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アリスになれなかった者への鎮魂歌

#アリスラビリンス #戦後 #アリスズナンバー

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#アリスラビリンス
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#戦後
#アリスズナンバー


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「どうか奴を、仇を――」
 これは、私の存在意義。
 私という存在が作られた意味。果たすべき使命。

「ついに、辿り着いた……私の扉」
「やったねアリス!これで君の旅路も終わりなんだね!」
「これで、お姫様の守護も終わりだな」
「おめでとうございます。アリス」
 アリスが辿り着いたのは自分の扉。祝福するはゆかいな仲間たち、ちょっと皮肉屋の時計ウサギ。そしてアリスを守護する騎士。
 これまで様々な危険が私達を襲った。幾度となくオウガに食べられそうになった。それでも旅先で同行してくれた皆がいたから、ここに辿り着けたんだ。
「みんな……本当に今までありがとう。私は、みんながいてくれなかったら、この扉を見ることなく死んでいたと思う」
 生きてこの世界を脱出できる。本当に終わったんだと、安心からか涙が出てきた。
「おいおいお姫様。泣くのはよしな。ようやく帰れるんだ。最後くらい笑顔でな」
「いいじゃないかゲイン!アリスは泣くのを我慢して此処まで来たんだ。これまでの道中を思い返すと……うう、僕まで涙が」
「もう、リディルまで……」
 時計ウサギ――ゲインと呼ばれた男が笑顔でアリスに言えば、猫のゆかいな仲間達のリディルもつられて泣き始める。
「……これも、この世界に迷い込んでから、ずっと私を守ってくれた貴方のおかげよ。アイン」
「……いえ、私はアリスを守るために存在します。アリスの物語を幸せに導く――それが私の役目です。それに」
「それに?」
「此処まで来れたのは、貴方の心が最後まで折れなかったから。諦めなかったからです。アリス」
 アリスを守る騎士が、アインはそう答えた。
 彼女はアリスがアリスラビリンスへと迷い込んでから、初めて出会った人であり、大切な友達だった。どんな時でも傍にいてくれた。どんな危険からもその身を以て守ってくれた。アリスにとって、一番かけがえのないものだった。
「……本当に、今までありがとう」
「こちらこそ。今までありがとうございました。さようなら。アリス」
 アリスは扉を潜る。元の世界へと帰るために。しかし、振り返ってしまった。
 何かが倒れる音。その音が気になって。
 アリスの視界には、血の池に倒れるゲインとリディル。そして首元に迫りくる刃が映っていた。


「――アリスラビリンスにて、オウガの予兆を確認しました」
 アハト・アリスズナンバーは集まった猟兵達に、グリモアから予知の内容を投影しつつ、任務内容の伝達へと移った。
「依頼内容は、単純でオウガの討伐。ですが今回皆さんが到達するタイミングは、今まさにアリスがオウガに殺されようとする瞬間です。そこをどうにかして救出してください。ただ、この時点ではオウガに勝てません。とにかく、逃げてください。そして機を窺ってください」
 アハトは苦虫を嚙み潰したようような顔をして告げる。
「オウガの名は、アイン・アリスズナンバー。……私の姉であり、私達アリスズナンバーの1番目に作成された個体。そして何より、オウガ・オリジンの怨念を宿しています。その力で、もはや手の付けられないレベルにまで力を増しているのです」
 はじまりのアリスにしてはじまりのオウガ。迷宮厄災戦で撃破されたオウガ・オリジンの憎しみと力をユーベルコードにて宿した彼女は、猟兵達ですら勝てないと断言出来るほどにパワーアップしてしまったのだ。だが、付け入る隙は必ずある。アハトは言葉を続けた。
「ですが、その力が持つのは短時間です。あまりにも強大すぎる力に、体が追い付かない。……故に、倒すべきチャンスはその時。勿論向こうも何かしらの対策を行ってきます」
 グリモアから投影された映像が続けられる。倒れ伏したゲインとリディルの魂が、フラスコへと集まっていったのだ。
「効果が切れたアインはフラスコに先ほどの仲間達の魂を捕らえ、様々な形状のオウガを召喚してきます。フラスコを破壊すれば、彼らの魂は解放されて無事に息を吹き返すでしょう。なので遠慮なく破壊してください。逆に時間をかければアインに再び怨念を宿す時間を与えてしまいます」
 もう一度手が付けられないほどの怨念を宿せば、アリスを守ることは不可能に近い。
 どうにかして素早くフラスコを破壊し、仲間達の魂も開放する必要がある。
「時間を稼ぐ手段さえ失わせれば、圧倒的な力も使えなくなります。そこを叩いてください。……そしてアインを、終わらせてあげてください」
 目を閉じながら出た祈りのような言葉と共に、グリモアが輝く。それは君たちを包み込み、かの地へと送り出した。


「どうしてだ。どうしてなんだアイン」
 息が絶え絶えになりながらもゲインが尋ねる。
 何故、一番近くにいたはずのお前がどうして。
「私は、殺さねばなりません。彼の者を。オウガ・オリジンを。ですが既に死にました」
 オウガ・オリジンは死んだ。あの戦いで確かに猟兵達が殺したのだ。
 ーー対象の消滅を確認。処理式にエラー。
「死んだ者にどうやって復讐するつもりだ。破綻している」
 そう。彼の言う通り論理式が破綻している。目標が既に死んでいるのなら、どうすればいいのか。こうすればいい。
「だから、私が骸の海より甦らせるのです。猟書家達をオブリビオン・フォーミュラとし、奴を甦らせる。そして私が殺すのです」
 アリスの首を持った壊れた騎士が、壊れながらそう言い放った。


零史
 零史です。
 例えその身が堕ちても、果たさねばならぬ使命がある。

●第一章 冒険『本当の鬼ごっこ』
 オウガ・オリジンの怨念をその身に宿した状態のオウガ、アインから逃げることになります。到達のタイミングはアリスに刃をふるう瞬間になりますので、猟兵達は割り込んでアリスを救出してください。この状態のアインには決して攻撃が届きません。とにかくアリスを連れてやり過ごす方法を強く勧めます。

●第二章 集団戦『精魂崩壊フラスコ』
 フラスコから漏れ出した液体が、様々な形状のオウガを召喚してきます。
 また、時計ウサギのゲインとチェシャ猫のゆかいな仲間たちのリディルの魂が封じ込められてます。破壊することで二人を無事に救えることでしょう。

●第三章 ボス戦『アリス騎士『アイン・アリスズナンバー』』
 時間切れでオウガ・オリジンの力を使えなくなったアインとの直接対決です。
 オウガに堕ちてなおもオウガ・オリジンを倒そうとする、壊れた騎士をどうか倒してください。

 締め切りや各章のプレイング受付開始はMSページをご確認ください。
 皆様のプレイング、お待ちしております。
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第1章 冒険 『本当の鬼ごっこ』

POW   :    耐えるだけじゃなく自ら工夫、罠など気をそらす

SPD   :    見つかってもやられなければ大丈夫、逃げる

WIZ   :    良い場所探してやり過ごせばいい、隠れる

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🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​

種別『冒険』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

鳳凰院・ひりょ

SPD
はじまりのアリス…か
とにかく今は危険の迫るアリスを守りながら逃げよう!

【ダッシュ】で間合いを詰めアインの攻撃からアリスを【かばう】
一撃を何とか凌いだら急いでライオンライドでライオンを召喚
アリスと共にライオンへ【騎乗】し、アインから逃げる
2人を乗せて逃げるライオンには無理をさせてしまうが、今は緊急事態だ
【動物使い】としてライオンを励ましつつ【リミッター解除】でひたすら逃走

アインからの攻撃に直ぐに【かばう】事が出来るよう注意を払いつつ、追ってくるアインに向け光陣の呪札の【乱れ撃ち】で弾幕を張って相手の視界を塞ぎ少しでも時間を稼ぐ
アリスが道中ライオンから振り落とされないようにも十分気を付ける



「はじまりのアリス……か」
 グリモアより転送されている鳳凰院・ひりょ(人間の聖者・f27864)は、かつての戦いを思い出していた。悪夢にとらわれたオウガ・オリジンを解放してあげたいと、新米だったあの時は必死にできることを探していた。あれから数々の戦いをこなしたひりょは、一人前の猟兵として前線に立っている。
 出口が見えた。今はアリスを守ることが優先だ。
 頭を切り替えたひりょは、転送完了と同時に距離を詰めた。
「さようなら、アリス」
 アインの刃が迫る。それはアリスの首へと一直線に横へ薙ぐ――事はなかった。
 退魔刀『迅雷』にて受け止めたひりょがそこに立っていたからだ。
「させるものか……!」
「……猟兵。もう、嗅ぎつけましたか」
 重い一撃を凌ぎきったひりょは、すぐさま自身の身長の倍はある黄金のライオンを召喚した。
「アリス、さあ乗って!」
「え、あ、うん……あなたは?」
「済まないけど、時間がない!君を助けに来たとだけ言っておくね!」
 二人を乗せたライオンが、一目散にアインと逆方向へと駆け出す。二人分の人間を背に乗せたライオンは、普段よりもスピードが出ない。後方を見れば、アインが異様なスピードでこちらに接近してくる。
「無理させてごめんね……!でも、もう少しだけ頑張れるかい」
 主人の言いつけを聞いたライオンが吠える。全力を超えた全力。平時以上のスピードを出しながら、ライオンが走り出す。
「スピードは良いですね。ですが、その状態で私の剣を捌けますか?」
 横からの声。アインが並走していた。必要以上のスピードを出したのに、平然と追いつくように走り、並走されている。
 アインが剣を振り被る。二人まとめて切り払うように横に構え、振り払おうとする。だが、刃が振るわれることはなかった。
「出来る。怨念を利用している君だからこそ、これは効く」
 目の前にばら撒かれた無数の札が、アインの視界を奪う。さらにそれは無数の光を放ち、アインへと襲い掛かる。咄嗟の攻撃に不意をつかれたアインは、剣にて光の束を切り払うがその瞬間に体への異変を感じる。
「力が消えた……除霊の札ですか」
 ひりょが放ったのは不思議な力を秘めた札『光陣の呪札』。彼自身の聖者としての力が、怨念となったオウガ・オリジンの力の一部を、少しだけ取り払うことに成功したのだ。
 その隙を突いたライオンは、猛スピードでアインを置き去りにしていく。直接倒すことは最初から狙っていない。少しでも時間を稼げればそれでいい。見事突き放すことに成功したひりょは、あの頃とはもう違うということを証明して見せた。

成功 🔵​🔵​🔴​

リカルド・マスケラス
「なんとか助けてやらないとっすかね~」
そんな感じで現れたのは、バイクに乗った狐のお面
「まあ、事情は何となく察してもらえると助かるっすけど、ちょっと自分を被ってもらってもいいっすかね?」
【コミュ力】交えて彼女と交渉し、自分を装着してもらい、自分の身体能力を彼女に与える。
「そして、ダメ押しっす!」
【霧影分身術】でアリスの姿の分身を大量に作り出し、別々の方向に逃げる。その中で、5体くらい合体させた分身をライオンやバイクに乗せて逃げてもらう。どれが本物か分からなければ、足の速い相手を優先して倒さざるを得ないっすしね

ある程度落ち着いたら
「自分はリカルドっていうんすよ。名前、教えてもらってもいいっすか?」



 走る。アリスは走る。
 距離を離したとはいえ、まだアインは追ってくる。逃げなければ。何故、どうして。様々な考えが頭を過ぎるが、今アリスにできることは、本能のままに恐怖に従い、あの刃から逃げるしかなかった。走り続けた途中で、アリスの前にこの世界ではあまり見ない一台のバイクが現れる。
「なんとか助けてやらないとっすかね~。どうっすか?追われてるならこのバイクで逃げるっすよ」
 狐の面を被ったバイクが、自分に話しかけてきたのだ。
 ヒーローマスクであるリカルド・マスケラス(ちょこっとチャラいお助けヒーロー・f12160)は、その狐の面こそが本体。装着さえすればそれは自分になれる。アリスは困惑しながらもバイクに話しかけた。
「あ、貴方は何……?私を助けてくれるようだけど、愉快な仲間なの?」
「いやいや、自分はヒーローマスクって言って、こっちのお面の方が自分っす。まあ、事情は何となく察してもらえると助かるっすけど、ちょっと自分を被ってもらってもいいっすかね?」
「ヒーローマスク……今は、助けてくれるなら着けてみるしかないわね。わかったわ。こう……?」
 アリスは狐の面を頭の側面へとつける。すると、体の中から力が湧いてくる。自分では経験したことがないバイクの知識や戦闘技術。リカルドが培ってきた経験がアリスへと憑依される。金髪碧眼だったその瞳と髪の色は、リカルドと同じオレンジの瞳と藍色の髪へと変化した。
「いい感じに装着完了っす!そんじゃ、行きますよ!」
 装着したことでアリスの体を自分の身体として扱えるようになったリカルドは、バイクのアクセルをフルスロットルに回す。丁度アリスを見つけたアインがこちら側に走ってきたからだ。
 こちらのバイク――宇宙バイク『アルタイル』は機動力よりパワーや運搬力を重視した宇宙バイク。先ほどの猟兵がライオンに乗っていたが、追いつかれていた。このバイクでももしかすると追いつかれるだろう。だが、手はある。
「ダメ押しっす!夢か現か幻か、とくとご覧あれっすよ!」
 唐突に辺り一体に霧が現れた。多くの影が揺らめきながら、霧の出口へと向かっていく。中から現れる93体ものアリス。それぞれが別々の方向へと逃げだす。霧によって肉体を与えられた分身を召喚するリカルドのユーベルコード。忍法・霧影分身術(ムエイブンシンジュツ)だ。
 その内の5体ほどが合体し、仮面に刻印された数値が大きくなる。その分身がバイクや先の猟兵が出したライオンに乗り込めば、一斉に走り出す。
「考えましたね。これだけの分身。本物を見分けるには時間がかかる」
 アインはその分身量と相手への優先順位をつけさせる作戦に賞賛しつつ、足の速い分身から先に向かっていく。
「――行ったっすね」
 時は少し経ち、アインをひとまず撒く事に成功したリカルド。アリスは自分を救ってくれた謎のマスクに尋ねた。
「ありがとうね。本当に助かったわ……ヒーローマスクさん?」
「自分はリカルドっていうんすよ。名前、教えてもらってもいいっすか?」
「アリス。アリス・リーデルよ。貴方の力を、もう少し使わせて。リカルド」
 再びリカルドを装着したアリスは、アインとの距離を離すべく駆け出した。
 

大成功 🔵​🔵​🔵​

ジード・フラミア
ジード「よし、僕たちもアリスのところに向かおう。」
メリア『デモ、アリスにはもう他の猟兵の方が行っているデショウ?わざわざアリスのところまでいかなくていいのデハ?』
ジード「……え?じゃあどうするの?」
メリア『オウガの周りを走るという”非戦闘行為”に没頭してヨウサイを出せばいいんデスヨ。オウガの周りをスクラップや人形が飛び交えば移動の邪魔になるデショウ。その間に他の猟兵の方にアリスを安全なところに運んでもらえばいいんデスヨ。』
ジード「……何そのせこい戦法」


UC【衣食住にメイド付き】を使用

あくまで戦闘は考えず、「オウガの気をアリスから離す」「オウガの移動の邪魔をする」ことを考えて動きます。


イヴ・クロノサージュ
【ワンダレイ】



🌟🌟
スペースシップワールド解放軍所属……
宇宙戦艦クロノトロン=ユニット兼技術課艦長
イヴ・クロノサージュ……長いですね。
魔法少女『キュア・サージュ』と名乗りましょうか
🌟🌟
『魔法少女キュア・サージュ!
皆の笑顔を守る為に ここに推参です!』(決めポーズ)
🌟🌟
ジェイ君、リリー先生と協力してアリスを守るよ!
障壁魔法(バリア)【装備7】をアリスさんに展開して
リリー先生のトラップとジェイ君の迷路と連携しながら
良い場所探して隠れることを目的とします!
🌟🌟
よーし!みんな決まったね!(ぶいv)
それではとうそ~さくせん開始なのです

―――― Open Combat!!
(やたら発音がいい)


リーゼロッテ・ローデンヴァルト
【SPD】【ワンダレイ】
※アドリブ絡み大歓迎
※キャバリアには乗っていません
※外見年齢14歳、身長はソレ以下

「魔法少女メディ・リリー、幸せのお手当に見参♡」
イヴさんの謎挙動に合わせ媚び媚びの名乗り&決めポーズ
外見は魔法少女より(サイバー系)魔法剣士だけどね

「お願い、【ルナティック・ナイツ】っ」
左腕のバックラーを一杯召喚
(電脳で『ウインド・ミル』予備機招集)
大地の壁よ、そそり立てっ
(そして搭載爆薬による【破壊工作】)

…もちろんコレは逃亡用の目くらまし
ジェイさんの迷宮にも『ウインド・ミル』と
『アギト』のワイヤー類&爆薬類で罠敷設

実態は【瞬間思考力】を活かした【罠使い】
『病気』は確実に治さないとねっ♪


サージェ・ライト
お呼びとあらば参じましょう
私はクノイチ、世に潜み…くらえいきなりアンブッシュ!!(漆黒竜ノ牙を全投擲!)

もちろん倒せるとは思ってませんけど
割り込む隙くらいは!

しゅたっと割り込んだらそこから間髪入れずに
【VR忍術】火遁・竜吐息の術!
アインさんを純粋な火の勢いで押し留めますよ!

そしてその間にアリスさんに話しかけます
「アリスさん無事ですか? まだ走れます?」
私がここで足止めしている間にもう少し遠くまで逃げてください
「いわゆる『ここは私に任せて先に行けー!』ってやつですね!」
安心してください、私クノイチですからだいじょーぶ!
いざとなったら、かげぶんしんの術で囮作って逃げちゃうので!

※アドリブ連携OK


ジェイ・ランス
【WIZ】【ワンダレイ】※アドリブ歓迎
■心情
おー、アハトちゃんの言ってたのがあの子ねえ。ん、イヴちゃんそれするの?
じゃあおれは……
『ジャスティス=ジェイ、ここに参上だぜ!!(指でJの字を作り)』
ほらほら、リリー先生もやってっ
てことで、じゃあのアインちゃん!(先制攻撃でUCを展開しつつ)

■戦闘
UCを展開し、リリー先生と連携して【ジャミング】【罠使い】を使用して迷路内に様々な仕掛けをします。自身や味方に対しては熱光学迷彩(迷彩、目立たない)を使用して姿を消し、【カウンター】【時間稼ぎ】を狙い、敵から逃げまわります。

―――あんたの妹さんから頼まれたんだ。あんたを終わらせてくれってな。



 逃げに逃げ続けて、それでもいつかは限界が来る。そこにアインが追いつく。何一つ息を切らした様子もなく、アリスの前へとその身を現した。
「ずいぶんと手間をかけさせてくれました。ですが、これで最後です」
 剣を抜き、心臓を一突き。するはずだった。
「助けの声があらば参じましょう。私はクノイチ、世に潜み……くらえいきなりアンブッシュ!!」
 アインが大きくバックステップする。アインが居た場所には鋭利な飛来物が刺さっていた――クナイだ!
「……アンブッシュなら、宣言しては意味がないのではありませんか?」
「これでいいんです!二人とも、今です!」
 更にアインの周りに、スクラップや人形が一人でに飛び交う。ジード・フラミア(人形遣いで人間遣いなスクラップビルダー・f09933)とサージェ・ライト(バーチャルクノイチ・f24264)の連携攻撃だ。
「スクラップはぼく達を守る要塞となり!」
『人形はワタシたちを養う可愛いメイドとナリマス♪』
 人間の少年ジード、人形の少女メリアの二人は、オウガの周りを走るという”非戦闘行為”に没頭することでアインの周りを囲む巨大なスクラップの渦を作り出す。さらにそこに飛び上がったサージェが、間髪入れずにユーベルコードを叩き込む。
「メモリセット!チェックOK!参ります!火遁・竜吐息の術!」
 専用メモリからコンソールにインストールすることで、様々なバーチャル忍術を発動する。今選んだメモリは、逆鱗に触れた竜が放つ如く純粋かつ強大な火炎。二つのユーベルコードは、相乗効果を発揮して炎の渦となってアインに襲い掛かる。
 だが、三人は理解していた。これだけの攻撃があってもあのオウガへの手ごたえが無い事を。だがそれでいいのだ。あくまで役割は「オウガの気をアリスから離す」事、「オウガの移動の邪魔をする」事。だが早すぎた。炎の渦を両断したアインがこちらに接近している。
「ッ!危ないメリア!」
『ジード!?』
 間一髪、ユーベルコードにて外部からの攻撃を遮断する効果を纏っていたジードが、バラックスクラップにて攻撃を受け止める。それでも攻撃の勢いは止められず、アリスのいた後方へと吹き飛ぶ。ひっ、とアリスの小さい悲鳴が聞こえた。
「……くっ、危なかった。ユーベルコードの防御がなかったら、死んでもおかしくなかった」
『ジード!大丈夫なんですカ!?』
「うん……何とか」
 メリアに起こされたジードは、アリスとメリアを守るように、表情一つ変えないアインに立ちふさがる。
「アリスさん無事ですか?まだ走れます?私達がここで足止めしている間にもう少し遠くまで逃げてください」
『ワタシ達のスクラップや人形が飛び交えば、いくらか奴の移動の邪魔になるデショウ。その間に他の猟兵の方に、安全なところに運んでもらってクダサイ』
「……死なないで!」
 ジードとメリア、サージェの覚悟を悟ったアリスはもう一度走り出す。
「私が囮になります。アリスの護衛を頼めますか?」
『やれないことはないけど……アナタ、ホントに死ぬかもしれないデスヨ?』
 メリアの心配にニコっと笑ってサージェが返す。
「なーに。安心してください、私サージェ・ライトは凄腕クノイチですからだいじょーぶ!それに、アリスが殺されるのが一番まずいです。だから、今すぐあなた達は追いかけて」
「けどそれじゃ、サージェさんが」
「ジード君、でしたね。男と見込みました。後を頼みます」
「……!」
 アリスへの被害を出してはならない事を優先するよう説いたサージェは己の獲物を構えつつ、アインとの交戦を開始した。
「……殺し文句ですね。メリア、ここはサージェさんに任せて僕らはアリスの護衛を!」
『……わかったデス!』
 ジードとメリアは、アリスへと追いつきながらその場から下がりだした。願わくば、彼女が無事でいるように祈りつつ。
 
 圧倒的な火力差を前に防戦一方になる。倒すことは考えず影分身にて囮を作り、時間を稼ぐ。
「ここは私に任せて先に行けー!とはやったけど……いつまで持つか!」
 大量に分身は作ったが、すぐに切り裂かれ次々と消滅していく。次の手を考えつつ退こうとした時には、
「まず一人」
 そこにアインが構えていた。まずい、ガード、間に合わない。
 渾身の突きがサージェを捉える。体をずらして致命傷は防いだものの、吹き飛ばされた先の木々に叩きつけられる。うまく息ができない。意識が朦朧とする。ここまで、か。
 そう悟ったサージェの前に、影が現れた。
「魔法少女キュア・サージュ!皆の笑顔を守る為に、ここに推参です!」
「ジャスティス=ジェイ、ここに参上だぜ!!」
「魔法少女メディ・リリー、幸せのお手当に見参♡」
 それはノリノリで決めポーズをとるイヴ・クロノサージュ(《機甲天使》―― Save the Queen.・f02113)、指でJのポーズを取るジェイ・ランス(電脳の黒獅子・f24255)、媚び媚びの名乗り&決めポーズを取ったリーゼロッテ・ローデンヴァルト(リリー先生って呼んでよ・f30386)の3人だ。
「てことで、じゃあのアインちゃん!」
 呆気に取られたアインを見つつ、ジェイがユーベルコードを展開する。猟兵達とアインとの間に巨大な壁が現れる。
「ここに出でたるは事象の地平面、電脳のなり果て。どうぞ前後不覚に陥ってくださいな」
 事象の檻(シュヴァルツシルトケフィク)。戦場全体にできた迷路は、相当の強度を持つ。たとえ今のアインの力でも破壊は困難だ。
「大地の壁よ、そそり立てっ」
 そこに爆薬による煙幕が加われば、辺りは白一面の景色となり前後左右の感覚が失われる。
「よーし!みんな決まったね!それではとうそ~さくせん開始なのです!――OpenCombat!!」
 イヴが指示を出しつつ、オーラ状の広範囲シールドを発生させる魔導機械の自在式・魔導障壁《ユグドラシェル・シールド=アナザーカウンター》をアリスへと展開し、二人へと指示を出す。
「アリスさん。今のうちに隠れましょう!リリー先生は手当てを、ジェイ君は熱光学迷彩を!」
「はいはいー。任された。ちょっと飲むだけで、すぐ良くなるから」
 リーゼロッテがサージェに素早く手当てを施す。医者のとして腕前と調合した薬の効果もあってか、傷がたちまち治る。
「応急手当良し。まだ骨とか再生にかかるから、派手に動かないようにねー」
「……すみません。お手数をおかけします」
「医者の前で死なれることの方がよっぽど嫌だからね。じゃ、行こうか」
 リーゼロッテに肩を担がれながら、サージェは安全な所へと一旦退避。ジードとサリアも合流し、後遺症も護衛も憂いなしと判断したリーゼロッテは前線へと戻る。
「お、戻ってきた?それじゃオレたちも始めますか」
 ジェイの熱光学迷彩が自身や味方の姿を隠し、さらなる隠密性を会得する。もはやそう簡単に彼らを見つけることはできないだろう。
「疲れるけど、仕方ないか……全目標、ロックオン。自律砲撃、装甲切削、破壊工作……担当各機、動作モード設定。残りは機動防盾モードを維持ね」
 リーゼロッテによる機関砲内蔵の丸鋸型ドローン群と、汎用ワイヤーの先につながれた爆薬類が迷宮にさらなるトラップとして追加される。
「時を操る魔法使いは、こういう事もできるのよ。――魔導変身、マジカル・メイクアップ」
 可憐な魔法少女へと変身したイヴが、アリスを抱えながら空を飛びつつ潜伏場所を探す。熱光学迷彩によりその飛行している姿を見られることもない。時間も稼ぎつつ仲間の治療も行い、潜伏は無事に完了したのだった。
 
 迷宮の出口に、アインが現れる。その身には傷は見当たらないが、剣を収めて拍手をしだした。
「効果時間の限界まで時間を稼がれました。お見事です。今のところは私の完敗でしょう」
「へえ。じゃあそのまま帰ってくれないかね。まあ逃すつもりはないけどね。こっちはあんたの妹さんから頼まれたんだ。あんたを終わらせてくれってな」
「……妹。認識にエラー。ならば猶更、こちらも逃げる訳にもいきません。私にはアリスを殺してオウガ・オリジンを蘇らせる必要がある」
 ジェイの言葉に、少しの懐かしさを感じながら、それでもとアインが答える。続けてリーゼロッテが問う。
「わざわざ死んだオリジンを蘇らせて復讐するなんて、狂気にも程がある。病気だよアンタ。いや、バグ?」
「バグではありません。私は命令を遂行するだけ。オウガ・オリジンを討てというアリスズナンバーが使命を遂行するために実行するだけ」
「……妹を認識すら出来ないのか。完全にバグってるね。『病気』は確実に治さないとねっ♪」
 もう、完全に壊れてるのだ。そう知ったリーゼロッテはアインを治療すべく多機能型両刃剣を構えた。
「私は、貴方を止めなくちゃいけない。……覚悟!」
 もしかしたら、まだ間に合うかもしれない。バグを取り除けば正気を取り戻せるかもしれない。機甲天使は黄金の聖鍵を向け、不退転の覚悟で挑む。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​




第2章 集団戦 『精魂崩壊フラスコ』

POW   :    ど して んなこ に
【周囲を見張っていた狼型のオウガ】を巨大化し、自身からレベルm半径内の敵全員を攻撃する。敵味方の区別をしないなら3回攻撃できる。
SPD   :    おう に えりたい
【おもちゃの兵隊に扮したオウガ達】で攻撃する。また、攻撃が命中した敵の【狙いと行動】を覚え、同じ敵に攻撃する際の命中力と威力を増強する。
WIZ   :     れかたす て
【蜘蛛型のオウガ】を召喚し、自身を操らせる事で戦闘力が向上する。

イラスト:透人

👑11
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種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


「先の連携、お見事でした。では、こちらはどうでしょうか」
 アインが懐から取り出したのは、フラスコ。ゲインとリディルの魂が入ったフラスコだ。それはどんどん大きくなり、やがて君たちと対峙するように膨張した。
 フラスコの中身が滲み出る。こぼれ出た液体からは次々とオウガ達が姿を現した。
 オウガの大群を掻き分け、フラスコを破壊すれば彼らの魂は無事に戻れる。
 猟兵達は苦しみ続けるフラスコの魂達を救うべく、獲物を手に取った。
鳳凰院・ひりょ
POW
アドリブ歓迎

フラスコを破壊…か
とはいえ、そこまでの道は険しそうだ
なら、俺は先陣を切ってフラスコまでの道を少しでも切り開こう

フラスコへの最短ルートを確認、そのルート上の敵を排除する為に行動する
光陣の呪札の【乱れ撃ち】でルート上の敵を攻撃
可能なら相手の上半身を狙って攻撃する
狙いはダメージを与えると共に敵の視界を塞ぎ、こちらが肉薄するチャンスを作り出す為
呪札での攻撃をしたら間髪入れずに【ダッシュ】で一気に間合いを詰める
敵の攻撃は【リミッター解除】した速度で動きつつ【見切り】で回避
最悪、敵の攻撃を喰らいそうな場合は【オーラ防御】
敵に肉薄したら退魔刀で灰燼一閃
敵を【吹き飛ばし】、突破口を切り開く


リカルド・マスケラス
引き続きアリス・リーデルに憑依した状態で戦う。一応、彼女に害がないようブラックコートの効果で【かばう】

「とりあえずは第一段階ってとこっすかね。ここから反撃っすよ……アルタイル!」
自動【操縦】でアルタイルを引き戻し、UCでアルタイルのパワーを引き上げ、ビーム砲の【なぎ払い】とミサイルランチャーの【一斉発射】で敵の攻撃を押し返すくらいの勢いで撃ちまくる。
「アレっすよ、攻撃は最大の防御なりってヤツ」
アリスに害が及びにくいように距離を保ちながら戦うが、それでも敵が接近してくるなら、アリスの武器か鎖鎌で迎撃

「仲間達も助けるっすよ。だから、もうちょっとの辛抱っす」
ゲインにリディル、それにアインもっすね



 フラスコの魂から嘆きの声が聞こえだす。同時に滲み出てくる液体から現れるのは狼型のオウガの群れだ。オウガは傍にいる別のオウガを食い尽くし、更にその姿を巨大化させていく。
 鳳凰院・ひりょ(天然系精霊術使いの腹ぺこ聖者・f27864)とアリスに憑依したリカルド・マスケラス(ちょこっとチャラいお助けヒーロー・f12160)は、現時点でのフラスコの破壊は難しいと判断し、この群れのオウガ達を排除することに専念した。
「リカルド。俺達は先陣を切ってフラスコまでの道を少しでも切り開こう」
「あいよっ!とりあえずは第一段階ってとこっすかね。ここから反撃っすよ……アルタイル!」
 宇宙バイク『アルタイル』が主人の元へと帰ってきて、リカルドが乗り込めばさらにその馬力を上げていく。アクセルを目一杯捻りこみ、怒涛のエンジン音がシンフォニーのように鳴り響く。まるで、俺を暴れさせろと言わんばかりに。リカルドはアリスの体でにやりと口元を上げながら、その思いに答えてやらんとする。
「アルタイル!すごいとこ見せてやるっすよ!」
 牽牛星覚醒(アルタイル・オーバーロード)。アルタイルに設置されたビーム砲やミサイルランチャーが一斉に火を噴いた。圧倒的火力という暴力の前には、防御など役に立たない。避けるか死ぬか。その二つしか選択肢は残らないのだ。道を覆いつくす程にいたオウガの群れが、半分近く消し飛んだ。
「アレっすよ、攻撃は最大の防御なりってヤツ。ひりょっち!道開けたっすよ!次頼んだっす!」
「よし……!」
 ひりょが飛ぶ。フラスコのまでの最短ルートを確認し、その道上にいるものを呪札にて先手を打った。この札単体での攻撃は考えていない。あくまでも本命を通すための一手。
 札が、光を放つ。
 目の前で強烈な光を浴びたオウガ達は視界を奪われる。この瞬間こそが、ひりょが狙っていた瞬間。
 体が飛ぶ。限界を超えた速度で視界を防いだオウガ達へと肉薄する。闇雲に振られる爪など、全てがスローモーションに見えているひりょの前には児戯に等しい。振り下ろされ爪を避けたひりょの前にいるのは、大きく体勢を崩したオウガ。退魔刀が、煌めく。
「――全力全開!一撃必殺っ、喰らえっ!」
 灰燼一閃。抜刀から刹那が流れ、納刀する。
 時が止まったかのような長い一瞬。そこから一拍置けばオウガは崩れるように吹き飛んだ。周りの小さなオウガ達を巻き込みつつ、一直線にフラスコの方へと吹き飛ばされ、消えていく。その時、どこからか、
「ありがとう」
 という声が聞こえると共に、フラスコの魂の一部が、浄化されるように消えていったのをひりょは見た。
 フラスコへの道は、この二人によって大きく切り開かれる。
 アルタイルに乗ったリカルドが、ひりょへと追いつく。
「この調子で仲間達も助けるっすよ。だから、もうちょっとの辛抱っす。ゲインにリディル、それにアインもっすね」
「うん。必ず助けよう。僕たちはその為に、此処にいる」
 立ちふさがるオウガ達を前に、二人は囚われの魂とアインを救うことを誓うのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

サージェ・ライト
ふぅなんとかしのげましたか
痛い目にあった甲斐がありました
他の人に感謝しつつ
じゃあここからが本番ですね!
「他人の魂(もの)は取っちゃいけないって習いませんでしたか?」
お仕置きが必要ですね!

おもちゃの兵隊オウガですかー
なんか銃持ってそうなイメージなので
ここは【電光石火】によるヒット&アウェイで攻めます!
強化後素早く懐に飛び込んで
ハリケーンスラッシュカタールで一閃
オウガを切断していきますよ!
残像作りながら突っ込めば
かく乱にもなって回避しやすいはず
当たりそうなのはカタールで弾きます(武器受け)
オウガを倒しつつも
「隙あり!」
漆黒竜ノ牙を全投擲でフラスコも狙っちゃいますよ!

※アドリブ連携OK



「ふぅ……なんとかしのげましたか。痛い目にあった甲斐がありました」
 前回の戦いにおいて、自ら囮になり他の猟兵の時間を稼いだ結果、負傷し少し戦線を遠のいていたがほかの猟兵の治療によって、負傷は瞬く間に完治した。額の汗を拭いつつ、戦線に戻ったサージェ・ライト(バーチャルクノイチ・f24264)を出迎えたのはおもちゃの兵隊に扮したオウガの大群であった。
 兵隊たちは横一列に並び、マスケット銃を構える。人数による弾幕を浴びせる狙いだ。
「イメージ通りの戦法ですねー。じゃあここからが本番ですね!」
 脳内のイメージ通りの戦法で来たからには、対策もすでにイメージが終わっている。サージェの手元で素早く印が組まれる。
「――動くこと雷霆の如し!」
 ユーベルコードを発動した瞬間、サージェの姿が消えた。いや、既にオウガの大群の前でハリケーンスラッシュカタールを構えている。二度、カタールが振り抜かれるとオウガの腕とマスケット銃が両断される。それを確認した時には、もうそこにサージェはいなかった。
「他人の魂(もの)は取っちゃいけないって習いませんでしたか?お仕置きが必要ですね!」
 上だ。声が聞こえた方へ素早くマスケット銃を構える。銃声が数々鳴り響く。だが仕留めたはずの目標がいないのだ。次の瞬間、一体のオウガが3つに切り分けられた。
「ほらほら、こっちですよ!」
 声が聞こえたと思ったら無数のサージェが存在し、大群を相手に切り捨てている。オウガの一体は慌ててサージェへと狙いをつけて、マスケット銃を撃ち放った。だが弾丸は同じオウガに当たったのだ。どういうことだ。猟兵を狙ったはずなのに味方に当たった。何故――考える間もなく、カタールの刃がオウガを切り刻んだ。
 何故無数のサージェが存在するのか。正体はユーベルコード電光石火(イカズチノゴトキスルドイザンゲキ)の効果だ。サージェの様々な技能を一時的に大幅に上げるこのユーベルコードには、高速化による残像すら発生する。オウガ達の目が、サージェの移動速度に追いつかないのだ。
 切り刻み続けながらも、フラスコへと接近していく。直線が開いた。必殺の一撃を討つにはここしかない。
「隙あり!」
 漆黒のクナイ【漆黒竜ノ牙(オニキスファング)】六本がフラスコへと突き刺さる。
 突き刺さった場所からみしり、とひびが入る。そしてひび割れた場所からどろり、と内容物が溢れ出ると同時に、いくつかの光が天へと昇って行った。
 溢れ出た液体からさらにオウガ達が出現する。サージェはさらに急加速しつつ、大群へと突っ込んでいった。
 
 

成功 🔵​🔵​🔴​

ジード・フラミア
メリア『フーム、【スクラップのなだれ】を使えば一気にガラス瓶を壊せるのでは?』
ジード「周りの猟兵やアリスになだれが当たるかもしれないよ……ここは、1個づつ壊そう。」

UC【変形する刀】を使用

オウガからの攻撃を人形で庇うor隠れつつ、バラックスクラップから作り出した刀で攻撃します。ガラス瓶への命中率を重視。近くの瓶には直接斬りかかり、遠くの瓶には投げて攻撃します。


イヴ・クロノサージュ
【ワンダレイ】【魔法少女キュアサージュ】



「みんな、捕まって大変!待ってて今助けるからねっ!」

まずは、リリー先生のキャバリアを華やかに送り出して
ジェイ君がブラックホールで吸引している間に
私はUCでオウガを眠らせ足止めします

 🎶  🎵  🎶  🎵

アリスさんを無事元のセカイへ送り届けるためにも
猫のゆかいな仲間たちとあの時計ウサギには、起きて貰わないといけないですね

「起きてくださいっ――!!
 ゲインさん!リディルさん!」

 ⭐  🌟  ⭐  🌟

星々輝石の奇跡よ、七色の祝福を今
彼らに自我を取り戻せるように祈ります。

「おはよう。あなたたち……?
取り戻しに行きませんか?あなた達の大切なお友達を…」


リーゼロッテ・ローデンヴァルト
【POW】【ワンダレイ】
※アドリブ絡み大歓迎

ふむー、アレがターゲット…
イヴさん、『ナインス・ライン』出してっ
お、花びら舞って華やかー♪
※以後キャバリア搭乗

ココだとデカい金属は目立つし
【迷彩】代わりに花びら纏って花畑に伏せるよ
そしてオペ9番【セラフ・アンサラー】開始
『ドミナント・バレル』で【スナイパー】役っ

布石や味方救助でオウガをヘッドショット
でも本命はフラスコを狙った【貫通攻撃】
キャバリアと人間の小物…サイズ差キツいけど覆すのがプロ♪

お、スゴいねジェイさん
そのブラックホール、重力偏差の諸元出せる?
【瞬間思考力】で曲射狙撃に活用したいなーって♪

「はいはい、今すぐ狭苦しいトコから出してあげるよっ」


ジェイ・ランス
【SPD】【ワンダレイ】※アドリブ歓迎
■心情
なるほど、オウガを出してくるか。まあ、そっちのUCはオウガを出すところまでだ、じゃあ、こんなのはどうかな?

―――Ubel:Code schwarzes_Loch Dame.

重力偏差値?敵味方識別してるから問題ナッシンッ!

■戦闘
イヴちゃんが眠らせたオウガや、リリー先生が穿ったオウガ、おもちゃの兵隊に扮したオウガを、UCによって彼方へと吸いこんでしまいます。抵抗するものへは"ガトリング砲"や"光線"で牽制し、対象を丸腰にしてしまうよう試みます。

ハローワールド、お目覚めはいかがかな……?



 先の猟兵達による攻撃もあり、フラスコの耐久力も減ってきてはいる。だがいまだに溢れ出る液体からオウガ達が生まれることにより、フラスコへの道は遠ざかってしまっていた。
『フーム、【スクラップのなだれ】を使えば一気にガラス瓶を壊せるのでは?』
「周りの猟兵やアリスになだれが当たるかもしれないよ……ここは、1個づつ壊そう」
 ジード・フラミア(人形遣いで人間遣いなスクラップビルダー・f09933)は、相棒の人形メリアの言う装備しているバラックスクラップを数多の避雷針を降り注ぐスクラップのなだれ(アヴァランチ・オブ・スクラップ)ではなく、仲間への被害を抑えるために刀の形に変化させる変形する刀(トランスフォーミング・ソード)を選択した。
「ふむー、アレがターゲット……イヴさん、『ナインス・ライン』出してっ」
「了解っ!」
 イヴ・クロノサージュ(《機甲天使》―― Save the Queen.・f02113)がリーゼロッテ・ローデンヴァルト(リリー先生って呼んでよ・f30386)の要請を受け、愛用の重量級キャバリア『MPC-RW9r-LEX ナインス・ライン』が転送される。リーゼロッテはすぐさま乗り込み、起動シーケンスを手早く完了。最小限のブーストで花畑へと移動した。熱廃棄による熱風が、花びらを舞わせる。素早くナインス・ラインが伏せると、そこへ舞った花弁が降り注いだ。それは遠くからの認識が難しい天然の迷彩へと生まれ変わった。
 無数のオウガが接近してくる。巨大なオオカミが、おもちゃの兵隊たちが、蜘蛛が。フラスコが用いる全てのオウガを投入した来たのだ。だが慌てることなど何もなかった。その様子を観測していたジェイ・ランス(電脳の黒獅子・f24255)が一手、打った。
「なるほど、全部のオウガを出してくるか。壮観だねえ。まあ、そっちのユーベルコードはオウガを出すところまでだ。こんなのはどうかな?」
 パチン、と指を鳴らす。
「―――Ubel:Code schwarzes_Loch Dame.」
 その言葉を唱えると、オウガ達の中心地に巨大な黒い渦が沸き起こる。現れるのは巨大なブラックホール。光をも吸い込む暗黒の超重力の前には、小型のオウガでは耐えれずに吸い込まれていく。だが、味方側には吸い込まれる様子はない。
 それでも、ある程度耐えてその場での戦いを継続しようとする者もいる。
「おっ、ガッツあるね。それじゃこれは他の皆に任せるとしようかな」
 ジェイがユーベルコードの維持のために、少し前衛から離れようとした時だった。オウガからの声を猟兵達は聞いた。
「たすけて」
「くるしい」
 ひときわ大きな狼型オウガがいる。その胸にはフラスコの魂二つ分の輝きが見える。――ゲインとリディルに違いなかった。
「待ってて皆。今助けるからねっ!」
 イヴが聖鍵を振り上げ、祈りを込めて魔力を貯め始める。その隙をオウガは逃さない。大きな腕を振り上げ、爪をイヴめがけて振り下ろす。ズドン、と鈍い衝撃音が走る。狼型オウガの額には、巨大な大穴が広がっている。
「あまりオカルトには頼らないクチだけど、万一天使様がいれば……こうやって「応える」んじゃないかな?」
 オペ9番【Op.IX:SERAPH ANSWERER(セラフ・アンサラー)】を開始したリーゼロッテのナインス・ラインが、正確無比な一撃を叩き込んだのだ。ぐらり、と大きな音を立てて倒れる。しかし。
「……熱源反応!さっきの位置!」
 目を瞑り、祈りに集中しているイヴがその通信に咄嗟に目を開ける。頭を吹き飛ばされたオウガが立ち上がっていた。正確なヘッドショットではあったが、根本であるフラスコをどうにかしない限り動き出すのだ。今祈りを中断すれば、避け切れるか。いや、間に合わない。ダメージを覚悟したイヴの前に、その者は立ちふさがった。
「やらせない……!ぼくだって……戦ってるんだ!」
 ジードとメリアが、二人がかりでその爪を受け止めたのだ。バラックスクラップの刀を盾とし、メリアも共に足を踏みこんで押し返す。更には開いた胴へと一閃を切り込んだ。
『魔法少女サン今がチャンスデス!』
 メリアの言葉と共にイヴが詠唱を再開する。展開された魔法陣がより一層大きさを増す。
「星々輝石の奇跡よ、七色の祝福を今――」
 最後の一節を唱え終えた。聖鍵に七色の光が灯る。
「七つの星々よ集え!かの者に七色の祝福を纏い与え給え!――トゥインクルスター!!」
 煌めく七つの星々を思わせる光の奔流。それは小さなオウガ達を巻き込み、更に戦場を巻き込まんとする。フラスコを破壊させんと蜘蛛型オウガ達が集うが、奔流に巻き込まれる。
「起きてくださいっ――!!ゲインさん!リディルさん!」
 光が収まった時、そこには眠り続けるオウガの姿のみが存在していた。
 眠るオウガ達はブラックホールに抗える術を持たず、次々にその身を黒い渦の中へと放り込まれていく。
 最後に残るはフラスコのみ。それでも抗わんと液体はあふれ続ける。いくら倒してもキリがない。無限にわき続けるオウガ達を前に、リーゼロッテはひらめいた。
「ねえジェイさん。そのブラックホール、重力偏差の諸元出せる?」
「ん?ああ、そういうことね。ほい、ブラックホールの発生座標と偏差値。キャバリアに転送しとくよー」
「僕も援護します……!それっ!」
 最前線に立っていたジードが隙を見てバラックスクラップの刃を投げる。投げた刃はブラックホールの影響を受けずに、まっすぐにフラスコへと突き刺さる。
 転送されたデータをもとに、射撃体勢を細かく調整する。最後のデータを入力し終えると、にやりと口元を上げてトリガーに指をかけた。
「はいはい、今すぐ狭苦しいトコから出してあげるよっ」
 対物ライフルが連続で火を噴く。放たれた弾丸は、器用にブラックホールの影響を受けて曲がり、オウガ達をすり抜ける。弾丸が当たる場所は猟兵達が突き刺した獲物。押し込まれた刃たちは、フラスコを一気に貫いた。
 
 
 ――ここは?
 ――俺たちは、助かったのか?
「ハローワールド。お目覚めはいかがかな?」
「おはよう。あなたたち……?取り戻しに行きませんか?あなた達の大切なお友達を……」
 倒れこんだゲインとリディルに、ジェイとイヴが優しく手を差し伸べていた。
 

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​




第3章 ボス戦 『アリス騎士『アイン・アリスズナンバー』』

POW   :    グリムコード「サモン・オウガナイト」
自身が【敵対心や猟兵の気配 】を感じると、レベル×1体の【猟兵に殺されたオウガ達】が召喚される。猟兵に殺されたオウガ達は敵対心や猟兵の気配 を与えた対象を追跡し、攻撃する。
SPD   :    グリムコード「アリスオブヴォーパルソード」
レベルm半径内の敵全てを、幾何学模様を描き複雑に飛翔する、レベル×10本の【触れた個所を消し飛ばすレイピア 】で包囲攻撃する。
WIZ   :    我が身に宿れ。厄災の魂よ
【オウガ・オリジンの怨念】【ブックドミネーターの時間凍結魔法】【サー・ジャバウォックの剣技】を宿し超強化する。強力だが、自身は呪縛、流血、毒のいずれかの代償を受ける。

イラスト:La Lune

👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​

種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は💠ノインツィヒ・アリスズナンバーです。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


 アリス達とゲイン、リディルの魂の入ったフラスコを解放した猟兵達は、遂にアインと対峙する。息を吹き返したゲインとリディルは、アリスを守るようにアインの前に立ちふさがる。
「もういいの。休んでアイン。きっと疲れれておかしくなってるのよ貴方」
 アリスがアインへと声をかける。彼女を最後まで信じたかった。
「私の回路にバグは見当たりません。正常ですアリス」
「そんな訳ない。……もうフラスコもないんだ。無数のアリス達が囚われていたのは、あの中にいてわかってる。なんで、あんなことを」
 ゲインの言葉に、さも当然にようにアインは答えた。
「あのフラスコには、35人のアリスが入っていました。貴方と同じように、扉の前にたどり着いた所を殺す。一番気が緩む瞬間です。これを35ケース繰り返しました」
 35人のアリスの魂。一体、何のために。
「全てはオウガ・オリジンの復活の為です。回りくどいやり方ではありますが、現時点での成功確率が高いものを選出した結果、猟書家のフォーミュラ化によるオブリビオン復活でした。故に、強大なオウガを増やす必要があったのです」 
「私は、そうあるために生まれました。既に死んでいるのなら、生き返らせてもう一度殺します。全てはオウガ・オリジンを殺す為に」
 狂ってる。誰かがそうつぶやいた。そうとしか出なかった。
「私はあの人のアリスにはなれなかった。彼がそう望んだのなら、実行する機械。それがアリスズナンバー。……お喋りが過ぎましたね。最後の勝負です。貴方たちの骸も、オブリビオンとして加えます」
 アインがレイピアを抜き、猟兵達へと迫る。
 最後の幕が、上がる。
◆あるグリモア猟兵の憶測
アインの特徴としては1番モデルになったアリスに塩基配列を……つまり外見が1番似てるシリーズなんですね。ただ、外見だけなので中身がないんです。
搭載されているのはいわば疑似人格です。対人コミュニケーションを進めるためにプログラミングされた受け答えのプログラム結果。そこに性格や個人の意思など入っていないはずなのです。
性格など個人レベルでの個性が付け足されたのは、内臓AIが進化した3号……ドライからだと認識しています。
……故に、「オウガ・オリジンが死んだ場合は、生き返らせてもう一度殺す」というバグめいた処理が走った可能性があります。プログラムは書いた文字だけ実行します。オウガになった時にプログラムが書き換わったのか、はたまた博士がそんなふざけた設計をしたのか……そこは私にもわかりません。

君たちは、この憶測を伝えられている。
だがこれは、あくまで個人の予測までに過ぎない。この情報をどう使うかは君たち次第だ。
鳳凰院・ひりょ
アドリブ歓迎
POW

ある程度虚を突かないと厳しいか
召喚されたオウガ達が自分を追跡し始めたら一旦【ダッシュ】で距離を取る
その際は味方猟兵及びアリス達のいる方向とは別方向へ移動を心掛ける
一旦距離を取った後は迎撃態勢を整え、向かってくるオウガの群れに【破魔】の力を込めた光陣の呪札での【乱れ撃ち】【貫通攻撃】で一斉射撃
オウガ達にダメージを与えると共にアインにも貫通して手傷を負わせる
オウガ達がアインの視界を塞ぐ事でこちらの攻撃への個人的な対処が取りにくい状況を作る
弱った敵は退魔刀の灰燼一閃で撃破試み
オウガの数に押し切られそうなら【オーラ防御】で被害軽減しつつダメージ与えた相手から【生命力吸収】で耐え凌ぐ



「グリムコード起動、オウガ達よ。甦れ」
 アインが術式を展開すれば、先ほど倒したばかりのオウガ達が蘇る。巨大なオオカミにおもちゃの兵隊、そして蜘蛛型。多数の存在が自分たちを葬った猟兵へともう一度眼を向ける。
(この大群……本体であるアインを攻撃するには、ある程度虚を突かないと厳しいか)
 展開されたオウガ達の群れを見て、最前線にてアインと対峙していた鳳凰院・ひりょ(天然系精霊術使いの腹ぺこ聖者・f27864)は、オウガ達をこちらへと誘導するべく猟兵とアリス達のいる方向とは別方向へと駆け出した。
「さあこっちだ!ついてこい!」
 猟兵の気配を察知したオウガ達が一斉に追ってくる。読み通りだ。ある程度距離を離したひりょは光陣の呪札と退魔刀を構え、迎撃の構えを取る。
 己の持つ獲物でひりょを討たんとするオウガ達。そこに呪札を四方八方乱れ撃ちする。 
 これだけの数、投げれば当たる状態ならば破魔の力を込めた呪札は、一つオウガを撃破すれば続けて他のオウガもダメージを与えていく。
 突如起こる光の爆発の群れに、他のオウガ達の視線も塞がれる。これには後衛にいたアインも視界が遮られる。そこに貫通した呪札が飛んできた。
 かろうじて反応したアインは札を切り捨てるが、続けさまに飛ぶ札。何枚かは直撃した。
「……だが、手数に押されるのはあなたも変わらない。連戦に続く連戦、疲労は溜まる」
 アインの言う通り、オウガ達はまだわき続けひりょを狙う。だが動きに鈍さを感じられない。開戦直後から動きもスピードも衰えることがない。 
 何か、妙だ。おかしい。
「隙を見せたな」
 思考する隙をついて、呪札の弾幕でオウガ達を止めたひりょが接近していた。
「――ッ。しまった」
「全力全開!一撃必殺っ、喰らえっ!」
 破魔の力を纏った『迅雷』が輝く。雷のごとき速さで邪心を断ち切るように、アインの胴を防御ごと一閃した。
 耐えきれず、地面を転がるアイン。すぐさま立ち上がるも、自身の異変に気が付いた。
「……なるほど。体力を吸収していましたか」
「その通りだ。吸収する量は少しずつでも、あれだけの量がいた。全快させてもらったよ」
 無数のオウガ達相手に、体力を減らさずに一騎当千の働きをする方法。それは、体力を減らすのではなく、貰えばいいのだ。オウガ達を目くらましに使うことでアインへの攻撃も予測させず、自分は体力を維持したまま攻勢に出れる。虚を突くことに成功したひりょにこの戦いの軍配が上がった。

成功 🔵​🔵​🔴​

ジード・フラミア
メリア『"バク"ネェ……まァ、オブリビオンなんて、みんなバクってるようなものデスカラネェ。ただ倒すだけデス。ジード行きマスヨ。』
ジード「……うん、行こう。止めることしか出来ないけど…出来ないからこそ全力で止めないと。」

UC【人形遣いで人間遣いなスクラップビルダー】を使用。

メリア視点で、客観的・俯瞰的に見て、他の猟兵との共闘を前提で行動。敵の攻撃の薄いところから攻め込みます。


ルヴァイド・レヴォルジニアス
道中キャバリアBG-3ナイトメアプラスに搭乗し
オウガ達をビームライフルの【暴力】で蹂躙する


なるほどな
出口までは真っ当に騎士様してたんだな

最高効率を狙うならば…アリスを見つけた時点で捕獲しちまえばいい
つまりは扉の前にたどり着いた時点でオカシナプログラムが混じってるんじゃねェかなァ?騎士のお譲ちゃんよぉ?

●行動
アインに近付きUCで殴り込む
その時脳チップに【ハッキング】し「アリスを捕える」という部分を【破壊工作】

ちょっとした賭けだがオレは悪党だ
アリス達を巻き込んで、キャバリアで纏めて蹂躙しようと演技する
「ククッ…わりィな?今から皆殺しだ」
その時改心したアインの譲ちゃんがアリス達を守ろうとしたら成功だ



『"バク"ネェ……まァ、オブリビオンなんて、みんなバクってるようなものデスカラネェ。ただ倒すだけデス。ジード行きマスヨ』
「……うん、行こう。止めることしか出来ないけど……出来ないからこそ全力で止めないと」
「そもそも最高効率を狙うならば……アリスを見つけた時点で捕獲しちまえばいい。つまりは出口までは真っ当に騎士様してたが、扉の前にたどり着いた時点でオカシナプログラムが混じってるんじゃねェかなァ?騎士のお譲ちゃんよぉ?」
 バグ。今のアインをそう評したジード・フラミア(人形遣いで人間遣いなスクラップビルダー・f09933)と相棒メリア。ルヴァイド・レヴォルジニアス(『悪鬼の死神』――黒龍機兵は我が道を往く・f08084)の三人は、己が出来ることの為に駆け出す。確かにアインはバグっている。だが、何であれ止めるしかないのだ。本当はそのバグを直す必要などない。オブリビオンはもうバグしかない存在なのだから。
 突撃前に、ルヴァイドがジードへと耳打ちする。
「一芝居打つ。そこを狙ってくれ」
「……了解しました」
 絶え間なく蘇るオブリビオンの群れを前に、ルヴァイドが量産型・機械鎧兵Ⅲ《ブルーゴースト・ナイトメアプラス》を駆る。照準を合わせ、ライフルのトリガーを引けば光線が一瞬にして直線状のオウガを葬る。エネルギーが続く限り連続してビームライフルを撃ち続ける。一帯を焼き払った三人は、アイン目掛けて走り出した。
「悪いな、ここはオレの間合いだ。くらいなッ!マージナルカウンター!」
 キャバリアの拳から放たれたのは衝撃破。拳の間合いで来ると読んでいたアインには有効的な一打だった。さらに、プログラムに対してハッキングを開始する。
「さあて……アリスを捕らえるようなプログラムは……!?」
 ルヴァイドがアインのプログラムに介入し、アリスを捕らえるようなソースコードの記述を検索する。だが、見つからない。それともさらに奥深くの階層にあるプログラムなのか。時間を要する作業になりそうだった。その間にもアインの剣が迫る。
「させない!メリア!」
『わかりマシタ!ジード!こっちデス!』
 メリアに操られたジードがバラックスクラップの刀で応戦する。第三者であるメリアの視点から操作することにより、ジードの対応速度は普段以上の速度を誇る。専門的な剣技を使うアインと同様なレベルに、打ち合うことを可能としていた。
「くそっ……侵入阻止のブロックプログラムの動作が早い。間に合うか……?よし、これか!?」
「……!?」
 その間にルヴァイドがプログラムの奥深くへと潜入することに成功した。根源のソースコード……アリスへの絶対守護命令。それが絶対抹殺の命令へと書き換わっていた。
 ハイスペックモードを立ち上げたルヴァイドが、神速のキーボードタッチで元の命令へと書き換えると、アインの動きが止まった。
「……と、止まった?」
『ジード!危険デス!"再起動"してマス!』
 止まったことを確認しようとしたジードが、メリアに引っ張られることで即座にバックステップする。そうしなければ、剣を振りかぶったアインに叩き切られていたからだ。
「ハッキングは……!?」
「成功だ!プログラムは書き換えた!やるぞ!」
 アリス達の元へと駆け込んだルヴァイドが、ビームライフルのチャージを開始する。オウガ達を焼くに余りあるエネルギー量だ。
「ククッ……わりィな?オレは悪党だからな。オイ騎士様。今から皆殺しだ」
 アリスごとオウガを焼き払わんとチャージを続ける。プログラム通りならば、アインは助けに来る。だが答えは
「どうぞ。好都合です」
「なっ……!?」
 プログラムは書き換えたはずだ。だが元に戻っている。アインは無数の剣を召喚し、全員纏めて殺さんとユーベルコードを起動する。
「私は、プログラムの集合体である前にオブリビオンです。いくらプログラムを改造しようが、アリスを殺す事を止めることはありません。やるならばシステムのシャットダウンなどを狙って、物理的に止めるべきでしたね。グリムコード送信。ヴォーパルソード用意」
「チィ……!生命の死を司る冥府の海の神よ、オレにチカラを。憑依覚醒『死神』――!」
 爆撃めいて降り注ぐ剣に対して、アリス達をかばうようにバリアを展開する。触れれば破壊される剣の雨の中、駆ける者が一人。
「――そこだっ!」
 メリアの操作するジードが地を駆ける。無防備になったアインに下段からの一太刀を浴びせた。しまった、という感情がアインの顔に出る。
 深く斬られた体を、剣を支えにして立ち上がろうとするが、片膝をついた。
「……囮ですか」
「ああ。書き換えの失敗なんぞ想定済みだ。だから二芝居打たせてもらった」
 キャバリアの中で邪悪な笑みが零れる。悪党故の、二段構えだった。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

リカルド・マスケラス
自分の一番の仕事はアリスを無事に返すことっすけど、アインも救えるなら救いたいっすね
「アリス、最後にもうひと頑張りっすよ」

「オウガ・オリジンが死んでいる、その前提は果たして『是』なんすか?」
問いかけつつもアリスの瞳を通して【視力】を込め【鏡魔眼の術】、その敵対心を跳ね返す
アリスが【ガラスのラビリンス】を使えるなら、アインをオウガごと閉じ込めてガラスにこちらやオウガ・オリジンの姿を映し、更にかく乱
「オウガ・オリジンは生きていると考えられないっすか? 彼女が生み出したオウガ達の中で。無理に生き返らせる必要はないっすよ」
オウガにはアインの事も含まれる。その言葉に『納得』できるかは彼女の心次第っすけど


サージェ・ライト
んー私たち、造られたあるいは発生した存在にはついて回る問題ですね
何が『生まれる』ってことなのか

そしてシンギュラリティ、あるいは進化を得て
アインさん、貴女は正しくアインという存在になった
でも…オブリビオンと猟兵が対峙したならば後は戦うしかありません

貴女がヒトであるのなら
その妄執断ち切ってみせましょう!

【威風堂々】と参ります!
今日は(も?)最初から全然隠れてないので
効果はバッチリのはず!

いかにオウガオリジンの力が凄かろうと
当たらなければどうということはありません!
カタールを使っての武器受けジャストガードからの
反撃は2回攻撃切断!
持てる力を振り絞って貴女の行く手を遮ります!

※アドリブ連携OK



 自分の一番の仕事はアリスを無事に返すこと。だがアインも救えるなら救いたい。そう願いつつ、アリスに己を装着させたリカルド・マスケラス(ちょこっとチャラいお助けヒーロー・f12160)はアリスの体で優しくつぶやいた。
「アリス、最後にもうひと頑張りっすよ」
 アインと同じく作られた存在、バーチャルキャラクターであるサージェ・ライト(バーチャルクノイチ・f24264)は、常に自分たちについて回る問題に考える。
「んー私たち、造られたあるいは発生した存在にはついて回る問題ですね。何が『生まれる』ってことなのか」
「そしてシンギュラリティ、あるいは進化を得てアインさん、貴女は正しくアインという存在になった。私も『忍者』という概念が集まって形成された存在ですから」
「貴方は、シンギュラリティを得て生まれた存在。だが私はそうあるべきと作られたのなら、私は元からアインという個体なのです。進化などしていない。必要ない」
「可能性を否定するのも、オブリビオンですよね。……オブリビオンと猟兵が対峙したならば後は戦うしかありません。貴女がヒトであるのなら、その妄執断ち切ってみせましょう!」
 過去へと生き続ける者。未来へと生き続ける者。二つは交わることはない。どちらかが滅ぶしかない。カタールを手にサージェが。印を結んだリカルドがアインへと駆け出した。
 戦場を覆いつくさんと無数のオウガ達が召喚される。狼男に鎧の騎士など、過去に猟兵に葬られたオウガ達が次々となだれ込む。リカルドはアリスへ作戦を伝えた。アリスはそれに出来ると応じれば、臆することなく手をまっすぐに構えた。
「まずは、これっ!」
 オウガ達とアインの前に、巨大なガラスの迷宮が立ちふさがる。閉じ込められたその迷宮の壁、リカルドへと主導権を変えたアリスはその上に立ちその秘術を解放した。
「攻撃は無駄っす。全て己自身に返るんすから」
 忍法・鏡魔眼の術。敵意を反射し自滅に導くそれは、オウガ達の大混乱を巻き起こした。
 ガラスに映った己自身が敵ならば、自身への攻撃による崩壊。そしてその中に言葉を混ぜる。
「オウガ・オリジンが死んでいる、その前提は果たして『是』なんすか?」
 言葉は毒となり、アインを蝕む。今まで死んでいると断定していたオウガ・オリジンが生きている?
「何をバカな。オウガ・オリジンは確かに死んだ。それは貴方たち猟兵が一番知っている」
「確かに、あの戦いの中でオウガ・オリジンは撃破したのは確かっす。でも、オウガ・オリジンは生きていると考えられないっすか?彼女が生み出したオウガ達の中で。無理に生き返らせる必要はないっすよ」
 その言葉を聞いたアインは、鏡を見てしまう。そこには、自身の代わりに確かにオウガ・オリジンが映っていた。
「あ、あ……」
 発狂した。敵意を反射した結果、倒すべき相手を自分自身にされた彼女に見えたのは、倒すべきオウガ・オリジンだったのだ。気が付かずにオウガ・オリジンの怨念を背負っていたアインは、自分こそが、オウガ・オリジンとなってしまったのだ。
 頭を抱え、発狂し終えたように見えた。オウガ達も自滅し、残りはアインのみ。だが二人は油断はしていなかった。まだ何かがいる。それは、ゆらりと立ち上がれば憎しみの目でリカルドとサージェを睨みつけた。
「……またか。またか猟兵。この世で最も尊いわたしを、コケにしてくれたな」
「……オウガ・オリジン」
「怨念が完全に体を乗っ取りましたね……」
 オウガ・オリジン。「はじまりのアリス」にして「はじまりのオウガ」。その怨念がアインの体を完全に奪い取った。
「アリスですらない貴様らを喰らう価値もない。あの猟書家共の力も使い、今度は貴様らを潰してくれる!」
 剣が、巨大化する。轟音と共に振られるそれは、サー・ジャバウォックの剣技。
「私が前衛を務めます!リカルドさんは援護を!」
「わかったっす!無茶だけはせんでくださいよっと!」
 サージェがカタールを手に駆け出しながら、リカルドが宇宙バイク『アルタイル』からミサイルランチャーを繰り出す。ミサイルの雨嵐の援護を受けながら、サージェもまた印を結んだ。
「私はクノイチ、影より悪を討つ者なり!!」
 ミサイルが途中で止まり、その場に止まり続ける。ブックドミネーターの時間凍結魔法だ。威風堂々の名の通りクノイチなのに全然忍べてない場合、敵に対する命中率・回避率・ダメージが3倍になっていたサージェはその剣技を受け止め、別方向へといなす。
 その隙を狙ってリカルドがビーム砲から光の奔流を繰り出す。かろうじて剣で受け止めつつ時間凍結魔法で止め続ける間に、サージェは宙へと舞っていた。
「いかにオウガ・オリジンの力が凄かろうと、当たらなければどうということはありません!」
 出力を限度一杯まで上げたビーム砲【ミルキーウェイ】の照射、上空からの落下速度、サージェの持てるすべての力を合わせた三段攻撃が、ついにアインの片腕を切り裂いた。
 あと一歩だ。この戦いを終わらせる時が近い事を、二人は感じ取っていた。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

イヴ・クロノサージュ
【ワンダレイ】



●台詞
了解!リリー先生!一生懸命歌うよ
はい、ジェイさん。彼女に…相応しいレクイエムを奏でます

アインさん、やはり…あなたは間違っています
オリジンを蘇らせるなんて、何処か致命的なエラーが生じているとしか思えません…!
だから聴いて!私たちの想いを――!

●行動
真の姿になってUCで天変地異により花のステージを生み出し、心を込めて歌います(技能:祈る)

🎵望まぬ過去書き直して、今ある希望作り出すの
  だから起きて、思い出して、目を覚まして

 🎶 σtop;->αnd-erung;=>βuild;=>{γestart};
    call(ζour)=>γecall(εin)=>ψake_μρ!


リーゼロッテ・ローデンヴァルト
【WIZ】【ワンダレイ】
※アドリブ絡み大歓迎
※キャバリア搭乗

へぇ、バグってない?じゃ、ヤリつつ聞こうか
サイズ差があるから近接戦闘は不利だし
『ウインド・ミル』数基の機関砲と丸鋸で牽制っ

蘇る対象をアンタの手で無事殺った時
以降の命令なり方針は定義されてるかな
「また蘇らせて殺す」とか言わない?
(電脳使い的に無限ループの気配を感じるね)

ま、アンタは止めるよ
イヴさん、ステキなレクイエムをお願いね
ジェイさん、ハデな弔花で送り出すよっ

3号【エクスシアイ】起動
簡易ハンガーに両手銃器を預け
コンテナから超大型チェインガン展開

両手と副腕で各々保持したら連射
時間制御は弾道補正と各種支援で対処
数多の爆風で花嵐を起こすよっ


ジェイ・ランス
【WIZ】【ワンダレイ】※アドリブ歓迎
■心情
そっか……もっといい方法があるぜ。あんたも骸の海に落ちて、オウガオリジンと戦うのさ。そのための手向けなら、力貸してやるぜ。
こいよ、ツェアライセン(融合して変形→真の姿へ)
我々は貴女を送り届けよう。憎き宿敵の元へ。愛しき者の元へ。共に、過去にて暮らすが良い。

■戦闘
言い終わるや否や【先制攻撃】にてUCを展開。オブリビオンを媒体とする全権能を無力化し、アイン単体の戦闘力のみとします。自身は"慣性制御術式"と"重力制御術式"にて機動(フェイント、滑空、ダッシュ、オーラ防御、時間稼ぎ)します。

……イヴどの、送り出す歌を。彼女に相応しき葬送曲を。



「おのれ。おのれ猟兵。またしてもこのわたしを!この世で最も尊いわたしに傷を!」
 片腕を吹き飛ばしたアインは、未だオウガ・オリジンの怨念に突き動かされている。
「完全に持ってかれてるな……さてどうしたもんか」
「これはもう、心霊現象に近いね。だとするとまずは引きはがす必要があるんじゃない?」
 ジェイ・ランス(電脳の黒獅子・f24255)とリーゼロッテ・ローデンヴァルト(リリー先生って呼んでよ・f30386)は、まずは如何にしてアインからオウガ・オリジンを引き離すかを模索した。
 思考しながらも片腕となったアインの剣が迫る。
「今の貴方は、アインさんじゃない……!オウガ・オリジン!あなたはここで食い止めます!」
 巨大化した剣に対して、イヴ・クロノサージュ(《機甲天使》―― Save the Queen.・f02113)が白銀の聖槍《プリズム・セイントランス》にて受けとめれば、激しい打ち合いが巻き起こる。
「負けないでアインさん!オウガ・オリジンの亡霊に体を預け続けてはダメ!」
「無駄だ!もうこいつの体はわたしの物だ!内部システムはこのわたしが全て掌握している!」
 片腕の状態なのに、打ち負けている。これもオウガ・オリジンの怨念がなせる力なのか。必死に耐えていたが、ついに聖槍を吹き飛ばされた。だが間に合った。
「へえ。システムを掌握か。なら都合がいいや」
 ジェイが身の丈以上の大剣をその背に召喚した。そしてこれから送り出す手向けの為に、その剣を取る。
「ジェイさん、ハデな弔花で送り出すよっ」
「はいよリリー先生。おいアイン……もっといい方法があるぜ。あんたも骸の海に落ちて、オウガ・オリジンと戦うのさ。そのための手向けなら、力貸してやるぜ。こいよ、ツェアライセン」
 剣を手に取ったジェイが大剣と融合する。
 可変式対艦概念破断剣"ツェアライセン"その物となった巨大な騎士が、剣を顔の前に構える。
「我々は貴女を送り届けよう。憎き宿敵の元へ。愛しき者の元へ。共に、過去にて暮らすが良い」
 破断の概念兵装が13基に複製され、電脳の結界へと戦場の姿を変える。
「Operation:Dreizehn_Schwarz_Löwe Lauf」
 宙に浮いた13基のツェアライセンが、すべてのオブリビオンの権能を無力化する。
 それはつまり
「な、なんだ……!やめろ……!わたしが、わたしが引き剝がされていく……!」
 オウガ・オリジンの怨念の無力化。徐々にその身はアインから離れ、そして。
「ふざけるな!ふざけるな猟兵!このわたしが、このわたしがああああああああああ!」
『――潮時、だな』
『ええ。我らが王よ。行きましょう』

「さらばだ。亡霊達よ。骸の海へと再び眠るといい」
 怨念は、その身から消失した。
 
「――私の、負けでしょうね」
 アインはそう口を開いた。リーゼロッテとイヴはそれを静かに聞き、問う。
「アインさん、やはり……あなたは間違っています。オリジンを蘇らせるなんて、何処か致命的なエラーが生じているとしか思えません……!」
「……それでも、わが使命は果たさねばなりません。私に致命的なエラーが発生していたとして、どうするのです?」
「アンタを止めるよ。オブリビオンとなったアンタは、此処で倒すしかない」
「それで、いいのです。さあ、来なさい猟兵。万一に勝ち目がないとしても、私は最後まで抗いましょう」
 その身のみになったアインが、剣を手にこちらへと駆け出す。
「我々の領域展開可能時間は限界値に近づいている。決めてやれ」
「じゃ、アタシはその前に派手な弔花で送り出すとするよっ」
 ジェイの空間が持つのは91秒。イヴが静かに詠唱を開始する。
 リーゼロッテがキャバリアに搭載されている数基の機関砲と丸鋸で牽制しつつ、背中の簡易バンカーへと両手の武器を預けた。両手のほかに副腕が生える。規格外の超大型チェインガン2門が、その両手に取り付けられた。
 機体に電流が走る。許容範囲を超えた出力電圧がエネルギーラインを駆けまわり、火花を散らす。コンソールにもノイズが走り、機体への異常負荷があることを確認する。
 それでも、この数値と異常は想定の範囲内なのだ。
「――への出力電圧が許容値……」
「予定通りだってば。内部炸薬荷電完了、モーター始動……」
 チェインガンのモーターが回りだす。ゆっくりとした回転速度だったそれは、徐々にスピンの速度を上げていく。
「はい、そんじゃ撃つよ。友軍は流れ弾に注意ー」
 DA-03:EXOUSIAI(エクスシアイ)が火を噴いた。
 怒涛の連射から繰り出される特殊炸裂弾は、的から外れることを許さない。直撃した弾が小爆発を起こし、ガードしかできないアインの体を徐々に押していく。
「それじゃイヴさん、ステキなレクイエムをお願いね」
「……イヴどの、送り出す歌を。彼女に相応しき葬送曲を」
「はい、ジェイさん。リリー先生。彼女に……相応しいレクイエムを奏でます」
 最後の一小節を謡い終えたイヴの姿が変わる。
 その身は祝福と時の魔法使いへと変化し、更に魔力を高める。
「だから聴いて!私たちの想いを!この詩を――!」
 
 ――Fordern->{große}=>Call{Kurono_Nosurge!}=>Auf{earth};
 
「これは……」
 世界が一変した。時間と運命を操る歯車世界。そこに神はいた。
 神は詩を謳い続ける。すれば天変地異により、地面が花のステージへと移り変わった。
 神は奏で続ける。最後に送るアリスになれなかった者への優しいレクイエムを。
 
 ――σtop;->αnd-erung;=>βuild;=>{γestart};
 call(ζour)=>γecall(εin)=>ψake_μρ!
 ――望まぬ過去書き直して、今ある希望作り出すの
 だから起きて、思い出して、目を覚まして
 
 その歌声を聞いたアインは、その身が消えていくのを感じた。不思議と痛みはない。消えていく中、忘れていた自分の事を一つ思い出して少し笑みを浮かべた。

「ああ、思い出した。私は、人間になりたかったんだな」

 世界が戻る。謡い終えたイヴの元に二人が集まった。
「奴さん、行ったかね」
「行ったんじゃないかな。最後くらいは、誰にも邪魔されずに」
「どうかその魂に、安らぎがあらんことを」

 かつての騎士があったそこには、花が一輪咲いていた。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2021年01月11日
宿敵 『アリス騎士『アイン・アリスズナンバー』』 を撃破!


挿絵イラスト