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音の海にて溺れ果て(作者 逢坂灰斗)
#アリスラビリンス
#猟書家の侵攻
#猟書家
#マーダー・ラビット
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#サポートは手隙の際にご案内します
#プレイング受付中
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●海に至る片道切符
アリス達の旅は続く。扉はいずこ、奇妙で不思議なゲームはいつだって残酷。
「皆様の立ち向かう意志! 自らの扉を求めるという『闘争』!! いやはやとても素晴らしい!!!」
ウサギ穴を先導する時計ウサギはいつもより饒舌で、いつもより気狂いだった。
アリス達には『それ』の違いがわからない。ましてや――
「そしてさようならお客様! 無事抜け出せたのならまたお会いしましょう!!」
……その時計ウサギが『偽物』だなんて、誰にも気づけ無いのだから。
●船頭無くして――
「――時計ウサギってのは有る種の技術者だ。船の船頭みたいなもんだと俺は思う」
猟兵達の眼の前で弐兎崎・ジン(迅風兎脚・f29153)はそう語る。
「で、船頭が居なくなった船は、基本的に『沈んでいく』ってのが相場だろ? 今回はそういう手合の話だ」
「……雑に言やぁ、とある連中が時計ウサギの案内でウサギ穴を通過していたんだが――そのウサギが『幹部猟書家』だったみてーだ。偽物船頭は通過途中でばっくれて失踪、連中はウサギ穴の途中、何もかもが滅茶苦茶な時空間に投げ出された」
ジンの言うところによると、ウサギ穴の中で『時計ウサギの先導』が無いと穴の中は『穴』であることを保てずに、時空間が崩れてしまうらしい。
「その滅茶苦茶な時空間から『脱出』出来なかったのなら、それは骸の海の片道直行便ってワケだ。……船頭が居なくなったら溺れた果てに骸の海で『溺死』するってのは笑い話にはちと向かねぇな」
「つーわけで。お前らにはそんな崩れた時空間の中に突っ込んで貰う。……無論死んでこいってワケじゃねぇよ。『救助』して一緒に出てこいってこった」
ジンが予知したアリス達の一行は『催眠状態に導く笛の音』が満ちた空間を漂っていて、そのままだと全員が眠りについてしまい、『骸の海』の藻屑に成り果てるのだとか。
「したら海中で爆睡するのと同義だからな、連中をなんとか叩き起こしながら『笛の音』を振り切って脱出しとけ。……その先に悪辣な偽ウサギが待ってやがるから」
幸いにも、アリス達にもそれなりに戦える力はあるらしく、一緒に脱出することで共に戦ってくれる仲間として協力してくれるだろう、とジンは言った。
「……骸の海直行便とか誰だって願い下げな筈だ。とっとと『救助』しにいってやれよ」
徹頭徹尾粗雑な彼が導く『救難現場』は――奇怪な不協和音に満ち溢れていた。
逢坂灰斗
ウサギ穴ってどんなにやばいとこ通ってるんですか。
逢坂灰斗です。
今回は『ウサギ穴に置き去りにされたアリス御一行を救出』し、
犯人である猟書家『マーダー・ラビット』をシメて頂きます。
【MSより】
・今回のプレイングボーナスは『アリス御一行にも手伝ってもらう』です。
戦力としては猟兵達程ではありませんがそこそこ戦えるのと、ウサギ穴の中に置き去りにすると『骸の海』の藻屑になってしまうので救出も忘れずにお願いします。
以下はアリス御一行の参考用の設定。
・ヒイロ
アリス適合者の少年。出身は恐らくヒーローズアースっぽい。言動に擬音多め。やかましい。脱出するまでは催眠に抵抗中な為、多少は大人しいです。
・ネムリネズミ(本名はあるらしいがネムリとしか呼ばれていない)
ネズミのような愉快な仲間。常に眠たそうだが本当に寝る訳ではない。強烈な催眠に本人なりに抗っているようです。
・クロウ
オウガブラッドの青年。苦労人で実質二人の保護者である。面倒だったら彼に話を通すと良いかも知れません。
第1章 冒険
『不協和音は睡魔に堕とす罠』
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POW | 笛の音に気合で対抗して行動する |
SPD | 睡魔に落ちる前に素早く体を動かす |
WIZ | 反響する音の発生場所を突き止める |
👑7 |
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴 |
種別『冒険』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
大成功 | 🔵🔵🔵 |
成功 | 🔵🔵🔴 |
苦戦 | 🔵🔴🔴 |
失敗 | 🔴🔴🔴 |
大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
●やかましさ4割減
「うへー、なんか案内すっぽかされてからズシーンって上から眠気が落ちてくるのは何故なんだぜ……?」
ヒイロという少年は、この中でもとびきりにやかましいのは、他の二人にとっては周知の事実であった。
ウサギ穴から投げ出されたそんな3人は、どことも分からぬ森の中で彷徨い続けていた。
そんな中で、だんだんとやかましさが減ってきていたのは、クロウと呼ばれているオウガブラッドの青年にはよく見て取れていた。
「――おいこら、寝るなよ。ただでさえお前は眠たそうなのに」
「…………はぅ、ねてないよう、もっとやかましくしてよう」
ネムリネズミがもっと煩くしろとせがむのは『おかしなこと』だろうのは、クロウが何より知っていた。
この場にいる3人全員が明確に自覚していた。
この森に満ちている不協和音、これを聞き続けていたら――
猟兵達の辿り着く場所はそんな森の中。彼らと共に、一刻も早く『出口』に辿り着かねばならない。
カタリナ・エスペランサ
諦めず進み続ける心ってのは大事なものだ。だからこそ、その先には相応の未来が開けてないとね?
やぁごきげんようアリス御一行、ニセモノの代わりに助けに来たよ!
【暁と共に歌う者】で召喚した不死鳥を引き連れ合流、不協和音を塗り潰すように響かせる《歌唱》は《催眠術・誘惑》の応用で眠気を払い活力を与える《鼓舞+ブームの仕掛け人》でもある
歌声に乗せる魔力で《多重詠唱》を編み上げ《浄化+結界術+拠点防御》、骸の海からの干渉を絶つ領域を作って進んでいこう
《念動力+情報収集》の力場を展開、安全な道を《見切り》危険から《庇い》ながら先導するよ
アタシたちが来たからにはもう安心さ
折角だ、キミたちの話も聞かせてほしいな?
●賑やかな一行と邪払いの唄
歪んだ時空間故か、森は幻術かのように『途切れ目』が見えなかった。
そんな最中を進んでゆこうとする少年達を、不死鳥の背に乗るカタリナ・エスペランサ(閃風の舞手(ナフティ・フェザー)・f21100)はしっかり捉えていた。
「――諦めず進み続ける心ってのは大事なものだ。だからこそ、その先には相応の未来が開けてないとね?」
足が止まりかかる寸前といった風体の速度で歩みを続ける彼らは、不意に足取りや気力が『元に戻っていく』のを感じていた。
上空より奏でられるのは笛の音を掻き消すように紡がれていく聖なる唄。……不死鳥であるという事に気づかなければ、スタアの歌声にすら聞こえただろう。
「やぁごきげんようアリス御一行、ニセモノの代わりに助けに来たよ!」
「すげぇ、フェニックスだフェニックス! なんつーかキラキラっつーかゴー、って燃えながら飛んでんのかっけーってか」
「なんか助けが来た瞬間ヒイロの奴が急激にやかましくなった……」
「うーん……ねむくならないからいいけど、うるさいよぅ……」
初対面から繰り広げられる反応の応酬は、普段の彼らを想像するに難くないものである。
恐らくアリスであろう少年の元気さが有り余りすぎて残りの二人がげんなりしているのは………気のせいじゃないかもしれないが。
不死鳥の紡ぐ歌声は笛の音が満ちる陰鬱な森の中を明るく照らしてゆく。
先程までの遭難に程近い状況はなんだったのか、一行はずんずんと進んでいくが、相変わらず出口の手掛かりは薄い。
(……流石に空間の裂け目やその辺りのヒントが見つかればいいんだけれど、そう簡単には見つからないか)
そう心内でひとりごちながらもカタリナは一行に向けて声を掛ける。
「アタシたちが来たからにはもう安心さ。……折角だ、キミたちの話も聞かせてほしいな?」
「ヒイロはねー、うるさいよぅ。けど、クロウはヒイロにあうまではうるさくなさすぎたよー」
「……その話からするか、ネムリ!?」
なんだか苦労人だからクロウって呼ばれてるんじゃないかという疑惑すら、青年から感じさせながらも、森の中で手掛かりを探し求め……
……話をしている最中、笛の音の『強さ』が上がっている方向から、森ではないような『ひずみ』を感じ取ったのは気の所為だったろうか。
大成功
🔵🔵🔵
フローリア・ヤマト(サポート)
『大丈夫よ、私達に任せて』
『うるさいわね……ちょっと黙らせるわ!』
呪いにより余命少しの、クールな美少女です。
口調は上記のように少しツンとした感じですが、人間が嫌いなわけではなく、仲間や人々のことを心の底では大切に思っており、戦闘でもうまくサポートしようと立ち回ります。
また、敵に対しても怯むことはなく、時には挑発めいたセリフも交えながら、死角や弱点を突いて確実に仕留めることを狙って戦います。
フローリアのUCは、嵌めている「呪いの指輪」から黒い糸や影を放つ……みたいなイメージなので、そのように描写していただけると嬉しいです。
●呪いで編まれた蜘蛛糸
「そりゃ、案内人が居なくなったら誰だって迷うわよね。偽物を見破れなかったってのは自業自得だろうけど――」
奇妙な笛の音が満ちる森の中。フローリア・ヤマト(呪いと共に戦う少女・f09692)の歩みは揺らぎがない。
半ば確信めいた歩みは自信故か。それとも――彼らの様子を放って置けなかったからか。
「……大丈夫よ、私達に任せて」
(にしても、あんまり長居したくない場所よね、さっさと抜けたい所だけど……)
アリス達と合流したフローリアはぐるりと周囲を一瞥する。聞こえてくるのは笛の音ばかり。音はどこから来ているのか。
「音色がそこら中から響いているように聞こえる『だけ』なら、どこかから『流れている』筈よね……ひょっとして」
ふと思い当たった彼女は指輪より小さな影を生みだしては散開させる。それらに『呪いの糸』を掴ませた上で。
「……ん? 何を調べてるんだ?」
クロウが糸を伸ばしたままその場で居座っているフローリアを見て、長居はしたくない故に声をかける。
「ソナーみたいなものよ。ほら、明確に襲ってくる存在がいないなら笛の音しかヒントがないわ。ならそれを『手掛かり』にするしかないじゃない」
彼女が人形たちに持たせた『糸』を共鳴させて、より強く震える方向から音色は聞こえる、と割り出す為の策だ。
観察を続けていると、とある方向へ震えの強さが大きくなっているのが顕著になっていて。
「此方から、みたいね。それに……なんだか出口って言うのも変だけど、こっちの方の空間『歪んでる』気がするわ。行きましょ」
方向が割れたのならばそそくさと立ち上がって歩みを始める彼女だが、数歩歩いて振り返り。一瞬だけ心配するような表情を見せ――たかと思えば。
「こんな寝てる場合じゃないわよ。……まだあなた達は死ぬには早いじゃない」
ツンケンとした言葉を振り翳した彼女の言葉の内には、きっと。思いは秘されていたように見えた。
成功
🔵🔵🔴
ノエル・スカーレット(サポート)
アドリブ&他の猟兵さんとの連携大歓迎。
性的描写NG
世界を飛び回るチビッ子ダンピールです。
吸血衝動はほぼなく太陽へっちゃら、お菓子が好きで、虫が嫌い。
色々な事件に首を突っ込みスカーレッド・ノヴァをぶっぱなします。
(ぶっぱなさなくてもOK)
基本的にいい子なので首を突っ込んだ事件やイベントの解決や成功の為に積極的に行動します。
戦闘は残像を伴う素早い動きから大鎌でなぎ払い攻撃したり。
ユーベルコードをご自由にお使いください。
記載がない部分はマスター様におまかせでお願いします。
自由に冒険させてあげてください。
●裂け目の先に虎子を求め
ノエル・スカーレット(チビッ子ダンピール・f00954)は仲間達から得た手掛かりを元に、『出口』に類する場所を探索していた。
彼女の眷属たる小さな蝙蝠達は、若干動きが鈍いものの、1つの収穫を得て確かに帰還した。
その眷属曰く――やはり空間の裂け目から音が強く響いており、この森から外に繋がっているのも『そこしか考えられない』のだという。
空間の裂け目から漏れ出しているのは、今までよりもより『強い』笛の音。
「――あからさま過ぎますね。皆さん、意識は大丈夫ですか!?」
ノエルが振り返れば、一行は最早暴力的とも言える眠気に必死に抗っており。
「む、むにゅぅ……すごく、ねむい、よう……」
「あー、なんかズドーンて瞼がおっこってくるみてーなそんな感じ……」
……このまま寸前で躊躇い続ければ、猟兵達も『同じ』状況に陥ることは間違いないだろう。
「クロウさんだけでもいいので! 取り敢えずお二人をしっかり離さないでください!!」
最早躊躇する理由など無い。ノエルが強すぎる音の発生源たる裂け目に虎子を得るかのように飛び込んだのならば――
音は、止んだ。
「……へ、あれ? 森も笛の音も……どこ行ったんだ?」
一行と猟兵達が気づけば、あの悪夢のような笛の音はどこぞ。森も消え失せ、彼らが『本当に案内される筈』だった場所へと辿り着いていた。
「一先ず皆さん無事なようですね――ですが、これで一件落着、ではないです」
ノエルの厳しい眼差しは一行に向けられては居ない。この一件を仕組んだ猟書家は、すぐ近くで退屈そうに待っていたのだから。
成功
🔵🔵🔴
第2章 ボス戦
『マーダー・ラビット』
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POW |
●きす・おぶ・ざ・です
【なんとなく選んだ武器】による超高速かつ大威力の一撃を放つ。ただし、自身から30cm以内の対象にしか使えない。
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SPD |
●ふぁんとむ・きらー
【糸や鋏、ナイフ等】による素早い一撃を放つ。また、【使わない武器を捨てる】等で身軽になれば、更に加速する。
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WIZ |
●まさくーる・ぱーてぃ
自身の【殺戮への喜びによって瞳】が輝く間、【自身の全て】の攻撃回数が9倍になる。ただし、味方を1回も攻撃しないと寿命が減る。
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👑11 |
🔵🔵🔵 |
種別『ボス戦』のルール
記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
大成功 | 🔵🔵🔵 |
成功 | 🔵🔵🔴 |
苦戦 | 🔵🔴🔴 |
失敗 | 🔴🔴🔴 |
大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※このボスの宿敵主は
「💠終夜・嵐吾」です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
【MSより】
・この章ではアリス御一行と協力すると有利に戦えます。参考までに各自の能力だけ書いておきます。(猟兵のUC程強くはありませんが)
ヒイロ:スーパーヒーロー系。高速で飛び回る戦士タイプ。
ネムリ:対象を眠らせる補助&回復役。足止めや平時の回復担当。
クロウ:オウガのカラス(炎っぽい)を分離させての挟み撃ちなど召喚併用型。
●残虐兎は退屈
マーダーラビットは猟兵達を見遣ると大仰な欠伸を立ててから、まるで人が変わったかのようにギラギラとした瞳を柔和な眼差しに紛れ込ませて語りかける。
「やあやあお客様――いえ、お客様ではもうありませんね。待ちくたびれてしまいましたよ。それにしてもお元気でいらっしゃる」
肩を竦めながら、まるで弱った所を甚振る心づもりであったことを隠しもしないその猟書家は残虐な狩人として、ゆったりと歩み寄ってくる。
「それにしても『送り甲斐』のある方が増えて感謝していますよ――なにせ死は平等、骸の海に至れば皆同じ!」
適当に選ばれたであろう残虐な武器は血痕に塗れ、今からそれに真新しいものを『増やそう』とすることは疑いようもないだろう。
「さぁ、足掻いて下さいませ。そこに――かの方が望む『闘争』はあるのだから」
カタリナ・エスペランサ
死は平等、確かにそうだ
その節理から零れ落ちた過去の亡霊が騙る事でも無ければ、まして生者に押し付けていいものじゃないけどね
ま、狩られるのはキミ一匹だけって話さ
敵の動きは《第六感+戦闘知識》の直感と理論を組み合わせ《見切り》先読み、《先制攻撃》で攻撃の起点を潰す事を念頭に《空中戦》で立ち回ろう
羽弾の《スナイパー+誘導弾+援護射撃》、ダガーでの《切り込み+早業+怪力》を使い分けアリスたちを《庇い》ながら連携するよ
並行して《目立たない+罠使い+破壊工作》で《魔力溜め》領域を形成、敵を狩る為の布石を打つ
敵UCには【閃紅散華】で強化・加速して逆に《カウンター》、捨てた武器も纏めて《薙ぎ払い》畳み掛けようか
●狩りは平等に降り注ぐものか
アリス達に向けられた笑顔に明るさは微塵も見当たらない。
血に塗れて、目の前の玩具(おもちゃ)で今から遊ぶことだけを考えたそれは、彼らの睨むような光を楽しむかのように、その身なりの如く凄惨な痕を残す刃物を振り翳し――
「――死は平等、確かにそうだ」
カタリナ・エスペランサ(閃風の舞手(ナフティ・フェザー)・f21100)の『羽』によって弾かれた。
「けれど、それはその節理から零れ落ちた過去の亡霊が騙る事でも無ければ、まして生者に押し付けていいものじゃないけどね」
「では、不平等ならば、『どなた様』から消えるので?」
眼前の兎はカタリナと会話しながらも、彼女に視線を合わせながらも、『アリス達』を狙っているのは明白。
(油断したら速攻で惨殺しますよ、ってアピールかな。全くもって腹立たしいね)
脇を見なくとも約1名が煩くて位置が割れるので連携自体にはさほど困らなかった。そんな最中でも彼女は『支援』に寄せる形で立ち回る。
どれだけ相手の技量が狂っていようが、この拮抗を維持できさえすれば、此方にも手立てがあるからだ。
時にカラスの羽撃きに羽弾を混ぜ、時に自分自身が矢面に立ちながらも、並行して進められる力場の生成は一見して『流れ弾』が偶然創り上げたようにも見えるだろうか。
けれども、それこそが彼女の狙いであり、狩場を作り上げる『狩人』としての技量を遺憾なく発揮したものである以上、味方にも気取られない。
何度目かの攻勢の切り返し――そこに、カタリナは手痛いしっぺ返しを混ぜ込んだ。
「そうだね、アタシ達の中の『誰でもない』のは明白だよ」
紅き眼差しが刺す程の鮮烈な光を放てば、その眼光の輝きは、今まで以上に苛烈な彼女の『舞』を魅せつけるように輝き続ける。
気づけば全てが手遅れ。押し返すのは此処が好機。暴力的な眠気が動きを縛れば、残りの3人の攻めが如何に苛烈であろうと、眠気からは逃れられず。
「――ま、狩られるのはキミ一匹だけって話さ」
狩人は、更に強力な狩人の手によって、応報を受けたのである。
大成功
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