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刑務所主催脱獄レース~デビルドラゴンの陰謀を阻止せよ!(作者 久渓洞
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#デビルキングワールド 


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#デビルキングワールド


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●刑務所にて。
「ひゃー……外から見た時も思いましたけど、此処、本当に広いですね。
 俺が以前勤めてた所とは大違いっス」
「おう、まあ此処はデビルキング法を破った連中のなかでもヤバイ奴等が収監される刑務所だからな。
 広く住み易く、且つ其れでいて脱走はしやすく其れでいて偶然に出れたなんて事はない様に、と署長が微に入り細を穿つ様に整備してるのさ」
 俺を案内している先輩が苦笑いを浮かべながら、俺にそう説明する。
 此の刑務所は一応、刑期も存在してはいるものの囚人は一生出られないレベルの『凶悪犯』ばかり。
 基本的には脱走と言うドエライ悪くてカッコいい行為をするレベルまで『更生』させ、脱走する事が出所の大半って寸法だ。
 とはいえ、其の更正が上手くいかない連中も其れなりに多い様ではあるんだが……。
「此処からは其の『凶悪犯』が居る区画ばかりだからな。
 気を引き締めておけよ?」
「了解っす!」
 先輩の言葉に従い、俺は其の区画に入っていく、そうするとみすぼらしい爺さんが見えてきて、俺に話しかけてきた。
「そこの新人さん、お前さん幼馴染がおるんじゃないかの?
 実に仲が良いが其の関係を崩したくなくて一歩を踏み出せないでいる」
「は?何でそんな事が判るん「馬鹿!反応するんじゃない!!」って、痛いですよ先輩、引っ張らないでくださいよ?!」
 なぜか俺の幼馴染について言及してきた爺さんに思わず問いただそうとした俺を先輩が腕を引っ張って此の場から連れ出していく。
 其の間もあの爺さんは俺に対して話しかけ続けていたが、其れも聞こえなくなり、漸く先輩は安堵の表情を浮かべ足を止める。
「……たく、あのキブリーが反応するんじゃ、お前はあの区画の看守なんてさせられねえな……」
「キブリー?!あの爺さん、あのくっつけ魔のキブリーっすか?!」
「おう、あのツンツンして好意を持った相手を思わず暴力を振るう女だったニーシェ・ツァン・ディレを暴力を振るわず素直な状態に変貌させちまったあのキブリーさ。
 クー・ルーと結婚してクー・ディレに改姓しイチャイチャデレデレ状態に堕ちちまったディレの姿は見る影もない有様さ」
 あの最も暴力的でかっこいい、けれど男はゲットできねえディレを変貌させちまった以外にも多くのこじれた男女の仲を改善。
 但し余りデビルキング法に沿わない形で、っていうキブリーなら此の刑務所にいるのも可笑しくねえよな……。
 俺がそう思いを巡らせながら先輩に連れられて次の区画へと向かっていくと、今度は刑務所内を掃除している男女が目に入る。
「っち、ボランとテイアめ。又、『慈善事業』をやってやがる」
「ボランとテイア?!
 あの無料でゴミを拾ったり自然保護をしたり親の居ないガキ達を育てて教育を施したりしてきた連中のリーダーの?!」
「応、其れも其れで自分だけ金銭を得るなら兎も角、寧ろ感化された連中が喰っていけるように自腹で金を与えてたってぇ凶悪っぷりだぜ!」
 其の影響は絶大で今でもあいつの信者はゴミ拾いにいそしみ自然保護をやり、孤児のガキを育て上げているという。
 ああして刑務所内を自由に行動させてるのはあいつらが脱走の機会を伺える様にする為だってのに……流石、名の知られた凶悪犯だぜ。
「……っと、気をつけろ。
 此の先は此の刑務所の中でも一番のワルがいる場所だ」
「い、一番のワルっすか?!」
 ボランとテイアに関わらない様に警戒しながら次の区画に向かうと先輩が緊張した面持ちでそう言った。
 い、今までの奴等だって国一番のワルって言って良い連中だったのに、どんな奴が此の先に……。
「……『蒼の洞門』って言ったら判るか?」
「あ、『蒼の洞門』?!あ、あのゼンカイ・イチクーロが此処に居るんスか?!」
「ば、馬鹿?!声が大きい!!」
 余りにも予想外過ぎる大物の名前に思わず大声を上げちまい、そんな俺を先輩は注意する。
 あ、あの全力の一撃でも1cm位しか壊れねえ硬さの岩でできてる上に魔物が大量にいて犠牲者が大量に出ていたヤバケイ山、其のヤバケイ山に長い年月をかけて一人で洞窟を掘り抜いた最凶の凶悪犯、ゼンカイが此処に……?!
「ゼンカイの掘り進んだ『蒼の洞門』のお陰で辺境と大都市が繋がって行き来も容易になり、其のお陰で命が助かった奴は多いからな……。
 デビルキング法的には凶悪犯だが、其れでも奴を慕う連中は多い……此処にいるのが知られたら襲撃されかねねえ」
「襲撃による逃走自体は寧ろ更生した証で歓迎っスけど、ゼンカイの場合、襲撃があっても逃げそうにないっすからねえ……いっそ、脱獄してくれりゃ良いんすけど……」
 とっとと更生してほしい凶悪犯に限って脱獄も嫌がって懲役年数守るんすよね……。
「だから家では脱獄レースって形で少しでも脱獄への忌避感を減らしたりもしてるんだが……乗ってこねえんだよなあ」
 脱獄レースは他所からの参加もOKだし、其れを利用して凶悪犯連中を無理やり連れ去ってくれる奴が出てきたら良いんすけどねえ。
「まあなあ、脱獄後に混乱が起きても俺等からすりゃ厚生させた後は知らねえよ、で通るしなあ」
 とはいえ無理なんだろうなあ、と先輩と共にため息をつく。
 本当に厄介な刑務所の看守になっちまったなあ……。

●脱獄教唆。
「……本当にゼンカイ老師を脱走させるのに協力してくれるの?」
『うむ、脱獄させる際に抵抗するであろうが其処は此の睡眠薬を使えば良い。
 匂いを嗅がせるだけで眠りに就く一品よ』
「……ゼンカイ老師は怒るかもしれないけれど……私はあの人に自由に生きてほしい……あの人がいなかったら私の村は薬が間に合わなくて病気で滅びてた……。
 其れにあの暖かい手に……もう一度撫でてほしい……」
 涙に目を潤ませつつ少女はそう言った。
 そして、そんな少女の姿に眼前のドラゴンは満足そうに頷く。
『それが貴様の欲望ならばデビルキング法に則ってみても間違いではあるまい?
 何をゼンカイ老師の気持ちを考えて悩む必要がある?』
(それに凶悪犯共を世間に開放すれば混乱も起きよう!
 さすれば我が野望の達成の一助になるのだからな!!)
 己の内心を一切見せず、デビルドラゴンは少女を唆す。
 そして、少女は僅かに躊躇するが竜の手を取り……。

●グリモアベースにて。
「結果、此の侭放っておけば凶悪犯達に恩を持つ者達が彼等を脱獄させ、世間は其れなりに混乱に陥る事となる」
 其れはオブリビオンにとっても暗躍する隙を齎し、最終的には多大な被害が出かねない。
「其れは避けたい故、脱獄レースに乗じた凶悪犯の脱獄を阻止して貰いたいのじゃよ」
 彼等『凶悪犯』も脱獄を望んでおらぬしな、そう言ってヨナルデは集まった猟兵達に頼み込む。
「デビルキング法によって他の世界では聖人とか言われそうな者が凶悪犯と扱われる事に関して思う御仁もおるやもしれぬが、あの世界にとっては先人たちが考え絶滅の危機を救った大事な法。
 其の辺りは尊重してやって欲しいんじゃ」
 皆なら大丈夫とは思うが常識を押し付けられ滅ぼされた側としては思う事がある故な?
 そう言うとヨナルデは集まった猟兵達を送り出すのであった―――。





第2章 集団戦 『幼き氷狼』

POW ●魔狼の氷爪
【氷で出来た爪を作り出す】事で【狩りを行う魔狼】に変身し、スピードと反応速度が爆発的に増大する。ただし、解除するまで毎秒寿命を削る。
SPD ●封じの氷塊
【口】から【猛吹雪】を放ち、【氷塊に閉じ込めること】により対象の動きを一時的に封じる。
WIZ ●吹き荒れる氷刃
レベルm半径内の敵全てを、幾何学模様を描き複雑に飛翔する、レベル✕10本の【氷の刃】で包囲攻撃する。
👑11 🔵🔵🔵🔵🔵🔵

種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


●そしてレースは開始される。
「……漸く法師様を牢から出す事が出来るんだ……」
「捨て子だった私を育ててくれたお義父さんと御義母さんを自由にして見せるんだから!」
「あの人が居なかったら私はあの男の元で……其の恩は返さないと……!」
 其々の想いを胸に少女たちはレースへと挑む。
 助けたい相手が望んでいない事も解っていて、其れがエゴだと判っていても大切な人を開放する為に。
 だが、其れは世の中に混乱を招く行為でしかないし、黒幕に扇動され視野狭窄になったからの行為だ。
 このレースの中で脱獄をさせようとする彼女達を阻止し、其の上でレースを完走しよう。

※レースの内容は此のシナリオ内のマスターより、の項目にて記述しておりますので其方をご確認ください。
ジフテリア・クレステッド
破産覚悟でUC発動。寿命の代価はDで。

少女たちは広範囲放出毒素による【マヒ攻撃】で動けなくする。※【毒使い】
第三コースまでに1人だけは残すように。

第一コースは毒撒きながら高速移動の【ダッシュ】。
第二コースは硬い所を【衝撃波】の補助で砕きながらドリルで掘り進む。【念動力】で掘った土をどかしながら高速移動。
第三コースは敵の少女を【挑発】。

恩人の望みを踏み躙ろうだなんて、あなたは、あなたを虐げた者と同じく、実にデビルキング法に忠実な素晴らしい悪魔だね。
尊敬の念を禁じえないよ!あはははははは!!

攻撃を仕掛けて来たところを口からの吹雪はそのままに毒でマヒさせて水堀で利用する。

足場できた!

ゴール!

破産!


●命は金に換えられないとはいうものの……。
(さて、第三コースの為に一人は遺しておかないと、ね)
 そう思索しつつレースに挑むは専用のマスクをしたフラスコチャイルドの少女、ジフテリア・クレステッド(ビリオン・マウスユニット・f24668)。
 そんな彼女がどんな風にこの脱獄レースを踏破したかを記述しよう。
「うおっ?!か、体が動かねえぞ?!」
「ワン……っ?!」
「華麗なる盗賊の流儀……なんてものは私にはないよ。
 という訳で其処でゆっくりとしてると良いよ」
 刑務所の最上階から駆け下りる際には襲い掛かる(やる気のない)看守や犬達に対し魔界盗賊の姿に変じ、広範囲にマヒ毒を放出する事で対処。
 ちなみに此のユーベルコード、使い続ける事に寿命を削られていく仕様なのだが彼女は此れをDで代替。
 なおどれだけの額が喪われるかは……ジフテリアは破産を覚悟して使用した、とだけ。
 そうしてマヒ毒をばら撒き看守達や他の参加者を麻痺させつつ光の如き速さで第一コースを駆け抜けると次は第二コース。
 コースに備え付けのドリルを手に取ると其の侭、硬い所をドリルで砕き掘り進む。
 その際に衝撃波によってよりドリルの威力を増大させ、更に念動力で掘った土をどかしていくというやり方で効率化。
 とにかく、只管に早く掘り進めていく。
「ぐっ……体…が……っ!?」
「……っ!」
 その際にレースの競争相手達を麻痺させるのも忘れない。
 事前に考えていた作戦の為に敢えて遺しておいた一人の氷狼の少女以外でジフテリアの周囲には誰もいない、と言うのが現状だ。
 そして、最後の第三コース。
 外堀を目の前にしてジフテリアは意識を失っている老人を背負った氷狼の少女に対し、仕掛ける事にする。
「それにしても意識を喪わせて無理やり脱獄させるとか……キミ、恩人の望みを踏み躙ろうだなんて、ねえ」
「……何が言いたいの?」
 恩人、自分を虐げる男から救い愛する人と結婚させてくれたキブリーの願いを踏み躙る事へ思う事はあったのだろう。
 ジフテリアの投げかけた言葉に対し即座に反応し彼女の方を向く。
「いやいや、褒めてるんだよ?
 あなたは、あなたを虐げた者と同じく、実にデビルキング法に忠実な素晴らしい悪魔だ、ってね?
 尊敬の念を禁じえないよ!あははははははは!」
「……私がどんな気持ちでっ!ずっと殴られ続けて!
 私の所為で彼も傷つけられて……そんな地獄から救ってくれた人を自由にしたいと思って何が悪いのよ!!」
 ジフテリアの挑発は的確に少女の感情を刺激。
 怒りの表情を浮かべ口から吹雪を繰り出すが……。
「待っていたよ」
(……体が?!其れなのに吹雪は其の侭出続けていて?!)
 少女の身体は動かず、だが口から繰り出した吹雪は出続ける。
 その結果、水堀は凍り付きだし始める。
 そう、此れこそが敢えて氷狼の少女を見逃していた理由であった。
「さて、足場が出来たので失礼するよ?」
「………………………?!」
 そして、そうやって出来た足場をジフテリアは悠々自適に歩いていき、少女は声にならない叫びをあげる。
 そしてジフテリアはゴールに辿り着き……。
「さて、どれだけ使……」
 ゴールをくぐった後、自分が使ったDの余りの量にバタン、と倒れゴールの看守を慌てさせることとなったのであった―――。
 
大成功 🔵🔵🔵

中小路・楓椛
アドリブ連携歓迎
WIZ

技能【空中浮遊・空中戦・滑空】使用にて飛翔。
装備【ばーざい】全技能使用、【神罰・呪詛】併用でUC【アトラナート】起動。

・第一コース
スタート地点から広場まで妨害を【クロさん・谺・ろいがーのす】によって迎撃し最小の手数で最短距離を飛翔。
・第二コース
クロさんによる非道めいた地形破壊で突破。
・第三コース
アトラナートの銀の光糸をエーテル強化し粘着性のある使い捨ての編み上げシールドを即席形成、受け流し貼り付けでボールを無効化。
水面すれすれを最速で飛翔。

さて、此処まで来たところで回れ右。
氷狼の皆さんを光糸シールドと不可視化した光糸で拘束し、利用された事を【言いくるめ】にてお説教です。


●Case2 中小路・楓椛の場合。
(其れだけ大切だったという事なのでしょうけど、黒幕に利用された事は流石にいただけませんね)
 そう考えているのはダゴン焼きを売り歩く妖狐の女性、中小路・楓椛(流しのダゴン焼き屋さん・f29038)。
 彼女は特化能力研究用実験機のクロさんに搭乗しレースの開始を待っていた。
 クロさんの腕には十字手裏剣のらいがーのすと片刃曲刀を変化させた焜鉾のばーざい、更に対神霊絶滅神器たる「谺」も装備した完全武装状態。
「すっげー!かっけえな!」
「うう、後で触らせてほしいぜ」
 其の威容は実にかっこよくレースの参加者たちに映ったようで周囲には人だかりとなっている。
 未だ開始まで余裕が在ったので楓椛は宣伝も兼ねそんな彼等にだごん焼きを振る舞うが、これまた大好評。
 余談だがそんな中に今回の戦う相手の氷狼の少女もいたりする。
 そんなこんなでレースは開始。
 第一コースで楓椛がどんな手段を取ったかと言うと……。
「直接空から広場に舞い降りるショートカットだと?!」
「ふ、だがあそこは空を飛べる奴等が大量に配備されてる。
 あいつらに妨害されて普通にコースを通るよりも時間が……皆迎撃されてる―――――?!!!!!」
 楓椛を全く邪魔できずにいなされた同僚たちの姿に看守達は凄まじいショックを受けている。
 実際、楓椛の動きは見事としか言いようがなく、飛んで襲い掛かってくる看守を時に谺で防ぎいなして他の看守と激突させ、時にらいがーのすをぶつけて気絶させ、と見事な手際の良さ。
 そうやって最小の手数で最短距離を飛翔した楓椛は早々に第二コースが開始される広場へと到着。
 其の侭、第二コースへと挑む事になるのだが……。
「やっちゃってくださいクロさん」
「す、すげええええ!地面をまるで豆腐か何かの様に簡単に破壊してやがる?!」
「最早、非道とまで言えるレベルのカッコいい破壊っぷりだぜ!!」
 クロさんによって大地は破壊されていき、これまた早々に楓椛は第三コースの開始される水堀へと到着する。
 其の余りに見事な掘りっぷりに後に蒼の洞門が「此れがあったら他にも色々な所に道を掘れそうじゃな!」とクロさんの出どころを聞きたがったとかそうじゃないとか。
「成程、確かに凄い数のボールが飛び交ってますね。
 ですが!」
 楓椛は其の侭クロさんを駆り水面すれすれを飛んでいく。
 水面すれすれとはいえ完全にボールに当たらないという訳にはいかず、幾つものボールが激突するが……。
「よしボールが当たって……な!何時の間に盾を!
 しかもボールがぶつかったら其の侭めりこんで張り付いただと?!」
 楓椛は飛行と同時に拘束に用いる銀の光糸をエーテル強化し粘着性のある編み上げシールドを幾つも作成していたのだ。
 そして、編み込みシールドである為に弾性のある其れにボールはめり込み、粘着力が在る為に剥がれる事もなく盾の中に埋もれていく。
 駄目になったら新しく補充される為に守りが剥がれる事もないという凄まじさだ。
 そして、そうこうしていく内に楓椛最終コースへと楓椛は到着。
「さて此処迄来たところで回れ右です」
 此処迄来たが楓椛の目的はゴールと言う訳ではない。
 回れ右した彼女の視線の先にいる後続のトップを走る氷狼の少女達こそが目的なのだ。
そんな彼女の姿を観止め少女達は氷の刃を生み出しどかそうとするが……。
「……っ!動けない……!」
「何で吹き飛ばすとかでなく……拘束を……?!」
 氷狼の少女たちはシールドで氷の刃を防がれ、其方に意識が向いている隙を突かれ不可視化された光糸で次々と拘束されていく。
 そうした彼女達が楓椛に何をされるかと言うと……。
「悪い人に利用された事は駄目です。
 なのでお説教ですね」
 懇々切々と論理だってお説教される事となるのであった―――。
 なお、自分達の事を心配してくれている面があるのも判った為か何人かの氷狼の少女たちは楓椛に懐いた事も此処に記しておく。
大成功 🔵🔵🔵