が込んでいたり特殊な食材を使っていたりして分量は少ないのにやたらと高額な普段ならまず頼もうとも思わないようなものを注文してみます
女体盛りがあるとかお触りOKの可愛い女の子が隣に座って食べさせてくれるとかそっち方面ならまだ多少は散財できますが、いかに自分の金ではないとしてもただ高いだけの料理や食べきれない分量を注文するのは拒否します


●食事休憩睡眠付き超長期戦
「……いや待て……」
 庶民感覚しかない為、料理に大金を使うという発想そのものがでてこない穹にとって、このミッションは想像以上の難題だった。
 取り合えずとばかりに何かよくわからないことばかり書いてあるお品書きを眺めていくが、名前だけでは何とも判断しかねる物ばかり。
 こうなれば、と、やたらと手が込んでいたり特殊な食材を使っていたりして分量は少ないのにやたらと高額な、普段ならまず頼もうとも思わないような料理を注文してみようとしたところ、どこかで見覚えのある悪魔がそろりそろりとすり寄ってきた。
「おお、お兄さん、いいところを選びますねえ。でしたら、これと、これと……あと、これも相性ばっちりでおすすめなのですよ!」
 見たところウェイトレスや店員……というわけではない。
「その、誰とは言わないけど、幾らでも食事を続けられそうな方々と違って俺はそんなには食べられないんだけど……」
 いったいどこから現れたのか、もしかしてずっと付け狙われていたのだろうか、などと背筋に妙な悪寒を感じながらも、やんわりと断りを入れようとする、が。
「気合を入れて作っているので、たくさん食べてほしいのですよ!」
 なんたることだ、厨房からまた別の、しかし見覚えのある、というか揉み覚えのある悪魔たちがにっこりと微笑みかけているではないか。
 冷静に考えていくと、なぜ自分がこの店に入ろうと思ったのかもはっきりとしていない。
 なにか、どこかで「とことんまであなたの『願望』を叶えますよ……♪」という声に誘われたような覚えがあるような、ないような。
「どうせなら暴食の宴じゃなく色欲の宴になったりし……?」
 不意に。
 いるはずのない、いや、同じ戦場にいたのだからいても不思議ではない、とある猟兵の少女の笑顔が脳裏をよぎり、周囲を見渡す。
 ここは、どこか貴族……どころか王族すらもを思わせるような城のごとき建築物。
 そういえば、飲食施設の横にそんな建物ができていて、そこに、さそわれた、ような……。
「知ってますよ、貴方は、あの程度じゃ満足できなかったんですよね?」
「何、を……?」
「だから、あなたの『願望』を叶えられる様、あの方から手ほどきを受けて、私たち、がんばったのです」
「持ってきていただいたお金の分……そうですね、いつまでになるかわかりませんが……」
 ああ、お金というのはただの口実なのだ。
 仕方がないという口実だけで、ヤル気満々な雰囲気を出し、限界の限界まで願望をかなえ続けようとする恐ろしい悪魔たちが、穹の周囲を取り囲んでいるのだから。
「たっぷり……叶えさせていただきますね♪」
 ――ああ、この戦いは……ものすごく長くなりそうだ。
大成功 🔵🔵🔵

佐伯・晶
色々残念な感じだったけど
一応世界の危機だったし
無事に片付いて良かったよ

折角だからがっつり食べるのも良いかな
そういやこの世界の肉って
何の肉なんだろうね
まあ安全で美味しければいいんだけど

私はスイーツを楽しんできますの
折角仲良くなれましたし
しばらく御一緒してきますの

あれは最初に見かけた願望器の悪魔かな
何があったのかは深くは聞くまい
あれだけ豊かな胸元なのに
まるで樹脂か何かのように全く揺れてないとか
人肌の様だけど微妙に違和感があるとか

相手の願いを受け入れるのが
存在理由の悪魔っぽいし
気にせずこっちは食事に専念しよう

凄く辛そうな見た目なのに
あんまり辛くないね
いや美味しいんだけど
格好がつかないとかあるのかなぁ


●かっこよくなりたいけどキメきれない悪魔たち
「色々残念な感じだったけど一応世界の危機だったし、無事に片付いて良かったよ」
 何か、今もなおどこかで戦いが続いているような気もするが、切迫した雰囲気はかけらもないので世界の危機とは関係ないのだろう。
 そんな予感をどこかで感じながら、とあるレストランの片隅で、優雅に席についている猟兵、佐伯・晶。
 メニューを眺めながらゆっくりと悩むその姿は、それだけで一つの美術品を思わせる美しさがあった。
「折角だからがっつり食べるのも良いかな」
「……はいぃ」
「そういやこの世界の肉って何の肉なんだろうね」
「……はいぃ」
「……まあ安全で美味しければいいんだけど」
「……はいぃ」
 テーブル担当なのか、そばに立っている悪魔がいるのだが、なぜか晶を熱のこもった瞳で見つめるだけで生返事ばかりである。
 やれやれ、と少しため息をつきながらも、メニューを開き、声をかける。
 ガルルヤンドキングパールポートリーアドポだとかドルボロスプリンセスオニキスヘンポポティーだとか、写真があってもよくわからないメニューをとりあえず後回しにしていくと、有力となってくるのは限られてくる。
 ――私はスイーツを楽しんできますの。折角仲良くなれましたし、しばらく御一緒してきますの。
 注文を済ませたタイミングで、どこからか聞こえた、ものすごく聞きなれた声。
 そちらへと顔を向けると、そこには最初に館に侵入した時に見かけた、自分の中の邪神が気に入ったのであろう悪魔の少女の姿が見受けられた。
 彼女も食事に来たのだろうか、と何気なしに観察していると、その豊かな双丘はまるで樹脂か何かのように不動を保っており、ところどころから覗く肌は一見すると人肌のようだが微妙な違和感がぬぐい切れない。
 それでいて表情は何かとても蕩けてしまいそうな、満足そうな笑顔である。
「……相手の願いを受け入れるのが存在理由の悪魔っぽいし、うん」
 何があったかは深く聞くまい、と見なかったことにしたところで、ちょうど料理が運ばれてくる。
 ヘルスカーレットルージュレッド……なんだったか。無駄に名前の長い料理。
 その名の通り、朱く、紅く、赤い。
 しかし、そういった、いわゆる激辛料理特有の、目に染みるような香りは感じられない。
 ゆっくりと口に運ぶと、確かに辛みがなくはないが、どちらかというと優しさを感じる味付けの料理だった。
「お気に、召しませんでしたか?」
 心配そうに、それでいて遠慮がちに問いかけてくる悪魔。思ったより辛くなかったことにあっけを取られていたのを勘違いしたのだろうか。
「いや美味しいんだ、うん」
 けど、なんでこの外見にしあげたのか。
 そう思ってしまうのは、決しておかしい事ではないだろう。
 やはり悪魔的な、悪そうな見た目に仕上げなければならない不文律があるのかもしれない。
 それでも、本質的にはどうしても甘く、優しく、まじめな、ある意味でこの世界の悪魔たちそのもののような料理は、どれをとっても美味である。
 若干の苦笑を浮かばせながらも、晶はゆっくりとそれらを楽しむのであった。
大成功 🔵🔵🔵

最終結果:成功

完成日2021年01月15日
👑5 🔵🔵🔵🔵🔵🔵