#UDCアース
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●給料を超えるのはボーナスだけ
「さて、時期は師走、そろそろ仕事納めに向けて忙しくなる人間が増えてきます。忙しさは人から考える余裕を奪い、期せずして道を誤らせるものです」
UDCアースの貸し店舗の一室ではないどこか。時期外れもいい所な格好をした女(爆乳)が、同じ顔をした多数の少女たち(全員爆乳)を前に演説を行っていた。
なんだか時々どこかで見る光景だが、今回少女たちは口を挟まず黙って聞いている。
「しかしこの時期も決して悪いことばかりではありません。大きな楽しみの一つとして、賞与、いわゆるボーナスというものがあります。もちろん我が教団も同様。しかし、果たして本当にそれを得るに相応しい働きをしているか? それは甚だ疑問になります。それを見極めるのが統括管理者たる私の役目」
そう言って女はストッキングのようなニーハイソックスに挟み込んであった携帯電話を取り、どこかへと電話をかける。
「……私です。ええ、そろそろ復活するころだと思っていました。ボーナス? 最初に気にかけるのがそれですか? ええ、ありますよ。ただし私が預かっています。あなたこの一年で何回倒されたと思っているのです? 満額貰えるとお思いで? ……分かっているならよろしい。事前に伝えたのです、感謝してください。では」
女は通話相手と何事か話してから電話を切り、少女たちを見回す。
「さて、では早速査察に向かいますよ。人手がいる場合に備えてあなたたちもついてきなさい」
「ふええ~っ!?」
●貸店舗に立ち向かう
「皆さん、UDCアースで事件っす!」
そう言うのは褐色肌少女アカリ・ゴールドに憑依したヒーローマスク、ミルケン・ピーチ(魔法少女ミルケンピーチ・f15261)。
「場所はUDCアースの、まあそこそこの大きさの町っす。そこの商店街にある貸店舗を根城にしていた邪神教団が、今回生贄獲得作戦を行うみたいっす!」
ミルケンの説明に猟兵たちの顔が引き締ま……らない。多少時間が空いているとはいえさすがにもう三回目ともなれば気も緩んでくるというものだろう。だがミルケンはむしろ今までより真面目な表情だ。
「なんすけど、今回はその作戦自体はまだ始まってなくて、その実行役が貸店舗で復活したところを即叩いて欲しいっす。敵は『『ホリデープレゼンター』ビキニクロース』って奴っす」
その名に聞き覚えのある者もいるかもしれない。ビキニ姿のサンタコスプレをした女で、プレゼントをばらまいては人を誘惑したり袋やソリで攻撃してきたりする、実力はあるが頭が残念な邪神教団幹部だ。
「こいつは自分のピークであるクリスマスにまたイベントにかこつけてプレゼントばらまいて人さらいしようとしてるんすけど、今叩けば実行前に潰せるっす」
クリスマスのお祭りムードに便乗してならその作戦も少なからず成功率が上がるかもしれない。実際動かれる前に何とかしてしまった方がいいだろう。
「ただ、こいつを倒しても話は終わりじゃなくて、こいつの働きを見張りに来たより上級の幹部が現場に来るっす。まず出てくるのは『『豚房流鞭術士』子豚・美花』っていう、触手を鞭みたいに使うやつっす」
毎度上司に付き合わされ妙なことをやらされる彼女たちだが、今回は純粋に有事のための手勢として連れてこられている。いつもより戦闘意欲は高いかもしれない。
「で、こいつらを蹴散らしたら出てくるのが『『スーパーインスペクター』ビキニバイザー』っていう、やっぱりビキニ姿の女っす。こいつはビキニクロースよりさらに上の幹部で、復活した部下の査察と回収、もしやられた場合の作戦の引継ぎの為に来るみたいっすね。こいつは本部から配下……この場合はビキニクロースと美花のコピー品を召喚したり、こちらの戦い方を貶して実際に力ややる気を削いだりする、悪い方向に人の使い方が分かってるやつっす。あと上級幹部だけあって殴り合いも実は結構強いっす」
上級幹部というだけありその力はビキニクロースより上だ。油断していい相手ではないだろう。
「こいつを放っておくとクソ真面目な監視のもとにまともな誘拐作戦が始まってしまうっす。正直まともな誘拐事件の解決とかあたしに仕切れる気がしないっす! どうか始まる前にこの堅物OLをぶっ飛ばしてきて欲しいっす!」
仕切れないなら別のボディかグリモア猟兵に任せれば……とも思うが、彼女自身たびたび戦場となるこの街の空気に中てられているのかもしれない。
「あ、ちなみにやっぱり街はクリスマスムード一色っすけど、今回は街に出る事件じゃないんでお楽しみの時間はないっす。そう言うのは終わったあと個人でやってほしいっす。あとビキニバイザーがビキニなのは部下がビキニだから統一感を出してやる気を上げさせるためだとか。実は本人あんまりビキニ着たくないらしいっす」
最後にまた割とどうでもいい情報を付けたしつつ、ミルケンは猟兵をUDCアースへと転送するのであった。
鳴声海矢
こんにちは、鳴声海矢です。三種全部自分のフラグメントというのに挑戦。
度々発生するどこかズレている邪神教団シナリオ第三弾。拙作『過ぎ去りしイベントを求めて』及び『少女と触手と快楽と金がないサキュバス』の続編的位置づけですが、特に読んでなくても問題ありません。アホな幹部と堅物幹部のギャップを楽しむ戦闘依頼と思っていただければ。
第一章ではクリスマスの力で復活したばかりの邪神教団幹部『ビキニクロース』を、事を起こす前に叩いていただきます。通常のボス戦並みの強さがありますので、アホな言動に惑わされずしっかり戦ってください。
第二章では彼女を迎えに来たより上位の存在の手先『子豚・美花』と戦っていただきます。こちらは集団戦となり、一人一人はそこまで強くありませんが数で攻めてきます。
第三章では邪神教団の上意幹部『ビキニバイザー』との戦いになります。彼女はビキニクロースより強いので、油断なさらぬようご注意を。
場所はUDCアースの街にある広い貸店舗となります。ビキニクロースの復活を予感したビキニバイザーがあらかじめ借り上げておいた場所で、ご丁寧にクリスマス風の飾りつけはされていますが店としての実際の運営はしてないため、戦いの邪魔になるものはありません。
多少騒ぎを起こしても最後はUDC職員さんが何とかしてくれるので、よほどの無茶でなければ大体何でも出来るでしょう。キャバリア? クリスマスプレゼントにロボットなんて大定番じゃないですか! ちょっと大きくても誰も気にしません!
多分コミカル方面に流れそうな気がしますが、プレイング次第でどうとでもなります。
それでは、プレイングのプレゼントをお待ちしております。
第1章 ボス戦
『『ホリデープレゼンター』ビキニクロース』
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POW : 実はこれめっちゃ重い! 多分あたしの胸より重い!
単純で重い【袋】の一撃を叩きつける。直撃地点の周辺地形は破壊される。
SPD : サンタ・オン・ザ・ソリ・オン・ザ・ウェーブ!
【ソリの上に立ち、まるで波乗りの様な】突進によって与えたダメージに応じ、対象を後退させる。【袋から召喚した怪人スイカトナカイ】の協力があれば威力が倍増する。
WIZ : いい子にも悪い子にもプレゼントしちゃうよ!
【セクシーポーズを見せつけてのアピールと袋】から【の大量のプレゼント攻撃】を放ち、【誘惑】により対象の動きを一時的に封じる。
イラスト:森乃ゴリラ
👑11
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
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種別『ボス戦』のルール
記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※このボスの宿敵主は
「💠ミルケン・ピーチ」です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
UDCアースの貸店舗。外観こそクリスマスらしく飾り付けられているが、中は余った飾りとクリスマスグッズが置かれただけの、店舗というより倉庫と言った方がしっくりくるような殺風景な状態だ。
その中で、ビキニ姿の一人のサンタ女が険しい顔でノートパソコンに向き合っていた。
「せっかくクリスマスのお陰で復活できたってのに、何でいきなり査察とか入るのよ……計画書も見せなきゃなんないし、計画なんてあたしの頭の中にあれば十分でしょーが! プレゼントばらまいて子どもとカップル攫う! 他に書くことなんてないわよ! こんなもの書かせてる暇あったら経費と眷属だけよこせっつーの! えーと、計画書のテンプレどこだっけ……」
年末の社会人そのままな台詞を吐きながら、キーボードをたたくビキニ女。多分フォルダの整理も普段からしていないのだろう、仕事用と思しき町の外観や儀式の手順を写した写真の間に猫画像が挟まっているフォルダが開かれている。
事務仕事は苦手なのか、扉が開き何者かが入ってきても、顔を上げず画面を睨みつけたまま面倒くさそうに声を出す。
「まだ開店前でーす! もう二、三日してからきてくださーい!」
そのままキーボードを叩き続ける女。だが相手が出ていく様子がないのが目の端に入るとようやく顔を上げる。
「だからまだ何もできてないって……あれ、ていうかあんたたち誰?」
そもそも組織として借りており無用な人間は近づかないはずのこの場所。そこに乗り込んでくるような相手は、記憶は朧気ながら心当たりは一つしかない。
「……よく覚えてないけど、もしかしてあたしの事またぶっ殺しに来た系? そーいやあたしがいない間のこの辺担当のアホサキュバスどこ行ったの? まさかそれもあんたらが?」
敵襲、という言葉にようやく思い当たった途端、女はパソコンを閉じて袋の中に放り込み、そのまま立ち上がってそれを担ぎ上げる。
「ここで負けたらボーナス8掛けじゃすまないわ。復活したあたしの力を見せてあげる!」
最大のオンシーズンに力を滾らせるこの女こそ、『『ホリデープレゼンター』ビキニクロース』だ。
復活早々賞与の危機を迎える邪悪なサンタを、骸の海にとんぼ返りさせてやれ!
カナ・リーアス
【心情】せっかくのクリスマスに誘拐なんてさせないんだよー!…あれが敵なんだよ?私がいうのもあれだけど寒そうな格好のサンタなんだよー…
【作戦】袋の攻撃やソリの攻撃は防げれば【怪力】で受け止めるか【見切り】で回避するんだよー!プレゼント攻撃は防げないかもだけどそのときは【激痛耐性】で我慢だよー!
そして隙を見てそのままヒップドロップを食らわすんだよー!「サンタなら誘拐じゃなく子供に夢を与えるんだよー!」(絡み・アドリブOK)
死絡・送
・協力OK
・アドリブ絡みOK
スーパーロボット、ジガンソーレで出撃。
「質量には質量で守る!」と言い
相手がでかい袋で攻めようとしたら
かばうで味方を庇い、オーラ防御でバリヤーを貼り根性で耐えて継戦能力で
戦い続ける。
相手の突進には「素敵なお嬢さん、俺にプレゼントをくれないか?」
と誘惑し引き付けてカウンターで新武器のロケットパンチラッゾプーニョを発射して拠点防御で耐える。
頑張って味方を守る盾となり仲間が攻め倒す時間を作ろうと試みる。
「せっかくのクリスマスに誘拐なんてさせないんだよー!」
まず最初に店舗に踏み込んだカナ・リーアス(鬼の元気っ娘・f04987)の前で、様々な意味でのやる気を滾らせビキニ姿で袋を担ぎ上げる『ホリデープレゼンター』ビキニクロース。クリスマスに合っているようないないようなその姿にカナは一瞬あっけにとられる。
「……あれが敵なんだよ? 私がいうのもあれだけど寒そうな格好のサンタなんだよー……」
至って真っ当な意見。その意見にビキニクロースは袋を担いだまま答える。
「何言ってんの、これは一つで夏冬両方に対応できる完璧な衣装よ! 寒いくらい我慢よ我慢!」
やっぱり寒いらしい。その答えに呆れるカナに、ビキニクロースは袋を振り回して襲い掛かった。
「潰れろっ!」
「なんの!」
強烈な袋の一撃を、両手を突き出して受け止めるカナ。その重量はとてつもなく重く、体が潰されることこそ防いだが、両足が床にめり込み、体が低く沈む。
「く、重っ……!」
地形すら破壊するその衝撃に、カナの動きが一瞬止まる。さらに袋を振るい、ビキニクロースはもう一撃をカナへと見舞った。
「吹っ飛べ!」
「くっ……!」
無防備なカナへと袋が振るわれ、強烈な衝突音が響き渡る。だが、その袋が叩き潰したのは。
「質量には質量で守る!」
カナの前に現れた鋼鉄の装甲。死絡・送(ノーブルバット・f00528)の駆るスーパーロボット『ジガンソーレ』が、カナに放たれた一撃を受け止めていた。
「あんた誰よ! つか室内にそんなもん持ち込むな! 常識ないのあんたは!」
突如現れた乱入者に、お前にだけは言われたくないということを言いながらビキニクロースは喚き散らす。
一般家屋よりは広いとはいえ、街中にあるような普通の建物にキャバリアを押し込んでいるのだ、その姿勢はうずくまるような体勢となってやっと収まっていた。その姿勢を取るジガンソーレに、ビキニクロースは滅多打ちに袋を叩き込む。
「この鉄屑、ぺしゃんこにしてやるからね!」
登場時のインパクトこそあれ、どうせこれ以上は動けまいと力任せの大振りで袋を滅多打ちにするビキニクロース。実際その考えは半分は当たりであり、動かないジガンソーレの装甲をどんどんひしゃげさせていく。地形すら破壊する攻撃を連続で受けて曲がるだけで済んでいるのは、ジガンソーレの装甲の厚さに加え送が機体を通してオーラ防御を展開しているからだが、それでも状況は防戦一方だ。
だが、愛機が傷ついていっても送はあくまで冷静であった。味方を守る盾となる、それならば室内いっぱいに詰まって動かない方が敵を引きつけられるし、味方を隠す遮蔽物にもなる。事実、この間にカナは一旦機体の陰に隠れ反撃の機会と敵の動きを窺うことに専念していた。
「素敵なお嬢さん、俺にプレゼントをくれないか?」
さらに敵の攻撃を引き出すべくされたその挑発に、ビキニクロースは袋の口を緩めて答える。
「お望みならあげてもいいけどね! そうね……これなんかどう? とっても刺激的なプレゼントボックス!」
何が入っているかも分からない箱を取り出し、ジガンソーレに向けて投げつけるビキニクロース。それをジガンソーレが指先で打ち払うと、その指を踏み台にして人影が飛び上がった。
「プレゼント攻撃は防げないかもだけど……ここは我慢するんだよー!」
プレゼントが危険物ならダメージを、本物なら欲しくなる衝動を堪える覚悟を固めカナがジガンソーレの機体を足場に飛び跳ねる。
「じゃ、やっぱりこっちがいいわよね!」
それを叩き落とさんと、ビキニクロースは袋を振るう。だが、守られている間滅多打ちにする動きをずっと見たのだ、最早この大振りを見切ることは容易い。
「あまーい!」
カナは店の壁を蹴り、そのまま一端機体の上へ戻り、今度は頭の上まで駆けあがっていく。ビキニクロースもそれを追おうと機体に足をかけようとするが。
「無賃乗車はお断りだ!」
それまで守りに徹していたジガンソーレの片腕が勢いよく射出された。それは『ラッゾプーニョ』、ロケットパンチとなってビキニクロースを押し返す。
「あだっ!? ロボットの武器は人に向けるなって箱に書いてあるでしょ普通!」
男の子へのプレゼントと共に必ずされる注意だが、当然戦場でそんなものは一切効果はない。そしてそのパンチで壁際までビキニクロースが押し込まれたとき、ロボットの頭部からカナが大きく踏み切って跳躍した。
「お尻でドーン! なんだよー!」
カナはそのまま敵に尻を向け、そこを突き出して急降下する。
「サンタなら誘拐じゃなく子供に夢を与えるんだよー!」
カナの【ヒップドロップ】が、ビキニクロースの袋以上の重量と破壊力を持って敵を頭から叩き潰した。ビキニクロースもとっさに袋を持ち上げそれを防ごうとするが。
「このお尻あたしの胸より……袋より重い……!」
その圧倒的な重量に負け、床を大きく壊しながら床下へとめり込まされた。
「クリスマスを楽しませないサンタなんかお呼びじゃないよ! お尻ぺんぺーん!」
埋もれたビキニクロースに尻を向けて叩くカナ。その後ろでは、ジガンソーレの太陽型パーツがまるで彼女の後光になるように輝いていた。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵
迅雷・電子
【心情】こんなクリスマスに誘拐たぁ許せないね…そんなもん起こさせやしないよ!
【作戦】敵を発見したら制服を脱ぎ捨てイェカの姿に。「相撲には冬場所とかもあるんだ、寒いなんて言ってらんないよ!」
袋やソリの攻撃は【怪力】で受け止めるよ!【痛み耐性】も駆使しつつ「は、効かないねぇ…」と強がって見せるよ!その後は袋部分やソリを持ってびったんびったんで投げ飛ばしたり最後はビキニクロース自身を相撲投げしてやるよ!「やっぱあんな重い袋を持ってるだけあって力あるねぇ、良い力士になれそうなのに…」(絡み・アドリブOK)
夢ヶ枝・るこる
■方針
・アド/絡◎
■行動
(『スイーツセット』から『クリスマスケーキの試作品』を取出していただきつつ)
教団の方は、此処に何か恨みでも有るのですかねぇ?
それとも、何か他の理由が?
【白翼衣】を使用、天井すれすれを飛行して彼女の『上』を取りますねぇ。
これで『振り下ろす武器』である相手の『袋』はほぼ生かせなくなりますし、それだけの『天井の高さ』が有るのは以前に経験済みですぅ。
その上で『FBS』は包囲からの攻撃と、彼女が『足場』等を用意して此方を攻撃しようとした場合の『足場崩し』に使い、『FSS』を防御主体で展開すれば、まず捉えられません。
後は『FRS』と『FSS』の[砲撃]で、確実に叩いて参りますねぇ。
一度ダウンを取られ床から這い出してきたビキニクロースは、自分が埋められていた場所の山上を見て声を上げる。
「あぁぁぁ! また床壊されてる!」
相変わらずのその様子に、夢ヶ枝・るこる(豊饒の使徒・夢・f10980)は自前のスイーツセットからクリスマスケーキの試作品を取り出し食べながら疑問に思う。
「教団の方は、此処に何か恨みでも有るのですかねぇ? それとも、何か他の理由が?」
「うっさい! あんたたちこそこの建物に何か恨みでもあるわけ!? 毎回毎回直すのにいくらかかると思ってんのよ!」
前回倒されたときのことなど覚えていないはずなのだが、給与明細の弁済金あたりの項目を見て知ったのだろうか。今回もまた敷金は戻らず修繕費もかかることに、ビキニクロースは怒りを撒き散らす。
だが、そもそもそうなった原因はここで彼女がろくでもない悪事を働こうとしたことにある。大人しくしていれば別にだれもここを壊しになど来ないのだ。
「こんなクリスマスに誘拐たぁ許せないね……そんなもん起こさせやしないよ!」
その部分を指摘しながら迅雷・電子(女雷電・f23120)が土俵入りならぬ店舗入り。敵前に出て早々に電子は精服を脱ぎ捨て、サラシにまわしの相撲取りスタイルを披露する。
「あんた冬に相撲とか……寒くないの?」
「相撲には冬場所とかもあるんだ、寒いなんて言ってらんないよ!」
これまたお前がいうな、という言葉に電子はぱぁん! と手を打ちながら答え、四股を踏む。
ともあれ敵が目の前に現れたならばやる事は一つ。ビキニクロースは自分の袋を担ぎ上げ、それを振り回して二人に迫った。
「潰れろっ!」
まずは強烈な振り下ろしが電子に放たれ、電子はそれをがしっと手でつかんで受け止める。まるで強烈なぶちかましを喰らったかのように電子の脚が大きく後退るが、電子は決して倒れず、まるで土俵際にのこったように踏ん張って足を崩さない。
「は、効かないねぇ……」
受け止めた手や体は受領分のダメージはもちろん受けているが、決してそれを顔には出さない電子。その様子に焦れたようにビキニクロースは袋をもう一度振り回そうとするが、しっかりと掴んだ電子の手が袋を抑え込み、それを許さない。
「《大いなる豊饒の女神》の使徒の名に於いて、その証たる衣を此処に」
その間にるこるが【豊乳女神の加護・白翼衣】を用いて飛翔、天井すれすれの位置から浮遊兵装たちを展開した。
「あ、ちょ、降りてきなさいよ! 汚いわよ!」
上を見上げ怒鳴るビキニクロースだが、そもそも自分だって相撲取り相手に武器を振り回しているので他人の戦い方に文句をつける筋合いはない。地上に残るビキニクロースを戦輪『FBS』が取り囲み、露な肌に斬撃による攻撃をかけていく。
「あー、もう、くそっ、天井まで壊したらさすがにまずいし……てりゃあっ!」
ビキニクロースは少しの逡巡の後袋を手放し、それを踏み台にして跳躍、高々と足を上げ、対空蹴りをるこるに見舞った。元々頭が弱い分身体能力は高いのか、その蹴りはるこるの大きな胸を横から打ち据えダメージを与える。
「きゃあっ!?」
「へへん、どうよ! もう一発……」
袋の攻撃をすぐに諦めたあたり、はっきりと覚えていなくても前回同じ手で負けた記憶が朧気にあるのだろうか。だが、別の攻撃手段を用いてくることもるこるの予想の内。砲台『FRS』がビキニクロースが着地した袋を砲撃し、その足元を揺らした。
「おわわっ!?」
それで破れないのはオブリビオンの武器ゆえか、だが袋は大きく揺らいでビキニクロースはバランスを崩す。さらにその袋を、電子が思い切り後方へと振り回した。
「どりゃあっ!」
「うべっ!?」
袋が後方に飛んでいき、ビキニクロースが顔面と大きな胸を共に床にぶつけて転倒する。そのビキニクロース自身にも、電子が間髪入れず掴みかかった。
「掴んだよ!」
まず引き起こし、それから腰を掴む。ビキニクロースも慌ててその手を掴んで引きはがす……まわしを切る動作を行おうとするが、ビキニ諸共腰をがっしり掴んだ電子の手は決して剥がれない。
「ぐぐぐ……離せっての……」
「そりゃあっ!」
そのままビキニクロースを上方に派手にぶん投げる電子。その方向には天井に浮いたるこるが。
「えぇい!」
るこるを守るよう展開されていた『FSS』の砲撃が、飛んできたビキニクロースを叩き落とす。飛んできた方と逆側のベクトルを一気に加えられたビキニクロースは、そのまま床に叩きつけられ倒れ込んだ。
「やっぱあんな重い袋を持ってるだけあって力あるねぇ、良い力士になれそうなのに……」
電子が捕まれた腕に残った彼女の手形を見てそう呟く。行動は馬鹿げていてもその力はやはり本物だと、その手形は無言に告げていた。
大成功
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勝堀・円稼
クリスマスと言ったら稼ぎ時!
ド派手な配信で独身男性諸兄から巻き上げるチャンス!
それでは配信やって行きますにゃん♪
今日は迷惑な厨野郎をボコして街を掃除しちゃうにゃ
さっそく見つけたにゃ!
そこのコンプラ無視した変態ビキニ!あたしより目立つんじゃにゃいにゃ!
ヒェッいきなり暴れ出すにゃ!【放送コード規制】野郎にゃ!?
(振り回した袋を蹴った反転宙返りで距離を取る)
ちょっと猫かぶってるヒマもないし速攻で片付けないと事故りそう…
まずはあの袋を『爆¥ゴールドラッシュ』で消し炭にしてやる!
丸腰にになったらサクっとビキニ女を裂いて配信お終い!
袋の中身はネコババして視聴者に売りさばくか
ガッポリ大儲け、んな~ハッハ!
「クリスマスと言ったら稼ぎ時! ド派手な配信で独身男性諸兄から巻き上げるチャンス!」
次に店舗にやってきた勝堀・円稼(借金100億のマネーファイター・f30508)はやる気満々でそう声を上げた。体を起こすビキニクロースの前で、円稼はいそいそとカメラやマイクの準備を始める。
「それでは配信やって行きますにゃん♪今日は迷惑な厨野郎をボコして街を掃除しちゃうにゃ」
カメラの前で猫かぶりし、わざとらしいにゃんにゃん口調で笑顔を向ける円稼。その姿をビキニクロースがドン引きした目で見つめていた。
「うわー、こういうの生で見るときっついわー……」
猫画像は好きでもこういうのはお呼びでない、とばかりのその姿に、円稼は構わずカメラを向ける。
「さっそく見つけたにゃ! そこのコンプラ無視した変態ビキニ! あたしより目立つんじゃにゃいにゃ!」
自分もカメラに入りながら、やはりわざとらしくびしっと指を突きつける円稼。その前でビキニクロースは袋の口を開け中からソリを取り出し、それに飛び乗った。
「コンプラ無視ならうちの教団に言ってちょうだい! このままじゃボーナスが危ないのよ! ほら行けスイカトナカイ!」
さらに袋から容量無視で飛び出してきたスイカ頭のトナカイ怪人たちがソリを引き、チャリオットの如く円稼へと体当たりをぶちかました。いきなりの攻撃に円稼は慌てて横に飛んで避ける。
「ヒェッいきなり暴れ出すにゃ! 【放送コード規制】野郎にゃ!?」
何とか避けてすれ違いざま袋を蹴って距離を取るが、トナカイはすぐにUターンして再度円稼へ向けて突進。それもギリギリ躱すが、このままでは次は直撃は免れまい。
「ちょっと猫かぶってるヒマもないし速攻で片付けないと事故りそう……」
一応はヒーロー活動の配信なのだから、負ける姿を見せるわけにはいかない。スーツのデザインと円稼のスタイル的に勘違いされそうだが、そういうシーン用の配信ではないのだ。
再び突進の構えに入るビキニクロースを、円稼はガントレットを嵌めて待ち構える。
「家計も配信も、ギリギリどん底の方が燃え上がる! 投資しただけ闘志を燃やす拳を受けて見ろ!」
ヒーローらしい掛け声と共に燃え上がるガントレット。必殺技の一つ【爆¥ゴールドラッシュ】の構えに画面の向こうの視聴者は大盛り上がりだ。ただしそれと同時にガントレットの使用料も加算され始める。
突っ込んでくるビキニクロースに自らも踏み込み、まずはソリを引くトナカイ怪人たちを押しのけるように殴打、一気にビキニクロースに飛び掛かった。
「燃え尽きろっ!」
「くるんじゃないわよっ!」
それに対しビキニクロースは袋を振り回し、バッターのように円稼を撃ち返さんとする。その袋に狙いを定め、円稼は燃える拳を思い切り突き出した。
「きゃあっ!?」
突進の勢いも乗せて叩きつけられた袋だが、円稼の拳の勢いで弾き飛ばされ後方へと転がった。
「それじゃあサクっと変態ビキニを裂いて、配信終了っ!」
がら空きになったビキニクロースの体に、強烈な打ち上げの一撃が叩き込まれた。ご丁寧にその一撃のシーンは複数角度から撮影され、胸を揺らして吹っ飛んでいくビキニクロースの姿を多角的に撮影する。最後に拳を打ち上げたままのポーズの円稼を写し、勝利シーンで配信は終了した。
カメラが止まったのを確認し、落ちたビキニクロースの袋にいそいその駆け寄る円稼。
「袋の中身はネコババして視聴者に売りさばくか。ガッポリ大儲け、んな~ハッハ!」
意気揚々と袋を開けるが、その中にあったのは。
「……これ売れんの?」
触手とか粘液とかそれにまみれたスイカとか、ちょっと配信に悪影響を及ぼしそうなものばかり。大量に出していた玩具や戦前に投げ込んだはずのノートパソコンの姿は欠片も見当たらない。やはりUDCの用いるツールに常識は通用しないのか、それとも円稼の絶¥体質のなせる業か。
ともあれ金にならない袋の前でうなだれる円稼に、スーツの使用料だけが着々と積み上がっていくのであった。
成功
🔵🔵🔴
ドゥルール・ブラッドティアーズ
共闘×
グロ×
WIZ
邪神教団って苦労人が多い印象ね……
私達の楽園で永遠の幸福をあげるわ
守護霊の憑依【ドーピング】で戦闘力を高め
相手のセクシーポーズに【気合い】爆発!
【残像・ダッシュ】からの【怪力】で押し倒すわ♥
出されたプレゼントに危険物が入っていても
『挽歌・性夜の狂宴』で召喚した470人のサンタ娘が対処
ホリィ:別個体のあたし相手なら手口は読めてるよ。
超重量の袋で殴り飛ばすわ!
メイ:あたしは蝋で固めていくね~♪
クリス:今度は私達がプレゼントしますよ
彼女達の袋から出た触手が
私とビキニクロースを密着させる形で【捕縛】
お互い触手に前後の穴を【慰め】られながら
濃厚なキスと共に胸を擦り付け合い【生命力吸収】
査察が入ったり書類を提出させられたりと、現実的な仕事がやたらと多い邪神教団。彼女たちの所属する教団が特殊なのかもしれないが、組織である以上業種に関わらず存在する骨子というものがあるのだろう。
「邪神教団って苦労人が多い印象ね……私達の楽園で永遠の幸福をあげるわ」
ドゥルール・ブラッドティアーズ(狂愛の吸血姫・f10671)はそんな彼女の苦労を察しつつ、その前に立つ。
「残念だけど、楽園はうちの教団が作る予定なのよね。それにあたし、貰うんじゃなくて上げる方が仕事だから! ほら、いい子にも悪い子にもプレゼントしちゃうよ!」
ビキニクロースはそれに対し、あくまで自分の役目を忠実に遂行するべく注目を引くセクシーポーズを取りつつ袋の中に手を突っ込んだ。だがそのポーズに、ドゥルールの気合もまた奮い立つ。
「それじゃ遠慮なくいただくわ!」
勢い良く駆け出し、ポーズを取るビキニクロースに掴みかかるドゥルール。その手を掴み押し倒そうとするが、ビキニクロースも力は相当なもの、バランスを崩しながらもなんとか踏ん張り、袋の中の手を動かし続ける。
「欲しいなら邪魔しないでちょうだい……ほらサービスよ、持ってきなさい! 女相手に使うとは思わなかったけど!」
片腕を掴む手を振りほどき、袋の中から大量の何かを放り出すビキニクロース。その中身は、何枚かずつまとめられたいわゆる『お宝画像』……しかも自分のものではなく、同僚と思しき別のビキニ女性のものだ。角度的に隠し撮りらしきそれをあえて広い範囲にばらまき、拾わせて動きを止めようとするビキニクロース。その目論見は当たり、思わずドゥルールはその画像に手を伸ばして拘束を緩めてしまった。
「あら、わざわざありがとう。それじゃあお返しを上げるわね。年中無休で性夜祭♪」
「「「メリークリスマース!!!」」」
その掛け声と共に、店を埋め尽くさんばかりに大量のサンタガールが現れた。外見は様々だが、戦闘に立つのは三人のサンタ娘。
「今度は私達がプレゼントしますよ」
赤髪の黒サンタが無表情に言い。
「あたしは蝋で固めていくね~♪」
蝋燭を持った桃色ポニテののサンタが意地悪く笑い。
「別個体のあたし相手なら手口は読めてるよ。超重量の袋で殴り飛ばすわ!」
青髪でビキニ姿……ビキニクロースと全く同じ姿のサンタが明るく笑う。
「げ、あんたもあいつと似たような技もってるわけ!? つか何であたしのコピーまでそっちにいるのよ!」
上司の監査役が持つらしいコピー召喚の技を思い出しているのだろう、嫌な顔をしながらビキニクロースは袋を構えて殴り掛かる。ホリィもまた全く同じ動きで袋を振り回し、衝突音を立てて巨大な袋同士がぶつかり合った。
「何入ってるのか知らないけど……そう簡単に真似できると思わないでよね!」
その言葉通り、コピーとオリジナルの差かビキニクロースの勢いが徐々にホリィを押していく。だが、単純な力で上回れどビキニクロースには無いものがある。
「では真似ではないもので」
クリスが静かに言いながら袋の口を緩めると、そこから飛び出したのは大量の触手。触手自体はビキニクロースの袋にも入っているが、クリスの袋はほぼそれに特化した性的な袋だ。入っている量が違う。その触手はビキニクロースを絡めとり、その体を撫でまわす。
「こんな触手、引きちぎって……!」
「まあまあ、そう言わず受け取って」
その触手を力尽くで振りほどこうとする手足に、メイが袋から大量の蝋をぶちまけて拘束をかける。固まった腕では触手を振りほどくことは難しく、かといって先に蝋を砕こうとすれば触手が体を嬲って力を抜けさせる。そうして動けなくなったところで、ドゥルールが自分も触手に巻き込まれながらビキニクロースに改めて抱き着いた。
「さあ、本命プレゼントを頂くわね♥」
ドゥルールが触手に互いを巻かれながら体を寄せ、ビキニを脱がせたビキニクロースと自身の胸や股間を寄せ、こすりあわせた。
「あ、あたしはガチでやるのは専門がいひぃぃっ!?」
触手に体を貫かれ、ビキニクロースが高い声を上げる。その後ろではホリィ達三人もまたそれぞれの袋の中を使い楽しみ合い、その周囲では大量のサンタ娘がビキニクロースがばらまいたプレゼント画像を回収し、袋に詰めている。
ビキニクロースが出した『プレゼント』を全て受け取りつくすまで、サンタ隊の饗宴は続くのであった。
成功
🔵🔵🔴
ジェイク・リー
※アリス達と共闘
「俺はジョウだ。今は変わっている」
人格はジョウに入れ替わって行動。
無数の願望を光が出ている亀裂の入った銀色の長剣、魔剣ベオウルフと八邉鬼衆を変化させた魔刀、天破剣に変える。
目にも留まらぬダッシュと早業による居合やベオウルフによる衝撃波を放つ。
戦いながら集中による魔力溜めを行い、残像を残せるようになる程に能力を強化する。
二刀流によるきりもみ回転による滑空突撃を繰り出す。
アドリブOK
アリス・スラクシナ
※エルーゼ、華澄、ミラー、ジェイクと行動
「勝手に契約完了などと」
置手紙一枚残して勝手にいなくなったとなって怒るなと言うのが無理だ。
エルーゼと華澄も怒っているが、会えるかどうか分らん相手を探すとなると。
「……あ」
まさか出くわすとは。
「おい!勝手に抜けるとはどういうことだ!?」
さすがに二人も詰め寄るが、ジェイクではないので解放することに。
「あんたを責めても仕方ない。あとで色々言うかもしれん」
やる事をやってからだな。
(これが……古の戦士の)
とても手が出せるレベルじゃない。それでも何かあれば、隙を突いていくしか。
アドリブOK
藤宮・華澄
※アリス、エルーゼ、ミラー、ジェイクと行動
「一言挨拶くらいは言ってくれてもいいのに」
怒ってますよ。一行の手紙だけ残して消えるなんて。
会ったら文句言ってやりたいです。
「……あ」
会った以上は文句言いますよ。
「勝手にいなくなって、どんな思いだと思ってるんですか?」
ジェイクさんじゃなくてジョウさんだと知って慌てて謝り。
「えーと、前に戦ったことある相手だと思うので」
たぶん、経験した相手なのでサポートくらいなら。
アドリブOK
エルーゼ・フーシェン
※ミラー、アリス、華澄、ジェイクと行動
「ほんとに信じられないわよ!」
弟分の様に見ていたから猶更怒るわよ。
会ったら文句言ってやるわ!
なんて言ってたら誰か来たわね。
「……あ」
会った以上は文句言うわ。
「なんで勝手にいなくなったりしたのよ!?」
まだ言い足りないと思っていたらジョウだと言って。
雰囲気も異なるから嘘ではなさそう。
理由は後で聞き出すとして、今は敵を倒すことね。
ジョウ一人でやると言ってるから任せるかな。
それに、戦いを学ぶチャンスかもしれないしね。
アドリブOK
ベアトリス・ミラー
※エルーゼ、アリス、華澄、ジェイクと行動
「まあ、傭兵であるならこうなる事も」
いずれ契約が切れるときは来るでしょう。
(さすがに責め過ぎてるようなら止めないと)
ここに来たら、と思ったら来ましたねえ。
けど雰囲気が異なるので別人かと。
「後で本人に聞いたほうがいいかなと」
いればの話になるけど。
ジョウさんの戦闘スタイルは今後の参考になるかもしれないので、よく見ておかないと。
連戦になる可能性もあるから、温存も兼てだけど。
アドリブOK
今まさに猟兵と邪神教団幹部との戦いが行われている貸店舗。その入口の前で、四人の女たちが話し合っていた。
「ほんとに信じられないわよ!」
エルーゼ・フーシェン(踊り子・f13445)が憤懣やるかたない、といった様子で声を荒げた。
「勝手に契約完了などと」
アリス・スラクシナ(邪神の仔・f21329)もまた、苛立った様子で歯噛みしている。
「一言挨拶くらいは言ってくれてもいいのに」
そして藤宮・華澄(戦医師・f17614)も、普段の彼女らしからぬ怒りと不機嫌さを込めた表情でそう言った。
三人が怒ってのは同じ相手に対して。ずっと一緒にいたのに、たった一行だけの置手紙を残していなくなった男。
「会ったら文句言ってやるわ!」
エルーゼのその言葉は、三人の総意でもあるだろう。その様子を見ながら、ただ一人ベアトリス・ミラー(クリエイター・f30743)だけは冷静だった。
「まあ、傭兵であるならこうなる事も」
傭兵というのはそもそも契約関係に従って戦うもの。それが終わればいなくなるのが自然なのだ。付き合いの短い自分と違い長く共にいた彼女たちはそれを忘れているのだろうと、ベアトリスは考える。
ともあれ、今は別の事件の解決のためここに来ているのだ。関係のない怒りは後回しにしなければならない。
ベアトリスになだめられながら、一同は店舗の扉を開けた。
そこではすでに、先にいた一人が目的の相手と交戦を開始していた。
「……あ」
その男の姿は、たった今まで三人が怒りをぶつけていた相手。僅かな手紙だけを残し彼女たちのもとから去ったジェイク・リー(嵐を齎す者・f24231)その人であった。
その姿に一度収まりかけた怒りが再度沸き上がり、三人は一斉に彼に詰め寄る。
「なんで勝手にいなくなったりしたのよ!?」
「おい!勝手に抜けるとはどういうことだ!?」
「勝手にいなくなって、どんな思いだと思ってるんですか?」
その剣幕にジェイクは一瞬困惑したような眼をした後、大きく一度息をついた。
「俺はジョウだ。今は変わっている」
その名はジェイクが無数に宿す人格の一つ。姿を見せるようになったのはごく最近だが、多くの知識と秘密を持った男だ。
ヒートアップしていた三人も、ジェイクとは明らかに違うその口調と立ち居振る舞い、そしてジェイク自身が他の人格の真似をしてまで言い逃れする男ではないという信頼から、彼が本当にジョウだと思いいたり慌てて怒りを沈めていく。
「ご、ごめんなさい、つい……」
「あったら文句言ってやるって、そればっかりだったもので……」
人違いで怒りをぶつけてしまったことにエルーゼと華澄は極まりが悪そうに謝った。
「まあ、間違っていないと言えばその通りだ。気にするな」
ジョウは本当に気にしていない風にそう言い、彼女たちを諫める。
「とはいえあんたを責めても仕方ない。あとで色々言うかもしれん」
アリスも相手が違うと知り、一旦は激しい怒りを収めたようだ。その様子を見て、ベアトリスは内心で胸を撫でおろす。
(さすがに責め過ぎてるようなら止めないと、と思いましたが)
最後の冷静さだけは残っていたのか、あるいは別人格とはいえ本人を早々に見つけられたからか。ともあれ、これで目の前のことに集中できる。
「後で本人に聞いたほうがいいかなと」
「えーと、前に戦ったことある相手だと思うので」
そう言って構えるが、彼女たちを制してジョウが改めて前に出る。
「こいつはまだ前座のようだからな、温存の必要がある」
そう言って構えるのは、『無数の願望』を変化させた光が出ている亀裂の入った銀色の長剣、魔剣ベオウルフと『八邉鬼衆』を変化させた魔刀、天破剣の二刀。
「せっかく来た仲間を下がらせてカッコつけすぎじゃない? そんな悪い子にもプレゼントはあげちゃうけど!」
そのジョウに、容赦はしないとばかりにビキニクロースは袋から大量の箱を投げつけた。ジョウは素早くその箱を切り裂いていくが、中身は爆発物だったらしく、次々とその場で爆炎が巻き起こる。
「まだまだ! それ行けスイカトナカイたち!」
その爆炎に紛れて袋からトナカイ怪人たちを召喚、ソリを引かせて体当たりをかけるビキニクロース。その体当たりをジョウはじっと待ち構える。
「吹っ飛べ!」
その直撃の瞬間、ジョウはほんの僅かにだけ横に動き、居合のように刀を一閃した。そのままソリは上の横を駆け抜け後方にいるエルーゼたちにも届きそうになるが、ぶつかる一瞬前、ソリが上下二つにずれそのままこわれ、ビキニクロースも床へと転がり落ちる。
「いったぁ……え、ソリ壊されてる!?」
その早業はビキニクロースのみならず、後ろで見ていた者たちにも捕らえられなかった。
(これが……古の戦士の)
何かあれば隙をついていこうと思っていたアリスだが、そのような者をさしはさむ余地のない戦いに手にした武器を下げざるを得なかった。
それはサポートくらいならと構えていた華澄も同様。せめて呼び出された怪人くらいは撃とうと思っても、ソリと同時に切られたのか既にその姿は消え失せていた。
「ジョウ一人でやると言ってるし、任せればいいんじゃない? 戦いを学ぶチャンスかもしれないしね」
「ジョウさんの戦闘スタイルは今後の参考になるかもしれないので、よく見ておかないと」
エルーゼとベアトリスは割り込むことを早々に諦め、見学に徹することを決めていた。手を出す余地がないなら勉強の機会にしてしまえばいい。そう考え見ることに集中する彼女たちだが、ビキニクロースにとっては戦場にいる敵ということに変わりはない。
「ぼーっと突っ立ってて……潰しちゃうよ!」
立ち上がり、袋を担いで大振りに振り回すビキニクロース。その勢いはすさまじく、ここまでの連戦の疲労すら感じさせない強力な一撃が後ろにいたメンバーを襲った。
「……くっ!」
どうにかその攻撃を躱し、防ぐが、やはり地形を破壊するほどの一撃だけあって威力はすさまじい。足元に叩きつけられればそれだけで体が揺らぐし、ガードしてもそれを無理矢理貫通してダメージを与えてくる。
「君の相手はこちらだ」
後ろを攻めるビキニクロースに、ジョウが素早く詰め寄って切りかかる。だがビキニクロースも即座にその動きに反応、袋を横ぶりにその体を思い切り殴り飛ばした。
「もらったぁ!」
袋の下で体がつぶれる感触。それが手に伝わり、ビキニクロースが会心の笑みを浮かべる。
だが、袋を改めて担ぎ上げると、その下には体どころか血の染み一つ残ってはいなかった。
「……どこを見ている」
その声が聞こえるのは上。ビキニクロースが叩き潰したのは、ため込んだ魔力で作った残像だった。魔力を物質化したため殴った感触を相手に伝えることは出来る。攻撃までさせられるほど上等なものではないが、どうせ潰させるためのものだ、そこまで精巧なものである必要はない。
きりもみ回転で突撃してくる上に対し、ビキニクロースは改めて袋を振り下ろす。
「潰れろっ!」
その袋は確かにジョウを捕らえた。が、まるでドリルのように回転するジョウは袋を切り裂いて貫き、そのままの勢いでビキニクロースの腹部に突き刺さった。
あたりに袋から零れた無数のプレゼント箱や触手の切れ端、そしてビキニクロース自身の鮮血が撒き散らされる。
「復活したばっかなのに……これじゃ、あたしの……いやぁぁぁぁぁぁっ!!」
様々なものを失う悲愴な声を上げ、ビキニクロースは消滅した。
教団幹部がまたしても倒れたことになるが、この戦いはこれで終わりではない。むしろここからが本番だとでもいうように、間を置かずして店舗の扉が開かれた。
成功
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第2章 集団戦
『『豚房流鞭術士』子豚・美花』
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POW : 豚房流鞭術・触手さんに美花を全部あげちゃいます
自身の肉体を【より侵食させ、快感と共に乳内の触手の栄養】に変え、レベルmまで伸びる強い伸縮性と、任意の速度で戻る弾力性を付与する。
SPD : 豚房流鞭術・触手さんおっぱい揺らしちゃだめぇ!
【爆乳を揺らし、両乳の触手での高速連続殴打】を発動する。超高速連続攻撃が可能だが、回避されても中止できない。
WIZ : 豚房流鞭術・美花を苛めていいのは触手さんだけです
【右乳から生える触手による殴打】【左乳から生える触手による絡みつき】【ブルマから伸びる触手による突き刺し】を対象に放ち、命中した対象の攻撃力を減らす。全て命中するとユーベルコードを封じる。
イラスト:すねいる
👑11
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴🔴🔴🔴🔴
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種別『集団戦』のルール
記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
「こんにちはー、偉い人いますかー?」
店舗の扉を開け入って来たのは、体操服を着た幼い少女の集団。時節柄に合わせてか、彼女たちはめいめい頭に三角帽子やトナカイの角つきのフードを被っていたり、首元に鈴付きのリボンや星飾りなどを着けているなどクリスマス風なワンポイント仮装をしていた。
勿論近所の子どもが迷い込んできたのではない。顔立ちに不釣り合いな巨大すぎる胸と、全員同じ顔という様々な意味で有り得ない姿をした彼女たちは、店舗の中を見回し、その破壊の跡と散らばった袋やソリの欠片を見て顔色を変える。
「あれ、何だか壊れちゃってます……偉い人のお金で直したって言ってたですけど」
「あと知らない人がいっぱいいます。なんだかとっても怖そうな人たちです……」
おどおどとした様子で顔を見合わせる少女達。それぞれ同じ顔と同じ声で話し合い状況を確認しているのだろう。
「えっと、多分偉い人はあの人たちにやられちゃったんです。そういう時はもっと偉い人が来るまでにお片付けしておかなきゃいけないんです」
少女たちが状況を理解すると同時に、その服の下が激しく蠢き、服をめくりあげ赤黒い触手が粘液を滴らせながら現れた。
「触手さん、美花と一緒に頑張りましょう!」
そう言って爆乳をぶるんと震わせ、触手が床を一度叩く。
この触手を鞭のように使う爆乳少女こそが『『豚房流鞭術士』子豚・美花』だ。この触手に魅入られた邪神の落とし仔たちを、その上役が来る前に迅速に始末するのだ!
久遠・翔
アドリブ絡みエロ歓迎
純潔死守
出遅れた…何か復活した気配感じたけどもう見慣れた破壊後になってる…
お邪魔しますと入ると美花の群れ…アカン
選択UC勝手に発動して美花も触手も魅了して群れの中心に…って、当たってるんぶぅ!?と胸に挟まれます
弄られているとUC無自覚の使役術の効果でパスが繋がり落ち着くようにしますが、前回よりも深く繋がった為胸や股間の触手の感覚まで繋がってしまい悶え何度も果てます
美花達は同じ感覚を共有できたのが嬉しかったのか自分自身の触手で思う様に感じ果て俺自身にその感覚を伝え続け抱き着き一緒に一緒にー!とせかされ最終的に群れと共に果てます
UC無自覚の誘惑術で回復しつつ美花達は果て散ります
同じ顔の少女の群れがくぐっていった店舗の扉。それから遅れることしばし、彼女たちの後を追うように、一人の猟兵がその扉に手をかけていた。
「出遅れた……何か復活した気配感じたけどもう見慣れた破壊後になってる……」
久遠・翔(性別迷子・f00042)は直感的に邪神復活の気配を感じ取り、今まで幾度かその眷属と交戦したこの場所へとやってきた……が、その姿は既に一戦交えたかの如く、あちこちに傷やひびが入った姿となっていた。そしてそれは翔の記憶の中にある、この店舗の常の姿にも一致している。
ともあれ、これは既に戦いが始まっているということだ。翔は一応お邪魔しますといい急ぎ店舗の扉を開け中へと入る。そしてそこにいたのは。
「アカン」
体操服姿の爆乳少女の群れ。少女たちは入ってきた翔を認めると、ぶるんとその胸を揺らし触手を波打たせた。
「触手さん、美花をあげちゃいますからあの人を捕まえちゃいましょう!」
美花が自分の胸を揉みしだき、その中身を触手に送り込む。その触手は瞬く間に翔を捕らえ、その体を美花の群れの中へと引きずり込んだ。
「当たってるんぶぅ!?」
そのまま取り囲まれ、美花たちの爆乳を一斉に押し当てられる翔。【無自覚の魅了術】の力により美花たちは翔に対し攻撃よりも愛玩を目的に攻めかかり、自分の一番特徴的な部位である爆乳による責めを行っていた。
さらには触手をのたうたせ、翔の服をはぎ取ってその体をまさぐる美花たち。その動きは艶めかしくも的確で、翔の大ぶりな胸や尻、股間などを的確に撫で快感を与えていた。
「ふあっ、ひ、あぁぁ……」
「触手さん、この人にお引越ししましょうね。今触手さんのお部屋作ってあげます」
そう言って美花は翔の胸を搾り上げ、その先端に指を押し込んでぐりぐりとほじるように動かす。その間も美花の体内で触手は蠢き続けて美花を快感で制御し続けているが、翔自身何度も美花と戦った結果その感覚を繋ぎやすくなってしまい、彼女の快感を自分のものとして受け、植え付けられるまでもなく体内を触手に蹂躙される快楽に染め上げられていた。
「あれ、この人もう触手さんで気持ちよくなってますよ」
「じゃあこっちも一緒に気持ちよくなれるですね」
元々本体経由で感覚や意思を共有している美花たちは、パスの繋がった翔を仲間に近いものと認め、自分の中の触手をそれぞれにのたうたせる。その感覚は翔に繋がり、乳房を触手に内側から抉られ、穴をこすりながら外へ出ていく快感を触手の間だ入っていないはずのその胸へと与えていた。感覚共有する相手が外から来たのが嬉しいのか、美花たちは翔に抱き着き一緒に快楽を得ようとせがむ。
「それじゃあ一緒に、とっても気持ちよくなりましょう……」
「気持ちよくって死んじゃうですよぉ」
「ひ、も、だめ……」
感覚の繋がった翔の前で、美花たちが触手を互いの体に絡めあう。そのまま触手は美花たちの全身に回り、そして一斉にその乳房やブルマの中を貫いた。
「いひぃぃぃぃぃっ!?」
「おぎょおぉぉぉぉっ!?」
「美花まで、一緒にぃぃぃぃっ!?」
その快楽を流し込むように、指でほじくられていた翔の胸に触手がねじ込まれ脈動し、伝えられた周囲の美花全員分の快感がまとめて翔の脳を焼く。同時にそれが美花たちにもフィードバックされ、美花たちも人数分倍された快楽に目を裏返らせ、粘液と白く甘い液体を噴き上げながら全員がばたばたと倒れていった。
そのまま生命力吸収術で翔の体力が回復し美花が動けなくなるまで、全員が快楽を共有しながら痙攣し果て続けるのであった。
成功
🔵🔵🔴
夢ヶ枝・るこる
■方針
・アド/絡◎
■行動
おや、もういらしたのですねぇ。
それでは、始めましょう。
【截相】を使用、全ての『祭器』に『空間破壊効果』を付与しますねぇ。
狭い屋内であれば『射程』は然程必要ありませんから『種類ごとの調整』は『FRS』と『FBS』は共に『攻撃回数強化』、『FSS』は『防御力強化』を指定し、全て『射程低下』をするのが良いでしょう。
弾力を強化しても、その周囲の『空間』ごと破壊すれば効果は無く『FSS』による防御も同様ですぅ。
後は油断せず『刀』も使い確実に参りましょう。
まあ、今回は振り回されているわけでは無さそうですし、比較的良い上司なのですかねぇ?
それでしたら、一応は良かったのかもしれません。
店舗内へと続々と入ってくる子豚・美花の群れ。その軍勢を、夢ヶ枝・るこる(豊饒の使徒・夢・f10980)は特に慌てた様子もなく見る。
「おや、もういらしたのですねぇ。それでは、始めましょう」
この場所だけでなく、他の所でも既に何度となく戦った相手と、るこるは気後れなく浮遊兵装を展開、彼女たちを迎え撃った。
「大いなる豊饒の女神、あなたの使徒に『消失の加護』をお与え下さいませ」
【豊乳女神の加護・截相】を使い兵装に力を与えるるこる。その様子に、美花たちも一斉に体操服に手を突っ込み、自分の乳房を揉みしだき始める。
「とってもおっきなおっぱいです……触手さん、いっぱい伸びないとあのおっぱいは巻けないです!」
美花は自分の体自体を搾りだすように乳内に送り、触手の栄養とした。宿主の体を餌として強化された触手は、その出入り口を押し広げながら太くなり、張り艶を増してるこるへと襲い掛かる。
一気に伸びた触手だが、並んだ浮遊砲台『FRS』の連続射撃によって空中で叩き落とされ、さらに戦輪『FBS』の斬撃によって半ばから切断、地面に落ちでびくびくとのたうって溶けた。
「ぴゃぎぃぃぃっ!?」
その触手とつながっていた美花が、目を裏返らせて痙攣し崩れ落ちる。それを見た他の美花が一斉に回り込むように触手を伸ばすが、普段以上の連射力と機動力を発揮する兵装の攻撃の前、抗し切ることもできずに纏めて押し返された。
「狭い屋内であれば『射程』は然程必要ありませんからねぇ」
【截相】の力は一つの性能を犠牲に、別の性能を強化するというもの。るこるのいう十室内戦ならば長い射程は必要なく、おまけに相手の武器はリーチの長い触手とはいえ向こうから向かってきてくれるのだ、短くなった射程でも当てることは容易い。さらにもう一つの能力てして空間そのものを破壊する力があり、それによって触手の弾力をある程度無視できる。こうして美花の武器を封じつつ、るこるは強化された攻撃回数で美花を圧倒していたのだ。
「触手さん……美花のおっぱい全部つかってぇ!」
美花が手が埋もれる程に乳房を握りしめ、それで搾りだされたかのように触手が高速で伸びる。それは兵装の攻撃の隙間を抜け、るこるの元へとついに届いた。その一本は防御力を強化したビームシールド『FSS』に弾かれる。だが、もう一本はシールドの隙間を抜け、ついにるこるの体……乳房へと巻き付いた。
「あぁっ!?」
それに続くように、何本もの触手がるこるの両乳房を締めあげる。盾もまた防御力の代わりに射程を減らしていたが、その結果防御できる範囲も狭まり、防壁に隙間が生じていた。その隙をついた触手はるこるの巨大な胸をその弾力で締め上げ、美花自身が触手の為にそうしたように、中身を搾り取る勢いで締め上げる。
「触手さん……美花はもう死んじゃうから、ここに住んでくださいねぇ」
体の大部分を供出したか、小柄な体をより縮ませた美花が狂気の笑いでるこるの乳を搾る。豊満な乳房が搾り上げられたわみ、触手がその先端に狙いを定め、そして進入を開始する……
「たぁぁっ!」
だが、次の瞬間るこるの掛け声と共に、鎌首を持ち上げていた触手は切断され、地に落ちた。るこるの手には刀が握られ、それが触手からの返り血ならぬ返り粘液でぬらぬらと光っている。
浮遊兵装を抜かれたときのため用意しておいた刀の一撃に、美花の命がけの息撃破その命を捧げた触手諸共切り裂かれたのだ。
「触手さ……あぁぁぁぁん!」
苦痛か快感か、涙を流して絶叫しこと切れる触手を失った美花。戦いの果てに命を落とすその姿は、しかし下級の戦闘員のような存在としてはある種あるべき姿なのかもしれない。
「まあ、今回は振り回されているわけでは無さそうですし、比較的良い上司なのですかねぇ? それでしたら、一応は良かったのかもしれません」
今までのように嫌々従っている様子は見えないその姿を見つつ、るこるは前に展開した兵装と最終防衛ラインの刀で、乳房に巻き付いた触手を切り落としていくのであった。
成功
🔵🔵🔴
カナ・リーアス
【心情】ふー…なんとかサンタには勝てたんだよー…げげっ!あいつらは前に戦った事ある触手幼女!あの時よりは感情があるっぽいけど今回も負けないんだよー!
【作戦】触手の攻撃は【見切り】で回避か【武器受け】で防ぐんだよー!そしてこっちはグラウンドクラッシャーでまどめて吹っ飛ばすか「鬼さんこーちら!」と【挑発】してなるべく一ヶ所に集めた後そのままヒップドロップを浴びせるんだよー!「でっかい胸にはでっかいお尻攻撃だよー!」
【絡み・アドリブOK】
迅雷・電子
【心情】なんだ、今度の相手はこんな虫も殺せなそうな娘達なのかい?これじゃちょっと攻撃できな…くもないねこりゃ…(少女達から触手が出てくるのを見て)大人しそうな顔してこりゃやばそうじゃないのさ…仕方ない、まとめてかかってきな!
【作戦】触手の攻撃は【見切り】で回避するか【怪力】で受け止めるよ!そして触手をもってのびったんびったんで投げ飛ばしたり、触手攻撃からのカウンターで連続つっぱりを食らわせてどんどん数を減らしていくよ!一人を上手投げとかして【恐怖を与える】事で何人かを怖がらせて有利にしようかねぇ「触手だろうが怖かないよ!かかってきな!(四股を踏みつつ)」(絡み・アドリブOK)
「ふー……なんとかサンタには勝てたんだよー……」
ビキニクロースとの一戦を終え、一息つくカナ・リーアス(鬼の元気っ娘・f04987)。だが休息の間は与えぬとでも言うかのように、次々と敵はなだれ込んでくる。その姿を見た瞬間、カナの顔が歪んだ。
「げげっ! あいつらは前に戦った事ある触手幼女! あの時よりは感情があるっぽいけど今回も負けないんだよー!」
一年以上前だが、カナは別の場所で子豚・美花の集団と戦ったことがあった。狂気濡れであったその時よりは今の方がまだ話は通じそうに見えるが、だからと言って手加減する理由はない。今度も返り討ちにしてやると息巻くカナの隣で、迅雷・電子(女雷電・f23120)もまた渋い顔をしていた。
「なんだ、今度の相手はこんな虫も殺せなそうな娘達なのかい?これじゃちょっと攻撃できな……」
気弱そうなあどけない顔に躊躇する電子の前で、美花たちはその体からにゅるんと触手を生やしのたうたせる。
「……くもないねこりゃ……」
前言撤回、明らかに異形の存在であり、その触手の動きは様々な意味で危険なものだと言うのは一目瞭然だ。
「大人しそうな顔してこりゃやばそうじゃないのさ……仕方ない、まとめてかかってきな!」
これなら容赦しないと気合十分、低い構えを取る電子に、美花は触手をうねらせ向かいあう。
「触手さん、捕まえちゃいましょう!」
美花の体が僅かに縮み、その代わりというように触手が激しくのたうち、伸びる。その触手を、二人はギリギリまで見据え、そしてそれぞれに対応策を取った。
「へへーん、当たらないよ!」
カナは触手のしなりからその動きを見切り、飛び跳ねて避ける。床を一度打ち据え、しなり方向を変えるそれも、自身の武器であるバットに当てて直撃を避けた。
一方電子の方は、そのしなる触手を正面からつかみ取った。ばしんという強烈な破裂音と共に、電子の腕に触手が叩きつけられる。
「このまま捕まえちゃいます!」
受け止められてなお、美花はその腕に触手を巻き付け強烈に締め上げた。高い伸縮性を活かしその肉と骨を搾り上げるが、電子は決して怯まない。
「相撲取り相手に綱引きとはいい度胸してるね!」
そのまま強引に両手で触手を掴み、電子は思い切りそれを引っ張った。伸縮性を持つ触手が強引に引き延ばされ、小柄で重くない美花がそのまま易々と引き倒される。
「はわっ!?」
「まだまだ、そらぁっ!」
そのままハンマー投げのように振り回し、室内で美花を振り回す電子。触手の浸食性が仇となり、美花が壁に直撃する。
「あぐぅ……」
「その壁ごと、ふっとんじゃえ!」
そこにカナの【グラウンドクラッシャー】が炸裂、壁もろとも美花の一体を粉砕した。
「ち、近づいちゃだめです……触手さん、足を捕まえましょう!」
二人のその大力に、パワー勝負は厳禁だと悟る美花たち。触手を地を這うように伸ばし、二人の足を狩る作戦へと出た。
だが、その触手もまずは電子が強引に踏み越える。
「触手ばっかりに頼ってないで、自分を鍛えたらどうだい!」
狙うは美花本体とし、その大きな胸に強烈な張り手をお見舞いする電子。
「ひゃあうぅっ!?」
「どすこいどすこいどすこい!!」
そのまま【連続つっぱり】でさらにもう一体の美花を弾き飛ばす電子。さらにその美花の周囲を回るようにカナが駆け回る。
「鬼さんこーちら!」
駆け回るカナを触手が追い回すが、それは広いとはいえ建造物内である店舗内では100%自由に動けるというわけではなく、それはその伸縮性の高さが逆にあだとなって、自分自身を取り囲むように伸びていってしまう。
気付いたときには触手は美花と二人の猟兵の周りを円状に取り囲む、文字道理の自縄自縛な状態に近くなっていた。
そして円状の縄で仕切られたフィールド、それは奇しくも相撲の土俵の様で。
「そいやぁっ!」
電子が美花に掴みかかり、強烈な上手投げで投げ飛ばした。美花の小さい体はあっけなく転げ、触手を胸から垂らしたまま寝転がる。
「でっかい胸にはでっかいお尻攻撃だよー!」
倒れたその胸の上に、跳躍したカナの巨尻が迫っていた。最大の武器にもなる特大サイズのカナの尻、それが落下速度と全体重をかけて、美花の巨大な胸にのしかかった。
店を揺るがすほどの大轟音と共に、床は大きくひび割れ、美花はその中に沈み、消滅した。その圧倒的な投げのパワーと、触手と並ぶ自らのよりどころである胸すら超える尻に、美花たちは元々気弱そうな顔を恐怖に染めて泣きそうな表情を作る。
「触手だろうが怖かないよ! かかってきな!」
「ワタシのお尻に勝てると思ってるの!?」
電子の四股と、カナの尻を叩く音が店をもう一度揺るがす。圧倒的なパワーによる蹂躙は、まだ始まったばかりだ。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵
ジェイク・リー
※アリス、エルーゼ、華澄、ミラーと行動
「君には話しておこう」
風前の灯火と言える状況で、いつ消えてもおかしくはないとアリスに話す。
ジョウ時代の記憶や様々な感情により圧し潰されていると。
「背を押す者達がいる。あとは」
天破剣を構え、対峙。続きは後になる。
ジヴァ・アラスの覇気を複数の浅葱色の剣状に形成して飛ばす。
魔力の込められた天破剣が離れた空間すら切断する居合を繰り出し、追撃する。
魔力で作り出した残像やダッシュ、見切りで避けつつカウンターで一閃を入れる。
アドリブOK
アリス・スラクシナ
※エルーゼ、華澄、ミラー、ジェイクと行動
「話とは?」
ジョウに話を聞いて、すぐに理解できなかった。
助けることは、できないのだろうかと思う。
背を押す者となにか、それがあればか。
この事は三人に黙っておこう。なにをするか分らん。
「こいつらを何とかするか」
さすがにジョウ一人でやらせるわけにはいかんだろう。
華鳥封月を抜き、対峙する。
見切りで避けつつ、ダッシュで詰めてカウンターの一閃を繰り出す。
属性攻撃による元素を織り交ぜて攻める。
アドリブOK
エルーゼ・フーシェン
※アリス、華澄、ミラー、ジェイクと行動
「また相手にしないといけないのね」
前に戦ったことあるから、対処はできると思うけど。
夢幻で柄と光刃を形成してクロタを呼び出したら万全。
属性攻撃と二回攻撃で攻めて。見切りとダンスで避けるわ。
鞭の様にしならせてより変則的に攻めるわ。
アドリブOK
藤宮・華澄
※アリス、エルーゼ、ミラー、ジェイクと行動
さて、掃討しないと。
有終の刻を用意して、支援できるようにしておきます。
援護射撃をメインにアシストしていきます。
ラヴェンツァには能力アップ系のアシストをしてもらいます。
まあ、建物壊さなければ。
アドリブOK
ベアトリス・ミラー
※エルーゼ、アリス、華澄、ジェイクと行動
お二人は大事なお話がある様なので、こちらはこちらでなんとかしないと。
願望の刃を抜き、兵士たちを呼び出したら邪神竜のコインを武器に変えて使わせましょう。
後方で指揮しつつ、攪乱させたり色々とやって支援ね。
瞬間思考力と集団戦術で策を講じて有利に進めれば。
押し切れば終わりね。
アドリブOK
次々と店に入ってくる子豚・美花の群れ。下級眷属として連れてこられる彼女たちは、この邪神教団を以前にも相手取ったことのある者にとっては、幾度となく戦った見飽きた相手でもあった。
「また相手にしないといけないのね」
うんざりしたようにエルーゼ・フーシェン(踊り子・f13445)が漏らす。前に戦ったことがあるから対処は楽、そうとでも思わなければやっていられない。
「さて、掃討しないと」
藤宮・華澄(戦医師・f17614)もまた、気負うことなくライフル『有終の刻』を構える。彼女もまた美花と何度か戦ったことがある……のだが、その都度いささかやらかしてしまったことがあるので、今回は銃を構え、攻撃的なアシストを主体に動くつもりだ。これもまた以前戦ったことがある故の学習と言えよう。
そしてジェイク・リー(嵐を齎す者・f24231)とアリス・スラクシナ(邪神の仔・f21329)もまた、美花との交戦経験がある。だが、二人にはエルーゼのような呆れも、華澄のような余裕も何故か見られなかった。
「君には話しておこう」
彼らしからぬ口調でアリスに声をかけるジェイク。今喋っているのは、ジェイク本人ではなく彼の人格の一つであるジョウ。以前美花と交戦したのはジェイク自身であり、その時にジョウはまだ顕現していなかった。これがまずは理由の一つだ。
「話とは?」
アリスの問い返しに、ジョウは真剣な声で答えた。
「風前の灯火と言える状況で、いつ消えてもおかしくはない」
誰が、とは聞き返せなかった。分かっている。ジェイクの体は元はジョウのもの……というより、ジョウが記憶を失った上に作り上げられたのがジェイクの人格なのだ。本来主人格と思われていたジェイクの方が、複人格に近い存在だったということだ。
「ジョウ時代の記憶や様々な感情により圧し潰されている」
ジェイクとジョウ、二人分の人生が一つの身に宿った結果がこれだと。
「背を押す者達がいる。あとは」
それだけ伝え、ジョウは『天破剣』を構え敵へと向かった。
「何故私に……助けることは、できないのだろうか……」
唐突な告白にアリスの心は乱れる。なぜ今、なぜ自分に言ったのか。だが、彼の口ぶりからすれば絶望するにはまだ早い。
「背を押す者となにか、それがあればか」
このことは今は自分の胸に秘めておこう、先にジェイクの姿をしたジョウに詰め寄った時の剣幕からして、他の者に伝えれば何をするか分からない。
「こいつらを何とかするか」
それに、ジョウ一人にやらせてもし彼がやられてしまっては何にもならない。今は目の前の敵を何とかすること、そう考えアリスも前に出た。
「お二人は大事なお話がある様なので、こちらはこちらでなんとかしないと……」
そしてその話の間の前線は、ベアトリス・ミラー(クリエイター・f30743)が支えていた。彼女の指示の元、【クイーン・フォース】で呼び出された女兵士たちが『邪神竜のコイン』の変じた武器で美花と交戦している。
「なんで叩いても倒れないですか……来ないでください!」
美花は敵の存在を拒絶するように言い、体から伸びた触手で女兵士たちを打ち据えた。想像力を糧に無敵の力を得た女兵士たちはその殴打にも耐えるが、ベアトリスが後方の状況に気を取られた瞬間、一瞬無敵が切れ数人が打ち倒される。
「あ……」
「大丈夫よ」
その隙間は、踊るように前に出たエルーゼが埋めた。『夢幻』を得意とする柄と光刃の形に形成し、舞いの動きで伸びた触手を次々と切り裂いていく。
「触手さん、美花のおっぱいそんなに揺らしちゃだめですぅ!」
蕩け顔で頬を染め、言葉とは裏腹の感情に満たされながら美花たちが高速で触手の連続殴打を放った。それはエルーゼを連続で打ち据えその動きを止めるが、横から来た別の攻撃に美花もろとも触手が弾き飛ばされる。
「クロタ」
エルーゼの呼び出した邪神クロタ。傲慢な性格でこそあるが、その実力は確かであり味方にすれば心強い存在なのは間違いない。倒れたままなお触手をうねらせ乳房を振り回す美花を、鞭のようにしなる二連撃が打ち据えた。
「後続、来ます!」
「お任せです!」
仲間が倒されてもなお進軍してくる美花の群れは、華澄の銃撃が押し返す。いかに優れたリーチを持つ鞭とはいえ、銃の射程にはかなわない。弾丸は美花自身の体に当たり、後ろへ弾き飛ばして自分を触手の間合いに入れさせない位置を保った。
「押し返すだけじゃ……ラヴェンツァ!」
「了解!」
華澄はさらに【蒼き旅人ラヴェンツァ】を呼び出し、自身に能力アップのエンチャント魔法をかけさせる。その力は銃にも伝わり、銃弾の威力は『押し返す』から『撃ち倒す』ものへとランクアップ、次々と美花をその場に沈めていった。
「まあ、建物壊さなければ」
既に割と手遅れな気もするが、とりあえずこれ以上の被害は出したくない。何しろ以前の事件では、自身の作り出してしまった『重量物』が建物破壊の一環を担ってしまったこともあるのだ。一番悪いのは邪神教団とは言え、いらない負い目は作りたくないというのも華澄の本音であった。
だがそれでも、敵の進軍は止まらない。自分の損耗を気にせぬ攻勢についに防衛ラインが抜かれる……と思われた瞬間。
「近づかなければ切れないということはない」
空間さえも切り裂くような斬撃が、触手を根元から切り飛ばした。ジョウがジヴァ・アラスの覇気を複数の浅葱色の剣状に形成して飛ばし、さらには高速の居合術で斬撃そのものを飛ばすという芸当でついに戦線に参加したのだ。
「あら、お話は終わりましたか?」
「あ、ああ……待たせた」
ベアトリスの言葉にアリスはやや固い調子で答える。のんびりしているようで妙なところに気の回る彼女をごまかし切れたかは定かではないが、とにかく今は敵を倒さねば。
「惨劇に踊れ!」
風の如き瞬時のダッシュで、触手を失った美花に詰め寄るアリス。そのまま『華鳥封月』の一撃からの【罪なる災害】の連撃が、その美花を一瞬で仕留めた。
「触手さん、縛っちゃって……」
「遅い」
美花が自分の乳房を揉み、触手をさらに伸ばそうとするが、風の属性を纏ったアリスの素早い一撃がその暇もなく美花を切り伏せた。そこから次々と攻撃を繰り返し、次から次へと美花を切り捨てるアリス。
「俺も手伝おう」
いつの間にか、高速のダッシュで同じように踏み込んでいたジョウが連続攻撃に加わる。その圧倒的な制圧は遅れた分を取り戻すかのような苛烈さだが、それは同時に話していた内容を誤魔化すかのようなものにも見えてしまう。
「……あぁ」
漏れた声の主はエルーゼか華澄かベアトリスか……あるいはクロタかラヴェンツァか。ともあれ、敵の沈黙と同時に新たな問題が湧き上がりそうな予感は、この場の誰もが僅かながらに感じていた。
成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴🔴🔴
ドゥルール・ブラッドティアーズ
共闘×
グロ×
WIZ
美花と戦うのは3度目ね。
今回はどう可愛がってあげようかしら
そうね、この子達に自信を付けさせる良い機会かも。
『私達の楽園』で今までに救済した94人の美花を召喚。
大丈夫よ、今の貴女達は私と同じ強さなんだから
美花:はいです、教祖様!
相手の攻撃を【見切り】両乳の触手は【2回攻撃】
突き刺す触手は【踏みつけ】で防ぎ
お返しに両乳の触手で【捕縛】して【怪力】で抱き寄せ
ブルマからの触手で局部を【串刺し】
媚毒粘液【呪詛】を注ぎながら【慰め・生命力吸収】するです
よく出来ました。ご褒美よ♥
呪詛の転用で【祈り】を籠めた乳を飲ませながら頭を撫でて労うわ。
あぁんっ♥ 順番待てないからって触手を入れないの♥
手勢として連れてこられた美花の軍団たちもとうとう最後の一団。その彼女たちを、ドゥルール・ブラッドティアーズ(狂愛の吸血姫・f10671)は余裕の笑みで出迎えた。
「美花と戦うのは3度目ね。今回はどう可愛がってあげようかしら」
彼女もまた、幾度か美花と交戦した経験のある猟兵だ。そのいずれでも高い戦果を挙げ、既にその手の内は知り尽くしているといってもよい。とはいえここに来た美花たちは新たに生み出された個体であり、一緒にいる者との情報共有こそしているが以前に倒された分体の経験まで全て知っているわけではないし、一方でまたその時とは別の知識や任務を帯びてもいる。
「美花たちをやっつけたことがあるですか……」
その言葉に美花たちも一瞬たじろぐが、どうせ元より多くいる分体であり、保身という考えを持たない存在でもある。命令に従い戦うだけだと体から触手を生やす彼女たちを見て、ドゥルールは少し考える。
「そうね、この子達に自信を付けさせる良い機会かも。死霊術とは不変不朽の美。その真髄は永遠の愛!!」
死霊術にてオブリビオンの魂を行使する【私達の楽園】。呼び出したのは今まさに自身で言った、以前戦った美花たちであった。呼び出された美花たちは、やはりおどおどとした表情でドゥルールの方を振り返るが、ドゥルールはそれに優しい声で答える。
「大丈夫よ、今の貴女達は私と同じ強さなんだから」
「はいです、教祖様!」
呼び出された美花はその言葉に明るく笑顔になるが、敵の美花は逆に相手をじっと睨みつける。
「触手さんのものじゃない美花なんて美花じゃないです。美花をいじめていいのは触手さんだけです!」
以前同じような状況にあった美花は己でない己に怯えていたが、状況の違い故か若干の個体差があるのか、今度はどちらかというと嫌悪の感情の方が強いらしく、美花たちは両乳を振るい殴打にかかった。
それに対し、ドゥルール側の美花も同じように両乳の触手を振るい、相手の触手を打ち払う。ドゥルールによって強化されている力のため、それは同じようにぶつかっても一方的に打ち勝てる威力になっていた。だが、美花の使う技は例え押し負けても当たることそのものに意味があるもの。最後の一撃を決めるべく、敵の美花は腰を振り、ブルマの中からの触手を鋭く突き出した。
「えいですっ!」
その触手を、美花は触手を地面に叩きつけることで跳びあがり、両足で踏みつけて回避した。刺さらなければ効果を発しない最後の一撃に的を絞って回避する。ドゥルールが以前美花との戦いで使った戦法を、彼女に呼ばれた美花は同じように繰り出したのだ。
「えーと、こうやればいいはずです」
さらに触手を踏んだまま、体から触手を伸ばしその根元にある自分と同じ顔の相手を絡めとる美花。そのまま自分の下へ引き寄せて抑え込むが、その力は元は集団型のオブリビオンとは思えないほど強く、敵の美花の小さな体を捕らえて動かさない。
「それで……えいっ!」
「はびゃあああっ!?」
ブルマから伸びる触手を相手のブルマの中にねじ込み、その中身を串刺しにする。まさに勝手知ったる我が家、とでも言うかのように触手は奥へと潜り込み、その中に媚毒の呪詛の注入と、それに伴う生命力吸収というドゥルール仕込みの戦法でそこを快楽に染め上げた。
「触手さん……触手さんが、触手さんの中でぇ……あ、あぁぁぁぁっ!!」
がくがくと痙攣し、突き刺された美花がのけ反って涎を垂らす。そのまま目を裏返らせ、美花は自分を抱きしめる自分に吸収されるように掻き消えた。
周囲では同じように、美花が美花を触手濡れにし、絶頂の中消え果させていく。
「よく出来ました。ご褒美よ♥」
ドゥルールは役目を果たした美花を抱き寄せ、その頭を撫でながら呪詛を転用した祈りを込めた甘い乳をその口に含ませる。撫でられた美花は幸せそうにそれを飲むが、周囲を囲む他の美花は不満げだ。
「あぁんっ♥ 順番待てないからって触手を入れないの♥」
自分も構って欲しいと触手でドゥルールを取り巻く美花たち。敵にいた時は見せなかったその自己主張もまた『教育』の成果かと、ドゥルールは満足げにその触手を受け入れるのであった。
大成功
🔵🔵🔵
第3章 ボス戦
『『スーパーインスペクター』ビキニバイザー』
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POW : 現場でやるのは久しぶりですがこんな感じだったはず
無敵の【現場時代の自分の能力】を想像から創造し、戦闘に利用できる。強力だが、能力に疑念を感じると大幅に弱体化する。
SPD : 本部へ報告します……え、私の管理責任!?
自身の【査定もまた下がること】を代償に、【本部から転送された今回の査察対象のコピー】を戦わせる。それは代償に比例した戦闘力を持ち、【各々の持つ戦闘手段】で戦う。
WIZ : これがあなたの正当な評価です
攻撃が命中した対象に【低い評価】を付与し、レベルm半径内に対象がいる間、【能力の低下、装備の劣化、戦闘意欲の減退等】による追加攻撃を与え続ける。
イラスト:森乃ゴリラ
👑11
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴
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種別『ボス戦』のルール
記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※このボスの宿敵主は
「💠ミルケン・ピーチ」です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
店舗に入る端から倒されていき、子豚・美花の群れはついに全滅した。だがそれからさして時間を置かず、店舗の扉がまたも開かれる。
「お待たせしました。書類は出来ていますか?」
入って来たのは眼鏡をかけたビキニの女。彼女は壊された店舗内を見回し、床に付着した粘液や触手の欠片の中に転がっている一つのノートパソコンに目を止める。
それを拾い上げ、開いてその画面をしばし確認する女。
「……何ですかこれは。計画書というのはやりたいことが伝わればいいというものではありません。幹部やって何年になるのですか全く……」
パソコンを閉じ、書類鞄からクリップボードを取り出し何かを書き込む女。この店の惨状からここにいたはずの仲間が倒されているのは分かっているはずだが、それよりも元々の職務を遂行する方がまずは先らしい。
「終わった後で飲みにでも連れていってあげようかとも思っていましたが……またやられてしまったのではそれもできませんね。わざわざ寒い中こんな格好までしてきたのに」
やはり俗な社会人的発言をしつつ書類を書き続ける女。一しきり書いたところで子の惨状の原因……猟兵へと目を向ける。
「さて、こうなったら私が当面職務を引き継ぐしかありません。まずはそのための障害を排除するとしましょう。しかる後にクリスマス及び年末年始に向けた生贄獲得プランの考え直しです」
そう言って半身に構える女。その振る舞いに隙はなく、美花はもちろんビキニクロース以上の実力を感じさせる威圧感を放っている。
この上級幹部『『スーパーインスペクター』ビキニバイザー』を倒し、真面目な誘拐作戦の始動を阻止するのだ!
夢ヶ枝・るこる
■方針
・アド/絡◎
■行動
何やら真面目故に苦労してそうな方ですが。
対処させていただきますぅ。
『想像』を条件にする能力であれば「想像する隙を与えない」形で対処を試みましょう。
『FBS』を四肢に嵌め飛行し『FSS』を『光の結界』への『供給』に回して【耀衣舞】を使用、『光速の突進』による速攻を仕掛けますねぇ。
『光速突撃』は『体型の反動(=胸の肥大)』を許容し更に威力を強化しますぅ。
強化に使わなかった『FRS』は[砲撃]で逃げ場を塞ぐ様巻込みつつ[範囲攻撃]、『想像』の隙を与えない事を重視したラッシュを仕掛けますねぇ。
仮に或る程度『想像』が出来ても、現場時代に『光速&飽和攻撃』を同時に相手にした経験は?
カナ・リーアス
【心情】ビキニサンタに触手幼女の次は…あれ?意外とまとも…でもなさそうなんだよ…(着ている服を見て。)でも前の二人より明らかに強そう…こっちだって負けないんだよー!
【作戦】攻撃は基本【見切り】で避けるか【怪力】+【痛み耐性】で受け止めるか【武器受け】で防ぐんだよー!敵のコピーした(多分)ビキニクロースや美花の攻撃は避けつつビキニバイザーを狙ってぐるぐるパンチやヒップドロップを狙うんだよー!「乳VS尻の最終決戦なんだよー!」(絡み・アドリブ・ピンチOK。WIZの攻撃を食らった時の評価はご自由に)
迅雷・電子
【心情】あんたがあいつらの親玉かい…?へぇ…ほぼ裸一貫で来るとはいいねぇ!相撲の取り甲斐があるってもんさね!(まあ私はさすがにそんな格好で相撲はできないけどねぇ…)さあ取り組みを始めようか!
【作戦】攻撃は【見切り】でかわすか【激痛耐性】で耐えるよ!コピーを召還してきたらサンタでも触手娘でもびったんびったんで追い払うよ!「あんたらはもうお呼びじゃないよ!」
そして狙いはビキニバイザーだ!
鯖折りや相撲投げ、雷電張り手を駆使して戦うよ!「へぇ…見た目とは違って動けるし戦えるね!私も負けないよ!」(絡み・アドリブOK。)
ついに姿を見せた邪神教団上級幹部、ビキニバイザー。上位の存在らしく猟兵を前にしても怖じたり慌てる様子は欠片も見せないが、それは猟兵側も同じこと。
「何やら真面目故に苦労してそうな方ですが。対処させていただきますぅ」
夢ヶ枝・るこる(豊饒の使徒・夢・f10980)はそのいかにも気真面目そうな居住まいをそう表しつつ、戦う姿勢を崩さない。
「ビキニサンタに触手幼女の次は……あれ? 意外とまとも……でもなさそうなんだよ……」
カナ・リーアス(鬼の元気っ娘・f04987)もまたその堂々とした態度をみて今までの敵に比べれば普通そうな印象を彼女に受けたが、その服装を見て早々に発現を撤回する。
ただし、それと相手の実力は全く別の問題だ。
「でも前の二人より明らかに強そう……こっちだって負けないんだよー!」
その実力は間違いなく本物と、カナも戦いに手を抜く姿勢は見せなかった。
そしてそれは、迅雷・電子(女雷電・f23120)もまた同じ。
「あんたがあいつらの親玉かい……? へぇ……ほぼ裸一貫で来るとはいいねぇ! 相撲の取り甲斐があるってもんさね!」
相撲の正装であるまわし一つ、それに限りなく近い露出を誇るビキニ姿をそう捕らえ、電子は相手にとって不足なしとぱんと自分の体を叩く。
(まあ私はさすがにそんな格好で相撲はできないけどねぇ……)
そんな心の呟きは隠しながら。
「まずは三人……まあ、何とかなるでしょう。確かこのような感じだったはずです」
ビキニバイザーは半身の構えから素早く踏み込み、低い位置への拳を素早く放つ。その動きは鋭く、それだけで彼女の実力の高さが伺える一撃だ。
「さあ取り組みを始めようか!」
それを取り組み開始の合図とし、まずは電子が掴みかかる。拳は斜めにはなった一撃で打ち払い、そのままビキニクロースにしたようにがっぷり四つに組みにかかった。
「ぐぐぐ……中々重いじゃないか!」
「失礼な方ですね」
そのまま相撲投げにかかろうとするが、相手は山のように動かない。胸の大きさはともかく決して頑健そうには見えないその体は、だがまるで地に根が生えたかのようにびくともせず、それどころか電子の手を掴み、強引に剥しにかかった。
「おっと、こっちもだよー!」
そこにカナが腕を振り回しながら割って入る。相撲なら反則もいいところだが、これはスポーツではない。その行動に文句を言われる筋合いなどないだろう。
しかしビキニバイザーは微動だにせず、その拳を顔面で受けた。
「眼鏡がずれるので顔は狙わないでいただきたく存じます」
傷一つない綺麗なままの顔でそう言って、首を振って拳を払うビキニバイザー。カナの体がずれたそこに、今度は上からの攻撃が降り注ぐ。
「大いなる豊饒の女神の象徴せし欠片、その衣を纏いて舞を捧げましょう」
【豊乳女神の加護・耀衣舞】を用い、浮遊兵装『FSS』をエネルギー供給源として使って他の兵装を強化。それと同時に自分の体も光に変え、そのままるこるは突進攻撃をかけた。
「突進技は見慣れています。無暗に動きたがる部下がいましたので」
それについても、動くことなくその体で受けたビキニバイザー。ダメージに比例して後退するはずの突進を受け、その足はなお微動だにしていない……つまりは、ダメージを受けていないということであった。
いかに上級幹部とは言え、ここまでの猛攻を受けて無傷でいられるものなのか。それものそはず、今の彼女は想像によって無敵の力を得た状態……つまりは本当の実力よりもさらに強化された状態にあるのだ。そのビキニバイザーを、今度は鯖折りで電子が締めあげる。
「部下を呼び出すって聞いてたけど……一人でいいのかい!」
「あれは私の査定にも響くので出来ればやりたくありません。それにこの程度、現場時代の私なら幾度となく対処してきました」
全く息の詰まる様子もなく、力任せにその戒めを引きはがしにかかるビキニバイザー。だがその腕が少し緩んだ所で、その周りを一斉に砲弾の雨が取り囲んだ。
「それでは、このような胸は見たことがありますかぁ?」
強化された砲台『FRS』の射撃に援護され、再度突進をかけるるこる。今度はさらに力を入れるため、体形の反動……即ち胸の肥大化を甘受し、その胸諸共の体当たりだ。
人の体並の大きさのある胸が叩きつけられ、ビキニバイザーが足を開いて踏ん張る。
「ただのこけおどしなど……」
「じゃあこんなお尻もどうかなー!?」
そこに間髪入れず襲い掛かる、カナの巨大な尻。それは再度ビキニバイザーの顔面を捕らえ、その膝をわずかに沈ませた。
「……重量のある部分での攻撃はよくある手。さらに臀部の肉の厚さは確かなものですが、硬度においては骨のある部分には劣る……つまりは相手も自分も気遣った不殺の技。このような場でそれを用いるなど」
カナのヒップアタックに低い評価を下しながら、その尻を掴んで退けようとするビキニバイザー。ユーベルコードを伴った酷評ではない故ただの精神的な嫌がらせに過ぎないが、それでも相手の最大の武器らしきものを貶せば意欲は削がれるだろうと踏んでの事であった。
「へぇ……見た目とは違って動けるし戦えるね! 私も負けないよ! 相撲取りと本気で戦ったことはあるかい!?」
もう一度組みつき、掴んでの振り回しをかける電子。ユーベルコードの滅多打ちは色々と危険を伴い、ややもすれば本命の一撃まで体力が残らない可能性すらある。だが、それでもとにかく数多くの技を相手にぶつけなければと、電子は体に鞭を打ってビキニバイザーを崩しにかかった。元より配下まで一緒に出てくることを警戒していたのだ、それが来ないならむしろ一人にぶつけられる分力の温存はしなくていい。
「相撲は神事と聞きます。つまり殺し合いを源流とした格闘技ではない。その経験などなくとも」
「ならば現場時代に『光速&飽和攻撃』を同時に相手にした経験は?」
喋ることすらさせぬとばかりに、るこるの光速突進が三度放たれる。その突進で、ついにビキニバイザーはたたらを踏んだ。
「数頼みも突進攻撃も知ったこと!」
「つまり、直接の経験はないと」
怒涛の攻勢にいらついたように言うビキニバイザーに、るこるは落ち着いた声で言いながらさらに突進を繰り返した。
その突進で、今度は足が大きく後ろへ動いたビキニバイザー。攻撃を当てるたび、少しずつリアクションが大きくなっている。それはつまり、想像からくる無敵が途切れていっているということ。
想像する暇を与えない怒涛の攻撃と、言葉による相手の経験の否定。るこるが無敵を剥がすために取った策は、常道と外れるカナや電子の戦い方と合わさり、ビキニバイザーの心を的確に崩していた。
「部下の為にビキニ着てるっていうから部下呼んでくると思ったんだけどね! 何言われたってこのお尻は揺らがないよ! 乳VS尻の最終決戦なんだよー!」
たとえ貶されようと防がれようと、これが自分の最大の武器。カナの再度のヒップドロップが、ビキニバイザーの頭部を完全に捉えた。今度はそれを耐えきることができず、首を大きく曲げ体を揺らがせるビキニバイザー。
「取り組みとしちゃあんたの勝ちになるかもしれない……だが、こいつで最後だよ! どすこぉぉぉい!!」
電子が最後に残った力を振り絞り放った【雷電張り手】がビキニバイザーの体を激しく打ち据えた。それと同時に電子は全ての力を使い果たし、がくりと膝を折る。確かに取り組みなら『つき膝』で電子の負けだ。だがこれはビキニバイザーが言った通り、殺し合いに類する戦い。
「うかつに現場に来てしまったのが間違い、ということですよぉ」
揺らいだ想像は突かれるほどに砕けていく。るこるの言葉と共に放たれた弾幕と突進が、ついにビキニバイザーを大きく吹き飛ばした。そのまま壁に衝突し、大穴を開けながら奥へと吹き飛ばされていくビキニバイザー。息つく間もない攻撃という現実の前に、過去への想像は壁と共に粉々に打ち砕かれたのであった。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
久遠・翔
アドリブ絡みエロ歓迎
純潔死守
美花達に散々やられましたが…体力は残っている
まだ…まだやれます!
真の姿を開放して戦闘に備えますが襲われていた影響かフェロモンが駄々洩れになり、真の姿になった影響でそれが強化されます
フラフラの状態で相手から攻撃を受けると何故か足腰に力が入らず座り込む…これって相手の技の影響…?
戦闘意欲も低下し、そのまま押し倒され服も破かれます
興奮する相手に涙目で「お願い…やめて」と懇願しますが、逆に相手の嗜虐心に火が付き攻められます
相手の技に何度も何度も果てますがその度に選択UCの影響で回復
相手は興奮が解けずそのまま攻め続けて損耗して行き最後は共に果ててしまい骸の海に帰します
最後の戦いが始まった貸店舗内。その片隅で倒れていた久遠・翔(性別迷子・f00042)だが、最後の敵の気配を感じて起き上がる。
「美花達に散々やられましたが……体力は残っている……まだ……まだやれます!」
粘液まみれで服も破かれたその体が姫のようなドレスに包まれ、体力も一気に回復していく。そしてそれに伴い、体から様々な力が溢れ出し、翔に再び戦う力を与えた。
相手にならないだろうと翔を捨て置いていたビキニバイザーも、その姿を見て翔に向き直る。
「そのまま寝ていればいいものを。状況判断力は高くないようですね」
自身に立ち向かおうとするその行為を愚行と評しビキニバイザーは翔に迫り、そのままジャブを打つような素早い一撃を翔の胸元に放った。
「ひゃあっ!?」
その一撃はそのまま翔の胸元……胸に吸い込まれ、その胸を大きく振るわせる。高い声を上げて身をよじる翔に、ビキニバイザーはそのまま軽いが早い攻撃を何度も叩き込んだ。
「あうっ、ひゃっ、ひゃああっ!?」
「ダメージへの耐性も低く一々過剰に反応する。高めた力も使う方向が定まっていない。演技の可能性も考えましたが、何かを隠している様子もない……よく今まで生き残ってこられましたね」
翔の姿に酷評を重ねながら、ビキニバイザーは翔の胸を何度も打ち据えた。その攻撃に、翔の脚は早くも立っているのがやっとなほどにふらふらになっていた。
「……これって相手の技の影響……?」
たまらず座り込みながら、翔は過剰なまでの戦力低下の原因に当たりをつける。事前に聞いていた通り、ビキニバイザーが攻撃と共に付与する相手への低評価はそのまま心身への弱体化を引き起こし、翔から戦う力と意欲を急速に奪っていた。
「このまま仕留めてしまっても構いませんが……ああ、そう言えば彼女の方もやられていましたね。代用品に使いますか」
誰の事を思い出しているのか、ビキニバイザーはおもむろに翔の服に手をかけ、乱暴にそれを引き裂いた。
「うにゃあっ!?」
「やれやれ……本人が生きていれば私が教育などしなくても良かったのですが」
あくまで冷酷に、しかし眼鏡の奥に僅かに嗜虐の光を宿しながら、翔の胸を乱暴に揉むビキニバイザー。
「お願い……やめて」
身をよじりながら許しを請うが、元より厳しさが売りのビキニバイザーにそれは逆効果。
「あなたの価値などこれくらいしかないでしょう? 一撃でも反撃できれば一考の余地もありましたが、この無様に膨れ上がったものを揺らし人を誘うしかできないだらしない体に出来ることが他にあるとも思えません。あのプアワーカーの代理乳があなたにはお似合いです」
冷徹な低評価……というよりサディスティックな言葉攻めと化したビキニバイザーの評価が翔の戦う意思をくじいていく。
「ひゃあ、あ、あ……はひぃ……ごめんなさ、いひぃぃぃぃん!!」
その言葉に背筋を震わせ、胸を揺らし果てる翔。それに誘われるようにビキニバイザーはより強くその胸を揉むが、同時に彼女の息もまた少しずつ上がっていた。
相手から受けた凌辱を生命力吸収として返す【無自覚の誘惑術】、それがビキニバイザーの生命力を奪っていたのだが、同時にビキニバイザーの能力でその効果もまた弱化させられていた。
羞恥と凌辱による強化と、言葉攻めによる弱化。その二つが互いを打ち消し合い、翔が達して命を削られてはそれを少しずつ吸い返し、結果として辱めだけが長く続く泥仕合となっていく。
「ひゃにゃあああっ、なんか、なんかでるぅぅぅぅっ!?」
「はぁ……まるで畜生のようで……首輪とタグでも持ってくればよかったでしょうか。あなたは人員ではなく備品扱いでもよさそうですね……ふぅ……」
ビキニバイザーが生命力を大きく失い手を止めるまで、翔は淫魔の代わりになるべく施される調教を、気の遠くなるほどの時間受け続けるのであった。
成功
🔵🔵🔴
アリス・スラクシナ
※エルーゼ、華澄、ミラー、ジェイクと行動
私がリーダーだと思われていたか。よく考えてみればそれぞれが勝手に動いて、自然と連携が取れていたわけだが。
今後の事もあるから決めておくのがいいだろう。
華鳥封月を抜き、攻撃を仕掛ける。
猟兵の複製も交じってるが、問題は無敵のほうだな。
ベアが何とかすると言っている。同じ能力であれば弱点も解ってるからか。
こっちは見切りで避けつつカウンターで一閃を繰り出す。
(さっき見た集中。あれで魔力を)
同じ要領で魔力溜めを行い、属性攻撃による乱れ撃ちの応用で乱撃を繰り出してみる。
アドリブOK
ベアトリス・ミラー
※アリス、エルーゼ、華澄、ジェイクと行動
「さて、あちらの相手は私が」
同じ能力であれば、弱点も分かるので。
無敵なのは同じ、なら相手の注意を逸らしたり気を逸らせれば弱体化は可能。
真面目であるが故に付け入る隙はありますのでそこを突けば。
「見積の甘さが敗因ですね。相手の能力を見誤ればそこで負けに繋がるのです」
柔軟性の欠落も引き寄せますよ。先程の件で兵から気を逸らさずに対処するように気をつけながら気配りなんかも。
「私たちが五人だけと認識した時点でダメなんですよ。伏兵とは敵将を討つときに使う者ですから」
アドリブOK
ジェイク・リー
ジョウのままで行動。
「ああ、リーダーかと思っていたが」
交渉相手に選んだのでアリスがリーダーと思っていたと話す。
ヨル、エルザを呼び出しエルザに奇襲させる。
「恐らく、こいつでも下のほうだろう」
侮らず、天破剣を構える。
「一対一か」
集中による魔力溜めからベオウルフに宿して衝撃波として撃ち出す。
回避にも残像を残しとフェイントによる誘い込みを行い、隙を突いて居合を繰り出す。
「海へと還れ」
ベオウルフに持ち替え、怒涛の連撃を繰り出し止めに振りぬく。
アドリブOK
藤宮・華澄
※アリス、エルーゼ、ミラー、ジェイクと行動
こちらは呼び出されたコピーの対処ですね。
ヨルさんも援護に加わってもらえるので、戦力的には大丈夫かなと。
ラヴェンツァを呼び出して能力アップの術で援護させつつ援護射撃を行います。
マヒ攻撃で動きの抑制なんかをしつつアシストします。
アドリブOK
エルーゼ・フーシェン
※アリス、華澄、ミラー、ジェイクと行動
なに話してたのか気になるけど、今は目の前の敵をどうにかしないと。
「こっちはなんとかするからそっちはよろしく!」
夢幻から柄と光刃を形成して対処するわ。
見切りと第六感で避けつつ、カウンターで攻める。
光刃を鞭状に変化させて属性攻撃を用いて変則的に攻めればよりダメージ与えられるかも。
地形の利用で壁蹴ったりして機動を上げて翻弄なんかもするわ。
アドリブOK
続けざまに猟兵を相手取るビキニバイザー。その堂々とした姿勢は、たとえ相手の数が多くなろうと微塵も揺らがない。
そのビキニバイザーを囲む5人の猟兵は、敵を前に僅かに言葉を交わしていた。
「ああ、リーダーかと思っていたが」
ジェイク・リー(嵐を齎す者・f24231)の体を使っている、ジョウの人格がアリス・スラクシナ(邪神の仔・f21329)にそう囁く。それを聞いたアリスは、いかにも意外なことを言われた、と言いたげなあっけにとられた表情をした。
「私がリーダーだと思われていたか」
誰がリーダーかなど考えたこともなく、状況に合わせ思うように動いていたと答えると、今度はジョウの方が意外そうな顔をする。
「交渉相手に選んだので君がリーダーと思っていたが……」
その言葉に、アリスは改めて考える。確かに今までそれぞれが勝手に動いてそれで連携が取れていたが、今後戦いが激化していくに伴い、より合理的な、ある種システマチックな団体行動を取る必要が出てくるかもしれない。時に一人に決定権を持たせ、それに全員が従うような感情を排した規律……ジェイクの姿をしたジョウに全員で食ってかかってしまったことを思い出し、アリスは苦笑いする。
「今後の事もあるから決めておくのがいいだろう」
だが、それはそれとして、今は目の前の敵を倒さねばならない。アリスは『華鳥封月』を抜き、ジョウも敵を侮ることなく『天破剣』を構えた。
「なに話してたのか気になるけど、今は目の前の敵をどうにかしないと」
先の戦いからしばしば交わされる二人の密談の内容を気にしつつも、エルーゼ・フーシェン(踊り子・f13445)もビキニバイザーの囲みを狭めていく。さらにその後ろでは、藤宮・華澄(戦医師・f17614)とベアトリス・ミラー(クリエイター・f30743)も少し下がった所から、ビキニバイザーを多重に包囲するような位置を取って構えている。
その包囲の中、ビキニバイザーはストッキング風のニーソックスに挟み込んだ携帯電話を取り出し耳に当てた。
「あまりこの手段は使いたくないのですが……致し方なしです。もしもし本部、今回の査察対象のコピー体を至急転送願います。ああ……分かってます、後で書類は書いて回しますよ!」
電話の相手から何を言われたのか、最後は少し苛ついた風に言って電話を切るビキニバイザー。それと同時に彼女の周りの空気が揺らぎ、そこに二人の女の姿が現れた。袋を担いだビキニ姿の女と、体操服から触手をはみ出させた幼い少女。彼女の配下でもある、ビキニクロースと子豚・美花の二人が、先とは違う固い表情でビキニバイザーの脇を固めるように立っていた。
「まだ数では劣りますが……私が三人分働きます。あなたたちは一人ずつ」
ビキニバイザーの指示で進み出る二人。そのまま何も言うことなく、二人は各々の武器を振るい猟兵たちへと襲い掛かった。
「こっちはなんとかするからそっちはよろしく!」
真っ先にそれに反応したのはエルーゼ。『夢幻』を柄と光刃の形にし、横に動いてビキニクロースの袋の振り下ろしを避けつつ、カウンターでの切りつけを決める。
さらにそのまま当たった刃を鞭のようにしならせて斬撃から打撃に変え、切った部分を打ち据えてダメージを積み増し、ビキニクロースを押し返した。
だが、そうしている間に今度は美花の触手が迫る。
「来い!」
「はいはい!」
「人使いが荒いな」
ジョウの声と共に、虚空から現れた二人の人間が美花の触手を凍らせた。さらなる別人格のヨルとエルザが、氷魔法で同時に美花の触手を氷の中に閉じ込め、その柔軟性と弾力が発揮できないようにする。
「さて、あちらの相手は私が」
召喚されたコピー達が抑え込まれているのを確認し、ベアトリスはビキニバイザーに的を絞ったかのように進み出た。
「乱戦の経験もあります。現場時代はもっと多数の相手をしたこともありますよ」
そう言いながら素早く踏み込み、低い位置からの正拳を放つビキニバイザー。その動きは重く早く、確かにそれまでの敵の格の違いを感じさせる一撃であった。
だが、その強さの源が何なのか、ベアトリスは知っている。
「同じ能力であれば、弱点も分かるので」
その声に応えるように、女兵士の集団が現れビキニバイザーを取り囲んだ。ビキニバイザーは高く足を上げ連続で回し蹴りを叩き込むが、クリーンヒットしたにもかかわらず兵士たちは一切揺るがない。そのまま数の利を生かし、兵士たちはビキニバイザーを取り押さえにかかる。
「……なるほど、同質の……!」
女兵士が如何な存在か察したらしきビキニバイザーは、ダメージを与える動きから相手を押し返す動きへと変わり、突き飛ばしや前蹴りのような衝撃の強い攻撃を当て始める。
ビキニバイザーと女兵士、それは共に想像力を源とする無敵の力を持つ存在。それ故に、ただぶつかり合うだけではどちらの攻撃も通じない無駄な応酬が繰り返されるだけの状態だ。だが、この無敵の力には大きな弱点があることを、ベアトリスは身をもって知っていた。
「見積の甘さが敗因ですね。相手の能力を見誤ればそこで負けに繋がるのです」
既に相手が負けている、とでも言いたげなベアトリスの言葉。元より他者を貶し力を下げるのはビキニバイザーも得意とする手だが、これはその為ではない。
ほんの少しの気の乱れ、集中力の欠如、それだけで想像力は揺らぎ、無敵の力は失われる。実際先の美花との戦いで、ベアトリスはその一瞬を突かれ数人の兵士を倒されていた。なればこそ、同質の力の攻略法はその身にしみてわかっている。
「下手な言葉戦など……」
「なら一対一か」
その言葉に気を取られた瞬間、ジョウの天破剣がビキニバイザーを捕らえた。その斬撃は、ベアトリスに言い返そうとしていたビキニバイザーの体を捕らえ、言葉を紡ぐ一瞬の気の乱れを切り裂きその体に赤い線を刻む。
「くっ……あなたたち!」
この乱戦で一対一、などというのも攪乱のための言葉だろう、そう踏んだビキニバイザーは召喚した仲間を呼び戻そうとする。その声に応えビキニクロースがソリに乗って高速でジョウへ突っ込んでいくが、そのランナー部分を弾丸が弾き、ソリを派手に横転させた。
「ラヴェンツァ、よろしくです!」
その弾を撃ったのは華澄。ラヴェンツァの補助魔法によって強化された弾丸で、敵の武器であるソリを破壊したのだ。
自身の役目はコピー体を抑え込むこと。故にビキニバイザーの方への合流は決して許してはならない。転倒したビキニクロースを、ヨルの魔法が氷漬けにし、そこに華澄がマヒ毒を込めた弾丸を霰のように浴びせかける。
あのやたらと喋るビキニクロースが、召喚されてから一言もしゃべっていない。恐らく彼女たちは肉体だけをコピーした、自意識の薄い操り人形のようなものだろうと踏んでの、倒すよりも止めることを目的とした攻撃であった。
(さっき見た集中。あれで魔力を)
そしてアリスもまた、敵を仕留めにかかる。能力の似通ったビキニバイザーはベアトリスが相手取り、ビキニクロースは今華澄が止めた。ならば狙うは残る美花だ。
触手による攻撃を返し技で防ぎつつも積極的に自分からは攻めかからない。その待ちの姿勢をしばらくは続けていたが、その間その武器には着々と魔力が溜め込まれていた。
やがて、美花が胸を激しく揺らしながらの触手拘束殴打を繰り出す。その瞬間、その動きを全て撃ち落とすかのように、ため込んだ属性の乱れ打ちが放たれた。
その多重属性に水から触手を連打し、細切れに切り飛ばされていく触手たち。武器を失ってもなお止められないその連撃は、巨大な乳房が振り回されるだけのただの淫靡な踊りと成り果てていた。
アリスが戦い方の手ごたえを感じていたその時、頼みにした援護を封じられたビキニバイザーの心は乱れていた。
その一瞬の隙を、ジョウとベアトリスがつく。
「私たちが五人だけと認識した時点でダメなんですよ。伏兵とは敵将を討つときに使う者ですから」
相手の作戦負けを指摘する言葉が無敵を揺らがせ、兵士たちがそれを押し広げていき。
「海へと還れ」
ジョウの拘束の居合が揺らいだ無敵の防御を切り裂き、そのまま繰り出される怒涛の連撃がビキニバイザーを見せの壁へと叩きつけ、磔にするようにそのまま攻撃を加え続けた。
壁に埋もれビキニバイザーが動きを止めると、やはり指示が切れたためかコピー体の二人は完全に動きを止める。
「恐らく、こいつでも下のほうだろう」
本部に応援を求めていた……つまり、彼女よりさらに上が組織にいるということ。この実力でなお上級ではあっても最上位ではない。UDCアースの闇の深さと強さを端的に表したジョウの言葉。それはこの場にいるそれぞれに、ここから先の戦いは今まで通りの戦法だけではやっていけないことを改めて教えていた。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
虚偽・うつろぎ
アドリブ連携等ご自由に
邪神死すべし慈悲はない
信者も同罪である
ビキニも何もかも吹き飛ばしてやるさー
運が悪かったと思って諦めてね
ただの災害だから
登場即自爆
自爆できれば台詞も活躍もいらぬ!
速攻で自爆することが最優先
1歩も動かず即自爆
それがジャスティス
ただ自爆するためだけに現れる存在
何かいきなり自爆する
そういう怪奇現象
もはや災害である
技能:捨て身の一撃を用いてのメッサツモードによる高威力な広範囲無差別自爆
射程範囲内に敵が1体でもいれば速攻で自爆
自爆することが最重要
なので敵がいなくても自爆するよ
大事なのは自爆までのスピードさ
捨て身の一撃なので自爆は1回のみ
1回限りの大爆発
自爆後は四散して戦闘不能の即退場
そこに、うがあった。
「……は?」
はではない。うである。
あ行三段、50音順3文字目。いろは順なら24文字目。英字で書けばuで表現される、うの一文字がそこにあった。
「……何なのですか、これは」
一見常識的に見えて実は狂気の世界であるUDCアース。そこのUDCたる彼女にも測りかねるその存在に、ビキニバイザーは果敢にも配下を伴って近づいていった。
とりあえず黒い。そして結構デカい。大体2メートル弱ほどだろうか。材質はよく分からない。タールのようにも見えるが、臭いはない。
当然ながら動かない。一歩たりとも……まあそもそも足もないが、そこから微動だにしない。
そしてやはり当然ながら喋らない。一切の台詞もなく、ただ沈黙を貫いてうはそこにあった。
さらにもっと詳しく調べようと顔を近づけたその瞬間。
うは。
爆発した。
「んなぁぁぁぁぁぁ!?」
その強烈な爆発に、イメージに合わない声を上げて吹っ飛んでいくビキニバイザー。
ビキニも乳も何もかも吹っ飛ばすほどの、超強力な爆発。はっきり言って店が倒壊していないのが奇跡である。
なぜうがあるのか。なぜうが爆発したのか。そんなことは考えるだけ無意味である。
うはただ自爆するためだけに現れる存在。
何かいきなり自爆する。
そういう怪奇現象。
もはや災害である。
災害なのだから、そこに理由を求める方が間違っているのだ。
邪神死すべし慈悲はない、信者も同罪である。そんな意思がどこかから漂ってくる気がするだけ、むしろ今回は理解が及ぶ方ですらある。
最重要なのは自爆すること。スムーズに自爆することが何より大事。
倒れてぴくぴく震えるビキニバイザー。もう一押しで骸の海に帰るのは間違いない重傷だ。
だが、これ以上は何も起こらない。
自爆とはたった1回のみ。二度出来てしまったらそれはもう自爆ではない。
1回限りの大爆発、それが今起こったことの全てであり、それはもう完遂されたのだ。だからもうこの先には何もない。
速攻で自爆することが最優先、1歩も動かず即自爆。そのジャスティスを貫き、活躍することもなく、ただ爆発四散して果て、今はもう黒き残滓と成り果てたもの。
それはう。
またの名を、虚偽・うつろぎ(名状しやすきもの・f01139)――
成功
🔵🔵🔴
ドゥルール・ブラッドティアーズ
共闘×
グロ×
SPD
ビキニクロースが私の術を
あいつと似たような技と言ったけど
死霊術士ではないわね。あの携帯が怪しいわ
『百鬼夜行』で守護霊を470人に増やし
彼女の所持品に憑依【ハッキング】
携帯は使用不可。
眼鏡は何度もズレて視界をぼかし
鞄は片腕の、ニーソと靴は足の動きを妨げ
ビキニは乳首や局部を、ペンは尻穴を弄ぶ
真の姿で黒炎の翼が生え
残りの霊を憑依【ドーピング】して更に強化
堅物上司も体は正直ね♪
ほら、この子達の幸せな顔を見て。
貴女にも永遠の幸福を♥
【化術】で肉棒を生やし【怪力】で抱擁。
駅弁、立ちバック、種付けプレスで【串刺し・慰め・乱れ撃ち】
【誘惑・催眠術】と媚毒体液【呪詛】で魅了しつつ【生命力吸収】
幾度となく戦いを繰り返し、ビキニバイザーの体はあちこちに傷がつき、その体力も残りわずかとなっていた。
だが、その職務遂行の意思はまるで衰えていない。
それ故、ドゥルール・ブラッドティアーズ(狂愛の吸血姫・f10671)を前にしてなお、凛とした表情を崩さず配下の様子にも気を配っていた。
「流石にガタが来ていますか。これ以上呼びたくないのですがね……」
そう言うビキニバイザーの隣にいるビキニクロースと美花のコピーは、確かに召喚されてからの連戦で傷つき、余り戦力にはならなそうにも見える。そのコピー達の姿に、ドゥルールはビキニクロース戦で彼女が言っていたことを思い出していた。
「ビキニクロースが私の術をあいつと似たような技と言ったけど……死霊術士ではないわね。あの携帯が怪しいわ」
確かに他者召喚という意味では似ているかもしれないが、吸収、救済した魂を扱うドゥルールの死霊術と違い、ビキニバイザーが召喚するのは本部から送られてくる中身のないコピー品。いわば魂の入っていない肉体のみを使役しているに近い状態であり、その本質はむしろ真逆とも言える技だ。
そしてその発動に必要なのは本部への連絡手段……つまり、彼女の持つ携帯電話だと、ドゥルールは当たりを付けていた。
「年中無休でトリック&トリート♪」
ならば、その媒体を奪うのみ。ドゥルールは【百鬼夜行】にて470人もの守護霊を召喚し、それをビキニバイザーへと差し向けた。
「決まった時期にしか働かないのも困りものですが……時節物は然るべき時期にやっていただきたく存じます」
手足を振るっての格闘術で迫る守護霊たちを打ち払うビキニバイザー。霊的な存在さえ格闘戦で打ち倒せるのは彼女の力の高さ故だろうか。
ほとんどの霊を一撃で打ち払うビキニバイザーだが、召喚された守護霊はとにかく多い。攻撃の間隙を縫って、ついに数体の霊がビキニバイザーへと取り付いた。
「残念ながら」
だが、胸を張ってのバストアタック……もとい体当たりで、その霊さえも弾き飛ばそうとする。上級のUDCである彼女は、例え憑依されても並の霊ならば自分の中で消してしまえる、その自負の下に、自身の肉体を平然と霊へとぶつけたのだ。
果たして、その胸に弾かれた例は目論見通り掻き消える。だが次の瞬間、ビキニバイザーは自分の胸を抑えて声を上げた。
「ひっ……!? な、なんですかこれは……?」
彼女の胸の天辺だけを覆うビキニの小さな布。その布が、まるでその内側を嬲るようにぐにぐにと蠢いていた。
その感覚に思わず一瞬怯むビキニバイザー。それを隙と見て、守護霊たちは一斉に彼女へと襲い掛かった。
「しまっ……」
急ぎ体を動かし、振り払おうとするビキニバイザー。だが守護霊たちが狙ったのか彼女自身ではなく、彼女の持ついくつもの仕事道具であった。
眼鏡は何度もずれて視界を歪ませ、鞄は持ち手が腕に絡み関節技の様に締め上げる。靴とニーソックスは左右滅茶苦茶に動き足元をぐらつかせ、ペンは周囲を飛び回りビキニバイザーの尻や股間をつつき回った。
ビキニバイザー本人を操ることは出来なくても、その所持品に取り付いてポルターガイストのように操り、動きを妨げることは出来る。
「助けなさい、あなたたち!」
自分が満足に動けない状況でビキニバイザーは傍らのコピー体に助けを求める。それに従い二人は霊たちに襲い掛かるが、魂の入っていない空の肉は霊にとってはこの上なく御しやすい相手。やはり数体がやられて行く間に数押しでその体に取り付き、そのまま遠隔操作で空の肉体を押し返していった。
「く……なら、追加を……!」
査定は下がるが仕方ない。ビキニバイザーは携帯電話を取り出し追加の転送を本部へ依頼しようとする。だが、その携帯はいくら操作しても何の反応も示さなかった。
「え、あ、あれ? 馬鹿な、バッテリーはまだ……」
携帯電話にも霊は憑依し、その機能を停止させていた。他の物品への憑依はいわば攪乱。本命はこの携帯電話の停止であった。
霊の影響下で電話が通じなくなる……ホラー映画では定番とも言えるこの状況に追い込まれたビキニバイザーに、ゆっくりと黒き炎の翼を生やしながらドゥルールが迫る。
「堅物上司も体は正直ね♪ ほら、この子達の幸せな顔を見て。貴女にも永遠の幸福を♥」
その背後にあるのは、憑依していない残りの守護霊たちの姿。それらは皆幸せそうな顔をし、まるでクリスマスを祝日として、大切な人と過ごしているかのよう。
そしてその幸せをこのオーバーワーカーにも分けるべく、ドゥルールは自らの体に化術をかけ、隆々とした『クリスマスツリー』をそそり立たせる。
その意を汲んで靴とニーソックスが足を開くように移動、開かれた場所に、そのツリーが突き刺された。
「クリスマスなど、ただの平日……私、は……こんなことしている、暇はっ……!」
前に後ろに、串刺しのまま体を動かし、そのまま魅了の呪詛の乱れ打ちを放つドゥルール。そしてこれ以上はたらく必要はないとばかりに、動けるだけの生命をその場所から吸い取った。
「性夜の後はゆっくり寝正月を過ごしましょ?」
最後の生命が抜かれる瞬間、ビキニバイザーは最後の力でペンとボードを抑え込み、何事かを書きなぐる。
「この場所、危険……要警戒地域に指定する必要あり……歴任幹部の責任のみではなし……!」
悪いのは今まで倒された者たちだけではない、その最終評価を書きながら、ビキニバイザーは消滅した。同時に書いたばかりの書類も消えていくが、持ち主と運命を共にしたのか、あるいは。
とかく、この町の現場担当のみならず、管理者まで倒れ、この町の闇は三度晴らされた。
クリスマスは終わり、年ももう明ける。いつなくなるかも分からない一時の平和、そのボーナスとクリスマスプレゼントを享受しながら、UDCアースの2020年は過ぎていった。
成功
🔵🔵🔴