12月24日。今日はなんだかふわふわと幸せな空気がグリモアベースにも満ちている気がする。
「猟兵の皆サンいつもお疲れ様ヨ。毎日戦いに明け暮れ、今年一年も大変だったと思うヨ。ところで今日は何の日か知ってるカ? 言うまでもなく聖なる祭日ネ。今日の予定が決まってない人、決まってるけど内容が詰められてない人でもいいヨ。知り合いがサクラミラージュでカフェをやっていて、ホリデーパーティーの参加者を募っているアル。宣伝を是非手伝って欲しいと言われて、チラシを持ってきたアル」
そう言うと、集まった猟兵達を見回したロバート・ウォン(東方妖怪の猟奇探偵・f30564)はチラシを配り出す。
「せっかく準備したし、大盛り上がりしたいと言うことだカラ、誰でも気軽に来て欲しいヨ。このチラシがサアビスチケット代わりだから持って来てくれれば誰でも参加していいという事アル。場所はウォンさんが案内するからネ」
賑やかなホリデーモチーフをサクラミラージュらしい桜色と、雪を思わせる銀色で彩ったチラシには、当日のパーティーメニューが記載されている。桜の飾りがついたローストチキン、人参を桜の飾り切りにしたシチュー、桜色の焼き立てパン。うっすら桜色がかった白いクリスマスケーキ、桜の香りのシャンメリー。桜尽くしだ。
「サクラミラージュならではのパーティーができそうアル。きっと飾りつけも桜が多いだろうネ。日頃の戦いの疲れを忘れて楽しく過ごしチャイナ」
あっちで待ってるからネ、とロバートは先に歩き出した。
星野ユキヒロ
ハッピーホリデー、星野ユキヒロです。
今回はクリスマスシナリオとなっております。サクラミラージュなのでホワイトクリスマスならぬサクラクリスマス。花びらがひらひらと舞い散るカフェでパーティーなどはいかがですか?
どなたかとご一緒したいときはご相談の上その旨記載していただければ一緒に描写しますのでよろしくお願いします。
NPCロバート・ウォンもうろうろしてますのでお誘いいただいた時だけ一緒にグラスを掲げるくらいのお相手をしますのでよろしければお一人でもご参加の際はお声がけくださいね。
第1章 日常
『サクラミラージュのクリスマス』
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POW : カフェー特製のクリスマスメニューに舌鼓を打つ
SPD : カフェーのメイドさんやボーイさんと楽しく過ごす
WIZ : 恋人や家族と共に、クリスマスパーティーの趣向を楽しむ
👑5
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種別『日常』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
雪と桜がちらちらと降り注ぐカフェに到着した猟兵たち。日頃の疲れを最高のロケーションで癒して欲しいと店のスタッフも張り切っている。案内された猟兵たちは、それぞれの休日をエンジョイするのだった。
吉柳・祥華(サポート)
『妾の存在意義とは何ぞや?何ゆえに此処に在るのかぇ?』
旧き時代に祀られていた龍の化身で在ったが
護るべき国は民は既に無いのに何故…自身が現世の『神』として顕現したのかを思案と模索する戦巫女
物腰は柔らかく絶えず微笑を湛える優美な女性であるが
過去の出来事から人(他人)に対しては意外に辛辣…
優美に微笑を浮かべるが実は目が笑っていない
ユーベルは指定した物をどれでも使用
その辺はMSの采配に任せます(意外な使い方とか参考になるから)
基本、他の猟兵に迷惑をかける行為はしないが
必要なら悪乗りはする流れ(他の猟兵と同意と言う設定で)
まぁ…流石に依頼の成功の為と言えど公序良俗に反する行動はNG
連携アドリブ等はお任せ
須野元・参三(サポート)
気品高き須野元・参三の輝かしいサポートプレイングコンセプト
『泥にまみれるような悲惨な目にあいつつも、気品的機転、幸運でなんかシナリオが成功させている』
「気品」ということを行動原理の中心とし
・気品と光る発想と異常な行動力を発揮
・輝く【存在感】
・過剰な【パフォーマンス】
・無駄に【挑発】罵声を飛ばす
・そのせいで敵や厄介を【おびき寄せ】るぞ
・気品は痛いの嫌いなので悲鳴と罵詈雑言騒ぎながら【第六感】や【見切り】で逃げ惑う
華麗に気品にエレガントに臨機応変的に頑張ってる描写期待してるぞ
性格・設定
気品高く高邁で地位の高い貴族で見栄を張っている
本当は気弱なため小物臭・ヘタレ・負け犬属性という言葉がよく似合う
赤嶺・愛(サポート)
『世界が平和になりますように』
人間のパラディン×シーフの女の子です。
普段の口調は「平和を愛する(私、あなた、~さん、なの、よ、なのね、なのよね?)」、怒った時は「憤怒(私、あなた、~さん、ね、わ、~よ、~の?)」です。
ユーベルコードは指定した物をどれでも使用し、
多少の怪我は厭わず積極的に行動します。
他の猟兵に迷惑をかける行為はしません。
また、例え依頼の成功のためでも、
公序良俗に反する行動はしません。
性格は明るく、人と話す事が好きで
平和的な解決を望む優しい性格の女の子ですが
戦う事でしか依頼を成功出来ない時は戦う事も厭わないです。
あとはおまかせ。よろしくおねがいします!
火奈本・火花(サポート)
人探しや潜入を得意とする、UDC組織所属のエージェントです
■平時
『大切な人達の光の為に、私達が闇に立ち向かいましょう』
普段は礼節を弁え、理知的で物腰穏やかな対応を心掛けます
世間一般に「紳士的」とされる態度と相違ありません
■戦闘時
『我々は人類を邪悪や狂気から守る。その為には冷酷を貫く事も厭わない』
UDCや関連団体に相対した時は、非情に徹します
一人称は誇りをもって「我々」と呼称します
■行動傾向
日常・冒険:変装や演技、Dクラス職員や組織の支援を駆使した情報収集が得意です。自らの身を削る事にも躊躇しません
戦闘:機動部隊との連携を基本に、火器や状況を利用した奇襲・速攻を得意とします。ヤドリギは奥の手です
サリー・ヤナギバ
POW
普段はサクラミラージュのカフェで働いていますが今日はお客で参加です♥
メイド服でなくニットセーターにロングスカート、可愛らしいマントにブーツ
桜、にこだわり抜いたメニューなのですね♪
野菜とチキンのサンドイッチ、
デザートに桜色のケーキと桜紅茶を頼みましょう
このケーキ、美味しい。何のジャムかしら
可愛いデコレーションと味に満足
お茶もいい香りです…♪
ついついレシピを知りたくなるけどそれは想像で賄いましょう
雪と桜の聖夜はサクラミラージュならでは、なのですね
余所の世界を知るまで意識しませんでした…
もしも、お店が凄く忙しそうならお手伝いを申し出ます
注文取りや配膳などでしたら私でもなんとか
アドリブ絡み歓迎
「まあ素敵な内装。同じサクラミラージュのカフェでもやっぱり個性が出ますね」
入り口をくぐるなり顔をほころばせるのはサリー・ヤナギバ(白い手のサリー・f30764)。普段カフェでアルバイトをしている彼女も今日はメイド服でなくニットセーターにロングスカート、可愛らしいマントにブーツを履いている。
「桜、にこだわり抜いたメニューなのですね♪」
枝垂桜をエンボス印刷したメニューを眺め、彼女は野菜とチキンのサンドイッチ、デザートに桜色のケーキと桜紅茶を注文した。学生帽に学ランをアレンジした制服のウェイターがそれを承り、待つ間にも窓辺には雪と桜が降り積もっていた。
「雪と桜の聖夜はサクラミラージュならでは、なのですね。余所の世界を知るまで意識しませんでした……」
ほどなく届いた料理は休日を祝う意匠の飾りつけがなされ、とても綺麗だ。
「このケーキ、美味しい。何のジャムかしら。お茶もいい香りです……♪」
店の中に貼ってあるポスターを見ると、当店秘伝の桜ジャムを使用していますと書いてあった。ついついレシピを知りたくなってしまうのは職業柄なのか、好奇心がうずくけれども秘伝なら想像するにとどめておきましょう、と素敵な紅茶で最後の一口を飲み下した。
「あら、急にお客が増えて慌ただしい空気になってきましたね。お手伝いを申し出ましょうか……」
ーーーーーー
「きゃっ」
「おっと……?」
見習いらしい、小柄なウェイトレスがぶつかった衝撃で手にした桜のシャンメリーがこぼれて須野元・参三(気品の聖者・f04540)の純白の手袋に桜色の液体が染みた。
「も、申し訳ありません!」
「お客様、お怪我はありませんか。君、なにやってるの」
袴にエプロンの小鹿のようなウェイトレスが涙目で詫び、先輩らしいウェイターが駆け寄ってくる。
手袋は桜色に濡れて散々なものだが、しかし参三は生まれと育ちからなる気品を兼ね備えているので、怒ったりなどはしない。
「顔を上げるが良い。早とちりするな。この手袋はもともと片方だけこういう模様なのだ。そちらこそ怪我などしなかったか?」
「えっ、あっ、いいえ、大丈夫です……」
ウェイトレスと、あとなぜか横にいただけのウェイターも二人してその金色の髪と漆黒の瞳の神々しさにポッと顔を桜色に変えた。
「とても美味しいシャンメリーだ。お代わりを頂けるかな?」
ただいま、とすかさず運ばれてきたグラスを改めて掲げる参三。
「これが気品力の光というものだ……乾杯」
(この手袋本当は気に入ってたのだけれど、気品高き貴族の私はそんなこと気にしないのだ! 気にしてなどいないのだ!)
桜の散った手袋でつまんだグラスの向こうに雪と桜の窓が透けて見えた。
ーーーーーー
「なんだかバタバタしてきましたね。アクシデントも起きているようだ」
美味しい料理に舌鼓を打ち、口元をナフキンでちょんちょんと拭った火奈本・火花(エージェント・f00795)は周りのスタッフの動きに乱れが出てきているのを目ざとく察知した。見れば、グリモアベースですれ違ったことがあるかもしれない猟兵で、手伝いを申し出ている者も視認できる。
「大切な人達の光の為に、私達がかきいれ時に立ち向かいましょう!」
あれよあれよという間に支配人に交渉し、袴エプロンでなく動きやすい学生服のほうを借りた火花は伊達メガネをくいと持ち上げ、人ごみの間をすいすいと潜り抜けて注文と配膳をこなしていく。カフェのスタッフもまるで昔から火花と任務をこなしていたかのように連携を取り、驚くほど混雑をスムーズにさばくことができている。
「あのウェイターさん素敵! よく見たら女性……?」
「どっちだっていいじゃない! 出来るスタッフさんカッコいい!」
お客様も大変ご満足のようだ。落ち着いたころに、支配人が花火に手ずから紅茶をサービスしてくれる。
「いただきます」
暖かい店内でも窓辺の空気はつめたい。一口飲んで吐いた息はほっこり白かった。
ーーーーーー
「シチューにおける桜の意義とは何ぞや? 何故に此処に在るのかぇ?」
桜というにはオレンジ過ぎる飾り切りの人参の浮かんだシチューのスプーンをひらりと口に運び思わず呟く吉柳・祥華(吉祥龍彩華・f17147)。
(この人参、桜の振りなどしてシチューの鍋に顕現しまるで妾のようではないか……)
桜と偽って形を変えている人参になにか思うところでもあったのだろうか。だがこのシチューはとても美味しかった。白魚のような指で桜色のパンをちぎり、さらに残ったホワイトソースを綺麗に拭って口に運ぶ。自らの存在意義は未だ思案と模索のただ中だが舌とおなかは満足だ。
ふと、雪と桜の窓に目をやる。
(行く冬と来る春が同時に来ている……探している答えは新しい年に見つけ出すことができるのでありましょうか……)
窓に映る銀髪の美女は、思い悩み寄せる眉さえ絵になっていた。
ーーーーーー
「ねえねえ、ここの制服とても可愛いのね。この桜色、私はとても好き。飾りもすごく可愛いし……誰が選んでるの?」
袴エプロンのウェイトレスに話しかけているのは赤嶺・愛(愛を広める騎士・f08508)。確かに、金髪ツインテールの頭の上に、近い色のリボンが揺れていた。
「あ、えっと。ここのいろいろな美術的なことは、支配人が決めているんですよ」
あの人、意外にこういう可愛いものを選ぶセンスが抜群なんです。と教えてくれたウェイトレスが目をやる先には渋い中年男性が客あしらいをしていた。たしかここの案内をしていたグリモア猟兵の知り合いだと聞いた気がする。なるほど。この店はあの人の愛が溢れているのね。と、うんうん頷く愛だった。
愛が周りを見回すと、隅々まで行き届いた出来の可愛い料理を楽しむ者、愛のようにスタッフと談笑する者、そして家族や大事な人と楽しむ者、それぞれが本当に幸せそうに笑っていて、ここだけ切り取ったように平和に輝いていた。平和と平穏の日常。とっても大事! 思わず微笑んだ愛もとても幸せそうだった。
「メリークリスマス。ハッピーホリデー」
呟いた声は誰の声だったか。しんしんと降り積もる雪と桜だけがその答えを知っていた。
成功
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