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鉄の冷たさ、決意の熱さ(作者 しゅみる)
#クロムキャバリア
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手足が震える。森林部に隠したキャバリアのコクピットの中、何度目か分からないため息をつきながらこぶしをきつく握って両足を叩く。
ビビるなよ。戦うって決めたのは自分自身なんだ。
勝つぞ。半壊したマシンでだってやれるように作戦を立ててきた。
あの新型さえ破壊すればあいつらは居なくなる……そのはずなんだ。
自身を鼓舞する。すべてのことに何の確証もないけれども、自分に出来ることはこれだけだから。
「あれだけ見栄張ったんだ。運よく生き残って――そのときは、ケーキでも買ってあいつの所へ行こう」
ああ、そうだ。そうしよう。
……
…………
――操縦桿を、握る。
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「これよりブリーフィングを開始します」
立体映像の中、イルリカ・プリュミエ(陽だまりの花・f03743)が声を上げる。
「クリスマス、お忙しいところ失礼します。今回の依頼はとある小国家の新型キャバリア開発工場の防衛になります」
そういいながら片手を振れば立体映像の中には防衛する地点の情報が追加される。
「防衛目標はこの工場を伴った都市。襲撃勢力は二勢力あると推測されます。まず南方から大量のオブリビオンマシン。そしてもう一つは北方から半壊した所属不明キャバリアが一機接近していると予測されています」
機体データを送っておくので後で確認しておいてください、という前置きをしながら彼女は続ける。
「北方からの所属不明キャバリアは試験中の新型機で相手をする、という伝達があったので皆さんにはまず南方から来るオブリビオンマシンの相手をしてもらうことになります。数にものを言わせる戦法でくると思うので厳しい戦いになりますが防衛ラインの死守をお願いします」
取り急ぎ必要な情報を伝え終われば、展開していた都市データ、機体データを立体映像の中から消しながらイルリカは猟兵たちへと向き直る。
「クリスマス当日にごめんなさい。だけど幸せなクリスマスを送れる人が一人でも増えるように……みなさん、よろしくお願いします!」
しゅみる
始めましての方は始めまして、また来ていただいた方はありがとうございます、しゅみるです。今回は南方からやってくるオブリビオンマシンの迎撃などをしていただきます。
はい。クリスマス作戦です。クリスマスムードに包まれる町には混乱を避けるために敵襲を知らせる放送をしておりません。もし防衛ラインが突破されれば大惨事が巻き起こるでしょう。皆様の力で守っていただくよう、お願いいたします。
アドリブに関してやその他の事項に関してはマスターページに記載されているものもありますのでよろしければご参照ください。
打ち勝つのは鉄の冷たさか、人の温かさか。それでは参りましょう。
第1章 集団戦
『ナイトゴースト』
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POW |
●パラライズバレット
命中した【RSキャバリアライフル】の【特殊弾】が【エネルギー伝達阻害装置】に変形し、対象に突き刺さって抜けなくなる。
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SPD |
●ゴーストミラー
【両肩のシールド】で受け止めたユーベルコードをコピーし、レベル秒後まで、両肩のシールドから何度でも発動できる。
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WIZ |
●装甲破砕杭
対象の攻撃を軽減する【電磁装甲モード】に変身しつつ、【手持ち式パイルバンカー】で攻撃する。ただし、解除するまで毎秒寿命を削る。
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👑11 |
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴🔴 |
種別『集団戦』のルール
記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
大成功 | 🔵🔵🔵 |
成功 | 🔵🔵🔴 |
苦戦 | 🔵🔴🔴 |
失敗 | 🔴🔴🔴 |
大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
ベッジ・トラッシュ(サポート)
◆戦闘時
戦うのは怖い!
なのでボス戦ではだいたい逃げ回っている。
(味方の手助けになる行動や、囮になるなどの功績を得ることはあるがだいたい無意識)
「こ、ここ…怖いのではないゾ!ベッジさんは様子をうかがってイタのだ!!」
手の届かない相手にはパチンコで苦し紛れに絵の具弾を飛ばすこともある。
◆冒険時
基本的に好奇心が強く、巻き込まれ体質。
敵味方関係なく、言われたことには素直に従う。
怪しいような気がしても多少なら気にしない。
後先考えずに近づいて痛い目を見るタイプ。
◆他
口癖「ぎゃぴー?!」
お気に入りの帽子は絶対にとらない。
食べ物は目を離した隙に消えている系。
(口は存在しない)
性能に問題はないが濡れるのは嫌い。
「ぎゃぴー!?」
そんなちょっとなさけない声が戦場に響き渡る。その声の元にはオブリビオンマシンを翻弄する脚力とパラシュートによる空中軌道をこなすベッジ・トラッシュ(深淵を覗く瞳・f18666)の姿があった。
「どうするどうすル……?」
逃げ回りながらも必死に考える。どうすれば自分の15倍以上も大きい相手を倒せるのか。苦し紛れにパチンコで乱射してる絵の具弾を飛ばしているのだけれど効果ないし……と視線を戦場の中の一機に向けた時、違和感に気づく。
「アレ? 動きがオソい……?」
よく見れば乱射した絵の具弾――厳密には蠢く絵の具の弾が関節へともぐりこんだのが判る。これならば、そう考えて彼はそのオブリビオンマシンの前に躍り出る。
「こっちダ!」
相手のユーベルコードを誘いながら、パチンコで相手の頭部カメラを狙い打つ。彼にはパイルバンカーの一撃が振り下ろされるが行動の阻害と持ち前の健脚で余裕を持って避けきって。
「こ、ここ……怖いのではないゾ! ベッジさんは様子をうかがってイタのだ!!」
今がそのときだ、と己を奮い立たせて飛ぶ。その顔と手には先ほどの攻撃をコピーしたパイルバンカー。
――すさまじい衝撃と共に、金属を砕く感覚が伝わる。
今ここに、撃破第一号ベッジ・トラッシュが誕生した瞬間であった。
成功
🔵🔵🔴
ミスティ・ストレルカ(サポート)
基本方針は専守防衛・他者フォローです
サポート故、連携重視のお任せ
知らない人にはどうにも気後れしてしまうけど
それでも他の人が怪我するのも嫌なので押すところは押すのですよ
主にサモン・シープ等攻撃系のUCで他者行動の隙を消す様に立ち回るのです
中遠距離をとり全体を掴む感じですね
防御系の技能で時間稼ぎも行けますので
生まれながらの光での前線維持、魔力性防御障壁の囮役も…ちょっと怖いけど
でもでも、みんなの居場所を守るのですよー
そうそう、えっちなのはいけないと思います。
興味がない…訳ではないですがひつじさんが怖い雰囲気纏って凄い勢いで止めにツッコんでくるのです
年齢制限がどうとか、らしいです
ラング・カエルム(サポート)
「なんだ、さては楽しいことをしているな!よし、私も混ぜるといい!」
何かと首を突っ込みたがる。とても偉そうだけど人類みな友達だと思っている毎日ご機嫌ハイカラさん。
別に男に間違われてもなんら気にしない。そもそも自分の性別を意識していない。
とてもポジティブ。人類みな友達だけど、悪いことした奴に叱るのも友達。なので誰にだって容赦もしない。容赦なく殴る。容赦なくUCも使う。だって友達だからな!
「いけいけ! ですよ!」
デフォルメ調の白羊に跨ってミスティ・ストレルカ(白羽に願う・f10486)は攻撃指示を出していく。体当たりだったり電撃だったり。この世界に似合わぬファンタジーな手段であったが確かな戦果を上げていっていた。
「なんだ、さては楽しいことをしているな! よし、私も混ぜるといい!」
そこに颯爽と現れたのはラング・カエルム(ハイカラさんの力持ち・f29868)だ。
「え、えっと……」
「うむ! 人類皆兄弟! 君が猟兵であるならばもう親友みたいなものだ! そう緊張するな!」
はいっ、とペースに巻き込まれて元気よく返事するミスティと、それを笑って良し! とするラング。そんなほんわかとする光景も戦闘だからと切り替えていく。
「さて、どうやらこいつらは大事なイベントを邪魔しようとしていると聞いた。友達だからこそ叱らないといけないと思うが……何かいい案はあるか?」
「え、えっと……私から意識をそらしてもらえれば?」
あいわかった、と歌いながらラングは戦場を駆ける。目指すは一体のオブリビオンマシーン。
「お灸をすえさせてもらうぞ! ――そぉれ!」
サウンド・オブ・パワー、さらにユーベルコードで強化した筋力で彼女はぶんなげた。空中を一回二回、くるくるとそれは宙を舞いうつぶせに地面に叩きつけられる。
「トリさん、ゴーなのですっ!」
空中で無理やり回転させられさらに地面に叩きつけられて強制的にミスティの姿を見失わせたところに召喚したデフォルメ調のにわとりの姿の精霊が襲い掛かる。ねらい目は関節などの装甲で覆われていない部分。きっちりとダメージを蓄積させて行動不能にさせていく。
「ふむ! かわいくありながらも強いな! これは心強い!」
「あなたもすごい怪力だったのです!」
おたがいをほめあいながらも、近づいてくる新たなオブリビオンマシーンに気がついて二人は頷きあいながら身構える。
そしてまた、オブリビオンマシーンが宙を舞い、にわとりにほふられる。そんなロボット同士での戦いではありえないポップさで彼女たちは戦い抜いていくのだった。
成功
🔵🔵🔵🔵🔴🔴
アウル・トールフォレスト(サポート)
(基本好きにお任せします)
「今日はどんなところに行けるのかな?」
楽観的で感情豊か、夢見る乙女な性格の少女
年相応に無邪気であり、根本が人でない故に残酷
神出鬼没に出現し、気まぐれに歩き回り、楽しげに爪を振るう
猟兵の役割は理解し依頼も一応遵守しようとするが、それはそれとして楽しそう、面白そうで物事を判断し、それを優先して行動する
バイオモンスターの特徴として、肉体は植物の性質を持つ
戦闘では怪力の発揮や身体の巨大化、鋭い爪での引き裂き、捕食等の野性味溢れる攻撃スタイル
理力の扱いも得意で、体表で自生する蔓や苔植物を操り、防御や隠密に罠等サポートも行わせる
「どっせーい!」
掛け声と共に鋭くとがった爪を叩きつける。相手はシールドで防ぐも後ろへとよろけ、忌々しそうにその主をにらみつけた。
それは、恐竜であった。グリーンの体に黒い爪、黄色の鬣とそして木の幹をも想起させるかのような太く立派な二本の角を携えた彼女――アウル・トールフォレスト(高き森の怪物・f16860)はユーベルコードで変身したその姿で大立ち回りを演じていた。
「こうして、こう!」
引き下がる相手に対して、角を使って脚を掬い相手を転ばせる。そうして振り下ろされるのは硬質な爪。装甲ごとと削り壊しながらオブリビオンマシーンを機能停止へと追い込んでいく。
「次はだれー?」
そういいながら振り向かれるオブリビオンマシーンたちの反応は芳しくない。彼らが使うユーベルコードの一つ、両肩のシールドで受け止めたユーベルコードをコピーするというものが完封されていることが原因であった。
彼女のユーベルコードは生物への変身。それはマシーンの彼らには扱いにくすぎる代物であって――
「そっちがこないならこっちから行くからね!」
ずしん、足音を響かせて怪獣大戦――否、怪獣による蹂躙は続いていくのであった。
成功
🔵🔵🔴
クリフォード・バーリフェルト
聖夜を楽しむ者達の脅威は取り払わなければな。
人々は笑顔でいる方が良いのだ。
この度は防衛線……私の《ミッドナイト》の性能を活かせるだろう。
新世界学園所属、給食委員、クリフォード・バーリフェルト……《ミッドナイド・リメンバー》で出る。
防衛線が見える高台、あるいはホーリーグレイルに検知されない程度の高度で待機する。
前線は優秀な戦士たちが抑えてくれるだろう……私が狙うのはそれを迂回等をする取りこぼしだ。
《ヴァリアブルランチャー》のEモード……長距離ビームで一体ずつ仕留めさせてもらう。
ほう……コチラの攻撃と同種の物を打ち返してくるようだが……なに、ワンショットキルすれば問題あるまい。
戦場の上空、ホーリーグレイルに検知されずにさらに己の射程が行かせる高度に、彼は居た。
「さて、遅れてしまったが主役は遅れてやってくるとも言う。ここから挽回させてもらおうか」
クリフォード・バーリフェルト(残念なイケメン・f30115)はコクピットの中でそう呟きながら黒き機体を操る。センサー、そして視界には無数のオブリビオンマシーンが映る中、彼は冷静に熾烈な乱戦を避けて防衛線を抜けようとする機体に目を向けた。
「聖夜を楽しむ者達の脅威は取り払わなければな。人々は笑顔でいる方が良いのだ――なればこそ、完璧を目指さなくてはな」
前線は優秀な戦士たちが抑えてくれると信じ、己のやるべき責務を果たすべく銃口を向ける。
「《ヴァリアブルランチャー》のEモードで起動。敵機動予測完了……さて」
すべての準備は整った。そう確信して名乗りと共に必殺の引き金を引く。
「新世界学園所属、給食委員、クリフォード・バーリフェルト……《ミッドナイド・リメンバー》――目標を狙い打つ!」
放たれるのはあらゆるものを焼き壊す光線。それは無防備なオブリビオンマシンに降り注ぎ、金属塊へと変貌させていった。
――程なくして、オブリビオンマシンの殲滅は終了した。
猟兵側の完全勝利という結末によって。
大成功
🔵🔵🔵
第2章 ボス戦
『輝光神機『ロクシアス』』
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POW |
●BSプラズマライフル『黄金の矢』
【プラズマライフルのレーザーサイト 】が命中した対象に対し、高威力高命中の【プラズマ化した超高熱熱線】を放つ。初撃を外すと次も当たらない。
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SPD |
●高速戦闘演算機構『予言の神』
レベル×100km/hで飛翔しながら、自身の【BSプラズマライフル 】から【相手の回避行動を読み切った超連続射撃攻撃】を放つ。
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WIZ |
●対人虐殺機構『疫病の矢』
自身の【機体全身 】から【疫病ウィルス型ナノマシン】を放出し、戦場内全ての【キャバリアに乗らない生身での戦闘行動】を無力化する。ただし1日にレベル秒以上使用すると死ぬ。
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👑11 |
🔵🔵🔵🔵🔵🔴 |
種別『ボス戦』のルール
記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
大成功 | 🔵🔵🔵 |
成功 | 🔵🔵🔴 |
苦戦 | 🔵🔴🔴 |
失敗 | 🔴🔴🔴 |
大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※このボスの宿敵主は
「テラ・ウィンディア」です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
「――そこ!?」
レーダーの反応があった地点へと固定武装の腕部ガトリングを向け撃ち放つ。過敏すぎるトリガーで目標以外のものも打ち壊しながらそれを破壊するが、対象はただのダミーバルーン。たった一機の敵の撃破には至らない。
「また違う――一体どこに居るの……?」
戦いが繰り広げられている場所は都市部から北東に離れた森林部。街中での被害を出さないようにと、引いていく敵の誘いに乗ったが一方的にかく乱される事態が続いていた。
「センサーが過敏すぎてダミーとの違いが判らない……このままじゃ弾も、エネルギーも……」
新型を駆る彼女の額に冷たい汗が伝う。調整不足の新型機、従来の機体より圧倒的な機動力を得るためにと作られたそれはあまりにも速すぎた。少なくとも、自分は振り回されてカタログスペックをまったく発揮できない程度には。
「――ううん、弱気になっちゃ駄目。相手も右腕がなかったし、不自然な機動をしていた。万全じゃないのはあっちも同じはず」
まだ戦える。勝ち目がある――そう信じて彼女は操縦桿を握りなおした。
――猟兵各位に通達。都市南部からの攻撃隊の殲滅を確認しました。
ただし開発されていた新型が向かった北部から迫るキャバリアの撃破がまだ完了していません。どうやら機体の調整不足と敵のダミーバルーンを始めとするかく乱戦法がかみ合ってしまい、苦戦しているようです。
状況を省みて、現時点を持って防衛本部からの指令が変更――各位、北から攻め入ったキャバリアと接触して交戦。戦闘不能へと追い込んでください。
――ご武運を。
田中・夜羽子
★
さて、出遅れたけど……
どうも新型乗りは機体の性能に振り回されてるみたいね。
調整不足を実力カバーできないうちは一人で突っ走るなって言われなかったのかしら?
まずは片っ端からダミー破壊、こっちは【継戦能力】【範囲攻撃】もあるからどんどん叩き潰してあげるわ。
狙いの所属不明キャバリアは新型機と協力しつつ対応。新型の彼女に相手させるのは難しそうね……私が囮になって、後方から火力支援に徹して貰うわ。
弾はいくらでもあるけれど、よかったら全弾お持ち帰りさせてあげるわ!
※自機の武器は基本的にバックパックのアームに取り付けてあります
「こちら夜羽子、戦闘に介入するわ!」
一方的な通信とともに降り注ぐのは流弾の雨。上空から確認できた罠の類をWMSLで破壊しながら田中・夜羽子(偽神装機・f31315)は舞い降りる。
「え、えんぐん!?」
「南のほうは片付いたからこっちに着たわ――調整不足を実力カバーできないうちは一人で突っ走るなって言われなかったのかしら?」
「それはこんなもので迎撃する作戦を立てた上に言ってください!」
新型のパイロットもその派手な登場に驚きながら、これまでの緊迫感が抜けていくかのように大きなため息を一つつく。――そんな間にもまたにょきにょきとダミーバルーンが。さらに敵機が己の危機に気づいたのか、レーダーや通信を乱すなにかを発しているようで計器が乱れ始める。
その光景に舌打ちをしながら、弾の切れたWMSLを投げ捨て背面の二挺の大型チェーンガンを夜羽子はとりだして。
「ここまで徹底的だとむしろすがすがしいわね……いいわ、付き合ってあげる! 新型の人は残弾があるなら援護して!」
接触回線で一方的に告げながらチェーンガンを構えなおす。二挺を広角に構え、敵影の濃い場所へと向き直って。
「弾はいくらでもあるけれど――よかったら全弾お持ち帰りさせてあげるわ!」
その宣言とともに、戦場には連続した爆音が響く。木々をなぎ倒し、敵影を砕く。いくつも、いくつも、いくつも。
弾が切れれば補充し、銃身が焼け落ちればそれすらすぐ交換する。荒っぽいながらも圧倒的な質量で、あきれる新型をよそに彼女はその場の主導権をねじとって行った。
成功
🔵🔵🔴
槐・白羅
モルスよ
お前が気になると言う事は此処に神機がいるんだな?
オブビリオンマシンは引きあうものか…いや…神機がか?
対峙する黒と黄金
その様子に笑う
乗り手に対して
ああ
拾い物だろうそれは
分かるよ
俺のモルスもそうだからな
何を願ってそれを使う?
意識はしっかりしてるか?機体からの声は辛いよな
何…慣れるさ
UC起動
【空中戦】
翼を利用した高速機動開始
はははっ!相変わらずいやらしい射撃だ!
避けられそうにないな!(自ら突撃して剣と翼で【受け流し】
射撃が無いのは中々に辛い所だな!(距離を詰めて
【重量攻撃・貫通攻撃・呪詛】
死の運命で重量をかけての装甲を貫通しての斬撃と共に呪詛を仕掛ける
太陽よ!地の其処へと墜ちるがいい!
「ああ、拾い物だろうそれは。分かるよ、俺のモルスもそうだからな」
オープン回線でその機体へと話しかける……のだが返される反応は芳しくない。ただ戦闘起動を開始し、残った腕にあるライフルがこちらに向けられるだけで。
「こちらと会話するだけの理性があると思ったが……いや、ただ単純に回線関連の機能が壊れているだけか?」
思考はめぐらせども結論に達することは無く、仕方ないと彼もまた戦闘軌道に入る。
「モルスよ…今こそその権能を示せ…死の眠りを与えよ!」
黒い機体は対する黄金の機体と同じように急加速し、追従する。
「はははっ! 相変わらずいやらしい射撃だ! 避けられそうにないな!」
ライフルで応射する黄金、その予測射撃から逃れることは出来ずに一方的に彼とその機体は撃たれ続ける。引き撃ちによる蹂躙になる――外から見ればそうなると思われた、その時。
「射撃が無いのは中々に辛い所だ、な!」
一瞬のフェイント。距離を離すと見せかけながら、急速に距離をつめて武装の魔剣を振りかぶる。
「太陽よ!地の其処へと墜ちるがいい!」
一瞬の会合。渾身の重撃が振り下ろされる。
砕かれるのは残された右腕。盾とされたそれはコクピットまでの貫通を許さずにその剣をとめた。
「ならば、もう一度――!」
そう振りかぶった追撃……それは、振り下ろされることは無かった。
モルスから放たれるその閃光――それが機体のエネルギーを奪い機能を停止させた。カメラアイから光をなくした黄金の機体は膝をつく。
「本当に壊れかけなのだな、こいつは」
戦闘力はもう無い。そう判断して白羅は膝をつく機体を見下ろした。
大成功
🔵🔵🔵