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「モザイクを殺す眼鏡」だって言ったじゃないか!!!

#UDCアース

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#UDCアース


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●探求者たち
「ほ、本当に」
「この眼鏡をかければ」
「あの憎き防壁を消滅せしめることができるのでござるか?」

 歓楽街の奥の奥。とある路地裏。
 酒、食べ物、人間の匂いが混じった吹き溜まりに男たちは集っていた。
 矢継ぎ早に質問を繰り出す客たちを、売人が手で制する。

「ああ、そうさ。このNASUで開発された『モザイクバスターグラス』があれば……アナログだろうがデジタルだろうが、全ての防壁は無に帰する……我らに真実を! 探求者に祝福を!!」
「「「我らに真実を! 探求者に祝福を!!」」」

 売人の芝居がかった動作と言葉に男たちは沸き立った。
 そして我先に財布の中身をさらけだし、件の眼鏡を受け取ってゆく……。

●人間が最も無防備な瞬間、それはがっかりしたとき
「人間のウィザードのグリモア猟兵の、の、ベゼルバレル、と申します。この度は頼もしそうな猟兵の皆さんに、集まっていただけて……あ、あつまっていただけて……たのもしいです」
 とんがり帽子をかぶった魔女風な眼鏡の女が、ぎこちなく頭を下げた。
 ローブ表面に隙間なく付けられた予備眼鏡がぶつかって、にぎやかな音を立てる。
「ど、どうぞよろしく、お願いします……へへ」

「インチキ商品を売りつけられた『絶望』を集めて邪神を復活させようとしているやつらがいる、んですよ……」
 ダークウェブや雑誌裏、さらには露店や口コミをも駆使して、邪神教団謹製の『モザイクバスターグラス』は販売されているという。ただのインチキ眼鏡ならさほど実害はないのだが、この『モザイクバスターグラス』は着用者の負のオーラを儀式場へ転送する力があるというのだ。
「放っておくと、た、たぶん、きっと、すごく危ないことになる、かなって」

 『邪神復活を阻止するためには、儀式場を探し出す』必要がある。
 『儀式場を探し出すには、販売ルートを中心に当たってみる』といいだろう。

「若い男性を中心に、『モザイクバスターグラス』、ものすごい売れ行きを見せています。も、もう猶予はあんまりない、かもしれません。『詐欺だー!』って理解して、がっかりした瞬間の負のオーラは、ほんとすごいらしいんで……その、がんばって、ください」


ロッカー裏ロッカー
 ロッカー裏ロッカーです。
『モザイクバスターグラス』は眼鏡の上からでも掛けられる仕様になっております。
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第1章 冒険 『人をだます悪事は見逃すな』

POW   :    しらみつぶし。数打ちゃ当たる。そういう戦法での体力勝負

SPD   :    ネットや聞き込みといった情報で敵を追う

WIZ   :    現場捜査や推理でもって敵を追う

👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​

種別『冒険』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

セイス・チェイナー
モッチさん(f09023)と行動するよ。

…モザイクかぁ。これが男の悲しい性ってやつかな?
僕にはわからないけどさ?
あぁ、いや、硬派じゃなくて、よく理解できないだけなんだよね。

ネットの情報を集めるよ。
若い男性なら…すぐそういう情報を拡散したりするだろうから。
こちらも売るつてがあるとか言えば、売人も釣れないかな?場所を聞ければ上々なんだけど。
買った人からは買った場所を聞くし、売人にもどこで売り買いするか聞き出すよ。
そういう情報は全てモッチさんとも共有する。
探してもらわなきゃいけないからね。
怪しい人をモッチさんが見つけたら、その場所に直行しようか。
いつまでもそこにいるとは限らないからね。


モッチ・モチ
セイスさん(f09751)と行動しマス♪
セイスさんは件の怪しげな眼鏡、興味ないんデスカ?
硬派なんデスネ♪

セイスさんがネットを使っている間、後ろから覗き見て観察。
「おー、すごいデスネ!おー!そこはそうすると…、ほほー!」と感心しながら見てマスヨ。

セイスさんが集めた情報を得て高性能ドローンを展開しマス。高い位置から索敵して敵さんの正確な位置を見つけマス!

分かればすぐにセイスさんと情報共有。現場に急ぎます!



「おー、すごいデスネ! おー! そこはそうすると……、ほほー!」
 男の背後からのぞき込みつつ感嘆の声を上げる、モッチ・モチ(ボス専門バスター・f09023)。
「……モザイクを消す眼鏡、かぁ」
 モッチの声を背で聞きつつ、セイス・チェイナー(バーチャルキャラクターのバトルゲーマー・f09751)は作業を続ける。
 SNSやダークウェブを介して販売路を追ってみたのだが、ヒット製品になったモザイクバスターグラスの評判を見てコピー品が売り出されるようになっていた。そのせいでノイズがひどく、なかなか真なる情報にたどり着くことができないでいる。

「こんなに繁盛してるなんて、これが男の悲しい性ってやつかな?」
 目元を揉みながら、セイスはつぶやいた。
「セイスさんは件の怪しげな眼鏡、興味ないんデスカ? ……硬派なんデスネ♪」
「あぁ、いや、硬派じゃなくて、よく理解できないんだ」
 過去の記憶の一切を失った男。セイスはそれゆえに平坦で均一な気質を持っていた。失った過去に頓着しない、その姿勢。彼と同じく、自身の出自を知らぬモッチからしても、セイスの振る舞いは興味深かった。

「欲しがってる人がたくさんいるのに、偽物ばっかりなんて悲しいデス。ワタシが売る側だったら、偽物に負けないくらい、たーくさん売ってあげマスヨ!」
「モッチさん、それはそれでまずいんじゃないかなあ……でも、『売る側』か。なるほどね」
 息巻いて語るモッチの言葉を手がかりに、セイスはひらめいたことを試してみた。
 ユーザーではなく、バイヤーとして網を張る。
 架空の実業家アカウントを通じて集めた『商品の仕入れ情報』。それは真贋混ざり、未だ玉石混淆ではあったものの、闇雲に追いかけていた時とは比較にならぬほど総数を絞ることができた。
「特に信憑性が高いのは、この三つだね。じゃあモッチさん、頼んだよ」
「おまかせくだサイ♪」
 指定された取引現場に向けて、動画再生用の高性能ドローンを飛ばす。送られてくる映像をチェックして、モッチとセイスはついに正規の売人を割り出すことに成功した。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

レディオン・リジッツ
どう考えても胡散臭いというのに…。
熱心なのは良い事ですが、怪しいモノには手を出さない勇気を持って貰いたいものです。

…先ずは適当に聞き込みでもしてみますか。販売経路は多岐に渡っているようですし、社名と所在地くらいは洗えるでしょう。
後は取引現場も突き止めておきたいですね。この辺は現物を手に入れた人間を探してみるとしますか。

詐欺を働いて邪心復活…何ともまあ微妙に気の抜ける話ですが、程々に引き締めていきましょう。


パーム・アンテルシオ
ええと…うん、なんていうか…ちょっと力が抜けちゃうような話だけど…
いや、わかってるよ、重要なお仕事だって事は。
わかってるんだけど。…これがすごい売れ行きってことは…ね?
…男の子って、みんな、そういうのが大好きなの?

いや、それどころじゃないんだったね、うん…

●SPD
ええと…闇雲に当たっても仕方ないから、聞き込みで情報を仕入れるよ。
うん。私は、このメガネに引っ掛けられた、被害者を当たってみようかなって。
誰かから買ったものを買った、って人も多そうだけど…
続けていけば、いずれは大本にたどり着くかな、って。

…ところで、ちょっとだけ聞きたいんだけど…
みんな、そのメガネで、一体どんなものを見ようとしてたの?


明智・珠稀
ふ、ふふ。
モザイクバスターですか…それは勿論興味がありますね、ふふ…!
ですが!あのモザイクから想像をする浪漫は何にも替えがたいのです…!(うっとり)
何はともあれ、人の気持ちを踏みにじる悪事は許せません、さぁ探しましょう、ふふ…!

■行動
聞き込みするには人手があった方がいいですよね。
(UC【どちらがお好みですか?】発動
各々【第六感】を駆使し、助平そうな方に声をかける)
「モザイクが消える眼鏡があると伺ったのですが、ご存知ですか?」
優雅な笑みで直球に聞く変態明智(雄&雌)
情報やサイトなど見つけたら、購入者のふりをして接触を試みる。
「沢山使いたいのでぜひ取りに伺います…!」

※アドリブ、絡み大歓迎です!



「どう考えても胡s」
「モザイクバスターは男の浪漫ですよお嬢さんですがあのモザイクから真実を想像する浪漫も何にも替えがたい甘露でありますここで生まれる二律背反モザイクバスターグラスがあったとして男は真実を見るべきか見ざるべきかこの煩悶はまさに人生そのものと言って差し支えない!!!!」
 レディオン・リジッツ(賞金稼ぎ・f01897)の率直な感想をぶった切って差し込まれた高速の主張。明智・珠稀(和吸血鬼、妖刀添え・f00992)のそれは、全ての男を代表するかのように雄弁かつ饒舌で早口だった。
「しかし! だからこそ!! この分野においてウソをつくのは許されない!! モザイクバスターをうたっておきながら、ちっともモザイクバスターできない眼鏡を販売するなど魂の殺人に等しい行為ですよ!! この大悪事、たとえお天道様が許しても私、明智珠稀が許しません!!!」
 いても立ってもいられず、珠稀は激情にまかせて街へ飛び出した。
「お……男の子って、みんな、そういうのが大好きなの?」
「熱心なのは良い事ですが、怪しいモノには手を出さない分別を持って貰いたいものです」
 勢いよく開け放たれた扉が戻る音にびくついたパーム・アンテルシオ(桃色無双・f06758)。ブリッジを押さえて俯き、神妙な顔をするレディオン。やる気度合いに差はあれど、とりあえず猟兵らは聞き込み調査に向かった。

「モザイクバスターグラスの被害者さん、なんだよね? その、どうやって買ったの?」
「購入した日時、手段、販売者の連絡先を教えてください」
「ところで、ちょっとだけ聞きたいんだけど……そのメガネで、一体どんなものを見ようとしてたの?」
「動画ですか? 静止画ですか? アナログですか? デジタルですか? 使用媒体と使用状況は特に正確に答えてください。あなたの情報の精度によって、儀式阻止の成功率は大きく上下します」
「は、恥ずかしがらないで? これは仕事で聞いてるんだし、私も、お、男の子がそういうのにすごく興味あるんだってこと、わかってるつもりだから……」
「なるほど、女性教員が放課後の教室で教え子を。しかし、女性教員役が幼すぎるのはなぜですか? それにひきかえ、男子生徒はこの貫禄。これでは兄妹と表現したほうが正しいのでは?」
「うわ……そんなことまでするの! あ、あの……お、おっぱい、おっきいね? へええ……こ、こういうのが、好きなんだ」
「頼むもういっそ俺を殺してくれウオオオオ!!!」
 レディオンとパーム、女性猟兵二名による被害者への聞き込みは熾烈を極めた。
 だが、幾多もの骸を踏みしめ形作られた情報の山。それはついに天へと届き、売人のアジトの特定へと至った。

 一方その頃。

「「モザイクが消える眼鏡があると伺ったのですが、ご存知ですか?」」
 第六感で見つけた助平そうな輩を挟み込み、左右からテイストの違うセクシーボイスを流し込む男・明智珠稀と女・明智珠稀。
 魂揺さぶる音響効果と優雅な笑み、何より直球な聞き方に、助平な者はみな珠稀のことを『同志』と認めて胸襟を開いた。次々集まるモザイクバスターグラスの情報。そしてモザイクバスターグラス被害者の仲間たち。
「頼む、俺の仇をとってくれ!!」
「僕の思いを、あなたに託します」
「ワシの怒りを、傷つけられた純情を、どうか奴らに制裁を……!」
 世代問わず、浪漫を追い求める心を踏みにじられた男たち。
 彼らの無念を背負い込んで、珠稀は静かに、しかし力強く、売人のアジトへと向かった。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​

九重・灯
邪神信者たちは何でこう、いらない方向に発想豊かなんでしょう。

UC【血晶の振り子】。朱い石の振り子がゆらゆら揺れる。
被害者から話を聞いて『第六感』でメガネの売人が現れそうな場所と条件を絞り込む。後は足で探します。

メガネは手売りなんですね? 叩き売り、と言うのでしょうか。昔の映画で見たことあるような気がします。
怪しまれないようメガネを一つ購入しますよ。後で、きっちり、お金を返してもらいますけど、ね?

売人を『追跡』して拠点を探ります。
(『ボコって場所吐かせた方が早いだろ。地味な調査ばっかでツマンねーんだよ』)
もう一人の自分の声が頭の中に響く。
それは状況次第ですね。その時は彼女に任せましょう。



 某日某所。
 邪神教団員(眼鏡販売係)に衝撃走る。

「モザイクバスターグラス、をいただきたいのですが」

 ぬばたまの黒髪。
 陶器の如く滑らかな白肌。
 控えめで清楚な笑み。
 そして、眼鏡。

 女性――それも、『漢の取引現場』には似つかわしくない、柔和かつ秀麗な眼鏡少女――がモザイク絶対殺す眼鏡(ウソ)を求めている……!?

 青天の霹靂とも言える九重・灯(多重人格者の探索者・f17073)との邂逅に、売人はおおいに狼狽えた。

「ごっ、ごご、ご贈答用……ですか?」
「自宅用です」

 ラッピングはいらない。
 おしるしだけでいいからさっさと渡せ。
 灯はそんな『強い意思』を感じさせる目で、取引を促す。

 今日の販売場所に一番乗りするために、灯は聞き込みや張り込み、ダウジングまで駆使して苦労を重ねた。正直に言うと大変に疲れている。早く売人の後をつけてアジトを見つけたい。

「あ。やっぱり一つじゃなくて、在庫も全部ください」
「ええっ」

 どうせアジトを見つけたら代金は『回収』する予定である。
 売り切れにしてやったほうが被害も減るし、話が早い。

 蓄積した疲労と『もう一人の自分』のおむずかりに若干いらついていた灯は、大胆かつ合理的な手を選んだ。



『販売開始前から並び、在庫を3分で買い占める伝説の眼鏡少女が現れた』――本日の売り上げと土産話を胸に、帰路につく教団員。
 早々のノルマ達成とともに最高のビッグニュースもあって、足取りは極めて軽やかだ。

 その背後に、当の『生ける伝説』を連れているとも知らず……。

大成功 🔵​🔵​🔵​




第2章 集団戦 『黄昏の信徒』

POW   :    堕ちる星の一撃
単純で重い【モーニングスター】の一撃を叩きつける。直撃地点の周辺地形は破壊される。
SPD   :    神による救済の歌声
自身に【邪神の寵愛による耳障りな歌声】をまとい、高速移動と【聞いた者の精神を掻き毟る甲高い悲鳴】の放射を可能とする。ただし、戦闘終了まで毎秒寿命を削る。
WIZ   :    黄昏への導き
戦場で死亡あるいは気絶中の対象を【自身と全く同じ『黄昏の信徒』】に変えて操る。戦闘力は落ちる。24時間後解除される。
👑11
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種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


「な、なんだお前たちはーーーーーッッッ!!??」
「先生、出番です!!!!」
「「「「「「※@#&%@¥※!!!!!!」」」」」

――紆余曲折の果て、アジトに踏み込んだ猟兵たち。
――そこで彼らを待っていたのは『黄昏の信徒』たちによる歓待だった。
※トミーウォーカーからのお知らせ
 ここからはトミーウォーカーの「一本三三七」が代筆します。完成までハイペースで執筆しますので、どうぞご参加をお願いします!
阿紫花・スミコ(サポート)
アルダワ魔法学園の生徒。暗い過去を持ちつつも性格は明るい。自信家で挑発的な一面がある。力があれば何をしてもいいというようなダークセイバーの領主達を心底嫌っている。機械系に強く様々な世界の機械知識を広く持ち自作ガジェットの研究・開発を行っている。

からくり人形「ダグザ」:巨大な棍棒で敵を粉砕する。
精霊銃「アヴェンジングフレイム」:黄金に輝くリボルバー。弾丸には炎が宿る。
ワイヤーギア:射出したワイヤーを引っかけ、巻き取りと、蒸気噴出で推進力を得る。

「力があれば何をしてもいいって思ってるんだろう?お前が奪われる立場でも同じことが言えるのかな。」

(エロやグロに巻き込まれなければどんな展開でも大丈夫です)


ジャスティス・ボトムズ(サポート)
★アドリブ大歓迎

正義を執行することに全力を注ぐぜ。
敵と認識した相手は叩き潰す。
それが俺の正義だ。

俺は闘争や探索などあらゆるものをシンプルに考えて行動するのを好む。
戦い方は武器での攻撃と素手での格闘を敵を見て使い分けている。

物事はシンプルに考えて動いた方が白黒ついて分かりやすくなるってもんさ。

正義を執行するという意志は俺にとって絶対だ。
何があっても絶対にこれだけは曲げないぜ。

やること決めたら後は全力で突っ込んでいくだけだぜ。

技能は怪力、鎧砕き、存在感を使って力で問題解決を目指す。
正義を執行するのにはパワーをフルで発揮するのが俺好みだぜ。

正義の力で敵を叩き潰して、優しさを持って民間人に接するぜ。


コーデリア・リンネル(サポート)
 アリス適合者の国民的スタア×アームドヒーロー、13歳の女です。
 普段の口調は「女性的(私、あなた、~さん、なの、よ、なのね、なのよね?)」、機嫌が悪いと「無口(わたし、あなた、呼び捨て、ね、わ、~よ、~の?)」です。

 ユーベルコードは指定した物をどれでも使用し、多少の怪我は厭わず積極的に行動します。他の猟兵に迷惑をかける行為はしません。また、例え依頼の成功のためでも、公序良俗に反する行動はしません。

内気な性格のため、三点リーダーや読点多めの口調になります。
ですが人と話すのが嫌いでは無いため、
様々な登場人物とのアドリブ会話も歓迎です。
 あとはおまかせ。よろしくおねがいします!



 秘密結社『黄昏秘密倶楽部』のロッジの一つ、モザイクバスターグラスによる邪神の復活を推進する夢追い人のサロンでは、黄昏の信徒達が、もくもくと、モザイクバスターグラスの増産に励んでいた。
 中国あたりから安く仕入れてきた、何の効果もない眼鏡に、男たちの暗い願望を抽出した魔力を注ぎ込む、魔術的で手作業な作業のようだ。

「高価なモザイク除去機を通販で買ったのに、全く役に立たなかった」
「無修正というから高額で購入したのにモザイクが入っていた」
「モザイク反転処理だけの為に、高価なパソコンと画像処理ソフトを購入したのに、すぐに対応されてしまった」
「コピーガード死ね死ね死ねーー」
 など、かなり年季の入った怨念が、そこには渦巻いている。

 更に、その怨念をグラスに定着させる為なのか、年季の入った怪しいビデオが部屋中のブラウン管から流されている。
 接続されている機材も、ブルーレイでもDVDでも無く、ビデオデッキだ。

「破廉恥ですーっ!」
 部屋に足を踏み入れた途端、部屋に溢れる怪しい画像と喘ぎ声に、コーデリア・リンネル(月光の騎士・f22496)は真っ赤になったまま硬直する事で、移動速度を代償に捧げ、重武装モードでビデオ機材を破壊し尽くした。

「な、なんだお前たちはーーーーーッッッ!!??」
 入口近くにいた黄昏の信徒は、侵入者に驚き。
「「「「「「※@#&%@¥※!!!!!!」」」」」
 作業に集中していた黄昏の信徒は、ビデオが破壊された衝撃で乱れた怨念の逆流に悶絶する。

 その阿鼻叫喚のロッジの部屋の中に、阿紫花・スミコ(ガジェットガール・f02237)と、ジャスティス・ボトムズ(正義の執行者・f22965)も、完全武装で足を踏み入れたのだった。

「てめぇら、知ってるだろうな? モザイク処理の根拠は、刑法175条による規制なんだよ。つまり、それをバスターするって事は、法律を破る事、つまりは悪だ!」
 ジャスティスは、自分が奉ずる正義の根拠を明示する。
 現地の法を破っているのならば、それは悪である。
 それは、とてもシンプルな構図であり、わかりやすい正義に違いない。

「そして、俺は悪を許さない。何があっても絶対に、許すものか」
 その強固かつ絶対の意志こそ、ジャスティスを守る絶対無比の鎧となる。
 この正義の意志が揺るがない限り、この鎧は絶対無敵なのだ。
 ジャスティスは絶対無敵の鎧と共に、悪である黄昏の信徒達を蹴散らていく……。

 一方、ジャスティスと同時に部屋に駆け込んだ、スミコは、破壊されたビデオデッキを見て、勿体ない勿体ないと呟いた。
 異世界の機械は、単純な構造であっても興味深いし、魔力も蒸気も使わずに高度な機能を保持するUDCアースの機械に興味を持つのは、ガジェット研究者の宿痾であるだろう。
「別に、画像データについては興味は少しくらいしかないんだよ。復元できれば、後学のために確認する場合もあるけれど、学術的な研究だからセーフだよね!」
 スミコは、そんな独り言をつぶやきながら、からくり人形「ダグザ」で、黄昏の信徒をぶんなぐる。
 黄昏の信徒が操る鉄球も、ダグザの巨大な棍棒の前には打ち頃の絶好球に過ぎないのだ。
 スミコ自身も、ワイヤーと蒸気の力を駆使して戦場を飛び回り、信徒達をかく乱しつつ、部屋の制圧を進めている。
 そのついでに、偶然を装ってガジェット研究の為の機材回収もしているが、偶然なのでやむを得ない。
 幸い、アルダワ魔法学園には、刑法175条などは存在しないので、後でジャスティスに見つかっても、怒られない筈だ。

 猟兵の猛攻の前に、一方的に数を減らしていく黄昏の信徒。
 だが、このロッジには、オブリビオンの協力者である一般人も残っている。
 販売員のアルバイトとか、中国あたりからの輸入を管理する経理部門の人達だ。
 これらの一般人は、UDC教団によって洗脳に近い状況に置かれており、正気度をかなり失ってしまっている。
 状況によっては、黄昏の信徒と一緒の処理が必要となる敵と一般人の間のような者達だ。
 特に、モザイクバスターグラスの存在に感動し、自らの意志で手伝いを申し出た、黄昏の信徒予備軍ともいうべきアルバイト達は、多少厄介であった。
「「「我らに真実を! 探求者に祝福を!!」」」
 彼らは、そんなシュプレヒコールをあげながら、猟兵達に襲い掛かかってくるからだ。
 勿論、猟兵達の脅威にはならないが、できれば彼らも助けてあげたいコーデリアは、困りましたわというポーズで右手を頬に当てた。
「えっと……、あなた達は……、少し……破廉恥なだけで……、本当は……、自分に正直?? なだけ……、だと、思う……の?」
 コーデリアは自信無げに言葉を投げかける。
 そのコーデリアの様子に、モザイクをバスターする事に命をかけていた筈の彼らが動きを止めた。
「これが、萌えであるのか?」
「拙者、ロリ転向OKかもしれないでござる」
「国民的美少女? いや、これは、国民的スターの風格でござる!」
 どうやら、コーデリアの言葉が、彼らの心の柔らかい部分に食い込んだらしい。
 コーデリアは、この機を逃さずに、彼らに歌を届ける異にした。

「コーデリア・リンネル、心を込めて歌います。どうか聞いてください♪」
 そして流れる美しい旋律。
 その美しさは、モザイクとか無修正とかそういった愚かな概念を打ち破り、彼らの心を浄化していき、歌い終えた後は、コーデリアの指示で粛々と非難を開始したのだった。

 こうしてコーデリアが一般人を避難させた頃、ジャスティスも最後の黄昏の信徒を殴り飛ばしていた。
「くっ、やはり製造班だけでは……無理だったか。先生、出番です!!!」
 だが、撃破された黄昏の信徒が、そう叫ぶと、奥に続く扉が開き、新たな黄昏の信徒が現れたのだ。
 数は少ないが、大きさは一回り大きく、武器の扱いも巧みに見える事から、このロッジのボスの親衛隊ともいえる存在なのだろう。

「へっ、こいちらを倒せば、ボスが出てくるってことだな、やってやるぜ!」
 ジャスティスは、そう言うと、新たな敵に向かって拳を突き出した。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​

グロリア・グルッグ
希望が絶望へと変わる際に放たれる負の感情エネルギーを供物に邪神を復活させようだなんて!
……こんな詐欺商品に騙されるとか……い、いえ、ノーコメントを貫く程度の優しさはありますよ、ハイ。馬鹿だなぁ……。

ともあれ二足歩行型戦車エンジェルに騎乗して戦います。
ジャンプ技能で高度を取りつつ空中浮遊して戦場を上から押さえます。
搭載したミサイルランチャーからミサイルで攻撃し、電脳魔術によるハッキングでミサイルを超高精度な誘導弾にして敵を狙いましょう。
味方の動きを戦闘知識こみで計算しながら、適切なタイミングで爆撃支援をする作戦ですね。
ミサイルは天使の抱擁で補充できるので弾切れの心配なくぶちこんやりましょう。


郁芽・瑞莉
こ、これは強大な怨念が渦巻いていますね……。
内容を聞くとあれですが、邪神復活をさせる訳には行きません。
潰させて貰いますよ!
分身して数を増やして。
攻撃は動きを見切ってジャンプやスライディング、
ダッシュの緩急を付けて避けたり、無理そうな場合は武器で受けて止めますよ。
避けたり受け止めた後は即座にカウンターを仕掛けて。
邪神の眷属には通常通り殺傷性のある攻撃、
一般の方の変化の場合は武装は武器の腹や峰を使ってなぎ払ったり、
苦無を誘導弾の如く放ったり、符で高圧の水弾や雷を生み出しての気絶攻撃を。

それとは別に動作に揺れる胸や見える美脚に別の意味で興奮を感じ取って。
そんな彼らに眉を顰めつつ攻撃しますよ!



 戦闘型の黄昏の信徒が、外敵を駆逐する為に鉄球を振り上げる。
 製造班の黄昏の信徒が働きアリだとするならば、彼らは、兵隊蟻。
 巣と女王蟻を守る為、戦う事を生業とする信徒達だ。
 彼らは口々に悲鳴のような歪な歌声を歌いつつ、鉄球を振り回す。
 その歌声は、聴いた者の正気度を失わせる程に背徳的で冒涜的だ。
 つまり、モザイク処理が必要な歌声と言う事だろう。

「こ、これは強大な怨念が渦巻いていますね……。ですが、一人、千に当たるが如く、私の持てる力のすべて以って。行きますよ!」
 郁芽・瑞莉(陽炎の戦巫女・f00305)は、その信徒達の歌声に眉をしかめながらも、一人当千の力を発揮し、たった一人で、信徒達に立ち向かう。
 いや、彼女は一人では無い。
 詠唱と共に現れた60体以上の分身が、剣を振るい苦無を投じたのだ。
 信徒達は、突如として現れた数獣人の瑞莉達の、乳、尻、太ももの躍動に幻惑されたか、その攻撃は精彩を欠く。
 勿論、そこを見逃す瑞莉では無かった。
 信徒たちの邪な視線に嫌悪を強めながらも、ジャンプ、スライディング、ダッシュを繰り返し、その健康的な揺れで、更に信徒達を幻惑し、そこから放たれる霊符の集中攻撃によって、その動きを縛りあげる。
 そして、仕上げとばかり、分身を残して後方に下がった瑞莉は、この戦場の最強火力へと声をかけた。
「グロリアさん、やっちゃってください」

 戦闘タイプの黄昏の信徒の全ては、瑞莉の分身たちに拘束されている。
 霊符の呪力により物理的に拘束されているか、様々な揺れによって視覚的に拘束されているかの違いがあるが、今こそ、殲滅の機械であるというのは、グロリア・グルッグ(電脳ハッカー・f00603)にとって、火を見るよりも明らかであった。

 グロリアは、部屋の入口を破壊しながら二足歩行戦車で突入すると、そのまま天井に向けて跳躍する。
 そして、拘束された信徒達を真下にみるように天井に足をつけて着地すると、12門のミサイルランチャーの砲門を、真下に向けた。
 そのタイミングで瑞莉の分身達が消失すると、グロリアは、その全ての衝撃力を解き放った。
「ミカエル全弾発射、続いてガブリエル全弾発射、最後にラファエル全弾発射!」
 大天使の名を冠した多弾頭ミサイルランチャーが、信徒達に雨あられと降り注ぐ。

「あなた達の罪については、深く語りません。語らない事こそが、私の優しさと知りなさい」
 グロリアは、壊滅しつつある信徒達を見下ろすと、天使のような慈愛の微笑みと共に、更なる砲撃をお見舞いした。
 天使の抱擁によって再装填されたミサイルランチャーが火を吹き、信徒達とモザイクバスターグラスの生存ラインの全てを破壊し、灰燼に沈めたのだった。

 彼女の圧倒的な破壊により信徒が全滅した事で、遂に、事件の黒幕たる邪悪の神が姿を見せる……。
 信徒が捧げた生贄の死体によって受肉したUDC、残響の女神。
 死した信徒達のモザイクへの怒りが、怨念が、苦しみが、狂気が寄り集まり生み出されたのが、女神の姿であった事は、誰にとっての降伏であったのだろうか?

「モ…ザ…ク……ユル……ナッ!」
 残響の女神の絶叫が戦場に響きわたる。その絶叫は、人知を超えた周波数で、周囲に伝播し、その狂気を駆り立てていった……。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​




第3章 ボス戦 『残響の女神』

POW   :    信者の供物
自身の装備武器に【生贄になった者の身体部位の一部 】を搭載し、破壊力を増加する。
SPD   :    叫ぶ
【絶叫 】を聞いて共感した対象全ての戦闘力を増強する。
WIZ   :    凝視
小さな【狂気 】に触れた抵抗しない対象を吸い込む。中はユーベルコード製の【トラウマに応じてダメージを与える空間】で、いつでも外に出られる。
👑11
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種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主はナハト・ダァトです。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


 残響の女神の狂気の絶叫が響き渡る戦場。
 グロリアの二足歩行戦車エンジェルが破壊した入口を利用して、O-Ⅶ型機動強襲用二足歩行戦車「KIYOMORI」に搭乗した、メイスン・ドットハック(ウィザード級ハッカー(引き籠り)・f03092)が躍り込んできた。
 残響の女神は、絶叫のヴォルテージをあげてメイスンに浴びせかけるが、メイスンは怯まない。

「コクピット内音声遮断装置起動。不快な絶叫はシャットアウトじゃ」
 外部音声を遮断したメイスンに、死角は無いのだ。
 もともと引きこもり気味のメイスンであるから、コクピット内の居住性と快適性には手を抜く理由などありはしない。

 メイスンはその音声遮断の優位を生かしつつ、残響の女神の正面まで戦車を進める。この間に、周囲の状況を解析用システムコード「ONOMICHI」でスキャンする事も忘れない。
 そしてメイスンは、建物内部の強度を計算にいれつつ、キヨモリ・デストラクションを発動させた。
 キヨモリ・デストラクションとは、諸行無常の響きを体現する事で、「KIYOMORI」を巨大化させ戦闘力を引き上げるユーベルコードであり、その威は、残響の女神の響きさえも凌駕する。

「巨大二足歩行戦車がさらに巨大に、つまり兵器も巨大化じゃのー。ということで全部吹き飛ばせ!」
 戦場の強度計算上耐えられるギリギリまで巨大化させた戦車を縦横無尽に操り、振動ブレードで残響の女神と切り結ぶ。
 この攻撃に、残響の女神の肉体の一部が剥ぎ取られていく……その様は、一部、モザイクが必要な程に凄惨であった。

 だが、そのまま押し切って滅ぼすには至らない。
「フルパワーならば、撃破できただろうがのう」
 攻勢限界点に達したメイスンは、一時的に戦線を下げざるを得なかったのだ。
 味方を巻き込む事を厭わなければ、更なる連続攻撃も行えただろうが、この戦場の状況では妥当といえる判断だ。

「あとは任せたのじゃ」
 メイスンは、自分に続く猟兵達を激励すると、戦場から離脱した。
メイスン・ドットハック
【SPD】
ま、残念な信徒が呼ぶ邪神なんてそんなものじゃろーのー
そんな残念邪神様に素敵なプレゼントをくれてやろうのー

二足歩行戦車「KIYOMORI」に搭乗し、コクピット内の外部音声遮断装置を起動し絶叫をシャットアウト
そしてUC「祇園精舎の鐘の音、諸行無常の響きあり」を発動し、巨大化させ、巨大機体によるスタンプや振動ブレードで薙ぎ払う
適当に広い場所に吹き飛ばしたら、焼夷【誘導弾】ミサイルによる【一斉発射】で炎で邪神を焼き尽くし、さらにトドメと言わんばかりに口からのプラズマレーザー発射で撃ち抜く

遠慮なく受け取ってくれのー。地獄への片道切符、とても熱々じゃけーのー!

アドリブ絡みOK


火土金水・明
「相手は、邪神ですか。これは気を引き締めて戦わないと。」
【SPD】で攻撃です。
攻撃は、【先制攻撃】で【破魔】を付けて【フェイント】を絡めた【銀の流れ星】で、『残響の女神』を【2回攻撃】をします。相手の攻撃に関しては【見切り】【残像】【オーラ防御】【狂気耐性】で、ダメージの軽減を試みます。
「(攻撃を回避したら)残念、それは残像です。」「この世界に邪神はいりません。『骸の海』へ帰りなさい。」
アドリブや他の方との絡み等は、お任せします。



 戦場から撤退するメイスンを、残響の女神は怒りのままに手を伸ばし追い縋った。
 残響の女神の長い両腕が撤退する二足歩行戦車を掴まんとする。
 だが、その動きは、メイスンと入れ替わりに戦場に現れた漆黒の影に阻まれた。
 その漆黒の影こそ、黒マントをなびかせた魔女、火土金水・明(夜闇のウィザード・f01561)そのひとである。
 この黒色は、舞踊を舞うように戦場を疾駆すると、闇払う銀の剣を振るって、メイスンによって穿たれた残響の女神の無惨な傷口を更に抉り開いていき、その追跡の意志を打ち砕いたのだ。

 追い打ちを阻止された残響の女神は、濁った瞳で睨みつけると、標的を明に変えて、怒りの咆哮と共に反撃に転じたが、明の軽快な身のこなしに追い付かず、無様に手足を振り回すのみ。
 対して、明の流れるような剣戟は、残響の女神の魔力を断ち切るように振るわれ、確実にダメージを積み重ねていった。

「相手は、邪神……。油断できる相手ではありませんが、決して届かない相手ではありません」
 残響の女神がふりまく狂気に耐えつつ、敵の攻撃を紙一重で避け、相手の虚をつく剣戟を振るう明……。
 そして、遂に、銀の剣の奇跡がまるで、流れ星のように戦場に瞬き、先行のように残響の女神を深く深く切り裂いた。

「この世界に邪神はいりません。『骸の海』へ帰りなさい!」
 裂帛の気合と共に放たれた明の銀剣が、残響の女神の右肘を抉り、腕の半分を斬り飛ばす!
 斬り飛ばされた右上腕は、漢達の怨念と共に骸の海へと溶けて消滅していった。

「……モ…イ……サ……ナッ!」
 残響の女神は、その口から悲鳴のような苦悶の叫びを咆哮すると、その傷口を塞ぐように左腕で抱え込んだ。
 この動きは、反射的なものであったが、決定的な隙を戦場に晒す事となる。

 多くの漢達の夢と希望であるモザイクを餌として貪り、絶望を振りまこうとした邪神、残響の女神との戦いは、遂に決着の時を迎えようとしていた。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

虚偽・うつろぎ
アドリブ連携等ご自由にどぞー

そう、僕がやってきた
僕はやってきた
自爆をするためやってきた
手ブラっぽい女神であろうと即自爆
究極の一を目指す偏った狂気というものを見せてあげるよ

登場即自爆
馬鹿の一つ覚え
速攻で自爆するのである
台詞よりも活躍よりも自爆が大事なのである
むしろ自身の名前すらも必要ないくらい自爆重視
動く怪奇現象
自爆という概念生物
う つ ろ ぎ

技能:捨て身の一撃を用いてのオウサツモードによる広範囲自爆
対象は範囲内の敵
強化は攻撃力重視

射程範囲内に敵が入っている時点で即自爆
いなくても自爆
近づかない動かない
速攻で自爆を貫くよ

捨て身の一撃なので自爆は1回のみ
1度限りの大爆発さ
自爆後は爆発四散の退場さ



 ゴゴゴゴゴゴ

 明の銀剣によって右上腕部を切り落とされ、左腕で右腕を庇った残響の女神。

 ゴゴゴゴゴゴ

 この千載一遇のチャンスに、彼はやってきた。

 ゴゴゴゴゴゴ

 手ブラの女神に鉄槌を下すため。

 ゴゴゴゴゴゴ
 
 究極の一を目指す狂気がやってきた。

 体長184.6cm 漆黒の肌の100歳男 その名は、その名は、虚偽・うつろぎ(名状しやすきもの・f01139)。
 どこから見ても正面向いてる、謎多きブラックタール『うつろぎ』がやって来た。

 やって来てしまったのだ。

 残響の女神の戦場に現れた、新たな狂気。
『残響の女神』の絶叫と、『うつろぎ』のダイヤルアップ接続音が、相互干渉を起こし、聞く者の正気を失わせるピー音へと変化していく。

 あぁ、世界は、これほどまでに狂ってしまっていたのか?

 名状しやすきものの黒き体は、怒り狂うニョロニョロのように野放図に動き回るが、どのように動き回ろうと、どの角度から見ようと、その姿は『うつろぎ』と読める。
 狂った世界の法則は、どこまでも狂い、正気の心を蝕んでいく。

 残響の女神は、新たな狂気に向けて無事な左腕と、半分になった右腕を向け、そして、その胸にかき抱こうとする。
 失った腕を、その狂気で再生させようとするかのように。

 『うつろぎ』もまた、それに逆らわない。

 ゴゴゴゴゴ

 効果音と共に、いざなわれる様に、残響の女神の胸へと導かれ同化する『うつろぎ』。
 そして、2つの狂気が1つに合わさる時……。

 うつろぎは自爆した。

 完膚無きまでに自爆した。

 理由もわからず、ただただ自爆した。

 それは、自爆という概念が凝縮された暗黒の地平線のごとき自爆だった。

 自爆による爆風が去った後、残されたのは、『うつろぎ』の狂気によって穿たれ、その体の過半を失った、残響の女神の残骸に過ぎなかった。

 だが、安心してはならない。
 今は残骸に過ぎない残響の女神であっても、自爆と共に戦場にばらまかれた狂気を糧に、いつ、蘇らないとも限らないのだ。

 あぁ、あぁ。

 この惨状の中、正気を保つことができる者がいるのならば、その前に、その前に、この残骸たる残響の女神にとどめをさしてくれ……。

 それこそが、自爆して果てた『うつろぎ』の最後の望み……なのかもしれないのだから。

大成功 🔵​🔵​🔵​

郁芽・瑞莉
あれほどの爆発をも耐えるとは……。
モザイクを無くす事への希望の裏返したる絶望の深さ、なのでしょうか……。

ならば狂気の連鎖、我が盟友と共に断ち切りましょう!
苦無で手を一閃して血を滴らせてながら刀に添えて。
封印を解いて秘幻と合一。
「邪なる叫びには破魔の鍔鳴りを」
相手の叫びには先制攻撃の刀を抜き放った衝撃波に破魔の力を乗せて掻き消して。
「そして狂気たる核は、清浄なる光の太刀で絶ちます!」
次なる行動を取る前に相手の懐に入って、
光の属性を宿した刃で早業のなぎ払いで狂気という核たる部分を精神攻撃。相手の防御を無視し、斬り祓いますよ!

消滅を確認したら深く一息ついて。
UDCに協力して後始末のお手伝い、ですね!



「この残骸が、まだ生きているというのですか?」
 狂気の爆風が去った後、残された残骸の前で、郁芽・瑞莉(陽炎の戦巫女・f00305)は、ある意味呆然と呟いた。
 体組織の過半を失ってまで、何が、かの女神を前世に引き留めているのだろうか。

「モザイクを無くす事への希望の裏返したる絶望の深さ、なのでしょうか……?」
 瑞莉は、そう口に出して、その救いの無さに絶望を禁じえなかった。
 人は、もっと健康で文化的で道徳的な何かであった筈であるのに……。どうして、モザイクなどに囚われてしまったのだろう?

 そう考え、瑞莉は決意した。必ずや、この狂気を払わねばならないと。

「この狂気の連鎖、わが盟友と共に断ち切りましょう!」
 瑞莉は、意志持つ霊刀『秘幻』の封を解き、その刀身に自らを重ね合わせた。
 それだけで、霊刀から清浄な気が広まっていく……。

「邪なる叫びには破魔の鍔鳴りを……」
 さらに高らかに歌い上げられた瑞莉の言葉と霊刀の鍔鳴りが、残響の女神の残骸を縛り、その動きを止め、狂気に満ちた世界を、青く清浄な世界へと導いていく。
 すべてはあるべき姿に。
 今こそ、絶望の夜が明け、希望の朝日が昇る。

「見えました、あれこそ狂気の核! 今こそ、我らが清浄なる光の太刀で、その根源を断ち斬ってみせましょう!」
 そうして、振るわれた、折伏の斬撃は、残響の女神の残骸を跡形もなく消滅させたのだった。

 しばしの瞑目の後、『秘幻』との合一を解除した瑞莉は、狂気が完全に払われた事を確信して、ほっと息をつくと、現場の後始末を頼むため、UDCへ協力要請を行うのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2020年01月18日


挿絵イラスト